JP2008301585A - ノイズフィルタ回路を備えた電気機器 - Google Patents

ノイズフィルタ回路を備えた電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】搭載部品の大幅なコストアップや大型化を伴うことなく高周波ノイズと漏洩電流をともに抑制することができるノイズフィルタ回路を備えた電気機器を提供する。
【解決手段】インバータ回路6と、ノイズフィルタ回路4Aと、電源リレーMRY1とを備え、ノイズフィルタ回路4Aが、コンデンサC3及びC4と、リレーRY1とを有し、コンデンサC3が、一対の電源ラインの電源リレーMRY1が設けられている方と機器本体アースとの間に設けられ、コンデンサC4が、一対の電源ラインの電源リレーMRY1が設けられていない方と機器本体アースとの間に設けられ、リレーRY1が、一対の電源ラインの電源リレーMRY1が設けられていない方と機器本体アースとのコンデンサC4を介した接続の非遮断/遮断を切り替える空気調和機。
【選択図】図1

Description

本発明は、大電流(例えば20[A]程度)が流れる電源ライン上をインバータ回路で発生する高周波ノイズが伝導することを抑制するノイズフィルタ回路を備えた電気機器(例えば空気調和機)に関する。
大電流(例えば20[A]程度)が流れる電源ライン上をインバータ回路で発生する高周波ノイズが伝導することを抑制するノイズフィルタ回路を備えた電気機器として、ここでは室内機、室外機分離式インバータ型空気調和機を例に挙げて説明する。
従来の室内機、室外機分離式インバータ型空気調和機の一般的な構成を図7に示す。図7に示す空気調和機は、電源リレーMRY1及び端子板2を有する室内機100と、端子板3、ノイズフィルタ回路4、全波整流回路5、平滑コンデンサC5、インバータ回路6、圧縮機7、スイッチング電源回路8、及びマイコン9を有する室外機200とによって構成されている。端子板2及び3のN端子同士、端子板2及び3のL端子同士はそれぞれ配線によって接続され、インバータ回路6とマイコン9とはフォトカプラ等の絶縁素子(不図示)を介して接続される。図7に示す空気調和機の運転中においては、通常、20[A]程度の電流が電源ラインに流れ、また、平滑コンデンサC5の容量が大きいため、待機状態から運転状態に移行した場合にはより大きな突入電流が電源ラインに流れるため、電源リレーMRY1はそれらの大電流に耐えることができる仕様にする必要がある。
図7に示す空気調和機の運転中においては、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1へ接続されている状態で電源リレーMRY1がオンになっており、商用交流電源1から出力される交流電圧が、室内機100を経由して室外機200に供給され、全波整流回路5及び平滑コンデンサC5によって整流且つ平滑化された後、室外機200内のインバータ回路6及びスイッチング電源回路8に供給され、スイッチング電源回路8が平滑コンデンサC5の両端電圧から各種DC電圧を生成してマイコン9その他の回路に電源電圧として供給し、室外機200内のインバータ回路6が、マイコン9からの制御に従って内部のパワースイッチング素子をオン/オフさせることにより平滑コンデンサC5の両端電圧を所望周波数の交流電圧に変換し、その所望周波数の交流電圧が室外機200内の圧縮機7に供給され、圧縮機7が動作する。したがって、室外機200内のインバータ回路6では、パワースイッチング素子のオン/オフによりスイッチングノイズが発生している。
このスイッチングノイズは、室外機200内部の電源ラインから室内機100へ伝わり、最終的には室内機100の電源コードから外部の商用交流電源1へ伝導し、商用交流電源1に接続している他の機器に悪影響を及ぼす。このようなスイッチングノイズの伝導を抑制するために、室外機200内にノイズフィルタ回路4を設置している。
一般的には、このノイズフィルタ回路4には、図7に示すように、コモンモードノイズを抑制するコモンモードチョークコイルL1のほか、ノーマルモードノイズを抑制するコンデンサC1及びC2をAC電源ラインLN1、LN2間に設け、さらに、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3を一対のAC電源ラインの一方LN1と室外機200の本体アースとの間に設け、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC4を一対のAC電源ラインの他方LN2と室外機200の本体アースとの間に設けており、このような構成により室外機200の電源ラインにノイズが伝導することを抑制している。
しかし、上記構成のノイズフィルタ回路4においては、待機中(このとき、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1へ接続されている状態で、電源リレーMRY1がオフである。)には商用交流電源1から端子板2のL端子、端子板3のL端子、コンデンサC4を通じて室外機200の本体アースへ漏洩電流が流れ、運転中(このとき、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1へ接続されている状態で、電源リレーMRY1がオンである。)には、商用交流電源1から端子板2、端子板3、コンデンサC3及びC4を通じて室外機200の本体アースへ漏洩電流が流れる。この漏洩電流の最大値は電気用品規格として定められており、1mA以下に抑えなければならない。
上記漏洩電流を低減する方法として、圧縮機7内部のコイルと圧縮機7のケースとの間の容量成分を低減する方法がある。圧縮機7内部のコイルと圧縮機7のケースとの間の容量成分を低減するには、圧縮機7内部のコイルと冷媒とが触れる量を減らせば良く、最近の空気調和機では圧縮機7内部のコイルの巻き方を工夫して、圧縮機7内部のコイルと圧縮機7のケースとの間の容量成分を減らしている。
上記漏洩電流を低減する他の方法として、ノイズフィルタ回路4のコモンモードノイズを抑制するコンデンサC3及びC4の容量を減らす方法がある。しかしながら、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3及びC4の容量を下げ過ぎると、ノイズフィルタとしての効果がなくなり、インバータ回路6のパワースイッチング素子から発生するスイッチングノイズの外部の商用交流電源1への伝導が多くなってしまうおそれがある。したがって、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3及びC4の容量は、漏洩電流の最大値の規格値を満足し、さらに商用交流電源1に伝導する高周波ノイズの値が所定の規格値を満足するように定数を設定している。
特開平11−146557号公報 特開平6−237526号公報
万一、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3及びC4の容量定数が、漏洩電流の最大値の規格値を満足し、さらに商用交流電源1に伝導する高周波ノイズの値が所定の規格値を満足するように設定ができない場合は、漏洩電流の最大値の規格値を満足するように定数設定を行った上で、ノイズフィルタ回路4にフェライトコアを追加するなどの他のノイズ対策を施さなければならない。
なお、漏洩電流が最大になるのは、待機状態のとき、すなわち、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1へ接続されている状態で、電源リレーMRY1がオフであるときである。したがって、コモンモード用のコンデンサC3及びC4の容量を大きくして外部の商用交流電源1へのスイッチングノイズの伝導を抑えた場合でも漏洩電流の最大値が規格値を満足するようにするためには、一対の電源ラインの一方のみについて非遮断/遮断を切り替える電源リレーMRY1を、図8に示すように、一対の電源ラインの両方について遮断する非遮断/遮断を切り替える両切電源リレーMRY2に変更する必要がある。しかし、この両切電源リレーMRY2は、電源ラインに設けられるため電源リレーMRY1と同様に大電流に耐えることができる仕様にする必要があり、尚かつ、内部接点が両切りになるため形状が大きくなりコストもアップしてしまう。当然、両切電源リレーMRY2の代わりに片側電源リレーを2個使用する場合も同じように形状及びコストが大きくなってしまう。
なお、特許文献1に記載の漏洩電流抑制回路では、待機状態において、2つのYコンデンサの接続点と筐体との間の電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧より大きい場合には、漏洩電流が流れるので、十分に漏洩電流を抑制することができなかった。
本発明は、上記の状況に鑑み、搭載部品の大幅なコストアップや大型化を伴うことなく高周波ノイズと漏洩電流をともに抑制することができるノイズフィルタ回路を備えた電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る電気機器は、インバータ回路と、外部電源の出力電圧に基づく電圧を前記インバータ回路に供給するための一対の電源ライン上を前記インバータ回路の高周波ノイズが伝導することを抑制するノイズフィルタ回路と、前記一対の電源ラインの一方のライン上の前記外部電源と前記ノイズフィルタ回路との間に設けられる電源リレーとを備え、前記ノイズフィルタ回路が、第1のコンデンサ、第2のコンデンサ、及び切り替え手段を有し、前記第1のコンデンサが、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられている方と機器本体アースとの間に設けられ、前記第2のコンデンサが、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの間に設けられ、前記切り替え手段が、少なくとも、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの前記第2のコンデンサを介した接続の非遮断/遮断を切り替える構成である。
このような構成によると、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの前記第2のコンデンサを介した接続を遮断していなければ漏洩電流が大きく前記高周波ノイズが小さい状態(例えば待機状態)のときには、前記切り替え手段が、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの前記第2のコンデンサを介した接続を遮断することにより、漏洩電流を零にすることができる。これにより、高価でサイズの大きい両切電源リレー或いは2個の片側電源リレーを使用することなく、漏洩電流を抑制することができる。一方、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの前記第2のコンデンサを介した接続を遮断していなくても漏洩電流が比較的小さい状態(例えば運転状態)のときには、前記切り替え手段が、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの前記第2のコンデンサを介した接続を遮断しないようにすることにより、前記高周波ノイズを抑制することができる。これにより、フェライトコアを追加するなどの他のノイズ対策を施すことなく、前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサの容量を大きくすることのみで前記高周波ノイズを十分に抑制することができる。
また、上記構成の電気機器において、前記電気機器が空気調和機であって、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサが直列に接続され、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点と前記機器本体アースとの間に設けられるスイッチ素子を前記切り替え手段とすることが望ましい。これにより、前記ノイズフィルタ回路の構成がシンプルになる。
また、上記空気調和機である電気機器において、前記外部電源の出力電圧に基づく電圧を入力する電源回路を備え、前記電源回路の出力電圧によって前記スイッチ素子が制御されるようにしてもよく、前記インバータ回路を制御するマイクロコンピュータを備え、前記マイクロコンピュータによって前記スイッチ素子が制御されるようにしてもよい。さらに、待機状態中は前記スイッチ素子がオフになり、運転中は前記スイッチ素子がオンになるようにすることが望ましい。
本発明によると、搭載部品の大幅なコストアップや大型化を伴うことなく高周波ノイズと漏洩電流をともに抑制することができるノイズフィルタ回路を備えた電気機器を実現することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。まず、本発明の第一実施形態について説明する。本発明の第一実施形態に係る空気調和機の構成を図1に示す。なお、図1において図7と同一の部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機は、室内機、室外機分離式インバータ型空気調和機であって、電源リレーMRY1及び端子板2を有する室内機100と、端子板3、ノイズフィルタ回路4A、全波整流回路5、平滑コンデンサC5、インバータ回路6、圧縮機7、スイッチング電源回路8、及びマイコン9を有する室外機201とによって構成されている。端子板2及び3のN端子同士、端子板2及び3のL端子同士はそれぞれ配線によって接続されている。
図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機が具備する室外機201は、図7に示す従来の空気調和機が具備する室外機200のノイズフィルタ回路4をノイズフィルタ回路4Aに置換した構成である。そして、ノイズフィルタ回路4Aは、ノイズフィルタ回路4にリレーRY1を付加した構成である。
室外機201内のノイズフィルタ回路4Aにおいて、リレーRY1は、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとの間に設けられている。リレーRY1のリレーコイルの各端部はスイッチング電源回路8の出力側に接続されている。
上記構成の図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機の動作について以下に説明する。
待機状態のとき、すなわち、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1(外部電源)へ接続されている状態で、電源リレーMRY1がオフであるとき、商用交流電源1から室内機100を介して室外機201への電力供給がなく、スイッチング電源回路8が動作しないので、リレーRY1のリレーコイルの両端に電圧が印加されず、リレーRY1はオフになる。したがって、待機状態のとき、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断され、漏洩電流が流れない。また、待機状態のときは、商用交流電源1から室内機100を介して室外機201への電力供給がなく、インバータ回路6が動作しておらずスイッチングノイズが発生していないので、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断され、ノイズフィルタとしての効果がなくなっていても何ら問題は生じない。
これに対して、運転状態のとき、すなわち、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1へ接続されている状態で、電源リレーMRY1がオンであるとき、商用交流電源1から室内機100を介して室外機201へ電力が供給され、スイッチング電源回路8が動作するので、リレーRY1のリレーコイルの両端に所定の電圧(Vcc−0[V]、例えば12[V]、24[V]など)が印加され、リレーRY1はオンになる。したがって、運転状態のとき、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断されないので、ノイズフィルタとしての効果を奏し、インバータ回路6で発生するスイッチングノイズの伝導を抑えることができる。また、運転状態のときは、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断されないので、漏洩電流が流れるが、運転状態のときの漏洩電流レベルは元々低いので、図7に示す従来の空気調和機の漏洩電流の最大値に比べて十分小さい(図2に示す漏洩電流参照)。ここで、待機状態、運転状態、待機状態と順に移行した場合の動作タイムチャートを図2に示す。図2中の実線で示す漏洩電流は図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機の漏洩電流を表しており、図2中の点線で示す漏洩電流は図7に示す従来の空気調和機の漏洩電流を表している。
上記の通り、図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機が具備するノイズフィルタ回路4Aは、スイッチング電源回路8の制御により、待機状態において漏洩電流を抑え、運転状態においてスイッチングノイズの伝導を抑えるので、スイッチングノイズと漏洩電流をともに抑制することができる。また、ノイズフィルタ回路4AのリレーRY1には漏洩電流が流れるだけであるので、小電流タイプのリレー、すなわち低廉かつ小型のリレーをリレーRY1に用いることができる。したがって、図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機は、搭載部品の大幅なコストアップや大型化を伴わない。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。本発明の第二実施形態に係る空気調和機の構成を図3に示す。なお、図3において図1と同一の部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3に示す本発明の第二実施形態に係る空気調和機は、リレーRY1のリレーコイルの一端がマイコン9に接続されている点で図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機と異なり、その他の構成は図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機と一致する。
上記構成の図3に示す本発明の第二実施形態に係る空気調和機の動作について以下に説明する。
待機状態のとき、すなわち、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1へ接続されている状態で、電源リレーMRY1がオフであるとき、商用交流電源1から室内機100を介して室外機201への電力供給がなく、スイッチング電源回路8が動作しないので、マイコン9も動作せず、リレーRY1のリレーコイルの一端がオープン状態になり、リレーRY1のリレーコイルの両端に電圧が印加されず、リレーRY1はオフになる。したがって、待機状態のとき、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断され、漏洩電流が流れない。また、待機状態のときは、商用交流電源1から室内機100を介して室外機201への電力供給がなく、インバータ回路6が動作しておらずスイッチングノイズが発生していないので、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断され、ノイズフィルタとしての効果がなくなっていても何ら問題は生じない。
これに対して、運転状態のとき、すなわち、室内機100の電源コードが外部の商用交流電源1へ接続されている状態で、電源リレーMRY1がオンであるとき、商用交流電源1から室内機100を介して室外機201へ電力が供給され、スイッチング電源回路8が動作するので、マイコン9も動作し、マイコン9の動作によりリレーRY1のリレーコイルの一端が0[V]に固定され、リレーRY1のリレーコイルの両端に所定の電圧(Vcc−0[V]、例えば12[V]、24[V]など)が印加され、リレーRY1はオンになる。したがって、運転状態のとき、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断されないので、ノイズフィルタとしての効果を奏し、インバータ回路6で発生するスイッチングノイズの伝導を抑えることができる。また、運転状態のときは、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC3とコンデンサC4との接続ノードと、室外機201の本体アースとが遮断されないので、漏洩電流が流れるが、運転状態のときの漏洩電流レベルは元々低いので、図7に示す従来の空気調和機の漏洩電流の最大値に比べて十分小さい。
上記の通り、図3に示す本発明の第二実施形態に係る空気調和機が具備するノイズフィルタ回路4Aは、マイコン9の制御により、待機状態において漏洩電流を抑え、運転状態においてスイッチングノイズの伝導を抑えるので、スイッチングノイズと漏洩電流をともに抑制することができる。また、ノイズフィルタ回路4AのリレーRY1には漏洩電流が流れるだけであるので、小電流タイプのリレー、すなわち低廉かつ小型のリレーをリレーRY1に用いることができる。したがって、図3に示す本発明の第二実施形態に係る空気調和機は、搭載部品の大幅なコストアップや大型化を伴わない。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。本発明の第三実施形態に係る空気調和機の構成を図4に示す。なお、図4において図1と同一の部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図4に示す本発明の第三実施形態に係る空気調和機は、図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機のリレーRY1をフォトカプラPC1に置換した構成であり、図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機と同様の効果を奏する。
次に、本発明の第四実施形態について説明する。本発明の第四実施形態に係る空気調和機の構成を図5に示す。なお、図5において図3と同一の部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図5に示す本発明の第四実施形態に係る空気調和機は、図3に示す本発明の第二実施形態に係る空気調和機のリレーRY1をフォトカプラPC1に置換した構成であり、図3に示す本発明の第二実施形態に係る空気調和機と同様の効果を奏する。
最後に、本発明の第五実施形態について説明する。本発明の第五実施形態に係る空気調和機の構成を図6に示す。なお、図6において図1と同一の部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図6に示す本発明の第五実施形態に係る空気調和機は、図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機の構成変更例であって、図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機のノイズフィルタ回路4Aをノイズフィルタ回路4Cに置換した構成であり、図1に示す本発明の第一実施形態に係る空気調和機と同様の効果を奏する。なお、本発明の第二〜第四実施形態に係る空気調和機についても同様の構成変形が可能である。
上述した実施形態では、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC4と室外機の本体アースとの間にスイッチ素子(リレーRY1或いはフォトカプラPC1)を設けたが、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC4と室外機の本体アースとの間ではなく、コモンモードノイズを抑制するコンデンサC4とAC電源ラインLN2(待機状態において商用交流電源1と繋がっている電源ライン)との間にスイッチ素子(リレーRY1或いはフォトカプラPC1)を設けるようにしてもよい。また、上述した実施形態では、室内機、室外機分離式インバータ型空気調和機を例に挙げて説明を行ったが、本発明は、大電流(例えば20[A]程度)が流れる電源ライン上をインバータ回路で発生する高周波ノイズが伝導することを抑制するノイズフィルタ回路を備えた電気機器全般について適用可能である。
は、本発明の第一実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 は、本発明の第一実施形態に係る空気調和機のタイムチャートである。 は、本発明の第二実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 は、本発明の第三実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 は、本発明の第四実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 は、本発明の第五実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 は、従来の室内機、室外機分離式インバータ型空気調和機の一般的な構成を示す図である。 は、従来の室内機、室外機分離式インバータ型空気調和機の変形例を示す図である。
符号の説明
1 商用交流電源
2、3 端子板
4、4A、4B、4C ノイズフィルタ回路
5 全波整流回路
6 インバータ回路
7 圧縮機
8 スイッチング電源回路
9 マイコン
100、101 室内機
200〜205 室外機
C1〜C4 コンデンサ
C5 平滑コンデンサ
L1 コモンモードチョークコイル
MRY1 電源リレー
MRY2 両切電源リレー
R1 抵抗
RY1 リレー
PC1 フォトカプラ

Claims (5)

  1. インバータ回路と、外部電源の出力電圧に基づく電圧を前記インバータ回路に供給するための一対の電源ライン上を前記インバータ回路の高周波ノイズが伝導することを抑制するノイズフィルタ回路と、前記一対の電源ラインの一方のライン上の前記外部電源と前記ノイズフィルタ回路との間に設けられる電源リレーとを備えた電気機器において、
    前記ノイズフィルタ回路が、第1のコンデンサ、第2のコンデンサ、及び切り替え手段を有し、
    前記第1のコンデンサが、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられている方と機器本体アースとの間に設けられ、
    前記第2のコンデンサが、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの間に設けられ、
    前記切り替え手段が、少なくとも、前記一対の電源ラインの前記電源リレーが設けられていない方と前記機器本体アースとの前記第2のコンデンサを介した接続の非遮断/遮断を切り替えることを特徴とする電気機器。
  2. 前記電気機器が空気調和機であって、
    前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサが直列に接続され、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点と前記機器本体アースとの間に設けられるスイッチ素子が前記切り替え手段である請求項1に記載の電機機器。
  3. 前記外部電源の出力電圧に基づく電圧を入力する電源回路を備え、
    前記電源回路の出力電圧によって前記スイッチ素子が制御される請求項2に記載の電気機器。
  4. 前記インバータ回路を制御するマイクロコンピュータを備え、
    前記マイクロコンピュータによって前記スイッチ素子が制御される請求項2に記載の電気機器。
  5. 待機状態中は前記スイッチ素子がオフになり、運転中は前記スイッチ素子がオンになる請求項2〜4のいずれかに記載の電気機器。
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