JP2008300368A - 燃料電池の運転方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電解質層1の一方の面に酸素極2を備え且つ他方の面に燃料極3を備えた複数のセルCが、電気的に直列接続される状態で設けられ、酸素含有ガスを酸素極2に供給し、水素含有ガスを燃料極3に供給して発電する燃料電池の運転方法において、
酸素極2への酸素含有ガスの供給を停止し、酸素極2に水素を存在させて酸素極2の劣化を回復する劣化回復処理を、セルCに電流が流れない状態とし、燃料極3に水素含有ガスを供給し、且つ、酸素極2に対する酸素含有ガスの供給を停止して、燃料極3側から酸素極2側へ透過する水素により行う。
【選択図】図12
Description
酸素含有ガスを前記酸素極に供給し、水素含有ガスを前記燃料極に供給して発電する燃料電池の運転方法に関する。
空気中には、酸素極を構成する電極材に担持されている電極触媒に吸着されて、燃料電池の性能を劣化させる劣化原因ガス(例えば、二酸化窒素ガス)が含まれている。
そこで、従来では、空気中の劣化原因ガスを除去するガス処理装置を設けて、そのガス処理装置により劣化原因ガスを除去した空気を酸素極に供給することにより、性能劣化を防止していた。
〔構成〕 請求項1に記載の発明の特徴構成は、前記酸素極に水素を存在させて劣化を回復する劣化回復処理を行うことにある。
〔作用〕 請求項1に記載の特徴構成によれば、劣化回復処理を行うと、酸素極に水素が存在して、その水素の還元作用により、酸素極の電極触媒に吸着されている劣化原因ガスが還元されて、電極触媒から離脱するので、劣化が回復する。例えば、劣化原因ガスが二酸化窒素の場合、電極触媒に吸着されている二酸化窒素は、電極触媒に対する吸着力が弱い一酸化窒素又は窒素に還元されて、電極触媒から離脱する。
〔効果〕 従って、劣化原因ガスによる劣化を回復することができる燃料電池の運転方法を提供することができるようになったので、ガス処理装置を設けずに、劣化原因ガスが含まれたままの空気を酸素極に供給して燃料電池を運転しても、劣化原因ガスにより性能が劣化すると、適宜に劣化回復処理を実行して、劣化を回復することができる。
その結果、ガス処理装置の設置が不要となり、燃料電池を低価格化並びに小型化することができるようになった。
〔構成〕 請求項2に記載の発明の特徴構成は、前記劣化回復処理を、前記燃料極に水素含有ガスを供給し、前記酸素極に対する酸素含有ガスの供給を停止し、且つ、前記セルに発電状態と同じ向きの電流を流すことにより、前記酸素極で水素を発生させることにより行うことにある。
〔作用〕 請求項2に記載の特徴構成によれば、燃料極に水素含有ガスを供給し、酸素極に対する酸素含有ガスの供給を停止し、且つ、セルに発電状態と同じ向きの電流を流す状態にすると、セルの電圧は発電状態における電圧とは逆極性になり、燃料極に供給された水素含有ガス中の水素はイオン化して、電解質層を酸素極へ移動して、酸素極で水素が発生する。そして、そのように酸素極に発生した水素により、劣化回復処理が行われる。
〔効果〕 従って、酸素極で発生した水素は還元力が強いので、短時間で劣化を回復することができ、劣化回復処理に要する処理時間を短縮することができる
ようになった。
各ブロック毎に、ブロックに属する前記セルに対する酸素含有ガスの供給及び停止が可能なように構成され、
前記複数のブロックのうち、一部のブロックは、酸素含有ガスの供給を継続して発電状態に維持した状態で、残部のブロックに対して、酸素含有ガスの供給を停止して前記劣化回復処理を施すことにある。
〔作用〕 請求項3に記載の特徴構成によれば、複数のブロックのうち、一部のブロックは、酸素含有ガスの供給を継続して発電状態に維持した状態で、残部のブロックに対して、酸素含有ガスの供給を停止する。すると、発電状態のブロックで発電されて流れる電流は、酸素含有ガスの供給が停止されているブロックに流れ、その酸素含有ガスの供給が停止されているブロックに属するセルの電圧は発電状態における電圧とは逆極性になって、そのブロックに属するセルにおいては、酸素極に水素が発生して、劣化回復処理が行われる。
〔効果〕 従って、燃料電池の運転中においても、適宜、所定のブロックに対する酸素含有ガスに供給を停止することにより、そのブロックに対して劣化回復処理を施すことができるので、劣化回復処理を行うために燃料電池の運転を停止させることが不要となり、使い勝手を向上することができ、又、セルの電圧を逆極性にするために必要となる外部電流電源が不要になる。
〔構成〕 請求項4に記載の発明の特徴構成は、前記劣化回復処理を、セルに電流が流れない状態とし、前記燃料極に水素含有ガスを供給し、且つ、前記酸素極に対する酸素含有ガスの供給を停止して、前記燃料極側から前記酸素極側へ透過する水素により行うことにある。
〔作用〕 請求項4に記載の特徴構成によれば、セルに電流が流れない状態とし、燃料極に水素含有ガスを供給し、且つ、酸素極に対する酸素含有ガスの供給を停止すると、燃料極に供給された水素含有ガスは、電解質層を酸素極側へ透過して、酸素極に水素が存在することになる。そして、そのようにして酸素極に存在する水素により、劣化回復処理が行われる。
〔効果〕 従って、単に、セルに電流が流れない状態として、燃料極に対する水素含有ガスの供給を継続する状態で、酸素極に対する酸素含有ガスの供給を停止するだけで、劣化回復処理が行えるようになり、劣化回復処理のための装置を特に設置する必要がないので、劣化回復処理コストを低減することができるようになった。
〔構成〕 請求項5に記載の発明の特徴構成は、前記劣化回復処理を、セルに電流が流れない状態とし、前記酸素極に水素含有ガスを供給することにより行うことにある。
〔作用〕 請求項5に記載の特徴構成によれば、セルに電流が流れない状態として、酸素極に水素含有ガスを供給すると、酸素極において、水素含有ガス中の水素により、劣化回復処理が行われる。
〔効果〕 従って、単に、セルに電流が流れない状態にして、酸素極に水素含有ガスを供給するだけで、劣化回復処理が行えるようになり、酸素極に水素含有ガスを供給する構成としては、燃料極に水素含有ガスを供給するために本来設けてある構成を用いることができるので、劣化回復処理コストを低減することができるようになった。
〔構成〕 請求項6に記載の発明の特徴構成は、電解質層として高分子膜を備えたセルが設けられていることにある。
〔作用〕 請求項6に記載の特徴構成によれば、電解質層として高分子膜を備えたセルが設けられている、所謂、高分子型燃料電池において、ガス処理装置を設けずに、劣化原因ガスが含まれたままの空気を酸素極に供給して燃料電池を運転し、劣化原因ガスにより性能が劣化すると、適宜に本発明による劣化回復処理を実行して、劣化を回復させる。
〔効果〕 つまり、高分子型燃料電池は、動作温度が例えば120°C以下と低いため、特に、劣化原因ガスの吸着による劣化を起こし易いため、従来では、ガス処理装置を設置するにしても特に高度に劣化原因ガスを除去できるものを設置する必要があったので、価格が高くなるという問題が特に顕著となっていた。
そこで、高分子型燃料電池において、本発明による燃料電池の運転方法を実施して劣化を回復するようにして、ガス処理装置を設置しないようにすることにより、低価格化の面での効果を特に顕著なものとすることができるようになった。
以下、図1ないし図6に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明する。
先ず、本発明の運転方法を実施する燃料電池について説明する。
燃料電池は、図1ないし図5に示すように、電解質層1の一方の面に酸素極2を備え且つ他方の面に燃料極3を備えた複数のセルCを、電気的に直列接続する状態で設け、酸素含有ガスを酸素極2に供給し、水素含有ガスを燃料極3に供給して発電するように構成してある。
セルCについて説明を加えると、セルCは、電解質層1の一方の面に酸素極2及び集電板4を配置し、且つ、他方の面に燃料極3及び集電板4を配置した状態で一体化して構成してある。
そして、そのようなセルCの複数を、互いの間に酸素極側セパレータ5及び燃料極側セパレータ6を位置させた状態で積層状態に並置し、並びに、積層方向の両端部夫々に電力取り出し用の集電部7を設けて、セルスタックNCを構成してある。
酸素極側セパレータ5は、酸素極2側の面に、酸素含有ガスを通流させる酸素含有ガス通流溝5sを形成し、反対側の面に、冷却水を通流させる冷却水通流溝5wを形成してある。
燃料極側セパレータ6は、燃料極3側の面に水素含有ガスを通流させる水素含有ガス通流溝6fを形成し、反対側の面に、酸素極側セパレータ5の冷却水通流溝5wと面対称となる冷却水通流溝6wを形成してある。
尚、端版9に設けた3個の接続部8は、酸素含有ガス用、水素含有ガス用及び冷却水用夫々を区別するために、酸素含有ガス用のものにsを、水素含有ガス用のものにfを、並びに、冷却水用のものにwを夫々付す。
そして、酸素含有ガス供給路10を通じて酸素含有ガスを、水素含有ガス供給路11を通じて水素含有ガスと水蒸気との混合ガスを、並びに、冷却水供給路12を通じて冷却水を夫々供給すると、各セルCに対応する酸素含有ガス通流溝5sを酸素含有ガスが通流し、各セルCに対応する水素含有ガス通流溝6fを水素含有ガスと水蒸気との混合ガスが通流し、各セルCに対応する冷却水通流溝5w,6wを冷却水が通流する。
そして、各セルCにおいて、水素含有ガス通流溝6fを通流する水蒸気により高分子膜1が湿らされる状態で、酸素含有ガス中の酸素と水素含有ガス中の水素の電気化学反応により発電される。又、冷却水の通流により、各セルCの温度が所定の温度に維持される。
運転装置は、端板9における水素含有ガス供給用の接続部8fに接続する水素含有ガス供給部Sfと、一対の集電部7に接続した導電路13と、その導電路13に介装したスイッチ14及び直流電力供給用の外部電源15を備えて構成してある。
外部電源15は、例えば二次電池にて構成することができる。
酸素含有ガス供給部Ssは、端板9における酸素含有ガス供給用の接続部8sに接続する酸素含有ガス供給路10と、その酸素含有ガス供給路10に酸素含有ガスとして空気を供給する送風機19と、酸素含有ガス供給路10に介装した酸素含有ガス用開閉弁Va2及び酸素含有ガス用比例弁Vp2等を備えて構成してある。
冷却水供給部Swは、冷却水供給用の接続部8wに接続する冷却水供給路12と、その冷却水供給路12に冷却水を供給する冷却水用ポンプ18等を備えて構成してある。
尚、水素含有ガス供給部Sfは、通常の運転用として元々設けているものを兼用している。
酸素含有ガス用開閉弁Va2を閉じて、各セルCに対する酸素含有ガスの供給を遮断する。そして、水素含有ガス用開閉弁Va1を開くとともに、水素利用率が70%程度になるように比例弁Vp1により水素含有ガス供給量を調節し、並びに、スイッチ14を閉じて、各セルCを通常の運転時と同一方向で同一値の電流が流れるように、外部電源15を調節する。
従って、各セルCの燃料極3に水素含有ガスを供給し、各セルCの酸素極2に対する酸素含有ガスの供給を停止し、且つ、各セルCに発電状態と同じ向きの電流を流す状態となり、各セルCの酸素極2で水素が発生して、劣化回復処理が行われる。
運転装置は、評価対象のセルスタックNCの端板9における水素含有ガス供給用の接続部8fに接続する水素含有ガス供給部Sfと、酸素含有ガス供給用の接続部8sに接続する酸素含有ガス供給部Ssと、冷却水供給用の接続部8wに接続する冷却水供給部Swと、一対の集電部7に接続した導電路13と、その導電路13に介装したスイッチ14等を備えて構成してある。
評価対象のセルスタックNCは、評価対象の1個のセルCを用いて、上述と同様の構成にて形成してある。
水素含有ガス供給部Sf、酸素含有ガス供給部Ss及び冷却水供給部Sw夫々は、上述と同様に構成してある。尚、水素含有ガス供給源16は、水素ガスを充填したボンベにて構成し、水素含有ガスとして純水素ガスを供給するように構成してある。
又、導電路13には、セルCの発電を停止した状態でセルCに外部から電流を流すための外部電源15、又は、発電状態において、セルCを流れる電流を調節する負荷調節装置22のいずれかを適宜接続する。
先ず、導電路13に負荷調節装置22を接続して、スイッチ14を閉じ、並びに、水素含有ガス用開閉弁Va1、酸素含有ガス用開閉弁Va2及びバイパス路用開閉弁Va5を開状態とし、本路用開閉弁Va6、二酸化窒素ガス用開閉弁Va3及び分岐路用開閉弁Va4を閉状態にする。従って、セルCの酸素極2に空気と水蒸気との混合ガスが供給され、燃料極3に水素ガスと水蒸気との混合ガスが供給されて、セルCが発電状態となる。
この場合、酸素含有ガス用比例弁Vp2を空気利用率が30%になるように調節し、水素含有ガス用比例弁Vp1を水素利用率が70%になるように調節し、負荷調節装置22をセルCの電流密度が300mA/cm2になるように調節し、セルCの温度が70°C程度になるように冷却水用ポンプ18を調節する。
この時のセルCの発電電圧は、628mVであった。
上記の状態を約24時間継続すると、セルCの電圧は564mVにまで低下した。
続いて、導電路13に外部電源15を接続するとともに、酸素含有ガス用開閉弁Va2を閉状態に切り換えて酸素極2への空気の供給を遮断し、セルCを上記の発電状態と同一方向で同一値の電流が流れるように、外部電源15を調節する。この時のセルCの電圧は、−34mVになった。この状態を所定の時間(例えば、10分間程度)維持する。
以下、図7ないし図9に基づいて、本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2実施形態においては、セルスタックNCは、複数のブロックBに区分し、各ブロックB毎に、ブロックBに属するセルCの酸素極2に対する酸素含有ガスの供給及び停止が可能なように構成してある。
具体的には、ブロックB間において、酸素極側セパレータ5と燃料極側セパレータ6との間に位置させて、一方側のブロックBに対して酸素含有ガスを供給し、他方側のブロックBから酸素含有ガスを排出させるように構成した区画部材23を設けて、複数のブロックBに区分してある。
各区画部材23の一方の孔23mには筒状の供給用の接続部24を連通接続し、他方の孔23nには筒状の排出用の接続部25を連通接続してある。
、各酸素含有ガス供給路10に酸素含有ガス用開閉弁Va2を介装して、各酸素含有ガス用開閉弁Va2の開閉操作により、ブロックB毎に酸素含有ガスの供給及び停止が可能なように構成してある。
運転装置は、酸素含有ガス供給路10を、一方の端板9の酸素含有ガス供給用の接続部8s、各区画部材23の供給用の接続部24の夫々に並列接続するとともに、各酸素含有ガス供給路10に酸素含有ガス用開閉弁Va2を介装した点、及び、導電路13に負荷調節装置22を接続した点以外は、上記の第1実施形態と同様に構成してある。
複数のブロックBのうち、一部のブロックBの酸素含有ガス用開閉弁Va2を開き、残りのブロックBの酸素含有ガス用開閉弁Va2を閉じ、並びに、水素含有ガス用開閉弁Va1を開く。
従って、セルスタックNCを構成する複数のブロックBのうち、一部のブロックBは、酸素含有ガスを供給して発電状態に維持した状態で、残部のブロックBは、酸素含有ガスの供給を停止することになる。この場合、通常の発電状態と同様に電流が流れるように、負荷調節装置22を調節する。
すると、発電状態のブロックBで発電されて流れる電流は、酸素含有ガスの供給が停止されているブロックBにも流れるので、そのブロックBに属するセルCにおいては、酸素極2に水素が発生して、劣化回復処理が行われる。
以下、図10に基づいて、本発明の第3の実施の形態を説明する。
セルスタックNCは第1実施形態と同様に構成してある。
運転装置は、第1実施形態と同様の水素含有ガス供給部Sfを備えて構成してある。
尚、図10中のSsは、通常の運転用として元々設けてある酸素含有ガス供給部であり、同じく、Swは、通常の運転用として元々設けてある冷却水供給部であり、第1実施形態と同様の構成である。又、水素含有ガス供給部Sfは、通常の運転用として元々設けているものを兼用している。
一対の集電部7を開放状態として、各セルCに電流が流れない状態にし、水素含有ガス用開閉弁Va1を開いて、各セルCの燃料極3に水素含有ガスを供給するとともに、酸素含有ガス用開閉弁Va2を閉じて、各セルCの酸素極に対する酸素含有ガスの供給を遮断する。
従って、燃料極3に供給された水素含有ガスは、電解質層1を酸素極2側へ透過して、酸素極で水素が存在することになり、劣化回復処理が行われる。
先ず、第1実施形態と同様に、セルCを発電状態とし、続いて、第1実施形態と同様に、酸素極2に供給する空気に劣化原因ガスとして二酸化窒素ガスを強制的に含有させて、セルCを発電させて、セルCを強制的に劣化させる。続いて、第1実施形態と同様に、通常の発電状態を100時間程度継続して、劣化が回復しないこと確認した。そのときのセルCの電圧は553mVであった。
そして、通常の運転状態にすると、セルCの電圧は593mvにまで増加し、劣化が回復した。
以下、図11に基づいて、本発明の第4の実施の形態を説明する。
セルスタックNCは第1実施形態と同様に構成してある。
運転装置は、水素含有ガス供給路11から分岐させた分岐路11bを酸素含有ガス供給用の接続部8sに接続し、その分岐路11bに分岐路用開閉弁Va4を介装した点以外は、上記の第3実施形態と同様に構成してある。つまり、分岐路用開閉弁Va4を開くことにより、セルCの酸素極2に水素含有ガスを供給することができるように構成してある。
一対の集電部7を開放状態にして、各セルCに電流が流れない状態にし、水素含有ガス用開閉弁Va1を開いて、各セルCの燃料極3に水素含有ガスを供給するとともに、酸素含有ガス用開閉弁Va2を閉じ、並びに、分岐路用開閉弁Va4を開いて、各セルCの酸素極2に、酸素含有ガスに代えて水素含有ガスを供給する。
従って、各セルCの酸素極2に供給された水素含有ガス中の水素により、劣化回復処理が行われる。
先ず、第1実施形態と同様に、セルCを発電状態とし、続いて、第1実施形態と同様に、酸素極2に供給する空気に劣化原因ガスとして二酸化窒素ガスを強制的に含有させて、セルCを発電させて、セルCを強制的に劣化させる。続いて、第1実施形態と同様に、通常の発電状態を100時間程度継続して、劣化が回復しないこと確認した。そのときのセルCの電圧は557mVであった。
そして、通常の運転状態にすると、セルCの電圧は609mvにまで増加し、劣化が回復した。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の第1の実施形態における劣化回復処理において、外部電源15によりセルCに流す電流は、通常の運転時と同一方向であれば、電流値は適宜変更可能である。
又、第2実施形態における劣化回復処理においても、負荷調節装置22により調節する電流値は適宜変更可能である。
(ホ) 燃料極3に水素含有ガスを供給し、酸素極2に対する酸素含有ガスの供給を停止し、且つ、セルCに発電状態と同じ向きの電流を流すことにより行う劣化回復処理、セルCに電流が流れない状態とし、燃料極3に水素含有ガスを供給し、且つ、酸素極2に対する酸素含有ガスの供給を停止することにより行う劣化回復処理、及び、セルCに電流が流れない状態とし、酸素極2に水素含有ガスを供給することにより行う劣化回復処理のうちのいずれか二つ、又は、全てを併用して行っても良い。
(ヘ) 上記の第2実施形態における燃料電池において、第3実施形態における劣化回復処理、又は、第4実施形態における劣化回復処理を、所定のブロックBを選択して行っても良い。
例えば、上記の実施形態では、1個のセルC置きに冷却水を通流させる冷却水流路を備えさせる場合について例示したが、これに代えて、複数のセルC置きにに冷却水流路を備えさせたり、冷却水流路を備えさせずに、酸素極2に供給する酸素含有ガスにてセルCを冷却する空冷式に構成しても良い。
これらの場合、セルスタックNCの構成としては、複数のセルCを、互いの間に、一方の面に酸素含有ガス通流溝を且つ他方の面に水素含有ガス通流溝を備えたセパレータを位置させた状態で積層状態に並置する構成とする。
尚、複数のセルC置きに冷却水流路を備えさせる場合は、複数のセルC置きに、上記の実施形態の如き酸素極側セパレータ5及び燃料極側セパレータ6を設ける。
2 酸素極
3 燃料極
B ブロック
C セル
Claims (3)
- 電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ他方の面に燃料極を備えた複数のセルが、電気的に直列接続される状態で設けられ、
酸素含有ガスを前記酸素極に供給し、水素含有ガスを前記燃料極に供給して発電する燃料電池の運転方法であって、
前記酸素極への酸素含有ガスの供給を停止し、前記酸素極に水素を存在させて前記酸素極の劣化を回復する劣化回復処理を、
セルに電流が流れない状態とし、前記燃料極に水素含有ガスを供給し、且つ、前記酸素極に対する酸素含有ガスの供給を停止して、前記燃料極側から前記酸素極側へ透過する水素により行う燃料電池の運転方法。 - 電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ他方の面に燃料極を備えた複数のセルが、電気的に直列接続される状態で設けられ、
酸素含有ガスを前記酸素極に供給し、水素含有ガスを前記燃料極に供給して発電する燃料電池の運転方法であって、
前記酸素極への酸素含有ガスの供給を停止し、前記酸素極に水素を存在させて前記酸素極の劣化を回復する劣化回復処理を、
セルに電流が流れない状態とし、前記酸素極に水素含有ガスを供給することにより行う燃料電池の運転方法。 - 前記電解質層として高分子膜を備えたセルが設けられている請求項1又は2に記載の燃料電池の運転方法。
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