JP2008303658A - 吐水切替装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所要部品点数が少なく且つ小型に構成でき、更に使用者に対してクリック感を効果的に伝えることのできるクリック機構付きの吐水切替装置を提供する。
【解決手段】吐水切替え用の回転式のハンドル18を継手24に回転可能に保持させて成る吐水切替装置において、ハンドル18の軸方向位置の規制部材として板ばね84を継手24に組み付けて、板ばね84に軸方向の係入凸部86,87を、ハンドル18の上面に係入凹部92-1,92-2,94-1,94-2を設け、それらによって吐水切替位置でクリック感を発生させるようにする。
【選択図】 図5

Description

この発明は水栓における吐水切替装置に関し、詳しくは吐水切替時にクリック感を発生させるクリック機構付きのものに関する。
通常、水栓は吐水状態が切替可能となしてあり、吐水状態を切り替えるための吐水切替装置が備えられている。
例えば従来の水栓では通例シャワー吐水と1本の整流束でのストレート吐水とを切替可能となしてあり、その切替えのためにシャワー吐水口とストレート吐水口とを別々の位置に配置、詳しくはストレート吐水口を中心部に、シャワー吐水口をストレート吐水口を取り囲むようにその外周側に配置した上、吐水切替装置によってシャワー吐水口からのシャワー吐水とストレート吐水口からのストレート吐水とを切り替えるようになしてある。
この場合の吐水切替装置は、シャワー吐水口への吐水路とストレート吐水口への吐水路との一方を閉鎖して他方を開放、または一方を開放して他方を閉鎖するようになしてある。
図9及び図10はこのような吐水切替装置の例を示したものである(下記特許文献1)。
図9において、200は水栓における吐水ヘッド202に設けられた吐水切替装置で、204は散水部材206の中心部に設けられたストレート吐水口、208はそのストレート吐水口204を取り囲むように外周側に設けられた、小孔の複数の散水孔208aから成るシャワー吐水口である。
210,212はストレート吐水口204,シャワー吐水口208への吐水路で互いに独立に形成されている。また214,216(図10参照)は、それら吐水路210,212に連通して設けられた連通開口である。
これら連通開口214,216は、弁プレート218を貫通する形態で設けられている。
220は吐水路210,212の切替えを行う弁体で、アーム222,軸224を介してシーソー式のスイッチ操作部226に作動的に連結されている。
これら図9,図10に示す吐水切替装置200の場合、スイッチ操作部226の正面(図9中右側)から見て左端部を押動操作すると、弁体220が軸224,アーム222と一体に回動して、図10(A)に示しているように一方の連通開口214を閉鎖、他方の連通開口216を開放状態とする。即ちストレート吐水口204に到る吐水路210を閉鎖、シャワー吐水口208に到る吐水路212を開放状態とする。
ここにおいて給水はシャワー吐水口208へと導かれて、そこから外部にシャワー吐水される。
一方スイッチ操作部226の右端部を押動操作すると、今度は弁体220が図10(B)に示しているように一方の連通開口214を開放、他方の連通開口216を閉鎖した状態となる。即ちストレート吐水口204に到る吐水路210を開放、シャワー吐水口208に到る吐水路212を閉鎖した状態となる。
ここにおいて給水はストレート吐水口204に導かれて、そこから外部に1本の整流束でストレート吐水される。
しかしながらここに示す吐水切替装置200の場合、ストレート吐水口204,シャワー吐水口208が別々に設けてあることから、それらストレート吐水口204,シャワー吐水口208それぞれによる吐水面積(吐水空間)が狭くならざるを得ず、これに伴って散水孔208aの孔数が制限されたり、またストレート吐水口204の口径が狭く制限されたりし、快適なシャワー吐水,ストレート吐水の実現が困難である問題がある。
またシャワー吐水とストレート吐水との切替えのための切替機構が複雑となり、そしてこれに伴って吐水切替装置200全体が必然的に大型化してしまい、美観を損ねたり、またデザインの自由度が制限されたりする問題が生ずる。
そこで本出願人は、先の特許願(下記特許文献2)において図11に示すような吐水切替装置を提案している。
この吐水切替装置は、保持部材にて保持した回転式のハンドルとハンドルの内側の吐水切替部材とにまたがって、ハンドルの回転運動を吐水切替部材の軸方向の昇降運動に運動変換するカム機構を設け、ハンドルの一方向の回転操作且つ第1吐水切替位置で吐水切替部材を下降位置から上昇位置に位置切替えし、またハンドルの他方向の回転操作且つ第2吐水切替位置で吐水切替部材を上昇位置から下降位置に位置切替えして、吐水状態を上昇位置に対応した第1吐水状態と、下降位置に対応した第2吐水状態とに切り替えるようになしている。
詳しくは、図において228は保持部材としての継手で、この継手228に、吐水切替え用の回転式のハンドル230が回転可能に保持されている。
このハンドル230の径方向内側には、互いに別体をなす散水部材234と筒部材232とからなる吐水切替部材236が配置されており、そしてそれらにまたがって、ハンドル230の回転運動を吐水切替部材236の軸方向の昇降運動に変換するカム機構として、ハンドル230の内周面に螺旋状をなす溝238が、また吐水切替部材236の側に、具体的には筒部材232の外周面に、螺旋溝238に摺動可能に嵌入する凸部240が設けられている。
この吐水切替装置では、ハンドル230を回転操作すると直接的には吐水切替部材236における筒部材232が、螺旋状の溝238と凸部240との案内作用で昇降させられ、そしてその昇降移動に連動して散水部材234が昇降移動せしめられる。
散水部材234には、下面の中央側に小孔からなる複数の(多数の)散水孔242にて構成されたシャワー口244が設けてあるとともに、シャワー口244の外周側に筒状に立上った堤部246が設けられ、また筒部材232と堤部236との間にシャワー口244を取り囲むストレート吐水用の周孔248が設けられている。
この吐水切替装置では、ハンドル230を一方向に回転操作すると、上記の螺旋状の溝238と凸部240とによるカム機構(ここではねじ機構)によって、筒部材232が先ず上昇移動させられ、そしてその移動途中で筒部材232の下端部の逆テーパ部252が散水部材234の下端外周部に当って、それ以後散水部材234が筒部材232とともに上昇移動させられる。
そしてそれらの上昇位置で散水部材234の堤部246の上端部が、かかる堤部246に対して軸方向に対向する状態に、継手228に保持された弾性材からなるシール部材250に当接して(図11(A)参照)、周孔248がそこで遮断され、給水がシャワー口244だけに導かれてそこからシャワー吐水される。
一方、ハンドル230を上記とは逆方向の他方向に回転操作すると、これとともに筒部材232と散水部材234とが下降移動し、そしてある位置で散水部材234が下降停止するとともに、引き続いて筒部材232が更に下降して周孔248を開放する(図11(B)参照)。
この状態では給水がシャワー口244に導かれるとともに、その一部が周孔248へと導かれて、シャワー口244と周孔248との両方とから吐水され、全体としてその吐水が1本の整流束からなるストレート吐水となる。
この図11に示す吐水切替装置では、単にハンドル230を回転操作するだけで、シャワー吐水とストレート吐水とに吐水状態を切り替えることができる。
この図11に示す吐水切替装置の場合、シャワー口244がシャワー吐水のための吐水口と、ストレート吐水のための吐水口とを兼ねており、従ってシャワー吐水及びストレート吐水の吐水面積を広くとることが可能であり、また従来のようにシャワー吐水口,ストレート吐水口が別々のスペースを占めることによる吐水装置全体の大型化の問題を解決し得て、吐水切替装置をコンパクトに構成でき、更に吐水切替装置の構造を簡素化することができる。
以上の吐水切替装置は、ハンドル230を回転操作することによって吐水切替部材を軸方向に昇降移動させ、吐水状態をストレート吐水とシャワー吐水とに切り替えるものであるが、こうしたものに限らず、ハンドル230の回転操作によって吐水状態を切り替えるものにあっては、吐水切替位置でクリック感を発生させるようになしておくことが、使用者にハンドルが吐水切替位置に到ったことを明確に感知させ得、水栓の使い勝手を良くしまた操作フィーリングを良好となし得て望ましい。
ハンドルを回転させることによって吐水状態を切り替えるものにおいて、吐水切替位置でクリック感を発生させるクリック機構を備えたものは従来幾つか提案されている。
例えば下記特許文献3には吐水器具についての発明が示され、そこにおいてハンドルの回転操作時にクリック感を発生させるクリック機構を備えたものが開示されている。
しかしながらこの特許文献3に開示のものは、径方向外方に突出する形態で設けた係入凸部を、径方向に対向する状態に設けた対応する係入凹部に弾性的に係入させてクリック感を発生させるものであり、この場合クリック感発生のためのクリック部材を径方向に設けるスペースを必要とし、吐水切替装置が径方向に大型化してしまう問題がある。
一方、下記特許文献4にもハンドルの回転に伴ってクリック感を発生させるようになしたものが開示されているが、この特許文献4に開示のものにおいても、径方向に突出させた係入凸部を、対応する係入凹部に弾性的に係入させてクリック感を発生させるものであり、基本的に特許文献3に開示のものと同様の問題を有するものである。
他方、下記特許文献5にはディスク弁についての考案が示され、そこにおいてハンドルの軸方向において係入凸部を対応する係入凹部に弾性的に係入させてクリック感を発生させるようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献5に開示のものでは、クリック感を発生させるための係入凸部を備えたクリック部材と、係入凹部を備えたクリック部材とがそれぞれ別部品として組み込まれなければならず、必然的に所要部品点数が多くなり、またクリック機構の構造が複雑化してしまう問題がある。
またこの特許文献5に開示のものでは、クリック感を発生させるための部材が、ハンドルとは別部材として、ハンドルとスピンドルとの間に介在させてあり、係入凸部が係入凹部に弾性的に係入する際の衝撃、即ちクリック感発生時の衝撃がその介在部材で発生するため、衝撃つまりクリック感がハンドルを操作する使用者の手に伝わり難く、使用者が感じ取ることのできるクリック感が必然的に弱くなってしまう問題も有している。
特開2001−11916号公報 特開2006−193923号公報 特開2001−173053号公報 特開2004−257201号公報 実開平4−14869号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、所要部品が少なく且つ小型に構成でき、更に使用者に対してクリック感を効果高く伝えることのできるクリック機構付きの吐水切替装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、吐水切替え用の回転式のハンドルを保持部材に回転可能に保持させ、該ハンドルを吐水切替位置まで回転操作することで吐水状態を切り替えるようになした吐水切替装置において、前記ハンドルの上面に当接して該ハンドルの軸方向位置を規定する規制部材としてリング状をなす板ばねを前記保持部材に回転方向に位置決状態に組み付けるとともに、該板ばねの下面と前記ハンドルの上面との一方に、他方に向って軸方向に突出する係入凸部を、該他方には、該ハンドルが前記吐水切替位置に到ったときに該係入凸部を前記板ばねのばね力で弾性的に係入させる係入凹部をそれぞれ設けて、該板ばねと該ハンドル及びそれらに設けた係入凸部と係入凹部とを含んでクリック機構を構成し、該ハンドルが前記吐水切替位置に到ったときにクリック感を発生させるようになしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記ハンドルが回転方向に隔たった第1吐水切替位置と第2吐水切替位置とのそれぞれで吐水を切り替えるものとなしてあり、それら第1吐水切替位置と第2吐水切替位置とのそれぞれで前記係入凸部を前記係入凹部に弾性的に係入させてクリック感を発生させるようになしてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記ハンドルの径方向内側には吐水切替部材が設けてあって、該ハンドルと該吐水切替部材とにまたがって、該ハンドルの回転運動を該吐水切替部材の軸方向の昇降移動に運動変換するカム機構が設けてあり、該ハンドルの一方向の回転操作により且つ前記第1吐水切替位置で該吐水切替部材を下降位置から上昇位置に位置切替えし、また該ハンドルの他方向の回転操作により且つ前記第2吐水切替位置で該吐水切替部材を上昇位置から下降位置に位置切替えして、吐水状態を該上昇位置に対応した第1吐水状態と該下降位置に対応した第2吐水状態とに切り替えるようになしてあるとともに、該ハンドルの前記他方向の回転操作時の該ハンドルの軸方向の上昇移動を前記板ばねにて阻止するようになしてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記吐水切替部材には、下面の中央側に小孔からなる複数の散水孔にて構成されたシャワー口が設けてあるとともに、該シャワー口の外周側に筒状に立上った堤部が、該堤部の更に外周側に該シャワー口を取り囲むストレート吐水用の周孔が設けてあり、一方前記保持部材には、該堤部に対して軸方向に対向する位置に弾性材からなるシール部材が保持させてあり、該吐水切替部材の前記上昇位置で前記堤部の上端を該シール部材に押し付けて該周孔を遮断し、給水を前記シャワー口からシャワー吐水させるとともに、前記下降位置で該堤部を該シール部材から離間させて該周孔を開放し、給水を該シャワー口と周孔との両方とからの吐水によりストレート吐水させるようになしてあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1において、前記係入凸部を前記板ばねの下面に、前記係入凹部を前記ハンドルの上面に設けてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項2〜4の何れかにおいて、上記係入凸部を前記板ばねの下面に、前記係入凹部を前記ハンドルの上面に設け、且つ1つの前記係入凸部に対して対応する2つの係入凹部を前記ハンドルの回転方向に離隔して設け、該ハンドルの前記第1吐水切替位置で該1つの係入凸部を前記2つの係入凹部の一方に、該ハンドルの前記第2吐水切替位置で該係入凹部の他方に係入させるようになしてあることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項6において、前記板ばねには、前記ハンドルの回転方向に180°隔たった2個所に前記係入凸部が設けてあり、それぞれに対して2つずつの前記係入凹部が前記ハンドルの上面に設けてあることを特徴とする。
請求項8のものは、請求項7において、前記板ばねは、前記係入凸部の位置で全体がく字状に屈曲した形状に成形してあり、該屈曲形状に基いて下向きのばね力を及ぼすようになしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように請求項1のものは、ハンドルの上面に当接してハンドルの軸方向位置を規定する状態に保持部材に組み付けたリング状をなす板ばねの下面とハンドルの上面との一方に係入凸部を、他方に係入凹部を設けて、それら板ばねとハンドル及び係入凸部と係入凹部とを含んでクリック機構を構成し、ハンドルが吐水切替位置に到ったときにクリック感を発生させるようになしたもので、この請求項1の吐水切替装置では、使用者がハンドルを回転操作してハンドルが吐水切替位置に到ると係入凸部が係入凹部に弾性的に係入してクリック感を発生するため、使用者はハンドルが吐水切替位置に到ったことを明確に知ることができ、吐水切替装置を操作する際の操作性及び操作フィーリングが良好となる。
またこの請求項1では、係入凸部がハンドルの軸方向に突出して係入凹部に弾性的に係入するようになしてあるため、クリック感発生のためのクリック部材を径方向に設けるようになした従来のクリック機構付き吐水切替装置のように、クリック部材を設けるために径方向に大きなスペースを確保する必要もなく、それ故吐水切替装置をコンパクトに構成することができる。
またこの請求項1のものでは、ハンドルの軸方向位置を規定する規制部材を板ばねで構成して、その板ばねをクリック部材として用いているため、即ちクリック部材としての板ばねがハンドルの軸方向位置の規制部材を兼ねているため、更にはハンドル自体に(詳しくはその上面に)クリック感発生のための係入凹部又は係入凸部を設けているため、つまりハンドル自体がクリック部材を兼ねているため、かかる請求項1の吐水切替装置によれば所要部品点数を少なくすることができ、またこれに伴って構造を簡素化することができる。
加えてこの請求項1の吐水切替装置においては、使用者が直接操作する操作対象としてのハンドル自体がクリック部材として構成されているため、即ち係入凸部が係入凹部に弾性的に係入したときの衝撃が、操作対象であるハンドル自体に直接発生するため、その衝撃つまりクリック感が使用者の手に効果高く伝わり、従って使用者はクリック機構によるクリック感を明確に感じ取ることができる効果も得られる。
本発明では、ハンドルを回転操作して、回転方向に隔たった第1吐水切替位置と第2吐水切替位置とのそれぞれで吐水を切り替えるようになし、そしてそれら第1吐水切替位置と第2吐水切替位置とのそれぞれで、係入凸部を係入凹部に弾性的に係入させてクリック感を発生させるようになしておくことができる(請求項2)。
更にこの場合においてハンドルの径方向内側に吐水切替部材を設けておき、ハンドルと吐水切替部材とにまたがって、ハンドルの回転運動を吐水切替部材の軸方向の昇降移動に運動変換するカム機構を設け、ハンドルの一方向の回転操作により且つ第1吐水切替位置で、吐水切替部材を下降位置から上昇位置に位置切替えし、また他方向の回転操作且つ第2吐水切替位置で吐水切替部材を上昇位置から下降位置に位置切替えし、吐水状態を第1吐水状態と第2吐水状態とに切り替えるようになしておくことができる。
このとき、ハンドルの上昇移動を規制する部材が設けられていないと、ハンドルを他方向に回転操作して吐水切替部材を下降させる際に、その移動抵抗によってハンドルが持ち上げられてしまう(上方移動してしまう)恐れがあるが、本発明ではハンドルの上面に当接して位置規制するように板ばねが設けてあるため、ハンドルの他方向の回転操作時に円滑に吐水切替部材を下降移動させることができる(請求項3)。
この場合において、ハンドルの回転操作による吐水切替部材の上昇及び下降移動により、吐水状態をシャワー吐水からストレート吐水に若しくはその逆に切り替えるようになしておくことができる(請求項4)。
本発明において、上記係入凸部をハンドルの上面に、また係入凹部を板ばねの下面にそれぞれ設けておくことも可能であるが、請求項5に従って係入凸部を板ばねの下面に、係入凹部をハンドルの上面にそれぞれ設けておくことが望ましい。
また請求項2〜4の何れかにおいて、係入凸部を板ばねの下面に、係入凹部をハンドルの上面に設け、且つ1つの係入凹部に対し対応する2つの係入凸部をハンドルの回転方向に離隔して板ばねの側に設けておくことも可能であるが、請求項6に従い、板ばねの側の1つの係入凸部に対して、対応する2つの係入凹部をハンドルの回転方向に離隔してハンドル側に設け、ハンドルの第1吐水切替位置で1つの係入凸部を2つの係入凹部の一方に、ハンドルの第2吐水切替位置で2つの係入凹部の他方に係入させるようになしておくことができる。
請求項7は、ハンドル回転方向に180°隔たった2個所において板ばねに係入凸部を設け、そしてそれぞれに対して2つずつの係入凹部をハンドルの上面に設けるようになしたものである。
このように板ばねの180°隔たった2個所に係入凸部をそれぞれ設けておくことで、板ばねの付勢力がハンドルに対して偏って作用してしまい、そのことによって板ばね自体或いはハンドルが軸方向に対して傾いてしまう不具合を回避することができる。
この場合において板ばねは係入凸部の位置で全体がくの字状に屈曲した形状に成形しておき、その屈曲形状に基いて下向きのばね力をハンドルに及ぼすようになしておくことができる(請求項8)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図3において、10は吐水管で、12はその外殻管、14は内管である。内管14は内部に水路15を有している。
16は吐水管10の先端部の吐水口で、この吐水口16には、吐水切替え用の円筒状をなす回転式のハンドル18と、その内側の吐水切替部材20(図2及び図3参照)とを備えた吐水切替装置22が設けられている。
図2及図3において、24は吐水口16における継手(保持部材)で、上端部に円筒形状をなす嵌合部26を有しており、この嵌合部26が、内管14に形成された嵌込孔28に図中上向きに嵌め込まれている。
この嵌合部26の外周面には環状溝が形成されていて、そこに弾性シールリングとしてのOリング30が保持されており、このOリング30によって、嵌合部26と嵌込孔28との間が水密にシールされている。
継手24には、その中心部に軸方向且つ上下方向に貫通する吐水路32が形成されており、その上部詳しくは嵌合部26の内側位置に、給水から異物を除去するメッシュ部材からなるストレーナ34が装着されている。
継手24には係合溝36が形成されており、また対応する位置において内管14には装着溝38が形成されており、そこにロック部材40が装着されている。
ロック部材40は、係合溝36に係合する状態に装着溝38に装着されており、このロック部材40によって、継手24が内管14から図中下向きに抜け防止されている。
ロック部材40は、図1において前後方向(図中左右方向)にスライド移動可能であって、その前進位置で継手24の係合溝36に係合して、これを抜け防止状態にロックする。
また後退位置で継手24に対するロックを解除し、継手24を下向きに抜出可能とする。
図1に示しているように、内管14には後方(図中右方)に延びるアーム42が設けられており、そのアーム42の端部に、下向きに傾斜して折れ曲がった位置決部44が一体に形成されている。
図1は、ロック部材40が前進位置にあって、継手24を抜止状態にロックした状態を表している。ロック部材40はこの状態から図中右向きに後退移動可能で、その後退位置において、ロック部材40の後部上面に形成された位置決凹部46に位置決部44が弾性的に嵌り込み、ロック部材40が後退位置に位置決めされる。
ロック部材40の後部にはまた、下向きに開口した形態の工具の掛止孔48が形成されており、外殻管12の下面に形成された挿入孔50を通じて上向きに挿入した工具の先端部が、そこに掛止可能となしてある。
ロック部材40は、掛止孔48に工具の先端部を掛止させることによって前進後退方向に操作できるようになしてある。
尚図1に示しているように、ロック部材40は外殻管12の内側に設けられており、外殻管12によって外部から隠蔽されている。
上記ハンドル18は、図2及び図3に示しているように上端部に内向きのフランジ部52を有しており、このフランジ部52が、継手24に設けられた外向きのフランジ部54によって回転可能に支持されている。
ハンドル18にはまた、その外周面にレバー部56が設けられ、更にその内周面と吐水切替部材20とにまたがって、ハンドル18の回転運動を吐水切替部材20の軸方向の昇降移動に運動変換するカム機構が設けられている。
具体的には、ここではハンドル18の内周面に沿って螺旋状の溝57が、また吐水切替部材20の外周面には、図4(B)及び図5に示しているように凸部58が設けられていて、その凸部58が螺旋状の溝57にスライド可能に嵌り込んでいる。
吐水切替部材20の上端部には、図5に示すように周方向に180°隔たった2個所に切欠き60が設けられており、この切欠き60内に、継手24から径方向外方に突出した突起62が入り込んでおり、それら突起62と切欠き60とによって、吐水切替部材20が回転防止されている。
従ってハンドル18を回転操作すると、凸部58が溝57に沿って摺動することにより、吐水切替部材20が軸方向に上昇移動若しくは下降移動せしめられる。
尚、このカム機構は通常の雄ねじと雌ねじとのねじ機構となしておくこともできる。
上記吐水切替部材20は、内側の散水部64と外側の円筒部66とを有しており、それらが図5の部分拡大図に示しているように連結部68で連結された状態に一体に構成されている。
散水部64は、下面に小孔からなる多数の散水孔70を有しており、それら散水孔70にて平面形状が円形をなすシャワー口72が構成されている。
散水部64は、このシャワー口72の外周側において図中上向きに立上る円筒状の堤部74を有しており、その堤部74と円筒部66との間に、即ちシャワー口72の外周側に、これを取り巻くストレート吐水用の周孔76を形成している。
一方継手24には、散水部64の堤部74に対し軸方向に対向する位置に、ゴム等の弾性材からなるシール部材78が保持されている。ここでシール部材78は継手24に接着により固着されている。
このシール部材78は、円筒部66の内面に対して摺動可能に接触し、円筒部66と継手24との間を水密にシールするリップ部80と、堤部74の上端部を図中上向きに当接させ、着座させる着座部82とを有している。
この実施形態では、図3に示すように吐水切替部材20における散水部64の堤部74と、継手24に保持されたシール部材78との間に上下の隙間が生じた状態の下で、ハンドル18を一方向(下から見て右方向)に回転操作すると、吐水切替部材20が軸方向に上昇移動し、そして上昇位置で堤部74がシール部材78に当接し着座した状態となって、ここに周孔76が遮断された状態となる。
このとき、吐水口16に送られてきた給水は吐水路32を通じてシャワー口72だけに給水され、かかるシャワー口72から下方にシャワー吐水される。
図2はこのときの状態を表している。
一方、この状態からハンドル18を今度は逆方向である他方向(下から見て左方向)に回転操作すると、吐水切替部材20が下降移動し、そしてその下降位置において図3に示すように堤部74とシール部材78との間に上下の隙間を生じた状態となる。
この状態では、吐水口16に送られた給水はその一部がシャワー口72から下向きに吐水されるとともに、他の一部が周孔76側に回り込み、周孔76を通過して下向きに吐水される。そしてその周孔76からの吐水と、シャワー口72からの吐水とが合流状態で下向き流となることで、その吐水が1本の整流束即ちストレート吐水となる。
図2及び図3に示しているように継手24には、ハンドル18の上面に当接してハンドル18の軸方向位置を規定する、規制部材としてのリング状をなす板ばね84が組み付けられている。
この板ばね84は、図6に詳しく示しているように周方向(ハンドル18の回転方向)に180°隔たった2個所に、下向きに突出する係入凸部86,87が、板ばね84の一部を下向きに曲げ変形させた形態で形成されている。
ここで係入凸部86,87は断面形状が下向きの山形状をなしており、頂部の両側に傾斜面86a,87aを有している。
板ばね84にはまた、これら係入凸部86,87から周方向に90°隔たった位置に、板ばね84を継手24に対して回転方向及びハンドル18の軸方向に位置決めする位置決部として、また板ばね84を継手24に係止する係止部としての働きをなす係止爪88が、斜め上向きに曲げ返し形状で形成されている。
一方継手24には、図4(A)に示しているように係止爪88と協働して板ばね84を回転方向及び軸方向に位置決めする位置決部、及び板ばね84を継手24に組み付けるための組付部としての働きを有する係止溝90が、周方向に180°隔たった2個所に形成されており、それぞれに対して各一対の係止爪88が係止されている。
そしてこの係止溝90への係止爪88の係止によって、板ばね84が継手24に対し、回転方向及び軸方向の両方向に位置決状態で組み付けられている。
尚この実施形態では、対となる隣接した2つの係止爪88を併せた周方向幅よりも、係止溝90の周方向幅が僅かに大きくされており、係止溝90内において一対の係止爪88が、継手24に対し微小距離相対移動可能となしてある。即ち係止溝90と一対の係止爪88との間には周方向に若干の遊びが持たせてある。
図6に示しているように、板ばね84は自由状態でく字状、詳しくは係入凸部86,87の部分(厳密には係入凸部86,87の両側の平坦部)で全体がく字状に屈曲した形状をなしている。即ち板ばね84が予めそのような形状に成形されている。
他方、図5に示しているようにハンドル18の上面には、軸方向下向きに凹陥した形態で、板ばね84の係入凸部86に対応した2つの係入凹部92-1と92-2とが周方向に90°隔たった位置に設けられ、また係入凸部87に対応した2つの係入凹部94-1,94-2が互いに90°周方向に隔たった位置に設けられている。
ここで各係凹部92-1,92-2,94-1,94-2は周方向に90°ごとに形成されている。
この実施形態では、ハンドル18を回転操作すると、板ばね84に設けられた軸方向且つ下向きの2つの係入凸部86,87のうち一方の係入凸部86が、ハンドル18の上面に設けた係入凹部92-1又は92-2に板ばね84のばね力で弾性的に係入して、そこでクリック感を発生させる。
また同様に板ばね84に設けた係入凸部87が、ハンドル18の上面の2つの係入凹部94-1又は94-2に対して板ばね84のばね力で弾性的に係入して、そこでクリック感を発生させる。
即ちこの実施形態では、板ばね84の2つの係入凸部86,87が、ハンドル18の上面の一対の係入凹部92-1,94-1に対して同時に勢い良く嵌り込んでそこでクリック感を発生し、またハンドル18をその位置から更に回転操作したときに、一対の係入凸部86,87が係入凹部92-2,94-2に対して同時に勢い良く嵌り込んで、そこでクリック感を発生させる。
本実施形態ではこれら板ばね84とハンドル18、及びそれらに設けられた係入凸部86,87と係入凹部92-1,92-2,94-1,94-2とで、ハンドル18の吐水切替位置でクリック感を発生させるクリック機構96(図4参照)が構成されている。
尚板ばね84は、自由形状状態でくの字状に曲がった形状のものが、継手24への組付状態で通常は図7(I)に示しているようにほぼ水平な形状に弾性変形した状態にあり、その弾性変形に基くばね力で係入凸部86,87をハンドル18の上面に押圧し、ハンドル18に対し下向きの付勢力を及ぼす。
そしてこれによってハンドル18の回転操作時、詳しくは吐水切替部材20を下降移動させる方向である他方向(下から見て左方向)に回転させたときのハンドル18の浮上がり(上昇移動)を阻止する。
次に本実施形態の吐水切替装置の作用を以下に説明する。
この実施形態では、図3に示すように吐水切替部材20が下降位置にある状態、即ちストレート吐水状態の下で、ハンドル18を下から見て右方向に回転操作すると、吐水切替部材20が上昇移動し、そしてその上昇位置(第1吐水切替装置)で散水部64の堤部74がシール部材78に当接して周孔76が遮断され、給水がシャワー口72のみに送られて、そこからシャワー吐水される。即ち吐水がシャワー吐水状態に切り替えられる。
このとき、板ばね84に設けられた係入凸部86,87がハンドル18の上面に設けられた係入凹部92-2,94-2に、板ばね84のばね力で弾性的に勢い良く係入して、そこでクリック感を発生する。
従って使用者は吐水状態がシャワー吐水状態に切り替ったことを、そのクリック感によって認識することができる。
次にハンドル18をこの状態から下から見て左方向に回転させると、吐水切替部材20が下降移動し、その下降位置で給水をシャワー口72と周孔76との両方とに導いて、それらからの吐水によりストレート吐水する。
即ちハンドル18を第2吐水切替位置まで左方向に回転操作することで、そこで吐水状態がシャワー吐水からストレート吐水状態に切り替わる。
このときにもまた、板ばね84に設けられた一対の係入凸部86,87が、ハンドル18の上面の係入凹部92-1,94-1に、板ばね84のばね力で弾性的に勢い良く同時に係入して、そこでクリック感を発生する。
従って使用者はそのクリック感に基いて、ハンドル18が第2吐水切替位置であるストレート吐水への切替位置に到ったことを直ちに認識することができる。
尚この実施形態では、ハンドル18を下から見て右方向に回転し、吐水切替部材20を上昇移動させて吐水状態をストレート吐水からシャワー吐水に切り替えるとき、吐水部64の堤部74が継手24に保持されたシール部材78に当接し、これを押し潰すようにして周孔76への給水を遮断する。
このとき、シール部材78による抵抗が働くために、ハンドル18に対する回転操作が重くなり、従って同方向へのハンドル18の回転操作の終端近傍でハンドル18の回転速度が通常遅くなってしまう。
従って板ばね84が継手24に対し回転方向に厳格に固定状態に設けてあると、シャワー吐水への吐水切替位置で、即ちハンドル18の回転の終端で、板ばね84の係入凸部86,87がハンドル18の係入凹部92-2,94-2に対して勢い良く嵌り込まず、緩やかに嵌り込んでしまう。
そうするとそこで明確なクリック感が得られ難い。
そこでこの実施形態では、板ばね84を継手24に対し回転方向に微小距離相対回転できるようになしてある。
この場合、ハンドル18を右方向に回転操作したとき、当初は板ばね84がハンドル18の上面との間の摩擦力で、その微小距離だけ一体に回転し、そのことによって図8(I)(B)に示すように板ばね84の係止爪88が、継手24における係止溝90の図8中右端に当接する。
ここにおいて板ばね84の回転が阻止され、以後ハンドル18だけが板ばね84に対し図中右方向に相対回転する。そしてハンドル18が図中右方向の回転の終端近傍に到って、図8(I)(A),(II)(A)に示すように係入凸部86,87の頂部が、ハンドル18の上面の係入凹部92-2,94-2の端位置に到り且つこれを僅かに超えると、そこで係入凸部86,87の傾斜面86a,87aによるカム作用及び板ばね84のばね力で、板ばね84がハンドル18の回転方向とは逆方向である左方向に単独で回転運動して、係入凸部86,87が板ばね84の単独の回転に伴って勢い良く係入凹部92-2,94-2内に嵌り込み(図8(III)(A)参照)、クリック感を発生させる。
このときのクリック感は、板ばね84の回転によって係入凸部86,87が係入凹部92-2,94-2に勢い良く嵌り込むために大きなクリック感となって、使用者に対し明確にハンドル18が第1吐水切替位置であるシャワー吐水への切替位置に到ったことをその衝撃によって伝える。
尚、ハンドル18を逆方向である左方向に回転操作したときには、板ばね84がハンドル18と当初一体に微小距離だけ移動し、一対の係止爪88と係止溝90の右端との間に当初の隙間を生ぜしめる。
尚、ここでは係入凸部86,87の傾斜面86a,87aのガイド作用で、板ばね84を単独で回転させて係入凸部86,87を係入凹部92-2,94-2に係入させるものとして説明したが、図8に示しているように係入凹部92-2,94-2の側面を傾斜面となしておいて、その傾斜面のガイド作用により、若しくは係入凸部86,87の傾斜面86a,87aと係入凹部92-2,92-4の傾斜面との両方のガイド作用で係入凸部86,87を係入凹部92-2,94-2に係入させるようになすこともできる。
以上のような本実施形態の吐水切替装置22では、使用者がハンドル18を回転操作して、ハンドル18が吐水切替位置に到ると係入凸部86,87が係入凹部92-1,92-2,94-1,94-2に弾性的に係入してクリック感を発生するため、使用者はハンドル18が吐水切替位置に到ったことを明確に知ることができ、吐水切替装置22を操作する際の操作性及び操作フィーリングが良好となる。
また係入凸部86,87がハンドル18の軸方向に突出して、係入凹部92-1,92-2,94-1,94-2に弾性的に係入するようになしてあるため、クリック感発生のためのクリック部材を径方向に設けるようになした従来のクリック機構付き吐水切替装置のように、クリック部材を設けるために径方向に大きなスペースを確保する必要もなく、それ故吐水切替装置をコンパクトに構成することができる。
またハンドル18の軸方向位置を規定する規制部材を板ばね84で構成して、その板ばね84をクリック部材として用いているため、更にはハンドル18自体に(詳しくはその上面に)クリック感発生のための係入凹部92-1,92-2,94-1,94-2を設けているため、つまりハンドル18自体がクリック部材を兼ねているため、本実施形態の吐水切替装置22によれば所要部品点数を少なくすることができ、またこれに伴って構造を簡素化することができる。
加えて本実施形態によれば、使用者が直接操作する操作対象としてのハンドル18自体がクリック部材として構成されているため、即ち係入凸部86,87が係入凹部92-1,92-2,94-1,94-2に弾性的に係入したときの衝撃が、操作対象であるハンドル18自体に直接発生するため、その衝撃つまりクリック感が使用者の手に効果高く伝わり、従って使用者はクリック機構によるクリック感を明確に感じ取ることができる効果も得られる。
更に本実施形態では、板ばね84の周方向に180°隔たった2個所に係入凸部86,87を設けているため、板ばね84の付勢力がハンドル18に対して偏って作用してしまい、そのことによって板ばね84自体或いはハンドル18が軸方向に対して傾いてしまう不具合を回避することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はハンドルの回転操作によって吐水状態を切り替える形式の他の一般の吐水切替装置(切り替えるべき吐水状態も上例のものに限られない)に対して適用可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の吐水切替装置を含む吐水管先端部を示した図である。 同実施形態の一作用状態を表した図である。 同実施形態の図2とは異なる一作用状態を表した図である。 同実施形態を周辺部とともに部分的な組付状態で示した図である。 図4の各部材を分解して表した図である。 同実施形態における板ばねを単独で示した図である。 図6の板ばねの一作用状態を表した図である。 図6の板ばねの図7とは異なる一作用状態を表した図である。 従来の吐水切替装置の一例を示した図である。 図9の吐水切替装置の作用状態を表した図である。 図9とは異なる従来公知の吐水切替装置を示した図である。
符号の説明
18 ハンドル
22 吐水切替装置
24 継手(保持部材)
57 溝
58 凸部
70 散水孔
72 シャワー口
74 堤部
76 周孔
78 シール部材
84 板ばね
86,87 係入凸部
92-1,92-2,94-1,94-2 係入凹部

Claims (8)

  1. 吐水切替え用の回転式のハンドルを保持部材に回転可能に保持させ、該ハンドルを吐水切替位置まで回転操作することで吐水状態を切り替えるようになした吐水切替装置において
    前記ハンドルの上面に当接して該ハンドルの軸方向位置を規定する規制部材としてリング状をなす板ばねを前記保持部材に回転方向に位置決状態に組み付けるとともに、該板ばねの下面と前記ハンドルの上面との一方に、他方に向って軸方向に突出する係入凸部を、該他方には、該ハンドルが前記吐水切替位置に到ったときに該係入凸部を前記板ばねのばね力で弾性的に係入させる係入凹部をそれぞれ設けて、該板ばねと該ハンドル及びそれらに設けた係入凸部と係入凹部とを含んでクリック機構を構成し、該ハンドルが前記吐水切替位置に到ったときにクリック感を発生させるようになしてあることを特徴とする吐水切替装置。
  2. 請求項1において、前記ハンドルが回転方向に隔たった第1吐水切替位置と第2吐水切替位置とのそれぞれで吐水を切り替えるものとなしてあり、それら第1吐水切替位置と第2吐水切替位置とのそれぞれで前記係入凸部を前記係入凹部に弾性的に係入させてクリック感を発生させるようになしてあることを特徴とする吐水切替装置。
  3. 請求項2において、前記ハンドルの径方向内側には吐水切替部材が設けてあって、該ハンドルと該吐水切替部材とにまたがって、該ハンドルの回転運動を該吐水切替部材の軸方向の昇降移動に運動変換するカム機構が設けてあり、該ハンドルの一方向の回転操作により且つ前記第1吐水切替位置で該吐水切替部材を下降位置から上昇位置に位置切替えし、また該ハンドルの他方向の回転操作により且つ前記第2吐水切替位置で該吐水切替部材を上昇位置から下降位置に位置切替えして、吐水状態を該上昇位置に対応した第1吐水状態と該下降位置に対応した第2吐水状態とに切り替えるようになしてあるとともに、
    該ハンドルの前記他方向の回転操作時の該ハンドルの軸方向の上昇移動を前記板ばねにて阻止するようになしてあることを特徴とする吐水切替装置。
  4. 請求項3において、前記吐水切替部材には、下面の中央側に小孔からなる複数の散水孔にて構成されたシャワー口が設けてあるとともに、該シャワー口の外周側に筒状に立上った堤部が、該堤部の更に外周側に該シャワー口を取り囲むストレート吐水用の周孔が設けてあり
    一方前記保持部材には、該堤部に対して軸方向に対向する位置に弾性材からなるシール部材が保持させてあり、該吐水切替部材の前記上昇位置で前記堤部の上端を該シール部材に押し付けて該周孔を遮断し、給水を前記シャワー口からシャワー吐水させるとともに、前記下降位置で該堤部を該シール部材から離間させて該周孔を開放し、給水を該シャワー口と周孔との両方とからの吐水によりストレート吐水させるようになしてあることを特徴とする吐水切替装置。
  5. 請求項1において、前記係入凸部を前記板ばねの下面に、前記係入凹部を前記ハンドルの上面に設けてあることを特徴とする吐水切替装置。
  6. 請求項2〜4の何れかにおいて、上記係入凸部を前記板ばねの下面に、前記係入凹部を前記ハンドルの上面に設け、且つ1つの前記係入凸部に対して対応する2つの係入凹部を前記ハンドルの回転方向に離隔して設け、該ハンドルの前記第1吐水切替位置で該1つの係入凸部を前記2つの係入凹部の一方に、該ハンドルの前記第2吐水切替位置で該係入凹部の他方に係入させるようになしてあることを特徴とする吐水切替装置。
  7. 請求項6において、前記板ばねには、前記ハンドルの回転方向に180°隔たった2個所に前記係入凸部が設けてあり、それぞれに対して2つずつの前記係入凹部が前記ハンドルの上面に設けてあることを特徴とする吐水切替装置。
  8. 請求項7において、前記板ばねは、前記係入凸部の位置で全体がく字状に屈曲した形状に成形してあり、該屈曲形状に基いて下向きのばね力を及ぼすようになしてあることを特徴とする吐水切替装置。
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