JP2008306861A - モータ利用機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】防災用オフロード電気自動車のようなモータ利用機械において、モータの回転数に応じてそれぞれの場面に適した方法でモータを冷却する。
【解決手段】
モータ2のケース2c内のロータ2aとステータ2bとに臨む内部空間に、電気絶縁性の冷却液を注入し、この冷却液によりモータ2を冷却する。モータ2が極低速回転を行う場合には、モータ2の内部空間に存在する冷却液の液面高さを最高液位とし、モータ2が低速回転を行う場合には、モータ2の内部空間に存在する冷却液の液面高さを中間液位とし、モータ2が高速回転を行う場合には、モータ2の内部空間に存在する冷却液の液面高さを最低液位とする。モータを高出力動作させる場面において、モータの回転数に応じてそれぞれの場面に適した方法でモータを効果的に冷却することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機(モータ)を動力源として備えるモータ利用機械に関し、特に、電気自動車やハイブリッド自動車などのモータ利用機械に関する。
近年、産業分野及び自動車分野において、電動機(モータ)の小型化と高出力化という相反する2つの要求が求められる傾向にある。これらの相反する要求を満足するためにはモータを冷却する必要があるが、従来はこれらの用途に用いられるモータは空冷式が主流であった。ところが、最近では、モータの小型化と高出力化の要求に応えるために様々な冷却方式が考案されている。例えば、モータのステータとコイルエンドをカバー部材で覆って、その内部に冷却液を充填して冷却を行う冷却方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。また、ステータとコイルエンドをロータ側から隔離する隔壁をモータケースの内部に設けて、その内部に冷却液を充填する冷却方式も採用されている(例えば、特許文献2参照)。これらの2つの事例では、モータの内部に冷却液を封じ込めるためのカバー部材や隔壁を設ける必要があるために、モータ全体の耐震性や耐衝撃性がやや低下するものの、ロータが冷却液に接触することがないので、モータが高速回転してもロータと冷却液の間で粘性抵抗による損失を受けることがないため、モータの効率低下を防止することができる。
また、立型電動機において、ケーシング内部にあるロータとステータの両方に冷却液を流入又は噴霧して冷却を行う冷却方式も開示されている(例えば、特許文献3参照)。この冷却方式では、冷却に利用可能な冷却液の分量が少ないために、コイルから発生する熱量が大きい場合には充分に冷却できないこともあるが、冷却液の量を必要最小限にすることによって、モータの高速回転時におけるロータと冷却液との間の粘性抵抗による損失を小さくすることができる。
また、ロータの端面に冷却ファンを設け、ロータの回転に伴って空気流を生成して、ステータコイルのコイルエンドを冷却する技術も開示されている(例えば、特許文献4参照)。また、ロータの回転軸から冷却油を噴霧することにより、冷却油をミスト状にして、ステータコイルエンドを冷却する技術が開示されている(例えば、特許文献5参照)。また、冷却オイルとロータの継続的な接触を排除しつつ、冷却オイルを滴下口からコイルエンド部に噴霧する技術が開示されている(例えば、特許文献6参照)。さらに、モータ内部のコイル等の温度上昇を検出して、冷却液の流量を自動調整し、また、冷却液を流す部位を選択する技術が開示されている(例えば、特許文献7参照)。さらに、モータの電機子コイル全体を絶縁性の冷却液に浸漬させることによって高い冷却能力を発揮させる技術も開示されている(例えば、特許文献8参照)。但し、この技術はリニアモータの電機子コイルを冷却させるものであり、ロータが存在しないモータの構造において実現することができるものである。
特許第2716286号公報 特開2003−102147号公報 特許3494767号公報 特開2003−274606号公報 特開2005−73351号公報 特開平11−318055号公報 特開2006−74962号公報 特開2006−121813号公報
例えば、散乱する瓦礫や地すべり現場などで利用される防災用オフロード自動車は、瓦礫や地すべりによる段差や急斜面を乗り越えるため、通常の乗用車よりも大きな最大登坂能力と耐震・耐衝撃性が要求される。これらの要求は、シリーズハイブリッドの構造を持つ防災用オフロード電気自動車(以下、単に車両ということがある)についても同様に必須の基本性能となる。
このような最大登坂能力を実現するためには、モータには、極低速回転域で動作する(車両が極低速で走行する)場面で、非常に高い駆動トルク、例えば、一般的な電気自動車のモータの定格トルクの約3倍のトルクを発生させることが要求される。もし出力トルクが電流に比例するタイプのモータを使用する場合には、通常の電気自動車の3倍もの電流を流す必要がある。コイルの熱損失は電流の二乗に比例するので、電流が3倍に増大すると、9倍のエネルギー損失が熱となってコイルから発生する。
例えば、効率95%(つまり、損失5%)のモータの場合には、極低速回転時において、定格トルクの約3倍のトルクを発生させると、5%×9=45%もの多大な損失が発生する。したがって、通常の約3倍の高トルクを連続的に発生し続けるためには、上記したような冷却方法(例えば、特許文献1乃至7)は冷却能力が不足し実用できない。
また、特許文献8に開示されたリニアモータのように、モータのコイル全体を絶縁性の冷却液に浸漬すれば強力な冷却効果を得ることはできる。しかしながら、この技術をロータをもつモータにそのまま適用しようとすると、高速回転時(つまり、車両の高速走行時)に、冷却液の粘性抵抗によってロータの回転エネルギーに大きな損失が発生して、燃費が著しく低下したり、冷却液の粘性抵抗により発熱量が増大したりするという問題が生じる。
一方、定格トルクが通常のモータより約3倍である高トルクモータを用いることも考えられるが、このようなモータは、従来の冷却方法を採用する限り、寸法や重量が大きく車両に搭載することができない場合がある。また、このようなモータは、高トルクを必要としない状況、例えば高速走行時においては、不経済である。
また、防災用オフロード電気自動車に搭載されるモータに対しては、耐震・耐衝撃性が求められるため、特許文献1や特許文献2に示したようなステータやコイルエンドだけを隔離して冷却するカバー部材や隔壁をモータ内に設ける構造を採用することができない。
従って、本発明の目的は、モータ利用機械のモータを高出力動作させる場面において、モータの回転数に応じてそれぞれの場面に適した方法でモータを冷却することにある。
本発明に従うモータ利用機械は、ロータとステータとが収容されたケースを有するモータ、を搭載したモータ利用機械において、前記ケース内の前記ロータと前記ステータとに臨む内部空間に冷却液を注入し、且つ前記内部空間から前記冷却液を排出する冷却液供給手段と、前記モータの回転数に応じて、前記冷却液供給手段を制御して、前記内部空間に存在する前記冷却液の量を変更する制御手段とを備える。
係るモータ利用機械によれば、モータのケース内のロータとステータとに臨む内部空間に冷却液を注入し、その内部空間に存在する冷却液の量をモータ回転数に応じて変更することができる。このため、モータ回転数に応じて最適な冷却を行うことができ、より大きな電流をモータに供給してより大きなトルクを発生させることができる。
また、上記モータ利用機械において、前記制御手段は、前記モータの回転数が高いほど、前記内部空間に存在する前記冷却液の量を減少させるようにしてもよい。係るモータ利用機械によると、ロータと冷却液との接触による熱発生を適切に低減させることができ、モータ全体における冷却効果を向上することができる。そのため、より大きな電流をモータに供給してより大きなトルクを発生させることができる。
また、上記モータ利用機械において、前記ロータの端面に、前記ロータの回転軸方向に起立し、前記内部空間内の冷却液を攪拌するための攪拌突起部を有し、前記攪拌突起部は、前記ロータの回転軸から半径方向に最も遠い部分において、回転軸方向の高さが最低となるように形成されていてもよい。係るモータ利用機械によると、ロータの回転数が高くなって冷却液が少なくなると、攪拌突起部と冷却液との接触面が減少するので、より高い回転時における攪拌突起部と冷却液との接触による熱の発生を適切に低減させることができ、モータ全体における冷却効果を向上することができる。そのため、より大きな電流をモータに供給してより大きなトルクを発生させることができる。
また、上記モータ利用機械において、前記攪拌突起部は、前記ロータの回転軸側から半径方向に遠ざかるほど、回転軸方向の高さが低くなるように形成されていてもよい。
係るモータ利用機械によると、ロータの回転数が高くなって冷却液が少なくなると、攪拌突起部と冷却液との接触面が減少するので、より高い回転時における攪拌突起部と冷却液との接触による熱の発生を適切に低減させることができ、モータ全体における冷却効果を向上することができる。そのため、より大きな電流をモータに供給してより大きなトルクを発生させることができる。
また、上記モータ利用機械において、前記攪拌突起部は、前記ロータの回転軸側の端部の回転軸方向の高さより、回転軸から最も遠い端部の回転軸方向の高さが低くなっていてもよい。係るモータ利用機械によると、ロータの回転数が高くなって冷却液が少なくなると、攪拌突起部と冷却液との接触面が減少するので、より高い回転時における攪拌突起部と冷却液との接触による熱の発生を適切に低減させることができ、モータ全体における冷却効果を向上することができる。そのため、より大きな電流をモータに供給してより大きなトルクを発生させることができる。
また、上記モータ利用機械において、前記制御手段は、前記内部空間に存在する前記冷却液の量を、前記ロータの攪拌突起部の少なくとも一部に冷却液が接触可能な量以上の範囲で変更するようにしてもよい。係るモータ利用機械によると、攪拌突起部が冷却液に接触して冷却液を前記内部空間内に飛ばして、各部を冷却することができるので、モータを効果的に冷却することができる。そのため、より大きな電流をモータに供給してより大きなトルクを発生させることができる。
本発明に従うモータ利用機械によれば、モータを高出力動作させる場面において、モータの回転数に応じてそれぞれの場面に適した方法でモータを冷却することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ利用機械の一部の構成図である。なお、同図においては、モータ利用機械の一例である防災用オフロード自動車の一部の構成であるモータ2の冷却を行う冷却システムを示している。
防災用オフロード自動車1は、防災用オフロード自動車1のタイヤを回転させるための回転トルクを発生させるモータ2と、冷却液配管3と、循環ポンプ4と、熱交換器5と、制御手段の一例としての制御装置8と、ガス吸排気部10と、冷却液供給手段の一例としての冷却液保管シリンダ6と、アクチュエータ7と、切替スイッチ9とを備える。
ここで、冷却液は、電気絶縁性と良好な熱伝導性をもつことが望ましく、例えば、フロリナート(商標)のようなフッ素系不活性液体を用いることができる。因みに、フロリナートは、低い粘性、高い電気絶縁性、高い熱伝導性、不燃性、無臭及び無毒などの性質を有している。
モータ2は、ロータ2aと、ステータ2bと、ロータ2aとステータ2bとを収容するケース2cと、気体取り出し突起部2dとを有する。ケース2c内には、ロータ2aとステータ2bとに臨む内部空間がある。モータ2に注入された冷却液は、その内部空間に入り存在することになる。
図2は、本発明の一実施形態に係るロータ2aの周囲の構成を説明する図である。
ロータ2aの回転軸方向の端面2eには、図2(A)に示すように、ケース2cの内部空間に存在する冷却液を攪拌するための複数(例えば、4つ)の攪拌突起2fが回転軸方向に起立するように設けられている。なお、ロータ2aの両側の端面に攪拌突起2fを設けるようにしてもよい。
攪拌突起2fは、ロータ回転軸Oから半径方向に少しずれた位置Aから、ロータの外周Cよりもロータ回転軸O側の位置Bまでにわたって形成されている。攪拌突起2fの形状は、攪拌突起2fのロータ回転軸方向の高さHを、ロータ回転軸Oから半径方向の距離rで示すと、図2(B)に示すように、攪拌突起2fは、攪拌突起の位置A(内周端)では、攪拌突起の高さが最大の高さのHaとなっており、そこから半径方向に進むにつれて徐々に低くなり、位置B(外周端)において高さが0となっている。このような、攪拌突起2fの突起の高さの半径方向における変化は、距離rを用いて示すと、dH/dr≦0となっている。なお、本実施形態の攪拌突起2fは、位置Aと位置Bとの間の所定の位置において、突起の高さが低くなるように形成されている。このような形状となっているので、後述する冷却液が最低液位の場合において、攪拌突起2fが冷却液と衝突する面積を抑えることができ、攪拌突起2fによるロータ2aの回転への抵抗や、衝突に起因して発生する熱を低減することができる。
図1に戻り、本実施形態におけるモータ2は、ロータ2aの周囲に冷却液を流さないとした場合における連続定格が50KWであり、動作効率が例えば95%の性能を備えている。気体取り出し突起部2dは、モータ21のケース21cの上部に上方に突出するように形成されている。
気体取り出し突起部2dは、内部に気体を収容可能な空間を有し、モータ2内の冷却液が流れる(ロータとステータとに臨む)内部空間と連通している。更に、気体取り出し突起部2d内の空間は、気体配管10aにも連通している。気体取り出し突起部2dがケース2cの他の部分より上方へ突出しているので、モータ2が或る程度傾いても、気体取り出し突起部2d内の空間が冷却液で塞がれることが防止される。このため、モータ2がある程度傾いたとしても、モータ2の内部空間と気体配管27aとの連通状態が確保される。
冷却液配管3は、熱交換器5から押し出される冷却液がモータ2内部に注入されるように導くための配管である。
循環ポンプ4は、モータ2内から冷却液を負圧によって引き出すとともに、冷却液を循環させるためのポンプである。
熱交換器5は、循環ポンプ4によって流入された冷却液をエンジンラジエータ(図示せず)によって冷却される2次冷却水によって冷却させる、いわゆる水冷式の熱交換器である。本実施形態では、熱交換器5は、例えば、最大30KWの冷却能力を有する熱交換器としている。
冷却液保管シリンダ6は、冷却液を保管する冷却液貯め部6b、空気を収容するエア貯め部6cと、冷却液貯め部6bとエア貯め部6cとの容積を変更させるためのシリンダ・ロッド(ピストン)6aとを有する。
エア貯め部6cには、気体配管10aが接続されており、気体取り出し突起部2dと気体配管10aを介して連通している。気体配管10aにおける気体取り出し突起部2dとエア貯め部6cとの間の経路には、ガス吸排気部10が設けられている。
ガス吸排気部10は、気体配管10a内部のガス圧が所定の最大圧力以上になった(つまり、ガス圧が異常上昇した)場合に、気体配管10aを大気開放して内部ガスを外へ放出し、気体配管10a内部のガス圧が所定の最低圧力以下になった(つまり、ガス圧が異常低下した)場合に、大気開放して外の空気を気体配管10a内に吸入する。これによって、例えば、モータ2内にガスが溜まっている状態で温度上昇によって内圧が高くなった場合であっても、あるいは、低温状態となってモータ2の内圧が下がった場合であっても、内圧を適切な範囲内にとどめて、気体配管10aへの外部圧力(例えば、大気圧)による負荷を低減することができる。なお、ガス吸排気部10からは気化した冷却液の蒸気が外へ放出される可能性があるので、冷却液には、人体や地球のオゾン層やその他の環境に対し無害な物質を用いることが望ましい。
アクチュエータ7は、制御装置8の制御により、シリンダ・ロッド6aを駆動する。
アクチュエータ7がシリンダ・ロッド6aを冷却液貯め部6bの容積が増加する方向、すなわちモータ2内の冷却液の液位を下げる方向(図面「下げ」方向)に移動させると、冷却液貯め部6bの容量が増加し、エア貯め部6cの容量が減少し、冷却液を循環させる配管内の冷却液の一部が冷却液貯め部6bへ吸入され、モータ2内に存在する冷却液の量が減少し、その減少量に相当する量のエア貯め部6c内の気体が気体配管10aを通じて気体取り出し突起部2dからモータ2内に供給される。
また、アクチュエータ7がシリンダ・ロッド6aを冷却液貯め部6bの容積が減少する方向、すなわちモータ2内の冷却液の液位を上げる方向(図面「上げ」方向)に移動させると、冷却液貯め部6bの容量が減少し、エア貯め部6cの容量が増加し、冷却液貯め部6bの減少した容量に相当する冷却液が、冷却液配管3を通じてモータ2内に供給されて、モータ2内に存在する冷却液の量が増加し、その増加量に相当する量のモータ2内の気体が、エア貯め部6cに吸入される。
切替スイッチ9は、運転者によって、省エネルギー運転モード(省エネモード)と馬力優先モードとのいずれかのモードに切替設定できるようになっており、その切替設定に応じて、いずれのモードであるかを示す運転モード信号を制御装置8に出力する。
運転者は、典型的には、例えば、馬力が必要であることが多い場面では、切替スイッチ9を馬力優先モードに設定し、それ以外の場面においては、切替スイッチ9を省エネモードに設定する。
制御装置8は、切替スイッチ9から出力された運転モード信号に基づいて、モータ2内の上述した内部空間に存在する冷却液の量をモータ回転数に応じて制御するか否かを判定する。本実施形態では、制御装置8は、運転モード信号が省エネモードの場合には、アクチュエータ7によってシリンダ・ロッド6aを駆動して、冷却液保管シリンダ6に保管される冷却液の量を調整させて、モータ1の内部空間に存在する冷却液が所定の最低液位となるように制御する。
また、制御装置8は、運転モード信号が馬力優先モードの場合には、図示しない回転数センサからモータ2の回転数を取得し、当該回転数に応じて、モータ2の内部空間に存在する冷却液の量を制御する。例えば、モータ2の回転数が極低速(例えば、100rpm以下)である場合には、制御装置8は、アクチュエータ7によってシリンダ・ロッド6aを駆動することにより、冷却液保管シリンダ6に保管される冷却液の量を制御させて、モータ2の内部空間に存在する冷却液の液面の高さが最高液位(例えば、モータ2内部に冷却液が充満した状態)となるように制御する。また、モータ2の回転数が低速(例えば、100rpmより速く、3000rpm以下)である場合には、制御装置8は、アクチュエータ7によってシリンダ・ロッド6aを駆動することにより、冷却液保管シリンダ6に保管される冷却液の量を制御させて、モータ2の内部空間に存在する冷却液の液面の高さが中間液位となるように制御する。また、モータ2の回転数が高速(例えば、3000rpmより速い)である場合には、制御装置8は、アクチュエータ7によってシリンダ・ロッド6aを駆動することにより、冷却液保管シリンダ6に保管される冷却液の量を制御させて、モータ2の内部空間に存在する冷却液の液面の高さが最低液位となるように制御する。
図3は、本発明の一実施形態に係る冷却液の液面の高さ毎のモータ2内の状態を説明する図である。図3(A)は、冷却液を最低液位にした場合におけるモータ2内の状態を示し、図3(B)は、冷却液を中間液位にした場合におけるモータ2内の状態を示し、図3(C)は、最高液位にした場合におけるモータ2内の状態を示す。なお、図3中においては、ステータ2bは、図示を省略している。
冷却液を最低液位にした場合には、図3(A)に示すように、ロータ2aは、最も低い位置の近傍が冷却液に沈み込むようになる。また、ロータ2aの攪拌突起2fは、もっとも低い位置の近傍に存在する場合において、外周側の一部のみが冷却液に沈みこととなる。なお、本実施形態では、最低液位としては、例えば、冷却液をモータ2内に充満させた場合の高さ(hmax)の0.25倍の高さとしている。
この状態では、ロータ2aと冷却液との接触が少ないとともに、攪拌突起2fと冷却液との接触も外周部の一部のみとなっているので、ロータ2aの回転に対する冷却液の粘性抵抗の影響を抑えることができる。このように冷却液を最低液位にした状態で、モータ2を例えば、3000rpmよりも速い回転で動作させるようにすると、攪拌突起2fの外周側の一部が冷却液と衝突することとなり、冷却液を砕いて冷却液をミスト状にする。なお、ミスト状の冷却液を冷却ミストということとする。このように生じた冷却ミストは、モータ2内に充満する。冷却ミストは、単位質量あたりの表面積が大きく熱に対する吸収効率が高いので、ステータコイルエンドなどの高温部を効率的に冷却することができる。
また、このように高回転で動作している場合には、上述のように攪拌突起2fの外周部の一部が冷却液と衝突して冷却ミストを生じさせるので、冷却ミストに相当する分だけ冷却液の液面が下がる。この際、攪拌突起2fは、外周端に至って高さが減少している形状となっているので、攪拌突起2fが冷却液と接触する面積が減って、モータ2内の冷却ミストの量が必要以上にならないようにすることができるとともに、攪拌突起2fが冷却液と接触することによるモータ2の回転ロスを低減することができる。
冷却液を中間液位にした場合には、図3(B)に示すように、ロータ2aは、ロータ2aの中心まで冷却液に沈み込むようになる。本実施形態では、中間液位としては、例えば、冷却液をモータ2内に充満させた場合の高さ(hmax)の0.5倍の高さとしている。また、ロータ2aの攪拌突起2fは、ロータ回転軸の中心よりも低い位置に存在する場合において、全体が冷却液に沈みこととなる。この状態で、モータ2を例えば、800rpm程度の低速回転で動作させるようにすると、攪拌突起2fは、冷却液を細かく砕かずに、冷却液をすくいあげることなる。このようにすくいあげられた冷却液は、モータ2内部で飛び散ってステータコイルエンド等の高温部を効果的に冷却する。
中間液位の状態では、ロータ2a及びステータ2bと、冷却液との接触が最低液位の状態より多くなるので、ロータ2aやステータ2bを効果的に冷却することができる一方、最低液位の状態よりは、ロータ2aの回転に対する冷却液の粘性抵抗の影響(モータの動作効率や熱の発生)が大きくなる。中間液位の状態においては、低速回転時(例えば、100rpmより速く、3000rpm以下)であれば、冷却液とロータ2aとが接触することにより発生する熱を、冷却液によって十分に取り除くことができ、さらに、最低液位の状態で許容される電流よりもより大きな電流をモータ2に流しても十分に冷却することができる。このため、最低液位とした場合よりもより大きなトルクをモータ2により発生させることができる。
冷却液を最高液位にした場合には、図3(C)に示すように、ロータ2aは、全体が冷却液に沈み込むようになる。本実施形態では、最高液位としては、例えば、冷却液をモータ2内に充満させた場合の高さ(hmax)としている。また、ロータ2aの攪拌突起2fは、常に冷却液中に存在することとなる。
最高液位の状態では、ロータ2aやステータ2bと、冷却液とが常に接触するようになっており、モータ2を例えば、100rpm以下の極低速回転動作であれば、冷却液とロータ2aとの接触による発熱の影響を殆ど受けず、ロータ2aやステータ2bを効果的に冷却することができる。この状態では、攪拌突起2fがモータ2内に充満した冷却液を攪拌するので、冷却液による冷却を効果的に行うことができる。したがって、モータ2に中間液位の状態で許容される電流よりも更に大きな電流を流しても十分に冷却することができる。これにより、より大きなトルクをモータ2に発生させることができる。
図1に戻り、制御装置8は、アクチュエータ7によるシリンダ・ロッド6aの押し込み長さ(シリンダ押し込み長さという)を制御することにより、モータ2内部の液面の高さを制御している。
ここで、シリンダ押し込み長さと、冷却液の液面の高さとの関係を以下に説明する。
図4は、シリンダ押し込み長さと、冷却液の液面高さとの関係を説明する図である。
モータ2が水平の状態においては、モータ2の内部空間に存在する冷却液の液量(容積)Vとモータ内の液面の高さhとは、モータ2の内部構造によって決まる関数Fによって、式(1)で示される。
V=F(h) (1)
ここで、モータ2内の冷却液の液面の高さhは、図4(A)に示すように、モータ2の最下の位置からの高さとなっている。なお、モータ2内に冷却液を充満させた場合における液面の高さをhmaxで表す。
本実施形態におけるモータ2においては、関数Fは、図4(B)に示すように、単調増加関数となっている。なお、Vmotorは、モータ2に冷却液を充満させた場合における冷却液の容積を示している。
式(1)より、液面高さhは、Fの逆関数F−1によって、式(2)で表わされる。
h=F−1(V) (2)
冷却液保管シリンダ6の冷却液貯め部6bの断面積(冷却液が貯められる領域の断面積)をSとすると、モータ2内の冷却液の容積Vと、シリンダ押し込み長さxとの関係は、式(3)で表される。
V=Vmotor−Sx (3)
なお、x=0において、V=Vmotorとなるように各部が構成されているものとする。
上記した式(2)及び式(3)から、モータ2内の液面の高さhと、シリンダ押し込み長さxとの関係は、式(4)で表される。
h=F−1(Vmotor−Sx) (4)
式(4)の関係は、図4(C)に示すようになる。ここで、x0は、モータ2内部の冷却液の液面高さhがゼロとなる場合におけるシリンダ押し込み長さxの値を示し、xmaxは、シリンダ押し込み長さの最大長さを示している。図4(C)に示すように、シリンダ押し込み長さxを調整することにより、モータ2内の冷却液の液面を所望の高さに制御できることがわかる。
ここで、モータ2内に冷却液を充満させた場合におけるシリンダ押し込み長さxを0として各部を構成していたとしても、使用によって冷却液が漏れる等すると、シリンダ押し込み長さxが0において、モータ2内に冷却液が充満していない状況が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態では、冷却液保管シリンダ6により多くの冷却液を保管するようにして、シリンダ押し込み長さxinit(0よりも長い長さ)において、モータ2内に冷却液が充満するようにしている。
図4(D)には、より多くの冷却液を保管するようにした場合におけるシリンダ押し込み長さxと液面高さhとの関係を示している。図4(D)は、図4(C)におけるx=0がxinitに対応するようなグラフとなっている。
図4(D)に示すように、シリンダ押し込み長さxをxinitとすると、モータ2内に冷却液を充満させることができ、それより更に押し込むことにより、モータ2内の冷却液を減少させることができる。
ここで、xinitの具体的な値は、モータ2内に冷却液が充満したことを検出する検出器を備えるようにし、当該検出器の検出結果によって、検出することができる。例えば、xinitを所定時間毎に検出するようにすると、常に、モータ2内の冷却液の高さを正確に調整することができる。
なお、モータ2内に冷却液が充満しているか否かの検出方法としては、次のような方法がある。すなわち、モータ2内の内部空間の下部及び最上部の2箇所に温度センサを設け、制御装置8が、これら温度センサの出力を比較しつつ、シリンダ・ロッド6cをモータ2内の冷却液の高さを上げる方向(図1中の「上げ」方向)に徐々に引き抜く。そして、制御装置8が、2箇所の温度センサからの出力に大きな差異があれば、下部の温度センサだけが冷却液に沈んでいると把握し、両方の温度センサからの出力が略同じ出力となった場合には冷却液がモータ2内に充満していると把握する。なお、制御装置8は、充満していると把握した場合におけるシリンダ押し込み長さxをxinitとして検出し、xinitに基づいて、シリンダ押し込み長さxと液面高さhとの関係を調整し、この調整した関係に基づいて以降における液面高さの調整制御に利用する。
図1に戻り、制御装置8は、切替スイッチ9から出力された運転モード信号に基づいて、モータ2の動作を制御する。例えば、制御装置8は、運転モード信号が省エネモードの場合には、省エネ運転に比較的適した制御、すなわち、モータ2に供給する最大電流値を比較的低い所定の電流値(ケース2c内の冷却液の液面の高さが最低液位である場合におけるモータ2の定格電流値)とした範囲内での制御を行う。また、制御装置8は、運転モード信号が馬力優先モードの場合には、高馬力運転に比較的適した制御、すなわち、モータ2に供給する最大電流値を高いトルクを発生させるための高い電流値(例えば、ケース2c内の冷却液の液位に応じて許容される最大電流値)とした範囲内での制御を行う。
次に、モータ利用機械1の冷却システムの動作について説明する。
図5は、図1に示す冷却システムの処理動作のフローチャートである。
制御装置8は、切替スイッチ9から運転モード信号を受信すると、運転モード信号の内容を判断する(ステップS1)。ここで、運転モード信号の内容が省エネ運転モードであれば、制御装置8は、モータ2の内部の冷却液の液位を最低液位にするように制御する(ステップS5)。
具体的には、制御装置8は、アクチュエータ7によってシリンダ押し込み長さを、最低液位に対応する長さに調整する制御を行う。これによって、モータ2内の冷却液の液位が最低液位となり、モータ2の内部の冷却液が少量となるので、冷却液とロータ2aとの接触面が少なくなるとともに、攪拌突起2fと冷却液との接触が攪拌突起2fの一部となるので、ロータ2aの回転損失を低減することができる。したがって、モータ2が効率よく回転動作することができる。例えば、防災用オフロード自動車が効率よく高速移動することができる。
また、ステップS1において、運転モード信号の内容が馬力優先であれば、制御装置8は、モータ2の回転数をセンサから取得し、回転数が極低速、低速、又は、高速のいずれであるかを判断する(ステップS2)。
この結果、極低速と判断した場合には、制御装置8は、モータ2の内部の冷却液の液位を最高液位にするように制御する(ステップS3)。
具体的には、制御装置8は、アクチュエータ7によってシリンダ押し込み長さを、最高液位に対応する長さ(xinit)に調整する制御を行う。これによって、モータ2内の冷却液の液位が最高液位となり、ロータ2aやステータ2bと、冷却液とが常に接触するようになる。モータ2のロータ2aは、極低速回転しているので、ロータ2aの回転に対する冷却液の粘性抵抗に影響力が弱いので問題がなく、ロータ2aやステータ2bを効果的に冷却することができる。この状態では、攪拌突起2fがモータ2内に充満した冷却液を攪拌するので、冷却液による冷却を効果的に行うことができる。このため、モータ2に大電流を供給して、高トルクを発生させても、モータ2が過熱するおそれがない。
また、ステップS2の結果、低速と判断した場合には、制御装置8は、モータ2の内部の冷却液の液位を中間液位にするように制御する(ステップS4)。
具体的には、制御装置8は、アクチュエータ7によってシリンダ押し込み長さを、中間液位に対応する長さに調整する制御を行う。これによって、モータ2内の冷却液の液位が中間液位となり、ロータ2aは、ロータ2aの中心まで冷却液に沈み込むようになる。この場合、ロータ2aの攪拌突起2fは、ロータ回転軸の中心よりも低い位置に存在する場合において、全体が冷却液に沈みこととなる。この状態においては、低速回転時(例えば、100rpmより速く、3000rpm以下)であるので、冷却液とロータ2aとが接触することにより発生する熱を、冷却液によって十分に取り除くことができ、さらに、最低液位の状態で許容される電流よりもより大きな電流をモータ2に流しても十分に冷却することができる。このため、最低液位とした場合に発生できるトルクよりも大きなトルクをモータ2により発生させることができる。
また、ステップS2の結果、高速と判断した場合には、制御装置8は、モータ2の内部の冷却液の液位を最低液位にするように制御する(ステップS5)。したがって、モータ2が効率よく高回転動作することができる。例えば、防災用オフロード自動車が効率よく高速移動することができる。
このように、上記実施形態によれば、モータの回転速度に応じてモータ内の冷却液の高さを調整することにより、モータの冷却方法を変えるようにしたので、各回転速度に適した最適な冷却を行うことができる。このため、各回転速度においてモータ2により大きな電流を流すことができるようになり、モータ2により大きなトルクを発生させることが可能になる。
また、上記実施形態によれば、モータ2の内部に冷却液を隔離するためのカバー部材や隔壁を備えておく必要がないので、耐震・耐衝撃性を維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の適用範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
例えば、上記実施形態では、攪拌突起2fの形状を図2に示すようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、冷却液の粘性が高いために中間液位から最高液位までの状態において十分に攪拌できない場合には、次のようにすることができる。
図6は、本発明の変形例に係る攪拌突起の形状を示す図である。
攪拌突起2fは、外周端(位置B)近傍において、外周端に近づくにつれて高さが徐々に減少する形状とし、その部分よりも内周側において図2に示す攪拌突起の高さ(Ha)より高い部分を有する形状としてもよい。係る攪拌突起2fによれば、より効果的に冷却液を攪拌することができる。
また、上記実施形態においては、制御装置8は、馬力優先モードの場合に、回転速度に応じて冷却液の液位を3段階のいずれかに切り替えるようにしていたが、回転速度に応じてより多くの段階に切り替えるようにしてもよく、また、次に示すように、連続的に切り替えるように制御してもよい。
図7は、本発明の変形例に係るモータの回転数と、冷却液の液面高さとの関係の一例を示す図である。
制御装置8を、回転数センサからモータ2の回転数を逐次受信するようにし、図7に示すような単調減少線(曲線又は折れ線)で示される対応関係に基づいて、当該回転数に対応する液面高さを検出するようにし、検出した液面高さになるようにモータ2内の冷却液の液面高さを調整するようにしてもよい。このようにすると、モータ2の回転数に応じて、その回転数において適した冷却を行うことができ、より大きなトルクを発生させることができるようになる。
また、上記実施形態において、モータ2内に、冷却液の液面が所定の位置より低下したことを検出する液面低減センサを備えるようにしてもよい。この液面低減センサによると、液漏れ等によりモータ内部の冷却液の量が異常に減少したことを適切に検出することができる。
また、上記実施形態では、モータ利用機械として、防災用オフロード電気自動車を例に説明していたが、本発明はこれに限られず、大トルクを必要とするモータを搭載した他のモータ利用機械に適用することができる。
本発明の一実施形態に係るモータ利用機械の要部の構成図である。 本発明の一実施形態に係るロータの周囲の構成を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る冷却液の液面の高さ毎のモータ2内の状態を説明する図である。 シリンダ押し込み長さと、冷却液の液面高さとの関係を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る冷却システムの処理動作のフローチャートである。 本発明の変形例に係る攪拌突起の形状を示す図である。 本発明の変形例に係るモータの回転数と、冷却液の液面高さとの関係を示す図である。
符号の説明
1 防災用オフロード自動車、2 モータ、2a ロータ、2b ステータ、2c ケース、2d 気体取り出し突起部、2e 端面、2f 攪拌突起、3 冷却液配管、4 循環ポンプ、5 熱交換器、6 冷却液保管シリンダ、6a シリンダ・ロッド、6a エア貯め部、6b 冷却液貯め部、7 アクチュエータ、8 制御装置、9 切替スイッチ、10 ガス吸排気部。

Claims (6)

  1. ロータ(2a)とステータ(2b)とが収容されたケース(2c)を有するモータ(2)、を搭載したモータ利用機械(1)において、
    前記ケース(2c)内の前記ロータ(2a)と前記ステータ(2b)とに臨む内部空間に冷却液を注入し、且つ前記内部空間から前記冷却液を排出する冷却液供給手段(6)と、
    前記モータ(2)の回転数に応じて、前記冷却液供給手段を制御して、前記内部空間に存在する前記冷却液の量を変更する制御手段(8)と
    を備えるモータ利用機械。
  2. 前記制御手段(8)は、前記モータ(2)の回転数が高いほど、前記内部空間に存在する前記冷却液の量を減少させる
    請求項1に記載のモータ利用機械。
  3. 前記ロータ(2a)の端面に、前記ロータ(2a)の回転軸方向に起立し、前記内部空間内の冷却液を攪拌するための攪拌突起部(2f)を有し、前記攪拌突起部(2f)は、前記ロータ(2a)の回転軸から半径方向に最も遠い部分において、回転軸方向の高さが最低となるように形成されている
    請求項2に記載のモータ利用機械。
  4. 前記攪拌突起部(2f)は、前記ロータ(2a)の回転軸側から半径方向に遠ざかるほど、回転軸方向の高さが低くなるように形成されている
    請求項3に記載のモータ利用機械。
  5. 前記攪拌突起部(2f)は、前記ロータ(2a)の回転軸側の端部の回転軸方向の高さより、回転軸から最も遠い端部の回転軸方向の高さが低くなっている
    請求項3に記載のモータ利用機械。
  6. 前記制御手段(8)は、前記内部空間に存在する前記冷却液の量を、前記ロータの攪拌突起部(2f)の少なくとも一部に冷却液が接触可能な量以上の範囲で変更する
    請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載のモータ利用機械。
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