JP2008307993A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で確実な防水効果を発揮することができ、種々の車両に適用可能な電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】操舵トルクが伝達されるステアリングシャフト2を内装するステアリングコラム3と、ステアリングシャフト2に減速ギヤハウジング4内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータ5とを備えた電動パワーステアリング装置であって、減速ギヤハウジング4に、電動モータ5を装着するモータ装着部17及び当該電動モータを駆動制御する制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20が並設され、電動モータ5の電気的接続部5c,5dが制御ユニット19に形成した電気的接続部19a,19bに直接接続され、前記モータ装着部17に前記電動モータ5を装着した状態で、その電動モータ5及び制御ユニット19の電気的接続部を含み当該電動モータ5の周囲を覆う防水カバー30を配設した。
【選択図】図2
【解決手段】操舵トルクが伝達されるステアリングシャフト2を内装するステアリングコラム3と、ステアリングシャフト2に減速ギヤハウジング4内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータ5とを備えた電動パワーステアリング装置であって、減速ギヤハウジング4に、電動モータ5を装着するモータ装着部17及び当該電動モータを駆動制御する制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20が並設され、電動モータ5の電気的接続部5c,5dが制御ユニット19に形成した電気的接続部19a,19bに直接接続され、前記モータ装着部17に前記電動モータ5を装着した状態で、その電動モータ5及び制御ユニット19の電気的接続部を含み当該電動モータ5の周囲を覆う防水カバー30を配設した。
【選択図】図2
Description
本発明は、操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、前記ステアリングシャフトに減速ギヤハウジング内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータとを備えた種々の車両に適用可能な電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置としては、例えばパワーアシストモータの回転軸をハウジング内に収容されたウォームギヤ対を介してアウトプットシャフトに連系し、パワーアシストモータの駆動力が減速されてアウトプットシャフトに伝達し、インプットシャフトとアウトプットシャフトとがトーションバーを介して連結され、トーションバーの捩れをトルクセンサで操舵トルクとして検出し、検出した操舵トルクをアンプ回路で処理してアンプ用ハーネスを介して上方に配設したパワーアシストモータを駆動するコントロールユニットに伝送するようにした不整地走行車両に適用可能なパワーステアリングシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−232058号公報(段落番号「0050」〜「0056」、図5)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、パワーアシストモータが連結されるハウジングに対して、パワーアシストモータを駆動制御するコントロールユニットを上方に配置することにより、防水や塵埃に対する対策を緩和することができるが、トルクセンサの信号を処理するアンプ回路とコントロールユニットとの電気的接続がアンプ用ハーネスを通じ行うと共に、コントロールユニットとパワーアシストモータとの電気的接続を電力供給ハーネスで行うようにしており、各ハーネスでの電力損失やノイズの混入等を回避することができないという未解決の課題がある。
この未解決の課題を解決するために、少なくとも乗用車を含む車両で、ステアリングホイールに連結された減速ギヤ機構を内装する減速ギヤハウジングに電動モータを連結すると共に、コントロールユニットを配設することにより、機電一体型の電動パワーステアリング装置が提案されている。
この機電一体型の電動パワーステアリング装置では、コントローラが減速ギヤハウジングに配設されることから、コントロールユニットと電動モータ及びトルクセンサとを直接電気的に接続することができる利点がある反面、電動モータとコントロールユニットとの電気的接続部を外部に露出させざるを得ず、この電気的接続部のみをカバーで覆うことになるが、この他に電動モータと減速ギヤハウジングとの間の防水も個別に行わなければならず、そのための構成が複雑となるという新たな課題がある。
この機電一体型の電動パワーステアリング装置では、コントローラが減速ギヤハウジングに配設されることから、コントロールユニットと電動モータ及びトルクセンサとを直接電気的に接続することができる利点がある反面、電動モータとコントロールユニットとの電気的接続部を外部に露出させざるを得ず、この電気的接続部のみをカバーで覆うことになるが、この他に電動モータと減速ギヤハウジングとの間の防水も個別に行わなければならず、そのための構成が複雑となるという新たな課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、簡易な構成で確実な防水効果を発揮することができ、種々の車両に適用可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、前記ステアリングシャフトに減速ギヤハウジング内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータとを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記減速ギヤハウジングに、前記電動モータを装着するモータ装着部及び当該電動モータを駆動制御する制御ユニットを装着する制御ユニット装着部が並設され、前記電動モータの電気的接続部が前記制御ユニットに形成した電気的接続部に直接接続され、前記モータ装着部に前記電動モータを装着した状態で、その前記電動モータ及び前記制御ユニットの電気的接続部を含み当該電動モータの周囲を覆う防水カバーを配設したことを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記防水カバーは、前記モータ装着部に、前記電動モータの取付部の外側及び前記電動モータの電気的接続部と前記制御ユニットの電気的接続部との接続部の外側を通る第1の環状シール部材を介して装着される環状装着部と、前記電動モータの胴部に対して、第2の環状シール部材を介して覆う筒状部とで構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記電動モータの電気的外部接続部と前記制御ユニットの電気的接続部との接続が前記減速ギヤハウジングに形成された貫通孔を通じて行われることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、請求項2又は3に係る発明において、前記減速ギヤハウジングのモータ装着部に前記第1の環状シール部材を配設する溝が形成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、請求項2又は3に係る発明において、前記減速ギヤハウジングのモータ装着部に前記第1の環状シール部材を配設する溝が形成されていることを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、請求項2又は3に係る発明において、前記防水カバーの前記環状装着部に前記第1の環状シール部材を配設する溝が形成されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至5の何れか1つに係る発明において、前記制御ユニット装着部は、前記制御ユニットを囲繞し開放端面を有する有底筒部と、該有底筒部の開放端面を閉塞するカバーとで構成され、前記有底筒部及び前記カバーの接合部に環状シール部材が配設されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至5の何れか1つに係る発明において、前記制御ユニット装着部は、前記制御ユニットを囲繞し開放端面を有する有底筒部と、該有底筒部の開放端面を閉塞するカバーとで構成され、前記有底筒部及び前記カバーの接合部に環状シール部材が配設されていることを特徴としている。
本発明によれば、減速ギヤハウジングのモータ装着部に電動モータを装着した状態で、その電動モータ及び制御ユニットの電気的接続部を含み当該電動モータの周囲を覆う防水カバーを配設したので、防水カバーで、電動モータと減速ギヤボックスとの結合部及び電動モータと制御ユニットとの電気的接続部の双方を覆うことができ、両者の防水対策を個別に行うことなく一括して行うことができ、確実な防水効果を発揮することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を乗用車の電動パワーステアリング装置に適用した場合の一実施形態を示す防水カバーを取り外した状態の斜視図、図2は図1の要部の分解斜視図、図3は減速ギヤハウジングの一部を拡大して示す縦断面図、図4は減速ギヤハウジングに電動モータを装着した状態を示す分解斜視図、図5は減速ギヤハウジングに電動モータを装着した状態の図4と反対方向から見た分解斜視図、図6は電動モータのバスバー構造を示す正面図、図7はモータ防水カバーを取り外した状態のモータ装着部を示す側面図、図8はモータ防水カバーを示す底面図である。
図1は、本発明を乗用車の電動パワーステアリング装置に適用した場合の一実施形態を示す防水カバーを取り外した状態の斜視図、図2は図1の要部の分解斜視図、図3は減速ギヤハウジングの一部を拡大して示す縦断面図、図4は減速ギヤハウジングに電動モータを装着した状態を示す分解斜視図、図5は減速ギヤハウジングに電動モータを装着した状態の図4と反対方向から見た分解斜視図、図6は電動モータのバスバー構造を示す正面図、図7はモータ防水カバーを取り外した状態のモータ装着部を示す側面図、図8はモータ防水カバーを示す底面図である。
図1において、1はコラム型の電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール(図示せず)に連結されたステアリングシャフト2を回転自在に内装するステアリングコラム3に、減速ギヤハウジング4が連結され、この減速ギヤハウジング4に、軸方向がステアリングコラム3の軸方向と直交する方向に延長されたブラシ付きモータで構成される電動モータ5が配設されている。
ここで、ステアリングコラム3及び減速ギヤハウジング4がアッパ取付ブラケット6及びロア取付ブラケット7によって車体側に取付けられている。
また、ステアリングシャフト2は、図3に示すように、右端がステアリングホイール(図示せず)に連結される入力軸2aと、この入力軸2aの左端にトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
また、ステアリングシャフト2は、図3に示すように、右端がステアリングホイール(図示せず)に連結される入力軸2aと、この入力軸2aの左端にトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
さらに、減速ギヤハウジング4は、図2〜図5に示すように、高熱伝導性を有する材料例えばアルミニューム、アルミニューム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つを例えばダイキャスト成型することにより形成されている。この減速ギヤハウジング4は、図2及び図3に示すように、電動モータ5の出力軸に連結されたウォーム11を形成したウォーム軸11aを回転自在に収納するウォーム収納部12と、このウォーム収納部12の下側にその中心軸と直交する中心軸を有しウォーム11に噛合するウォームホイール13を収納するウォームホイール収納部14と、このウォームホイール収納部14の後方側に一体に同軸的に連結されたトルクセンサ15を収納するトルクセンサ収納部16と、ウォーム収納部12の開放端面に形成された電動モータ5を取付けるモータ装着部17と、トルクセンサ収納部16の後端面に形成されたステアリングコラム3の前端部を外嵌するコラム取付部18と、ウォーム収納部12とウォームホイール収納部14の一部とに跨がる車両後方側に、ウォームホイール収納部14及びトルクセンサ収納部16の中心軸線と直交して形成された制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20とを備えている。
そして、減速ギヤハウジング4が、コラム取付部18にステアリングコラム3を外嵌し、ステアリングコラム3の端面をトルクセンサ収納部16の端面に当接させた状態でステアリングコラム3に固定されている。
ここで、トルクセンサ15は、図3に示すように、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2c間の捩じれ状態を磁気的に検出してステアリングシャフトに伝達された操舵トルクを一対の検出コイル15a及び15bで検出するように構成され、これら一対の検出コイル15a及び15bの巻き始め及び巻き終わりに夫々ステアリングコラム3の中心軸と直交する方向に平行に外部に突出する外部接続端子15c,15d及び15e,15fが接続され、これら外部接続端子15c〜15fの突出部が中央部でステアリングコラム3の中心軸と平行に折り曲げられてL字状に形成されている。
ここで、トルクセンサ15は、図3に示すように、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2c間の捩じれ状態を磁気的に検出してステアリングシャフトに伝達された操舵トルクを一対の検出コイル15a及び15bで検出するように構成され、これら一対の検出コイル15a及び15bの巻き始め及び巻き終わりに夫々ステアリングコラム3の中心軸と直交する方向に平行に外部に突出する外部接続端子15c,15d及び15e,15fが接続され、これら外部接続端子15c〜15fの突出部が中央部でステアリングコラム3の中心軸と平行に折り曲げられてL字状に形成されている。
また、電動モータ5は、図2に示すように、その一方の減速ギヤハウジング4に取付ける取付フランジ5bと直交する位置における制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19に近接対向する位置に、内蔵するブラシに配電する後述するバスバー5i及び5jと一体に形成されたモータ側接続部としての接続端子5c及び5dが電動モータ5の軸心方向に対して直交する方向に突出延長されている。これら接続端子5c及び5dの先端部側に固定ねじを挿通する挿通孔5eが穿設されている。
ここで、接続端子5c及び5dの夫々は、図6に示すように、底部中央にアーマチュア挿通孔を有する合成樹脂製のブラシ支持体5f内に互いに絶縁されて配設されて、2組のブラシ5g,5hに個別に接続された円弧状のバスバー5i及び5jの互いに対向する一端に一体に形成されている。
そして、電動モータ5がその取付フランジ5bを減速ギヤハウジング4のモータ装着部17に、その出力軸を、ウォーム11を装着したウォーム軸11aにスプライン結合又はセレーション結合すると共に、接続端子5c及び5dを車体後方に延長させて取付けられている。
そして、電動モータ5がその取付フランジ5bを減速ギヤハウジング4のモータ装着部17に、その出力軸を、ウォーム11を装着したウォーム軸11aにスプライン結合又はセレーション結合すると共に、接続端子5c及び5dを車体後方に延長させて取付けられている。
さらに、減速ギヤハウジング4に形成された制御ユニット装着部20は、図2〜図5を参照して明らかなように、ウォーム収納部12とその下側のウォームホイール収納部14の上部側とに跨がって形成されたウォーム収納部12の軸方向を長辺とする長方形状の平坦取付面20aと、この平坦取付面20aを囲繞する長方形枠部20bとで構成されている。
そして、長方形枠部20bの図2で見て左側壁20cがモータ装着部17と兼用され、前述した電動モータ5をモータ装着部17に装着したときに、接続端子5c及び5dが挿通される挿通孔20dが形成されている。
また、長方形枠部20bのトルクセンサ収納部16に対向する図2で見て下側壁20eに、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを挿通する開孔20fが形成されている。
また、長方形枠部20bのトルクセンサ収納部16に対向する図2で見て下側壁20eに、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを挿通する開孔20fが形成されている。
さらに、長方形枠部20bの図4で見て右側壁20gに、後述する制御ユニット19の電源コネクタ19d及び信号コネクタ19eを外部に臨ませる挿通孔20hが形成され、図4に示すように、挿通孔20hを閉塞するように電源コネクタ19d及び信号コネクタ19eに接続する電源コネクタ20i及び信号コネクタ20jを装着したカバー20kが例えばねじ留めによって固定されている。
ここで、右側壁20gの外表面には、図5に示すように、挿通孔20hの周囲のカバー20kで覆われる部位に長方形の環状溝20mが形成され、この環状溝20m内に例えばOリングで構成される環状シール部材20nがその全周に亘って一部を環状溝20mから突出させて配設されている。
さらに、長方形枠部20b内に制御ユニット19を装着しての開放端面を覆うようにカバー20oが例えばねじ留め等の固定手段によって固定されている。ここで、長方形枠部20bの開放端面には環状溝20pが形成され、この環状溝20p内に例えばOリングで構成される環状シール部材20qがその全周に亘って一部を環状溝20pから突出させるように配設されている。
さらに、長方形枠部20b内に制御ユニット19を装着しての開放端面を覆うようにカバー20oが例えばねじ留め等の固定手段によって固定されている。ここで、長方形枠部20bの開放端面には環状溝20pが形成され、この環状溝20p内に例えばOリングで構成される環状シール部材20qがその全周に亘って一部を環状溝20pから突出させるように配設されている。
そして、制御ユニット装着部20に、図2に示すパッケージ化された制御ユニット19が平坦取付面20aに例えばねじ留めなどの固着手段で固定されている。この制御ユニット19は、図示しないが、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fが接続されると共に、図示しない車速センサからの車速検出値が入力され、これらに基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行って電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器を実装している制御基板と、この制御基板から出力される電圧指令値に基づいてパルス幅変調を行って形成したパルス幅変調信号によって駆動される電界効果トランジスタなどの4つのスイッチング素子を有し、電動モータ5の駆動電流を形成するHブリッジ回路を備えたパワー基板とを有して構成されている。そして、発熱を伴うパワー基板が平坦取付面20aに放熱グリースを介して直接取付けられる。
また、制御ユニット19には、図2に示すように、電動モータ5の接続端子5c及び5dと直接接触される端子板19a及び19bを有する端子台19cを備えており、この端子台19cが減速ギヤハウジング4の左側壁20cに形成された挿通孔20d内に挿通される。また、制御ユニット19は、図5に示すように、端子台19cとは反対側に右側壁20gの挿通孔20hと対向する位置に電源コネクタ19d及び信号コネクタ19eが配設されている。
一方、減速ギヤハウジング4に形成されたモータ装着部17は、図2で特に明らかなように、電動モータ5の出力軸を挿通し、ウォーム収納部12に連接する挿通孔17aと、この挿通孔17aの回りに電動モータ5の取付フランジ5bを例えばねじ留めなどの固着手段で固定する平坦なモータ装着面17bとを有し、挿通孔17aの車両前方側に前述した挿通孔20dが形成されている。
また、モータ装着面17bには、図7に示すように、電動モータ5の取付フランジ5bを装着した状態で、挿通孔20dを含み電動モータ5の取付フランジ5bの周囲を囲むように、環状溝17dが形成され、この環状溝17d内に例えばOリングで構成される環状シール部材17eがその全周に亘って一部を環状溝17dから突出させた状態で配設されている。
そして、図17に示すように、電動モータ5を、その出力軸をウォーム軸11aにセレーション結合又はスプライン結合させると共に、その取付フランジ5bをモータ装着部17のモータ装着面17bに接触させ、且つ接続端子5c及び5dを挿通孔20dに挿通された制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bに接触させて、モータ装着面17bに装着する。
このようにして電動モータ5をモータ装着部17に装着すると、次いで、電動モータ5の胴部5a及び取付フランジ5bと挿通孔20dを覆うモータ防水カバー30をモータ装着面17bに装着する。
このモータ防水カバー30は、図8に示すように、電動モータ5の取付フランジ5b及び挿通孔20dを覆うと共に、モータ装着面17bの環状溝17dに配設された一点鎖線図示の環状シール部材17eと接触する環状平坦端面30aを有する基部30bと、この基部30bに連接して電動モータ5の胴部5aを内嵌する円筒部30cとを備え、円筒部30cの内周面に円環状溝30dが形成され、この円環状溝30d内に例えばOリングで構成される円環状シール部材30eがその全周に亘って一部が円環状溝30dより内方に突出するように配設されている。
このモータ防水カバー30は、図8に示すように、電動モータ5の取付フランジ5b及び挿通孔20dを覆うと共に、モータ装着面17bの環状溝17dに配設された一点鎖線図示の環状シール部材17eと接触する環状平坦端面30aを有する基部30bと、この基部30bに連接して電動モータ5の胴部5aを内嵌する円筒部30cとを備え、円筒部30cの内周面に円環状溝30dが形成され、この円環状溝30d内に例えばOリングで構成される円環状シール部材30eがその全周に亘って一部が円環状溝30dより内方に突出するように配設されている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
先ず、電動パワーステアリング装置1を組み立てるには、減速ギヤハウジング4のトルクセンサ収納部16内に、トルクセンサ15をその外部接続端子15c〜15fの先端が制御ユニット装着部20における下側壁20eに形成された開口20fを通じて、平坦取付面20aと直交して車体後方に延長するように固定配置する。
先ず、電動パワーステアリング装置1を組み立てるには、減速ギヤハウジング4のトルクセンサ収納部16内に、トルクセンサ15をその外部接続端子15c〜15fの先端が制御ユニット装着部20における下側壁20eに形成された開口20fを通じて、平坦取付面20aと直交して車体後方に延長するように固定配置する。
次いで、減速ギヤハウジング4の制御ユニット装着部20に制御ユニット19を装着する。この制御ユニット19の装着は、平坦取付面20a側に露出されたパワー基板(図示せず)を平坦取付面20aに放熱グリースを介して接触させると共に、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを制御基板(図示せず)に形成した接続部に接続させ、且つ端子台19cを挿通孔20d内に挿通し、且つ電源コネクタ19d及び信号コネクタ19eを挿通孔20hに対向させた状態で、制御ユニット19をねじ留めなどの固着手段によって平坦取付面20aに固定する。
この状態で、制御ユニット装着部20の長方形枠部20bの開放された端面に形成された環状溝20p内に環状シール部材20qをその全周に亘って一部が環状溝20pより突出するように配設してからカバー20oを環状シール部材20qを押圧しながらねじ留めなどの固着手段で固定する。
同様に、制御ユニット装着部20の長方形枠部20bの図5で右側壁20gの環状溝20m内に環状シール部材20nをその全周に亘って一部が環状溝20mより突出するように配設してからカバー20kをその背面に取付けられた電源コネクタ20i及び信号コネクタ20jを制御ユニット19の電源コネクタ19d及び信号コネクタ19eに結合するように装着して環状シール部材20nを押圧しながらねじ留めなどの固着手段によって固定する。
同様に、制御ユニット装着部20の長方形枠部20bの図5で右側壁20gの環状溝20m内に環状シール部材20nをその全周に亘って一部が環状溝20mより突出するように配設してからカバー20kをその背面に取付けられた電源コネクタ20i及び信号コネクタ20jを制御ユニット19の電源コネクタ19d及び信号コネクタ19eに結合するように装着して環状シール部材20nを押圧しながらねじ留めなどの固着手段によって固定する。
次いで、減速ギヤハウジング4にステアリングシャフト2、ステアリングコラム3、ウォーム11及びウォームホイール13等を装着してから最後に電動モータ5を減速ギヤハウジング4のモータ装着部17に取付ける。
この電動モータ5の装着は、先ず、電動モータ5の出力軸と減速ギヤハウジング4のウォーム収納部12に収納されたウォーム11を取付けたウォーム軸11aとを両者の端面を当接させた状態で電動モータ5を円周方向に回転させながら浅くスプライン結合又はセレーション結合する。この浅いスプライン結合又はセレーション結合が完了すると、再度電動モータ5を円周方向に回転させて取付フランジ5bをモータ装着部17のモータ装着面17bの所定位置に対向させると共に、接続端子5c及び5dを挿通孔20dから臨まされている制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bに対向させた状態で、電動モータ5を減速ギヤハウジング4の挿通孔17aに押し込んでインロー結合させる。
この電動モータ5の装着は、先ず、電動モータ5の出力軸と減速ギヤハウジング4のウォーム収納部12に収納されたウォーム11を取付けたウォーム軸11aとを両者の端面を当接させた状態で電動モータ5を円周方向に回転させながら浅くスプライン結合又はセレーション結合する。この浅いスプライン結合又はセレーション結合が完了すると、再度電動モータ5を円周方向に回転させて取付フランジ5bをモータ装着部17のモータ装着面17bの所定位置に対向させると共に、接続端子5c及び5dを挿通孔20dから臨まされている制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bに対向させた状態で、電動モータ5を減速ギヤハウジング4の挿通孔17aに押し込んでインロー結合させる。
この状態となると、接続端子5c及び5dが端子台19cの端子板19a及び19bに面接触するので、この状態でネジ回し等の工具で接続端子5c及び5dと端子板19a及び19bとをねじ留めすると共に、電動モータ5の取付フランジ5bをボルト締めすることにより、電動モータ5をモータ装着面17bに装着する。
その後、モータ装着面17bに形成した環状溝17d内に環状シール部材17eをその全周に亘って一部が突出するように配設してから電動モータ5の胴部5aの自由端側からモータ防水カバー30を装着する。
その後、モータ装着面17bに形成した環状溝17d内に環状シール部材17eをその全周に亘って一部が突出するように配設してから電動モータ5の胴部5aの自由端側からモータ防水カバー30を装着する。
このとき、モータ防水カバー30の円筒部30cの内周面に形成した円環状溝30d内に円環状シール部材30eをその全周に亘って一部が円環状溝30dより突出するように配設し、このモータ防水カバー30をその基部30b側から電動モータ5の胴部5aに挿通し、円筒部30cの円環状溝30dに配設した円環状シール部材30eを電動モータ5の胴部5aで押圧しながらモータ装着部17側に移動させ、最終的にモータ防水カバー30の環状平坦端面30aをモータ装着面17bの環状溝17dに配設した環状シール部材17eに接触させ、この状態で、モータ防水カバー30をねじ留めなどの固着手段で環状シール部材17eを押圧しながらモータ装着面17bに固定する。
このように、上記実施形態によると、制御ユニット19を減速ギヤハウジング4の制御ユニット装着部20に装着したときに、制御ユニット19に形成した端子台19cが挿通孔20dを通じてモータ装着面17bに臨まされ、この状態で、電動モータ5を減速ギヤハウジング4のモータ装着部17に装着することにより、電動モータ5の接続端子5c及び5dが直接制御ユニット19に形成した端子台19cの端子板19a及び19bに面接触することになり、両者の電気的接続を、モータハーネスを使用することなく最短距離で容易に行うことができる。このため、配線抵抗を最小とすることができ、電力損失を抑制することができると共に、電気ノイズが乗ることも低減することができる。
また、電動モータ5及び制御ユニット19間にモータハーネスを設ける必要がないので、モータハーネスから放射されるノイズが少なくなり、ラジオノイズに対する影響を軽減させることができる。
また、制御ユニット19を構成する発熱を伴うパワー基板(図示せず)がアルミニューム、アルミニューム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つで形成された減速ギヤハウジング4の制御ユニット装着部20における平坦取付面20aに放熱グリースを介して直接接触されるので、パワー基板の発熱を熱容量の大きいヒートマスとなる減速ギヤハウジング4に放散することができ、パワー基板が過熱状態となることを確実に防止することができる。
また、制御ユニット19を構成する発熱を伴うパワー基板(図示せず)がアルミニューム、アルミニューム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つで形成された減速ギヤハウジング4の制御ユニット装着部20における平坦取付面20aに放熱グリースを介して直接接触されるので、パワー基板の発熱を熱容量の大きいヒートマスとなる減速ギヤハウジング4に放散することができ、パワー基板が過熱状態となることを確実に防止することができる。
さらに、減速ギヤハウジング4のトルクセンサ収納部16の上部に制御ユニット19を配置することにより、減速ギヤハウジング4全体の軸方向長さを短縮して小型化を図ることができる。
また、減速ギヤハウジング4に電動モータ5を装着した後に、電動モータ5の取付フランジ5bや接続端子5c及び5dと制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bとの電気的接続部を含み電動モータ5の取付フランジ5bの周囲を覆うようにモータ防水カバー30をモータ装着面17bに装着することにより、防水カバー30の環状平坦端面30aによってモータ装着面17bに形成した環状溝17dに配設された環状シール部材17eを押圧することになるので、モータ装着面17bと環状平坦端面30aとの間が密封されて、液体及び塵埃の侵入を確実に防止する防水効果を発揮することができる。同様に、モータ防水カバー30の円筒部30cにおける内周面に形成された円環状溝30dに配設された円環状シール部材30eが電動モータ5の胴部5aによって押圧されることにより、電動モータ5の胴部5aの外周面と円筒部30cの内周面との間が密封されて、液体及び塵埃の侵入を確実に防止する防水効果を発揮することができる。
また、減速ギヤハウジング4に電動モータ5を装着した後に、電動モータ5の取付フランジ5bや接続端子5c及び5dと制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bとの電気的接続部を含み電動モータ5の取付フランジ5bの周囲を覆うようにモータ防水カバー30をモータ装着面17bに装着することにより、防水カバー30の環状平坦端面30aによってモータ装着面17bに形成した環状溝17dに配設された環状シール部材17eを押圧することになるので、モータ装着面17bと環状平坦端面30aとの間が密封されて、液体及び塵埃の侵入を確実に防止する防水効果を発揮することができる。同様に、モータ防水カバー30の円筒部30cにおける内周面に形成された円環状溝30dに配設された円環状シール部材30eが電動モータ5の胴部5aによって押圧されることにより、電動モータ5の胴部5aの外周面と円筒部30cの内周面との間が密封されて、液体及び塵埃の侵入を確実に防止する防水効果を発揮することができる。
このように、電動モータ5と減速ギヤハウジング4との間の防水効果と、電動モータ5の接続端子5c及び5dと制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bとの電気的接続部の防水効果とを1つのモータ防水カバー30によって発揮することができ、両者の防水を個別に行う場合に比較して部品点数を減少させることができると共に、組付工数も削減することができ、減速ギヤハウジング4と電動モータ5との組付作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、モータ防水カバー30の環状平坦端面30aでモータ装着面17bの環状溝17dに配設した環状シール部材17eを押圧するようにしているので、環状シール部材17eを破損することがなく、モータ防水カバー30の装着作業を容易に行うことができる。
さらに、モータ防水カバー30によって、電動モータ5と減速ギヤハウジング4との間の防水効果と、電動モータ5の接続端子5c及び5dと制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bとの電気的接続部の防水効果とを発揮することができるので、減速ギヤハウジング4が車室外に配設されて、液体及び塵埃の侵入をより確実に防止する必要がある場合でも、複雑な構成となることなく、単にモータ防水カバー30を設けるだけの簡単な構成で対処できる。
さらに、モータ防水カバー30によって、電動モータ5と減速ギヤハウジング4との間の防水効果と、電動モータ5の接続端子5c及び5dと制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bとの電気的接続部の防水効果とを発揮することができるので、減速ギヤハウジング4が車室外に配設されて、液体及び塵埃の侵入をより確実に防止する必要がある場合でも、複雑な構成となることなく、単にモータ防水カバー30を設けるだけの簡単な構成で対処できる。
その後、アッパ取付ブラケット6及びロア取付ブラケット7を車体側部材(図示せず)に取付けた後、ステアリングシャフト2の入力軸2aの車両後方側端部にステアリングホイールを装着すると共に、出力軸2cを例えば自在継手を介して中間シャフトに連結し、この中間シャフトを自在継手を介して例えばピニオンアンドラック機構を有するステアリングギヤ機構に連結し、このステアリングギヤ機構をタイロッドを介して転舵輪に連結することにより、電動パワーステアリング装置の車体側への組付けが完了する。
このように電動パワーステアリング装置の車体側への組付けが完了すると、車両の図示しないイグニッションスイッチをオン状態として制御ユニット19にバッテリから電力を供給すると、制御基板に実装されたマイクロコントロールユニット(MCU)によって操舵補助制御処理が実行されて、トルクセンサ15及び図示しない車速センサの検出値に基づいて操舵補助電流指令値が算出される。この操舵補助電流指令値とモータ電流検出部で検出したモータ電流とに基づいて電流フィードバック処理を実行して、電圧指令値を算出する。この電圧指令値をパワー基板のゲート駆動回路に供給してHブリッジ回路を制御することにより、電動モータ5にモータ駆動電流が流れて電動モータ5を正転又は逆転方向に必要とする操舵補助力を発生するように駆動する。
このため、電動モータ5からステアリングホイールの操舵トルクに応じた操舵補助力が発生され、この操舵補助力がウォーム軸11a、ウォーム11及びウォームホイール13を介してステアリングシャフト2の出力軸2cに伝達されることにより、ステアリングホイールを軽い操舵力で操舵することができる。
なお、上記実施形態においては、モータ装着部17のモータ装着面17bに環状溝17dを形成して、これに環状シール部材17eを配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、モータ装着面17bの環状溝17dを省略し、これに代えてモータ防水カバー30の環状平坦端面30aに環状溝を形成し、この環状溝に環状シール部材17eを配設するようにしてもよい。同様に、モータ防水カバー30の円筒部30cの内周面に形成した円環状溝30dを省略し、電動モータ5の胴部5aの外周面に円環状溝を形成し、この円環状溝内に円環状シール部材30eを配設するようにしてもよい。
なお、上記実施形態においては、モータ装着部17のモータ装着面17bに環状溝17dを形成して、これに環状シール部材17eを配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、モータ装着面17bの環状溝17dを省略し、これに代えてモータ防水カバー30の環状平坦端面30aに環状溝を形成し、この環状溝に環状シール部材17eを配設するようにしてもよい。同様に、モータ防水カバー30の円筒部30cの内周面に形成した円環状溝30dを省略し、電動モータ5の胴部5aの外周面に円環状溝を形成し、この円環状溝内に円環状シール部材30eを配設するようにしてもよい。
カバー20k及び20oについても、これらカバー20k及び20oに環状溝を形成してこれらに環状シール部材20n及び20qを配設するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、電動モータ5に接続端子5c及び5dを設け、制御ユニット19に端子台19cを設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動モータ5に端子台を設け、制御ユニット19に接続端子を設けるようにしてもよい。さらには、電動モータ5のモータ側接続部及び制御ユニット19のユニット側接続部の双方を接続端子とすることもでき、この場合には両接続端子を半田付け、溶接、リベット、ねじ及びナット等の任意の固着手段で固着すればよい。また、電動モータ5の接続端子5c及び5dの突出方向は中心軸と直交する方向に突出させる場合に限らず、中心軸と交差する方向に突出させるようにしてもよく、この場合には、制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bの角度も接続端子5c及び5dの角度に合わせて変更するようにすればよい。
また、上記実施形態においては、電動モータ5に接続端子5c及び5dを設け、制御ユニット19に端子台19cを設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動モータ5に端子台を設け、制御ユニット19に接続端子を設けるようにしてもよい。さらには、電動モータ5のモータ側接続部及び制御ユニット19のユニット側接続部の双方を接続端子とすることもでき、この場合には両接続端子を半田付け、溶接、リベット、ねじ及びナット等の任意の固着手段で固着すればよい。また、電動モータ5の接続端子5c及び5dの突出方向は中心軸と直交する方向に突出させる場合に限らず、中心軸と交差する方向に突出させるようにしてもよく、この場合には、制御ユニット19の端子台19cの端子板19a及び19bの角度も接続端子5c及び5dの角度に合わせて変更するようにすればよい。
さらに、上記実施形態においては、減速ギヤハウジング4の制御ユニット装着部20の平坦取付面20aがステアリングコラム3の中心軸と直交する平面である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、平坦取付面20aをステアリングコラム3の中心軸に対して直交する面に対して傾斜する面とするようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、減速機構としてウォームギヤを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、傘歯車、平歯車等の任意の歯車を組み合わせた減速機構やベルト式等の任意の構成の減速機構を適用することができる。
さらにまた、上記実施形態においては、減速機構としてウォームギヤを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、傘歯車、平歯車等の任意の歯車を組み合わせた減速機構やベルト式等の任意の構成の減速機構を適用することができる。
なおさらに、上記実施形態においては、トルクセンサ15としてコイル方式のトルクセンサを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、トーションバー2bの捩れ角を検出するトルクセンサを適用することもできる。
また、上記実施形態においては、電動モータ5としてブラシモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータを適用するようにしてもよく、この場合には、外部接続端子5c及び5dを各相の励磁コイルの給電側に接続すると共に、制御ユニット19のパワー基板にブラシレスモータを駆動する例えば電界効果トランジスタ(FET)を有するインバータ回路及びインバータ回路の電界効果トランジスタのゲートをパルス幅変調信号で駆動するゲート駆動回路とを実装すればよい。
また、上記実施形態においては、電動モータ5としてブラシモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータを適用するようにしてもよく、この場合には、外部接続端子5c及び5dを各相の励磁コイルの給電側に接続すると共に、制御ユニット19のパワー基板にブラシレスモータを駆動する例えば電界効果トランジスタ(FET)を有するインバータ回路及びインバータ回路の電界効果トランジスタのゲートをパルス幅変調信号で駆動するゲート駆動回路とを実装すればよい。
さらに、上記実施形態においては、本発明を乗用車の電動パワーステアリング装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図9〜図11に示すように、バギー車の電動パワーステアリング装置として適用することもできる。
すなわち、図9に示すように、バギー車40における左右の前輪40FL及び40FRをハンドル41を操舵することにより転舵させるように構成されている。ハンドル41と前輪40FL及び40FRとは、図10に示すように、ハンドル41に垂直に近い状態で延長するステアリングシャフト42が連結され、このステアリングシャフト42がステアリングコラム43に回転自在に支持され、このステアリングコラム43に前述した実施形態と同様に操舵トルクセンサを内装した減速ギヤハウジング44が装着され、この減速ギヤハウジング44に電動モータ5及び制御ユニット19が装着されている。そして、ステアリングシャフト42が減速ギヤハウジング44から突出される入力軸42aに連結され、減速ギヤハウジング44の出力軸42b(図11参照)が前輪40FL及び40FRを転舵する転舵機構45に連結されている。
すなわち、図9に示すように、バギー車40における左右の前輪40FL及び40FRをハンドル41を操舵することにより転舵させるように構成されている。ハンドル41と前輪40FL及び40FRとは、図10に示すように、ハンドル41に垂直に近い状態で延長するステアリングシャフト42が連結され、このステアリングシャフト42がステアリングコラム43に回転自在に支持され、このステアリングコラム43に前述した実施形態と同様に操舵トルクセンサを内装した減速ギヤハウジング44が装着され、この減速ギヤハウジング44に電動モータ5及び制御ユニット19が装着されている。そして、ステアリングシャフト42が減速ギヤハウジング44から突出される入力軸42aに連結され、減速ギヤハウジング44の出力軸42b(図11参照)が前輪40FL及び40FRを転舵する転舵機構45に連結されている。
ここで、減速ギヤハウジング44は、図10に示すように、電動モータ5が車両後方側に突出し、制御ユニット19を内装した制御ユニット装着部20が減速ギヤハウジング44の上方側となるように配設されている。
この構成によると、減速ギヤハウジング44に、電動モータ5及び制御ユニット19が一体に装着されて、機電一体型の操舵補助機構が形成されているので、操舵補助機構を小型化することができ、操舵補助機構のレイアウトの自由度を向上させることができ、操舵補助機構を確実に配置することができる。しかも、操舵補助機構が車室外に搭載されることによって、飛び石などによるハーネスの損傷などが考えられるが、トルクセンサが減速ギヤハウジング44に内装されると共に、モータハーネスに代わる電動モータ5と制御ユニット19との電気的接続部がモータ防水カバー30で覆われて、トルクセンサや電気的接続部が外部に露出することがなく、飛び石などによる損傷を確実に防止することができる。さらに、減速ギヤハウジング44に設けたシール部材20n、20q及び電動モータ5を覆うモータ防水カバー30に設けたシール部材17e及び30eを有することにより、操舵補助機構が車外に設けられることによる浸水や塵埃の侵入によるシステムの損傷の危険性を確実に防ぐことができる。
この構成によると、減速ギヤハウジング44に、電動モータ5及び制御ユニット19が一体に装着されて、機電一体型の操舵補助機構が形成されているので、操舵補助機構を小型化することができ、操舵補助機構のレイアウトの自由度を向上させることができ、操舵補助機構を確実に配置することができる。しかも、操舵補助機構が車室外に搭載されることによって、飛び石などによるハーネスの損傷などが考えられるが、トルクセンサが減速ギヤハウジング44に内装されると共に、モータハーネスに代わる電動モータ5と制御ユニット19との電気的接続部がモータ防水カバー30で覆われて、トルクセンサや電気的接続部が外部に露出することがなく、飛び石などによる損傷を確実に防止することができる。さらに、減速ギヤハウジング44に設けたシール部材20n、20q及び電動モータ5を覆うモータ防水カバー30に設けたシール部材17e及び30eを有することにより、操舵補助機構が車外に設けられることによる浸水や塵埃の侵入によるシステムの損傷の危険性を確実に防ぐことができる。
この他、本発明による電動パワーステアリング装置は、ワゴン、トラック、フォークリフト、電動カート、運搬車等の他の任意の車両にも適用することができる。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングシャフト、3…ステアリングコラム、4…減速ギヤハウジング、5…電動モータ、5c,5d…接続端子、5i,5j…バスバー、6…アッパ取付ブラケット、7…ロア取付ブラケット、11…ウォーム、11a…ウォーム軸、12…ウォーム収納部、13…ウォームホイール、14…ウォームホイール収納部、15…トルクセンサ、16…トルクセンサ収納部、17…モータ装着部、17a…挿通孔、17b…モータ装着面、17d…環状溝、17e…環状シール部材、18…コラム取付部、19…制御ユニット、19a,19b…端子板、19c…端子台、20…制御ユニット装着部、20a…平坦取付面、20b…長方形枠部、20d…挿通孔、20k,20o…カバー、30…モータ防水カバー、30a…環状平坦端面、30b…基部、30c…円筒部、30d…環状溝、30e…環状シール部材、40…バギー車、41…ハンドル、42…ステアリングシャフト、43…ステアリングコラム、44…減速ギヤハウジング、45…転舵機構
Claims (6)
- 操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、前記ステアリングシャフトに減速ギヤハウジング内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータとを備えた電動パワーステアリング装置であって、
前記減速ギヤハウジングに、前記電動モータを装着するモータ装着部及び当該電動モータを駆動制御する制御ユニットを装着する制御ユニット装着部が並設され、前記電動モータの電気的接続部が前記制御ユニットに形成した電気的接続部に直接接続され、前記モータ装着部に前記電動モータを装着した状態で、その前記電動モータ及び前記制御ユニットの電気的接続部を含み当該電動モータの周囲を覆う防水カバーを配設したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記防水カバーは、前記モータ装着部に、前記電動モータの取付部の外側及び前記電動モータの電気的接続部と前記制御ユニットの電気的接続部との接続部の外側を通る第1の環状シール部材を介して装着される環状装着部と、前記電動モータの胴部に対して、第2の環状シール部材を介して覆う筒状部とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記電動モータの電気的外部接続部と前記制御ユニットの電気的接続部との接続が前記減速ギヤハウジングに形成された貫通孔を通じて行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記減速ギヤハウジングのモータ装着部に前記第1の環状シール部材を配設する溝が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記防水カバーの前記環状装着部に前記第1の環状シール部材を配設する溝が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御ユニット装着部は、前記制御ユニットを囲繞し開放端面を有する有底筒部と、該有底筒部の開放端面を閉塞するカバーとで構成され、前記有底筒部及び前記カバーの接合部に環状シール部材が配設されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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JP2007156728A JP2008307993A (ja) | 2007-06-13 | 2007-06-13 | 電動パワーステアリング装置 |
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Cited By (2)
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JP2010173466A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
CN108657265A (zh) * | 2018-06-01 | 2018-10-16 | 杭叉集团股份有限公司 | 一种电动托盘车助力转向机构 |
-
2007
- 2007-06-13 JP JP2007156728A patent/JP2008307993A/ja active Pending
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JP2010173466A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
CN108657265A (zh) * | 2018-06-01 | 2018-10-16 | 杭叉集团股份有限公司 | 一种电动托盘车助力转向机构 |
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