JP2008297772A - 桝用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】桝の他の下水管との結合部の劣化に対する補修を的確且つ容易に行うことを可能とし、設置後においては長期的に結合部の的確な止水状態を維持することのできる桝用ソケットをうること。
【解決手段】取付管50の端部50aの内径よりも小さな内径を有し、桝10内側から流出側穴部16aに挿入設置され、設置状態で取付管50の端部50a内に所定長さ突出する長さを有する流出側の突出管部30aと、突出管部30aの設置状態における少なくとも桝10の底部溝12aの両側の底面高さ位置より上側領域に外周面から半径方向外方へ突出形成され、前記設置状態で前記桝の内側壁に係止される係止部30bとを有する。これにより、容易な補修と補修後の結合部の安定化が図られる。
【選択図】図1

Description

本発明は桝用ソケット、特に、宅地等からの排水を流し込むための排水管と、下水道管路につながる取付管とが接続され、宅地等からの排水や雨水を取付管に流す役割を果たす桝の管結合部に設置される桝用ソケットに関するものである。
日本下水道管路の総延長は36万キロメートルに達している。一般の宅地などからの排水や雨水を下水道管路に集約するために、約10m間隔に桝と呼ばれる構造物を路面脇に設置している。桝には、排水管を介して宅地等からの排水や雨水が流れ込み、その排水や雨水は取付管を介して下水道管路に流し込まれる。
全日本の桝の総数は、約3000〜4000万個あると推定されており、そのサイズは、通常深さが1m未満で、いわゆるマンホールよりも小規模のものである。そのため、桝と排水管や取付管との接続部は、路面から比較的近い位置に在ることから、路面上を走る車両等から繰り返し荷重を受け易く、破損して汚水が周辺地盤に漏れ出る恐れがある。
図14は、桝10の構造を示す斜視図であり、図示のように全体として有底の円筒状として構成されており、その一般的な高さは、上述のように1m弱である。底部12及び側壁部14の境界位置には双方にまたがって略円形の流出側穴部16aと流入側穴部16bが対向して形成されている。また、底部12の内側面には直径方向に対向して形成されている流出側穴部16aと流入側穴部16bとの間を繋ぐように円弧状の断面形状を有する底部溝であるインバート12aが形成されている。そして、下流側である流出側穴部16aには取付管(図示せず)の上流側端部が結合され、上流側である流入側穴部16bには排水管(図示せず)の下流側端部が結合される。
図15は、流出側穴部16aの部分の取付管50の結合状態を示している。同図(A)は取付管50が正常に結合設置されている状態が示されており、同図(B)は正常な結合状態が崩れ漏水の可能性が生じる状態となっている状況が示されている。なお、取付管50の図示していない端部である下流側端部は下水道本管の所定位置に結合されている。
同図(A)に示されたように、取付管50の上流側端部である結合側端部50aは流出側穴部16aへ外側から挿入され、桝10の底部12に形成されたインバート12aの端部に形成された、底部を更に深くした段差部12bに設置されている。その設置状態で取付管の結合側端部50aと流出側穴部16aの内壁との間にできた隙間及び段差部12bと取付管50の端部50aとの間の隙間部には、例えば、コンクリートやモルタルなどの固化充填剤20が充填され、隙間部からの漏水の防止が図られている。
同図(B)は、同図(A)に示した結合部が、経年変化や強い振動を受けることなどによって位置ずれや充填剤である固化充填剤20の脱落の生じた状態が示されている。図示のように、固化充填剤20は、取付管50の結合側端部50aが位置ずれしたことなどによって破壊され、正常な充填状態が保てなくなっている。例えば、符号20aや20bで示したように他の固化充填剤20の部分と分離した状態が生じている。また、取付管端部50aも位置ずれしているので、桝10内に水が流れ込んだ状況ではこの結合部分からの漏水が回避できない状況となっている。
次に、図16には、桝10の流入側穴部16bにおける排水管60の結合状態を示している。同図(A)は正常な結合状態、同図(B)は正常な結合状態が崩れた状態が示されている。同図(A)に示したように、排水管60の下流側端部である結合側端部60aは流入側穴部16bへ外側から挿通され、例えばその先端がインバート12aの底部に載置された状態とされている。そして、その状態で生じている流入側穴部16bの内壁と排水管60の端部60aの外周壁との間の隙間及びインバート12aの段差部12bと同じく排水管60の外周壁との間の隙間には固化充填材20等が充填され、それら隙間部からの漏水の防止が図られている。
同図(B)は、同図(A)に示された結合状態が経年変化や大きな振動を受けることによって変化した状態が示されており、図示のように排水管の結合側端部60aが段差部12bまで位置ずれして落ち込んでおり固化充填材20は破壊されて符号20cや符号20dで示されたように分離し、防水機能を果たすことができなくなっている。
上述のような、防水機能の低下した結合部の状況では、結合部から汚水が漏出してしまう場合があり、この様な漏水が原因で、道路陥没等を引き起こすおそれも有り、その様な事態が生じた場合には周辺環境や交通に大きな影響を与えることとなる。
従来、桝のソケットと称されるものを用いた技術としては、特許文献1の「排水桝」が有り、一般家庭、会社、工場等で生じる雑排水用の排水管の集合箇所に設置する排水桝に関して、接続すべき排水管の方向にかかわらず簡単に調整できるものが提案されている。この技術は、排水管を接続するためのソケットの設けられた可動部と固定部が、固定部の内面に沿って可動部が固定部に重なった状態で回動できるように、底面部分の中心部が同軸で回動可能に連結されている。これにより、流入と流出の2方向の管を接続する方向を適宜変更調整することができる様にしている。
特開平6−167045号
上述のように、桝の他の下水管との接続部分は、振動などの影響を受けやすく、その接続状態を正常な状況で長期的に維持することは非常に困難である。そして、その補修方法は、下水道本管や取付管などの様にその補修について様々な他の部材を用いた提案はなされておらず、崩れた止水部分の構造を再生するために充填材料等を再度附加する作業が行われている。すなわち、効果的な補修や結合状態の劣化をできるだけ防止しうるような技術の提案がなされていない。
上記特許文献1は、他の管と結合可能なソケットを備えた2つの部材(固定部と可動部)で桝を構成し、それら2つの部材の回動調整で桝と他の管との結合作業を容易にし、究極的には漏水等を防止せんとするものである。しかし、コンクリートによって形成された桝に陶管や塩化ビニル管等が結合された構成の多数の桝構造において、これらの結合部を的確に補修し、また、設置後の結合部の劣化を可及的に抑制することのできる技術についての示唆は存しない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、桝の他の下水管との結合部の劣化に対する補修を的確且つ容易に行うことを可能とし、設置後においては長期的に結合部の的確な止水状態を維持することのできる桝用ソケットを提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1に係る桝用ソケットは、
排水を流し込むための排水管の下流側端部が接続された流入側穴部と、下水道本管へ排水を流出させるための取付管の上流側端部が接続された流出側穴部と、結ぶように前記流入側穴部と流出側穴部との間の底部に形成された円弧状の断面形状を有する底部溝と、を有する桝に設置される桝用ソケットにおいて、前記取付管の上流側端部の内径よりも小さな内径を有し、桝内側から前記流出側穴部に挿入設置され、該設置状態で前記取付管の上流側端部内に所定長さ突出する長さを有する流出側の突出管部と、該流出側突出管部の前記設置状態における少なくとも前記桝の底部溝の両側の底面高さ位置より上側領域にその流出側突出管部外周面から外方へ突出形成され、前記設置状態で前記桝の内側壁に当接係止される係止部とを有することを特徴とする。
この構成によれば、係止部が桝の内側壁に係止された設置状態では、流出側の突出管部が取付管の上流側端部内に所定長さ挿入された状態となっている。従って、桝の底部溝を流れてきた水は桝の流出側穴部の突出管部に流れ込み、この突出管部から流れ出た水はそのまま取付管に流れ込む状態を確保することができる。すなわち、桝の流入側穴部と取付管の上端部との間を管状体を有する桝用ソケットを介在させて結合することによりその結合部における漏水をより容易かつ的確に防止するようにしたものである。
振動その他の要因により取付管の結合側の端部が位置ずれを起こしたような場合でも、桝用ソケットの流出側の突出管部から離脱しない限り漏水が防止されるので、振動などによる結合部の劣化の防止がより的確なものとなる。また、設置状態では係止部が桝内側壁に係止された状態となっているので、その部分に接着のための処置や隙間を埋める充填剤等の施設を行うことにより、漏水防止のための作業も容易に行うことができる。
請求項2に係る桝用ソケットは、
排水を流し込むための排水管の下流側端部が接続された流入側穴部と、下水道本管へ排水を流出させるための取付管の上流側端部が接続された流出側穴部と、前記流入側穴部と流出側穴部との間の底部に形成された円弧状の断面形状を有する底部溝と、を有する桝に設置される桝用ソケットにおいて、
前記排水管の下流側端部の外径よりも大きな内径を有し、桝内側から前記流入側穴部に挿入設置され、該設置状態で前記排水管の下流側端部が所定長さ挿入される長さを有する流入側突出管部と、前記流入側突出管部の前記設置状態における少なくとも前記桝の底部溝の両側の底面高さ位置より上側領域にその流入側突出管部外周面から外方へ突出形成され、前記設置状態で桝内側壁に当接係止される係止部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、係止部を桝の内側壁に係止させた状態で設置することで流入側の突出管部は排水管の下流側端部をその内側に所定長さ受け入れた状態となる。従って、排水管を通って来た汚水は排水管の下流側端部から流れ出しそのまま桝用ソケットの流入側の突出管部内に流れ出し、更に突出管部から流れ出た水は桝内の底部溝分に確実に流れ出していく。
このように、桝の流入側穴部と排水管との間に水の流れを仲介する管状体を有する桝用ソケットを介在させることにより、桝と下水管の結合部における流水の漏れだしを容易に解消することができる。そして、その設置状態においてはフランジ状の係止部が桝内内側壁に係止された状態となっているので、その部分に接着のための処置や隙間を埋める充填剤等の施設を行うことにより、漏水防止のための作業も容易に行うことができる。更に、振動その他の要因により排水管の結合側の端部が位置ずれを起こしたような場合でも、桝用ソケットの流入側の突出管部から離脱しない限り漏水が防止されるので、振動などによる結合部の劣化の防止がより的確なものとなる。
請求項3に係る桝用ソケットは、
前記係止部の前記設置状態における前記底部溝の両側の底部面高さよりも上部の領域は、前記流出側穴部と取付管の上流側端部の外周面との間の隙間をカバーし得る幅を有することを特徴とする。この構成により、取付管の設置状態において隙間の生じている流出側穴部と取付管の外周面上部の部分を係止部によって確実に閉塞することが可能となる。従って、係止部と桝の内側壁との管の隙間を閉塞する漏水防止作用を行うだけで確実な結合部の漏水防止機能が確保される。
請求項4に係る桝用ソケットは、
前記係止部の前記設置状態における前記底部溝の両側の底部面高さよりも上部の領域は、前記流入側穴部と前記排水管の下流側端部の外周面との間の隙間をカバーし得る幅を有することを特徴とする。この構成により、排水管の設置状態において隙間の生じている流入側穴部と排水管の外周面上部位置の部分を係止部によって確実に閉塞することが可能となる。従って、係止部と桝の内側壁との管の隙間を閉塞する漏水防止作用を行うだけで確実な結合部の漏水防止機能が確保される。
請求項5に係る桝用ソケットは、
前記係止部は前記設置状態における前記桝内側面への密着性を高めるため、桝内側面の湾曲に沿う湾曲形状とされたことを特徴とする。これにより桝用ソケットが設置された状態で係止部は桝内側壁の壁面にほぼ密着した状態が確保される。これにより排水管または取付管の上部に存在する穴部内壁との間の閉塞性はより高められ、また、係止部外側面と桝内壁面との間の接着作業もより容易且つ確実なものとなる。
請求項6に係る桝用ソケットは、
前記突出管部は、前記設置状態における前記係止部よりも前記桝側に延在する桝側伸長部を有し、該桝側伸長部は、前記底部溝の内側面に沿って密着設置可能な円弧状の断面形状部を有することを特徴とする。
この構成により、桝外部からの底部溝への水の流れ込みがよりスムーズなものとなり、その流れ込む部分における止水作業もより容易なものとなる。また、底部溝を流れて桝外部に流出していく水の流れもよりスムーズなものとなり、流出側穴部の結合部の下部領域の止水作業もより容易なものとなる。
請求項7に係る桝用ソケットは、
前記突出管部及び前記係止部は、可撓性を有する構成とされ、かつ前記突出管部の前記設置状態における上側領域にその管軸方向に伸長するように形成され、更に前記係止部の前記突出端部の基端側から外側端縁にまで連続して伸長する切断ラインが形成されたことを特徴とする。
上記可撓性のある突出管部及び前記係止部に連続する切断ラインが形成されたことにより、その切断ラインの幅を拡げまたは狭めるように突出管部及び前記係止部を撓ませることにより、前記突出管部の管径を調整することができる。すなわち、切断ラインの幅を拡げることで管径を大きくし、狭めることで管径を小さくすることができる。これにより、施工現場において排水管や取付管にその外径や内径に材質その他の相異による差が存在する場合、更には、排水管や取付管の外側面や内側面に付着物やバリ等が存在する場合でも、それを許容して突出管部の装着を行うことができる。
請求項8に係る桝用ソケットは、
前記突出管部の前記切断ラインで分断された一方の側を基端部とし、前記切断ライン全長を覆う幅をもって前記切断ラインを越えて他方の側へ所定長さ伸長し、先端部は自由端とされたカバー体を有することを特徴とする。
このカバー体の存在により、切断ラインの作用による突出管部の管径の調整を可能としつつ切断ライン部分の被覆を達成することができる。すなわち、カバー体の先端部は自由端となっているので、切断ラインの幅調整に支障はなく、幅調整後は切断ライン部分はカバー体によって被覆されている。なお、桝用ソケットの設置後、カバー体を突出管部表面に接着状態とすることは可能である。
請求項9に係る桝用ソケットは、
前記突出管部は、蛇腹式の管体によって構成されたことを特徴とする。この構成によれば、桝に対する取付管または排水管の結合角度は微妙に異なるが、その結合角度の相違をこの蛇腹管の伸長状態変化により簡単に許容することができる。したがって、桝に大きな角度を持って下水管が結合される場合でも、桝用ソケットの係止部の係止状態等に変化を与えることなく桝への設置が可能となり、止水のための作業等もより容易なものとなる。
以上説明したように、本発明に係る桝用ソケットの設置により、桝の排水管及び取付管との結合部の劣化に対する補修を的確且つ容易に行うことが可能であり、設置補修後においては、排水管や取付管の桝に対する位置ずれを所定範囲で許容できるので、長期的に結合部の的確な止水状態を維持することが可能となる。したがって、桝周辺への漏水に起因する地盤の沈下などの不具合を防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、流出側用の桝用ソケット30が桝10に取り付けられた例が示されている。なお、本図において上述の従来の桝等の構成要素と同一の要素には同一の符号を付して
いる。また、本実施の形態に係る桝用ソケットが設置されている桝10は、例えば外径が約580mm、内径が約500mm、高さが約900mm程度の大きさを有しているものである。図示のように、流出側用の桝用ソケット30は流出側穴部16aに結合されている取付管50の上流側端部である取付け側端部50a内に一部挿入された状態で設置されている。
図2は、図1に示された桝用ソケット30の具体的な構成を示しており、同図(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は縦断面図である。図示のように、管状に形成された流出側の突出管部30aは、取付管50の内径よりもやや小さい外径を有するように形成されており、ステンレスなどの材料で約1mm程度の薄肉に形成されている。また、本実施の形態では、突出管部30aは管軸方向約80mmの長さを有している。
流出側の突出管部30aの設置状態における桝10側の端部には係止部30bが設けられている。この係止部30bは突出管部30aの外周囲に半径方向に突出するようにフランジ状に形成されている。また、特徴的なことは、桝10の内側壁に可及的に密着するように桝10の内壁の湾曲と等しい曲率を持って曲げられていることである。(同図(B)参照乞う)。また、係止部30bは略扇型の正面形状を有するようにその設置状態における上部領域は下部領域側よりも大きな幅となるように形成されている。これは、取付管50と流出側穴部16aとの間との上部の隙間を確実に覆って桝10の内側壁に密着できるようにするためである。
図3は、上記図2に示した桝用ソケット30が設置された状態を明瞭に示すための説明図であり、同図(A)は設置状態における桝用ソケット30の正面側から視た図、同図(B)は概略側断面をそれぞれ示している。図示のように、桝用ソケット30はその突出管部30aを取付管50の結合側端部50aに挿入させて設置されており、その設置状態で係止部30bは桝10の内側壁にほぼ密着した状態となっている。この状態で、同図(A)から理解されるように突出管部30bの高さ位置は、桝底部12に形成されているインバート12a内の水の流れが円滑なものとなるようにその底部位置がインバート12aの底部位置とできるだけ一致するような高さとされている。
また、同図(B)から理解されるように、係止部30bの下側の領域は、取付管部50の端部50aとインバート12aの端部に形成された段差部12bとの間に差し込まれた状態となっている。係止部30bの上部領域は流出側穴部16aの内壁と取付管50の端部50aの外周面との間の隙間を充分に閉塞しており、その上端部領域で桝10の内側壁に接着剤によって密着した状態で固着されている。この接着領域は同図(A)のXで示した領域である。
上記実施の形態に係る桝用ソケット30の設置が行われるとインバート12aの上部空間で流れてくる排水を桝10の外に漏らすことなく取付管50に流出させることが可能となる。すなわち、従来のような取付管50の外周面と流出側穴部16aの内壁面との隙間をコンクリート等の充填剤をつめて閉塞する繁雑な作業を行う必要が無く、桝用ソケット30の係止部を桝10側に密着させて接着する作業を行うことでほぼ確実な止水機能を得ることができる。また、突出管部30aは取付管内に所定長さ突出挿入されているので取付管が多少位置ずれを起こした場合でも係止部30aの桝10への密着性が保たれている限りほぼ確実に全ての排水を取付管50内に流出させることが可能である。従来のような、固化剤を充填して隙間を埋めているような構成に比し、構造変形に対する止水機能の安定性は非常に高い。
図4は、流出側用の桝用ソケットの他の構成例を示しており、同図(A)は正面図、図(B)は平面図、図(C)は縦断面図を示している。図示のように、流出側の突出管部40aの部分は、上記図2に示した実施の形態とほぼ同様の構成を有している。また、係止部40bは、この桝用ソケット40の設置状態における桝底部12のインバート12aの部分以外の底部面12cの高さ位置(図5(B)において符号12cで示されているラインの高さ位置)よりも上側領域にのみ設けられている。
また、本実施の形態において特徴的なことは、同図(C)から明瞭に看取されるように、突出管部40aの係止部40bの設けられている位置よりも桝10側に伸長する桝側伸長部40cが形成されていることである。この桝側伸長部40cは設置状態においてインバート12a側に伸長し、その外側面がインバート12aの円弧状内側面に密着するような曲率の円弧状の突出部として形成されている。また、突出管部40aの桝10側の端部と桝側伸長部40cの分岐部分には水かき状の略水平部40dが設けられ、桝用ソケット40の設置状態においてこの略水平部40dがインバート12aの両側の桝底部面12cの表面に載置された状態となる。
更に、略水平部40dの起端側(係止部40b側の端部)には設置状態における下方側に伸長するように小係止部40eが両側に形成されている。この小係止部40eは係止部40bよりも小さい幅に形成されている(同図(A)参照)。図5は図4に示した実施の形態に係る桝用ソケットの設置状態を示す説明図であり、同図(A)は正面側から視た説明図、同図(B)は側断面図である。
図示のように、突出管部40aは取付管50内に所定長さ突出伸長しており、係止部bは桝10の内側面に湾曲した形状をもって密接している。そして、桝側伸長部40cは桝10内に伸長し、インバート12a内に所定長さ伸長している。そして、同図(A)からも理解されるように桝側伸長部40cの円弧状外側面はインバート12aの内側面にほぼ密着している。この設置状態において略水平部40dはインバート12aの上端縁である底部12の底部面12cに載置された状態となっており、更に小係止部40eはインバート12aの端部に形成された段差部の部分に当接された状態となっている。
このような設置状態では桝用ソケット40と桝10との間の隙間は係止部40bの領域ではこの係止部40bを桝10の内側壁に密着させて接着することによって止水性が確保される。そして、係止部40bより下側の領域では桝側伸長部40cがインバート12aの内側面に密着した状態で接着されることによりほぼ止水性が保たれる。更に、小係止部40eがインバート12aの段差部12bに当接されることにより更にこの止水性が向上する。
また、略水平部40dを底部12の底部面12cとの間に接着剤や充填剤を付することにより全体として的確な結合部における止水性が確保される。上述した取付管50に位置ずれが生じた場合の対応性については本実施の形態においても同様にそうすることが可能である。
次に、流入側用の桝用ソケットの実施の形態について説明する。流入側用の桝用ソケット70は、上記図1に示したように排水管60が結合される流入側穴部16bの部分に設置されるものである。図6は、流入側用の桝用ソケット70の構成を示しており、同図(A)は正面図、図(B)は平面図、図(C)は縦断面図を示している。図示のように、流出側穴部16bに桝10の内側から挿入設置される流入側の突出管部70aは排水管60の下流側端部である結合側端部60aの外径よりもやや大きな内径を有する管体として形成されており、その長さは本実施の形態では、約40mm程度とされている。そして、この突出管部70aの設置状態における桝10側の端部には係止部70bが形成されている。この係止部70bは突出管部70aの端部全周にわたってフランジ状に形成されており、図示のように上側の領域の幅が大きく形成されている。すなわち、設置状態においてインバート12aの上段縁高さである底部面12cの高さ位置よりも上側の部分の幅を大きく設定している。また、上記流出側用の桝用ソケット40と同様に係止部70aは、桝10の内側面に密着するように桝10の内側面の曲率と等しい曲率で湾曲した構成となっている。
また、設置状態における係止部70bの桝側には桝側伸長部70cが形成されている。この桝側伸長部70cは略円弧状の形状を有しており、インバート12aの内側面にその外側面がほぼ密着するような曲率の湾曲形状とされている。また、この桝側伸長部70cと係止部70aとの間には水かき状に形成された略水平部70dが形成されており、この桝用ソケット70の設置状態においてこの略水平部70bは底部12の底部面12cに載置された状態となる。
図7は上記図6に示した流入側用の桝用ソケット70の設置状態を示しており、同図(A)は正面側から視た説明図、同図(B)は縦断面部を示している。図示のように、桝用ソケット70の設置状態では突出管部70aはインバート12a内に所定長さ伸長した状態となっており、その外側面はインバート12aの内側面に密着した状態となっている。この状態では、係止部70aはその上部領域が流入側穴部16bと排水管60の結合側端部60aの外周面との間の隙間を確実に覆っており、桝10の内側壁に全面が密着した状態で接着剤によって接着されている。また、設置状態における下側の幅の狭い係止部70fの部分は、インバート12の端部に形成された段差部12bの部分に当接された状態となっている。図示のように段差部に傾斜が存在する場合には、少なくとも係止部70fの端部が段差部12bの表面に当接される状態となるように設置される。そして、段差部12bと係止部70fとの間に生じた空間には、充填材として、コンクリートやグリースが充填され止水性が確保される。
また、突出管部70a内には排水管端部60aが挿入された状態となっている。従って、排水管60から流れてきた水は桝側伸長部70c上を流れ、確実にインバート12a内に流れ出している。水がある程度の高さまで溜まった状態となった場合でもインバート12a内側面と桝側伸長部70cの外側面とは接着剤によって接着されており、インバート12aの上側部分も幅の広い係止部70bによって確実に塞がれており、この結合部全体として桝10の外に水が漏れ出すおそれはない。
また、排水管の端部60aは桝用ソケット70の突出管部70aに挿入された状態となっており、その突出管部70aの長さ分だけ位置ずれが許容され結合状態の安定性がより確実に確保される。
以上説明した流出側用の桝用ソケットや流入側用の桝用ソケットの設置においては、従来のような流出側穴部16及び流出側穴部16bと取付管50及び排水管60との間の隙間をコンクリートやモルタルなどの充填剤によって埋める作業を行う必要がなく、極めて簡単に結合部の止水性を確保することができる。また、このような桝用ソケットの設置後においては、所定の範囲で取付管50や排水管60が位置ずれした状況を許容し、止水性を保持することができるので、結合部の経年変化や振動などに対する耐久性、安定性が向上している。
図8は、図2に示した流出側用の桝用ソケット30に切断ラインを形成した実施の形態を示しており、同図(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び平面図である。なお、図2に示した要素と同様の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。図示のように、流出側用の桝用ソケット30の突出管部30a及び係止部30bは、薄い平板部材にて形成されており、可撓性を有する構成とされている。例えば、ステンレスなどの金属や樹脂にて形成される。
そして、突出管部30aの設置状態における上側領域、本実施の形態では最も高い位置に、その管軸方向に伸長するように切断ライン90が形成されている。すなわち、突出管部30aをその基端側から外側端縁にまで連続して管軸方向に切断し、スリットが形成されている。したがって、施工時において施工者は例えば、係止部30bを把持して切断ライン90の幅を拡げ、あるいは狭めるように突出管部30aを撓ませることができる。
これにより、突出管部30aの湾曲状態が変化し、その管径が変化する。したがって、施工現場において取付管50(図1参照乞う)の対して突出管部30aの外径を適応させるように調整することができる。したがって、取付管50がその材質の相異等に起因して内径に相違があるような場合でも突出管部30aの管径の異なる多種類の桝用ソケット30を用意する必要がない。
図9は、図6に示した流入側用の桝用ソケット70に切断ライン90を形成した実施の形態を示しており、同図(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び平面図である。なお、図に示した要素と同様の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。図示のように、流入側用の桝用ソケット70の突出管部70a及び係止部70bは、図8に示した桝用ソケット30と同様にステンレスなどの金属や樹脂にて薄い平板部材に形成されており、可撓性を有する構成とされている。
そして、突出管部70aの設置状態における上側領域、本実施の形態では最も高い位置に、その管軸方向に伸長するように切断ライン90が形成されている。すなわち、突出管部70aをその基端側から外側端縁にまで連続して管軸方向に切断し、スリットが形成されている。したがって、施工時において施工者は例えば、係止部70bを把持して切断ライン90の幅を拡げ、あるいは狭めるように突出管部70aを撓ませることができる。
これにより、突出管部70aの湾曲状態が変化し、その管径が変化する。したがって、施工現場において排水管60(図7参照乞う)の外形状に対して突出管部30aの内径を適応させるように調整することができる。したがって、排水管60がその材質の相異等に起因して外径に相違があるような場合や外表面に付着物やバリ等が存在する場合でも、それを許容して突出管部の装着を行うことができる。したがって、突出管部70aの管径の異なる多種類の桝用ソケット70を用意する必要がない。
図10は、図8に示した流出側用の桝用ソケット30の実施の形態において、切断ライン90の部分を覆うカバー体92を設けた例を示す説明図である。同図(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び突出管部側から見た斜視図である。なお、図8に示した要素と同様の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。図示のように、突出管部30aには、切断ライン90であるスリット部分を覆うカバー体92が設けられている。カバー体92は、突出管部30aの切断ライン90で分断された一方の側部分30a−1の縁部側を基端部92aとし、先端部92b側は突出管部30aの内周面に沿って他方の側部分30a−2に所定長さ伸長した自由端となっている。カバー体92の幅は切断ライン90の全長を覆うサイズであり、本実施の形態では切断ライン90を越えて他方の側部分30a−2へ数センチ伸長している。
このカバー体92を設けたことにより、切断ライン90の幅調整による突出管部30aの管径の調整を可能とし、且つ種々の取付管形状への対応を可能としつつ、切断ライン90部分の被覆を達成することができる。そして、カバー体92の外表面と突出管部30aの他方の側部分30a−2の内表面との間に充填材やエポキシー系の接着剤等を付設することにより、スリットのない管状体を形成することが可能となる。
図11は、図9に示した流入側用の桝用ソケット70の実施の形態において、切断ライン90の部分を覆うカバー体94を設けた例を示す説明図である。同図(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び突出管部側から見た斜視図である。なお、図9に示した要素と同様の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。図示のように、突出管部70aには、切断ライン90であるスリット部分を覆うカバー体94が設けられている。すなわち、突出管部70aの切断ライン90で分断された一方の側部分70a−1を基端部94aとし、先端部94b側は突出管部70aの外周面に沿って他方の側部分70a−2に所定長さ伸長した自由端となっている。カバー体94の幅は切断ライン90の全長を覆うサイズであり、本実施の形態では切断ライン90を越えて他方の側部分70a−2へ数センチ伸長している。
このカバー体94を設けたことにより、切断ライン90の幅調整による突出管部70aの管径の調整を可能とし、且つ種々の排水管60の形状への対応を可能としつつ、切断ライン90部分の被覆を達成することができる。したがって、突出管部70の外側から切断ライン90部分を通って、突出管部70と排水管60との間に異物が侵入すること等を的確に防止することができる。
なお、カバー体94の内表面と突出管部70aの他方の側部分70a−2の外表面との間に充填材やエポキシー系の接着剤等を付設することにより、スリットのない管状体を形成することが可能となる。
また、上述した図10のカバー体92、図11のカバー体94は、各突出管部に後で固着することも可能であるが、突出管部自体を屈曲させた一体型の構成とすることも可能である。
図12は、流出側用桝用ソケットの他の構成例を示しており、同図(A)は正面図、同図(B)は平面図、同図(C)は概略縦断面図、同図(D)は使用状態での一例を示す説明図である。なお、図において上記各実施の形態と同様の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、この流出側用の桝用ソケット80の突出管部80aの構成を蛇腹状にしたことである。すなわち、一般的な蛇腹構成が適用されており、複数の管ピース80a−1〜80a−nの各々を対向する2個所で、例えば丸リベット81等で回動自在に結合することにより構成している。上記同図(C)に示した直管状態から必要に応じて同図(D)に示した所定の湾曲状態とすることができるものである。
図13は、上記実施の形態に係る桝用ソケット80の実際の設置状態を示す説明図であり、同図(A)は桝10に対する取り付け状態、同図(B)は取り付け部の正面から視た説明図、同図(C)は結合部の概略縦断面図である。
図示のように、取付管51は桝10の設置場所の環境から直管ではなく、曲管が用いられている。このような状況において突出管部80aが蛇腹状の構成を有していることからこの取付管51の曲がり状態に追従するように突出管部80aを曲げ設置しているものである。その他係止部82の構成等は上記図1及び図2に示した実施の形態と同様でありその説明を省略する。この様に、蛇腹状の突出管部80aだけで、すなわちその湾曲変形により、曲管に追従することができるので、係止部80b等の桝10に対する設置には何ら不都合が生じることはなく、上述した良好な止水性や設置作業の容易化、更には、設置後の結合状態の安定性は十分に発揮される。
本発明は上記各実施の形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記桝用ソケットの材質は、ステンレス等の金属に限定されるものではなく耐水性や耐圧性に優れる樹脂を用いることも可能である。また、突出管部の径や各係止部の突出幅については設置される桝や取付管や排水管のサイズや隙間の大きさに応じて種々設定変更することが好適である。なお、上述の係止部等と桝との接着については、例えば、水や湿気に強いエポキシー系の接着剤を用いるのが好適である。
実施の形態に係る桝用ソケットの桝への取り付け状態を示す説明図である。 実施の形態に係る流出側用桝用ソケットの構成を示しており、(A)、(B)及び(C)は、それぞれ正面図、平面図、及び縦断面図を示している。 図2に示した桝用ソケットの設置状態を示す説明図であり、(A)は正面から視た図、(B)は概略縦断面図である。 流出側用桝用ソケットの他の実施の形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は概略縦断面図である。 図4に示した実施の形態に係る桝用ソケットの実際の設置状態を示す説明図であり、(A)は正面から視た図、(B)は概略縦断面図である。 流入側用の桝用ソケットの実施の形態を示しており、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は概略縦断面図である。 図6に示した桝用ソケットの実際の設置状態を示す説明図であり、(A)は正面から視た図、(B)は概略縦断面図である。 流出側用桝用ソケットに切断ラインが形成された実施の形態に係る構成を示しており、(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び平面図である。 流入側用桝用ソケットに切断ラインが形成された実施の形態に係る構成を示しており、(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び平面図である。 切断ラインが形成された流出側用桝用ソケットにカバー体を設けた実施の形態を示す説明図であり、(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び突出管側から見た斜視図である。 切断ラインが形成された流入側用桝用ソケットにカバー体を設けた実施の形態を示す説明図であり、(A)及び(B)は、それぞれ正面図及び突出管側から見た斜視図である。 流出側用の桝用ソケットの他の実施の形態を示しており、同図(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は概略縦断面図、(D)は使用時における変形状態を示す説明図である。 図8に示した桝用ソケットの実際の設置状態を示す説明図であり、(A)は桝に対する設置状態を示す説明図、(B)は正面から視た図、(C)は概略縦断面図である。 一般的な桝の構造を示す説明図である。 従来の桝の流出側結合部である取付管の結合状態を示す説明図であり、(A)は正常な結合状態、(B)は変形が生じている状態を示す説明図ある。 従来の桝の流入側結合部である排水管の結合状態を示す説明図であり、(A)は正常な結合状態、(B)は変形した結合状態を示す説明図ある。
符号の説明
10 桝
2a インバート
30、40、80 流出側用桝用ソケット
30a,40a,80a 流出側用突出管部
40c 桝側伸長部
40d 略水平部
40e 小係止部
70 流入側用の桝用ソケット
70a 流入側の突出管部
70b 係止部
70c 桝側伸長部
70d 略水平部
70f 下側係止部
80a 蛇腹式突出管部

Claims (9)

  1. 排水を流し込むための排水管の下流側端部が接続された流入側穴部と、下水道本管へ排水を流出させるための取付管の上流側端部が接続された流出側穴部と、前記流入側穴部と流出側穴部との間の底部に形成された円弧状の断面形状を有する底部溝と、を有する桝に設置される桝用ソケットにおいて、
    前記取付管の上流側端部の内径よりも小さな内径を有し、桝内側から前記流出側穴部に挿入設置され、該設置状態で前記取付管の上流側端部内に所定長さ突出する長さを有する流出側の突出管部と、
    該流出側突出管部の前記設置状態における少なくとも前記桝の底部溝の両側の底面高さ位置より上側領域にその流出側突出管部外周面から外方へ突出形成され、前記設置状態で前記桝の内側壁に当接係止される係止部とを有することを特徴とする流出側用の桝用ソケット。
  2. 排水を流し込むための排水管の下流側端部が接続された流入側穴部と、下水道本管へ排水を流出させるための取付管の上流側端部が接続された流出側穴部と、前記流入側穴部と流出側穴部との間の底部に形成された円弧状の断面形状を有する底部溝と、を有する桝に設置される桝用ソケットにおいて、
    前記排水管の下流側端部の外径よりも大きな内径を有し、桝内側から前記流入側穴部に挿入設置され、該設置状態で前記排水管の下流側端部が所定長さ挿入される長さを有する流入側の突出管部と、
    前記流入側突出管部の前記設置状態における少なくとも前記桝の底部溝の両側の底面高さ位置より上側領域にその流入側突出管部外周面から外方へ突出形成され、前記設置状態で桝内側壁に当接係止される係止部と、
    を有することを特徴とする流入側用の桝用ソケット。
  3. 前記係止部の前記設置状態における前記底部溝の両側の底部面高さよりも上部の領域は、
    前記流出側穴部と取付管の上流側端部の外周面との間の隙間をカバーし得る幅を有することを特徴とする請求項1に記載の流出側用の桝用ソケット。
  4. 前記係止部の前記設置状態における前記底部溝の両側の底部面高さよりも上部の領域は、
    前記流入側穴部と前記排水管の下流側端部の外周面との間の隙間をカバーし得る幅を有することを特徴とする請求項2に記載の流入側用の桝用ソケット。
  5. 前記係止部は前記設置状態における前記桝内側面への密着性を高めるため、桝内側面の湾曲に沿う湾曲形状とされたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の桝用ソケット。
  6. 前記突出管部は、前記設置状態における前記係止部よりも前記桝側に延在する桝側伸長部を有し、
    該桝側伸長部は、前記底部溝の内側面に沿って密着設置可能な円弧状の断面形状部を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の桝用ソケット。
  7. 前記突出管部及び前記係止部は、
    可撓性を有する構成とされ、
    かつ前記突出管部の前記設置状態における上側領域にその管軸方向に伸長するように形成され、更に前記係止部の前記突出端部の基端側から外側端縁にまで連続して伸長する切断ラインが形成されたことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の桝用ソケット。
  8. 前記突出管部の前記切断ラインで分断された一方の側を基端部とし、前記切断ライン全長を覆う幅をもって前記切断ラインを越えて他方の側へ所定長さ伸長した先端部は自由端とされたカバー体を有することを特徴とする請求項7に記載の桝用ソケット。
  9. 前記突出管部は、蛇腹式の管体によって構成されたことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の桝用ソケット。
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