JP2008308060A - ランフラット用空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤ重量は大幅に増加させることなく、ランフラット耐久性を向上したランフラット用空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1のタイヤ内面に、タイヤ外面側に設けたタイヤ周方向の主溝12と交差するように、少なくともタイヤ幅方向に延びる複数のリブ状突起10をタイヤ周方向に間欠的に形成する。
【選択図】図2
【解決手段】トレッド部1のタイヤ内面に、タイヤ外面側に設けたタイヤ周方向の主溝12と交差するように、少なくともタイヤ幅方向に延びる複数のリブ状突起10をタイヤ周方向に間欠的に形成する。
【選択図】図2
Description
本発明はランフラット用空気入りタイヤに関し、特にサイドウォール部に断面三日月形状の補強ゴムを配置したタイヤのランフラット耐久性を向上させたランフラット用空気入りタイヤに関する。
従来より、サイドウォール部に硬質ゴムからなる断面三日月形状の補強ゴムを配置することにより、タイヤがパンクしたときにも所定の距離を安全走行できるようにしたいわゆるサイド補強型のランフラットタイヤが知られている。このようなサイド補強型のランフラットタイヤにおいては、ランフラット走行時にトレッド部の接地領域が凹状に屈曲変形して、クラウンセンター部が浮き上がると共にバットレス部付近が接地するいわゆるバックリング現象を起こすため、トレッド面に偏摩耗が生じてランフラット耐久性が低下することが知られている。
このような問題を解決する対策として、特許文献1はベルト層とカーカス層との間にインシュレーション材を挿入することにより、トレッド部の曲げ剛性を増大させてバックリング現象を防止するようにしたランフラットタイヤを提案している。
しかし、このランフラットタイヤではタイヤ重量が大幅に増加するため、車輌走行時の燃費が悪化してしまうという問題があった。
特開2005−219512号公報
本発明の目的は、タイヤ重量を大幅に増加することなく、ランフラット耐久性を向上したランフラット用空気入りタイヤを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のランフラット用タイヤは、トレッド部から左右一対のビード部へカーカス層を装架し、サイドウォール部に断面三日月状の硬質ゴムからなる補強ゴムを配置したランフラット用空気入りタイヤにおいて、トレッド部のタイヤ内面に、タイヤ外面側に設けたタイヤ周方向の主溝と交差するように、少なくともタイヤ幅方向に延びる複数のリブ状突起を、タイヤ周方向に間欠的に形成したことを特徴とするランフラット用空気入りタイヤである。
タイヤ幅方向に延びるリブ状突起が、タイヤ周方向に対してなす角度は30〜90°とすることが望ましい。
また、タイヤ幅方向に延びるリブ状突起に対してタイヤ周方向に延びる複数のリブ状突起を接続して、これらタイヤ幅方向に延びるリブ状突起とタイヤ周方向に延びるリブ状突起とによって区画された多数の多角形空間を形成するようにすることが望ましい。
これらのリブ状突起は、JIS K6253規定のタイプAのゴム硬度が50〜80である硬質ゴムから構成することができる。
タイヤ幅方向に延びるリブ状突起のトレッド内壁面からの高さを2〜10mm、幅を2〜20mmにすると共に、タイヤ周方向の配列ピッチを5〜50mmとすることが望ましい。
なお、ここで「JIS K6253に準拠するタイプAのゴム硬度」とは、JIS K6253タイプAのデュロメータにより温度25℃において測定した値をいう。
本発明のランフラット用空気入りタイヤによれば、トレッド部のタイヤ内面に、タイヤ外面側に設けたタイヤ周方向の主溝と交差するようにタイヤ幅方向に延びる複数のリブ状突起をタイヤ周方向に間欠的に形成したので、タイヤ内壁面のゴム量を大幅に増やすことなく、即ちタイヤ重量を大幅に増やすことなくトレッド部の剛性を増加するため、ランフラット走行時におけるバックリング現象の発生を防止し、ランフラット耐久性を向上することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態からなるランフラット用空気入りタイヤの一例である。
このランフラット用空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)は、タイヤの内側にトレッド部1から左右一対のビード部2間にわたり有機繊維コードからなる2層のカーカス層3を装架し、それらカーカス層3の両端部をそれぞれビードコア4の周りにタイヤの内側から外側にビードフィラー5を挟むように折り返している。タイヤの最内層には、空気透過防止層を構成するインナーライナー層6が、タイヤ内側の全面にわたり配設されている。
トレッド部1におけるカーカス層3の外周側には、スチールコードからなる2層のベルト層7が、層間でコードを交差させるように配置されている。サイドウォール部8における内側のカーカス層3とインナーライナー層6の間との間には、ランフラット性能を付与する硬質ゴムから構成された断面が三日月形状の補強ゴム9が配置されている。
このようなタイヤにおいて、トレッド部1のタイヤ内面のインナーライナー層6の表面に、図2に示すように、タイヤ幅方向に連続して延びる複数のリブ状突起10が、互いに略平行になるようにタイヤ周方向へ断続的に形成されている。このリブ状突起10は、トレッド部1の外面側にタイヤ周方向に延長するように設けられた主溝12の全てに対して交差するように設けられている。これらリブ状突起10は、薄板状にタイヤ内側へ突出していることが望ましい。また、その断面形状は特に限定するものではないが、長方形、台形又は三角形などが例示される。
このように、トレッド部1の内面に、タイヤ幅方向へ延びる複数のリブ状突起10を形成することにより、トレッド部1のタイヤ幅方向の曲げ剛性が増加するため、ランフラット走行時におけるバックリング現象の発生を抑制し、ランフラット耐久性を向上することができる。また、複数のリブ状突起10を形成するだけであるため、増加するゴム量がわずかですみ、タイヤ重量が大幅に増加することはない。
トレッド部1の湾曲変形を抑制する作用を高めるため、リブ状突起10がタイヤ周方向に対してなす角度は30〜90°の範囲とすることが望ましい。
図3は、本発明の別の実施形態からなるタイヤにおけるトレッド部の内面の一例を示す。
本実施形態は、図1のタイヤ幅方向に延びる複数のリブ状突起10に対し、タイヤ周方向へ延びる複数のリブ状突起11が交差するように接続することにより、これらに区画された多数の多角形空間を形成するようにしたものである。リブ状突起10、11で囲まれた小区画の形状は特に限定するものではないが、トレッド部1の剛性を等方的に増加させるために、図3に示すように、タイヤ周方向と幅方向に平行な四角形とすることが望ましい。
このように、トレッド面1の内面にタイヤ幅方向とタイヤ周方向とのリブ状突起10、11によって多数の小区画を形成することにより、トレッド部1のタイヤ幅方向の剛性を更に増加するため、ランフラット耐久性を向上すると共に、ランフラット走行時における操縦安定性を向上することができる。
図4は、本発明の更に別の実施形態からなるタイヤにおけるトレッド部の内面の一例を示す。
本実施形態は、図3におけるタイヤ幅方向のリブ状突起10とタイヤ周方向のリブ状突起11に囲まれた小区画の形状が六角形になるように形成したものである。このようにリブ状突起10、11を形成することにより、トレッド部1の内面にハニカム構造が構成されるので、トレッド部1の曲げ剛性を更に増加させることができるため、ランフラット耐久性及びランフラット走行時における操縦安定性を更に向上することができる。
本発明において、リブ状突起の材料はタイヤ内面に一体構造化するものであれば特に限定されないが、好ましくは硬質ゴム、高分子樹脂材料、繊維強化プラスチック(FRP)、繊維強化ゴム(FRR)又は金属等を用いるとよい。リブ状突起の形成方法は、加硫時にブラダーの周面に設けた中子型によりタイヤ内面に一体成型する方法か、又はあらかじめ製作したリブ状突起を加硫後のタイヤの内面に接着する方法を取ることができる。
リブ状突起に硬質ゴムを用いる場合には、ゴム硬度としてはJIS K6253規定のタイプAのゴム硬度で50〜80の範囲とすることが望ましい。このような硬質ゴムのリブ状突起の形成方法は、前述した後者の方法によることが好ましい。
また、リブ状突起の大きさとしては、タイヤ幅方向の曲げ剛性に対する寄与率が大きい少なくともタイヤ幅方向に延びるリブ状突起については、タイヤ内壁面からの高さを2〜10mm、幅を2〜20mmの範囲にすると共に、タイヤ周方向に対する配列ピッチを5〜50mmの範囲とすることが望ましい。
タイヤサイズを225/45R18 91Wとし、タイヤの基本構造を図1とすることを共通の構成要件とし、幅10mmのリブ状突起のタイヤ周方向に対する角度、リブ状突起の全体形状、リブ状突起の高さの3つの条件を、表1に記載のように異ならせた本発明タイヤ(実施例1〜7)及びリブ状突起を設けなかった比較タイヤを製作した。
これら8種類のタイヤをJATMA規定の標準リムにリム組みし、以下の測定方法によりランフラット耐久性の評価を行い、その結果を表1に記載した。
[ランフラット耐久性]
供試タイヤを排気量2.0Lの乗用車に装着し、右前輪のタイヤを内圧0の状態にし、時速90km/hでテストコースを走行し、タイヤが破損して走行不能になるまでの走行距離を測定した。評価は、比較例の測定値を100とする指数で示した。指数値が大きいほどランフラット耐久性に優れていることを意味する。
供試タイヤを排気量2.0Lの乗用車に装着し、右前輪のタイヤを内圧0の状態にし、時速90km/hでテストコースを走行し、タイヤが破損して走行不能になるまでの走行距離を測定した。評価は、比較例の測定値を100とする指数で示した。指数値が大きいほどランフラット耐久性に優れていることを意味する。
表1に示す実験結果から、本発明のランフラット用空気入りタイヤは、いずれも比較タイヤに比べてランフラット耐久性が優れていることが分かる。
1 トレッド部
2 ビード部
3 カーカス層
4 ビードコア
5 ビードフィラー
6 インナーライナー層
7 ベルト層
8 サイドウォール部
9 補強ゴム
10 タイヤ幅方向に延びるリブ状突起
11 タイヤ周方向に延びるリブ状突起
12 主溝
2 ビード部
3 カーカス層
4 ビードコア
5 ビードフィラー
6 インナーライナー層
7 ベルト層
8 サイドウォール部
9 補強ゴム
10 タイヤ幅方向に延びるリブ状突起
11 タイヤ周方向に延びるリブ状突起
12 主溝
Claims (5)
- トレッド部から左右一対のビード部へカーカス層を装架し、サイドウォール部に断面三日月状の硬質ゴムからなる補強ゴムを配置したランフラット用空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部のタイヤ内面に、タイヤ外面側に設けたタイヤ周方向の主溝と交差するように、少なくともタイヤ幅方向に延びる複数のリブ状突起を、タイヤ周方向に間欠的に形成したランフラット用空気入りタイヤ。 - 前記タイヤ幅方向に延びるリブ状突起が、タイヤ周方向に対してなす角度を30〜90°にした請求項1に記載のランフラット用空気入りタイヤ。
- 前記タイヤは幅方向に延びるリブ状突起に対してタイヤ周方向に延びる複数のリブ状突起を接続し、これらタイヤ幅方向に延びるリブ状突起とタイヤ周方向に延びるリブ状突起とに区画された多数の多角形空間を形成するようにした請求項1又は2に記載のランフラット用空気入りタイヤ。
- 前記リブ状突起が、JIS K6253規定のタイプAのゴム硬度が50〜80である硬質ゴムからなる請求項1〜3のいずれかに記載のランフラット用空気入りタイヤ。
- 前記タイヤ幅方向に延びるリブ状突起のトレッド内壁面からの高さを2〜10mm、幅を2〜20mmにすると共に、タイヤ周方向の配列ピッチを5〜50mmとした請求項1〜4のいずれかに記載のランフラット用空気入りタイヤ。
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-
2007
- 2007-06-15 JP JP2007158365A patent/JP2008308060A/ja active Pending
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