JP2008289960A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液柱状態の塗布液を基板に塗布する際、基板外に吐出される塗布液が当該基板へ影響しない塗布装置を提供する。
【解決手段】ノズルは、その先端部から塗布液を液柱状態で吐出する。ステージは、基板をその上面に載置する。ノズル移動機構は、ステージ上の空間において、当該ステージ面を横断する方向にノズルを往復移動させる。液受部は、傾斜面を含み、ノズル移動機構が横断する方向に沿ってステージ上から外れた位置にノズルより塗布液を吐出させつつノズルを移動させる際、当該ノズルからステージ外に吐出された塗布液を受ける。傾斜面は、ステージ上から外れた位置に配置されたノズルの先端部から鉛直下方向となる位置に横断する方向へ延設され、当該横断する方向に垂直な水平方向に対して傾斜している。液受部は、ステージ上から外れた位置に配置されたノズルから吐出された塗布液を、液柱状態で傾斜面に塗着させて回収する。
【選択図】図8

Description

本発明は、塗布装置に関し、より特定的には、ステージ上に載置した基板にノズルから液柱状態の塗布液を吐出して塗布する塗布装置に関する。
従来、ノズルから塗布液を吐出しつつ、連続して一筆書きのように基板に塗布液を塗布する塗布装置が開発されている。例えば、有機EL表示装置を製造する装置では、ステージ上に載置されたガラス基板等の基板の主面に所定のパターン形状で有機EL材料がノズル塗布される。このような塗布装置においては、基板に塗布液を塗布する際、ノズルが基板外に移動したときに基板外に塗布された塗布液や不要な塗布液を回収するために、基板外に塗布液を受ける液受部が配設される(例えば、特許文献1参照)。
図13に示すように、塗布装置は、赤、緑、および青色の有機EL材料の塗布を受けるガラス基板Pを載置するステージ101を備えている。そして、当該製造装置は、赤色、緑色、および青色の有機EL材料の何れかを吐出する複数本(図13の例では3本)のノズル102〜104と、基板Pの外に吐出された有機EL材料を回収する液受部105とを備えている。赤、緑、および青色の有機EL材料としては、例えば、基板P上にストライプ状に形成された溝内に拡がるように流動する程度の粘性を有する有機性のEL材料が用いられる。そして、所定の圧力および流量でノズル102〜104から有機EL材料を直線棒状(以下、液柱状態と記載する)に吐出して、基板P上に塗布される。なお、液受部105は、基板Pの両サイド外側(図13では、一方のみ示している)に上面を開口して配設されている。
ノズル102〜104は、後述するノズル往復移動方向に対して斜めに並設した状態で保持部材(図示せず)によって支持されており、当該保持部材およびステージ101は、塗布装置の各駆動機構によって動作する。駆動機構は、基板Pを所定方向に横断する方向(基板Pに形成されたストライプ状の溝の方向であり、図示矢印F方向;以下、ノズル往復移動方向と記載する)にノズル102〜104を支持する保持部材を往復移動させる。このとき、駆動機構は、基板Pの一方サイド外側に配設されている液受部105の上部空間から、基板Pを横断して基板Pの他方サイド外側に配設されている液受部105の上部空間まで、上記保持部材を往復移動させる。また、駆動機構は、上記保持部材が液受部105の上部空間に配置されている際、上記ノズル往復移動方向とは垂直の所定方向(紙面垂直方向)に所定ピッチだけステージ101を移動させる。このような駆動機構の動作と同時にノズル102〜103から有機EL材料を液柱状態で吐出することによって、赤、緑、および青色の有機EL材料がストライプ状の溝毎に赤、緑、青色の順に配列された、いわゆる、ストライプ配列が基板P上に形成される。
しかしながら、基板P外に設けられた液受部105へ液柱状態の塗布液を吐出する場合、次のような問題がある。ノズル102〜104と液受部105との距離(図13に示すh1+h2)が長くなることによって、液柱状態であった塗布液が表面張力により液滴化する。例えば、ノズル102〜104の先端部から基板P上面までの距離h1は、0.25〜0.50mm程度に液柱状態が保証できる距離に設定することができるが、距離h1+h2が20mm以上となる場合、吐出圧力や流量の調整だけでは液滴化を防ぐことが難しくなる。また、ノズル102〜104が図示F方向へ高速移動する場合、その速度に応じて液滴化した塗布液が微細なミスト状にさらに分裂する。そして、高速移動するノズル102〜104の背後の空間が負圧となり、ミスト状になった塗布液がノズル102〜104の近傍まで舞い上がってしまう。その結果、基板P外で発生したミスト状の塗布液が基板P上に落下して上面に付着するため、塗布不良の原因となってしまう。
また、液柱状態の塗布液が液滴化する前に、液柱状態のまま塗布液を平板等の部材に塗着させてしまうような方式が考えられる。しかしながら、塗布液を液柱状態で塗着させた部材上には、当該塗布液が溜まった状態(液だまり)で残存する。そして、部材上に溜まった液だまりに対してさらに液柱状態の塗布液を塗着し続けると、当該液だまりに液柱状態の塗布液が突入する箇所付近においてミスト状の塗布液が発生してしまう。
一方、図14に示すように、上記特許文献1で記載された塗布装置では、スリットSが形成された液受部106が設けられている。スリットSは、上記ノズル往復移動方向と平行に液受部106の上面に形成される。また、スリットSは、ステージ101上から上記ノズル往復移動方向へ外れた位置で、かつ、ノズル102〜104の先端部から鉛直下方向となる位置に形成される。そして、スリットSが形成される液受部106の上面は、ステージ101の上面とほぼ同じ高さに設けられる(すなわち、距離h2が基板Pの厚さ程度の小さい値となる)ため、スリットSの開口を通してノズルから吐出された液柱状態の塗布液を液受部106で回収して、ミスト状の塗布液が液受部106の外部へ漏出することを防止している。
特開2006−181410号公報
しかしながら、塗布装置は、その製造効率等の面から複数のノズルを用いることが一般的である。また、上述したように複数のノズルは、ノズル往復移動方向に対して斜めに並設した状態で支持されて、当該ノズル往復移動方向へ往復移動するため、全てのノズルからの塗布液を通過させるためにスリットSの開口幅を広く形成する必要がある。したがって、上記特許文献1で開示された塗布装置においては、スリットSの開口面積が大きく形成することが必要となり、結果的にスリットSの開口部からミスト状の塗布液が液受部106の外部へ漏出することが考えられる。
それ故に、本発明の目的は、液柱状態の塗布液を基板に塗布する際、基板外に吐出される塗布液が当該基板へ影響しない塗布装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特徴を有している。
第1の発明は、鉛直下方向への直線棒状となった液柱状態の塗布液を基板上に吐出して当該塗布液を塗布する塗布装置である。塗布装置は、ノズル、ステージ、ノズル移動機構、および液受部を備える。ノズルは、その先端部から塗布液を液柱状態で吐出する。ステージは、基板をその上面に載置する。ノズル移動機構は、ステージ上の空間において、当該ステージ面を横断する方向にノズルを往復移動させる。液受部は、ノズル移動機構が横断する方向に沿ってステージ上から外れた位置にノズルより塗布液を吐出させつつ当該ノズルを移動させる際、当該ノズルからステージ外に吐出された塗布液を受ける。液受部は、傾斜面を含む。傾斜面は、ステージ上から外れた位置に配置されたノズルの先端部から鉛直下方向となる位置に横断する方向へ延設され、当該横断する方向に垂直な水平方向に対して傾斜している。液受部は、ステージ上から外れた位置に配置されたノズルから吐出された塗布液を、液柱状態で傾斜面に塗着させて回収する。
第2の発明は、上記第1の発明において、液受部は、吸引手段をさらに含む。吸引手段は、傾斜面に塗布液が塗着する位置近傍の空間の気体を吸引する。
第3の発明は、上記第2の発明において、吸引手段は、傾斜面に塗布液が塗着する位置の下方に当該傾斜面上部空間の気体を吸引する少なくとも1つの吸引口を有する。
第4の発明は、上記第3の発明において、液受部は、仕切部材をさらに含む。仕切部材は、傾斜面に対して所定の隙間を介して平行に、傾斜面の上部空間の一部に固設される。吸引口は、傾斜面の下端と仕切部材との間に配設される。
第5の発明は、上記第2の発明において、吸引手段は、傾斜面に塗布液が塗着する位置近傍の空間の気体を当該傾斜面の上面に沿った下方へ吸引する。
第6の発明は、上記第1または第2の発明において、傾斜面は、塗布液が塗着する位置が、ノズルから吐出された塗布液が液柱状態から分裂が始まる高さより当該ノズル側となる鉛直下方向位置に配設される。
第7の発明は、上記第6の発明において、傾斜面は、横断する方向に垂直な水平方向に対して一方方向へ傾斜する1つの平面で形成される。
第8の発明は、上記第6の発明において、傾斜面は、横断する方向に垂直な水平方向に対して双方向へそれぞれ傾斜する2つの平面で構成された谷型である。
第9の発明は、上記第6の発明において、傾斜面は、横断する方向に垂直な水平方向に対して双方向へそれぞれ傾斜する2つの平面で構成された山型である。
上記第1の発明によれば、ステージ上から外れた位置に配置されたノズルから吐出され液柱状態であった塗布液が、表面張力により液滴化する前に全て液受部の傾斜面に塗着する。そして、傾斜面上に塗着した塗布液は、その傾斜方向に流れ落ちながら回収される。したがって、塗布液を液柱状態で塗着させた傾斜面上には、当該塗布液が溜まった状態(液だまり)で残存することがない。つまり、傾斜面上に溜まった液だまりに対してさらに液柱状態の塗布液を塗着し続けることがなく、当該液だまりに液柱状態の塗布液を突入させることによるミスト状の塗布液の発生を防止することができる。したがって、基板外に吐出した塗布液が舞い上がって基板上に落下して付着することなく、塗布不良を防止することができる。
上記第2の発明によれば、傾斜面に塗布液が塗着する部位を吸引することによって、さらに液受部に吐出された塗布液が外部へ漏れることを確実に防止することができる。
上記第3の発明によれば、吸引口が傾斜面に塗布液が塗着する位置の下方に設けられているため、傾斜面に塗着して流れ落ちる塗布液の方向に沿って塗布液を吸引することができる。また、傾斜面上にミスト状の塗布液が発生した場合に、塗布液が塗着する位置から下方へミスト化した塗布液を効率よく吸引することができる。また、吸引手段が吸引する空間は、傾斜面によって限定された空間となるため、その吸引効率が向上して、さらに効率よく不要な塗布液を回収することができる。
上記第4の発明によれば、吸引手段が吸引する空間が傾斜面と仕切部材とに挟まれた狭い空間となる。したがって、仕切部材を設けることによって、吸引手段が吸引する空間がさらに限定されるため、吸引手段の吸引効率をさらに向上させることができる。
上記第5の発明によれば、傾斜面の上面に沿った下方へ吸引するため、傾斜面に塗着して流れ落ちる塗布液の方向に沿って塗布液を吸引することができる。また、傾斜面上にミスト状の塗布液が発生した場合に、その上面に沿った下方へミスト化した塗布液を効率よく吸引することができる。さらに、吸引手段が吸引する空間は、傾斜面によって限定された空間となるため、その吸引効率が向上して、さらに効率よく不要な塗布液を回収することができる。
上記第6の発明によれば、ステージ上から外れた位置に配置されたノズルから吐出され液柱状態であった塗布液が、分裂前に傾斜面に塗着する。したがって、塗布液が微細なミスト状になって基板上に落下することを防止することができる。
上記第7の発明によれば、1つの平面で構成される傾斜面上に塗着した塗布液を、その傾斜方向に流れ落としながら回収することができる。
上記第8の発明によれば、谷型で構成される傾斜面上に塗着した塗布液を、その谷底方向に流れ落としながら回収することができる。
上記第9の発明によれば、山型で構成される傾斜面上に塗着した塗布液を、その山裾方向に流れ落としながら回収することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る塗布装置について説明する。説明を具体的にするために、当該塗布装置が有機EL材料や正孔輸送材料等を塗布液として用いる有機EL表示装置を製造する塗布装置に適用された例を用いて、以下の説明を行う。当該塗布装置は、有機EL材料や正孔輸送材料等をステージ上に載置されたガラス基板上に所定のパターン形状に塗布して有機EL表示装置を製造するものである。図1は、塗布装置1の要部概略構成を示す平面図および正面図である。なお、塗布装置1は、上述したように有機EL材料や正孔輸送材料等の複数の塗布液を用いるが、それらの代表として有機EL材料を塗布液として説明を行う。
図1において、塗布装置1は、大略的に、基板載置装置2および有機EL塗布機構5を備えている。有機EL塗布機構5は、ノズル移動機構部51と、ノズルユニット50と、液受部53Lおよび53Rとを有している。ノズル移動機構部51は、ガイド部材511が図示X軸方向に延設されており、ノズルユニット50をガイド部材511に沿って図示X軸方向に移動させる。ノズルユニット50は、赤、緑、および青色の何れか1色の有機EL材料を吐出する複数のノズル52(図1では、3本のノズル52a、52b、および52c)を並設した状態で保持する。各ノズル52a〜52cへは、それぞれ供給部(図2参照)から赤、緑、および青色の何れか1色の有機EL材料が供給される。このように、複数のノズル52から同じ色の有機EL材料が吐出されるが、説明を具体的にするために赤色の有機EL材料が3本のノズル52a〜52cから吐出される例を用いる。
基板載置装置2は、ステージ21、旋回部22、平行移動テーブル23、ガイド受け部24、およびガイド部材25を有している。ステージ21は、被塗布体となるガラス基板等の基板Pをそのステージ上面に載置する。ステージ21の下部は、旋回部22によって支持されており、旋回部22の回動動作によって図示θ方向にステージ21が回動可能に構成されている。また、ステージ21の内部には、有機EL材料が塗布された基板Pをステージ面上で予備加熱処理するための加熱機構や基板Pの吸着機構や受け渡しピン機構等が設けられている。
有機EL塗布機構5の下方を通るように、ガイド部材25が上記X軸方向と垂直の図示Y軸方向に延設されて水平に固定される。平行移動テーブル23の下面には、ガイド部材25と当接してガイド部材25上を滑動するガイド受け部24が固設されている。また、平行移動テーブル23の上面には、旋回部22が固設される。これによって、平行移動テーブル23が、例えばリニアモータ(図示せず)からの駆動力を受けてガイド部材25に沿った図示Y軸方向に移動可能になり、旋回部22に支持されたステージ21の水平移動も可能になる。
受け渡しピン機構を介してステージ21上に基板Pを載置し、当該基板Pを吸着固定して、平行移動テーブル23が有機EL塗布機構5の下方まで移動したとき、当該基板Pが赤色の有機EL材料の塗布をノズル52a〜52cから受ける位置となる。そして、制御部(図2参照)がノズルユニット50をX軸方向に往復移動させるようにノズル移動機構部51を制御し、ステージ21をY軸方向へ当該直線移動毎に所定ピッチだけ移動させるように平行移動テーブル23を制御し、ノズル52a〜52cから所定流量の有機EL材料を吐出させる。また、ノズル52a〜52cのX軸方向吐出位置において、ステージ21に載置された基板Pから逸脱する両サイド空間には、基板Pから外れて吐出された有機EL材料を受ける液受部53Lおよび53Rがそれぞれ固設されている。ノズル移動機構部51は、基板Pの一方サイド外側に配設されている液受部53(例えば、液受部53L)の上部空間から、基板Pを横断して基板Pの他方サイド外側に配設されている液受部53(例えば、液受部53R)の上部空間まで、ノズルユニット50を往復移動させる。また、平行移動テーブル23は、ノズルユニット50が液受部53の上部空間に配置されている際、ノズル往復移動方向とは垂直の所定方向(図示Y軸方向)に所定ピッチだけステージ21を移動させる。このようなノズル移動機構部51および平行移動テーブル23の動作と同時にノズル52a〜52cから有機EL材料を液柱状態で吐出することによって、赤色の有機EL材料が基板Pに形成されたストライプ状の溝毎に配列された、いわゆる、ストライプ配列が基板P上に形成される。
次に、図2を参照して、塗布装置1における制御機能および供給部の概略構成について説明する。なお、図2は、塗布装置1の制御機能および供給部を示すブロック図である。
図2において、塗布装置1は、上述した構成部の他に、制御部3、第1供給部54a、第2供給部54b、および第3供給部54cを備えている。第1〜第3供給部54a〜54cは、共に赤色の有機EL材料をそれぞれノズル52a〜52cに配管を介して供給する。
第1供給部54aは、有機EL材料の供給源541aと、供給源541aから有機EL材料を取り出すためのポンプ542aと、有機EL材料の流量を検出する流量計543aとを備えている。また、第2供給部54bは、有機EL材料の供給源541bと、供給源541bから有機EL材料を取り出すためのポンプ542bと、有機EL材料の流量を検出する流量計543bとを備えている。第3供給部54cは、有機EL材料の供給源541cと、供給源541cから有機EL材料を取り出すためのポンプ542cと、有機EL材料の流量を検出する流量計543cとを備えている。そして、制御部3は、第1〜第3供給部54a〜54c、旋回部22、平行移動テーブル23、およびノズル移動機構部51のそれぞれの動作を制御する。なお、供給源541a〜541cからノズル52a〜52cに至るそれぞれの配管は、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、テフロン(登録商標)等を材料とする管部材が用いられる。
ノズル52aは、第1供給部54aから供給された有機EL材料中の異物を除去するためのフィルタ部521aを有している。ノズル52bは、第2供給部54bから供給された有機EL材料中の異物を除去するためのフィルタ部521bを有している。ノズル52cは、第3供給部54cから供給された有機EL材料中の異物を除去するためのフィルタ部521cを有している。なお、ノズル52a〜52cは、それぞれ同一の構造であるため、総称して説明する場合は参照符号「52」を付して説明を行う。
ここで、赤色の有機EL材料の塗布を受ける基板Pの表面には、有機EL材料を塗布すべき所定のパターン形状に応じたストライプ状の溝が複数本並設されるように形成されている。有機EL材料としては、例えば、基板P上の溝内に拡がるように流動する程度の粘性を有する有機性のEL材料が用いられ、具体的には各色毎の高分子タイプの有機EL材料が用いられる。ノズルユニット50は、所定の支持軸周りに回動自在に支持されており、制御部3の制御によって当該支持軸周りに回動させることで、塗布ピッチ間隔を調整することができる。
制御部3は、ステージ21に載置された基板Pの位置や方向に基づいて、基板Pに形成された溝の方向が上記X軸方向になるように旋回部22の角度を調整し、塗布のスタートポイント、すなわち、基板Pに形成された溝の一方の端部側で塗布を開始する塗布開始位置を算出する。なお、上記塗布開始位置は、一方の液受部53の上部空間となる。そして、制御部3は、上述したように平行移動テーブル23およびノズル移動機構部51を駆動させる。
上記塗布開始位置において、制御部3は、各ノズル52a〜52cから有機EL材料の吐出開始を各ポンプ542a〜542cに指示する。このとき、制御部3は、ストライプ状の溝の各ポイントにおける有機EL材料の塗布量が均一となり、液柱状態で有機EL材料が吐出されるように、ノズル52a〜52cの移動速度に応じてその塗布量を制御しており、流量計543a〜543cからの流量情報をフィードバックして制御する。そして、制御部3は、基板P上の溝内への有機EL材料の流し込むために、有機EL材料を基板P上の溝に沿わせながらこの溝内に流し込むようにノズルユニット50をガイド部材511に沿わせて移動させるように制御する。この動作によって、液柱状態で各ノズル52a〜52cから吐出される赤色の有機EL材料が同時にそれぞれの溝に流し込まれていく。
制御部3は、基板P上をノズルユニット50が横断して溝の他方端部の外側に固設されている他方の液受部53上に位置すると、ノズル52a〜52cからの有機EL材料の吐出を継続したまま、ノズル移動機構部51によるノズルユニット50の移動を停止する。この1回の移動によって、3列分の溝への有機EL材料の塗布が完了する。具体的には、同色の有機EL材料を各ノズル52a〜52cから吐出しているので、3列毎に1列の溝を塗布対象とした合計3列分の溝に有機EL材料が塗布される。
次に、制御部3は、平行移動テーブル23をY軸正方向に所定距離(例えば、溝9列分)だけピッチ送りして、次に塗布対象となる溝への有機EL材料の塗布を行えるようにする。そして、制御部3は、他方の液受部53の上部空間からノズルユニット50を逆の方向へ基板P上を横断させて一方の液受部53上に位置すると、ノズル52a〜52cからの有機EL材料の吐出を継続したまま、ノズル移動機構部51によるノズルユニット50の移動を停止する。この2回目の移動によって、次の3列分の溝への有機EL材料の塗布が完了する。このような動作を繰り返すことによって、赤色の有機EL材料が赤色を塗布対象とした溝に流し込まれる。
次に、図3〜図6を参照して、液受部53について説明する。なお、図3は、液受部53の構造を示す斜視図である。図4は、図3のD方向から見た液受部53の側面概要図である。図5は、ノズル52a〜52cから吐出される有機EL材料と液受部53との位置関係を示す斜視図である。図6は、ノズル52a〜52cが移動した際の液受部53との位置関係を示す斜視図である。なお、ステージ21に対して両サイドにある液受部53Lおよび53R(図1参照)は、共にステージ21を対称とした同一の構造を有しており、図3〜図6は、その一方を液受部53として示している。
図3において、液受部53は、下段受け部531、上段ボックス部532、上板部材533、上段支持部材534、およびボックス内吸引部536を備えている。
下段受け部531は、例えばノズル移動機構部51に連結され、ノズル移動機構部51との位置関係が常時固定されるように固設されている。下段受け部531は、上部ボックス部532のステージ21側の下部に備え付けられ、ノズル52a〜52cが基板P上と上部ボックス部532上との間を移動する際に、基板Pと上部ボックス部532との隙間から漏れた有機EL材料等を受けるように位置している。上段ボックス部532の内部に吐出された有機EL材料は、上部ボックス532下部に設けられた排出ライン535(図7参照)を経由して、下段受け部531内に流下する。また、下段受け部531内部に吐出された有機EL材料は、その最下位置から流出する流路(図示せず)を介して排液タンク(図示せず)で回収される。また、下段受け部531内部には、ステージ21側面近傍空間の気体を吸引する局所排気部を設けてもかまわない。さらに、下段受け部531の上端面には、上段ボックス部532を支持する上段支持部材534が固設される。
上段ボックス部532は、上段支持部材534によって支持され、下段受け部531の上部に固設される。上段ボックス部532は、上面が開放されたボックス形状を有しており、当該上面を覆うように上板部材533が設けられて閉じられている。上板部材533は、図示X軸方向を長手開口方向とするスリット開口部533aが形成されている。上板部材533は、上段ボックス部532の蓋のように取り付けられており、上段ボックス部532から取り外し可能にはめ込まれている。そして、上板部材533が上段ボックス部532に取り付けられると、スリット開口部533aが上段ボックス部532の内部空間と外部空間との開孔として機能する。
上板部材533の上面は、ステージ21の上面と略同一の高さ(図4の高さd参照)となるように固設されている。上段ボックス部532および上板部材533のステージ21側の側面は、当該ステージ21近傍に所定の隙間(図4の隙間a参照)を形成して固設される。そして、上板部材533の上面には、ステージ21の側面から図示X軸正方向へ一部がはみ出す(図4の長さb参照)ように載置された基板P(図3においては、破線で示している)に対して、その一部がオーバラップ(図4のオーバラップ長さc参照)して配置される。なお、上段ボックス部532の内部構造については、後述する。
また、上段ボックス部532は、その側面中央位置に吸引口が設けられ、ボックス内吸引部536が当該吸引口から上段ボックス部532内部の気体等を吸引する。そして、上段ボックス部532内部から吸引された気体(上段ボックス部532内部に生じたミスト状の有機EL材料を含む)は、ボックス内吸引部536によって上記吸引口から吸引され、排液タンク(図示せず)で回収される。
図4において、上段ボックス部532および上板部材533のステージ21側の側面は、ステージ21側面と隙間aが形成されるように設けられる。この隙間aは、ステージ21の図示Y軸方向への平行移動動作や旋回部22の回動動作によって、ステージ21と上段ボックス部532および上板部材533とが干渉しない距離に設けられ、例えば3mmである。また、基板Pは、ステージ21の端面に対して液受部53側に長さbだけはみ出して載置される。長さbは、上板部材533の上面と基板Pとが長さcだけオーバラップするように設定されるため、b=a+cであり、例えば長さb=5mm、オーバラップ長さc=2mmである。上板部材533の上面は、基板Pの端部から下方向の洩れを防ぐためにステージ21の上面と同一の高さで設けられるのが望ましいが、上述したようにステージ21に載置された基板Pが平行移動や回動するため、基板Pの下面と上板部材533の上面との干渉を防止する必要がある。このため、上板部材533の上面は、ステージ21の上面より高さdだけ低く設けられ、例えば高さd=0.5〜3.0mmである。
なお、基板Pの下面と上板部材533の上面との干渉を防止するために、上板部材533の上面がステージ21の上面より高さdだけ低く設けられる一例を説明したが、このような効果を期待しない場合、上板部材533の上面がステージ21の上面以上の高さに設けられてもかまわない。上板部材533の上面が少なくともノズル52a〜52cの先端部より低く設けられていれば、液受部53とノズル52a〜52cとが干渉することを防止することができる。
次に、図5を参照して、ノズル52a〜52cと液受部53との位置関係について説明する。なお、図5では、主にノズル52a〜52c、液受部53、および基板Pを示しており、他の部位を省略して示している。また、液受部53については、上段ボックス部532および上板部材533のみ図示している。上述したように、基板Pに対して有機EL材料を塗布する際、塗布開始および終了時点、あるいはX軸方向折返し時点等において、ノズル52a〜52cが液受部53の上部空間に配置される。このとき、ノズル52a〜52cは、液受部53の上方からスリット開口部533aに向けて液柱状態の有機EL材料を吐出している。
液受部53の上部空間にノズル52a〜52cが移動したとき、当該ノズル52a〜52cから吐出される有機EL材料がスリット開口部533aを通って上段ボックス部532の内部で受けられるように、液受部53が設けられている。つまり、ノズル52a〜52cがX軸方向へ基板P外に出る際、当該ノズル52a〜52cの各先端部(吐出口)の直下位置を全て含むようにスリット開口部533aが形成されている。したがって、ノズル52a〜52cの移動方向(X軸方向)とスリット開口部533aの長手形成方向(X軸方向)とは平行であり、ノズル52a〜52cの先端部に対する図示Z軸負方向(鉛直方向)にスリット開口部533aが形成されている。ここで、ノズル52a〜52cは、X軸方向に並設された3列分の溝へ同時に有機EL材料を塗布するために図示Y軸方向へ若干ずれて配置される。スリット開口部533aは、これらのノズル52a〜52cから液柱状態で吐出される有機EL材料を全て通す幅を有している。
また、図5に示したようにノズル52a〜52cが液受部53の上部空間に配置されると、やがてノズル52a〜52cがX軸負方向である図示C方向へ高速に移動する(図6)。図6に示すように、ノズル52a〜52cが液受部53の上部空間から図示C方向へ移動する際も、当該ノズル52a〜52cから吐出される有機EL材料は、基板P上に吐出されるまで全てスリット開口部533aを液柱状態で通過して上段ボックス部532に回収される。
次に、図7〜図9を参照して、上段ボックス部532の内部構造について説明する。なお、図7は、図3の断面A−AをB方向から見た上段ボックス部532の断面図である。図8は、上段ボックス部532の一部の側面および上板部材533の一部(具体的には、Y軸負方向側の側面、X軸正方向側の側面、および上板部材533のY軸負方向側部材)を削除した液受部53の斜視図である。図9は、ノズル52a〜52cと傾斜面537との位置関係を示す概要図である。
図7および図8において、上段ボックス部532は、その内部に傾斜面537が固設される。傾斜面537は、上段ボックス部532におけるスリット開口部533aの下方位置に設けられ、ノズルユニット50が往復移動するX軸方向に延設される。そして、傾斜面537は、ノズルユニット50が往復移動する方向に垂直な水平方向(すなわち、Y軸正方向またはY軸負方向)に対して下方へ傾斜している。傾斜面537は、表面が平滑な板状部材であり、例えばステンレス板や表面がフッ素樹脂にて被覆された板材で構成される。なお、傾斜面537は、板状部材に限らず、中実部材や中空部材の一側面で構成してもかまわない。
また、傾斜面537の下端は、上段ボックス部532のY軸方向側の側面に接合している。なお、図7および図8の一例では、傾斜面537がY軸負方向側へ傾斜しているため、当該傾斜面537の下端が上段ボックス部532のY軸負方向側の側面に接合している。また、傾斜面537の両側部は、上段ボックス部532のX軸方向側の側面にそれぞれ接合している(図8参照)。そして、傾斜面537の下端と上段ボックス部532の側面との接合部上側近傍に排出ライン535が設けられ、傾斜面537に沿って流れ落ちる有機EL材料が排出ライン535を通って下段受け部531内に流下する。また、傾斜面537に有機EL材料が塗着する位置の下方となる上段ボックス部532の側面に、傾斜面537の上部空間の気体を吸引するボックス内吸引部536の吸引口が接続される。具体的には、ボックス内吸引部536の吸引口は、有機EL材料が塗着する位置より低く、排出ライン535が設けられる位置より高く、傾斜面537の上部空間と連通する上段ボックス部532の側面に設けられる。したがって、ボックス内吸引部536は、上段ボックス部532内部において、傾斜面537の上部空間の気体等を当該傾斜面537の下端側から当該傾斜面537に沿って吸引する。
このような上段ボックス部532の構造によって、液受部53の上部空間においてノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料(図7〜図9では塗布液L1〜L3で示す)は、スリット開口部533aを介して、全て傾斜面537に塗着する。そして、図8に示すように、傾斜面537に塗着した有機EL材料は、傾斜面537に沿ってその傾斜方向へ流れ落ちていき、排出ライン535から下段受け部531内に流下する。また、ボックス内吸引部536は、傾斜面537に沿って吸引する気流を生じさせており、ノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料が塗着する部位近傍に吸引気流を生じさせている。したがって、傾斜面537上にミスト状の有機EL材料が発生した場合は、ミスト化した有機EL材料がボックス内吸引部536の吸引口から吸引される。
ここで、傾斜面537は、液受部53の上部空間においてノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料が、液柱状態から分裂が始まる高さより上方に配置される。そして、水平方向に対する傾斜面537の傾斜角度αは、塗着した有機EL材料を迅速に流れ落とすために、できる限り鉛直方向に近いほうが好ましい。しかしながら、図9に示すように、塗布ピッチ間隔を確保するようにノズル52a〜52cがY軸方向へ若干ずれて配置されているため、ノズル52a〜52cそれぞれの先端部と傾斜面537との距離は、それぞれ異なっている。したがって、傾斜面537は、ノズル52a〜52cそれぞれの先端部と傾斜面537との距離が最も長いノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料(図9の例ではノズル52aから吐出された塗布液L1)が、液柱状態で常に塗着するように配置される。具体的には、ノズル52a〜52cそれぞれの先端部と傾斜面537との最も長い距離H1が、吐出する有機EL材料の液柱状態が保証できる距離(例えば、20mm)未満となるように、傾斜面537が設けられる。また、傾斜面537に対して最も接近しているノズル52a〜52c(図9の例ではノズル52c)については、傾斜面537との干渉を防止する必要がある。つまり、傾斜面537に最も接近するノズル52a〜52cの先端部と傾斜面537との距離H2が、ある程度確保されている必要がある。このような距離H1およびH2の条件を満たす範囲で、できる限り鉛直方向に近い傾斜角度αを設定すればよく、例えば傾斜角度α=60°に設定される。
上述した構成によって、基板Pの外で吐出される有機EL材料は、液柱状態でスリット開口部533aを通過させて傾斜面537に塗着して上段ボックス部532内で回収される。したがって、ノズル52a〜52cから吐出され液柱状態であった有機EL材料が、表面張力により液滴化する前に全て傾斜面537に塗着する。また、傾斜面537上に塗着した有機EL材料は、その傾斜方向に流れ落ちて下段受け部531内に流下する。このように、有機EL材料を液柱状態で塗着させた傾斜面537上には、当該有機EL材料が溜まった状態(液だまり)で残存することがない。つまり、傾斜面537上に溜まった液だまりに対してさらに液柱状態の有機EL材料を塗着し続けることがなく、当該液だまりに液柱状態の有機EL材料を突入させることによるミスト状の有機EL材料の発生を防止することができる。また、傾斜面537上にミスト状の有機EL材料が発生した場合も、ボックス内吸引部536に吸引されるため、ミスト状の有機EL材料が液受部53外部へ漏れ出すことを確実に防止することができる。
このように、本実施形態に係る塗布装置の上段ボックス部532は、その内部に傾斜面537が設けられているために、上段ボックス部532内に吐出された有機EL材料が外部へ再度舞い上がることがない。また、傾斜面537に有機EL材料が塗着する部位を吸引することによって、さらに上段ボックス部532内でミスト状の有機EL材料が発生した場合も外部へ漏れることを確実に防止することができる。ここで、ボックス内吸引部536が吸引する上段ボックス部532の内部空間は、傾斜面537によって限定された空間となるため、その吸引効率が向上して、さらに効率よくミスト状の有機EL材料を回収する。したがって、基板外に吐出した有機EL材料が基板P上に落下して付着することなく、塗布不良を防止することができる。
なお、上述した傾斜面537は、ノズルユニット50が往復移動する方向に垂直な水平方向に対して下方へ傾斜する1つの傾斜面を用いる一例を用いたが、他の態様の傾斜面を設けてもかまわない。以下、図10および図11を参照して、傾斜面の他の態様例について説明する。なお、図10は、谷型に形成した傾斜面538の一例を示す上段ボックス部532の断面図である。図11は、山型に形成した傾斜面539の一例を示す上段ボックス部532の断面図である。
図10において、上段ボックス部532は、その内部に谷型の傾斜面538(谷型の一方の傾斜面を538aとし、他方の傾斜面を538bとする)が固設される。傾斜面538は、傾斜面537と同様に上段ボックス部532におけるスリット開口部533aの下方位置に設けられ、ノズルユニット50が往復移動するX軸方向に延設される。そして、傾斜面538aは、ノズルユニット50が往復移動する方向に垂直な一方水平方向(図10では、Y軸正方向)に対して下方に傾斜している。また、傾斜面538bは、ノズルユニット50が往復移動する方向に垂直な他方水平方向(図10では、Y軸負方向)に対して下方に傾斜している。そして、1組の傾斜面538aおよび538bによって、谷型の傾斜面538が形成される。傾斜面538aおよび538bは、共に表面が平滑な板状部材であり、例えばステンレス板や表面がフッ素樹脂にて被覆された板材で構成される。なお、傾斜面538aおよび538bは、板状部材に限らず、それぞれ中実部材や中空部材に形成された2つの側面で構成してもかまわない。
また、傾斜面538aおよび538bの上端は、それぞれ上板部材533の下面または上段ボックス部532のY軸方向側の側面に接合している。傾斜面538aおよび538bそれぞれの両側部は、上段ボックス部532のX軸方向側の側面にそれぞれ接合している。そして、傾斜面538aおよび538bの下端の間(つまり、谷底部)にはスリット状の隙間が形成されており、傾斜面538aおよび538bの下端から気液分離ボックス55まで接続部材が接続される。この接続部材によって、傾斜面538aおよび538bの下端に形成されたスリット状の隙間と気液分離ボックス55とが連通される。そして、気液分離ボックス55の上部にボックス内吸引部536の吸引口が接続され、気液分離ボックス55の下部に下段受け部531への排出ライン535が接続される。これによって、気液分離ボックス55および上記接続部材を介して、傾斜面538aおよび538bの下端に形成されたスリット状の隙間とボックス内吸引部536の吸引口とが連通される。したがって、ボックス内吸引部536は、上段ボックス部532内部において、傾斜面538の上部空間の気体等を当該傾斜面538の谷底側から当該傾斜面538に沿って吸引する。
図10に示す上段ボックス部532の構造によって、液受部53の上部空間においてノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料(塗布液L1〜L3)は、スリット開口部533aを介して、全て谷型の傾斜面538に塗着する。そして、図10に示すように、傾斜面538に塗着した有機EL材料は、傾斜面538に沿ってその谷底方向へ流れ落ちていき、上記接続部材、気液分離ボックス55、および排出ライン535を介して、下段受け部531へ流下する。また、谷型の傾斜面538上の空間に存在する気体は、上記接続部材および気液分離ボックス55を介して、ボックス内吸引部536の吸引口から吸引される。つまり、ボックス内吸引部536は、傾斜面538に沿って吸引する気流を生じさせており、ノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料が塗着する部位近傍に吸引気流を生じさせていることになる。
ここで、傾斜面538も、液受部53の上部空間においてノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料が、液柱状態から分裂が始まる高さより上方に配置される。そして、水平方向に対する傾斜面538の傾斜角度も、塗着した有機EL材料を迅速に流れ落とすために、できる限り鉛直方向に近いほうが好ましい。しかしながら、傾斜面538も上記傾斜面537と同様に、ノズル52a〜52cとの干渉を回避しながら、ノズル52a〜52cそれぞれの先端部と傾斜面538との距離が最も長いノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料が、液柱状態で常に塗着するように配置する必要がある。したがって、傾斜面538も、このような条件を満たす範囲でできる限り鉛直方向に近い傾斜角度で設けられる。
図11において、上段ボックス部532は、その内部に山型の傾斜面539(山型の一方の傾斜面を539aとし、他方の傾斜面を539bとする)が固設される。傾斜面539は、傾斜面537および538と同様に上段ボックス部532におけるスリット開口部533aの下方位置に設けられ、ノズルユニット50が往復移動するX軸方向に延設される。そして、傾斜面539aは、ノズルユニット50が往復移動する方向に垂直な一方水平方向(図11では、Y軸負方向)に対して下方へ傾斜している。また、傾斜面539bは、ノズルユニット50が往復移動する方向に垂直な他方水平方向(図11では、Y軸正方向)に対して下方へ傾斜している。そして、1組の傾斜面539aおよび539bによって、山型の傾斜面539が形成される。例えば、傾斜面539aおよび539bは、共に表面が平滑な中実部材に形成された2つの側面で構成され、例えばステンレス部材や表面がフッ素樹脂にて被覆された部材で構成される。なお、傾斜面539aおよび539bは、中実部材に限らず、2つの板状部材を組み合わせた部材や中空部材に形成された2つの側面で構成してもかまわない。
また、傾斜面539の両側部は、上段ボックス部532のX軸方向側の側面にそれぞれ接合している。また、傾斜面539aおよび539bの下端(つまり、山裾)は、上段ボックス部532のY軸方向側の側面との間に隙間が形成されている。この隙間を介して、上段ボックス部532の内部空間において、傾斜面539aおよび539bの上部空間と上段ボックス部532の下部空間とが連通している。そして、傾斜面539aおよび539bより下方に位置する上段ボックス部532の側面(図11では、Y軸負方向側の側面)に、ボックス内吸引部536の吸引口が接続される。また、傾斜面539aおよび539bより下方に位置する上段ボックス部532の側面に、排出ライン535が接続される。したがって、ボックス内吸引部536は、上段ボックス部532内部において、山型の傾斜面539に対する下部空間の気体等を当該傾斜面539の山裾側から吸引する。また、傾斜面539aおよび539bから上段ボックス部532の底面へ流れ落ちた有機EL材料は、排出ライン535から下段受け部531へ流下する。
図11に示す上段ボックス部532の構造によって、液受部53の上部空間においてノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料(塗布液L1〜L3)は、スリット開口部533aを介して、全て山型の傾斜面539に塗着する。そして、図11に示すように、傾斜面539に塗着した有機EL材料は、傾斜面539に沿ってその山裾方向へ流れ落ちていき、排出ライン535から下段受け部531へ流下する。また、傾斜面539上でミスト状の有機EL材料が発生した場合、ミスト化した有機EL材料が上段ボックス部532の下部空間へ引き込まれてボックス内吸引部536の吸引口から吸引される。
ここで、傾斜面539も、液受部53の上部空間においてノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料が、液柱状態から分裂が始まる高さより上方に配置される。そして、水平方向に対する傾斜面539の傾斜角度も、塗着した有機EL材料を迅速に流れ落とすために、できる限り鉛直方向に近いほうが好ましい。しかしながら、傾斜面539も上記傾斜面537および538と同様に、ノズル52a〜52cとの干渉を回避しながら、ノズル52a〜52cそれぞれの先端部と傾斜面539との距離が最も長いノズル52a〜52cから吐出された有機EL材料が、液柱状態で常に塗着するように配置する必要がある。したがって、傾斜面539も、このような条件を満たす範囲でできる限り鉛直方向に近い傾斜角度で設けられる。
このように、本願発明で用いられる上段ボックス部532内に設けられる傾斜面は、1つの傾斜面、谷型の傾斜面、および山型の傾斜面等、様々な態様の傾斜面で実現可能である。さらに、本願発明で用いられる傾斜面は、水平方向に対して傾斜する1つの平面(傾斜面537)または複数の平面の組み合わせ(傾斜面538、539)に限らず、水平方向に対して傾斜する曲面で構成されてもかまわない。例えば、傾斜面537のように1つの平面で構成される態様では、当該1つの平面を凸または凹形状の1つの曲面で構成して傾斜面を形成してもかまわない。また、傾斜面538のように2つの平面を谷型に組み合わせて構成される態様では、当該2つの平面を凹形状の1つの曲面で構成して傾斜面を形成してもかまわない。また、傾斜面539のように2つの平面を山型に組み合わせて構成される態様では、当該2つの平面を凸形状の1つの曲面で構成して傾斜面を形成してもかまわない。
また、上述した傾斜面537を上段ボックス部532の内部に設けることによって、ボックス内吸引部536が傾斜面537によって限定された空間を吸引することになるため、当該傾斜面537を設けずに上段ボックス部532の内部の空間を吸引するより吸引効率が向上する。しかしながら、上段ボックス部532の内部に、仕切部材540を設けることによって、さらにボックス内吸引部536の吸引効率を向上させることができる。以下、図12を参照して、仕切部材540について説明する。なお、図12は、仕切部材540の一例を示す上段ボックス部532の断面図である。
図12において、仕切部材540は、上段ボックス部532の内部に固設される。仕切部材540は、上段ボックス部532の内部における傾斜面537の上部空間をさらに分割して、ボックス内吸引部536が吸引する空間をさらに小さくしている。具体的には、仕切部材540は、傾斜面537の上部に設けられ、当該傾斜面537と平行にX軸方向に延設された第1仕切面540aを有する。第1仕切面540aの下端は、ボックス内吸引部536の吸引口の上部に位置する上段ボックス部532のY軸方向側の側面に接合する。また、第1仕切面540aの上端は、第1仕切面540aがスリット開口部533aの下方位置に進入しないように、スリット開口部533aの一方端部(図12では、Y軸負方向側の端部)の鉛直方向となる位置に配設される。そして、仕切部材540は、第1仕切面540aの上端とスリット開口部533aの上記一方端部とを接合する第2仕切面540bを有している。
このような仕切部材540を上段ボックス部532の内部に設けることによって、ボックス内吸引部536が吸引する空間は、傾斜面537と仕切部材540とに挟まれた狭い空間となる。したがって、仕切部材540を設けることによって、さらにボックス内吸引部536が吸引する空間が限定されるため、ボックス内吸引部536の吸引効率を向上させることができる。つまり、傾斜面537に有機EL材料が塗着する部位をさらに大きな吸引力で吸引することができ、上段ボックス部532内で有機EL材料がミスト化した場合も、ミスト化した有機EL材料が外部へ漏れることをさらに確実に防止することができる。
また、図3等を用いて説明したように、上段ボックス部532の内部からボックス内吸引部536が吸引する吸引口を、上段ボックス部532の側面中央位置付近に1箇所設置したが、吸引口の設置位置および数はこれに限定されない。例えば、ボックス内吸引部536の吸引口は、傾斜面537の下端と上段ボックス部532の側面との接合部上側近傍であり、有機EL材料が傾斜面537に塗着する位置の下方となる箇所に、傾斜面537の下端に沿って複数設置してもかまわない。この場合、傾斜面537に有機EL材料が塗着する部位に吸引気流を効率よく生じさせることができる位置であれば、上記吸引口は上段ボックス部532の側面中央位置に設置しなくてもかまわない。また、傾斜面537の下端と上段ボックス部532の側面との接合部上側近傍であり、有機EL材料が傾斜面537に塗着する位置の下方となる箇所に形成され、傾斜面537の下端長さと同等の長軸長さを有するスリット状の吸引口から、ボックス内吸引部536が上段ボックス部532内を吸引してもかまわない。
また、上述した実施形態では、上段ボックス部532の上面を覆うように上板部材533が設けられているが、上板部材533を設けなくてもかまわない。上板部材533は、上段ボックス部532内部でミスト状の有機EL材料が生じた際に、当該ミスト状の有機EL材料が上段ボックス部532の外部に舞い上がることを防ぐために設けられている。また、上段ボックス部532の上面を開放する面積を縮小することによって、ボックス内吸引部536の吸引効率を向上する効果も期待できる。しかしながら、上述した実施形態では、上段ボックス部532の内部に設けられた傾斜面537〜539によってミスト状の有機EL材料が生じることが防止され、ボックス内吸引部536によってミスト状の有機EL材料が生じた際にミスト化した有機EL材料が吸引される。したがって、上段ボックス部532の上面が開放状態であってもミスト状の有機EL材料が上段ボックス部532の外部に舞い上がることはなく、上述した上板部材533による吸引効率の向上効果を期待しない場合は、上板部材533を設けなくてもかまわない。
また、上述した実施形態では、ノズルユニット50がX軸方向に直線移動する毎に、ステージ21をY軸方向へ所定ピッチだけ移動させて、ノズルユニット50とステージ21との当該Y軸方向に対する相対的な位置関係を変化させているが、本発明はこれに限らない。例えば、ノズルユニット50がX軸方向に直線移動する毎に、当該ノズルユニット50をY軸方向へ所定ピッチだけ移動(つまり、有機EL塗布機構5がY軸方向へ移動)させて、ノズルユニット50とステージ21との当該Y軸方向に対する相対的な位置関係を変化させてもかまわない。この場合、液受部53は、有機EL塗布機構5と共にY軸方向へ所定ピッチだけ移動する。
また、上述した実施形態では、赤、緑、および青色のうち、赤色の有機EL材料を3個1組のノズル52a〜52cで基板Pの溝内に流し込んでいるが、この塗布工程は、有機EL表示装置を製造する途中工程である。有機EL表示装置を製造するときの処理手順は、正孔輸送材料(PEDOT)塗布→乾燥→赤色の有機EL材料塗布→乾燥→緑色の有機EL材料塗布→乾燥→青色の有機EL材料塗布→乾燥という手順となる。この場合、本発明の塗布装置は、正孔輸送材料、赤色の有機EL材料、緑色の有機EL材料、および青色の有機EL材料をそれぞれ塗布する工程に用いることができる。
また、ノズル52a〜52cから赤、緑、および青色の有機EL材料をそれぞれ吐出してもかまわない。この場合、赤、緑、および青色の順に配列された、いわゆる、ストライプ配列が1つの塗布工程で形成される。また、上述した実施形態では、3個1組のノズル52a〜52cで基板Pの各溝内に有機EL材料を流し込んでいるが、この3個1組のノズル52a〜52cを複数組設けて基板Pの各溝内に有機EL材料を流し込んでもかまわない。この場合、各ノズルの組がX軸方向へ動作する位置に対応する液受部53をそれぞれ設ければ、塗布処理にかかる時間を短縮しながら、本発明の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、塗布液として有機EL材料や正孔輸送材料を塗布液とした有機EL表示装置の製造装置を一例にして説明したが、本発明は他の塗布装置にも適用できる。例えば、レジスト液やSOG(Spin On Glass)液やPDP(プラズマディスプレイパネル)を製造するのに使用される蛍光材料を塗布する装置にも適用することができる。また、液晶カラーディスプレイをカラー表示するために液晶セル内に構成されるカラーフィルタを製造するために使用される色材を塗布する装置にも適用することができる。
本発明に係る塗布装置は、被塗布体となる基板の外に吐出された塗布液を確実に回収することができ、基板に対して液柱状態の塗布液を塗布する装置等として有用である。
本発明の一実施形態に係る塗布装置1の要部概略構成を示す平面図および正面図 図1の塗布装置1の制御機能を示すブロック図 図1の液受部53の構造を示す斜視図 図3のD方向から見た液受部53の側面概要図 ノズル52a〜52cから吐出される有機EL材料と液受部53との位置関係を示す斜視図 ノズル52a〜52cが移動した際の液受部53との位置関係を示す斜視図 図3の断面A−AをB方向から見た上段ボックス部532の断面図 上段ボックス部532の一部の側面および上板部材533の一部を削除した液受部53の斜視図 ノズル52a〜52cと傾斜面537との位置関係を示す概要図 谷型に形成した傾斜面538の一例を示す上段ボックス部532の断面図 山型に形成した傾斜面539の一例を示す上段ボックス部532の断面図 仕切部材540の一例を示す上段ボックス部532の断面図 従来の塗布装置のノズル102〜104と液受部105との位置関係を示す側面概要図 従来の液受部106の構造を示す斜視図
符号の説明
1…塗布装置
2…基板載置装置
21…ステージ
22…旋回部
23…平行移動テーブル
24…ガイド受け部
25、511…ガイド部材
3…制御部
5…有機EL塗布機構
50…ノズルユニット
51…ノズル移動機構部
52…ノズル
521…フィルタ部
53…液受部
531…下段受け部
532…上段ボックス部
533…上板部材
534…上段支持部材
535…排出ライン
536…ボックス内吸引部
537〜539…傾斜面
540…仕切部材
54…供給部
541…供給源
542…ポンプ
543…流量計
544…フィルタ
55…気液分離ボックス

Claims (9)

  1. 鉛直下方向への直線棒状となった液柱状態の塗布液を基板上に吐出して当該塗布液を塗布する塗布装置であって、
    その先端部から前記塗布液を前記液柱状態で吐出するノズルと、
    前記基板をその上面に載置するステージと、
    前記ステージ上の空間において、当該ステージ面を横断する方向に前記ノズルを往復移動させるノズル移動機構と、
    前記ノズル移動機構が前記横断する方向に沿って前記ステージ上から外れた位置に前記ノズルより前記塗布液を吐出させつつ当該ノズルを移動させる際、当該ノズルから前記ステージ外に吐出された前記塗布液を受ける液受部とを備え、
    前記液受部は、前記ステージ上から外れた位置に配置された前記ノズルの先端部から鉛直下方向となる位置に前記横断する方向へ延設され、当該横断する方向に垂直な水平方向に対して傾斜している傾斜面を含み、
    前記液受部は、前記ステージ上から外れた位置に配置された前記ノズルから吐出された塗布液を、前記液柱状態で前記傾斜面に塗着させて回収する、塗布装置。
  2. 前記液受部は、前記傾斜面に塗布液が塗着する位置近傍の空間の気体を吸引する吸引手段を、さらに含む、請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記吸引手段は、前記傾斜面に塗布液が塗着する位置の下方に当該傾斜面上部空間の気体を吸引する少なくとも1つの吸引口を有する、請求項2に記載の塗布装置。
  4. 前記液受部は、前記傾斜面に対して所定の隙間を介して平行に、前記傾斜面の上部空間の一部に固設された仕切部材を、さらに含み、
    前記吸引口は、前記傾斜面の下端と前記仕切部材との間に配設される、請求項3に記載の塗布装置。
  5. 前記吸引手段は、前記傾斜面に塗布液が塗着する位置近傍の空間の気体を当該傾斜面の上面に沿った下方へ吸引する、請求項2に記載の塗布装置。
  6. 前記傾斜面は、前記塗布液が塗着する位置が、前記ノズルから吐出された塗布液が前記液柱状態から分裂が始まる高さより当該ノズル側となる前記鉛直下方向位置に配設される、請求項1または2に記載の塗布装置。
  7. 前記傾斜面は、前記横断する方向に垂直な水平方向に対して一方方向へ傾斜する1つの平面で形成される、請求項6に記載の塗布装置。
  8. 前記傾斜面は、前記横断する方向に垂直な水平方向に対して双方向へそれぞれ傾斜する2つの平面で構成された谷型である、請求項6に記載の塗布装置。
  9. 前記傾斜面は、前記横断する方向に垂直な水平方向に対して双方向へそれぞれ傾斜する2つの平面で構成された山型である、請求項6に記載の塗布装置。
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