JP2008301678A - 多相モータの駆動制御回路およびこれを用いたスピンドル装置 - Google Patents

多相モータの駆動制御回路およびこれを用いたスピンドル装置 Download PDF

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和幸 青野
Akio Nakajima
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/10Arrangements for controlling torque ripple, e.g. providing reduced torque ripple

Abstract

【課題】多相モータの相間での電機子電流のばらつきが少なくなるような駆動制御回路を提供することによって、多相モータの回転むらおよび振動を低減させる。
【解決手段】スピンドル装置1の駆動制御回路20aを構成する部品の特性に多少のばらつきがあったとしても、最終的に駆動回路50から出力される電機子電流Au,Av,Awの振幅が一定値に揃うように、振幅調整回路40を用いて、駆動回路50に入力される電流制御信号Vu,Vv,Vwの振幅を微調整する。振幅調整回路40は、たとえばゲイン可変増幅器40u,40v,40wによって構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は多相モータの回転制御に関する。
サーボモータは、オーディオ機器やコンピュータ周辺機器に用いられるスピンドルモータなど、高精度の回転制御および位置制御に使用される(たとえば、特開2007−74816号公報(特許文献1)の図3参照。)。図5は、従来のスピンドル装置の構成を概略的に示すブロック図である。以下、図5を参照して従来のスピンドル装置の構成について説明する。
図5において、スピンドル装置は、スピンドルモータ131およびその駆動制御回路132によって構成される。このうち、スピンドルモータ131は、3相ブラシレスモータであるモータ本体133、およびモータ本体133のスピンドル軸に固定されたエンコーダ134などを備える。エンコーダ134は、モータ本体133の回転速度およびロータ位置などを検出し、検出信号を駆動制御回路132にフィードバックする。
図5の駆動制御回路132は、制御コンピュータ141および駆動回路142を備える。駆動回路142は、制御コンピュータ141から与えられた電流指令値に応答して、モータ本体133の電機子巻線を流れるU,V,W相の3相正弦波の電機子電流を出力する。モータ本体133をパルス幅変調(PWM:pulse-width-modulation)によって駆動する場合、駆動回路142は、3相インバータ回路で構成される。U相およびW相の電機子電流は、それぞれ電流検出器137a,137bによって検出され、A/D変換器138a,138bによってデジタル変換されてから、制御コンピュータ141にフィードバック信号として与えられる。ここで、V相の電機子電流は、U,V,Wの3相の和が0になることを利用して求めることができる。なお、図5の駆動制御回路132では、制御コンピュータ141が用いられているが、同等の機能をアナログ回路を用いて構成することもできる。
磁気ディスクおよび光ディスクなどの製造・検査工程、あるいは、精密加工機や精密検査装置などで用いられるスピンドルモータのように、特に高精度の回転速度制御が要求されるスピンドルモータの制御には、PLL(Phase Lock Loop)制御が利用される(たとえば、特開2002−78374号公報(特許文献2)参照。)。PLL制御のスピンドル装置では、水晶振動子などによって発生させた基準パルス信号と、エンコーダによって検出されたモータ本体の回転速度に対応するパルス信号との位相差が比較されて、電流指令値が決定される。
特開2007−74816号公報 特開2002−78374号公報
上述した用途では、一定時間、定速度で運転できることが、スピンドルモータの基本的性能として重要である。特に定速度運転においては、回転むらが少なく、低振動かつ低騒音であることが必要となる。
回転むらや振動が生じる原因の一つに、3相モータでは、U,V,W各相の電機子巻線を流れる正弦波の振幅に、ばらつきがあって揃っていないことが挙げられる。電機子電流の振幅に相間でばらつきがあると、モータのトルクにリプルが生じることになるのでモータは振動する。この振動は、振動数がロータの極数に比例するものであり、また、3相モータに限らず多相モータであれば、相間の電機子電流のばらつきが原因となって起こり得る。
このような相間での電機子電流の振幅のばらつきは、モータ本体の電機子巻線の巻線抵抗のばらつき、駆動回路で用いられるパワー素子の特性のばらつきなどが原因となって生じると考えられる。また、モータの制御回路をアナログ回路で構成する場合には、オペアンプや抵抗などの特性のばらつきなどが原因となって生じることもある。特にフィードバック制御を行なうサーボモータの場合には、駆動制御回路で用いられる素子の特性のばらつきによって、定常状態になった後に、電流指令値と実際の電機子電流との間でオフセットや位相ずれが残る原因になる。
各相間での電機子電流ばらつきを低減させる対策として、現状では、モータの駆動制御回路に用いられる抵抗、オペアンプ、パワー素子などについて、ばらつきが少ないものを選別することが行なわれている。またモータ本体についても、巻線抵抗のばらつきが少ないものを選別している。このため、これらの部品を複数用意する必要があり、コストや手間がかかることになる。
したがって、本発明の目的は、多相モータの相間での電機子電流のばらつきが少なくなるような駆動制御回路を提供することによって、多相モータの回転むらおよび振動を低減させることにある。
本発明は、多相モータを駆動し制御する駆動制御回路であって、前記多相モータを流れる電機子電流の振幅の目標値である電流指令値に応答して、前記多相モータの各相に対応する電流制御信号を出力する電流制御回路と、前記電機子電流の振幅の相間でのばらつきを低減させるために、前記電流制御信号の振幅を調整する振幅調整回路と、前記振幅調整回路の出力に応答して、前記多相モータの各相を流れる電機子電流を出力する駆動回路とを備える、多相モータの駆動制御回路である。
好ましくは、本発明の多相モータの駆動制御回路は、前記多相モータの電機子電流を検出する電流検出器をさらに備え、前記電流制御回路は、前記電流検出器で検出された電流検出値および前記電流指令値に基づいて、前記各相の電流制御信号を出力するものである。
さらに好ましくは、前記電流検出器は、前記多相モータの各相に設置され、前記電流制御回路は、前記各相の電流制御信号を、対応する相の電流検出器で検出された電流検出値に基づいて出力する。
また、好ましくは、前記振幅調整回路は、ゲインが可変の増幅器である。
また、好ましくは、前記多相モータの回転軸には、多相モータのロータの回転位置を検出する回転位置検出器が設置され、前記電流指令値は、前記回転位置検出器の出力信号を利用したPLL制御によって決定される。
また、本発明によるスピンドル装置は、前記多相モータと、前記多相モータの回転軸を支持する軸受と、前記多相モータの駆動制御回路とを備える。
本発明によれば、多相モータの駆動制御回路に、駆動回路に入力される電流制御信号の振幅を調整する振幅調整回路が設けられる。したがって、駆動制御回路の構成部品および多相モータの電機子巻線の抵抗に、多少のばらつきがあったとしても、電流制御信号の振幅を振幅調整回路によって調整することによって、最終的な電機子電流の相間でのばらつきを低減させることができる。この結果、多相モータの回転むらおよび振動を少なくし、高精度の回転制御を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1として、スピンドル装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、スピンドル装置1は、スピンドルモータ10と、そのスピンドルモータ10を駆動し制御する駆動制御回路20aとを含む。
このうち、スピンドルモータ10は、モータ本体12と、モータ本体12の回転軸であるスピンドル軸14と、スピンドル軸14に固定されたエンコーダ16とを備える。図1のモータ本体12は、本発明の多相モータの一例として、3相モータを示している。本発明を適用することができる多相モータの種類には、ブラシレスモータ、同期電動機および誘導電動機などがある。
スピンドル軸14は、軸受によって支持される。精密加工機および精密検査装置など、高い回転精度が要求される場合には、スピンドル軸14は、摩擦抵抗がほぼ0となるように、静圧気体軸受を用いて非接触で支持される。エンコーダ16は、モータ本体12のロータの回転位置を検出するものであり、本発明での回転位置検出器に対応する。エンコーダ16では、モータの回転周波数に比例したパルス信号が、エンコーダ信号Seとして出力され、出力されたエンコーダ信号Seは、駆動制御回路20aにおいてフィードバック制御のために用いられる。
駆動制御回路20aは、上記スピンドルモータ10を駆動し制御するためのものであり、モータ本体12を駆動する駆動回路50、電流制御信号Vu,Vv,Vwを生成する電流制御回路30a、電流制御信号Vu,Vv,Vwの振幅を調整する振幅調整回路40、モータ本体12のロータの回転位置検出用の回路21,22、および、モータ本体12の回転速度をPLL制御するための回路23,24,25,26などを含んで構成される。
さらに、駆動回路50の出力側には、駆動回路50から出力されたU、V,W各相の電機子電流Au,Av,Awを検出するための電流検出器54u,54v,54wが各相に設けられる。電流検出器54u,54v,54wとして、たとえば、検出抵抗が用いられ、この検出抵抗に生じる電圧が絶縁アンプによって測定される。電流検出器54u,54v,54wによって検出された電流検出値Iu,Iv,Iwは、電流制御回路30aにフィードバック情報として入力される。
以下では、駆動制御回路20aの各構成要素を、前述のエンコーダ16で検出されたエンコーダ信号Seから順に、信号の流れに沿って説明する。ここで、エンコーダ信号Seは、最初に2つに分岐され、一方は方向判別逓倍回路21に入力され、他方はPLL制御用の回路である位相比較器24に入力される。そこで、先ず、方向判別逓倍回路21に入力されたエンコーダ信号Seの流れから説明する。
方向判別逓倍回路21は、入力されたエンコーダ信号Seに基づいて、モータ本体12を構成するロータの回転方向を検出する。たとえば、インクリメンタルエンコーダの場合には、互いに90°位相が異なる2相のエンコーダ信号Seが出力され、これら2相のエンコーダ信号Seのうちいずれの相が先行しているかを判別することによって、ロータの回転方向を決定することができる。さらに、方向判別逓倍回路21は、エンコーダ信号Seのパルス数を電気的に増やす逓倍を行なう。逓倍は、次のロータ位置検出回路22でのロータ位置の検出精度を高めるために行なわれる。
方向判別逓倍回路21で逓倍されたエンコーダ信号Seは、ロータ位置検出回路22に入力される。ロータ位置検出回路22は、入力されたエンコーダ信号Seに基づいて、モータ本体12のロータの基準位置からの回転角度θrを検出する。インクリメンタルエンコーダが用いられている場合には、ロータ位置検出回路22は、基準位置に対応する基準パルスからのパルス数をカウントすることによって、回転角度θrを判別する。検出されたロータの回転角度θrは、電流制御回路30aに入力される。
電流制御回路30aは、本実施の形態では、正弦波発生回路32、正弦波変換回路34、およびU,V,Wの各相用の減算器36u,36v,36wを備える。このうち、正弦波発生回路32は、前述のロータ位置検出回路22で検出されたロータ回転角度θr(単位:度)が入力されて、ロータ回転角度θrに対応した正弦波信号を生成する。たとえば、ロータの極対数をpとすると、ロータ回転角度θr(単位:度)に対する電気角はp・θrとなるので、正弦波信号としてsin(p・θr)が生成される。
正弦波変換回路34は、正弦波発生回路32から入力された正弦波信号sin(p・θr)に、後述するPLL制御用の位相補償回路26において生成される、電機子電流の振幅の目標値である電流指令値I*を乗算して、U,V,Wの各相の電流指令値Iu*,Iv*,Iw*を出力する。ここで、方向判別逓倍回路21で判別したロータの回転方向によって、V,W相の電流指令値Iv*,Iw*の一方を、U相の電流指令値Iu*よりも位相を120°進ませて、他方を、U相の電流指令値Iu*よりも位相を120°遅らせる。
U,V,Wの各相に設けられる減算器36u,36v,36wは、正弦波変換回路34によって生成された各相の電流指令値Iu*,Iv*,Iw*から、対応する相の電流検出器54u,54v,54wによって検出された電流検出値Iu,Iv,Iwを減算する。減算結果は、駆動回路50に入力される電流制御信号Vu,Vv,Vwとして出力される。
振幅調整回路40は、U,V,Wの各相の電流制御信号Vu,Vv,Vwを個別に微調整するためのものである。たとえば、ゲインが可変の増幅器40u,40v,40wを各相に設置して、振幅調整回路40として用いることができる。
図2は、図1に示す振幅調整回路40の一例として、ゲイン可変増幅器40u,40v,40wの構成を示す回路図である。図2に示すように、ゲイン可変増幅器40u,40v,40wは、たとえば、オペアンプ42、抵抗器R1、および可変抵抗器R2によって構成することができる。入力端子44から入力された電流制御信号Vu,Vv,Vwの振幅を微調整する目的に十分なように、ゲインの可変範囲は、0.8〜1.2に設定される。振幅が調整された後の電流制御信号Vu,Vv,Vwは、出力端子46から駆動回路50へ出力される。
再び図1を参照して、駆動回路50は、入力された電流制御信号Vu,Vv,Vwに応答して、モータ本体12の電機子巻線を流れる電機子電流Au,Av,Awを生成する。本実施の形態では、駆動回路50は、各相に設置されたパワーアンプ52u,52v,52wによって構成され、入力された各相の電流制御信号Vu,Vv,Vwを増幅して出力する。電機子電流Au,Av,Awの相間でのばらつきを出来るだけ少なくするために、各相のパワーアンプ52u,52v,52wは、ゲインがなるべく等しいものが採用されることが好ましい。より高出力が要求される場合には、駆動回路50をインバータ回路によって構成し、パルス幅変調した電機子電流Au,Av,Awを出力してもよい。
次に、図1の駆動制御回路20aのうちPLL制御に関連する、回転指令パルス発生器23、位相比較器24、ローパスフィルタ25、および位相補償回路26について説明する。PLL制御は、基準パルス信号の周波数にモータの回転を同期させることによって、高精度の回転速度制御を可能にするものである。
図1において、回転指令パルス発生器23は、PLL制御用の基準パルス信号を位相比較器24に出力するものであり、たとえば、水晶発信器などを用いて構成することができる。
位相比較器24は、エンコーダ16から入力されるエンコーダ信号Seと、回転指令パルス発生器23から入力される基準パルス信号とを比較し、両パルス信号の立ち上がりエッジ間の時間に等しい幅のパルス信号を、位相差信号としてローパスフィルタ25に出力する。
ローパスフィルタ25は、入力された位相差信号を平均化して位相補償回路26に出力する。
位相補償回路26は、位相差信号の大きさに応じた電流指令値I*を、前述した正弦波変換回路34に出力する。たとえば、エンコーダ信号Seと基準パルス信号との位相差が増加した場合には、位相補償回路26から出力される電流指令値I*の大きさを減少させることによって、モータの回転速度が一定に制御される。
次に、実施の形態1のスピンドル装置1の効果について、比較例のスピンドル装置2と対比して説明する。図3は、比較例のスピンドル装置2の構成を、図1のスピンドル装置1に対照させて示したブロック図である。図3に示す比較例のスピンドル装置2では、本発明に係るスピンドル装置1と異なり、振幅調整回路40が設けられておらず、また、電流検出器がU,W相の2相にのみ設置されている。V相の電機子電流は、U,V,Wの3相の電機子電流の和が0になることを利用して求めることができるので、装置構成が簡単になるように2相の電機子電流のみ検出する場合も多い。この結果、電流制御回路30bの構成も、図1に示したスピンドル装置1の場合と異なる。図3の電流制御回路30bでは、符号を反転させたU相およびW相の電流検出値Iu,Iwを加算器38で加算し、その後、減算器36vにおいてV相の電流指令値Iv*から減じることによって、V相の電流制御信号Vvが与えられる。
図1と図3を対比すれば明らかなように、本発明の実施の形態1の第1の特徴は、駆動回路50に入力される電流制御信号Vu,Vv,Vwの振幅を調整する振幅調整回路40が設けられていることである。これによって、モータ本体12の電機子巻線の巻線抵抗、および駆動制御回路20aに用いられるアンプや抵抗器などの素子特性に多少のばらつきがあったとしても、モータ本体12の電機子電流Au,Av,Awの振幅が一定値に揃うように調整することができる。この結果、振動むらが少なく、低振動のスピンドル装置を実現することができる。
特に、PLL制御を用いた静圧気体軸受スピンドル装置のように高精度の回転制御が可能な装置の場合には、わずかの素子特性のばらつきがあっても、回転むらとなって顕在化しやすい。したがって、本発明による振幅調整回路40と組み合わせることにより、回転速度むらをさらに改善し、より高精度のスピンドル装置を実現することができる。
さらに、図3に示すスピンドル装置2では、モータ本体12、および駆動制御回路20bに用いられるアンプや抵抗器などの素子について、ばらつきが少ないものを選別する必要があるのに対して、本発明によれば、振幅調整回路40を用いた調整によって、部品の特性のばらつきをある程度まで許容することができるので、このような手間が要らなくなる。しかも、振幅調整回路40は、たとえば、図2に示すゲイン可変増幅器のような簡単な回路構成によって、低コストで実現することができる。
本発明の実施の形態1の第2の特徴は、電機子電流Au,Av,Awをフィードバック制御するときに、U,V,Wの各相の電機子電流Au,Av,Awを、各相に設けられた電流検出器54u,54v,54wによって個別に検出し、検出された各相の電流検出値Iu,Iv,Iwを、対応する相の電流指令値Iu*,Iv*,Iw*に対してフィードバックしている点にある。V相の電流検出値Ivを、U相の電流検出値IuおよびW相の電流検出値Iwから演算によって生成する場合には、U相およびW相における電機子電流Au,Awの振幅のばらつきや、外乱およびノイズの影響がV相にも現れてしまうので、V相の振幅が、U相およびW相に比べて、より大きく電流指令値I*からずれてしまう。
さらに、本発明のように振幅調整回路40を用いて振幅調整を行なう場合には、図3に示す回路構成では、各相の振幅調整の結果が相互に影響を及ぼしあうので、簡単に振幅調整を行なうことができない。これに対して、本発明のようにU,V,Wの各相の電機子電流Au,Av,Awを個別にフィードバックすることによって、回転むらのない高精度の回転制御が可能になり、また、振幅調整回路40を用いた電機子電流Au,Av,Awの振幅調整も容易になる。
なお、上記実施の形態1において、振幅調整回路40は、U,V,Wの各相に設置されているけれども、いずれか2相に設置されていれば、各相の電機子電流Au,Av,Awの振幅を相対的に一致するように調整することができるので、本発明の目的を達成することができる。
また、電流制御回路30a、ならびにPLL制御に用いられる位相比較器24、ローパスフィルタ25および位相補償回路26などは、マイクロコンピュータを用いたデジタル信号処理によっても実現することができる。
さらに、本発明の第1の特徴である振幅調整回路40は、サーボモータのように高精度の回転制御を行なう場合により効果を発揮することができるけれども、必ずしも、サーボモータでなくても適用することができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2として、スピンドル装置3の構成を示すブロック図である。図4に示すスピンドル装置3は、スピンドルモータ10を用いて位置制御を行なうものであり、たとえば、アクチュエータ用のモータとして使用される。スピンドル装置3は、図1に示す実施の形態1と同様に、スピンドルモータ10およびその駆動制御回路60を含む。図1の実施の形態1と異なる点は、図1では、PLL制御用に、回転指令パルス発生器23、位相比較器24、ローパスフィルタ25、および位相補償回路26が用いられているのに対して、替わりに図4では、位置制御用として、位置指令パルス生成器61、位置比較器62、ローパスフィルタ63、位置補償回路64、および速度補償回路65が用いられている点である。
図4において、位置指令パルス生成器61は、位置指令をパルス数によってデジタル信号として位置比較器62に与える。位置比較器62は、位置指令のパルス信号と、エンコーダ信号Seとの偏差を偏差信号として生成する。この偏差信号は、ローパスフィルタ63に入力されてリプルが取り除かれた後、位置補償回路64へ入力される。位置補償回路64では、偏差信号に基づいてロータの回転速度の目標値である速度指令値ωrが生成され、生成された速度指令値ωrは、速度補償回路65に入力される。速度補償回路65は、速度指令値ωrに基づいて電流指令値I*を電流制御回路30aに出力する。このような構成の位置制御用のスピンドル装置3においても、実施の形態1のスピンドル装置1と同様に、振幅調整回路40によって、電機子電流Au,Av,Awの振幅が一定値に揃うように調整することができるので、振動むらを減少させ、滑らかにスピンドルモータ10を回転させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1として、スピンドル装置1の構成を示すブロック図である。 図1に示す振幅調整回路40の一例として、ゲイン可変増幅器の構成を示す回路図である。 比較例のスピンドル装置2の構成を、図1のスピンドル装置1に対照させて示したブロック図である。 本発明の実施の形態2として、スピンドル装置3の構成を示すブロック図である。 従来のスピンドル装置の構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
1,2,3 スピンドル装置、 10 スピンドルモータ、 12 モータ本体(多相モータ)、 14 スピンドル軸、 16 エンコーダ(回転位置検出器)、 20a,20b,60 駆動制御回路、 30a,30b 電流制御回路、 40 振幅調整回路、 50 駆動回路、 54u,54v,54w 電流検出器、 Au,Av,Aw 電機子電流、 I* 電流指令値、 Iu,Iv,Iw 電流検出値、 Se エンコーダ信号、 Vu,Vv,Vw 電流制御信号。

Claims (6)

  1. 多相モータを駆動し制御する駆動制御回路であって、
    前記多相モータを流れる電機子電流の振幅の目標値である電流指令値に応答して、前記多相モータの各相に対応する電流制御信号を出力する電流制御回路と、
    前記電機子電流の振幅の相間でのばらつきを低減させるために、前記電流制御信号の振幅を調整する振幅調整回路と、
    前記振幅調整回路の出力に応答して、前記多相モータの各相を流れる電機子電流を出力する駆動回路とを備える、多相モータの駆動制御回路。
  2. 前記多相モータの電機子電流を検出する電流検出器をさらに備え、
    前記電流制御回路は、前記電流検出器で検出された電流検出値および前記電流指令値に基づいて、前記各相の電流制御信号を出力する、請求項1に記載の多相モータの駆動制御回路。
  3. 前記電流検出器は、前記多相モータの各相に設置され、
    前記電流制御回路は、前記各相の電流制御信号を、対応する相の電流検出器で検出された電流検出値に基づいて出力する、請求項2に記載の多相モータの駆動制御回路。
  4. 前記振幅調整回路は、ゲインが可変の増幅器である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多相モータの駆動制御回路。
  5. 前記多相モータの回転軸には、多相モータのロータの回転位置を検出する回転位置検出器が設置され、
    前記電流指令値は、前記回転位置検出器の出力信号を利用したPLL制御によって決定される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多相モータの駆動制御回路。
  6. 前記多相モータと、
    前記多相モータの回転軸を支持する軸受と、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の多相モータの駆動制御回路とを備えるスピンドル装置。
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