JP2008293605A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】SOI基板上のフローティングボディ型トランジスタから構成されるDRAMセルにて、ビット線が選択された際、選択された選択メモリセル以外にこのビット線に接続された非選択メモリセルからの情報電荷の消失を抑制する半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】本発明の半導体記憶装置は、フローティングボディ型の電界効果トランジスタとキャパシタからなるメモリセルと、電界効果トランジスタが接続されるビット線と、ビット線をプリチャージするプリチャージ手段と、ビット線の電位を増幅して保持するセンスアンプと、ビット線及びセンスアンプ間に介挿され、選択的に接続処理を行うスイッチ手段と、プリチャージ手段、センスアンプ、スイッチ手段を制御する制御部とを有し、制御部が、メモリセルに対してデータの読書きを行う期間以外、プリチャージ手段にビット線のプリチャージを行わせ、スイッチ手段にてセンスアンプとビット線とを切り離す。
【選択図】図1
Description
上記SOI基板を用い、埋め込み絶縁膜上のシリコン層に形成したMOSトランジスタ(フローティングボディ型トランジスタ)のチャネル領域に相当する部分をフローティングボディにて形成し、ここにデータとしての電荷を蓄積するようにしたFBC(Floating Body Cell)メモリセルを有する半導体記憶装置が開発されている。
その後、ビット線電位が「L」レベルに遷移する瞬間において、寄生バイポーラ動作によるリーク電流が流れ、キャパシタに蓄えたデータとしての電荷(情報電荷)が失われ、データが消失する誤動作を引き起こす現象が報告されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。
上述した中間電位にビット線をプリチャージする構成において、DRAMセルのアクセストランジスタにフローティングボディ型を適用した場合、比較的長い時間アクセスされなかったビット線がアクセスされた際、ビット線が中間電位から「L」レベルの電位に遷移した瞬間に、このビット線に接続されている他の非選択メモリセルに蓄積されている情報電荷が失われるという問題がある。
この閾値電圧の低下により、アクセストランジスタのサブスレッショルドリーク電流が増加し、非選択メモリセルに蓄積されている情報電荷が失われるという問題がある。
そして、上記情報電荷が失われるという問題を解決するため、MOSトランジスタのボディに蓄積される電荷を排出(放電)させるボディリフレッシュモードを供えたDRAMが開示されている(例えば、特許文献1参照)
また、このボディリフレッシュのための専用電源が必要となり、チップサイズを縮小することが重要であるのに反し、チップ面積が一層増加してしまうという問題がある。
また、通常のリフレッシュ動作に加え、ボディリフレッシュを行う必要があるため、DRAMセルへのアクセスが禁止されるビジーレートが増加してアクセスタイムに影響を及ぼすとともに、標準仕様から外れて他のDRAMとの互換性がなくなるという問題がある。
しかしながら、ページモードアクセス期間において、数10μs〜数100μsの間に選択されたビット線が「H」レベルの電位を維持する場合がある。
このため、ページモードアクセス期間の終了時において、ビット線が「L」レベルの電位にプリチャージされる瞬間に、プリチャージされるビット線に接続されている非選択メモリセルに蓄積されている情報電荷が失われるという問題を解決することができない。
そして、プリチャージコマンドが入力されると、スイッチ手段は再びローカルビット線とグローバルビット線とを接続し、センスアンプが保持している最終データがローカルビット線を通してメモリセルに書き戻される。その後、スイッチ手段は再びローカルビット線とグローバルビット線と切り離し、ローカルビット線はプリチャージ手段によりプリチャージされ、プリチャージ電圧にて保持されることとなる。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態による半導体記憶装置の構成例を示すブロック図である。
この図において、ビット線はフォーレデット型であり、このビット線はグローバルビット線及びローカルビット線からなる階層構造にはなっていない。
各差動ビット線対BL、/BLが相補的組み合わせであり、プリチャージ回路101、切り離しトランジスタ102、103を経由してセンスアンプ104に接続されている。各信号のタイミング制御は図示しない制御回路が行っている。
上記プリチャージ回路101及びセンスアンプ104は、各差動ビット線対毎に設けられている。
また、例えば、切り離しトランジスタ102はビット線BLに対して接続され、切り離しトランジスタ103はビット線/BLに接続されている。
ここで、ワード線WLとビット線BL(あるいはビット線/BL)との交点にはメモリセル100が配置され、ダミーワード線DWLとビット線BL(あるいはビット線/BL)との交点にはダミーメモリセル200が接続されている。
メモリセル100からのデータの読み出しは以下のように行われる。
センスアンプ104は、ワード線WL0をHレベルとして選択されたメモリセル100から、ビット線/BLに読み出されたデータを増幅する。
センスアンプセレクタ105は、センスアンプ104のいずれかを、選択YS(Yスイッチ)信号(YS0〜YS7、…)線の選択データにより選択し、共通データ線対DL、/DL(DL0、/DL0あるいはDL1、/DL1)を経由して書込み読出し回路106に伝達する。
センスアンプセレクタ105は、外部から入力されるアドレスに対応したセンスアンプ104を選択して、共通データ線対DL、/DLのデータを伝達する。
そして、センスアンプ104は、共通データ線対DL、/DLのデータの信号電圧を増幅する。このとき、制御回路は入力されたアドレスに対応したワードラインを立ち上げ(「H」レベル)とする。
ここで、各メモリセル100は、クォーターピッチ配置となっており、ワード線WLと差動ビット線対BL、/BLL のいずれか一方の交点にメモリセルが配置されている。
また、メモリセル100は、アクセストランジスタ100Aと、情報電荷蓄積用のコンデンサ(キャパシタ)100Cとから構成される。
このアクセストランジスタ100Aは、SOI基板上に形成されたプレーナ型トランジスタや、縦(ピラー)型トランジスタ等のフローティングボディ型のMOSFETから構成されている。ここで、縦型トランジスタは、SOI基板上において、ソースまたはドレインのいずれかがシリコン柱の上部に形成され、他方が該シリコン柱の下部に形成されている
ダミーメモリセル200は、メモリセル100と同様に、アクセストランジスタ及び情報蓄積用のコンデンサから構成されているが、例えば、メモリセル100に対して半分の容量のコンデンサが用いられている。また、図示しないセット回路により、常にコンデンサに「H」の情報が蓄積される。
したがって、ダミーワード線DWLにてより、ダミーメモリセル200が選択された場合、メモリセル100に対しておよそ半分の電圧レベルの信号がビット線BL(あるいは/BL)に読み出されるように構成されている。
すなわち、メモリセル100からは論理1又は0のデータに対応する情報電荷が信号として読み出され、ダミーセル200から、メモリセル100のデータ「H」レベルにて蓄積される情報電荷のおよそ半分、すなわち「H」レベルの電圧レベルに対して半分の電圧レベルの信号が読み出される。
プリチャージ回路101は、プリチャージ制御信号PCが「H」レベルになると、ビット線対をどちらもグラウンド電位0Vにプリチャージする。ここで、ビット線のプリチャージ電圧は、ビット線の振幅の最小値と同様あるいはより低い電圧に設定する。
切り離しトランジスタ102及び103は、切り離し信号TGが「L」レベルとなると、オフ状態となり、ビット線BL及びプリチャージ回路101と、センスアンプ104とを切り離す。
また、切り離しトランジスタ102及び103は、切り離し信号TGが「H」レベルになると、オン状態となり、ビット線BL及びプリチャージ回路101と、センスアンプ104とを接続する。
<メモリセル100からの「H」データ読み出し、「L」データ書き込みの動作説明>
図2は、図1の本実施形態のメモリアレイ回路の動作例を示す波形図であり、「H」データを読み出した後に、続いて「L」データを書き込む動作波形を示しいている。図2において、横軸は時刻を示し、縦軸は電圧を示し、グラウンド(接地)電位VSSが0V、VDLがビット線BL(あるいは/BL)の「H」レベル等の一般の電源電位、ワード線WLの「L」レベルがVKK、「H」レベルがVPA、切り離し信号TGの「H」レベルがVPPとなる。
すなわち、上記VKKはメモリセル100におけるアクセストランジスタ100Aがオフ状態の場合、リーク電流を抑えるための負電位として設定されており、VPA 及びVPPはそれぞれアクセストランジスタ100Aと切り離しトランジスタ102及び103とがオン状態の場合、伝達する信号電位がnチャネル型MOSトランジスタの閾値電圧Vt分降下するのを防ぐための昇圧電位である。
これにより、メモリセル100からビット線BL0及びBLS0に「H」データに対応する信号が読み出され、一方、ダミーメモリセル200からビット線/BL0、/BLS0に上記「H」レベルの電圧値に対して半分の電圧値が読み出される。そして、制御回路が切り離し信号TGを「H」レベルから「L」レベルとし、切り離しトランジスタ102及び103がオフ状態となり、ビット線対BL、/BLと、ビット線対BLS、/BLSとがセンスアンプ104から切り離される。
一方、ビット線BL0及び/BL0は、この時点においてセンスアンプ104から切り離されているので、情報電荷により変動した電位を保っている。
このとき、センスアンプ104は、共に「H」レベルにプリチャージされていた共通データ線DL0及び/DL0において、共通データ線DL0を「H」レベルのままとし、一方、共通データ線/DL0を「L」レベルに駆動し、この共通データ線の電位レベル組み合わせにより「H」データを書込み読出し回路106に伝達(出力)する。ここで、共通データ線DLが「H」レベルで共通データ線/DLが「L」レベルのとき、書き込み及び読み出しのデータを「H」データとし、共通データ線DLが「L」レベルで共通データ線/DLが「H」レベルのとき、書き込み及び読み出しのデータを「L」データとする。
一方、制御回路はプリチャージ信号PCを「H」レベルとし、ビット線対BL0、/BL0を「L」レベル、すなわち0Vに戻し、プリチャージ処理を行う。
これにより、センスアンプ104は、上記選択により起動し、接続されているビット線BLS0を「L」レベルに、一方ビット線/BLS0を「H」レベルに駆動する。
この時点において、ビット線対BL0、/BL0はセンスアンプ104から切り離された状態となっているので、プリチャージされた際の0V(「L」レベル)のまま保持されている。また、ワード線WL0が「H」レベルであるため、アクセストランジスタ100Aがオン状態となっており、メモリセル100のコンデンサ100Cにも情報電荷が蓄積されていない状態となっている。
そして、制御回路は、ワード線WL0及びDWL2を「H」レベルから「L」レベルに変化させることで、メモリセル100の選択を解除する。
また、書込み読出し回路106は、共通データ線対DL0、/DL0を「H」レベルにプリチャージする。
上述した処理により、メモリセルからのデータの読み出しに対する一連の動作が完了する。
<メモリセル100が「H」データ時のリフレッシュの動作説明>
次に、図3は、図1のメモリアレイ回路の動作波形図であり、ページモード期間中に対応する選択YS信号が「H」レベルとならず、すなわちセンスアンプ104が出力対象として一度も選択されない状態を示している。
そして、メモリセル100から読み出され、センスアンプ104に保持された「H」データが、メモリセル100に対し、そのまま再書き込みされる、いわゆるリフレッシュ動作を示している。この図において、ビット線対BL2、/BL2がこの動作を行った場合を例に示している。
すなわち、時刻t12において、メモリセル100からコンデンサ100Cに蓄積されている情報電荷が読み出される。
そして、時刻t16において、センスアンプ104に保持された「H」レベルのデータが、そのままメモリセル100に書き戻される。
すなわち、図2においては、ビット線/BL0が「H」レベルに駆動されているが、図3においてはビット線BL2 が「H」レベルに駆動されている点のみが異り、その他の動作は同様なので、その詳細な説明は省略する。
<メモリセル100からの「L」データ読み出し、「H」データ書き込みの動作説明>
時刻t21において、半導体記憶装置が外部からアクセスされ、制御回路がプリチャージ制御信号を「H」レベルから「L」レベルに変化させる。これにより、ビット線BL、/BLに対するプリチャージ動作が終了する。
そして、制御回路が切り離し信号TGを「L」とし、切り離しトランジスタ102及び103がオフ状態となり、ビット線対BL、/BLと、ビット線対BLS、/BLSとが切り離される。
一方、ビット線BL0及び/BL0は、この時点においてセンスアンプ104から切り離されているので、情報電荷により変動した電位を保っている。
一方、制御回路はプリチャージ信号PCを「H」レベルとし、ビット線対BL0、/BL0を「L」レベル、すなわち0Vに戻し、プリチャージ処理を行う。
そして、センスアンプセレクタ105は、外部から入力される書き込み先であるメモリセルのアドレスに対応した選択YS信号により、このメモリセルが接続されているビット線に対応するセンスアンプ104を選択する。
この時点において、ビット線対BL0、/BL0はセンスアンプ104から切り離された状態となっているので、プリチャージされた際の0V(「L」レベル)のまま保持されている。また、ワード線WL0が「H」レベルであるため、アクセストランジスタ100Aがオン状態となっており、メモリセル100のコンデンサ100Cにも情報電荷が蓄積されていない状態となっている。
すなわち、ページモードアクセス期間において、選択YS信号を順次変化させることにより、メモリセル100から読み出されたデータが保持されているセンスアンプ104を、順次選択することにより、連続して書き込み読み出し回路106へ、メモリセル100から読み出したデータを出力する。
この際、時刻t26において、制御回路はプリチャージ制御信号PCを「H」レベルから「L」レベルに変化させ、ビット線対BL0、/BL0を再び0V(「L」レベル)の状態にてフローティング状態する。
そして、制御回路は、切り離し信号TGを「L」レベルから「H」レベルに変化させる。
これにより、ビット線対BLS、/BLSと、ビット線対BL、/BLとが各々接続され、ビット線対BLS0、/BLS0のデータ(再書き込みされるデータ)が、ビット線対BL0、/BL0に各々伝達される。このとき、制御回路はワード線WL0及びDWL2を「H」レベルとしている。
そして、制御回路は、ワード線WL0及びDWL2を「H」レベルから「L」レベルに変化させることで、メモリセル100の選択を解除する。
また、書込み読出し回路106は、共通データ線対DL0、/DL0を「H」レベルにプリチャージする。
上述した処理により、メモリセルからのデータの読み出しに対する一連の動作が完了する。
次に、図5は、図1のメモリアレイ回路の動作波形図であり、ページモード期間中に対応する選択YS信号が「H」レベルとならず、すなわちセンスアンプ104が出力対象として一度も選択されない状態を示している。
そして、メモリセル100から読み出され、センスアンプ104に保持された「L」データが、メモリセル100に対し、そのまま再書き込みされる、いわゆるリフレッシュ動作を示している。この図において、ビット線対BL2、/BL2がこの動作を行った場合を例に示している。
すなわち、時刻t22において、メモリセル100からコンデンサ100Cに蓄積されている情報電荷が読み出される。
そして、時刻t26において、センスアンプ104に保持された「L」レベルのデータが、そのままメモリセル100に書き戻される。
すなわち、図4においては、ビット線/BL0が「L」レベルに駆動されているが、図3においてはビット線BL2 が「L」レベルに駆動されている点のみが異り、その他の動作は同様なので、その詳細な説明は省略する。
図6の表から、ワード線が「H」レベルとなるメモリセルアレイ内のビット線対BL、/BLは、メモリセルに蓄積されたデータの読出し及び再書込みの一定期間以外、「L」レベル(VSS)、すなわち0Vに固定されることがわかる。
このデータの読出し及び再書込みの一定の期間は、おおよそ10ns前後と短いため、ほとんどの期間メモリセルアレイ内のビット線対BL、/BLが0V(Vss)の状態を保っており、フローティングボディに電荷が蓄積されることが無くなり、寄生バイポーラ効果が起きたり、アクセストランジスタ100Aの閾値を低下させ、情報電荷のメモリセルにおけるコンデンサ100Cからのリークを抑制することになる。
図7から図9は本発明の第2の実施形態による半導体記憶装置(DRAMメモリセルアレイ)の構成例を示すブロック図である。
図7はメモリセルアレイの上位の概念図であり、各ビット線はシングルエンド型でグローバルビット線GBLとローカルビット線LBLとからなる階層構造になっている。
ローカルLBLにはシングルエンド入力のローカルセンスアンプLSAがそれぞれ接続されている。
メモリセルからのデータの読み出しの際、制御回路はローカルセンスアンプLSAとグローバルビット線GBLとを接続する。
これにより、ローカルセンスアンプLSAがまず最初に、ローカルビット線LBLから読み出されたデータを反転増幅し、増幅結果をグローバルビット線GBLに伝達する
そして、制御回路は、その後にローカルセンスアンプLSAとグローバルビット線GBLとを切り離す。
そして、ローカルビット線LBLに伝達されたデータが、メモリセルにおけるコンデンサ100Cに情報電荷として書き戻される。
ここで、グローバルセンスアンプGSAは、グローバルビット線GBLのデータを増幅して保持(ラッチ)すると共に、その反転データをグローバルビット線GBLへ戻す。
また、書込みの際、グローバルセンスアンプGSAは、メモリセルに対して書き込まれるデータに対応した電圧レベル(「H」レベルあるいは「L」レベル)に、グローバルビット線GBLを駆動する。
すなわち、1本のローカルビット線LBLに対し、32本のワード線(WL0〜WL32)が交差し、その全ての交点にメモリセル100が配置されている。このように、ローカルビット線LBL、ワード線WLと、メモリセルとから一つのメモリセルアレイが構成されている。
ここで、ローカルビット線LBLには、それぞれローカルセンスアンプLSAが接続されている。
メモリセル100からローカルビット線LBLに読み出されたデータの電位により、すなわちデータが「H」レベルあるいは「L」レベルであるかにより、トランジスタQ1がオン状態あるいはオフ状態となる。
制御回路が読出し転送信号RT0を「H」レベルとする期間に、トランジスタQ1がそのオン状態あるいはオフ状態に従い、グローバルビット線GBLを「L」レベルに駆動するか、あるいはプリチャージ電位の「H」レベルのままに保つ。
トランジスタQ1及びトランジスタQ2がグローバルビット線GBLと接地点との間に直列に接続され、トランジスタQ2のゲートに読出し転送信号RT0の配線が接続されており、トランジスタQ1のゲートにローカルビット線LBLが接続されている。
また、トランジスタQ4及びトランジスタQ3がグローバルビット線GBLと接地点との間に直列に接続され、トランジスタQ3のゲートがプリチャージ制御信号PC0の配線に接続され、トランジスタQ4のゲートが書き込み転送信号WT0の配線に接続されている。
インバータINV0とINV1とが互いの出力と入力とを接続して形成したラッチに、トランジスタQ5を介し、ローカルセンスアンプLSAから入力したデータを反転して保持し、トランジスタQ10のゲートに出力する。この結果、制御回路が選択YS信号YS0を「H」レベルとすることにより、トランジスタQ9がオン状態となり、共通読み出し線/RDL1にメモリセルからの読み出しデータが出力される。ここで、共通読み出し線/RDL1は図示しない読み出し回路により「H」レベルとされており、上記ラッチに保持されたデータが「H」であれば、「L」データが出力され、該ラッチに保持されたデータが「L」であれば、「H」レベルのままである。
トランジスタQ11はドレインがグローバルビット線GBLに接続され、ゲートが読み書き切り替え信号RWの配線に接続され、ソースがトランジスタQ7のソースに接続されている。
トランジスタQ5はソースがグローバルビット線GBLに接続されており、ゲートが読み書き切り替え信号RWの配線に接続され、ドレインがトランジスタQ6のドレインに接続されている。
トランジスタQ6は、ソースがVDLの配線に接続され、ゲートがプリチャージ信号/PCGの配線に接続され、ドレインが上記ラッチの入力に接続されている。
トランジスタQ8は、ドレインが共通書き込み線WDL1に接続され、ゲートが選択YS信号YS0の配線に接続されている。
トランジスタQ9は、ドレインが共通読み出し線/RDL1に接続され、ゲートが選択YS信号YS0の配線に接続され、ソースがトランジスタQ10のドレインに接続されている。
トランジスタQ10は、ゲートが上記ラッチの出力及びトランジスタQ7のソースに接続され、ソースが接地されている。
これにより、読み書き切り替え信号RWが「L」レベルとなることで、トランジスタQ11がオフ状態、トランジスタQ5がオン状態となり、プリチャージ信号/PCGが「L」レベルとなることで、トランジスタQ6がオン状態となる。
トランジスタQ6がオン状態となることにより、ラッチに「H」レベルのデータがラッチされるとともに、グローバルビット線GBLが「H」レベルにチャージされる。
これにより、トランジスタQ11及びQ7がオフ状態となり、グローバルビット線GBLがラッチ出力のみにより「H」レベルに保持された状態になる。
そして、ローカルセンスアンプLSAが起動することにより、出力される「H」レベルあるいは「L」レベルの出力データにより、グローバルビット線GBLが駆動される。
このとき、読み出し転送信号RT0が「H」レベルとなっており、ワード線により選択されたメモリセルの情報電荷により変位したローカルビット線LBLの電位をローカルセンスアンプLSAが反転増幅し、この反転増幅されたデータにより、上述したようにグローバルビット線GBLの電位を変化させて、メモリセルに記憶されていたデータを、グローバルセンスアンプGSAに対して出力する。
そして、上述した状態において、制御回路が書き込み信号WEを「H」レベルとし、選択YS信号YS0を「H」レベルとし、トランジスタQ7及びQ8をオン状態とする。
このように選択されたグローバルセンスアンプGSAに対し、共通書き込み線WLD0及びWLD1のデータが入力され、メモリセルアレイにおける入力されたアドレスに対応したメモリセルに対する書込みが発生する。
そして、再書込み及びセル選択解除フェーズが開始されると、制御回路は書込み転送信号WT0を「H」レベルとする。
なお、本実施形態においては、選択YS信号YS0により、2個のグローバルセンスアンプGSAが選択されるため、同時に2ビットのデータ、すなわち2つのメモリセルに対し、データの読出し、書込みが行われる構成である。
ワード線WLが選択されないメモリセルアレイにおいて、このメモリセルアレイに属するローカルビット線LBLとローカルセンスアンプLSAは常に非選択状態とされる。
この時、図8から判るように、グローバルビット線GBLとローカルビット線LBLとは、トランジスタQ2及びQ4が制御回路によりオフ状態とされることで切り離された状態となっている。
また、ローカルビット線LBLは、トランジスタQ3がデータの読み出し及び書き込み以外において、トランジスタQ3が制御回路によりオン状態に制御され、「L」レベルの電位とするプリチャージ処理が行われることにより、第1の実施形態と同様に常に0V(「L」レベル)にプリチャージされた状態となっている。
このアクセストランジスタは、SOI基板に形成されたプレーナ型トランジスタや、縦(ピラー)型トランジスタ等のフローティングボディ型のMOSFETからなる。
<メモリセル100からの「H」データ読み出し、「L」データ書き込みの動作説明>
図10は、図8の本実施形態のメモリアレイ回路の動作例を示す波形図であり、「H」データを読み出した後に、続いて「L」データを書き込む動作波形を示しいている。図10において、横軸は時刻を示し、縦軸は電圧を示し、グラウンド(接地)電位VSSが0V、VDL がビット線LBLあるいはGBLの「H」レベル等の一般の電源電位、ワード線WL及び書き込み転送信号WTの「L」レベルがVKK、「H」レベルがVPA、切り離し信号TGの「H」レベルがVPPとなる。ここで、上記VKKは負の電位であり、上記VPA及びVPPはVDLを昇圧した電位である。
また、上記アクセストランジスタ100A及びトランジスタQ4と、グローバルセンスアンプGSA及びグローバルビット線GBLを接続する際に、nチャネル型のMOSトランジスタのオン時において伝達される信号の電位が閾値電圧Vth分低下するのを防止するため、VPA及びVPPは、それぞれ信号電位を電源電圧より閾値電圧分高くするために昇圧した電圧となっている。
これにより、ローカルビット線LBL及びグローバルビット線GBLに対するプリチャージ動作が終了し、ローカルビット線LBLが0Vの電位でフローティング状態となり、グローバルビット線GBLが「H」レベルの電位を保持した状態となる。
これにより、アクセストランジスタ100A及びトランジスタQ2がオン状態となり、メモリセル100のコンデンサ100Cに蓄積された情報電荷により、ローカルビット線LBLの電位が変化する。
ここで、「H」のデータを蓄積した際に、ローカルビット線LBLの電位を、プリチャージされた「L」レベルから、トランジスタQ1の閾値電圧Vthを超える容量に、予め、コンデンサ100Cの容量を、設定しておく。
このため、グローバルビット線GBLの電位は、オン状態となっているトランジスタQ1及びQ2を介して接地電圧VSS へ、すなわち「L」へ駆動される(低下する)。
これにより、トランジスタQ2がオフ状態となり、ローカルビット線LBLとグローバルビット線GBLとが切り離される。
こ時点において、ローカルビット線LBLのデータがグローバルビット線GBLに伝達され、インバータINV1及びINV2からなるラッチに、トランジスタQ5のソース側が「L」レベル、トランジスタQ10のゲート側が「H」レベルとしてデータが保持された状態となっている。これにより、トランジスタQ10はオン状態となっている。
これにより、トランジスタQ3がオン状態となり、ローカルビット線LBLがトランジスタQ3を介して接地点に接続され、「L」レベルの電位にプリチャージされ、再び0Vとなる。
そして、制御回路は、選択YS信号YS0を「L」レベルから「H」レベルに変化させる。
これにより、トランジスタQ9がオン状態となり、「H」レベルにプリチャージされていた共通読み出し線/RDL1 が、トランジスタQ9及びトランジスタQ10を介して接地点に接続され、「L」レベルに遷移(駆動)されて、図示しない書き込み読み出し回路から「H」レベルのデータが出力される。
これにより、トランジスタQ5がオフ状態となり、トランジスタQ11がオン状態となることにより、グローバルビット線GBLが読み出されたデータと同様の「H」レベルに変化する(駆動される)。
このとき、ローカルビット線LBLは、トランジスタQ4がオフ状態のためグローバルビット線GBLと切り離された状態となっており、「L」レベルのプリチャージされた電位を保っている。
そして、書き込み読み出し回路が入力される「L」レベルの書き込みデータにより、共通書き込み線WDL1を「L」レベルとする。
これにより、選択YS信号YS0が「H」レベルのため、オン状態にあるトランジスタQ8及びトランジスタQ7を介して、選択YS信号YS0により選択されたグローバルビット線GBLが「H」レベルから「L」レベルに駆動される。このとき、ラッチのトランジスタ10のゲート側に「L」レベルが保持される。
このとき、依然として、ローカルビット線LBLは、トランジスタQ4がオフ状態のため、グローバルビット線GBLと切り離された状態となっており、「L」レベルのプリチャージされた電位を保っている。
そして、制御回路はグローバルビット線GBLに対するデータの書き込みが終了すると、選択YS信号YS0及び書込信号WEを、順次「H」レベルから「L」レベルとする。
この、連続的にメモリに対する読み書きアクセスが可能な期間の長さは、一般的に数10μs〜数100μsが上限に設定されている。
制御回路は、プリチャージ制御命令PC0を「H」レベルから「L」レベルに変化させる。
これにより、トランジスタQ3がオフ状態となり、ローカルビット線LBLは、トランジスタQ4もオフ状態のためグローバルビット線GBLと切り離された状態であり、フローティング状態として、「L」レベルにプリチャージされた電位を保つこととなる。
これにより、グローバルビット線GBLの「L」レベルのデータが、ローカルビット線LBLに伝達されるが、ローカルビット線LBLは「L」レベルにプリチャージされているため、電位の変化がないが、「L」レベルが書き込まれた状態となる。
そして、制御回路はワード線WLを「H」レベルから「L」レベルに変化させる。これによりメモリセル100におけるアクセストランジスタ100Aがオフ状態となり、コンデンサ100Cに「L」に対応する情報電荷が蓄積される。
また、制御回路は、書き込み転送信号WT0を「H」レベルから「L」レベルに変化させる。これにより、トランジスタQ4がオフ状態となり、グローバルビット線GBLとローカルビット線LBLとが切り離された状態となり、メモリセルの選択が解除される。
また、制御回路は、プリチャージ制御信号/PCG及び読み書き切りかえ信号RWを、それぞれ「H」レベルから「L」レベルに変化させる。
これにより、トランジスタQ5及びQ6がオン状態となり、グローバルビット線GBLが「H」レベルにプリチャージされる。このとき、ラッチはトランジスタQ5のソース側(INV2の入力側及びINV1の出力側)が「H」レベルを保持する。
上述した処理により、ローカルビット線LBL及びグローバルビット線GBLに対するプリチャージが完了し、一連の動作が完了する。
<メモリセル100が「H」データ時のリフレッシュの動作説明>
次に、図11は、図8のメモリアレイ回路の動作波形図であり、ページモード期間中に対応する選択YS信号が「H」レベルとならず、すなわちグローバルセンスアンプGSAが出力対象として一度も選択されない状態を示している。
そして、メモリセル100から読み出され、ラッチのトランジスタQ10のゲート側にに保持された「H」データが、メモリセル100に対し、そのまま再書込まれる、いわゆるリフレッシュ動作を示している。
すなわち、時刻t32において、メモリセル100からコンデンサ100Cに蓄積されている情報電荷がグローバルビット線GBLに対して読み出される。
そして、時刻t36において、グローバルビット線GBLに保持された「H」レベルのデータが、そのままメモリセル100に書き戻される。
すなわち、図10においては、グローバルビット線GBLが「L」レベルに駆動されているが、図11においてはグローバルビット線GBLが「H」レベルのままであるため、再書込み及びセル選択解除フェーズでローカルビット線LBLが「H」レベルに駆動され、プリチャージ時に「L」レベル(0V)に戻される点のみが異り、その他の動作は同様なので、その詳細な説明は省略する。
<メモリセル100からの「L」データ読み出し、「H」データ書き込みの動作説明>
図12は、図8の本実施形態のメモリアレイ回路の動作例を示す波形図であり、「L」データを読み出した後に、続いて「H」データを書き込む動作波形を示しいている。図12において、横軸は時刻を示し、縦軸は電圧を示し、グラウンド(接地)電位VSSが0V、VDL がビット線LBL、あるいはGBLの「H」レベル等の一般の電源電位、ワード線WL及び書き込み転送信号WTの「L」レベルがVKK、「H」レベルがVPA、切り離し信号TGの「H」レベルがVPPとなる。ここで、上記VKKは負の電位であり、上記VPA及びVPPはVDLを昇圧した電位である。
また、上記アクセストランジスタ100A及びトランジスタQ4と、グローバルセンスアンプGSA及びグローバルビット線GBLを接続する際に、nチャネル型のMOSトランジスタのオン時において伝達される信号の電位が閾値電圧Vth分低下するのを防止するため、VPA及びVPPは、それぞれ信号電位を電源電圧より閾値電圧分高くするために昇圧した電圧となっている。
これにより、ローカルビット線LBL及びグローバルビット線GBLに対するプリチャージ動作が終了し、ローカルビット線LBLが0Vの電位でフローティング状態となり、グローバルビット線GBLが「H」レベルの電位を保持した状態となる。
これにより、アクセストランジスタ100A及びトランジスタQ2がオン状態となり、メモリセル100のコンデンサ100Cに蓄積された情報電荷により、ローカルビット線LBLの電位が変化する。
ここで、「L」のデータを蓄積した際に、ローカルビット線LBLの電位を、プリチャージされた「L」レベルから、トランジスタQ1の閾値電圧Vthを超えない容量に、予め、コンデンサ100Cの容量を、設定しておく。
このため、グローバルビット線GBLの電位は、トランジスタQ1がオフ状態のため、「H」レベルのまま保持される(ラッチにデータが保持された状態)。
これにより、トランジスタQ2がオフ状態となり、ローカルビット線LBLとグローバルビット線GBLとが切り離される。
こ時点において、ローカルビット線LBLのデータがグローバルビット線GBLに伝達され、インバータNV1及びINV2からなるラッチに、トランジスタQ5のソース側が「H」レベル、トランジスタQ10のゲート側が「L」レベルとしてデータが保持された状態となっている。これにより、トランジスタQ10はオフ状態となっている。
これにより、トランジスタQ3がオン状態となり、ローカルビット線LBLがトランジスタQ3を介して接地点に接続され、「L」レベルの電位にプリチャージされ、再び0Vとなる。
そして、制御回路は、選択YS信号YS0を「L」レベルから「H」レベルに変化させる。
これにより、トランジスタQ9がオン状態となるが、トランジスタQ10がオフ状態であるため、「H」レベルにプリチャージされていた共通読み出し線/RDL1の電位は変化せずに、図示しない書き込み読み出し回路から「L」レベルのデータが出力される。
これにより、トランジスタQ5がオフ状態となり、トランジスタQ11がオン状態となることにより、グローバルビット線GBLが読み出されたデータと同様の「L」レベルに変化する(駆動される)。
このとき、ローカルビット線LBLは、トランジスタQ4がオフ状態のためグローバルビット線GBLと切り離された状態となっており、「L」レベルのプリチャージされた電位を保っている。
そして、書き込み読み出し回路が入力される「H」レベルの書き込みデータにより、共通書き込み線WDL1を「H」レベルとする。
これにより、選択YS信号YS0が「H」レベルのため、オン状態にあるトランジスタQ8及びトランジスタQ7を介して、選択YS信号YS0により選択されたグローバルビット線GBLが「L」レベルから「H」レベルに駆動される。このとき、ラッチのトランジスタ10のゲート側に「H」レベルが保持される。
このとき、依然として、ローカルビット線LBLは、トランジスタQ4がオフ状態のため、グローバルビット線GBLと切り離された状態となっており、「L」レベルのプリチャージされた電位を保っている。
そして、制御回路はグローバルビット線GBLに対するデータの書き込みが終了すると、選択YS信号YS0及び書込信号WEを、順次「H」レベルから「L」レベルとする。
この、連続的にメモリに対する読み書きアクセスが可能な期間の長さは、一般的に数10μs〜数100μsが上限に設定されている。
制御回路は、プリチャージ制御命令PC0を「H」レベルから「L」レベルに変化させる。
これにより、トランジスタQ3がオフ状態となり、ローカルビット線LBLは、トランジスタQ4もオフ状態のためグローバルビット線GBLと切り離された状態であり、フローティング状態として、「L」レベルにプリチャージされた電位を保つこととなる。
これにより、グローバルビット線GBLの「H」レベルのデータが、ローカルビット線LBLに伝達され、ローカルビット線LBLはプリチャージ電位の「L」レベルから、「H」レベルに変化し、「H」レベルが書き込まれた状態となる。
そして、制御回路はワード線WLを「H」レベルから「L」レベルに変化させる。これによりメモリセル100におけるアクセストランジスタ100Aがオフ状態となり、コンデンサ100Cに「H」に対応する情報電荷が蓄積される。
また、制御回路は、書き込み転送信号WT0を「H」レベルから「L」レベルに変化させる。これにより、トランジスタQ4がオフ状態となり、グローバルビット線GBLとローカルビット線LBLとが切り離された状態となり、メモリセルの選択が解除される。
また、制御回路は、プリチャージ制御信号/PCG及び読み書き切りかえ信号RWを、それぞれ「H」レベルから「L」レベルに変化させる。
これにより、トランジスタQ5及びQ6がオン状態となり、グローバルビット線GBLが「H」レベルにプリチャージされる。このとき、ラッチはトランジスタQ5のソース側(INV2の入力側及びINV1の出力側)が「H」レベルを保持する。
上述した処理により、ローカルビット線LBL及びグローバルビット線GBLに対するプリチャージが完了し、一連の動作が完了する。
<メモリセル100が「L」データ時のリフレッシュの動作説明>
次に、図13は、図8のメモリアレイ回路の動作波形図であり、ページモード期間中に対応する選択YS信号が「H」レベルとならず、すなわちグローバルセンスアンプGSAが出力対象として一度も選択されない状態を示している。
そして、メモリセル100から読み出され、ラッチのトランジスタQ10のゲート側にに保持された「L」データが、メモリセル100に対し、そのまま再書込まれる、いわゆるリフレッシュ動作を示している。
すなわち、時刻t42において、メモリセル100からコンデンサ100Cに蓄積されている情報電荷がグローバルビット線GBLに対して読み出される。
そして、時刻t46において、グローバルビット線GBLに保持された「L」レベルのデータが、そのままメモリセル100に書き戻される。
すなわち、図12においては、グローバルビット線GBLが「H」レベルに駆動されているが、図13においてはグローバルビット線GBLが「L」レベルのままであるため、再書込み及びセル選択解除フェーズでローカルビット線LBLが「L」レベルに駆動され、プリチャージ時に「L」レベル(0V)に戻される点のみが異り、その他の動作は同様なので、その詳細な説明は省略する。
図14の表から、ワード線が「H」レベルとなるメモリセルアレイ内のローカルビット線LBLは、メモリセルに蓄積されたデータの読出し及び再書込みの一定期間以外、「L」レベル(VSS)、すなわち0Vに固定されることがわかる。
このデータの読出し及び再書込みの一定の期間は、おおよそ10ns前後と短いため、ほとんどの期間メモリセルアレイ内のローカルビット線LBLが「L」レベル(0V)の状態を保っており、フローティングボディに電荷が蓄積されることが無くなり、寄生バイポーラ効果が起きたり、アクセストランジスタ100Aの閾値を低下させ、情報電荷のメモリセルにおけるコンデンサ100Cからのリークを抑制することになる。
100A…アクセストランジスタ
100C…コンデンサ
101…プリチャージ回路
102,103…切り離しトランジスタ(nチャネル型MOSトランジスタ)
104…センスアンプ
105…センスアンプセレクタ
106…書き込み読み出し回路
200…ダミーメモリセル
Claims (9)
- フローティングボディ型の電界効果トランジスタ及び情報電荷を蓄積するキャパシタからなるメモリセルと、
前記電界効果トランジスタのソースまたはドレイン電極の一方が接続されるビット線と、
前記ビット線を予め設定されたプリチャージ電圧に制御するプリチャージ手段と、
前記メモリセルから読み出された前記情報電荷によるビット線の電位を増幅して保持するセンスアンプと、
前記ビット線及び前記センスアンプ間にそれぞれ介挿され、選択的に接続処理を行うスイッチ手段と、
前記プリチャージ手段、センスアンプ及びスイッチ手段を制御する制御部と
を有し、
前記制御部が、メモリセルに対してデータの読み書きを行う期間以外、前記プリチャージ手段にビット線のプリチャージを行わせ、スイッチ手段によりセンスアンプとビット線とを切り離すことを特徴とする半導体記憶装置。 - データ読み出しまたはビット線のプリチャージを行う際、前記制御部が前記ビット線に読み出された前記情報電荷を前記センスアンプに増幅させた後、前記スイッチ手段をオフとして前記ビット線と前記センスアンプとの接続を切り離し、前記プリチャージ手段により前記ビット線を前記所定の電位にプリチャージさせ、前記スイッチ手段をオン状態として前記ビット線と前記センスアンプとを接続し、前記センスアンプに保持されている情報を前記メモリセルに書き込む
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - データ書き込みの際、前記制御部が前記スイッチ手段をオフとして前記ビット線と前記センスアンプとの接続を切り離し、外部から入力されるデータを前記センスアンプに増幅させ、前記プリチャージ手段により前記ビット線を前記所定の電位にプリチャージさせ、前記スイッチ手段をオン状態として前記ビット線と前記センスアンプとを接続し、前記センスアンプに保持されている情報を前記メモリセルに書き込むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 複数の前記ビット線が接続されるグローバルビット線をさらに有し、
前記センスアンプが前記グローバルビット線の一端に接続され、前記スイッチ手段が前記グローバルビット線の他端とローカルビット線との間に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体記憶装置。 - 複数の前記ビット線各々と前記グローバルビット線との間に、それぞれ前記スイッチ手段が介挿されており、制御部が選択されたビット線に対応する前記スイッチ手段をオン状態とし、該選択されたビット線1本をグローバルビット線に接続させ、非選択の前記ビット線に対応するスイッチ手段をオフ状態とすることを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶装置。
- 前記ビット線の振幅における電圧レベルの最小値を第1の電位とし、最大値を第2の電圧とした場合、
前記プリチャージ電圧が前記第1の電位に等しいことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の半導体記憶装置。 - 前記ビット線の振幅における電圧レベルの最小値を第1の電位とし、最大値を第2の電圧とした場合、
前記プリチャージ電圧が前記第1の電位より低いことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の半導体記憶装置。 - 前記電界効果型トランジスタが、SOI構造におけるシリコン基板上に形成されたプレーナ型トランジスタであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の半導体記憶装置。
- 前記電界効果型トランジスタが、縦型トランジスタであり、ソースまたはドレインのいずれかがシリコン柱の上部に形成され、他方が該シリコン柱の下部に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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