JP2008301647A - 電圧発生回路およびそれを備える画像表示装置 - Google Patents

電圧発生回路およびそれを備える画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チャージポンプ回路を用いた電源生成回路において、出力電圧の損失およびそのばらつきを抑える。
【解決手段】電圧発生回路は、チャージポンプ回路と、当該チャージポンプ回路のノードNAと出力端子OUTとの間に接続した出力トランジスタQOUTを含む出力回路と、当該出力トランジスタQOUTを制御する出力制御回路とを備える。出力制御回路は、出力トランジスタQOUTを、チャージポンプ回路の出力電圧が昇圧される期間内に非飽和領域でオンにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、単一導電型のトランジスタで構成されたチャージポンプ回路を用いた電圧発生回路に関し、特に出力電圧損失の少ない電圧発生回路に関する。
液晶素子や電界発光素子(エレクトロルミネッセンス(electroluminescence))等の表示素子が画素に用いられた画像表示装置(以下「表示装置」)は広く知られている(例えば下記の特許文献3,7)。そのような表示装置は、画素を駆動するための駆動回路を有している。当該駆動回路は、複数の画素が接続したゲート線(走査線)単位で画素を駆動するため「ゲート線駆動回路」とも称される。
表示装置の製造プロセスにおける工程数を少なくし、製造コストを低減させるため、各画素ごとに設けられるトランジスタ(画素トランジスタ)は、N型またはP型の同一導電型の電界効果トランジスタ(以下「トランジスタ」)のみが用いられる。よって、ゲート線駆動回路も画素と同じ基板上に形成する場合には、それも同一導電型のトランジスタのみを用いて構成されるのが望ましい。このためゲート線駆動回路を構成するシフトレジスタとして、同一導電型のトランジスタのみを用いたものが種々提案されている(例えば特許文献3,4)。
またゲート線駆動回路には、正極性あるいは負極性の高電圧を生成する電源回路(電圧発生回路)が必要である。もちろん電源回路も、それを画素と同一の基板上に設ける場合には、同一導電型のトランジスタのみを用いて構成されていることが望ましい。それにより、製造工程数の削減および製造コストの低減がさらに容易になる(例えば特許文献1,2,5)。
また、ゲート線駆動回路を高電圧の電源を用いて駆動する場合には、当該ゲート線駆動回路の動作を規定するための信号(スタートパルスやクロック信号等)の振幅も大きくする必要が生じるが、そのための回路(「レベルシフタ」と呼ばれる)も同一導電型のトランジスタで形成することができる(例えば特許文献6)。
特開平11−273379号公報(図1,図8) 米国特許第6661682号明細書(図3) 特開2001−350438号公報(図13) 特開2004−246358号公報(図1) 特開2005−6489号公報(図18) 特開2005−12356号公報(図13) 特表2002−517806号公報(図2)
例えば特許文献1の図1に、同一導電型のトランジスタのみを用いて構成された電圧発生回路が開示されている。当該電圧発生回路は、8つのチャージポンプ回路(stg1〜stg8)が縦続接続して構成される多段のチャージポンプ回路である(以下、多段のチャージポンプ回路を構成する各段のチャージポンプ回路を「単位チャージポンプ回路」と称す)。多段のチャージポンプ回路は、それぞれの単位チャージポンプ回路が自己の前段の出力電圧を昇圧することにより、最終段の出力として非常に高い電圧を得ることができる。
同図の如く、単位チャージポンプ回路は2つのN型トランジスタ(N1,N2)と2つの容量素子(C1,C2)により構成することができる。そのうち単位チャージポンプ回路の出力ノードに接続した容量素子(C2)は「ポンピングキャパシタ」とも称される。ポンピングキャパシタは、単位チャージポンプ回路の出力ノードとクロック信号(CLK2)とを容量結合させ、当該出力ノードの電圧をクロック信号の立ち上がりに応じて昇圧させることで単位チャージポンプ回路の出力電圧を高めている。
一方、ポンピングキャパシタに供給される上記のクロック信号が立ち下がるときには、ポンピングキャパシタを介する容量結合のため、出力電圧は引き下げられることになる。このとき電圧の出力先(負荷)から電流が逆流してこないように、最終段の単位チャージポンプ回路の出力段には、一方向性素子(ダイオード)が設けられる。
特許文献1の図1のチャージポンプ回路では、この一方向性素子としてダイオード接続したN型トランジスタ(Nout)を採用している。つまりこのチャージポンプ回路は、出力段の一方向性素子も含めて全て同一導電型のトランジスタで形成される点で、製造工程数およびコストの削減に寄与できる。
このように出力段の一方向性素子としてダイオード接続させたトランジスタを用いた場合、チャージポンプ回路の出力電圧は当該トランジスタ(出力トランジスタ)のしきい値電圧分だけ低下することになる。この電圧損失は、単位チャージポンプ回路の段数が多く出力電圧が極めて高い場合には殆ど無視できるが、段数が少ない場合には出力電圧に対する損失分の割合が大きく、その電圧低下が問題となる。さらに、出力トランジスタ毎のしきい値電圧のばらつきによって出力電圧の値にばらつきが生じるため、その出力電圧を電源として動作する他の回路の動作マージンがばらつくという問題も生じる。
また例えば特許文献3の図13のように、ゲート線駆動回路を構成するシフトレジスタとしては、その電源となる電圧信号(V1,V2)の正負の極性を反転することによって信号のシフト方向(即ち画面の走査方向)を反転可能なものが提案されている。そのようなゲート線駆動回路を搭載する表示装置には、出力電圧の極性を容易に反転することが可能な電圧発生回路が望まれている。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、チャージポンプ回路を用いた電源生成回路において、出力電圧の損失およびそのばらつきを抑えることを第1の目的とし、さらに出力電圧の正負の極性の電圧切り換えを容易にすることを第2の目的とする。
本発明に係る電圧発生回路は、第1チャージポンプ回路と、前記第1チャージポンプ回路の出力電圧を整流し、それにより得られる実質的に一定の電圧を所定の出力端子に出力する第1出力回路と、前記第1出力回路を制御する第1出力制御回路とを備え、前記第1出力回路は、前記第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記出力端子との間に接続した第1出力トランジスタを有し、前記第1出力制御回路は、第1および第2制御端子と、前記第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記第1出力トランジスタの制御電極が接続する第1ノードとの間に接続した第1トランジスタと、前記第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記第1トランジスタの制御電極が接続する第2ノードとの間に接続し、前記第1ノードに接続した制御電極を有する第2トランジスタと、前記第1ノードと前記第1制御端子との間に接続した第1容量素子と、前記第2ノードと前記第2制御端子との間に接続した第2容量素子とを備え、前記第1チャージポンプ回路の出力電圧が昇圧される期間内に、前記第1制御端子に入力される信号に応じて、前記第1出力トランジスタを非飽和領域でオンにするものである。
本発明によれば、単一導電型のトランジスタで、しきい値電圧損失のない高電圧電源を実現できるので、高電圧電源を基板上に一体形成した表示装置の製造コストを低減できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、説明が重複して冗長になるのを避けるため、各図において同一または相当する機能を有する要素には同一符号を付してある。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る電圧発生回路である。当該電圧発生回路は、チャージポンプ回路と、その出力電圧を出力端子OUTに供給するための出力回路と、当該出力回路を制御する出力制御回路とから成っている。チャージポンプ回路の出力電圧は一定周期で昇圧されるが、出力回路を介することにより出力端子OUTからは実質的に一定な出力電圧VOUTが出力される(詳細は後述する)。当該出力電圧VOUTは、所定の負荷に供給される。また、この電圧発生回路を構成するトランジスタは、何れもN型の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)である。
ここでは説明の簡単のため、上記のチャージポンプ回路として、単位チャージポンプ回路CPの1段のみから成るものを用いている。単位チャージポンプ回路CPは、2つのトランジスタQA,QBと、2つの容量素子CA,CBとから成っており、2つの制御端子SA,SBにそれぞれ入力される所定の制御信号により駆動される。
トランジスタQAは、単位チャージポンプ回路CPの入力ノードである入力端子VIと出力ノード(「ノードNA」と定義)との間に接続する。入力端子VIには、高電位側電源電位VDDが低インピーダンスで供給されている。トランジスタQBは、入力端子VIとトランジスタQAのゲートが接続するノード(「ノードNB」と定義)との間に接続し、そのゲートはノードNAに接続している。即ち、トランジスタQA,QBは交差接続(各々の片方の主電極が、たすき掛けに互いのゲートに接続)されている。また容量素子CAは、ノードNAと制御端子SBとの間に接続され、容量素子CBはノードNBと制御端子SAとの間に接続される。
出力回路は、単位チャージポンプ回路CPの出力ノード(ノードNA)と出力端子OUTとの間に接続した出力トランジスタQOUT、並びに出力端子OUTと電源端子SSとの間に接続した容量素子COUTとから成っている。電源端子SSには、低電位側電源電位VSSが低インピーダンスで供給される。本実施の形態では、この電位VSSを基準電位(VSS=0V)として説明し、電源端子SSを「基準電源端子」と称する。
出力トランジスタQOUTは、チャージポンプ回路CPにより生成されたノードNAの電荷を出力端子OUTへ供給すると共に、出力端子OUT側(負荷側)からノードNA側に電荷が逆流することを防止するよう機能するものである。
容量素子COUTは、出力電圧VOUTを安定化させるためのものである。図1の容量素子COUTにおいて、出力端子OUTに接続しない側の一端の接続先は基準電源端子SSになっているが、当該一端には低インピーダンスで一定の電位が供給されていればよい。図1の回路では、例えば、低インピーダンスで電位VDDが供給されている入力端子VIに接続させてもよい。
図1から分かるように、出力制御回路は単位チャージポンプ回路CPに類似した回路構成を有している。即ち出力制御回路は、2つのトランジスタQX,QYと、2つの容量素子CX,CYとから成っており、2つの制御端子SX,SYにそれぞれ入力される所定の制御信号により駆動される。
トランジスタQXは、単位チャージポンプ回路CPの出力ノード(ノードNA)と出力トランジスタQOUTのゲートが接続するノード(「ノードNX」と定義)との間に接続する。トランジスタQYは、ノードNAとトランジスタQXのゲートが接続するノード(「ノードNY」と定義)との間に接続し、そのゲートはノードNXに接続している。即ち、トランジスタQX,QYもまた交差接続されている。また容量素子CXは、ノードNXと制御端子SXとの間に接続され、容量素子CYはノードNYと制御端子SYとの間に接続される。
この出力制御回路は、出力回路の出力トランジスタQOUTを制御するものであるが、以上の構成から分かるように、出力トランジスタQOUTはノードNXの電位によって制御されることとなる。
なお図1の例では、電圧発生回路を薄膜トランジスタを用いて構成しているが、もちろんそれに代えて単結晶シリコン基板上に形成されたMOSトランジスタを用いることも可能である。上記の特許文献2にも述べられているが、その場合には、トランジスタのバックゲートバイアス効果によるしきい値電圧の増大を軽減するために、トランジスタのウェル(即ちバックゲート)を電気的にフローティング状態にすることが好ましい。
ここで、単位チャージポンプ回路CPの制御端子SA,SBおよび出力制御回路の制御端子SX,SYに供給される制御信号について説明する。これら制御端子SA,SB,SX,SYには、制御信号として、それぞれ活性化するタイミングにずれがあるクロック信号CLK1,CLK2,CLK3,CLK4が入力される。当該クロック信号CLK1〜CLK4の波形を図2に示す。
N型TFTは、そのゲートがL(Low)レベルの間は非活性状態(オフ状態)になり、それがH(High)レベルになると活性状態(オン状態)になる。よって、本実施の形態のように電圧発生回路をN型TFTを用いて構成した場合には、制御信号(クロック信号CLK1〜CLK4)の活性期間は、それがHレベルになる期間として定義される。
図2に示すように、クロック信号CLK1〜CLK4の活性期間は以下のような関係になる。即ち、クロック信号CLK1(第1制御信号)とクロック信号CLK2(第2制御信号)とは互いに活性期間が重ならず、クロック信号CLK3(第3制御信号)とクロック信号CLK4(第4制御信号)とは互いに活性期間が重ならない。そしてクロック信号CLK1の活性期間はクロック信号CLK4の活性期間内に含まれ、クロック信号CLK3の活性期間はクロック信号CLK2の活性期間内に含まれる。即ち、本実施の形態のクロック信号CLK1,CLK2,CLK3,CLK4は、特許文献2のFig.2(b)に示されているCLK2,CLK3,CLK4,CLK1にそれぞれ対応するものである。
以下の説明で明らかになるが、制御信号としてのクロック信号CLK1〜CLK4は、全て容量素子CA,CB,CX,CYを介して入力されており、電圧発生回路の動作はそれらの電圧振幅によって規定される。つまり、クロック信号CLK1〜CLK4では、HレベルおよびLレベル個々の電位よりも両者間の電位差(振幅)が重要である。よってクロック信号CLK1〜CLK4に一定以上の振幅が得られれば、それらのH,Lレベルの電位はそれぞれ任意でよい。またクロック信号CLK1〜CLK4の振幅は全て同一である必要はない。
図3は当該動作を説明するためのタイミング図である。以下、同図に基づいて図1の電圧発生回路の動作を説明する。ここでは、クロック信号CLK1〜CLK4全てのHレベルは電源電位VDDであり、Lレベルは基準電位VSS(=0V)であるとする。即ちクロック信号CLK1〜CLK4の振幅は全てVDDとなる。また電圧発生回路を構成するトランジスタのしきい値電圧は全てVthであるとする。上記のVDDは、このVth以上の値に設定される(VDD≧Vth)。
クロック信号CLK1〜CLK4が所定回数入力された後の定常状態を想定する。定常状態では、図3の如く、クロック信号CLK1が立ち上がる時刻t1の直前では、単位チャージポンプ回路CPのノードNAの電位レベル(以下、単に「レベル」と称することもある)はVDD−ΔV、ノードNBの電位はVDDになる。ΔVは、負荷電流(出力端子OUTから負荷に流出した電流)に伴う電荷の流出分に相当する電圧である。このときトランジスタQA,QBは、ゲート・ソース間が同電位になるのでオフ状態である。
そして時刻t1でクロック信号CLK1がHレベルになると、容量素子CBを介した結合によりノードNBのレベルが上昇する。ノードNBの寄生容量(不図示)の値が、容量素子CBの容量値に対して無視できる程度に小さいと仮定すると、上昇後のノードNBの電位VNBは、次の(1)式で表される。
VNB=[入力端子VIの電位]+[クロック信号CLK1の振幅] …(1)
上記のように本実施の形態では、入力端子VIの電位およびクロック信号CLK1の振幅は共にVDDであるので、(1)式より、VNB=2・VDDとなる。その結果、トランジスタQAのゲート・ソース間電圧(ノードNAとノードNBとの間の電圧)がVDD+ΔVとなり、トランジスタQAがオンになる。このときトランジスタQAが次の(2)式の条件を満たしていれば、当該それは非飽和領域で動作することとなる。
VGS−Vth≧VDS …(2)
VGS,VDSはそれぞれトランジスタのゲート・ソース間電圧およびドレイン・ソース間電圧である。このときのトランジスタQAにおいては、(2)式の左辺および右辺はそれぞれ、
(左辺)={2・VDD−(VDD−ΔV)}−Vth=VDD+ΔV−Vth
(右辺)=VDD−(VDD−ΔV)=ΔV
となる。VDD≧Vthであるので、(左辺)>(右辺)の関係が成り立ち、トランジスタQAは非飽和領域で動作する。従ってノードNAのレベルは、VDD−ΔVからVDDに上昇する。即ち、負荷電流に伴う電圧低下分ΔVを補償する電荷がトランジスタQAを通して容量素子CAに充電される。
一方トランジスタQBは、ゲート・ソース間電圧(ノードNAと入力端子VIとの間の電圧)が0になるのでオフを維持し、ノードNBのレベルは2・VDDに維持される。またこのとき、ノードNYのレベルは3・VDD−ΔVになっており(詳細は後述する)、トランジスタQXは非飽和領域でオンしているので、ノードNXはトランジスタQXを通して充電され、そのレベルはVDD−ΔVからVDDに上昇する。
時刻t2でクロック信号CLK1がLレベルになると、容量素子CBを介した結合によりノードNBのレベルは2・VDDからVDDに引き下げられる。応じてトランジスタQAはオフに戻る。トランジスタQBはオフ状態のままである。
時刻t3でクロック信号CLK2がHレベルになると、容量素子CAを介した結合により、ノードNAすなわち単位チャージポンプ回路CPの出力ノードのレベルが、VDDから2・VDDにまで昇圧される(ノードNAの寄生容量が、容量素子CAの値に比べて充分小さいと仮定)。このときもノードNYのレベルは3・VDD−ΔVになっており、トランジスタQXは非飽和領域ではオンしている。この結果、トランジスタQXを通してノードNXが充電され、そのレベルはVDDから2・VDDに上昇する。
またノードNAのレベルが2・VDDになったとき、トランジスタQBのゲート・ソース間電圧がVDDになるので当該トランジスタQBはオンし、ノードNBを低インピーダンスでVDDに固定する。このトランジスタQBの動作は、ノードNBが高インピーダンスになってその電圧レベルが不安定になることを防止している。
時刻t4で、クロック信号CLK4がLレベルになると、容量素子CYを介した結合によりノードNYのレベルが3・VDD−ΔVから2・VDD−ΔVに下降する(ノードNYの寄生容量が容量素子CYの値に比べて充分小さいと仮定)。応じてトランジスタQXはオフになり、ノードNXと、ノードNAとの間は電気的に分離され、ノードNXはフローティング状態になる。
時刻t5でクロック信号CLK3がHレベルになると、フローティング状態のノードNXは、容量素子CXを介した結合によりそのレベルが2・VDDから3・VDDに上昇する(ノードNXの寄生容量が容量素子CXの値に比べて充分小さいと仮定)。
すると出力回路の出力トランジスタQOUTが、非飽和領域の動作条件でオンするので、チャージポンプ回路の出力ノード(ノードNA)の電圧が出力端子OUTに供給される際、当該出力トランジスタQOUTのしきい値電圧分の損失が生じない。よって出力端子OUTのレベル(出力電圧VOUT)は、ノードNAのレベルと同じになる。但し、ノードNAから出力端子OUTに流れた負荷電流により、容量素子CAに蓄積されていた電荷が放出され、応じてノードNAのレベルは2・VDDからΔVだけ低下する。
また時刻t5にてノードNXが3・VDDに上昇したとき、トランジスタQYもオンするので、ノードNYのレベルは2・VDD−ΔVからノードNAのレベル(2・VDD)に上昇する。しかしその後はノードNAのレベルがΔVだけ低下するのに追随して、同じようにレベルが低下し、2・VDD−ΔVに戻る。
時刻t6でクロック信号CLK3がLレベルになると、容量素子CXを介した結合によりノードNXのレベルが3・VDDから2・VDDに下降する。応じて、出力トランジスタQOUTはオフになる。よってノードNAから出力端子OUTへの負荷電流の供給は遮断されるので、ノードNAのレベルの低下は停止し、このとき当該レベルは2・VDD−ΔVとなっている。またこのときトランジスタQYもオフし、ノードNYのレベルも2・VDD−ΔVとなる。
なお出力トランジスタQOUTが非飽和領域で動作したときに出力端子OUTのレベルがほぼノードNAと同じになるのは上述のとおりであるが、実際には出力トランジスタQOUTのオン抵抗による電圧降下が生じるので、2・VDD−ΔVよりも若干低くなる。
時刻t7でクロック信号CLK4がHレベルになると、容量素子CYを介した結合によりノードNYのレベルが2・VDD−ΔVから3・VDD−ΔVに上昇し、トランジスタQXがオンする。この結果、ノードNXのレベルはノードNAと同じ2・VDD−ΔVとなる。
時刻t8でクロック信号CLK2がLレベルになると、容量素子CAを介した結合によりノードNAのレベルが2・VDD−ΔVからVDD−ΔVに下降する。トランジスタQXがオンしているので、ノードNXのレベルもノードNAに追随してVDD−ΔVになる。この結果、上記した時刻t1の直前の状態に戻る。
時刻t9以降は、上で説明した時刻t1〜t8における動作が繰り返される。
以上説明したように、出力制御回路は、チャージポンプ回路の出力電圧(ノードNAの電圧)がクロック信号CLK2によって昇圧される期間(時刻t3〜t8)内の一定期間(時刻t5〜t6)、出力トランジスタQOUTを非飽和領域でオンにする。従って出力端子OUTには、出力トランジスタQOUTのしきい値電圧分の損失を伴わない出力電圧VOUTが得られる。
また出力トランジスタをダイオード接続して用いる従来技術に比べ、出力トランジスタをオンさせるときのゲート電圧はVDDだけ高くなるので、そのオン抵抗は小さくなる。よってそのオン抵抗による電圧降下も小さくなり、その点においても損失の少ない出力電圧VOUTを得ることができる。
また、出力電圧VOUTの値が出力トランジスタQOUTのしきい値電圧の損失を伴わないので、出力トランジスタQOUTのしきい値電圧の値にばらつきがあっても、それが出力電圧VOUTの値に影響することはない。つまり値のばらつきが抑えられた安定した出力電圧VOUTを得ることができる。
さらに本実施の形態の電圧発生回路は、トランジスタとしてN型のもののみを用いて構成されているので、製造工程の簡略化および製造コストの削減に寄与できることは言うまでもない。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、電圧発生回路が備えるチャージポンプ回路として、1段の単位チャージポンプ回路CPのみから成るものを示したが、本発明は多段のチャージポンプ回路に対しても適用可能である。本実施の形態では、その構成例を示す。
図4は、実施の形態2に係る電圧発生回路の回路図である。図4のように当該電圧発生回路が有するチャージポンプ回路は、複数(n個)の単位チャージポンプ回路CP1〜CPnが縦続接続した多段のチャージポンプ回路である。なお図4は、チャージポンプ回路の段数nは奇数の例を示している。つまりこのチャージポンプ回路は、クロック信号CLK1〜CLK4の振幅をVDDとすると、(n+1)・VDD(但し、n=1,3,5,…)の高電圧を発生することができる。
図4から分かるように、縦続接続した単位チャージポンプ回路CP1〜CPnは全て図1に示した単位チャージポンプ回路CPと同じ回路構成を有している。但し、単位チャージポンプ回路CP1〜CPnの中には、その制御端子SA,SBにそれぞれクロック信号CLK1,CLK2が入力されるものと、それぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力されるものとが含まれており、両者が交互に縦続接続される。
つまり図4のように、最終段である単位チャージポンプ回路CPnに、クロック信号CLK1,CLK2が入力されるのであれば、その最終段から遡って奇数段目のものには、クロック信号CLK3,CLK4が入力され、偶数段目のものにはクロック信号CLK1,CLK2が入力される。ここではnが奇数であるので、最前段の単位チャージポンプ回路CP1にはクロック信号CLK1,CLK2が入力される。
そうすることにより、各段の単位チャージポンプ回路は、自己の前段の出力電圧をVDD(クロック信号CLK1〜CLK4の振幅をVDDと仮定)だけ大きくして、次段に供給することができる。その結果、最終段である単位チャージポンプ回路CPnの出力ノード(ノードNAn)に、(n+1)・VDDの高電圧を得ることができる。
なお、図4のように最終段の単位チャージポンプ回路CPnにクロック信号CLK1,CLK2が入力される場合には、出力制御回路の制御端子SX,SYにはそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力される。出力制御回路および出力回路については、その構成および動作とも、実施の形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態においても、チャージポンプ回路の出力電圧(単位チャージポンプ回路CPnの出力電圧)が昇圧される期間内に、出力トランジスタQOUTが非飽和領域でオンするように動作するので、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また図5は、チャージポンプ回路の段数nが偶数の場合における電圧発生回路の回路図である。つまりこのチャージポンプ回路は、クロック信号CLK1〜CLK4の振幅をVDDとすると、(n+1)・VDD(但し、n=2,4,6,…)の高電圧を発生することができる。
この場合も、図5のように最終段である単位チャージポンプ回路CPnに、クロック信号CLK1,CLK2が入力されるのであれば、その最終段から遡って奇数段目のものには、クロック信号CLK3,CLK4が入力され、偶数段目のものにはクロック信号CLK1,CLK2が入力される。ここではnが偶数であるので、最前段の単位チャージポンプ回路CP1にはクロック信号CLK3,CLK4が入力される。そうすることにより、最終段である単位チャージポンプ回路CPnの出力ノード(ノードNAn)において、(n+1)・VDDの高電圧を得ることができる。
なお図5のように最終段の単位チャージポンプ回路CPnにクロック信号CLK1,CLK2が入力される場合には、出力制御回路の制御端子SX,SYにはそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力される。
<実施の形態3>
図1の電圧発生回路が負荷に供給する電流(負荷電流)は、出力トランジスタQOUTがオンになる時刻t5〜t6(図2)には、容量素子CAと容量素子COUTの両方から供給されるが、それ以外の期間では出力トランジスタQOUTがオフであるため容量素子COUTからのみ供給される。このため、出力トランジスタQOUTがオンの期間とオフの期間とで、出力電圧に一定の差が生じる。「リップル電圧」と呼ばれる出力電圧の変動が生じる。本実施の形態ではこの出力電圧変動を低減するための電圧発生回路について説明する。
図6は実施の形態3に係る電圧発生回路の回路図である。ここでも説明の簡単のため、チャージポンプ回路が、単位チャージポンプ回路CPの1段のみで構成された例を示す。同図に示すように当該電圧発生回路は、図1のものと同様の出力制御回路および出力回路を2つ有している。即ち、単位チャージポンプ回路CPのノードNAに接続した第1出力制御回路および第1出力回路と、ノードNBに接続した第2出力制御回路および第2出力回路とを備えている。図6の回路においては、容量素子CBはノードNBの昇圧容量として働くだけでなく、容量素子CAと同様にポンピング容量としても働く。
第1出力制御回路および第1出力回路は、図1の出力制御回路および出力回路と全く同じであるので説明は省略する。なお、図6においては、第2出力制御回路ならびに第2出力回路との区別を容易にするために、第1出力制御回路および第1出力回路の構成要素の参照符号には添え字「a」を付している(第2出力制御回路および第2出力回路の構成要素の参照符号には添え字「b」を付している)。なお、出力端子OUTに接続される容量素子COUTは、第1および第2出力回路で共有されている。
第2出力制御回路および第2出力回路は、ノードNBに接続されていることを除いては、図1の出力制御回路および出力回路と同様の構成を有している。即ち、第2出力回路は、ノードNBと出力端子OUTとの間に接続した出力トランジスタQOUTbを備えている。
また第2出力制御回路のトランジスタQXbは、単位チャージポンプ回路CPのノードNBと出力トランジスタQOUTbのゲートが接続するノード(「ノードNXb」と定義)との間に接続する。トランジスタQYbは、ノードNBとトランジスタQXbのゲートが接続するノード(「ノードNYb」と定義)との間に接続し、そのゲートはノードNXbに接続している。容量素子CXbは、ノードNXbと制御端子SXbとの間に接続され、容量素子CYbはノードNYbと制御端子SYbとの間に接続される。このように第2出力回路の出力トランジスタQOUTbは、ノードNXbの電位によって制御されることとなる。
但し、本実施の形態の電圧発生回路を駆動する制御信号としては、それぞれ活性化するタイミングにずれがある6つのクロック信号CLK1〜CLK6が用いられる。当該クロック信号CLK1〜CLK6の波形を図7に示す。
図7に示すように、クロック信号CLK1〜CLK6の活性期間は以下のような関係になる。クロック信号CLK1とクロック信号CLK2とは互いに活性期間が重ならず、クロック信号CLK3とクロック信号CLK4とは互いに活性期間が重ならないのは実施の形態1と同様であるが、さらにクロック信号CLK5とクロック信号CLK6とも互いに活性期間が重ならない。またクロック信号CLK1の活性期間はクロック信号CLK4の活性期間内に含まれ、クロック信号CLK3の活性期間はクロック信号CLK2の活性期間内に含まれるのは実施の形態1と同様であるが、さらにクロック信号CLK5の活性期間はクロック信号CLK1の活性期間内に含まれる。以下、簡単のため、クロック信号CLK1〜CLK6の振幅は全てVDDであると仮定して説明する。
図6のように、単位チャージポンプ回路CPの制御端子SA,SBにはそれぞれクロック信号CLK1,CLK2が入力され、第1電圧制御回路の制御端子SXa,SYaにはそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力され、第2電圧制御回路の制御端子SXb,SYbにはそれぞれクロック信号CLK5,CLK6が入力される。
以上の構成から分かるように、第1出力制御回路および第1出力回路は、図1の出力制御回路および出力回路と全く同じ動作を行う。
一方、第2出力制御回路および第2出力回路の動作もそれとほぼ同じであるが、動作タイミングが異なっている。即ち、第2出力制御回路は、単位チャージポンプ回路CPのノードNBの電圧がクロック信号CLK1に応じて2・VDDに昇圧されている期間(図3の時刻t1〜t2)内に、クロック信号CLK5に応じてノードNXbのレベルを3・VDDに上昇させ、それにより第2出力回路の出力トランジスタQOUTbを非飽和領域でオンにする。
つまり本実施の形態によれば、クロック信号CLK3の活性期間には、第1出力回路の出力トランジスタQOUTaが非飽和領域でオンになり、容量素子COUTと容量素子CAの2つから負荷電流が供給される。またクロック信号CLK5の活性期間には、第2出力回路の出力トランジスタQOUTbが非飽和領域でオンになり、容量素子COUTと容量素子CBの2つから負荷電流が供給される。つまり、実施の形態1に比べ、出力端子OUTからのみ負荷電流が供給される期間すなわち出力電圧の低下が生じ易い期間が短くなるので、出力電圧変動を低減することができる。
<実施の形態4>
本実施の形態では、多段のチャージポンプ回路を有する電圧発生回路に対して、実施の形態3を適用する。
図8は、実施の形態4に係る電圧発生回路の回路図である。図4のように当該電圧発生回路では、第1出力制御回路および第1出力回路は、クロック信号CLK1〜CLK4により駆動される単位チャージポンプ回路CP1a〜CPnaから成るn段のチャージポンプ回路に接続している。ここでチャージポンプ回路の段数nは奇数であり、その最終段である単位チャージポンプ回路CPnaからは、(n+1)・VDD(但し、n=1,3,5,…)の高電圧が出力される。
また第2出力制御回路および第2出力回路は、クロック信号CLK3〜CLK6により駆動される単位チャージポンプ回路CP2b〜CPnbから成るn−1段のチャージポンプ回路に接続している。その最前段の単位チャージポンプ回路CP2bはクロック信号CLK5,CLK6で駆動されており、その入力ノードは、クロック信号CLK1,CLK2で駆動される単位チャージポンプ回路CP1aのノードNB1に接続される。単位チャージポンプ回路CP1aのノードNB1は、2・VDDに昇圧されるので、実質的には単位チャージポンプ回路CP1a,CP2b〜CPnbによりn段のチャージポンプ回路が構成されている。
図8の如く、第1出力回路が接続する多段チャージポンプ回路の最終段である単位チャージポンプ回路CPnaは、その制御端子SAna,SBnaにそれぞれクロック信号CLK1,CLK2が入力される。一方、第2出力制御回路が接続する多段チャージポンプ回路の最終段である単位チャージポンプ回路CPnbは、その制御端子SAnb,SBnbにそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力される。つまり、両者は出力電圧が昇圧されるタイミングが互いに異なるものである。
第1出力制御回路は、図6と同様にクロック信号CLK3,CLK4により駆動され、単位チャージポンプ回路CPnaの出力電圧が昇圧される期間内に第1出力回路の出力トランジスタQOUTaを非飽和領域でオンにする。また第2出力制御回路は、クロック信号CLK5,CLK6により駆動され、単位チャージポンプ回路CPnbの出力電圧が昇圧される期間内に第2出力回路の出力トランジスタQOUTbを非飽和領域でオンにする。
よって出力端子OUTには、クロック信号CLK3の活性期間には容量素子COUTと容量素子CAnaの2つから負荷電流が供給され、クロック信号CLK5の活性期間には、容量素子COUTと容量素子CAnbの2つから負荷電流が供給される。つまり実施の形態3と同様に、出力端子OUTからのみ負荷電流が供給される期間すなわち出力電圧の低下が生じ易い期間が短くなるので、出力電圧変動を低減することができる。
またこの場合、第1出力回路が接続する多段チャージポンプ回路では、最終段である単位チャージポンプ回路CPnaから遡って奇数段目の単位チャージポンプ回路の制御端子SA,SBにはそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力され、同じく遡って偶数段目の単位チャージポンプ回路の制御端子SA,SBにはそれぞれクロック信号CLK1,CLK2が入力される。ここではnは奇数であるので、最前段の単位チャージポンプ回路CP1aにはクロック信号CLK1,CLK2が入力される。
また第2出力回路が接続する多段チャージポンプ回路では、最終段である単位チャージポンプ回路CPnbから遡って奇数段目の単位チャージポンプ回路の制御端子SA,SBにはそれぞれクロック信号CLK5,CLK6が入力され、同じく遡って偶数段目の単位チャージポンプ回路の制御端子SA,SBにはそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力される。
先に述べたように、第2出力回路が接続する多段チャージポンプ回路の最前段は、最終段である単位チャージポンプ回路CPnbから遡って奇数段目となる単位チャージポンプ回路CP2bであり、図8の如くその入力ノードは単位チャージポンプ回路CP1a(単位チャージポンプ回路CPnaから遡って偶数段目)のノードNA1aに接続される。このように構成可能な理由は、図7に示したように、単位チャージポンプ回路CP2bのノードNB2bを昇圧するクロック信号CLK5の活性期間が、単位チャージポンプ回路CP1aのノードNA1aを昇圧するクロック信号CLK1の活性期間内に含まれる関係にあるからである。
また図9は、第1出力回路および第2出力回路のそれぞれに、互いに出力電圧が昇圧されるタイミングの異なる段数nが偶数の多段チャージポンプ回路を接続させた場合の電圧発生回路の回路図である。つまりこのチャージポンプ回路は、(n+1)・VDD(但し、n=2,4,6,…)の高電圧を発生することができる。
図9の構成はほぼ図8と同様であるが、nが偶数であるため、第1出力回路に接続したクロック信号CLK1〜CLK4で駆動される多段チャージポンプ回路の最前段である単位チャージポンプ回路CP1aの制御端子SA1a,SB1aには、それぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力されることとなる。一方、第2出力回路に接続したクロック信号CLK3〜CLK6で駆動される多段チャージポンプ回路の最前段である単位チャージポンプ回路CP1bの制御端子SA1b,SB1bには、それぞれクロック信号CLK5,CLK6が入力されることとなる。
上で説明したように、nが奇数の場合(図8)には、単位チャージポンプ回路CP2bの入力端を単位チャージポンプ回路CP1aのノードNA1aに接続させ、2つの多段チャージポンプ回路の最前段を単位チャージポンプ回路CP1aに共通化することが可能であった。しかし図9のようにnが偶数の場合には、単位チャージポンプ回路CP2bも単位チャージポンプ回路CP1aも共にクロック信号CLK3,CLK4により駆動されるため、単位チャージポンプ回路CP2bのノードNB2bを昇圧するクロック信号の活性期間が、単位チャージポンプ回路CP1aのノードNB1aを昇圧するクロック信号の活性期間内に含まれる関係にならず(それらは共にクロック信号CLK3である)、そのようにはできない。そのため図9の如く、単位チャージポンプ回路CP2bの前段には、単位チャージポンプ回路CP1aとは別に、入力ノードが入力端子VIに接続しクロック信号CLK5,CLK6により駆動される単位チャージポンプ回路CP1bが設けられる。
<実施の形態5>
例えば特許文献1の図8に、P型トランジスタを用いて構成された、負極性の高電圧を発生する電圧発生回路が開示されている。正極性の高電圧発生回路の場合と同様に、チャージポンプ回路の最終段の出力ノードと出力端子との間には、電流の逆流を防止する目的でダイオード接続されたP型トランジスタが接続されており、このため出力電圧にしきい値電圧分の損失が生じていた。本発明はそのようなP型トランジスタを用いて形成される電圧発生回路に対しても適用可能であり、本実施の形態ではその一例を示す。
図10は、実施の形態5に係る電圧発生回路の回路図であり、本発明を、P型トランジスタで構成された負極性の電圧発生回路に適用した例を示している。この場合も電圧発生回路は、チャージポンプ回路と、その出力電圧を出力端子OUTに供給する出力回路と、当該出力回路を制御する出力制御回路とから成っている。ここでは簡単のため、チャージポンプ回路として、単位チャージポンプ回路CPの1段のみから成るものを用いている。
図1と比較して分かるように、図10のチャージポンプ回路、出力回路および出力制御回路は、トランジスタとしてP型TFTに変更されていることを除いては、図1に示したものとほぼ同様の回路構成を有している。
単位チャージポンプ回路CPの制御端子SA,SBにはそれぞれ制御信号としてクロック信号CLK1,CLK2が入力され、出力制御信号の制御端子SX,SYにはそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力される。
クロック信号CLK1〜CLK4の活性期間の相互関係は、N型トランジスタを用いた場合と同じである。但しP型TFTは、そのゲートがHレベルの間は非活性状態(オフ状態)になり、それがLレベルになると活性状態(オン状態)になるので、本実施の形態のようにP型TFTを用いてチャージポンプ回路を構成した場合には、制御信号(クロック信号CLK1〜CLK4)の活性期間は、Lレベルになる期間として定義される。従って本実施の形態では図11に示すように、クロック信号CLK1〜CLK4のそれぞれは、図2に対して反転した波形になる。
なお、入力端子VIに供給する電位は、トランジスタQA,QBが、図1に示したトランジスタQA,QBと逆特性の電圧で同じ動作をする範囲内のものであれば任意であるが、ここでは基準電位VSS(=0V)が供給されるものとする。この場合、クロック信号CLK1〜CLK4の振幅が全てVDDであると仮定すると、単位チャージポンプ回路CPは−VDDの出力電圧を発生することができる。
図10の電圧発生回路は、各ノードの電圧の極性が逆になるものの、図1の回路と同様に動作する(ここでの説明は省略する)。即ち本実施の形態においては、単位チャージポンプ回路CPの出力電圧が、クロック信号CLK2によって負方向に昇圧される期間(ノードNAの電位がクロック信号CLK2に応じて引き下げられる期間)内に、出力制御回路が、出力回路の出力トランジスタQOUTを非飽和領域でオンにする。よって、出力端子OUTには、出力トランジスタQOUTのしきい値電圧分の損失を伴わない負極性の電圧が出力され、実施の形態1と同様の効果が得られる。
図示は省略するが、実施の形態2〜4の電圧発生回路に対しても、N型トランジスタをP型トランジスタに置き換えると共に、制御信号(クロック信号CLK1〜CLK6)の極性を反転させれば、負極性の高電圧を発生する電圧発生回路とすることができる。
<実施の形態6>
上記したように、例えば特許文献3の図13に示されているシフトレジスタは、その電源となる電圧信号(V1,V2)の正負の極性を反転することによって、信号のシフト方向を反転可能なものである。電源の極性の変更は、機械的なスイッチ等を用いたハードウェア的な手法で可能であるが、制御信号の波形を変更する電気的(ソフトウェア的)な手法の方が、容易に実行可能であり、またその自動化も行い易いという利点がある。
図12および図13は、実施の形態6に係る電圧発生回路の回路図である。当該電圧発生回路は、それに入力する制御信号の波形を変更することによって、正極性の電圧(正電圧)と負極性の電圧(負電圧)とを切り換えて生成することができるものである。両図は同じ回路を示しているが、図12には正電圧の発生を行う場合(第1の動作モード)における制御信号入力を示しており、図13には負電圧の発生を行う場合(第2の動作モード)における制御信号入力を示している。
図12および図13に示すように当該電圧発生回路も、チャージポンプ回路、出力回路および出力制御回路を備えている。ここでも簡単のため、チャージポンプ回路としては、単位チャージポンプ回路CPの1段のみから成るものを用いている。
単位チャージポンプ回路CPの回路構成は、図1に示したものに対し、ノードNAとNBとの間に接続し、ゲートが当該チャージポンプの入力ノード(入力端子VI)に接続したトランジスタQCが設けられる。また出力制御回路には、ノードNXとノードNYとの間に接続し、ゲートがチャージポンプ回路の出力ノード(ノードNA)に接続したトランジスタQZが設けられている。
まず図12を参照し、正電圧を生成する第1の動作モードについて説明する。第1の動作モードでは、図1と同様に、単位チャージポンプ回路CPの制御端子SA,SBにそれぞれクロック信号CLK1,CLK2が入力され、出力制御回路の制御端子SX,SYにはそれぞれクロック信号CLK3,CLK4が入力される。
この場合、上述のΔV(負荷電流(出力端子OUTから負荷へ流れた電流)に伴う電圧の下降分)が、トランジスタQC,QZのしきい値電圧Vthよりも小さければ、トランジスタQC、QnZはオフとなり、この電圧発生回路の動作は図1のものと同じになる。
次に図13を参照し、負電圧を生成する第2の動作モードについて説明する。上記の第1の動作モード(図12)に対して、単位チャージポンプ回路CPおよび出力制御回路に供給する制御信号を変更している。
即ち単位チャージポンプ回路CPの制御端子SA,SBには、それぞれクロック信号CLK1,CLK4が入力される。出力制御回路の制御端子SXにはクロック信号CLK3が入力される。また出力制御回路の制御端子SYは一定電位に固定されるが、この例ではそれを基準電位VSSに固定している。そして入力端子VIには、クロック信号CLK2が入力される。
図14は、実施の形態6に係る電圧発生回路の第2の動作モードにおける動作を示す図である。同図を参照して、負電圧の発生動作について説明する。
ここでは、クロック信号CLK1〜CLK4全てのHレベルは電源電位VDDであり、Lレベルは基準電位VSS(=0V)であるとする。また電圧発生回路を構成するトランジスタのしきい値電圧は全てVthであるとする。
クロック信号CLK1〜CLK4が所定回数入力された後の定常状態を想定する。定常状態では、図14の如く、クロック信号CLK1が立ち上がる時刻t1の直前では、単位チャージポンプ回路CPのノードNA,NBのレベルは共にVSS+ΔVとなる。ΔVは、負荷電流(ここでは負荷から流入してきた電流)に伴う電荷の流入分に相当する電圧である。このときトランジスタQA,QBは、ゲート・ソース間が同電位になるのでオフ状態である。時刻t1の直前では、トランジスタQCのゲートに入力されるクロック信号CLK2のレベルはVSSであるので、トランジスタQCはオフしている。
また出力制御回路では、このときノードNX,NYのレベルは共に−VDD+ΔVとなっており(詳細は後述する)、トランジスタQX,QYはオフ状態である。
そして時刻t1でクロック信号CLK1がHレベルになると、容量素子CBを介した結合によりノードNBのレベルはVDD+ΔVに上昇する。その結果、トランジスタQAのゲート・ソース間電圧(ノードNAとノードNBとの間の電圧)がVDD+ΔVとなり、トランジスタQAがオンになる。このときのトランジスタQAは、上記(2)式の条件を満たすこととなり、非飽和領域で動作する。そのためノードNAのレベルは、VSS+ΔVからVSS(このときのクロック信号CLK2のレベル)に下降する。即ち、負荷電流に伴う電圧上昇分+ΔVを補償する電荷がトランジスタQAを通して容量素子CAから入力端子VIに放電される。
また、トランジスタQBはゲート・ソース間電圧(ノードNAと入力端子VIとの間の電圧)が最大でΔV(<Vth)なのでオフを維持し、ノードNBのレベルに影響を与えない。
時刻t2でクロック信号CLK1がLレベルになると、容量素子CBを介した結合によりノードNBのレベルがVDD+ΔVからVSS+ΔVに降下し、トランジスタQAがオフになる。トランジスタQBはゲート・ソース間電圧(ノードNAと入力端子VIとの間の電圧)が0なので、オフが維持される。
時刻t3で、クロック信号CLK2がHレベルになると、トランジスタQCがオンになり、ノードNAとノードNBとの間が電気的に接続される。トランジスタQCがオンする直前はノードNAのレベルはVSS、ノードNBのレベルはVSS+ΔVであるが、トランジスタQCがオンになるとノードNBのレベルがノードNAのレベル(VSS)へと遷移する。何故なら、ノードNAに接続した容量素子CAは、チャージポンプ回路の出力ノードを昇圧するチャージポンプ容量(ポンピングキャパシタ)として設けられているので、専らトランジスタQAのゲート電圧を昇圧するための容量素子CBよりも容量値が充分大きく設定されているためである。
なお、負電圧の生成はこの後のステップで行われるが、クロック信号CLK2の活性期間である時刻t3〜t8の間はトランジスタQCはオン状態に維持される。その間はノードNA,NBは同電位となるのでトランジスタQBのゲート・ソース間電圧は0であり、トランジスタQBはオフに維持される。即ち、トランジスタQBは負電圧の生成過程には寄与しない。
時刻t4で、クロック信号CLK4がLレベルになると、容量素子CAを介した結合によりノードNAのレベルがVSSから−VDDに下降する(ノードNAの寄生容量が容量素子CAに比べて充分小さいと仮定)。このノードNAのレベル変化はトランジスタQCを通してノードNBに伝達され、ノードNBのレベルも−VDDになる。また上記のようにこのときノードNX,NYは−VDD+ΔVであるので、トランジスタQZはオフになる。つまりノードNXとノードNYとが、電気的に分離される。
そして時刻t5でクロック信号CLK3がHレベルになると、容量素子CXを介した結合によりノードNXのレベルが−VDD+ΔVからVSS+ΔVに上昇する(ノードNXの寄生容量がCXAに比べて充分小さいと仮定)。それにより出力トランジスタQOUTがオンし、単位チャージポンプ回路CPが生成した負電圧(−VDD)が出力電圧として出力端子OUTに供給される。このとき出力トランジスタQOUTは非飽和領域で動作するので、しきい値電圧分の損失を伴わない。また時刻t5では、トランジスタQYもオンするので、ノードNYのレベルはノードNAと同じ−VDDとなる。
但しその後は、出力端子OUTからノードNAへ負荷電流が流入し、それにより容量素子CAが充電されるため、ノードNAのレベルは応じて−VDDから上昇する。またノードNYのレベルもノードNAに追随して上昇する。
そして時刻t6でクロック信号CLK3がLレベルになると、容量素子CXを介した結合によりノードNXのレベルがVSS+ΔVから−VDD+ΔVに下降する。応じてトランジスタQOUTがオフとなりノードNAの電圧上昇は停止する。この時刻t5〜t6間のノードNAの上昇分が上述してきたΔVとなる。つまり時刻t6におけるノードNAのレベルは、−VDD+ΔVである。
なお出力端子OUTのレベルはほぼノードNAと同じになるが、実際には出力トランジスタQOUTのオン抵抗による電圧上昇が生じるので、−VDD+ΔVよりも若干高くなる。
また時刻時刻t6ではトランジスタQYもオフになるが、ノードNYのレベルはノードNAと同じ−VDD+ΔVとなっている。
そして時刻t7でクロック信号CLK4がHレベルになると、チャージポンプ回路の容量素子CAを介した結合により、ノードNAのレベルが−VDD+ΔVからVSS+ΔVに上昇する。このときトランジスタQCがオンしているので、ノードNBのレベルもノードNAと同じVSS+ΔVになる。応じて、出力制御回路のトランジスタQZがオンになり、ノードNXがノードNYと同じレベル(−VDD+ΔV)に再び設定される(リフレッシュされる)。
時刻t8でクロック信号CLK2がLレベルになると、トランジスタQCがオフになりノードNAとノードNBとの間は電気的に分離される。この結果、上記した時刻t1の直前の状態に戻る。
時刻t9以降は、上で説明した時刻t1〜t8における動作が繰り返される。なお、図14より明らかなように、トランジスタQXのゲート(ノードNY)の電位はほぼ−VDD+ΔVに維持されるので、当該トランジスタQXは第2の動作モードには働かない。
以上のように、負電圧を発生する第2の動作モード時においても、チャージポンプ回路の出力電圧が負方向に昇圧される期間(ノードNAの電位がクロック信号CLK4に応じて引き下げられる期間)内に、出力制御回路が、出力回路の出力トランジスタQOUTを非飽和領域でオンにする。よって、出力端子OUTには、出力トランジスタQOUTのしきい値電圧分の損失を伴わない負極性の電圧が出力され、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また本実施の形態によれば、1つの電圧発生回路を用いて、チャージポンプ回路および出力制御回路に供給する制御信号(クロック信号CLK1〜CLK4)の波形を変更することにより、正電圧および負電圧を切り替えて発生することができる。また上記のように、正電圧の発生時(第1の動作モード)でも負電圧の発生時(第2の動作モード)でも、実施の形態1と同様の効果が得られる。即ち、電気的(ソフトウェア的)な手法により出力電圧の極性を変更可能であり、且つ、その出力電圧に出力トランジスタのしきい値電圧の損失を伴わない電圧発生回路が得られる。
なお、制御信号(クロック信号CLK1〜CLK4)の変更は、単結晶シリコン基板に形成される半導体集積回路(図示せず)を用いて、電気的(ソフトウェア的)に行うことができる。
図12および図13においては、説明の簡単のため、チャージポンプ回路として単位チャージポンプ回路CPの1段のみから成るものを用いていたが、もちろん多段のチャージポンプ回路とすることもできる。
図15および図16に、本実施の形態を多段のチャージポンプ回路を有する電圧発生回路に適用した例を示す。ここでは負電圧を発生する第2の動作モードにおける制御信号入力のみを示しており、図15はチャージポンプ回路の段数nが奇数、図16は段数nが偶数の場合の例である。上記したように、正電圧を発生する第1の動作モードではトランジスタQC,QZはオフしたままであるため、実質的に実施の形態1の電圧発生回路と等価になり、多段のチャージポンプ回路を適用した場合も図4および図5で示したものと同様でよいのでここでの図示は省略する。
第2の動作モードにおいて、チャージポンプ回路の段数nが奇数の場合、図15のように最終段である単位チャージポンプ回路CPnに、クロック信号CLK1,CLK4が入力されるのであれば、その最終段から遡って奇数段目のものには、クロック信号CLK3,CLK2が入力され、偶数段目のものにはクロック信号CLK1,CLK4が入力される。そして最前段の単位チャージポンプ回路CP1には、クロック信号CLK1,CLK4が入力されると共に、その入力ノード(入力端子VI)にはクロック信号CLK2が供給される。
一方、チャージポンプ回路の段数nが偶数の場合も、図16のように最終段である単位チャージポンプ回路CPnに、クロック信号CLK1,CLK4が入力されるのであれば、その最終段から遡って奇数段目のものには、クロック信号CLK3,CLK2が入力され、偶数段目のものにはクロック信号CLK1,CLK4が入力される。但し最前段の単位チャージポンプ回路CP1には、クロック信号CLK3,CLK2が入力されることになるので、その入力ノード(入力端子VI)にはクロック信号CLK4が供給される。
また、本実施の形態に係る電圧発生回路は、P型トランジスタを用いて構成することも可能である。即ち図12および図13に示した回路に対し、図17のようにN型トランジスタをP型トランジスタに置き換えると共に、制御信号(クロック信号CLK1〜CLK6)の極性を反転させればよい。
但し、P型トランジスタにより構成された電圧発生回路は、各ノードの極性がN型トランジスタを用いた場合と逆になる。つまり正電圧を発生させる場合には、図13と同じように、単位チャージポンプ回路CPの制御端子SA,SBにそれぞれクロック信号CLK1,CLK4を入力すると共にその入力ノードにクロック信号CLK2を入力し、出力制御回路の制御端子SXにクロック信号CLK3を入力すると共に制御端子SYを一定電位に固定する。逆に、負電圧を発生させる場合には、図12と同じように、単位チャージポンプ回路CPの制御端子SA,SBにそれぞれクロック信号CLK1,CLK4を入力し、出力制御回路の制御端子SX,SYにそれぞれクロック信号CLK3,CLK4を入力する(図17参照)。
図示は省略するが、もちろん図17の電圧発生回路についても、多段のチャージポンプ回路を適用することは可能である。
<実施の形態7>
本実施の形態では、本発明の電圧発生回路を画像表示装置のゲート線駆動回路の電源として適用した例を示す。
図18は当該表示装置の構成を示す図であり、N型トランジスタを用いて形成された液晶表示装置を示している。当該表示装置は、画素アレイ部20、ゲート線駆動回路(走査線駆動回路)110、ソースドライバ100とを備える。さらに、ゲート線駆動回路にその動作を規定する駆動制御信号や電源を供給するための、正電圧発生回路120、負電圧発生回路130、レベルシフタ140が設けられる。
画素アレイ部20は、行列状に配設された複数の画素25により構成される。画素の行(画素ライン)の各々にはそれぞれゲート線GLが配設され、また、画素の列(画素列)の各々にはそれぞれデータ線DLがそれぞれ設けられる。
図18の如く、画素25は、液晶素子28、当該液晶素子28を選択するためのN型トランジスタ26、および表示データを保持するための容量素子27から構成されている。トランジスタ26は、データ線DLと画素ノードNpとの間に接続され、そのゲートはゲート線GLに接続される。液晶素子28および容量素子27は、それぞれ画素ノードNpと共通電極ノードNcとの間に接続される。
ソースドライバ100は、単結晶シリコン基板に形成され、画素25に書き込むための表示データを出力する半導体集積回路(IC)である。ゲート線駆動回路110は、画素25を選択するための信号(選択信号)を出力し、ゲート線を走査するものであり、例えば特許文献4の図1に開示されているような、N型トランジスタで構成されたものが使用される。
正電圧発生回路120および負電圧発生回路130は、それぞれゲート線駆動回路100に高圧側、低圧側の電源を供給するものである。本発明のN型トランジスタで構成される電圧発生回路は、正電圧発生回路120に適用される。よって、当該電圧発生回路120には制御信号としてのクロック信号CLK1p〜CLK4pが入力される。
また負電圧発生回路130は、例えば特許文献5の図18に開示されたものが使用可能である。これも4相のクロック信号CLK1n〜CLK4nを用いて駆動される。CLK1n〜CLK4nは、それぞれ特許文献5の図19に示される4つの制御信号φP,φCP,φCT,φCFTに対応するものであるが、それらの波形と図2のクロック信号CLK1〜CLK4とを比較すると、φP=CLK1,φCP=CLK4,φCT=CLK3,φCFT=CLK2に相当することが分かる。
従って、クロック信号CLK1p〜CLK4pをそれぞれ図2のクロック信号CLK1〜CLK4とすると共に、それを基準にしてクロック信号CLK1n〜CLK4nをそれぞれ、CLK1n=CLK1p、CLK2n=CLK4p、CLK3n=CLK3p、CLK4n=CLK2pとすれば、正電圧発生回路120と負電圧発生回路130とを、同一の4相のクロック信号(図2のクロック信号CLK1〜CLK4)を用いて駆動することができる。つまりクロック信号の発生回路の数を最小限に抑えることができ、また表示装置の外部入力端子数を削減することができる。
もちろん、クロック信号CLK1p〜CLK4pおよびクロック信号CLK1n〜CLK4nを、正電圧発生回路120および負電圧発生回路130にそれぞれ独立の制御信号として入力し、正負の電圧はそれぞれ独立に発生可能なようにしてもよい。
またレベルシフタ140は、ゲート線駆動回路110の動作を規定する2相のクロック信号φin,/φoutおよびスタートパルスSTinのHレベルおよびLレベルのそれぞれを所定の電位にシフトするためのものである。当該レベルシフタとしても、例えば特許文献6の図13に開示されるような、N型トランジスタを用いて構成されたものが用いられる。正電圧発生回路120および負電圧発生回路130は、このレベルシフタ140の電源としても使用されている。
以上のように、画素アレイ部20、ゲート線駆動回路110、ソースドライバ100、正電圧発生回路120、負電圧発生回路130およびレベルシフタ140を全て同一導電型(ここではN型)のトランジスタを用いて構成することによって、表示装置の製造工程の簡略化および製造コストの削減に寄与できる。
簡単のため、正電圧発生回路120および負電圧発生回路130それぞれの出力電圧に負荷電流による電圧降下が生じないものとし、正電圧発生回路120からは2・VDDの正電圧が、負電圧発生回路130からは−VDDの負電圧が発生されるとする。これらの電圧はそれぞれゲート線駆動回路110およびレベルシフタ140の高電位側電源、低電位側電源として供給される。その場合、レベルシフタ140の出力信号(レベルシフト後のスタート信号STout、クロック信号φout,/φout)のHレベルは、2・VDD、Lレベルは−VDDとなる。
クロック信号φout,/φoutのHレベルは、画素25のトランジスタを駆動するゲート線駆動信号のHレベルとなる。それぞれの画素28および容量素子27には、対応するトランジスタ26がオンにされたときに、ソースドライバ100からの表示信号が書き込まれる。同様にクロック信号φout,/φoutのLレベルはトランジスタ26をオフし、表示信号を保持する。
図示は省略するが、複数(3あるいは6)の表示データを、時分割で出力するソースドライバICを用いる場合、時分割された表示データを各データ線DLに分配するためのデマルチプレクサが、表示装置にさらに備えられる。その場合デマルチプレクサへの(3あるいは6の)入力信号のレベルをシフトするためのレベルシフタの電源としても、上記正電圧発生回路120および負電圧発生回路130を用いることができる。
本実施の形態のように、画像表示装置のゲート線駆動回路110およびレベルシフタ140の電源回路として本発明の電圧発生回路を適用すれば、高電圧で、安定した電源を得ることができる。それによりゲート線駆動回路110の動作信頼性が向上し、表示不具合の発生を防止できる効果が得られる。
またゲート線駆動回路110として、電源として供給される電圧信号の極性に応じて走査方向が変わる双方向走査型のもの(即ち特許文献3の図18のような双方向型のシフトレジスタで構成されたもの)を用いる場合には、その走査方向の切り換えに、実施の形態6に示した出力電圧の正負の極性を電気的(ソフトウェア的)な手法により切り換え可能な電圧発生回路を回路を用いてもよい。そうすることにより、走査方向の切り換えを容易に行うことができる。
<実施の形態8>
図19は、実施の形態8に係る画像表示装置を説明するための図であり、電界発光素子(エレクトロルミネッセンス素子)ELを用いた画素回路を示している。同図は、特許文献7の図2に開示されているものであり、スイッチ素子(32、33、37)として、表示電流を設定するトランジスタQ30と同じ導電型のN型トランジスタQ32、Q33、Q37を用いた回路である。
この例においては、1画素あたり3つのゲート線駆動信号GnW1,GnW2,GnR)が供給されるが、それらの信号のHレベル(画素がP型トランジスタで形成されている場合はLレベル)を規定する回路の電源として、本発明の電圧発生回路を用いることができる。
信号GRW1のHレベルは、トランジスタQ37をオンにして当該画素回路に流す表示電流の大きさを規定する。信号GnW2のHレベルはトランジスタQ32をオンにして、トランジスタQ30のゲートに表示電流に相当する電圧を印加する。信号GnRのHレベルはトランジスタQ33をオンして電界発光素子ELに表示電流を流す。
また信号GnW1のLレベルはトランジスタQ37をオフにして画素回路と表示電流線とを分離する。信号GnW2のLレベルはトランジスタQ32をオフにし、容量素子C38にトランジスタQ30のゲートに表示電流に相当する電圧を所定の時間保持させる。信号GnRのLレベルはトランジスタQ33をオフにして電界発光素子ELに流れる表示電流を遮断する。
このように、電界発光素子を用いた表示回路も同一導電型のトランジスタで形成可能であるので、その電源として本発明に係る電圧発生回路を適用することにより、表示装置の製造工程の簡略化および製造コストの削減に寄与できる。
実施の形態1に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態1に係る電圧発生回路の動作を規定するクロック信号の波形図である。 実施の形態1に係る電圧発生回路の動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態2に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態2に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態3に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態3に係る電圧発生回路の動作を規定するクロック信号の波形図である。 実施の形態4に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態4に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態5に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態5に係る電圧発生回路の動作を規定するクロック信号の波形図である。 実施の形態6に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態6に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態6に係る電圧発生回路の動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態6に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態6に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態6に係る電圧発生回路の回路図である。 実施の形態7に係る表示装置の構成を示す図である。 実施の形態8に係る画像表示装置を説明するための図である。
符号の説明
CA,CB,CX,CY 容量素子、CP 単位チャージポンプ回路、QA,QB,QC,QX,QY,QZ トランジスタ、SA,SB,SX,SY 制御端子、SS 基準電源端子。

Claims (27)

  1. 第1チャージポンプ回路と、
    前記第1チャージポンプ回路の出力電圧を整流し、それにより得られる実質的に一定の電圧を所定の出力端子に出力する第1出力回路と、
    前記第1出力回路を制御する第1出力制御回路とを備え、
    前記第1出力回路は、
    前記第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記出力端子との間に接続した第1出力トランジスタを有し、
    前記第1出力制御回路は、
    第1および第2制御端子と、
    前記第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記第1出力トランジスタの制御電極が接続する第1ノードとの間に接続した第1トランジスタと、
    前記第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記第1トランジスタの制御電極が接続する第2ノードとの間に接続し、前記第1ノードに接続した制御電極を有する第2トランジスタと、
    前記第1ノードと前記第1制御端子との間に接続した第1容量素子と、
    前記第2ノードと前記第2制御端子との間に接続した第2容量素子とを備え、
    前記第1チャージポンプ回路の出力電圧が昇圧される期間内に、前記第1制御端子に入力される信号に応じて、前記第1出力トランジスタを非飽和領域でオンにする
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  2. 請求項1記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路は、
    第3および第4制御端子と、
    当該第1チャージポンプ回路の入力ノードと出力ノードとの間に接続した第3トランジスタと、
    当該第1チャージポンプ回路の入力ノードと前記第3トランジスタの制御電極が接続する第3ノードとの間に接続し、当該第1チャージポンプ回路の出力ノードに接続した制御電極を有する第4トランジスタと、
    前記第3ノードと前記第3制御端子との間に接続した第3容量素子と、
    当該第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記第4制御端子との間に接続した第4容量素子とを備える
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  3. 請求項1または請求項2記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路を最終段とするように当該第1チャージポンプ回路に縦続接続した少なくとも1つの第2チャージポンプ回路をさらに備える
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  4. 請求項2記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路の第3および第4制御端子および前記第1出力制御回路の前記第1および第2制御端子に入力される制御信号を、それぞれ第1〜第4制御信号とすると、
    前記第1制御信号と前記第2制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第3制御信号と前記第4制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第1制御信号の活性期間は前記第4制御信号の活性期間内に含まれ、
    前記第3制御信号の活性期間は前記第2制御信号の活性期間内に含まれている
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  5. 請求項4記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路を最終段とするように当該第1チャージポンプ回路に縦続接続し、前記第1チャージポンプ回路と同様の回路構成を有する少なくとも1つの第2チャージポンプ回路をさらに備え、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って奇数段目の前記第2チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第3および第4制御信号が入力され、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って偶数段目の前記第2チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第1および第2制御信号が入力される
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  6. 請求項2記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3ノードの電圧を整流し、それにより得られる実質的に一定の電圧を前記出力端子に出力する第2出力回路と、
    前記第2出力回路を制御する第2出力制御回路とをさらに備え、
    前記第2出力回路は、
    前記第1チャージポンプ回路の第3ノードと前記出力端子との間に接続した第2出力トランジスタを有し、
    前記第2出力制御回路は、
    前記第2出力トランジスタを、前記第1チャージポンプ回路の前記第3ノードが前記第3制御端子の信号により昇圧される期間内に非飽和領域でオンにする
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  7. 請求項6記載の電圧発生回路であって、
    前記第2出力制御回路は、
    第5および第6制御端子と、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3ノードと前記第2出力トランジスタの制御電極が接続する第4ノードとの間に接続した第5トランジスタと、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3ノードと前記第5トランジスタの制御電極が接続する第5ノードとの間に接続し、前記第4ノードに接続した制御電極を有する第6トランジスタと、
    前記第4ノードと前記第5制御端子との間に接続した第5容量素子と、
    前記第5ノードと前記第6制御端子との間に接続した第6容量素子とを備える
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  8. 請求項7記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子、前記第1出力制御回路の前記第1および第2制御端子、並びに前記第2出力制御回路の前記第5および第6制御端子に入力される制御信号を、それぞれ第1〜第6制御信号とすると、
    前記第1制御信号と前記第2制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第3制御信号と前記第4制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第5制御信号と前記第6制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第1制御信号の活性期間は前記第4制御信号の活性期間内に含まれ、
    前記第3制御信号の活性期間は前記第2制御信号の活性期間内に含まれ、
    前記第5制御信号の活性期間は前記第1制御信号の活性期間内に含まれている
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  9. 請求項1記載の電圧発生回路であって、
    出力電圧が昇圧されるタイミングが前記第1チャージポンプ回路とは異なる第2チャージポンプ回路と、
    前記第2チャージポンプ回路の出力電圧を整流し、それにより得られる実質的に一定の電圧を前記出力端子に出力する第2出力回路と、
    前記第2出力回路を制御する第2出力制御回路とをさらに備え、
    前記第2出力回路は、
    前記第2チャージポンプ回路の出力ノードと前記出力端子との間に接続した第2出力トランジスタを有し、
    前記第2出力制御回路は、
    前記第2出力トランジスタを、前記第2チャージポンプ回路の出力電圧が昇圧される期間内に非飽和領域でオンにする
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  10. 請求項2記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路と同様の回路構成を有する第2チャージポンプ回路と、
    前記第2チャージポンプ回路の出力電圧を整流し、それにより得られる実質的に一定の電圧を前記出力端子に出力する第2出力回路と、
    前記第2出力回路を制御する第2出力制御回路とをさらに備え、
    前記第2出力回路は、
    前記第2チャージポンプ回路の出力ノードと前記出力端子との間に接続した第2出力トランジスタを有し、
    前記第2出力制御回路は、
    第5および第6制御端子と、
    前記第2チャージポンプ回路の前記第3ノードと前記第2出力トランジスタの制御電極が接続する第4ノードとの間に接続した第5トランジスタと、
    前記第2チャージポンプ回路の前記第3ノードと前記第5トランジスタの制御電極が接続する第5ノードとの間に接続し、前記第4ノードに接続した制御電極を有する第6トランジスタと、
    前記第4ノードと前記第5制御端子との間に接続した第5容量素子と、
    前記第5ノードと前記第6制御端子との間に接続した第6容量素子とを備える
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  11. 請求項10記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路を最終段とするように当該第1チャージポンプ回路に縦続接続した少なくとも1つの第3チャージポンプ回路と、
    前記第2チャージポンプ回路を最終段とするように当該第2チャージポンプ回路に縦続接続した少なくとも1つの第4チャージポンプ回路をさらに備える
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  12. 請求項10記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子、前記第1出力制御回路の前記第1および第2制御端子、並びに前記第2出力制御回路の前記第5および第6制御端子に入力される制御信号を、それぞれ第1〜第6制御信号とすると、
    前記第2チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子には、それぞれ前記第3および第4制御信号が入力され、
    前記第1制御信号と前記第2制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第3制御信号と前記第4制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第5制御信号と前記第6制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第1制御信号の活性期間は前記第4制御信号の活性期間内に含まれ、
    前記第3制御信号の活性期間は前記第2制御信号の活性期間内に含まれ、
    前記第5制御信号の活性期間は前記第1制御信号の活性期間内に含まれている
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  13. 請求項12記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路を最終段とするように当該第1チャージポンプ回路に縦続接続し、前記第1チャージポンプ回路と同様の回路構成を有する少なくとも1つの第3チャージポンプ回路と、
    前記第2チャージポンプ回路を最終段とするように当該第2チャージポンプ回路に縦続接続し、前記第1チャージポンプ回路と同様の回路構成を有する少なくとも1つの第4チャージポンプ回路とをさらに備え、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って奇数段目の前記第3チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第3および第4制御信号が入力され、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って偶数段目の前記第3チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第1および第2制御信号が入力され、
    前記第2チャージポンプ回路から遡って奇数段目の前記第4チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第5および第6制御信号が入力され、
    前記第2チャージポンプ回路から遡って偶数段目の前記第4チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第3および第4制御信号が入力される
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  14. 請求項13記載の電圧発生回路であって、
    縦続接続した第4チャージポンプ回路の最前段は、
    前記第2チャージポンプ回路から遡って奇数段目のものであり、その入力ノードは、前記第1チャージポンプ回路から遡って偶数段目の特定の前記第3チャージポンプ回路の前記第3ノードに接続している
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  15. 請求項1記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路は、その出力電圧の正負を所定の制御信号により切り替え可能である
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  16. 請求項15記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路は、
    第3および第4制御端子と、
    当該第1チャージポンプ回路の入力ノードと出力ノードとの間に接続した第3トランジスタと、
    当該第1チャージポンプ回路の入力ノードと前記第3トランジスタの制御電極が接続する第3ノードとの間に接続し、当該第1チャージポンプ回路の出力ノードに接続した制御電極を有する第4トランジスタと、
    当該第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記第3ノードとの間に接続し、当該第1チャージポンプ回路の入力ノードに接続した制御電極を有する第5トランジスタと、
    前記第3ノードと前記第3制御端子との間に接続した第3容量素子と、
    当該第1チャージポンプ回路の出力ノードと前記第4制御端子との間に接続した第4容量素子とを備え、
    前記第1出力制御回路は、
    前記第1ノードと前記第2ノードとの間に接続し、前記第1チャージポンプ回路の出力ノードに接続した制御電極を有する第6トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  17. 請求項16記載の電圧発生回路であって、
    制御信号として、第1〜第4制御信号が規定されており、
    当該第1〜第4制御信号は、
    前記第1制御信号と前記第2制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第3制御信号と前記第4制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第1制御信号の活性期間は前記第4制御信号の活性期間内に含まれ、
    前記第3制御信号の活性期間は前記第2制御信号の活性期間内に含まれる、
    の条件を満たし、
    当該電圧発生回路は、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子、並びに前記第1出力制御回路の前記第1および第2制御端子にそれぞれ前記第1〜第4制御信号が入力される第1の動作モード、
    あるいは、前記第1チャージポンプ回路の入力ノードに前記第4制御信号、前記第3制御端子に前記第1制御信号、前記第4制御端子に前記第4制御信号、前記第1制御端子に前記第3制御信号がそれぞれ入力され、前記第2制御端子は一定電位に固定される第2の動作モードにて駆動される
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  18. 請求項16記載の電圧発生回路であって、
    前記第1チャージポンプ回路を最終段とするように当該第1チャージポンプ回路に縦続接続し、前記第1チャージポンプ回路と同様の回路構成を有する少なくとも1つの第2チャージポンプ回路をさらに備える
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  19. 請求項18記載の電圧発生回路であって、
    制御信号として、第1〜第4制御信号が規定されており、
    当該第1〜第4制御信号は、
    前記第1制御信号と前記第2制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第3制御信号と前記第4制御信号とは互いに活性期間が重ならず、
    前記第1制御信号の活性期間は前記第4制御信号の活性期間内に含まれ、
    前記第3制御信号の活性期間は前記第2制御信号の活性期間内に含まれる、
    の条件を満たし、
    当該電圧発生回路は、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子、並びに前記第1出力制御回路の前記第1および第2制御端子にそれぞれ前記第1〜第4制御信号が入力され、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って奇数段目の前記第2チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第3および第4制御信号が入力され、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って偶数段目の前記第2チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第1および第2制御信号が入力される第1の動作モード、あるいは、
    前記第1チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第1および第4制御信号が入力され、
    前記第1出力制御回路の第1制御端子に第3制御信号が入力されると共に前記第2制御端子は一定電位に固定され、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って奇数段目の前記第2チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第3および第2制御信号が入力され、
    前記第1チャージポンプ回路から遡って偶数段目の前記第2チャージポンプ回路の前記第3および第4制御端子にそれぞれ前記第1および第4制御信号が入力され、
    最前段の前記第2チャージポンプ回路が前記第1チャージポンプ回路から遡って奇数段目であればその入力ノードに前記第4制御信号が入力され、それが偶数段目であればその入力ノードに前記第2制御信号が入力される第2の動作モードにて駆動される
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  20. 当該電圧発生回路を構成するトランジスタが、全て同一導電型のトランジスタであることを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか記載の電圧発生回路。
  21. 当該電圧発生回路を構成するトランジスタの各々が、薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項20記載の電圧発生回路。
  22. 当該電圧発生回路を構成するトランジスタの各々が、単結晶シリコン基板に形成されたフローティング状態のウェル内に形成されたMOS(Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタであることを特徴とする請求項20記載の電圧発生回路。
  23. 請求項1から請求項22のいずれか記載の電圧発生回路を、表示パネルのゲート線を駆動するゲート線駆動回路の電源として備える画像表示装置。
  24. 前記ゲート線駆動回路が、それに供給される電源の極性に応じて前記ゲート線を選択するための信号のシフト方向が変更される双方向シフトレジスタにより構成されている請求項23記載の画像表示装置。
  25. 前記電圧発生回路が、信号のレベルを変化させるレベルシフタの電源としても用いられている請求項23または請求項24記載の画像表示装置。
  26. 前記表示パネルの前記ゲート線に接続した画素が液晶素子を含む請求項23から請求項25のいずれか記載の画像表示装置。
  27. 前記表示パネルの前記ゲート線に接続した画素がEL(electroluminescence)素子を含む請求項23から請求項25のいずれか記載の画像表示装置。
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