JP2008287646A

JP2008287646A - 自動取引装置

Info

Publication number: JP2008287646A
Application number: JP2007134067A
Authority: JP
Inventors: Makoto Iida; 誠飯田
Original assignee: Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Current assignee: Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority date: 2007-05-21
Filing date: 2007-05-21
Publication date: 2008-11-27
Anticipated expiration: 2027-05-21
Also published as: JP5016974B2

Abstract

【課題】暗証番号などの利用者の個人情報の漏洩を有効に防止することのできるキーパッドカバーを備えた自動取引装置を提供する。
【解決手段】取引カードを読み取るカード読み取り機構１０５、紙幣入出金機構１０７、および顧客が入出金に際して操作する顧客操作部１０３を備えた自動取引装置において、
前記顧客操作部１０３は、暗証番号を入力するためのキーパッドと、該キーパッドの上方、左側方、および右側方を包囲する半透明のキーパッドカバーを備え、該キーパッドカバーによりキー操作の覗き見を防止する。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動取引装置に係り、特に、暗証番号などの利用者の個人情報の漏洩を防止することのできる自動取引装置に関する。

ＡＴＭ（Automated Teller Machine）あるいはＣＤ（Cash Dispenser）などの現金自動取引装置を用いて、エンドユーザー（顧客）が取引を行なう際には、キャッシュカードあるいは通帳など口座番号を特定する物（取引カード）を提示して暗証番号の入力操作を行うことが必要である。

暗証番号入力は、装置に搭載された暗証番号入力装置（キーパッド）を用いエンドユーザーが暗証番号を入力する。これにより、本人を確認して取引を行なう。しかし、暗証番号の入力操作はエンドユーザー以外の、例えば後に並ぶ客などにより盗み見される可能性がある。

また、金融機関などが防犯目的で導入している監視カメラなどがキャッシュコーナーの天井に設置されている場合、エンドユーザーの操作内容が監視カメラに映りこんでしまうことがある。このような場合には監視カメラの映像を介して暗証番号が漏洩する可能性がある。

このような問題を回避する為、例えば、特許文献１には、暗証番号入力機構および操作する手を覆うように不透明のカバー（覗き見防止カバー）を設け、操作する手許をエンドユーザーにしか見えないようにすることが示されている。
特開２００１−３２５６６５号公報

しかしながら、前記特許文献に示される例では、エンドユーザーの目の位置が高い場合、カバー内側に死角が発生する場合がある。このような場合においては、エンドユーザーから見えない死角のエリア内に小型カメラ等を隠して設置することができる。すなわち、カメラを内蔵した偽物の覗き見防止カバーを取り付けられる可能性が有り、防犯上好ましくない。

本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、暗証番号などの利用者の個人情報の漏洩を有効に防止することのできるキーパッドカバーを備えた自動取引装置を提供するものである。

本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。

取引カードを読み取るカード読み取り機構、紙幣入出金機構、および顧客が入出金に際して操作する顧客操作部を備えた自動取引装置において、前記顧客操作部は、暗証番号を入力するためのキーパッドと、該キーパッドの上方、左側方、および右側方を包囲する半透明のキーパッドカバーを備え、該キーパッドカバーによりキー操作の覗き見を防止した。

本発明は、以上の構成を備えるため、暗証番号などの利用者の個人情報の漏洩を防止することができる。

以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図１は、本実施形態にかかる自動取引装置を説明する図である。自動取引装置１０１は、装置全体の制御を行なう制御部１０２、エンドユーザーに対して情報を表示し、エンドユーザーの操作入力を受け付ける顧客操作部１０３、係員に対して自動取引装置１０１の状態を表示し、係員の操作入力を受け付ける係員操作部１０４、エンドユーザーのキャッシュカードを取り扱うカードリーダ／ライタおよびエンドユーザーに明細票を印字して発行する印字機構を備えたカード／明細票機構１０５、エンドユーザーの通帳に印字する通帳印字機構１０６、紙幣の入出金を行なう紙幣入出金機構１０７、硬貨の入出金を行なう硬貨入出金機構１０８、並びに自動取引装置１０１と外部機器１１０を接続するインタフェース部１０９を備える。

図２は、顧客操作部１０３の詳細を説明する図である。顧客操作部１０３は、エンドユーザーに対して情報を表示する液晶等を備えた表示器２０２、エンドユーザーが操作入力するタッチパネル２０１、エンドユーザーが暗証番号を入力するピンパッド等のキーパッド２０３、暗証番号の入力を要求するとき操作部（キーパッド）を照射して暗証番号入力を促すガイダンスランプ２０４を備え、これら顧客操作部１０３は通信インターフェース２０５を介して制御部１０２により制御される。

図３，４，５は、キーパッド２０３の実装状態を説明する図であり、図３はキーパッドカバーを装着したキーパッドの外観図、図４はキーパッドカバーを装着したキーパッドの断面図、図５は、ガイダンスランプ点灯時に現れる影の状況を説明する図である。

図３，４，５に示すように。通常、キーパッド２０３は自動取引装置のフロントパネルに形成された略水平の面上に装着される。また、キーパッド２０３は、操作者側からみてその上方、左側方、右側方および後側方の４方面を包囲する箱形で半透明のキーパッドカバー３０１を備える。なお、キーパッドカバーの後側方を包囲する部分は省略することができる。また、キーパッドの上方を包囲する部分はキーパッド面からの高さが操作者側に向けて徐々に大きくなる開放型とすることが望ましい。

また、キーパッド２０３の手前の、エンドユーザーが目視できる位置には反射鏡３０２を配置する。

なお、キーパッドカバー３０１はキーパッド２０３の上方を完全に包囲することが望ましい。これにより、天井などに配置した監視カメラによってキーパッドの操作内容が撮影されることを防止することができる。

このように、キーパッドカバー３０１を装着することにより、操作しているエンドユーザー以外、例えばエンドユーザの横あるいは後方に立つ人からは操作内容が目視できないようにすることができる。

また、上述のように暗証番号等の入力操作は監視カメラによっても撮影できない。このため、監視カメラの映像を介して暗証番号が漏洩することもない。

なお、キーパッドカバー３０１を、前述のように、キーパッド２０３の上方、左側方、右側方および後側方の４方面を包囲する箱形に形成すると、図４に示すように、エンドユーザーの視線４０１が高い場合、キーパッドカバー３０１の奥に目視できない死角４０２が発生する。しかしながら、この死角は前記反射鏡３０２を配置することにより解消することができる。

また、キーパッドカバー３０１の少なくとも上面側は半透明の材質で形成し、更にキーパッド２０３の奥側にガイダンスランプ２０４を配置する。暗証番号の入力などを要求するとき、ガイダンスランプ２０４を点灯して操作部を照射した場合、キーパッドカバー３０１内側に小型カメラ等の不審物が仕掛けられている場合、不審物の影５０１が、図５に示すようにキーパッドカバー３０１の上面に映し出される。このとき、前記不審物は反射鏡３０２により目視確認することができる。

図６は、自動取引装置を用いた取引における暗証番号入力時の入力手順を説明する図である。

前述のように、自動取引装置を用いた現金取引では、本人確認を行うことが必要である。本人確認のために暗証番号を用いる場合、自動取引装置は、該装置に挿入されたキャッシュカードの読み取りを行った後、暗証番号の入力を受付けを開始する（ステップＳ６０１）。このときガイダンスランプ４０３を点灯し（ステップＳ６０２）、異物確認を促すガイダンスを顧客操作部１０３の表示器２０２に表示する（ステップＳ６０３）。

図７は、このとき表示されるガイダンス表示の例を示す図である。ガイダンス表示としては、例えば図７のに示すように、「カバーと鏡に異物の影が映っていないか確認してください。もし、怪しい場合は、終了ボタンを押して取引を終了してください。」とのガイダンス並びに確認ボタンおよび終了ボタンを表示する。

エンドユーザーは、キーパッドカバー３０１および反射鏡に不審物（異物）の影が映っているかいないかを確認し、不審物が存在しない場合は確認ボタンを押圧し、不審物の存在が疑われる場合は終了ボタンを押圧する（ステップＳ６０４）。

エンドユーザーが確認ボタン７０２を押圧した場合は、暗証番号入力画面を表示しユーザに暗証番号の入力を促す（ステップＳ６０５）。暗証番号が入力されると、入力された暗証番号と登録された暗証番号はホストにおいて照合され（ステップＳ６０６）、照合の結果がＯＫ（一致）の場合、以降の自動取引装置での取引を許可する（ステップＳ６０７）。前記暗証番号をホストで照合した結果がＮＧ（不一致）の場合、暗証番号の入力を促す画面を再度表示するとともに、リトライの回数を判定する（ステップＳ６０８）。

ここでは、リトライの回数は２回までとする。すなわち、ライトライの回数が２回までは、暗証番号の再入力を促す画面を表示しリトライの回数が３回に達するとカードを返却して取引を終了する（ステップＳ６０８，Ｓ６０９）。

ステップＳ６０４において、エンドユーザーが終了ボタンを押圧した場合には、自動取引装置の制御部は不審物有りの情報を記録した後、キャッシュカードを返却して取引を終了する（ステップＳ６１１，Ｓ６１２）。なお、不審物ありの情報は、自動取引装置の係員が後で参照することができる。

以上説明したように、本実施形態によれば、キーバッドに、その上面および両側面を包囲するように半透明のキーパッドカバーを被せ、キーパッドカバーの内部をガイダンスランプにより照射する。更に、キーパッドのエンドユーザ側端部には反射鏡を設置する。

また、暗証番号等の入力操作はキーパッドの上方に設置された監視カメラによっても撮影できない。このため、監視カメラの映像を介して暗証番号が漏洩することもない。

また、キーパッドカバー３０１の奥に発生する死角４０２は前記反射鏡により解消することができる。

また、キーパッドカバー３０１の少なくとも上面側は半透明の材質で形成してあるため、し、キーパッドカバー３０１内側に小型カメラ等の不審物が仕掛けられている場合においても、キーパッドカバー３０１の上面に映し出される影を監視するのみで不審物の有無を確認することができる。

本実施形態にかかる自動取引装置を説明する図である。顧客操作部の詳細を説明する図である。キーパッドの実装状態を説明する図である。キーパッドの実装状態を説明する図である。キーパッドの実装状態を説明する図である。暗証番号入力時の入力手順を説明する図である。ガイダンス表示の例を示す図である。

符号の説明

１０１自動取引装置
１０２制御部
１０３顧客操作部
１０４係員操作部
１０５カード／明細票機構
１０６通帳印字機構
１０７紙幣入出金機構
１０８硬貨入出金機構
１０９インタフェース部
１１０外部機器
２０１タッチパネル
２０２表示器
２０３キーパッド
２０４ガイダンスランプ
２０５インタフェース部
３０１キーパッドカバー
３０２反射鏡
４０１視線
４０２死角

Claims

取引カードを読み取るカード読み取り機構、紙幣入出金機構、および顧客が入出金に際して操作する顧客操作部を備えた自動取引装置において、
前記顧客操作部は、
暗証番号を入力するためのキーパッドと、
該キーパッドの上方、左側方、および右側方を包囲する半透明のキーパッドカバーを備え、該キーパッドカバーによりキー操作の覗き見を防止したことを特徴とする自動取引装置。
請求項１記載の自動取引装置において、
前記キーパッドカバー内に、暗証番号の入力操作を促すガイダンスランプを設けたことを特徴とする自動取引装置。
請求項２記載の自動取引装置において、
前記ガイダンスランプは前記キーパッドカバー奥部に配置し、キーパッド内部に配置された異物の影をキーパッドカバーに投影することを特徴とする自動取引装置。
請求項１記載の自動取引装置において、
前記キーパッドの手前に前記キーパッドカバーの上部内面が観察可能な反射鏡を設けたことを特徴とする自動取引装置。
請求項３記載の自動取引装置において、
前記顧客操作部の表示部に異物の有無の確認を要求するメッセージを表示することを特徴とする自動取引装置。