JP2008520856A - アクチュエータ - Google Patents

Abstract

家具の跳扉を作動させるアクチュエータ（１）であって、家具本体（４）及び／又は跳扉（６）に取り付けられた取付部（２）と、跳扉（６）を作動させる作動アーム（３）とを含んでおり、作動アーム（３）は、両端に機械式ロッキング連結部を備えた固定装置（８、８’）を含んでおり、第１固定装置（８）は、作動アーム（３）を家具本体（４）に取り付けられた取付部（２）に着脱式に連結し、第２固定装置（８’）は、作動アーム（３）を跳扉（６）に固定された取付部（２’、１０”）に着脱式に連結するように取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】図１０

Description

本発明は、家具の跳扉を作動させるアクチュエータに関する。

このアクチュエータは、家具本体並びに跳扉に取り付けられた取付部と、跳扉を作動させる作動アームとを含んでいる。

この種のアクチュエータは、普通は家具本体の側壁に固定され、作動アームに蝶番留めされた跳扉（はねとびら）を開位置から閉位置あるいはその反対に作動させる。

作動アームには、普通はバネ装置が取り付けられているが、比較的に軽量である作動アームは、弾丸のように飛び出すので、もし家具の跳扉が蝶番で連結されていなければバネ装置は怪我の原因となり得る。

回動式に取り付けられた作動アームを備えた取付部は、アクチュエータの取扱いをさらに困難にし、取付部には比較的に大掛かりな保護カバーも必要となる。

特許文献１により、上方に回動する家具の跳扉用金具は、知られている。そこでは、レバーガイド部材は、跳扉に取り付けられた蝶番支持体に着脱式に連結できる。

しかし、跳扉上へのレバーガイド部材の組立て及び取外しは、比較的にコスト高となる。
ＤＥ２４５４８９７Ａ１号公報

従って、本発明の目的は、前記の弱点を回避することができるアクチュエータを提供することにある。

上記目的は、本発明に従ったアクチュエータで達成される。その作動アームは、両端に機械式ロッキング連結部を備えた固定装置を含む。

第１固定装置は、作動アームを家具本体に取り付けられた取付部に着脱式に連結し、第２固定装置は、作動アームを跳扉に固定された取付部に着脱式に連結するように提供される。

そのような固定装置のアレンジで、作動アームは、取付部に簡単に蝶番留めでき、必要なら取り外せる。その保護のための包装程度は、取付部と作動アームがそれぞれ個別に包装可能であるために減少する。取扱いを困難にするような突起部が存在しないため、アクチュエータの取扱いは、大幅に改善される。家具の跳扉が蝶番で連結されていないなら起こり得る作動アームが飛び出す危険性は大幅に低下する。なぜなら、作動アームは、跳扉が作動アームに取り付けられていない場合には、瀬戸際で簡単に取り外せるからである。

特別な利点は、家具の跳扉のサイズと重量に対応する多様で異なる作動アームが、同じ設計の固定具で同一取付部に蝶番留めできることである。これで異なる組立状況において高いフレキシビリティが実現される。

好ましくは、その設計は、機械式ロッキング連結部が２つの相互ロック式ロッキング要素を含み、片方のロッキング要素が他のロッキング要素内に挿入でき、上方回動によって両者をロックさせることができる。このように作動アームは、取付及び／又は家具の跳扉に簡単に留めて固定できる。

本発明の一つの好ましい実施態様によれば、機械式ロッキング連結部のロッキング要素は、好ましくはスプリング式保持装置を含む。この保持装置は、他のロッキング要素とロック固定できる。あるいは機械式ロッキング連結部がスプリング式保持突出部を含むことが好ましい。これは作動アームの固定用に提供され、そのスプリング力に対抗して加圧することで作動アームから外すことができる。

作動アームの長さを、家具の様々に異なる跳扉及び／又は家具の側壁の取付部の異なる組立位置と適応させるため、作動アームを相対移動して互いに固定される少なくとも２つの部分で構成させることが有利である。この種の縦方向の調整式作動アームレバーは、従来から知られており、多様で異なるデザインにて提供される。調節された長さで作動アームを固定するために、２つの部材の相対位置がクランプ式連結部により固定されることが好ましい。

本発明のさらなる詳細と利点は、添付図面を利用して以下において詳細に解説する。

図１は、家具本体４の側面図である。

その側壁に本発明のアクチュエータ１の取付部２が固定されている。図示の実施例では、取付部２はロッキング要素７を含んでいる。これは回転中心９に取り付けられており、固定装置８の一部である。図示はしないが作動アーム３は、ロッキング要素７に機械式ロッキングできる。よって作動アーム３は、ロッキング要素７の一端並びに跳扉６に蝶番留めでき、後者を閉位置から開位置へと移動させることができる。

取付プレート１０は、戸棚５の天板の下側に螺子留めされている。その取付プレート上で蝶番が簡単にクリップ留めでき、跳扉６は、戸棚５の天板の領域で水平軸に沿って回動できる。

図２ａは、図１の一部の断面図であり、部分的に固定された作動アーム３を図示している。

図２ｂは、図２ａの装置の拡大詳細図である。アクチュエータ１の取付部２は、家具本体４の側壁に固定されている。取付部２に可動に取り付けられたロッキング要素７は、複数の溝１１と溝１１’とを含んでいる。それらは、作動アーム３のロッキング要素７’の対応部分を取り付けるようになっている。ロッキング要素７’は、まずロッキング要素７の溝１１に挿入され、ロッキング要素７’の保持部１２がロッキング要素７の溝１１’内に完全にスナップ留めされるまで回動される。ロッキング要素７’は、例えばスプリング式保持部１２を含むことができる。作動アーム３の追加的センタリング又は安定化のため、追加の溝１３がロッキング要素７’の対応ボルト要素の取り付けのために設けられている。

図３は、家具本体４の側壁の側面図である。

そこにはアクチュエータ１の取付部２が取り付けられている。図３は、作動アーム３が取付部２のロッキング要素７に完全にロッキングされている様子を示している。

図４は、アクチュエータ１を図示しており、その作動アーム３は、少なくとも２つのアーム部分３’と３”で成り、それらは、相対的に移動でき、互いに固定される。このように跳扉のサイズに合わせた作動アーム３の長さ調整が可能である。アーム部分３’と３”の相対位置は、クランプ連結部１５、好ましくは傾斜レバーで固定が可能である。蝶番１４がクリップ留めされる取付プレート１０は、図１で示すように戸棚５の天板の下側に螺子留めできる。上跳扉部６’は、蝶番１４によって取り付けられる。別の取付プレート１０’が上跳扉部６’に取り付けられ、そこに別の下跳扉部６”（図５）が蝶番留めできる。

図５は、取付プレート１０’にクリップ留めされている蝶番１４’で上跳扉部６’に連結されている下跳扉部６”を備えた図４の実施例を示している。作動アーム３は、下跳扉部６”に固定された取付部２’に作動アーム３を着脱式に連結するために取り付けられている別の固定装置８’を含んでいる。

図６ａは、作動アーム３を示しており、その後端には、跳扉６に固定された取付部２’と着脱式に連結するようになっている固定装置８’が取り付けられている。

図６ｂは、図６ａのＥ−Ｅ線に沿った断面図を示している。

取付部２’は、開口部１７、１７’を介して跳扉６へ螺子留めされている固定フランジ１６を含んでいる。さらに取付部２’は、作動アーム３の保持要素１９が取り付けられるボルト１８を含んでいる。この機械式ロッキング連結部は、スプリング式保持突出部２０を含んでおり、これは、作動アーム３を固定するために取り付けられており、スプリング力に抵抗して矢印Ａ方向へ加圧することで作動アーム３の保持要素１９から外すことができる。

図７ａは、作動アーム３の跳扉側の端部を示しており、図７ｂは、図７ａの丸部分の拡大された詳細図を示している。図６ａと図６ｂの別例によって図２ａと図２ｂと類似する固定装置８’が提供され、好ましくはスプリング式保持装置１２を含んでいる。第１組立段階では、まずボルト２１が取付部２’（図６ａ）の対応する溝へ挿入され（図示せず）、回動されて最終的に保持装置１２へロックされる。ボルト２２は、取付部２’へ固定された作動アーム３のセンタリング又は安定化のためにも使用できる。

図８ａは、図７ａと図７ｂに図示された装置の実施例を示しており、跳扉側の固定装置８’は、下跳扉部６”の後側へ取り付けられた取付プレート１０“（図９ａ）へ既にクリップ留めされている。レバー３の縦方向の調整式部分３’、３”は、このようにして所望の長さに調節され、クランプ式連結部１５によってロックされる。

図８ｂは、図６ａと図６ｂに図示された装置の実施例を示しており、跳扉側部の固定装置８’とその保持要素１９が図６ｂに示すごとく、ボルト１８によって取り付けられており、保持突出部２０によって保持されている。

図９ａは、跳扉６との連結のための跳扉側の固定装置８’の側面図であり、図９ｂは、図９ａの装置の垂直断面図を示している。

図７ｂでは、ボルト２１は、取付プレート１０”の対応する溝に挿入されており、固定装置８’が取付プレート２’側に回動され、スプリング式保持装置１２は、取付プレート１０”へ完全にロックされる。追加のセンタリング又は安定化のため、中間センタリングボルト２２が取り付けられており、ロック位置でも取付プレート１０”の対応する溝内に取り付けられるようになっている。

図１０は、戸棚５の天板の下側に水平に蝶番留めされている折畳み式跳扉６’、６”の実施例を示している。

上跳扉部６’は、取付プレート１０へクリップ留めされた蝶番１４’によって固定されている。下跳扉部６”もまた取付プレート１０’へクリップ留めされた蝶番１４’によって上跳扉部６’へ固定されている。アクチュエータ１の取付部２は、家具本体４の側壁に固定されている。作動アーム３の両端は、固定装置８、８’を含んでおり、固定装置８、８’は、取付部２へ作動アーム３を着脱式に連結させている。

全ての部分が固定されると、作動アーム３と蝶番１４、１４’が同じ固定機構を有することは、特に有利である。この方法で、低コストでありながら多様な変化性と交替性を実現できる。

図１１は、家具本体４の側壁に固定できる取付部２の斜視図である。これは、蝶番回動式のロッキング要素７を含んでおり、作動アーム３の固定装置８の対応する部分の取り付けのために２本の溝１１と溝１１’とが取り付けられている。固定装置８のボルト２２を取り付けるためにセンタリング溝１３が使用される。

図１２ａから図１２ｃは、本発明のさらに別の実施例を示している。

図１２ａは、従来から知られているように、回動点２５で取付部２へ回動するように蝶番留めされた制御カム２３と作動輪郭形状部２４を示している。図示の実施例では、固定装置８は、螺子連結部２９を含んでいる。螺子連結部２９は、好ましくは作動アーム３へ予め取り付けられている螺子２８を含んでいる。作動アーム３を取付部２へ取り付けると、作動アーム３に形成された保持突出部２７がまず作動アーム３の上方回動によって制御カム２３の対応する窪み部２６へ挿入される。窪み部２６は、保持突出部２７が本質的に遊びがない状態で取り付けられるように設計されている。

上方回動が終わると、作動アーム３の裏側に位置する螺子ナット２８’と係合状態である予め取り付けられた螺子２８が取付部２に取り付けられたフック状要素３１と共にロックされる。これは開口部３０内の保持部３０’の相互運動によって可能となる。螺子２８は、その後ドライバーによって、フック状要素３１が作動アーム３と後方のナット２８’との間でクランプ締めされるように締め付けられる。

追加のロッキング連結部３０、３０’は、螺子２８が緩くなった場合に作動アームの脱落を防止する。

図１２ｂは、図１２ａに図示されている装置の背面の部分断面図で、開口部３０内の組立部に取り付けられた保持装置３０’を示している。

ナット２８’と係合する螺子２８が作動アーム３の上方回動によってフック状要素３１へ挿入される。その後、螺子２８を締め付けることでフック状要素３１が作動アーム３とナット２８’間でクランプ締めされる。

図１２ｃは、図１２ｂを詳細に示した斜視図である。

図１３ａと図１３ｂは、取付部２又はその制御カム２３に完全に取り付けられた作動アーム３を示している。図１３ａは、側面図であり、作動アーム３の保持突出部２７が上方回動によって制御カム２３の窪み部２６へ遊びのない状態で取り付けられた状態を示している。保持装置３０’は、開口部３０内に位置しており、これによって安全のために前述の螺子連結に加えて作動アーム３が取付部２にロックされて固定されている。

図１３ｂは、アクチュエータの斜視図である。螺子２８を締め付けることで作動アーム３を取付部２に固定できる。

本発明は、前述の実施例に限定されず、添付の請求の範囲内にある全ての変更や均等物が含まれる。説明中の、上、下、側部等の位置の詳細は、アクチュエータ１の通常の設置状態又は図面における位置関係である。

取り付けられた取付部を示す家具の側面図である。 図１の部分的に固定された作動アームの部分断面図である。 図１の部分的に固定された作動アームの拡大詳細図である。 アクチュエータの固定された作動アームの側面図である。 家具の取り付けられた上方部分の跳扉の側面図である。 図４の蝶番留めされた下方部分の跳扉の実施例の図面である。 跳扉の側部固定装置の実施例の図面である。 図６ａに図示されている跳扉のＥ−Ｅ線に沿った断面図である。 跳扉の側部固定装置の別の実施例を示す図面である。 跳扉の側部固定装置の拡大詳細図である。 図７ａと図７ｂの装置の実施例を示す図面である。 図６ａと図６ｂの装置の実施例を示す図面である。 跳扉の側部固定装置の図面を示す。 図９ａの跳扉の側部固定装置の垂直断面図である。 両側に固定装置を有した作動アームを備えた折畳み式跳扉の実施例の図面である。 家具本体に固定できる取付部の部分斜視図である。 本発明の別の実施例の図面を示し、その固定装置は螺子連結式である。 本発明の別の実施例の図面を示し、その固定装置は螺子連結式である。 本発明の別の実施例の図面を示し、その固定装置は螺子連結式である。 図１２ａから図１２ｃの装置の実施例であり、作動アームに螺子留めされている図面である。 図１２ａから図１２ｃの装置の実施例であり、作動アームに螺子留めされている図面である。

Claims (9)

1. 家具の跳扉を作動させるアクチュエータであって、
   家具本体並びに前記跳扉に取り付けられた取付部と、前記跳扉を作動させる作動アームとを含んでおり、
   前記作動アーム（３）は、両端に機械式ロッキング連結部を備えた固定装置（８、８’）を含んでおり、
   前記第１固定装置（８）は、前記作動アーム（３）を前記家具本体（４）に取り付けられた前記取付部（２）に着脱式に連結し、
   前記第２固定装置（８’）は、前記作動アーム（３）を前記跳扉（６）に固定された前記取付部（２’、１０”）に着脱式に連結するように取り付けられていることを特徴とするアクチュエータ。
2. 機械式ロッキング連結部は、２つの相互ロック式ロッキング要素（７、７’）を含んでおり、
   片方のロッキング要素（７’）が他のロッキング要素（７）内に挿入でき、上方回動によって両者をロックさせることができることを特徴とする請求項１記載のアクチュエータ。
3. 機械式ロッキング連結部の片方のロッキング要素（７’）は、他のロッキング要素（７）とロック固定できるスプリング式保持装置（１２）を含んでいることを特徴とする請求項１又は２記載のアクチュエータ。
4. 機械式ロッキング連結部は、作動アーム（３）の固定用に提供されるスプリング式保持突出部（２０）を含んでおり、
   該保持突出部（２０）は、そのスプリング力に対抗して加圧することで前記作動アーム（３）から外すことができることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のアクチュエータ。
5. 作動アーム（３）は、相対移動あるいは互いに固定できる少なくとも２つの部分（３、３”）で構成されることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のアクチュエータ。
6. ２つの部分（３、３”）の相対位置は、クランプ式連結部（１５）により固定されることを特徴とする請求項５記載のアクチュエータ。
7. 家具の跳扉を作動させるアクチュエータであって、
   家具本体並びに前記跳扉に取り付けられた取付部と、前記跳扉を作動させる作動アームとを含んでおり、
   前記作動アーム（３）は、その少なくとも一端に機械式ロッキング連結部（３０’）と、追加の螺子連結部（２９）を備えた固定装置（８）とを含んでいることを特徴とする請求項１から６のいずれかに記載のアクチュエータ。
8. 螺子連結部（２９）は、取付部（２）の対応する開口部（３０）及び／又は対応するナット（２８’）へ螺子留めされる予め取り付けられた螺子（２８）を含んでいることを特徴とする請求項７記載のアクチュエータ。
9. 作動アーム（３）の組立位置では、着脱式ロッキング連結部（３０、３０’）は、取付部（２）に対して前記作動アーム（３）の関連位置を固定することを特徴とする請求項７又は８記載のアクチュエータ。

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