JP5654868B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、軽量化を図りつつ、操縦安定性と乗り心地とを高い次元で両立させた空気入りタイヤに関する。
従来より、操縦安定性の向上を図るために、サイドウォール部の剛性を高めることが一般的に行なわれている。サイドウォール部の剛性を高めるためには、例えば、サイド補強ゴム層を追加したり、インナーライナの厚さを大きくして、該サイドウォール部のゴム厚さを増加させることが有効である。なお、関連する技術としては次のものがある。
特開2006−219087号公報
しかしながら、上記のようなタイヤは、ゴムボリュームの増大により、タイヤ質量の増加に伴って燃費性能が悪化するとともに、サイドウォール部の剛性が過度に高められ、乗り心地が低下しやすいという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、外側サイドウォール部に、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に隔設された複数本の半径方向溝を形成する一方、内側サイドウォール部に、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の周方向溝を形成することを基本として、軽量化を図りつつ、操縦安定性と乗り心地とを高い次元で両立させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部と、該トレッド部の両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部と、各サイドウォール部の内方に設けられたビード部とを有する空気入りタイヤであって、前記サイドウォール部は、車両装着時に車両外側を向く外側サイドウォール部と、車両装着時に車両内側を向く内側サイドウォール部とからなり、前記外側サイドウォール部には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に隔設された複数本の半径方向溝のみが形成される一方、前記内側サイドウォール部には、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の周方向溝のみが形成されることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスプライからなるカーカスを具えるとともに、前記周方向溝及び前記半径方向溝は、各サイドウォール部をのびるカーカスプライの内側に配されたゴム層に形成されている請求項1記載の空気入りタイヤである。
また、請求項3記載の発明は、前記ゴム層は、空気非透過性のゴムからなるインナーライナーである請求項2記載の空気入りタイヤである。
また、請求項4記載の発明は、前記インナーライナーの最大厚さが2.5〜6.0mmであり、前記周方向溝及び前記半径方向溝の深さが0.5〜3.5mmである請求項3に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項5記載の発明は、前記半径方向溝及び前記周方向溝は、各サイドウォール部のタイヤ外面側に形成されている請求項1記載の空気入りタイヤである。
なお、本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において特定される値とする。
また、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
さらに「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には一律に180kPaとする。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部と、該トレッド部の両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部と、各サイドウォール部の内方に設けられたビード部とを有する。また、サイドウォール部は、車両装着時に車両外側を向く外側サイドウォール部と、車両装着時に車両内側を向く内側サイドウォール部とからなる。
外側サイドウォール部には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に隔設された複数本の半径方向溝が形成される一方、内側サイドウォール部には、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の周方向溝が形成される。
外側サイドウォール部には、旋回時に大きな荷重が作用するが、該外側サイドウォール部は、半径方向溝によって軽量化を図りつつ縦ばね定数を大きく維持することができるので、操縦安定性が向上しうる。
一方、内側サイドウォール部は、直進時に接地圧が高くなる傾向がある。このような内側サイドウォール部は、周方向溝によって軽量化を図りつつ縦ばね定数を小さくでき、その剛性を外側サイドウォール部に比して低下させることができるので、直進走行時の乗り心地を向上することができる。
本実施形態の空気入りタイヤを示す断面図である。 図1の外側サイドウォール部を示す部分斜視図である。 図1の内側サイドウォール部を示す部分斜視図である。 (a)は他の実施形態の半径方向溝を示す側面図、(b)はさらに他の実施形態の半径方向溝を示す側面図である。 タイヤ加硫金型の断面図である。 他の実施形態の空気入りタイヤを示す断面図である。 図6の外側サイドウォール部を示す部分斜視図である。 図6の内側サイドウォール部を示す部分斜視図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1(以下、単に「タイヤ」ということがある)は、トレッド部2と、該トレッド部2の両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3、3と、各サイドウォール部3の内方に設けられたビード部4とを具えるとともに、車両への装着の向きが指定された乗用車用タイヤとして構成される。なお、車両への装着の向きは、タイヤ1のサイドウォール部3などに文字(例えば"INSIDE"及び/又は"OUTSIDE")等によって明示される(図示省略)。
また、タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、少なくとも1枚以上、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aにより構成される。このカーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aからのびてビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを含む。
また、本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4が適宜補強される。
また、カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して例えば80〜90度の角度で配列されたカーカスコードを有する。このカーカスコードとしては、例えば、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードが好適に採用される。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜40度の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本実施形態ではタイヤ半径方向に内、外2枚のベルトプライ7A、7Bを、ベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成される。本実施形態のベルトコードには、スチールコードが採用されるが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いることができる。
本実施形態のタイヤ1は、車両への装着向きが特定されることにより、前記サイドウォール部3は、車両装着時に、車両外側を向く外側サイドウォール部3oと、車両内側を向く内側サイドウォール部3iとから構成される。
本実施形態では、図1、2に示されるように、外側サイドウォール部3oのカーカスプライ6Aの内側に配されたゴム層9に、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に隔設された複数本の半径方向溝11が形成される。また、図1、3に示されるように、内側サイドウォール部3iのゴム層9には、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本、本実施形態では3本の周方向溝12が形成される。
このような外側サイドウォール部3oは、半径方向溝11によってタイヤの軽量化を図りつつも、半径方向溝11、11間のリブ部13によってタイヤ半径方向の撓みが抑制され、その縦ばね定数が大きくなる。これにより、タイヤ1は、外側サイドウォール部3oの剛性が適度に維持され、操縦安定性が向上する。しかも、旋回外側のタイヤにおいては、荷重が最も大きくなる外側サイドウォール部3oの縦ばね定数が大きくなるため、操縦安定性を確実に向上させることができる。
一方、内側サイドウォール部3iは、軽量化を図りつつ、周方向溝12によってタイヤ半径方向の撓みが大きく促進され、その縦ばね定数が小さくなる。これにより、タイヤ1は、内側サイドウォール部3iの剛性を、外側サイドウォール部3oに比して低下させることができるので、直進走行時、とりわけネガティブキャンバーを有する車両用として、より一層乗り心地が向上する。しかも、旋回内側のタイヤにおいては、内側サイドウォール部3iが路面からの横力に対して柔軟に撓み、トレッド部2の接地面を増やしてグリップを発揮することができるので、操縦安定性をさらに向上しうる。
さらに、本実施形態では、半径方向溝11及び周方向溝12が、カーカスプライ6Aの内側に配されたゴム層9に形成されるので、タイヤ1の外観を悪化させることもない。
なお、半径方向溝11は、図2に示されるように、タイヤ内腔面に沿ったタイヤ半径方向の長さL1が小さくなると、軽量化が期待できず、逆に、前記長さL1が大きくなると、外側サイドウォール部3oのゴムボリュームが過度に減少し、操縦安定性の低下や、
タイヤのユニフォミティの悪化が生じやすく、とりわけコニシティが大きくなるおそれがある。このような観点より、前記長さL1は、タイヤ断面高さHの好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上が望ましく、また、好ましくは80%以下、さらに好ましくは70%以下が望ましい。
同様に、前記半径方向溝11のタイヤ周方向の幅W1は、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは14mm以上が望ましく、また、好ましくは20mm以下、さらに好ましくは18mm以下が望ましい。さらに、半径方向溝11の深さD1は、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上が望ましく、また、好ましくは3.5mm以下、さらに好ましくは3.0mm以下が望ましい。
また、タイヤ周方向に隣り合う半径方向溝11、11の間隔S1が小さいと、ゴム層9のゴムボリュームが過度に減少するとともに、隣り合う半径方向溝11、11間のリブ部13で生じる歪みによりクラック等の損傷が発生するおそれがある。逆に、間隔S1が大きくなると、軽量化を期待できないおそれがある。このような観点より、前記間隔S1は、好ましくは15mm以上、さらに好ましくは17mm以上が望ましく、また、好ましくは25mm以下、さらに好ましくは21mm以下が望ましい。なお、間隔S1は、半径方向溝11のタイヤ半径方向の中央位置11cで測定されるものとする。
本実施形態の前記半径方向溝11は、タイヤ半径方向に沿ってのびるものが例示されたが、図4(a)に示されるように、傾斜するものでもよい。このような半径方向溝11は、タイヤ半径方向に沿ってのびるものに比べて、縦ばね定数をやや高まり、操縦安定性を向上しうる。
なお、前記半径方向溝11のタイヤ半径方向に対する角度α1が大きくなると、縦ばね定数が過度に低下し、操縦安定性が悪化するおそれがある。このような観点より、前記角度α1は、好ましくは40°以下、さらに好ましくは30°以下が望ましい。
さらに、図4(b)に示されるように、半径方向溝11には、前記長さL1、及び幅W1が異なる複数種類を含むものでもよい。本実施形態の半径方向溝11は、長さL1及び幅W1が大きい長尺半径方向溝11Aと、長さL1及び幅W1が小さい短尺半径方向溝11Bとを含み、それぞれ交互に配される。
前記短尺半径方向溝11Bは、外側サイドウォール部3oのタイヤ半径方向外側に寄せられて配されるのが好ましい。このような短尺半径方向溝11Bは、サイドウォール部3のタイヤ半径方向外側を中心に、縦ばね定数を緩和させることができるので、操縦安定性を維持しつつ、乗り心地を向上することができる。
図3に示されるように、周方向溝12は、タイヤ内腔面に沿ったタイヤ半径方向の幅W2が小さくなると、縦ばね定数を小さくして乗り心地を十分に向上できないおそれがある。逆に、前記幅W2が大きくなると、ゴム層9のゴムボリュームが過度に減少し、コニシティが大きくなるおそれがある。このような観点より、前記幅W2は、好ましくは4.0mm以上、さらに好ましくは5.0mm以上が望ましく。また、好ましくは7.0mm以下、さらに好ましくは6.0mm以下が望ましい。
同様に、タイヤ半径方向に隣り合う周方向溝12の間隔S2は、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは11mm以上が望ましく、また、好ましくは15mm以下、さらに好ましくは14mm以下が望ましい。さらに、周方向溝12の深さD2は、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは2mm以上が望ましく、また、好ましくは3.5mm以下、さらに好ましくは3mm以下が望ましい。
また、前記周方向溝12の本数は、1本以上であれば適宜設定することができるが、少ないと、縦ばね定数を十分に小さくできないおそれがある。逆に、前記本数が多いと、ゴムボリュームが過度に減少し、クラック等の損傷が発生するおそれがある。このような観点より、前記本数は、1本以上、さらに好ましくは2本以上が望ましく、また、好ましくは5本以下、さらに好ましくは4本以下が望ましい。
前記ゴム層9は、空気非透過性のゴムからなるインナーライナー10からなるのが好ましい。これにより、タイヤ1は、新たにゴム材料を追加することなく、半径方向溝11及び周方向溝12を設けることができるため、乗り心地の低下や、タイヤ質量の増加に伴う燃費性能の悪化を防ぐことができる。
なお、図1に示されるように、インナーライナー10の最大厚さW3が小さいと、半径方向溝11及び周方向溝12の深さD1、D2を十分に形成することができず、操縦安定性能及び乗り心地を十分に向上できないおそれがある。逆に、前記最大厚さW3が大きくても、ゴムボリュームが過度に増加して、乗り心地及び燃費性能が悪化するおそれがある。このような観点より、前記最大厚さW3は、好ましくは2.5mm以上、さらに好ましくは3.0mm以上が望ましく、また、好ましくは6.0mm以下、さらに好ましくは5.0mm以下が望ましい。
上記のような半径方向溝11及び周方向溝12を有するタイヤ1の製造方法について説明する。
本実施形態の製造方法では、図5に示されるように、例えば、生タイヤ1Lの外面を形成するキャビティ16sを有する加硫金型16、及び生タイヤ1Lのタイヤ内腔面をなすインナーライナー10を押圧するブラダー17が用いられる。ブラダー17には、半径方向溝11(図示省略)及び周方向溝12を反転させた突起18が設けられる。このようなブラダー17が、加硫成形時に、生タイヤ1Lのタイヤ内腔面を押し付けることにより、半径方向溝11及び周方向溝12を容易に形成することができる。なお、半径方向溝11及び周方向溝12は、このような製造方法に限定されることなく、例えば、加硫成形後に加工されてもよいことは言うまでもない。
図6、7、8には、本発明の他の実施形態のタイヤ1が示される。
上記図に示されるように、この実施形態のタイヤ1は、半径方向溝11、及び周方向溝12が、各サイドウォール部3のタイヤ外面21側に形成されている。このようなタイヤ1も、半径方向溝11及び周方向溝12によって、軽量化を図りつつ、操縦安定性及び乗り心地を両立しうる。
さらに、本実施形態の半径方向溝11及び周方向溝12は、前実施形態のように、インナーライナー10に設けることなくタイヤ外面21側に形成されるので、内圧保持性を損ねることがない。また、半径方向溝11及び周方向溝12の幅W1、W2等については、前実施形態と同範囲内に設定されるのが好ましい。
このような半径方向溝11及び周方向溝12を有するタイヤ1を製造するには、例えば、図5に示される加硫金型16のうち、サイドウォール成形型22のサイドウォール成形面22sに、図6に示される半径方向溝11及び周方向溝12を反転させた凹部(図示省略)を設け、生タイヤ1Lがブラダー17によってサイドウォール成形面22sに押し付けられることにより容易に形成できる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す基本構造をなし、表1に示す半径方向溝及び周方向溝を有するタイヤが製造され、それらの性能が評価された。また、比較として、半径方向溝及び周方向溝が設けられていないタイヤ(比較例1)、や外側サイドウォール部のゴムボリュームを増加させたタイヤ(比較例2)についても、同様にテストされた。なお、共通仕様は以下のとおりである。
タイヤサイズ:255/40R18
リムサイズ:10JJ×18
タイヤ断面高さH:60mm
テスト方法は、次のとおりである。
<タイヤ質量>
タイヤ1本当たりの質量を測定した。結果は、比較例1の質量を100とする指数で表示している。数値が小さいほど良好である。
<コニシティ>
ユニフォミティー試験機を用いて、各供試タイヤ20本のコニシティ(CON)が測定され、その標準偏差が求められた。結果は、各標準偏差の逆数に関し、比較例1を100とする指数で表示されている。数値が大きいほど良好である。
<操縦安定性>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、内圧190kPa充填して、排気量2000ccの四輪駆動車の全輪に装着するとともに、ドライアスファルト路面のテストコースをドライバー1名乗車で走行し、旋回時のハンドル応答性、剛性感及びグリップ等に関する特性が、プロのドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1の値を100とする評点で表示されている。数値が大きいほど良好である。
<乗り心地>
各供試タイヤを上記リムに上記条件でリム組みしかつ上記車両に装着して、ドライアスファルト路面の段差路、ベルジャン路及びビッツマン路をそれぞれ走行させた。そして、プロドライバーによる官能により、ゴツゴツ感、突き上げ及びダンピングが、総合的に評価された。結果は、比較例1の値を100とする評点で表示されている。数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 0005654868
テストの結果、実施例のタイヤは、軽量化を図りつつ、操縦安定性と乗り心地とを高い次元で両立しうることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
3o 外側サイドウォール部
3i 内側サイドウォール部
4 ビード部
11 半径方向溝
12 周方向溝

Claims (5)

  1. トレッド部と、該トレッド部の両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部と、各サイドウォール部の内方に設けられたビード部とを有する空気入りタイヤであって、
    前記サイドウォール部は、車両装着時に車両外側を向く外側サイドウォール部と、車両装着時に車両内側を向く内側サイドウォール部とからなり、
    前記外側サイドウォール部には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に隔設された複数本の半径方向溝のみが形成される一方、
    前記内側サイドウォール部には、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の周方向溝のみが形成されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスプライからなるカーカスを具えるとともに、
    前記周方向溝及び前記半径方向溝は、各サイドウォール部をのびるカーカスプライの内側に配されたゴム層に形成されている請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ゴム層は、空気非透過性のゴムからなるインナーライナーである請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記インナーライナーの最大厚さが2.5〜6.0mmであり、前記周方向溝及び前記半径方向溝の深さが0.5〜3.5mmである請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記半径方向溝及び前記周方向溝は、各サイドウォール部のタイヤ外面側に形成されている請求項1記載の空気入りタイヤ。
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