JP2008291670A - 燃料噴射制御装置およびそれを用いた燃料噴射システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料供給ポンプが燃料を圧送するときに発生する圧力変動が燃料噴射弁に伝わる伝播時間に基づき、燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御する燃料噴射制御装置およびそれを用いた燃料噴射システムを提供する。
【解決手段】高圧ポンプが燃料を圧送するとき発生する圧力変動がコモンレールから燃料噴射弁に伝わるには伝播時間ΔTを要する。燃料噴射弁の噴射期間からΔTだけ前にずれた高圧ポンプの圧送期間内に高圧ポンプから圧送される送油量QIPUMPを送油量マップ210から算出する。送油量QIPUMPから目標噴射量QMAIN1を減量補正する減量補正量QIPDELを補正マップ220から算出して目標QMAIN1から減算し、目標噴射量QMAIN2を算出する。目標噴射量QMAIN2とコモンレール圧NPCをパラメータとして基本TQマップ200から噴射期間TQMを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給ポンプが圧送する燃料をコモンレールで蓄圧し、コモンレールで蓄圧した燃料を燃料噴射弁から噴射する燃料噴射システムにおいて燃料噴射弁の噴射量を制御する燃料噴射制御装置およびそれを用いた燃料噴射システムに関する。
コモンレールで蓄圧した燃料を燃料噴射弁から噴射する蓄圧式燃料噴射システムにおいて、圧力センサ等で検出したコモンレール内の圧力(以下、コモンレール内の圧力を単に「コモンレール圧」ともいう。)に基づいて燃料噴射弁が燃料を噴射する噴射量を制御するものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1においては、燃料噴射弁の開弁を制御するコマンドパルスに同期してサンプリングしたコモンレール圧に基づいて噴射量を制御しようとしている。
また、特許文献2においては、燃料噴射弁の噴射開始からコモンレール圧の積分を開始し、積分値が指令噴射量に応じた目標値に達すると燃料噴射弁を閉弁することにより噴射量を制御しようとしている。
特開平5−125985号公報 特開2004−108286号公報
しかしながら、コモンレールにおいては、燃料供給ポンプが燃料を圧送するときに発生する圧力変動、ならびに燃料噴射弁が開弁し燃料を噴射するときに発生する圧力変動が伝播して圧力脈動となっている。そして、コモンレールと燃料噴射弁との間は配管で接続されているので、燃料供給ポンプが燃料を圧送するときに発生する圧力変動がコモンレールおよび燃料噴射弁のそれぞれに伝わる伝播時間にはずれが生じる。この伝播時間のずれは、コモンレールと燃料噴射弁とを接続する配管が長くなるほど大きくなる。その結果、圧力センサが検出するコモンレール圧は、燃料噴射弁の燃料入口に供給され燃料噴射弁が実際に噴射する燃料圧力とは異なっている。
このように、燃料噴射弁が実際に噴射する燃料圧力と異なっているコモンレール圧に基づいて燃料噴射弁の噴射量を制御すると、燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御できないという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、燃料供給ポンプが燃料を圧送するときに発生する圧力変動が燃料噴射弁に伝わる伝播時間に基づき、燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御する燃料噴射制御装置およびそれを用いた燃料噴射システムを提供することを目的とする。
請求項1から10に記載の発明によると、燃料供給ポンプが燃料を圧送することにより発生する圧力変動が燃料噴射弁に伝わる伝播時間に基づき、燃料噴射弁に伝わる圧力変動を発生する燃料供給ポンプの圧力発生送油量を算出する。
このように圧力変動の伝播時間を考慮することにより、燃料噴射弁に伝わる圧力変動を発生する燃料供給ポンプの送油量を正確に算出できる。
ここで、燃料供給ポンプが燃料を圧送することにより発生する圧力変動が燃料噴射弁に伝わる大きさは圧力発生送油量に応じて変化する。そして、燃料噴射弁の噴射量は燃料噴射弁に供給される燃料の圧力に応じて変化する。
そこで請求項1から10に記載の発明によると、燃料噴射弁に伝わる圧力変動を発生する燃料供給ポンプの圧力発生送油量に基づいて、言い換えれば燃料噴射弁に伝わる圧力変動の大きさに基づいて燃料噴射弁を開閉する噴射駆動信号を制御するので、燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御できる。
請求項2に記載の発明によると、燃料噴射弁に伝わる圧力変動を発生する燃料供給ポンプの圧力発生送油量に加え、さらに燃料噴射弁に供給する燃料を蓄圧するコモンレール圧に基づいて噴射駆動信号を制御する。これにより、コモンレール圧の変動に応じて噴射駆動信号を高精度に制御できる。
請求項3および4に記載の発明によると、燃料噴射弁の噴射開始よりも伝播時間前までに前記燃料供給ポンプが燃料を圧送する第1送油量と、燃料噴射弁の噴射終了よりも伝播時間前までに燃料供給ポンプが燃料を圧送する第2送油量とから圧力発生送油量を算出する。
第1送油量と第2送油量とから算出する圧力発生送油量は、燃料噴射弁の噴射開始から噴射終了までの噴射期間中に燃料噴射弁に伝わる圧力変動を発生する燃料供給ポンプの送油量である。したがって、この圧力発生送油量に基づいて噴射駆動信号を制御することにより、燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御できる。
ここで、圧力発生送油量が多くなると、圧力発生送油量を起因として燃料噴射弁に伝わる圧力は高くなる。そして、噴射駆動信号のパルス幅により噴射量を制御される燃料噴射弁においては、同じパルス幅であれば燃料圧力が高くなると噴射量が増加する。
そこで、請求項5に記載の発明によると、圧力発生送油量が多いほど、つまり燃料噴射弁に伝わる圧力が高くなるほど噴射駆動信号のパルス幅を短くしている。これにより、燃料噴射弁に伝わる圧力変動の大きさに応じて燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御できる。
また、圧力発生送油量を考慮せずに燃料噴射弁の目標噴射量を算出し、目標噴射量を噴射するように生成した噴射駆動信号により燃料噴射弁の噴射量を制御する場合、圧力発生送油量が多くなり圧力発生送油量を起因として燃料噴射弁に伝わる圧力が高くなると、燃料噴射弁が実際に燃料を噴射する実噴射量が目標噴射量よりも大きくなる。
そこで、請求項6に記載の発明によると、圧力発生送油量に基づいて燃料噴射弁の目標噴射量を減量補正し、減量補正された目標噴射量に基づいて噴射駆動信号を制御する。これにより、減量補正された目標噴射量に基づいて燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御できる。
請求項7に記載の発明によると、エンジン回転数に基づいて圧力発生送油量を補正し、補正した圧力発生送油量に基づいて燃料噴射弁の目標噴射量を減量補正する。
これにより、内燃機関の回転により駆動される燃料供給ポンプにおいてエンジン回転数により送油量が変化しても、エンジン回転数に基づいて補正した圧力発生送油量に基づいて目標噴射量を減量補正し、燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御できる。
請求項8に記載の発明によると、燃料温度に基づいて圧力発生送油量を補正し、補正した圧力発生送油量に基づいて燃料噴射弁の目標噴射量を減量補正する。
これにより、燃料温度の変化により燃料の粘性が変化し燃料供給ポンプの送油量が変動しても、燃料温度に基づいて補正した圧力発生送油量に基づいて目標噴射量を減量補正し、燃料噴射弁の噴射量を高精度に制御できる。
請求項9に記載の発明によると、燃料供給ポンプの圧送時間と燃料供給ポンプの送油量との特性を示す送油量マップに基づいて圧力発生送油量を算出する。
このように、高圧ポンプの圧送特性に基づいて作成された送油量マップに基づいて圧力発生送油量を算出することにより、圧力変動の伝播時間に基づき、圧力発生送油量を高精度に、かつ容易に算出できる。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、またはそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(燃料噴射システム10)
本発明の燃料噴射システムの一実施形態を図2に示す。
蓄圧式の燃料噴射システム10は、高圧ポンプ12、コモンレール20、燃料噴射弁30、電子制御装置(Electronic Control Unit;ECU)40等から構成されている。高圧ポンプ12とコモンレール20とは配管100で接続され、コモンレール20とディーゼルエンジンの各気筒に設置されている燃料噴射弁30とは配管102で接続されている。
燃料供給ポンプとしての高圧ポンプ12は、ディーゼルエンジンのクランクシャフトとともに回転するカムシャフトのカムの回転にともないプランジャが往復移動することにより、加圧室に吸入した燃料を加圧する公知のポンプである。高圧ポンプ12が加圧室に吸入する燃料の吸入量は、高圧ポンプ12の燃料入口側に設置された調量弁により調量される。調量弁は電磁駆動部に供給される電流値に応じて弁部材が移動し吸入開口面積が変化する電磁弁である。加圧室への燃料吸入量が調量されることにより、高圧ポンプ12が圧送する燃料送油量は調量される。
コモンレール20は、高圧ポンプ12が圧送する燃料を蓄圧しエンジン運転状態に応じた所定の高圧に燃料圧力を保持する。圧力検出手段としての圧力センサ22は、コモンレール20の内部のコモンレール圧を検出しECU40に出力する。
燃料噴射弁30は、例えば4気筒のディーゼルエンジンの各気筒に設置され、コモンレール20が蓄圧している燃料を気筒内に噴射する。燃料噴射弁30は、ノズルニードルに閉弁方向に燃料圧力を加える制御室と低圧側との連通を電磁駆動部32により制御して燃料噴射量を制御する公知の電磁駆動式のインジェクタである。燃料噴射弁30は、ディーゼルエンジンの1回の燃焼行程においてメイン噴射を含む多段噴射を行う。
燃料噴射制御装置としてのECU40は、CPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ等を中心とするマイクロコンピュータ(マイコン)からなり、送油量算出手段、駆動制御手段および減量補正手段として機能する。さらに、ECU40は、圧力センサ22とともにコモンレール圧の圧力取得手段として機能する。
ECU40は、エンジン回転数NEを検出する回転数センサ、アクセルペダルの開度ACCを検出するアクセルセンサ、クランク角度CAを検出するクランク角度センサ、水温Tempを検出する温度センサ、コモンレール圧NPCを検出する圧力センサ22等の各種センサの検出信号からディーゼルエンジンの運転状態を検出する。ECU40は、ディーゼルエンジンを最適な運転状態に制御するために、高圧ポンプ12の調量弁および燃料噴射弁30の電磁駆動部32等を制御する。
(圧力伝播)
次に、燃料噴射システム10における圧力伝播について説明する。
高圧ポンプ12がプランジャの往復移動により加圧した燃料を圧送するとき、高圧ポンプ12から配管100に圧送される燃料には圧力変動が発生する(図2参照)。高圧ポンプ12が燃料を圧送するときの圧力は圧送していないときよりも上昇する。そして、高圧ポンプ12が燃料を圧送することにより発生する圧力変動は、高圧ポンプ12から配管100、コモンレール20、配管102を通り燃料噴射弁30に伝わる。
また、燃料噴射弁30が開弁し燃料を噴射するときには、コモンレール20で蓄圧された高圧燃料がエンジンの気筒内に噴射されるので、燃料噴射弁30の燃料入口側の燃料圧力は低下する(図2参照)。そして、燃料噴射弁30が燃料を噴射することにより発生する圧力変動は、燃料噴射弁30から配管102、コモンレール20、配管100、高圧ポンプ12に伝わる。
ここで、高圧ポンプ12とコモンレール20とは配管100で接続され、コモンレール20と燃料噴射弁30とは配管102で接続されているので、高圧ポンプ12の燃料圧送により発生する圧力変動が燃料噴射弁30に伝わるまでには所定の伝播時間が必要である。同様に、燃料噴射弁30の燃料噴射により発生する圧力変動が高圧ポンプ12に伝わるまでには所定の伝播時間が必要である。圧力変動が伝わる伝播時間は、配管100、102の長さが長くなるほど長くなる。
その結果、ECU40がコモンレール20に設置されている圧力センサ22から取得するコモンレール圧と、燃料噴射弁30の燃料入口側の燃料圧力との間にはずれが生じる。燃料噴射弁30の噴射量は燃料噴射弁30に供給される燃料圧力によって変化するので、燃料噴射弁30が実際に噴射する燃料圧力とずれているコモンレール圧に基づいて噴射量を制御すると、燃料噴射弁30の噴射量を高精度に制御できない。
そこで本実施形態では、高圧ポンプ12の送油量に基づいて、以下に説明するように燃料噴射弁30の噴射量を制御する。
(噴射量制御)
次に、図1の制御フローに基づいて、燃料噴射弁30の噴射量制御について説明する。以下の噴射量制御の説明では、多段噴射を行う燃料噴射弁30のメイン噴射について説明する。尚、以下に説明する噴射量制御は、多段噴射の各噴射について行ってもよいし、メイン噴射についてだけ行ってもよい。
(圧送時期算出)
まず、ECU40は、圧力センサ22を含む各種センサの検出信号からエンジン運転状態を判定し、エンジン運転状態に応じた燃料噴射弁30の噴射指令時期TFINを算出するとともに、基本TQマップ200から基本噴射期間TQMを算出する。このとき算出する基本噴射期間TQMは、前述した圧力変動の伝播時間を考慮していない噴射期間である。ECU40は、噴射指令時期TFINと基本噴射期間TQMとから燃料噴射弁30の電磁駆動部32に加える噴射駆動信号をパルス信号として生成する。
噴射駆動信号がオンになってから燃料噴射弁30が実際に開弁し噴射を開始するまでには開弁遅れTDMが生じる。また、噴射駆動信号がオフになってから燃料噴射弁30が実際に閉弁し噴射を終了するまでには閉弁遅れTDEMが生じる。ECU40は、噴射指令時期TFIN、基本噴射期間TQM、開弁遅れTDM、閉弁遅れTDEMから、燃料噴射弁30が実際に開弁して燃料噴射を開始する噴射開始時期(TFIN+TDM)、燃料噴射弁30が実際に閉弁して燃料噴射を終了する噴射終了時期(TFIN+TQM+TDEM)を算出する。
さらにECU40は、高圧ポンプ12から燃料噴射弁30までの配管長から、高圧ポンプ12が燃料を圧送することにより発生する圧力変動が燃料噴射弁30に伝わるまでに要する伝播時間ΔTをデータとして記憶している。そして、燃料噴射弁30が燃料を噴射している噴射期間中に燃料噴射弁30に伝わる圧力変動を発生する高圧ポンプ12の燃料圧送は、燃料噴射弁30の噴射期間よりも伝播時間ΔT前にずれて行われている。
ECU40は、伝播時間ΔTと、前述した燃料噴射弁30の実際の噴射開始時期および噴射終了時期とから、燃料噴射弁30の噴射期間よりも伝播時間ΔT前にずれている圧送開始時期TINJSTAと圧送終了時期TINJENDとを算出する。圧送開始時期TINJSTA、圧送終了時期TINJENDは次式(1)、(2)から算出する。
TINJSTA=TFIN+TDM−ΔT ・・・(1)
TINJEND=TFIN+TQM+TDEM−ΔT ・・・(2)
(送油量算出)
次にECU40は、式(1)、(2)から算出した圧送開始時期TINJSTA、圧送終了時期TINJEND、要求送油量QPUMPをパラメータとし、基本噴射期間TQMの間に燃料噴射弁30に伝わる圧力変動を発生する高圧ポンプ12の送油量QIPUMPを送油量マップ210から算出する。送油量QIPUMPは、特許請求の範囲に記載した圧力発生送油量に相当する。
送油量マップ210は、高圧ポンプ12のプランジャが下死点からリフトを開始し上死点に移動する間の圧送時間Tpと、Tpまでに高圧ポンプ12が圧送する送油量の積算との関係を示している。
要求送油量QPUMPは、目標コモンレール圧と実コモンレール圧との差圧から要求される高圧ポンプ12の送油量である。要求送油量QPUMPが多いほど、ECU40は高圧ポンプ12の調量弁に供給する電流値を増加して調量弁の開口面積を大きくするので、高圧ポンプ12が圧送する送油量は増加する。ECU40は、要求送油量QPUMPをパラメータとして送油量マップ210から所定の特性を選択する。
ここで、図3に示すように、高圧ポンプ12の送油量はエンジン回転数NEおよび燃料温度Tempによって変化する。図3の(A)に示すポンプ効率は高圧ポンプ12に対する要求送油量に対して実際に圧送される実送油量の比である。したがって、送油量QIPUMPを算出するときに、図3の(A)、(B)に示す特性に基づき、エンジン回転数NEおよび燃料温度Tempを考慮することが望ましい。
さらに、高圧ポンプ12の単位時間当たりの送油量を表す送油率またはコモンレール圧NPCを考慮して送油量QIPUMPを算出してもよい。
ECU40は、要求送油量QPUMPをパラメータとして選択された送油量マップ210の特性から、圧送終了時期TINJENDまでの送油量積算と圧送開始時期TINJSTAまでの送油量積算との差から送油量QIPUMPを算出する。
圧送開始時期TINJSTAまでの送油量積算は特許請求の範囲に記載した第1送油量に相当し、圧送終了時期TINJENDまでの送油量積算は特許請求の範囲に記載した第2送油量に相当する。
(減量補正)
送油量QIPUMPにより伝播時間ΔT遅れて圧力変動が燃料噴射弁30の噴射期間中に伝わり、この圧力変動により燃料噴射弁30に供給される燃料の圧力は増加する。この圧力変動を考慮せずに算出した噴射指令時期TFINおよび基本噴射期間TQMにより燃料を噴射すると、実噴射量が目標噴射量よりも増加する。
そこで、送油量QIPUMPによる実噴射量の増加を考慮し、基本噴射期間TQMを基本TQマップから算出するときに燃料噴射弁30に指示する目標噴射量QMAIN1を減量する補正を行う。目標噴射量QMAIN1は、送油量QIPUMPを考慮せずにエンジン運転状態に応じて燃料噴射弁30に要求される目標噴射量である。
ECU40は、送油量QIPUMPと噴射量の減量補正量QIPDELとの関係を補正マップ220としてROM、フラッシュメモリ等に記憶している。減量補正量QIPDELは、コモンレール圧(NPC)が高くなると増加し、送油量QIPUMPが増加すると増加する。
ECU40は、補正マップ220から算出した減量補正量QIPDELを目標噴射量QMAIN1から減算して補正し、目標噴射量QMAIN2を算出する。したがって、減量補正量QIPDELが多くなるほど目標噴射量QMAIN2は減少する。
(噴射期間算出)
そしてECU40は、補正した目標噴射量QMAIN2およびコモンレール圧NPCをパラメータとし、基本TQマップから伝播時間ΔTを考慮した噴射期間TQMを算出する。
ECU40は、噴射指令時期TFINと、伝播時間ΔTに基づいて図1に示す制御フローから算出した噴射期間TQMとからパルス信号である噴射駆動信号を生成し、燃料噴射弁30の噴射量を制御する。
図1に示す制御フローから算出した噴射期間TQMにより燃料噴射弁30が噴射する噴射量は、高圧ポンプ12が燃料を圧送することにより発生する圧力変動が燃料噴射弁30の噴射期間中に伝播時間ΔT遅れて燃料噴射弁30に伝わることを考慮して制御された噴射量であるから、ECU40は燃料噴射弁30の噴射量を高精度に制御できる。
また、噴射期間TQMを決定する噴射駆動信号のパルス幅は目標噴射量QMAIN2が減少すると短くなる。したがって、送油量QIPUMPが増加し減量補正量QIPDELが増加することより目標噴射量QMAIN2が減少すると、噴射駆動信号のパルス幅は短くなる。
上記実施形態では、高圧ポンプ12の圧送特性に基づいて作成された送油量マップ210に基づいて送油量QIPUMPを算出するので、高精度に、かつ容易に送油量QIPUMPを算出できる。
[他の実施形態]
上記実施形態においてでは、送油量マップ210から伝播時間ΔTを考慮した高圧ポンプ12の送油量QIPUMPを算出した。これに対し、送油量マップ210を使用しないで送油量QIPUMPを算出してもよい。例えば、高圧ポンプ12への要求送油量に基づいて高圧ポンプ12から燃料が実際に圧送される圧送期間を算出し、伝播時間ΔT前にずらした燃料噴射弁30の噴射期間と圧送期間との重複期間を算出することにより送油量QIPUMPを算出してもよい。
このように本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本実施形態の燃料噴射制御を示す制御フロー図。 燃料噴射システムと圧力の伝播を説明する説明図。 (A)はエンジン回転数とポンプ効率との関係を示す特性図、(B)は燃料温度と送油量との関係を示す特性図。
符号の説明
10:燃料噴射システム、12:高圧ポンプ(燃料供給ポンプ)、20:コモンレール、30:燃料噴射弁、40:ECU(燃料噴射制御装置、送油量算出手段、駆動制御手段、減量補正手段)

Claims (10)

  1. 燃料供給ポンプが圧送する燃料をコモンレールで蓄圧し、前記コモンレールで蓄圧した燃料を燃料噴射弁から噴射する燃料噴射システムの前記燃料噴射弁の噴射量を制御する燃料噴射制御装置において、
    前記燃料供給ポンプが燃料を圧送することにより発生する圧力変動が前記燃料噴射弁に伝わる伝播時間に基づき、前記燃料噴射弁に伝わる前記圧力変動を発生する前記燃料供給ポンプの圧力発生送油量を算出する送油量算出手段と、
    前記圧力発生送油量に基づいて前記燃料噴射弁を開閉する噴射駆動信号を制御する駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記駆動制御手段は、さらに前記コモンレール内の圧力に基づいて前記噴射駆動信号を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記送油量算出手段は、前記燃料噴射弁の噴射開始よりも前記伝播時間前までに前記燃料供給ポンプが燃料を圧送する第1送油量と、前記燃料噴射弁の噴射終了よりも前記伝播時間前までに前記燃料供給ポンプが燃料を圧送する第2送油量とから前記圧力発生送油量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記送油量算出手段は、前記第2送油量と前記第1送油量との差から前記圧力発生送油量を算出することを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料噴射弁の噴射量は前記噴射駆動信号のパルス幅により制御され、前記駆動制御手段は、前記圧力発生送油量が多いほど前記噴射駆動信号のパルス幅を短くすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記圧力発生送油量に基づいて前記燃料噴射弁の目標噴射量を減量補正する減量補正手段をさらに備え、
    前記駆動制御手段は、減量補正された前記目標噴射量に基づいて前記噴射駆動信号を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記減量補正手段は、エンジン回転数に基づいて前記圧力発生送油量を補正し、補正した前記圧力発生送油量に基づいて前記目標噴射量を減量補正することを特徴とする請求項6に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記減量補正手段は、燃料温度に基づいて前記圧力発生送油量を補正し、補正した前記圧力発生送油量に基づいて前記目標噴射量を減量補正することを特徴とする請求項6または7に記載の燃料噴射制御装置。
  9. 前記送油量算出手段は、前記燃料供給ポンプの圧送時間と前記燃料供給ポンプの送油量との特性を示す送油量マップに基づいて前記圧力発生送油量を算出することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  10. 燃料を加圧し圧送する燃料供給ポンプと、
    前記燃料供給ポンプが圧送する燃料を蓄圧するコモンレールと、
    前記コモンレールが蓄圧している燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射システム。
JP2007135559A 2007-05-22 2007-05-22 燃料噴射制御装置およびそれを用いた燃料噴射システム Active JP4656087B2 (ja)

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