JP3875064B2 - クリック機構付シングルレバー水栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はシングルレバー水栓に関し詳しくはクリック機構付のものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、シングルレバーの上下回動操作に基づいて吐止水及び水量調節を行い、左右回動操作に基づいて吐水の温度調節を行うシングルレバー水栓が、キッチン用水栓,浴室用水栓,洗面用水栓等として広く用いられている。
このシングルレバー水栓はレバー操作を軽やかに行うことができ、操作フィーリングが良好であるとともにシングルレバーを全閉状態から全開状態まで速やかに且つ一気に操作し得る特徴を有する。
【0003】
しかしながらこの特徴は、反面において水量の微妙な調節が必ずしも行い易いとは言えない問題につながっている。
例えば比較的少量の水量でこと足りる場合であるにも拘らず、シングルレバーの微妙な操作がしづらいことから、これを全閉からいきなり全開状態としてしまうといったことも往々にして行なわれ勝ちである。
この場合貴重な水が無駄に多く流されてしまうこととなる。
【0004】
その対策として、従来、シングルレバーが全閉状態から全開状態に到る操作途中の所定位置(設定位置)に到ったところで、シングルレバーをクリック感をもって一旦静止させるようになしたものが各種提案されている。
【0005】
例えばレバーと一体に上下回動するレバー軸に凹所を形成し、そこにボールを収容するとともにこれを凹所内にセットしたスプリングにより飛び出し方向に付勢する一方、レバー軸とともに左右回動する回転体の内周面に凹みを設け、ボールがレバー軸の上下回動と一体に回動したとき、凹みの位置に到ったボールをその凹みに一部嵌り込ませることによって、シングルレバーをクリック感をもってそこに一旦静止させるようにしたものが提案されている。
【0006】
しかしながらこの種従来のクリック機構の場合、何れも予め水栓の一部を特殊な構造となしておかなければならないものであって、いわばそれ専用の水栓となしておくことを必要とするものである。
【0007】
即ち、通常の既設の水栓に対して後付けでクリック機構を組み付けたり、最終のユーザーが好みに応じてクリック機構を脱着するといったことのできないもので、クリック機構を備えた水栓が設置されたのちは、最終の使用者がそのようなクリック機構を不必要と感じた場合であっても、そのまま使用せざるを得ないといった問題があった。
【0008】
またクリック感を発生させるべき適当な位置は、水栓の設置現場における給水圧の大小や、キッチン用水栓,浴室用水栓,洗面用水栓等水栓の種類に応じても異なって来るものであり、この場合従来のクリック機構の場合、それぞれその目的に応じたものを予め水栓に備えておかなければならず、水栓の組込み後において必要に応じ設定を変えるといったことができないといった問題も有していた。
【0009】
更に従来提案されているクリック機構の場合、シングルレバーの操作を繰り返すうちに摩耗によってクリック感が漸次弱まり又は失われて行くが、そのようになったとしても従来提案されているものの場合、クリック機構の取替えが効かないといった問題もあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のクリック機構付シングルレバー水栓はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、シングルレバーの上下回動操作に基づいて吐止水及び水量調節を行い、左右回動操作に基づいて吐水の温度調節を行うシングルレバー水栓において、(イ)前記シングルレバー若しくはレバー軸等該シングルレバーと一体に上下回動する水栓構成部材と別体をなして該シングルレバー若しくは該水栓構成部材としての一体回動部材に対し、該シングルレバーの上下回動及び左右回動と一体に回動する状態に固定される可動部材と、(ロ)該シングルレバーを回動可能に支持する水栓本体と別体をなし、該水栓本体に対し、該可動部材と一体に左右回動し且つ該シングルレバーの上下回動時に該可動部材と一体回動しない状態に固定される固定部材と、(ハ)それら可動部材及び固定部材の一方に設けられた係合部と、(ニ)他方に設けられた被係合部と、(ヘ)該係合部を被係合部に向けて付勢するばね部材と、を有し、該係合部の該被係合部に対する係合時にクリック感を発生するクリック機構を、前記シングルレバー若しくは一体回動部材と前記水栓本体とにまたがって組み付け、該シングルレバーの上下回動操作の操作途中で該係合部を該被係合部に弾性係合させ、発生したクリック感により使用者に該シングルレバーが設定位置に到ったことを知らせるようになし、且つ前記ばね部材は前記可動部材と固定部材と弾性結合する結合部材を兼ねており、該ばね部材にて該可動部材と固定部材とが結合されて前記クリック機構が組付体ユニットとして構成してあることを特徴とする。
【0011】
請求項2のものは、請求項1において、前記クリック機構が前記係合部と被係合部とを凹凸係合させて前記シングルレバーを前記設定位置に位置決めし、一時的に静止させる機能を有していることを特徴とする。
【0012】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記ばね部材が金属ばね線材を曲げ変形して構成してあることを特徴とする。
【0013】
請求項4のものは、請求項1〜の何れかにおいて、前記クリック機構が、前記シングルレバーの基端のキャップと前記水栓本体の上部との間に形成された凹所内に収容され組み付けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項5のものは、請求項において、前記可動部材が前記キャップの内側に固定されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6のものは、請求項において、前記可動部材にはスリットが設けられていて、該スリットに前記キャップ内部のリブが差し込まれることで該可動部材が該キャップに固定されていることを特徴とする。
【0016】
請求項7のものは、請求項4〜6の何れかにおいて、前記固定部材がリング状の差込部を有しており、該差込部が、前記水栓本体における弁カートリッジのキャップと、該弁カートリッジを水栓本体のハウジングに収容状態に固定する固定ナットと、前記シングルレバーの左右回動運動を前記弁カートリッジ内部の可動弁体に伝達する回転体とで形成される環状溝内に差し込み状態に固定されていることを特徴とする。
【0017】
請求項8のものは、請求項1〜の何れかにおいて、前記係合部が回転するローラで構成されており、前記被係合部が該ローラを落し込む凹部であることを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、従来備えられている水栓構成部材とは別体をなす可動部材と固定部材とを、それぞれシングルレバー若しくはこれと一体回動する部材の側と水栓本体の側とに固定し、そして可動部材と固定部材との一方に設けた係合部を他方に設けた被係合部に対し、シングルレバーの上下回動操作の途中でばね部材の弾性力により弾性係合させてクリック感を発生させ、使用者に対しシングルレバーが設定位置に到ったことを知らせるようになしたもので、これによりそのクリック感の発生位置を適当に定めておくことで節水の目的を果たすことができる。
【0019】
詳しくは、係合部と被係合部との弾性係合位置を吐水量が例えば6リットル程度となるような位置に定めておけば、使用者はそのクリック感に基づいてシングルレバーの位置がそのような位置に到ったことを知ることができ、そこでシングルレバーを停止させることで適当な水量で水栓から水を吐水させることができる。
【0020】
そして更に水量が欲しい場合にはその位置から更にシングルレバーを全開方向に上下回動操作すれば良い。
本発明では、通常のシングルレバー水栓に対して後付けでクリック機構を取り付けることができ、これにより既設の通常の水栓に対しクリック機能を付与することができる。
【0021】
また最終の使用者が不必要と思えばそのクリック機構を取り外すこともできる。
更にまた使用を続けるうちにクリック感が弱まり或いは消失した場合、消耗したクリック機構を最終使用者が容易に新品のクリック機構と取り替えることができ、常に明確なクリック感を発生させる状態で水栓を使用し続けることができる。
【0022】
またクリック機構として、クリック位置の異なる様々なバリエーションのものを予め用意しておくことで、キッチン水栓,浴室水栓,洗面水栓等各種水栓に対して、或いは水栓設置現場の状況等に容易に対応することができる。
【0023】
この請求項1では、クリック機構におけるばね部材を、可動部材と固定部材とを弾性結合する結合部材を兼用させ、そのばね部材により可動部材と固定部材とを係合してクリック機構を組付体ユニットとして構成しておく。
このようになすことで、クリック機構の水栓への組付けを更に容易なものとなすことができる。
【0024】
ここで上記クリック機構は、係合部と被係合部とを凹凸係合させてシングルレバーを設定位置に位置決めし、一時的に静止させる機能を持たせておくことができる(請求項2)。
【0025】
また上記ばね部材は、金属ばね線材を曲げ変形して構成することができる(請求項)。
請求項のものは、クリック機構をシングルレバーの基端のキャップと水栓本体の上部との間に形成された凹所内に収容し組み付けるようになしたもので、このようにすれば、キャップ内部にもともと存在している空間をクリック機構組付けのためのスペースとして有効に活用することができる。
【0026】
この場合において、クリック機構における可動部材をキャップの内側に固定しておくことができる(請求項)。
更に可動部材をキャップの内側に固定するに際し、可動部材にスリットを設けておき、そのスリットにキャップ内部のリブを差し込んで可動部材とキャップとを固定状態となすことができる(請求項)。
【0027】
請求項のものは、固定部材にリング状の差込部を備えておき、その差込部を、水栓本体における弁カートリッジのキャップと、これを水栓本体のハウジングに収容状態に固定する固定ナットと、シングルレバーの左右回動運動を可動弁体に伝達する回転体とで形成される環状溝内に差込状態に固定するようになしたもので、このような固定構造となすことで、従来水栓に備えられている環状溝を有効に活用して固定部材の固定、ひいてはクリック機構の取付けをなすこととができる。
【0028】
請求項のものは、クリック機構における上記係合部を回転するローラで構成する一方、被係合部をそのローラを落とし込む凹部として構成したもので、このようになした場合、凹部を深く形成しておくことでクリック感を大きく発生させることができ、しかも凹部からローラを押し出す際、ローラの回転運動で円滑にこれをなすことができ、係合部と被係合部との間に大きな摩擦力を発生させたり、その摩擦力により係合部や被係合部を摩耗させたりするのを抑制でき、明確なクリック感を長く持続することができる。
【0029】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10はシングルレバー水栓で、カウンター12に対し、互いに離隔した位置において水栓本体14と吐水部16とが取り付けられている。
【0030】
吐水部16は、吐水口19を有する吐水ヘッド18とこれを保持するホルダ管20を有しており、その吐水ヘッド18が、これに接続された可撓性のホース22とともにホルダ管20から引出し可能とされている。
【0031】
24,24は水栓本体14に対し水,湯を供給するサプライ管で、これらサプライ管24を通じて送られて来た水,湯が水栓本体14内部で混合され、その混合水が水栓本体14から下向きに突き出した流出管26を通じて外部に流出する。
【0032】
この流出管26には上記ホース22の端部が接続されており、流出管26を通じて流出した混合水が、ホース22を通じて上記吐水ヘッド18へと送られる。
【0033】
水栓本体14の上部には樹脂製のシングルレバー28(以下単にレバーとする)が上下及び左右回動可能に設けられている。
この例のシングルレバー水栓10の場合、レバー28を上下回動操作することで吐止水及び水量調節が行われ、また左右回動操作することで吐水の温度調節が行われる。
【0034】
尚この例のシングルレバー水栓10の場合、レバー28が回動下端に位置する状態が全閉状態であり、この位置からレバー28を上向きに回動操作することで吐水が開始され、更にその上方への回動量を大きく又は小さくすることで吐水の水量が大流量に又は小流量に調節される。
【0035】
図2に水栓本体14の内部構造が具体的に示してある。
同図において、30は樹脂製のハウジングで下部が円筒部32とされており、その円筒部32が、カウンター12を貫通して下向きに突き出し、カウンター12の裏側において締付ナット34及び三角パッキン36によりカウンター12に固定されている。
上記サプライ管24及び流出管26は、この円筒部32の内部に挿入されてハウジング30内の底部38に接続されている。
【0036】
ハウジング30の内部には、弁カートリッジ40が収容されている。
弁カートリッジ40は、カートリッジハウジングが底部44と上部のキャップ52とに分かれていて、それらが上下に結合されている。
【0037】
これらにより形成される弁カートリッジハウジングの内側には、セラミックディスクから成る固定弁体42と、その上面を摺動運動するセラミックディスクから成る可動弁体46とその駆動部48、更に後述するレバー軸64と一体に左右回動してレバー28の左右回動運動を可動弁体46に伝達するための回転体50が組み付けられている。
【0038】
これら要素からなる弁カートリッジ40は、キャップ52においてハウジング30の一部を成す固定ナット54により下向きに押し付けられている。ここで固定ナット54は、ハウジング30の本体に対しねじ込み固定されている。
尚56は化粧カバーである。
【0039】
レバー28の基端にはキャップ58が一体に形成されている。このキャップ58の内側には、中心部においてボス部60が一体に形成され、更にそのボス部60とキャップ58の周壁部とを結ぶようにして補強リブ62が一体に形成されている。
そしてそのボス部60に対し、レバー軸64がレバー28と一体に上下回動及び左右回動する状態でねじ66により固定されている。
【0040】
このねじ66は、その頭部がレバー28に形成した凹陥部68内部に収容されており、更にその凹陥部68に嵌着されたキャップ70により隠蔽されている。
ここでレバー軸64は、下端部において軸72周りに回動可能とされている。
【0041】
この例のシングルレバー水栓の場合、レバー28を上下回動操作すると、レバー軸64が軸72周りに回動運動し、これに伴って駆動部48により可動弁体46が固定弁体42の上面を図2中左右方向に摺動運動し、水量調節を行う。
またレバー28を図2中紙面と直角方向に左右回動操作すると、その回動運動が回転体50及び駆動部48を介して可動弁体46に伝えられ、これにより可動弁体46が固定弁体42上を紙面と直角方向に回動運動して吐水の温度調節を行う。
【0042】
図2及び図3において、74はレバー28と水栓本体14とにまたがって組み付けられ、レバー28の上下回動操作の途中の設定位置でクリック感を発生させるクリック機構で、その具体的構成が図4〜図10に詳しく説明してある。
【0043】
図4に示しているように、クリック機構74は可動部材76と固定部材78とそれらを弾性結合するばね部材80とを有しており、全体が一つの組付体ユニットとして構成されている。
【0044】
而してクリック機構74は、可動部材76がキャップ58に固定されて、レバー28の上下回動及び左右回動の際にキャップ58と一体に回動するようになっている。
一方固定部材78は水栓本体14に固定され、可動部材76と一体に左右回動する一方、レバー28の上下動の際の可動部材76の回動とは一体回動せず、可動部材76に対し同方向に固定状態とされている。
【0045】
可動部材76は、図10に示しているように一対の対向壁部82とそれらを連結する連結壁部84とを有する平面形状が略コ字形状を成す部材で、一対の対向壁部82と連結壁部84とのそれぞれにスリット86A,86Bが形成されている。
可動部材76は、連結壁部84の一対のスリット86Bにおいて、図4,図7に示しているようにレバー28のキャップ58におけるリブ62Bに差し込まれ、また一対の対向壁部82のそれぞれの一対のスリット86Aにおいて、キャップ58のリブ62Aに差し込まれ、それらスリット86B,86Aとリブ62B,62Aとの嵌合に基づいて、可動部材76がキャップ58と一体移動する状態にキャップ58に固定されている。
【0046】
可動部材76には、図5,図8,図9及び図10に示しているように一対の対向壁部82のそれぞれの外面に耳部88が突出状に設けられている。これら耳部88には円弧形状の凸曲面に沿って被係合溝(被係合凹部)90が所定間隔で形成されている。
ここで被係合溝90は、耳部88の両端の被係合溝90S,90Fと、それらの中間の被係合溝90A,90Bとからなっている。
【0047】
被係合溝(被係合部)90は、固定部材78に設けた後述する係合爪(係合部)116を係合させる部分であり、そして被係合溝90S,90A,90B,90Fのうち、90Sはレバー28全閉時においてその係合爪116を係合させる部分であり、また90Fはレバー全開時において係合爪を係合させる部分である。
一方それらの中間の被係合溝90A,90Bのうち被係合溝90Aは、レバー28を全閉状態から僅かに開いたところで係合爪116を係合させる部分であり、また被係合溝90Bは、更にその状態からレバー28を開側に操作したところで係合爪116を係合させる部分である。
【0048】
可動部材76における下端面は円弧形状の凹曲面92とされており、その凹曲面92の幅方向中間位置からガイド突片94が下向きに突出している。
【0049】
一方固定部材78はリング状の差込部96を有しており、その差込部96が、図4及び図6に示しているように環状溝98、即ち弁カートリッジ42におけるキャップ52と、これを固定するための固定ナット54及び回転体50との間に形成される環状溝98に回転可能に差し込まれ、固定されている。
【0050】
固定部材78は、円弧形状の凸曲面100を有しており、この凸曲面100に対し可動部材76の凹曲面92が摺動可能に合わされている。
この凸曲面100にはガイド溝102が形成されていて、そこに可動部材76における上記ガイド突片94が相対移動可能に差し込まれ、固定部材78に対する可動部材76の相対的な回動運動の際に、それらガイド突片94とガイド溝102とによって可動部材76の運動が案内されるようになっている。
【0051】
上記ばね部材80は、金属ばね線材を曲げ変形して構成したもので、各端部に直角の折曲部104,106が設けてある。そして一方の折曲部104が、固定部材78に設けた突部108の掛止孔110に掛止固定されている。そして他方の折曲部106が、可動部材76及び固定部材78の本体とは別体に構成された係合部材102の掛止孔114に掛止されている。即ち係合部材112は、ばね部材80の先端部に保持されている。
ここで係合部材112は下端に係合爪(係合部)116を有しており、その係合爪116を、可動部材76における上記の被係合溝90に係合させるようになっている。
固定部材78の両側面には突部118,120が設けられている。
これら突部118,120はばね拘束面122,124を有している。ばね部材80は、これらばね拘束面122,124によって所定組付状態に拘束され保持されている。
【0052】
本例において、ばね部材80は係合部材112を可動部材76における一対の耳部88の円弧形状の摺動面及びそこに形成された被係合溝90に向けて付勢する付勢手段としての機能と、可動部材76及び固定部材96を上下に弾性結合する結合部材としての機能を備えている。
【0053】
本例において、クリック機構74は次のようにして簡単に水栓内部に組み込むことができる。
即ち、可動部材76と固定部材78とをばね部材80で上下に弾性結合して全体を一つの組付体として構成しておき、その状態で先ず水栓におけるレバー28を、ねじ66を外すことによって水栓本体から取り外す。このときの状態が図6に示してある。
【0054】
その状態で先ずクリック機構74における固定部材78のリング状の差込部96を、水栓本体14側の上記環状溝98に差し込む。
その後レバー28におけるキャップ58のリブ62B,62Aを可動部材76におけるスリット86B,86Aのそれぞれに差し込み、その後においてねじ66をレバー軸64にねじ込み、レバー28をレバー軸64に固定する。即ちレバー28を水栓本体14側に連結する。
その後キャップ70をレバー28の凹陥部68に嵌着し、ねじ66を目隠しする。ここにおいてクリック機構74が水栓内部に組み付いた状態となる。
【0055】
図11及び図12はこのようにしてクリック機構74を組み付けた状態でレバー28を上下回動操作したときの、クリック機構74の作用を表している。これら図11及び図12に基づいて本例のクリック機構74の作用を以下に説明する。
【0056】
図11(I)は、レバー28が全閉位置にある状態を示している。このとき、クリック機構74における固定部材96の係合爪116は図12(I)にも示しているように可動部材76における被係合溝90Sに係合した状態にある。
【0057】
この状態からレバー28を下向きに回動操作すると、レバー28が一定量回動したところで係合爪116が被係合溝90Aに係合し、そこで第1段目のクリック感を発生させるとともに、レバー28を、ばね部材80のばね力及び係合爪116と被係合溝90Aとの係合作用に基づいて一時的にそこに静止させる。
図11(II)及び図12(II)はこのときの状態を表している。
【0058】
次にこの状態からレバー28を更に上向きに回動操作すると、レバー28が一定量回動したところで再び係合爪116が、図11(III)及び図12(III)に示しているように被係合溝90Bに係合するに至り、ここで再びクリック感を発生させるとともに、レバー28をそこに一時的に静止させる。
そして更にこの状態から図11(IV)及び図12(IV)に示しているようにレバー28を一杯まで上向きに回動操作すると、その時点で係合爪116が被係合溝90Fに係合するに至り、そこでクリック機構74がクリック感を発生させて、レバー28が最終の全開位置に至ったことを使用者に知らしめる。
【0059】
而して本例において、係合爪116が被係合溝90Aに係合するときのレバー28の位置を第1の節水位置,係合爪116が被係合溝90Bに係合するときのレバー28の位置を第2節水位置として設定しておけば、使用者はレバー28操作時に発生したクリック感によって、レバー28が第1節水位置又は第2節水位置に至ったことを感覚的に知ることができ、それらの位置でレバー28の操作を停止することで、無駄に大量の水を流してしまうといったことを未然に防ぐことができる。
【0060】
本例においては、上記説明から明らかなように通常のシングルレバー水栓に対してクリック機構74を後付けで取り付けることができ、これにより既設の通常の水栓に対しクリック機能を付与することができる。
【0061】
また使用者が不必要と思えばそのクリック機構74を取り外すこともできる。
また使用を続けるうちにクリック感が弱まり或いは消失した場合、消耗したクリック機構74を使用者が新品のクリック機構74と取り替えることができ、常に明確なクリック感を発生させる状態で水栓を使用し続けることができる。
【0062】
またクリック機構74として、クリック位置の異なる様々なバリエーションのものを予め用意しておくことで、キッチン用水栓,浴室用水栓,洗面用水栓等各種水栓に対して或いは水栓設置現場の状況等に応じて容易に対応することができる。
またクリック機構74におけるばね部材80が可動部材76と固定部材78とを弾性結合する結合部材を兼ねており、クリック機構74全体が一つの組付体ユニットとして構成されているため、クリック機構74の水栓への組付けを容易に行うことができる。
更に本例ではクリック機構74を、レバー28の基端のキャップ58と水栓本体14との間に形成された凹所内に収容し組み付けるようになしているため、もともと存在しているキャップ58内部の空間をクリック機構74の組み付けのためのスペースとして有効に活用することができる。
【0063】
加えてその組付けに際して、単に可動部材76におけるスリット86A,86Bにキャップ58のリブ62A,62Bを差し込み、また固定部材78におけるリング状の差込部96を水栓本体14側の環状溝98に差し込み、その後にねじ66にてレバー28を固定するだけで、クリック機構74を組み付けることができるため、簡単な作業で短時間に組付機構74を水栓に組付け或いはこれから取り外すことができる。
【0064】
次に図13,図14は本発明の他の実施例を示したものである。
この例はばね部材80の端部をくの字状に折り曲げてそこに係合爪(係合部)126を形成し、その係合爪126を、可動部材76に設けた被係合溝(被係合部)128に係合させるようになした例である。
尚この例では、被係合溝128がレバー28の上下回動操作の途中箇所の1箇所にだけ設けられている。他の形態は上記実施例と基本的に同様であるので符号のみ示して詳しい説明は省略する。
【0065】
この例では、図14(I)に示す状態からレバー28を上向きに回動操作すると、その途中で係合爪126が被係合溝128に係合し、そこでクリック感を発生させる((II)参照)。ここが予め設定した節水位置であり、それ以上の水量を望むときには(III)に示すようにレバー28を更にここから上向きに回動操作する。
【0066】
図15及び図16は本発明の更に他の実施例を示している。
この例は、ばね部材80の先端部にローラ(係合部)130を設け、このローラ130を、可動部材76の側に設けた被係合溝90に係合させてクリック感を発生させるようになした例である。
尚この例では、被係合溝90として第1の実施例と同様に全閉位置の被係合溝90Sと全開位置の被係合溝90F及びそれらの中間の2位置の被係合溝90A,90Bとを設けている。他の構成については基本的に第1の実施例と同様である。
【0067】
図16は図15のクリック機構74の作用を表したもので、その作用については第1の実施例と基本的に同様である。
【0068】
この例の場合、被係合溝90を深く形成しておくことで、クリック感を大きく発生させることができ、しかも被係合溝90からローラ130が押し出される際、ローラ130の回転運動で円滑にこれをなすことができ、ローラ130と被係合溝90との間で大きな摩擦力を発生させたり、その摩擦力によりローラ130や被係合溝90を摩耗させたりするのを抑制でき、明確なクリック感を長く持続することができる。
【0069】
以上本発明の実施例を詳述したが、これはあくまで一例示である。
例えば上例ではレバー28における全閉位置と全開位置との間の上下回動操作の途中の1箇所及び2箇所でクリック感を発生させるようになしているが、場合によってそれ以上の複数箇所でクリック感を発生させ、更にはまたそれぞれの位置でレバー28を一時静止させるようになすといったことも可能であるし、また係合部を凹形状に、被係合部を凸形状に形成するといったことも可能である。
【0070】
また上例ではレバー28を上向きに回動操作することで吐水を行うようになしているが、場合によってレバーを下向きに回動操作することで吐水をなすようにし、これに合せてクリック機構74を構成するといったことも可能である。
更に上例ではクリック機構74における可動部材76をレバー28のキャップに固定するようになしているが、場合によってこれをレバー28と一体回動する他の水栓構成部材、例えばレバー軸64に固定するといったことも可能である等、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるシングルレバー水栓全体を示す図である。
【図2】 図1における水栓本体の内部構造を周辺部とともに示す図である。
【図3】 図2における水栓本体上部及び周辺部を拡大して示す図である。
【図4】 図2におけるレバーを水栓本体から取り外した状態でクリック機構とともに示す図である。
【図5】 図2におけるレバーを取り除いた状態でクリック機構と周辺部を外観的に示す要部斜視図である。
【図6】 図2におけるレバーを水栓本体から取り外した状態でクリック機構とともに示す斜視図である。
【図7】 図6のレバーへのクリック機構の組付構造を示す図である。
【図8】 同じ実施例におけるクリック機構の構成を示す図である。
【図9】 図8のクリック機構の全体図と可動部材及び固定部材,ばね部材を分解した状態で示す図である。
【図10】 同じ実施例のクリック機構を各部材に分解して右方向と左方向から見た斜視図である。
【図11】 同じ実施例におけるクリック機構の作用をレバーの動きと併せて示した作用説明図である。
【図12】 図11におけるクリック機構の作用説明図である。
【図13】 本発明の他の実施例におけるクリック機構の構成図である。
【図14】 図13のクリック機構の作用説明図である。
【図15】 本発明の更に他の実施例におけるクリック機構の構成説明図である。
【図16】 図15のクリック機構の作用説明図である。
【符号の説明】
10 シングルレバー水栓
14 水栓本体
28 シングルレバー
30 ハウジング
40 弁カートリッジ
42 固定弁体
46 可動弁体
50 回転体
52,58 キャップ
54 固定ナット
62,62A,62B 補強リブ
64 レバー軸
74 クリック機構
76 可動部材
78 固定部材
80 ばね部材
86A,86B スリット
90,90S,90A,90B,90F 被係合溝(被係合凹部)
96 差込部
98 環状溝
126 係合爪(係合部)
128 被係合溝(被係合部)
130 ローラ

Claims (8)

  1. シングルレバーの上下回動操作に基づいて吐止水及び水量調節を行い、左右回動操作に基づいて吐水の温度調節を行うシングルレバー水栓において、
    (イ)前記シングルレバー若しくはレバー軸等該シングルレバーと一体に上下回動する水栓構成部材と別体をなして該シングルレバー若しくは該水栓構成部材としての一体回動部材に対し、該シングルレバーの上下回動及び左右回動と一体に回動する状態に固定される可動部材と、(ロ)該シングルレバーを回動可能に支持する水栓本体と別体をなし、該水栓本体に対し、該可動部材と一体に左右回動し且つ該シングルレバーの上下回動時に該可動部材と一体回動しない状態に固定される固定部材と、(ハ)それら可動部材及び固定部材の一方に設けられた係合部と、(ニ)他方に設けられた被係合部と、(ヘ)該係合部を被係合部に向けて付勢するばね部材と、を有し、該係合部の該被係合部に対する係合時にクリック感を発生するクリック機構を、前記シングルレバー若しくは一体回動部材と前記水栓本体とにまたがって組み付け、該シングルレバーの上下回動操作の操作途中で該係合部を該被係合部に弾性係合させ、発生したクリック感により使用者に該シングルレバーが設定位置に到ったことを知らせるようになし、且つ前記ばね部材は前記可動部材と固定部材と弾性結合する結合部材を兼ねており、該ばね部材にて該可動部材と固定部材とが結合されて前記クリック機構が組付体ユニットとして構成してあることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
  2. 請求項1において、前記クリック機構が前記係合部と被係合部とを凹凸係合させて前記シングルレバーを前記設定位置に位置決めし、一時的に静止させる機能を有していることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記ばね部材が金属ばね線材を曲げ変形して構成してあることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
  4. 請求項1〜の何れかにおいて、前記クリック機構が、前記シングルレバーの基端のキャップと前記水栓本体の上部との間に形成された凹所内に収容され組み付けられていることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
  5. 請求項において、前記可動部材が前記キャップの内側に固定されていることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
  6. 請求項において、前記可動部材にはスリットが設けられていて、該スリットに前記キャップ内部のリブが差し込まれることで該可動部材が該キャップに固定されていることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
  7. 請求項4〜6の何れかにおいて、前記固定部材がリング状の差込部を有しており、該差込部が、前記水栓本体における弁カートリッジのキャップと、該弁カートリッジを水栓本体のハウジングに収容状態に固定する固定ナットと、前記シングルレバーの左右回動運動を前記弁カートリッジ内部の可動弁体に伝達する回転体とで形成される環状溝内に差し込み状態に固定されていることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
  8. 請求項1〜の何れかにおいて、前記係合部が回転するローラで構成されており、前記被係合部が該ローラを落し込む凹部であることを特徴とするクリック機構付シングルレバー水栓。
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