JP2008299197A - 画像形成装置用ユニット及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた電子写真特性としての高感度を維持しつつ、スジ、ポチ、ゴースト等の画像欠陥のない良好な画像を長期にわたって得ることのできるプロセスカートリッジ、画像形成装置及び帯電部材を提供する。
【解決手段】 導電性弾性層及び該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材の表面層が、オキシアルキレン基を有するポリシロキサンを含有し、その表面硬度Hが
10≦H≦180N/mm2あり、同一条件で測定した導電部材の表面硬度と感光体の表面硬度の比が1/80≦該帯電部材の表面硬度/該感光体の表面硬度≦9/10とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真感光体及び帯電部材を用いた画像形成装置用ユニット及び画像形成装置に関し、より詳しくは、高画質電子写真感光体及び接触または近接帯電手段を用いた画像形成装置用ユニット及び画像形成装置に用いられる感光体、帯電部材に関する。
画像形成装置としては、従来、感光体と、この感光体に接触または近接して配置される帯電部材を有し、この帯電部材に電圧を印加することによって感光体を帯電させる帯電手段と、帯電した感光体を露光して感光体に静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像が形成された感光体にトナーを供給して静電潜像に応じたトナー像を感光体上に形成する現像手段と、感光体上のトナー像を転写材に転写する転写手段とを有する画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置においては、感光体上に汚れの蓄積を生じる場合がある。このような汚れを除去する方法が種種提案されている。例えば、感光体ドラムをある程度削ることで、ドラム表面の汚染等を防ぐ方法が挙げられる。特開2004−145169に感光体ドラムの削れ量を最小限にするために、感光体ドラムと現像ローラの線速差を増大する方法が開示されている。感光ドラムの削れ量と画像形成枚数の関係から感光体ドラムのよごれを検知し、感光体ドラムと現像ローラの線速差により感光ドラムの削れ量を制御するものである。このような方法で感光ドラムの削れ量を制御し、感光体ドラムの汚れを防止することが可能であるが、一方で、感光体ドラムが不均一に削れることで劣化は促進され、画像特性を維持することがより困難になってくる。また、感光体ドラムと現像ローラの硬度の関係により、必要以上に感光体ドラムが削れてしまったり、十分に削れずに汚染を防ぐことができない場合がある。特に、磨耗による感光体の電荷輸送層の削れは、帯電の均一性を損なわせることが分かっている。更には、出力画像の全体的な増加に伴ない、帯電部材への異物付着や部分的な異物付着ムラを抑制することが困難になってくる。この様な、耐久性に関する画像への影響は、特に、直流電圧のみを印加して感光体を帯電する画像形成装置において、更には、低温低湿環境において顕著である。
特開2004−145169号公報
このような事情に鑑み、本発明の目的は、優れた電子写真特性としての高感度を維持しつつ、スジ、ポチ、ゴースト等の画像欠陥のない良好な画像を長期にわたって得ることのできる画像形成装置ユニット及び画像形成装置を提供することである。
すなわち本発明は、下記の様な構成を特徴とする。
(1)少なくとも感光体と、この感光体を帯電部材によって帯電する画像形成装置用ユニットにおいて、
該帯電部材が導電性支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層及び該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材であって、該表面層が、オキシアルキレン基を有するポリシロキサンを含有することを特徴とする帯電部材であり、
該帯電部材の表面硬度Hが
10≦H≦180N/mm2
であり、
該帯電部材の表面硬度と該感光体の表面硬度の比が
1/80≦該帯電部材の表面硬度/該感光体の表面硬度≦9/10
であることを特徴とする画像形成装置用ユニットである。
(2)前記ポリシロキサンがフッ素アルキル基を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置用ユニットである。
(3)前記ポリシロキサン中のフッ素アルキル基の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して5.0〜50.0質量%であり、前記ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量がポリシロキサン全質量に対して、5.0〜70.0質量%であり、前記ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して、20.0〜90.0質量%である帯電部材を用いることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置用ユニットである。
(4)少なくとも感光体と、この感光体を帯電部材によって帯電する帯電手段と、帯電された感光体を露光して感光体に静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像が形成された感光体にトナーを供給して静電潜像に応じたトナー像を感光体上に形成する現像手段を有する画像形成装置において、
該帯電部材が導電性支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層及び該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材であって、該表面層がオキシルアルキレン基を有するポリシロキサンを含有することを特徴とする帯電部材であり、
該帯電部材の表面硬度(ナノインテンダーで測定)Hが
10≦H≦180N/mm2
であり、
該帯電部材の表面硬度と該感光体の表面硬度の比が
1/80≦該帯電部材の表面硬度/該感光体の表面硬度≦9/10
であることを特徴とする画像形成装置である。
(5)前記ポリシロキサンがフッ素アルキル基を有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
(6)前記ポリシロキサン中のフッ素アルキル基の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して5.0〜50.0質量%であり、前記ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量がポリシロキサン全質量に対して、5.0〜70.0質量%であり、前記ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して、20.0〜90.0質量%である帯電部材を用いることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
以上説明したように、本発明によれば、感光体と帯電ローラの表面硬度を制御することで削れムラを抑制することができる。また、本発明の帯電ローラであることで、放電を効率よく発生させることができ削れムラが生じた場合においても画像不良を抑制することが可能となる。
(1)画像形成装置及びプロセスカートリッジ
まず、本発明の一実施の形態にかかる画像形成装置用ユニット及び画像形成装置の概略構成について説明する。
図1は、本実施の形態の画像形成装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
本実施の形態の画像形成装置は、転写式電子写真利用の反転現像方式の装置である。
101は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(感光体)である。この感光体101は、図中の矢印が示す時計回りに所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動する。プロセススピードは可変である。
感光体101には、例えばロール状の導電性支持体と該支持体上に電荷発生層及び電荷輸送層を有するような、前述した感光体を採用することができる。また、感光体101は、感光体表面を所定の極性、電位に帯電させるための電荷注入層を更に有していてもよい。感光体については、後に詳述する。
102は帯電部材である(ローラ形状のものを特に帯電ローラという)。帯電ローラ102と帯電ローラ102に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源S101とによって帯電手段が構成されている。帯電ローラ102は、感光体101に所定の押圧力で接触させてあり、本例では感光体101の回転に対して順方向に回転駆動する。この帯電ローラ102に対して帯電バイアス印加電源S101から、所定の直流電圧(例えば−1000V)が印加されることで、感光体101の表面が所定の極性電位(例えば暗部電位−400V)に一様に接触帯電方式のうちのDC帯電方式で帯電処理される。帯電部材については、後に詳述する。
103は露光手段(像露光手段)である。この露光手段103には公知の手段を利用することができ、例えばレーザービームスキャナー等を好適に例示することができる。感光体101の帯電処理面に該露光手段103により目的の画像情報に対応した像露光がなされることにより、感光体帯電面の露光明部の電位(本例では明部電位−150Vとする)が選択的に低下(減衰)して感光体101に静電潜像が形成される。
104は現像手段である。現像手段104としては公知の手段を利用することができ、例えば本例における現像手段104は、トナーを収容する現像容器の開口部に配設されてトナーを担持搬送するトナー担持体104aと、収容されているトナーを撹拌する撹拌部材104bと、トナー担持体104aのトナーの担持量(トナー層厚)を規制するトナー規制部材104cとを有する構成とされている。現像手段104は、感光体101表面の静電潜像の露光明部に、感光体101の帯電極性と同極性に帯電(本例では現像バイアス−350Vとする)しているトナー(ネガトナー)を選択的に付着させて静電潜像をトナー像として可視化する。現像方式としては特に制限はなく、既存の方法のすべてを用いることができる。既存の方法としては、例えば、ジャンピング現像方式、接触現像方式及び磁気ブラシ方式等が存在するが、特にカラー画像を出力する画像形成装置には、トナーの飛散性改善等の目的より、接触現像方式が好ましいといえる。接触現像方式に用いられるトナー担持体104aとしては、接触安定性の確保という面から、ゴム等の弾性を有する化合物を用いることが望ましい。例えば、金属等の導電性支持体上に導電性を付与した弾性層を設ける現像ローラを例示することができる。上記の弾性層は、弾性材料を発泡成形した発泡体を弾性材料として用いてもよい。また、更にこの上に層を設けたり、表面処理を施したりしてもよい。表面処理としては、UV及び電子線を用いる表面加工処理、化合物等を表面に付着及び含浸させる表面改質処理等の方法を挙げることができる。
105は転写手段としての転写ローラである。転写ローラ105は公知の手段を利用することができ、例えば金属等の導電性支持体上に中抵抗に調製された弾性樹脂層を被覆してなる転写ローラ等を例示することができる。転写ローラ105は、転写ニップ部が形成されるように、感光体101に所定の押圧力で接触されており、感光体101の回転と順方向に感光体101の回転周速度とほぼ同じ周速度で回転する。また、転写バイアス印加電源S102からトナーの帯電特性とは逆極性の転写電圧が印加される。転写ニップ部に対して不図示の給紙機構部から転写材Pが所定のタイミングで給紙され、その転写材Pの裏面が転写電圧を印加した転写ローラ105により、トナーの帯電極性とは逆極性に帯電されることにより、転写ニップ部において感光体101面側のトナー画像が転写材Pの表面側に静電転写される。
転写ニップ部でトナー画像の転写を受けた転写材Pは感光体面から分離して、不図示のトナー画像定着手段へ導入されて、トナー画像の定着を受けて画像形成物として出力される。両面画像形成モードや多重画像形成モードの場合は、この画像形成物が不図示の再循環搬送機機構に導入されて転写ニップ部へ再導入される。
転写残余トナー等の感光体101上の残留物は、ブレード型等のクリーニング手段(不図示)により、感光体上より回収される。この後、再び帯電ローラ102による帯電を受け、繰り返し画像形成を行うのである。
以下に本発明の帯電部材、感光体について詳細に述べる。
(2)帯電部材
本発明の帯電部材は、支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層、および、該導電性弾性層上に形成された表面層を有するものである。この「表面層」とは、帯電部材が有する層のうち、帯電部材の最表面に位置する層を意味する。
本発明の帯電部材の最も簡単な構成は、該支持体上に導電性弾性層および表面層の2層を設けた構成であるが、支持体と導電性弾性層との間や導電性弾性層と表面層との間に別の層を1つまたは2つ以上設けてもよい。
また、導電性弾性層や表面層は、それぞれ導電性弾性層用の材料および表面層用の材料を用いて形成された層であってもよいし(以下「積層形態1」ともいう。)、または、導電性弾性層用の材料を用いて層を形成した後、該層の表面領域(表面およびその近傍)を改質し、改質後の領域を表面層とすることによって、導電性弾性層および表面層との積層構成としてもよい(以下「積層形態2」ともいう。)。
図2に、本発明の帯電部材の構成の一例を示す。図2中、201は支持体であり、202は導電性弾性層であり、203は表面層である。
帯電部材の支持体としては、導電性を有していればよく(導電性支持体)、例えば、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケルなどの金属性(合金製)の支持体を用いることができる。また、これらの表面に耐傷性付与を目的として、導電性を損なわない範囲で、メッキ処理などの表面処理を施してもよい。
導電性弾性層には、従来の帯電部材の弾性層(導電性弾性層)に用いられているゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性体を1種または2種以上用いることができる。
ゴムとしては、例えば、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、アクリロニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴムおよびアルキルエーテルゴムなどが挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン系エラストマーおよびオレフィン系エラストマーなどが挙げられる。スチレン系エラストマーの市販品としては、例えば、三菱化学(株)製「ラバロン(登録商標)」、クラレ(株)製「セプトン(登録商標)コンパウンド」などが挙げられる。オレフィン系エラストマーの市販品としては、例えば、三菱化学(株)製の「サーモラン(登録商標)」、三井石油化学工業(株)社製の「ミラストマー(登録商標)」、住友化学工業(株)社製の「住友TPE」およびアドバンストエラストマーシステムズ社製の「サントプレーン(登録商標)」などが挙げられる。
また、導電性弾性層には、導電剤を適宜使用することによって、その導電性を所定の値にすることができる。導電性弾性層の電気抵抗は、導電剤の種類および使用量を適宜選択することによって調整することができ、その電気抵抗の好適な範囲は102〜108Ωであり、より好適な範囲は103〜106Ωである。
導電性弾性層に用いられる導電剤としては、例えば、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、帯電防止剤、電解質などが挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムおよび変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムなどの第四級アンモニウム塩が挙げられる。第四級アンモニウム塩として、具体的には、過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、エトサルフェート塩およびハロゲン化ベンジル塩(臭化ベンジル塩や塩化ベンジル塩など)などが挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩、高級アルコール燐酸エステル塩および高級アルコールエチレンオキサイド付加燐酸エステル塩が挙げられる。
帯電防止剤としては、例えば、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよび多価アルコール脂肪酸エステルなどの非イオン性帯電防止剤などが挙げられる。
電解質としては、例えば、周期律表第1族の金属(LiやNaやKなど)の塩(第四級アンモニウム塩など)が挙げられる。周期律表第1族の金属の塩として、具体的には、LiCF3SO3、NaClO4、LiAsF6、LiBF4、NaSCN、KSCNおよびNaClなどが挙げられる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、周期律表第2族の金属(CaやBaなど)の塩(Ca(ClO42など)やこれから誘導される帯電防止剤が、イソシアネート(一級アミノ基や二級アミノ基など)と反応可能な活性水素を有する基(水酸基やカルボキシル基など)を1つ以上持ったものを用いることもできる。また、これらと多価アルコール(1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコールなど)もしくはその誘導体との錯体や、これらとモノオール(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなど)との錯体などのイオン導電性導電剤を用いることもできる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック、ゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、および、熱分解カーボンなどの導電性のカーボンを用いることもできる。ゴム用カーボンとして、具体的には、Super Abrasion Furnace(SAF:超耐摩耗性)、Intermediate Super Abrasion Furnace(ISAF:準超耐摩耗性)、High Abrasion Furnace(HAF:高耐摩耗性)、Fast Extruding Furnace(FEF:良押し出し性)、General Purpose Furnace(GPF:汎用性)、Semi Rein Forcing Furnace(SRF:中補強性)、Fine Thermal(FT:微粒熱分解)およびMedium Thermal(MT:中粒熱分解)などの各ゴム用カーボンが挙げられる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、天然グラファイトおよび人造グラファイトなどのグラファイトを用いることもできる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、酸化スズ、酸化チタンおよび酸化亜鉛などの金属酸化物や、ニッケル、銅、銀およびゲルマニウムなどの金属を用いることもできる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、ポリアニリン、ポリピロールおよびポリアセチレンなどの導電性ポリマーを用いることもできる。
また、導電性弾性層には、無機または有機の充填剤や架橋剤を添加してもよい。充填剤としては、例えば、シリカ(ホワイトカーボン)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウムおよび硫酸アルミニウムなどが挙げられる。架橋剤としては、例えば、イオウ、過酸化物、架橋助剤、架橋促進剤、架橋促進助剤、架橋遅延剤などが挙げられる。
導電性弾性層の硬度は、帯電部材と被帯電体である電子写真感光体とを当接させた際の帯電部材の変形を抑制する観点から、アスカーCで70度以上であることが好ましく、特には73度以上であることがより好ましい。
本発明において、アスカーC硬度の測定は、測定対象の表面にアスカーC型硬度計(高分子計器(株)製)の押針を当接し、1000g加重の条件で行った。
また、電子写真感光体との当接ニップを十分に確保するために設けた導電性弾性層の機能を十分に発揮させる観点から、帯電部材の表面層の弾性率は2000MPa以下であることが好ましい。一方、一般的に、層の弾性率は小さくなるほど架橋密度が小さくなる傾向にあるため、帯電部材の表面にブリードアウトした低分子量成分による電子写真感光体の表面の汚染を抑制する観点から、帯電部材の表面層の弾性率は100MPa以上であることが好ましい。
また、表面層の層厚は厚いほど低分子量成分のブリードアウトの抑制する効果が大きくなる傾向にあるが、一方、帯電部材の帯電能が低下する傾向にあるため、表面層の層厚は0.1〜20μmであることが好ましく、特には0.2〜0.6μmであることがより好ましい。
また、帯電部材の表面へのトナーや外添剤の固着を抑制する観点から、帯電部材の表面(=表面層の表面)の粗さ(Rz)はJIS94で10μm以下であることが好ましく、7μm以下であることがより好ましく、5μm以下であることがより一層好ましい。
本発明の帯電部材は、上記のとおり、支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層、および、該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材において、該表面層が、オキシアルキレン基を有するポリシロキサンを含有することを特徴とする帯電部材である。
上記オキシアルキレン基とは、−O−R−(R:アルキレン基)で示される構造を有する2価の基(「アルキレンエーテル基」と呼ばれることもある。)である。このR(アルキレン基)としては、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましい。
また、フッ化アルキル基を有することが好ましい。フッ化アルキル基としては、例えば、直鎖型または分岐型のアルキル基の水素原子の一部または全部をフッ素原子で置換したものが挙げられる。その中でも、炭素数6〜31の直鎖状のパーフルオロアルキル基が好ましい。
上記ポリシロキサン中のフッ化アルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.0〜50.0質量%であることが好ましく、ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.0〜70.0質量%であることが好ましく、ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して20.0〜90.0質量%であることが好ましい。
また、上記ポリシロキサンは、さらにアルキル基およびフェニル基を有するものが好ましい。このアルキル基としては、炭素数1〜21の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基、n−プロピル基、ヘキシル基、デシル基がより好ましい。
上記ポリシロキサンがさらにアルキル基およびフェニル基を有する場合、上記ポリシロキサン中のフッ化アルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.0〜50.0質量%であることが好ましく、ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.0〜30.0質量%であることが好ましく、ポリシロキサン中のアルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.0〜30.0質量%であることが好ましく、ポリシロキサン中のフェニル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.0〜30.0質量%であることが好ましく、ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して20.0〜80.0質量%であることが好ましい。
上記ポリシロキサンは、カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物と、フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物とを加水分解によって縮合させて加水分解性縮合物を得て、次いで、該カチオン重合可能な基を開裂させることにより、該加水分解性縮合物を架橋させることによって得ることができる。
上記カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物としては、下記式(2)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物が好適である。
Figure 2008299197
上記式(2)中、R21は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。R22は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。Z21は、2価の有機基を示す。Rc21は、カチオン重合可能な基を示す。dは0〜2の整数であり、eは1〜3の整数であり、d+e=3である。
上記式(2)中のRc21のカチオン重合可能な基とは、開裂によってオキシアルキレン基を生成するカチオン重合可能な有機基を意味し、例えば、エポキシ基やオキセタン基などの環状エーテル基、および、ビニルエーテル基などが挙げられる。これらの中でも、入手の容易性および反応制御の容易性の観点から、エポキシ基が好ましい。
上記式(2)中のR21およびR22の飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基およびアリール基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基がより好ましい。
上記式(2)中のZ21の2価の有機基としては、例えば、アルキレン基およびアリーレン基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、さらにはエチレン基がより好ましい。
上記式(2)中のeは3であることが好ましい。
上記式(2)中のdが2の場合、2個のR21は同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記式(2)中のeが2または3の場合、2個または3個のR22は同一であってもよく、異なっていてもよい。
以下に、上記式(2)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物の具体例を示す。
(2−1):グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(2−2):グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
(2−3):エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン
(2−4):エポキシシクロヘキシルエチルトリエトキシシラン
また、上記フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物としては、下記式(3)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物が好適である。
Figure 2008299197
上記式(3)中、R31は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。R32は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。Z31は、2価の有機基を示す。Rf31は、炭素数1〜31の直鎖状のパーフルオロアルキル基を示す。fは0〜2の整数であり、gは1〜3の整数であり、f+g=3である。
上記式(3)中のR31およびR32の飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基およびアリール基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基がより好ましい。
上記式(3)中のZ31の2価の有機基としては、例えば、アルキレン基およびアリーレン基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、さらにはエチレン基がより好ましい。
上記式(3)中のRf31の炭素数1〜31の直鎖状のパーフルオロアルキル基としては、処理性の観点から、特に炭素数6〜31の直鎖状のパーフルオロアルキル基が好ましい。
上記式(3)中のgは3であることが好ましい。
上記式(3)中のfが2の場合、2個のR31は同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記式(3)中のgが2または3の場合、2個または3個のR32は同一であってもよく、異なっていてもよい。
以下に、上記式(3)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物の具体例を示す。
(3−1):CF3−(CH22−Si−(OR)3
(3−2):F(CF22−(CH22−Si−(OR)3
(3−3):F(CF24−(CH22−Si−(OR)3
(3−4):F(CF26−(CH22−Si−(OR)3
(3−5):F(CF28−(CH22−Si−(OR)3
(3−6):F(CF210−(CH22−Si−(OR)3
上記(3−1)〜(3−6)中のRはメチル基またはエチル基を示す。
上記(3−1)〜(3−6)の中でも、(3−4)〜(3−6)が好ましい。
上記カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物および上記フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物は、それぞれ、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよい。
特に、上記フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物として、上記式(3)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物を用いる場合、Rf31の炭素数nA(nAは6〜31の整数)のものと、炭素数nB(nBは6〜31の整数かつnB≠nA)のものとを併用すると、得られるポリシロキサンは、炭素数の異なるパーフルオロアルキル基を有することになる。パーフルオロアルキル基は、帯電部材の表面に向かって配向する傾向にあるため、帯電部材の表面層に含有されるポリシロキサンが炭素数の異なるパーフルオロアルキル基を有していれば、帯電部材の表面に向かって長さの異なるパーフルオロアルキル基が配向することになる。この場合、単一の長さのパーフルオロアルキル基が帯電部材の表面に向かって配向する場合に比べて、帯電部材の表面近傍のフッ素原子濃度が高くなり、帯電部材の表面自由エネルギーが低くなるため、長期間繰り返し使用した際の帯電部材の表面へのトナーや外添剤などの固着をより抑制することができる。
上記式(3)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物を2種以上用いる場合は、上記(3−4)〜(3−6)の中から2種以上選択することが好ましい。
本発明の帯電部材に用いられるポリシロキサンは、上述のとおり、カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物と、フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物とを加水分解によって縮合させて加水分解性縮合物を得て、次いで、該カチオン重合可能な基を開裂させることにより、該加水分解性縮合物を架橋させることによって得ることができるが、帯電部材の表面物性の制御の観点から、加水分解性縮合物を得る際には、カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物およびフッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物に加えて、さらに、下記式(1)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物を併用することが好ましい。
Figure 2008299197
上記式(1)中、R11は、フェニル基置換のアルキル基もしくは無置換のアルキル基、または、アルキル基置換のアリール基もしくは無置換のアリール基を示す。R12は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。aは0〜3の整数であり、bは1〜4の整数であり、a+b=4である。
上記式(1)中のR11のフェニル基置換のアルキル基もしくは無置換のアルキル基のアルキル基としては、炭素数1〜21の直鎖状のアルキル基が好ましい。
上記式(1)中のR11のアルキル基置換のアリール基もしくは無置換のアリール基のアリール基としては、フェニル基が好ましい。
上記式(1)中のaは1〜3の整数であることが好ましく、特には1であることがより好ましい。
上記式(1)中のbは1〜3の整数であることが好ましく、特には3であることがより好ましい。
上記式(1)中のR12の飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基およびアリール基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基、n−プロピル基がより好ましい。
上記式(1)中のaが2または3の場合、2個または3個のR11は同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記式(1)中のbが2、3または4の場合、2個、3個または4個のR12は同一であってもよく、異なっていてもよい。
以下に、上記式(1)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物の具体例を示す。
(1−1):テトラメトキシシラン
(1−2):テトラエトキシシラン
(1−3):テトラプロポキシシラン
(1−4):メチルトリメトキシシラン
(1−5):メチルトリエトキシシラン
(1−6):メチルトリプロポキシシラン
(1−7):エチルトリメトキシシラン
(1−8):エチルトリエトキシシラン
(1−9):エチルトリプロポキシシラン
(1−10):プロピルトリメトキシシラン
(1−11):プロピルトリエトキシシラン
(1−12):プロピルトリプロポキシシラン
(1−13):ヘキシルトリメトキシシラン
(1−14):ヘキシルトリエトキシシラン
(1−15):ヘキシルトリプロポキシシラン
(1−16):デシルトリメトキシシラン
(1−17):デシルトリエトキシシラン
(1−18):デシルトリプロポキシシラン
(1−19):フェニルトリメトキシシラン
(1−20):フェニルトリエトキシシラン
(1−21):フェニルトリプロポキシシラン
(1−22):ジフェニルジメトキシシラン
(1−23):ジフェニルジエトキシシラン
上記式(1)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物および上記式(3)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物を併用する場合、上記式(1)中のaは1〜3の整数であることが好ましく、bは1〜3の整数であることが好ましく、a個のR11のうちの1個のR11は炭素数1〜21の直鎖状のアルキル基であることが好ましく、さらに、該炭素数1〜21の直鎖状のアルキル基の炭素数をn1(n1は1〜21の整数)とし、上記式(3)中のRf31の炭素数をn2(n2は1〜31の整数)としたとき、n2−1≦n1≦n2+1であることが好ましい。
上記炭素数1〜21の直鎖状のアルキル基は、パーフルオロアルキル基と同様、帯電部材の表面に向かって配向する傾向にあるが、n1<n2+2となると、上記式(3)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物のパーフルオロアルキル基による効果が乏しくなる場合がある。一方、n1>n2−2となると、理由の詳細は不明であるが、帯電時の放電に影響を及ぼし、ハーフトーン画像を出力した際に、その前の文字や黒い図形などがわずかに残像してしまう現象(ゴースト現象)が発生しやすくなる。
上記式(1)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物は、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよい。2種以上用いる場合には、上記式(1)中のR11がアルキル基のものと上記式(1)中のR11がフェニル基のものとを併用することが好ましい。アルキル基は帯電部材の表面物性の制御の観点から好ましく、フェニル基は上記のゴースト現象抑制の観点から好ましいからである。
以下、本発明の第1の帯電部材の具体的な製造方法(上記ポリシロキサンを含有する表面層の具体的な形成方法)について説明する。
まず、カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物およびフッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物、ならびに、必要に応じて上記の他の加水分解性シラン化合物を水の存在下で加水分解反応させることによって加水分解性縮合物を得る。
加水分解反応の際、温度やpHなどを制御することで、所望の縮合度の加水分解性縮合物を得ることができる。
また、加水分解反応の際、加水分解反応の触媒として金属アルコキシドなどを利用し、縮合度を制御してもよい。金属アルコキシドとしては、例えば、アルミニウムアルコキシド、チタニウムアルコキシドおよびジルコニアアルコキシドなど、ならびに、これらの錯体(アセチルアセトン錯体など)が挙げられる。
また、加水分解性縮合物を得る際の、カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物およびフッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物の配合割合は、あるいは、カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物、フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物および上記式(1)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物の配合割合は、得られるポリシロキサン中のフッ化アルキル基の含有量がポリシロキサン全質量に対して5.0〜50.0質量%になるように、オキシアルキレン基の含有量がポリシロキサン全質量に対して5.0〜70.0質量%になるように、シロキサン部分の含有量がポリシロキサン全質量に対して20.0〜90.0質量%になるようにすることが好ましい。
具体的には、フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物を、全加水分解性シラン化合物に対して0.5〜20.0mol%の範囲になるように配合することが好ましく、特には1.0〜10.0mol%の範囲になるように配合することがより好ましい。
また、上記式(1)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物を併用する場合には、さらに、カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物(MC)と上記式(1)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物(M1)とのモル比(MC:M1)が10:1〜1:10の範囲になるように配合することが好ましい。
次に、得られた加水分解性縮合物を含む表面層用塗布液を調製し、支持体および該支持体上に形成された導電性弾性層を有する部材(以下「導電性弾性部材」ともいう。)上に、調製した表面層用塗布液を塗布する。
表面層用塗布液を調製する際には、塗布性向上のために、加水分解性縮合物以外に、適当な溶剤を用いてもよい。適当な溶剤としては、例えば、エタノールおよび2−ブタノールなどのアルコールや、酢酸エチルや、メチルエチルケトンなど、あるいは、これらを混合したものが挙げられる。また、表面層用塗布液を導電性弾性部材上に塗布する際には、ロールコーターを用いた塗布、浸漬塗布、リング塗布などを採用することができる。
次に、導電性弾性部材上に塗布された表面層用塗布液に活性エネルギー線を照射する。すると、表面層用塗布液に含まれる加水分解性縮合物中のカチオン重合可能な基は開裂し、これによって該加水分解性縮合物を架橋させることができる。加水分解性縮合物は架橋によって硬化する。
活性エネルギー線としては、紫外線が好ましい。
上記活性エネルギー照射時に発生した熱により、導電性弾性部材の導電性弾性層が膨張し、その後冷却によって収縮した際、表面層がこの膨張・収縮に十分に追従しないと、シワやクラックが多い表面層になってしまう場合があるが、架橋反応に紫外線を用いた場合、短時間(15分以内)に加水分解性縮合物を架橋することができる上、熱の発生も少ないため、表面層のシワやクラックが発生しにくい。
また、帯電部材の置かれる環境が温湿度の変化が急激な環境である場合、その温湿度の変化による導電性弾性層の膨張・収縮に表面層が十分に追従しないと、表面層にシワやクラックが発生することがあるが、架橋反応を熱の発生が少ない紫外線によって行えば、導電性弾性層と表面層との密着性が高まり、導電性弾性層の膨張・収縮に表面層が十分に追従できるようになるため、環境の温湿度の変化による表面層のシワやクラックも抑制することができる。
また、架橋反応を紫外線によって行えば、熱履歴による導電性弾性層の劣化を抑制することができるため、導電性弾性層の電気的特性の低下を抑制することもできる。
紫外線の照射には、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ、エキシマUVランプなどを用いることができ、これらのうち、紫外線の波長が150〜480nmの光を豊富に含む紫外線源が用いられる。
なお、紫外線の積算光量は、以下のように定義される。
紫外線積算光量[mJ/cm2]=紫外線強度[mW/cm2]×照射時間[s]
紫外線の積算光量の調節は、照射時間や、ランプ出力や、ランプと被照射体との距離などで行うことが可能である。また、照射時間内で積算光量に勾配をつけてもよい。
低圧水銀ランプを用いる場合、紫外線の積算光量は、ウシオ電機(株)製の紫外線積算光量計UIT−150−AやUVD−S254を用いて測定することができ、エキシマUVランプを用いる場合、紫外線の積算光量は、ウシオ電機(株)製の紫外線積算光量計UIT−150−AやVUV−S172を用いて測定することができる。
また、架橋反応の際、架橋効率向上の観点から、カチオン重合触媒(重合開始剤)を共存させておくことが好ましい。例えば、活性エネルギー線によって賦活化されるルイス酸のオニウム塩に対してエポキシ基は高い反応性を示すことから、上記のカチオン重合可能な基がエポキシ基である場合、カチオン重合触媒としては、ルイス酸のオニウム塩を用いることが好ましい。
その他のカチオン重合触媒としては、例えば、ボレート塩、イミド構造を有する化合物、トリアジン構造を有する化合物、アゾ化合物、過酸化物などが挙げられる。
各種カチオン重合触媒の中でも、感度、安定性および反応性の観点から、芳香族スルホニウム塩や芳香族ヨードニウム塩が好ましく、特には、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム塩や、[化4]で示される構造を有する化合物(商品名:アデカオプトマ−SP150、旭電化工業(株)製)や、
Figure 2008299197
[化5]で示される構造を有する化合物(商品名:イルガキュア261、チバスペシャルティーケミカルズ社製)
Figure 2008299197
が好ましい。
カチオン重合触媒の使用量は、加水分解性縮合物に対して1〜3質量%であることが好ましい。
本発明における硬度の測定は、表面部分の硬度を測定するものであり、その硬度は、表面層の硬度を測定するものである。そのため、できる限り導電性弾性層の影響を受けない範囲でのみ測定する。硬度は、測定領域において数値が安定した値を硬度の値とするが、表面層の膜厚が非常に薄い場合には、数値が安定しない場合がある。その場合には、測定開始後、表面層の膜厚の10%の膜厚領域の値を除いた表面層膜厚範囲の値の平均値とする。本発明における硬度の測定は、例えば、NanoIndenter(MTS社製)を用いて測定する。測定条件は、押し込み試験使用ヘッド;DCM、試験モード;CSM(Continuous Stiffness Measureement)、使用圧子:バーコヴィッチ型ダイヤモンド圧子とした。また測定パラメーターはAllowable Drift Rate 0.05nm/s、Frequency Target 45.0Hz、Harmonic Displacement Target 1.0nm、Strain Rate Target 0.05 1/S、Depth Limit 2000nmとした。
本発明において帯電部材の表面硬度Hは、10≦H≦180N/mm2である。10N/mm2よりも小さい場合には、感光体表面の汚れ等を十分に除去できない。また、180N/mm2よりも大きい場合には、感光体表面を必要以上に削ってしまい、画像不良を生じる場合がある。
(3)感光体
本発明に用いられる感光体の具体的構成としては、図3に示されるように、導電性支持体301aと、この導電性支持体301a上に形成される感光層301bとを有する。感光層301bには、図示するように電荷発生層311bと電荷輸送層312bとを積層した構成を好ましくは用いることができる。
また上記感光体は、上記以外の層を有していてもよく、図4に示されるように導電性支持体401aと、この導電性支持体401a上に形成される下引き層401cと、この下引き層401c上に形成される感光層401bとを有する構成を用いることができる。図示するように電荷発生層411bと電荷輸送層412bとを積層した構成を好ましくは用いることができる。
導電性支持体301aとしては、回転自在に設けられる円筒状の導電体が一般的に用いられる。このような導電性支持体301aとしては、例えば、アルミニウム、ステンレススチールなどの金属、紙、プラスチックなどの円筒状シリンダー、シート又はフィルムなどが挙げられる。また、これらの円筒状シリンダー、シート又はフィルム等の導電性支持体301aには、必要に応じて導電性ポリマー層あるいは酸化スズ、酸化チタン、銀粒子などの導電性粒子を含有する樹脂層を有していてもよい。また、前記導電性支持体は、ホーニング加工、センターレス研削もしくは切削などの粗面化処理を施してもよい。上記粗面化処理のうちいずれを用いてもよく、2種以上の粗面化処理を組み合わせることも可能であるが、生産性などからホーニング処理が有利である。
ホーニング処理としては、乾式および湿式での処理方法があるが、いずれを用いてもよい。湿式ホーニング処理は、水などの液体に粉末状の研磨材を懸濁させ、高速度で支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、表面粗さは吹き付け圧力、速度、研磨材の量、種類、形状、大きさ、硬度、比重および懸濁温度などにより制御することができる。同様に、乾式ホーニング処理は、研磨材をエアーにより、高速度で支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、湿式ホーニング処理と同じように表面粗さを制御することができる。これら湿式または乾式ホーニング処理に用いる研磨材としては、炭化ケイ素、アルミナ、鉄およびガラスビーズなどの微粒子が挙げられる。
センターレス研削とは、支持体の表面を砥石で研削する機械を用いた粗面化方法である。このセンターレス研削盤は、表面を研削する砥石とこの砥石と略平行に離間して設けられて該支持体を前進させる調整車とを備えており、これらに挟まれた該支持体は調整車のわずかな傾きによって前へ進力を与えられ、供給側から排出側へ進行しつつ砥石により研削されるようになっている。砥石は、該支持体の進行方向に対してわずかな角度だけ排出側が狭くなるように傾いており、これによって該支持体の表面が研削される。
切削とは、切削液を供給しながら、支持体表面をダイヤモンドなどからなるバイトにより切削加工する方法である。切削に用いられる旋盤は被切削材である支持体に回転を与えるための主軸台と、これに相対して支持体の他端を支えるための心押台があり、さらに、バイトを取付けて送りを与えるための往復台(刃物台)が載っている。こうした旋盤でバイトを使用し、支持体を切削する時のバイト各部の角度、切削速度、送りなどの作業条件は、切りくず生成機構、切削抵抗、切削温度、バイト寿命、切削仕上面粗さなどに影響を及ぼす。
下引き層401cは、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体の保護、支持体上の欠陥の被覆、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護などを目的として形成してもよい。下引き層は、後述する感光層等と同様に形成することができ、公知の材料を用いることができる。下引き層の膜厚は0.2〜2μm程度が好ましい。
電荷発生層301bは光導電性を有する層であり、公知の材料を用いることができる。好ましくは、フタロシアニン化合物であり、より、好ましくは、オキシチタニウムフタロシアニン、ガリウムフタロシアニン及びシリコンフタロシアニンのいずれかより選ばれる化合物であることが好ましい。
感光層を形成するに当たっては、溶液又は分散液状態の層形成材料を導電性支持体や下引き層等の上に塗布し、塗布膜を乾燥等によって硬化させる方法が好ましくは用いられる。感光層の塗布方法としてはディッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法等の公知の方法が挙げられる。
電荷発生層311bは、感光して電荷を発生する層であり、一般に電荷発生材料を結着樹脂に分散させた構成の層が用いられる。
また電荷発生層311bで用いられる上記結着樹脂としては、電荷発生層311bの層形成方法や、結着樹脂の有する物性等によって異なるが、層形成に通常用いられるディッピング方法の公知の結着樹脂を好ましく用いることができる。このような結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、ポリアリレート(ビスフェノールと芳香族ジカルボン酸の重縮合体)、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。
電荷発生層311bは一般に、前記の電荷発生物質を0.2〜4倍量の結着樹脂、及び溶剤と共に、ホモジナイザー、超音波、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、高圧衝突分散機などの方法でよく分散し、塗布、乾燥されて形成される。その厚みは5μm以下、特には0.01〜1μmの範囲が好ましい。電荷発生層の膜厚が薄すぎると十分な感度を得ることが不可能になる傾向にあり、電荷発生層の膜厚があつすぎるとゴースト画像レベルが悪化する傾向にある。
上記電荷発生層を形成する際に用いられる溶剤は、樹脂の種類によって異なり、また、電荷輸送層や下引き層を溶解しない種類のものから選択することが望ましい。具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、クロロホルム、塩化エチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭素、トリクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素あるいはベンゼン、トルエン、キシレン、リグロイン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族化合物が用いられる。
電荷輸送層312bは、電荷発生層311bで発生した電荷を輸送する層であり、一般に電荷輸送材料を結着樹脂に分散させた構成の層が用いられる。電荷輸送層312bには通常知られている種々の電荷輸送材料を用いることができ、このような電荷輸送材料としては、例えば、ヒドラゾン系化合物、ピラゾリン系化合物、スチリル系化合物、オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタン系化合物、ポリアリールアルカン系化合物などが挙げられる。
また電荷輸送層312bで用いられる上記結着樹脂としては、電荷発生層311bと同様に層形成方法や結着樹脂の物性等によって異なるが、前述した樹脂を用いることができる。特に本発明においては帯電部材との硬度の比、1/80≦該帯電部材の表面硬度/該感光体の表面硬度≦9/10であるために、この中でも、ポリアリレート及びポリカーボネートのいずれかより選ばれる化合物であることが、特に好ましい。
電荷輸送層312bは一般的には前記の電荷輸送材料と結着樹脂を溶剤に溶解し、塗布して形成する。電荷輸送材料と結着樹脂との混合割合は一般に2:1〜1:2程度である。溶剤としては、前記電荷発生層311bと同様の溶剤を用いることができる。アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香属炭化水素類、クロルベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素などの塩素系炭化水素類などが用いられる。
本発明に用いられる感光体には、前記感光層の機能を妨げない範囲で、前述した各層の他にも、例えば感光層上に形成され感光層を保護するための保護層等、さらに機能の異なる層を形成してもよい。また、電荷発生層や電荷輸送層等の各層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、潤滑剤など種々の添加剤を含有させることができる。
また本発明に用いられる感光体は、露光手段の像露光、例えばレーザー光の干渉により発生する干渉縞を防止することを目的として、表面を粗面化してもよい。感光体の表面を粗面にする方法としては、研磨微粒子や、研磨微粒子をテープ及び紙等に接着させそれを押し当てることに研磨する等の公知の研磨方法を使用することができる。また、研磨微粒子を表面にぶつけるサンドブラスト法なども用いることができ、更には、感光体の表面層中に金属酸化物や樹脂粉体などの電気的に不活性な微粒子を分散する方法などを用いることができる。前記微粒子は、前述した帯電部材に記載の微粒子と同様のものを使用することができる。
感光体の硬度は、帯電部材と同様の方法で測定する。
本発明について、実施例により、更に具体的に説明するが、本発明の要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(帯電ローラの作製)
エピクロルヒドリンゴム(商品名:エピクロマー(登録商標)CG105、ダイソー(株)製)100部、導電剤としてのEC600JDカーボン(商品名:EC600JD、ライオン(株)製)2部、導電剤としてのHS−500カーボン(商品名:HS−500、旭カーボン(株)製)20部、ベントナイト(商品名:ベンゲル(ベンゲルは日本有機粘土の登録商標)SH、(株)ホージュン製)5部および酸化亜鉛5部を、オープンロールで30分間混練した。この30分間混練したものに、加硫促進剤としてのジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(商品名:ノクセラー(登録商標)DMーP、大内新興化学(株)製)1.0部、加硫促進剤としてのテトラエチルチウラムジスルフィド(商品名:ノクセラー(登録商標)TET−G大内新興化学(株)製)1.0部および加硫剤としての硫黄1.2部を加え、オープンロールでさらに15分間混練することによって、混練物を得た。
次に、混練物を、ゴム押し出し機で、外径9.4mm、内径5.4mmの円筒形に押し出し、250mmの長さに裁断し、加硫缶で160℃の水蒸気で30分間1次加硫することによって、導電性弾性層用1次加硫チューブを得た。
一方、直径6mm、長さ256mmの円柱形の鋼製の支持体(表面をニッケルメッキ加工したもの)の円柱面軸方向中央を挟んで両側115.5mmまでの領域(あわせて軸方向幅231mmの領域)に、金属およびゴムを含む熱硬化性接着剤(商品名:メタロックU−20、(株)東洋化学研究所製)を塗布し、これを30分間80℃で乾燥させた後、さらに1時間120℃で乾燥させた。
この円柱面に熱硬化性接着剤を塗布し乾燥させた支持体を、導電性弾性層用1次加硫チューブの中に挿入し、その後、導電性弾性層用1次加硫チューブを1時間160℃で加熱した。この加熱によって、導電性弾性層用1次加硫チューブが2次加硫され、また、熱硬化性接着剤が硬化した。このようにして、表面研磨前の導電性弾性ローラを得た。
次に、表面研磨前の導電性弾性ローラの導電性弾性層部分(ゴム部分)の両端を切断し、導電性弾性層部分の軸方向幅を231mmとした後、導電性弾性層部分の表面を回転砥石で研磨することによって、端部直径8.2mm、中央部直径8.5mmのクラウン形状で、表面の十点平均粗さ(Rz)が5.5μmで、振れが28μmの導電性弾性ローラ(表面研磨後の導電性弾性ローラ)を得た。
続いて表面層用塗布液を作成した。フェニルトリエトキシシラン(PhTES)37.44g(0.156mol(加水分解性シラン化合物総量に対して48.67mol%相当))、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(GPTES)21.68g(0.078mol)、ヘキシルトリメトキシシラン(HeTMS)13.21g(0.064mol)およびトリデカフルオロ−1,1,2,2,テトラヒドロオクチルトリエトキシシラン(FTS、パーフルオロアルキル基の炭素数6)11.42g(0.022mol)と、水25.93gおよびエタノール71.91gとを混合した後、室温で攪拌し、次いで24時間加熱還流(120℃)を行うことによって、加水分解性シラン化合物の縮合物を得た。加水分解反応の際のpHは5であり、Rohは1.5であった。ここでいう、Rohとは、
Roh=[H2O]/[OR]
で定義される値を意味する。[H2O]は水分子のモル数を意味し、[OR]は上記加水分解性シラン化合物に含まれるすべてのアルコキシ基のモル数を意味する。
この縮合物を2−ブタノール/エタノールの混合溶剤に添加することによって、固形分7質量%の縮合物含有アルコール溶液を調製した。
この縮合物含有アルコール溶液100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を、縮合物含有アルコール溶液に添加し、さらにエタノールでこれを希釈することによって、固形分2質量%の表面層用塗布液を調製した。
次に、導電性弾性ローラ(表面研磨後の導電性弾性ローラ)の導電性弾性層上に表面層用塗布液をリング塗布(吐出量:0.008ml/s(リング部のスピード:30mm/s、総吐出量:0.064ml)した。
次に、導電性弾性層上にリング塗布した表面層用塗布液に254nmの波長の紫外線を積算光量が8500mJ/cm2になるように照射することによって、表面層用塗布液を硬化(架橋反応による硬化)させ、この硬化したものを数秒間(2〜3秒間)放置して乾燥させることによって表面層を形成した。紫外線の照射には、ハリソン東芝ライティング(株)製の低圧水銀ランプを用いた。
紫外線の照射によってグリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ基が開裂し、縮合物の架橋反応が生じたと考えられる。
以上のようにして、支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層、および、該導電性弾性層上に形成された表面層(表面層用塗布液を用いて形成したポリシロキサンを含有する層)を有する帯電ローラを作製した。
続いて帯電ローラの硬度を測定した。NanoIndenter(MTS社製)を用いて測定する。測定条件は、押し込み試験使用ヘッド;DCM、試験モード;CSM(Continuous Stiffness Measureement)、使用圧子:バーコヴィッチ型ダイヤモンド圧子とした。また測定パラメーターはAllowable Drift Rate 0.05nm/s、Frequency Target 45.0Hz、Harmonic Displacement Target 1.0nm、Strain Rate Target 0.05 1/S、Depth Limit 2000nmとした。硬度は、深さ50〜250nmの平均値を取り、25N/mm2であった。
(帯電ローラの物性の測定)
・ポリシロキサン中の官能基について
10〜1000倍の光学顕微鏡下、光学顕微鏡に設置した3次元粗微動マイクロマニピュレーター((株)ナリシゲ製)を用い、上記と同様にして作製した帯電ローラの表面層から1mg程度の試料を採取した。
採取した試料を、TG−MS法(TG装置にMS装置を直結)により、加熱時に発生する気体の質量数ごとの濃度変化を、重量変化と同時に、温度の関数として追跡した。測定の条件を表1に示す。
Figure 2008299197
上記条件で測定して得られたTG−DTG(Derivative thrmogravimetry)曲線によると、400〜500℃付近および500〜650℃付近から、2段階の顕著な重量減少が認められた。
ここで、400〜500℃で発生する気体について、質量数(m/z)31、43、58、59のオキシアルキレン基(グリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ基由来)が確認でき、その重量減少率から、ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して13.30質量%であることがわかった。また、質量数(m/z)78(ベンゼン)、91(トルエン)などのアリール基も確認でき、その重量減少率から、ポリシロキサン中のアリール基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して6.80質量%であることがわかった。(なお、質量数(m/z)16、41などのアルキル基も確認でき、その重量減少率から、ポリシロキサン中のアルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して12.20質量%であることがわかった。)
また、500℃〜650℃で発生する気体について、質量数(m/z)51、69、119、131のフッ化アルキル基(トリデカフルオロ−1,1,2,2,テトラヒドロオクチルトリエトキシシランのフッ化アルキル基由来)が確認でき、その重量減少率から、ポリシロキサン中のフッ化アルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して7.10質量%であることがわかった。
残渣はポリシロキサン中のシロキサン部分であると考えられ、よってポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して100.00−(13.30+6.80+7.10+12.20)=60.60質量%である。
(感光体の作成)
直径30mm、長さ260.5mmのアルミニウムシリンダーを支持体とし、これに、以下の材料より構成される塗料を支持体上に浸漬塗布し、140℃、30分間熱硬化して、膜厚15μmの導電層を形成した。
導電性顔料:SnO2 コート処理硫酸バリウム 10質量部
抵抗調節用顔料:酸化チタン 2質量部
バインダー樹脂:フェノール樹脂 6質量部
レベリング材:シリコーンオイル 0.001質量部
溶剤:メタノール/メトキシプロパノール=0.2/0.8 20(質量部)
次にこの導電層上に、N−メトキシメチル化ナイロン3質量部および共重合ナイロン3質量部をメタノール65質量部、n−ブタノール30質量部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬法で塗布し、膜厚0.5μmの中間層を形成した。
ヒドロキシガリウムフタロシアニン(HOGaPc)結晶3.5質量部とポリビニルブチラール(商品名:エスレック(登録商標)BM2、積水化学製)2質量部およびシクロヘキサノン60質量部をφ1mmガラスビーズ入りサンドミル装置で3時間分散したあと、シクロヘキサノン50質量部と酢酸エチル130質量部を加えて希釈し、電荷発生層用塗料を調製した。下引き層上にこの電荷発生層用塗料を浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送層を形成するために、電荷輸送層用の塗料を調製した。結着樹脂としてポリアリレート樹脂(下記構造式[化6]の重合体。重合平均分子量96000)10質量部、下記構造式[化7]のアミン化合物9質量部、下記構造式[化8]のアミン化合物1質量部、モノクロロベンゼン50質量部及びジクロロメタン50質量部の混合溶媒に溶解した。この塗料をディッピング法で塗布し、120℃、2時間乾燥して15μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 2008299197
Figure 2008299197
Figure 2008299197
続いて、感光体の表面硬度を帯電ローラと同様な方法で測定した。硬度は、深さ500〜1500nmの硬度の平均値をとり、420N/mm2であった。
帯電部材の表面硬度/感光体の表面硬度は、25/420であった。
実施例1において、電荷輸送層用の結着樹脂を下記構造式[化9]のビスフェノールZポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量22000)12質量部に変更した以外は同様に作製した。続いて、感光体の表面硬度を帯電ローラと同様な方法で測定した。硬度は、深さ500〜1500nmの硬度の平均値をとり、330N/mm2であった。
帯電部材の表面硬度/感光体の表面硬度は、25/330であった。
Figure 2008299197
実施例1において表層用塗布液を変更した以外は同様に作成した。
すなわち、加水分解性シラン化合物としてのグリシドキシプロピルトリエトキシシラン(GPTES)35.04g(0.128mol)、フェニルトリエトキシシラン(PhTES)30.77g(0.128mol)およびヘキシルトリメトキシシラン(HeTMS)13.21g(0.064mol)と、水25.93gおよびエタノール63.07gとを混合した後、室温で攪拌し、次いで24時間加熱還流を行うことによって、加水分解性シラン化合物の縮合物を得た。
この縮合物を2−ブタノール/エタノールの混合溶剤に添加することによって、固形分7質量%の縮合物含有アルコール溶液を調製した。
この縮合物含有アルコール溶液100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を、縮合物含有アルコール溶液に添加することによって、表面層用塗布液を調製した。
また、帯電ローラの表面層の組成分析を、実施例1の帯電ローラの表面層の組成分析と同様にして行ったところ、ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して16.30質量%であり、ポリシロキサン中のアルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.40質量%であり、ポリシロキサン中のフェニル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して9.90質量%であり、ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して68.40質量%であった。
続いて実施例1と同様に帯電ローラの表面硬度の測定を行った。硬度は、深さ50〜250nmの平均値を取り、30N/mm2であった。
帯電部材の表面硬度/感光体の表面硬度は、30/420であった。
実施例3において、電荷輸送層用の結着樹脂を下記構造式[化8]のビスフェノールZポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量22000)12質量部に変更した以外は同様に作製した。続いて、感光体の表面硬度を帯電ローラと同様な方法で測定した。硬度は、深さ500〜1500nmの硬度の平均値をとり、330N/mm2であった。
帯電部材の表面硬度/感光体の表面硬度は、30/330であった。
(比較例1)
実施例1において表層用塗布液を変更した以外は同様に作成した。
すなわち、加水分解性シラン化合物としてのフェニルトリエトキシシラン(PhTES)56.16g(0.234mol)、ヘキシルトリメトキシシラン(HeTMS)13.21g(0.064mol)およびトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチルトリエトキシシラン(FTS、パーフルオロアルキル基の炭素数6)11.42g(0.022mol(加水分解性シラン化合物総量に対して7mol%相当))と、水25.93gおよびエタノール61.50gとを混合した後、室温で攪拌し、次いで24時間加熱還流を行うことによって、加水分解性シラン化合物の縮合物を得た。
この縮合物を2−ブタノール/エタノールの混合溶剤に添加することによって、固形分7質量%の縮合物含有アルコール溶液を調製した。
この縮合物含有アルコール溶液100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を、縮合物含有アルコール溶液に添加することによって、表面層用塗布液を調製した。
帯電ローラの表面層の組成分析を、実施例1の帯電ローラの表面層の組成分析と同様にして行ったところ、ポリシロキサン中のフッ化アルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して7.10質量%であり、ポリシロキサン中のアルキル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して5.40質量%であり、ポリシロキサン中のフェニル基の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して18.00質量%であり、ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量は、ポリシロキサン全質量に対して69.50質量%であった。
続いて、実施例1と同様に帯電ローラの表面硬度の測定を行った。硬度は、深さ50〜250nmの平均値を取り、30N/mm2であった。
帯電部材の表面硬度/感光体の表面硬度は、28/420であった。
以上得られた帯電ローラと感光体を用いて帯電均一性、ゴースト及び耐久性の評価を行った。
帯電部材に直流電圧のみを印加した際のゴースト及び帯電均一性評価
図1に示す電子写真方式の画像形成装置において、作製した感光体と帯電部材を取り付け、環境1(温度30℃、湿度80%)、環境2(温度23℃、湿度50%)、環境3(温度15℃、湿度10%)の各環境下において、前述した画像形成動作によって画像評価を行った。画像の書き出しから感光体1回転目の部分に25mm角の正方形のベタ黒部分を並べ、感光体2回転目以降に1ドットをケイマパターンで印字したハーフトーン画像を用いてゴーストを評価した。また、ハーフトーン部において、ポチ及びスジ状の帯電均一性を評価した。使用する画像形成装置は基本的に、94mm/secと30mm/secの2種のプロセススピードに設定した。
また、この時、感光体ドラム101の表面電位VDは、−400vとなるように各環境において印加電圧を調節して画像を出力した。
画像評価結果を表2に示す。表中の画像レベルは、ランク1が非常に良い、ランク2は良い、ランク3はハーフトーン画像上微かにスジまたはポチ状の画像欠陥がある、ランク4はスジまたはポチ状の画像欠陥が目立つ、というレベルである。2種のプロセススピード双方において評価を行い、悪い方の評価のランクをもって本実施例及び比較例の評価ランクとする。
帯電部材に直流電圧のみを印加した際の耐久性評価
上記帯電均一性及びゴーストを評価した後に、各環境で、連続10,000枚の画像出し耐久試験を行った。耐久試験中はプロセススピードを94mm/secに設定し、耐久を行った後、5,000枚及び10,000枚において帯電均一性及びゴーストの画像チェックを行った。画像チェックの際には、それぞれの実施例及び比較例の初期評価を行ったプロセススピードと同様のプロセススピードにて前記と同様のゴースト及び帯電均一性の評価を行った。結果を表3に示す。
表中の画像レベルについてであるが、ゴーストレベルは前記ゴースト評価と同様のレベルで記載している。一方、耐久変化による帯電均一性及び帯電部材汚れのレベルであるが、ランク1が初期画像と変わりなし、ランク2はほとんど変化なし(かすかな濃度ムラあり)、ランク3はハーフトーン画像で帯電部材汚れムラによるかすかな濃度ムラ及びポチ画像が発生、ランク4はハーフトーン画像で帯電部材汚れむらによる濃度ムラ及びポチが発生、というレベルである。
Figure 2008299197
Figure 2008299197
本発明の画像形成装置における一実施の形態を示す概略構成図である。 本発明の帯電部材の例を示す概略図である。 本発明の感光体の一例を示す概略図である。 本発明の感光体の他の例を示す概略図である。
符号の説明
101 感光体
102 帯電部材
S101 帯電バイアス印加電源
103 露光手段(像露光手段)
104 現像手段
104a トナー担持体
104b 撹拌部材
104c トナー規制部材
105 転写手段
S102 転写バイアス印加電源
201 支持体
202 導電性弾性層
203 表面層
301a 導電性支持体
301b 感光層
311b 電荷発生層
312b 電荷輸送層
401a 導電性支持体
401b 感光層
401c 下引き層
411b 電荷発生層
412b 電荷輸送層

Claims (6)

  1. 少なくとも感光体と、この感光体を帯電部材によって帯電する画像形成装置用ユニットにおいて、
    該帯電部材が導電性支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層及び該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材であって、該表面層が、オキシアルキレン基を有するポリシロキサンを含有することを特徴とする帯電部材であり、
    該帯電部材の表面硬度Hが
    10≦H≦180N/mm2
    であり、
    該帯電部材の表面硬度と該感光体の表面硬度の比が
    1/80≦該帯電部材の表面硬度/該感光体の表面硬度≦9/10
    であることを特徴とする画像形成装置用ユニット。
  2. 前記ポリシロキサンがフッ素アルキル基を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置用ユニット。
  3. 前記ポリシロキサン中のフッ素アルキル基の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して5.0質量%以上50.0質量%以下であり、前記ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量がポリシロキサン全質量に対して、5.0質量%以上70.0質量%以下であり、前記ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して、20.0質量%以上90.0質量%以下である帯電部材を用いることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置用ユニット。
  4. 少なくとも感光体と、この感光体を帯電部材によって帯電する帯電手段と、帯電された感光体を露光して感光体に静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像が形成された感光体にトナーを供給して静電潜像に応じたトナー像を感光体上に形成する現像手段を有する画像形成装置において、
    該帯電部材が導電性支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層及び該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材であって、該表面層がオキシルアルキレン基を有するポリシロキサンを含有することを特徴とする帯電部材であり、
    該帯電部材の表面硬度Hが
    10≦H≦180N/mm2
    であり、
    該帯電部材の表面硬度と該感光体の表面硬度の比が
    1/80≦該帯電部材の表面硬度/該感光体の表面硬度≦9/10
    であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記ポリシロキサンがフッ素アルキル基を有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記ポリシロキサン中のフッ素アルキル基の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して5.0質量%以上50.0質量%以下であり、前記ポリシロキサン中のオキシアルキレン基の含有量がポリシロキサン全質量に対して、5.0質量%以上70.0質量%以下であり、前記ポリシロキサン中のシロキサン部分の含有量が前記ポリシロキサン全質量に対して、20.0質量%以上90.0質量%以下である帯電部材を用いることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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