JP2008307358A - 壁面用ハンガーレールユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】多種多様な機能物品を簡単な作業で取り付けることができ、下方からの衝撃力や大きな荷重等が作用してもずれたり外れたりすることなく安定して支持できる壁面用ハンガーレールユニットを提供する。
【解決手段】壁面用ハンガーレールユニット1は、長尺のハンガーレール2と、ハンガーレール2の裏面側と壁面9とに取り付けられハンガーレール2と壁面9との間に隙間を確保する支持ブラケット3と、ハンガーレール2に取り付けられる各種機能物品(棚4,天板5)とで構成される。ハンガーレール2の裏面側に、機能物品4,5を支持する支持片24,25を備えた係止溝22が長手方向に沿って設けられ、係止溝22の内側に、機能物品4,5の係止部41,51を係止する係止片12を備えた弾性体レール10が嵌装されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、壁面に取り付けられたレールにフックや棚等の各種機能部品を取り付けて構成される壁面用ハンガーレールユニットに関するものである。
従来、壁面に取り付けられた長尺のハンガーレールに、フックや棚等の各種機能部品を、引掛け、吊持、係合等により支持して取り付けることが行われている。このような方法で各種機能部品を支持することにより、壁面等の内装材に大規模な改造を加えることなく、壁面の任意の場所に各種機能部品を取り付けることができる。
このような壁面用ハンガーレールユニットは、各種機能部品のハンガーレールへの取付部が外から見えると、室内に煩雑な印象を与え、外観上好ましくない。そのため、レールの裏面側に各種機能部品を取り付ける方法が提案され、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1には、壁面と離間して配置されたハンガーレールの裏側に設けた係止フックに、小物保持体等の機能部品の上部に設けた折り返し片を係止することにより、機能部品が取り付けられるものが開示されている。また、特許文献2には、壁面に取り付けた支持部材に下向きに開口して形成されたフック係合部に、機能部品を挿入し、係合部の一部または全体を変形させることにより機能部品が取り付けられるものが開示されている。
特許第2875654号公報 特開2004−73658号公報
ところが、特許文献1に開示された構造によれば、折り返し片が上方にずれやすいため、機能部品の下方から上向きの衝撃力が作用すると、がたつきが生じやすい。また、特許文献2に開示された構造によれば、機能部品の下方から衝撃力が作用した場合、取付部に取り付け時と逆方向の力が作用してずれやすい。
更に、上記特許文献1及び2に開示された構造は、いずれも、機能部品に下向きの大きな荷重がかかった場合に、十分に安定して支持することが困難であるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、多種多様な機能部品を簡単な作業で取り付けることができ、下方からの衝撃力や大きな荷重等が作用してもずれたり外れたりすることなく安定して支持できる壁面用ハンガーレールユニットの提供を目的とする。
上記問題を解決するため、本発明に係る壁面用ハンガーレールユニットは、特許請求の範囲の請求項1〜5に記載の手段を採用する。
請求項1の発明は、長尺のハンガーレールと、前記ハンガーレールの裏面側と壁面とに取り付けられ前記ハンガーレールと前記壁面との間に隙間を確保する支持ブラケットと、前記ハンガーレールに取り付けられる各種機能部品とからなる壁面用ハンガーレールユニットにおいて、前記ハンガーレールの裏面側に、前記機能部品を支持する支持片を備えた係止溝が長手方向に沿って設けられ、前記係止溝の内側に、前記機能部品の係止部を受け入れる受止溝が形成されるとともに係止部を係止する係止片を備える弾性体レールが嵌装されていることを特徴とする。
この構成によると、弾性体レールがハンガーレールの係止溝に嵌め込んで積層される。ハンガーレールの係止溝には内壁幅方向の略全域で長尺方向にわたって弾性体レールが一体的に取り付けされている。弾性体レールの受止溝に機能部品の係止部を受け入れ、係止片によって係止部を係止することになる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記弾性体レールの係止片が前記支持片との間に空隙を設けて嵌装され、前記係止片は、先端に内向きの係止突起を有するとともに前記支持片の水平方向へ可撓性を有することを特徴とする。
この構成によると、機能部品の係止部が、係止片を支持片の間隙方向へ開いた状態で係止突起を通過して取り付けられる。係止片を押す力が解除されると、係止片は弾性復帰して元の位置に戻り、係止突起が抜け止めの役割を果すこととなる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記弾性体レールの前記係止片に、上下方向に可撓性を有する弾性片が内向きに対向突設されていることを特徴とする。
この構成によると、機能部品の係止部が、弾性片を下方へ撓ませた状態で通過し、取り付けられる。弾性片を押す力が解除されると、弾性片は弾性復帰して元の対向位置に戻るので、係止部が容易に外れることがない。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記弾性体レールの係止片には、先端に前記受止溝の内側に向かって弾性突出する突片が備えられることを特徴とする。
この構成によると、機能物品の係止部が、突片を係止片に押し付けた状態で突片を通過して取り付けられる。突片を押す力が解除されると、突片は弾性復帰して元の位置に戻り、突片が抜け止めの役割を果たすこととなる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか記載の発明において、係止溝の上下方向に分割される一方、前記ハンガーレールには前記弾性体レールを係止するストッパー部が備えられることを特徴とする。
この構成によると、ハンガーレールの係止溝の上部側と下部側に、分割された弾性体レールがそれぞれ嵌め込まれて取り付けられる。
本発明によると、弾性体レールの弾性を利用して機能部品が係止されるので、下方から力が作用しても係止部が外れ難くできる。また、機能部品に大きな荷重がかかった場合には、弾性体レールが板厚方向に適宜撓み、機能部品の係止部の先端を支持することができ、特に、長尺方向の一部位に集中荷重が生じても長尺方向に亘って分散可能にでき、機能部品として取り付け可能な部品の用途範囲を広げることができる。
さらに、弾性変形させることにより係止部を着脱できるので、機能部品の着脱作業を容易にすることができる。さらにまた、弾性体レールを現場で嵌め込むことができるうえに、弾性体レールの長尺寸法を現場で容易に切断などして調整することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図を参照して説明する。
図1〜図7は、本発明に係る壁面用ハンガーレールユニットの第一の実施の形態を示す。図1は分解断面図であり、図2及び図3は機能部品の取付手順を示し、図4は各部材が取り付けられた状態を示す。図5〜図7は、機能部品を取り付ける際の各段階における係止部分の拡大図である。尚、本明細書中において、各部材の壁面9側を裏面側とし、壁面9と反対の室内側を表面側とする。
壁面用ハンガーレールユニット1は、ハンガーレール2、支持ブラケット3、ハンガーレール2内に嵌装される弾性体レール10、及び、用途によりハンガーレール2に取り付けられる各種機能部品により構成される。本実施形態では、機能部品は、ハンガーレール2の下部に取り付けられる棚4及び上部に取り付けられる天板5である。
ハンガーレール2は、例えば600mm〜4000mm程度の長さの長尺部材であり、アルミ等の金属を材料として押出成型により製造される。ハンガーレール2の裏面には、支持ブラケット3を取り付けるための中央係止溝21と、各種機能部品を取り付けるための係止溝22が設けられている。中央係止溝21及び係止溝22は、ハンガーレール2の長手方向に沿って、幅方向中央に中央係止溝21が形成され、その上下に2つの係止溝22,22が形成されており、係止溝22の底27には受溝28が形成されている。中央係止溝21の開口側には、上下に抜止片23,23が設けられている。係止溝22の開口側には、それぞれハンガーレール2の内側(中央寄り)の支持片24と外側の支持片25が設けられている。内側及び外側の支持片24,25を上下対称形とし、ハンガーレール2全体の断面形状を上下対称形とすることにより、上下いずれの向きでも設置可能であり、施工作業が容易になる。尚、係止溝22の数は2つに限定されるものではなく、用途や規模により適宜増減可能であるが、上下対称位置に配置することが好ましい。また、ハンガーレール2の表面には、施工等のための溝は不要であるが、意匠設計として、表面に凹凸模様等が施される場合がある。
弾性体レール10は略C形の長尺部材であり、通常、ハンガーレール2の全長に亘って嵌装される。弾性体レール10は、例えばABS樹脂等の合成樹脂を材料として用いられる。弾性体レール10の幅(図の上下方向)寸法は、ハンガーレール2の係止溝22の幅とほぼ同じ寸法である。弾性体レール10には、後述する係止部41を受け入れる受止溝104が形成されている。弾性体レール10の全体の厚さ(図の左右方向)寸法は、係止溝22の深さよりも小さく、開口側には上下に係止片12が設けられている。弾性体レール10の係止片12の先端には、内側に向けて膨らんだ係止突起13が形成されている。係止突起13は、開口側に傾斜案内面13aが形成され、内側に抜け止め機能する抜け止め面13bが形成されている。
また、弾性体レール10の底面11に、長手方向に小突条14が設けられている。小突条14は、弾性体レール10の幅方向の中央に設けられる。
支持ブラケット3は、ブラケット本体31、係止板35、ねじ部材37、カバー38により構成される。ブラケット本体31は、ねじ39により壁面9に固定される基面32と、基面32の中央から表面方向に適宜寸法突出した支柱部33とを備える。支柱部33の突出寸法により、ハンガーレール2と壁面9との隙間寸法が決定される。支柱部33は断面略コ字状を呈し、表面側上部の先端には、ハンガーレール2の中央係止溝21に係止される突部34が突出形成されている。支柱部33の上側面に上下方向に雌ねじが形成され、ねじ部材37が螺合される。係止板35は、略矩形の板状を呈し、ねじ部材37が螺合される雌ねじが形成されている。係止板35の表面側に、ハンガーレール2の中央係止溝21に係止される突部36が形成されている。
カバー38は、ブラケット本体31の外側面を覆うものであり、基面32を壁面9へ取り付けるねじ39の頭部やねじ部材37等の視覚的露出を遮るとともに、防水等の機能を有する。
以下、機能物品の例である棚4と天板5を示す。
棚4は、各種物品を載置する機能部品として用いられ、ハンガーレール2の下側に取り付けられる。棚4の表面側上部に、下向きの鉤状の係止部41が設けられている。前記係止部41は裏面側に立ち上がり部42を有し、表面側の先端部には、曲面状に膨らんだ係止突部43を有している。立ち上がり部42の表面側には小突起45が形成されている。棚4全体の断面は略コ字形であり、垂直方向に背面部47を有し、棚面48を有する。
天板5は、ハンガーレール2の上側に取り付けられ、上部棚として用いたり、例えば板部56を透明材として照明効果等のための機能部品として用いられる。天板5の台座部55に、下向きの鉤状の係止部51が設けられる。係止部51の構造は、棚4の係止部41と同様である。
ハンガーレール2を施工する手順の概要は、以下の通りである。
先ず、弾性体レール10を、ハンガーレール2の全長と同じ長さ、或いは適宜長さに切断し、上下の係止溝22にそれぞれ嵌装させ、長尺方向に亘って積層する。弾性体レール10は略C字状の嵌め込みされ、ハンガーレール2の上下の係止溝22と受溝28との嵌装によって位置決めされて一体化している。
表面側の底面11を係止溝22の底27に密着させて嵌装すると、ハンガーレール2の支持片24,25と弾性体レール10の係止片12との間に空隙20が形成される。弾性体レール10は弾性を有する合成樹脂により成形された弾性体であるため、係止片12を裏面側へ押すと支持片25,24の方へ撓み、押す力を解除すると、係止片12は弾性復帰して元の位置に戻り、再び空隙20が形成される。このとき、小突条14は、ハンガーレール2の係止溝22の底27に形成された受溝28にはめ込まれ、弾性体レール10の底面11を係止溝22の底27に当接させて位置決めされる。なお、必要に応じて接着剤を用いて弾性体レール10の底面を一体化しても良い。
次に、支持ブラケット3を壁面9に取り付ける。則ち、係止板35及びねじ部材37を取り付けたブラケット本体31を、ねじ39により壁面9に固定し、ブラケット本体31にカバー38を被せる。
その後、支持ブラケット3にハンガーレール2を取り付ける。ハンガーレール2の中央係止溝21の内部に、支柱部33及び係止板35の突部34,36を挿入し、ねじ部材37を回す。ねじ部材37を回すことにより、係止板35が下側に引き寄せられ、突部34,36全体が拡径する。突部36が中央係止溝21の下端に当接し、突部34の上端から突部36の下端までの上下寸法が中央係止溝21の幅と一致するまでねじ部材37を回す。こうして、ハンガーレール2が支持ブラケット3に取り付けられる。尚、このハンガーレール2と支持ブラケット3との取付方法は一例であり、支持ブラケット3の構造及びハンガーレール2への取付方法は、上記の例に限るものではない。
以下、図2〜図7に従って、棚4及び天板5をハンガーレール2に取り付ける手順を説明する。
棚4の係止部41は、ハンガーレール2の下側の係止溝22の下側(外側)の支持片25に係止され、天板5の係止部51は、ハンガーレール2の上側の係止溝22の下側(内側)の支持片24に係止される。
図2に示すように、棚4及び天板5のそれぞれの係止部41,51をハンガーレール2の裏面側に配置させ、棚4は表面側が高くなる方向、天板5は表面側が低くなる方向に少し傾ける。この状態で、係止部41,51の係止突部43,53を係止溝22内に挿入する。図5は図2のA部の拡大図であり、図5に示すように、係止突部43により係止片12を裏面側へ押し、係止片12を撓ませる。
その状態から、棚4及び天板5を、それぞれ係止部41,51を中心として、図2に示す矢印の方向に回転させる。これにより、裏面側へ撓んだ係止片12の係止突起13を各係止部41,51の係止突部43,53が通過する。このとき、図3に示すように、棚4及び天板5の背面部47,57をそれぞれ壁面9に当接させ、棚4及び天板5を水平に保つ。図6は図3のB部の拡大図であり、図6に示すように、係止突部43が係止突起13よりも下方へ押し込まれると、係止片12を裏面側へ押す力が解除されるので、係止片12は弾性復帰して元の位置に戻り、空隙20が再び形成される。
図3に示すように係止突部43,53が係止突起13よりも下方へ挿入されると、棚4及び天板5は、自重により、または図3の矢印方向に押し込むことにより、係止部41,51と支持片25,24の先端または弾性体レール10の側部15との上下方向の隙間がなくなるまで下がる。こうして、係止部41,51が支持片25,24及び係止片12に係止され、棚4及び天板5が、図4に示す状態に取り付けられる。
また、係止部41の立ち上がり部42の小突起45は、ハンガーレール2の支持片25の裏面側に形成された切欠部26に係合される。小突起45の係合により係止部41が正しい位置に取り付けられたことが確認できる。
このようにして取り付けられた棚4及び天板5に、下方から上向きの力が作用しても、図3(図6)の状態まで僅かに上方へずれるだけで、係止部41,51が容易に外れることはない。図6の状態で、係止部41の先端面44と弾性体レール10の側部15との上下方向の隙間は1mm程度である。棚4及び天板5を取り外す際には、上記の逆の手順で、容易に外すことができる。則ち、1mm程度持ち上げ、図2の矢印の反対方向に回転させると、係止突部43,53が係止片12から外れる。
また、棚4に荷重がかかった場合には、図7に示すように、係止部41の先端面44が弾性体レール10の側部15を押さえ付け、弾性体レール10が板厚方向に適宜弾性変形して係止部41を確実に支持する。
棚4は、背面部47が壁面9に当接していることにより、棚4に下方から衝撃力が作用しても自然に回転することがないので、更に係止部41が外れにくくなる。尚、棚4は、ハンガーレール2の長手方向(図面に対して垂直方向)に適宜幅を有するが、同様の縦断面形状で幅を例えば10mm程度と小さくすれば、物品を表面側から引っ掛けるフックとして用いることができる。
また、天板5は、図4に示すように、台座部55の表面側がハンガーレール2の支持片25に当接し、板部56の下面がハンガーレール2の上端面に当接する。このように、天板5が複数個所で支持されることにより、天板5の下方から衝撃力が作用しても天板5が自然に回転することがなく、更に係止部51が外れにくくなる。
図8は、本発明のハンガーレール2に異なる機能部品を取り付けた例である。インナーフック6は物品を引っ掛けるものであり、ハンガーレール2の裏面側に取り付けられる。
インナーフック6には、上部一端に下向きの鉤状の係止部41が設けられている。この係止部41の構成は、前述の棚4の係止部41と同様であり、ハンガーレール2の下側の係止溝22の下側(外側)の支持片25に係止され、その係止方法も前述の棚4と同様である。また、インナーフック6の上部他端には突部61が形成されており、係止部41と突部61の間に棚面62を有する。
本発明は、下方から衝撃力が作用しても外れにくい構造であるため、図8に示すように、係止部41による係止のみで、安定して使用できる。
また、図9は、更に異なる機能部品を取り付けた例である。
ハンガーレール2の裏面に配線する際に電気コード等を通すコードクリップ7を取り付けたものである。コードクリップ7は、弾性体からなり、一端に略C字形のコード支持部73を有する。コード支持部73の開口部の上下には、外側に向かって係止部71が設けられている。コードクリップ7の他端72は壁面9に当接され、ねじ等で固定される。コード支持部73のハンガーレール2への取り付けは、コード支持部73の開口部を縮径させて、ハンガーレール2の係止溝22に挿入した後、拡開させ、ハンガーレール2の係止溝22の上下両側の支持片24,25内側の平坦面に、上下の係止部71をそれぞれ係止させることによって行う。
このとき、コードクリップ7の係止部71は弾性体レール10には係止させない。この場合、図示するように、ハンガーレール2の支持片24,25の先端を、弾性体レール10の係止片12の先端よりも上下方向に突出させることにより、係止部71を係止溝22に支障なく取り付けることができる。
図10は、機能部品の係止部及び弾性体レールの第2の実施形態を示す拡大断面図である。(A)は係止部81をハンガーレール2へ取り付ける際の初期の状態、(B)は係止途中の状態、(C)は係止された状態を示す。
弾性体レール10の係止片12には、先端と、その対向位置に、それぞれ弾性片16が設けられている。弾性片16は、いずれも内側に向かって突出形成され、上下方向に弾性を有している。則ち、弾性片16は、下方に押すことによって下向きに撓み、押す力を解除すると弾性復帰して元の位置に戻る。また、側部には、受面17が形成されている。
係止部81は、略コ字状を呈し、裏面側に立ち上がり部82を有し、表面側の先端部に係止突部83を有している。楔形状の係止突部83の先端面84はく字状に屈曲しており、弾性体レールの受面17に嵌合する形状となっている。
この係止部81をハンガーレール2に取り付ける際は、先ず、図10(A)に示すように、係止部81の係止突部83により、弾性体レール10の弾性片16を下方に押して、弾性片16を下向きに撓ませる。係止突部83が弾性片16を通過し終わると、図10(B)に示すように弾性片16は元の位置に戻る。その後、係止部81を備えた機能部品8の自重によって、係止部81が図10(C)の位置まで下がり、係止部81がハンガーレール2に取り付けられる。
図示するように、本実施形態では、係止突部83の先端面84がく字状に屈曲し、弾性体レール10の受面17に嵌合する形状を呈していることにより、係止部81が取り付けられた後、図の左右方向へずれることがない。また、機能部品8に荷重がかかったときに、先端面84が受面17を押し付け、弾性体レール10が板厚方向に適宜弾性変形し、機能部品8が安定して支持される。
このようにして取り付けられた機能部品8に、下方から上向きの力が作用しても、図10(B)の状態まで僅かに上方へずれるだけで、係止突部83が弾性片16に引っ掛かるために、容易に外れることはない。
図11は、ハンガーレール及び弾性体レールの第3の実施の形態を示す拡大断面図である。図12は(A)は係止部41をハンガーレール2へ取り付ける際の初期の状態、(B)は係止途中の状態、(C)は係止された状態を示す。
図11及び12に示すように、弾性体レール10Aは、前述の実施形態とは異なり、係止溝22の上部側と下部側にそれぞれ嵌め込む事ができるように分割されており、上部側と下部側では反転した形状となっている。
そして、ハンガーレール2の底27及び支持片25の内側上部には、ストッパー部100,101が設けられており、弾性体レール10Aが外れることを防止し、また弾性体レール10Aの外周面102をハンガーレールの内周面103に密着させている。
また、弾性体レール10Aの係止片12には、先端に弾性体レール10Aの受止溝104の内側に向かって弧状に突出する突片105が設けられている。
この突片105は、係止片12の先端部分を基端部とし、他端部を自由端として弧状に突出する。そしてこの弧状の部分が係止部41の受入れを案内する案内面106を形成し、突片105と係止片12との間に突片105が移動するための空隙となる移動代107を形成する。また突片105の先端は係止部41の抜け出るのを防止する抜け止め面108となる。
また、この突片105は、弾性体レール10Aよりも高弾性力の素材から構成される。
係止部41を取り付ける際には、第1の実施の形態と同様に、まず、図12(A)に示すように棚4の表面側が高くなる方向に少し傾けた状態で、係止部41の係止突部43を受止溝104内に挿入し、係止部41を中心として、矢印方向に回転させる。
次に、図12(B)に示すように、係止突部43を下方(図の矢印方向)に押し込むと、移動代107があることにより突片105が係止片12側に撓む。このとき、案内面106は、係止突部43が下方に移動するのを案内する。
そして、図12(C)に示すように、係止突部43を突片105よりも下方へ挿入し、係止部41と支持片25の先端との上下方向の隙間がなくなるまで下げることにより取り付けが完了する。このとき、弾性体レール10Aの側部15と係止部41の先端面44との間には空隙109が形成される。
こうして係止突部43が突片105よりも下方へ挿入されると、突片105を係止片12側へ押す力が解除されるので、突片105は弾性復帰して元の位置に戻り、且つ係止部41の先端の外側面110を弾性体レール10Aの内側面111に押し付けることになる。
このようにして取り付けられた棚4等の機能部品に下方からの力が作用しても、図12(B)の状態まで僅かに上方にずれるだけで、係止突部43が突片105に引っ掛かるため容易に外れることはない。
また、突片105は、係止部41を取り付けた状態において係止部41の外側面110を弾性体レール10Aの内側面111に押し付けるため、棚4のガタつきを防止することができる。そして、この突片105は、弾性体レール10Aよりも高弾性力の素材から構成しているため、係止部41の着脱の際に割れることがない。
さらに、突片105が撓むことにより係止部41の着脱ができるので、係止片12と支持片25との間に空隙20を設ける必要がない。
また、係止部41の先端面44と弾性体レール10Aの側部15との間に形成された空隙109は、係止部41を下方に強く押し付けたときの逃げ空間となる。
さらに、弾性体レール10Aを分割したことにより、ハンガーレール2の係止溝22の幅(図の上下方向の幅)が異なる場合であっても、弾性体レール10Aを取り付けることができる。
図13は、第3の実施の形態の弾性体レール10Aを分割しない場合を示す拡大断面図である。
図13に示すように、突片105を設けた弾性体レール10Aは、第1,第2の実施の形態同様に分割しないものとしてもよく、その場合にはストッパー部100,101を設ける必要はない。
図14は、様々な機能部品が取り付けられた壁面用ハンガーレールシステム1の例を示す。図4で示した棚4や天板5の他、例えばロールペーパーホルダ91、フック92、本棚93、小物用ボックス94、鏡95、大型の棚96等、多種多様な部品を取り付けることができる。本発明は、機能部品に荷重がかかったり下方からの衝撃力が作用しても極めて外れにくい構造であり、幅広い用途の機能部品を取り付けて用いることができる。尚、機能部品を使用する際にかかる荷重が小さい場合や機能部品自体が軽量の場合には、図6に示すように、係止部のみによって支持された状態で使用することができる。このように様々な機能部品を取り付けることにより、玄関や台所、脱衣所等、あらゆる場所に設置して利用することができる。
尚、図14に示すように、支持ブラケット3は、ハンガーレール2の長さや取り付ける機能部品の種類等に応じて、適宜間隔で複数設けられる。また、ハンガーレール2の左右両端には、端部カバー29を取り付けて、ハンガーレール2の中央係止溝21及び係止溝22の露出により外観が損なわれるのを防ぐ。図15は、端部カバー29の例を示す。端部カバー29は、ハンガーレール2端部の外周を覆うケーシング291と、中央係止溝21に挿入される栓部292を備える。尚、栓部292は図15に示す形状に限らず、例えば栓部を設けずに外側のケーシング291だけでもよい。
本発明に係る壁面用ハンガーレール構造は、屋内、屋外に関わらず壁面に施工することができる。また、大きさ等を変更することにより、広範な規模に適用させることができる。
本発明に係る壁面用ハンガーレールユニットを示す分解縦断面図。 図1の棚4及び天板5を取り付ける第一の手順を示す説明図。 図2に続く手順を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態を示す縦断面図。 図2のA部の拡大図。 図3のB部の拡大図。 図4のC部の拡大図。 本発明の異なる使用例を示す縦断面図。 本発明の更に異なる使用例を示す縦断面図。 本発明の第2の実施の形態を示す拡大縦断面図。 本発明の第3の実施の形態を示す拡大縦断面図。 本発明の第3の実施の形態に機能部品を取り付ける手順を示す拡大縦断面図。 本発明の第3の実施の形態を示す拡大縦断面図。 本発明の使用例を示す斜視図。 端部カバーの例を示す斜視図。
符号の説明
1 ハンガーレールユニット
2 ハンガーレール
3 支持ブラケット
4 棚
5 天板
7 コードクリップ
8 機能物品
9 壁面
10,10A 弾性体レール
11 底面
12 係止片
13 係止突起
13a 傾斜案内面
13b 抜け止め面
14 小突条
15 側部
16 弾性片
17 受面
20 空隙
21 中央係止溝
22 係止溝
23 抜止片
24,25 支持片
27 底
28 受溝
29 端部カバー
31 ブラケット本体
32 基面
33 支柱部
34,36,61 突部
35 係止板
37 ねじ部材
38 カバー
39 ねじ
41,51,71,81 係止部
42,82 立ち上がり部
43,53,83 係止突部
44,84 先端面
45 小突起
47,57 背面部
48,62 棚面
55 台座部
56 板部
73 コード支持部
91 ロールペーパーホルダ
92 フック
93 本棚
94 小物ボックス
95 鏡
96 大型の棚
100,101 ストッパー部
102 外周面
103 内周面
104 受止溝
105 突片
106 案内面
107 移動代
108 抜け止め面
109 空隙
110 外側面
111 内側面
291 ケーシング
292 栓部

Claims (5)

  1. 長尺のハンガーレールと、前記ハンガーレールの裏面側と壁面とに取り付けられ前記ハンガーレールと前記壁面との間に隙間を確保する支持ブラケットと、前記ハンガーレールに取り付けられる各種機能部品とからなる壁面用ハンガーレールユニットにおいて、
    前記ハンガーレールの裏面側に、前記機能部品を支持する支持片を備えた係止溝が長手方向に沿って設けられ、前記係止溝の内側に、前記機能部品の係止部を受け入れる受止溝が形成されるとともに係止部を係止する係止片を備える弾性体レールが嵌装されていることを特徴とする壁面用ハンガーレールユニット。
  2. 前記弾性体レールの係止片が前記支持片との間に空隙を設けて嵌装され、前記係止片は、先端に内向きの係止突起を有するとともに前記支持片の水平方向へ可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の壁面用ハンガーレールユニット。
  3. 前記弾性体レールの前記係止片に、上下方向に可撓性を有する弾性片が内向きに対向突設されていることを特徴とする請求項1に記載の壁面用ハンガーレールユニット。
  4. 前記弾性体レールの係止片には、先端に前記受止溝の内側に向かって弾性突出する突片が備えられることを特徴とする請求項1に記載の壁面用ハンガーレールユニット。
  5. 前記弾性体レールは、係止溝の上下方向に分割される一方、前記ハンガーレールには前記弾性体レールを係止するストッパー部が備えられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の壁面用ハンガーレールユニット。
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