JP2008518610A - トランスクリプトームマイクロアレイ技法およびそれを使用する方法 - Google Patents

トランスクリプトームマイクロアレイ技法およびそれを使用する方法 Download PDF

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Abstract

患部組織のトランスクリプトームを有するアレイならびにそのアレイを疾患の診断、予後、スクリーニング、および同定に使用する方法が本明細書に提供される。患部組織由来のトランスクリプトームアレイは、疾患状態に特異的な組織試料の遺伝子プロファイルの分析による疾患の診断に有用である。次に、この遺伝子プロファイルを、特異的治療剤の有効性に関するデータと相関させる。治療剤の有効性に対して発現プロファイルを相関させることは、それらの治療剤に反応すると予測されるさらなる患者をスクリーニングおよび選択する方法を提供することによって、無効の治療法に不必要にさらすことを最小にする。

Description

(優先権の主張および関連出願の相互参照)
本出願は、2004年11月3日に出願された欧州特許出願第04105479.2号、2004年11月3日に出願された欧州特許出願第04105482.6号、2004年11月3日に出願された欧州特許出願第04105483.4号、2004年11月3日に出願された欧州特許出願第04105484.2号、2004年11月3日に出願された欧州特許出願第04105507.0号、2004年11月3日に出願された欧州特許出願第04105485.9号、ならびに2005年3月14日に出願された米国仮特許出願第60/662,276号および2005年7月18日に出願された米国仮特許出願第60/700,293号に基づく優先権を主張するものである。
(発明の分野)
本発明は、遺伝子およびRNA発現アレイ技法の分野に関し、さらに詳細には患部組織に発現している転写物を有するアレイならびに診断および治療法の決定におけるそのアレイの使用に関する。
(CD−Rに同時ファイルされた文書の参照)
合計3枚の同一のCD−Rディスク(「コピー1」、「コピー2」、および「コピー3」のラベル付き)を本明細書と共に提出する。各CD−Rは、以下の電子テキストファイルを有する。これらのCD−Rディスクを2005年11月1日に作成し、各ファイルのサイズを次の通りかっこ内に挙げる。CD−Rディスク上のすべての電子ファイルは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
Figure 2008518610
さらに、合計3枚の同一のCD−Rディスク(「コピー1−配列リストの部」、「コピー2−配列リストの部」、および「コピー3−配列リストの部」のラベルを付けた電子媒体)を本明細書と共に提出する。各CD−Rは、本明細書に記載される配列のうちすべての配列リストを有する。ヌクレオチドおよび/もしくはアミノ酸配列の大規模リストならびに/またはそれに関係する表を有する国際出願に関するPCT説明書のセクション801により、配列リストはセクション802に参照されるコンピュータ読取り可能な形式の電子媒体だけにファイルされる。CD−Rディスク上のコンピュータ読取り可能な形式の電子媒体は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
製薬工業は、現在投与されている薬物よりも有効な、特異的な、または少ない有害副作用を有する新しい薬物治療の選択肢を絶えず追跡している。ヒト集団内の遺伝的多様性が多数の薬物の有効性に実質的な差を生じることから、薬物療法の代替物は常に開発中である。したがって、多種多様の薬物療法の選択肢が現在利用できるが、患者が反応しない事象ではより多くの治療法が常に必要とされる。
伝統的に、医師によって使用される治療の模範は、疾患を治療するために、可能な最高の成功率を生じる第一線の薬物療法を指示することであった。最初の治療法が無効ならば、次に代替薬物療法が指示される。この模範は、ある種の疾患には明らかに最良の治療方法というわけではない。例えば、癌などの疾患では最初の治療が最も重要なことが多く、治療法が成功するまたとない機会を提供する。そこで、特定の患者の疾患に最も有効であろう最初の薬物を選択する強い必要性が存在する。
どの薬物治療が特定の癌の生理に最も有効であろうかを予測するための方法が利用できなかったことから、最適な第一線薬物の同定は不可能であった。したがって、患者は無効で有毒な薬物療法を不必要に受けることが多い。例えば、結腸直腸癌では、どの患者が術後のアジュバント化学療法に反応するであろうかを決定する方法は存在しない。術後に再発のリスクのある40%患者のうち3分の1だけが化学療法から恩恵を受ける。これは、アジュバント化学療法の投与が非常に多くの患者を不必要な治療にさらすことを意味する。癌治療および結腸直腸癌の臨床試験は、腫瘍の遺伝的構成および患者の遺伝子型を利用する薬理ゲノミクスの統合的アプローチよりも、むしろ依然として新しい活性化合物の入手性に基づいて追求されている。
マイクロアレイおよび分子ゲノミクスの出現は、疾患の診断能力および予後分類に重大な影響を及ぼす潜在性を有し、このことは所定の治療方式に対する個別の患者の反応を予測するのを助けることができる。マイクロアレイは、大量の遺伝情報の分析に備えることによって、個体の遺伝子指紋をもたらす。この技法は、最終的にオーダーメードの薬物治療方式に必要なツールをもたらすであろうという大きな意気込みがある。しかし、特定の薬物療法に対する個体の反応を適切に特徴付けて予測するのに必要な正しい情報をアセンブルする能力の問題に遭遇し、応用薬理ゲノミクスへの高い期待はいくらか失望に変わっている。(Nebertら、2003年、Am J Pharmacogenomics; 3(6):361〜70)。
現在のアレイの主問題は、アレイが、一連の異なる組織型にわたり発現配列タグ(EST)の情報を作成する部分配列分析プロジェクトから得られた遺伝情報内容に典型的には基づくことである。あるいは、その情報は遺伝子の存在を予測するアルゴリズムを利用するゲノムに基づく配列分析プロジェクトから作成されることがある。このアプローチに伴う重大な問題は、より多くの配列情報が入手できるようになるにつれ、マイクロアレイの製造業者が情報内容を絶えず更新しなければならないことである。これは、今度は以前に構築されたものよりも多くの情報内容をそれぞれ有する多バージョンのアレイをもたらした。このことは、患者管理にアレイの技法を日常的に適用することに対する重大な障壁を作り出した。それは、研究者が、データの検証を顕著に困難にする、異なる内容を有する多数の異なるアレイプラットフォームに直面しているからである。製造された特異的アレイプラットフォーム内でさえも、初期バージョンと後期バージョンのアレイとの間で情報を交差検証することは困難である。これは、今度は長期研究の計画を極めて困難にする。
現在入手できるマイクロアレイに関する別の問題は、異なる治療剤の治療に対して異なる反応を発現する、異なる形態の疾患が存在しうることである。アレイの有用性は、そのアレイが特定の患部組織をどれほど表すかによって限定される。したがって、その疾患状態に関係しない遺伝子によってもたらされる外来シグナルが高音量の実験ノイズをもたらすことによって疾患トランスクリプトームの分析を複雑化することから、通常の全ゲノムアレイは不利な状況にある。
通常の遺伝子アレイは、多数の組織型にわたり限定された情報をもたらす。しかし、このアレイは与えられた別個の設定で発現した特異的転写物に関する詳細な情報内容を有さない。遺伝子マイクロアレイ産業の一般的なアプローチは、より多くの情報が入手できるようになるほど情報の密度および内容量を増加させることである。これは、薬理ゲノミクスに基づく研究にこの技法を一般的に採用することに混乱を引き起こした。主な問題は、異なる構築の一般アレイにわたり研究を比較するときの困難に関係する。すなわち、20k配列アレイ由来のデータを40k配列アレイ由来のデータと相関させることは極めて困難である。この混乱は、アノテーション(annotation、ゲノム情報への遺伝子・機能の割り当て)および対照の差に伴う問題によって引き起こされる。
(発明の概要)
患部組織由来トランスクリプトームに対応する生体分子を有するアレイおよびそのアレイをアッセイに使用する方法が提供される。患部組織由来トランスクリプトームに対応する核酸分子を有するアレイおよびそのアレイをアッセイに使用する方法が、本明細書に記載される。患部組織のトランスクリプトームは、特定の患部組織に発現するコード核酸配列および非コード核酸配列の両方についての核酸転写物を集めたものである。患部組織由来のトランスクリプトームに対応する他の生体分子を有するアレイも、本明細書に記載される。当該生体分子には、タンパク質、ポリペプチドおよび抗体がある。このアレイは、患部組織の発現プロファイル全体を研究し罹患状態に関係する新規な転写物を同定する強力なツールを提供する。
本明細書に記載されるマイクロアレイは、与えられた疾患背景での完全なトランスクリプトームの情報内容を定義して、この情報内容をアレイに配置する独特なアプローチを採用することによって、以前に利用可能なアレイで遭遇された困難に解決をもたらす。完全な情報内容は、疾患進行の様々な段階での多数の患部組織試料から得られることにより、集団および疾患の不均一性を包含している。このアプローチは、与えられた疾患背景での関連情報のすべてがインテロゲーションのために利用できることによって、その与えられた疾患背景での治療法に対する反応を診断、予後判定、または予測する頑健なシグネチャーを開発できる潜在性が劇的に増加する。さらに、このアプローチは、多数回の更新を必要とせず、よって長期の安定な研究計画に役立つ完全な情報内容を有するアレイの生成を招く。さらに、このアプローチは、完全で安定なプラットフォームとなることから、与えられた疾患背景で多数の患者集団にわたる交差検証研究を容易にする。
疾患特異的トランスクリプトームアレイは、与えられた疾患背景での完全な情報内容を有し、よって、薬理ゲノミクスに基づく研究計画のための安定な長期的な解決となる。
本明細書に提供される方法の一態様では、このトランスクリプトームアレイは、患者由来患部組織試料の遺伝子プロファイルを決定することにより疾患を診断するのに有用である。この遺伝子プロファイルは、患部組織試料または疾患の疑いのある組織試料由来の転写物をトランスクリプトームアレイと反応させることによって決定される。その転写物とアレイ上の相補性配列とのハイブリダイゼーションまたは結合を次に検出する。好ましくは、このトランスクリプトームアレイはコンピュータチップに固定化されたアレイであり、そのアレイへの試料由来核酸分子のハイブリダイゼーションがコンピュータ化技法を使用して検出される。次に、患部組織試料の遺伝子プロファイルを特異的治療剤に対するそのプロファイルの有効性および反応性に関するデータと相関させる。結果として生じる発現プロファイルと、治療剤の有効性との相関は、特定の治療剤に反応すると予測されるさらなる患者をスクリーニングおよび選択する方法をもたらすことによって、成功しない治療法に患者を不必要にさらすことを最小にする。
本方法の別の態様は、他の方法では検出できない、生物における初期段階の疾患または障害を検出するためのアレイアッセイなどの方法に、本明細書に記載されるトランスクリプトームを使用することを含む。当該生物には、ヒト、動物、植物、または細菌が含まれる。
本明細書に記載されるアレイおよびそのアレイを使用する方法は、トランスクリプトームを用意し、利用して、多数の疾患および障害を検出、監視、および同定する。すべての疾患は、一般に腫瘍性疾患、炎症疾患、および変性疾患に分類することができる。これらの部類には、癌、関節炎、喘息、神経変性疾患、心血管疾患、高血圧、精神障害、感染性疾患、代謝性疾患、または免疫障害などの疾患が含まれるが、それに限定されるわけではない。
一実施形態では、トランスクリプトームアレイは、今日までに同定された結腸直腸トランスクリプトームの最も完全な編集であると考えられているものをもたらす。結腸直腸組織由来の約69,000個の転写物がアセンブルされて、トランスクリプトームに基づく結腸直腸高密度オリゴヌクレオチドアレイが生成された。これらの転写物のうち約40,000個が米国仮特許出願第60/662,276号に記載されている。結腸直腸組織由来の約23,000個の追加の転写物および約5000個のアンチセンス転写物が、米国仮特許出願第60/662,276号に記載された結腸直腸トランスクリプトーム配列を補足するために本明細書に記載される。
アレイに使用するための本明細書に提供されるトランスクリプトームは、肺、乳房、結腸/直腸、肝臓、および脳組織について今日までに同定されたトランスクリプトームのうち最も完全なバージョンであると考えられる。転写物が本明細書でアセンブルされて、肺、乳房、結腸/直腸、肝臓、および脳由来患部組織についてのトランスクリプトームに基づく高密度オリゴヌクレオチドアレイが発生した。
したがって、本明細書に記載されるアレイは、疾患の進行または治療に対する耐性の根底にありうる重要な変化に関して多量の情報をもたらす。
薬理ゲノミクスは、薬物有害作用の結果として米国で毎年発生する推定100000件の死亡と200万件の入院を劇的に減少させる潜在性を有する(Lazarouら、JAMA.1998年4月15日、279(15):1200〜5)。患者を薬物と対応させる標準的な試行錯誤法の代わりに、本明細書に記載されるアレイおよびアッセイは、医師が患者の試料の遺伝子プロファイルを分析して、初期診断段階から利用可能な最良の薬物療法をその患者に指示できるようにする。本明細書に記載されるアレイは、最も有効な薬物を最初に指示する正確さを改善するための方法を提供するだけではなく、薬物副作用の見込みが減少することから安全性の増加ももたらす。
したがって、標的試料中の疾患関連遺伝子の発現をスクリーニングするために患部組織から遺伝子、ポリヌクレオチド、ヌクレオチド、および断片の核酸アレイを有するアレイを提供することが本発明の目的である。
患部組織中で発現した新規な核酸転写物を同定するための方法を提供することが、本発明の別の目的である。
他の方法では検出できない疾患または障害の存在を示す、組織中の遺伝子変異体についてスクリーニングするための方法を提供することが本発明の別の目的である。
患部組織由来のトランスクリプトームの分析に基づいて疾患を診断する方法を提供することが本発明の別の目的である。
特異的疾患におけるすべての同定された遺伝子または転写物に影響するRNAの発現変化を完全に分析するための方法を提供することが、本発明の別の目的である。
患部組織中の個体の特異的遺伝子/RNA発現プロファイルを特徴付ける方法を提供して、そのRNA発現を適切かつ有効な薬物治療方式に相関させることが本発明の別の目的である。
異なる疾患形態を区別する方法を提供し、治療剤による成功した治療方式についての発現プロファイルと相関させることが本発明の別の目的である。
発現プロファイルを、治療剤による適切かつ適切な治療方式と相関させる方法を提供することが、本発明のさらなる目的である。
治療後の癌の再発を予測する方法を提供することが本発明の別の目的である。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、開示された実施形態の以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲を概説した後に明らかとなるであろう。
(詳細な説明)
トランスクリプトームアレイおよび使用方法が本明細書に提供される。アレイ形式に配列された、患部組織転写物由来核酸分子を有するトランスクリプトームアレイが記載される。このアレイ上の核酸分子は、患部組織試料由来の相補性核酸トランスクリプトーム配列とハイブリダイズする。疾患特異的トランスクリプトームは、本明細書において特異的患部組織中で転写されるコードおよび非コード転写物を集めたものと定義される。患部組織トランスクリプトーム由来転写物を表す、ポリペプチドまたは抗体などの他の生体分子を有する追加のアレイが本明細書に記載される。
このように、本明細書に提供されるアレイは、核酸アレイ、ポリペプチドアレイ、または抗体アレイを包含する。特定の実施形態が核酸アレイを参照して記載される本明細書において、状況が他の方法を要求しない限り、対応するタンパク質アレイおよび抗体アレイも考慮されるものとすることを理解すべきである。当該実施形態では、核酸は、その転写物にコードされるポリペプチドまたはそのポリペプチドに特異的な抗体に置換される。
本明細書に記載される組成物および方法は、特定の実施形態の以下の詳細な説明を参照することによりさらに容易に了解されることができる。その組成物および方法が、それのある実施形態の特定の詳細を参照して記載されたが、かかる詳細が本発明の範囲を制限するものとしてみなすべきであることは意図されない。
遺伝子の形態の細胞性DNAがRNAに転写され、コードRNAがタンパク質に翻訳され、RNAは場合によりcDNAに逆転写されることが当業者により十分に了解されている。好ましくは、本明細書に記載されるトランスクリプトームアレイは、患部組織のRNA転写物のすべてまたは実質的にすべてを有する。
疾患特異的トランスクリプトームは、公知および未知の機能の転写物を有し、場合によりトランスクリプトーム内の遺伝子転写の延長および反映としてコードRNA転写物から翻訳されたタンパク質を含む。疾患特異的トランスクリプトームは、疾患が進行すると、あるいは外部刺激または化学療法もしくは放射線療法による治療などの影響に応答して、変化することがある。
本明細書に使用される用語「転写物」は、DNAまたはcDNAテンプレートからの転写過程により得られるRNA分子を意味する。転写物は、RNA転写物から翻訳されたタンパク質またはRNA転写物から逆転写されたcDNA分子によっても表されることがある。
本明細書に使用される「遺伝子産物」は、DNAまたはcDNAテンプレートから転写過程により得られたRNA分子および当該RNA分子から翻訳されたポリペプチド分子の両方を意味する。
本明細書に使用される用語「トランスクリプトーム」は、コードRNAまたは非コードRNAであろうと、特異的組織中で転写されたRNA転写物を集めたものを意味し、好ましくはその組織中で発生したRNA転写物のすべてまたは実質的にすべてを有する。これらの転写物には、メッセンジャーRNA(mRNA)、選択的スプライシングされたmRNA、リボソームRNA(rRNA)、トランスファーRNA(tRNA)の他に、低分子核内RNA(snRNA)、アンチセンス分子(低分子干渉RNA(siRNA)およびマイクロRNAなど)、および未知機能の他のRNA転写物などの、タンパク質に翻訳されない広範囲のその他の転写物が含まれる。このトランスクリプトームには、トランスクリプトーム内でRNA転写物から翻訳されるタンパク質も含まれる。そのタンパク質は、そのトランスクリプトーム内の遺伝子転写の延長および反映である。
本明細書に使用される用語「患部組織」は、その組織に関連する特定クラスの疾患(例えば結腸直腸癌、乳癌、神経変性疾患など)を有する特定器官型または組織型に由来する組織を意味する。患部組織は、その患部組織にすべて由来する上皮細胞、間質細胞、または幹細胞などの個別の細胞型も表すことがある。例えば、罹患結腸直腸組織は、癌などの疾患または障害を有すると診断された任意の結腸直腸組織である。本トランスクリプトームアレイの大部分の実施形態では、組織中の異なる癌の型を区別する試みはなされないが、ある実施形態では癌の型の区別が行われることがある。
さらに、患部組織の採取にあたり、その患部組織と共に採取されるいくつかの正常な非患部組織または細胞が存在しうるものとすることを理解されたい。
核酸
本明細書に提供されるアレイを構成する核酸分子、核酸エレメント、またはポリヌクレオチドは、非限定的にRNA、DNA、ペプチド核酸、またはその混合物および/もしくは断片を含めた任意の型の核酸または核酸アナログのことがある。本明細書に使用される用語「断片」は、その断片が得られた配列全体に対する特異性および選択性をその断片に維持させておくのに十分なヌクレオチド配列を保持する、本明細書に提供される配列などの配列の部分であるヌクレオチド配列を表す。断片は配列全体に相補的なことがあり、配列全体に選択的にハイブリダイズする能力を保持する。この核酸分子は単離され、クローニングされ、または合成的に生産される。この核酸エレメントはベクター配列を含むことがあり、また、実質的に純粋なこともある。この核酸エレメントは、通常のハイブリダイゼーション条件で、転写物特異的分子または組織試料由来エレメントを含有する核酸試料中の相補的転写物にハイブリダイズすることができる。当業者は、ハイブリダイゼーション因子を調整して、与えられたハイブリダイゼーション手順について最適のハイブリダイゼーションおよびシグナル産生をもたらし、異なる遺伝子または異なるゲノム位置の間で要求される分割をもたらすことができる。
以下の転写物リストは、特定の患部組織に特異的な配列を提供するものである。このリストを下記表1に要約する。この表および本明細書にわたり使用される用語「遺伝子リスト」は、「核酸転写物リスト」を意味し、コード領域および非コード領域の両方を含む。
Figure 2008518610
Figure 2008518610
遺伝子リストA〜JJそれぞれの配列は、本明細書に同封のCD−Rに含まれ、その配列はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
罹患結腸直腸組織由来の転写物
遺伝子リストA(配列番号1〜配列番号16,350)
結腸直腸組織に発現していると以前に同定された16,350個の転写物を集めたものが本明細書に提供される。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストAに示される核酸分子のうち少なくとも4000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストAに示される配列のうち少なくとも6000、8000、10,000、12,000、14,000、または16,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストB(配列番号16,351〜配列番号19,123)
結腸直腸癌から作成された公的に入手できる発現配列タグ(EST)ライブラリーおよびGenbankでアノテーションされた遺伝子のどちらに対してもヒットしない2773個転写物のアセンブリを記載する。これらの遺伝子は本明細書で新たに同定されている。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストBに示される核酸分子のうち少なくとも1000個に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストBに示される配列のうち少なくとも50、100、500、1000、1500、2000、または2500個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストC(配列番号19,124〜配列番号20,928)
罹患ヒト結腸直腸組織からcDNAライブラリーが作成され、高スループット配列分析により本明細書で1805個のヌクレオチド配列が同定された。この配列は、結腸直腸癌組織に発現していると以前に同定されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストCに示される核酸分子のうち少なくとも500個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストCに示される配列のうち少なくとも50、200、500、750、1000、1400、または1750個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストD(配列番号20,929〜配列番号22,246)
プレmRNAの選択的スプライシングは、機能的に多様なタンパク質が単一遺伝子の一次転写物からしばしば組織特異的なパターンで発生することができる主要な細胞過程である。
結腸直腸癌組織で発現している、以前にアノテーションされた遺伝子またはESTの顕著に改変(スプライシング)された形態として存在する1318個のヌクレオチド配列を集めたものが、本明細書で新たに同定された。したがって、一実施形態では、遺伝子リストDに示される核酸分子のうち少なくとも500個に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストDに示される配列のうち少なくとも50、100、250、500、750、1000、または1250個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストE(配列番号22,247〜配列番号32,802)
罹患ヒト結腸直腸組織からcDNAライブラリーが作成され、10,556個のヌクレオチド配列が本明細書で同定された。この配列は、結腸直腸癌組織に発現していると以前に同定されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストEに示される核酸分子のうち少なくとも500個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストEに示される配列のうち少なくとも1000、2000、5000、または10,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストF(配列番号32,803〜配列番号39,936)
罹患ヒト結腸直腸組織からcDNAライブラリーが作成され、7134個のヌクレオチド配列が本明細書で同定された。この配列は、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストFに示される核酸分子のうち少なくとも500個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストFに示される配列のうち少なくとも1000、2000、5000、または7000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストG(配列番号39,937〜配列番号62,312)
22,376個のヌクレオチド配列を集めたものが本明細書で同定され、この配列は結腸直腸癌組織に発現していると以前に同定されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストGに示される核酸分子のうち少なくとも4000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストGに示される配列のうち少なくとも6000、8000、10,000、12,000、14,000、16,000、または19,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストH(配列番号62,313〜配列番号67,984)
アンチセンスおよび対応する逆相補転写物を構成する5672個のヌクレオチド配列を集めたものが本明細書で新たに同定された。
アンチセンス転写物およびそれに対応するセンス転写物の包含は、このアレイの重要な特徴である。一般的な市販されているアレイは、センスタンパク質をコードする転写物を測定することに主に重点を置いている。癌および他の疾患に果たす内因性アンチセンスRNA転写物の役割への関心が高まると共に、結腸直腸トランスクリプトーム内のアンチセンス配列が今回同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストHに示される核酸分子のうち少なくとも2000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストHに示される配列のうち少なくとも3000、4000、または5000個に相補的な核酸分子を有する。
罹患肺組織由来の転写物
遺伝子リストI(配列番号67,985〜配列番号104,415)
肺癌に関係付けられていることが以前に示された36,431個の転写物を集めたものが本明細書に提供される。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストIに示される核酸分子のうち少なくとも4000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストIに示される配列のうち少なくとも6000、8000、15,000、20,000、30,000、または35,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストJ(配列番号104,416〜配列番号104,439)
肺癌組織から作成された公的に入手できるESTライブラリーおよびGenbankでアノテーションされた遺伝子のどちらに対してもヒットしない24個の転写物のアセンブリが記載される。これらの遺伝子は本明細書で新たに同定されている。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストJに示される核酸分子のうち少なくとも5個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストJに示される配列のうち少なくとも6、10、15、18、20または22個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストK(配列番号104,440〜配列番号104,461)
肺組織に発現していることが以前に報告されたことのない、高スループット配列分析により同定された22個の発現配列タグを集めたものが本明細書で同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストKに示される核酸分子のうち少なくとも5個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストKに示される配列のうち少なくとも6、10、15、18、または20個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストL(配列番号104,462〜配列番号114,188)
以前にアノテーションされた肺癌関連遺伝子またはESTの顕著に改変(スプライシング)された形態として存在する配列を有するとして同定された9727個の転写物を集めたものが本明細書で新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストLに示される核酸分子のうち少なくとも3000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストLに示される配列のうち少なくとも4000、5000、7000、または9000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストM(配列番号114,189〜配列番号119,396)
罹患肺組織に発現していると同定された5208個のアノテーションされた遺伝子を集めたものが本明細書で新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストMに示される核酸分子のうち少なくとも2500個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストMに示される配列のうち少なくとも3000、4000、または5000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストN(配列番号119,397〜配列番号119,848)
肺癌組織に発現し、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことのない452個の転写物を集めたものがシングレット(一重)ヌクレオチド配列として本明細書で同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストNに示される核酸分子のうち少なくとも200個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストNに示される配列のうち少なくとも250、300、350、または400個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストO(配列番号119,849〜配列番号162,638)
肺癌組織に発現している配列についてのアンチセンス転写物および対応する逆相補転写物を構成する42,790個の転写物を集めたものが本明細書で新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストOに示される核酸分子のうち少なくとも20,000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストOに示される配列のうち少なくとも25,000、30,000、35,000、または40,000個に相補的な核酸分子を有する。
罹患乳房組織由来の転写物
遺伝子リストP(配列番号162,639〜配列番号179,929)
乳癌組織に発現していることが以前に示された17,291個の発現配列タグを集めたものが本明細書に提供される。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストPに示される核酸分子のうち少なくとも3000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストPに示される配列のうち少なくとも4000、5000、7000、10,000、12,000、15,000、または17,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストQ(配列番号179,930〜配列番号183,207)
乳癌組織から作成された公的に入手できるESTライブラリーおよびGenbankでアノテーションされた遺伝子のどちらに対してもヒットしない3278個の転写物のアセンブリが記載される。これらの遺伝子は本明細書で新たに同定されている。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストQに示される核酸分子のうち少なくとも1000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストQに示される配列のうち少なくとも2000または3000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストR(配列番号183,208〜配列番号190,122)
罹患乳房組織に発現していることが以前に報告されたことのない、高スループット配列分析により同定された6915個の転写物のアセンブリが本明細書で同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストRに示される核酸分子のうち少なくとも2000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストRに示される配列のうち少なくとも4000または6000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストS(配列番号190,123〜配列番号194,979)
以前にアノテーションされた遺伝子またはESTの顕著に改変(スプライシング)された形態として罹患乳房組織に存在する配列を有するとして同定された4857個の転写物のアセンブリが本明細書で新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストSに示される核酸分子のうち少なくとも1000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストSに示される配列のうち少なくとも2000または4000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストT(配列番号194,980〜配列番号229,120)
34,141個の転写物のアセンブリが乳房組織に発現しているとして本明細書で同定された。これらの転写物は、乳癌組織に発現しているとして以前に確認されていなかった。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストTに示される核酸分子のうち少なくとも10,000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストTに示される配列のうち少なくとも15,000、20,000、25,000、または30,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストU(配列番号229,121〜配列番号233,031)
シングレットヌクレオチド配列として3,911個の転写物のアセンブリが本明細書で同定され、この転写物は、乳癌組織に発現しており、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストUに示される核酸分子のうち少なくとも1,000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストUに示される配列のうち少なくとも1500、2000、2500、または3,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストV(配列番号233,032〜配列番号249,697)
乳癌組織に発現する配列についてのアンチセンス転写物および対応するセンス転写物を構成する16,666個の転写物のアセンブリが本明細書で新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストVに示される核酸分子のうち少なくとも8000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストVに示される配列のうち少なくとも10,000、12,000、14,000、または16,000個に相補的な核酸分子を有する。
罹患肝臓組織由来の転写物
遺伝子リストW(配列番号249,698〜配列番号274,441)
肝炎を伴う肝臓組織に発現していると以前に同定された24,744個の転写物のアセンブリが本リストに提供される。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストWに示される核酸分子のうち少なくとも4000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストWに示される配列のうち少なくとも6000、8000、10,000、12,000、14,000、16,000、19,000、または21,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストX(配列番号274,442〜配列番号274,454)
肝炎を伴う肝臓組織から作成された公的に入手できるESTライブラリーおよびGenbankでアノテーションされた遺伝子のどちらに対してもヒットしない13個の転写物のアセンブリが本明細書で記載される。これらの遺伝子は本明細書で新たに同定されている。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストXに示される核酸分子のうち少なくとも8個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストXに示される配列のうち少なくとも10または12個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストY(配列番号274,455〜配列番号274,486)
高スループットスクリーニングにより以前に同定されたが、肝炎を伴う肝臓組織に発現していることが以前に報告されたことのない32個の転写物のアセンブリが本明細書で同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストYに示される核酸分子のうち少なくとも15個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストYに示される配列のうち少なくとも20、25、または30個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストZ(配列番号274,487〜配列番号281,051)
以前にアノテーションされた遺伝子またはESTの顕著に改変(スプライシング)された形態として存在し、肝炎を伴う肝臓組織に発現している6565個の転写物のアセンブリが本明細書で同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストZに示される核酸分子のうち少なくとも3000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストZに示される配列のうち少なくとも4000、5000、または6000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストAA(配列番号281,052〜配列番号295,840)
14,789個の転写物のアセンブリが、肝炎を伴う肝臓組織に発現しているとして本明細書で新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストAAに示される核酸分子のうち少なくとも8000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストAAに示される配列のうち少なくとも8000、10,000、12,000、または14,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストBB(配列番号295,841〜配列番号307,691)
11,851個の転写物のアセンブリがシングレットヌクレオチド配列として本明細書で同定され、その転写物は肝炎を伴う肝臓組織に発現しており、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストBBに示される核酸分子のうち少なくとも6000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストBBに示される配列のうち少なくとも8000または10,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストCC(配列番号307,692〜配列番号347,670)
肝炎を伴う肝臓組織に発現した配列についてのアンチセンス転写物および対応するセンス転写物を構成する39,979個の転写物のアセンブリが、本明細書で新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストCCに示される核酸分子のうち少なくとも20,000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストCCに示される配列のうち少なくとも25,000、30,000、または35,000個に相補的な核酸分子を有する。
罹患脳組織由来の転写物
遺伝子リストDD(配列番号347,671〜配列番号380,945)
神経変性疾患を伴う脳組織に発現していると以前に同定された33,275個の転写物のアセンブリが本リストに提供される。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストDDに示される核酸分子のうち少なくとも15,000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストDDに示される配列のうち少なくとも20,000、25,000、または30,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストEE(配列番号380,946〜配列番号380,950)
神経変性疾患を伴う脳組織から作成された公的に入手できるESTライブラリーおよびGenbankでアノテーションされた遺伝子のどちらに対してもヒットしない配列を有するとして、5個の転写物のアセンブリが本明細書で新たに同定された。これらの遺伝子は、本明細書で新たに同定されている。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストEEに示される核酸分子のうち少なくとも3個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。
遺伝子リストFF(配列番号380,951〜配列番号381,291)
高スループット配列分析により341個の転写物のアセンブリが本明細書で同定された。これらの転写物は、神経変性疾患を伴う脳組織に発現していることが以前に報告されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストFFに示される核酸分子のうち少なくとも150個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストFFに示される配列のうち少なくとも200または300個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストGG(配列番号381,292〜配列番号389,777)
以前にアノテーションされた遺伝子またはESTの顕著に改変(スプライシング)された形態として存在し、神経変性疾患を伴う脳組織に発現している、8486個の転写物のアセンブリが新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストGGに示される核酸分子のうち少なくとも4000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストGGに示される配列のうち少なくとも6000または8000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストHH(配列番号389,778〜配列番号408,858)
神経変性疾患を伴う脳組織に発現しているとして本明細書で新たに同定された、19,081個の転写物のアセンブリが提供される。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストHHに示される核酸分子のうち少なくとも8000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストHHに示される配列のうち少なくとも12,000、15,000、17,000、または19,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストII(配列番号408,859〜配列番号430,703)
21,845個の転写物のアセンブリがシングレットヌクレオチド配列として本明細書で同定され、その転写物は神経変性疾患を伴う脳組織で発現し、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストIIに示される核酸分子のうち少なくとも10,000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストIIに示される配列のうち少なくとも12,000、15,000、17,000、または20,000個に相補的な核酸分子を有する。
遺伝子リストJJ(配列番号430,704〜配列番号483,996)
神経変性疾患を伴う脳組織で発現する配列についてのアンチセンス転写物および対応するセンス転写物を構成する53,293個の転写物のアセンブリが、本明細書において新たに同定された。
したがって、一実施形態では、遺伝子リストJJに示される核酸分子のうち少なくとも30,000個に相補的な核酸分子のアレイが提供される。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストJJに示される配列のうち少なくとも35,000、40,000、45,000、または50,000個に相補的な核酸分子を有する。
アレイ
上記のように、本明細書に提供される転写物のリストを使用して、本明細書に提供される配列に相補的な核酸分子を用いた患部組織トランスクリプトームアレイを調製することができる。用語「アレイ」および「マイクロアレイ」は、本明細書において相互交換可能で使用される。後者の用語は、コンピュータチップを伴う微小アレイの1種を表すために当業者によって使用されることが多い。本明細書に使用される用語「組織特異的エレメント」は、罹患標的試料由来の転写物特異的エレメントに結合し、核酸、ポリペプチド、および抗体分子を含む、アレイ上の生体分子を表す。
遺伝子リストA〜Hは、罹患結腸直腸組織に関連する転写物の配列を提供する。一実施形態では、遺伝子リストB、遺伝子リストC、遺伝子リストD、遺伝子リストE、遺伝子リストF、遺伝子リストG、遺伝子リストH、またはその組合せに提供される罹患結腸直腸組織転写物に相補的な少なくとも1つの核酸分子を有するアレイが提供される。別の実施形態では、遺伝子リストB、遺伝子リストC、遺伝子リストD、遺伝子リストE、遺伝子リストF、遺伝子リストG、遺伝子リストH、またはその組合せに提供される罹患結腸直腸組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。別の実施形態では、遺伝子リストB、遺伝子リストC、遺伝子リストD、遺伝子リストE、遺伝子リストF、遺伝子リストG、および遺伝子リストHのそれぞれに提供される罹患結腸直腸組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。
遺伝子リストI〜Oは、罹患肺組織に関連する転写物の配列を提供する。一実施形態では、遺伝子リストJ、遺伝子リストK、遺伝子リストL、遺伝子リストM、遺伝子リストN、遺伝子リストO、またはその組合せに提供される罹患肺組織転写物に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。別の実施形態では、遺伝子リストJ、遺伝子リストK、遺伝子リストL、遺伝子リストM、遺伝子リストN、遺伝子リストO、またはその組合せに提供される転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な罹患肺組織核酸分子を有するアレイが提供される。別の実施形態では、遺伝子リストJ、遺伝子リストK、遺伝子リストL、遺伝子リストM、遺伝子リストN、遺伝子リストOに提供される転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な罹患肺組織核酸分子を有するアレイが提供される。
遺伝子リストP〜Vは、罹患乳房組織に関連する転写物の配列を提供する。一実施形態では、遺伝子リストQ、遺伝子リストR、遺伝子リストS、遺伝子リストT、遺伝子リストU、遺伝子リストV、またはその組合せに提供される罹患乳房組織転写物に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。他の実施形態では、遺伝子リストQ、遺伝子リストR、遺伝子リストS、遺伝子リストT、遺伝子リストU、遺伝子リストV、またはその組合せに提供される罹患乳房組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。別の実施形態では、遺伝子リストQ、遺伝子リストR、遺伝子リストS、遺伝子リストT、遺伝子リストU、遺伝子リストVに提供される罹患乳房組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。
遺伝子リストW〜CCは、罹患肝臓組織に関連する転写物の配列を提供する。一実施形態では、遺伝子リストX、遺伝子リストY、遺伝子リストZ、遺伝子リストAA、遺伝子リストBB、遺伝子リストCC、またはその組合せに提供される罹患肝臓組織転写物に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。他の実施形態では、遺伝子リストX、遺伝子リストY、遺伝子リストZ、遺伝子リストAA、遺伝子リストBB、遺伝子リストCC、またはその組合せに提供される罹患肝臓組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。別の実施形態では、遺伝子リストX、遺伝子リストY、遺伝子リストZ、遺伝子リストAA、遺伝子リストBB、遺伝子リストCCに提供される罹患肝臓組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。
遺伝子リストDD〜JJは、罹患脳組織に関連する転写物の配列を提供する。一実施形態では、遺伝子リストEE、遺伝子リストFF、遺伝子リストGG、遺伝子リストHH、遺伝子リストII、遺伝子リストJJ、またはその組合せに提供される罹患脳組織転写物に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。他の実施形態では、遺伝子リストEE、遺伝子リストFF、遺伝子リストGG、遺伝子リストHH、遺伝子リストII、遺伝子リストJJ、またはその組合せに提供される罹患脳組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。別の実施形態では、遺伝子リストEE、遺伝子リストFF、遺伝子リストGG、遺伝子リストHH、遺伝子リストII、遺伝子リストJJに提供される罹患脳組織転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイが提供される。
別の実施形態では、2つ以上の異なる癌組織由来の、遺伝子リストA〜H、J〜O、およびQ〜Vに提供される核酸配列に相補的な核酸分子を有するアレイは、多様な型の癌に対するアレイを提供する。他の実施形態では、遺伝子リストA〜H、J〜O、およびQ〜Vならびにその組合せに提供される転写物の少なくとも70%、例えば少なくとも80%または少なくとも90%に相補的な核酸分子を有するアレイも提供される。
好ましくは、本明細書に記載される実施形態のそれぞれにおけるアレイは、本明細書で新たに同定された1つもしくは複数の核酸分子または本明細書で新たに同定された核酸分子の組合せを有する。特定の疾患、疾患型、または広範囲の疾患についての新たに同定された核酸分子を有する組合せが含まれる。
発現
タンパク質をコードしている核酸配列の発現を得るために、その配列は、核酸に作動可能に連結してその核酸の発現を制御する1つまたは複数の制御配列を有するベクターに組み込まれる。そのベクターは、場合により、挿入された核酸の発現を駆動するためにプロモーターもしくはエンハンサー、ペプチドが融合体として生成されるように核酸配列、および/または宿主細胞中で生成されるポリペプチドが細胞から分泌されるように分泌シグナルをコードしている核酸などの他の配列を含む。
本発明の別の態様では、本発明の一態様の単離されたポリヌクレオチドを有するベクターが提供される。
本発明のさらに別の態様では、本発明の一態様のベクターを有する宿主細胞が提供される。
特異的核酸配列を組み込んでいるベクターを用いて、そのベクターが機能的である宿主細胞を形質転換すること、ペプチドが生成するようにその宿主細胞を培養すること、およびその宿主細胞または周囲の培地からそのペプチドを回収することによってそのペプチドは得られる。
このように、ポリペプチドの作製方法が本発明の範囲内に含まれる。この方法は、ポリペプチドをコードしている核酸分子からそのポリペプチドを発現させることを含む。そのポリペプチドの発現を起こすか、またはそれを許す適切な条件で当該ベクターを有する宿主細胞を培地中で生育させることによって、これを好都合に実現することができる。
ベクターおよび宿主細胞
プロモーター配列、ターミネーター断片、ポリアデニル化配列、エンハンサー配列、マーカー遺伝子および必要に応じて他の配列を非限定的に含めた適切な調節配列を有する適切なベクターを選択または構築することができる。
ベクターは、プラスミド、ウイルス(例えばファージ)、または必要に応じてファージミドのことがある。さらなる詳細については、例えばMOLECULAR CLONING:A LABORATORY MANUAL:第2版、Sambrookら、1989年、Cold Spring Harbor Laboratory Pressを参照されたい。例えば核酸構築体の調製、突然変異誘発、配列分析、細胞へのDNA導入および遺伝子発現、ならびにタンパク質の分析における核酸の操作についての多数の公知の技法およびプロトコールが、CURRENT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY、Ausubelら編、John Wiley & Sons、1992年に詳細に記載されている。
多様な異なる宿主細胞でのポリペプチドのクローニングおよび発現のための系は十分に公知である。適切な宿主細胞には、細菌、哺乳動物細胞および酵母細胞などの真核細胞、ならびにバキュロウイルス系がある。
このように、本発明のさらなる態様は、本明細書に開示される異種核酸を有する宿主細胞を提供する。
アレイの製造
本明細書に記載されるトランスクリプトームアレイの設計および構築にポリヌクレオチドが使用される。一実施形態では、核酸エレメントを配列して単一トランスクリプトームアレイを生成する。もっとも、そのアレイは要求があれば複数のトランスクリプトームに対応する核酸エレメントを有することがある。そのトランスクリプトームは、1つの疾患または複数の疾患からの複数の患部組織転写物を含むことがある。疾患特異的アレイは、与えられた一疾患背景で転写される転写物を有する。
例えば、結腸直腸癌では、これらの転写物は、結腸直腸腫瘍細胞の微小環境に見出される一連の細胞型において転写されることがあり、これらには、例えば間質細胞、上皮細胞、リンパ球、内皮細胞、幹細胞などが含まれうる。別の実施形態では、前悪性細胞または悪性細胞は、物理的相互作用または特異的タンパク質の分泌により(腫瘍の微小環境に見出される間質細胞、内皮細胞またはリンパ細胞などの)周囲の細胞内の転写物の発現を改変することによって、結腸直腸癌に特徴的な転写物を生成する。その転写物は疾患特異的アレイに含有される。さらに、診断的、予後的、または予測的である遺伝子シグネチャーを同定するツールとして疾患特異的アレイを利用するとき、実際のシグネチャーは、これらの個別の細胞集団の一部またはすべてから得られた転写物を含むことがある。
本明細書に提供されるアレイは、非限定的に診断、予後判定、薬物療法、薬物スクリーニングなどの任意の適切な目的に使用されうる。与えられたアレイについて、各核酸エレメントは配列全体または異なる長さに断片化した配列のことがある。ある配列全体を構成しているすべての断片がそのアレイに存在する必要はない。
一実施形態では、転写物および転写物断片を表す組織特異的核酸エレメントは、当技術分野で十分に公知の核酸固定化または核酸結合技法を使用して複数の物理的に別個の位置でアレイに固定化される。いくつかの物理的に別個の位置の断片は、転写物全体またはその転写物の慎重な部分を一緒に構成することができる。その断片は、転写物の隣接した部分または転写物の離れた部分に相補的なことがある。アレイ上の断片に対する標的試料由来核酸分子のハイブリダイゼーションは、試料中の標的転写物の存在を示す。ハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼーションの検出が当業者に十分に公知の日常的な検出方法により行われ、それを下にさらに詳細に説明する。
一実施形態では、患部組織試料中の標的配列と他の核酸配列とを区別する多数のプローブが使用される。いくつかの実施形態では、標的配列の少なくとも2%がアレイ上のプローブの組合せによって表される。さらなる実施形態では、標的配列の少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%がアレイ上に表される。あるいは、遺伝子リストAから遺伝子リストJJ由来の配列の少なくとも60%がアレイ上のプローブの組合せによって表され、そのアレイで、その配列はより大きい標的配列または転写物を指し示している。さらなる実施形態では、遺伝子リストAから遺伝子リストJJ由来の転写物の少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%がアレイ上のプローブの組合せによって表される。アレイ上の核酸断片に対する試料中の核酸断片のハイブリダイゼーションは、その組織試料中に完全な転写物が存在することを表す。
別の実施形態では、転写物全体または転写物全体の断片に対応する核酸エレメントが「スポット型アレイ」形式でただ1つの物理的に別個の位置でアレイ上に固定化される。特異的核酸エレメントの多数のコピーを慎重な位置でアレイ基板に結合させることができる。好ましくは、この型の「スポット型アレイ」は、本明細書において新たに同定された1つまたは複数の核酸分子を含む。
上に言及したように、このアレイは、好ましくは遺伝子リストA〜JJに提供される転写物特異的エレメントまたはその断片に対応する1つまたは複数の核酸エレメントを有する。上に言及したように、特異的な癌などのある種の疾患に特異的なアレイを、その特定の疾患についてのトランスクリプトームのすべてまたは予め決定された率を有するように設計することができる。例えば、一実施形態では、このアレイは、結腸癌(遺伝子リストA〜H)などの特定の疾患に関連する、上に提供される遺伝子リストに示される核酸配列のすべてまたは選ばれたサブセットを含むことがある。別の実施形態では、このアレイは、癌などの一般的な疾患型(遺伝子リストA〜V)に関連する、上に提供される遺伝子リストに示される核酸配列のすべてまたは選ばれたサブセットなどのトランスクリプトームを含むことがある。なお別の実施形態では、このアレイは肝炎を伴う肝臓組織(遺伝子リストW〜CC)または神経変性疾患を伴う脳組織(遺伝子リストDD〜JJ)などの特定の器官型および疾患型に関連する、上に提供される遺伝子リストに示される核酸配列のすべてまたは選ばれたサブセットなどのトランスクリプトームを含むことがある。
別の実施形態では、このアレイは遺伝子リストA〜JJに提供される与えられた転写物特異的エレメントの少なくとも50%に対応する核酸エレメントを含む。他の実施形態では、このアレイは、遺伝子リストA〜JJに提供される与えられた転写物特異的エレメントの少なくとも60%、例えば少なくとも70%、少なくとも80%、または90%超に対応する核酸エレメントを含む。アレイ上の対応する核酸エレメントに対する患部組織試料由来の標的転写物特異的エレメントのハイブリダイゼーションは、試料中の標的遺伝子の存在を示す。遺伝子リストA〜JJに提供される他の転写物に対応する他の核酸エレメントまたはその断片は、そのアレイ上の他の個別の物理的に別個の位置に位置することがある。
当業者は、与えられたアレイ上の核酸エレメントが与えられた標的使用中の転写物特異的配列に相補的であることを認識しているであろう。天然配列を有するアレイを設計して、標的試料中のアンチセンス分子の存在を同定することもできる。最近の文献が癌および他の疾患に内因性アンチセンスを関係付けたことから、内因性アンチセンスRNA転写物は関心対象である。
一実施形態では、このアレイは罹患結腸直腸組織トランスクリプトーム、罹患肺組織トランスクリプトーム、または罹患乳房組織トランスクリプトームを表す核酸エレメントのアレイである。当該アレイでは、罹患結腸直腸、肺、または乳房組織トランスクリプトームで転写された転写物の合計の75%、80%、90%、95%、または98%超がそれぞれ存在することが好ましい。ある実施形態では、残りの核酸エレメントは制御エレメントである。
本明細書に記載されるアレイに使用するための本明細書に提供されるアレイは、当技術分野で公知の適切な技法を用いて構築される。例えば米国特許第5,486,452号;第5,830,645号;第5,807,552号;第5,800,992号、および第5,445,934号を参照されたい。各アレイでは、個別の核酸エレメントは1回だけ出現することがあるし、また反復することがある。このアレイは場合により対照核酸エレメントも含むことがある。
任意の適切な基板を、核酸エレメントが固定化または結合される固相として使用することができる。例えば、その基板は、ガラス、プラスチック、金属、金属で被覆された基板、または任意の材料のフィルターでありうる。基板表面は任意の適切な配置でありうる。例えば、その表面は平面のことがあるし、また、その基板に固定化された核酸エレメントを分離する隆起もしくは溝を有することもある。代替の実施形態では、その核酸はビーズに付着され、そのビーズを別々に同定できる。核酸エレメントは、ハイブリダイゼーションにそのエレメントを利用可能にする、共有結合または非共有結合を含めた任意の適切な方法で基板に付着される。
別の実施形態では、トランスクリプトーム中のポリヌクレオチド分子またはタンパク質分子を、転写物の発現が特定の治療剤に対する感受性または耐性と相関するかどうかによりアレイ上で分類することができる。当該分類は、特定のアレイプロファイルを有する個体が特定の治療剤に反応性または非反応性であるかどうかを、転写物を集めたものが指し示す、アレイ上の領域を提供する(例えば図1参照)。
患部組織試料
本明細書に記載される方法に患部組織試料として任意の適切な標的組織または細胞を使用することができる。用語「患部組織試料」には、日常的なスクリーニング検査の一部として分析される異常試料、罹患の疑いのある試料、および正常試料が含まれることは当業者により了解されるであろう。
患部組織試料を、1つまたは複数の転写物特異的エレメントを得るために好ましくは加工し、それを次にそのアレイと組み合わせ、そのアレイとハイブリダイズさせ、そのアレイに結合した転写物特異的エレメントを検出させる。本明細書に使用される用語「転写物特異的エレメント」には、DNAまたはRNAなどの、試料中のRNA転写物由来の任意の適切な核酸が含まれる。RNA転写物由来の核酸は、mRNAから逆転写されたcDNA、当該cDNAから転写されたRNA、cDNAから増幅されたDNA、その増幅されたDNAから転写されたRNAなどでありうる。遺伝子のコピー数の改変を決定することが関心対象である場合、ゲノムDNAが好ましくは利用される。あるいは、転写物の発現レベルを検出しようとする場合、RNAまたはcDNAが好ましくは使用される。例えば、発現を定量するために、転写物特異的エレメントは、メッセンジャーRNA(mRNA)、選択的スプライシングされたmRNA、リボソームRNA(rRNA)、トランスファーRNA(tRNA)、ならびに低分子核内RNA(snRNA)およびアンチセンス分子(siRNAおよびマイクロRNAなど)のようなタンパク質に翻訳されない広範囲の他の転写物などの任意の種類の転写されたRNA分子でありうる。転写物特異的エレメントは、RNA由来の核酸でもありうる。
当業者は、この方法の目的に応じてふさわしい罹患標的細胞または組織を選択するであろう。例えば、特定の病理学的状態に関連する転写物を同定する方法では、病理学的状態の症状を示すか、または発現することが公知である任意の生体試料または細胞もしくは組織を使用することができる。
本明細書に記載されるアレイは、癌において異なって誘導される転写物を同定するのに有用である。そのような場合に、標的細胞は腫瘍細胞、例えば結腸癌細胞または胃癌細胞でありうる。標的細胞は、ヒトおよび動物組織を含めた任意の組織起源由来であり、例えば新たに得られた試料、凍結試料、生検試料、体液試料、血液試料、パラフィン包埋固定組織試料(すなわち組織ブロック)などの保存試料、または細胞培養物由来であるが、それに限定されるわけではない。
診断のために、患部組織被験試料は、好ましくは疾患に苦しんでいると疑われる個体から得られた生体試料由来である。その組織試料は、理想的には同じ組織からの1つまたは複数の完全トランスクリプトームの実質的な部分を有するアレイに対応し、そのアレイと組み合わされる。用語「実質的な部分」は、本明細書において完全トランスクリプトームの50%、75%、80%、90%、95%、または98%をおよそ超えると定義される。例えば、肺癌の診断のために、肺組織試料由来の転写物特異的エレメントが、罹患肺組織についての完全トランスクリプトームのすべてまたは実質的な部分を有するアレイに適用される。
転写物特異的エレメントの集団を、当技術分野で公知の任意の適切な核酸分離工程または精製工程を使用して罹患標的組織または細胞から得ることができる。例えば、QIAGEN(登録商標)(カリフォルニア州Alameda)からのDNA単離用QIAAMP(登録商標)組織キットなどの市販されている核酸分離用キットは、本明細書に記載される方法に有用である。さらに、核酸の単離および精製方法がLABORATORY TECHNIQUES IN BIOCHEMISTRY AND MOLECULAR BIOLOGY:HYBRIDIZATION WITH NUCLEIC ACID PROBES、第I部、THEORY AND NUCLEIC ACID PREPARATION、P.Tijssen編、Elsevier、ニューヨーク(1993年)の第3章に記載されている。
試料サイズおよび単離方法に応じて、得られた転写物特異的エレメントを増幅の存在下または不在下で使用することができる。適切な増幅法にはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(Innisら、PCR PROTOCOLS:A GUIDE TO METHODS AND APPLICATION, Academic Press,Inc.、サンディエゴ(1990年))、リガーゼ連鎖反応(LCR)(WuおよびWallace、Genomics、4:560(1989年);Landegrenら、Science、241:1077(1988年);およびBarringerら、Gene、89:117(1990年)参照)、転写増幅(Kwohら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、86:1173(1989年))、ならびに3SR (self-sustained sequence replication)(Guatelliら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA,87:1874(1990年))があるが、それに限定されるわけではない。定量PCRに関する詳細は、PCR PROTOCOLS:A GUIDE TO METHODS AND APPLICATIONS、Innisら、Academic Press,Inc.、ニューヨーク(1990年)に提供されている。
ある実施形態では、特定の転写物特異的エレメントの存在または不在だけを検出する必要がある。そのような場合には、ハイブリダイゼーションシグナルの検出は、試料中の転写物特異的エレメントの存在を示す。他の実施形態では、試料中の1つまたは複数の転写物特異的エレメントの発現を定量することが望まれることがある。そのような場合には、試料中の転写物特異的エレメントの濃度は、検出されるハイブリダイゼーションシグナルに比例する。当業者は、比例(例えばmRNA転写物の倍加およびハイブリダイゼーションシグナルの倍加を生じる転写速度の倍加)が厳密な必要はないことを了解しているであろう。例えば、標的mRNA濃度の10倍の差がハイブリダイゼーション強度の5から15倍の差を生じる、より緩やかな比例が許容できることがある。より厳密な定量が必要な場合、適切な対照を実行して、試料の調製およびハイブリダイゼーション時に導入された変動について補正することができる。
ハイブリダイゼーション
本明細書に提供される方法では、患部組織試料由来の転写物特異的エレメントを、適切な程度の緊縮性を提供するために選択された条件でアレイにハイブリダイズする。当業者は、特定の試料について最もふさわしい程度の緊縮性を選択するためにハイブリダイゼーション条件を変動させる技法を十分に知っている。例えば、当業者は、非緊縮性洗浄緩衝液(6×SSPE、0.01%Tween20など)および緊縮性緩衝液(100mM MES、0.1M[Na]、0.01%Tween20など)を使用して、それぞれの洗浄回数(典型的には0〜20回)、洗浄温度(典型的には15〜50℃)、およびハイブリダイゼーション温度(典型的には15〜50℃)を改変して最適なハイブリダイゼーションを実現することができる。ハイブリダイゼーション条件を最適化する方法は当業者に十分に公知である(例えばLABORATORY TECHNIQUES IN BIOCHEMISTRY AND MOLECULAR BIOLOGY、第24巻:Hybridization With Nucleic Acid Probes、P. Tijssen編、Elsevier、ニューヨーク(1993年))。
一実施形態では、ハイブリダイゼーションは低緊縮性で行われ、不一致のハイブリッド2本鎖が除去され、所望のレベルのハイブリダイゼーション特異性が得られるまで徐々に高い緊縮性で継続的な洗浄が行われる。遺伝子特異的エレメントとのハイブリダイゼーションを、存在しうる様々な対照とのハイブリダイゼーションと比較することにより、ハイブリダイゼーション特異性を評価することができる。
標識および検出
本明細書に提供されるアレイの核酸エレメントにハイブリダイズした転写物特異的エレメントは、好ましくは患部組織試料由来の試料転写物特異的エレメントに付着した1つまたは複数の標識を検出することにより検出される。
当技術分野で公知の、核酸に標識を付着させる任意の適切な手段により、ハイブリダイゼーションの前、途中、または後にその標識を組み込むことができる。適切な手段には、試料の本来の転写物特異的エレメント(例えばmRNA、ポリA mRNA、cDNAなど)に直接、または例えば標識されたプライマーもしくは標識されたヌクレオチドを使用して試料の転写物特異的エレメントを増幅する途中または後の増幅産物に標識を付加することを含むことがある。
本明細書に記載される方法に使用するのに適した標識には、標識されたストレプトアビジン複合体を用いて染色するためのビオチン、磁気ビーズ(例えばDynabeads(商標))、蛍光色素(例えばフルオレセイン、テキサスレッド、ロダミン、緑色蛍光タンパク質など)、放射標識(例えばH、125I、35S、14C、または32P)、酵素(例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびELISAに通常使用される他の酵素)、および金コロイドまたは着色ガラスもしくはプラスチック(例えばポリスチレン、ポリプロピレン、ラテックスなど)製ビーズなどの比色標識が含まれるが、それに限定されるわけではない。
標識の選択に応じて、当業者は当技術分野で十分に公知の標識を検出するための適切な手段を選択することができるであろう。核酸を標識する方法および標識されたハイブリダイズされた核酸を検出する方法の詳細な総説については、LABORATORY TECHNIQUES IN BIOCHEMISTRY AND MOLECULAR BIOLOGY、第24巻:Hybridization With Nucleic Acid Probes、P. Tijssen編、Elsevier、ニューヨーク(1993年)を参照されたい。
タンパク質アレイ
別の実施形態では、タンパク質アレイが設計され、構築される。本明細書に使用される用語「タンパク質」および「ポリペプチド」は相互交換可能である。このアレイ中の組織特異的エレメントには、タンパク質、ペプチド、抗体、ペプチド−核酸などが含まれうる。罹患トランスクリプトームのコードされたポリペプチド分子に対して作成された抗体を慎重な位置でアレイ上に固定化して、その抗体に特異的な検出可能な標識と複合したポリペプチドと複合させることができる。標的試料由来のタンパク質単離物を、標識されたアレイと接触させることができ、固定化抗体からの標識されたタンパク質の任意の置換は、このアレイ上の慎重な位置での検出可能な標識の喪失により視覚化できるであろう。アレイ上のタンパク質置換のプロファイルを、そのアレイプロファイルを発現している個体の特異的治療剤に対する反応性または無反応性と相関させることができる。
あるいは、このタンパク質アレイは、罹患トランスクリプトームのコードされたポリペプチド分子を有することがある。このポリペプチド分子は、トランスクリプトームタンパク質アレイ上の慎重な位置に固着させ、罹患トランスクリプトームを発現している個体から単離された抗体を用いて検出することができる。
抗体はポリクローナルのことがあり、またさらに好ましくはモノクローナルのことがある。無傷抗体またはその断片(例えばFabまたはF(ab’))を使用することができる。プローブまたは抗体に関する用語「標識された」は、そのプローブまたは抗体に検出可能な物質を結合(すなわち物理的に連結)することにより、そのプローブまたは抗体を直接標識すること、および直接標識された別の試薬との反応性によりそのプローブまたは抗体を間接標識することを包含することを意図する。間接標識の例には、蛍光標識二次抗体を用いた一次抗体の検出、および蛍光標識ストレプトアビジンを用いて検出できるようにビオチンでDNAプローブを末端標識することが含まれる。用語「生体試料」は、対象から単離された組織、細胞、および生体液、ならびに対象内に存在する組織、細胞、および液を含むことを意図する。すなわち、この検出方法を使用して、in vitroおよびin vivo生体試料中のRNA、タンパク質、またはゲノムDNAを検出することができる。例えば、RNAを検出するためのin vitro技法には、ノーザンハイブリダイゼーションおよびin situハイブリダイゼーションがある。タンパク質検出のためのin vitro技法には、酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)、ウェスタンブロット、免疫沈降、および免疫蛍光がある。ゲノムDNA検出のためのin vitro技法にはサザンハイブリダイゼーションがある。さらに、タンパク質検出のためのin vivo技法には、対象に標識抗体を導入することがある。例えば、抗体を放射性マーカーで標識することができ、対象におけるその抗体の存在および位置を標準的な画像化技法により検出することができる。
キット
患部組織試料中の転写物特異的エレメントの存在を検出またはそのエレメントを定量するためのキットも本明細書に提供される。例えば、このキットは、1つまたは複数の患部組織由来の1つまたは複数のトランスクリプトームのアレイを有することがある。そのアレイ上の分子は、本明細書に記載されるポリヌクレオチド、ポリペプチド、または抗体分子のことがある。このキットは、場合により生体試料中の遺伝子産物の発現を検出することができる検出可能な標識または標識された化合物もしくは薬剤、ならびにその試料を標識するために必要な試薬およびそのアレイ上の相補的配列とのハイブリダイゼーションに作用するために必要な試薬もまた含む。このキットは、場合により比色チャートまたは装置などの、試料中の転写物の量を決定するための手段も含む。
1つを超えるアレイがキットに含まれることがあり、このとき、各アレイは異なる疾患に冒された組織に対応し、各アレイは、疾患に冒された組織に対応する複数のトランスクリプトームを有する。この化合物または薬剤を適切な容器にパッケージすることができる。このキットは、さらにタンパク質または核酸を検出するためにこのキットを使用するための説明書を含むことがある。
予測医学のための使用方法
予測医学の分野で上記アレイを使用する方法が提供される。この分野には、診断アッセイ、予後アッセイ、予測アッセイ、薬理ゲノミクス、および異なる疾患についての臨床試験の監視が含まれる。
用語「疾患」または「疾患状態」には、その疾患に冒された生物で細胞、細胞区画、またはオルガネラの低分子プロファイルの変化を生じるか、または潜在的に引き起こすおそれのあるすべての疾患が含まれる。当該疾患を3つの主要部門、すなわち腫瘍性疾患、炎症疾患、および変性疾患に分類することができる。
疾患の例には、代謝性疾患(例えば肥満、悪液質、糖尿病、食欲不振など)、心血管疾患(例えばアテローム性動脈硬化症、虚血/再潅流、高血圧症、心筋梗塞、再狭窄、心筋症、動脈炎など)、免疫障害(例えばクローン病、炎症性腸疾患、反応性関節炎、リウマチ性関節炎、ライム病を含む骨関節炎、インスリン依存性糖尿病、器官特異的自己免疫(多発性硬化症、橋本甲状腺炎、およびグレーブス病を含む)、接触皮膚炎、乾癬、移植片拒絶、移植片対宿主疾患、サルコイドーシス、喘息およびアレルギーなどのアトピー状態(アレルギー性鼻炎、食物アレルギーを含む消化管アレルギーを含む)、好酸球増加症、結膜炎、糸球体腎炎、蠕虫感染(例えばリーシュマニア症)およびHIVを含めたある種のウイルス感染ならびに結核およびらい腫性らいを含めた細菌感染などのある種の病原体に対する感受性などの慢性炎症性の疾患および障害)、ミオパシー(例えば多発性筋炎、筋ジストロフィー、セントラルコア病、中心核(筋細管)ミオパシー、先天性筋緊張症、ネマリンミオパシー、先天性パラミオトニア、周期性麻痺、ミトコンドリアミオパシーなど)、神経系障害(例えばニューロパシー、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、運動ニューロン疾患、外傷性神経損傷、多発性硬化症、急性播種性脳脊髄炎、急性壊死性出血性白質脳炎、髄鞘形成不全疾患、ミトコンドリア病、偏頭痛性障害、細菌感染、真菌感染、脳卒中、老化、痴呆、末梢神経系疾患ならびにうつ病および統合失調症などの精神障害など)、腫瘍学的障害(例えば白血病、脳腫瘍、前立腺癌、肝臓癌、卵巣癌、胃癌、結腸直腸癌、咽喉癌、乳癌、皮膚癌、黒色腫、肺癌、肉腫、子宮頚癌、精巣癌、膀胱癌、内分泌腺癌、子宮内膜癌、食道癌、神経膠腫、リンパ腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、膵臓癌、下垂体癌、腎臓癌など)ならびに眼疾患(例えば色素性網膜炎および黄斑変性)があるが、それに限定されるわけではない。この用語は、酸化ストレス、遺伝性癌症候群、ならびに公知および未知の代謝性疾患に起因する障害も含む。
一般に、予測医学に使用する方法は、以下のように行われる。罹患標的細胞もしくは組織または病理学的状態の疑いのある細胞もしくは組織由来の転写物特異的エレメントを、本明細書に記載されるアレイと組み合わせ、その転写物特異的エレメントをそのアレイの核酸分子にハイブリダイズさせる条件で十分な時間インキュベートし、ハイブリダイゼーションを検出する。ハイブリダイゼーションの検出は試料中に患部組織が存在することを示し、また、転写物の発現パターンが分析され、参照試料由来の転写物特異的エレメント発現の参照パターンと比較され、下にさらに詳細に記載するように診断、予後、薬物スクリーニング、耐性、治療の選択などに関する、試料についての情報が提供される。
診断アッセイ
本明細書に記載されるアレイを利用した診断アッセイが、タンパク質および/または核酸の発現ならびに生体試料(例えば、血液、血清、細胞、組織)中の活性を決定するために提供され、個体が疾患もしくは障害に冒されているかどうか、または発症前であり、異所性タンパク質、核酸の発現もしくは活性に関連する疾患もしくは障害を発現するリスクがあるかどうかが決定される。初期の診断は、治療を容易にし、治療法の成功を高め、医師に疾患もしくは障害の発症前でも個体を予防的に治療させるようにできる。
本明細書に記載されるアレイは、結腸直腸組織、肺組織、乳房組織、肝臓組織、または脳組織の病理学的状態などの病理学的状態で異なって発現される核酸分子を同定するためにも使用することができる。
生体試料中のRNA転写物または遺伝子産物の存在または不在を検出するための例示的な方法は、被験対象から核酸エレメントを有する生体試料を得ること、およびその生体試料を、タンパク質または核酸を検出できる化合物または薬剤と接触させることを伴い、それにより、本明細書に記載されるアレイにハイブリダイズする生体試料中の転写物の存在が検出される。RNAまたはゲノムDNAを検出するための薬剤は、好ましくは試料由来のRNAまたはゲノムDNAにハイブリダイズできる標識核酸プローブである。核酸プローブは、例えば少なくとも11、15、30、50、100、250、500、1000またはそれを超えるヌクレオチド長で、緊縮性条件でRNAまたはゲノムDNAに特異的にハイブリダイズするのに十分なオリゴヌクレオチドなどの完全長核酸またはその部分でありうる。
この生体試料をそのアレイと組み合わせて、生体試料中の転写物特異的エレメントを検出する。一実施形態では、その生体試料は被験対象由来のタンパク質分子を有する。あるいは、その生体試料は、被験対象からのRNA分子またはゲノムDNA分子などの核酸エレメントを有する。好ましい生体試料は生体液(例えば血清)、細胞試料、または従来手段により対象から単離された針生検などの組織生検試料である。
このアレイを使用して、患部組織のトランスクリプトームに存在する転写物の生成を引き起こす遺伝子突然変異を同定することもできる。このように、本発明は、被験試料が対象から得られ、タンパク質または核酸(例えば、RNA、ゲノムDNA)が検出される異所性RNA発現または活性に関連する疾患または障害を同定する方法を提供する。ここで、タンパク質または核酸の存在は異所性遺伝子発現または活性に関連する疾患または障害を有するか、またはそれを発現するリスクのある対象の診断に用いられる。
診断アッセイは、病理学的状態(発症前であり他のどの手段によっても検出できない初期癌性状態など)の素因または病理学的状態の実際の存在を伴う、試料中の1つまたは複数の転写物特異的エレメントを同定する方法を提供する。試料のハイブリダイゼーションパターンまたは発現パターンを、非罹患参照試料由来の転写物特異的エレメント発現の参照パターンと比較するならば、標的細胞と参照試料との間の対応する転写物特異的エレメント発現の差は、病理学的状態との関連を指し示す。同様に、発現パターンを、特定の病理学的状態からの罹患参照試料からの転写物特異的エレメントの発現の参照パターンと比較するならば、実質的に参照パターンの存在に対応するハイブリダイゼーションパターンまたは発現パターンの存在は、試料組織または細胞における病理学的状態の存在または病理学的状態の素因を示す。
予め決定された参照パターンは、核酸分子のアレイ全体または核酸分子のサブセット、例えば特定の病理学的状態に特に関連性を有すると決定されたサブセットにわたる発現パターンを構成しうる。そのような核酸分子の新規なサブセットを、特定の病理学的状態に関連する核酸エレメントのアレイの構築に使用することができる。そのような新規なアレイは、本発明のさらなる態様を形成する。
発現の差は質的または量的でありうる。例えば、その差は、参照試料での1つまたは複数の転写物特異的エレメントの発現に比べた、試料の標的細胞のそのエレメント発現の上向き調節または発現の下向き調節でありうる。測定された発現の差は、非罹患参照試料(すなわち対照)での対応する転写物発現に比較した1つもしくは複数の転写物の発現増加、非罹患参照試料(すなわち対照)での対応する転写物発現に比較した1つもしくは複数の転写物の発現減少、または非罹患参照試料(すなわち対照)での対応する転写物発現に比較した1つもしくは複数の転写物の増加および1つもしくは複数の他の転写物の発現減少でありうる。このように、調節された発現のパターンは、特定の細胞または組織機能を指し示すことがある。
好ましい実施形態では、病理学的状態に関連するRNA種または遺伝子は、遺伝子リストA〜JJ由来の1つまたは複数の配列に相補的なヌクレオチド配列とハイブリダイズする。この病理学的状態は任意の疾患状態でありうる。例えば、この病理学的状態は癌でありうる。本明細書に記載されるアレイを使用して、癌の種類(例えば、乳癌、結腸直腸癌、肺癌など)および与えられた組織に関連する癌のサブタイプを区別することができる。
一実施形態では、転写物特異的エレメントの発現は、その発現が参照試料の対応するエレメントの発現と0.1倍、0.5倍、1倍、1.5倍、2倍、5倍、10倍、またはそれを超えた値よりも大きく異なるならば、標的細胞において上向き調節または下向き調節されているとみなされる。もちろん、そのような量的な差を評定するにあたり、測定された発現レベルに、例えば標的細胞および参照試料の両方に発現することが公知である参照核酸エレメントの測定された発現に基づき補正係数を付けることができる。任意の適切な非罹患参照試料(すなわち対照)を使用することができる。例えば、参照試料は、標的細胞と同じ組織および/または生物および/または対象に由来する細胞のことがあるし、また、関連する病態の不在下で多数の当該細胞において当該遺伝子エレメントの発現値の平均を有することがある。
本明細書に記載されるように、本明細書に記載されるアレイは、特定の患部組織についてほとんどのトランスクリプトームの発現を評定することを可能にし、それ故に特定の病理学的状態に関連する多数の遺伝子エレメントの特異な発現パターンの評価に使用することができる。
転写物または遺伝子と病理学的状態との間の関連を決定した後で、当該転写物の存在、コピー数、または発現レベルを、当該状態の存在または素因の診断方法に使用することができる。そのような使用は、本明細書に記載される方法のさらなる独立した態様を表す。
予後アッセイ
異所性タンパク質、核酸の発現または活性に関連する疾患または障害と診断された個体が、外科手術などの予備的医学的介入の不在下で、またはその介入後に回復または再発するであろうかどうかを決定するための予後アッセイも、本明細書に提供される。
本明細書に記載される予後アッセイを使用して、治療がまったく存在しないときに、または予備的医学的介入後に正の全生存または負の全生存を決定して、さらなる治療の最大効果を同定するために予測アッセイを行うべきかを決定することができる。例えば、このアッセイを使用して、患者が外科手術のみを受けるべきか、または外科手術前もしくは後に医薬製剤、生物学的薬剤、もしくは治療剤の組合せカクテルで効果的に治療されうるかどうかを決定することができる。これらのアッセイは、予後不良の個体、ならびに治療および医学的介入なしには疾患または障害から回復しないであろう個体に特に有用である。そのような一実施形態では、疾患トランスクリプトームアレイとの転写物特異的エレメントのハイブリダイゼーションは、外科手術もしくは化学療法後の再発のおそれ、または外科手術もしくは化学療法不在下での疾患の進行を示す。
好ましい予後アッセイでは、このアレイは、試料由来のハイブリダイゼーションパターンを、公知の患部組織からのパターンと相関させるために使用される。その患部組織は、特定の治療法に対して有害にもしくは有利に反応し、寛解後の癌の再発などの、疾患再発を実際に経験したか、またはしなかった。
予測アッセイ
個体を冒している疾患型または障害型を特異的に治療するために適切な治療剤または予防剤を選択するための予測アッセイも提供される。治療剤には、低分子化合物、アゴニスト、アンタゴニスト、タンパク質(ペプチドおよび抗体または抗体断片を含む)、ペプチド模倣体、核酸、遺伝子治療ベクター、放射線療法剤、化学療法剤、および他の治療剤の候補があるが、それに限定されるわけではない。
次に、得られた情報を使用して、医学的治療法に対する疾患関連組織の反応を決定することができる。これらの方法には、腫瘍切除後、腫瘍の壁外再発後に特定の治療法に対する患者の反応、および放射線療法、術後放射線療法、または化学療法に対する腫瘍の反応を決定することが含まれる。
調節活性について候補薬剤のスクリーニングを可能にすることと同様に、本明細書に記載されるアレイを、薬剤、例えば治療剤の作用様式を決定するツールとして使用することができる。
薬理ゲノミクスアッセイ
本明細書に記載されるアレイは、個体が特定の薬剤に反応する能力を決定することにより、ふさわしい治療剤または予防剤(例えば薬物)をその個体に特異的に選択するための、抗体の遺伝子型に起因するタンパク質、核酸の発現または活性を決定するためのアッセイにも有用である(本明細書において「薬理ゲノミクス」と呼ばれる)。
この能力において、本明細書に記載されるアレイを予後アッセイまたは予測アッセイに使用して、遺伝子プロファイルに基づく特定の医学的治療に対する患者の反応性または耐性を同定することができる。このアッセイでは、医学的治療に対する患者の反応の履歴データを、それらの患者由来の患部組織試料から転写物特異的エレメントについてのハイブリダイゼーションパターンと相関させる。次に、この情報を使用して、同じ医学的治療に対する将来の患者の反応を決定することができる。これらの方法は、腫瘍の切除後、腫瘍の壁外再発、および放射線療法に対する腫瘍の反応、術後放射線療法または化学療法の後の患者の予後を決定することを含む。
本明細書に提供されるトランスクリプトームアレイを用いてアッセイされる治療剤による治療の例には、関節炎の投薬、化学療法薬、治療用抗体、治療用タンパク質またはペプチド、治療用ヌクレオチド、抗精神病薬、抗うつ薬、抗ぜん息薬、抗ウイルス薬、および抗細菌薬、抗高血圧薬、コレステロール降下薬または抗真菌薬があるが、それに限定されるわけではない。このアレイは、疾患進行、疾患の侵攻性、および腫瘍再発の病期分類の同定にも使用することができる。
本明細書に提供されるアレイを使用して、治療時での薬用量を正確に判定してより少ない薬物有害反応をもたらすために、特定の治療剤に対する個体の有害反応の程度を決定することもできる。異なる多型は、特定の治療剤の代謝増加または減少を付与することがある。標準用量は、正常な分解酵素活性が多型により低下するならば、普通よりも大きい有害作用を引き起こすことがある。薬物代謝酵素、輸送体、受容体、および他の薬物標的における遺伝的多型は、多くの投薬の有効性および毒性における個体間の差に関連している。例えば、チオプリンメチルトランスフェラーゼ(TPMT)の多型は、通常処方される薬剤である6−メルカプトプリンの分解改変を生じる(McLeodおよびYu、2003年、Cancer Invest.21(4):630〜40)。機能的に関連性のあるTPMT遺伝子のホモ接合性突然変異を有する患者が、正常用量の6−MP投与後に極度の毒性または致死毒性を経験することから、この遺伝子変異体は重大な臨床的関連性を有する。この実施形態では、試料の発現パターンを、参照試料からの転写物発現の参照パターンと比較する。ここで、1つまたは複数の予め決定された参照パターンの存在に実質的に対応する発現パターンの存在は、その個体がその治療に対して有害反応を経験しうる可能性を示す。
好ましい実施形態では、治療剤と接触したことのない標的細胞または組織の細胞または組織を有する対照試料も、比較目的でアレイと組み合わされる。
本明細書に記載されるアレイは、新しい治療法または現存する治療法についての臨床試験の監視にも有用である。特に、このアレイは、病理学的状態を有する患者集団中の患者を予備選択するのに、または病理学的状態を有する患者を予備スクリーニングするのに有用である。その状態に実験的治療剤または臨床試験中の他の治療剤が投与されて、その病理学的状態が治療されることにより、その患者はその薬物に最適に反応するであろう。
創薬アッセイおよび研究アッセイ
本明細書に提供されるアレイを創薬方法および研究方法に使用することができる。例えば、このアレイを使用して、実験的治療剤、新たに合成された化合物、および対象となる他の薬剤に対するトランスクリプトームの1つまたは複数の転写物/遺伝子の反応を決定することができる。この薬剤は、治療的用途を有することが公知のこともあるし、また、新たに生み出された候補治療剤のこともある。
したがって、本明細書に記載されるアレイは、標的細胞または組織機能を調節する能力について1つまたは多数の候補薬剤をスクリーニングするのに有用である。この方法によると、本明細書における1つまたは複数のアレイに関してその治療剤候補で処置された試料についてのハイブリダイゼーションパターンを、未処置対照試料についてのハイブリダイゼーションパターンと比較する。処置された試料と対照試料との間のハイブリダイズした転写物特異的エレメントの差は、候補薬剤が標的細胞または組織の機能を調節する能力を指し示す。
本明細書に提供される組成物および方法を、特定の実施例によりさらに詳細に記載する。以下の実施例は例示的な目的のために与えられ、いかなる方法でも本発明を限定も規定もしないことを意図する。
実施例1:結腸直腸癌トランスクリプトーム配列の予備リスト作成
以下の方法を採用して、欧州特許出願EP04105479.2、EP04105482.6、EP04105483.4、EP04105484.2、EP04105507.0、およびEP04105485.9ならびに米国仮特許出願第60/662,276号および第60/700,293号に開示された予備的結腸直腸癌トランスクリプトームアレイ配列を得た。
材料および方法
公的データのフィルタリング
すべてのダウンロードされたライブラリーからのすべての公的な発現配列タグ(EST)をFASTA形式で検索し、全921ライブラリーを272,686個の単一ESTを有する単一配列ファイルに連結した。次に、これらのESTをParacel Filtering Package(PFP)(ウェブサイトwww.paracel.comから入手できる)内のフィルターの特異的組合せを使用してフィルタリングして、望まれない配列エレメントがアセンブル工程に入らないことを確実にした。低複雑度領域、ベクター配列、および反復配列をマスクする設定を選択した。混入大腸菌配列、ミトコンドリアDNA、またはリボソームRNAを有する配列をフィルタリングした。これらのフィルタリング段階の後で、以前の段階でマスクされた低品質末端領域および低複雑度反復から主になる任意の配列を、「trimjunk」アルゴリズム(Paracel Filtering Package)を使用して除去した。最後に、100個未満の良好な塩基からなる任意の配列をフィルタリング除去した。
データのフィルタリング
ESTのフィルタリングを、FASTA形式の生配列ファイルよりもむしろ「Phred」出力ファイルに基づいて実施した。「Phred」ファイルは、配列についての質的情報、すなわち各ベースコールがどれほど統計的に有意であったかを有する。これによって、「qualclean」として知られている追加のフィルタリングアルゴリズムを使用することが可能になる。qualcleanは、配列ファイルの始まりおよび終わりから低品質の配列を削除する。使用されるその他のフィルタリングアルゴリズムは、公的データについてリスとされたアルゴリズムと同一であった。
データのクラスター化
Paracelソフトウェア「Paracel Transcript Assembler(PTA)」(ウェブサイトwww.paracel.com参照)を使用して、クラスター化閾値50を用いて公的データおよび施設内データの両方のアセンブリを実施した。一緒にアセンブルした配列(コンティグ)を、アノテーション目的で、および配列の方向を同定するためにGenbank NTデータベースに対してBLAST検索した。コンティグがGenbankでリストされた方向に比べて逆方向であると同定された場合、その配列を逆相補させ、両方の方向を最終的なデータセットに含めた。
結果
公的データベースからの結腸直腸由来配列の再アセンブリ
結腸直腸組織で発現しうる配列を同定するために、結腸直腸組織、結腸直腸腫瘍組織、または結腸直腸由来細胞系から得られた配列情報について米国国立衛生研究所のウェブサイト(ウェブサイトcgap.nci.nih.gov参照)での癌ゲノム解剖プロジェクト(CGAP)ゲートウェイを調査した。921個のESTライブラリーの全リストをCGAPを用いて同定した。次に、これらのライブラリー自体をUniGeneデータベースから検索した。その情報を単一データベースで照合し、合計272,686個の個別の配列を作成した。続いてParacel転写物アセンブリツールを使用してこれらの個別の配列をアセンブルして合計18,721個のコンティグおよび41,023個のシングレットを作成した。次に、18,721個のコンティグを、下記の配列分析プロジェクトから作成されたコンティグと比較した。この比較は幾分限定された冗長性を明らかにし、最終的な数16,350個の公的に得られたコンティグが得られた。
新規な結腸直腸発現配列の同定
正常であろうと悪性であろうと結腸直腸組織で発現しうる追加の転写物を同定するために、80個を超える正常および悪性結腸直腸腫瘍組織から得られたRNAプールからcDNAライブラリーを作成した。このRNAを逆転写してクローニングベクターに定方向的にクローニングした。得られたライブラリーを続いて細菌に形質転換し、平板に蒔いて個別のクローンを作成した。合計50,000個のクローンを選択し、配列分析してその同一性を決定した。50,000個のクローンを続いてアセンブルして、合計10,396個の独特な配列を作成し、それをアセンブルして4129個のコンティグおよび6267個のシングレットを得た。次に、その4129個のコンティグおよび6267個のシングレットから得られた配列情報を、Genbankを含めた公的に入手できるデータベースに対してBLAST検索し、完全に新規な配列を同定し、すべての公的に入手できる結腸組織ライブラリーから作成されたデータベースに対してBLAST検索して結腸直腸癌で発現していることが以前に報告されたことのない配列を同定した。この分析から、合計2773個の新規な配列を同定した。これらの配列は、アノテーションされた遺伝子またはESTとしてGenbankに以前に報告されたことがなかった。
実施例2:結腸直腸癌配列のさらなる同定
公的に入手できる情報を有するマイクロアレイの検出を通じて、結腸直腸組織に発現した他の転写物を同定することにより追加の結腸直腸配列情報を得た。これらの配列は、予備的なトランスクリプトームアレイ配列情報を相補し、結腸直腸癌についてのトランスクリプトームを表している、より完全なアレイを提供する。
方法
40個の結腸直腸組織(腫瘍27個および正常13個)由来のRNAを標識し、公的に入手できる情報を有するマイクロアレイにハイブリダイズさせた。それらの標的について、これらのアレイの少なくとも1つに存在し、バックグラウンドを上回るとコールされた転写物のリストをこれらのアレイから得た(すなわち結腸直腸試料の少なくとも1つに発現する転写物を同定した)。
チップ上のプローブセットに関連してGIまたは受入番号を用いた最初の研究は、標的配列とアノテーションされた標的の完全配列との間である程度の矛盾を示した。この結果として、結腸直腸組織に発現しているとアレイ実験により経験的に決定された、標的を最もよく表す配列を公的データベースから検索するために、実際の標的配列を使用して公的配列データベースをインテロゲートすることを決定した。
次に、これらの配列を完全配列から抽出し、これらを仮特許配列リスト(すなわち、施設内配列分析および公的データベースマイニングから同定された転写物)に対してBLAST検索した。これから、米国仮特許出願第60/662,276号の配列リストに表されていない21,909個の転写物のリストが得られた。
この全配列リストを、高緊縮性を適用して公的ESTデータベース(dbEST)に対してBLAST検索した(90%の標的カバー率)。次に、dbESTに対してヒットした配列を公的データベースから検索した。16,377個の配列を集めたものがこの方法によりうまく検索された。
残りの6635個の配列をRefSeqデータベースに対してBLAST検索した。標的の1663個を集めたものはRefSeqに対して確かなヒットを生み出した。もう一度、これらの配列を公的データベースから検索した。
残りの4972個の標的について、GI数を抽出し、これらを使用して公的データベースから関連配列を検索した。
これらの3つの配列リストを単一のファイルに一緒に連結し、施設内重複配列検出ソフトウェアで再検討した。これにより、重複のない22,376個の配列の最終リストが生まれた。
実施例3:結腸直腸癌トランスクリプトーム由来アンチセンス配列
内因性アンチセンスRNA転写物の役割への科学界の関心が高まっている中で、アンチセンス転写物の存在について結腸直腸癌データベースを調査した。
方法
アセンブリに続いて、施設内および公的データコンティグの両方を、アノテーション目的で、および配列の方向を同定するためにGenbank NTデータベースに対してBLAST検索した。これらのコンティグがGenbankでリストされたコンティグに比べて逆方向と同定された場合、その配列を逆相補し、最終データセットに両方の方向を含めた。したがって、アンチセンスおよび対応するセンス転写物を組み合わせて、5672個の転写物の遺伝子リストを形成させた(遺伝子リストH)。
実施例4:肺癌トランスクリプトーム配列リスト作成
遺伝子リストIから遺伝子リストOに記載される肺癌トランスクリプトームアレイ配列を得るために採用された方法は、結腸直腸癌配列を得るときに使用された方法に類似していた。
これらの55,626個の肺癌配列は、公的に入手できる肺ESTライブラリーの施設内アセンブリの結果である。それらは、以前に肺癌に関係付けられて示されたデータの独特のアセンブリである。これらの配列のある割合が肺癌で発現しているが、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
結果
公的データベースからの肺由来配列の再アセンブリ
肺組織に発現しうる配列を同定するために、肺組織、肺腫瘍組織、または肺腫瘍由来細胞系から得られた配列情報についてCGAPゲートウェイを調査した。301個のESTライブラリーの合計リストを、CGAPゲートウェイを用いて同定した。次に、これらのライブラリー自体をUniGeneデータベースから検索した。この情報を単一のデータベースに照合し、合計471,630個の個別配列を生成した。この個別の配列を続いてParacel転写物アセンブリツールを使用してアセンブルして36,431個のコンティグおよび19,195個のシングレットを作成した。
新規な肺発現配列の同定
正常であろうと悪性であろうと、肺組織に発現していることのある追加の転写物を同定するために、80個を超える正常および悪性肺腫瘍組織から得られたRNAのプールからcDNAライブラリーを作成した。このRNAを逆転写してクローニングベクターに定方向クローニングした。このライブラリーを続いて細菌に形質転換し、平板に蒔いて個別のクローンを作成した。合計4032個のクローンを選択し、配列分析してその同一性を決定した。このクローンを続いてフィルタリングして合計3450個の独特の配列を作成し、それをフィルタリングして602個のコンティグおよび1589個のシングレットを得た。次に、このコンティグおよびシングレットから得られた配列情報を、Genbankを含めた公的に入手できるデータベースに対してBLAST検索して、完全に新規な配列を同定し、すべて公的に入手できる肺組織ライブラリーから作成されたデータベースに対してBLAST検索して、肺癌で発現していることが以前に報告されたことのない配列を同定した。この分析から、アノテーションされた遺伝子またはESTとして以前にGenbankで報告されたことのない合計24個の新規な配列を同定した。
実施例5:乳癌トランスクリプトーム配列のリスト作成
遺伝子リストPから遺伝子リストVに記載された乳癌トランスクリプトームアレイ配列を得るために採用された方法は、結腸直腸癌配列および肺癌配列を得るときに使用された方法と類似していた。
これらの87,059個の乳癌配列は、公的に入手できる乳房ESTライブラリーの施設内アセンブリの結果である。これらは、乳癌に関係付けられることが以前に示されたデータの独特のアセンブリである。ある比率のこれらの配列が乳癌に発現しており、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
結果
公的データベースからの乳房由来配列の再アセンブリ
乳房組織に発現していることのある配列を同定するために、乳房組織、乳房腫瘍組織、または乳房腫瘍由来細胞系から得られた配列情報についてCGAPゲートウェイを調査した。1130個のESTライブラリーの合計リストを、CGAPゲートウェイを用いて同定した。次に、これらのライブラリー自体をUniGeneデータベースから検索した。この情報を単一のデータベースで照合して、合計288,854個の個別の配列を作成した。続いてこの個別の配列を、Paracel転写物アセンブリツールを用いてアセンブルして、合計17,291個のコンティグおよび24,178個のシングレットを作成した。
新規な乳癌発現配列の同定
正常であろうと悪性であろうと乳房組織に発現しうる追加の転写物を同定するために、120個を超える正常および悪性乳房腫瘍組織から得られたRNAのプールからcDNAライブラリーを作成した。このRNAを逆転写してクローニングベクターに定方向クローニングした。このライブラリーを続いて細菌に形質転換し、平板に蒔いて個別のクローンを作成した。合計157,260個のクローンを選択し、配列分析してその同一性を決定した。このクローンを続いてフィルタリングして合計127,306個の独特の配列を作成し、それをアセンブルして14,489個のコンティグおよび24,308個のシングレットを得た。次に、このコンティグおよびシングレットから得られた配列情報を、Genbankを含めた公的に入手できるデータベースに対してBLAST検索して、完全に新規な配列を同定し、すべて公的に入手できる乳房組織ライブラリーから作成されたデータベースに対してBLAST検索して、乳癌で発現していることが以前に報告されたことのなかった配列を同定した。この分析から、アノテーションされた遺伝子またはESTとして以前にGenbankで報告されたことのなかった合計3278個の新規な配列を同定した。
実施例6:肝炎を伴う肝臓組織由来トランスクリプトーム配列のリスト作成
遺伝子リストWから遺伝子リストCCに記載される肝炎を伴う肝臓組織についてのトランスクリプトームアレイ配列を得るために採用された方法は、結腸直腸癌配列および肺癌配列を得るときに使用された方法と類似していた。
これらの86,122個の罹患肝臓組織配列は、公的に入手できる肝臓ESTライブラリーの施設内アセンブリの結果である。これらは、肝炎を伴う肝臓組織に関係付けられることが以前に示されたデータの独特のアセンブリである。ある比率のこれらの配列が肝炎を伴う肝臓組織に発現しているが、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
結果
公的データベースからの罹患肝臓配列の再アセンブリ
肝炎を伴う肝臓組織に発現していることのある配列を同定するために、肝臓組織、肝炎を伴う肝臓組織、または肝炎を伴う肝臓組織由来細胞系から得られた配列情報について公的データベースを調査した。63個のESTライブラリーの合計リストを同定した。次に、これらのライブラリー自体をUniGeneデータベースから検索した。この情報を単一のデータベースに照合して、合計326,079個の個別の配列を作成した。続いてこの個別の配列を、Paracel転写物アセンブリツールを用いてアセンブルして、合計24,744個のコンティグおよび37,503個のシングレットを作成した。次に、これらのコンティグを、下記の配列分析プロジェクトから作成されたコンティグと比較して、最終数24,744個の公的に得られたコンティグを得た。
肝炎を伴う肝臓組織に発現する新規な配列の同定
肝炎を伴う肝臓組織に発現していることのある追加の転写物を同定するために、40個を超える正常および罹患肝臓組織試料から得られたRNAのプールからcDNAライブラリーを作成した。このRNAを逆転写してクローニングベクターに定方向クローニングした。このライブラリーを続いて細菌に形質転換し、平板に蒔いて個別のクローンを作成した。合計4944個のクローンを選択し、配列分析してその同一性を決定した。この配列を続いて量的フィルタリングして合計2869個の配列を作成し、それをアセンブルして45個のコンティグおよび2300個のシングレットを得た。次に、このコンティグおよびシングレットから得られた配列情報を、NCBI RefSeqコレクションを含めたを公的に入手できるデータベースに対してBLAST検索して、完全に新規な配列を同定し、すべて公的に入手できる肝臓組織ライブラリーから作成されたデータベースに対してBLAST検索して、肝炎を伴う肝臓組織で発現していることが以前に報告されたことのなかった配列を同定した。この分析から、アノテーションされた遺伝子またはESTとして以前にGenbankで報告されたことのなかった合計13個の新規な配列を同定した。
実施例7:神経変性を伴う脳組織由来トランスクリプトーム配列のリスト作成
遺伝子リストDDから遺伝子リストJJに記載された神経変性を伴う脳組織についてのトランスクリプトームアレイ配列を得るために採用された方法は、結腸直腸癌配列および肺癌配列を得るときに使用された方法と類似していた。
これらの136,326個の脳組織配列は、公的に入手できる脳ESTライブラリーの施設内アセンブリの結果である。これらは、神経変性に関連する脳組織に関係付けられることが以前に示されたデータの独特のアセンブリである。ある比率のこれらの配列が神経変性を伴う脳組織に発現しているが、アノテーションされた遺伝子として以前に同定されたことはない。
結果
公的データベースからの罹患脳組織配列の再アセンブリ
神経変性を伴う脳組織に発現していることのある配列を同定するために、脳組織、神経変性を伴う脳組織、または神経変性を伴う脳組織由来細胞系から得られた配列情報について公的データベースを調査した。674個のESTライブラリーの合計リストを公的データベースを用いて同定した。次に、これらのライブラリー自体をUniGeneデータベースから検索した。この情報を単一のデータベースに照合して、合計656,559個の個別の配列を作成した。続いてこの個別の配列を、Paracel転写物アセンブリツールを用いてアセンブルして、合計33,275個のコンティグおよび65,022個のシングレットを作成した。
神経変性を伴う脳組織に発現している新規な配列の同定
神経変性を伴う脳組織に発現していることのある追加の転写物を同定するために、20個を超える正常および罹患脳組織試料から得られたRNAのプールからcDNAライブラリーを作成した。このRNAを逆転写してクローニングベクターに定方向クローニングした。このライブラリーを続いて細菌に形質転換し、平板に蒔いて個別のクローンを作成した。合計7200個のクローンを選択し、配列分析してその同一性を決定した。この配列を続いて量的フィルタリングして合計3115個の配列を作成し、それをアセンブルして346個のコンティグおよび1671個のシングレットを得た。次に、このコンティグおよびシングレットから得られた配列情報を、NCBI RefSeqコレクションを含めた公的に入手できるデータベースに対してBLAST検索して、完全に新規な配列を同定し、すべて公的に入手できる脳組織ライブラリーから作成されたデータベースに対してBLAST検索して、神経変性を伴う脳組織で発現していることが以前に報告されたことのなかった配列を同定した。この分析から、アノテーションされた遺伝子またはESTとして以前にGenbankで報告されたことのなかった合計5個の新規な配列を同定した。
実施例8:結腸直腸腫瘍、前立腺腫瘍、および乳房腫瘍由来の配列の比較
結腸直腸腫瘍、前立腺腫瘍、および乳房腫瘍由来の配列を、共通発現配列について比較した。図2は、結腸、前立腺、および乳房組織についてすべての公的に入手できる配列のBLAST比較の略図をもたらす。これは、上に概説したように得られた公的に入手できる配列のアセンブリ後の全配列の比較である。これらの配列をBLAST検索するために使用されたパラメータは、カットオフE値0.1、同一率90%であった。標準カットオフ値は、数千の個別のBLAST結果の徒手検査および視覚化から得られた。これらの基準を満たしている一方で、配列間に存在する名目上の差について適正なマージンを見込んだヒットを、「同一」ヒットであると公正に分類することができる。この基準に適合できないヒットは、アレイ設計目的で同一とみなすことができない程度まで異なる。2つの値が各結果について得られる。「ゼロホモロジー」結果は、配列がBLAST検索されたデータベースと何であれホモロジーを有さない配列数を示す。第2の値は「ヒットなし」と定義され、この場合、クエリ鎖は50%未満の「カバー率」を有する。すなわち、クエリ配列は標的配列に表されるその長さの50%未満を有する。
ゼロホモロジー配列はヒットなし配列のサブセットである。合計配列数からヒットなし配列数を引くと、2つの集団の間で共通の配列数がもたらされる。
本明細書において参照されるすべての文書は、参照により本明細書に組み込まれる。
記載された本発明の実施形態に加える様々な変更および変形は、本発明の範囲および精神から逸脱せずに当業者に明白であろう。本発明を特定の好ましい実施形態に関連して記載したが、請求された本発明をそのような特定の実施形態に不当に限定してはならないことを了解すべきである。実際に、当業者に明白である、本発明の実施する記載された様式の様々な変更は、本発明に包含されることが意図される。
治療剤感受性腫瘍および治療剤耐性腫瘍についての発現プロファイルを示すトランスクリプトームマイクロアレイの図である。 結腸、前立腺、および乳房組織についてすべての公的に入手できるデータをBLAST比較した概略図である。

Claims (19)

  1. 患部組織由来のトランスクリプトームを有するアレイ。
  2. 患部組織が、腫瘍性疾患、炎症疾患、または変性疾患に冒された組織を有する、請求項1に記載のアレイ。
  3. 患部組織が、結腸直腸癌、肺癌、または乳癌に冒された組織を有する、請求項1に記載のアレイ。
  4. トランスクリプトームが、罹患結腸直腸組織配列由来の転写物をそれぞれ表す1つまたは複数の組織特異的エレメントを有し、前記転写物のそれぞれが、遺伝子リストB、遺伝子リストC、遺伝子リストD、遺伝子リストE、遺伝子リストF、遺伝子リストG、または遺伝子リストHに列挙される転写物から独立して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアレイ。
  5. トランスクリプトームが、罹患肺組織配列由来の転写物をそれぞれ表す1つまたは複数の組織特異的エレメントを有し、前記転写物のそれぞれが、遺伝子リストJ、遺伝子リストK、遺伝子リストL、遺伝子リストM、遺伝子リストN、または遺伝子リストOに列挙される転写物から独立して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアレイ。
  6. トランスクリプトームが、罹患乳房組織配列由来の転写物をそれぞれ表す1つまたは複数の組織特異的エレメントを有し、前記転写物のそれぞれが、遺伝子リストQ、遺伝子リストR、遺伝子リストS、遺伝子リストT、遺伝子リストU、または遺伝子リストVに列挙される転写物から独立して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアレイ。
  7. トランスクリプトームが、罹患肝臓組織配列由来の転写物をそれぞれ表す1つまたは複数の組織特異的エレメントを有し、前記転写物のそれぞれが、遺伝子リストX、遺伝子リストY、遺伝子リストZ、遺伝子リストAA、遺伝子リストBB、または遺伝子リストCCに列挙される転写物から独立して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアレイ。
  8. トランスクリプトームが、罹患脳組織配列由来の転写物をそれぞれ表す1つまたは複数の組織特異的エレメントを有し、前記転写物のそれぞれが、遺伝子リストEE、遺伝子リストFF、遺伝子リストGG、遺伝子リストHH、遺伝子リストII、または遺伝子リストJJに列挙される転写物から独立して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアレイ。
  9. トランスクリプトームが、癌組織配列由来の転写物をそれぞれ表す1つまたは複数の組織特異的エレメントを有し、前記転写物のそれぞれが、遺伝子リストB、C、D、E、F、G、H、J、K、L、M、N、O、Q、R、S、T、U、またはVに列挙される転写物から独立して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアレイ。
  10. トランスクリプトームが、少なくとも1つの前記遺伝子リストの転写物を表す組織特異的エレメントのうち70%を有する、請求項4から9のいずれか一項に記載のアレイ。
  11. トランスクリプトームが、前記遺伝子リストのそれぞれの転写物を表す組織特異的エレメントのうち70%を有する、請求項10に記載のアレイ。
  12. 前記転写物を表す前記組織特異的エレメントが、前記転写物に相補的な配列を有する核酸分子である、請求項4から11のいずれか一項に記載のアレイ。
  13. 前記転写物を表す前記組織特異的エレメントが、前記転写物からコードされるポリペプチドである、請求項4から11のいずれか一項に記載のアレイ。
  14. 前記転写物を表す前記組織特異的エレメントが、前記転写物によりコードされるポリペプチドに特異的な抗体である、請求項4から11のいずれか一項に記載のアレイ。
  15. トランスクリプトームが、患部組織由来のコード転写物および非コード転写物から得られた核酸分子を有する、前記請求項のいずれか一項に記載のアレイ。
  16. a)アレイを、患者由来の生体試料由来の転写物特異的エレメントと接触させるステップ、および
    b)転写物特異的エレメントとアレイとの結合を検出するステップ
    を含み、結合の検出が前記病理学的状態の診断を示す、患者における病理学的状態を診断する方法における、前記請求項のいずれか一項に記載のアレイの使用。
  17. 疾患または障害を有すると診断された患者が予備的医学的介入後に回復または再発するであろうかどうかを決定する方法における、前記請求項のいずれか一項に記載のアレイの使用。
  18. a)アレイを、患者由来の生体試料由来の転写物特異的エレメントと接触させるステップ、および
    b)転写物特異的エレメントとアレイとの結合を検出するステップ
    を含み、結合の検出が、前記治療剤による治療に対する前記患者の前記病理学的状態の反応性を示す、病理学的状態の治療のための、前記病理学的状態に冒された患者の治療剤に対する反応性を決定する方法における、前記請求項のいずれか一項に記載のアレイの使用。
  19. ステップbにおいて結合の検出がハイブリダイゼーションの検出である、請求項12に従属する場合の請求項16、請求項17または請求項18に記載の使用。
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