JP2008525003A5 - - Google Patents

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インフルエンザウイルス(オルトミキソリウイルス(Orthomyxoviridae))はセグメント化ゲノムを伴う、エンベロープをもつマイナス鎖のRNAウイルスである(特許文献1参照)。それらはそれらの核タンパク質及びマトリックスタンパク質間の著しい抗原の相異に基づいて、2種の分類:1つはインフルエンザA及びBを包含し、他方はインフルエンザCからなるものに分類される。3種の型のウイルスはまた、病原性及びゲノム組織が異なる。A型は広範な温血動物に認められるがB型及びC型は主としてヒトの病原体である。インフルエンザAウイルスは更に血液凝集素(HA)及び、ビリオン(virion)の表面から突き出すNA表面の糖タンパク質の抗原特性により準分割される。現在15種のHA及び9種のNAサブタイプが存在する。インフルエンザAウイルスはトリ、ブタ、ウマ、ヒト及び他の哺乳動物を包含する広範な動物に感染する。水鳥はインフルエンザAのすべての知られたサブタイプの天然のレザボアとしての役目をもち、恐らくヒトの流行性インフルエンザ株の遺伝物質の発生源である。
インフルエンザウイルスは関連するパラミクソ・ウイルスと異なり、セグメント化RNAゲノムを有する。インフルエンザA及びBウイルスは同様な構造をもち、他方インフルエンザCはより異なる。A型及びB型のウイルスはそれぞれ、それぞれ少なくとも1個のタンパク質をコードする8個の別々の遺伝子セグメントを含有するが、C型はA型及びB型のセグメント4及び6を併せて7個の別々のセグメントを含有する。インフルエンザA及びBウイルスは3種のタンパク質:HA、NA及びマトリックス2(M2)の突起物(projection)で覆われている。インフルエンザCウイルスは唯一の表面糖タンパク質を有する。各インフルエンザRNAセグメントは核タンパク質(NP)によりキャプシドを包まれて(encapsidaated)リボヌクレオチド核タンパク質(RNP)複合体を形成する。3種のポリメラーゼタンパク質はRNP複合体の一方の端と結合されている。RNPは不可欠な部分としてマトリックスタンパク質(マトリックス1)を含む膜で囲まれている。エンベロープのリン脂質部分は細胞の宿主の膜から誘導される。ウイルス粒子内には非構造的タンパク質2(NS2)も認められる。
インフルエンザウイルスはセグメント化ゲノムを有するので、同一宿主における2種の異なる株による同時感染は親遺伝子セグメントの異なる組み合わせを含有する新規の再仕分けされたインフルエンザ株の産生をもたらす可能性がある。野生のトリには15種のHAサブタイプが存在することが知られており、ヒトに対して新規のHA源を提供する。抗原シフトによる新規サブタイプをもつインフルエンザ株のヒトの流行における出現が1957年及び1968年の最近の2回のインフルエンザ流行の原因であり、おそらく1918年のインフルエンザ流行の原因であるらしい。流行するインフルエンザウイルスの出現について知られているすべてと一致するためには、流行株は1つの近年優勢なものと抗原の異なるHAをもたなければならない;このHAは60〜70年間ヒトに流行した可能性がなく;そして該ウイルスはヒトからヒトに感染可能でなければならない。1957年及び1968年双方において、流行はHAのシフトからもたらされ、双方の場合に流行株のHAはトリの株に密接に関連していた。流行の絶対条件の1つは、HAが変化しなければならないことであり、残りのウイルスが変化することができる又は変化するにちがいない程度は不明である。1957及び1968年流行のウイルスのみが直接的研究に利用可能であり、1918年流行のインフルエンザウイルスは分子考古学を使用して特徴を研究されている。1957年に、3種の遺伝子がトリ−様遺伝子:HA、NA及びポリメラーゼ複合体(PB1)の1サブユニットにより置き換えられた。1968年には、HA及びPB1のみが置き換えられた。
インフルエンザ株は個々の遺伝子セグメントの配列の比較により遺伝子学的に特徴を調べることができ、再度WHOが指針を与え、そしてWHO協力センターがインフルエンザゲノムを含んでなるRNAセグメントの個々の物体;核タンパク質(NP)、塩基性(basic)ポリメラーゼ1(PB1)、塩基性ポリメラーゼ2(PB2)、酸ポリメラーゼ(PA)、ヘマグルチニン(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、マトリックスタンパク質(M1及びM2)並びに非構造的タンパク質(NS1及びNS2)をコードするインフルエンザA及びBウイルスの核酸セグメント並びに核タンパク質(NP)、塩基性ポリメラーゼ1(PB1)、塩基性ポリメラーゼ2(PB2)、血球凝集素−ノイラミニダーゼ様糖タンパク質(HN)、マトリックスタンパク質(M1及びM2)及び非構造タンパク質(NS1及びNS2)をコードするインフルエンザCウイルス核酸セグメント、の識別に対する指針を提供する。
組換えインフルエンザウイルスは、それからゲノムのウイルスRNA(vRNA)の各セグメントがRNAポリメラーゼ1により転写される、1組の8種のプラスミド並びに核タンパク質(NP)及びポリメラーゼタンパク質PB1、PB2及びPAを発現する1組の4種の更なるプラスミドによる真核細胞のトランスフェクション時に産生された。これらの12−プラスミド系を使用するウイルス産生の報告された有効性は比較的低かった。血球凝集素(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、マトリックスタンパク質1及び2(M1及びM2)並びに非構造タンパク質2(NS2)をコードする5種の更なるプラスミドの同時発現時に、上澄み液中のウイルス滴定濃度は増加することができた。これらの12及び17−プラスミド系の的確な修飾が、トランスフェクションされたプラスミドの数を8に減少するように双方向性ベクトルの実行である。この系により、マイナス鎖vRNA及びプラス鎖mRNAを同一プラスミドから合成することができる。
本発明はインフルエンザ遺伝子セグメント及びバクアテリオファージポリメラーゼプロモーターを含んでなる核酸又は該核酸の相補鎖を提供する。非セグメント化ウイルスに比較して、T7ポリメラーゼが作用しないと考えられた明白な例外はインフルエンザウイルスであり、その作製はポリメラーゼ及びクローンしたcDNAからの核タンパク質に加えて8種のウイルスのRNAの合成の付加的複雑さを伴うことを示すNeumann及びKawaoka(Virology 287,243−240,2001)の所見と反対に、本発明はこのバクアテリオファージ−ポリメラーゼ−に基づく逆遺伝学的方法のためのプラスミドベクトル及びそれらが含有する要素に関して著しい自由度を提供する。例えば、vRNA又はcRNA−様RNA分子を産生するために我々はバクアテリオファージT7のRNAポリメラーゼを使用したが、バクアテリオファージSP6RNAポリメラーゼのような種々の他のRNAポリメラーゼを使用することができる。好ましい態様において、本発明はインフルエンザ遺伝子セグメント及びT7プロモーターを含んでなる核酸又は該核酸の相補鎖を提供して、T7プロモーターの制御下のインフルエンザウイルスの遺伝子セグメントの発現時に本発明の系を基礎にさせる。1つの態様において、ポリメラーゼターミネーターが欠如している。該核酸はプロモーターの隣に1又は2個の更なるグアニン残基を提供されていることが好ましい。ワクチンの目的のためには、ワクチンの目的のためにWHOにより推奨されるインフルエンザウイルスから誘導される遺伝子セグメントを含んでなる本発明に従う核酸が提供される。好ましい態様において、本発明はインフルエンザA遺伝子セグメント及びT7プロモーターを含んでなる核酸又は該核酸の相補鎖を提供する。双方向性の系においては特に、本発明に従う核酸はT7ターミネーターを含まないことが好ましい。ポリメラーゼは好ましくは、ウイルスを発現するプラスミドと一緒にトランスフェクションされる核外遺伝子から発現されるので、本明細書に提供される系は特定の種に限定はされない。T7ポリメラーゼに基づく逆遺伝学的系は時々、非セグメント化マイナス鎖ウイルスの救済のために使用されるが、バクアテリオファージポリメラーゼ法に基づくセグメント化インフルエンザウイルスに対する逆遺伝学的系はこれまで成功に使用されたことはなかった。cDNAを転写するためにT7ポリメラーゼを使用する逆遺伝学的系における1つの制約因子は時々、T7−ポリメラーゼ駆動転写を高めるために転写開始部位にG残基を導入することにより克服すること追求されている。このアプローチは例えば、RV、VSV及びSVの救済に使用されたが、しかしZobel当等(Virology,1994 Jul;202(1):477−9;Nucleic Acids Res.1993 Aug 11;21(16):3607−14)は、ウイルスポリメラーゼが適当に機能するためには、インフルエンザA遺伝学セグメントの5’及び3’の両方が正確に規定される必要があり、従って、転写部位における更なるヌクレオチド付加のための空間を明らかに残さず、転写開始部位にG残基の導入を妨げることを教示していることを明記している。
しかし驚くべきことには、本発明の好ましい態様において、T7プロモーターの隣に少なくとも1個の更なるグアニン残基を提供された本発明に従う核酸が提供され、T7プロモーターの隣に2個の更なるグアニン残基が提供されることは更に好ましい。更に、本発明はT7ポリメラーゼを提供されたMadin Darby犬の腎臓(MDCK)又は発育鶏卵繊維芽細胞(CEF)を提供する。とりわけ、本発明は本発明に従う少なくとも1種の核酸を提供された細胞を提供する。本発明は17−プラスミド又は12−プラスミド又は8−プラスミド系のような多−プラスミド系の使用を容易にし、そして本発明が、更に、好ましくは、本発明に従うインフルエンザ遺伝子セグメントを発現することができる1個又は複数のプラスミドと一緒にトランスフェクションされるプラスミドから発現されるT7ポリメラーゼを提供された、本発明に従う核酸をもつ細胞を提供するために、該系は特定の種に限定されない。本明細書には更にT7ポリメラーゼが核局在化シグナルを含んでなる、本発明に従う細胞を使用することが提供される。好ましい態様において、本明細書に提供されるような細胞は霊長類以外の細胞であるので、それにより、本発明に従う核酸又は細胞から誘導される細胞物質又はワクチン中への霊長類DNAの導入を回避する。好ましくは、MDCK細胞又はCEF細胞が使用される。逆遺伝学的系のためにヘルパーウイルスが不要であり、トランスフェクションにより提供されるすべてのウイルス粒子が所望の核酸を含んでなり、そしてその後のワクチン産生系において面倒なクローン形成法を伴わずに使用することができることが本発明の利点である。本発明はまた、初めて、本発明に従う核酸を含んでなる複製型ウイルス粒子を提供する。米国特許第5,166,057号明細書においては、複製可能なこのようなウイルス粒子は提供されておらず、セグメント化インフルエンザウイルスにT7系を使用する他の試みは本発明まで成功しなかった。本明細書に提供されるような〜104のウイルス粒子のウイルス滴定濃度を含む細胞培養物の組成物は、ウイルスが複製を許される時は、>107まで強化することができるトランスフェクション細胞培養物中でウイルス複製せずに容易に得ることができる。本発明に従う粒子の複製はヘルパーウイルスなしに実施されることが特に有用である。本発明に従う細胞から誘導される細胞又は物質あるいは本発明に従うウイルス粒子から誘導されるウイルス又は物質を含んでなる、このような細胞培養物組成物は有利には、インフルエンザウイルスによる被験体の感染に対する免疫学的防御をもたらすことを目的とした製薬学的組成物の生産のために使用することができる。確かに、本明細書に提供されたような細胞は米国特許第5,166,057号明細書には提供されていなかった。従って本発明はまた、本発明に従う少なくとも1種の核酸を含む細胞を培養する工程を含んでなる、複製型インフルエンザウイルス粒子の産生法を提供する。該方法に使用される少なくとも1種の核酸は少なくとも1種の、しかし好ましくは、7種又は8種のインフルエンザ遺伝子セグメント及びバクアテリオファージポリメラーゼプロモーター又は1種又は複数の該核酸の相補鎖を含んでなることが好ましい。更に、該セグメントはバクアテリオファージポリメラーゼターミネーターを含まず、それにより有利にはこのようなセグメントがプロモーターの隣に少なくとも1個の更なるグアニン残基を提供されているか又はプロモーターの隣に2個の更なるグアニン残基を提供されていることが好ましい。該セグメントは好ましくは、ワクチンの目的のためにWHOにより推奨されるインフルエンザウイルス、例えば、インフルエンザA遺伝子セグメントから誘導される。最後に本発明は前記に開示の方法により得ることができる複製型インフルエンザウイルス粒子を提供する。それにより本発明はまた、本明細書に提供されるような組成物をそれを要する被験体に提供する方法を含んでなる、インフルエンザウイルスによる被験体の感染に対する免疫学的遮蔽をもたらすための方法を提供する。このような組成物は好ましくは、ワクチンとして、すなわちウイルス粒子又はこのような粒子から誘導されるウイルスタンパク質(サブユニット−ワクチン)を塩溶液又は補助剤(例えば、アルミニウム塩又は他の一般に使用される補助剤(例えば、http:/www.cdc.gov/nip/publications/pink/Appendices/A/Excipient.pdf.参照))のような適当な製薬学的担体と混合することにより調合される。
RNAポリメラーゼI(PolI)はリボゾームのRNA(rRNA)を転写する核の酵素であり、増殖細胞中で豊富に発現される。vRNAのように、rRNAはキャップをもたず、ポリ(A)尾部ももたない(23)。Hobom等(19、21、29)はPolIを使用して正確な5’及び3’末端をもつ人工的インフルエンザウイルスvRNA−様セグメントを生成するのに成功した。PolIプロモーター−ターミネーターカセットの環境でクローン化されたcDNAの転写は正確な5’及び3’末端をもつvRNA−様分子の生成を可能にした(29)。ヘルパーインフルエンザウイルスに関与したその後の研究により、これらのゲノムvRNA分子を認めることができ、インフルエンザウイルスのポリメラーゼ複合体により複製され、そして子孫のインフルエンザウイルス中にパッケージされることができることが示された。このシステムがウイルス遺伝子セグメント又は更なる遺伝子セグメントの1つに突然変異体を含有するインフルエンザウイルスの生成を許し、従ってウイルス遺伝子及びそれらの製品の研究を可能にした。ヘルパーウイルスの使用の結果として、トランスフェクタントウイルスの選択を必要とし、これがむしろ面倒である。
その後、Hoffmann等は8種のみのプラスミドからのインフルエンザAウイルスの生成のための双方向性PolI−PolII転写系を開発した(12)。この双方向性の系において、vRNAのcDNAをヒトPolIプロモーターと最少のマウスPolIターミネーター配列間に挿入した。この全カセットをPolIIプロモーターとポリアデニル化サイト間に挿入した。これが単一の構築物からのPolI及びPolIIプロモーターそれぞれからのvRNA及びmRNAの転写を許した。Madin Darby犬腎(MDCK)細胞とともに同時培養された293T細胞中で、それぞれインフルエンザAウイルス遺伝子セグメントの1つをコードする8種のPolI−PolIIプラスミドの同時トランスフェクションが2×107pfu/上澄み液1mlまでの収率で感染性インフルエンザAウイルスの回収をもたらした(12)。mRNA及びvRNA双方の合成のための1個の鋳型の使用はウイルス生成に要するプラスミド数を減少させた。この系中のウイルス生成の効率は単方向性(12〜16プラスミド)PolI系のものと同様であることが報告された。
PolI−に基づく逆遺伝学的系の種特異性は主要な欠点を形成する。前記の逆遺伝学的系はヒトPolIプロモーターを使用して、組換えウイルスの産生を293T細胞又はVero細胞のような霊長類発生源の細胞に限定した。PolIプロモーターはヒト、マウス、ラット及びブタを包含する幾つかの種に対して特徴を示されたが(8、14、17)、それらは多数の他の動物に対しては未知のままである。イヌ及びトリ細胞はインフルエンザAウイルスの研究及びワクチン産生に定常的に使用されるが、イヌ及びトリのPolIプロモーターはまだ記載されていない。インフルエンザウイルスの逆遺伝学法の自由度を改善するために、我々は普遍的な逆遺伝学的系を開発することを追求した。我々はバクアテリオファージT7RNAポリメラーゼプロモーター(pT7)の制御下のインフルエンザAウイルスの遺伝子セグメントの発現に基づく系を考案することを選択した。バクアテリオファージT7RNAポリメラーゼ(T7pol)は転写により、又は安定に修飾された細胞株の使用により細胞に供給することができるために、この系は特定の種からの細胞に限定されない。
T7polに基づく逆遺伝学的系は非セグメント化のマイナス鎖ウイルスの救済のために使用される。Schnell等は最初に、クローン化cDNA単独からの非セグメント化のマイナス鎖ウイルスを救済した。cDNAクローンは狂犬病ウイルス(RV)の全長の抗ゲノムRNAをコードすることにより作製された。このcDNAはT7polターミネーター配列(tT7)の隣にpT7及びHδVrib配列を有した。T7polによる転写後、ゲノムの正確な3’末端が3’末端におけるHδVrib配列の自己消化開裂(autolytic cleavage)により生成される。このプラスミドは、T7polを発現する細胞に、pT7の制御下でウイルスのNタンパク質及びポリメラーゼタンパク質L及びPをコードする発現プラスミドで同時トランスフェクションされた。この方法は組換えRVの救済をもたらしたが、2×107トランスフェクション細胞のうちの約1個からのみであった(27)。それ以来、非セグメント化NSVのパラミキソウイルス(Paramyxoviridae)、ラブドウイルス(Rhabdoviridae)及びフィロウイルス(Filoviridae)科について同様な系が記載された(10)。
cDNAからの非セグメント化のマイナス鎖ウイルスの有効な回収のためには、マイナスセンスvRNAでなく、むしろプラスセンス抗ゲノムRNA(cRNA)が非常にしばしば産生される。裸のマイナスセンスvRNA及びウイルスタンパク質をコードするプラスセンスのmRNAの同時の存在がハイブリッド形成をもたらして、リボ核タンパク質複合体(RNP)へのゲノムの集合を妨げるであろうと考えられる(27)。マイナス鎖のウイルスは通常、それらが常に、ハイブリッド形成を妨げるRNP型にそれらのゲノムを維持するためにこの問題に遭遇しない。Sendaiウイルス(15)、ヒトパラインフルエンザウイルス3型(6)及びヒトメタニューモウイルス(11)の回収がマイナスセンスのゲノムRNAをコードするcDNAにより報告されているが、効率はプラスセンスRNAによる結果より有意に低かった。この原理はまた、組換えインフルエンザウイルスの救済についても適用された。Hoffmann等(13)はまた、抗ゲノムのプラスセンスRNAからの組換えインフルエンザウイルス産生の効率を決定した。細胞質中でのみ複製する非セグメント化及びセグメント化のマイナス鎖のウイルスに比較して、インフルエンザAウイルスは同様な

効率で、ゲノム及び抗ゲノムベクトル双方から救済することができた。
pPolI−CAT−RTのHδVrib(25)はPCRにより増力され(amplified)、pSO72のXbal−BamHIサイトでクローン化された。BamHI−EcoRVにより消化されたtT7配列はpSP72−HδVribのBamHI−Hpalサイトにおいてクローン化されて、pSP72−HδVrib−tT7(MS24)をもたらした。pT7をコードするオリゴヌクレオチドを、導入されたBbslサイトに適当な条件でpSP72−HδVrib−tT7のNdel−Xbalサイトで連結反応させると、ベクトルpSP72−pT7−HδVrib−tT7(MS25、図1)をもたらした。インフルエンザウイルスA/PR/8/34のセグメント5からの、NCRを隣にもつ緑の蛍光タンパク質(GFP)のオープンリーディングフレームを、鋳型としてpSP−Hu−GFP−Mu(4)を使用してpSP72−pT7−HδVrib−tT7のBbslサイトでクローン化した。このGFPミニゲノムをセンス及びアンチセンス配置双方でクローン化し、pT7のすぐ下流に0/2/3個のいずれかの更なるG残基を含有した(図1)。
pSP72−pT7−HδVrib−tT7中でインフルエンザウイルスA/PR/8/34の遺伝子セグメントをクローンするためには、de Wit等に記載された(4)双方向性インフルエンザウイルスA/PR/8/34構築物をPCRの鋳型として使用した(第4の3’ヌクレオチドは国立インフルエンザ配列データベースで報告されたインフルエンザウイルスA/PR/8/34配列と対応していた)。Aarl制限サイトを含有するプライマーがクローンセグメント1、2、3、4、6、7、8に対して使用され、セグメント5に対しては率直な(blunt)末端連結反応が使用され、遺伝子セグメントは、pT7後に2個の更なるG残基を含有するアンチセンス配置のBbslサイトでクローンされた。
双方向性ベクトルpSP72−pT7−HδVrib−tT7−pCMV(MS65、図1)はtT7の下流でCMVプロモーター(pCMV)をクローン化して対応する遺伝子セグメントからmRNAの産生を可能にすることにより産生された。pCMVはAsel制限サイトを含有するプライマーを使用してPCRにより増力された。pSP72−pT7−HδVrib−tT7は一部Aselで消化され、pCMVは遺伝子セグメントからのmRNAの産生のために適当な方向のtT7からの下流で連結反応された。
再度インフルエンザウイルスA/PR/8/34セグメントをクローン化して各双方向性T7pol駆動インフルエンザウイルスA/PR/8/34構築物を得た。
T7polに基づく系による組換えウイルスの産生
293T細胞を、前記のように、PR/8/34の遺伝子セグメントを含有する単方向性プラスミドそれぞれから5μg、それぞれ5μgの発現プラスミドHMG−PB2、HMG−PB1、HMG−PA、HMG−NP及び15μgのpAR3132によりトランスフェクションした。あるいはまた、我々はPR/8/34の遺伝子セグメントを含有する双方向性プラスミドそれぞれから5μg及び15μgのpAR3132をトランスフェクションした。トランスフェクションの72時間後に上澄みを回収し、1mlを使用してMDCK細胞の密集単層を感染させた。
結果
単方向性のT7polに基づく逆遺伝学的系によるGFPミニゲノムアッセイ
pT7、HδVrib及びtT7を含有する単方向性ベクトルを構成した。インフルエンザウイルスA/PR/8/34のセグメント5の非コード領域(NCR)を隣にもつGFPオープンリーディングフレームを0、2又は3個の更なるG残基をもつセンス(S)及びアンチセンス(AS)配置のpSP72−pT7−HδVrib−tT7中でクローンさせた(図1及び別図2及び3)。これらの構築物はそれぞれS−0G、S−2G、S−3G、AS−0G、AS−2G及びAS−3Gと名付けた。我々はこれらの選択肢のどれが最良の効果をもたらしたかを試験した。
単方向性のT7polに基づく逆遺伝学的系による組換えウイルスの産生
次にインフルエンザウイルスA/PR/8/34の遺伝子セグメントを組換えインフルエンザウイルスA/PR/8/34の産生のために、ベクトルpSP72−pT7−HδVrib−tT7中でクローン化させた。
インフルエンザウイルスA/PR/8/34の遺伝子セグメントをコードする8種の構築物、pT7POL(pAR3132)、pHMG−PB1、pHMG−PB2、pHMG−PA及びpHMG−NPで293T細胞をトランスフェクションした。トランスフェクション後、産生ウイルスの複製を許すために、培地にトリプシンを添加した。トランスフェクションの72時間後、上澄みを回収し、MDCK細胞播種に使用した。播種の3日後、ウイルス複製の指標として、これらのMDCK細胞の上澄み上でHA−試験を実施した。HA−試験は陽性であった。次に293T及びMDCK上澄みのウイルス滴定濃度を決定した。293T上澄み中のウイルス滴定濃度は1.6×101TCID50/mlであることが示され、MDCK上澄み中のウイルス滴定は2.0×107TCID50/mlであることが示された。トランスフェクション後に293T細胞にトリプシンを添加しなかった時は、293T細胞及びMDCK細胞中に僅かに低いウイルス滴定を得た(データは示されていない)。従って、これは、PolIプロモーターを使用しなかった最初のプラスミドのみの組換えインフルエンザAウイルスの救済を表わす。
双方向性T7系
次に我々はpT7の制御下で双方向性逆遺伝学的系を開発することを所望した。pSP72−pT7−HδVrib−tT7中でpCMVをクローン化させることによりプラスミドベクトルを産生して、ベクトルpSP72−pT7−HδVrib−tT7−pCMVをもたらした(図1)。インフルエンザウイルスA/PR/8/34のセグメント5の非コード領域(NDR)を隣にもつGFPオープンリーディングフレームを2個の更なるG残基をもつアンチセンス配置におけるpSP72−pT7−HδVrib−tT7−pCMV中でクローン化させた。我々はこのプラスミドがインフルエンザウイルスポリメラーゼ複合体によるミニゲノム複製の必要なしにGFP発現を引き起こすであろうと期待したので(pCMVはミニゲノムに対してセンス配置にある)、我々は更に、pT7に対してセンス配置にある(従ってpCMVに対してアンチセンス)ミニゲノム(0のG残基)を含有する同様な構築物を作製した。ミニゲノムプラスミドを核T7pol及びpHMG−PB1、pHMG−PB2、pHMG−PA及びpHMG−NPを発現するプラスミドと一緒に293T細胞中でトランスフェクションした。30時間後に細胞をFACSにより分析した(図5)。
双方向性のT7polに基づく逆遺伝学的系による組換えウイルスの産生
次にインフルエンザウイルスA/PR/8/34の遺伝子セグメントを組換えインフルエンザウイルスA/PR/8/34の作製のためにベクトルpSP72−pT7−HδVrib−tT7−pCMV中でクローン化させた。
インフルエンザウイルスA/PR/8/34の遺伝子セグメントをコードする8種の構築物及びpT7pol(pAR3132)で293T細胞をトランスフェクションした。トランスフェクション後、産生されたウイルスの複製を許すために培地にトリプシンを添加した。トランスフェクションの72時間後、上澄みを回収し、MDCK細胞を播種するために使用した。播種の3日後、ウイルス複製の指標としてのHA−試験をこれらのMDCK細胞の上澄み上で実施した。HA−試験は陰性であり、組換えウイルスが回収されなかったことを示した。
PB2、PB1、PA及びNP遺伝子を発現するために双方向性ベクトルを使用するミニゲノムリポーターアッセイから、これらのプラスミドからのタンパク質発現は非常に低いという証拠が得られた(データは示されていない)。tT7配列が転写形態pCMVを妨げて、コード遺伝子の低い産生をもたらしたことが仮定された。従って、tT7配列を省いた新規の双方向性プラスミド(pSP72−pT7−HδVrib−pCMV)が作製された。インフルエンザウイルスA/PR/8/34の遺伝子セグメントを組換えインフルエンザウイルスA/PR/8/34の作製のためにベクトルpSP72−pT7−HδVrib−pCMV中でクローン化させた。最初の試みにおいては、再度組換えウイルスは産生されなかった。しかし、トランスフェクションに使用されるプラスミドの量の何かの最適化により、組換えウイルスの産生に成功した。この実験に使用されたプラスミドの量はPB2、PB1、PA及びHAをコードする構築物それぞれ10μg及びNP、NA、MA及びNSをコードする構築物、それぞれ5μgであった。293T細胞中の組換えウイルス滴定濃度は検出不可能であったが、MDCK細胞の次の播種は1.3×105TCID50/mlの初期滴定濃度をもつウイルスをもたらした。
ここで、初めて、我々により293T細胞中にT7polに基づく系を使用する組換えインフルエンザAウイルスA/PR/8/34(MDCK−適応NIBSC株)の産生が示された。しかし、これらの方法の使用をインフルエンザAウイルスA/PR/8/34に限定する条件はなく、それらは他のセグメント化マイナス鎖RNAウイルスのみならずまた、A型、B型及びC型すべてのインフルエンザウイルスに適用することができる。これらの方法の使用を293T細胞、BSR−T7細胞及びMDCK細胞に限定する条件もなく、T7polは例えば、組換えウイルスがそのときに産生され得る広範な細胞株のトランスフェクションにより供給することができる。
我々は更に、tT7がそれから消去された1組の双方向性ベクトルを生成した。これを、知られた酵素による処理のBamHI−BpeEIによるpSP72−pT7−HδVrib−tT7−pCMVの消化及び連結反応により実施して、pSP72−pT7−HδVrib−pCMV(MS90、図1)を生成した。再度、インフルエンザウイルスA/PR/8/34セグメントをクローン化して各双方向性T7pol駆動インフルエンザウイルスA/PR/8/34構築物を得た。

Claims (30)

  1. 少なくとも1種の核酸でトランスフェクションされた細胞を培養する工程を含んでなる、ヘルパーウイルスを使用せずに複製型インフルエンザウイルス粒子を産生する方法であって、核酸がインフルエンザ遺伝子断片及びバクアテリオファージポリメラーゼプロモーターを含んでなるか又は核酸がインフルエンザ遺伝子断片の相補物及びバクアテリオファージポリメラーゼプロモーターを含んでなることを特徴とする、上記方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、該方法に使用される核酸が、バクアテリオファージポリメラーゼターミネーターを含まない、上記方法。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載の方法であって、該方法に使用される核酸が、バクアテリオファージポリメラーゼプロモーターの隣に少なくとも1個の更なるグアニン残基を提供された、上記方法。
  4. 請求項3記載の核酸であって、該方法に使用される核酸が、バクアテリオファージポリメラーゼプロモーターの隣に2個の更なるグアニン残基を提供された、上記方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法であって、該バクアテリオファージポリメラーゼプロモーターが、T7ポリメラーゼプロモーターである、上記方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、細胞のトランスフェクションが、該方法で使用される7又は8種の核酸による、上記方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、細胞のトランスフェクションが、インフルエンザ核タンパク質及びポリメラーゼタンパク質PA、PB1及びPB2のみならずまた、8種のインフルエンザvRNA核酸を発現する12種の単方向性プラスミドによる、上記方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法であって、該方法に使用される少なくとも1種の核酸が、ワクチンの目的のために世界保健機構により推奨されるインフルエンザウイルスから誘導されたインフルエンザ遺伝子断片を含んでなる、上記方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法であって、該方法に使用される少なくとも1種の核酸がインフルエンザA遺伝子断片を含んでなる、上記方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法であって、該方法に使用される細胞が更にバクアテリオファージポリメラーゼを提供された、上記方法。
  11. 請求項10記載の方法であって、該バクアテリオファージポリメラーゼが、核局在化シグナルを含んでなる、上記方法。
  12. 請求項10〜11のいずれか1項に記載の方法であって、該バクアテリオファージポリメラーゼが、T7ポリメラーゼである、上記方法。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法であって、該方法に使用される細胞が、霊長類以外の細胞である、上記方法。
  14. 請求項13記載の方法であって、該方法に使用される細胞が、MDCK細胞又はCEF細胞である、上記方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法により得ることができる複製型インフルエンザウイルス粒子。
  16. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法に従って、少なくとも1種の核酸でトランスフェクションされた細胞。
  17. 請求項15記載のウイルス粒子から誘導されるウイルス粒子又は物質、あるいは請求項16記載の細胞から誘導される細胞又は物質を含んでなる組成物。
  18. インフルエンザウイルスによる被験体の感染に対して免疫学的防御をもたらすことを目的とした製薬学的組成物の製造のための請求項17記載の組成物の使用。
  19. 請求項17記載の組成物をそれを必要をする被験体に提供する方法を含んでなる、インフルエンザウイルスによる被験体の感染に対して免疫学的防御をもたらす方法。
  20. インフルエンザ遺伝子セグメント及びT7バクテリオファージポリメラーゼプロモーターを含んでなり、かつ、該プロモターに接して少なくとも一つの追加のグアニン残基を備えた核酸。
  21. 請求項20記載の核酸であって、2つの追加のグアニン残基を備えた、上記核酸。
  22. ワクチンの目的上WHOにより推薦されているインフルエンザウイルス由来の遺伝子セグメントを含んでなる請求項20又は21記載の核酸。
  23. インフルエンザAの遺伝子セグメントを含んでなる請求項20〜22のいずれか1項に記載の核酸。
  24. 請求項20〜23のいずれか1項に記載の核酸を備えた細胞。
  25. さらに、T7バクテリオファージポリメラーゼを備えた請求項24記載の細胞。
  26. 請求項25記載の細胞であって、該ポリメラーゼが核局在化シグナルを含んでなる、上記細胞。
  27. 請求項24〜26のいずれか1項に記載の非霊長目の動物細胞。
  28. MDCK細胞又はCEF細胞である請求項27記載の細胞。
  29. ヘルパーウイルスを備えていない請求項24〜28のいずれか1項に記載の細胞。
  30. 医薬組成物の製造のための、請求項16または24に記載の細胞の使用。
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