JP2008281544A - 疲労試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、且つ、好適に試験試料の実際に利用される環境下での疲労強度特性データを取得することができる疲労試験機を提供することにある。
【解決手段】回転駆動部50により回転軸41を回転させ、回転軸41に軸支されるカム40によって、回転軸41による回転運動を、加圧部30による直線往復運動に伝達する。また、このとき、カム40の形状が所定の身体動作パターンにおける負荷荷重を加圧部に付与可能な形状をなしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、疲労試験機に関する。
従来、材料の疲労強度特性について試験を行う場合、一般的な試験機が存在しないため、繰り返し曲げ試験用のアタッチメントを既存の材料試験機に用いて試験を行っていた。
また、独自の疲労試験機として、偏心カムを回転させ、当接部材に往復運動を与えて試験片に変位が繰り返し与えられる薄板平面曲げ疲労試験装置(特許文献1参照)や、偏心カムの回転により、押圧具に対して周期的に前進力を与え生体中の骨に対して曲げ荷重を与えた状態において骨の力学特性を測定する装置が知られている(特許文献2参照)。
特開昭58−122446号公報 特開2006−167082号公報
しかしながら、上記既存の材料試験機を用いて試験を行う場合、疲労試験用のアタッチメントを作製する必要があるため、非常にコストがかかるという問題がある。また、既存の材料試験機、上記特許文献1、及び2に記載された装置を用いて試験を行う場合においては、実際に利用される環境下での負荷荷重パターンを想定し、当該試験試料が実際に利用される環境下での疲労強度特性の解析結果を得ることができなかった。
本発明の課題は、低コストで、且つ、好適に試験試料の実際に利用される環境下での疲労強度特性データを取得することができる疲労試験機を提供することにある。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
試料を保持する試料保持部に保持された試料に対して荷重を加えて疲労試験を行う疲労試験機において、
回転軸に軸支されるカムと、
前記回転軸を駆動させる回転駆動部と、
前記カムと当接し、前記カムの回転により前記試料保持部に保持された試料に対して周期的に荷重を加える加圧部と、
を備え、
前記カムの形状は、所定の身体動作パターンにおける負荷荷重を前記加圧部に付与可能な形状をなすことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の疲労試験機において、
前記試料保持部は、前記試料の一端を保持し、
前記カムは、前記試料よりも下方に配置され、
前記加圧部は、前記試料の自由端である他端側に対して荷重を加えるプッシャと、
前記試料の他端が挿通可能な開口部を有し、上端に前記プッシャが取り付けられるアタッチメントと、を備え、
前記プッシャは、前記開口部から前記アタッチメント内に挿通された前記試料の他端に対して、押下により下方向の荷重を加えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の疲労試験機において、
前記所定の身体動作パターンは、歩行パターンであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の疲労試験機において、
前記歩行パターンにおいて、一方の足の踵が接地して、当該一方の足先が地面から離れ、再び当該一方の足の踵が接地するまでを一周期とし、前記加圧部に付与される荷重は、一方の足の踵が地面に接地されると増加し、その後、一旦減少し、その後、再び、当該一方の足の足先が地面から離れる直前まで増加し、その後、再び当該一方の足の踵が接地する直前まで減少することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の疲労試験機において、
前記試料保持部により保持された試料を検出する試料検出センサと、
前記試料検出センサにより前記試料が検出されている状態で前記回転駆動部を駆動させるとともに、前記試料検出センサにより前記試料が検出されていない状態では前記回転駆動部を駆動させない制御を行う駆動制御部と、
を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の疲労試験機において、
前記試料保持部により保持された試料を囲う所定の空間内の環境を調整する環境調整手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、回転駆動部により回転軸を回転させることができ、回転軸に軸支されるカムによって、回転軸による回転運動を、加圧部による直線往復運動に伝達することができる。また、このとき、カムの形状が所定の身体動作パターンにおける負荷荷重を加圧部に付与可能な形状をなしていることにより、低コストで、且つ、好適に試験試料の実際に利用される環境下での疲労試験を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、試料保持部は、試料の一端を保持するとともに、カムは、試料よりも下方に配置され、加圧部のプッシャは、開口部からアタッチメント内に挿通された試料の他端に対して、押下により下方向の荷重を加えるので、いわゆる片持梁に加わる曲げモーメント(下方に曲げようとする力)により発生した応力が繰り返し加えられることによって、当該試料の上面から下面に向かってき裂が進展することとなり、スペースに余裕のある当該疲労試験機上側から当該き裂の進展や当該試料の挙動を好適に観察することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、歩行時の疲労強度特性を取得することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、歩行パターンとして、踵が地面に接地した直後に荷重が加わり、その後、荷重が減少し、足先が地面から離れる直前で、再度、荷重が加わり、その後、荷重が減少する周期の負荷荷重を加圧部に付与することができる。
従って、足に利用される生体材料や医療器具等の実際に利用される環境下での疲労強度特性データを好適に取得することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、試料検出センサによって、試料保持部により保持された試料を検出することができ、駆動制御部によって、試料検出センサにより試料が検出されている状態で回転駆動部を駆動させるとともに、試料検出センサにより試料が検出されていない状態では回転駆動部を駆動させない制御を行うことができる。
従って、試験試料が破断した場合などに回転駆動部を好適に停止させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、環境調整手段によって、試料保持部により保持された試料を囲う所定の空間内の環境を調整することができる。
従って、試験試料が実際に利用される雰囲気を再現できることとなり、試験試料の実際に利用される環境下での疲労試験をより好適に行うことができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の疲労試験機に係る第1実施形態について、図1から図4に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態における疲労試験機1を示した正面図であり、図2は、A―A線における一部省略側面図である。また、図3は、歩行パターンを表した図であり、一方の足での踵接地から次の踵接地までを100%とした際、当該一方の足の接地割合を横軸とし、歩行者の体重を基準とした負荷荷重を縦軸とした図である。なお、図3における一本のグラフは、毎回の歩行パターンにより得られた荷重データのバラツキを平均的な波形パターンとして表したものである。図4は、本発明に係る疲労試験機の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態における疲労試験機1は、例えば、図1に示すように、各構成部材がその上面に載置される基台10と、試料Sを保持する試料保持部20と、試料保持部20に保持された試料Sに対して荷重を加える加圧部30と、回転軸41に軸支されるとともに加圧部30に当接するカム40と、回転軸41を駆動させる回転駆動部50と、試料保持部20により保持された試料Sを検出する試料検出センサ60と、回転駆動部50を制御する駆動制御部70と、試料保持部20により保持された試料Sを囲う所定の空間内の環境を調整する環境調整機構80等を備えている。
試料保持部20は、例えば、図1に示すように、試料Sを固定する試料ホルダ21と、試料ホルダ21をX軸方向に移動させるX軸ガイドスライダ22と、試料ホルダ21をZ軸方向に移動させるZ軸ガイドスライダ23等を備えている。
加圧部30は、例えば、図1、2に示すように、試料Sに対して加圧するプッシャ31と、試料Sに対してプッシャ31により加圧する際の圧力を検出するためのロードセル32と、ロードセル32を固定するプレート33と、プレート33に連接する第1のリニアシャフト34及び第2のリニアシャフト35と、第1のリニアシャフト34を挿通する第1のリニアブッシュ36と、第2のリニアシャフト35を挿通する第2のリニアブッシュ37と、第1のリニアシャフト34と連接するとともにカム40に当接するローラ38と、プッシャ31により加圧する際、緩衝用に使用されるバネ39等を備えている。なお、第1のリニアブッシュ36及び第2のリニアブッシュ37は、基台10上に設置された本体11に内設されている。
カム40は、例えば、図1、2に示すように、回転軸41に軸支されるとともにローラ38に当接している。カム40は、偏心カムが用いられ、回転中心からローラ38の当接位置までの距離がカム40の回転角度に応じて周期的に変動するものである。
このとき、例えば、カム40の形状は、図3に示すように、一方の足の踵が接地して、当該一方の足先が地面から離れ、再び当該一方の足の踵が接地するまでの歩行パターンに対応させるべく、カム40の回転角度「0°」を一方の足が接地した時点(図3のP0)に、そして、カム40の回転角度「360°」を次の踵接地の時点に対応させ、また、一方の足の踵が接地した直後(図3のP1)は、例えば、体重の4倍の荷重が加わり、その後、一旦減少する(図3のP2)。そして、足先が地面から離れる直前(図3のP3)では、例えば、体重の7倍の荷重が加わる。また、反対側の足が接地している間(図3のP4)は重心が低くなり、加わる負荷が体重より小さくなることに基づき、図3中のP0、P1、P2、P3、P4の順に夫々の変位量が出力されるようにカム40は設計されている。
また、例えば、図2に示すように、カム40の外周側には、試料Sへの加圧回数を計測するため、回転数検出センサとしての近接センサ42が配置され、カム40の長径部が接近した状態を検出するように設定されている。
回転駆動部50は、例えば、図1に示すように、駆動モータ51とモータ軸52等を備えており、モータ軸52は、カップリング43を介して、回転軸41に連結されている。
試料検出センサ60は、例えば、図2に示すように、発光素子61と、受光素子62とが対向するように備えられ、プッシャ31上に試料Sが載置されている状態では、発光素子61からの光が遮られ、出力信号「ON」が駆動制御部70に出力される。一方、試料Sがプッシャ31上に載置されていない状態では、受光素子62で発光素子61からの光を受光することにより、出力信号「OFF」が駆動制御部70に出力される。
駆動制御部70は、例えば、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)73等を備え、例えば、シーケンサ等によって各構成の動作が制御され、ロードセル32、近接センサ42、試料検出センサ60から得られる夫々の信号は、当該駆動制御部70に送信され、処理される。
具体的に、駆動制御部70は、試料検出センサ60から、出力信号「ON」を受信した場合に、回転駆動部50を駆動させる制御を行い、一方、試料検出センサ60から、出力信号「OFF」を受信した場合には、回転駆動部50を駆動させない制御を行う。
環境調整機構80は、例えば、温度・湿度の制御を行うことができる恒温恒室槽や、食塩水や擬似体液等の液体に試料Sを浸漬させるとともに、当該食塩水や擬似体液等の液体を循環ろ過することができる水槽等が使用され、かかる環境調整機構80は、試料ホルダ21に固定された試料Sを囲うように配置される。これにより、環境調整機構80は、環境調整手段として機能する。
次に、本実施形態における疲労試験機1を用いた試験方法について説明する。
まず、例えば、図1に示すように、試料ホルダ21へ試料Sを固定するとともに、X軸ガイドスライダ22、及び/又はZ軸ガイドスライダ23を摺動させ、ユーザ所望の試験位置へ試料Sを移動させる。
次いで、ユーザ所望の雰囲気中において疲労試験を行う場合、試料ホルダ21により固定された試料Sを囲う所定の空間に環境調整機構80を配置する。
次いで、駆動モータ51を駆動させ、カム40を一方向に回転させる。すると、カム40に当接するローラ38は、カム40の外周に沿って回転運動を行う。
このとき、カム40の回転中心からローラ38の当接位置までの距離がカム40の回転角度に応じて周期的に変動することにより、ローラ38に連接された第1のリニアシャフト34は、第1のリニアブッシュ36を介して、Z軸方向に直線往復運動を行う。そして、第1のリニアシャフト34に連接されたプレート33、プレート33に固定されたロードセル32を介して、プッシャ31はZ軸方向に直線往復運動を行い、これにより、試料ホルダ21に固定された試料Sの所定の位置に対して一方向に荷重を加えることができる。
このように、本発明に係る疲労試験機1によれば、回転駆動部50により回転軸41を回転させることができ、回転軸41に軸支されるカム40によって、回転軸41による回転運動を、加圧部30による直線往復運動に伝達することができる。
また、このとき、カム40の形状が歩行パターンにおける負荷荷重を加圧部30に付与可能な形状をなしていることにより、歩行パターンとして、踵が地面に接地した直後に荷重が加わり、その後、荷重が減少し、足先が地面から離れる直前で、再度、荷重が加わり、その後、荷重が減少する周期の負荷荷重を加圧部30に付与することができる。
従って、足に利用される生体材料や医療器具等の実際に利用される環境下での疲労試験を行うことができる。
また、試料検出センサ60によって、試料保持部20により保持された試料Sを検出することができ、駆動制御部70によって、試料検出センサ60により試料Sが検出されている状態で回転駆動部50を駆動させるとともに、試料検出センサ60により試料Sが検出されていない状態では回転駆動部50を駆動させない制御を行うことができる。
従って、試験試料が破断した場合などに回転駆動部50を好適に停止することができる。
さらに、環境調整機構80によって、試料保持部20により保持された試料Sを囲う所定の空間内の環境を調整することができる。
従って、試験試料が実際に利用される雰囲気を再現できることとなり、試験試料の実際に利用される環境下での疲労試験をより好適に行うことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の疲労試験機に係る第2実施形態について、図5〜8に基づいて説明する。第2実施形態の基本的構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態の構成と異なる部分について説明する。
図5は、本実施の形態における疲労試験機2を示した正面図であり、図6は、B―B線における一部省略側面図である。また、図7は、プッシャ91の正面図及び底面図であり、図8は、アタッチメント92の正面図及び平面図である。
加圧部90は、例えば、図5、6に示すように、ロードセル32の上面に、試料Sに対して押下により加圧するプッシャ91と当該プッシャ91を取り付けるためのアタッチメント92を備えている。
プッシャ91は、例えば、図7に示すように、円板状の基板にV溝を有するV溝台が形成されたV溝治具91aとドリルロッド91bとを備えており、V溝治具91aの当該V溝にドリルロッド91bが固定されることにより、プッシャ91を形成している。
アタッチメント92は、例えば、図8に示すように、円筒形状をなしており、その一端(上端)は開放端部92aを有し、他端(下端)はねじ切りがなされ、雄ネジ92bを有している。そして、アタッチメント92は、開放端部92aに対してプッシャ91を取り付ける際、V溝治具91aを内挿可能な内径となっている。また、雄ネジ92bは、ロードセル32の上面に螺着できるようになっている。
また、アタッチメント92は、その側端に開口部92cを有しており、当該開口部92cを介して試料Sを挿通することができるようになっている。そして、このとき、プッシャ91は、ドリルロッド91bの長手方向が試料Sの挿通方向に対して略直角となるように、アタッチメント92に取り付けられており、これにより、プッシャ91は、試料Sの自由端側に対して押下により下方向の荷重を加えることができる。
次に、第2実施形態における疲労試験機2を用いた試験方法について説明する。
まず、例えば、図5に示すように、試料ホルダ21へ試料Sの一端を固定するとともに、X軸ガイドスライダ22、及び/又はZ軸ガイドスライダ23を摺動させ、試料Sの自由端となる他端側がアタッチメント92の開口部92cを挿通するように移動させ、ユーザ所望の試験位置において、再びZ軸ガイドスライダ23を摺動させ、プッシャ91のドリルロッド91bと試料Sとが当接する位置まで試料Sを移動させる。
次いで、ユーザ所望の雰囲気中において疲労試験を行う場合、試料ホルダ21により固定された試料Sを囲う所定の空間に環境調整機構80を配置する。
次いで、駆動モータ51を駆動させ、カム40を一方向に回転させる。すると、カム40に当接するローラ38は、カム40の外周に沿って回転運動を行う。
このとき、カム40の回転中心からローラ38の当接位置までの距離がカム40の回転角度に応じて周期的に変動することにより、ローラ38に連接された第1のリニアシャフト34は、第1のリニアブッシュ36を介して、Z軸方向に直線往復運動を行う。そして、第1のリニアシャフト34に連接されたプレート33、プレート33に固定されたロードセル32、アタッチメント92を介して、プッシャ91はZ軸方向に直線往復運動を行い、これにより、試料ホルダ21に固定された試料Sの所定の位置に対して押下により下方向の荷重を加えることができる。
このように、本発明に係る疲労試験機2によれば、回転駆動部50により回転軸41を回転させることができ、回転軸41に軸支されるカム40によって、回転軸41による回転運動を、加圧部90による直線往復運動に伝達することができる。
また、試料保持部20は、試料の一端を保持するとともに、カム40は、試料Sよりも下方に配置され、加圧部90のプッシャ91は、開口部92cからアタッチメント92内に挿通された試料Sの他端に対して、押下により下方向の荷重を加えるので、いわゆる片持梁に加わる曲げモーメント(下方に曲げようとする力)により発生した応力が繰り返し加えられることによって、当該試料Sの上面から下面に向かってき裂が進展することとなり、スペースに余裕のある当該疲労試験機2上側から当該き裂の進展や当該試料Sの挙動を好適に観察することができる。
また、このとき、カム40の形状が歩行パターンにおける負荷荷重を加圧部90に付与可能な形状をなしていることにより、歩行パターンとして、踵が地面に接地した直後に荷重が加わり、その後、荷重が減少し、足先が地面から離れる直前で、再度、荷重が加わり、その後、荷重が減少する周期の負荷荷重を加圧部90に付与することができる。
従って、足に利用される生体材料や医療器具等の実際に利用される環境下での疲労試験を行うことができる。
さらに、環境調整機構80によって、試料保持部20により保持された試料Sを囲う所定の空間内の環境を調整することができる。
従って、試験試料が実際に利用される雰囲気を再現できることとなり、試験試料の実際に利用される環境下での疲労試験をより好適に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、歩行パターンは、一般的な歩行パターンに限らず、高齢者や青年等、また、男性又は女性に特有の歩行パターンを用いても良い。
また、上記実施形態においては、疲労試験として、片持ち支持による曲げ試験としたが、これに限らず、両端支持による曲げ試験等であっても良い。
本発明に係る第1実施形態の疲労試験機の主要な構成要素を示す正面図である。 図1のA−A線における一部省略側面図である。 歩行パターンを表した表であり、片側の足の接地割合と、歩行者の体重を基準とした負荷荷重との関係を説明する図である。 本発明に係る疲労試験機の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る第2実施形態の疲労試験機の主要な構成要素を示す正面図である。 図5のB−B線における一部省略側面図である。 本発明に係るプッシャの正面図及び底面図である。 本発明に係るアタッチメントの正面図及び平面図である。
符号の説明
1 疲労試験機(第1実施形態)
20 試料保持部
21 試料ホルダ
30 加圧部
31 プッシャ
40 カム
41 回転軸
50 回転駆動部
60 試料検出センサ
61 発光素子
62 受光素子
70 駆動制御部
80 環境調整機構(環境調整手段)
2 疲労試験機(第2実施形態)
90 加圧部
91 プッシャ
92 アタッチメント

Claims (6)

  1. 試料を保持する試料保持部に保持された試料に対して荷重を加えて疲労試験を行う疲労試験機において、
    回転軸に軸支されるカムと、
    前記回転軸を駆動させる回転駆動部と、
    前記カムと当接し、前記カムの回転により前記試料保持部に保持された試料に対して周期的に荷重を加える加圧部と、
    を備え、
    前記カムの形状は、所定の身体動作パターンにおける負荷荷重を前記加圧部に付与可能な形状をなすことを特徴とする疲労試験機。
  2. 前記試料保持部は、前記試料の一端を保持し、
    前記カムは、前記試料よりも下方に配置され、
    前記加圧部は、前記試料の自由端である他端側に対して荷重を加えるプッシャと、
    前記試料の他端が挿通可能な開口部を有し、上端に前記プッシャが取り付けられるアタッチメントと、を備え、
    前記プッシャは、前記開口部から前記アタッチメント内に挿通された前記試料の他端に対して、押下により下方向の荷重を加えることを特徴とする請求項1に記載の疲労試験機。
  3. 前記所定の身体動作パターンは、歩行パターンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の疲労試験機。
  4. 前記歩行パターンにおいて、一方の足の踵が接地して、当該一方の足先が地面から離れ、再び当該一方の足の踵が接地するまでを一周期とし、前記加圧部に付与される荷重は、一方の足の踵が地面に接地されると増加し、その後、一旦減少し、その後、再び、当該一方の足の足先が地面から離れる直前まで増加し、その後、再び当該一方の足の踵が接地する直前まで減少することを特徴とする請求項3に記載の疲労試験機。
  5. 前記試料保持部により保持された試料を検出する試料検出センサと、
    前記試料検出センサにより前記試料が検出されている状態で前記回転駆動部を駆動させるとともに、前記試料検出センサにより前記試料が検出されていない状態では前記回転駆動部を駆動させない制御を行う駆動制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の疲労試験機。
  6. 前記試料保持部により保持された試料を囲う所定の空間内の環境を調整する環境調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の疲労試験機。
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