JP2008302526A - 画像形成システムおよび画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本体部に設けられたメモリの有効利用を図ることが可能な画像形成技術を提供する。
【解決手段】媒体上に画像を形成する画像形成システム100は、画像形成ユニット50を有する本体部MPと、当該本体部MPに設けられるメモリ(EEPROM等)11とを備える。メモリ11には、画像形成動作に関するパラメータが格納される。画像形成システム100の制御手段は、当該メモリ11に格納されるパラメータを、画像形成に関する条件の変更に応じて更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成システムおよび画像形成方法に関する。
プリンタなどの画像形成装置においては、その画像形成ユニットの動作を制御するためのパラメータ(画像形成パラメータ)が、画像形成ユニットを有する本体部のメモリ(ROM等)において格納される。そして、格納された画像形成パラメータに応じて画像形成ユニットの動作が制御される。
特開2005−109791号公報
ところで、上記のような画像形成装置においては、画像形成に関する多様な条件が存在する。高画質の画像を形成するためには、このような多様な条件のそれぞれに対応した最適なパラメータを用いることが望ましい。
しかしながら、画像形成に関する複数の条件に応じた最適パラメータの全てを本体部のメモリに格納する場合には、画像形成に関する条件数の増大に伴って、非常に多くのメモリ領域が必要になる。実際には、本体部内のメモリには容量制限等が存在するため、当該メモリ内に最適パラメータの全てを格納することは困難である。
そこで、この発明の課題は、本体部に設けられたメモリの有効利用を図ることが可能な画像形成技術を提供することにある。
なお、画像形成装置におけるRAMサイズの削減を図る技術として、特許文献1に記載された技術が存在する。特許文献1においては、複数種類の表示言語データのうち選択された表示言語データのみをダウンロードしてRAMに格納することによって、RAM領域の無駄を排除している。ただし、特許文献1に記載の技術は、画像形成パラメータに関する技術ではなく、本願発明とは直接の関連性を有していない。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、媒体上に画像を形成する画像形成システムであって、画像形成ユニットを有する本体部と、前記本体部に設けられ、画像形成動作に関するパラメータを格納するメモリと、画像形成に関する条件の変更に応じて、前記メモリに格納される前記パラメータを更新する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記画像形成に関する条件の変更は、前記本体部に関する環境条件の変更を含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記環境条件の変更に応じて、前記メモリに格納される前記パラメータを更新し、当該変更後の環境条件に対応する最適パラメータと当該変更後の環境条件の周辺条件に対応する予備パラメータとを取得することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記環境条件の変更が所定の基準を満たす場合に、前記パラメータを更新することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2の発明に係る画像形成システムにおいて、前記本体部に関する環境条件の変更は、前記本体部に関する温度および湿度の少なくとも一方の変更を含むことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記画像形成に関する条件の変更は、前記画像形成に関する設定条件の変更を含むことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明に係る画像形成システムにおいて、前記画像形成に関する設定条件の変更は、ユーザの操作入力に基づく変更を含むことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、変更後の設定条件に対応する最適パラメータが前記メモリに格納されていないと判定されるときに、前記パラメータを更新することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6の発明に係る画像形成システムにおいて、前記設定条件の変更は、前記媒体の種類に関する設定の変更を含むことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項6の発明に係る画像形成システムにおいて、前記設定条件の変更は、前記媒体の印字面の表裏に関する設定の変更を含むことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項6の発明に係る画像形成システムにおいて、前記設定条件の変更は、前記媒体の印字対象面が片面であるか両面であるかに関する設定の変更を含むことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項6の発明に係る画像形成システムにおいて、前記設定条件の変更は、前記媒体への印字色が単色であるか複数色であるかに関する設定の変更を含むことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記本体部に対して着脱可能な消耗品ユニットからの情報取得動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記本体部の外部からの情報取得動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記本体部の外部に存在するコントローラからの情報取得動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記本体部の外部装置からのダウンロード動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記本体部に設けられ、前記メモリに格納される前記パラメータをコピーして格納するバッファメモリ、をさらに備え、前記制御手段は、情報取得動作によって前記メモリ内の前記パラメータを更新している期間においては、前記バッファメモリに格納されている前記パラメータを用いて前記画像形成ユニットの動作を制御することを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、画像形成に関する複数の条件のそれぞれに対応する複数のパラメータを、分散して格納する複数の格納手段、をさらに備え、前記複数のパラメータは、その使用頻度に応じて区分され、当該区分に応じて前記複数の格納手段に分散して格納されることを特徴とする。
請求項19の発明は、本体部のメモリに格納されるパラメータにより画像形成動作を制御する画像形成システムを用いて、媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、a)画像形成に関する条件の変更を検出するステップと、b)前記メモリに格納される画像形成動作に関するパラメータを、前記画像形成に関する条件の変更に応じて更新するステップとを備えることを特徴とする。
請求項1ないし請求項19に記載の発明によれば、本体部に設けられたメモリの有効利用を図ることが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.概要>
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置1(1A)を含む画像形成システム100(100A)の概要を示す図である。この画像形成システム100は、画像形成装置1等を用いて、画像情報に基づき記録紙等の媒体上に画像を形成する。
画像形成システム100は、画像形成装置1と、パーソナルコンピュータ(以下、単にコンピュータとも称する)61,62とを備えて構成される。画像形成装置1とコンピュータ61,62とは、ネットワークNWを介して接続されており、互いに通信可能である。コンピュータ61は、プリンタサーバとして機能するコンピュータである。また、コンピュータ62には、プリンタドライバが格納されている。
コンピュータ62において操作者からの印刷出力指令が入力されると、コンピュータ62内のプリンタドライバが動作して印刷用データが生成され、プリンタサーバとしてのコンピュータ61の制御下において画像形成装置1による印刷出力動作が実行される。
ここでは、画像形成装置1として、像担持体上の静電潜像を現像して画像を形成するレーザビームプリンタ(より詳細にはフルカラーレーザビームプリンタ)を例示する。この画像形成装置1の本体部MPには、画像形成ユニット50が設けられている。この画像形成ユニット50は、トナーユニット(現像ユニット)、感光ドラムユニット、中間転写ベルト、転写部、定着部および搬送部などを有している。画像形成ユニット50は、各色成分の静電潜像を電子写真方式によって形成し、当該静電潜像を中間転写ベルト(中間転写体とも称する)に転写する。そして、画像形成ユニット50は、中間転写ベルト上に重畳された各色成分の画像を、さらに記録紙に転写することによって、記録紙(最終記録媒体)にフルカラー画像を形成することができる。また、画像形成ユニット50は、中間転写ベルト上に形成された黒色成分の画像を、さらに記録紙に転写することによって、記録紙(最終記録媒体)にモノクロ画像を形成することもできる。
なお、トナーユニットおよび感光ドラムユニットは、それぞれ、本体部MPに対して着脱可能であり、消耗の程度が進行すると必要に応じて交換される。このトナーユニット(トナーカートリッジ)および感光ドラムユニット(ドラムカートリッジ)は、消耗品ユニット30とも総称される。
また、画像形成ユニット50には、着脱可能な両面ユニット43が設けられている。画像形成装置1は、両面ユニット43の装着時には、自動両面印刷動作を実行することが可能である。
また、画像形成装置1は、画像形成ユニット50(画像エンジンとも称する)に関する動作制御など比較的下位の制御を実行するエンジン制御部10と、画像データ制御等の比較的上位の制御を実行するデータ制御部20とを備える。
エンジン制御部10は、書き換え可能な不揮発性メモリであるROM(詳細にはEEPROM等)11と、高速メモリであるRAM12と、CPU14とを有する。
ROM11は、所定容量のパラメータ格納領域11Zを有している。パラメータ格納領域11Zには、画像形成ユニット50を用いた画像形成動作に関するパラメータ(「画像形成パラメータ」あるいは「制御パラメータ」とも称する)が格納される。この制御パラメータの格納動作については後述する。
また、CPU14は、パラメータ制御部16と通信制御部18とを含む各種の処理部を有している。これらの処理部は、ROM11内に格納された所定のソフトウエアプログラム(単にプログラムとも称する)を実行することによって機能的に実現される。
パラメータ制御部16は、ROM11のパラメータ格納領域11Zに格納された制御パラメータを用いて、画像形成ユニット50の動作を制御する。また、このパラメータ制御部16は、ROM11に格納される制御パラメータを画像形成に関する条件の変更に応じて更新する更新動作を実行する。この更新動作によって、ROM11の有効利用を図ることが可能である。これについては後に詳述する。
通信制御部18は、通信制御部28(後述)との通信を行うことに加えて、画像形成ユニット50の各部との通信を行うことが可能である。また、パラメータ制御部16は、通信制御部18を介して他の処理部(温度センサ41、湿度センサ42、操作部48、画像形成ユニット50、消耗品ユニット30、およびコンピュータ61,62等)との通信を実行し、情報取得動作および動作制御動作を実行することが可能である。
また、RAM12は、所定容量のパラメータ一時格納領域12Zを有しており、このパラメータ一時格納領域12Zには、「制御パラメータ」が一時的に格納される。RAM12は、ROM11とは別個に本体部MPに設けられ、ROM11(より詳細にはパラメータ格納領域11Z)に格納される制御パラメータをコピーして格納する。このRAM12は、バッファメモリとして機能し、特に、ROM11の更新動作(後述)中には、RAM12に格納されている制御パラメータがCPU14により読み出されて、画像形成動作に関する制御動作が実行される。これにより、印刷開始までの待ち時間の発生を抑制することが可能である。
また、データ制御部20は、通信制御部28を有する。通信制御部28は、操作部48、通信制御部18、および外部のコンピュータ61,62等との通信を制御する。
また、画像形成装置1は、本体部MP内部の適宜の位置に温度センサ41および湿度センサ42を備える。画像形成装置1のパラメータ制御部16は、温度センサ41を用いて画像形成装置1の本体部MP付近の温度(環境温度)を取得し、湿度センサ42を用いて画像形成装置1の本体部MP付近の湿度(環境湿度)を取得する。
また、コンピュータ61においては、制御パラメータのバックアップ領域61Zが設けられている。この画像形成システム100Aにおいては、画像形成に関する様々な条件のそれぞれに応じた多数の制御パラメータがバックアップ領域61Zに格納されている。そして、次述するように、或る時点において、これら多数の制御パラメータの全てがパラメータ格納領域11Zに格納されるのではなく、これら多数の制御パラメータのうちの一部の制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納される。また、画像形成装置1は、画像形成に関する条件の変更に応じて、バックアップ領域61Zから所望のパラメータを読み出してパラメータ格納領域11Zに転送し、パラメータ格納領域11Zに格納される制御パラメータを更新する。すなわち、画像形成装置1は、その本体部MPの外部に存在する外部装置(コンピュータ61)からの情報取得動作を伴って、制御パラメータを更新する。
<1−2.制御パラメータ>
以下では、画像形成ユニット50における転写部の転写電圧、より詳細には、中間転写ベルト上の画像を記録紙に転写する際の転写電圧、を更新対象の「パラメータ」として、更新動作を行う場合を例示する。
具体的には、画像形成に関する条件の変更、詳細には、「本体部MPに関する環境条件(環境温度および環境湿度)の変更」に応じて、ROM11に格納される制御パラメータを更新する場合を例示する。
また、ここでは、環境条件を数値化した指標値である環境レベルCLを用いて、環境条件に応じた制御パラメータを決定する場合を例示する。
図2は、環境条件に応じて各環境レベルCLを算出するためのテーブルを示す図であり、図3は、各環境レベルCLに対応する最適な制御パラメータ(「最適パラメータ」とも称する)を示す図である。なお、図3においては、或る時点にてパラメータ格納領域11Zに格納されている対象パラメータの範囲R1,R2,R3(太枠で囲まれた部分)が示されている。図3に示される右4列の欄の各数値は、転写部の転写電圧の値(単位:ボルト)を示している。
環境レベルCLは、図2に示す関係にしたがって、温度と湿度との組み合わせに基づいて決定される。図2に示すように、温度に関しては、20℃から38℃まで2℃刻みの複数の区分が設けられるとともに、「20℃未満」および「38℃以上」の区分が設けられている。また、湿度に関しては、40%から80%まで5%刻みの複数の区分が設けられるとともに、「40%未満」および「80%以上」の区分が設けられている。そして、温度に関する区分と湿度に関する区分との組み合わせに応じて、環境レベルCLの値が「1」〜「15」の15段階の値のいずれかに決定される。
例えば、温度が31℃且つ湿度が58%である場合には、温度が「30℃以上32℃未満」の区分に対応し、且つ、湿度が「55%以上60%未満」の区分に対応する。したがって、この場合には、環境レベルCLは「7」として決定される。このとき、環境レベル「7」に対応する制御パラメータ(転写電圧)を採用する。具体的には、図3に示すように、「普通紙」にカラー両面印刷する際には、第1面の転写電圧を1300V(ボルト)、第2面の転写電圧を1350V(ボルト)に設定し、画像形成動作を実行する。
ところで、仮に、図3に示すような全環境レベルCL(「1」〜「15」)に対応する全てのパラメータを常にパラメータ格納領域11Zに格納する場合を想定すると、ROM11の容量として非常に大きな容量が必要になる。
そこで、この実施形態においては、コンピュータ61内のバックアップ領域61Zには全てのパラメータを格納しておく一方で、ROM11内のパラメータ格納領域11Zには、バックアップ領域61Zに格納されるパラメータのうちの一部のパラメータのみを格納する。そして、環境レベルCLの変更に応じて、パラメータ格納領域11Z内の格納パラメータを更新する。
一例としては、パラメータ格納領域11Zに、「一部のパラメータ」として、現在の環境レベルCL(例えば「7」)に対応するパラメータのみを格納しておくことが可能である。そして、環境レベルの変更に応じて、変更後の環境レベルに対応するパラメータを、その都度バックアップ領域61Zからダウンロードすることによって、最適パラメータを取得することができる。これによれば、ROM11を効率的に利用することが可能である。
このように、環境レベルの変更に応じて常にパラメータを更新するようにしてもよい。ただし、以下では別の態様を例示する。
具体的には、現在の環境レベルCLに対応するパラメータだけでなく、現在の環境レベルCLの周辺レベル(近傍レベル)に対応するパラメータをも、パラメータ格納領域11Zに格納するものとする。例えば、図2の太枠範囲L1で示す現在の環境レベル「7」に対応するパラメータだけを格納するのではなく、図2の太枠範囲L2で示す複数の環境レベル(「4」から「11」までの環境レベル)に対応するパラメータをパラメータ格納領域11Zに格納する。すなわち、図3に示すように、単一の環境レベル「7」に対応する範囲(ハッチングを付して示す部分)の(3×4=12個)のパラメータだけを格納するのではなく、8段階の環境レベル(「4」から「11」)に対応する範囲R1,R2,R3(太枠で囲まれた部分)の(3×4×8=96個)のパラメータがパラメータ格納領域11Zに格納される。なお、図2の太枠範囲L2は、現在の温度および湿度の区分(図2の太枠範囲L1)を基準に、温度および湿度の双方に関してそれぞれの増減方向にそれぞれ最大2区分ずつずれた範囲を含む。
そして、環境レベルの変更があったときには、所定の判定基準に基づいてパラメータの更新動作を行うか否かを決定し、その決定内容にしたがってパラメータの更新動作を実行するか否かを決定するものとする。ここでは、所定の判定基準として、「環境レベルの変動が所定程度以上であるか否か」を採用する。
このような態様によれば、環境レベルの変動が比較的小さい場合であればメモリの更新動作を行うことを要しないため、メモリ更新動作の頻度を低減することができる。
なお、ここでは、図3の転写電圧に関するテーブルについては上述のようにその一部範囲をパラメータ格納領域11Zに格納するが、その一方で、図2の温湿度と環境レベルとの対応テーブルについては、常にその全範囲をROM11に格納しておくものとする。ただし、これに限定されず、例えば、図3の転写電圧に関するテーブルだけでなく図2の温湿度と環境レベルとの対応テーブルに関しても、現在の環境レベルの周辺範囲L2に対応するパラメータのみをROM11に格納するようにしてもよい。
また、ここでは、メディア(3つの用紙種類)、印字面(第1面であるか第2面であるか)、印字色(モノクロ印刷であるかカラー印刷であるか)についても、複数の選択肢のそれぞれに対応する最適パラメータを同時にパラメータ格納領域11Zに格納しておくものとする。この結果、上述のように、範囲R1,R2,R3に含まれる複数(3×2×2×8=96個)のパラメータがパラメータ格納領域11Zに同時に格納されていることになる。
<1−3.制御パラメータ更新動作>
図4は、画像形成装置1における制御パラメータの更新動作を含むサブルーチン処理を示すフローチャートである。このサブルーチン処理は、例えば、印刷出力処理を実行する前(より詳細には印刷出力指示を受け付けた直後に)実行される。ただし、これに限定されず、サブルーチン処理は、例えば、所定周期(例えば10分間隔)で実行されてもよく、あるいは、画像形成装置1の空き時間(スリープモード移行期間中)において実行されてもよい。
まず、ステップS11において、温度センサ41による検出温度と湿度センサ42による検出湿度とがパラメータ制御部16によって取得される。
そして、ステップS12において、環境レベルCL(環境条件)に所定程度の変化が生じたか否かが判定される。具体的には、まず、ステップS11での温度および湿度の両検出結果に応じて、現在の環境条件に対応する現在の環境レベルCLが検出される。そして、基準の環境レベルと今回(現在)の環境レベルとを比較した比較結果に基づいて、環境レベルCLの所定程度の変化の有無が判定される。
ここで、基準の環境レベルとしては、前回の更新動作終了時点でパラメータ格納領域11Zに格納されている制御パラメータに対応する環境レベルの中央値などが採用され得る。例えば、環境レベル「4」から「11」に対応する制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納されている場合には、基準環境レベルとして「7」が採用され得る。また、制御パラメータの更新動作が未だ一度も実行されていない場合には、初期設定値としてパラメータ格納領域11Zに格納されている制御パラメータに対応する環境レベルCLの中央値を採用すればよい。
上述したように、パラメータ格納領域11Zに格納されているのは、或る時点での環境レベルCL(環境条件)に対応する制御パラメータ(最適パラメータ)だけではない。当該時点での環境レベルCLの周辺レベル(周辺条件)に対応する制御パラメータ(予備パラメータとも称する)もパラメータ格納領域11Zに格納されている。
ここでは、パラメータ格納領域11Zに格納されている制御パラメータに対応する環境レベルの範囲、換言すれば、基準の環境レベルに対して上側および下側の双方に幅を持たせた範囲、を判定用範囲として設定する。そして、環境レベルCLが当該判定用範囲を逸脱するか当該判定用範囲の限界値に一致するときに環境レベルCLの変化が所定程度以上であると判定するものとする。具体的には、現在の環境レベルCLが、判定用範囲(例えば図3では「4」〜「11」)を逸脱するかあるいは当該判定用範囲の限界値(図3では下限値「4」または上限値「11」)に一致するときに、画像形成装置1は、環境レベルCLの変化が所定程度以上であると判定する。なお、これに限定されず、現在の環境レベルCLが判定用範囲の限界値に一致する場合には、環境レベルCLの変化が所定程度に満たないと判定するようにしてもよい。すなわち、現在の環境レベルCLが当該判定用範囲を逸脱するときにのみ、環境レベルCLの変化が所定程度以上であると判定するようにしてもよい。
そして、環境レベルCLの変化が所定程度以上であると判定される場合には、画像形成装置1は、新たな制御パラメータをコンピュータ61内のバックアップ領域61Zからダウンロードして取得する。一方、環境レベルCLの変化が所定程度に満たないと判定される場合には、パラメータ格納領域11Zの更新動作を実行しない。このような動作において、判定用範囲に幅を持たせることによれば、ダウンロードの発生頻度を最小限にとどめつつ、制御パラメータの更新動作を実行することが可能である。
詳細には、ステップS12において環境レベルCLの変化が所定程度に満たないと判定される場合には、更新動作が実行されることなく、このサブルーチンは終了する。
例えば、基準の環境レベルと現在の環境レベルCLとがともに「7」である場合においては、更新動作は実行されない。また、ここでは、環境レベルCLが「7」から「8」に微小程度変更された場合においても、更新動作は実行されない。
一方、ステップS12において環境レベルCLの変化が所定程度以上であると判定される場合には、ステップS14に進み、制御パラメータの更新動作が実行される。
例えば、環境温度が35℃且つ環境湿度が68%になり、環境レベルCLが「7」から「11」に変更された状況を想定する。この状況においては、パラメータ格納領域11Zに格納されている制御パラメータに対応する環境レベルの最大値(上限値)「11」に、現在の環境レベルCLが一致しており、環境レベルCLの変化が所定程度以上であると判定される。
そして、図5に示すように、現在の環境条件に対応する環境レベルCL「11」を中心とする範囲L4に含まれる環境レベルCL(具体的には、「7」〜「14」)に対応する制御パラメータが新たにパラメータ格納領域11Zに格納されるような更新動作が実行される。この更新動作の結果、図6に示す範囲R1,R2,R3の制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納される。図6は、更新後の格納対象パラメータの範囲を示す図である。図6に示されるように、環境レベルCL(環境条件)の変更に応じて、当該変更後の環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータ(最適パラメータ)と、当該変更後の環境レベルCLの周辺レベル(「7」〜「10」,「12」〜「14」)に対応する制御パラメータ(予備パラメータ)とが取得され、パラメータ格納領域11Zに格納される。
より詳細には、次述するような差分更新動作がパラメータ制御部16によって実行される。具体的には、まず、パラメータ制御部16は、環境レベル「4」〜「6」に対応する制御パラメータをパラメータ格納領域11Zから消去してパラメータ格納領域11Zに空き領域を生成する。その後、パラメータ制御部16は、環境レベル「12」〜「14」に対応する制御パラメータをパラメータ格納領域11Zの当該空き領域に格納する。換言すれば、パラメータ制御部16は、環境レベル「12」〜「14」に対応する新たな制御パラメータを、環境レベル「4」〜「6」に対応する制御パラメータが格納されていた領域に上書きして格納する。なお、環境レベル「7」〜「11」に対応する制御パラメータは、変更前後においてパラメータ格納領域11Zに格納されたままである。
このような更新動作(差分更新動作とも称する)によって、更新後のパラメータ格納領域11Zにおいては、環境レベルCL「7」〜「14」に対応する制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納されることになる。このような差分更新動作によれば、通信データ量を抑制することが可能である。
そして、上記のようなサブルーチン処理の終了後、更新後の制御パラメータに基づいて、画像形成装置1における画像形成処理が実行される。これによって、適切なパラメータ(最適パラメータ)に基づく画像形成処理が実現される。
また、上述したように、RAM12はバッファメモリとして利用される。詳細には、サブルーチン処理における更新動作(ステップS14)においては、まず、ROM11のパラメータ格納領域11Z内の格納データがRAM12のパラメータ一時格納領域12Zにコピー(複写)される。その後、ROM11に関する上述の更新動作が行われる。ここにおいて、ROM11内のパラメータ更新動作期間中に画像形成ユニット50の動作を制御すべき状況が到来した場合には、(ROM11ではなく)RAM12に格納されている制御パラメータ、詳細にはパラメータ一時格納領域12Zに格納されている制御パラメータを用いて、画像形成ユニットの動作が制御される。これによれば、ROM11のデータ更新動作の完了を待つことなく、画像形成ユニット50に対する動作制御を実行することが可能である。
以上のように、この実施形態に係る画像形成システム100Aによれば、画像形成に関する条件(より詳細には本体部MPの環境条件)の変更に応じて、ROM11に格納される制御パラメータが更新されるので、ROM11の有効利用を図ることができる。また、種々の条件に応じた最適パラメータを用いて印刷出力動作(画像形成動作)を実行することが可能になるため、より高画質の印刷出力を得ることが可能である。また、画像形成に関する条件に応じて制御パラメータが言わば自動的に更新されるので、操作が煩雑でなく制御パラメータ(画像形成パラメータ)の更新が容易である。
なお、上記実施形態においては、コンピュータ61に、バックアップ領域61Zを設ける場合を例示したが、これに限定されない。例えば、その他の外部装置(通信線を介してネットワークNWに接続された別のコンピュータ62等)にバックアップ領域を設け、更新動作時に当該外部装置(コンピュータ62等)内のバックアップ領域から所望の制御パラメータをダウンロードするようにしてもよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、ROM11内の格納パラメータの更新動作を環境条件の変更に応じて実行する場合を例示したが、この第2実施形態では、画像形成に関する設定条件(「印刷設定条件」とも称する)の変更に応じて、ROM11内の格納パラメータの更新動作を実行する場合を例示する。なお、説明の簡略化のため、環境条件には変更が無い場合を想定して説明する。
図7は、第2実施形態に係る画像形成装置1での制御パラメータの更新動作を含む第2のサブルーチン処理を示すフローチャートである。このサブルーチン処理は、例えば、印刷出力処理を実行する前(より詳細には印刷出力指示を受け付けた直後に)実行される。
また、図8は、更新動作前のパラメータ格納領域11Zに格納される制御パラメータの範囲R1,R2,R3を示す図であり、図9は、更新動作後のパラメータ格納領域11Zに格納される制御パラメータの範囲R1,R2,R3を示す図である。
ここでは、画像形成に関する設定条件として、記録用媒体(記録紙等)への印字色が単色であるか複数色であるかに関する設定条件(端的に言えば、モノクロ印刷であるかカラー印刷であるかに関する設定条件)、を例示する。初期状態においては、図8に示すように、モノクロ印刷に関する制御パラメータのみがパラメータ格納領域11Zに格納されているものとする。
図7に示すように、この第2実施形態では、ステップS21において、画像形成に関する設定条件が変更されたか否かが判定される。
そして、当該設定条件が変更されていないと判定される場合には、そのままこのサブルーチンが終了する。一方、当該設定条件が変更されたと判定される場合には、ステップS23に進む。
ステップS23においては、変更後の設定条件に対応する制御パラメータ(最適パラメータ)がROM11内に存在するか否かが判定される。当該最適パラメータがROM11内に存在すると判定される場合(ステップS23で「Yes」の場合)には、そのままこのサブルーチンが終了する。一方、当該最適パラメータがROM11内に存在しないと判定される場合(ステップS23で「No」の場合)には、ステップS24に進む。
ステップS24においては、制御パラメータの更新動作が実行される。
例えば、パラメータ制御部16が印刷設定の内容を解析し、印刷設定がモノクロ印刷からカラー印刷に変更されたこと、すなわち画像形成に関する設定条件が変更されたことを確認した場合を想定する。この場合には、ステップS21からステップS22に進み、カラー印刷に関する制御パラメータがROM11内に存在しないと判定され、ステップS24で制御パラメータの更新動作(ダウンロード動作)が実行される。環境レベルCLが変化していない場合を想定すると、この更新動作によって次のような状態遷移が行われる。すなわち、図8に示す範囲R1,R2,R3のモノクロ印刷用の制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納される状態から、図9に示す範囲R1,R2,R3のカラー印刷用の制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納される状態へと遷移する。これにより、カラー印刷用の最適パラメータがパラメータ格納領域11Zに新たに格納される。
そして、上記のようなサブルーチン処理の終了後、更新後の制御パラメータ(転写電圧等)に基づいて、画像形成装置1における画像形成動作が実行される。これによって、適切なパラメータ(最適パラメータ)に基づく画像形成動作が実現される。
この第2実施形態によれば、印刷設定条件の変更に応じて、カラー印刷用の制御パラメータとモノクロ印刷用の制御パラメータとの一方が選択的にROM11のパラメータ格納領域11Zに格納される。したがって、ROM11の容量を低減することが可能である。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第2実施形態の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
この第3実施形態においては、画像形成に関する設定条件として、記録用媒体の種類に関する設定条件を例示する。
図10は、「普通紙」に関する制御パラメータを示す図であり、図11は、「厚紙」に関する制御パラメータを示す図であり、図12は、「ハガキ」に関する制御パラメータを示す図である。ここでは、初期状態において、図10に示すように、普通紙に関する制御パラメータのみがパラメータ格納領域11Zに格納されているものとする。
この第3実施形態においても、図7と同様のサブルーチン処理が実行される。ただし、ステップS24における更新動作では、その更新時点の前後において、3種類の記録用媒体向けの各制御パラメータが互いに入れ替えられて格納される。
例えば、パラメータ制御部16が印刷設定の内容を解析し、当該印刷設定の内容が「厚紙」に変更されたこと、すなわち画像形成に関する設定条件が変更されたことを確認した場合を想定する。この場合には、更新動作によって、図10の範囲R1の制御パラメータが格納されていた状態から、図11の範囲R2の制御パラメータが格納されている状態へと遷移する。
あるいは、パラメータ制御部16が印刷設定の内容を解析し、当該印刷設定の内容が「ハガキ」に変更されたこと確認した場合には、更新動作によって、図10の範囲R1の制御パラメータが格納されていた状態から、図12の範囲R3の制御パラメータが格納されている状態へと遷移する。
この第3実施形態によれば、印刷設定条件の変更に応じて、3種類の媒体種類に応じた各制御パラメータが選択的にパラメータ格納領域11Zに格納される。したがって、ROM11の容量を低減することが可能である。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第2実施形態の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
この第4実施形態においては、画像形成に関する設定条件として、記録用媒体の印字面の表裏(換言すれば、第1面であるか第2面であるか)に関する設定条件を例示する。
図13は、「第1面」に関する制御パラメータを示す図であり、図14は、「第2面」に関する制御パラメータを示す図である。ここでは、初期状態において、図13に示すように、「第1面」に関する制御パラメータのみがパラメータ格納領域11Zに格納されているものとする。
この第4実施形態においても、図7と同様のサブルーチン処理が実行される。ただし、ステップS24における更新動作では、その更新時点の前後において、印字面に関する序数に応じた各制御パラメータが互いに入れ替えられて格納される。
例えば、パラメータ制御部16が印刷設定の内容を解析し、当該印刷設定の内容が「第2面」に変更されたこと、すなわち画像形成に関する設定条件が変更されたことを確認した場合を想定する。この場合には、更新動作によって、図13の範囲R1,R2,R3の制御パラメータが格納されていた状態から、図14の範囲R1,R2,R3の制御パラメータが格納されている状態へと遷移する。
この第4実施形態によれば、印刷設定条件の変更に応じて、印字面の表裏に応じた各制御パラメータが選択的にパラメータ格納領域11Zに格納される。したがって、ROM11の容量を低減することが可能である。
<5.第5実施形態>
第5実施形態は、第2実施形態の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
この第5実施形態においては、画像形成に関する設定条件として、記録用媒体の印字対象面が片面であるか両面であるか(換言すれば、片面印刷であるか両面印刷であるか)に関する設定条件を例示する。
図15は、「両面印刷」に関する制御パラメータを示す図である。また、「片面印刷」に関する制御パラメータは、図13と同じであるとする。ここでは、初期状態において、図13に示すように、「片面印刷」に関する制御パラメータのみがパラメータ格納領域11Zに格納されているものとする。
この第5実施形態においても、図7と同様のサブルーチン処理が実行される。ただし、ステップS24における更新動作では、その更新時点の前後において、片面印刷であるか両面印刷であるかに応じた制御パラメータが互いに入れ替えられて格納される。
例えば、パラメータ制御部16が印刷設定の内容を解析し、当該印刷設定の内容が「両面印刷」に変更されたこと、すなわち画像形成に関する設定条件が変更されたことを確認した場合を想定する。この場合には、更新動作によって、図13の範囲R1,R2,R3の制御パラメータが格納されていた状態から、図15の範囲R1,R2,R3の制御パラメータが格納されている状態へと遷移する。
ここにおいて、両面印刷においては、ROM11内の使用領域をさらに低減させるため、ダウンロード対象の制御パラメータに対応する環境レベルの数を低減している。具体的には、環境レベルCL「6」〜「8」の3つの環境レベルCLに対応する制御パラメータのみをROM11のパラメータ格納領域11Zに格納するようにしている。
この第5実施形態によれば、印刷設定条件の変更に応じて、片面印刷および両面印刷の一方に各応じた制御パラメータが選択的にパラメータ格納領域11Zに格納される。したがって、ROM11の容量を低減することが可能である。
なお、この第5実施形態においては、パラメータ制御部16が印刷設定の内容を解析し、当該印刷設定の内容が「両面印刷」に変更されたことを検出する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、パラメータ制御部16が両面ユニット43の装着の有無を通信動作等によって検出し、両面ユニット43の装着の有無に応じて図15および図13の各範囲のパラメータをパラメータ格納領域11Zに格納するようにしてもよい。具体的には、両面ユニット43が装着されているときには、図15に示すような範囲R1,R2,R3の制御パラメータをパラメータ格納領域11Zに格納し、両面ユニット43が装着されていないときには、図13に示すような範囲R1,R2,R3の制御パラメータをパラメータ格納領域11Zに格納するようにしてもよい。
<6.第6実施形態>
第6実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この第6実施形態では、画像形成に関する設定条件の変更がユーザの操作入力によって指示されると、ROM11に格納される制御パラメータを更新する場合を例示する。
図16は、第6実施形態に係る画像形成装置1での制御パラメータの更新動作を含む第3のサブルーチン処理を示すフローチャートである。
図16のサブルーチン処理は、図7のサブルーチン処理と同様である。ただし、パラメータ制御部16が印刷設定内容を判定する(ステップS21)のではなく、パラメータ制御部16が、画像形成に関する設定条件の変更指示がユーザ操作によって付与されたか否かを判定する(ステップS31)点で相違する。
ここでは、印字面の序数に関するユーザからの変更指示入力が付与される場合を想定する。具体的には、両面印刷ユニットが装着されていない状態において、手動両面印刷を実行する場合を想定する。詳細には、複数枚の記録用紙の第1面(おもて面)に、印刷対象ページの奇数ページが印刷された後に、当該印刷済みの記録用紙を操作者が裏返して画像形成装置1の給紙部に再配置し、複数枚の記録用紙の第2面(うら面)に印刷対象ページの偶数ページを適宜の順序で印刷すべき旨の指示を付与する場合を想定する。
より詳細には、画像形成装置1は、第1面への奇数ページの印刷が終了すると、印刷指示入力を受け付けたコンピュータ62の表示部に、「奇数ページの印刷が終了しました。次に偶数ページを印刷しますので、印刷済み用紙を裏返して給紙部に配置してください。準備が完了したらOKボタンを押してください。」などの文字を含むダイアログを表示して、待機状態に移行する。その後、ユーザからの操作入力(具体的には、OKボタンの押下操作)を受け付けると、パラメータ制御部16は、ユーザからの変更指示入力が入力されたものと解して、パラメータ格納領域11Zの更新動作を実行する。具体的には、図13の範囲R1,R2,R3の制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納されていた状態から、図14の範囲R1,R2,R3の制御パラメータがパラメータ格納領域11Zに格納されている状態へと遷移する動作が実行される。これによれば、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第6実施形態においては、印字面の序数に関する変更指示がユーザによって入力される場合を例示したが、これに限定されない。例えば、モノクロ印刷であるかカラー印刷であるかに関する設定条件、記録用媒体の種類に関する設定条件、および、片面印刷であるか両面印刷であるかに関する設定条件、などを含む複数の設定条件のいずれかに関する変更指示が、ユーザの操作入力によって付与される場合に、制御パラメータの更新動作を実行するようにしてもよい。詳細には、ユーザがコンピュータ62を用いて印刷出力の指示を付与する際において、コンピュータ62に表示される印刷設定用のダイアログ画面を介して、ユーザが明示の変更指示(設定条件変更指示)を画像形成装置1に付与する場合に、制御パラメータの更新動作を実行するようにしてもよい。
<7.第7実施形態>
第7実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図17は、第7実施形態に係る画像形成システム100Bを示す概略図である。
この第7実施形態では、図17に示すように、コントローラ70が画像形成装置1(1B)の本体部MPに対して専用線(専用通信線)SLで接続されて設けられている。このコントローラ70は、第1実施形態におけるデータ制御部20(図1参照)と同様の処理等を実行する制御装置である。ここでは、コントローラ70は、画像形成装置1(1B)とは別の独立した装置として構成されている。
また、コントローラ70は、バックアップ領域70Zを備えている。バックアップ領域70Zには、画像形成に関する様々な条件に対応する多数の制御パラメータが格納されている。
そして、この画像形成装置1Bは、画像形成に関する条件の変更に応じて、バックアップ領域70Zから所望の制御パラメータを読み出してパラメータ格納領域11Zに格納される制御パラメータを更新する。すなわち、画像形成システム100Bにおいて、画像形成装置1Bは、本体部MPの外部に存在するコントローラ70からの情報取得動作を伴って制御パラメータを更新する。これによれば、第1実施形態と同様にROM11を効率的に利用することが可能である。特に、この第2実施形態においてはコントローラ70と画像形成装置1(本体部MP)とは専用線で接続されており、非常に高速な通信が可能である。したがって、更新動作を非常に短時間で終了することが可能である。
なお、図18に示すように、コントローラ70は、複数の画像形成装置1Bに対して1台設けられるものであってもよい。この場合には、複数の画像形成装置1Bのそれぞれに関する制御パラメータの更新動作を当該1台のコントローラ70との通信を行うことによって実現することが可能である。
また、図17および図18において、専用通信線SLを用いた通信を行うことに代えて、一般的な通信ネットワークを用いたネットワーク通信(例えば、LANケーブルおよびTCP/IP等の通信プロトコルによる通信)を行うようにしてもよい。
<8.第8実施形態>
第8実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この第8実施形態においては、通信制御部18と消耗品ユニット30とが通信可能であることを利用し、消耗品ユニット30内の不揮発性メモリ(ROM等)に格納された制御パラメータを画像形成装置1が読み出す場合を例示する。すなわち、本体部MPに対して着脱可能な消耗品ユニット30からの情報取得動作を伴って、パラメータ格納領域11Z内の制御パラメータを更新する場合を例示する。
この実施形態における消耗品ユニット30(30Bとも称する)は、高地向けのユニットであり、当該消耗品ユニット30(例えばトナーカートリッジ)には、図19に示すような高地仕様の制御パラメータが格納されているものとする。
図19に示すように、消耗品ユニット30には、2種類の標高レベルに応じた高地向け制御パラメータが格納されている。具体的には、標高1000m以上2000m未満の高地(HL1)に関する制御パラメータと、標高2000m以上の高地(HL2)に関する制御パラメータとが格納されている。また、詳細には、各標高レベルに対する制御パラメータは、それぞれ、通常の高さ(標高1000m未満)での制御パラメータとの差分値として格納されている。
この高地仕様の消耗品ユニット30が画像形成装置1の所定位置に設置されると、画像形成装置1の通信制御部18は、消耗品ユニット30と通信し、高地対応の消耗品ユニット30が装着されている旨を示す装着信号をパラメータ制御部16に伝達する。
当該装着信号に応答して、パラメータ制御部16は、消耗品ユニット30に格納された制御パラメータを取得する。ここでは、画像形成装置1の本体部MPは、デフォルト設定にて高地HL1の制御パラメータ(差分値)を消耗品ユニット30との通信によって取得するものとする。そして、当該差分値に基づいてパラメータ格納領域11Z内のパラメータが更新される。その結果、画像形成装置1は、高地HL1向けの制御パラメータを有する状態になる。
なお、画像形成装置1が使用されている場所の高度は、操作者が所定のメニュー画面において設定可能である。したがって、当該メニュー画面において、標高レベルとして「高地HL2」を選択することが可能である。高地HL2が選択された場合には、画像形成装置1の本体部MPは、消耗品ユニット30との通信によって高地HL2向けの制御パラメータを取得する。その結果、ROM11には、高地HL2向けの制御パラメータが格納されることになる。
ここにおいて、更新後の制御パラメータは、例えば、通常の各制御パラメータに高地向けの差分値が予め加算された状態でパラメータ格納領域11Zに格納される。具体的には、「普通紙」、「第1面」および「カラー」に対応する制御パラメータに関しては、当該制御パラメータに対して、図19の対応差分値「+50」ボルトが加算された値が、新たな制御パラメータとしてパラメータ格納領域11Zの該当部分に上書きされて格納される。これによれば、パラメータ格納領域11Zの容量を増大させることなく、高地対応の制御パラメータをパラメータ格納領域11Z内に格納することができる。なお、パラメータ格納領域11Zに格納される制御パラメータの範囲が環境条件の変動等によって更新された場合には、当該差分値を再び消耗品ユニット30から読み込んで加算すればよい。
以上のようにして、この実施形態に係る画像形成装置1は、消耗品ユニット30との通信による制御パラメータの更新動作によって、結果的に、高地という環境条件に応じた新たな制御パラメータを取得することができる。すなわち、画像形成装置1は、画像形成に関する変更後の条件に対応する最適パラメータを含むパラメータ(場合によっては、当該変更後の条件の周辺条件に対応する予備パラメータ等をも含むパラメータ)を取得することが可能である。
なお、上記の態様に限定されず、画像形成装置1に高度計を設けて自動的に高度を測定し、当該測定結果に応じた制御パラメータを消耗品ユニット30から取得して、パラメータ格納領域11Z内の制御パラメータを更新するようにしてもよい。
また、ここでは、複数(2種類)の標高レベルに応じた制御パラメータの双方を格納する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、単一の標高レベルに応じた制御パラメータのみを消耗品ユニット30に格納しておくようにしてもよい。具体的には、消耗品ユニット30が本体部MPに装着されると、単一の標高レベルに応じた制御パラメータが当該消耗品ユニット30からパラメータ格納領域11Zに読み込まれるように構成することができる。
<9.第9実施形態>
上記各実施形態においては、全制御パラメータが1つのバックアップ領域(具体的には、バックアップ領域61Zあるいはバックアップ領域70Z)に集中して格納されている場合を例示したが、これに限定されない。例えば、全制御パラメータが複数のバックアップ領域に分散して格納されていてもよい。
第9実施形態においては、このような態様の一例を示す。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図20は、第9実施形態に係る画像形成システム100Cを示す概略図である。また、図21は、各制御パラメータの格納先等を示す図である。
図21に示すように、全制御パラメータは、複数(ここでは5つ)の格納先DN1〜DN5(バックアップ領域等)に分散して格納されている。
具体的には、複数の条件にそれぞれ対応する複数のパラメータは、
格納先DN1:ROM11内のパラメータ格納領域11Z、
格納先DN2:コントローラ70内のバックアップ領域70Z、
格納先DN3:コンピュータ61内のバックアップ領域61Z、
格納先DN4:コンピュータ62内のバックアップ領域62Z、および
格納先DN5:コンピュータ81内のバックアップ領域81Z、
の5つの格納先に分散して格納されている。なお、コンピュータ81としては、例えば、メーカが各種のデータを顧客に提供するためのダウンロードサーバなどが例示される。
また、各制御パラメータは、その使用頻度(詳細には累積使用回数)に応じて区分され、当該区分に応じてその格納先が決定されて格納されている。
具体的には、最も使用頻度が高い制御パラメータは、格納先DN1に格納されている。また、次に使用頻度が高い制御パラメータは格納先DN2に格納され、その次に使用頻度が高い制御パラメータは格納先DN3に格納され、さらにその次に使用頻度が高い制御パラメータは格納先DN4に格納されている。そして、最も使用頻度が低い制御パラメータは格納先DN5に格納されている。
例えば、環境レベルCLが「11」に変動した場合には、次のような更新動作が行われる。
まず、パラメータ格納領域11Zに、環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータが格納されているか否かが判定される。
図21に示すように、環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータは、比較的使用頻度が低いため、パラメータ格納領域11Z(格納先DN1)には格納されておらず、バックアップ領域70Z(格納先DN2)に格納されている。
環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータが格納されていないと判定されると、画像形成装置1は、環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータの格納先を調べる。例えば、複数の格納先DN2〜DN5に関して通信速度の速い順に、当該環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータの格納の有無を問い合わせればよい。これにより、当該格納先がコントローラ70のバックアップ領域70Z(DN2)であることが知得される。
さらに、画像形成装置1は、パラメータ格納領域11Z(DN1)内に格納される制御パラメータのうち、当該新たな環境レベル「11」から最も遠い環境レベル「6」に対応する制御パラメータを待避対象パラメータとして選択する。
つぎに、画像形成装置1は、当該待避対象パラメータ(環境レベルCL「6」に対応する制御パラメータ)を、パラメータ格納領域11Z(DN1)から削除しバックアップ領域70Z(DN2)に一旦移動する。
その後、画像形成装置1は、当該移動動作によってパラメータ格納領域11Z(DN1)内に生じた空き領域に、環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータをバックアップ領域70Z(DN2)から複写して格納する。
以上のようにして更新動作が完了する。
その後、当該更新動作によって取得された環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータに基づいて、画像形成ユニット50における転写電圧の制御動作が適切に実行される。
また、当該制御動作完了後には、バックアップ領域70Zに待避させていた環境レベルCL「6」に対応する制御パラメータを、再びパラメータ格納領域11Zに読み戻す動作が実行される。この際、環境レベルCL「6」に対応する制御パラメータは、パラメータ格納領域11Zにおいて、環境レベルCL「11」に対応する制御パラメータの格納領域に上書きして格納されればよい。
他の環境レベルCLに対応する制御パラメータが必要になった場合にも同様の動作が実行される。この場合においては、所望の環境レベルCLに応じた格納先が決定され、決定された当該格納先との通信動作によって、当該環境レベルCLに対応する制御パラメータが取得される。
このような実施形態に係る画像形成システム100Cにおいては、全制御パラメータのうちの一部の制御パラメータのみが、パラメータ格納領域11Z(格納先DN1)に格納されている。したがって、ROM11のメモリ容量を抑制することができる。
また、全制御パラメータのうち最も使用頻度が高い制御パラメータが、パラメータ格納領域11Z(格納先DN1)に格納されている。したがって、多くの状況においてはパラメータ格納領域11Zにおける制御パラメータの更新動作を行うことなく、画像形成ユニット50の転写電圧を適切に制御することが可能である。
また、所望の条件に適した制御パラメータがパラメータ格納領域11Z(DN1)内に存在しない場合には、他の格納先DN2〜DN5から当該所望の条件に適した制御パラメータが通信動作によって取得され、パラメータ格納領域11Z内の制御パラメータの更新動作が実行される。この結果、ROM11のメモリ容量を有効に利用しつつ、適切な制御パラメータを取得することができる。
特に、パラメータ格納領域11Z内に存在しない制御パラメータは、複数の格納先DN2〜DN5において格納されている。したがって、1つの格納先にバックアップしておく場合に比べて、負荷を分散することができる。
また特に、各制御パラメータは、その使用頻度に応じて区分され、その区分に応じて複数の格納先DN2〜DN5において格納されている。より詳細には、各制御パラメータは、複数の格納先DN2〜DN5においてその通信速度に応じて区分されて格納されている。具体的には、その使用頻度が比較的高い制御パラメータは比較的通信速度が速い格納先に格納されている。したがって、全体の処理時間を最適化することが可能である。
また特に、通信動作においては、(現在の環境レベルCLの「周辺レベル」に対応する制御パラメータをも取得するのではなく、)現在の環境レベルCLに対応する制御パラメータ(最適パラメータ)のみを通信動作によって取得しているので、通信データ量を削減することができる。したがって、処理の高速化を図ることができる。
ただし、この場合には、現在の環境レベルCLの「周辺レベル」に対応する比較的多数の制御パラメータをROM11に格納しておく場合に比べて、更新動作が比較的高頻度で発生する。そのため、通信速度が低速である場合には、印刷動作を直ちに始められない状況が発生する可能性が高くなる。しかしながら、通信速度が高速である場合等においては、必要な制御パラメータを通信によって直ちに取得できるので、印刷動作開始タイミングの遅延を回避(もしくは抑制)することが可能である。
<10.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記第1実施形態においては、温度および湿度の双方を環境条件として利用する場合を例示したが、これに限定されず、温度および湿度のうちの一方のみを環境条件として利用するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態から第6実施形態においては、環境条件には変更が無い場合を想定して説明した。環境条件にも変更がある場合には、変更後の環境条件に対応する最適パラメータを含むパラメータを取得するように、パラメータ格納領域11Zの更新動作を行うことが好ましい。例えば、第1実施形態と同様に、パラメータ格納領域11Zに格納する制御パラメータの範囲を環境レベルの変更に応じてシフトさせるようにすることが好ましい。これによれば、ROM11をさらに有効に利用することが可能である。
あるいは、上記第2実施形態から第6実施形態において、環境条件の変化の有無にかかわらず、印刷設定の変更のみに応じて更新動作を実行するようにしてもよい。詳細には、変更後の印刷設定内容に応じた制御パラメータであって全ての環境条件に対応する制御パラメータをROM11に格納しておけばよい。この場合においても、異なる印刷設定に対応する制御パラメータをROM11内に格納しておくことを要しないので、ROM11の容量を削減することが可能である。
また、上記第2実施形態から第6実施形態においては、画像形成に関する1つの設定条件が変更される場合について例示したが、これに限定されない。例えば、複数の設定条件のうち2つ以上の設定条件の組み合わせが変更されるときには、当該組み合わせに対応する最適パラメータ(もしくは当該最適パラメータを含む制御パラメータ)を取得するような更新動作を実行するようにしてもよい。この場合、当該設定条件の2つ以上の組み合わせに対応する比較的少数の制御パラメータのみをパラメータ格納領域11Zに格納することができる。これによれば、ROM11の容量をさらに低減することが可能である。また、通信データ量を削減することも可能である。
また、上記各実施形態においては、制御パラメータの更新動作において、新たなパラメータをROM11に格納する際に常に上書き更新する場合を主に例示したが、これに限定されない。たとえば、ROM11の空き容量に未だ余裕があるうちは追加的に制御パラメータを格納する動作を繰り返し、制御パラメータの格納量が所定の上限閾値に到達した時点以降において上書き更新するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、制御パラメータ(画像形成パラメータ)として、画像形成ユニットの転写部の転写電圧に関するパラメータを例示したが、これに限定されない。例えば、画像形成ユニット50の定着部の定着温度に関するパラメータ、および、画像形成ユニット50の搬送部の搬送速度に関するパラメータなどの各種の制御パラメータに関して、上述のような更新動作を実行するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、画像形成装置1にパラメータ格納領域11Zとパラメータ一時格納領域12Zとの双方を設ける場合を例示したが、これに限定されない。例えば、パラメータ一時格納領域12Zを設けることなく、パラメータ格納領域11Zのみを設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、画像形成装置1にROM11およびRAM12の双方を設ける場合を例示したが、これに限定されない。例えば、ROM11に代えてRAM12のみを画像形成装置1に設けるようにしてもよい。この場合、パラメータ格納領域11Zに相当する領域をRAM12に設け、RAM12に格納する制御パラメータを画像形成に関する条件の変更(環境レベルの変更等)に応じて、バックアップ領域61Z等からダウンロードするようにすればよい。これによれば、RAM12の有効利用を図ることが可能である。
また、上記各実施形態においては、画像形成装置としてカラープリンタを例示したが、これに限定されない。例えば、モノクロプリンタであってもよい。さらには、プリンタに限定されず、複写機、ファクシミリ装置および複合機などの他の種類の画像形成装置であってもよい。
第1実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。 環境条件に応じて環境レベルを算出するためのテーブルを示す図である。 各環境レベルに対応する最適な制御パラメータを示す図である。 制御パラメータの更新動作を含むサブルーチン処理を示す図である。 更新後に格納対象となる環境レベルを示す図である。 更新後に格納対象となる制御パラメータの範囲を示す図である。 第2実施形態に係る制御パラメータの更新動作を示す図である。 更新動作前のROMに格納される制御パラメータの範囲を示す図である。 更新動作後のROMに格納される制御パラメータの範囲を示す図である。 「普通紙」に関する制御パラメータを示す図である。 「厚紙」に関する制御パラメータを示す図である。 「ハガキ」に関する制御パラメータを示す図である。 「第1面」に関する制御パラメータを示す図である。 「第2面」に関する制御パラメータを示す図である。 「両面印刷」に関する制御パラメータを示す図である。 第6実施形態に係る制御パラメータの更新動作を示す図である。 第7実施形態に係る画像形成システムを示す概略図である。 変形例に係る画像形成システムを示す概略図である。 高地仕様の制御パラメータを示す図である。 第9実施形態に係る画像形成システムを示す概略図である。 各制御パラメータの格納先等を示す図である。
符号の説明
1,1A,1B 画像形成装置
100,100A,100B,100C 画像形成システム
11 ROM
11Z パラメータ格納領域
12 RAM
12Z パラメータ一時格納領域
16 パラメータ制御部
50 画像形成ユニット
61,62,81 コンピュータ
61Z,62Z,70Z,81Z バックアップ領域
70 コントローラ
CL 環境レベル

Claims (19)

  1. 媒体上に画像を形成する画像形成システムであって、
    画像形成ユニットを有する本体部と、
    前記本体部に設けられ、画像形成動作に関するパラメータを格納するメモリと、
    画像形成に関する条件の変更に応じて、前記メモリに格納される前記パラメータを更新する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記画像形成に関する条件の変更は、前記本体部に関する環境条件の変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記環境条件の変更に応じて、前記メモリに格納される前記パラメータを更新し、当該変更後の環境条件に対応する最適パラメータと当該変更後の環境条件の周辺条件に対応する予備パラメータとを取得することを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記環境条件の変更が所定の基準を満たす場合に、前記パラメータを更新することを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    前記本体部に関する環境条件の変更は、前記本体部に関する温度および湿度の少なくとも一方の変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記画像形成に関する条件の変更は、前記画像形成に関する設定条件の変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  7. 請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
    前記画像形成に関する設定条件の変更は、ユーザの操作入力に基づく変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  8. 請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、変更後の設定条件に対応する最適パラメータが前記メモリに格納されていないと判定されるときに、前記パラメータを更新することを特徴とする画像形成システム。
  9. 請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
    前記設定条件の変更は、前記媒体の種類に関する設定の変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
    前記設定条件の変更は、前記媒体の印字面の表裏に関する設定の変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  11. 請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
    前記設定条件の変更は、前記媒体の印字対象面が片面であるか両面であるかに関する設定の変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  12. 請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
    前記設定条件の変更は、前記媒体への印字色が単色であるか複数色であるかに関する設定の変更を含むことを特徴とする画像形成システム。
  13. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記本体部に対して着脱可能な消耗品ユニットからの情報取得動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする画像形成システム。
  14. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記本体部の外部からの情報取得動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする画像形成システム。
  15. 請求項14に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記本体部の外部に存在するコントローラからの情報取得動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする画像形成システム。
  16. 請求項14に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記本体部の外部装置からのダウンロード動作を伴って、前記パラメータを更新することを特徴とする画像形成システム。
  17. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記本体部に設けられ、前記メモリに格納される前記パラメータをコピーして格納するバッファメモリ、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、情報取得動作によって前記メモリ内の前記パラメータを更新している期間においては、前記バッファメモリに格納されている前記パラメータを用いて前記画像形成ユニットの動作を制御することを特徴とする画像形成システム。
  18. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    画像形成に関する複数の条件のそれぞれに対応する複数のパラメータを、分散して格納する複数の格納手段、
    をさらに備え、
    前記複数のパラメータは、その使用頻度に応じて区分され、当該区分に応じて前記複数の格納手段に分散して格納されることを特徴とする画像形成システム。
  19. 本体部のメモリに格納されるパラメータにより画像形成動作を制御する画像形成システムを用いて、媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
    a)画像形成に関する条件の変更を検出するステップと、
    b)前記メモリに格納される画像形成動作に関するパラメータを、前記画像形成に関する条件の変更に応じて更新するステップと、
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012248160A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Toshiba Tec Corp ネットワークプリンタおよびこれを用いた印刷方法
JP2017045169A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2017068323A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 キヤノン株式会社 情報処理装置、通信システム、同期方法、及びプログラム

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