JP2008296747A - 電動式ステアリングコラム装置 - Google Patents

電動式ステアリングコラム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008296747A
JP2008296747A JP2007145404A JP2007145404A JP2008296747A JP 2008296747 A JP2008296747 A JP 2008296747A JP 2007145404 A JP2007145404 A JP 2007145404A JP 2007145404 A JP2007145404 A JP 2007145404A JP 2008296747 A JP2008296747 A JP 2008296747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering column
nut
shaft
guide rail
link member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007145404A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shibazaki
弘 柴崎
Yoshiyuki Sekii
義幸 関井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2007145404A priority Critical patent/JP2008296747A/ja
Priority to PCT/JP2007/074061 priority patent/WO2008072711A1/ja
Publication of JP2008296747A publication Critical patent/JP2008296747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

【課題】ガタを抑えてスムーズな動作を行える電動式ステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】ステアリングシャフトSに、その軸線に対して斜めの方向に力(F)が付与された場合にも、リンク部材L1を介してナット113へと伝達された分力を、駒部材116がガイドレール部191に対して当接することで、ガタなく支持することが出来、第1のねじ軸12の撓みが抑制される。
【選択図】図10

Description

本発明は、ステアリングシャフトを、チルト方向及びテレスコ方向に駆動調整する電動式ステアリングコラム装置に関する。
ステアリングコラム装置は、車両の重要安全保安部品であり、衝突時に乗員の安全を確保するために衝突時におけるその挙動を、どのように制御するかが非常に重要である。通常は、ステアリングコラム装置自体に衝撃エネルギー吸収機構を設けるともに、ステアリングホイール内に収納したエアーバッグの支持部材としても重要な役割を担っている。
ところで、ステアリングコラム装置において、ステアリングシャフトの先端に取り付けたステアリングホイールを、運転者の体格、体型、好みによりチルト・テレスコ方向に調整できることが重要である。近年は省力化、高級化のために手動での調整より、電動による調整が好まれる傾向にある。
この場合、モータの回転を減速ギアなどを介して、送りねじもしくはナットの回転運動に変換させ、ナットもしくは送りねじを直線運動させることによりチルト、テレスコ調整させることが一般的に行われている。例えば、チルト・テレスコ方向にそれぞれ1組のモータ・減速ギア・送り機構をもち、2組の配置構成によって送り機構そのものの向きを変えたり、リンクなどを使用し駆動方向を変換させ、チルト・テレスコ駆動をそれぞれ独立して行わせるステアリングコラム装置がある。かかるステアリングコラム装置において、送り機構とコラム本体を継ぎ手などにより結合させるが、その部分のガタが大きいと、運転者がステアリングホイールを持った際に剛性感に不足を感じたり、ガタ感を感じさせてしまう。これは、運転者に不快感を与える可能性もあり、さらには車両に対する不信感・不安感をもたらすこともあり、極力解消すべき重要な事象であるといえる。
以上に鑑みて、ねじ送り機構そのものや、送り機構とコラム本体との結合部などに、ガタを生ぜしめないような工夫が種々試みられている。通常、チルト・テレスコ調整する場合、前述のように送りねじを使うことが多いが、一般的にはねじ軸やナットには駆動方向に主に負荷がかかる。そのために、送りねじとナットの間の剛性を上げたり、ガタを排除するために従来より各種工夫が成されている(特許文献1参照)。
特開平02−7180号公報 特開平14−2503号公報 特開平14−193110号公報 実公平07−15812号公報
ところで、チルト方向に送りねじ機構をそのまま使用した場合、コラムの左右方向剛性やガタが問題になる場合がある。ピボット部の水平方向モーメント剛性が高ければ問題ないが、これが不十分な場合はスムーズな動作を妨げる恐れがある。かかる不具合を解消すべく、コラム本体に上下方向に摺動するガイドを設けた技術が、特許文献1,2に開示されている。
一方、特許文献3においては、水平に渡したねじ軸上の2個のナットとリンクを用いて、コラムにチルト動作を行わせている。このとき、ねじ軸の剛性が低いとねじ軸がたわんだり、ねじとナットの間の半径方向ガタが大きくなり、運転者に上下方向のガタを感じさせてしまうという問題がある。特に、特許文献3の装置では、チルト動作を行う際に、ピボット点・チルト駆動点・ステアリングホイールの配置と作動レバー比の関係で、チルト駆動点の実移動量は小さく、かつ、リンク機構による拡大分もあるので、ねじ軸の長さはそれほど大きく取る必要はないものの、より高剛性を求めることが要求される。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ガタを抑えてスムーズな動作を行える電動式ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
本発明の電動式ステアリングコラム装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、チルト方向及びテレスコ方向に対して位置調整可能に駆動する電動式ステアリングコラム装置において、
車体に対して取り付けられた第1のモータと、
前記第1のモータに連結された第1の軸と、
前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第1のリンク部材と、
前記第1の軸に螺合し且つ前記第1のリンク部材の他端に連結され、前記第1の軸の回転に応じて軸線方向に移動する第1のナット部材と、
前記第1のナット部材の軸線方向移動をガイドする第1のガイド手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第1のナット部材の軸線方向移動をガイドする第1のガイド手段を設けているので、前記第1のガイド手段により、前記第1の軸の撓みを抑えて前記第1のナット部材のガタを抑制し、更に前記第1のナット部材の軸線方向の移動をスムーズに行えるようにしている。
前記第1のガイド手段は、前記車体側に固定されたガイドレール部と、前記ガイドレール部に沿って前記ナットと共に移動する駒部材とを有し、前記駒部材は前記ガイドレール部に付勢されていると好ましい。
前記駒部材は、前記ガイドレール部の延在方向に交差する方向に押圧されることにより、前記ガイドレール部に向かって付勢されると好ましい。
前記駒部材は、前記ガイドレール部の延在方向に交差する方向に押圧されることにより、前記ガイドレール部に対する相対移動方向に突出すると、突出部をダンパ、又はソフトストッパの機能を付与できるので好ましい。
前記第1のナット部材と前記駒部材のうち少なくとも一方にテーパ部が設けられ、前記ナット部材と前記駒部材とを前記テーパ部を介して取り付けたときに、前記テーパ部により前記駒部材は付勢されると好ましい。
前記第1のナット部材は、前記第1のリンク部材を支持する支持軸を有し、前記駒部材は前記支持軸に取り付けられていると好ましい。
前記車体に対して取り付けられた第2のモータと、
前記第1の軸に並行し、前記第2のモータに連結された第2の軸と、
前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第2のリンク部材と、
前記第2の軸に螺合し且つ前記第2のリンク部材の他端に連結され、前記第2の軸の回転に応じて軸線方向に移動する第2のナット部材と、
前記第2のナット部材の軸線方向移動をガイドする第2のガイド手段と、を有し、
前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを逆方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはチルト方向又はテレスコ方向に移動可能となっており、
前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを同一方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはテレスコ方向又はチルト方向に移動可能となっていると好ましい。
例えば前記ステアリングコラムをチルト方向に移動させたいときは、前記第1のモータと前記第2のモータとを駆動して、前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを逆方向に移動させればよく、或いは前記ステアリングコラムをテレスコ方向に移動させたいときは、前記第1のモータと前記第2のモータとを駆動して、前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを同一方向に移動させればよいので、前記軸やリンク部材の配置が簡素化され、コンパクトな構成を提供できる。更に本発明によれば、例えばチルト・テレスコ駆動の際、2つのモータを同時に駆動するため、各モータへの負担を軽減でき、モータの小型化も可能となる。
なお、本明細書中、「テレスコ方向」とはステアリングシャフトの軸線方向をいい、「チルト方向」とは、それに交差する方向(特に上下方向)をいうものとする。更に、前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを、任意パターンの組合せで移動させることにより、所望の方向・速度で、前記ステアリングホイールを移動させることも可能である。又、各種伝達機構を用いて、前記第1のモータと前記第1の軸、及び前記第2のモータと前記第2の軸の角度や位置関係を変え、前記駆動ユニットを最適形状にしたり、周辺自動車部品との配置を最適化することも可能である。
以下、本発明の実施の形態に係るチルト ・テレスコピック式の電動式ステアリングコラム装置を図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の斜視図であり、図2は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の側面図であり、図3は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の下面図であり、図4は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の上面図である。
筒状のコラム本体1は、その下端において軸線方向沿って延在する長孔1a内に挿通されたボルトLBに対して揺動可能に、不図示の車体に固定されたロワーブラケット3を介して不図示の車体に取り付けられるようになっている。駆動ユニットDUの筐体10は、アッパブラケット2を介して不図示の車体に取り付けられるようになっている。図4に示すように、アッパブラケット2は、不図示の車体に固定された離脱プレート4に対して離脱可能に取り付けられている。また図2,3に示すように、アッパブラケット2と筐体10とは、折り曲げられたエネルギ吸収プレート5を介して連結されている。コラム本体1内には、ステアリングホイールSW(図1)と操舵機構(不図示)とを連結するステアリングシャフトSが挿通され、不図示のベアリングにより回転自在に支持されている。
図5は、アッパブラケット2をボルト止め又は溶接で取り付けた状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図であり、図6は、アッパブラケット2を取りはずした状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図である。図6において、筐体10の一端には、第1のモータ11と第2のモータ21とが固定されている。第1のモータ11の回転軸は、不図示のカップリング(又は減速機構)を介して第1のねじ軸12に連結されており、第2のモータ21の回転軸は、不図示のカップリング(又は減速機構)を介して第2のねじ軸22に連結されている。第1のねじ軸12と第2のねじ軸22とは、互いに平行に延在し、筐体10に対して不図示の軸受により回転自在に支持されている。
第1のねじ軸12には、第1のナット13が螺合している。第1のナット13は、第1のねじ軸12の回転角に応じて軸線方向に移動するようになっている。第1のねじ軸12と第1のナット13とで第1の変換機構(すべりねじ機構)を構成する。
第1のナット13には、2本のアーム片14,15の下端が枢動可能に連結されている。アーム片14,15の上端は、駆動軸30に枢動可能に係合している。アーム片14,15が、第1のリンク部材L1を構成する。
一方、第2のねじ軸22には、第2のナット23が螺合している。第2のナット23は、第2のねじ軸22の回転角に応じて軸線方向に移動するようになっている。第2のねじ軸22と第2のナット23とで第2の変換機構(すべりねじ機構)を構成する。
第2のナット23には、2本のアーム片24,25の下端が枢動可能に連結されている。アーム片24,25の上端は、駆動軸30に枢動可能に係合している。アーム片24,25が、第2のリンク部材L2を構成する。第1のリンク部材L1の両端枢動端間の距離Aは、第2のリンク部材L2の両端枢動端間の距離Aに等しくなっている(図6)。
駆動軸30の両端は、図5に示すようにガイド板31に回転可能に取り付けられている。ガイド板31は、コラム本体1の下面に取り付けられている。第1のモータ11と第2のモータ12は、不図示のスイッチを介して電力を供給され、それぞれ独立して回転可能となっている。
図7、8は、本実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の側面図であるが、図2に対して簡略化して図示している。ステアリングコラムであるコラム本体1をチルト動作させる場合、運転者のスイッチの操作により、第1のモータ11と第2のモータ12とを逆方向に回転させる。すると、第1のねじ軸12と第2のねじ軸22が、互いに逆方向に回転するため、図7の矢印に示すように、第1のナット13と第2のナット23(図7で不図示)とは、例えば近接する方向に移動する。
かかる場合、第1のナット13と第2のナット23の移動量が等しければ、第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2とが駆動軸30に対して枢動しながら接近しても、駆動軸30はステアリングシャフトSの軸線方向に移動しない。従って、ガイド板31は軸線に直交する方向にのみ押し上げられ、これによりコラム本体1は、ステアリングシャフトSと共にボルトLB回りに揺動することで、上方側へのチルト動作が行われる。尚、明らかであるが、第1のナット13と第2のナット23とが、離れる方向に移動するように、第1のモータ11と第2のモータ12とを回転させれば、下方側へのチルト動作が行われることとなる。
これに対し、コラム本体1をテレスコ動作させる場合、運転者のスイッチの操作により、第1のモータ11と第2のモータ12とを同一方向に回転させる。すると、第1のねじ軸12と第2のねじ軸22が、互いに同一方向に回転するため、図8の矢印に示すように、第1のナット13と第2のナット23(図8で不図示)とは一体で、例えばステアリングホイール側に移動する。
かかる場合、第1のナット13と第2のナット23の移動量が等しければ、第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2とは、その姿勢(傾き)を維持したまま移動するため,駆動軸30に対する相対位置関係は不変であり、従ってガイド板31は押し上げ又は押し下げられることなく軸線方向にのみ移動する。これにより、コラム本体1は、ボルトLBが長孔1aに沿って移動し、それと共にステアリングシャフトSが伸長することで、例えば運転者側(車両後方側)へのテレスコ動作が行われる。尚、明らかであるが、第1のナット13と第2のナット23とが、運転者から遠ざかる方向に移動するように、第1のモータ11と第2のモータ12とを回転させれば、車両前方側へのテレスコ動作が行われることとなる。
更に、明らかであるが、第1のナット13と第2のナット23の移動量や速度を異なるように調整して駆動すれば、任意の方向へのチルト及びテレスコ動作を複合的に行うことができる。また、第1のナット13や第2のナット23の移動量や速度を前記センサにより検出し、その信号をもとにモータへの駆動信号を制御すれば、チルトおよびテレスコの動作もしくは前記複合動作をより安定させることができ望ましい。
次に、衝撃吸収動作について説明する。車両の衝突時に、慣性で前方に移動する運転者の体がステアリングホイールSW(図1)に衝突し、所謂2次衝突が生じた場合、ステアリングホイールSWからの衝撃は、ステアリングシャフトS、コラム本体1,ガイド板31、リンク部材L1,L2、ナット13,23,ねじ軸12,22、筐体10という順序で、アッパブラケット2に伝達される。
アッパブラケット2と離脱プレート4とは、ステアリングシャフトSの軸線方向に所定値以上の力が作用した場合には係脱するようになっているので、衝撃力を受けたアッパブラケット2は、離脱プレート4即ち車体から離脱する。このとき、衝撃吸収装置としてのエネルギ吸収プレート5は、アッパーブラケット2に支持されているため、アッパー側固定ボルト(図示せず)との間で折り曲げ位置が変位し、その際にエネルギを吸収するようになっている。ここで、ロアブラケット3は、車体に固定されたままであるが、コラム本体1は長孔1aに沿って車両前方へ移動が可能であるため、運転者が受ける衝撃を緩和できる。尚、衝撃吸収装置はプレートのみならず、ワイヤー等のエネルギ吸収部材から構成されていても良い。アッパブラケット2の車体への取り付けをより強固にするためには アッパブラケット2とロアブラケット3を結合するか、もしくは筐体10の一部を延長してロアブラケット3と結合するとよい。結合部は衝突時に離脱できるようにしておくことが望ましい。
本実施の形態によれば、コラム本体1をチルト及びテレスコ方向に駆動する装置を駆動ユニットDUとして設けているので、コンパクトな構成を提供できる。又、駆動ユニットDUに平行なねじ軸12,22を設けており、更に第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2の上端における駆動軸30に枢動可能に取り付けられ同一の枢動軸線回りに枢動可能となるようにしたので、チルト・テレスコ動作の作用点が1点に集約され、これをガイド板31を介してコラム本体1に取り付けることで、簡素且つコンパクトな構成を実現できる。ガイド板31無しで、リンクの一端(駆動軸30)を直接コラム本体1に連結しても良い
本実施の形態において、ねじ軸12,22の双方に、回転方向及び回転角度をそれぞれ検出するセンサを設けることができる。例えば、運転者がシートに座り、イグニッションキーを差し込んだ状態で、第1のモータ11と第2のモータ12とを駆動して、ステアリングホイールを最適なチルト・テレスコ位置にしたものとする。ここで、運転者がイグニッションキーを抜き出すと、車両は運転者が降車すると判断し、乗降を妨げないようにステアリングホイールを所定の待機位置へと駆動する。このとき、センサはねじ軸12,22の回転方向及び回転角度を検出して、その値(又はステアリングコラムの位置に対応する換算値でも良い)不揮発性のメモリに記憶する。その後、運転者が再度乗車してイグニッションキーを差し込めば、メモリに記憶された回転方向及び回転角度が読み出され、それに基づいてねじ軸12,22が元の回転位置になるまで第1のモータ11と第2のモータ12とを退避動作時とは逆に駆動する。これにより、ステアリングホイールが元のチルト・テレスコ位置に復帰することとなる。尚、イグニッションキーを差し込むことなくエンジンを始動可能な車両の場合、例えばエンジンスタートボタンをオンしたことに応じて、ステアリングホイールを最適なチルト・テレスコ位置へと変位させ、エンジンスタートボタンをオフしたことに応じて、ステアリングホイールを待機位置へと変位させることもできる。
図9(a)は、上述した実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の主要部断面図であり、図9(b)は、図9(a)の構成を矢印IXB方向に見た図である。ここで、図9(a)に示すように、不図示のステアリングホイールを介して、ステアリングシャフトSに、その軸線に対して斜めの方向に力(F)が付与される場合がある。その分力は、コラム本体1の下部に取り付けられたガイド板31から、駆動軸30及びリンク部材L1,L2を介してナット13,23へと伝達され、更にねじ軸12、22に伝達される。
ここで、ねじ軸12、22が軸径にくらべ軸長が大きい場合、曲げ剛性が低くなるので、それに応じてたわみが大きくなる。また、リンク部材L1、L2(リンク片14、24)と、ナット13、23の作用点が、ねじ軸12,22の中心よりオフセット量ΔだけオフセットしているとモーメントMが生じ、かつ結合剛性が低いとモーメントMによりナット13、23が軸回りにわずかに回転してしまう場合もあり(図9(b)参照)、これも剛性低下やガタ感を招く要因となる。かかる不具合は、リンク部材L1,L2にてリンク片15とリンク片25を省いて、リンク片14とリンク片24だけにした場合は特に顕著となる。そこで、以下に述べる実施の形態では、第1のねじ軸11に平行に、ナット113をガイドするガイドレール部191を設けることとする。尚、第2のねじ軸12に平行に、もう一つのナットをガイドする別なガイドレール部を設けているが、同様な構成であるので図示及び説明を省略する。
図10は、本実施の形態における筐体110の側面周辺を示す図である。図11は、本実施の形態で用いるナット(ナット部材ともいう)113及び駒部材116の斜視図である。図10において、筐体110の側面には、矩形状の開口110aが形成されており、その上面と下面(互いに平行)とがガイドレール部191を構成する。筐体110は、側面以外は、上述した実施の形態と同様な形状を有する。
図11において、ナット113から雌ねじ溝の軸線に直交する方向で水平に支持軸113aが伸びている。支持軸113aは、リンク部材L1を支持する根元側の円筒部113dと、先端に向かうにつれて小径となるテーパ外周面113bを有し、先端中央にねじ孔113cを形成している。一方、樹脂製の駒部材116は、互いに対象な形状をした上半部116aと下半部116bとを有する。別体である上半部116aと下半部116bは、それぞれテーパ内周面116c、116dを有する。ガイドレール部191と駒部材116とでガイド手段を構成する。
図10に示すように、テーパ外周面113bに対してテーパ内周面116c、116dを対応させるようにして、支持軸113aに駒部材116が取り付けられ、平ワッシャ117及びウェーブワッシャ118に挿通されボルト119を、ねじ孔113cに螺合させることで、駒部材116の抜け止めが図られると共に、締め付け度合いによって支持軸113に対する駒部材116の位置が変わり、上半部116aと下半部116bの張り出し量(上下方向離隔量)が変化する。かかる状態では、駒部材116の上半部116aは、ガイドレール部191の上面に対向し、駒部材116の下半部116bは、ガイドレール部191の下面に対向しているため、ガイドレール部191と駒部材116との面圧の調整を、ボルト119の締め込み量で調整できる。なお、ボルト119には長期使用や振動などにてゆるまないように、ゆるみ止め機構を設けておくことが好ましい。
図9において、ステアリングシャフトSに、その軸線に対して斜めの方向に力(F)が付与された場合にも、リンク部材L1を介してナット113へと伝達された分力を、駒部材116がガイドレール部191に対して当接することで、ガタなく支持することが出来、第1のねじ軸12の撓みが抑制される。又、図14に示すように、ナット113にモーメントMが付与された場合にも、駒部材116がガイドレール部191に当接することで、モーメントMに抗することが出来、運転者に違和感を与えることが抑制される。同様な動作は、第2のねじ軸側においても行われる。
図12は、変形例にかかる駒部材を示す図である。本変形例にかかる駒部材116’は、射出成形等により一体的に形成されており、より具体的には、上半部116aと下半部116bとを、両側面側で、曲がった板状の連結部116e、116fにより連結している。このようにすれば、上半部116aと下半部116bとの分離が抑制され、組付性に優れることとなる。
又、ガイドレール部191に対して組み付けたとき、ナットの移動ストロークの末端で、図13に示すように、上半部116aと下半部116bが当接する前に、連結部116eが矩形状の開口110aの側部に当接し、衝撃を吸収するダンパ又はソフトストッパの機能を発揮する。射出成形等により連結部116e、116fを形成すると、安価で安定した特性を得やすいという利点がある。
さて、このようにガイドレール部191を設け、コラム本体にかかる負荷の一部を支持する場合、チルト・テレスコ調整の際には滑らかな摺動を確保する必要があるが、通常の運転時にはしっかりと固定されなければならず適度な面圧が必要である。従って、滑らかな摺動を確保するために、ガイドレール部191の摺動面はグリースや油で潤滑することが好ましい。しかしながら、長期間、高頻度使用した場合、ガイド部111や駒部材の接触面が磨耗してしまう可能性がある。さらに塵埃などが侵入すると、摺動面の磨耗が加速する可能性もある。または、駒部材116の経時変化・温度変化・駒部材116への負荷などにより、ガイドレール部191と駒部材116との間にすきまが生じる可能性がある。このようにして、ガイドレール部191と駒部材116の間にすきまが生じると、コラム本体の剛性が低下するのみならず、運転者がステアリングホイールを操作する際にガタを感じてしまう。
しかしながら、上述した実施の形態では、例え磨耗や変形によりガタが生じても、駒部材116は、ウェーブワッシャ118により支持軸113aの根元側に付勢されており、ナット113側に向かってほぼ一定の予圧力が常に作用しているので、当接し合うテーパ面同士の作用により、駒部材116は、上半部116aと下半部116bとが離隔するように力を受け、常にガイドレール部191と一定の面圧を保てることとなる。このような機構により、上述したようなガタが生じることがなく安定した状態で剛性を保つことが出来、かつ運転者がガタを感じることも無い。ウェーブワッシャの代わりに、コイルスプリングやO−リング等を用いても良い。
尚、反対側のナットにも、同一の機構を対称的に配置しているが、ここでは説明が冗長するので記述を割愛する。このように同一の機構を対称的に配置すると、コラム本体にかかる負荷を二分できるので、バランス良く剛性向上を図れるので好ましい。
図15は、変形例にかかるナットを示す斜視図であり、図16は、雌ねじ溝の軸線方向にナットを見た図である。本変形例においては、支持軸と駒部材とを一体化している。より具体的には、ナット113’の支持軸113a’は、円筒部113d’と、その先端に形成された角筒状のスライダ部113e’とを有している。スライダ部113e’の上下面は、ガイドレール部191に対向する。スライダ部113e’から円筒部113d’まで、中央開口113f’が形成されており、更にこの中央開口113f’の軸線を通るようにして水平方向に延在するスリット113g’が形成されている。中央開口113f’の入口側には、奥に進むにつれて縮径したテーパ内周面が形成され、中央開口113f’の底部近傍には雌ねじが形成されている。ここでは、スライダ部113e’とガイドレール部191とでガイド手段を構成する。
図16に示すように、ボルト119’は、先端側に雄ねじ部119a’を有し、頭部側にテーパ外周面119b’を有する。ボルト119’を、中央開口113f’に挿通し、雄ねじ部119a’を雌ねじ部に螺合させて締め上げると、テーパ外周面119b’が中央開口113f’のテーパ内周面を押し広げ、スリット113g’が開くように変形する。これによりスライダ部113e’とガイドレール部(不図示)のガタを除去し、面圧の調整を行うことができる。
図17は、更に別な変形例を示す図である。本変形例のボルト119”は、図17(a)に示すように、ストレートな軸部119c”を有している。その代わりに、ボルト119”の軸部119c”には、テーパ外周面120aを有するカラー120が装着される(図17(b))。このとき、ボルト119”の頭部と、カラー120との間には、ウェーブワッシャ118が配置されると好ましい。カラー120を装着したボルト119”を、図15,16に示すナット113’の中央開口113f’に挿入することで、同様な効果を得ることができる。
図18は、更に別な変形例を示す断面図であり、図19は、別な変形例の斜視図である。本変形例において、ナット113”は、先端にねじ部を形成した支持軸113a”の上方にねじ軸線に平行な斜面113h”を形成し、支持軸113a”の下方にねじ軸線に平行な斜面113i”を形成している。支持軸113a”には、駒部材116”、平ワッシャ117,ウェーブワッシャ118が挿通され、更に支持軸113aの先端のねじ部に、ロックナット130,131が螺合している。
駒部材116”は、くさび状の部材であり、支持軸113a”が挿通される開口の上方には、ナット113”側を向いた斜面116h”を形成し、また開口の下方には、ナット113”側を向いた斜面116i”を形成している。一方、ナット113”と駒部材116”との間に挟持される筐体110”の開口110a”は、ナット113”の斜面113h”に対応して、上内側斜面111a”を形成し、ナット113”の斜面113i”に対応して、下内側斜面111b”を形成し、駒部材116”の斜面116h”に対応して、上外側斜面111c”を形成し、駒部材116”の斜面116i”に対応して、下外側斜面111d”を形成している。斜面111a”〜111d”がガイドレール部を構成する。
本変形例によれば、ロックナット130,131のロック位置を調整することで、ウェーブワッシャ118による所定の予圧にて、ナット113”の斜面113h”と、上内側斜面111a”とが押圧され、ナット113”の斜面113i”と、下内側斜面111b”とが押圧され、駒部材116”の斜面116h”と、上外側斜面111c”とが押圧され、駒部材116”の斜面116i”に対応して、下外側斜面111d”とが押圧されるので、これによりガタを排除した状態で、ナット113”のスムーズな動作を確保している。なお、図18,図19に示す実施例は、図10〜図17に示す実施例と異なり、上下左右方向にナットの動きを拘束できるため、ガイド部をナット側面側だけでなくナットの上または下に位置させることができる。
図20は、別な実施の形態にかかるステアリングコラム装置の側面図であり、図21は、分解した駆動ユニットDUの断面斜視図であり、図22は、駆動ユニットDUを図20のXXII-XXII線で切断して矢印方向に見た図である。本実施の形態は、駆動ユニットDUをコラム本体1の上方に配置しており、車両の衝突時にコラム本体1と運転者の膝との干渉を回避しやすい構成となっている。
図22において、アルミ製の六角筒状の筐体210は、ブラケットBKTにより、不図示の車体に固定されている。筐体210内には、ねじ軸212、222が平行して延在しており、不図示のモータによりそれぞれ独立して回転駆動されるようになっている。筐体210内において、ねじ軸212,222にそれぞれ挿通されるようにして、ナット213,223が移動可能に配置されている。筐体210は、図21に示すように、対向する端部から中央まで平行してそれぞれ延在するスリット210a、210bを形成している。従って、スリット210a、210bの間の中央領域210cは、変位しやすい形状となっている。スリット210a、210bを通って、リンク部材L1,L2が筐体210の下方に延在し、コラム本体1に連結されている(図22参照)。尚、駆動ユニットDUの動作については、上述した実施の形態と同様であるため説明を省略する。
ナット213の支持軸213aは、ナット223側に突き出しており、リンク部材L1を支持する根元側の円筒部213dと、先端側の上斜面213hと下斜面213iとを有している。又、ナット223の支持軸223aは、ナット213側に突き出しており、リンク部材L2を支持する根元側の円筒部223dと、先端側の上斜面223hと下斜面223iとを有している。尚、ナット213,223の下面に、スリット213s、223sを設けることで、ナット213,223とねじ軸212,222との接触面圧を一定に保ったり、ガタを排除する機能を持たせることができる。
筐体210の天井面には、ガイドレール部291がねじ軸212,222に沿って延在しており、筐体210の底面には、対向部材216がねじ軸212,222に沿ってガイドレール部291と同じ長さで延在している。ガイドレール部291は、下方に向かうにつれて接近する一対の斜面211a、211bを有しており、対向部材216は、上方に向かうにつれて接近する一対の斜面214a、214bを有している。
図22に示すように、組み付けたときに、ガイドレール部291の斜面210aは、ナット213の上斜面213hに対向し、斜面210bは、ナット223の上斜面223hに対向する。一方、対向部材216の斜面216aは、ナット213の下斜面213iに対向し、斜面216bは、ナット223の下斜面223iに対向する。
ガイドレール291と対向部材216は、等間隔に配置された筐体210に取り付けられた複数(ここでは4本)のボルトBにより上方から貫通されている。ボルトBの下端は、中央領域210cを通過した後、ウェーブワッシャ218を通してナット219により固定されている。従って、ウェーブワッシャ218の予圧により、中央領域210cが上方に変位し、対向部材216を上方に押し上げるので、対向部材216の斜面216aが、ナット213の下斜面213iを押圧し、斜面216bが、ナット223の下斜面223iを押圧し、更に、ナット213の上斜面213hがガイドレール部291の斜面211aを押圧し、ナット223の上斜面223hがガイドレール部291の斜面211bを押圧する。これによりガタを排除した状態で、ナット213,223のスムーズな動作を確保している。
本実施の形態においては、ナット213,223は、支持軸213a、223aと反対側の面をテーパ面213t、223tとし、これを筐体210のテーパ状側面210c、210dにそれぞれ当接させており、バックアップガイドとしてナット213,223の移動を案内するようにしている。又、ねじ軸212,222が横方向に力を受けた場合でも、ナット213,223のテーパ面213t、223tが、筐体210のテーパ状側面210c、210dに支持されているので、ねじ軸212,222の撓みを抑えることができる。
また図20において、筐体210の両端は、その外周面を囲うようにして蓋部材241,242により遮蔽されており、バックアップガイドが力を受けたときにも、筐体210の両端が開く方向に変形することを抑制している。蓋部材241,242は、ねじ軸212,222を支持する軸受(不図示)を内包している。又、蓋部材242に隣接してギヤボックス243が形成され、その内部の減速機構を介してモータ211,221の動力をねじ軸212,222に伝達可能としている。
なお、各リンク部材L1,L2の回転部にはブッシュを入れることが好ましく、例えば図22に示すように、ナット213、223の支持軸213a、223aとリンクL1,L2の回転部に、ブッシュBS1、BS2を設けている。他の回転部も同様である。またナット213、223、ガイドレール部291、対向部材216、バックアップガイド(テーパ状側面210c、210d)との各接触面はグリースや油にて潤滑することが好ましく、さらに低摺動材をコーティングしたり、樹脂パッド(不図示)を挿入するとさらにナット213,223の動きが安定するので好ましい。
以上、実施の形態を参照して本発明を詳細に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜変更、改良可能であることはもちろんである。例えば、両ねじ軸の螺旋溝巻き方向を逆にすれば、モータの回転方向を同一方向とすることでテレスコ駆動を実現し、逆方向とすることでチルト駆動を実現できる。更に、すべりねじ機構の代わりにボールねじ機構を用いることもできる。
本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の斜視図である。 本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の側面図である。 本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の下面図である。 本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の上面図である。 アッパブラケット2をボルト止め又は溶接で取り付けた状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図である。 アッパブラケット2を取りはずした状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図である。 本実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の側面図であり、チルト時の状態を示している。 本実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の側面図であり、テレスコ時の状態を示している。 変形例にかかる電動式ステアリングコラム装置の主要部断面図である。 本実施の形態における筐体110の側面周辺を示す図である。 本実施の形態で用いるナット(ナット部材ともいう)113及び駒部材116の斜視図である。 変形例にかかる駒部材を示す図である。 変形例にかかる駒部材116’の動作時の状態を示す図である。 本変形例にかかるガイドレール部周辺の断面図である。 変形例にかかるナットを示す斜視図である。 雌ねじ溝の軸線方向にナットを見た図である。 更に別な変形例を示す図である。 更に別な変形例を示す断面図である。 別な変形例の斜視図である。 別な実施の形態にかかるステアリングコラム装置の側面図である。 駆動ユニットDUの断面斜視図である。 駆動ユニットDUを図20のXXII-XXII線で切断して矢印方向に見た図である。
符号の説明
1 コラム本体
1A アウターコラム
1B インナーコラム
1a 長孔
2 アッパブラケット
3 ロワーブラケット
4 離脱プレート
5 エネルギ吸収プレート
10、110、210 筐体
11、111,211 第1のモータ
12、112,212 第1のねじ軸
13、113、213 第1のナット
14,15 アーム片
21、121,221 第2のモータ
22、122,222 第2のねじ軸
23、123,223 第2のナット
24,25 アーム片
116 駒部材
191、291 ガイドレール部
30 駆動軸
31 ガイド板
BRG 軸受
L1 第1のリンク部材
L2 第2のリンク部材
DU 駆動ユニット
LB ボルト
S ステアリングシャフト
S1 アッパ側シャフト
S2 ロア側シャフト
SW ステアリングホイール

Claims (7)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、チルト方向及びテレスコ方向に対して位置調整可能に駆動する電動式ステアリングコラム装置において、
    車体に対して取り付けられた第1のモータと、
    前記第1のモータに連結された第1の軸と、
    前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第1のリンク部材と、
    前記第1の軸に螺合し且つ前記第1のリンク部材の他端に連結され、前記第1の軸の回転に応じて軸線方向に移動する第1のナット部材と、
    前記第1のナット部材の軸線方向移動をガイドする第1のガイド手段とを有することを特徴とする電動式ステアリングコラム装置。
  2. 前記第1のガイド手段は、前記車体側に固定されたガイドレール部と、前記ガイドレール部に沿って前記ナットと共に移動する駒部材とを有し、前記駒部材は前記ガイドレール部に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の電動式ステアリングコラム装置。
  3. 前記駒部材は、前記ガイドレール部の延在方向に交差する方向に押圧されることにより、前記ガイドレール部に向かって付勢されることを特徴とする請求項2に記載の電動式ステアリングコラム装置。
  4. 前記駒部材は、前記ガイドレール部の延在方向に交差する方向に押圧されることにより、前記ガイドレール部に対する相対移動方向に突出することを特徴とする請求項2又は3に記載の電動式ステアリングコラム装置。
  5. 前記第1のナット部材と前記駒部材のうち少なくとも一方にテーパ部が設けられ、前記ナット部材と前記駒部材とを前記テーパ部を介して取り付けたときに、前記テーパ部により前記駒部材は付勢されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電動式ステアリングコラム装置。
  6. 前記第1のナット部材は、前記第1のリンク部材を支持する支持軸を有し、前記駒部材は前記支持軸に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電動式ステアリングコラム装置。
  7. 前記車体に対して取り付けられた第2のモータと、
    前記第1の軸に並行し、前記第2のモータに連結された第2の軸と、
    前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第2のリンク部材と、
    前記第2の軸に螺合し且つ前記第2のリンク部材の他端に連結され、前記第2の軸の回転に応じて軸線方向に移動する第2のナット部材と、
    前記第2のナット部材の軸線方向移動をガイドする第2のガイド手段と、を有し、
    前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを逆方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはチルト方向又はテレスコ方向に移動可能となっており、
    前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを同一方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはテレスコ方向又はチルト方向に移動可能となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電動式ステアリングコラム装置。
JP2007145404A 2006-12-13 2007-05-31 電動式ステアリングコラム装置 Pending JP2008296747A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007145404A JP2008296747A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 電動式ステアリングコラム装置
PCT/JP2007/074061 WO2008072711A1 (ja) 2006-12-13 2007-12-13 電動式ステアリングコラム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007145404A JP2008296747A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 電動式ステアリングコラム装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008296747A true JP2008296747A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40170669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007145404A Pending JP2008296747A (ja) 2006-12-13 2007-05-31 電動式ステアリングコラム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008296747A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187973A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
JP2019104368A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187973A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
JP2019104368A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1905664A2 (en) Electrically adjustable telescopic steering apparatus
JP5076908B2 (ja) ステアリングコラム装置
JP4325403B2 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
WO2009157291A1 (ja) 車両用シートのパワースライド装置
US8434788B2 (en) Length adjustable steering column module for a motor vehicle
JP2008051233A (ja) ステアリング装置
JP2006298271A (ja) 車両用パワーシートスライド装置
JP2005104180A (ja) ステアリングコラムのガタ防止構造
JP2009248703A (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP2008296747A (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP5082913B2 (ja) 電動チルト式ステアリング装置
JP5338844B2 (ja) 電動式ステアリング装置
JP7374406B2 (ja) 車両のステアリング装置
WO2008072711A1 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP5110352B2 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP2009120133A (ja) ステアリング装置
JP5076383B2 (ja) ステアリング装置
JP4483459B2 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP2008290491A (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP2014015120A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5163862B2 (ja) ステアリングコラム装置
JP5105233B2 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
KR102612219B1 (ko) 레일 스토어블 전동 컬럼
KR102524793B1 (ko) 자동차용 틸팅-텔레스코픽 스티어링 컬럼
JP5970991B2 (ja) 電動パワーステアリング装置