JP2008500993A - 新規のテトラヒドロピリドチオフェン - Google Patents

新規のテトラヒドロピリドチオフェン Download PDF

Info

Publication number
JP2008500993A
JP2008500993A JP2007513926A JP2007513926A JP2008500993A JP 2008500993 A JP2008500993 A JP 2008500993A JP 2007513926 A JP2007513926 A JP 2007513926A JP 2007513926 A JP2007513926 A JP 2007513926A JP 2008500993 A JP2008500993 A JP 2008500993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenyl
methyl
alkyl
ethyl
alkoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007513926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4881297B2 (ja
Inventor
ペカリ クラウス
ベーア トーマス
バルテルス ビェルン
マティアス シュミット
トーマス ベッカース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda GmbH
Original Assignee
Nycomed GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nycomed GmbH filed Critical Nycomed GmbH
Publication of JP2008500993A publication Critical patent/JP2008500993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4881297B2 publication Critical patent/JP4881297B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/4353Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/4365Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems the heterocyclic ring system having sulfur as a ring hetero atom, e.g. ticlopidine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/04Antineoplastic agents specific for metastasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

一定の式(I)で示され、その式中、Ra及びRbは、明細書中に記載の意味を有するテトラヒドロピリドチオフェン化合物は、抗増殖活性及び/又はアポトーシス誘導活性を有する新規の効果的な化合物である。

Description

発明の適用分野
本発明は、医薬組成物の製造のための医薬品工業で使用できるテトラヒドロピリドチオフェン誘導体に関する。
更に本発明は、前記のテトラヒドロピリドチオフェン誘導体が細胞周期依存性の抗増殖活性及びアポトーシス誘導活性を示すという知見による当該技術分野になした寄与に関連するものである。
また本発明は、これらの化合物を、過剰増殖性疾患、特にヒトの癌の治療のために用いる使用に関する。
公知の背景技術
癌化学療法は、アルキル化剤であるシクロホスファミド(Endoxan(登録商標))、腫瘍に選択的に活性化されたオキサザホスホリンプロドラッグで確立された。シクロホスファミドのようなアルキル化剤の標的はDNAであり、そして増殖の制御が不能でありかつ高い分裂指数を有する癌細胞を選択的に死滅させるという概念は非常に好結果をもたらすことが判明した。標準的な癌化学療法薬は、基本的な細胞プロセスと分子とを標的とすることによってプログラムされた細胞死(“アポトーシス”)の誘導により癌細胞を死滅させる。これらの基本的な細胞プロセスと分子には、RNA/DNA(アルキル化剤及びカルバミル化剤、プラチン類似体及びトポイソメラーゼインヒビター)、物質代謝(これらのクラスの薬剤はアンチメタボライトと呼ばれ、例は葉酸、プリンとピリミジンのアンタゴニストである)並びに必須成分としてαβ−チューブリンヘテロダイマーを有する有糸分裂紡錘体装置(これらの薬剤は、安定化及び脱安定化をするチューブリンインヒビターに分類され、例はタキソール/パクリタキセル(登録商標)、ドセタキセル/タキソテレ(登録商標)及びビンカアルカロイドである)が含まれる。アポトーシス促進性の抗癌剤のサブグループは、選択的に有糸分裂段階の細胞を標的とする。一般に、これらの剤は、非分裂細胞、つまり細胞分裂周期のG0期、G1期又はG2期で停止した細胞においてはアポトーシスを誘導しない。それに対して、有糸分裂段階(細胞分裂周期のM期)にある分裂細胞は、前記のサブグループの剤によるアポトーシスの誘導によって効果的に死滅する。従って、前記の抗癌剤のサブグループ又はクラスは、細胞周期特異的又は細胞周期依存性として説明されている。知名度が高い例としてタキソール(パクリタキセル(登録商標))が挙げられるチューブリンインヒビターは、前記の細胞周期特異的なアポトーシス誘導性の抗癌剤のクラスに属する。
背景技術
国際出願WO2004/024065号は、とりわけ糖尿病の治療用のグルカゴンアンタゴニストとして、テトラヒドロピリドチオフェン誘導体を記載している。ドイツ国文献DE4039734号は、とりわけ殺草剤の成分として、N−アルキル化されたテトラヒドロピリドチオフェン誘導体を記載している。
ドイツ国文献DD272078号は、とりわけ抗アナフィラキシー特性と抗ヒスタミン特性を有するN−アルキル化されたテトラヒドロピリドチオフェン誘導体を記載している。
国際出願WO98/02440号は、急性と慢性の炎症プロセスの治療に使用できる3−ウレイド−ピリドチオフェンを記載している。
Ambinter Screening Libraryは、本発明による化合物とは大きく異なる一定のテトラヒドロピリドチオフェンを開示している。
国際出願WO2005/033102号は、ATP利用酵素阻害活性を示すチオフェンを基礎とする化合物を記載している。
発明の開示
ここで、以下に非常に詳細に記載されるテトラヒドロピリドチオフェン誘導体が、先行技術の化合物とは独創的な構造の変更点で異なり、かつ意想外かつ特に有利な特性を有することが判明した。
より詳細には、予想外にも、以下に非常に詳細に記載されるテトラヒドロピリドチオフェン誘導体が、細胞(過剰)増殖の強力かつ非常に効果的なインヒビター及び/又は癌細胞におけるアポトーシスの細胞周期特異的なインデューサーであることが判明した。従って、予期せぬことに、これらのテトラヒドロピリドチオフェン誘導体は、アポトーシス、特に癌におけるアポトーシスの誘導に反応を示す(過剰)増殖疾病及び/又は疾患を治療するのに有用となりうる。細胞周期特異的な作用様式を有することによって、本発明によるテトラヒドロピリドチオフェン誘導体は、DNA複製のような基本的な細胞プロセスを標的とするか又はDNAのような基本的な細胞分子と干渉する標準的な化学療法薬と比較してより高い治療指数を有することが望ましい。
こうして例えば、本発明による化合物は、標的癌療法において有用であることが期待される。
従って、本発明は、第一の態様(態様1)において、式I
Figure 2008500993
[式中、
Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2、−C(O)N(R3)R4、−S(O)R1又は−S(O)N(R3)R4であり;
Rbは、Q−C〜C−アルケニルであり、その際、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニル又はナフチルであるか、又は
Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、または
Qは、Cycであり、その際、
R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR4は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
R5、Rba、Rbb、Rbc、Rca及びRcbは、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、グアニジノ、アミジノ、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−S(O)R6、−S(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−N(R10)S(O)R6、−N(R10)S(O)N(R8)R9、−OC(O)R6、−OC(O)N(R8)R9、−OR7、−N(R8)R9及び−SR7からなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され;R11は、前記のR5からなる群から選択され;
それぞれのR12は、前記のR5からなる群から無関係に選択され;
それぞれのArは、フェニル及びナフチルから無関係に選択され;
それぞれのHarは、無関係に、任意の完全に芳香族の又は部分的に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基、本願で定義される任意の付加的なヘテロアリール環A又は本願で定義される任意の複素環式の環Bであり、その際、
前記のHar環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
それぞれのHetは、無関係に、任意の完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基又は本願で定義される任意の付加的な複素環式の環Bであり、その際、
前記のHet環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
Cycは、そのベンゼン環上でハロゲンによって場合により置換されており、かつ式A
Figure 2008500993
で示される基であり、その際、
Gは、Rda及び/又はRdbによって場合により置換されており、かつ窒素、酸素及び硫黄からなる群から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員の飽和の複素環式の環であり、その際、
Rdaは、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、
Rdbは、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、その際、
前記のCyc環系は、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して、親分子基に結合される]で示される化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物に関する。
更に、本発明は、態様1の一実施態様である第二の態様(態様2)において、式Iで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2、−C(O)N(R3)R4、−S(O)R1又は−S(O)N(R3)R4であり;
Rbは、Q−C〜C−アルケニルであり、その際、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニル又はナフチルであるか、又は
Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、または
Qは、Cycであり、その際、
R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR4は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
R5、Rba、Rbb、Rbc、Rca及びRcbは、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、グアニジノ、アミジノ、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−S(O)R6、−S(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−N(R10)S(O)R6、−N(R10)S(O)N(R8)R9、−OC(O)R6、−OC(O)N(R8)R9、−OR7、−N(R8)R9及び−SR7からなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され;R11は、前記のR5からなる群から選択され;
それぞれのR12は、前記のR5からなる群から無関係に選択され;
それぞれのArは、フェニル及びナフチルから無関係に選択され;
それぞれのHarは、無関係に、任意の完全に芳香族の又は部分的に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基、本願で定義される任意の付加的なヘテロアリール環A又は本願で定義される任意の複素環式の環Bであり、その際、
前記のHar環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
それぞれのHetは、無関係に、任意の完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基又は本願で定義される任意の付加的な複素環式の環Bであり、その際、
前記のHet環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
Cycは、式A
Figure 2008500993
で示される基であり、その際、
Gは、窒素、酸素及び硫黄からなる群から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員の飽和の複素環式の環であり、その際、
前記のCyc環系は、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して、親分子基に結合される、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物に関する。
本願で使用される場合に、“アルキル”は、分枝鎖状と直鎖状の両方で、特定数の炭素原子を有する飽和脂肪族の炭化水素基を指し、例えばC〜C−アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基である。例は、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、プロピル基、イソプロピル基、特にエチル基及びメチル基である。
〜C−アルキルは、直鎖状又は分枝鎖状の1〜7個の炭素原子を有するアルキル基である。例は、ヘプチル基、イソヘプチル(5−メチルヘキシル)基、ヘキシル基、イソヘキシル(4−メチルペンチル)基、ネオヘキシル(3,3−ジメチルブチル)基、ペンチル基、イソペンチル(3−メチルブチル)基、ネオペンチル(2,2−ジメチルプロピル)基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソプロピル基及び、特にプロピル基、エチル基及びメチル基、殊にエチル基及びメチル基である。
本願に記載されるように置換されたC〜C−アルキルは、本願に記載されるように置換され、かつ例えば、これらに制限されないが、プロピル、エチル又はメチルを含んでよい前記のC〜C−アルキル基の1つを指す。
本願で挙げた、特定数の炭素原子を有する“アルキル”の注目すべき一実施態様は、その直鎖状の基を指す。従って例えば、本願で挙げられるC〜C−アルキル、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキルの注目すべき一実施態様は、直鎖状のC〜C−アルキル基、特に直鎖状のC〜C−アルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基又はペンチル基を指す。
〜C−アルケニルは、2〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルケニル基である。それらの例は、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル(アリル)基及び、特にエテニル(ビニル)基並びにそれらの全ての可能な立体異性体である。
Q−C〜C−アルケニルは、本願に示した意味を有する部Qによって置換された前記のC〜C−アルケニル基の1つを表す。例としては、有利には、2−Q−エテン−1−イル基[−CH=CH−Q]であってよく、該基は、部Qによって2位で置換されたエテニル基、特にそのトランス異性体を表す。更なる例としては、2−Q−(1−メチル)−エテン−1−イル基[−C(CH)=CH−Q]を挙げることができる。
〜C−シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを表し、そのうちシクロプロピル及びシクロペンチルが強調されるべきである。
〜C−シクロアルカンは、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン及びシクロヘプタンを表し、そのうちシクロヘキサン及びシクロペンタンが強調されるべきである。
本発明の意味上の範囲内ではハロゲンは、ヨウ素又は、特に臭素、塩素及びフッ素である。
〜C−アルコキシは、酸素原子の他に直鎖状又は分枝鎖状の1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を有する基を表す。挙げられる例は、ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基及び、有利にはエトキシ基及びメトキシ基である。
〜C−アルコキシは、酸素原子の他に直鎖状又は分枝鎖状の2〜4個の炭素原子を有するアルキル基を有する基を表す。挙げられる例は、ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、有利にはエトキシ基である。
〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシは、前記のC〜C−アルコキシ基の1つによって置換されたC〜C−アルコキシ基を表す。挙げられる例は、2−(メトキシ)エトキシ(CH−O−CH−CH−O−)基及び2−(エトキシ)エトキシ(CH−CH−O−CH−CH−O−)基である。
フェニル−C〜C−アルコキシは、フェニル基によって置換されている前記のC〜C−アルコキシ基の1つを表す。挙げられる例は、フェネトキシ基及びベンジルオキシ基である。
〜C−アルキルカルボニルは、カルボニル基の他に前記のC〜C−アルキル基の1つを有する基を表す。挙げられる例は、アセチル基である。
〜C−アルコキシカルボニルは、カルボニル基の他に、前記のC〜C−アルコキシ基の1つを有する基を表す。挙げられる例は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基及びt−ブトキシカルボニル基である。
〜C−アルキルカルボニルオキシ基は、酸素原子の他に、前記のC〜C−アルキルカルボニル基の1つを有する。一例は、アセトキシ基(CHC(O)−O−)である。
窒素原子の他に、モノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノ基は前記のC〜C−アルキル基の1つ又は2つを含有する。ジ−C〜C−アルキルアミノが有利であり、かつ本願では特にジメチルアミノ、ジエチルアミノ又はジイソプロピルアミノである。
モノ−もしくはジ−C−1〜C−アルキルアミノカルボニル基はカルボニル基の他に、前記のモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ基の1つを含有する。挙げられる例は、N−メチルアミノカルボニル基、N,N−ジメチルアミノカルボニル基、N−エチルアミノカルボニル基、N−プロピルアミノカルボニル基、N,N−ジエチルアミノカルボニル基及びN−イソプロピルアミノカルボニル基である。
〜C−アルキルカルボニルアミノは、例えばプロピオニルアミノ(CC(O)NH−)及びアセチルアミノ基(CHC(O)NH−)である。
フェニル−C〜C−アルキルは、フェニル基により置換されている前記のC〜C−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、フェネチル基及びベンジル基である。
(C〜C−アルコキシ)−フェニルは、前記のC〜C−アルコキシ基の1つによって置換されたフェニル基を表す。
ジ−(C〜C−アルコキシ)−フェニルは、前記のC〜C−アルコキシ基の2つによって置換されたフェニル基を表す。
Arは、ナフチル又は、特にフェニルを表す。
完全にもしくは大部分がフッ素置換されたC〜C−アルコキシとしては、例えば2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ、ペルフルオロエトキシ、1,2,2−トリフルオロエトキシ、特に1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ及び、有利にはジフルオロメトキシ基が挙げられる。この関連での“大部分が”とは、C〜C−アルコキシ基中の水素原子の半分より多くがフッ素原子により置換されていることを意味する。
ピリジル−C〜C−アルコキシは、ピリジル基によって置換されている前記のC〜C−アルコキシ基の1つを表す。挙げられる例は、2−ピリジルエトキシ基及びピリジルメトキシ基である。
ピリジルは、例えばピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イルである。
当業者に公知のように、用語、イミダゾロ、ピラゾロ、ピペリジノ又はモルホリノは、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−1−イル、ピペリジン−1−イル又はモルホリン−4−イルをそれぞれ表す。本願で使用される同様の用語は、これらの用語について定義されるのと同様にして必要な変更を加えて理解されるべきである。
(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシは、前記のC〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ基の1つによって置換されたC〜C−アルコキシ基を表す。挙げられる例は、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ基及び2−(2−エトキシエトキシ)−エトキシ基である。
ヒドロキシ−C〜C−アルコキシは、C〜C−アルコキシ基であって、それがヒドロキシル基によって置換されている基を表す。挙げられる例は、2−ヒドロキシエトキシ基及び3−ヒドロキシプロポキシ基である。
〜C−シクロアルキル−C〜C−アルコキシは、前記のC〜C−シクロアルキル基の1つによって置換されている前記のC〜C−アルコキシ基の1つを表す。挙げられる例は、C〜C−シクロアルキルメトキシ基、例えばシクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシ又はシクロヘプチルメトキシであり、そのうちシクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ又はシクロペンチルメトキシが特に挙げられる。
〜C−シクロアルコキシは、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ及びシクロヘプチルオキシを表し、そのうちシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ及びシクロペンチルオキシが強調されるべきである。
シアノ−C〜C−アルコキシは、1個のシアノ基によって置換されたC〜C−アルコキシ基を表す。挙げられる例は、シアノメトキシ基及び2−シアノエトキシ基である。
表現(Rba)−フェニルは、フェニル基がRbaによって置換されており、それがフェニル環の任意の位置に結合されていることを意味する;表現2−(Rba)−フェニルは、フェニル基がRbaによって置換されており、それがフェニル基の2位(すなわち、フェニル環が親分子基に結合される結合位置に対してオルト位)で結合されていることを意味する;表現“Rbbで置換された2−(Rba)−フェニル”は、フェニル基がRbbとRbaの両者によって置換されており、その際、置換基Rbaがフェニル基に2位で結合され、かつ置換基Rbbがフェニル環に任意の他の位置で結合されていることを意味する;かつ表現“2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニル”は、フェニル基がRbaとRbbの両者によって置換されており、その際、置換基Rbaがフェニル基に2位で結合されており、かつ置換基Rbbがフェニル環に5位で結合されていることを意味する;この関連において、置換基が環基に結合される位置を省略形で示している本願に挙げられる他の類似の表現は、前記の表現について例としてかつ代表として特記したのと同様にして必要な変更を加えて理解されるべきである。
用語(R5)−メチルは、R5によって置換されたメチルを表す。用語2−(R5)−エチルは、R5によって2位で置換されたエチルを表す。用語3−(R5)−プロピルは、R5によって3位で置換されたプロピルを表す。
Harは、完全に芳香族の又は部分的に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系を表し、
第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義されるC〜C−シクロアルカン基、本願で定義される任意の付加的なヘテロアリール環A又は本願で定義される複素環式の環Bであり、その際、
前記のHar環又は環系は、前記の任意の構成成分の置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合されている。
Harの例は、これらに制限されないが、5員のヘテロアリール基、例えばフラニル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル及び6位のヘテロアリール基、例えばピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニル、及びそれらのベンゾ縮合された誘導体、例えばキナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、フタラジニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾキサジアゾリル又はベンゾチアジアゾリル並びにナフチリジニル、インドリジニル又はプリニルを含んでよい。
Hetは、完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系を表し、
第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義されるC〜C−シクロアルカン基又は本願で定義される付加的な複素環式の環Bであり、その際、
前記のHet環又は環系は、前記の任意の構成成分の置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合されている。
Hetのための例は、これらに制限されないが、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、モルホリニル又はチオモルホリニル、及びそれらの部分的に不飽和の誘導体、例えばピロリニル、イミダゾリニル又はピラゾリニル、及び前記の例のオキソ置換された誘導体、例えば2−オキソピロリジニル、2−オキソイミダゾリジニル、2−オキソピペリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2,5−ジオキソイミダゾリジニル、2,6−ジオキソピペリジニル、2−オキソピペラジニル又は5−オキソ−1,4−ジアゼパニル又はS−オキソ−チオモルホリニル又はS,S−ジオキソ−チオモルホリニル、及び前記の例のベンゾ縮合された誘導体、例えばインドリニル、イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル又は1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、並びに1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル、クロメニル、クロマニル又は2,3−ジヒドロベンゾフラニルを含んでよい。
より詳細な例としてのHet基は、これらの前記の例の異性体であって環窒素原子を介して結合される異性体、例えばこれらに制限されないが、アジリジン−1−イル、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ホモピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル又はチオモルホリン−4−イル又はS−オキソ−チオモルホリン−4−イル又はS,S−ジオキソ−チオモルホリン−4−イルを含む。
他のより詳細な例としてのHet基は、これらの前記の例の異性体であって環炭素原子を介して結合される異性体、例えばこれらに制限されないが、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル又はピペラジン−2−イルを含む。
本願で使用される場合には、用語“オキソ”は、炭素原子に結合する場合にはカルボニル部を形成し、硫黄原子に結合する場合にはスルホキシド部を形成し、かつこれらの2つが硫黄原子に結合する場合にはスルホニル部を形成する。
第一の実施態様において、Cycは、そのベンゼン環上でハロゲンによって場合により置換されており、かつ式A
Figure 2008500993
で示される基であり、その際、
Gは、Rda及び/又はRdbによって場合により置換されており、かつ窒素、酸素及び硫黄からなる群から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員の飽和の複素環式の環であり、その際、
Rdaは、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、
Rdbは、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、その際、
前記のCyc環系は、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して、親分子基に結合される。
第二の実施態様において、Cycは、式A
Figure 2008500993
で示される基であり、その際、
Gは、窒素、酸素及び硫黄からなる群から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員の飽和の複素環式の環であり、その際、
前記のCyc環系は、ベンゼン環の任意の置換可能な炭素原子を介して、親分子基に結合される。
Cycの例としては、インドリニル、イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル又は2,3−ジヒドロベンゾフラニルを挙げることができる。
より詳細な例としてのCyc基は、これらに制限されないが、1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、クロメニル、クロマニル又は2,3−ジヒドロベンゾフラニル並びに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソリルを含む。
例証として、好適な例としてのCyc基としては、これらに制限されないが、1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル並びに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソリルを挙げることができる。
より特定の例としての好適なCyc基としては、これらに制限されないが、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル並びに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イルを挙げることができる。
Cycは、本願で定義されるHetの一実施態様であると述べられるべきである。
一般に、特に記載がない限り、用語、“Har”、“Het”及び“Cyc”は、それらの全ての可能な異性形、特にそれらの位置異性体を含む。このように、例えば用語、ピリジル又はピリジニルは、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イルを含む。
特に示されない限りは、本願に述べられるようにして場合により置換された構成成分は、それらの置換基又は親分子基によって任意の可能な位置で置換されていてよい。
特に、特に述べられない限りは、置換基Rba、Rbb及びRbcは、フェニル基又はナフチル基の任意の可能な位置で結合されてよい。
更に著しくは、特に述べられない限りは、Arは、その置換基又は親分子基によって任意の可能な位置で置換されてよい。
なおも更に著しくは、特に述べられない限りは、Har及びHetは、本願に挙げられるそれらの置換基又は親分子基によって任意の可能な位置で、例えば任意の置換可能な環炭素原子又は環窒素原子で置換されていてよい。
Q−C〜C−アルケニルにおける更に著しいQ部は、C〜C−アルケニル部によってQ環の任意の可能な位置で置換されている。
このように、例えばHar−C〜C−アルケニルにおいて、Har部は、C〜C−アルケニル部によってHar環の任意の可能な位置で置換されており、特にHar部は、C〜C−アルケニル部によってその環炭素原子の任意の1つで置換されている。同様に、Cyc−C〜C−アルケニルにおいて、Cyc部は、C〜C−アルケニル部によってCycのベンゾ部の任意の可能な位置で置換されている。
第4級化可能なイミノ型の環窒素原子(−N=)を有する環は、有利には、これらのイミノ型の環窒素原子上で前記の置換基又は親分子基によって置換(すなわち第4級化)されていなくてよい。
特に示されない限りは、本願に挙げられる原子価が満たされていない複素環の任意のヘテロ原子は、水素原子を有することで原子価が満たされると見なす。
任意の置換基が任意の成分中に1回以上存在する場合には、各定義は無関係である。
当業者は、その専門知識により、本発明の明細書中に挙げられる可変の特徴の一定の組合せが化学的により安定性が低い化合物をもたらすことを認識している。これは、例えば、化学的安定性に不利な様式で、2個のヘテロ原子(S、N又はO)が、直接的に触れるか又は1個の炭素原子によって隔離されているにすぎない一定の化合物に適用できる。また、これは、例えば一定の遊離酸誘導体、例えば遊離のカルバミン酸官能(N−C(O)OH)を有する一定のカルバミン酸誘導体にも適用できる。前記の可変の置換基の組合せが化学的により安定性の低い化合物をもたらさない本発明による化合物が従って好ましい。
本発明による化合物についての適当な塩(置換基に依存して)は全ての酸付加塩又は塩基との全ての塩である。薬学で慣用に使用される薬理学的に認容性の無機及び有機の酸及び塩基のそれが特に挙げられる。これらの好適なものは、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、ラウリン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、エンボン酸、ステアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸のような酸との、一方では、水不溶性の酸付加塩、特に水溶性の酸付加塩であり、その際、前記の酸は塩調製において(一塩基酸又は多塩基酸のどちらが考慮されるかに依存して、そしてどの塩が望ましいかに依存して)等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。
他方で、置換によっては塩基との塩も適当である。塩基との塩の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、チタン、アンモニウム、メグルミン又はグアニジニウムの塩であり、その際、この場合にも塩基は塩調製において等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。
本発明による化合物の工業的規模での製造の間に、例えばプロセス生成物として得ることができる薬理学的に非認容性の塩は当業者に公知の方法によって薬理学的に認容性の塩に変換される。
専門知識によれば、本発明による化合物並びにそれらの塩は、例えば結晶形で単離された場合に、種々の量の溶剤を含有してよい。従って本発明の範囲内では、本発明による化合物の全ての溶媒和物及び、特に全ての水和物、及びまた本発明による化合物の塩の全ての溶媒和物及び、特に全ての水和物が包含される。
本発明の文脈では、過剰増殖及び類似の用語は、異常型/調節不全型の細胞増殖、つまり癌のような疾病の顕著な特徴を説明するために使用される。この過剰増殖は、各々の細胞における単細胞性又は多細胞性の/分子性の変化によってもたらされ、かつ生物全体に関しては、良性又は悪性の性質であってよい。細胞増殖の阻害及び類似の用語は、化合物の能力であってその化合物と接触した細胞の増殖を、その化合物と接触していない細胞と比較して遅延させる能力を示すために使用される。この細胞増殖の最も好ましい阻害は100%であり、これはつまり全ての細胞の増殖が停止し、かつ/又は細胞がプログラムされた細胞死を受けることを意味する。幾つかの有利な実施態様では、接触される細胞は、新生細胞である。新生細胞は、異常型の細胞増殖を伴う細胞として定義される。良性の新形成は、細胞の増殖であって、それが進行性で転移性の腫瘍をインビボで形成できないこととして説明される。それに対して、悪性の新形成は、細胞が種々異なる細胞性及び生化学的な異常性を有し、腫瘍転移を形成しうることとして説明される。悪性の新生細胞の後天的な機能的な異常性(“癌の顕著な特徴”としても定義される)は、複製能力(“過剰増殖”)、増殖シグナル、抗増殖シグナルに対する感受性における自足、アポトーシスからの回避、持続的な血管形成及び組織侵襲及び転移である。
アポトーシスの誘導及び類似の用語は、接触した細胞においてプログラムされた細胞死が引き起こされる化合物を特定するのに使用される。アポトーシスは、接触した細胞内での複雑な生化学的事象、例えばシステイン特異的プロテイナーゼ(“カスパーゼ”)の活性化及びクロマチンの断片化によって定義される。該化合物と接触した細胞におけるアポトーシスの誘導は、必ずしも細胞増殖の阻害と結びつかない。有利には、細胞増殖の阻害及び/又はアポトーシスの誘導は、異常型の細胞増殖(過剰増殖)を伴う細胞に特異的である。このように、異常型の細胞増殖を伴う細胞と比較すると、正常な増殖細胞又は停止細胞は、化合物の増殖阻害活性又はアポトーシス誘導活性に対して感受性が低いか又は更には非感受性である。最後に、細胞毒性とは、種々の機構、例えば細胞周期に依存して又は細胞周期に依存せずに、アポトーシス/プログラムされた細胞死の誘導によって細胞を死滅させる化合物を同定するために、より一般的な範囲で使用される。
細胞周期特異的及び類似の用語は、細胞周期の特定の段階を能動的に通過する連続的に増殖する細胞においてのみアポトーシスを誘導するが、停止した非分裂細胞には誘導しない化合物を同定するために使用される。連続的に増殖する細胞は、癌のような疾病に典型的であり、かつ全ての細胞分裂周期の段階、つまりG(“間期”)1、S(“DNA合成”)、G2及びM(“有糸分裂”)にある細胞によって特徴付けられる。
より挙げるに値する本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキル又はイミダゾロであるか、もしくは
R1は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R1は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R1は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル、又は2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか、又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ピリジル、(C〜C−アルコキシカルボニル)−フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか、又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであり、かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、もしくは
Qは、Cycであり;その際、
それぞれのR5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、フェノキシ、フェニル−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、Het、Har及びフェニルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のHar基又はフェニル基のそれぞれは、単独又は別の基の一部として、非置換又は、ハロゲン、C〜C−アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル及びカルボキシルから無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されていてよく、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルコキシ、フェニル−C〜C−アルコキシ、シアノ−C〜C−アルコキシ又は、完全にもしくは大部分がフッ素置換されたC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル又はC〜C−アルキルであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル又はC〜C−アルキルであり、
Rcaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、トリフルオロメチル、フェニル、フェノキシ又はモルホリノであり、
Rcbは、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
それぞれのHarは、無関係に、
窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する5員の単環式のヘテロアリール基、例えばフラニル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル及びオキサジアゾリルから選択される任意のもの、又は
1又は2個の窒素原子を有する6員の単環式のヘテロアリール基、例えばピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル及びピリミジニルから選択される任意のもの、又は
窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する9員の縮合二環式のヘテロアリール基、例えばインドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアジアゾリル及びベンゾキサジアゾリルから選択される任意のもの、又は
窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する10員の縮合二環式のヘテロアリール基、例えばキノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル及びシンノリニルから選択される任意のもの
であり、その際、前記のHar基は、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合され、
Cycは、ハロゲンによってそのベンゼン環上で場合により置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,2−ジフルオロ−C〜C−ベンゾジオキソリル、2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソリル、クロマニル、クロメニル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニルであり、その際、前記のCyc環系は、親分子基に、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して結合される、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
特に述べるに値する本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R1は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、フェニル−C〜C−アルコキシ、フェノキシ、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、フェニル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、アミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ又はC〜C−アルキルカルボニルアミノであり、その際、前記のピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル基、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル基、イミダゾロ基、ピラゾロ基又はフェニル基のそれぞれは、単独又は別の基の一部として、非置換又はハロゲン、C〜C−アルコキシ、ニトロ及びC〜C−アルキルから無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されていてよいか、もしくは
R1は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R1は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか、又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ピリジル、(C〜C−アルコキシカルボニル)−フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、フェニル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル又はカルバモイルであり、その際、前記のピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル基、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル基又はフェニル基のそれぞれは、非置換又はハロゲン、C〜C−アルコキシ、ニトロ及びC〜C−アルキルから無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されていてよいか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、フェニル−C〜C−アルコキシ、フェノキシ、アミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ウレイド、グアニジノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ又はC〜C−アルキルカルボニルアミノであり、その際、前記のイミダゾロ基、ピラゾロ基又はフェニル基のそれぞれは、単独又は別の基の一部として、非置換又はハロゲン、C〜C−アルコキシ、ニトロ及びC〜C−アルキルから無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されていてよいか、もしくは
R2は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか、又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、フェニル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル又はカルバモイルであり、その際、前記のピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル基、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル基又はフェニル基のそれぞれは、非置換又はハロゲン、C〜C−アルコキシ、ニトロ及びC〜C−アルキルから無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されていてよいか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、フェニル−C〜C−アルコキシ、フェノキシ、アミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ウレイド、グアニジノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ又はC〜C−アルキルカルボニルアミノであり、その際、前記のイミダゾロ基、ピラゾロ基又はフェニル基のそれぞれは、単独又は別の基の一部として、非置換又はハロゲン、C〜C−アルコキシ、ニトロ及びC〜C−アルキルから無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されており;かつその際、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、Rca及び/又はRcbによって置換されており、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−メチル−ピロリル、1N−メチル−イミダゾリル、1N−メチル−ピラゾリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−H−ピロリル、1N−H−ピラゾリル、1N−H−イミダゾリル、1N−メチル−ピロリル、1N−メチル−イミダゾリル、1N−メチル−ピラゾリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであるか、もしくは
Qは、ハロゲンによってそのベンゼン環上で置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであり;その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ又は完全にもしくは大部分がフッ素置換されたC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン又はC〜C−アルキルであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rcaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、フェニル、フェノキシ又はモルホリノであり、
Rcbは、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
より特に述べるに値する本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R1は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、フェニル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、モルホリノ、ジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ又はC〜C−アルキルカルボニルオキシであるか、もしくは
R1は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R1は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか、又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ピリジル、(C〜C−アルコキシカルボニル)−フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、フェニル、(C〜C−アルコキシ)−フェニル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、ジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル又はカルバモイルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、フェニル−C〜C−アルコキシ、フェノキシ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ又はC〜C−アルキルカルボニルアミノであるか、もしくは
R2は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか;又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、ジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル又はピリジルであり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであるか、もしくは
Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−(H)−ピロリル、1N−(メチル)−ピロリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであるか、もしくは
Qは、ハロゲンによってそのベンゼン環上で置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであり;その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ又は完全にもしくは大部分がフッ素置換されたC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン又はC〜C−アルキルであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rcaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、フェニル、フェノキシ又はモルホリノである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
強調されるべき本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
R1は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−メチル−イミダゾリル、1N−メチル−ピラゾリル、フェニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルボキシル、ジメチルアミノカルボニル、モルホリノ、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、エチルカルボニルオキシ又はメチルカルボニルオキシであるか、もしくは
R1は、プロピル又はブチルであって、そのそれぞれは2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されているか、もしくは
R1は、メチル又はエチルであり、そのそれぞれは2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されているか、又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
R2は、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、(C〜C−アルコキシカルボニル)−フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、1N−メチル−イミダゾリル、1N−メチル−ピラゾリル、フェニル、(C〜C−アルコキシ)−フェニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルボキシル、ジ−メチルアミノカルボニル又はカルバモイルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、フェノキシ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(メチル)−ピペラジノ、ジメチルアミノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、メチルカルボニルアミノ又はエチルカルボニルアミノであるか、もしくは
R2は、プロピル又はブチルであり、そのそれぞれは2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されているか、もしくは
R2は、メチル又はエチルであり、そのそれぞれは2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されているか、又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル又はペンチルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ジメチルアミノ、ヒドロキシル又はピリジルであり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであるか、もしくは
Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−(H)−ピロリル、1N−(メチル)−ピロリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであるか、もしくは
Qは、臭素、塩素又はフッ素によってそのベンゼン環上で置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであり;
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、メチルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、2−ヒドロキシエトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素、臭素、エチル又はメチルであり、
Rbcは、メトキシ、エトキシ、フッ素又は塩素であり、
Rcaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フェニル、フェノキシ又はモルホリノである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
より強調されるべき本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R1は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、ピリジル、インドリル、フェニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、グアニジノ、イミダゾロ又はメチルカルボニルオキシであるか;又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
R2は、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、(メトキシカルボニル)−フェニル又は(メトキシ)−フェニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ピリジル、フェニル、(メトキシ)−フェニル、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、モルホリノ、ピロリジノ、4N−(メチル)−ピペラジノ、ジメチルアミノ、イミダゾロ又はメチルカルボニルアミノであるか、もしくは
R2は、2,3−ジヒドロキシプロピルであるか、もしくは
R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチルであるか;又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル又はペンチルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ジメチルアミノであり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル、フラニル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであるか、もしくは
Qは、(モルホリノ)−ピリジル又は(フェノキシ)−チオフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−(H)−ピロリル、ベンゾチオフェニル、1N−(メチル)−ピロリル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルであるか、もしくは
Qは、臭素によってそのベンゼン環上で置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−4−イルであり;その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、メチルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素であり、
Rcaは、塩素、メチル、エチル又はフェニルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
より強調されるべき本発明の態様1による更なる化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R1は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾロ、ピラゾロ又はメチルカルボニルオキシであるか、もしくは
R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピラジニル又はピリミジニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、イミダゾロ、ピラゾロ又はメチルカルボニルオキシであるか、もしくは
R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ピリジル又はヒドロキシルであり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル又はフラニルであるか、もしくは
Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル又はピリジルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イルであり;その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素であり、
Rcaは、塩素、メチル又はエチルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
特に強調されるべき本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R1は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、イミダゾロ、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルであるか、もしくは
R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R2は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルであるか、もしくは
R2は、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、イミダゾロ又はヒドロキシルであるか、もしくは
R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R2は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルであり;かつ
Qは、2−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェニル又は2−メチルフェニルであるか、もしくは
Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、メトキシ、エトキシ又はメチルであり、
Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルであるか、もしくは
Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、メトキシ、エトキシ又はメチルであり、
Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換であり、かつフラン−2−イル、フラン−3−イル又はピリジン−3−イルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
殊に強調されるべき本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R1は、メトキシ−メチル、2−メトキシ−エチル、(2−メトキシエトキシ)−メチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、ヒドロキシ−メチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R2は、2−メトキシ−エチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであり;かつ
Qは、2−メトキシフェニルであるか、もしくは
Qは、2−エトキシフェニルであるか、もしくは
Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ又はエトキシであるか、もしくは
Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ又はメチルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、非置換であり、かつフラン−2−イル、フラン−3−イル又はピリジン−3−イルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−4−イルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
更により強調されるべき本発明の態様1による化合物は、本願に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R1は、メトキシ−メチル、2−メトキシ−エチル、(2−メトキシエトキシ)−メチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、ヒドロキシ−メチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
R2は、2−メトキシ−エチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル又はプロピルであり;かつ
Qは、2−エトキシフェニルであるか、もしくは
Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、メトキシであり、
Rbbは、メトキシ又はメチルであるか、もしくは
Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、エトキシであり、
Rbbは、メトキシ又はメチルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
述べるに値する本発明の態様2による化合物は、態様2の化合物であって、その際、以下の限定の1つ又は可能であれば複数が適用される化合物である:
a.)Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2、−C(O)N(R3)R4又は−S(O)R1である;
b.)Rbは、以下に示される式Ia又は式Ibで定義されるものである;
c.)Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニルであるか、又はRca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、又はCycである;
d.)R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、Ar及びHarからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、Ar及びHarのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されている;
e.)R4は、水素である;
f.)それぞれのR5、Rba、Rbb、Rbc、Rca及びRcbは、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、ハロゲン、トリフルオロメチル、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−OR7及び−N(R8)R9からなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよい;
g.)R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素及びC〜C−アルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキルは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよい;
h.)それぞれのR9は、水素及びC〜C−アルキルからなる群から無関係に選択される;
i.)それぞれのR10は、水素である;
j.)R1は、限定f.)について定義されたR5からなる群から選択される;
k.)R12は、限定f.)について定義されたR5からなる群から選択される;
l.)それぞれのArは、フェニルである;
m.)それぞれのHarは、無関係に、任意の完全に芳香族の又は部分的に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基、本願で定義される任意の付加的なヘテロアリール環A又は本願で定義される任意の複素環式の環Bであり、その際、
前記のHar環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合されている;
n.)それぞれのHetは、無関係に、任意の完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基又は本願で定義される任意の付加的な複素環式の環Bであり、その際、
前記のHet環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合されている;
o.)Cycは、前記の態様2で定義されるものである;
p.)Qは、隣接したC〜C−アルケニル部に、その置換可能な環炭素原子の任意の1個を介して結合されている。
更に示すに値する本発明の態様2による化合物は、以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2、−C(O)N(R3)R4又は−S(O)R1であり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニルであるか、もしくは
Qは、隣接した不飽和基に、環炭素原子を介して結合されており、かつRca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、もしくは
Qは、Cycであり;その際、
R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、Ar及びHarからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、Ar及びHarのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されており;
R4は、水素であり;
それぞれのR5、Rba、Rbb、Rbc、Rca及びRcbは、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、ハロゲン、トリフルオロメチル、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−OR7及び−N(R8)R9からなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素及びC〜C−アルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキルは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR9は、水素及びC〜C−アルキルからなる群から無関係に選択されており;
それぞれのR10は、水素であり;
R11は、この段落で前記したR5からなる群から選択され;
R12は、この段落で前記したR5からなる群から選択され;
それぞれのArは、フェニルであり;
それぞれのHarは、無関係に、任意の完全に芳香族の又は部分的に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
第二の構成成分は、ベンゾ基又は本願で定義される任意の付加的なヘテロアリール環Aであり、その際、
前記のHar環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合されており;
それぞれのHetは、無関係に、任意の完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
第二の構成成分は、ベンゾ基であり、その際、
前記のHet環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合されており;
Cycは、1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル又は2,3−ジヒドロベンゾフラニルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
本発明による化合物において、以下の詳細/下位詳細及び/又は別形/下位別形に挙げられる重要度は、個々に又はそれらの任意の組合せで考慮することができる:
本発明による態様1又は態様2の化合物の第一の実施態様的な詳細(詳細a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2、−C(O)N(R3)R4又は−S(O)R1であり;その際、
R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、Ar及びHarからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、Ar及びHarのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
R4は、水素であり;
それぞれのR5は、C〜C−アルキル、Ar、Har、Het、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−OR7及び−N(R8)R9からなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素及びC〜C−アルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキルは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
それぞれのR9は、水素及びC〜C−アルキルからなる群から無関係に選択され;
それぞれのR10は、水素であり;
R11は、この詳細aで定義されるR5からなる群から選択され;
R12は、この詳細aで定義されるR5からなる群から選択され;
それぞれのArは、フェニルであり;
それぞれのHarは、無関係に、任意の完全に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
第二の構成成分は、ベンゾ基であり、その際、
前記のHar環又は環系は、置換可能な環炭素原子を介して、親分子基に結合されており;
それぞれのHetは、無関係に、任意の完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
第二の構成成分は、ベンゾ基であり、その際、
前記のHet環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合されている、化合物を含む。
本発明による態様1又は態様2の化合物の第二の実施態様的な詳細(詳細b)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar及びHarからなる群から選択され、その際、C〜C−アルキルは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されており、かつ前記のAr及びHarのそれぞれは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されている、化合物を含む。
下位詳細でより挙げるに値する本発明の詳細bによる化合物(詳細b1a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又は、前記の態様1又は態様2で定義されたR5の任意の1つによって置換されたC〜C−アルキルである、化合物を含む。
下位詳細でより挙げるに値する本発明の詳細bによる更なる化合物(詳細b1b)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、フェニル又は、前記の態様1又は態様2で定義されたR5の任意の1つによって置換されたフェニルである、化合物を含む。
下位詳細で特に挙げるに値する本発明の詳細bによる化合物(詳細b2a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はR5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−N(R10)S(O)R6、−N(R10)S(O)N(R8)R9、−OR7又は−N(R8)R9であり、その際、前記のAr、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される1〜3個の置換基によって場合により置換されていてよく、その際、
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく、
それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく、
それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、
R11は、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
それぞれのR12は、無関係に、前記の態様1又は態様2で定義されたものであり、
それぞれのArは、フェニルであり、
それぞれのHarは、無関係に、前記の態様1又は態様2で定義されたものであり、
それぞれのHetは、無関係に、前記の態様1又は態様2で定義されたものである、化合物を含む。
下位詳細でより特に挙げるに値する本発明の詳細bによる化合物(詳細b3a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルである、化合物を含む。
より特に下位詳細において挙げるに値する本発明の詳細b(詳細b3b)による更なる化合物は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、Ar、Har又はHetであり、その際、前記のAr、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される3個までの置換基によって場合により置換されていてよく、その際、
R11は、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
Arは、フェニルであり、
Harは、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
Hetは、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものである、化合物を含む。
より特に下位態様において挙げる二値する本発明の詳細bによるなおも更なる化合物(詳細b3c)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−OR7及び−N(R8)R9であり、その際、
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキルは、非置換又はR12の任意の1つによって場合により置換されていてよく、
それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、
それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、
それぞれのR12は、無関係に、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものである、化合物を含む。
また、より特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細bによるなおも更なる化合物(詳細b3b)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、フェニル又は、R5によって置換されたフェニルであり、その際、
R5は、−OR7であり、その際、
R7は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル及びArからなる群から選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル及びArのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく、
それぞれのR12は、無関係に、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
それぞれのArは、フェニルである、化合物を含む。
より特に下位詳細において挙げるに値する本発明の詳細bによる更なる化合物(詳細b3e)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、モルホリノ、イミダゾロ、トリアゾロ又はピラゾロである、化合物を含む。
より特に下位態様において挙げるに値する本発明の態様bによるなおも更なる化合物(詳細b3f)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、ジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ又はC〜C−アルキルカルボニルオキシである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細bによる化合物(詳細b4a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキルである、化合物を含む。
更により特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細bによる更なる化合物は、式Iで示されるか、又は以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、フェニル、R51で置換されたフェニル、Har、R52で置換されたHar、Het又はR53で置換されたHetであり、その際、
R51は、C〜C−アルコキシであり、
Harは、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合されており、かつ窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員又は6員の単環式の環、又は窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)9員又は10員の縮合二環式の環であり、
R52は、C〜C−アルキルであり、
Hetは、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合されており、かつ窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有しかつ1又は2個のオキソ基によって場合により置換された飽和の3員ないし7員の単環式の環又はそのベンゾ縮合された誘導体であり、
R53は、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキルカルボニルである、化合物を含む。
更により特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細bによるなおも更なる化合物(詳細b4c)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキルカルボニル、カルバモイル、カルボキシル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ウレイド、C〜C−アルコキシ又はフェニル−C〜C−アルコキシである、化合物を含む。
また、更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細bによる化合物(詳細b4d)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、フェニルである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細bによるなおも更なる化合物(詳細b4e)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、フェニル、又はR5によって置換されたフェニルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細bによる更なる化合物(詳細b4f)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル、プロピル又はブチルである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細bによるなおも更なる化合物(詳細b4g)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾロ又はピラゾロである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細bによるなおも更なる化合物(詳細b4h)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、ヒドロキシル又はメチルカルボニルオキシである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の態様bによる化合物(詳細b5a)は、以下の式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル及びプロピルから選択される任意の1つである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の詳細bによる更なる化合物(詳細b5b)は、以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メトキシ−メチル、2−メトキシ−エチル、(2−メトキシエトキシ)−メチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、ヒドロキシ−メチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル及び2−(ピリジン−4−イル)−エチルから選択される任意の1つである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の態様bによる化合物(詳細b5c)は、以下の式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、2,3−ジヒドロキシプロピルである、化合物を含む。
本発明による態様1又は2の化合物の第三の実施態様的な詳細(詳細c)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−S(O)R1であり、その際、
R1は、Ar、Har又はHetであり、その際、前記のAr及びHarのそれぞれは、前記にそれぞれ態様1又は態様2で定義されるR5から無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されている、化合物を含む。
本発明による態様1又は態様2の化合物の第四の実施態様的な詳細(詳細d)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル及びArからなる群から選択され、その際、C〜C−アルキルは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されており、かつ前記のArは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されている、化合物を含む。
下位詳細でより挙げるに値する本発明の詳細dによる化合物(詳細d1a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又は、前記の態様1又は態様2で定義されたR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルである、化合物を含む。
下位詳細でより挙げるに値する本発明の詳細dによる更なる化合物(詳細d1b)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、フェニル又は、前記の態様1又は態様2で定義されたR5の任意の1つによって置換されたフェニルである、化合物を含む。
下位詳細で特に挙げるに値する本発明の詳細dによる化合物(詳細d2)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はR5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−N(R10)S(O)R6、−N(R10)S(O)N(R8)R9、−OR7又は−N(R8)R9であり、その際、前記のAr、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される1〜3個の置換基によって場合により置換されていてよく、その際、
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく、
それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく、
それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、
R11は、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
それぞれのR12は、無関係に、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
それぞれのArは、フェニルであり、
それぞれのHarは、無関係に、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
それぞれのHetは、無関係に、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものである、化合物を含む。
より特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細dによる化合物(詳細d3a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R1は、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルである、化合物を含む。
より特に下位詳細において挙げるに値する本発明の詳細dによる更なる化合物(詳細d3b)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、Ar、Har又はHetであり、その際、前記のAr、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される3個までの置換基によって場合により置換されていてよく、その際、
R11は、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
Arは、フェニルであり、
Harは、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
Hetは、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものである、化合物を含む。
より特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細dによるなおも更なる化合物(詳細d3c)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−OR7及び−N(R8)R9であり、その際、
R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキルは、非置換又はR12の任意の1つによって場合により置換されていてよく、
それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、
それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、
それぞれのR12は、無関係に、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものである、化合物を含む。
また、より特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細dによるなおも更なる化合物(詳細d3d)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R1は、フェニル又は、R5によって置換されたフェニルであり、その際、
R5は、−OR7であり、その際、
R7は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル及びArからなる群から選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル及びArのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく、
それぞれのR12は、無関係に、前記の態様1又は態様2で当初定義されたものであり、
それぞれのArは、フェニルである、化合物を含む。
より特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細dによる更なる化合物(詳細d3e)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジノ、イミダゾロ、トリアゾロ又はピラゾロである、化合物を含む。
より特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細dによるまた更なる化合物(詳細d3f)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、ジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル又はカルバモイルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、フェニル−C〜C−アルコキシ、フェノキシ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ又はC〜C−アルキルカルボニルアミノである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細dによる化合物(詳細d4a)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルである、化合物を含む。
更により特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細dによる更なる化合物(詳細d4b)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、フェニル、R51で置換されたフェニル、Har、R52で置換されたHar、Het又はR53で置換されたHetであり、その際、
R51は、C〜C−アルコキシであり、
Harは、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合されており、かつ窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員又は6員の単環式の環、又は窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)9員又は10員の縮合二環式の環であり、
R52は、C〜C−アルキルであり、
Hetは、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合されており、かつ窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ1又は2個のオキソ基によって場合により置換されている飽和の3員ないし7員の単環式の環、又はそのベンゾ縮合された誘導体であり、
R53は、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキルカルボニルである、化合物を含む。
更により特に下位態様において挙げるに値する本発明の詳細dによるなおも更なる化合物(詳細d4c)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキルカルボニル、カルバモイル、カルボキシル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ウレイド、C〜C−アルコキシ又はフェニル−C〜C−アルコキシである、化合物を含む。
また、更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細dによる化合物(詳細d4d)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、フェニルである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細dによる更なる化合物(詳細d4e)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、フェニル、又はR5によって置換されたフェニルであり、その際、
R5は、C1〜C4−アルコキシである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細dによる更なる化合物(詳細d4f)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル、プロピル又はブチルである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細dによるなおも更なる化合物(詳細d4g)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル又はピラジニルである、化合物を含む。
更により特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細dによるなおも更なる化合物(詳細d4h)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、ヒドロキシル又はメチルカルボニルオキシである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の態様dによる化合物(詳細d5a)は、以下の式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル及びプロピルから選択される任意の1つである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の詳細dによる更なる化合物(詳細d5b)は、以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、2−メトキシ−エチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル及び2−(ピリジン−4−イル)−エチルから選択される任意の1つである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の態様dによる化合物(詳細d5c)は、以下の式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、2,3−ジヒドロキシプロピルである、化合物を含む。
本発明による態様1又は態様2の化合物の第五の実施態様的な詳細(詳細e)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又は、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5の任意の1つによって置換されたC〜C−アルキルである、化合物を含む。
特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細eによる化合物(詳細e1)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の態様eによる化合物(詳細e2)は、以下の式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル及びプロピルから選択される任意の1つである、化合物を含む。
下位態様において強調されるべき本発明の詳細eによる更なる化合物(詳細e3)は、以下に示される式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、2−メトキシ−エチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル及び2−(ピリジン−4−イル)−エチルから選択される任意の1つである、化合物を含む。
本発明による態様1又は態様2の化合物の第六の実施態様的な詳細(詳細f)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)N(R3)R4であり、その際、
R3は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルからなる群から選択され、その際、C〜C−アルキルは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から選択される1個の置換基によって場合により置換されており;
R4は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルからなる群から選択され、その際、C〜C−アルキルは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から選択される1個の置換基によって場合により置換されている、化合物を含む。
下位詳細でより挙げるに値する本発明の詳細fによる化合物(詳細f1)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)N(R3)R4であり、その際、
R3は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又は、前記の態様1又は態様2で定義されたR5の任意の1つによって置換されたC〜C−アルキルであり、
R4は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルである、化合物を含む。
下位詳細で特に挙げるに値する本発明の詳細fによる化合物(詳細f2)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)N(R3)R4であり、その際、
R3は、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルであり、
R4は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルである、化合物を含む。
下位詳細で特に挙げるに値する本発明の詳細fによる化合物(詳細f3)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)N(R3)R4であり、その際、
R3は、前記の態様2で定義されたR5の任意の1つによって置換されたC〜C−アルキルであり、
R4は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルである、化合物を含む。
より特に下位詳細で挙げるに値する本発明の詳細fによる化合物(詳細f4)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)N(R3)R4であり、その際、
R3は、C1〜C7−アルキルであり、
R4は、水素である、化合物を含む。
本発明による態様1又は態様2の化合物の第七の実施態様的な詳細(詳細g)は、式Iで示されるか、又は特に以下に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−S(O)N(R3)R4であり、その際、
R3は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルからなる群から選択され、その際、C〜C−アルキルは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から選択される1個の置換基によって場合により置換されており;
R4は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルからなる群から選択され、その際、C〜C−アルキルは、前記の態様1又は態様2でそれぞれ定義されたR5から選択される1個の置換基によって場合により置換されている、化合物を含む。
本発明による化合物の関心が持たれる別形(別形a)は、式Iの化合物であって、前記の化合物が式Ia:
Figure 2008500993
で示される化合物である化合物を含む。
本発明による化合物のもう一つの別形(別形b)は、式Iの化合物であって、前記の化合物が式Ib:
Figure 2008500993
で示される化合物である化合物を含む。
前記の別形及び詳細に関して、式Iaの化合物に関連する別形は、本発明の範囲内で重点が置かれるものとして述べられるべきである。
本発明による化合物のもう一つの別形(別形c)は、式I、特に式Ia又は式Ibで示され、その式中、Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニルである化合物を含む。
本発明による化合物のもう一つの別形(別形d)は、式I、特に式Ia又は式Ibで示され、その式中、Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarである化合物を含む。
本発明による化合物のもう一つの別形(別形e)は、式I、特に式Ia又は式Ibで示され、その式中、Qは、Cycである化合物を含む。
本発明による化合物のより関心が持たれる別形(別形f)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニルである化合物を含む。
本発明による化合物のより関心が持たれるもう一つの別形(別形g)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarである化合物を含む。
本発明による化合物のより関心が持たれるもう一つの別形(別形h)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Cycである化合物を含む。
下位別形において挙げられるべき本発明の別形hによる化合物(別形h1)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Cycであり、その式中、Cycは、1,3−ベンゾジオキソリル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニルである化合物を含む。
下位別形において挙げられるべき本発明の別形hによる化合物(別形h2)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Cycであり、その際、
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル又は4−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イルである、化合物を含む。
下位別形において挙げられるべき本発明の別形hによる化合物(別形h3)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Cycであり、その際、
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は4−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イルである、化合物を含む。
下位別形において挙げられるべき本発明の別形hによる化合物(別形h4)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Cycであり、その際、
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−4−イルである、化合物を含む。
本発明によるより関心が持たれる別形(別形i)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルである化合物を含む。
下位別形で挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i1)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、Rba、Rbb及びRbcは、態様1又は態様2のいずれかに示される意味を有する化合物を含む。
もう一つの下位別形で挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i2)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、C〜C−アルキル、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシル、アミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノであり、
Rbbは、ハロゲン又はC〜C−アルコキシであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシである、化合物を含む。
もう一つの下位別形で挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i3)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、C〜C−アルキル、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、ニトロ又はジ−C〜C−アルキルアミノであり、
Rbbは、ハロゲン又はC〜C−アルコキシであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき別形iによる化合物(別形i4)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ又は完全にもしくは大部分がフッ素置換されたC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン又はC〜C−アルキルであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i5)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、メチルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素又は塩素である、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i6)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素である、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i7)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rbb及び/又はRbcによって場合により置換された2−(Rba)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i8)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rbb及び/又はRbcによって置換されたフェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i9)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rbbで置換された2−(Rba)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i10)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i11)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i12)は、式Iaで示され、その式中、Qは、5−(Rba)−2−(Rbb)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i13)は、式Iaで示され、その式中、Qは、3−(Rba)−2−(Rbb)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i14)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rbaによって一置換されたフェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i15)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbaによって一置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、フェニル環がエテニル部に結合される結合位置に対してパラ位又は、特にメタ位、又は殊にオルト位で置換されている、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i16)は、式Iaで示され、その式中、Qは、フェニル環がエテニル部に結合される結合位置に対してオルト位でRbaによって一置換されているフェニル、すなわち2−(Rba)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i17)は、式Iaで示され、その式中、Qは、フェニル環がエテニル部に結合される結合位置に対してメタ位でRbaによって一置換されているフェニル、すなわち3−(Rba)−フェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i18)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbb及び/又はRbcによって場合により置換されている2−(Rba)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素である、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i19)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rbb及び/又はRbcによって場合により置換された2−(Rba)−フェニルであり、その際、Rbaは、塩素、メトキシ又は、特にエトキシである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i20)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i21)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i22)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbaによって一置換されているフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、メチルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又は2−ヒドロキシエトキシである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i23)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rbaによって一置換されたフェニルであり、その際、Rbaは、塩素、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i24)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−(Rba)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、メチルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又は2−ヒドロキシエトキシである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i25)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−(Rba)−フェニルであり、その際、Rbaは、塩素、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i26)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及びRbbによって置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i27)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbbで置換された2−(Rba)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i28)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbbで置換された2−(Rba)−フェニルであり、その際、
Rbaは、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i29)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbbで置換された2−(Rba)−フェニルであり、その際、
Rbaは、メチル、エチル又は塩素であり、
Rbbは、メトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i30)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素であり、かつ
Rbbは、メチル、フッ素、塩素又はメチルであるか、又は
Rbaは、メトキシであり、かつ
Rbbは、メトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i31)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素であり、かつ
Rbbは、メチル、フッ素、塩素又はメチルであるか、又は
Rbaは、メトキシであり、かつ
Rbbは、メトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i32)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、2−アセトキシフェニル、2−ブロモフェニル、2−エチルフェニル、2−シアノフェニル、2−モルホリノフェニル、2−フェニルフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−プロポキシフェニル、2−フェノキシフェニル、2−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル及び2−トリフルオロメトキシフェニルから選択される任意の1つである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i33)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−メトキシフェニル又は2−エトキシフェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i34)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−メチル−5−フルオロフェニル、2−メチル−3−フルオロフェニル、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2−エトキシ−3−メトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル及び2,6−ジメトキシフェニルから選択される任意の1つである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i35)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2,3−ジメトキシフェニル、2−エトキシ−3−メトキシフェニル、2−エトキシ−5−メトキシフェニル及び2,5−ジメトキシフェニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i36)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−メトキシ−5−クロロフェニル、2−メトキシ−5−メチルフェニル、2−エトキシ−5−クロロフェニル、2−エトキシ−5−メチルフェニル、2−クロロ−5−メトキシフェニル及び2,5−ジメトキシフェニルから選択される任意の1つである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形iによる化合物(別形i37)は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−メトキシ−3−クロロフェニル、2−メトキシ−3−メチルフェニル、2−エトキシ−3−クロロフェニル、2−エトキシ−3−メチルフェニル、2−クロロ−3−メトキシフェニル及び2,3−ジメトキシフェニルである化合物を含む。
本発明による化合物のより関心が持たれるもう一つの別形(別形j)は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のフェニルである化合物を含む。
本発明による化合物のより関心が持たれるもう一つの別形(別形k)は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rca及び/又はRcbで置換されたHarである化合物を含む。
下位別形において挙げられるべき本発明の別形kによる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rca及び/又はRcbで置換されたHarであり、その際、
Harは、ピリジル、フラニル、チオフェニル又はインドリルであり、
Rcaは、C1〜C4−アルキル又はハロゲンであり、
Rcbは、ハロゲンである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形kによる化合物(別形k2)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rcaで置換されたHarであり、その際、
Harは、ピリジル、フラニル、チオフェニル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであり、
Rcaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フェニル、フェノキシ又はモルホリノである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形kによる化合物(別形k3)は、式Iaで示され、その式中、
Qは、(モルホリノ)−ピリジル、(フェノキシ)−チオフェニル又はRcaで置換されたHarであり、その際、
Harは、フラニル、チオフェニル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであり、
Rcaは、塩素、メチル、エチル又はフェニルである、化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形kによる化合物(別形k4)は、式Iaで示され、その式中、Qは、(クロロ)−チオフェニル、例えば3−クロロ−チオフェン−2−イル又は5−クロロ−チオフェン−2−イル;(クロロ)−フラニル、例えば5−クロロ−フラン−2−イル;(メチル)−フラニル、例えば5−メチル−フラン−2−イル;(エチル)−フラニル、例えば5−エチル−フラン−2−イル;(メチル)−チオフェニル、例えば3−メチル−チオフェン−2−イル又は5−メチル−チオフェン−2−イル;(フェノキシ)−チオフェニル、例えば3−フェノキシ−チオフェン−2−イル;(フェニル)−チオフェニル、例えば5−フェニル−チオフェン−2−イル;(フェニル)−フラニル、例えば5−フェニル−フラン−2−イル;(クロロ)−1N−(メチル)−ピラゾリル、例えば4−クロロ−1N−(メチル)−ピラゾール−3−イル;又は(モルホリノ)−ピリジル、例えば2−モルホリノ−ピリジン−3−イルから選択される任意の1つである化合物を含む。
本発明による化合物のより関心が持たれるもう一つの別形(別形l)は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のHarである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形lによる化合物(別形il1)は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のHarであり、その際、Harは、ピリジル、チオフェニル又はフラニルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形lによる化合物(別形il2)は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のHarであり、その際、Harは、ピリジル、チオフェニル、フラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、1N−(H)−ピロリル又は1N−(メチル)−ピロリルである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形lによる化合物(別形l3)は、式Iaで示され、その式中、Qは、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、フラン−2−イル、フラン−3−イル、1N−(H)−ピロール−2−イル、1N−(H)−ピロール−3−イル、1N−(メチル)−ピロール−2−イル及び1N−(メチル)−ピロール−3−イルから選択される任意の1つである化合物を含む。
もう一つの下位別形において挙げられるべき本発明の別形lによる化合物(別形l3)は、式Iaで示され、その式中、Qは、ピリジン−3−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、フラン−2−イル及びフラン−3−イルから選択される任意の1つである化合物を含む。
より述べるに値する本発明の態様2による化合物は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、
第一の選択肢では、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキル又は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキルカルボニル、カルバモイル、グアニジノ、アミジノ、カルボキシル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ウレイド、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ又はフェニル−C〜C−アルコキシであるか、もしくは
R5は、フェニル、R51で置換されたフェニル、Har、R52で置換されたHar、Het又はR53で置換されたHetであり、その際、
R51は、C〜C−アルコキシであり、
Harは、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合されており、かつ
窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員の環、又は
1又は2個の窒素原子を有する不飽和の(芳香族の)6員の環、又は
ベンゼン環が、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員の環に縮合されてこれらから成る、不飽和の(芳香族の)9員の縮合二環式の環系、又は
ベンゼン環が、1又は2個の窒素原子を有する不飽和の(芳香族の)6員の環に縮合されてこれらから成る、不飽和の(芳香族の)10員の縮合二環式環系
であり、
R52は、C〜C−アルキルであり、
Hetは、親分子基に、環窒素原子を介して結合されており、かつ窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有し、かつ1又は2個のオキソ基によって場合により置換されている、飽和の3員ないし7員の単環式の環、又はそれらのベンゾ縮合された誘導体であり、
R53は、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキルカルボニルであるか、又は
第二の選択肢では、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキルカルボニル、グアニジノ、アミジノ、カルバモイル、カルボキシル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ウレイド、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ又はフェニル−C〜C−アルコキシであるか、もしくは
R5は、Het又はR53で置換されたHetであり、その際、
Hetは、親分子基に、環窒素原子を介して結合されており、かつ窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有し、かつ1又は2個のオキソ基によって場合により置換されている、飽和の3員ないし7員の単環式の環、又はそれらのベンゾ縮合された誘導体であり、
R53は、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキルカルボニルであるか、もしくは
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、フェニル、R51で置換されたフェニル、Har又はR52で置換されたHarであり、その際、
R51は、C〜C−アルコキシであり、
Harは、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合されており、かつ
窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員環、又は
1又は2個の窒素原子を有する不飽和の(芳香族の)6員環、又は
ベンゼン環が、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員の環に縮合されてこれらから成る、不飽和の(芳香族の)9員の縮合二環式の環系、又は
ベンゼン環が、1又は2個の窒素原子を有する不飽和の(芳香族の)6員環に縮合されてこれらから成る、不飽和の(芳香族の)10員の縮合二環式の環系
であり、
R52は、C〜C−アルキルであるか、又は
第三の選択肢では、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであり、かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、Rba、Rbb及びRbcは、無関係に、前記の態様2で当初定義されたものであるか、もしくは特に
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは殊に
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、4−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであるか、もしくは更に殊に
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
より述べるに値する本発明の態様2による更なる化合物は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)N(R3)R4であり、その際、
R3は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R3は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキルカルボニル、カルバモイル、カルボキシル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ウレイド、C〜C−アルコキシ又はフェニル−C〜C−アルコキシであるか、もしくは
R5は、Het又はR53で置換されたHetであり、その際、
Hetは、親分子基に、環窒素原子を介して結合されており、かつ窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有し、かつ1又は2個のオキソ基によって場合により置換されている、飽和の3員ないし7員の単環式の環、又はそれらのベンゾ縮合された誘導体であり、
R53は、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキルカルボニルであるか、もしくは
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、フェニル、R51で置換されたフェニル、Har又はR52で置換されたHarであり、その際、
R51は、C〜C−アルコキシであり、
Harは、親分子基に、環炭素原子を介して結合されており、かつ
窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員の環、又は
1又は2個の窒素原子を有する不飽和の(芳香族の)6員環、又は
ベンゼン環が、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和の(芳香族の)5員環に縮合されてこれらから成る、不飽和の(芳香族の)9員の縮合二環式の環系、又は
ベンゼン環が、1又は2個の窒素原子を有する不飽和の(芳香族の)6員の環に縮合されてこれらから成る、不飽和の(芳香族の)10員の縮合二環式の環系
であり、
R52は、C〜C−アルキルであり、かつ
R4は、水素であり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rba、Rbb及びRbcは、無関係に、前記の態様2で当初定義されたものであるか、もしくは特に
Qは、非置換のフェニルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
本発明の範囲内で特に関心が持たれるのは、以下の特定の実施態様又は下位実施態様の1つ又は、可能であれば複数によって包含される本発明による化合物を指す:
本発明による化合物の特定の一実施態様(実施態様1)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Raは、−C(O)R1である化合物を含む。
本発明による実施態様1の化合物の下位実施態様(実施態様1a)は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)R1であり、その際、R1は、メチル、エチル又はプロピルである化合物を含む。
本発明による実施態様1の化合物のもう一つの下位実施態様(実施態様1b)は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾロ又はピラゾロである、化合物を含む。
より挙げるに値する実施態様1bの化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、R5によって一置換されたメチル又はR5によって一置換されたエチルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、ピリジル又はイミダゾロである、化合物を含んでよい。
特に挙げるに値する実施態様1bの化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メトキシ−メチル、2−メトキシ−エチル、(2−メトキシエトキシ)−メチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、ヒドロキシ−メチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルである、化合物を含んでよい。
本発明による実施態様1の化合物のもう一つの下位実施態様(実施態様1c)は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、2,3−ジヒドロキシプロピルである化合物を含む。
挙げられるべき実施態様1の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル又はブチルである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様1の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)R1であり、その際、R1は、メチルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様1の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)R1であり、その際、R1は、プロピルである化合物を含んでよい。
本発明による化合物の特定のもう一つの実施態様(実施態様2)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2である化合物を含む。
本発明による実施態様1の化合物の下位実施態様(実施態様2a)は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、メチル、エチル又はプロピルである化合物を含む。
より挙げるに値する実施態様2aの化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、エチルである化合物を含んでよい。
本発明による実施態様1の化合物のもう一つの下位実施態様(実施態様2b)は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル又はピラジニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、イミダゾロ又はピラゾロである、化合物を含む。
より挙げるに値する実施態様2bの化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、R5によって一置換されたメチル又はR5によって一置換されたエチルであり、その際、
R5は、ピリジルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチルであり、その際
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル又はイミダゾロである、化合物を含む。
特に挙げるに値する実施態様2bの化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、2−メトキシ−エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルである、化合物を含んでよい。
本発明による実施態様1の化合物のもう一つの下位実施態様(実施態様2c)は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、2,3−ジヒドロキシプロピルである化合物を含む。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、例えばメチル、エチル、t−ブチル、ペンチル又はヘキシルである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、メチルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、ブチルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、フェニル−C〜C−アルキル、例えばフェネチル又はベンジルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、フェネチルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、フェニル又はR5で置換されたフェニル、例えば3−(R5)−フェニルであり、その際、R5は、C〜C−アルコキシ、例えばメトキシである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、フェニルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様2の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)OR2であり、その際、R2は、3−メトキシ−フェニルである化合物を含んでよい。
本発明による化合物の特定のもう一つの実施態様(実施態様3)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Raは、−C(O)SR2である化合物を含む。
本発明による実施態様1の化合物の下位実施態様(実施態様3a)は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)SR2であり、その際、R2は、メチル、エチル又はプロピルである化合物を含む。
より挙げるに値する実施態様3aの化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)SR2であり、その際、R2は、エチルである化合物を含んでよい。
本発明による実施態様1の化合物のもう一つの下位実施態様(実施態様3b)は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、ピリジル、ピリミジニル又はピラジニルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、イミダゾロ又はピラゾロである、化合物を含む。
より挙げるに値する実施態様3bの化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、R5によって一置換されたメチル又はR5によって一置換されたエチルであり、その際、
R5は、ピリジルであるか、もしくは
R2は、R5によって一置換されたエチルであり、その際
R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル又はイミダゾロである、化合物を含む。
特に挙げるに値する実施態様3bの化合物は、式Iaで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、2−メトキシ−エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様3の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)SR2であり、その際、R2は、C〜C−アルキル、例えばエチルである化合物を含んでよい。
本発明による化合物の特定のもう一つの実施態様(実施態様4)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Raは、−C(O)N(R3)R4である化合物を含む。
挙げられるべき実施態様4の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Raは、−C(O)N(R3)R4であり、その際、R3は、C〜C−アルキル、例えばエチルであり、R4は、水素である化合物を含んでよい。
本発明による化合物の特定のもう一つの実施態様(実施態様5)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Raは、−S(O)R1である化合物を含む。
本発明による化合物の特定のもう一つの実施態様(実施態様6)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Raは、−S(O)N(R3)R4である化合物を含む。
前記の実施態様のうち、実施態様1、2及び3が強調されるべきである。
本発明による化合物の特定のもう一つの実施態様(実施態様7)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Qは、非置換のフェニルである化合物を含む。
実施態様7の特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のフェニルである化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様(実施態様8)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルである化合物を含む。
挙げるに値する実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ又は、完全にもしくは大部分がフッ素置換されたC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン又はC〜C−アルキルであり、
Rbcは、ハロゲンである、化合物を含んでよい。
より挙げるに値する実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、ニトロ、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、メチルカルボニルオキシ、シアノ、モルホリノ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素である、化合物を含む。
更により挙げるに値する実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、ニトロ、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、メチルカルボニルオキシ、シアノ、モルホリノ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシである、化合物を含んでよい。
更により挙げるに値する実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及びRbbで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルである、化合物を含む。
更により挙げるに値する実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及びRbb及びRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素である、化合物を含んでよい。
特に挙げるに値する実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−アセトキシフェニル、2−ブロモフェニル、2−エチルフェニル、2−シアノフェニル、2−モルホリノフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−プロポキシフェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル又は2−トリフルオロメトキシフェニルである、化合物を含んでよい。
特に挙げるに値する実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbbによって置換されており、かつ2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−アセトキシフェニル、2−ブロモフェニル、2−エチルフェニル、2−シアノフェニル、2−モルホリノフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−プロポキシフェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル又は2−トリフルオロメトキシフェニルであり、その際、
Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルであり;例えば
Qは、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−メチル−5−フルオロフェニル、2−メチル−3−フルオロフェニル、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2−エトキシ−3−メトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル及び2,6−ジメトキシフェニルから選択される任意の1つである、化合物を含んでよい。
特に挙げるに値する実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbb及びRbcによって置換されており、かつ2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−アセトキシフェニル、2−ブロモフェニル、2−エチルフェニル、2−シアノフェニル、2−モルホリノフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−プロポキシフェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル又は2−トリフルオロメトキシフェニルであり、その際、
Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素であり;例えば
Qは、2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル及び2,3,6−トリフルオロフェニルから選択される任意の1つである、化合物を含んでよい。
より特に挙げるに値する実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素である、化合物を含んでよい。
強調されるべき実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、殊に
Rbaは、塩素、メチル、メトキシ又はエトキシである、化合物を含んでよい。
強調されるべき実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及びRbbで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、殊に
Rbaは、塩素、メチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルである、化合物を含んでよい。
強調されるべき実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及びRbb及びRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、フッ素、メチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素であり、殊に
Rbaは、塩素、メチル、メトキシ又はエトキシであり、
Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルであり、
Rbcは、フッ素である、化合物を含んでよい。
より強調されるべき実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−エチルフェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル及び2−トリフルオロメトキシフェニルから選択される任意の1つである、化合物を含んでよい。
より強調されるべき実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−メチル−5−フルオロフェニル、2−メチル−3−フルオロフェニル、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2−エトキシ−3−メトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル及び2,6−ジメトキシfエニルから選択される任意の1つである、化合物を含んでよい。
特に強調されるべき実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、2−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェニル又は2−メチルフェニルである化合物を含んでよい。
特に強調されるべき実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、メトキシ、エトキシ又はメチルであり、
Rbbは、メトキシ、塩素又はメチルであり、例えば
Qは、2,3−ジメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル又は2−エトキシ−3−メトキシフェニルである、化合物を含んでよい。
特に強調されるべき実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
Rbaは、塩素、メトキシ、エトキシ又はメチルであり、
Rbbは、メトキシ、塩素又はメチルであり、例えば
Qは、2,5−ジメトキシフェニルである、化合物を含んでよい。
より特に強調されるべき実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−メトキシフェニル又は2−エトキシフェニルである化合物を含んでよい。
より特に強調されるべき実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、Rbaは、メトキシ又はエトキシであり、Rbbは、メトキシ又はメチルである化合物を含んでよい。
より特に強調されるべき実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、Rbaは、メトキシ又はエトキシであり、Rbbは、メトキシ又はメチルである化合物を含んでよい。
更により特に強調されるべき実施態様8の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、Rbaは、メトキシであり、Rbbは、メトキシ又はメチルである化合物を含んでよい。
更により特に強調されるべき実施態様8の更なる化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、Rbaは、エトキシであり、Rbbは、メトキシ又はメチルである化合物を含んでよい。
実施態様8の特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−メトキシフェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の更に特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2,3−ジメトキシフェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の更に特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−エトキシ−3−メトキシ−フェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の更に特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−エトキシ−3−メチル−フェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の更に特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2,5−ジメトキシフェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の更に特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−メトキシ−5−メチル−フェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−エトキシフェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の更により特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−エトキシ−5−メトキシ−フェニルである化合物を含んでよい。
実施態様8の更により特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、2−エトキシ−5−メチル−フェニルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様8の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様8の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及び/又はRbbで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ又はトリフルオロメチルであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様8の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ又はトリフルオロメチルであり、特に
Rbaは、フッ素、塩素、メチル、ニトロ、トリフルオロメチル又はメトキシである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様8の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Rba及びRbbで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、C〜C−アルコキシ又はハロゲン、特に塩素であり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲン、特に塩素であり;例えば
Qは、ジ−C〜C−アルコキシ−フェニル、特にジ−メトキシ−フェニル又はジ−クロロ−フェニルである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様8の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルである、化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様8の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルである、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様(実施態様9)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarである化合物を含む。
挙げるに値する実施態様9の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、Rcaによって場合により置換されており、かつHarであり、その際、Rcaは、メチル、エチル又は塩素であり、Harは、フラニル、例えばフラン−2−イル又はフラン−3−イルである化合物を含んでよい。
実施態様9の特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のHarであり、その式中、Harは、フラニル、例えばフラン−2−イル又はフラン−3−イルである化合物を含んでよい。
実施態様9の更なる特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のHarであり、その式中、Harは、チオフェニル、例えばチオフェン−2−イル又はチオフェン−3−イルである化合物を含んでよい。
実施態様9の更なる特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のHarであり、その式中、Harは、ピリジル、例えばピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル又は、特にピリジン−3−イルである化合物を含んでよい。
実施態様9のより特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、非置換のHarであり、その際、Harは、ピリジン−3−イルである化合物を含んでよい。
本発明による化合物の特定のもう一つの実施態様(実施態様10)は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、Qは、Cycである化合物を含む。
挙げるに値する実施態様10の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Cycであり、その際、
Cycは、ハロゲンによって、そのベンゼン環上で場合により置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソリル又は2,3−ジヒドロ−フラニルであり、その際、前記のCyc環系は、親分子基に、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して結合されている、化合物を含んでよい。
より挙げるに値する実施態様10の化合物は、式Iaで示され、その式中、
Qは、Cycであり、その際、
Cycは、臭素によってそのベンゼン環上で場合により置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イルである、化合物を含んでよい。
特に挙げるに値する実施態様10の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、Cycであり、その際、Cycは、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イルである化合物を含んでよい。
実施態様10の特定の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、Cycであり、その際、Cycは、1,3−ベンゾジオキソール−4−イルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様10の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,3−ジヒドロ−フラン−5−イル又は2,3−ジヒドロ−フラン−6−イルである化合物を含んでよい。
挙げられるべき実施態様10の他の化合物は、式Iaで示され、その式中、Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルである化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの特定の実施態様(実施態様11)は、式Iaの化合物を含む。
本発明による化合物の特定の実施態様1による化合物の群は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、以下のリスト1から選択される基である、化合物を含んでよい。
リスト1は以下の基からなる:
Figure 2008500993
Figure 2008500993
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、非置換のフェニルであり、かつ
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、リスト1から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであり、かつ
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、リスト1から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであり、かつ
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、リスト1から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−アセトキシフェニル、2−ブロモフェニル、2−エチルフェニル、2−シアノフェニル、2−モルホリノフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−プロポキシフェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−メチル−5−フルオロフェニル、2−メチル−3−フルオロフェニル、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2−エトキシ−3−メトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル及び2,6−ジメトキシフェニルから選択される任意の1つであり、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、リスト1から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物の特定の実施態様2による化合物の群は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、以下のリスト1から選択される基である、化合物を含んでよい。
リスト2は以下の基からなる:
Figure 2008500993
Figure 2008500993
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、非置換のフェニルであり、かつ
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、リスト2から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであり、かつ
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、リスト2から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであり、かつ
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、リスト2から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−アセトキシフェニル、2−ブロモフェニル、2−エチルフェニル、2−シアノフェニル、2−モルホリノフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−プロポキシフェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−メチル−5−フルオロフェニル、2−メチル−3−フルオロフェニル、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2−エトキシ−3−メトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル及び2,6−ジメトキシフェニルから選択される任意の1つであり、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、リスト2から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物の特定の実施態様3による化合物の群は、式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、以下のリスト3から選択される基である、化合物を含んでよい。
リスト3は以下の基からなる:
Figure 2008500993
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、非置換のフェニルであり、かつ
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、リスト3から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであり、かつ
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、リスト3から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであり、かつ
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、リスト3から選択される基である、化合物を含んでよい。
本発明による化合物のもう一つの群は、式Iaで示され、その式中、
Qは、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−アセトキシフェニル、2−ブロモフェニル、2−エチルフェニル、2−シアノフェニル、2−モルホリノフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−プロポキシフェニル、2−ジフルオロメトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−メチル−5−フルオロフェニル、2−メチル−3−フルオロフェニル、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2−エトキシ−3−メトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル及び2,6−ジメトキシフェニルから選択される任意の1つであり、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、リスト3から選択される基である、化合物を含んでよい。
一実施態様において、特に述べるに値する本発明の態様2による化合物は、本願に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、モルホリノ、インドリル又は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、フェノキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、フェニル、ピリジル、インドリル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、アミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4N−(H)−ピペラジン−1−イル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、イミダゾール−1−イル、1N−(H)−イミダゾール−4−イル又は1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾール−4−イルであるか;又は
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、フェニル、ピリジル、インドリル、4−メチル−チアゾリル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、(C〜C−アルコキシ)−フェニル、1N−(H)−イミダゾール−4−イル又は1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾール−4−イルであるか、もしくは
R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、フェノキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、アミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4N−(H)−ピペラジン−1−イル又はイミダゾール−1−イルであるか;又は
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル又は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、ピリジル又はピラジニルであり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシであり、例えば
Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであるか、もしくは
Qは、Rba及びRbbで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、例えば
Qは、ジ−(C〜C−アルコキシ)−フェニル又はジ−(クロロ)−フェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルであり;特に
Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、フッ素、塩素、メチル、ニトロ、トリフルオロメチル又はメトキシであるか、もしくは
Qは、ジ−メトキシ−フェニル又はジ−クロロ−フェニルであるか、もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
もう一つの実施態様では、特に述べるに値する本発明の態様2による化合物は、本願に示される式Ia又は式Ibで示され、その式中、
Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2又は−C(O)N(R3)R4であり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニルであるか、もしくは
Qは、隣接した不飽和の基に、環炭素原子を介して結合されており、かつHarであるか、もしくは
Qは、Cycであり;その際、
R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル及び、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルから無関係に選択され、その際、
R5は、C〜C−アルコキシ、フェニル、チオフェニル、フラニル、ピリジル、メチルチアゾリル、インドリル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキルカルボニル又はカルバモイルであるか、もしくは
R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつフェニル及び、R5から選択される1個の置換基によって置換されたフェニルから無関係に選択され、その際、
R5は、C〜C−アルコキシであり;
R4は、水素であり;
それぞれのRba、Rbb及びRbcは、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、−OR7及び−N(R8)R9からなる群から無関係に選択され;
R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキルであり;
R9は、C〜C−アルキルであり;
Harは、ピリジル、チオフェニル又はフラニルであり;
Cycは、1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル又は2,3−ジヒドロベンゾフラニルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
より特に述べるに値する本発明の態様2による化合物は、式Iaで示され、その式中、
第一の選択肢では、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキル又は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキルカルボニル、カルバモイル又はC〜C−アルコキシであるか、もしくは
R5は、ピリジル、インドール−2−イル、インドール−3−イル又はチオフェニルであるか、もしくは
R5は、フェニルであるか;又は
第二の選択肢では、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシであるか、もしくは
R2は、R5によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
R5は、4−メチルチアゾール−5−イル又はフェニルであるか、もしくは
R2は、フェニル又は、R5によって置換されたフェニルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシであるか;又は
第三の選択肢では、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシであるか;もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか;もしくは
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであるか;もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
強調されるべき本発明の態様2による化合物は、式Iaで示され、その式中、
第一の選択肢では、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、C〜C−アルキルであるか;又は
第二の選択肢では、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキル、フェニル−C〜C−アルキル、フェニル又はR5で置換されたフェニルであり、その際、
R5は、C〜C−アルコキシであるか;又は
第三の選択肢では、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、C〜C−アルキルであり;かつ
Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rbcは、C〜C−アルコキシであり;例えば
Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであるか、もしくは
Qは、Rba及びRbbで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、例えば
Qは、ジ−(C〜C−アルコキシ)−フェニル又はジ−(クロロ)−フェニルであるか;もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか;もしくは
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであるか;もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
より強調されるべき本発明の態様2による化合物は、式Iaで示され、その式中、
第一の選択肢では、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか;又は
第二の選択肢では、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
R2は、ベンジル又はフェネチルであるか、もしくは
R2は、フェニル又は3−メトキシ−フェニルであるか;又は
第三の選択肢では、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、エチルであり;かつ
Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
Rbaは、フッ素、塩素、メチル、ニトロ、トリフルオロメチル又はメトキシであるか;もしくは
Qは、ジ−メトキシ−フェニル又はジ−クロロ−フェニルであるか;もしくは
Qは、非置換のフェニルであるか;もしくは
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであるか;もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルであり;特に
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであるか、もしくは
Qは、フェニルであるか、もしくは
Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
特に強調されるべき本発明の態様2による化合物は、式Iaで示され、その式中、
第一の選択肢では、
Raは、−C(O)R1であり、その際、
R1は、メチル又はプロピルであるか;又は
第二の選択肢では、
Raは、−C(O)OR2であり、その際、
R2は、メチル、エチル、ブチル、フェネチル又は3−メトキシ−フェニルであるか;又は
第三の選択肢では、
Raは、−C(O)SR2であり、その際、
R2は、エチルであり;かつ
Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであるか、もしくは
Qは、フェニルであるか、もしくは
Qは、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、フラン−2−イル、フラン−3イル又はピリジン−3−イルであるか、もしくは
Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルである、化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物である。
本発明による化合物は、以下に記載されるようにして、又は以下の反応式に示されるようにして、又はWO2004/024066号又は特にWO2004/024065号(その開示は本願に開示されたものとする)に開示されるようにして、又はそれらと同様にもしくは類似に、当業者に公知の製造法もしくは合成戦略に従って製造することができる。従って、本発明による化合物は、以下の実施例に例として特記されたように、又はそれと同様にもしくは類似に得ることができる。
このように、以下の反応式に示されるように、式IIIで示され、その式中、Raは、前記の意味を有する化合物を、硫黄及び好適な塩基、例えばアミン(例えばジエチルアミン又はモルホリン)の存在下にマロンニトリルと縮合させて、当業者に公知のようにして(例えばGewald反応に従って)又は以下の実施例に記載されるようにして、式IIの相応の化合物を得ることができる。
式IIIの化合物は、公知であるか、又は当該技術分野で知られるようにして得ることができる。
式IIの化合物を、式Rb−C(O)−Xで示され、その式中、Rbは、前記の意味を有し、かつXは、好適な離脱基、有利には、塩素原子である化合物と、アシル化反応において、自体慣習の条件下で反応させて、式Iで示され、その式中、Ra及びRbは、前記の意味を有する所望の化合物を得ることができる。
選択的に、式Iの化合物は、式IIで示される及び式Rb−C(O)−Xで示される、それらの式中、Xはヒドロキシルである相応の化合物から、当業者に公知のアミド結合カップリング剤との反応によって製造することもできる。当業者に公知のアミド結合架橋試薬の挙げられる例は、カルボジイミド(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド又は、有利には1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)、アゾジカルボン酸誘導体(例えばジエチルアゾジカルボキシレート)、ウロニウム塩[例えばO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート又はO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート]及びN,N’−カルボニルジイミダゾールである。本発明の範囲において、有利なアミド結合架橋試薬はウロニウム塩及び、有利にはカルボジイミド、有利には1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)である。
Figure 2008500993
式Rb−C(O)−Xの酸誘導体は、公知であるか、又は市販されているか、又は当業者に公知のようにして(例えば相応のカルボン酸の活性化によって)製造することができ、又は該アクリル酸誘導体は、当該技術分野で知られる方法に従って、例えばKnoevenagel反応又はHeck反応のようなC−C結合カップリング反応を介して、好適な出発化合物から出発して得られる。
場合により、本願に記載される方法によって製造される式Iの化合物をその塩に変換できるか、又は場合により、式Iの化合物の塩を遊離の化合物に変換することができる。相応の方法は当業者に公知である。
更に式Iの化合物は、当該技術分野で知られる誘導体化によって式Iの他の化合物に変換できる。
代替的な合成経路において、式VIで示され、その式中、PGは、好適な一時的な保護基、例えばt−ブトキシカルボニル(Boc)又はT.GreeneとP.Wutz著の“Protective Groups in Organic Synthesis”(John Wiley&Sons,Inc.1999,3rd Ed.)又はP.Kocienski著の“Protecting Groups(Thieme Foundations Organic Chemistry Series N Group)”(Thieme Medical Publishers,2000)中に挙げられる保護基の1つである化合物を、マロンニトリルと、硫黄及び前記の好適な塩基の存在下に縮合させて、式Vの相応の化合物を得ることができる。
式VIの化合物は、公知であるか、又は当該技術分野で知られるようにして得ることができる。
式Vの化合物を、式Rb−C(O)−Xの化合物で、前記と類似にしてアシル化することあgできる。場合により、前記のアミド結合形成は、マイクロ波の補助下に得ることができる。当業者に自体慣用のように保護基PGを引き続き脱保護することで、式IVで示され、その式中、Rbは、前記の意味を有する化合物が得られる。
式IVの化合物は、当業者に公知の方法を介した基Raの導入によって、式Iの所望の化合物に変換することができる。殊に、例えば、式Iで示され、
a)Raがアシル基である化合物は、式IVの化合物から、アシル化反応によって製造することができる;
b)Raがスルホニル基である化合物は、式IVの化合物から、スルホニル化反応によって得ることができる;
c)Raがエステル基である化合物は、式IVの化合物から、カルバメート形成反応によって得ることができる;
d)Raがアミド基である化合物は、式IVの化合物から、尿素形成反応によって製造することができる;
e)Raがチオエステル基である化合物は、式IVの化合物から、チオカルバメート形成反応によって製造することができる;
f)Raがスルホンアミド基である化合物は、式IVの化合物から、スルファミド形成反応によって製造することができる。
a)〜f)に挙げられる方法は、当業者に公知の方法と類似にか、又は以下の実施例に例として記載されるように適宜実施される。a)〜f)に挙げられる方法で使用される好適な出発化合物は、当該技術分野で知られるか、又は当該技術分野で知られる方法に従って得ることができる。
場合により、式Iの化合物を、当業者に公知の方法によって転化させて、更なる式Iの化合物にすることができる。殊に、例えば、式Iで示され、
i)R5がアシルオキシ、例えばアセトキシである化合物から、相応の遊離のヒドロキシル化合物を、アシル基の除去によって、例えば鹸化反応によって得ることができる;
ii)Hetが環状アセタール又はケタール、例えば2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソランアセタールである化合物から、相応の遊離のジヒドロキシ化合物を、アセタール又はケタールの開裂によって、例えば脱アセタール化反応によって得ることができる;
iii)R5がエステル基、例えばメトキシカルボニル基である化合物から、相応の遊離のカルボキシル化合物を、脱エステル化反応によって、例えば鹸化反応によって得ることができる。
i)〜iii)に挙げられる方法は、当業者に公知の方法と類似にか、又は以下の実施例に例として記載されるように適宜実施できる。
更に当業者には、多数の反応中心が出発化合物又は中間体化合物に存在する場合には、1つ以上の反応中心を反応が所望の反応中心だけで行われるように保護基で封鎖する必要があることもあることは知られている。多数の証明された保護基の使用のための詳細な記載は、例えば“Protective Groups in Organic Synthesis”、T.GreeneとP.Wutsの著(John Wiley&Sons,Inc.1999,3rd Ed)又は“Protecting Groups(Thieme Foundations Organic Chemistry Series N Group)”、P.Kocienski著(Thieme Medical Publishers,2000)で述べられている。
本発明による物質は、自体公知の方法で、例えば減圧下で溶剤を留去し、そして得られた残留物を適当な溶剤から再結晶させるか、又は慣用の精製法の1つ、例えば適当な担体材料上でのカラムクロマトグラフィーを実施することによって単離及び精製される。
塩は、遊離の化合物を所望の酸又は塩基を含有する適当な溶剤(例えばケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン又はメチルイソブチルケトン、エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサン、塩素化炭化水素、塩化メチレン又はクロロホルム又は低分子量の脂肪族アルコール、例えばエタノール又はイソプロパノール)中に、又は所望の酸又は塩基がその後に添加される溶剤中に溶解させることによって得られる。塩は、付加塩のための非溶剤を用いる濾過、再沈殿、沈殿又は溶剤の蒸発によって得られる。得られた塩を、遊離の化合物に変換してよく、該化合物はまたアルカリ性化又は酸性化によって塩に変換してもよい。前記のように、薬理学的に非認容性の塩を薬理学的に認容性の塩に変換できる。
適宜、本発明に挙げられる転化は、当業者に自体公知の方法と類似して又は同様にして実施することができる。
当業者はその知識に基づいて、本発明の明細書中に示され記載されたこれらの合成経路に基づいて、式Iの化合物に関して他の可能な合成経路をどのように見いだすかを知っている。全てのこれらの他の可能な合成経路もまた本発明を構成する部分である。
本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの記載される特性又は実施態様のみに制限されるものではない。当業者に明らかなように、記載される本発明に対する改変、類推、変更、誘導、対応、代替及び適合はこの分野で知られる知識及び/又は、特に本発明の開示(例えば明示、暗示又は本来の開示)に基づき、付随する特許請求の範囲の範囲によって定義される本発明の主旨及び範囲から逸脱することなくなされてよい。
以下の実施例は本発明を更に説明するものであり、それを制限するものではない。同様に製造方法が明記されていない他の式Iの化合物は、同様又は類似に又は当業者に公知の方法で慣用の処理技術を用いて製造できる。
以下の実施例に、特に最終化合物として挙げられる任意の又は全ての本発明による式Iの化合物並びにそれらの塩は、本発明の有利な対象である。
実施例において、MSは、質量スペクトルを表し、calc.は計算値を表し、fnd.は、実測値を表し、Bocは、t−ブトキシカルボニル基を表し、かつ他の略語は、当業者に自体慣用の意味を有する。
実施例
最終化合物:
1. N−(6−エトキシカルボニル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
表題化合物は、以下に記載される一般的手順Aに従って、2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−6(5H)−カルボン酸エチルエステル(化合物A1)及び3−フェニルアクリリルクロライドから出発して製造することができる。
MS:calc.:C20H19N3O3S(381.46) fnd.:382.1[M+H]
2. N−(6−t−ブトキシカルボニル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
表題化合物は、以下に記載される一般的手順Aに従って、2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−6(5H)−カルボン酸 1,1−ジメチルエチルエステル(化合物A2)及び3−フェニルアクリリルクロライドから出発して製造することができる。
MS:calc.:C22H23N3O3S(409.51) fnd.:410.0[M+H]
3. N−(6−ヘプタノイル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
表題化合物は、以下に記載される一般的手順Aに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド(化合物B1)及びヘプタノイルクロライドから出発して製造することができる。
MS:calc.:C24H27N3O2S(421.57) fnd.:422.2[M+H]
以下の化合物3〜31は、以下に記載される一般的手順Aに従って、2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−6(5H)−カルボン酸エチルエステル(化合物A1)及び好適なアクリル酸誘導体、より厳密にはフェニル−アクリル酸、ケイ皮酸、フラニル−アクリル酸、チオフェニル−アクリル酸又はピリジル−アクリル酸誘導体から出発して製造することができる。
4. N−(6−エトキシカルボニル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
5. N−(6−エトキシカルボニル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
6. N−(6−エトキシカルボニル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−2−メチル−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
7. N−(6−エトキシカルボニル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−ピリジル−アクリルアミド
Figure 2008500993
8. 3−シアノ−2−((E)−3−チオフェン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
9. 3−シアノ−2−((E)−3−チオフェン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
10. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
11. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
12. 3−シアノ−2−((E)−3−o−トリル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
13. 2−[(E)−3−(3−クロロ−フェニル)−アラノイルアミノ)−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
14. 3−シアノ−2−((E)−3−チオフェン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
15. 3−シアノ−2−[(E)−3−(4−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
16. 3−シアノ−2−((E)−3−m−トリル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
17. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−フルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
18. 3−シアノ−2−[(E)−3−(4−フルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
19. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
20. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,3−ジメトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
21. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−フルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
22. 2−[(E)−3−(4−クロロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
23. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
24. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
25. 3−シアノ−2−[(E)−3−(4−ニトロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
26. 3−シアノ−2−[(E)−3−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
27. 3−シアノ−2−((E)−3−p−トリル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
28. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
29. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−ニトロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
30. 2−((E)−3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アラノイルアミノ)−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
31. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
以下の化合物32は、以下に記載される一般的手順Aに従って、2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−6(5H)−カルボン酸 1,1−ジメチルエチルエステル(化合物A2)及びピリジル−アクリル酸クロライドから出発して製造することができる。
32. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 t−ブチルエステル
Figure 2008500993
以下の化合物33及び34は、以下に記載される一般的手順Aに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド(化合物B1)及びブタノイルクロライドあるいはアセチルクロライド又はアセトアンヒドリドから出発して製造することができる。
33. (E)−N−(6−ブチリル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
34. (E)−N−(6−アセチル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
以下の化合物35及び36は、以下に記載される一般的手順Fに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド(化合物B1)又はN−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−アクリルアミド(化合物B2)及びクロロチオギ酸エチルから出発して製造することができる。
35. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−エチルエステル
Figure 2008500993
36. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−エチルエステル
Figure 2008500993
以下の化合物37及び38は、以下に記載される一般的手順Gに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド(化合物B1)又はN−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−アクリルアミド(化合物B2)及び好適なイソシアネート又はアミン/カルボニルジイミダゾールから出発して製造することができる。
37. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルアミド
Figure 2008500993
38. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルアミド
Figure 2008500993
以下の化合物39は、以下に記載される一般的手順Aに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−アクリルアミド(化合物B2)及びブチリルクロライドから出発して製造することができる。
39. (E)−N−(6−ブチリル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
以下の化合物40〜47は、以下に記載される一般的手順Eに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−アクリルアミド(化合物B2)及び好適なアルコールから出発して製造することができる。
40. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸イソブチルエステル
Figure 2008500993
41. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2,2−ジメチル−プロピルエステル
Figure 2008500993
42. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸ヘキシルエステル
Figure 2008500993
43. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸ブチルエステル
Figure 2008500993
44. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2008500993
45. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−メトキシ−フェニルエステル
Figure 2008500993
46. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸フェニルエステル
Figure 2008500993
47. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸フェネチルエステル
Figure 2008500993
A. アミド結合形成のための一般的手順
a)100ミリモルのアミン及び120ミリモルの好適な酸塩化物を、最少量のピリジン又はトルエンのいずれかに溶解させる。溶剤がトルエンの場合には、125ミリモルの塩基(例えばトリエチルアミン)を添加する。該反応混合物を、室温で若干の時間にわたり撹拌し、そして必要であれば、通常の加熱又はマイクロ波の補助による加熱のいずれかによって数回加熱する。次いで、溶剤を、真空中で除去するか、又は反応混合物を水と好適な溶剤(例えば酢酸エチル)との間で分離させる。第二の場合には、水層を、有機溶剤で数回抽出し、その合した有機層を、乾燥(例えばMgSO)させ、そして真空中で濃縮する。粗生成物の精製は、フラッシュクロマトグラフィー及び/又は好適な溶剤(例えばエタノール)からの再結晶化によって行う。
相応の酸塩化物は、当該技術分野で知られるようにして、例えば遊離酸から、好適な塩素化剤、例えば塩化オキサリルを用いて、好適な溶剤、例えばジクロロメタンの存在下で、N,N−ジメチルホルムアミドを数滴加えて得ることができる。
幾つかの場合に、そのアミド結合形成反応は、以下の方法の1つを用いて実施される:
b)20ミリモルのカルボン酸及び20ミリモルのEDOを、好適な溶剤(例えばジクロロメタン)中に溶解又は懸濁させ、そして10ミリモルのアミン及び0.1ミリモルのN,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)を添加する。室温で数時間撹拌した後に(必要であれば、該反応混合物を通常の加熱又はマイクロ波の補助による加熱のいずれかによって加熱する)、該反応混合物を、水と好適な溶剤(例えば酢酸エチル又はジクロロメタン)との間で分離させ、そして水層を同じ有機溶剤で数回抽出する。合した有機層を乾燥(例えばMgSO)させ、そして真空中で濃縮する。粗生成物の精製は、フラッシュクロマトグラフィー及び/又は好適な溶剤(例えばエタノール)からの再結晶化によって行う。
N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド及びN−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−フェニル)−アクリルアミドから選択される好適な出発化合物から出発して、以下の化合物48〜51を、以下に記載される一般的手順FFに従って製造することができる。
48. 2−[(E)−3−(2−クロロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−エチルエステル
Figure 2008500993
49. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−フェニルエステル
Figure 2008500993
50. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−エチルエステル
Figure 2008500993
51. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−(2−ジメチルアミノ−エチル)エステル
Figure 2008500993
以下の化合物52及び53は、好適なアミンをピリジン中のCDIで処理することによって生成させることができる。精製は、濾過に引き続いての洗浄(水)及び結晶化(エタノール)か、又は真空中での溶剤の除去、引き続いてのシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーのいずれかによって、ジクロロメタンとメタノールとトリエチルアミンとの混合物を溶出剤として用いて実施される。必要であれば、生成物を好適な溶剤から再結晶させる。
52. (E)−N−[3−シアノ−6−(1−イミダゾール−1−イル−メタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
53. (E)−N−[3−シアノ−6−(1−イミダゾール−1−イル−メタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
AA. アミド結合形成のための代替的な一般的手順
密封可能な試験管中で、相応の酸(1.5ミリモル)を、DMF(0.15ミリモル)及びジクロロメタン(7.5mL)の混合物中に懸濁させる。塩化オキサリル(3.0ミリモル)をジクロロメタン(7.5mL)中に溶かした溶液を、次いで添加し、そして該混合物を室温で1時間撹拌する。その後に、溶剤と過剰の塩化オキサリルを、真空中で除去し、残留物をトルエン(7.5mL)中に溶解させ、そしてそれを相応のアミン(1ミリモル)にマイクロ波技術に適したバイアル中で添加する。ジイソプロピルエチルアミン(1.5ミリモル)を添加し、そのバイアルに蓋をして、該混合物をマイクロ波技術を用いて150℃で30分間加熱する。精製は、濾過に引き続いての洗浄(水)及び結晶化(エタノール)か、又は真空中での溶剤の除去、引き続いてのシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーのいずれかによって、ジクロロメタンとメタノールとトリエチルアミンとの混合物を溶出剤として用いて実施される。
以下の化合物54〜92及び化合物96〜99は、前記の一般的手順AAに従って、2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 t−ブチルエステル又は2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステルのそれぞれと当該技術分野で知られる手順に従って、又は以下に記載の一般的手順Hに従って製造することができる好適なアクリル酸誘導体とから出発して製造することができる。
54. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 t−ブチルエステル
Figure 2008500993
55. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 t−ブチルエステル
Figure 2008500993
56. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 t−ブチルエステル
Figure 2008500993
57. 2−[(E)−3−(2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
58. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,3−ジフルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
59. 2−[(E)−3−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
60. 3−シアノ−2−[(E)−3−(4−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
61. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
62. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
63. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
64. 2−[(E)−3−(3−クロロ−チオフェン−2−イル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
65. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
66. 2−[(E)−3−(2−ブロモ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
67. 2−[(E)−3−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
68. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,3,6−トリフルオロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
69. 2−[(E)−3−(2−アセトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
70. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
71. 2−((E)−3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−アラノイルアミノ)−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
72. 2−[(E)−3−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
73. 2−((E)−3−ビフェニル−2−イル−アラノイルアミノ)−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
74. 3−シアノ−2−[(E)−3−(5−メチル−フラン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
75. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
76. 3−シアノ−2−[(E)−3−(5−メチル−チオフェン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
77. 3−シアノ−2−[(E)−3−(5−エチル−フラン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
78. 2−[(E)−3−(5−クロロ−フラン−2−イル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
79. 3−シアノ−2−[(E)−3−(5−フルオロ−2−メチル−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
80. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
81. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−フェノキシ−チオフェン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
82. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エチル−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
83. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−シアノ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
84. 2−[(E)−3−ベンゾフラン−2−イル−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
85. 3−シアノ−2−[(E)−3−(5−フェニル−チオフェン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
86. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,3−ジメチル−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
87. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,3−ジメトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
88. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−モルホリン−4−イル−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
89. 3−シアノ−2−[(E)−3−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
90. 2−[(E)−3−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
91. 3−シアノ−2−[(E)−3−(5−フェニル−フラン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
92. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
93. 3−シアノ−2−[(E)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
3−シアノ−2−[(E)−3−(4−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チオフェン−6−カルボン酸エチルエステル(0.16ミリモル)を2.4mlのジクロロメタン中に溶解させる。1.22mlのBBr(ジクロロメタン中1M)を−78℃で添加し、そして該反応混合物を室温で20時間撹拌する。水による後処理と溶剤の蒸発後に、粗生成物をエタノールから再結晶化させる。
MS:calc.:C20H19N3O4S(397.46) fnd.:398.00[M+H]
以下の化合物94及び95は、実施例93の製造と類似に製造することができる。
94. 3−シアノ−2−[(E)−3−(3−ヒドロキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
95. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−ヒドロキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
96. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−3−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
97. 3−シアノ−2−[(E)−3−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
98. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−イソプロポキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
99. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−プロポキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
以下の化合物100〜104、化合物106及び化合物108〜111は、前記の一般的手順AAに従って、2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル及び以下に記載される一般的手順Hに従って製造できる好適なアクリル酸誘導体から出発して製造することができる。
100. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
101. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−4−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
102. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
103. 3−シアノ−2−((E)−3−1−H−ピロール−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
104. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−フェノキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
105. 3−シアノ−2−{(E)−3−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェニル]−アラノイルアミノ}−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
前記化合物は、(E)−N−[3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミドと類似に製造される。
MS:calc.:C22H23N3O5S(441.51) fnd.:442.00[M+H]
106. 5−シアノ−6−[(E)−3−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−1,3,4,7−テトラヒドロ−[2]ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
107. 3−シアノ−2−{(E)−3−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェニル]−アラノイルアミノ}−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
前記化合物は、(E)−N−[3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミドと類似に製造される。
MS:calc.:C22H23N3O5S(441.51) fnd.:442.10[M+H]
108. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
109. 2−[(E)−3−(5−ブロモ−2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
110. 2−[(E)−3−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
111. 2−((E)−3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル−アラノイルアミノ)−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
以下の化合物112〜127、化合物129、化合物130、化合物132〜134、化合物135〜164及び化合物166〜168は、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−フェニル)−アクリルアミド及びN−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−アクリルアミドから選択される好適な出発化合物から出発して、以下に記載される一般的手順EEに従って製造できる:
112. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−モルホリン−4−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
113. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ジメチルアミノ−エチルエステル
Figure 2008500993
114. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピロリジン−1−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
115. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−ジメチルアミノ−プロピルエステル
Figure 2008500993
116. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピリジン−2−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
117. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−ピリジン−4−イル−プロピルエステル
Figure 2008500993
118. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−メトキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
119. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−ピリジン−1−イル−プロピルエステル
Figure 2008500993
120. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−モルホリン−4−イル−プロピルエステル
Figure 2008500993
121. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピルエステル
Figure 2008500993
122. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−(2−メチル−5−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−エチルエステル
Figure 2008500993
123. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−(4−ニトロ−フェノキシ)−エチルエステル
Figure 2008500993
124. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−ピリジン−2−イル−プロピルエステル
Figure 2008500993
125. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−ピリジン−3−イル−プロピルエステル
Figure 2008500993
126. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピリジン−4−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
127. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル
Figure 2008500993
128. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2,3−ジヒドロキシ−プロピルエステル
Figure 2008500993
前記化合物は、3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2,3−ジヒドロキシ−プロピルエステルと類似に製造される。
MS:calc.:C21H21N3O5S(427.48) fnd.:428.10[M+H]
129. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−(2−メトキシ−エトキシ)−エチルエステル
Figure 2008500993
130. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピペリジン−1−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
131. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 カルボキシメチルエステル
Figure 2008500993
前記化合物は、3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 メトキシカルボニルメチルエステルのエステル官能の標準的な鹸化によって製造される。
MS:calc.:C20H17N3O5S(411.44) fnd.:412.00[M+H]
132. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エチルエステル
Figure 2008500993
133. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 メトキシカルボニルメチルエステル
Figure 2008500993
134. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−アセチルアミノ−エチルエステル
Figure 2008500993
135. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ヒドロキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
前記化合物は、(E)−N−[3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミドと類似に製造される。
MS:calc.:C20H19N3O4S(397.46) fnd.:398.10[M+H]
136. 3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−イミダゾール−1−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
137. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−メトキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
138. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−2−イルメチルエステル
Figure 2008500993
139. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピリジン−2−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
140. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−3−イルメチルエステル
Figure 2008500993
141. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−4−イルメチルエステル
Figure 2008500993
142. 2−[(E)−3−(2−クロロ−フェニル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−メトキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
143. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 4−メトキシ−フェニルエステル
Figure 2008500993
144. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ベンジルエステル
Figure 2008500993
145. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸プロピルエステル
Figure 2008500993
146. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−(4−メトキシ−フェニル)−エチルエステル
Figure 2008500993
147. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−メトキシ−ベンジルエステル
Figure 2008500993
148. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−フェニル−プロピルエステル
Figure 2008500993
149. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−2−イルメチルエステル
Figure 2008500993
150. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−3−イルメチルエステル
Figure 2008500993
151. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 4−メトキシカルボニル−フェニルエステル
Figure 2008500993
152. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−(3−メトキシ−フェニル)−エチルエステル
Figure 2008500993
153. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−(2−メトキシ−フェニル)−エチルエステル
Figure 2008500993
154. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−2−イルエステル
Figure 2008500993
155. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2008500993
156. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−モルホリン−4−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
157. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−ピリジン−3−イル−プロピルエステル
Figure 2008500993
158. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピリジン−2−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
159. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピリジン−3−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
160. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−4−イルメチルエステル
Figure 2008500993
161. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 エトキシカルボニルメチルエステル
Figure 2008500993
162. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−メトキシカルボニル−エチルエステル
Figure 2008500993
163. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 3−ジメチルアミノ−プロピルエステル
Figure 2008500993
164. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル
Figure 2008500993
165. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2,3−ジヒドロキシ−プロピルエステル
Figure 2008500993
0.26ミリモルの3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステルを、10mlのAcCN/HO(2/1)中に溶解させ、そして0.1当量のPTSAを添加する。一晩撹拌した後に、多少のトリエチルアミンを添加し、そして溶剤を除去する。エタノールから再結晶化させることによって、所望の生成物が80%収率で得られる。
MS:calc.:C20H20N4O5S(428.47) fnd.:429.00[M+H]
166. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ベンジルオキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
167. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−メトキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
168. 3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 シクロヘキシルエステル
Figure 2008500993
AAA. アミド結合の形成のための更なる代替的な一般的手順
a)トリフルオロ酢酸塩から出発する:
好適な酸(1.5ミリモル)をジクロロメタン(5ml)中に溶かした溶液に、カルボニルジイミダゾール(CDI、1.78ミリモル)を添加する。その反応溶液にバブラーを装着し、その混合物を、ガス発生が終わるまで撹拌する(約30分間)。次いで、好適な出発トリフルオロ酢酸塩をジクロロメタン(10ml)中に入れた懸濁液とトリエチルアミン(0.2g、2ミリモル)の混合物をその反応混合物に添加する。室温で18〜24時間撹拌を継続して、その反応をTLCによってモニタリングする。
後処理A:その反応混合物が溶液である場合には、それを5%の炭酸水素ナトリウムによって3回に分けて(それぞれ10ml)、そして水(10ml)によって1回抽出し、有機層を蒸発させ、そして残留物を精製に供する。
後処理B:その反応混合物が懸濁液である場合には、固体の生成物を濾別し、この固体生成物の量が十分でなければ、母液を更に、手順Aのように後処理する。
精製:大部分の生成物を、アセトニトリルから、幾つかの場合には、有機残留物をアセトニトリルで簡単に擦ることによって再結晶化させることができる。濾過後に、結晶をジエチルエーテルで洗浄する。
b)遊離のアミンからEDClを用いて
好適な出発塩基(1ミリモル)、好適な酸(1.5ミリモル)、エチルジメチルアミノプロピルカルボジイミド(EDCl、0.29g、1.5ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP、0.25g、0.2ミリモル)及び無水ジクロロメタン(10ml)の混合物を、室温で18〜24時間撹拌する。その反応混合物をTLCによってモニタリングする。該反応混合物を、CDIで実施した反応でのように後処理する。
c)酸塩化物を用いて
好適な出発トリフルオロ酢酸塩(1ミリモル)をジクロロメタン(10ml)中に入れた懸濁液に、トリエチルアミン(0.4g、4ミリモル)を添加する。形成した溶液を、好適な酸塩化物(1.2ミリモル)をジクロロメタン(10ml)中に溶かした溶液に撹拌しつつ0℃で滴加し、次いで撹拌を室温で24時間継続する。該混合物を蒸発させ、そして残留物をジクロロメタン中に溶解させる。前記の溶液を、水(15ml)によって2回、そして飽和塩化ナトリウム溶液(15ml)によって1回抽出する。精製は、手順a)及びb)に記載されるように実施する。
以下の化合物169〜186、化合物188〜191、化合物193〜198、化合物200〜203及び化合物205〜229は、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−フェニル)−アクリルアミド、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(フラン−2−イル)−アクリルアミド及びN−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−アクリルアミドから選択される好適な出発化合物から出発して、前記の一般的手順AAAに従って製造することができる。
169. (E)−N−(6−アセチル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
170. (E)−N−(6−ブチリル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
171. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−1H−インドール−3−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
172. (E)−N−[3−シアノ−6−(4−1H−インドール−3−イル−ブタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
173. 4−[3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−4−オキソ−酪酸メチルエステル
Figure 2008500993
174. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−2−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
175. (E)−N−{3−シアノ−6−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エタノイル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル}−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
176. 3−[3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル
Figure 2008500993
177. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−メトキシ−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
178. 4−[3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−N,N−ジメチル−4−オキソ−ブチルアミド
Figure 2008500993
179. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−ウレイド−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
180. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−グアニジノ−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
181. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−メトキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
182. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−1H−インドール−3−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
183. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−3−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
184. (E)−N−{3−シアノ−6−[4−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−オキソ−ブタノイル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル}−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
185. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−ピリジン−3−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
186. 5−[3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−5−オキソ−ペンタン酸メチルエステル
Figure 2008500993
187. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
1ミリモルの酢酸 2−[3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−オキソ−エチルエステルを、5mlのメタノールと1mlの45%水性NaOH中で、反応が完了するまで撹拌する。前記の製造による精製によって、所望の化合物が得られる。
MS:calc.:C19H17N3O3S(367.43) fnd.:368.00[M+H]
188. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−イミダゾール−1−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
189. 酢酸 2−[3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−オキソ−エチルエステル
Figure 2008500993
190. (E)−N−[3−シアノ−6−(4−イミダゾール−1−イル−ブタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
191. 酢酸 4−[3−シアノ−2−((E)−3−フェニル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−4−オキソ−ブチルエステル
Figure 2008500993
192. (E)−N−[3−シアノ−6−(4−ヒドロキシ−ブタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
前記化合物は、(E)−N−[3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−アクリルアミドと類似に製造される。
MS:calc.:C21H21N3O3S(395.48) fnd.:396.00[M+H]
193. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−ピリジン−3−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
194. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−メトキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
195. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−メトキシ−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
196. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−2−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
197. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−[1,2,4]トリアゾール−4−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
198. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−チアゾール−2−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
199. 4−[3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−4−オキソ−酪酸
Figure 2008500993
前記化合物は、好適なメチルエステルのエステル官能の標準的な鹸化によって製造される。
MS:calc.:C20H18N4O4S(410.45) fnd.:411.10[M+H]
200. (E)−N−{3−シアノ−6−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エタノイル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル}−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
201. {3−[3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−3−オキソ−プロピル}−カルバミン酸 t−ブチルエステル
Figure 2008500993
202. {4−[3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−4−オキソ−ブチル}−カルバミン酸 t−ブチルエステル
Figure 2008500993
203. {2−[3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−2−オキソ−エチル}−カルバミン酸 t−ブチルエステル
Figure 2008500993
204. (E)−N−[6−(4−アミノ−ブタノイル)−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
前記化合物は、標準的なBoc脱保護によって、{4−[3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−イル]−4−オキソ−ブチル}−カルバミン酸 t−ブチルエステルと類似に製造される。
MS:calc.:C20H21N5O2S(395.49) fnd.:396.00[M+H]
205. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−3−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
206. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−ピリジン−3−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
207. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−2−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
208. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−3−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
209. (E)−N−{3−シアノ−6−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エタノイル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル}−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
210. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−メトキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
211. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−メトキシ−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
212. (E)−3−(2−クロロ−フェニル)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−2−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−アクリルアミド
Figure 2008500993
213. (E)−3−(2−クロロ−フェニル)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−3−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−アクリルアミド
Figure 2008500993
214. (E)−3−(2−クロロ−フェニル)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−4−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−アクリルアミド
Figure 2008500993
215. (E)−3−(2−クロロ−フェニル)−N−[3−シアノ−6−(3−ピリジン−3−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−アクリルアミド
Figure 2008500993
216. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−メトキシ−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
217. (E)−N−{3−シアノ−6−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エタノイル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル}−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
218. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−2−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
219. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−3−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
220. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−ピリジン−3−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
221. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−フェニル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
222. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−ピリジン−2−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
223. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−メトキシ−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
224. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−イミダゾール−1−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
225. (E)−N−(6−ブチリル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
226. (E)−N−{3−シアノ−6−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エタノイル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル}−3−フラン−2−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
227. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−2−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フラン−2−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
228. (E)−N−[3−シアノ−6−(2−ピリジン−3−イル−エタノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フラン−2−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
229. (E)−N−[3−シアノ−6−(3−ピリジン−3−イル−プロパノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル]−3−フラン−2−イル−アクリルアミド
Figure 2008500993
以下の化合物230〜234は、前記の一般的手順AAに従って、2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル及び当該技術分野で知られる又は当該技術分野で知られる手順に従って製造できる又は以下に記載される一般的手順Hに従って製造できる好適なアクリル酸誘導体から出発して製造することができる。
230. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
231. 3−シアノ−2−{(E)−3−[2−(1,1−ジフルオロ−メトキシ)−フェニル]−アラノイルアミノ}−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
232. 2−[(E)−3−(4−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−アラノイルアミノ]−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
233. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
234. 3−シアノ−2−((E)−3−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
以下の化合物235〜243は、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド及びN−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(フラン−2−イル)−アクリルアミドから選択される好適な出発化合物から出発して、以下に記載される一般的手順EEに従って製造することができる。
235. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−メトキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
236. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−2−イルメチルエステル
Figure 2008500993
237. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−3−イルメチルエステル
Figure 2008500993
238. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−4−イルメチルエステル
Figure 2008500993
239. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピリジン−2−イルエチルエステル
Figure 2008500993
240. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−メトキシ−エチルエステル
Figure 2008500993
241. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−2−イルメチルエステル
Figure 2008500993
242. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−3−イルメチルエステル
Figure 2008500993
243. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 2−ピリジン−2−イル−エチルエステル
Figure 2008500993
244. 3−シアノ−2−((E)−3−フラン−2−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 ピリジン−4−イル−メチルエステル
Figure 2008500993
その表題化合物は、実施例243について記載したのと類似に得ることができる。
以下の化合物245は、以下に記載される一般的手順Gに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド及び好適なイソシアネート又はアミン/カルボニルジイミダゾールから出発して製造することができる。
245. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸エチルアミド
Figure 2008500993
以下の化合物246〜251は、以下に記載される一般的手順FFに従って、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アクリルアミド又はN−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(フラン−2−イル)−アクリルアミドのそれぞれから出発して製造することができる。
246. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−エチルエステル
247. 3−シアノ−2−[(E)−3−(フラン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−エチルエステル
248. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−(2−ピリジン−4−イル−エチル)エステル
249. 3−シアノ−2−[(E)−3−(フラン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−(2−ピリジン−4−イル−エチル)エステル
250. 3−シアノ−2−[(E)−3−(2−エトキシ−フェニル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−(2−ピリジン−2−イル−エチル)エステル
251. 3−シアノ−2−[(E)−3−(フラン−2−イル)−アラノイルアミノ]−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボチオ酸 S−(2−ピリジン−2−イル−エチル)エステル
出発材料:
A1. 2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−6(5H)−カルボン酸エチルエステル
Figure 2008500993
以下に記載される一般的手順Bに従って、N−カルボエトキシ−4−ピペリドンから出発して製造する。
MS:calc.:C11H13N3O2S(251.31) fnd.:252.0[M+H]
B. 縮合した2−アミノ−チオフェン−3−カルボニトリル誘導体のための一般的手順
500ミリモルの環状ケトン及び500ミリモルのマロンニトリルを、最少量のエタノール中に溶解させ、そして500ミリモルの元素の硫黄を添加する。500ミリモルのジエチルアミンを添加した後に、反応混合物を60〜70℃で数分間加熱し、そして次いで室温で数時間撹拌する。該反応混合物を氷水中に注ぎ、そして沈殿物を濾別する。沈殿物が形成しないか又は沈殿物が若干形成する場合には、水層を、ジクロロメタン又は別の好適な有機溶剤で数回抽出し、その合した有機層を、乾燥(例えばMgSO)させ、そして真空中で濃縮する。粗生成物の精製は、フラッシュクロマトグラフィー及び/又は好適な溶剤(例えばエタノール)からの再結晶化によって行う。
A2. 2−アミノ−3−シアノ−4,7−ジヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−6(5H)−カルボン酸 1,1−ジメチルエチルエステル
Figure 2008500993
一般的手順Bに従って、Boc−4−ピペリドンから出発して製造する。
MS:calc.:C13H17N3O2S(279.36) fnd.:280.0[M+H]
B1. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド
Figure 2008500993
以下の一般的手順Cに従って、N−(6−t−ブトキシカルボニル−3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−フェニル−アクリルアミド(化合物2)から出発して製造する。
MS:calc.:C17H15N3OS(309.39) fnd.:310.0[M+H]
B2. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−アクリルアミド
Figure 2008500993
表題化合物は、以下に記載される一般的手順Cに従って、3−シアノ−2−((E)−3−ピリジン−3−イル−アラノイルアミノ)−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボン酸 t−ブチルエステル(化合物32)から出発して製造することができる。
化合物B1又はB2に記載したのと同様の手順を用いるが、好適な出発材料を用いて、以下の化合物を製造することができる:
B3. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシフェニル)−アクリルアミド
B4. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシフェニル)−アクリルアミド
B5. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロフェニル)−アクリルアミド
B6. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メチルフェニル)−アクリルアミド
B7. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−3−メチル−フェニル)−アクリルアミド
B8. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−3−メチル−フェニル)−アクリルアミド
B9. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−アクリルアミド
B10. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−5−メチル−フェニル)−アクリルアミド
B11. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−3−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B12. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−エトキシ−5−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B13. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2,3−ジメトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B14. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B15. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メチル−3−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B16. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−メチル−5−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B17. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2,3−ジメチル−フェニル)−アクリルアミド
B18. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2,5−ジメチル−フェニル)−アクリルアミド
B19. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B20. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニル)−アクリルアミド
B21. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−3−メチル−フェニル)−アクリルアミド
B22. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−アクリルアミド
B23. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(フラン−2−イル)−アクリルアミド
B24. N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−3−(フラン−2−イル)−アクリルアミド
C. Boc保護基の除去のための一般的手順
Boc保護された化合物を、ジクロロメタン/トリフルオロ酢酸(TFA)(2/3)中に溶解させ、そして室温で数時間撹拌する。溶剤を蒸発させ、そして好適な溶剤(例えばエタノール)から再結晶させた後に、所望の生成物が、TFA塩として得られる。TFA塩は、当業者に自体慣用のように遊離塩基に転化させることができる。
D. スルホンアミド結合形成のための一般的手順
100ミリモルのアミンと150ミリモルの塩化スルホニルを、ピリジン中に溶解させ、そして室温で若干の時間にわたり撹拌し、そして必要であれば、従来の加熱又はマイクロ波の補助による加熱のいずれかによって若干の時間にわたり加熱する。次いで、溶剤を、真空中で除去するか、又は反応混合物を水と好適な溶剤(例えば酢酸エチル)との間で分離させる。第二の場合には、水層を、有機溶剤で数回抽出し、その合した有機層を、乾燥(例えばMgSO)させ、そして真空中で濃縮する。粗生成物の精製は、フラッシュクロマトグラフィー及び/又は好適な溶剤(例えばエタノール)からの再結晶化によって行う。
E. カルバメート形成のための一般的手順
100ミリモルのピリジン及び65ミリモルのトリホスゲンをジクロロメタン中に溶解させる。65ミリモルのアルコールを0℃で添加し、そして該反応物を、室温で3時間撹拌する。この溶液を、ジクロロメタン中の200ミリモルのアミンに−78℃で添加し、そして該反応混合物を、室温で加温し、そして若干の時間にわたり撹拌する。次いで、溶剤を、真空中で除去するか、又は反応混合物を水と好適な溶剤(例えば酢酸エチル)との間で分離させる。第二の場合には、水層を、有機溶剤で数回抽出し、その合した有機層を、乾燥(例えばMgSO)させ、そして真空中で濃縮する。粗生成物の精製は、フラッシュクロマトグラフィー及び/又は好適な溶剤(例えばエタノール)からの再結晶化によって行う。
EE. カルバメートの製造のための代替的な一般的手段
A)イミダゾール 1−カルボン酸エステル試薬の製造:
好適なアルコール(10ミリモル)、1,1′−カルボニルジイミダゾール(10ミリモル)をジクロロメタン(20ml)中に溶かした溶液を、反応をTLCによってモニタリングしながら室温で2〜3時間撹拌する。次いで、該反応混合物を、10%の炭酸水素ナトリウム溶液で3回、そして水で1回抽出する。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして蒸発させることで、淡黄色の油状物又は無色の固体が得られる。
B)カルバメートの合成:
好適な塩基(1ミリモル)及び試薬(1ミリモル)を無水ジクロロメタン(15ml)中に入れた懸濁液に、DBU(1.15ミリモル)を添加し、そして該混合物を2〜7日間撹拌し、そして該反応をTLC(シリカ、ジクロロメタン−メタノール 10:1混合物を溶出剤として)によってモニタリングする。該反応混合物を、10%の炭酸水素ナトリウム溶液によって2回、水によって1回抽出し、そして有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。蒸発後に、残留物をジエチルエーテルで処理し、得られた固体を濾別し、少量のアセトニトリルで、そして最後にジエチルエーテルで洗浄する。粗生成物(51〜81%)を、アセトニトリルから再結晶化させることで、精製された生成物(34〜73%)が得られる。
C)好適なクロロホルミエートが市販されている場合に、1ミリモルのクロロホルミエートを1ミリモルのアミノ構成単位とピリジン中で反応させる。反応が完了した後に、溶剤を除去し、そして残りの粗生成物を前記のように精製する。
F. チオカルバメート形成のための一般的手順
1当量のアミン及び1.3当量の好適なクロロチオホルミエートを、ピリジン中で室温で3時間撹拌する。該混合物を濃縮し、そしてチオカルバメートを、エタノールから結晶化させ、かつ/又はシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。
FF. チオカルバメート形成のための代替的な一般的手順
a)イミダゾール 1−カルボン酸チオエステル試薬の製造:好適なチオール(10ミリモル)、1,1′−カルボニルジイミダゾール(10ミリモル)を無水テトラヒドロフラン(20ml)中に溶かした溶液を、室温で2〜3時間撹拌し、該反応をTLCによってモニタリングする。該反応混合物を、10%の炭酸水素ナトリウム溶液で3回、そして水で1回抽出する。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させることで、淡黄色の油状物又は無色の固体が得られる。
b)チオカルバメートの合成:好適な塩基(1ミリモル)及び試薬(1ミリモル)を無水ジクロロメタン(20ml)中に入れた懸濁液に、DBU(1.2ミリモル)を添加し、そして該混合物を1〜2日間撹拌し、そして該反応をTLC(シリカ、ジクロロメタン/酢酸エチル 10:1混合物を溶出剤として、又は幾つかの場合には、酢酸エチル/メタノール 1:1)によってモニタリングする。該反応混合物を、10%の炭酸水素ナトリウム溶液によって2回、水によって1回抽出し、そして有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。蒸発後に、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製する。
G. 尿素形成のための一般的手順
1当量のアミン及び1当量の好適なイソシアネートを、ジクロロメタン中で室温で一晩撹拌する。この混合物を濃縮し、そして残留物を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出剤 ジクロロメタン/メタノール)に供する。選択的に、1当量のアミン、1当量のN,N−カルボニルジイミダゾール及び1当量の第二のアミンを、好適な溶剤、例えばジクロロメタン中で、室温で一晩撹拌する。この混合物を濃縮し、そして残留物を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーに供する。
H. アクリル酸/ケイ皮酸誘導体の形成のための一般的手順
好適なアルデヒド及び1.3当量のトリエチルホスホノアセテートを、THF中に溶解させ、そして1当量のDBUを0℃で添加する。反応の完了まで撹拌した後に、1NのHCl(水性)を添加し、そして反応混合物をジクロロメタンで抽出する。有機層をMgSO上で乾燥させ、そして溶剤を除去する。粗製のエタルエステルを、後続の反応段階のために用いる。粗製エチルエステルを、1NのNaOH中に懸濁させ、そして該反応混合物を、反応が完了するまで撹拌する(必要であれば、若干のTHFを添加する)。次いで、1NのHClを、反応混合物が僅かに酸性になるまで添加し、そして該混合物をジエチルエーテルで抽出する。エーテル性の有機層をMgSO上で乾燥させ、そして溶剤を除去する。粗製のアクリル酸/ケイ皮酸誘導体を、ここに挙げられる反応に使用する。
当業者は、当業者の知識、一般的な技術及び/又は当該技術分野で知られる類似もしくは同様の手順に基づいて、本願に挙げられる又は前記化合物と同様にして製造できる出発化合物から出発して、本願に記載される一般的手順を、本願に挙げられる特定の実施例の合成に、そして本発明の範囲から包含される更なる特定の実施例に適用できることに留意すべきである。
産業上利用可能性
本発明による化合物は、産業上利用を可能にする有用な多岐に亘る薬理学的特性を有する。従って本発明による化合物は、ヒト医学及び獣医学における疾病の治療又は予防のための治療剤として使用できる。
このように例えば、より実施態様的な詳細において、本発明による化合物は、強力であり、かつ細胞性の(過剰)増殖の非常に効果的な細胞周期特異的なインヒビター及び/又は癌細胞におけるアポトーシスのインデューサーである。従って、これらの化合物は、アポトーシス、特に癌におけるアポトーシスの誘導に反応を示す(過剰)増殖疾病及び/又は疾患を治療するのに有用であると考えられる。
更に、これらの化合物は、良性又は悪性の新形成の治療において有用でありうる。“新形成”は、異常細胞増殖及び/又は異常細胞生存及び/又は分化の妨害を示す細胞によって定義される。良性の新形成は、細胞の増殖であって、それが進行性で転移性の腫瘍をインビボで形成できないこととして説明される。反対に、“悪性の新形成”は、多細胞性かつ生化学的な異常性を有する細胞が、全身性疾病をもたらしうる、例えば離れた器官に腫瘍転移をもたらすこととして説明される。
種々の疾病は、際限ない複製能力及び異常な細胞増殖(“過剰増殖”)並びにアポトーシスからの回避によって引き起こされる。これらの疾病は、前立腺(“BPH”)又は結腸上皮の発育不全のような良性の発育不全を含む。最も重要には、これらの疾病は、通常は癌として説明され、かつ別の器官又は組織に最終的に転移する腫瘍細胞によって特徴付けられる悪性新生物を含む。悪性の新生物は充実性及び血液学的腫瘍を含む。充実性腫瘍は、胸部、膀胱、骨、脳、中枢神経系及び末梢神経系、結腸、内分泌腺(例えば甲状腺及び副腎皮質)、食道、子宮内膜、生殖細胞、頭部及び頚部、腎臓、肝臓、肺、喉頭及び下咽頭の腫瘍、中皮腫、肉腫、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、腎臓、小腸、軟部組織、精巣、胃、皮膚、尿管、膣及び肛門の腫瘍によって例示される。悪性新生物は、網膜芽腫及びウィルムス腫瘍によって例示される遺伝性癌を含む。更に、悪性新生物は、前記の器官における一次腫瘍と別の器官における相応の二次腫瘍(“腫瘍転移”)を含む。血液学的腫瘍は、白血病及びリンパ腫の進行性形及び無痛性形、すなわち非ホジキン病、慢性及び急性の骨髄性白血病(CML/AML)、急性のリンパ芽球性白血病(ALL)、ホジキン病、多発性骨髄腫及びT細胞リンパ腫によって例示される。また骨髄異形成症候群、形質細胞新生物、経産婦腫瘍性症状、未知の原発部位の癌並びにAIDS関連悪性疾患が含まれる。
本発明による化合物は、前記の良性及び悪性の挙動の疾病の治療、予防又は改善のために産業上利用可能である。
腫瘍細胞増殖は、通常の細胞挙動と器官機能をもたらすことがある。例えば新生血管の形成は血管新生として記載される過程であり、これは腫瘍又は腫瘍転移によって誘発される。本発明による化合物は、良性の細胞増殖又は腫瘍細胞増殖によって引き起こされる病態生理学的な関連過程、例えば制限されないが、血管内皮細胞の非生理学的増殖による血管新生の治療のために産業上利用可能である。
標準的な癌療法の屡々起こる不具合について、薬剤耐性が特に重要である。この薬剤耐性は、種々の細胞性及び分子性の機構、例えば薬剤流出ポンプの過剰発現又は細胞標的タンパク質内の突然変異によって引き起こされる。本発明による化合物の産業上利用可能性は、患者の第一選択薬試験に制限されるものではない。規定の癌化学療法剤又は標的特異的抗癌剤(第二選択薬試験又は第三選択薬試験)に対する耐性を有する患者は、本発明による化合物での治療のために改めることができる。
本発明による化合物は、細胞周期依存性の細胞毒性活性を示し、より厳密には、有糸分裂に制限された活性を示し、これは、アポトーシスの開始及び/又は細胞死を必然的にもたらす有糸分裂停止をもたらす。
本願に挙げられる特性、機能及び有用性の関連において、本発明による化合物は、それらと関連する有用かつ所望の効果、例えば低い毒性、優れた一般的な生物学的利用能(例えば良好な腸内吸収)、優れた治療ウィンドウ、重篤な副作用の不在及び/又はそれらの治療的かつ製剤的な適性に関連する更なる有用な効果の点で卓越していることが見込まれる。
更に本発明は、アポトーシスの誘発に反応を示す(過剰)増殖性疾病及び/又は疾患に罹患するヒトを含む哺乳動物を治療するための方法において、それを必要とする前記哺乳動物に薬理学的に有効かつ治療学的に有効かつ認容性の量の本発明による化合物1種以上を投与することを含む方法を含む。
更に本発明は、良性又は悪性の腫瘍疾患、例えば癌の治療においてアポトーシス及び/又は異常型の細胞増殖を調節するのに有用な方法において、かかる治療を必要とする被験体に、本発明による化合物の1種以上の薬理学的に有効かつ治療学的に有効かつ許容できる量を投与することを含む方法を含む。
更に本発明は、本発明による化合物を、前記の病気の治療、予防、阻害及び/又は改善のために使用される医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に本発明は、本発明による化合物を、良性又は悪性挙動の(過剰)増殖疾病及び/又は哺乳動物におけるアポトーシスの誘導に反応を示す疾患、例えば良性又は悪性の新形成、例えば癌の治療、予防又は改善において使用できる医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に本発明は、本発明による化合物を、異常な細胞増殖の停止及び/又はアポトーシスの誘発に反応を示す疾患の治療、予防又は改善に使用できる医薬組成物の製造のために用いる使用に関する。
更に本発明は、1種以上の本発明による化合物と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤を含有する医薬組成物に関する。
更に本発明は、1種以上の本発明による化合物と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤を組み合わせることでなる医薬組成物に関する。
更に本発明は、1種以上の本発明による化合物並びに製剤学的に認容性の助剤、賦形剤又はビヒクルを含有する、例えば良性又は悪性の新形成、例えば癌の治療、予防又は改善において使用するための組合せ物に関する。
更に本発明は、例えば過剰増殖性疾病、例えば癌及び/又はアポトーシスの誘発に反応を示す疾患の治療、予防又は改善のための、本発明によるテトラヒドロピリドチオフェン化合物1種以上の治療学的に有効かつ認容性の量を必須とし、それと一緒に通常の製剤学的に認容性のビヒクル、希釈剤及び/又は賦形剤からなる組成物に関する。
更に本発明は、良性又は悪性の挙動の(過剰)増殖性疾患及び/又はアポトーシスの誘導に反応を示す疾患、例えば前記の疾患、特に癌の治療、予防又は改善における使用のための、本発明による化合物に関する。
更に本発明は、抗増殖活性及び/又はアポトーシス誘発活性を有する本発明による化合物に関する。
更に本発明は、抗増殖活性を有する本発明による医薬組成物に関する。
更に本発明は、アポトーシス誘導活性を有する本発明による医薬組成物に関する。
更に本発明は、前記の病気の治療又は予防のための医薬製品の製造における、1種以上の本発明による化合物を単独の有効成分として含有し、かつ製剤学的に認容性の担体又は希釈剤を含有する医薬組成物の使用に関する。
更に、本発明は、包装材料と、前記包装材料内に含まれる医薬品とを含む製品であって、該医薬品が、細胞性(過剰)増殖の阻害及び/又はアポトーシス誘導の阻害、アポトーシスの誘導に反応を示す(過剰)増殖性の疾患及び/又は疾病の改善に治療学的に有効であり、かつ該包装材料が、前記医薬品がアポトーシスの誘導に反応を示す(過剰)増殖性の疾患及び/又は疾病を予防又は治療するのに有用であることを指示するラベル又は添付文書を内包し、かつ前記医薬品が、1種以上の本発明による化合物を含有する製品に関する。包装材料、ラベル及び添付文書は、その他の点で、関連の利用性を有する医薬品のための標準的な包装材料、ラベル及び添付文書として一般に考慮されるものに対応又は類似している
本発明による医薬組成物は、自体公知かつ当業者によく知られた方法によって製造される。医薬組成物としては、本発明による化合物(=有効化合物)はそれ自体で、又は有利には適当な医薬品助剤及び/又は賦形剤と組み合わせて、例えば錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、カプレット剤、坐剤、パッチ剤(例えばTTS)、乳剤、懸濁剤、ゲル剤又は液剤の形で使用され、その際、有効化合物の含有率は有利には0.1〜95%であり、かつ助剤及び/又は賦形剤の適当な選択によって、有効化合物に厳密に適合された、及び/又は作用の所望の開始に厳密に適合された医薬品投与形(例えば遅延放出形又は腸溶形)を達成できる。
当業者はその専門知識により所望の医薬品製剤に適した助剤、ビヒクル、賦形剤、希釈剤、担体又はアジュバントに精通している。溶剤、ゲル形成剤、軟膏基材及び他の有効化合物の他に、賦形剤、例えば酸化防止剤、分散剤、乳化剤、保存剤、溶解剤、着色剤、錯化剤又は侵透促進剤を使用してよい。
治療されるべき又は予防されるべき特定の疾病によっては、その疾病を治療又は予防するのに通常投与される付加的な治療的活性剤を場合により同時投与してよい。本願で使用される場合に、特定の疾病を治療又は予防するのに通常投与される付加的な治療的活性剤は、治療される疾病に好適であるとして知られている。
例えば、本発明による化合物を、前記の疾病の治療に使用される1種以上の標準的な療法剤と組み合わせてもよい。
特定の一実施態様においては、本発明による化合物を、1種以上の当該技術分野で公知の抗癌剤、例えば以下に記載される1種以上の化学療法薬及び/又は標的特異的な抗癌剤と組み合わせることができる。
組合せ療法でしばしば使用される公知の化学療法抗癌剤の例は、これらに制限されないが、(i)アルキル化剤/カルバミル化剤、例えばシクロホスファミド(エンドキサン(登録商標))、イフォスファミド(ホロキサン(登録商標))、チオテパ(チオテパレダーレ(登録商標))、メルファラン(アルケラン(登録商標))又はクロロエチルニトロソウレア(BCNU);(ii)白金誘導体、例えばシスプラチン(プラチネックス(登録商標)BMS)、オキサリプラチン又はカルボプラチン(カルボプラット(登録商標)BMS);(iii)有糸分裂阻害剤/チューブリン阻害剤、例えばビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン)、タキサン類、例えばタキソール(パクリタキセル(登録商標))、タキソテレ(ドセタキセル(登録商標))及び類似体並びにその新規の製剤及びコンジュゲート;(iv)トポイソメラーゼインヒビター、例えばアントラサイクリン類、例えばドキソルビシン(アドリブラスチン(登録商標))、エピポドフィロトキシン類(例えばエトポシド(エトポフォス(登録商標))及びカンプトテシン類似体、例えばテポテカン(ハイカムチン(登録商標));(v)ピリミジンアンタゴニスト、例えば5−フルオロウラシル(5−FU)、カペシタビン(キセロダ(登録商標))、アラビノシルシトシン/シタラビン(アレキサン(登録商標))又はゲムシタビン(ゲムザール(登録商標));(vi)プリンアンタゴニスト、例えば6−メルカプトプリン(プリネトール(登録商標))、6−チオグアニン又はフルダラビン(フルダラ(登録商標))及び最後に(vii)葉酸アンタゴニスト、例えばメトトレキセート(ファルミトレキセート(登録商標))及びペメトレキセド(アリムタ(登録商標)を含む。
実験的及び標準的癌療法で使用される標的特異的抗癌剤の例は、これらに制限されないが、(i)キナーゼインヒビター、例えばグリベック(イマチニブ(登録商標))、ZD−1839/イレッサ(ゲフィチニブ(登録商標))、Bay43−9006(ソラフェニブ(登録商標))、SU11248(ステント(登録商標))又はOSI−774/タルセバ(エルロチニブ(登録商標));(ii)プロテアソームインヒビター、例えばPS−341(ベルカデ(登録商標));(iii)ヒストンデアセチラーゼインヒビター、例えばSAHA、PXD101、MS275、MGCD0103、デプシペプチド/FK228、NVP−LBH589、バルプロン酸(VPA)及び酪酸塩;(iv)ヒートショックタンパク質インヒビター、例えば17−アリルアミノゲルダナマイシン(17−AAG);(v)血管標的剤(VAT)及び抗脈管形成剤、例えばVEGF抗体アバスチン(ベバシズマブ(登録商標))又はKDRチロシンキナーゼインヒビターPTK787/ZK222584(バタラニブ(登録商標));(vi)モノクローナル抗体、例えばヘルセプチン(トラスツズマブ(登録商標))又はマブテラ/リツキサン(リツキシマブ(登録商標))又はC225/エルビタックス(セツキシマブ(登録商標))並びに突然変異体及びモノクローナル抗体と抗体フラグメントのコンジュゲート;(vii)オリゴヌクレオチド系治療薬、例えばG−3139/ゲナセンス(オブリメルセン(登録商標));(viii)プロテアーゼインヒビター(ix)ホルモン療法剤、例えば抗エストロゲン類(例えばタモキシフェン)、抗アンドロゲン類(例えばフルタミド又はカソデックス)、LHRH類似体(例えばロイプロリド、ゴセレリン又はトリプトレリン)及びアロマターゼインヒビターを含む。
組合せ療法のために使用できる他の公知の抗癌剤は、ブレオマイシン、レチノイド類、例えばオールトランスレチノイン酸(ATRA)、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば2−デオキシシチジン誘導体デシタビン(ドカゲン(登録商標))、アラノシン、サイトカイン、例えばインターロイキン−2又はインターフェロン、例えばインターフェロンα2又はインターフェロン−γ、TRAIL、DR4/5アゴニスト抗体、FasLアゴニスト及びTNF−Rアゴニストを含む。
本発明による組合せ療法で有用となりうる化学療法薬/抗癌剤の例としては、これらに制限されないが、以下の化合物
5FU、アクチノマイシンD、アバレリックス、アブシキシマブ、アクラルビシン、アダパレン、アレムツズマブ、アルトレタミン、アミノグルテチミド、アミプリローズ、アムルビシン、アナステロゾール、アンシタビン、アルテミシニン、アザチオプリン、バシリキシマブ、ベンダムスチン、ベキサール、ビカルタミド、ブレオマイシン、ブロクスリジン、ブスルファン、カペシタビン、カルボプラチン、カルボクオン、カルムスチン、セトロレリックス、クロラムブシル、クロロメチン、シスプラチン、クラドリビン、クロミフェン、シクロホスファミド、ダカルバジン、ダクリズマブ、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デスロレリン、デキシラゾキサン、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ドロロキシフェン、ドロスタノロン、エデルフォシン、エフロルニチン、エミテフール、エピルビシン、エピチオスタノール、エプタプラチン、エルビツックス、エストラムスチン、エトポシド、エキセメスタン、ファドロゾール、フィナステリド、フロクスリジン、フルシトシン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、フォルメスタン、フォスカルネット、フォスフェストロール、フォテムスチン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、グリベック、ゴセレリン、グスペリムス、ヘルセプチン、イダルビシン、イドクスリジン、イフォスファミド、イマチニブ、イムプロスルファン、インフリキシマブ、イリノテカン、ランレオチド、レトロゾール、ロイプロレリン、ロバプラチン、ロムスチン、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキセート、メツレデパ、ミボプラチン、ミフェプリストン、ミルテフォシン、ミリモスチム、ミトグアゾン、ミトラクトール、ミトマイシン、ミトキサントロン、ミゾリビン、モテキサフィン、ナルトグラスチム、ネバズマブ、ネダプラチン、ニルタミド、ニムスチン、オクトレオチド、オルメロキシフェン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリビズマブ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペンテトレオチド、ペントスタチン、ペルフォスファミド、ピポスルファン、ピラルビシン、プリカマイシン、プレドニムスチン、プロカルバジン、プロパゲルマニウム、塩化プロスピジウム、ラルチトレキセド、ラニムスチン、ランピルナーゼ、ラスブリカーゼ、ラゾキサン、リツキシマブ、リファンピシン、リトロスルファン、ロムルチド、ルボキシスタウリン、サルグラモスチム、サトラプラチン、シロリムス、ソブゾキサン、スピロムスチン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、タソネルミン、テガフール、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、チオテパ、チマルファシン、チアミプリン、トポテカン、トレミフェン、トラスツズマブ、トレオスルファン、トリアジクオン、トリメトレキセート、トリプトレリン、トロフォスファミド、ウレデパ、バルルビシン、ベルテポルフィン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ボロゾール及びゼバリンが挙げられる。
当業者は、その専門知識に基づいて、同時投与される付加的な治療剤の全日用量及び投与形を認識している。前記の全日用量は広い範囲で変更できる。
本発明の実施において、本発明による化合物は、組合せ療法において、別々に、連続的に、同時に又は時間的にずらして(例えば組合せ単位投与形として、別々の単位投与形として、隣接した不連続な単位投与形として、固定組合せ物又は非固定組合せ物として、小分けキットとして又は混合物として)、1種以上の標準的な療法剤、特に当該技術分野で知られる抗癌剤、例えば前記の抗癌剤と一緒に投与してよい。
この文脈で、更に、本発明は、本発明によるテトラヒドロピリドチオフェン化合物少なくとも1種である第一の有効成分と、当該技術分野で公知の少なくとも1種の抗癌剤、例えば本願で前記の抗癌剤1種以上である第二の有効成分とを含有し、療法において、例えば本願で述べた疾病の療法において、別々に、連続的に、同時に又は時間的にずらして使用するための組合せ物に関する。
本発明による用語“組合せ物”は、固定組合せ物、非固定組合せ物又は小分けキットとして存在してよい。
“固定組合せ物”は、前記の第一の有効成分と第二の有効成分とが1つの単位用量で又は単一物で一緒に存在する組合せ物として定義される。“固定組合せ物”の一例は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが、例えば一製剤中に同時の投与のために混合物で存在する医薬組成物である。“固定組合せ物”のもう一つの例は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが、混合されることなく1つの単位で存在する医薬品組合せ物である。
“小分けキット”は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが1単位より多くで存在する組合せ物として定義される。“小分けキット”の一例は、前記の第一の有効成分と前記の第二の有効成分とが別々に存在する組合せ物である。小分けキットの成分は、別々に、連続的に、同時に又は時間的にずらして投与してよい。
更に本発明は、少なくとも1種の本発明によるテトラヒドロピリドチオフェン化合物である第一の有効成分と、少なくとも1種の当該技術分野で公知の抗癌剤、例えば前記の抗癌剤の1種以上である第二の有効成分、及び場合により製剤学的に認容性の担体又は希釈剤を含有する、療法において別々に、連続的に、同時に又は時間的にずらして使用するための医薬組成物に関する。
更に、本発明は、a)本発明による少なくとも1種の化合物と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤との配合物及びb)少なくとも1種の当該技術分野で知られる抗癌剤、例えば前記の1種以上の抗癌剤と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤との配合物を含有する組合せ製品に関する。
更に本発明は、本発明によるテトラヒドロピリドチオフェン化合物である第一の有効成分と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤の調剤;当該技術分野で知られる抗癌剤、例えば前記の抗癌剤の1つある第二の有効成分と製剤学的に認容性の担体又は希釈剤の調剤を含有する、療法において同時に、連続的に、別々に又は時間的にずらして使用するための小分けキットに関する。場合により、前記キットは、療法において、例えば過剰増殖疾病及び/又はアポトーシスの誘発に反応を示す疾患、例えば癌を治療するのに使用するための説明書を含む。
更に本発明は、本発明による少なくとも1種の化合物と少なくとも1種の当該技術分野で知られる抗癌剤とを含有する、同時に、連続的に又は別々に投与するための組合せ調剤に関する。
更に本発明は、抗増殖活性及び/又はアポトーシス誘導特性を有する本発明による医薬品組合せ物又は医薬組成物に関する。
加えて更に、本発明は、患者において、組合せ療法で、(過剰)増殖疾病及び/又はアポトーシスの誘発に反応を示す疾患を治療する方法において、それを必要とする患者に、本願に記載される組合せ物、組成物、製剤、調剤又はキットを投与することを含む方法に関する。
加えて更に、本発明は、患者において、(過剰)増殖疾病及び/又はアポトーシスの誘発に反応を示す疾患を治療する方法において、組合せ療法において、別々に、同時に、連続的に又は時間的にずらして、本発明によるテトラヒドロピリドチオフェン化合物及び製剤学的に認容性の担体又は希釈剤を含有する製剤学的に有効かつ治療学的に有効かつ認容性の量の医薬組成物及び製剤学的に有効かつ治療学的に有効かつ認容性の量の1種以上の当該技術分野で知られる抗癌剤、例えば前記の抗癌剤の1種以上をそれを必要とする患者に投与することを含む方法に関する。
加えて更に、本発明は、過剰増殖疾病、例えば癌及び/又はアポトーシスの誘発に反応を示す疾患、特に前記の疾病、例えば良性又は悪性の新形成を治療、予防又は改善するための医薬製品、例えば市販パッケージ又は医薬品の製造における、本発明による組成物、組合せ物、製剤、調剤又はキットの使用に関する。
更に本発明は、1種以上の本発明による化合物を含有し、それと一緒に、1種以上の化学療法剤及び/又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の任意のものと同時に、連続的に又は別々に使用するための説明書を含有する市販パッケージに関する。
更に本発明は、唯一の有効成分としての1種以上の本発明による化合物を必須とし、それと一緒に、1種以上の化学療法剤及び/又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の任意のものと同時に、連続的に又は別々に使用するための説明書を含有する市販パッケージに関する。
更に本発明は、1種以上の化学療法剤及び/又は標的特異的抗癌剤、例えば前記の任意のものを含有し、それと一緒に、1種以上の本発明によるテトラヒドロピリドチオフェン化合物と同時に、連続的に又は別々に使用するための説明書を含有する市販パッケージに関する。
本発明による組合せ療法の文脈で挙げられた組成物、組合せ物、調剤、製剤、キット又はパッケージは、また本発明による化合物1種以上及び/又は当業者に公知の挙げられる抗癌剤1種以上も含む。
本発明による組合せ物又は小分けキットの第一の有効成分と第二の有効成分は、組合せ療法において、同時に、連続的に、別々に又は時間的にずらして使用するために後に一緒にされる別々の製剤(すなわち互いに独立している)として提供することができ、又は組合せ療法において、同時に、連続的に、別々に又は時間的にずらして使用するための組合せパッケージの別々のコンポーネントとして一緒に包装され一緒に存在することができる。
本発明による組合せ物又は小分けキットの第一の有効成分と第二の有効成分の医薬製剤の型は同様であってよい、すなわち両方の成分は、別々の錠剤又はカプセル剤で製剤されているか、又は前記の医薬製剤の型は異なってよい、すなわち異なる投与形に適合せることができる、例えば一方の有効成分を錠剤又はカプセル剤として製剤し、もう一方を、例えば静脈内投与用に製剤する。
本発明による組合せ物、組成物又はキットの第一の有効成分と第二の有効成分の量は、一緒になって、(過剰)増殖性疾患及び/又はアポトーシスの誘導に反応を示す疾患、特に前記の疾病の1つの治療、予防又は改善のために治療学的に有効な量を含む。
更に、本発明による化合物は癌の術前又は術後の治療に使用することができる。
更に加えて、本発明による化合物は放射線療法と組み合わせて使用することができる。
本発明による組合せ物は、本発明による化合物と他の有効な抗癌剤との両者を固定組合せで含有する組成物(固定単位投与形)又は2種以上の有効成分を不連続な別々の投与形として含有する医薬品パッケージ(非固定組合せ物)を指すことができる。2種以上の有効成分を含有する医薬品パックの場合に、有効成分は、有利にはコンプライアンスの改善に適したブリスターカード中に入れられる。
各ブリスターカードは、有利には一日の治療に摂取されるべき医薬品を含有する。それらの薬品が一日の異なる時点で摂取される場合には、これらの薬剤は、一日のなかでそれらが摂取される時間の種々の範囲に応じてブリスターカードの種々の区画に割り付けてよい。一日の特定の時点で一緒に摂取されるべき医薬品のためのブリスター空隙は一日の時間のそれぞれの範囲で調節される。一日の種々の時間は、もちろんまた明瞭に見えるようにブリスターに付けられる。またもちろん、例えば医薬品を摂取すべき期間を指示する、例えばそれらの時間を述べることも可能である。
一日の区画は、ブリスターカードの1本の線に相当することがあり、そしてその際、一日の時間はこの列の時間的順序で確認される。
一日の特定の時間で一緒に摂取せねばならない医薬品は、有利には距離を離さず、それらが容易にブリスターから押し出せ、そしてブリスターからその投与形を取り出すのを忘れないという趣旨で、ブリスターカードに適切な時間で一緒に配置される。
本発明による医薬組成物又は組合せ物の投与は、この分野で利用できる一般的に許容される任意の様式で実施できる。好適な投与様式の実例は、例えば静脈内、経口、経鼻、非経口、局所、経皮及び直腸内の送達である。経口及び静脈内の送達が好ましい。
皮膚病の治療のためには、本発明による化合物を、特に局所適用のために適当な医薬組成物の形で適用できる。該医薬組成物の製造のために、本発明による化合物(=有効化合物)を有利には適当な製薬学的賦形剤と混合し、更に加工して適当な医薬品製剤を得る。適当な医薬品製剤は、例えば粉剤、乳剤、懸濁剤、スプレー剤、オイル剤、軟膏剤、脂肪軟膏剤、クリーム剤、ペースト剤、ゲル剤又は液剤である。
本発明による医薬組成物は自体公知の方法によって製造できる。
有効化合物の投与は、細胞増殖の阻害剤又はアポトーシス誘発物質について慣用のオーダーで行われる。従って皮膚病の治療のための局所適用形(例えば軟膏)は有効化合物を、例えば0.1〜99%の濃度で含有する。全身療法の場合の慣用の用量は、経口で0.3〜30mg/kg/日であり、静脈内で0.3〜30mg/kg/時間である。
その都度必要とされる最適な投与計画及び投薬期間、特に有効化合物の用量及び投与様式の選択は、当業者によってその専門知識に基づいて決定することができる。
生物学的調査
本願に記載の化合物の抗増殖活性/細胞毒性活性は、RKO(RKOp27)型ヒト結腸腺癌のサブクローン(Schmidt et al.,Oncogene 19,2423−2429;2000)において、Alamar社製のBlue cell viabilityアッセイ(O’Brien et al.Eur J Biochem 267,5421−5426,2000に記載される)を用いて試験できる。化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に20mMの溶液として溶解させ、引き続き片対数段階で希釈する。DMSO希釈物を更に1:100で、10%の仔ウシ血清を含有するダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中に希釈して、試験における最終濃度の2倍だけの最終濃度にする。RKOサブクローンを、96ウェル平底プレート中に、1ウェルあたり4000細胞の密度で、ウェルあたり50μlの容量で播種した。播種24時間後に、DMEM中の化合物希釈物それぞれ50μlを96ウェルプレートの各ウェルに添加する。各化合物希釈物を四重反復試験として試験する。未処理の対照細胞を含有するウェルを1%のDMSOを含有する50μlのDMEMで満たす。次いでこれらの細胞を物質と一緒に37℃で72時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートする。細胞の生存度を測定するために、10μlのアラマーブルー(バイオソース社)を添加し、そして544nmの吸光及び590nmの発光で蛍光を測定する。細胞生存度の計算のために、未処理の細胞からの蛍光値を100%の生存度に設定し、未処理の細胞の蛍光率を未処理の細胞の値について設定する。生存度は%値として表現する。高増殖活性/細胞毒性についての化合物の相応のIC50値を濃度−効果曲線から決定する。
前記のアッセイで測定される抗増殖/細胞毒性についての代表的なIC50値を、表A(第一欄)に記載するが、そこでは化合物の番号が実施例の番号に相当する。
本発明による表Aに列記される任意の又は全ての化合物並びにそれらの塩は、本発明の特に関心が持たれる対象として挙げられるべきである。
表A
高増殖活性/細胞毒性
Figure 2008500993
表A(続き)抗増殖活性/細胞毒性活性
Figure 2008500993
細胞周期に特異的な作用様式を測定するために、RKO型の結腸腺癌細胞のサブクローン(Schmidt他によってOncogene 19,2423−2429;2000に記載されるRKOp27又はRKOp21)を、96ウェル平底プレート中に、1ウェルあたり16000細胞の密度で、ウェルあたり50μlの容量で、10μMのポナステロンAを含有する10%PCSを有するDMEM成長培地中で播種する。播種24時間後に、DMEM中の化合物希釈物それぞれ50μlを96ウェルプレートの各ウェルに添加する。各化合物希釈物を四重反復試験として試験する。未処理の対照細胞を含有するウェルを1%のDMSOを含有する50μlのDMEMで満たす。次いでこれらの細胞を物質と一緒に37℃で72時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートする。細胞の生存度を測定するために、10μlのアラマーブルー(バイオソース社)を添加し、そして544nmの吸光及び590nmの発光で蛍光を測定する。細胞生存度の計算のために、未処理の細胞からの蛍光値を100%の生存度に設定し、未処理の細胞の蛍光率を未処理の細胞の値について設定する。生存度は%値として表現する。インデューサーのポナステロンAの不在下で発育した増殖細胞の生存度と、ポナステロンAによって誘導された異所性p27Kip1の発現によって停止した細胞の生存度とを比較する。この実験状況のデータを、表A(第二欄)にまとめる。
別種の化学療法薬に対して高い耐性を有することが知られる細胞において抗増殖活性/細胞毒性活性を試験するために、HCT15細胞(P−糖タンパク質過剰を有する)及びMCF7 ADR細胞(その両者は一定種の多剤耐性トランスポーターを過剰発現することが知られている)を、前記のAlamar社製のBlueアッセイで使用する。簡潔には、化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に20mMの溶液として溶解させ、引き続き片対数段階で希釈する。DMSO希釈物を更に1:100で、10%の仔ウシ血清を含有するDMEM中に希釈して、試験における最終濃度の2倍だけの最終濃度にする。試験されるべき細胞を、96ウェル平底プレート中に、1ウェルあたり10000細胞の密度で、ウェルあたり50μlの容量で播種する。播種24時間後に、DMEM中の化合物希釈物それぞれ50μlを96ウェルプレートの各ウェルに添加する。各化合物希釈物を四重反復試験として試験する。未処理の対照細胞を含有するウェルを1%のDMSOを含有する50μlのDMEMで満たす。次いでこれらの細胞を物質と一緒に37℃で72時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートする。細胞の生存度を測定するために、10μlのアラマーブルー(バイオソース社)を添加し、そして544nmの吸光及び590nmの発光で蛍光を測定する。細胞生存度の計算のために、未処理の細胞からの蛍光値を100%の生存度に設定し、未処理の細胞の蛍光率を未処理の細胞の値について設定する。生存度は%値として表現する。
アポトーシスの誘発は、細胞死検出ELISA(ロシュ・バイオケミカルズ社、マンハイム、ドイツ)を用いて測定できる。RKOサブクローンを、96ウェル平底プレート中に、1ウェルあたり10000細胞の密度で、ウェルあたり50μlの容量で播種した。播種24時間後に、DMEM中の化合物希釈物それぞれ50μlを96ウェルプレートの各ウェルに添加する。各化合物の希釈物は少なくとも三重反復試験で試験する。未処理の対照細胞を含有するウェルを1%のDMSOを含有する50μlのDMEMで満たす。次いでこれらの細胞を物質と一緒に37℃で24時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートする。アポトーシスの誘発についてのポジティブコントロールとして、細胞を50μMのシスプラチン(Gry Pharmaceuticals,Kirchzarten,ドイツ)で処理する。次いで培地を除去し、細胞を200μlの溶解バッファー中で溶解させる。製造元によって記載されるように遠心分離した後に、10μlの細胞溶解物をプロトコールに記載されるように処理する。アポトーシスの程度は以下のように計算する:50μMのシスプラチンで処理された細胞からの溶解物で得られた405nmでの吸光度を100cpu(シスプラチン単位)として設定し、一方で405nmでの吸光度0.0を0.0cpuとして設定した。アポトーシスの程度は、50μMのシスプラチンで処理された細胞から得られた溶解物で達成された100cpuの値に対するcpuとして表現される。
有糸分裂に制限された活性を、メチレンブルー/エオシン染色キット(メルク社、ドイツ・ダルムシュタット在)を用いて測定できる。RKOサブクローンを、6ウェル組織培養プレート中に、1ウェルあたり200000細胞の密度で、ウェルあたり2mlの容量で播種する。播種24時間後に、それぞれの化合物を、1%までのDMSOを含有するDMEM中に希釈して、各6ウェルプレート上に添加する。次いでこれらの細胞を物質と一緒に37℃で24時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートする。有糸分裂の誘導のためのポジティブコントロールとして、細胞を20nMのビンクリスチン又はパクリタキセルで処理する。次いで細胞を、トリプシン処理と引き続きの遠心分離によって回収し、そしてリン酸緩衝生理食塩水で1回洗浄する。引き続き、細胞を、顕微鏡スライド上で1200rpmで1分間サイトスピンを用いて遠心する。次いで、細胞をメタノールで固定し、そしてメチレンブルーとエオシンによって製造元の推奨に従って染色する。有糸分裂像は、次いで標準的な顕微鏡によって可視化することができる。
有糸分裂に制限された活性を測定するもう一つの方法は、有糸分裂の一般に認められたマーカーであるリン酸化ヒストンH3に特異的な抗体で細胞抽出物をイムノブロッティングすることでありうる。RKOサブクローンを、6ウェル組織培養プレート中に、1ウェルあたり200000細胞の密度で、ウェルあたり2mlの容量で播種する。播種24時間後に、それぞれの化合物を、1%までのDMSOを含有するDMEM中に希釈して、各6ウェルプレート上に添加する。次いでこれらの細胞を物質と一緒に37℃で更に24時間、5%の二酸化炭素を含有する湿潤雰囲気中でインキュベートする。有糸分裂の誘導のためのポジティブコントロールとして、細胞を20nMのビンクリスチン又はパクリタキセルで処理する。次いで細胞を、トリプシン処理と引き続きの遠心分離によって回収し、そしてリン酸緩衝生理食塩水で1回洗浄する。引き続き、細胞を、50mMのTris(pH7.4)、150mMのNaCl、1%のNP−40、50mMのNaF、1mMのNaVO、1mMのフェニルメチルスルホニルフルオリドを含有する溶解バッファー中で溶解させる。溶解物を、遠心分離によって澄明化し、そして上清を回収する。当量の溶解物タンパク質を、SDS−ポリアクリルアミド電気泳動において、12.5%のゲルを用いて分離させ、引き続きイモビロンメンブレン(ミリポア社、ドイツ・シュヴァルバッハ在)上でブロッティングする。該メンブレンを、0.05%のtween20を含有するTris緩衝生理食塩水中3%のウシ血清アルブミン中でインキュベートすることによって非特異的結合部位をブロッキングした後に、ホスホ−ヒストンH3に特異的な抗体(Cell Signaling Technology,米国・ベヴァリー在)を1時間にわたり添加した。0.05%のtween20を含有するTris緩衝生理食塩水で激しく洗浄した後に、特異的なシグナルを、セイヨウワサビ−ペルオキシダーゼ結合二次抗体を用いて、ECL化学発光検出キット(アマシャム社、ドイツ・ブラウンシュヴァイク在)を使用して製造元の推奨に従って可視化させた。

Claims (20)

  1. 式I
    Figure 2008500993
    [式中、
    Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2、−C(O)N(R3)R4、−S(O)R1又は−S(O)N(R3)R4であり;
    Rbは、Q−C〜C−アルケニルであり、その際、
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニル又はナフチルであるか、又は
    Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、または
    Qは、Cycであり、その際、
    R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    それぞれのR4は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    R5、Rba、Rbb、Rbc、Rca及びRcbは、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、グアニジノ、アミジノ、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−S(O)R6、−S(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−N(R10)S(O)R6、−N(R10)S(O)N(R8)R9、−OC(O)R6、−OC(O)N(R8)R9、−OR7、−N(R8)R9及び−SR7からなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され;R11は、前記のR5からなる群から選択され;
    それぞれのR12は、前記のR5からなる群から無関係に選択され;
    それぞれのArは、フェニル及びナフチルから無関係に選択され;
    それぞれのHarは、無関係に、任意の完全に芳香族の又は部分的に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
    第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
    第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基、本願で定義される任意の付加的なヘテロアリール環A又は本願で定義される任意の複素環式の環Bであり、その際、
    前記のHar環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
    それぞれのHetは、無関係に、任意の完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
    第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
    第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基又は本願で定義される任意の付加的な複素環式の環Bであり、その際、
    前記のHet環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
    Cycは、ハロゲンによってそのベンゼン環上で場合により置換されており、かつ式A
    Figure 2008500993
    で示される基であり、その際、
    Gは、Rda及び/又はRdbによって場合により置換されており、かつ窒素、酸素及び硫黄からなる群から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員の飽和の複素環式の環であり、その際、
    Rdaは、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、
    Rdbは、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、その際、
    前記のCyc環系は、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して、親分子基に結合される]で示される化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  2. 式Iで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1、−C(O)OR2、−C(O)SR2、−C(O)N(R3)R4、−S(O)R1又は−S(O)N(R3)R4であり;
    Rbは、Q−C〜C−アルケニルであり、その際、
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcによって場合により置換されており、かつフェニル又はナフチルであるか、又は
    Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、または
    Qは、Cycであり、その際、
    R1、R2及びR3は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    それぞれのR4は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR5から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    R5、Rba、Rbb、Rbc、Rca及びRcbは、同一又は異なってよく、かつC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har、Het、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、グアニジノ、アミジノ、−C(O)R6、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R9、−S(O)R6、−S(O)N(R8)R9、−N(R10)C(O)R6、−N(R10)C(O)OR7、−N(R10)C(O)N(R8)R9、−N(R10)S(O)R6、−N(R10)S(O)N(R8)R9、−OC(O)R6、−OC(O)N(R8)R9、−OR7、−N(R8)R9及び−SR7からなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR11から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    R6、R7及びR8は、同一又は異なってよく、かつ水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、Ar、Har及びHetのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    それぞれのR9は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され、その際、前記のC〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルのそれぞれは、非置換又はR12から無関係に選択される少なくとも1個の置換基によって場合により置換されていてよく;
    それぞれのR10は、水素、C〜C−アルキル及びC〜C−シクロアルキルからなる群から無関係に選択され;R11は、前記のR5からなる群から選択され;
    それぞれのR12は、前記のR5からなる群から無関係に選択され;
    それぞれのArは、フェニル及びナフチルから無関係に選択され;
    それぞれのHarは、無関係に、任意の完全に芳香族の又は部分的に芳香族の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
    第一の構成成分は、5員又は6員の単環式の不飽和の芳香族のヘテロアリール環Aであり、該ヘテロアリール環Aは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、
    第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基、本願で定義される任意の付加的なヘテロアリール環A又は本願で定義される任意の複素環式の環Bであり、その際、
    前記のHar環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
    それぞれのHetは、無関係に、任意の完全に飽和の又は部分的に不飽和の単環式又は縮合二環式の環又は環系であって、第一の構成成分と、場合により該第一の構成成分に縮合された第二の構成成分とから成る環又は環系であり、
    第一の構成成分は、3員ないし7員の単環式の完全に飽和の又は部分的に不飽和の非芳香族性の複素環式の環Bであり、該複素環式の環Bは、窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、かつ該複素環式の環Bは、1又は2個のオキソ基によって場合により置換されており、
    第二の構成成分は、ベンゾ基、本願で定義される任意のC〜C−シクロアルカン基又は本願で定義される任意の付加的な複素環式の環Bであり、その際、
    前記のHet環又は環系は、置換可能な環炭素原子又は環窒素原子を介して、親分子基に結合され;
    Cycは、式A
    Figure 2008500993
    で示される基であり、その際、
    Gは、窒素、酸素及び硫黄からなる群から無関係に選択される1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員の飽和の複素環式の環であり、その際、
    前記のCyc環系は、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して、親分子基に結合される、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  3. 式Ia又は式Ib
    Figure 2008500993
    [式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、C〜C−アルキル又はイミダゾロであるか、もしくは
    R1は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R1は、2個のヒドロキシル基によって、異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R1は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル又は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか;又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ピリジル、(C〜C−アルコキシカルボニル)−フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
    R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、2個のヒドロキシル基によって、異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、2個のヒドロキシル基によって、異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであり;かつ
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
    Qは、Rca及び/又はRcbによって場合により置換されており、かつHarであるか、もしくは
    Qは、Cycであり、その際、
    それぞれのR5は、無関係に、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、フェノキシ、フェニル−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、Het、Har及びフェニルからなる群から選択され、その際、前記のHar又はフェニル基のそれぞれは、単独で又は別の基の一部として、非置換又は、ハロゲン、C〜C−アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル及びカルボキシルから無関係に選択される1又は2個の置換基によって場合により置換されていてよく、
    Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルコキシ、フェニル−C〜C−アルコキシ、シアノ−C〜C−アルコキシ又は、完全にもしくは大部分がフッ素で置換されたC〜C−アルコキシであり、
    Rbbは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル又はC〜C−アルキルであり、
    Rbcは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル又はC〜C−アルキルであり、
    Rcaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、トリフルオロメチル、フェニル、フェノキシ又はモルホリノであり、
    Rcbは、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
    それぞれのHarは、無関係に、
    窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する5員の単環式のヘテロアリール基、又は
    1又は2個の窒素原子を有する6員の単環式のヘテロアリール基、又は
    窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する9員の縮合二環式のヘテロアリール基、又は
    窒素、酸素及び硫黄から無関係に選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有する10員の縮合二環式のヘテロアリール基
    のいずれかであり、その際、前記のHarは、親分子基に、環炭素原子又は環窒素原子を介して結合されており、
    Hetは、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−H−ピペラジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジノ、チオモルホリノ、S−オキソ−チオモルホリノ又はS,S−ジオキソ−チオモルホリノであり、
    Cycは、ハロゲンによってそのベンゼン環上で場合により置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソリル、2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソリル、クロマニル、クロメニル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニルであり、その際、前記のCyc環系は、親分子基に、置換可能なベンゾ環炭素原子を介して結合されている]で示される化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  4. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
    R1は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、フェニル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、モルホリノ、ジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ又はC〜C−アルキルカルボニルオキシであるか、もしくは
    R1は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R1は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか、又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、C〜C−シクロアルキル、フェニル、ピリジル、(C〜C−アルコキシカルボニル)−フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾリル、1N−(C〜C−アルキル)−ピラゾリル、フェニル、(C〜C−アルコキシ)−フェニル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、ジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル又はカルバモイルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、(C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ)−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、フェニル−C〜C−アルコキシ、フェノキシ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ又はC〜C−アルキルカルボニルアミノであるか、もしくは
    R2は、2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されたC〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されたC〜C−アルキルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、C〜C−アルキルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、ジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル又はピリジルであり;かつ
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
    Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであるか、もしくは
    Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−(H)−ピロリル、1N−(メチル)−ピロリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであるか、もしくは
    Qは、ハロゲンによってそのベンゼン環上で置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであり;その際、
    Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ又は完全にもしくは大部分がフッ素置換されたC〜C−アルコキシであり、
    Rbbは、C〜C−アルコキシ、ハロゲン又はC〜C−アルキルであり、
    Rbcは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
    Rcaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、フェニル、フェノキシ又はモルホリノである、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  5. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
    R1は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリル、1N−メチル−イミダゾリル、1N−メチル−ピラゾリル、フェニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルボキシル、ジメチルアミノカルボニル、モルホリノ、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、エチルカルボニルオキシ又はメチルカルボニルオキシであるか、もしくは
    R1は、プロピル又はブチルであって、そのそれぞれは2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されているか、もしくは
    R1は、メチル又はエチルであり、そのそれぞれは2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されているか、又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
    R2は、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、(C〜C−アルコキシカルボニル)−フェニル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、1N−メチル−イミダゾリル、1N−メチル−ピラゾリル、フェニル、(C〜C−アルコキシ)−フェニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、カルボキシル、ジ−メチルアミノカルボニル又はカルバモイルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、フェノキシ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(メチル)−ピペラジノ、ジメチルアミノ、イミダゾロ、トリアゾロ、ピラゾロ、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、メチルカルボニルアミノ又はエチルカルボニルアミノであるか、もしくは
    R2は、プロピル又はブチルであり、そのそれぞれは2個のヒドロキシル基によって異なる炭素原子上で置換されているか、もしくは
    R2は、メチル又はエチルであり、そのそれぞれは2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルによって置換されているか、又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル又はペンチルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、ジメチルアミノ、ヒドロキシル又はピリジルであり;かつ
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
    Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであるか、もしくは
    Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−(H)−ピロリル、1N−(メチル)−ピロリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであるか、もしくは
    Qは、臭素、塩素又はフッ素によってそのベンゼン環上で置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イルであり;その際、
    Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、メチルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、2−ヒドロキシエトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
    Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素、臭素、エチル又はメチルであり、
    Rbcは、メトキシ、エトキシ、フッ素又は塩素であり、
    Rcaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フェニル、フェノキシ又はモルホリノである、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  6. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R1は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、ピリジル、インドリル、フェニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、グアニジノ、イミダゾロ又はメチルカルボニルオキシであるか;又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
    R2は、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、(メトキシカルボニル)−フェニル又は(メトキシ)−フェニルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、ピリジル、フェニル、(メトキシ)−フェニル、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、モルホリノ、ピロリジノ、4N−(メチル)−ピペラジノ、ジメチルアミノ、イミダゾロ又はメチルカルボニルアミノであるか、もしくは
    R2は、2,3−ジヒドロキシプロピルであるか、もしくは
    R2は、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル又はペンチルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、ジメチルアミノであり;かつ
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
    Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル、フラニル又は1N−(メチル)−ピラゾリルであるか、もしくは
    Qは、(モルホリノ)−ピリジル又は(フェノキシ)−チオフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル、ピリジル、1N−(H)−ピロリル、ベンゾチオフェニル、1N−(メチル)−ピロリル又はベンゾフラニルであるか、もしくは
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イルであるか、もしくは
    Qは、臭素によってそのベンゼン環上で置換されており、かつ1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−4−イルであり;その際、
    Rbaは、塩素、フッ素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、メチルカルボニルオキシ、シアノ、フェニル、モルホリノ、フェノキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
    Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
    Rbcは、フッ素であり、
    Rcaは、塩素、メチル、エチル又はフェニルである、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  7. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R1は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾロ、ピラゾロ又はメチルカルボニルオキシであるか、もしくは
    R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、ピリジル、ピラジニル又はピリミジニルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)−エトキシ、ヒドロキシル、イミダゾロ、ピラゾロ又はメチルカルボニルオキシであるか、もしくは
    R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R2は、R5によって一置換されたメチル、R5によって一置換されたエチル又はR5によって一置換されたプロピルであり、その際、
    R5は、ピリジル又はヒドロキシルであり;かつ
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
    Qは、Rcaによって置換されており、かつチオフェニル又はフラニルであるか、もしくは
    Qは、非置換であり、かつチオフェニル、フラニル又はピリジルであるか、もしくは
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イルであり;その際、
    Rbaは、塩素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり、
    Rbbは、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素又はメチルであり、
    Rbcは、フッ素であり、
    Rcaは、塩素、メチル又はエチルである、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  8. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R1は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、ヒドロキシル、イミダゾロ、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルであるか、もしくは
    R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R2は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
    R5は、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルであるか、もしくは
    R2は、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
    R5は、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、イミダゾロ又はヒドロキシルであるか、もしくは
    R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R2は、(R5)−メチル、2−(R5)−エチル又は3−(R5)−プロピルであり、その際、
    R5は、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルであり;かつ
    Qは、2−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェニル又は2−メチルフェニルであるか、もしくは
    Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、
    Rbaは、塩素、メトキシ、エトキシ又はメチルであり、
    Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルであるか、もしくは
    Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
    Rbaは、塩素、メトキシ、エトキシ又はメチルであり、
    Rbbは、メトキシ、塩素、フッ素又はメチルであるか、もしくは
    Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換であり、かつフラン−2−イル、フラン−3−イル又はピリジン−3−イルであるか、もしくは
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル又は2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イルである、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  9. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R1は、メトキシ−メチル、2−メトキシ−エチル、(2−メトキシエトキシ)−メチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、ヒドロキシ−メチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
    R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R2は、2−メトキシ−エチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
    R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであり;かつ
    Qは、2−メトキシフェニルであるか、もしくは
    Qは、2−エトキシフェニルであるか、もしくは
    Qは、2−(Rba)−3−(Rbb)−フェニルであり、その際、
    Rbaは、メトキシ又はエトキシであり、
    Rbbは、メトキシ又はエトキシであるか、もしくは
    Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
    Rbaは、メトキシ又はエトキシであり、
    Rbbは、メトキシ又はメチルであるか、もしくは
    Qは、非置換のフェニルであるか、もしくは
    Qは、非置換であり、かつフラン−2−イル、フラン−3−イル又はピリジン−3−イルであるか、もしくは
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−4−イルである、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  10. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R1は、メトキシ−メチル、2−メトキシ−エチル、(2−メトキシエトキシ)−メチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、ヒドロキシ−メチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
    R1は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであるか、もしくは
    R2は、2−メトキシ−エチル、2−(2−メトキシエトキシ)−エチル、2−ヒドロキシ−エチル、(ピリジン−2−イル)−メチル、(ピリジン−3−イル)−メチル、(ピリジン−4−イル)−メチル、2−(ピリジン−2−イル)−エチル、2−(ピリジン−3−イル)−エチル又は2−(ピリジン−4−イル)−エチルであるか、もしくは
    R2は、2,3−ジヒドロキシ−プロピルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル又はプロピルであり;かつ
    Qは、2−エトキシフェニルであるか、もしくは
    Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
    Rbaは、メトキシであり、
    Rbbは、メトキシ又はメチルであるか、もしくは
    Qは、2−(Rba)−5−(Rbb)−フェニルであり、その際、
    Rbaは、エトキシであり、
    Rbbは、メトキシ又はメチルである、請求項1記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  11. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであること、又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル、プロピル又はブチルであるか、もしくは
    R2は、ベンジル又はフェネチルであるか、もしくは
    R2は、フェニル又は3−メトキシ−フェニルであること、又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、エチルであること;及び
    Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであること、又は
    Qは、フェニルであること、又は
    Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであること、又は
    Qは、1,3−ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニルであること
    の1つ以上を含む、請求項2記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  12. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、モルホリノ、インドリル又は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、C〜C−アルコキシ、フェノキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、フェニル、ピリジル、インドリル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、アミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4N−(H)−ピペラジン−1−イル、カルバモイル、ウレイド、グアニジノ、イミダゾール−1−イル、1N−(H)−イミダゾール−4−イル又は1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾール−4−イルであるか;又は
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル又は(C〜C−アルコキシ)−フェニルであるか、もしくは
    R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、フェニル、ピリジル、インドリル、4−メチル−チアゾリル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、(C〜C−アルコキシ)−フェニル、1N−(H)−イミダゾール−4−イル又は1N−(C〜C−アルキル)−イミダゾール−4−イルであるか、又は
    R2は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、C〜C−アルコキシ、フェノキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ベンジルオキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、アミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、4N−(C〜C−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4N−(H)−ピペラジン−1−イル又はイミダゾール−1−イルであるか;又は
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、C〜C−アルキル又は、R5から選択される1個の置換基によって置換されたC〜C−アルキルであり、その際、
    R5は、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシル、ヒドロキシル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、ピリジル又はピラジニルであり;かつ
    Qは、Rba及び/又はRbb及び/又はRbcで置換されたフェニルであり、その際、
    Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであり、
    Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
    Rbcは、C〜C−アルコキシであり、例えば
    Qは、Rbaで置換されたフェニルであり、その際、
    Rbaは、ハロゲン、C〜C−アルキル、ニトロ、トリフルオロメチル又はC〜C−アルコキシであるか、又は
    Qは、Rba及びRbbで置換されたフェニルであり、その際、
    Rbaは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、
    Rbbは、C〜C−アルコキシ又はハロゲンであり、例えば
    Qは、ジ−(C〜C−アルコキシ)−フェニル又はジ−(クロロ)−フェニルであるか;又は
    Qは、非置換のフェニルであるか;又は
    Qは、チオフェニル、フラニル又はピリジルであるか;又は
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルである、請求項2記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  13. 請求項3記載の式Iaで示され、その式中、
    第一の選択肢では、
    Raは、−C(O)R1であり、その際、
    R1は、メチル又はプロピルであるか;又は
    第二の選択肢では、
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、メチル、エチル、ブチル、フェネチル又は3−メトキシ−フェニルであるか;又は
    第三の選択肢では、
    Raは、−C(O)SR2であり、その際、
    R2は、エチルであり;かつ
    Qは、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、3−フルオロ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ニトロ−フェニル、3−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル又は2,4−ジクロロ−フェニルであるか、もしくは
    Qは、フェニルであるか、もしくは
    Qは、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、フラン−2−イル、フラン−3イル又はピリジン−3−イルであるか、もしくは
    Qは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルである、請求項2記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はそれらの塩の溶媒和物。
  14. 請求項1から13までのいずれか1項記載の化合物であって、その式中、
    Raは、−C(O)OR2であり、その際、
    R2は、エチルである化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はこれらの化合物の塩の溶媒和物。
  15. 請求項3に記載の式Iaで示され、かつその式中、
    Qは、非置換であり、かつフェニル又はフラニル、チオフェニル又はピリジル、例えばフラン−2−イル、フラン−3−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル又はピリジン−3−イルである、請求項1から12までのいずれか1項記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はこれらの化合物の塩の溶媒和物。
  16. 請求項3に記載の式Iaで示され、かつその式中、
    Qは、2−エトキシ−フェニルである、請求項1から10までのいずれか1項記載の化合物及びそれらの塩、溶媒和物又はこれらの化合物の塩の溶媒和物。
  17. 疾病の治療に使用するための、請求項1記載の化合物。
  18. 請求項1記載の1種以上の化合物と一緒に慣用の医薬品賦形剤及び/又はビヒクルを含有する医薬組成物。
  19. 請求項1記載の化合物を、哺乳動物における良性又は悪性挙動の(過剰)増殖疾病及び/又はアポトーシスの誘導に反応を示す疾患、例えば良性又は悪性の新形成、例えば癌の治療、予防又は改善において使用するための医薬組成物の製造のために用いる使用。
  20. 患者において、良性又は悪性の挙動の(過剰)増殖性疾患及び/又はアポトーシスの誘導に反応を示す疾患、例えば新形成、例えば癌を治療するための方法において、その患者に、請求項1記載の化合物の治療学的に有効な量を投与することを含む方法。
JP2007513926A 2004-05-28 2005-05-25 新規のテトラヒドロピリドチオフェン Expired - Fee Related JP4881297B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP04102413 2004-05-28
EP04102413.4 2004-05-28
EP04104193 2004-09-01
EP04104193.0 2004-09-01
PCT/EP2005/052384 WO2005118071A2 (en) 2004-05-28 2005-05-25 Tetrahydropyridothiophenes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008500993A true JP2008500993A (ja) 2008-01-17
JP4881297B2 JP4881297B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=35045196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007513926A Expired - Fee Related JP4881297B2 (ja) 2004-05-28 2005-05-25 新規のテトラヒドロピリドチオフェン

Country Status (25)

Country Link
US (2) US7723523B2 (ja)
EP (1) EP1753512B1 (ja)
JP (1) JP4881297B2 (ja)
KR (1) KR20070037578A (ja)
CN (1) CN1988934B (ja)
AT (1) ATE400319T1 (ja)
AU (1) AU2005249718B2 (ja)
BR (1) BRPI0511461A (ja)
CA (1) CA2567648A1 (ja)
CY (1) CY1108399T1 (ja)
DE (1) DE602005008050D1 (ja)
DK (1) DK1753512T3 (ja)
EA (1) EA012280B1 (ja)
ES (1) ES2309765T3 (ja)
HK (1) HK1106171A1 (ja)
HR (1) HRP20080499T3 (ja)
IL (1) IL178727A (ja)
MX (1) MXPA06013383A (ja)
NO (1) NO20065907L (ja)
NZ (1) NZ550513A (ja)
PL (1) PL1753512T3 (ja)
PT (1) PT1753512E (ja)
RS (1) RS50613B (ja)
SI (1) SI1753512T1 (ja)
WO (1) WO2005118071A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012506395A (ja) * 2008-10-24 2012-03-15 グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 痛み、てんかん、及び尿失禁の治療のためのkcnq2/3モジュレーターとしての置換された4,5,6,7−テトラヒドロチエノピリジン

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20070037578A (ko) 2004-05-28 2007-04-05 알타나 파마 아게 테트라히드로피리도티오펜
JP2008501668A (ja) 2004-06-04 2008-01-24 ニコメッド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 癌の治療に使用するためのテトラヒドロピリドチオフェン
US7714134B2 (en) 2004-06-11 2010-05-11 4Sc Ag Compounds and use of tetrahydropyridothiophenes
US7714135B2 (en) 2005-02-09 2010-05-11 4Sc Ag Tetrahydropyridothiophenes for the treatment of proliferative diseases such as cancer
WO2006125813A2 (en) 2005-05-25 2006-11-30 Nycomed Gmbh Tetrahydropyridothiophenes for use in the treatment of cancer
AU2006251169A1 (en) 2005-05-25 2006-11-30 4Sc Ag Tetrahydropyridothiophenes for use in the treatment of cancer
JP2010500396A (ja) * 2006-08-16 2010-01-07 4エスツェー アクチェンゲゼルシャフト テトラヒドロベンゾチオフェン誘導体
AU2007285714A1 (en) * 2006-08-16 2008-02-21 4Sc Ag Ntetrahydropyridothiophene derivatives for the treatment of cancer
TWI492759B (zh) * 2008-03-05 2015-07-21 Otsuka Pharma Co Ltd 膽甾烷醇衍生物之併用用途
TW201005466A (en) * 2008-07-24 2010-02-01 Advanced Analog Technology Inc Low dropout regulator
KR20110122682A (ko) * 2009-03-04 2011-11-10 오츠카 세이야쿠 가부시키가이샤 콜레스탄올 유도체의 병용 용도
CN104478850A (zh) * 2014-12-08 2015-04-01 上海应用技术学院 一种2-氨基噻吩-3甲酰胺的衍生物的制备方法
AU2019291488B2 (en) 2018-06-19 2022-02-24 Novartis Ag N-substituted tetrahydrothienopyridine derivatives and uses thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002506072A (ja) * 1998-03-12 2002-02-26 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ プロテインチロシンホスファターゼ(PTPase)のモジュレーター
WO2002092076A1 (en) * 2001-05-16 2002-11-21 Cytovia, Inc. Substituted coumarins and quinolines as caspases activators

Family Cites Families (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE272078C (ja)
DE1225167B (de) * 1965-04-07 1966-09-22 Huels Chemische Werke Ag Verfahren zur Herstellung aliphatischer, aromatischer oder gemischt aliphatisch-aromatischer Sulfone
JPS5498337A (en) * 1978-01-06 1979-08-03 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd Anticarcinogenic and/or antimetastatic agent
DD272078A1 (de) 1986-04-15 1989-09-27 Dresden Arzneimittel Verfahren zur herstellung von 6-substituierten 2-acylamio-4,5,6,7-tetrahydro-thieno[2,3-c]-pyridin-3-carbonsaeure-derivaten
DE4039734A1 (de) * 1990-12-13 1992-06-17 Basf Ag Substituierte 2-aminothiophene enthaltende herbizide mittel
GB9310700D0 (en) 1993-05-24 1993-07-07 Zeneca Ltd Novel composition
JP3074640B2 (ja) * 1995-12-22 2000-08-07 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレ−ション 液晶表示装置の駆動方法
GB9614718D0 (en) * 1996-07-12 1996-09-04 Bayer Ag 3-ureido-pyridofurans and -pyridothiophenes
WO1999046267A1 (en) 1998-03-12 1999-09-16 Novo Nordisk A/S Modulators of protein tyrosine phosphatases (ptpases)
AU5154699A (en) 1998-09-02 2000-03-27 Novo Nordisk A/S 4,5,6,7-tetrahydro-thieno(2,3-c)pyridine derivatives
GB0114185D0 (en) 2001-06-12 2001-08-01 Protherics Molecular Design Lt Compounds
US20040171603A1 (en) * 2001-05-18 2004-09-02 Janos Pato Novel therapeutic targets for the treatment of mycobacterial infections and compounds useful therefor
WO2003084947A1 (en) 2002-04-09 2003-10-16 Axxima Pharmaceuticals Ag 4,5,6,7-tretrahydrobenzo[b] thiophene derivatives and methods for medical intervention against mycrobacterial infections
US20030232994A1 (en) * 2001-10-04 2003-12-18 Shao-Po Lu Bicyclic thiophene derivatives and combinatorial libraries thereof
EP1490366B1 (en) 2002-03-27 2008-01-23 Nycomed GmbH alkoxypyridine-derivatives
JP4103425B2 (ja) * 2002-03-28 2008-06-18 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、電子機器及び投射型表示装置
US7012100B1 (en) 2002-06-04 2006-03-14 Avolix Pharmaceuticals, Inc. Cell migration inhibiting compositions and methods and compositions for treating cancer
AU2003268529B2 (en) 2002-09-12 2007-08-09 Merck & Co., Inc. Method of treating diabetes and related conditions
JP2006503034A (ja) 2002-09-12 2006-01-26 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 置換二環式チオフェン誘導体、そのような化合物を含有する組成物、及び使用方法
TW200503994A (en) 2003-01-24 2005-02-01 Novartis Ag Organic compounds
IL154306A0 (en) 2003-02-05 2003-09-17 Rimonyx Pharmaceuticals Ltd Pharmaceutical compositions comprising thieno [2,3-c] pyridine derivatives and use thereof
US7138529B2 (en) * 2003-04-16 2006-11-21 Hoffmann-La Roche Inc. Substituted 3-cyanothiophene acetamides as glucagon receptor antagonists
CA2572750A1 (en) 2003-09-10 2005-03-17 Anil Koul Heterobicyclic compounds as pharmaceutically active agents
MXPA06003351A (es) 2003-10-01 2006-06-08 Altana Pharma Ag Derivados de imidazopiridina como inhibidores de no-sintasa inducible.
US20050085531A1 (en) 2003-10-03 2005-04-21 Hodge Carl N. Thiophene-based compounds exhibiting ATP-utilizing enzyme inhibitory activity, and compositions, and uses thereof
GB0324653D0 (en) 2003-10-22 2003-11-26 Syngenta Participations Ag Fungicides
CA2550091A1 (en) 2003-12-19 2005-07-07 Elixir Pharmaceuticals, Inc. Methods of treating a disorder
US7745630B2 (en) * 2003-12-22 2010-06-29 Justin Stephen Bryans Triazolyl piperidine arginine vasopressin receptor modulators
KR20070037578A (ko) 2004-05-28 2007-04-05 알타나 파마 아게 테트라히드로피리도티오펜
JP2008501668A (ja) 2004-06-04 2008-01-24 ニコメッド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 癌の治療に使用するためのテトラヒドロピリドチオフェン
US7714134B2 (en) 2004-06-11 2010-05-11 4Sc Ag Compounds and use of tetrahydropyridothiophenes
SE0401970D0 (sv) 2004-08-02 2004-08-02 Astrazeneca Ab Novel compounds
US7714135B2 (en) 2005-02-09 2010-05-11 4Sc Ag Tetrahydropyridothiophenes for the treatment of proliferative diseases such as cancer
EP1851230A1 (en) 2005-02-11 2007-11-07 Nycomed GmbH Tetrahydropyridothiophenes as antripoliferative agents for the treatment of cancer
AU2006251169A1 (en) 2005-05-25 2006-11-30 4Sc Ag Tetrahydropyridothiophenes for use in the treatment of cancer
WO2006125813A2 (en) 2005-05-25 2006-11-30 Nycomed Gmbh Tetrahydropyridothiophenes for use in the treatment of cancer
JP2010500396A (ja) 2006-08-16 2010-01-07 4エスツェー アクチェンゲゼルシャフト テトラヒドロベンゾチオフェン誘導体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002506072A (ja) * 1998-03-12 2002-02-26 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ プロテインチロシンホスファターゼ(PTPase)のモジュレーター
WO2002092076A1 (en) * 2001-05-16 2002-11-21 Cytovia, Inc. Substituted coumarins and quinolines as caspases activators

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012506395A (ja) * 2008-10-24 2012-03-15 グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 痛み、てんかん、及び尿失禁の治療のためのkcnq2/3モジュレーターとしての置換された4,5,6,7−テトラヒドロチエノピリジン

Also Published As

Publication number Publication date
AU2005249718B2 (en) 2011-01-27
US20090270378A1 (en) 2009-10-29
DE602005008050D1 (de) 2008-08-21
RS50613B (sr) 2010-06-30
US7803945B2 (en) 2010-09-28
HRP20080499T3 (en) 2008-11-30
IL178727A (en) 2010-12-30
HK1106171A1 (en) 2008-03-07
SI1753512T1 (sl) 2008-12-31
CN1988934B (zh) 2011-01-05
NO20065907L (no) 2006-12-19
CN1988934A (zh) 2007-06-27
EP1753512A2 (en) 2007-02-21
DK1753512T3 (da) 2008-11-17
NZ550513A (en) 2009-10-30
KR20070037578A (ko) 2007-04-05
EA200602157A1 (ru) 2007-06-29
CA2567648A1 (en) 2005-12-15
US7723523B2 (en) 2010-05-25
ATE400319T1 (de) 2008-07-15
ES2309765T3 (es) 2008-12-16
EP1753512B1 (en) 2008-07-09
AU2005249718A1 (en) 2005-12-15
WO2005118071A2 (en) 2005-12-15
BRPI0511461A (pt) 2007-12-26
IL178727A0 (en) 2007-02-11
WO2005118071A3 (en) 2006-06-01
MXPA06013383A (es) 2007-01-23
EA012280B1 (ru) 2009-08-28
PT1753512E (pt) 2008-10-14
US20070244112A1 (en) 2007-10-18
CY1108399T1 (el) 2014-02-12
PL1753512T3 (pl) 2009-03-31
JP4881297B2 (ja) 2012-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4881297B2 (ja) 新規のテトラヒドロピリドチオフェン
EP1756118B1 (en) Tetrahydropyridothiophenes for use in the treatment of cancer
JP2008501768A (ja) 新規の化合物及びテトラヒドロピリドチオフェンの使用
US7714135B2 (en) Tetrahydropyridothiophenes for the treatment of proliferative diseases such as cancer
EP2051974A1 (en) Tetrahydrobenzothiophene derivatives
JP2008542242A (ja) 新規のテトラヒドロピリドチオフェン
US20090209534A1 (en) Novel compounds and use of tetrahydropyridopyridothiophenes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080522

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101227

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees