JP2007003082A - 空気調和機 - Google Patents

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Koji Ono
宏持 小野
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Abstract

【課題】ノイズフィルタ回路の温度上昇によるYコン容量減少によりノイズフィルタ回路の性能が悪化する。
【解決手段】交流電源1とブリッジ整流回路3間に接続されたノイズフィルタ回路2と、平滑コンデンサ4と、インバータ部5と、圧縮機6と、コモンモードチョークコイル7と、Xコン8、9と、Yコン10、11、12、13と、前記コモンモードチョークコイルから前記アース14にスイッチ19、20を介して接続された追加Yコン15、16、17、18と、室外気温センサ21と、電流検知回路23と、前記室外気温センサ21と電流検知回路23の出力からノイズフィルタ回路の雰囲気温度を推定し前記スイッチ19、20の制御をおこなう制御部22から構成され、雰囲気温度からYコンの容量減少を検知して、スイッチをオンすることで追加Yコンを並列接続し容量減少を補うことにより、ノイズフィルタ回路2の性能悪化を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室外機におけるノイズフィルタ回路のYコンの温度特性による性能悪化を防止する方法に関するものである。
図3は、従来の空気調和機の室外機の電気回路を示すものである。図3に示すように、交流電源1と、交流電源を整流するブリッジ整流回路3と、交流電源とブリッジ整流回路に挟まれたノイズフィルタ回路2と、ブリッジ整流回路3の出力端に接続され直流電圧に平滑する平滑コンデンサ4と、平滑コンデンサで平滑された直流電圧を圧縮機駆動電源に変換するインバータ部5と、インバータ部の出力によって駆動される圧縮機6から構成されている。(例えば特許文献1参照)。
ノイズフィルタ回路は発生ノイズ低減の為に設けられており、交流電源に対してコモンモードに接続されたコモンモードチョークコイル7と、コモンモードチョークコイルへの入出力端にそれぞれ接続されたXコンと、コモンモードチョークコイル7の各端子からそれぞれアース14に対して接続されたYコン10、11、12、13から構成されている。そのうち、特にYコンの容量はノイズフィルタ回路の性能に大きく影響している。
特開平11−235016号公報
しかしながら、前記従来の構成では、Yコンの温度特性により高温時に容量が減少してノイズフィルタ回路の性能が悪化するといった課題があった。
空気調和機の室外機の電気回路は、風雨が浸入して絶縁劣化しないように密閉構造物に収納されており、部品の温度が上昇しやすく、室外の気温が高いときにはさらに温度上昇は顕著になっている。
また、温度上昇によるYコンの容量減少を考慮した上で、予めYコンの容量を大きくすればノイズフィルタ回路の性能悪化を防ぐことが可能であるが、温度が低い場合にはYコンの容量が大きくなり漏れ電流が大きくなってしまう課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、室外気温と電流からノイズフィルタ回路の雰囲気温度を推定し、高温時にはYコンの容量減少分を補う追加Yコンを備えることにより漏れ電流を増加させることなく高温時のノイズフィルタ回路の性能悪化を防止できる空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、室外気温センサと電流検知回路の出力よりノイズフィルタ回路の雰囲気温度を推定し、予め設定された温度を上回った場合には制御部にてYコンの容量減少を判断し、追加YコンのスイッチをオンにすることでYコンの容量減少分を補うものである。
これによって、高温時のYコンの容量減少を防止することが可能であり、低温時の漏れ電流を増加させることなく高温時にもノイズフィルタ回路の性能悪化を防止することができる。
本発明の空気調和機は、高温時のYコンの容量減少に対して追加Yコンを接続することで防止することが可能であり、低温時の漏れ電流を増加させることなく高温時のノイズフィルタ回路の性能悪化を防止することができる。
本発明は、Yコンと並列にスイッチを介して追加Yコンを接続し、室外気温センサと電流検知回路の出力よりノイズフィルタ回路の雰囲気温度を推定し、推測された温度からスイッチのオンオフを制御する制御部を設けることにより、温度センサが予め設定されている温度を超えた場合、制御部がスイッチをオンして、Yコンの温度上昇による容量減少分を追加Yコンを並列接続することにより補うことにより、ノイズフィルタ回路の性能悪化を防止できる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における空気調和機の室外機の電気回路図を示すものである。図1において、追加Yコン15、16、17、18はスイッチ19、20を介してアース14に接続され、室外気温を検知する室外気温センサ21と、ノイズフィルタ回路の電流を検知する電流検知回路23の出力からノイズフィルタ回路の雰囲気温度を推定して、推定された雰囲気温度に基づき制御部22でスイッチ19、20のオンオフを行なっている。従来技術と同じ構成要素については同じ番号を付与し、詳細な説明を割愛する。以上のように構成された空気調和機の室外機の電気回路について、以下その動作、作用を図1の電気回路図と図2、図4のグラフを用いて説明する。
まず、ノイズフィルタ回路2の各部品は電流検知回路23で検知した電流値に比例して温度上昇することから、図4のように室外気温センサ21で検知した室外気温に温度上昇分を足した値でノイズフィルタ回路2の雰囲気温度を推定できる。
そして、電流検知回路23で検知した電流値と室外気温センサ21で検知した室外気温から制御部22で推定したノイズフィルタ回路2の雰囲気温度が所定の温度Tonを以下の場合は、制御部22がスイッチ19、20をオフしてYコン10、11、12、13のみがアース14に対して接続されている。
また、電流検知回路23で検知した電流値と室外気温センサ21で検知した室外気温から制御部22で推定したノイズフィルタ回路2の雰囲気温度が所定の温度Tonを超えた場合に、スイッチ19、20をオンして追加Yコン15、16、17、18を並列接続することでYコン10、11、12、13の容量減少分を補うことが可能である。
以上のように、本実施の形態においては追加Yコン15、16、17、18をスイッチ19、20を介してアース14に接続し、ノイズフィルタ回路2の雰囲気温度が高い場合、
電流検知回路23で検知した電流値と室外気温センサ21で検知した室外気温から制御部22で推定したノイズフィルタ回路2の雰囲気温度から制御部22がスイッチ19、20をオンすることによりYコン10、11、12、13の容量減少分を補うことが可能であり、低温時の漏れ電流を増加させることなく、高温時のノイズフィルタ回路の性能悪化も防止することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、ノイズフィルタ回路の温度変化による性能悪化を防止することが可能となるので、同一回路構成のノイズフィルタ回路を持つ電気機器にも適用できる。
本発明の実施の形態における空気調和機の室外機の電気回路図 本発明の実施の形態におけるYコン容量の温度特性グラフ 従来の空気調和機の室外機の電気回路図 室外気温と電流からノイズフィルタ回路雰囲気温度を推定するグラフ
符号の説明
1 交流電源
2 ノイズフィルタ回路
3 ブリッジ整流回路
4 平滑コンデンサ
5 インバータ部
6 圧縮機
7 コモンモードチョークコイル
8、9 Xコン
10、11、12、13 Yコン
14 アース
15、16、17、18 追加Yコン
19、20 スイッチ
21 室外気温センサ
22 制御部
23 電流検知回路

Claims (1)

  1. 交流電源と交流電源を整流するブリッジ整流回路間に接続されたノイズフィルタ回路と、前記ブリッジ整流回路の出力端間に接続され直流電圧に平滑する平滑コンデンサと、インバータ部と、圧縮機から構成され、前記ノイズフィルタ回路はコモンモードチョークコイルと前記コモンモードチョークコイルの入力端と出力端それぞれの間に接続された2個のライン−ライン間コンデンサ(以下、Xコン)と、前記コモンモードチョークコイルの端子からそれぞれアースに対して接続された4個のライン−アース間コンデンサ(以下、Yコン)と、前記コモンモードチョークコイルの端子からそれぞれ前記アースに対して2個のスイッチを介して接続された4個の追加Yコンと、室外気温を検知する室外気温センサと、前記ノイズフィルタ回路の電流を検知する電流検知回路と、前記室外気温センサと電流検知回路の出力から前記スイッチの制御をおこなう制御部を備え、室外機の雰囲気温度を前記室外温度センサと電流検知回路の出力から前記ノイズフィルタ回路の雰囲気温度を推定し、推定したノイズフィルタ回路の雰囲気温度が高温になり前記Yコンの容量が減少した時に前記制御部からの指令で前記スイッチをオンにして、前記追加Yコンを接続することにより、容量の減少を防止することを特徴とした空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20100075313A (ko) * 2008-12-24 2010-07-02 엘지전자 주식회사 모터 제어 장치 및 이를 구비한 공기조화기
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