JP2008299195A - 画像照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本画像照明装置は、原稿に光を照射する光源部と、これに電力を伝送する伝送ラインとを備えており、光源部は、少なくとも1個の発光素子401をそれぞれ有する互いに別個の複数の光照射体402を共通給電基板405に対して着脱可能に構成されている。これにより、寿命や故障などにより点灯しなくなった発光素子があったとしても、その発光素子が配置された光照射体のみを交換することができる。
【選択図】図11
Description
また、請求項2の発明は、請求項1の画像照明装置において、上記共通給電基板は、上記複数の光照射体の被保持部をそれぞれ保持する複数の保持ソケットを備えており、各光照射体の被保持部は、上記給電端子からの給電を受ける被給電端子を備えており、該複数の保持ソケットは、これに装着される光照射体の被保持部に備わった被給電端子に対応する箇所に上記給電端子を備えていることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像照明装置において、上記複数の光照射体は、2個以上の発光素子をそれぞれ有しており、該複数の光照射体それぞれに設けられるn個(n≧2)の発光素子は、等間隔であってかついずれの光照射体も同じ間隔Pで配置されており、上記共通給電基板が備える上記複数の保持ソケットは、等間隔に配置されており、その配置間隔Rが(n+1)×Pと等しくなるように設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像照明装置において、
上記複数の光照射体それぞれの形状寸法が互いに同一であり、該複数の光照射体それぞれが有する発光素子の数が互いに同一であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像照明装置において、上記光源部に設けられるすべての発光素子の発光輝度が同一または略同一であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像照明装置において、上記共通給電基板は、互いに隣接する光照射体の間に隙間が空くように、上記複数の光照射体を保持することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像照明装置において、上記共通給電基板は、上記複数の光照射体それぞれに対する電力供給を個別に制御可能な構成となっていることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、画像読取対象物に光を照射する画像照明装置と、該画像読取対象物で反射した反射光を受光して該画像読取対象物を撮像する撮像手段とを備えた画像読取装置において、上記画像照明装置として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像照明装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像読取装置において、上記画像読取対象物の画像読取面が対向するように該画像読取対象物が載置されるガラス部材と、少なくとも上記画像照明装置を有し、該ガラス部材を挟んで該画像読取対象物とは反対側を該ガラス部材の載置面に沿って移動可能な走行体と、画像読取動作時以外に該走行体を該ガラス部材との対向位置に移動させて該画像照明装置の少なくとも一部の発光素子を点灯させる検査モードを有する制御部とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9の画像読取装置において、上記制御部は、上記検査モードで動作するとき、上記少なくとも一部の発光素子の発光出力が画像読取動作時の発光出力よりも低くなるように制御することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項9又は10の画像読取装置において、上記検査モードの実行の指示を入力する入力部を備えることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、画像読取対象物から画像に関する情報を読み取る画像読取手段と、該画像読取手段が読み取った該情報に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備えた画像形成装置において、該画像読取手段として、請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像読取装置を用いることを特徴とするものである。
まず、本実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。
図1は、本複写機を示す概略構成図である。
この複写機は、画像形成部1と、白紙供給装置40と、原稿搬送読取ユニット50とを備えている。原稿搬送読取ユニット50は、画像形成部1の上に固定された画像読取装置としてのスキャナ部150と、これに支持される原稿搬送装置としてのADF51とから構成される。
同図において、プロセスユニット3K,3Y,3M,3Cは、それぞれ、感光体とその周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、複写機本体に対して着脱可能になっている。ブラック用のプロセスユニット3Kを例にすると、これは、感光体4Kの他、これの表面に形成された静電潜像をブラックトナー像に現像するための現像装置6Kを有している。また、後述するK用の1次転写ニップを通過した後の感光体4K表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置15Kなども有している。本複写機では、4つのプロセスユニット3K,3Y,3M,3Cを、後述する中間転写ベルト25に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設したいわゆるタンデム型の構成になっている。
4つのプロセスユニット3K,3Y,3M,3Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は同様の構成になっているので、同図においては各符号に付すK、Y、M、Cという添字を省略している。同図に示すように、プロセスユニット3は、感光体4の周りに、帯電装置23、現像装置6、ドラムクリーニング装置15、除電ランプ21等を有している。
図5は、スキャナ部150の移動読取部(図1の符号152)を斜め上方から示した斜視図である。なお、便宜上、上述の第2コンタクトガラス155の図示を省略している。
図6は、スキャナ部150の移動読取部をその側方から示す拡大構成図である。
図に示すように、スキャナ部150の筐体160内には、走行体としての第1キャリッジ162、第2キャリッジ163が設けられている。第1キャリッジ162は、複数の発光素子たる発光ダイオード(以下「LED」という。)401がアレイ状に配列された画像照明装置を構成する光源部190と、第1ミラー162bとを備えている。なお、第1キャリッジ162の詳細については、後述する。第2キャリッジ163は、第2ミラー163aと、第3ミラー163bとを備えている。
図に示すように、光源部190は、発光素子である複数のLED401を平板状部材としての回路基板であるLEDアレイ基板102上に一列に配置させたLEDアレイ100を有している。LEDアレイ基板102は、その長手方向が、第1キャリッジ162の走行方向に対して直交する方向であって略水平方向に延びるように、すなわち、原稿MSの主走査方向に延びるように配置される。複数のLED401は、LEDアレイ基板102上に主走査方向に沿って一列に並んで配置されている。LEDアレイ基板102には、各LED401に電力を供給するための図示しない配線パターン及び各種回路素子が形成されている。なお、LEDアレイ基板102は設置台103に保持・固定されている。
この図は最大原稿載置可能サイズがA3サイズの場合の図であるが、図中の斜線部はA3サイズの原稿MSを表し縦297mm、横420mmである。なお、原稿MSは、主走査方向の原稿載置基準であるスケール112、副走査方向の原稿載置基準であるスケール113に突き当てるように第2コンタクトガラス155上に載置される。この場合のLEDアレイ基板102の長手幅は297mm+αであり、これは原稿載置部の主走査方向の最大載置可能サイズに余裕分αをプラスしたものである。
従来の画像読取装置のように、一つのLEDアレイ基板102上に複数のLED401を上記主走査方向に設置してLEDアレイ100とした場合、そのLEDアレイ100のLEDアレイ基板102上に配置したLED401が一個故障した際に、LEDアレイ100ごと、つまり、故障していないLED401も含めてすべてのLED401を取り替える必要がある。
しかも、本実施形態においては、上述したように各LEDアレイ400に対して個別に給電可能な構成であるが、複写機本体側の電源410から光源部190までの電力供給用の伝送ライン411としては1本で済む。すなわち、複写機本体側の電源410から光源部190までの伝送ラインとして、各LEDアレイ400にそれぞれ対応する複数の伝送ラインを束ねたハーネスを用いなくても、各LEDアレイ400に対して個別給電可能な構成を実現できる。本実施形態によれば、ハーネスに比べて柔軟性のある伝送ラインを使用できる結果、ハーネスを用いる場合に比べて、第1キャリッジ162の駆動負荷を減らすことができるというメリットがある。
しかも、本実施形態においては、複写機本体側の電源410から光源部190までの電力供給用の伝送ライン411は1本で済む。すなわち、複写機本体側の電源410から光源部190までの伝送ラインとして、各LEDアレイ400にそれぞれ対応する複数の伝送ラインを束ねたハーネスを用いなくても、各LEDアレイ400に対して個別給電可能な構成を実現できる。よって、本実施形態によれば、ハーネスに比べて柔軟性のある伝送ラインを使用できる結果、ハーネスを用いる場合に比べて、走行体である第1キャリッジ162の駆動負荷を減らすことができるというメリットがある。
また、本実施形態において、共通給電基板405は、複数のLEDアレイ400の被保持部であるコネクタ部404をそれぞれ保持する複数の保持ソケット406を備えており、各LEDアレイ400のコネクタ部404は、共通給電基板405に設けられる電極端子からの給電を受ける被給電端子としての電極端子414を備えており、複数の保持ソケット406は、これに装着されるLEDアレイ400のコネクタ部404に備わった電極端子414に対応する箇所に電極端子を備えている。これにより、共通給電基板405上の各保持ソケット406に各LEDアレイ400のコネクタ部404を装着する作業を行うだけで、共通給電基板405に対してLEDアレイ400を保持させることができると同時に、共通給電基板405とLEDアレイ400との電気的接続を完了することができる。よって、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態においては、複数のLEDアレイ400が2個以上のLED401をそれぞれ有しており、複数のLEDアレイ400それぞれに設けられるn個(本実施形態ではn=5)のLED401は、等間隔であってかついずれのLEDアレイ400も同じ間隔Pで配置されており、また、共通給電基板405が備える複数の保持ソケット406は等間隔に配置されており、その配置間隔Rは(n+1)×Pと等しくなるように設定されている。これにより、互いに隣り合うLED400を跨いで隣接する2つのLED401の間隔Qが、各LEDアレイ400上において隣り合うLED401の配置間隔Pと等しくなる。したがって、設置台403に複数個のLEDアレイ400を設けても、光源部190全体でみれば、すべてのLED401が等間隔に配置されているので、照度リップルを悪化させることがない。
また、本実施形態によれば、複数のLEDアレイ400それぞれのLEDアレイ基板402の形状寸法が互いに同一であり、かつ、複数のLEDアレイ400それぞれが有するLED401の数が互いに同一である。これにより、LED401やLEDアレイ400の急な故障や交換品の在庫がないときでも、応急処置として第2コンタクトガラス155の最大載置可能サイズよりも小さいサイズの読み取りが正常に行えるように、各LEDアレイ400の配列を変更することができるので、完全に画像読取動作が行えなくならず、新しいLEDアレイ400への交換作業が終了するまでのマシンのダウンタイムを少なくすることができる。
また、本実施形態によれば、光源部190に設けられるすべてのLED401の発光輝度が、同一または略同一である。これにより、応急処置として第2コンタクトガラス155の最大載置可能サイズよりも小さいサイズの読み取りが正常に行えるように、各LEDアレイ400の配列を変更した場合でも、発光輝度が均一なので良好な読み取りを行うことができる。
また、本実施形態によれば、隣接するLEDアレイ400の間に隙間が空いた状態で、複数のLEDアレイ400が共通給電基板405に保持されるように構成している。これにより、熱膨張による隣り合うLEDアレイ400のLEDアレイ基板402の接触を防ぐことができるので、温度変動の少ない良好な照度リップルを確保でき、また、LEDアレイ基板402上の配線パターンが疲労切断されるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、共通給電基板405の受電部409には、制御チップが搭載されており、この制御チップにより複数のLEDアレイ400それぞれに対する電力供給を個別に制御できるようになっている。すなわち、複写機本体側の制御部は、どのLEDアレイ400を点灯又は消灯させるかについての命令を共通給電基板405の制御チップに対して出力することで、各LEDアレイ400を個別に点灯制御することができる。これにより、上記応急処置の際などに、故障したLED401を含むLEDアレイ400上に設けられた他のLED401をすべて消すことができるので、無駄にLED401が点灯されるのを抑制することができ、省エネルギー化が行える。
また、本実施形態に係る複写機は、上述した構成を有する画像照明装置と、原稿MSで反射した反射光を受光して原稿MSを撮像する撮像手段としてのCCD221を備えた画像読取装置としてのスキャナ部150を備えている。そして、このスキャナ部150は、原稿MSの画像読取面が対向するように原稿MSが載置されるガラス部材としての第2コンタクトガラス155と、少なくとも上記画像照明装置を有し、第2コンタクトガラス155を挟んで原稿MSとは反対側を第2コンタクトガラス155の載置面に沿って移動可能な走行体としての第1キャリッジ162と、画像読取動作時以外に第1キャリッジ162を第2コンタクトガラス155との対向位置に移動させて上記画像照明装置の少なくとも一部のLED401を点灯させる検査モードを有する制御部とを備えている。これにより、ユーザーによって光源部190のLED401の点灯の目視が可能な上記原稿載置可能領域に第1キャリッジ162を移動し、光源部190のLED401を点灯することによって、LED401の故障個所を安易に見つけることができる。
また、本実施形態によれば、上記検査モード中のLED401の発光出力が、画像読取動作時の発光出力よりも低くなるように構成している。このように、画像読取動作以外のときにLED401を発光させる際の出力を画像読取動作時よりも小さくすることによって、LED401の故障確認などでユーザーやサービスマンの目がくらんだり、目を痛める恐れがあるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、上記検査モードの実行の指示を入力する入力部である操作部140を備えている。これにより、上記検査モードを操作部140に設けたボタンを押すだけで簡単に上記モードを実行させることができるようにしているので、LED401の故障確認など作業効率を向上させることができる。
4K,4Y,4M,4C 感光体
100,400a〜400e LEDアレイ
102,402 アレイ基板
103,403 設置台
140 操作部
150 スキャナ部
162 第1キャリッジ
190 光源部
401 LED
404 コネクタ部
405 共通給電基板
406 保持ソケット
409 受電部
410 本体電源
411 伝送ライン
412 給電パターン
414 電極端子
Claims (12)
- 画像読取対象物に光を照射する光源部と、
該光源部に電力を伝送する伝送ラインとを備えた画像照明装置において、
上記光源部は、少なくとも1個の発光素子をそれぞれ有する互いに別個の複数の光照射体と、該複数の光照射体を着脱可能に保持する共通給電基板とを備えており、
該共通給電基板は、上記伝送ラインから供給される電力を該複数の光照射体それぞれに供給するための給電端子を該複数の光照射体ごとに個別に備えており、各給電端子を介して該複数の光照射体に対して電力を供給することを特徴とする画像照明装置。 - 請求項1の画像照明装置において、
上記共通給電基板は、上記複数の光照射体の被保持部をそれぞれ保持する複数の保持ソケットを備えており、
各光照射体の被保持部は、上記給電端子からの給電を受ける被給電端子を備えており、
該複数の保持ソケットは、これに装着される光照射体の被保持部に備わった被給電端子に対応する箇所に上記給電端子を備えていることを特徴とする画像照明装置。 - 請求項2の画像照明装置において、
上記複数の光照射体は、2個以上の発光素子をそれぞれ有しており、
該複数の光照射体それぞれに設けられるn個(n≧2)の発光素子は、等間隔であってかついずれの光照射体も同じ間隔Pで配置されており、
上記共通給電基板が備える上記複数の保持ソケットは、等間隔に配置されており、その配置間隔Rが(n+1)×Pと等しくなるように設定されていることを特徴とする画像照明装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像照明装置において、
上記複数の光照射体それぞれの形状寸法が互いに同一であり、
該複数の光照射体それぞれが有する発光素子の数が互いに同一であることを特徴とする画像照明装置。 - 請求項4の画像照明装置において、
上記光源部に設けられるすべての発光素子の発光輝度が同一または略同一であることを特徴とする画像照明装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像照明装置において、
上記共通給電基板は、互いに隣接する光照射体の間に隙間が空くように、上記複数の光照射体を保持することを特徴とする画像照明装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像照明装置において、
上記共通給電基板は、上記複数の光照射体それぞれに対する電力供給を個別に制御可能な構成となっていることを特徴とする画像照明装置。 - 画像読取対象物に光を照射する画像照明装置と、該画像読取対象物で反射した反射光を受光して該画像読取対象物を撮像する撮像手段とを備えた画像読取装置において、
上記画像照明装置として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像照明装置を用いたことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項8の画像読取装置において、
上記画像読取対象物の画像読取面が対向するように該画像読取対象物が載置されるガラス部材と、
少なくとも上記画像照明装置を有し、該ガラス部材を挟んで該画像読取対象物とは反対側を該ガラス部材の載置面に沿って移動可能な走行体と、
画像読取動作時以外に該走行体を該ガラス部材との対向位置に移動させて該画像照明装置の少なくとも一部の発光素子を点灯させる検査モードを有する制御部とを備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項9の画像読取装置において、
上記制御部は、上記検査モードで動作するとき、上記少なくとも一部の発光素子の発光出力が画像読取動作時の発光出力よりも低くなるように制御することを特徴とする画像読取装置。 - 請求項9又は10の画像読取装置において、
上記検査モードの実行の指示を入力する入力部を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 画像読取対象物から画像に関する情報を読み取る画像読取手段と、
該画像読取手段が読み取った該情報に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備えた画像形成装置において、
該画像読取手段として、請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像読取装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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