JP2003336244A - 可撓性u字溝 - Google Patents

可撓性u字溝

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JP2003336244A
JP2003336244A JP2002142987A JP2002142987A JP2003336244A JP 2003336244 A JP2003336244 A JP 2003336244A JP 2002142987 A JP2002142987 A JP 2002142987A JP 2002142987 A JP2002142987 A JP 2002142987A JP 2003336244 A JP2003336244 A JP 2003336244A
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flexible
shaped
bellows
groove
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Toshio Kamata
俊夫 鎌田
Takae Terasawa
高栄 寺沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農業用及び工業用水路及び排水路、並びに一般
土木用水路及び排水路において、水の向きを変える箇所
に用いることができる可撓性U字溝において、その接続
作業が非常に簡便で、接続後は水漏れを起こすこともな
く、そして施工現場の状況に応じた角度に湾曲が可能な
可撓性U字溝の提供を課題とする。 【解決手段】硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなり、
断面略U字形状をなし、その底部から左右の側部に延び
る山部及び谷部が交互に溝の長手方向に連続形成されて
なる可撓性蛇腹状部を備えてなることを特徴とする可撓
性U字溝。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用及び工業用
水路及び排水路、並びに一般土木用水路及び排水路にお
いて、水流の向きを変える箇所に使用される可撓性U字
溝に関する。
【0002】
【従来の技術】山野の土木開発現場並びに一般道路の側
溝排水路として広く使用されるU字溝の埋設の際には、
その埋設箇所を掘って溝を作っておき、その溝にU字溝
を配置した後、U字溝の周囲を土やコンクリートで充填
して固定するのが普通である。このU字溝の埋設箇所は
通常の平坦地や山野等の傾斜地にも及ぶ為、その箇所は
直線状とは限らず、左右に彎曲したり、或いは上方へ又
は下方へと傾斜していく場合もある。溝が直線状である
場合は、通常の直線形U字溝を使用することで事足りる
が、例えば左右に彎曲する埋設箇所に直線形U字溝のみ
を使用すると、隣接するU字溝との間に間隙を生じるこ
とを避けることができない。そこで従来、生じた間隙の
外側周辺にコンクリートを打設してその間隙を塞いだ
り、埋設される溝の曲り角度に近い曲り角度を有する曲
り継手を用いてU字溝同士を接続するといった手法がと
られてきた。しかし、前者は作業工程が煩雑であり、ま
た後者の場合においては、既存の曲り継手は90°もし
くは45°といった特定の曲り角度を有するものしか存
在しない為、対応できる角度にも限度があった。そこ
で、種々の角度に屈曲した曲り継手をあらかじめ成形し
ておき、埋設箇所の湾曲の具合に応じた曲り継手を選択
して使用することも考えられたが、その場合、各々の型
枠を作製する必要が生じ、さらにはその型枠に合わせた
生産ラインをそれぞれ確保しなければならない等、生産
効率の面で非常に不都合である。そこで、かような問題
点を克服する為、従来より埋設箇所の曲がり角度に応じ
て、それ自体の曲がり角度を調節することができるU字
溝の開発が進められてきた。
【0003】例えば、実公平7−52225号公報は、
曲り箇所にU形溝部材を曲げて接続できるようにすべ
く、底壁とその底壁の両側に立ち上げられた側壁とを有
するU形溝部材本体の一端部においてその両側壁を外側
に円弧状に張り出させることによりU形溝部材本体の一
端部にその他端部に対応する外嵌合部が構成されてお
り、その外嵌合部の底壁と上記他端部の底壁とに互いに
回転自在に嵌合可能な凹部と凸部とが各別に設けられ、
上記外嵌合部における円弧状の張出部の曲率中心が、上
記凹部と凸部との嵌合箇所に設定されていることを特徴
とするU形溝部材を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実公平7−5
2225号公報が開示するU字溝部材は、外嵌合部の底
壁に設けられた凸部を中心として、他方のU字溝部材が
所定の角度の範囲内で回転する構造をとっている為、左
右に曲げるには適するものの、上下に曲げるには自由度
が非常に低い。その為、例えば平坦地から傾斜地に向け
て、或いは傾斜地から平坦地へ向けての設置には適して
いるとは言い難く、その埋設箇所は必然的に制限されて
しまう。また、経時的使用により、外嵌合部の底壁とこ
れに嵌合する他端部の底壁との間に隙間が生じ易く、し
たがって、その隙間より水漏れが発生し易いという問題
がある。さらに、前記部材同士の接続において、互いに
嵌合して固定される箇所は事実上凸部13と凹部14の
みであるので、周囲の土圧荷重に対して安定性が高いと
は必ずしも言い難い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題に鑑
みなされたものであって、その目的とするところは、施
工現場の状況に応じた角度に彎曲が可能であって、接続
後においては、その接続部の安定性が高く、かつ水漏れ
を起こすおそれが非常に少ない可撓性U字溝の提供であ
る。すなわち本発明は、水流の向きを変える箇所に使用
されるU字溝であって、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂
からなり、断面略U字形状をなし、その底部から左右の
側部に延びる山部及び谷部が交互に溝の長手方向に連続
形成されてなる可撓性蛇腹状部を備えてなることを特徴
とする可撓性U字溝に関する。本発明の好ましい態様
は、水流の向きを変える箇所に使用されるU字溝であっ
て、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなり、断面略U
字形状をなし、その底部から左右の側部に延びる山部及
び谷部が交互に溝の長手方向に連続形成されてなる可撓
性蛇腹状部を備え、かつ、該蛇腹状部の上流側及び下流
側に、波形が長手方向に連続形成された直線形U字溝の
端部と嵌合する雌型接続部及び雄型接続部を、該蛇腹状
部と連なって一体に成形してなることを特徴とする可撓
性U字溝に関する。本発明のさらに好ましい態様の可撓
性U字溝は、前記蛇腹状部は、その内面の左側部におけ
る山部と右側部における山部との間隔が、接続されるべ
き直線形U字溝の水路幅よりもより長く、彎曲使用され
たとき該山部による水流の妨げが低減されるように設計
されていることを特徴とする。
【0006】本発明の可撓性U字溝は、水流の向きを変
える箇所において使用され得る。その特徴とするところ
は、断面略U字形状をなす溝で、該溝の内方及び外方へ
とそれぞれ突出するところの山部及び谷部が底部から左
右の側部に延び、かつ交互に該溝の長手方向に連続形成
されてなる可撓性の蛇腹状部を有することである。該蛇
腹状部はその構造によって種々の方向に対して可撓性を
有し、本発明のU字溝を任意の方向に彎曲する機能を果
たしている。この為、U字溝の埋設箇所が左右に、或い
は上下方向に向かって彎曲する場合であっても、本可撓
性U字溝を複数個連結することにより、或いは直線形U
字溝に適当な数の本可撓性U字溝を接続することによっ
て、直線形U字溝のみを接続した場合と異なり、隣接U
字溝との間に間隙を生じることがない。蛇腹状部の形状
としては、通常の蛇腹状であることはもちろん、可撓性
部分としての機能を損なわない範囲において、例えば断
面波形状、或いは断面ジグザグ形状であっても構わな
い。直線形U字溝との、或いは本可撓性U字溝同士の接
続に関しては、本可撓性U字溝の上流側及び下流側にお
いて、その側部に適当な箇所、適当な数のリベットを通
す為の孔を適宜穿設し、接続される直線形U字溝または
本可撓性U字溝の対応する接続箇所にも孔を穿設するこ
とで、互いの孔をリベットによって簡単に鋲着すること
が可能である。
【0007】また、本発明における好ましい態様の一つ
として、前述した形状の可撓性蛇腹状部を備えるととも
に、かつ、該蛇腹状部の上流側及び下流側に、波形が長
手方向に連続形成された直線形U字溝の端部と嵌合する
雌型接続部及び雄型接続部を、該蛇腹状部と連なって一
体に成形してなることを特徴とする可撓性U字溝を挙げ
ることができる。この内、前記蛇腹状部は、前述したよ
うに本発明の可撓性U字溝を任意の方向に彎曲する機能
を果たす。一方、前記蛇腹状部と連なって一体成形さ
れ、直線形U字溝とのもしくは本可撓性U字溝同士の接
続部分となる雌型接続部及び雄型接続部は、接続に際し
て嵌合され得るよう、使用されるU字溝の端部に対応し
た形状にそれぞれ成形される。そして、水の流れに対し
て上流側となる端部に形成された雌型接続部の内壁は、
下流側となる端部に形成された雄型接続部の内壁と比較
してやや大きな構造を有することによって、本発明の可
撓性U字溝の直線形U字溝への取り付けは非常に簡便で
ある。すなわち、使用される直線形U字溝の上流側の端
部の内側に、本可撓性U字溝の下流側の雄型接続部を上
方から載せ置くようにするか、或いは直線形U字溝の上
流側端部にその形状と嵌合し得る形状をなす本可撓性U
字溝の雄型接続部を嵌め込むことで接続され得る。ま
た、本可撓性U字溝を直線形U字溝の下流側端部に接続
する場合においても、本可撓性U字溝の上流側の雌型接
続部の内側に、直線形U字溝の下流側端部を載せ置く
か、或いは本可撓性U字溝の雌型接続部に、その内側形
状と嵌合し得る形状をなす直線形U字溝の下流側端部を
嵌め込むことで接続され得る。このように雌型接続部及
び雄型接続部は、使用される直線形U字溝の端部と嵌合
構造を形成するので密着性も高く、従来より課題とされ
ていた接続部からの水漏れの恐れが非常に少ない。ま
た、本可撓性U字溝の雌型接続部及び雄型接続部の上端
において、外方へと延びる補強壁を形成し、この補強壁
にリベットを通す孔を複数個設けてなる態様も好まし
い。これによって、もし嵌め込み後においてさらなる固
定を必要とするのであれば、嵌め込み後、前記孔と、あ
らかじめ直線形U字溝の対応する箇所、例えば補強壁に
設けられた同様の孔とを位置合わせし、リベットにて鋲
着、固定することが可能となる。
【0008】接続部については、上述したように波形が
長手方向に連続形成された直線形U字溝の端部と本可撓
性U字溝の雌型接続部又は雄型接続部を嵌合するのみの
接続方法であっても漏水することなしに十分に固定され
得るが、例えば地盤が緩く、埋設されたU字溝が比較的
位置ずれしやすい等の条件が過酷な土地での使用が必要
な場合においては、その嵌合部分に合成ゴム製のパッキ
ン材を装入した形態とし、接続した際の安定性、密着性
をさらに高めることもできる。本発明において、前記パ
ッキン材は、本可撓性U字溝の雄型接続部の外側表面に
密着するような、雌型接続部の内側表面に密着するよう
な形状であると共に、該接続部の左右の側壁部の上部ま
で届く長さを有する。該パッキン材の厚さは、0.5m
m以下では耐久性の点で十分とは言えず、5mm以上に
なると接続部の嵌合性能が損なわれ始めることから、
0.5mmないし5mmの範囲内にあることが望まし
い。前記パッキン材の使用方法は非常に簡便で、その内
側表面を雄型接続部の外側表面にあてがって密着させ、
前述したように、そのまま該雄型接続部を雌型接続部或
いは直線形U字溝の接続部に嵌め込むのみである。該パ
ッキン材を使用することの利点としては、本可撓性U字
溝と直線形U字溝もしくは本可撓性U字溝同士の接続部
の密着性をさらに高めることによって、接続された本可
撓性U字溝及び直線形U字溝もしくは本可撓性U字溝同
士がより強固に固定されて安定度が高まると同時に、該
接続部からの水漏れの恐れを一層低減する等の好ましい
効果を導くことである。
【0009】本発明の可撓性U字溝においてさらに好ま
しい態様の一つは、上述した構造の蛇腹状部が、その内
面の左側部における山部と右側部における山部との間隔
が、接続されるべき直線形U字溝の水路幅よりもより長
く、彎曲使用されたとき該山部による水流の妨げが低減
されるように設計されていることを特徴とするものであ
る。すなわち、蛇腹状部を彎曲使用した際、蛇腹状部の
左右の側部のうち、彎曲した際に折り畳まれる側となる
側部の山部の頂きが内方へとさらに突出すると、水の流
れの妨げとなるが、上記の態様はかかる水流の妨げの低
減効果を図ったものである。かような山部の内方への突
出は、蛇腹状部の左側部における山部と右側部における
山部との間隔が、接続されるべき直線形U字溝の水路幅
よりも短い構造において顕著な現象であり、結果として
この突出された部分は水路を狭め、落ち葉やゴミの流れ
を妨げる等の弊害をもたらす。それに対し、蛇腹状部の
左側部における山部と右側部における山部との間隔が、
接続されるべき直線形U字溝の水路幅よりもより長い構
造の蛇腹状部であれば、構造上、彎曲使用された場合に
おいても、その折り畳まれる側となる側部における山部
が水流の妨げとなる程に内側に突出することがない。し
たがって水流の妨げを軽減することとなり、その為、落
ち葉やゴミが突出した山部に引っかかって滞留してしま
うおそれも非常に少なくなる。
【0010】上述したように、本発明の可撓性U字溝は
可撓性の蛇腹状部を有し、任意の角度で彎曲使用するこ
とができるので、その埋設箇所が左右もしくは上下方向
に彎曲しているとしても、接続箇所に水漏れを招くよう
な間隙を生じることがない。また、本発明の可撓性U字
溝と直線形U字溝との接続も容易であって、しかも接続
箇所の安定性が高い。また、接続される直線形U字溝と
同様に硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂製であるので軽量
で運搬効率もよい。
【0011】なお、本発明における断面略U字形状と
は、流体通路を形成する凹部空間を形成するもの一般を
含み、本来のU字形の他、断面コの字形、或いは上面が
開放された断面半円状のものを含む。また、本発明の可
撓性U字溝に使用され得る硬質合成樹脂としては、ポリ
エチレンの他、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミドが挙げられ、不飽
和ポリエステル等にガラス繊維、炭素繊維、有機繊維な
どを含有させた繊維強化樹脂も使用され得る。本発明の
可撓性U字溝はブロー成形、回転成形等によって成形さ
れ得る。
【0012】
【実施例】図面を参照して本発明をさらに詳細に説明す
る。以下の実施例はいかなる場合も本発明を限定するも
のと解釈してはならない。
【0013】(実施例1)図1に本発明の可撓性U字溝
の一態様である可撓性U字溝1の斜視図を示す。可撓性
U字溝1は、その両端部において、U字溝2及びU字溝
3とにそれぞれ接続されている。ポリエチレンからなる
可撓性U字溝1は断面略U字形状を有し、外方に向かっ
て突き出す谷部4及び内方に向かって突き出す山部5が
底部6から左右の側部7に延び、さらに谷部4及び山部
5は交互に可撓性U字溝1の長手方向に連続形成され、
可撓性の蛇腹状部8をとっている。かような蛇腹状部8
を備えることによって、可撓性U字溝1は任意の角度で
彎曲使用することが可能な構造となる。可撓性U字溝1
とU字溝2及びU字溝3との接続は容易で、可撓性U字
溝1の両端部をU字溝2及びU字溝3のそれぞれの端部
に重ね、リベット9によって鋲着するのみで十分に固定
され、その接続箇所より水漏れを生じるおそれがない。
さらに、蛇腹状部8の両端部の上部には取付け部10が
一体成形されており、U字溝2及びU字溝3の補強壁1
1に同様にリベット9によって鋲着することもできるの
で、可撓性U字溝1とU字溝2及びU字溝3とはより良
く固定され得る。
【0014】(実施例2)本実施例においては、好まし
い態様の一つである可撓性U字溝12を挙げて説明す
る。可撓性U字溝12の斜視図である図2、可撓性U字
溝12の平面図である図3及び可撓性U字溝12の側面
図である図4において示すように、ポリエチレン樹脂か
らなる可撓性U字溝12は、雄型接続部13及び雌型接
続部14とその間に形成される蛇腹状部15からなり、
これらが連なって一体成形された構造をとっている。本
実施例においては、雄型接続部13及び雌型接続部14
は、接続される直線形U字溝の端部の形状に対応して、
凹条部16と凸条部17とが交互に波形をなして可撓性
U字溝12の長手方向へと連続形成されると共に、凹条
部16と凸条部17の上端において垂直壁18を形成
し、さらに垂直壁18の上端から外方へ向かって延びる
補強壁19を形成する構造を示す。ここで、凹状部16
と凸状部17は可撓性U字溝12の長手方向に連続形成
して波形に成形されることにより雄型接続部13及び雌
型接続部14の剛性の向上が図られ、垂直壁18を設け
ることによって、埋設の際に土砂が上端まで均一に充填
されるよう設計されている。また補強壁19はU字溝の
形状に対応して成形されているものであるが、雄型接続
部13及び雌型接続部14の上部が周囲の土圧荷重によ
って変形してしまうのを防止する機能を有している。雄
型接続部13及び雌型接続部14の特徴としては、水流
に対して上流側となる雌型接続部14の内壁は、雄型接
続部13の内壁よりもやや大きい寸法となるよう成形さ
れており、可撓性U字溝12同士を接続する場合におい
て、一方の可撓性U字溝12の雄型接続部13が他方の
可撓性U字溝12の雌型接続部14の内部に嵌め込まれ
る仕組みとなした点である。接続する場合においては、
雄型接続部13を雌型接続部14の内側に嵌め込めばよ
い。また、雄型接続部13及び雌型接続部14は、接続
される直線形U字溝の端部と嵌合し得る形状に成形され
ているので、該U字溝への接続も容易である。すなわ
ち、可撓性U字溝12の雌型接続部14に、その内側形
状と嵌合し得る形状をなす直線形U字溝の下流側端部を
嵌め込むことにより、又は直線形U字溝の上流側端部の
形状と嵌合し得る可撓性U字溝12の雄型接続部13を
嵌め込むことにより接続され得る。以上のように、雄型
接続部13及び雌型接続部14は嵌合性が高い形状をな
し、接続された場合は密着性も高いのでその嵌合部分か
らの水漏れを効果的に防止することができる。その上、
その接続作業も非常に簡便で、特殊な熟練を要すること
もない。可撓性U字溝12の雄型接続部13及び雌型接
続部14との間には、可撓性U字溝12において可撓性
となる蛇腹状部15が連なって一体成形されているが、
外方へと突き出す谷部20と、内方へ突き出す山部21
とが実施例1における可撓性U字溝1と同様に形成さ
れ、それ故可撓性U字溝12が任意の角度で湾曲するこ
とを可能にしている。本実施例においては、谷部20の
底22及び山部21の頂き23がそれぞれ屈曲した蛇腹
形状に成形しているが、蛇腹状部としての機能を損なわ
ない範囲において、底22及び頂き23が各々彎曲して
断面波形状をとる構造であってもよいし、又は該蛇腹形
状と断面波形状を任意の順列で形成する構造であっても
何ら差し支えない。なお、山部21の頂き23は、水流
を極度に妨げない程度に可撓性U字溝12の内方へとや
や突出する構造をとっても構わない。また、接続部をよ
り一層固定させる必要が生じた場合に備えて、以下のよ
うにリベットを使用することもできる。図2及び図3に
示すように、雄型接続部13及び雌型接続部14の上端
から外方に向かって形成されている補強壁19には、リ
ベットを通す孔24が穿設されているが、上述したよう
に可撓性U字溝12と直線形U字溝、もしくは可撓性U
字溝12同士を嵌合した場合には、それぞれの孔は互い
に重なるよう成形されているので、孔同士を位置合わせ
する必要が無く、嵌合後そのままリベットにて鋲着する
ことができる。孔24は必要に応じて現場にて、ドリル
等によって穿設しても良いが、作業性の面から成形時に
あらかじめ設けておくことが好ましい。
【0015】可撓性U字溝12には、現場の状況に応じ
て、例えば図5に示すような長形構造を有するパッキン
材25を使用することもできる。パッキン材25は雄型
接続部13に使用される為のものであるので、本実施例
においてはその内側表面26が該雄型接続部13の外側
表面に密接するよう、断面略U字形状の形状に成形され
ている。パッキン材25の取付けは特別な手法を用いる
ことはなく、図4に示すように、凹状部16の外側表面
に内側表面26を貼り付けるようにして装着する。ちな
みにパッキン材25は、装着後、その先端が雄型接続部
13の側壁部の上部にまで達する長さを有することが望
ましく、あまりに短くては雌型接続部14との接触面積
が小さくなり、かえって密着性が低下してしまう。図4
において、パッキン材25は一の凹条部16に装着され
ているのみであるが、それ以外の凹条部16にパッキン
材25を複数個同時装着することももちろん可能であ
る。かかるパッキン材25を使用することによって、雄
型接続部13と雌型接続部14との密着性がより一層高
まり、それによって嵌合部から水漏れを起こす可能性が
極めて低くなる。
【0016】(実施例3)本実施例においては、本発明
のさらに好ましい態様である可撓性U字溝27について
説明する。図6及び図7は可撓性U字溝27の平面図で
あるが、図7においては、可撓性U字溝27を彎曲した
形状を示している。ポリエチレンからなる可撓性U字溝
27は、その蛇腹状部28が外方にさらに突出する構造
をとっている他は、可撓性U字溝12と同様である。詳
細には、蛇腹状部28の内面の左側部における山部21
と右側部における山部21’との間隔21,21’が、
接続されるべき直線形U字溝の水路幅Lよりもより長く
なるよう設計されている。この為、可撓性U字溝27
が、例えば図7に示すように彎曲した場合であっても、
内側に折り畳まれる側部における山部21’の頂き2
3’が内方へと突出し、水流を妨げることがない。可撓
性U字溝27の直線形U字溝への取付けは可撓性U字溝
12の場合と同様で、可撓性U字溝27の雌型接続部1
4に、その内側形状と嵌合し得る形状をなす直線形U字
溝の下流側端部を嵌め込むことにより、又は直線形U字
溝の上流側端部の形状と嵌合し得る可撓性U字溝12の
雄型接続部13を嵌め込むことにより接続され得る。ま
た、可撓性U字溝27に前述したパッキン材25を使用
できることはもちろんである。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の可撓性
U字溝を接続することによって、作業現場において任意
の曲がり角度で埋設することが可能となり、さらにはそ
の接続部分から水漏れする可能性が殆どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可撓性U字溝1の斜視図である。
【図2】本発明の可撓性U字溝12の斜視図である。
【図3】本発明の可撓性U字溝12の平面図である。
【図4】本発明の可撓性U字溝12の側面図である。
【図5】本発明の可撓性U字溝に使用され得るパッキン
25の斜視図である。
【図6】本発明の可撓性U字溝27の平面図である。
【図7】本発明の可撓性U字溝27を彎曲した場合の平
面図である。
【符号の説明】
1 可撓性U字溝 2 U字溝 3 U字溝 4 谷部 5 山部 6 底部 7 側部 8 蛇腹状部 9 リベッ
ト 10 取付け部 11 補強壁 12 可撓
性U字溝 13 雄型接続部 14 雌型接続部 15 蛇腹
状部 16 凹条部 17 凸条部 18 垂直
壁 19 補強壁 20 谷部 21 山部 24 孔 25 パッキン材 27 可撓
性U字溝 28 蛇腹状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D051 AA03 AC06 AF06 AF10 AG03 AG15 AG16 AG20 AH02 DA09 DB12 DB20 DC09 2D063 CA02 CA12 CA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水流の向きを変える箇所に使用されるU字
    溝であって、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなり、
    断面略U字形状をなし、その底部から左右の側部に延び
    る山部及び谷部が交互に溝の長手方向に連続形成されて
    なる可撓性蛇腹状部を備えてなることを特徴とする、可
    撓性U字溝。
  2. 【請求項2】水流の向きを変える箇所に使用されるU字
    溝であって、硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなり、
    断面略U字形状をなし、その底部から左右の側部に延び
    る山部及び谷部が交互に溝の長手方向に連続形成されて
    なる可撓性蛇腹状部を備え、かつ、 該蛇腹状部の上流側及び下流側に、波形が長手方向に連
    続形成された直線形U字溝の端部と嵌合する雌型接続部
    及び雄型接続部を、該蛇腹状部と連なって一体に成形し
    てなることを特徴とする、可撓性U字溝。
  3. 【請求項3】前記蛇腹状部は、その内面の左側部におけ
    る山部と右側部における山部との間隔が、接続されるべ
    き直線形U字溝の水路幅よりもより長く、彎曲使用され
    たとき該山部による水流の妨げが低減されるように設計
    されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の可
    撓性U字溝。
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