JP2008281166A - 油圧アクチュエータの制御装置 - Google Patents

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正志 田中
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Abstract

【課題】バイパス油路の油圧をフェールが生じない通常時に他の用途に流用可能として汎用性を上げるようにした油圧アクチュエータの制御装置を提供する。
【解決手段】高圧油路70cを第1、第2の作動室のいずれかに切り換え自在に接続する第1の切換弁70eと、第1の切換弁を介して作動室に供給される作動油の流量を調整する流量調整弁70fと、高圧油路を流量調整弁に接続される主油路70c1とバイパスするバイパス油路70c2に接続される第1位置とバイパス油路にのみ接続される第2位置との間で切り換え自在な第2の切換弁70hと、主油路とバイパス油路のいずれかを第1の切換弁に切り換え自在に接続するバイパス弁70iと、流量調整弁のフェールが検出されたとき、第2の切換弁を前記第2位置に切り換えると共に、バイパス油路をバイパス弁を介して第1の切換弁に接続する。
【選択図】図7

Description

この発明は油圧アクチュエータの制御装置に関する。
油圧アクチュエータにあっては油圧回路に介挿された流量調整弁などにフェールが生じると、所期の動作を期待することができない。そのため、例えば特許文献1に記載されるように、それぞれ作動油路に介挿された電磁弁で動作されて変速機の入力軸と出力軸を締結・解除する2個のバイパスクラッチを備えた自動変速機の油圧制御装置において、電気系の故障により電磁弁を作動できないとき、作動油路をバイパスするバイパス油路の油圧をバイパスクラッチに供給して変速段を維持するように構成している。
特開2002−310284号公報
特許文献1記載の技術にあっては、上記したようにバイパス油路の油圧はフェールが生じたときにのみ供給されるように構成されることから、フェールが生じない通常時にそれを例えば冷却用などの他の用途に流用することができず、汎用性において必ずしも満足し難いものであった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解消することにあり、バイパス油路の油圧をフェールが生じない通常時に他の用途に流用可能として汎用性を上げるようにした油圧アクチュエータの制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、油圧を給排される第1、第2の作動室を備える油圧アクチュエータの制御装置において、高圧の作動油を高圧油路に出力する油圧供給源と、前記高圧油路を前記第1、第2の作動室のいずれかに切り換え自在に接続する第1の切換弁と、前記高圧油路に介挿され、前記第1の切換弁を介して前記第1、第2の作動室に供給される作動油の流量を調整する流量調整弁と、前記高圧油路に介挿され、前記高圧油路を、前記流量調整弁に接続される主油路と前記流量調整弁をバイパスするバイパス油路に接続される第1位置と前記バイパス油路にのみ接続される第2位置との間で切り換え自在な第2の切換弁と、前記流量調整弁と第1の切換弁の間に介挿され、前記主油路とバイパス油路のいずれかを前記第1の切換弁に切り換え自在に接続するバイパス弁と、前記流量調整弁のフェールを検出するフェール検出手段と、前記流量調整弁のフェールが検出されたとき、前記第2の切換弁を前記第2位置に切り換えると共に、前記バイパス油路の一部を前記バイパス弁を介して前記第1の切換弁に接続する制御手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、前記バイパス油路は、前記バイパス弁に接続される第1の油路と、第2の流量調整弁を介して連通する低圧油圧回路に接続される第2の油路に分岐される如く構成した。
請求項3に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、前記制御手段は、前記流量調整弁のフェールが検出されたとき、前記第2の切換弁を前記第2位置に切り換え、よって前記低圧油圧回路に供給される作動油の流量を増加させる如く構成した。
請求項4に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、前記流量調整弁は電磁ソレノイドを備えると共に、前記フェール検出手段は、前記電磁ソレノイドへの通電電流と前記流量調整弁から出力される作動油の油圧に基づいて前記流量調整弁のフェールを検出する如く構成した。
請求項5に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、前記制御手段は、前記流量調整弁のフェールが検出されたとき、前記電磁ソレノイドにディザ電流を供給する如く構成した。
請求項6に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、前記油圧アクチュエータが、それぞれ着磁される第1、第2の回転子と、前記第1、第2の回転子の少なくともいずれかに設けられる前記第1、第2の作動室と、前記第1、第2の作動室に油圧を給排し、前記第1、第2の回転子の少なくともいずれかを回転軸線を中心として回動させて両者の相対変位角を示す位相を変更する位相変更機構とを備えた電動機の前記位相変更機構に油圧を供給する油圧アクチュエータである如く構成した。
請求項1に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、高圧油路を第1、第2の作動室のいずれかに切り換え自在に接続する第1の切換弁と、第1の切換弁を介して第1、第2の作動室に供給される作動油の流量を調整する流量調整弁と、高圧油路を、流量調整弁に接続される主油路と流量調整弁をバイパスするバイパス油路に接続される第1位置とバイパス油路にのみ接続される第2位置との間で切り換え自在な第2の切換弁と、主油路とバイパス油路のいずれかを第1の切換弁に切り換え自在に接続するバイパス弁とを備え、流量調整弁のフェールが検出されたとき、第2の切換弁を第2位置に切り換えると共に、バイパス油路の一部をバイパス弁を介して前記第1の切換弁に接続する制御手段とを備える如く構成したので、フェールが生じない通常時には第2の切換弁が高圧油路を主油路とバイパス油路に接続される第1位置に切り換えられることで、バイパス油路を例えば冷却や潤滑などの他の用途に流用することで汎用性を上げることができる。
また、フェールが生じたとき、第2の切換弁がバイパス油路にのみ接続される第2位置に切り換えられることで、バイパス油路の流量を増加させることができるので、バイパス油路にフィルタなどを介挿することで、作動油中の鉄粉などのコンタミネーション(不純物)を回収することができ、流量調整弁のさらなるフェールを予防することができる。
また、それと同時に、バイパス油路の一部をバイパス弁を介して第1の切換弁に接続することで、流量調整弁による流量調整はなされないものの、第1の切換弁を介して第1あるいは第2の作動室に必要最小限の油圧を供給することができる。
請求項2に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、バイパス油路は、バイパス弁に接続される第1の油路と、第2の流量調整弁を介して連通する低圧油圧回路に接続される第2の油路に分岐される如く構成したので、上記した効果に加え、第2の流量調整弁の特性を適宜設定することで、第1の油路を介してバイパス弁に供給されるべき作動油の流量を最適に設定することができる。
請求項3に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、流量調整弁のフェールが検出されたとき、第2の切換弁を第2位置に切り換え、よって低圧油圧回路に供給される作動油の流量を積極的に増加させる如く構成したので、上記した効果に加え、低圧油圧回路への油圧供給量をより確実かつ簡単に増加させることができ、容量の大きい低圧油圧回路で鉄粉などのコンタミネーションを回収することが可能となる。
請求項4に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、流量調整弁は電磁ソレノイドを備えると共に、電磁ソレノイドへの通電電流と流量調整弁から出力される作動油の油圧に基づいて流量調整弁のフェールを検出する如く構成したので、上記した効果に加え、流量調整弁の閉弁状態に固着した故障のみならず、開弁状態に固着した故障も検出することができる。
請求項5に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、流量調整弁のフェールが検出されたとき、電磁ソレノイドにディザ電流を供給する如く構成したので、上記した効果に加え、流量調整弁のフェールが鉄粉などのコンタミネーションを噛んでしまったことに起因する場合、流量調整弁を振動させることでフェールを解消する機会を増加させることができ、通常の状態に復帰する可能性を高めることができる。
請求項6に係る油圧アクチュエータの制御装置にあっては、油圧アクチュエータが、それぞれ着磁される第1、第2の回転子の少なくともいずれかに設けられる第1、第2の作動室に油圧を給排し、第1、第2の回転子の少なくともいずれかを回転軸線を中心として回動させて両者の相対変位角を示す位相を変更する位相変更機構とを備えた電動機の前記位相変更機構に油圧を供給する油圧アクチュエータである如く構成したので、上記した効果に加え、第1の切換弁を介して第1あるいは第2の作動室に必要最小限の油圧を供給することができ、第1、第2の回転子の間の位相を保持することが可能となる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る油圧アクチュエータの制御装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る油圧アクチュエータの制御装置の全体構成を示す概略図である。尚、油圧アクチュエータとしては電動機の位相を変更する位相変更機構(後述)に油圧を供給する油圧機構を例にとる。また、図示の簡略化のため、図1ではセンサおよびアクチュエータの図示は省略した。
図1で符号10は電動機を示す。電動機10は、より具体的にはブラシレスモータあるいは交流同期電動機からなる。符号12はガソリン噴射式火花点火式4気筒のエンジン(内燃機関)を示し、その出力は駆動軸14を介して変速機16に入力される。変速機16は自動変速機からなり、電動機10とエンジン12が搭載されるハイブリッド車両(図示せず)の駆動輪20に接続されてエンジン出力を変速し、駆動輪20に伝達してハイブリッド車両を走行させる。このように、この実施例において電動機10はパラレルハイブリッド車両に搭載される。
電動機10とエンジン12は、クラッチ(図示せず)を介して変速機16に接続される。電動機10はエンジン12が回転するとき常に回転し、始動時には通電されてエンジン12をクランキングして始動させると共に、加速時などにも通電されてエンジン12の回転をアシスト(増速)する。電動機10は通電されないときはエンジン12の回転に伴って空転すると共に、エンジン12への燃料供給が停止される減速時には駆動軸14の回転によって生じた運動エネルギを電気エネルギに変換して出力する回生機能を有する発電機(ジェネレータ)として機能する。
電動機10は、パワードライブユニット(「PDU」という)22を介してバッテリ24に接続される。PDU22はインバータを備え、バッテリ24から供給(放電)される直流(電力)を交流に変換して電動機10に供給すると共に、電動機10の回生動作によって発電された交流を直流に変換してバッテリ24に供給する。このように、PDU22を介して電動機10の駆動・回生が制御される。これについては後述する。
さらに、エンジン12の動作を制御するエンジン制御ユニット(「ENGECU」という)26、電動機10の動作を制御するモータ制御ユニット(「MOTECU」という)30、およびバッテリ24の充電状態SOC(State Of Charge)を算出して充放電の管理などを行うバッテリ制御ユニット(「BATECU」という)32、ならびに変速機16の動作を制御する変速制御ユニット(「T/MECU」という)34が設けられる。上記したENGECU26などのECU(電子制御ユニット)は全てマイクロコンピュータからなり、バス36を介して相互に通信自在に接続される。
図2は図1に示す電動機10の要部断面図、図3は図2に示す電動機10の回転子の側面図、図4は図2などに示す電動機の位相変更機構を示す分解斜視図、図5は図3などに示す回転子の磁石の磁極の向きを示す模式図、および図6は、図3と同様、図2に示す電動機10の回転子の側面図である。
図示の如く、電動機10は、円環状の固定子(ステータ)40と、その内側に収容される、同様に円環状の回転子42と、回転軸(回転軸線)44を備える。固定子40は鉄系材料から製作される薄板が積層(あるいは鉄系材料を鋳造)されてなると共に、3相(U,V,W相)の固定子巻線40aが配置されてなる。
回転子42は、外周側(第1)の回転子42aと、回転軸(回転軸線)44を中心として相対変位自在な内周側(第2)の回転子42bからなる。回転子42a,42bは例えば焼結金属から製作される鉄心からなると共に、円周側にはそれぞれ複数組、より正確には16組の永久磁石46が相互に僅かな間隔をおいて配置される。図5に示す如く、それぞれの組の永久磁石46は磁極の向きが対向するように配置される。
図4に示す如く、回転子42には前記した位相変更機構(符号50で示す)が設けられる。位相変更機構50は、回転軸44にスプライン(図示せず)を介して固定されるベーンロータ52と、内周側の回転子42bの内周面に嵌合されて固定される環状ハウジング54と、ベーンロータ52を外周側の回転子42aにピン56aで固定する、一対のドライブプレート56と、それらに油圧を供給する油圧機構(油圧アクチュエータ。後述)からなる。
ベーンロータ52は中央のボス部から径方向に等間隔をおいて突出する複数個(6個)のベーン52aが形成されると共に、環状ハウジング54の内部には中心側に等間隔をおいて突出する複数個(6個)の仕切壁54aが形成される。ベーン52aと仕切壁54aの先端にはそれぞれシール部材52b、54bが配置され、ベーン52aと環状ハウジング54の内壁面および仕切壁54aとベーンロータ52のボス部の外周面の間を液密にシールする。
環状ハウジング54は、図2に示す如く、軸方向長さ(幅)が内周側の回転子42bよりも大きく形成され、2枚のドライブプレート56に穿設された環状の溝56aに移動自在に収容され、よって環状ハウジング54と内周側の回転子42bは、外周側の回転子42aと回転軸44に回転自在に支持される。
2枚のドライブプレート56は環状ハウジング54の両側面に摺動自在に密接させられ、環状ハウジング54の仕切壁54aとベーンロータ52のボス部の外周面との間に密閉空間を複数個(6個)形成する。この密閉空間はベーンロータ52のベーン52aによって二分され、進角側作動室(第1の作動室)54cと遅角側作動室(第2の作動室)54dを形成する。ここで、「進角」(ADV)とは内周側の回転子42bを外周側の回転子42aに対して矢印ADV(図3など)で示す電動機10の回転方向と同一の方向に、「遅角」(RTD)とはその逆方向に回動させることを意味する。
進角側作動室54c、遅角側作動室54dには流体の圧力、具体的には非圧縮性の流体、より具体的には変速機16のATF(あるいはエンジン12の潤滑油)などの作動油の圧力、即ち、油圧が供給される。作動油は回転軸44からベーンロータ52に形成される2本の油路62,64を介して進角側作動室54c、遅角側作動室54dに供給される。
油路62,64はほぼ平行しており、図2、図3に示す如く、回転軸44の軸方向に穿設された油路62a,64aと、それに連続して回転軸44の外周面に穿設された油路62b,64bと、それに連続してベーンロータ52のボス部に放射状に穿設された油路62c,64cからなる。油路62は進角側作動室54cに、油路64は遅角側作動室54dに接続され、後述するリザーバとの間で油圧を給排される。
進角側作動室54cと遅角側作動室54dは油圧を給排されて伸縮し、よって外周側の回転子42aに固定されたベーン52aに対して仕切壁54aと一体にされた内周側の回転子42bが回転軸(回転軸線)44を中心として回動させられることで、外周側の回転子42aと内周側の回転子42bの間の相対変位角を示す位相が電機角において0度から180度の間で変更され、それに応じて電動機10の誘起電圧が変更される。
図3に最遅角位置にあるときの遅角側作動室54d(と進角側作動室54c)を、図6に最進角位置にあるときの進角側作動室54c(と遅角側作動室54d)を示す。
この実施例に係る電動機10にあっては、内周側の回転子42bが外周側の回転子42aに対して最遅角位置(位相0度)にあるとき、図5(a)に示すように、それらの永久磁石46は異極同士が対向して強め界磁(界磁が増加)となる。他方、内周側の回転子42bが外周側の回転子42aに対して最進角位置(位相180度)にあるとき、図5(b)に示すように、それらの永久磁石46は同極同士が対向して弱め界磁(界磁が減少)となる。
それにより電動機10の誘起電圧定数Keが変更され、電動機10の特性が変更される。即ち、強め界磁によって誘起電圧定数Keが増加すると、電動機10の運転可能な許容回転数は低下するものの、出力可能な最大トルクは増大し、逆に弱め界磁によって誘起電圧定数Keが減少すると、出力可能な最大トルクは減少し、許容回転数は上昇する。
尚、この実施例に係る電動機10は、内周側の回転子42bが外周側の回転子42aに対して最遅角位置(位相0度)にあるとき、安定する。即ち、フェールが生じて油圧の供給が不可となった場合、回転子42は最遅角位置に向けて相対変位し、その位置で停止する。
図7は油路62,64を介して進角側作動室54c、遅角側作動室54dに油圧を供給する、前記した油圧機構(油圧アクチュエータ。符号70で示す)の油圧回路図である。
図示の如く、油圧機構70は、リザーバ(タンク)70aからフィルタ70bを介して作動油を汲み上げて高圧化した作動油(高圧の作動油)を高圧油路70cに出力する油圧ポンプ(油圧供給源)70dと、高圧油路70cを前記した油路62,64を介して進角側作動室(第1の作動室)54cと遅角側作動室(第2の作動室)54dのいずれかに切り換え自在に接続する第1の切換弁70eと、高圧油路70cに介挿され、第1の切換弁70eを介して進角側作動室54cと遅角側作動室54dに供給される作動油の流量を調整する流量調整弁70fと、高圧油路70cに介挿され、高圧油路70cを、流量調整弁70fに接続される主油路70c1と流量調整弁70fをバイパスするバイパス油路70c2に接続される第1位置と前記バイパス油路70c2にのみ接続される第2位置との間で切り換え自在な第2の切換弁70hと、流量調整弁70fと第1の切換弁70eの間に介挿され、主油路70c1とバイパス油路70c2のいずれかを第1の切換弁70eに切り換え自在に接続するバイパス弁70iとを備える。
油圧機構70はさらに、流量調整弁70fのフェールを検出するフェール検出手段と、流量調整弁70fのフェールが検出されたとき、第2の切換弁70hを第2位置に切り換えると共に、バイパス油路70c2の一部を、即ち、バイパス油路70c2を流れる作動油(油圧)の一部をバイパス弁70iを介して第1の切換弁70eに接続する制御手段とを備える。制御手段は前記したMOTECU(モータ制御ユニット)30に相当し、フェール検出手段はその動作として示される(後述)。
尚、油圧ポンプ70dは第2の電動機70jに接続され、第2の電動機70jによって駆動される。第2の電動機70jの駆動は、MOTECU30によってインバータ回路(INV)70kを介して制御される。
第1の切換弁70eは4ポート弁(方向切換弁)からなると共に、そのポートを切り換えるリニアソレノイド弁70e1を備える。
リニアソレノイド弁70e1は高圧油路70cにおいて油圧ポンプ70dと4ポート弁70eの間に介挿され、電磁ソレノイド70e11を備え、電磁ソレノイド70e11を励磁・消磁されることで、そのスプールは、作動油(油圧)を4ポート弁70eのスプール(図示せず)に作用させる第1位置と、その作用圧をドレンする第2位置の間で切り換え自在である。尚、破線はレリーフバルブ系を示す。
4ポート弁70eは、そのスプールが、高圧油路70cを油路62を介して進角側作動室54cに接続する一方、遅角側作動室54dをドレン側に接続する第1位置と、高圧油路70cを遅角側作動室54dに接続する一方、進角側作動室54cをドレン側に接続する第2位置と、その間にあって4つのポートを閉鎖して油圧を保持する中立位置からなる3つの位置の間で切り替え自在に構成される。スプールは、スプリング70e2で第2位置に付勢される。
具体的には、4ポート弁70eのスプールは、リニアソレノイド弁70e1から油圧が作用されないとき、第2位置が選択されると共に、リニアソレノイド弁70e1から比較的小さな油圧が作用されるとき中立位置が選択され、リニアソレノイド弁70e1からの油圧が増加すると、第1位置が選択されるように構成される。
流量調整弁70fもリニアソレノイド弁からなり、電磁ソレノイド70f1を備えると共に、電磁ソレノイド70f1をPWM制御されることで、そのスプールは作動油(油圧)がバイパス弁70iと第1の切換弁70eを介して進角側作動室54cなどに供給される第1位置と、その作動油がドレンされる第2位置の間で切り換え自在に構成され、それに応じて高圧油路70cの作動油の流量を調整する。破線はレリーフバルブ系を示す。
流量調整弁70fで流量が調整された高圧油路70cの作動油は、バイパス弁70iと4ポート弁70eを介して進角側作動室54cあるいは遅角側作動室54dに供給される。進角側作動室54cは、作動油を供給されるとき、その流量に応じて伸縮し、位相を最進角位置(位相180度)と中立位置(位相90度)の間の任意の進角位置に変更すると共に、遅角側作動室54dも、作動油を供給されるとき、その流量に応じて伸縮し、位相を中立位置(位相90度)と最遅角位置(位相0度)の間の任意の遅角位置に変更する。
第2の切換弁70hも電磁ソレノイド70h1を備えるリニアソレノイド弁からなり、そのスプールは、電磁ソレノイド70h1が励磁されるとき、高圧油路70cをバイパス油路70c2にのみ接続される第2位置に切り換えられると共に、消磁されるとき、スプリング70h2の力で高圧油路70cを、流量調整弁70fに接続される主油路70c1と流量調整弁70fをバイパスするバイパス油路70c2に接続される第1位置に切り換えられる。第1位置においては高圧油路70cの作動油の大部分は主油路70c1に供給される一方、その一部がバイパス油路70c2に供給される。
バイパス弁70iは、そのスプールが主油路70c1を第1の切換弁70eに接続する第1位置とバイパス油路70c2を第1の切換弁70eに接続する第2位置の間を切り換え自在に構成される。バイパス弁70iの一端には破線で示す如く流量調整弁70fの出力(吐出圧)Pが作用してスプールを第1位置に付勢する一方、他端にはスプリング70i1が設けられてスプールを第2位置に付勢する。
バイパス弁70iのスプールは、流量調整弁70fが正常のときは図示の第1位置に付勢される一方、流量調整弁70fがフェールし、その出力(吐出圧)Pが一定値以下になると、スプリング70i1によって第2位置に切り換えられる。
バイパス油路70c2は、バイパス弁70iに接続される第1の油路70c21と、第2の流量調整弁70c22を介して連通する低圧油圧回路70lに接続される第2の油路70c23に分岐される。第2の油路70c23は低圧油圧回路70lを流れた後、フィルタ70mを介してドレンされてリザーバ70aに戻される。尚、低圧油圧回路70lは、電動機10の固定子巻線40aなどの冷却やその他の部位の潤滑のための油圧回路である。
第2の流量調整弁70c22は具体的にはリリーフ弁からなり、その設定圧は、流量調整弁70fで流量が調整されて油路64を介して遅角側作動室54dに供給される作動油の油圧以上の値に設定、換言すれば、第2の流量調整弁70c22は、それ以上の油圧が作用したとき、バイパス油路70c2の作動油を低圧油圧回路70lにリリーフするように構成される。
これは、後述する如く、流量調整弁70fがフェールしたとき、バイパス油路70c2の一部をバイパス弁70iと第1の切換弁70eを介して進角側作動室54cあるいは遅角側作動室54d、より具体的には油圧の給排に異常が生じたときに位相を最遅角位置で安定させる遅角側作動室54dへの油圧供給を確保するためである。
流量調整弁70fとバイパス弁70iの間において高圧油路70cには油圧センサ70nが配置され、その部位の油圧、より正確には流量調整弁70fの出力(吐出圧)Pに応じた出力を生じる。油圧センサ70nの出力はMOTECU30に送られる。
MOTECU30はPDU22のインバータを介して電動機10の動作を制御すると共に、電動機10の回転数などから前記した位相変更機構を介して位相を変更(制御)する。位相センサ70oは実位相値θに応じた出力を生じる。位相センサ70oの出力もMOTECU30に送られる。
MOTECU(制御手段)30は、それらのセンサ出力などに基づき、リニアソレノイド70e1、流量調整弁70f、第2の切換弁70hの電磁ソレノイドを励磁・消磁すると共に、インバータ回路70kの動作を制御する。
図8は、そのMOTECU30の動作を示すフロー・チャートの前半部、図9はその後半部である。
以下説明すると、S10においてΔθ(位相指令値と実位相値の差分)から流量調整弁70fへのPWM制御の指令Duty(デューティ比)を算出し、S12に進み、算出した指令Dutyから流量調整弁70fに通電されるべき電流Iを算出すると共に、油圧センサ70nを介して検出された流量調整弁70fの吐出圧Pを読み込む。
次いでS14に進み、フラグF_failのビットが1にセットされているか否か判断する。最初のプログラムループではS14の判断は通例否定されてS16に進み、S12で算出された電流Iと吐出圧Pの特性がI−P特性、具体的には図10に通常IP特性と示す特性と一致するか否か判断する。
算出される電流Iに対して検出される吐出圧Pは、流量調整弁70fにOffフェール(閉弁状態に固着した故障)が生じると、通常IP特性より低い側にずれる一方、Onフェール(開弁状態に固着した故障)が生じると、高い側にずれる。従って、吐出圧に加え、電流Iも判断することで、Onフェールも検出することができる。このように、「フェール」とは流量調整弁70fに異常が生じて所期の動作を期待できない状態をいう。
S16で肯定されるときは流量調整弁70fがフェールしていないと判断できることから以降の処理をスキップする一方、否定されるときは流量調整弁70fにOffフェールかOnフェールが生じたと判断されることからS18に進み、前記したフラグのビットを1にセットする。このフラグのビットを1にセットすることは、流量調整弁70fのフェールが検出されたことを意味する。
次いでS20に進み、フェールランプ(図示せず)を点灯して運転者に報知し、S22に進み、流量調整弁70fにディザ電流を供給する。ディザ電流の供給は図11と図12に示す如く、吐出圧P(スプール位置に比例)とDutyに応じて設定される所定値1,2の間を往復する電流値を所定時間通電し続ける処理を意味し、これによって流量調整弁70fを振動させる処理を意味する。
即ち、流量調整弁70fのフェールは、Offフェールであれ、Onフェールであれ、そのスプールが作動油中に含まれる鉄粉などのコンタミネーション(不純物)を噛んでしまったことに因る場合が多いと考えられることから、S22においてかかる処理を実行する。
次いでS24に進み、バイパス油路70c2に切り換える。即ち、流量調整弁70fのフェールが検出されたとき、電磁ソレノイド70h1を励磁して第2の切換弁70hのスプールを前記高圧油路70cがバイパス油路70c2にのみ接続される第2位置に切り換える。
これにより、バイパス油路70c2の一部、即ち、バイパス油路70c2の作動油(油圧)の一部を第2の油路70c21からバイパス弁70iを介して第1の切換弁70eに接続することができ、進角側作動室54cあるいは遅角側作動室54dに高圧の作動油を供給することができる。流量調整弁70fを介さないことから、流量までは調整できないが、現在の位相を保持する程度の作動油を供給することができ、流量調整弁70fがフェールしても意図しない位相の変化を生じるのを防止することができる。
このとき、第2の切換弁70hを第2位置に切り換えることで、図13に示す如く、低圧油圧回路70lに供給される作動油の流量が増加する。低圧油圧回路70lに供給された作動油はその後、フィルタ70mを介してドレンされてリザーバ70aに戻されることから、この戻し量を増加させることにより、作動油中の鉄粉などのコンタミネーションを除去する量あるいは機会を増加させることができる。
図8フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS26に進み、車速センサ(図示せず)を介して検出された車速が零か、即ち、車両が停止しているか否か判断する。尚、S14で肯定されるときは、直ちにS26にジャンプする。
S26で肯定されるときはS28に進み、主油路70c1に切り換える。即ち、フェール前の位置である、電磁ソレノイド70h1を消磁して第2の切換弁70hのスプールを、高圧油路70cが流量調整弁70fに接続される主油路70c1と流量調整弁70fをバイパスするバイパス油路70c2に接続される第1位置に切り換える。
次いでS30に進み、再び電流Iを算出すると共に、吐出圧Pを読み込み、I−P特性と一致しているか否か判断する。即ち、ディザ電流を供給していることでフェールが解消したことも考えられるため、用心のために車両が停車しているときにフェール前の状態に戻して再度判断する。
S30で否定されるときはS24に戻ると共に、肯定されるときはS32に進み、フェールが解消したと判断されることから前記したフラグのビットを0にリセットし、S34に進み、ディザ処理を停止する。
他方、S26で否定されるときは図9のS36に進み、検出された位相θが最遅角位相θrtdか否か判断する。前記した通り、図示の電動機10にあっては油圧の給排に異常が生じると、位相は最遅角位置で安定する。
S36で否定されるときはS38に進み、電動機10の回転数Nmotが所定回転数Nlimit以下か否か判断し、否定されるときはS40に進み、電動機10の出力トルクを制限して回転数Nmotを低下させ、その後S38に戻る。
他方、S36あるいはS38で肯定されるときはS42に進み、最遅角位相フェールモードを実行する。即ち、安定する最遅角位相に固定し、その後の高回転出力要求時には直交制御および等価界磁弱め制御などの(通常の)電動機制御で運転する。
前記した如く、この実施例に係る電動機10にあっては、内周側の回転子42bが外周側の回転子42aに対して最遅角位置にあるとき、強め界磁となる一方、最進角位置にあるとき、弱め界磁となる。その結果、強め界磁によって誘起電圧定数Keが増加すると、電動機10の運転可能な許容回転数は低下して出力可能な最大トルクは増大する一方、逆に弱め界磁によって誘起電圧定数Keが減少すると、出力可能な最大トルクは減少して許容回転数は上昇する。S36からS40の処理は、許容回転数の低下に伴う処理であり、Nlimitを許容回転数の付近に設定し、その回転数まで低下する作業を意味する。
この実施例にあっては、上記の如く、油圧を給排される第1、第2の作動室(進角側作動室54c、遅角側作動室54d)を備える油圧アクチュエータの制御装置において、高圧の作動油を高圧油路70cに出力する油圧供給源(油圧ポンプ)70dと、前記高圧油路70cを前記第1、第2の作動室のいずれかに切り換え自在に接続する第1の切換弁70eと、前記高圧油路70cに介挿され、前記第1の切換弁70eを介して前記第1、第2の作動室に供給される作動油の流量を調整する流量調整弁70fと、前記高圧油路70cに介挿され、前記高圧油路70cを、前記流量調整弁70fに接続される主油路70c1と前記流量調整弁70fをバイパスするバイパス油路70c2に接続される第1位置と前記バイパス油路70c2にのみ接続される第2位置との間で切り換え自在な第2の切換弁70hと、前記流量調整弁70fと第1の切換弁70eの間に介挿され、前記主油路70c1とバイパス油路70c2のいずれかを前記第1の切換弁70eに切り換え自在に接続するバイパス弁70iと、前記流量調整弁70fのフェールを検出するフェール検出手段(MOTECU30,S12からS16)と、前記流量調整弁70fのフェールが検出されたとき、前記第2の切換弁70hを前記第2位置に切り換えると共に、前記バイパス油路70c2、より具体的にはそこを流れる作動油の一部を前記バイパス弁70iを介して前記第1の切換弁70eに接続する制御手段(MOTECU30,S24)とを備える如く構成した。これにより、フェールが生じない通常時には第2の切換弁70hが高圧油路70cを主油路70c1とバイパス油路70c2に接続される第1位置に切り換えられることで、バイパス油路70c2を例えば冷却や潤滑などの他の用途に流用することで汎用性を上げることができる。
また、フェールが生じたとき、第2の切換弁70hがバイパス油路70c2にのみ接続される第2位置に切り換えられることで、バイパス油路70c2の流量を増加させることができるので、バイパス油路70c2にフィルタ70mなどを介挿することで、作動油中の鉄粉などのコンタミネーション(不純物)を回収することができ、流量調整弁70fのさらなるフェールを予防することができる。
また、それと同時に、バイパス油路70c2、より具体的にはそこを流れる作動油の一部をバイパス弁70iを介して第1の切換弁70eに接続することで、流量調整弁70fによる流量調整はなされないものの、第1の切換弁70eを介して進角側作動室54cあるいは遅角側作動室54dに必要最小限の油圧を供給することができる。
また、前記バイパス油路70c2は、前記バイパス弁70iに接続される第1の油路70c21と、第2の流量調整弁(リリーフ弁)70c22を介して連通する低圧油圧回路70lに接続される第2の油路70c23に分岐される如く構成したので、上記した効果に加え、第2の流量調整弁70c22の特性を適宜設定することで、第1の油路70c21を介してバイパス弁70iに供給されるべき作動油の流量を最適に設定することができる。
また、前記制御手段は、前記流量調整弁70fのフェールが検出されたとき、前記第2の切換弁70hを前記第2位置に切り換え、よって前記低圧油圧回路70lに供給される作動油の流量を積極的に増加させる如く構成したので、上記した効果に加え、低圧油圧回路70lへの油圧供給量をより確実かつ簡単に増加させることができ、容量の大きい低圧油圧回路70lで鉄粉などのコンタミネーションを回収することが可能となる。
また、前記流量調整弁70fは電磁ソレノイド70f1を備えると共に、前記フェール検出手段は、前記電磁ソレノイド70f1への通電電流と前記流量調整弁70fから出力される作動油の油圧(吐出圧)Pに基づいて前記流量調整弁のフェールを検出する(S12からS16)如く構成したので、上記した効果に加え、流量調整弁70fの閉弁状態に固着した故障(Offフェール)のみならず、開弁状態に固着した故障(Onフェール)も検出することができる。
また、前記制御手段は、前記流量調整弁70fのフェールが検出されたとき、前記電磁ソレノイド70f1にディザ電流を供給する(S22)如く構成したので、上記した効果に加え、流量調整弁70fのフェールが鉄粉などのコンタミネーションを噛んでしまったことに起因する場合、流量調整弁70fを振動させることでフェールを解消する機会を増加させることができ、通常の状態に復帰する可能性を高めることができる。
また、前記油圧アクチュエータが、それぞれ着磁される第1、第2の回転子(外周側の回転子42aと内周側の回転子42b)と、前記第1、第2の回転子の少なくともいずれかに設けられる前記第1、第2の作動室(進角側作動室54cと遅角側作動室54d)と、前記第1、第2の作動室に油圧を給排し、前記第1、第2の回転子の少なくともいずれかを回転軸線(回転軸)44を中心として回動させて両者の相対変位角を示す位相を変更する位相変更機構50とを備えた電動機の前記位相変更機構に油圧を供給する油圧アクチュエータ(油圧機構)70である如く構成したので、上記した効果に加え、第1の切換弁70eを介して進角側作動室54cあるいは遅角側作動室54dに必要最小限の油圧を供給することができ、外周側の回転子42aと内周側の回転子42bの間の位相を保持することが可能となる。
尚、上記において、作動油を用いたが、それに限られるものではなく、非圧縮性の流体ならば、どのようなものでも良い。
また、パラレルハイブリッド車に搭載された電動機を例にとって説明したが、この発明は、シリーズハイブリッド車に搭載された電動機、さらには内燃機関を備えない電気自動車に搭載された電動機にも妥当する。
また、第1、第2の回転子の少なくともいずれか、より具体的には第2の回転子42bを回転軸線(回転軸44)を中心として回動させて両者の相対変位角を示す位相θを変更するように構成したが、第1、第2の回転子の双方を回動させて位相を変更するようにしても良い。
この発明の実施例に係る油圧アクチュエータの制御装置を電動機の制御装置を例にとって示す全体構成を示す概略図である。 図1に示す電動機の要部断面図である。 図2に示す電動機の回転子の側面図である。 図3に示す電動機の位相変更機構を示す分解斜視図である。 図3に示す回転子の磁石の磁極の向きを示す模式図である。 図3と同様、図2に示す電動機の回転子の側面図である。 図3などに示す位相変更機構の作動室に油圧を供給する油圧アクチュエータ(油圧機構)の油圧回路図である。 図7などに示すMOTECU(モータ制御ユニット)の動作を示すフロー・チャートの前半部である。 図7などに示すMOTECUの動作を示すフロー・チャートの後半部である。 図8フロー・チャートのフェール判断で使用される電流Iと吐出圧Pの特性を示す説明グラフである。 図8フロー・チャートのディザ電流の供給を説明するタイム・チャートである。 同様に、図8フロー・チャートのディザ電流の特性を説明する説明グラフである。 図8フロー・チャートのバイパス油路への切り換え処理を示すタイム・チャートである。
符号の説明
10 電動機(電動モータ)、12 エンジン(内燃機関)、16 変速機、22 PDU(パワードライブユニット)、30 モータ制御ユニット(MOTECU。制御手段)、40 固定子、42 回転子、42a 外周側(第1)の回転子、42b 内周側(第2)の回転子、44 回転軸(回転軸線)、46 永久磁石、50 位相変更機構、52 ベーンロータ、52a ベーン、54 環状ハウジング、54a 仕切壁、54c 進角側作動室(第1の作動室)、54d 遅角側作動室(第2の作動室)、56 ドライブプレート、62,64 油路、70 油圧アクチュエータ(油圧機構)、70c 高圧油路、70c1 主油路、70c2 バイパス油路、70c21 第1の油路、70c22 第2の流量調整弁、70c23 第2の油路、70d 油圧ポンプ(油圧供給源)、70e 第1の切換弁、70f 流量調整弁、70h 第2の切換弁、70i バイパス弁、70l 低圧油圧回路

Claims (6)

  1. 油圧を給排される第1、第2の作動室を備える油圧アクチュエータの制御装置において、高圧の作動油を高圧油路に出力する油圧供給源と、前記高圧油路を前記第1、第2の作動室のいずれかに切り換え自在に接続する第1の切換弁と、前記高圧油路に介挿され、前記第1の切換弁を介して前記第1、第2の作動室に供給される作動油の流量を調整する流量調整弁と、前記高圧油路に介挿され、前記高圧油路を、前記流量調整弁に接続される主油路と前記流量調整弁をバイパスするバイパス油路に接続される第1位置と前記バイパス油路にのみ接続される第2位置との間で切り換え自在な第2の切換弁と、前記流量調整弁と第1の切換弁の間に介挿され、前記主油路とバイパス油路のいずれかを前記第1の切換弁に切り換え自在に接続するバイパス弁と、前記流量調整弁のフェールを検出するフェール検出手段と、前記流量調整弁のフェールが検出されたとき、前記第2の切換弁を前記第2位置に切り換えると共に、前記バイパス油路の一部を前記バイパス弁を介して前記第1の切換弁に接続する制御手段とを備えたことを特徴とする油圧アクチュエータの制御装置。
  2. 前記バイパス油路は、前記バイパス弁に接続される第1の油路と、第2の流量調整弁を介して連通する低圧油圧回路に接続される第2の油路に分岐されることを特徴とする請求項1記載の油圧アクチュエータの制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記流量調整弁のフェールが検出されたとき、前記第2の切換弁を前記第2位置に切り換え、よって前記低圧油圧回路に供給される作動油の流量を増加させることを特徴とする請求項2記載の油圧アクチュエータの制御装置。
  4. 前記流量調整弁は電磁ソレノイドを備えると共に、前記フェール検出手段は、前記電磁ソレノイドへの通電電流と前記流量調整弁から出力される作動油の油圧に基づいて前記流量調整弁のフェールを検出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の油圧アクチュエータの制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記流量調整弁のフェールが検出されたとき、前記電磁ソレノイドにディザ電流を供給することを特徴とする請求項4記載の油圧アクチュエータの制御装置。
  6. 前記油圧アクチュエータが、それぞれ着磁される第1、第2の回転子と、前記第1、第2の回転子の少なくともいずれかに設けられる前記第1、第2の作動室と、前記第1、第2の作動室に油圧を給排し、前記第1、第2の回転子の少なくともいずれかを回転軸線を中心として回動させて両者の相対変位角を示す位相を変更する位相変更機構とを備えた電動機の前記位相変更機構に油圧を供給する油圧アクチュエータであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の油圧アクチュエータの制御装置。
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