JP2008517229A - 1.5次、およびその倍数の振動を消去するプロフィールを備えたスプロケット、並びにそのようなスプロケットを用いた同期駆動装置 - Google Patents

1.5次、およびその倍数の振動を消去するプロフィールを備えたスプロケット、並びにそのようなスプロケットを用いた同期駆動装置 Download PDF

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Abstract

振動消去ローターと、そのようなローターを用いた同期駆動装置を提供する。同期駆動装置の、別の回転部材の速度の半分の速度で回転する、ある回転部材に、その振動消去ローターを用いることによって、同期駆動装置における1.5次振動を軽減することができる。1.5次振動を消去するためには、上記ローターは、上記同期駆動装置の連続ループの細長い駆動構造体に係合する3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有する。1.5次と3次の振動を消去するためには、上記ローターは、非真円の合成プロフィールを創り出すために、3つの突出部分を備えたプロフィール上に重ねられた6つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有し、連続ループの細長い駆動構造体に係合する。上記連続ループの細長い駆動構造体は、チェーンや歯付ベルトとすることができる。

Description

本発明は、同期駆動装置装置における振動を消去するスプロケットやローター、および、そのようなスプロケットやローターを用いた同期駆動装置に関する。本発明は、特に、そのような同期駆動装置において、スプロケットやローターが1.5次振動およびその倍数の振動を軽減するように形成されている、チェーンあるいはベルト同期駆動装置用のスプロケットやローターに関する。
同期駆動システムは広く用いられており、おそらく通常は、エンジンのクランクシャフトに同期してカムシャフトやジャックシャフト等を駆動する内燃機関で使用される。
そのような同期駆動装置は広く用いられているものの、欠点に悩まされている。特に、同期駆動装置によって駆動される、エンジンのシリンダーの点火や、カムシャフトにより作動する装置の動作、等は、ねじり振動として知られている一種の望ましくない機械振動の原因となる。ねじり振動は、タイミングエラーおよび高レベルの機械騒音の原因となる。望ましくない振動や騒音に加えて、ねじり振動は同期駆動装置のチェーンやベルトのスパン張力の変動の原因にもなり、それは同期駆動装置のチェーンやベルトの磨耗を大きくし寿命を減らすことになり得る。
ねじり振動の周波数が同期駆動装置の固有周波数に近いと、システム共振が起こって、ねじり振動が最大になる。
ねじり振動問題の解決策がこれまでに提案されてきている。具体的には、本発明の発明者が発明者であり本発明の譲受人に譲渡された公開PCT出願WO03046413は、スプロケットやローターが同期駆動装置の共振を軽減するような形に形成されたチェーンやベルト用の非真円スプロケットを備えた同期駆動装置を教示している。この出願の内容は、参照することにより、ここに組み入れられる。
PCT出願WO03046413に開示された発明は、多くの状況において特に有利であると認められているものの、同期駆動装置の固有周波数の何次かの共振を軽減するには有利でないことがある。具体的には、V6構造等の、ある内燃機関構造体では、同期駆動装置の一次共振点が1.5次共振であり、より少ない程度ではあるが、3次共振等、その倍数次の共振がある。PCT出願WO03046413に開示された発明は、2次共振とその倍数の共振を軽減するには効果的であることが立証されているものの、V6エンジン等においてより支配的な1.5次共振やその倍数の共振を軽減できることが要望されている。
本発明の目的は、先行技術の少なくとも1つの問題を取り除く、あるいは緩和する新規なスプロケットやローター、および、同期駆動装置を提供することにある。
本発明の第一の態様によれば、同期駆動装置における他のローターの半分の速度で回転する振動消去スプロケットやローターが提供され、そのローターはローターの外周まわりに多数の歯を備え、その歯は同期駆動装置の相互連結部材やエンドレス駆動構造体に係合するように作動可能であり、上記歯はローターの外周まわりの3つの同一の突出部分(lobe)に設けられており、各突出部分は、上記ローター用の基準真円放射状プロフィール(半径方向プロフィール)の上に位置するいくつかの歯と、上記基準真円放射状プロフィールの下に位置するいくつかの歯を有して、上記ローター用の望ましい3つの突出部分を備えた非真円プロフィールを創っており、上記3つの突出部分を備えた非真円プロフィールの形状は、同期駆動装置のエンドレス駆動構造体において修正トルクを作り出して上記同期駆動装置の1.5次振動を軽減するように選択されている。
好ましくは、上記振動消去ローターはさらに、上記ローター用の非真円合成放射状プロフィール(半径方向プロフィール)を作るために、ローターの上記3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィール(半径方向プロフィール)上に重ねられた6つの突出部分を備えた非真円放射上プロフィールを有しており、上記合成非真円放射状プロフィールの形状は、同期駆動装置のエンドレス駆動構造体において修正トルクを作り出して上記同期駆動装置の1.5次及び3次振動を軽減するように選択される。
本発明の別の態様によれば、エンドレス駆動構造体によって接続された少なくとも2つの回転素子を有する同期駆動装置が提供され、上記少なくとも2つの回転素子の一方は、上記少なくとも2つの回転素子の他方の半分の速度で回転するようになっており、上記駆動装置は、エンドレス駆動構造体と、半分の速度で回転する上記少なくとも1つの回転素子のうちの一方の素子に接続されたローターとを備え、そのローターは上記一方の素子を回転するために上記エンドレス駆動構造体に係合するように作動可能であり、上記ローターは上記相互連結手段に係合する3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有しており、かつ、上記少なくとも2つの回転素子の他方に接続されてその接続された素子を回転するため上記相互連結手段に係合するよう作動可能であるローターを備え、上記一方の素子に接続された上記ローターの3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールは、上記同期駆動装置の上記エンドレス駆動構造体において修正トルクを作りだして同期駆動装置における1.5次振動を軽減するよう選択される。
好ましくは、2つ以上の素子が駆動装置における別の素子の半分の速度で回転するなら、半分の速度で回転する各素子のローターは、同期駆動装置における1.5次振動を軽減する3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有する。
また好ましくは、上記ローターの3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールには、6つの突出部分を有する第二プロフィールが重ねられて、ローター用の合成非真円プロフィールを形成しており、その合成プロフィールは、同期駆動装置のエンドレス駆動構造体において修正トルクを作り出して上記同期駆動装置の1.5次及び3次振動を軽減するように選択される。
本発明は、同期駆動装置の別の回転部材の半分の速度で回転する同期駆動装置のある回転素子上の振動消去ローター、および振動消去ローターを用いることで同期駆動装置の1.5次振動が軽減できるようなローターを用いた同期駆動装置を提供する。1.5次振動を消去するためには、ローターは、同期駆動装置のエンドレス駆動構造体に係合する3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有する。1.5次および3次の振動を消去するためには、ローターは、エンドレス駆動構造体に係合する6つの突出部分を備えた合成非真円放射状プロフィールを有する。上記エンドレス駆動構造体は、チェーンや歯付ベルトとすることができる。
本発明の実施例に基づいた同期駆動装置は、通常、図1の20に示される。駆動装置20は、内燃機関のクランクシャフトに設けられた駆動ローター24と、一対の吸気カムシャフト・ローター28と32と、一対の排気カムシャフト・ローター36と40と、アイドラーシャフト・ローター44を有しており、これらすべてはローラー・チェーン48によって相互に連結されている。
図1の実施例では、同期駆動装置20は、ローターを相互連結するのにローラー・チェーン48を用いているが、ローターが連続したループ状の細長い駆動構造体に係合するように形成されているということを唯一の条件とすれば、エンドレスの駆動装置20が、代わりに、歯付ベルトや、その他のローターを相互連結するのに適した手段を用いることができることは、当業者にとって明らかであろう。したがって、ここで使用しているように、「スプロケット」や「ローター」の語は、チェーン駆動装置用のスプロケットやローター、歯付ベルト駆動装置用のスプロケットやローター、の両方を包含するよう意図している。さらに、次の説明において、「歯」という語は、チェーン駆動装置用のローターの駆動係合素子、歯付ベルト用ローター上の歯係合構造体、の両方を包含するよう意図している。
図1は単に、本発明に従った同期駆動装置の具体例を示すものである。 当業者にとって明らかなように、非整数次の共振を受けやすい同期駆動装置の、色々な他の構成が可能であり、それらは本発明によって対処できる。
例えば、図1は、シングル・チェーンを用いたV6エンジン用同期駆動装置の1つの構成を示しており、図2は、2つのローラー・チェーンを用いたV6同期駆動装置の別の構成を示している。図2において、図1の部品と同様な部品は、同じ参照番号に「a」を付して示してある。
図2において、駆動装置20aは、2つのチェーン52と56を有しており、その各々は、V6エンジンの、それぞれのバンク上のカムシャフト・ローターを駆動し、アイドラー・ローターは必要でない。具体的には、チェーン52が吸気カムシャフト・ローター28aと排気カムシャフト・ローター36aを駆動し、同時にチェーン56が吸気カムシャフト・ローター32aと排気カムシャフト・ローター40aを駆動する。チェーン52と56の各々は、エンジンのクランクシャフト上に設けられた被駆動ダブル・ローター60上のそれぞれの歯の組によって駆動される。段階的駆動装置等を含んで、多くの他の構成の同期駆動装置が可能であり、そのような構成においては、1.5次共振やその整数倍の共振も本発明によって処置できる。
図3は、典型的な従来のV6エンジン同期駆動装置のカムシャフトにおいて測定したねじり振動のフーリエ・ウォーターフォール・グラフを示している。高レベルのねじり振動が、1.5クランクシャフト次において認められ、より少ない程度であるが、3次共振点が明らかである(この図において「速度」は、クランクシャフトの速度を指している)。
図4は、本発明に従って作られた36個の歯を備えたローター100の歯の非真円放射状プロフィールを実線で示している。その図において、発明の被駆動ローター100は、破線で示された従来の36個の歯を備えたローター104の歯の真円放射状プロフィール上に重ねられている。図5は、図4における2つのローターの放射状プロフィールの輪郭を示しており、放射状の線は、各ローターのローター歯の、それぞれの中点位置を示している。ローター100の放射状プロフィールの輪郭は実線で示されており、従来のローター104のプロフィールの輪郭は破線で示されている。
それらの図に示したように、従来のローター104は真円放射状プロフィールを有しているが、本発明に従って作られた被駆動ローター100は、3つの繰り返しの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有している(そのプロフィールの非真円の大きさは、明確にするために、図では誇張されていることに留意すべきである)。具体的には、歯番号1から歯番号13までの第1突出部分のプロフィールは、歯番号13からは番号25までの第2突出部分、歯番号25から歯番号1までの第3の突出部分で繰り返されている。
第1突出部分のプロフィールは、そのプロフィールが半径方向において従来の真円ローター104のプロフィールの上側/外側になっている各端部において(歯1と歯13において)「高」点を有しており、そのプロフィールが半径方向において従来の真円ローター104のプロフィールの下側/内側になっている、その中点において(歯7において)「低」点を有している。繰り返しの第2と第3の突出部分の各々は、それぞれの対応する位置、具体的には第2突出部分については歯13と25において、第3突出部分については歯25と1において、同じ高点を有しており、それぞれの対応する位置、具体的には第2突出部分については歯13において、第3突出部分については歯31において、同じ低点を有している。
ローター100は、上記公開PCT出願に記載された原理や、参照することでここに内容が組み入れられているPCT2005/026583に従って設計できる。カムシャフトにおいてローター100を利用することにより、ローター100の非真円プロフィールによって創り出された修正トルクが、クランクシャフトの半分の速度でチェーンに印加され、もって、1.5次共振(およびその倍数共振)の軽減が可能となる。
図1のV6エンジン用同期駆動装置20において、カムシャフト・ローター28、32、36、40の少なくとも1つを、適切に設計された被駆動ローター100と置き換えることで、同期駆動装置20の1.5次共振を軽減できることがわかった。
図2のV6エンジン用同期駆動装置20aにおいて、カムシャフト・ローター28a、36aの少なくとも1つと、カムシャフト・ローター32a、40aの1つを置き換えることで、同期駆動装置20aの1.5次共振を軽減できることがわかった。
しかしながら、さらに好ましいのは、同期駆動装置20、20aにおける各カムシャフト・ローターを、適切に設計されたローター100に置き換えることであり、これにより、それぞれの同期駆動装置における1.5次ねじり振動をさらに軽減できる。
ローター100の非真円プロフィールに起因する修正トルクを、ねじり振動を起こすトルクが作り出される点に印加することで、最良の修正が行われ、もって、1.5次ねじり振動が軽減される、と考えられる。もって、従来の各ローターを、本発明に従って適切に設計されたローター100に置き換えることが好ましい。
したがって、図1の駆動装置20においては、好ましくはカムシャフト・ローター28、32、36、40の各々が適切なローター100に置き換えられ、図2の駆動装置20aにおいては、好ましくはカムシャフト・ローター28a、32a、36a、40aの各々が適切なローター100に置き換えられる。
当業者にとって明らかなように、複数のローター100がカムシャフト・ローターとして用いられることになっている同期駆動装置用のローター100を設計するに際して、各ローター100の設計は、その直前のスパンについて行われる。言い換えれば、図1のようなDOHCエンジンでは、ローター40のプロフィールは、ローター40に対するクランクシャフト24からのスパンを考慮して設計され、同時に、ローター32のプロフィールは、ローター32からローター40へのスパンを考慮して設計され、もって、2つのプロフィールが異なってくる。
本発明は、DOHCエンジンの用途に限定されるものではなく、本発明は、オーバーヘッド・カムシャフト構成であろうと、プッシュロッド構成であろうと、シングルカムを備えたV6エンジン等と一緒に有利に用いることができることも留意すべきである。
1つもしくはそれ以上の適切に設計された非真円ローター100を用いたV6エンジンのテストは1.5次ねじり振動で顕著な軽減を示しているが、本発明者は1.5次の倍数における振動を軽減することも可能であると決定した。具体的には、ローターやスプロケットが適切な第二プロフィールも有するように設計されると、1.5次振動と一緒に3次振動を軽減することができる。
上述したように、1.5次振動を軽減するために、ローター100は、ローター100の周囲に3回繰り返される突出部分形状を備えた放射状プロフィールでもって設計される。3次振動を軽減するためには、ローター100の周囲に6回繰り返される突出部分形状を備えた第二プロフィールも含まれる。この第二の、6つの突出部分を備えたプロフィールが、上記3つの突出部分を備えたプロフィール上に重ねられ、合成プロフィールとなっている。 この第二プロフィールは、上記公開PCT出願中に記載されているように決定され、3次振動を起こすトルクを相殺する修正トルクを創り出す働きをする。
プロフィール間の非真円度の違い(各プロフィールの突出部分の高、低点が位置されなければならないローターまわりの位置)が大きいと、結果として生じる合成プロフィールは、3つの大きい突出部分と3つの小さい突出部分を持つように見える。プロフィール間の非真円度の違いが小さいと、単一次ねじり振動を消去するためのプロフィールの異なった形状にもかかわらず、合成プロフィールはちょうど3つの突出部分を持つように見える。プロフィール間の非真円度の違いは、同期駆動装置の部品の位置と配列の物理的詳細に依存している。
図6は、本発明に従って作られた、36個の歯が設けられたローター108の歯のプロフィールを実線で示している。その図において、発明のローター108は、破線で示された従来の36個の歯が設けられたローター104の歯のプロフィール上に重ねられている。
わかるように、ローター108のプロフィールは、歯1、13、25を中心とした3つの大きな突出部分間に位置する、歯7、19、31を中心とした3つの小さな突出部分を備えた一般的な3つの突出部分形状を有している。
歯7、19、31に中心がある小さな突出部分は、3次振動を軽減するための6つの突出部分を備えたプロフィールの3つの突出部分に対応しており、歯1、19、25に中心がある突出部分の各々のかなり違った形状は、1.5次振動を軽減するプロフィールの3つの突出部分に3次振動を軽減するプロフィールの残り3つの突出部分を追加することに起因している。具体的には、歯1、13、25を中心とする3つの大きな突出部分の合成プロフィールにおいて、歯1、13、25の各側面にそれぞれ隣接した2つの歯(例えば、歯13のまわりの歯11、12、14と15、等)は、ローター100上の同じ歯とは、かなり違ったプロフィールを有している。
図7は、図3でテストしたV6エンジンにおけるローター108を用いた結果を示している。1.5次と3次の振動の顕著な軽減を、その図中にはっきりと見ることができる。
当業者にとって明らかであるように、ローター108が十分大きい、すなわち、追加のプロフィールも含めることのできる十分な歯を持っていると、4.5次のような1.5次より高位の倍数次振動も軽減できる。4.5次振動を軽減するには、9回繰り返される突出部分を備えたプロフィールを、3つの突出部分と6つの突出部分のプロフィールに重ねて、必要な合成非真円プロフィールを形成することが必要である。ほとんどの内燃機関では、同期駆動装置のローターは、通常は、そのような一組のプロフィールの形成を可能にするだけの十分な歯を持っていないが、ローターが十分大きければ、より高次の振動を軽減するために本発明を用いることができる。
上述した本発明の実施例は、本発明の、いくつかの例を意図するものであり、ここに添付の特許請求の範囲によってのみ定義される本発明の範囲を逸脱することなく、当業者による変更や修正が可能である。
V6エンジンのシングル・チェーン同期駆動装置を示す図である。 V6エンジンのデュアル・チェーン同期駆動装置を示す図である。 V6エンジンの典型的な先行技術同期駆動装置のカムシャフトで測定したねじり振動のフーリエ・ウォーターフォール・グラフを示す図である。 従来のソケットの歯のプロフィール上に重ねられた本発明に従ったローターの歯のプロフィールを示す図である。 図4のロータープロフィールの輪郭と、それらの、それぞれの歯の中点を示す図である。 従来のソケットの歯のプロフィール上に重ねられた2つの非真円プロフィールを備えた本発明に従ったローターの歯のプロフィールを示す図である。 カムシャフト・ローターが図6のローターに置き換えられたときの、図3のV6エンジンのカムシャフトで測定したねじり振動のフーリエ・ウォーターフォール・グラフを示す図である。

Claims (17)

  1. 同期駆動装置における駆動ローターの速度の半分の速度で駆動される振動消去ローターであって、そのローターはその外周まわりに多数の歯を有しており、それらの歯は同期駆動装置の連続ループの細長い駆動構造体に係合するように作動可能であり、上記歯はローターの外周まわりに3つの突出部分に配置されており、各突出部分は、上記ローター用の所望の3つの突出部分を備えた非真円プロフィールを創り出すために、上記ローターの基準真円放射状プロフィール上に位置するいくつかの歯と、上記基準真円放射状プロフィールの下に位置するいくつかの歯を有しており、上記3つの突出部分を備えた非真円プロフィールの形状は、同期駆動装置における1.5次振動を軽減する修正トルクを作り出すように選択されている、振動消去ローター。
  2. 上記連続ループの細長い駆動構造体がチェーンである、請求項1の振動消去ローター。
  3. 上記連続ループの細長い駆動構造体が歯付ベルトである、請求項1の振動消去ローター。
  4. 上記ローター用の合成非真円放射状プロフィールを作り出すために、上記ローターはさらに、上記ローターの3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィール上に重ねられた6つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有しており、上記合成非真円放射状プロフィールの形状は、同期駆動装置における1.5次と3次振動を軽減する修正トルクを作り出すように選択されている、請求項1の振動消去ローター。
  5. 連続ループの細長い駆動構造体によって接続された、駆動ローターと少なくとも1つの被駆動ローターを有し、上記被駆動ローターが上記駆動ローターの速度の半分の速度で回転する同期駆動装置であって、
    連続ループの細長い駆動構造体と、
    上記細長い駆動構造体に係合し、それによって回転されるように作動可能な被駆動ローターであって、3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有する被駆動ローターと、
    上記細長い駆動構造体を駆動するように作動可能な駆動ローター、
    を備え、上記被駆動ローターの上記3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールが、同期駆動装置における1.5次振動を軽減する修正トルクを作り出すように選択される、同期駆動装置。
  6. 上記被駆動ローターが、真円放射状プロフィールを有している、請求項5の同期駆動装置。
  7. 上記細長い駆動構造体に係合するように作動可能な第二被駆動ローターをさらに備え、上記第二被駆動ローターが3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有している、請求項5の同期駆動装置。
  8. 上記第二被駆動ローターが、上記第一被駆動ローターの偏心度の大きさよりも小さい大きさの偏心度を有している、請求項7の同期駆動装置。
  9. 上記連続ループの細長い駆動構造体がチェーンである、請求項5の同期駆動装置。
  10. 上記連続ループの細長い駆動構造体が歯付ベルトである、請求項5の同期駆動装置。
  11. 少なくとも2つの被駆動ローターを有し、それら被駆動ローターの各々が、上記同期駆動装置における1.5次振動を軽減する修正トルクを作り出すための、上記細長い駆動構造体に係合する3つの突出部分を備えた非真円放射状プロフィールを有している、請求項5の同期駆動装置。
  12. 上記被駆動ローターのうちの一方が、上記被駆動ローターのうちの他方の偏心度の大きさより小さい大きさの偏心度を有している、請求項11の同期駆動装置。
  13. 上記ローターの上記3つの突出部分を備えた非真円プロフィールに、6つの突出部分を有するさらなる第二プロフィールが重ねられて、上記ローター用の合成非真円プロフィールを形成しており、その合成プロフィールは、同期駆動装置における1.5次と3次の振動を軽減する修正トルクを作り出すように選択されている、請求項5の同期駆動装置。
  14. 少なくとも2つの被駆動ローターを有し、上記被駆動ローターの各々が、合成非真円放射状プロフィールを有している、請求項13の同期駆動装置。
  15. 上記被駆動ローターのうちの一方が、上記被駆動ローターのうちの他方の偏心度の大きさより小さい大きさの偏心度を有している、請求項14の同期駆動装置。
  16. その外周まわりに多数の歯を有し、それらの歯は同期駆動装置の連続ループの細長い駆動構造体に係合するように作動可能であり、上記歯はローターの外周まわりの少なくとも2つの突出部分に配置されており、各突出部分は、上記ローター用の第一非真円プロフィールを創り出すために、上記ローターの基準真円放射状プロフィールの上に位置するいくつかの歯と、上記基準真円放射状プロフィールの下に位置するいくつかの歯を有しており、上記第一非真円プロフィールの形状は、同期駆動装置における第一の所定次振動を軽減する修正トルクを作り出すように選択されている振動消去ローターであって、上記ローター用の合成非真円放射状プロフィールを作り出すための、上記ローターの上記第一非真円放射状プロフィール上に重ねされた第二非真円放射状プロフィールを特徴とし、上記合成非真円放射状プロフィールの形状は、上記同期駆動装置の上記第一の所定次振動および上記第一所定次振動の整数倍振動を軽減する修正トルクを作り出すように選択されている、振動消去ローター。
  17. 上記第一所定次振動が1.5である、請求項16の振動消去ローター。
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