JP2009065736A - 電動機のロータ間位相差変更システムおよび車両 - Google Patents

電動機のロータ間位相差変更システムおよび車両 Download PDF

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大介 堤
Masashi Tanaka
正志 田中
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Abstract

【課題】電動機の運転を開始するときに、両ロータ間の位相差を両ロータの永久磁石の合成磁束の強さが両ロータの平衡状態での合成磁束の強さよりもより強くなるような位相差に速やかに変化させることができるロータ間位相差変更システムを提供する。
【解決手段】流体給排手段30,31は、電動機1の流体室24,25のうちの界磁強め側流体室24への作動流体の供給流路を、電磁開閉弁47,49の開閉動作により作動流体供給源35からの第1流路52とアキュムレータ48からの第1流路53とに切換可能である。流体給排手段30,31の始動直後に、アキュムレータ48から界磁強め側流体室24に作動流体を供給した後に、作動流体供給源35から界磁強め側流体室24に作動流体を供給するようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、同軸に配置された内ロータと外ロータとにそれぞれ永久磁石を備えた電動機において、その両ロータ間の位相差を変更するためのシステムと、そのシステムを搭載した車両とに関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、同軸に配置された内ロータと外ロータとにそれぞれ永久磁石を備えた電動機が知られている。この電動機は、両ロータの一方に対して他方のロータがある角度範囲内で相対回転し得るようにし、その相対回転によって両ロータ間の位相差(各ロータの軸心まわりの角度位置の差)を変更可能としたものである。
このような電動機は、両ロータ間の位相差を変化させることで、両ロータの永久磁石がそれぞれ発生する磁束の合成磁束の強さ(より詳しくは、両ロータの径方向で外ロータの外側に発生する合成磁束の強さ)を変化させることができる。このため、電動機の出力軸の回転速度に対する出力トルクの特性などを変化させることができる。例えば、電動機の出力軸の回転速度が低い低速域では、上記合成磁束の強さをできるだけ大きくするように両ロータ間の位相差を制御することで、高トルクの出力トルクを得ることができる。また、上記合成磁束の強さを弱めるように両ロータ間の位相差を制御することで、ステータの電機子巻線に発生する誘起電圧を低く抑えながら、電動機の出力軸を高速域で回転させることが可能となる。
そして、このような電動機においては、前記特許文献1に見られるように、両ロータ間の相対回転を行なわせるための駆動力を油圧によって発生させる装置を使用するものが知られている。この装置では、内ロータを支持する部材と外ロータを支持する部材とによって、内ロータの内側に進角油室と遅角油室との対を複数対形成し、各対の進角油室および遅角油室の一方の油室に作動油を供給しつつ、他方の油室から作動油を排出させることで、それらの油室の圧力差によって内ロータと外ロータとの間の相対回転を行なわせる駆動力を発生するようにしている。そして、その駆動力による相対回転によって、両ロータ間の位相差を進角方向または遅角方向に変化させるようにしている。
なお、前記特許文献1に見られるように、電動機の両ロータ間の相対回転、ひいては、位相差の変更を油圧による駆動力で行なうシステムでは、一般的には、油圧ポンプなどの作動油供給源から、進角油室および遅角油室のいずれか一方の油室に選択的に方向切換弁を介して供給し、他方の油室から方向切換弁を介して作動油を排出することが考えられる。
特開2004−72978号公報
ところで、上記のように、内ロータと外ロータとにそれぞれ永久磁石を備えた電動機では、両ロータ間の相対回転を行なわせる駆動力あるいは両ロータ間の位相差をある目標位相差に保持する駆動力が両ロータ間に外部から付与されていない状態、すなわち、機構的に規定される角度範囲内で一方のロータに対する他方のロータの相対回転を自由に行い得る状態では、内ロータの永久磁石と外ロータの永久磁石との間で作用する磁力によって、両ロータ間の位相差は、ある所定の位相差で平衡しようとする。そして、その所定の位相差が、両ロータの永久磁石の合成磁束の強さが最大の強さよりも弱くなるような位相差となる場合がある。例えば、前記特許文献1の図1または図7または図8に見られるような形態で両ロータの永久磁石を配列した電動機では、外ロータの外側での合成磁束の強さがほぼ最小となるような位相差で両ロータ間の位相差が平衡することとなる。
一方、電動機を走行用動力源として搭載した車両の発進時のように、電動機の運転を開始するときには、一般に、大きな出力トルクを電動機に発生させることが要求される。このため、特許文献1に見られるように、両ロータの永久磁石の合成磁束の強さがほぼ最小となるような位相差で両ロータ間の位相差が平衡するような電動機の運転を開始するときには、前記油室に対する作動油の供給・排出を行なうシステムの油圧ポンプなどの運転を開始して、両ロータ間の位相差を前記合成磁束の強さがより強くなるような位相差両ロータ間の位相差を変更した後に、電動機の運転を開始する必要がある。
しかるに、油圧ポンプの運転を開始してから作動油の供給先の油室の圧力が、両ロータ間の位相差を、合成磁束がより強くなる位相差に変化させ得るような圧力に上昇するまでには、ある程度の時間を要する。このため、電動機の運転開始の要求に対して、電動機の実際の運転を行い得るようになるまでに時間がかかるという不都合がある。
また、特に、特許文献1に見られるような電動機を車両の走行用動力源として使用する場合には、該車両のイグニッションスイッチなどの運転スイッチをONにしても、電動機の実際の運転を行い得るようになるまでに時間がかかることから、該電動機の出力トルクによる車両の発進を速やかに開始することができないという不都合がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、永久磁石をそれぞれ備えた内ロータおよび外ロータを備える電動機の運転を開始するときに、両ロータ間の位相差を両ロータの永久磁石の合成磁束の強さが両ロータの平衡状態での合成磁束の強さよりもより強くなるような位相差に速やかに変化させることができ、高トルクでの電動機の運転を早期に開始することができるロータ間位相差変更システムとそのシステムを搭載した車両を提供することを目的とする。
本発明の電動機の位相差変更システムは、かかる目的を達成するために、周方向に配列された複数の永久磁石を有する内ロータと、該内ロータの外側に該内ロータと同軸心に配設されると共に該内ロータに対して相対回転可能に設けられ、周方向に配列された複数の永久磁石を有する外ロータと、作動流体を供給・排出可能な第1流体室および第2流体室を有し、第2流体室から作動流体を排出させつつ第1流体室に作動流体を供給することにより内ロータおよび外ロータのうちの一方のロータを他方のロータに対して第1の向きに相対回転させる駆動力を発生し、且つ、第1流体室から作動流体を排出させつつ第2流体室に作動流体を供給することにより前記一方のロータを他方のロータに対して第1の向きと逆向きの第2の向きに相対回転させる駆動力を発生する相対回転用駆動力発生手段とを備え、該相対回転用駆動力発生手段を介して前記一方のロータを他方のロータに対して相対回転させて両ロータ間の位相差を変化させることにより、両ロータの永久磁石の合成磁束の強さを変更可能とされ、且つ前記流体給排手段の動作を停止した状態では、内ロータの永久磁石と外ロータの永久磁石との間に作用する磁力によって、両ロータ間の位相差が、前記合成磁束の強さが最大の強さよりも弱くなる所定の位相差で平衡するように構成された電動機と、該相対回転用駆動力発生手段の各流体室に対する作動流体の供給・排出を行なわせる流体給排手段とを備える電動機のロータ間位相差変更システムにおいて、
前記流体給排手段は、作動流体を貯留タンクから吸引して吐出する作動流体供給源と、該作動流体供給源から吐出される作動流体の供給先を第1流体室および第2流体室のうちのいずれか一方の流体室に選択的に切り換え得るように該作動流体供給源と第1流体室および第2流体室との間に介装された方向切換弁と、第1流体室および第2流体室のうち、前記合成磁束の強さを強めるときの作動流体の供給先となる界磁強め側流体室に作動流体を供給可能に設けられ、両ロータ間の位相差を前記所定の位相差から該合成磁束の強さがより強くなる位相差に向かって変化させ得る圧力を有する作動流体を貯蔵するアキュムレータと、前記界磁強め側流体室への作動流体の供給流路を、前記作動流体供給源の吐出口から方向切換弁を経由して界磁強め側流体室に至る第1流路と前記アキュムレータから該界磁強め側流体室に至る第2流路とに1つ以上の流路切換用制御弁を介して選択的に切り換える供給流路切換手段とを備え、
該供給流路切換手段は、前記電動機の運転を開始するための前記流体給排手段の始動時に、前記アキュムレータから第2流路を介して前記界磁強め側流体室に作動流体を供給した後に、前記作動流体供給源から前記界磁強め側流体室に第1流路を介して作動流体を供給するように前記流路切換用制御弁を動作させることを特徴とするものである(第1発明)。
かかる第1発明によれば、前記第1流体室および第2流体室のうち、前記合成磁束の強さを強めるときの作動流体の供給先となる界磁強め側流体室への作動流体の供給流路を、前記供給流路切換手段によって、流路切換用制御弁を介して第1流路と第2流路とに選択的に切り換えることが可能である。そして、供給流路切換手段は、電動機の運転を開始するための流体給排手段の始動時に、前記アキュムレータから第2流路を介して界磁強め側流体室に作動流体を供給した後に、作動流体供給源から界磁強め側流体室に第1流路を介して作動流体を供給するように前記流路切換用制御弁を動作させる。この場合、前記作動流体供給源を含めた流体給排手段の始動直後は、該作動流体供給源から吐出される作動油の圧力が、両ロータ間の位相差を任意の目標値に変更し得る程度の圧力に上昇するまでに時間がかかる。また、両ロータ間は、流体給排手段の始動前には、前記合成磁束の強さが最大の強さ(両ロータ間の位相差の変更可能範囲内での最大の強さ)よりも弱いものとなる位相差で平衡している。しかるに、流体給排手段の始動直後には、アキュムレータから第2流路を介して界磁強め側流体室に供給される。これにより、作動流体供給源が供給し得る圧力が十分に上昇する前に、両ロータ間の位相差を、前記合成磁束がより強まる位相差に速やかに変化させることができる。ひいては、電動機が比較的高トルクの出力トルクを発生し得る状態となる。
従って、第1発明によれば、両ロータ間の位相差を前記合成磁束の強さが両ロータの平衡状態での合成磁束の強さよりもより強くなるような位相差に速やかに変化させることができ、高トルクでの電動機の運転を早期に開始することができる。
なお、第1発明においては、内ロータの永久磁石と外ロータの永久磁石との間に作用する磁力によって、両ロータ間の位相差が、前記合成磁束の強さが最大の強さよりも弱くなる所定の位相差で平衡するような電動機は、例えば、前記特許文献1に見られる如く、外ロータの各永久磁石を該外ロータの円周方向に着磁させると共に、内ロータの各永久磁石を該内ロータの径方向に着磁させることで構成される。ただし、この他にも、各ロータの永久磁石の配列形態や各永久磁石の着磁の形態を設定することも可能である。
この第1発明では、例えば前記第1流路を開閉する第1開閉弁と前記第2流路を開閉する第2開閉弁とを前記流路切換用制御弁として備える(第2発明)。
この第2発明によれば、第1開閉弁を開弁すると共に、第2開閉弁を閉弁することによって、前記界磁強め側流体室への作動流体の供給流路は第1流路となる。また、第1回閉弁を閉弁すると共に、第2開閉弁を開弁することによって、前記界磁強め側流体室への作動流体の供給流路は第2流路となる。従って、第1開閉弁および第2開閉弁の協働的な開閉制御によって第1流路と第2流路との切り換えを行なうことができる。
この第2発明では、前記第1開閉弁と作動油供給源との間で前記第1流路内の作動流体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記供給流路切換手段は、前記第1開閉弁および第2開閉弁をそれぞれ閉弁状態、開弁状態に動作させて前記アキュムレータから第2流路を介して前記界磁強め側流体室に作動流体を供給している状態で、前記圧力検出手段による作動流体の圧力の検出値が所定値以上に上昇したときに、前記第1開閉弁および第2開閉弁をそれぞれ開弁状態、閉弁状態に動作させることが好ましい(第3発明)。
この第3発明によれば、前記アキュムレータから第2流路を介して界磁強め側流体室に作動流体を供給している状態で、前記圧力検出手段による作動流体の圧力の検出値が所定値以上に上昇したときに、前記第1開閉弁および第2開閉弁をそれぞれ開弁状態、閉弁状態に動作させる、すなわち、界磁強め側流体室への供給流路を第1流路から第2流路に切り換えるので、その切り換えを、確実に、作動油供給源が十分な圧力を各流体室に供給し得るようになったタイミングで行なうことができる。ひいては、その切り換え後のロータ間の位相差の変更を円滑に行なうことができる。
また、上記第2発明あるいは第3発明では、前記第1開閉弁は、開弁状態に付勢された常開型の電磁開閉弁であり、前記第2開閉弁は、閉弁状態に付勢された常閉型の電磁開閉弁であることが好ましい(第4発明)。
この第4発明によれば、アキュムレータから界磁強め側流体室に作動流体の供給を行なった後の電動機の運転中、すなわち、電動機の運転を行なうおうとする大部分の期間において、第1開閉弁および第2開閉弁への通電を行なう必要が無いので、該第1開閉弁および第2開閉弁による電力消費を最小限に留めることができる。
また、前記第1発明では、前記アキュムレータは、前記作動流体供給源から作動流体を供給可能に設けられており、前記電動機の運転停止後に、該作動流体供給源を動作させつつ、該作動流体供給源からアキュムレータに作動流体を供給して該アキュムレータ内の作動流体の圧力を復元させるアキュムレータ復元手段をさらに備えることが好ましい(第5発明)。
この第5発明によれば、電動機の運転停止後に、作動流体供給源からアキュムレータに作動流体を供給して該アキュムレータ内の作動流体の圧力を復元させるので、電動機の運転に影響を及ぼすことなく、作動流体供給源を活用して、アキュムレータ内の作動流体の圧力を、次回の電動機の運転に際してロータ間位相差を合成界磁が強まる方向に変化させ得る圧力に復元することができる。
また、前記第2〜第4発明において、第5発明の如くアキュムレータ内の作動流体の圧力を復元させるためには、前記電動機の運転停止後に、該作動流体供給源を動作させつつ、前記第1開閉弁および第2開閉弁の両者を開弁状態に動作させることにより該作動流体供給源からアキュムレータに作動流体を供給して該アキュムレータ内の作動流体の圧力を復元させるアキュムレータ復元手段をさらに備えるようにすればよい(第6発明)。
この第5発明によれば、電動機の運転停止後に、該作動流体供給源を動作させつつ、前記第1開閉弁および第2開閉弁の両者を開弁状態に動作させることによって、第5発明と同様に、電動機の運転に影響を及ぼすことなく、作動流体供給源を活用して、アキュムレータ内の作動流体の圧力を、次回の電動機の運転に際してロータ間位相差を合成界磁が強まる方向に変化させ得る圧力に復元することができる。
また、本発明の車両は、前記電動機を走行用動力源とし、前記第1〜第6発明のいずれかの電動機のロータ間位相差変更システムを搭載したことを特徴とする(第7発明)。
この第7発明によれば、前記第1〜第6発明に関して説明した作用効果を奏する車両(電動車両もしくはハイブリッド車両)を提供できる。従って、該車両の運転スイッチ(イグニッションスイッチなど)をONに操作して車両の発進を行なうときに、その発進を速やかに行なうことが可能となる。
本発明の一実施形態を図1〜図5を参照して説明する。まず、図1および図2を参照して本実施形態のロータ間位相差変更システムにおける電動機の構造を説明する。図1は該電動機の要部の断面図、図2は図1の電動機のドライブプレート19を外した状態で該電動機の軸心方向で見た図である。
図1および図2を参照して、この電動機1は、2重ロータ構造のDCブラシレスモータであり、出力軸2、内ロータ3、および外ロータ4を同軸に備える。外ロータ4の外側には、電動機1のハウジング(図示省略)に固定されたステータ5を有し、このステータ5には図示を省略する電機子巻線(3相分の電機子巻線)が装着されている。
内ロータ3は環状に形成されており、その周方向にほぼ等間隔で配列された複数の永久磁石6を備える。各永久磁石6は、長尺の方形板状に形成されており、その長手方向を内ロータ3の軸方向に向け、且つ、厚み方向(法線方向)を内ロータ3の径方向に向けた状態で、内ロータ3に埋め込まれている。
ここで、図2において、内ロータ3の各永久磁石6は、その厚み方向、すなわち内ロータ3の径方向に着磁されており、該径方向における各永久磁石6の両面の磁極は、黒塗り側の面がN極、白抜き側の面がS極となっている。従って、永久磁石6のうち、参照符号6aを括弧書きで付した永久磁石6と、参照符号6bを括弧書きで付した永久磁石6とは、内ロータ3の径方向における磁極の向きが互いに逆になっている。永久磁石6aは、その外側(内ロータ3の外周面側)の面がN極、内側(内ロータ3の内周面側)の面がS極とされ、永久磁石6bは、その外側の面がS極、内側の面がN極とされている。そして、本実施形態では、図2に示す如く、互いに隣り合された永久磁石6a,6aの対と、互いに隣り合わされた永久磁石6b,6bの対とが、内ロータ3の周方向に交互に等間隔で配列されている。なお、互いに隣り合された永久磁石6a,6aの対の代わりに、それらを一体化した単一の永久磁石を用いてもよい。同様に、互いに隣り合わされた永久磁石6b,6bの対の代わりにそれらを一体化した単一の永久磁石を用いてもよい。
また、内ロータ3の軸心部を、該内ロータ3と同軸に出力軸2が貫通している。この場合、内ロータ3の内径は、出力軸2の外径よりも大きく、出力軸2の外周面と内ロータ3の内周面との間に間隔を有する。
外ロータ4も環状に形成されている。この外ロータ4は、その内周面を内ロータ3の外周面に摺接させた状態で、内ロータ3の外側に該内ロータ3および出力軸2と同軸に配置されている。なお、内ロータ3の外周面と外ロータ4の内周面との間に若干のクリアランスが設けられていてもよい。
そして、外ロータ4は、その周方向に等間隔で配列された複数の永久磁石8を備える。各永久磁石8は、内ロータ3の永久磁石6と同様に長尺の方形板状に形成されており、その長手方向を外ロータ4の軸方向に向け、且つ、厚み方向(法線方向)を外ロータ4の周方向に向けた状態で、外ロータ4に埋め込まれている。なお、永久磁石8の個数は、内ロータ3の永久磁石6の総数の半分である。
ここで、図2において、外ロータ4の各永久磁石8は、その厚み方向、すなわち、外ロータ4の周方向に着磁されており、該周方向における各永久磁石8の両面の磁極は、黒塗り側の面がN極、白抜き側の面がS極となっている。従って、永久磁石8のうち、参照符号8aを付した永久磁石8aと、参照符号8bを付した永久磁石8bとは、外ロータ4の周方向における磁極の向きが互いに逆になっている。そして、永久磁石8は、磁極の向きが異なる永久磁石8aと8bとが外ロータ4の周方向に交互に並ぶように配列されている。従って、外ロータ4の周方向で互いに隣り合う永久磁石8,8の互いに対向する面の磁極は同じ極性となっている。
また、外ロータ4には、周方向に隣り合う永久磁石8,8の間で、該外ロータ4の軸心と平行な軸心を有する複数のネジ穴7が穿設されている。
内ロータ3の内側には、出力軸2の外周面との間で、第1部材9と第2部材10とが設けられている。
第1部材9は、環状部11と、この環状部11の内周面から該環状部11の中心部に向かって径方向に突設された複数の突起部(第1部材側突起部)12とを有する。第1部材9は、その環状部11を内ロータ3に同軸に嵌入することにより、該内ロータ3に同軸に固定されている。また、第1部材9の突起部12は、周方向に等間隔で設けられている。
第2部材10は、ベーンロータ状のものであり、その軸部としての環状部13と、この環状部13の外周面から径方向に突設された複数の突起部(第2部材側突起部)14とを有する。第2部材10の環状部13は、第1部材9の環状部11の内側に該環状部11と同軸に設けられ、その外周面に、第1部材9の各突起部12の先端部がシール部材15を介して摺接されている。また、第2部材10の環状部13は、出力軸2に外挿されており、その内周面が出力軸2の外周面に形成されたスプライン16に嵌合されている。このスプライン嵌合により第2部材10が出力軸2と一体に回転可能とされている。
第2部材10の突起部14の個数は、第1部材9の突起部12の個数と同数であり、周方向に等間隔で配列されている。この場合、この第2部材10の各突起部14は、第1部材9の、周方向に隣り合う2つの突起部12,12の間の箇所に介装されている。換言すれば、第1部材9と第2部材10とは、それらの突起部12,14が周方向で交互に並ぶように係合されている。そして、第2部材10の各突起部14の先端部は、シール部材17を介して第1部材9の環状部11の内周面に摺接されている。また、第2部材10の各突起部14には、環状部13の軸心と平行な軸心を有するネジ穴18が穿設されている。
図1を参照して、外ロータ4の軸心方向の両端面部には、円板状のドライブプレート19,19が該外ロータ4と同軸に装着されている。これらのドライブプレート19,19は、それぞれ、その中心部(軸心部)に出力軸2の外径よりも大径の穴20を有し、この穴20を出力軸2が同軸に貫通していると共に、該穴20に第2部材10の環状部13の各端部が嵌入されている。そして、各ドライブプレート19は、外ロータ4の各ネジ穴7と、第2部材10の各突起部14のネジ穴18とにそれぞれボルト21により締結されている。これにより、外ロータ4および第2部材10は、一体に回転可能に連結されている。この場合、前記したように第2部材10は、スプライン嵌合により出力軸2と一体に回転可能であるので、外ロータ4も出力軸2と一体に回転可能とされている。
また、ドライブプレート19,19は、それらの間に、前記内ロータ3および第1部材9を支承している。具体的には、ドライブレート19,19の互いに相対する面には、それぞれ、同軸に環状溝22が形成されている。そして、この環状溝22に前記第1部材9の環状部11の各端部が摺動自在に挿入されている。これにより、内ロータ3および第1部材9は、環状部11を介してドライブプレート19,19に支承されると共に、ドライブプレート19,19の環状溝22に沿って、外ロータ4、第2部材10および出力軸2に対して相対回転可能とされている。
前記第1部材9と第2部材10とは、内ロータ3を外ロータ4に対して相対的に回転させる駆動力を発生する相対回転用駆動力発生手段23の構成要素である。この相対回転用駆動力発生手段23は、前記第1部材9と第2部材10とによって、第1部材9の環状部11と、第2部材10の環状部13と、ドライブプレート19,19とで囲まれた空間内に、図2に示す如く形成された複数対(突起部12,14と同数の対)の流体室24,25を有する。これらの流体室24,25は、本発明における第1流体室、第2流体室に相当するものである。さらに詳細には、第1部材9の環状部11と第2部材10の環状部13との間の空間のうち、第1部材9の各突起部12と、該突起部12の両側(周方向での両側)に存する第2部材10の2つの突起部14,14との間の空間が、それぞれ、作動流体としての作動油を流入・流出させる流体室24,25となっている。この場合、第1部材9の各突起部12の一方の側の流体室24は、出力軸2の内部に設けられた油通路26に、第2部材10の環状部13に穿設されている図示しない油通路を介して連通されて、作動油が充填されている。同様に、第1部材9の各突起部12の他方の側の流体室25は、出力軸2の内部に油通路26とは別に設けられた油通路27に、第2部材10の環状部13に穿設されている図示しない油通路を介して連通されて、作動油が充填されている。この場合、流体室24に作動油を供給しつつ流体室25から作動油を排出させ、流体室24の圧力を流体室25よりも高くすることで、内ロータ3を外ロータ4に対して図2の時計まわり方向に相対回転させようとする駆動力が発生する。また、流体室25に作動油を供給しつつ流体室24から作動油を排出させ、流体室25の圧力を流体室24の圧力よりも高くすることで、内ロータ3を外ロータ4に対して図2の反時計まわり方向に相対回転させようとする駆動力が発生する。なお、内ロータ3は、第1部材9の所定の突起部12(図2において第1部材9の環状部11寄りの幅が他の突起部12よりも広くなっている突起部12)が、その両側に存する第2部材10の2つの突起部14,14の一方に当接する位置と他方に当接する位置との間の範囲内で外ロータ4および出力軸2に対して相対回転可能とされている。
以上のように構成された電動機1では、内ロータ3を外ロータ4に対して回転させ、両ロータ3,4間の位相差(内ロータ3の角度位置と外ロータ4の角度位置との差。以下、単にロータ間位相差という)を変化させることで、内ロータ3の永久磁石6によって発生する磁束と外ロータ4の永久磁石8によって発生する磁束との合成磁束の強さが変化することとなる。これにより、電動機1の最大出力トルクなどの特性が変化することとなる。なお、前記「合成磁束」は、より詳しくは、外ロータ4の外側で両ロータ3,4の径方向に永久磁石6,8から発生する磁束の合成磁束、換言すれば、ステータ5に装着される電機子巻線と鎖交する磁束である。
補足すると、本実施形態の電動機1では、外ロータ4の周方向で互いに隣り合う永久磁石8a,8bの間隔内に、内ロータ3の永久磁石6a,6aの対と6b,6bの対のうち、内ロータ3の外周面側の磁極が永久磁石8a,8bの互いに対向する面の磁極と異なる磁極となる対が存する状態(図2に示す状態)で前記合成磁束の強さが最小となる。また、隣り合う永久磁石8a,8bの間隔内に、永久磁石6a,6aの対と6b,6bの対のうち、内ロータ3の外周面側の磁極が永久磁石8a,8bの互いに対向する面の磁極と同じ磁極となる対が存する状態で前記合成磁束の強さが最大となる。この場合、本実施形態では、合成磁束の強さが最小となる状態で第1部材9の所定の突起部12がその両側に存する第2部材10の2つの突起部14,14の一方に当接し、該合成磁束の強さが最大となる状態で該突起部12が他方の突起部14に当接するようになっている。従って、ロータ間位相差は、合成磁束の強さが最小となるロータ間位相差の値と最大となるロータ間位相差の値との間の範囲内で変更可能である。そして、本実施形態の電動機1においては、前記相対回転用駆動力発生手段23による駆動力が発生しない状態(内ロータ3が外ロータ4に対して自由に回転し得る状態)では、両ロータ3,4の永久磁石6,8間の磁力によって前記合成磁束の強さが最小となる状態で平衡することとなる。また、本実施形態では、流体室24,25のうちの流体室24に作動流体を供給することで、合成磁束の強さが強まる方向にロータ間位相差が変化し、流体室25に作動油を供給することで、合成磁束の強さが弱まる方向にロータ間位相差が変化するようになっている。従って、流体室24が本発明における界磁強め側流体室に相当する。
次に、本実施形態のロータ間位相差変更システムにおいて、前記相対回転用駆動力発生手段23を動作させるシステムの構成を図3を参照して説明する。図3はそのシステム構成を示す図である。
本実施形態のロータ間位相差変更システムでは、電動機1の外部で前記出力軸2の油通路26,27に接続された作動油給排装置30と、この作動油給排装置30の動作制御を行なう制御ユニット31(以下、ECU31という)とを備える。ECU31は、マイクロコンピュータなどを含む電子回路ユニットである。なお、ECU31は、作動油給排装置30の動作制御を行なうだけでなく、インバータ回路32を介して電動機1の電機子巻線(図示省略)の通電制御を行なう機能も有する。
作動油給排装置30は、各流体室24,25に対する作動油の供給・排出を行なう装置であり、ECU31と合わせて本発明における流体給排手段を構成するものである。
この作動油給排装置30は、作動流体供給源としての油圧ポンプ35と、この油圧ポンプ35から吐出される作動油の供給先を前記流体室24,25のうちのいずれか一方の流体室に選択的に切り換える方向切換弁36とを備える。本実施形態では、油圧ポンプ35は、ECU31によりインバータ回路33を介して運転制御されるポンプ駆動用電動機34より駆動される電動式の油圧ポンプである。また、方向切換弁36は、4ポート切換弁(スプール弁)である。
油圧ポンプ35は、その吸入ポート(吸入口)が作動油を貯留した貯留タンク37に吸引用油通路38を介して接続されている。なお、吸引用油通路38に図示を省略するフィルタが介装されている。また、油圧ポンプ35の吐出ポート(吐出口)は、リニアソレノイド弁39が介装された往路側油通路40を介して方向切換弁36のプレッシャーポート(往路側の作動油の入口)に接続されると共に、リニアソレノイド弁41が介装されたパイロット油通路42を介して方向切換弁36のパイロットポートに接続されている。リニアソレノイド弁39,41は、油圧ポンプ35から供給される作動油を、それぞれのソレノイドへの通電量に応じた圧力に調整して出力する弁である。そして各リニアソレノイド弁39,41は、そのソレノイドがECU31に電気的に接続され、該ECU31によるソレノイドの通電制御によって動作するようになっている。
方向切換弁36の戻りポート(復路側の作動油の出口)は、復路側油通路44を介して貯留タンク37に接続されている。
また、方向切換弁36の2つのシリンダポート(所謂、AポートおよびBポート)のうちの一方は、電動機1の出力軸2の前記油通路27に電動機側油通路46を介して接続されている。また、他方は、電動機1の出力軸2の前記油通路26に、電磁開閉弁47が介装された電動機側油通路45を介して接続されている。電磁開閉弁47はそのソレノイドがECU31に電気的に接続されており、該ECU31によるソレノイドの通電制御(通電のオン・オフ)によって開閉動作が行なわれるようになっている。なお、電磁開閉弁47はそれに備えたバネ47aにより開弁位置に付勢されている。従って、電磁開閉弁47は常開型の電磁開閉弁である。
方向切換弁36は、3位置切換弁であり、そのパイロットポートにパイロット油通路42から付与されるパイロット圧に応じて、往路側油通路40および復路側油通路44をそれぞれ電動機側油通路46,45に連通させるA位置と、往路側油通路40、復路側油通路44および電動機側油通路45,46を閉塞するB位置と、往路側油通路40および復路側油通路44をA位置と逆にそれぞれ電動機側油通路45,46に連通させるC位置とに切換可能となっている。なお、方向切換弁36はそれに備えたバネ36aによってC位置側に付勢されているが、A位置側に付勢されていてもよい。
また、作動油給排装置30はアキュムレータ48を備えている。そして、このアキュムレータ48は、電磁開閉弁49が介装された補助油通路50を介して、前記電動機側油通路45のうちの電動機1と電磁開閉弁47との間の箇所に接続されている。アキュムレータ48は、作動油給排装置30の後述する始動時に、前記流体室24,25のうちの流体室24(界磁強め側流体室)に供給する作動油を貯蔵するものである。そして、該アキュムレータ48内の作動油は、ロータ間位相差を、前記合成磁束が最小となる状態から、前記合成磁束が最大となる状態まで変化させ得るような圧力を有するものとされている。
また、開閉電磁弁49は、そのソレノイドがECU31に電気的に接続されており、該ECU31によるソレノイドの通電制御(通電のオン・オフ)によって開閉動作が行なわれるようになっている。なお、電磁開閉弁49はそれに備えたバネ49aにより閉弁位置に付勢されている。従って、該電磁開閉弁49は常閉型の電磁開閉弁である。
さらに、前記電動機側油通路45のうち、方向切換弁36と電磁開閉弁47との間の箇所には、その箇所における電動機側油通路45内の作動油の圧力を検出する圧力センサ51(圧力検出手段)が接続されている。そして、この圧力センサ51の検出出力がECU31に入力されるようになっている。
以上が作動油給排装置30の構成である。
補足すると、本実施形態では、往路側油通路40(リニアソレノイド弁39の内部通路を含む)と、前記C位置において方向切換弁36の往路側油通路40に連通する内部通路と、電動機側油通路45(開弁状態の電磁開閉弁47の内部通路を含む)と、電動機1の出力軸2の油通路26とにより本発明における第1流路52が構成される。また、前記補助油通路50(開弁状態の電磁開閉弁49の内部通路を含む)と、電動機側油通路45のうちの補助油通路50の接続箇所から電動機1側の部分と、電動機1の出力軸2の油通路26とにより本発明における第2流路53が構成される。
また、前記電磁開閉弁47および電磁開閉弁49は、それぞれ本発明における流路切換用制御弁としての第1開閉弁、第2開閉弁に相当するものである。この場合、電磁開閉弁47を開弁すると共に電磁開閉弁49を閉弁することにより、流体室24(界磁強め側流体室)への作動油の供給流路は第1流路52となる。また、電磁開閉弁47を閉弁すると共に電磁開閉弁49を開弁することにより、流体室24への作動油の供給流路は第2流路53となる。さらに、電磁開閉弁47,49の両者を開弁すれば、油圧ポンプ35から方向切換弁36、電磁開閉弁47、電磁開閉弁49を介してアキュムレータ48に作動油を供給することが可能となる。
なお、以上説明した本実施形態のロータ間位相差変更システムは、例えば、図示を省略する電動車両もしくはシリーズ型のハイブリッド車両に電動機1と共に搭載され、該電動機1が車両の走行用動力源として用いられる。この場合、例えば電動機1の出力軸2が図示しない変速機などの動力伝達機構を介して車両の駆動輪に接続される。あるいは、電動機1およびロータ間位相差変更システムをパラレル型のハイブリッド車両に搭載し、該電動機1をエンジンの補助的な走行用動力源として使用するようにしてもよい。この場合には、例えば電動機1の出力軸2が、エンジンの出力軸と共に、変速機などの動力伝達機構を介して車両の駆動輪に接続される。
次に本実施形態のシステムの作動を図4および図5を参照して説明する。図4はECU31の制御処理を示すフローチャート、図5は後述するフラグF_IGの値、油圧ポンプ35の動作状態、電磁開閉弁47,49の動作状態、圧力センサ51による圧力の検出値Pline、および後述するフラグF_normの値の経時変化の例示するタイミングチャートである。
車両の運転者が車両の走行を行なうべく図示しない運転スイッチをONにすると、ECU31に電源電力が供給され、該ECU31が起動する。そして、ECU31が起動すると、該ECU31は、図4のフローチャートに示す制御処理を所定の演算処理周期で逐次実行する。
ECU31は、まず、車両の運転スイッチがONであるかOFFであるかを示すフラグF_IGの前回値(前回の演算処理周期での値)が「1」であるか否かを判断する(STEP1)。ここで、F_IGの値が「1」であるということは、運転スイッチがONであることを意味し、F_IGの値が「0」であるということは、運転スイッチがOFFであることを意味する。なお、ECU31の起動時には、フラグF_IGの前回値は「0」とされる。
STEP1の判断結果が否定的である場合には、ECU31は、次に、フラグF_IGの今回値(今回の演算処理周期での値)が「1」であるか否かを判断する(STEP2)。
ここで、車両の運転スイッチがOFFからONに操作され、ECU31が起動したときには(図5の時刻t1)、STEP1、STEP2の判断結果がそれぞれ否定的、肯定的となる。そして、この場合には、ECU31は、作動油給排装置30を始動し、油圧ポンプ31の運転を開始させる(STEP3)。さらに、ECU31は、電磁開閉弁47のソレノイドに通電して該電磁開閉弁47を閉弁させると共に、電磁開閉弁49のソレノイドに通電した該電磁開閉弁49を開弁させる(STEP4)。これにより、ECU31の起動時における初回の演算処理周期の処理が終了する。この場合、電磁開閉弁47,49をそれぞれ閉弁、開弁させることで、前記第1流路52が遮断され、且つ第2流路53が開通することとなるので、アキュムレータ48から第2流路を介して界磁強め側流体室としての流体室24に作動油が供給される。これにより、ロータ間位相差が前記合成磁束の強さが最大となるような位相差に向かって変化していくこととなる。
なお、以降の説明では、車両の運転スイッチが時刻t1でONにされた後、図5の時刻t3まで該運転スイッチがONに維持され、時刻t3で該運転スイッチがOFFにされた場合を想定してECU31の制御処理を説明する。
STEP3,4の処理を実行した後、時刻t3までの各演算処理周期において、STEP1の判断結果が肯定的となる。そして、この場合には、ECU31は、STEP2と同じ判断をSTEP5で行なう。このSTEP5の判断結果は、時刻t3の演算処理処周期の直前の演算処理周期までは肯定的となる。そして、この場合には、ECU31は、フラグF_normの値(現在値)が「1」であるか否かを判断する(STEP6)。
ここで、フラグF_normの値が「1」であるということは、油圧ポンプ35から吐出される作動油を前記流体室24または25に供給することで、ロータ間位相差を任意の目標値に制御し得る状態であることを意味する。また、F_normの値が「0」であるということは、油圧ポンプ35が未だ十分な圧力の作動油を流体室24または25を供給することができず、ロータ間位相差を任意の目標値に制御することが困難な状態であることを意味する。
このフラグF_normの値は、ECU31の起動時に「0」に初期化されており、油圧ポンプ35の運転開始直後の期間(図5の時刻t1とt2の間の期間)では、F_norm=0となっている。そして、この場合には、STEP6の判断結果が否定的となるので、ECU31は、次に、圧力センサ51による圧力の検出値Pline、すなわち、油圧ポンプ35から第1流路52を介して流体室24または25に実際に供給し得る作動があらかじめ設定された所定値P1以上の値に上昇したか否かを判断する(STEP7)。そして、この判断結果が否定的である場合には、今回の演算処理周期の処理が終了する。なお、この場合、電磁開閉弁47,49はそれぞれ閉弁状態、開弁状態に維持される。
ここで、油圧ポンプ35の運転開始直後の期間(図5の時刻t1とt2の間の期間)では、STEP7の判断結果は否定的となる。すなわち、油圧ポンプ35の運転開始後、圧力センサ51による圧力の検出値Plineが所定値P1以上に上昇するまでは、STEP7の判断結果が否定的となる。このため、この期間では、油圧ポンプ35の立ち上げを行いながら、電磁開閉弁47,49がそれぞれ閉弁状態、開弁状態に維持されることとなる(図5を参照)。そして、この期間において、アキュムレータ48から界磁強め側流体室としての流体室45に作動油が供給され、油圧ポンプ35が十分な圧力の作動油を供給できない状態であっても、ロータ間位相差が、前記合成磁束の強さが最大となるような位相差に速やかに変化することとなる。このため、この期間において、車両の運転者が該車両のアクセルペダルを踏み込んで車両を発進させようとした場合であっても、電動機1に高トルクの出力トルクを発生させることができ、車両の運転スイッチをONにした後、速やかに車両を発進させることができる。なお、この発進時においては、ECU31は、例えばアクセルペダルの踏み込み量と、図示しないレゾルバなどにより検出されるロータ間位相差とに応じて電動機1の要求トルクを設定し、その要求トルクのトルクを電動機1に出力させるように電動機1の電機子巻線の電流を制御する。
補足すると、油圧ポンプ35の運転開始後、圧力センサ51による圧力の検出値Plineが所定値P1以上に上昇するまでの期間においては、方向切換弁36は、バネ36aの付勢力によって前記C位置に保持される。また、リニアソレノイドバルブ39は、油圧ポンプ35から方向切換弁40に供給される作動油の圧力を最大限の圧力にするようにECU31により制御される。
上記のように電磁開閉弁47,49がそれぞれ閉弁状態、開弁状態に維持された状態で、油圧ポンプ35の立ち上げが進行し、圧力センサ51による圧力の検出値Plineが所定値P1以上に上昇すると(図5の時刻t2)、STEP7の判断結果が肯定的になる。そして、この場合には、ECU31は、電磁開閉弁47のソレノイドへの通電を停止して、該電磁開閉弁47を開弁させると共に、電磁開閉弁49のソレノイドへの通電を停止して、該電磁開閉弁49を閉弁させる(STEP8)。さらに、ECU31は、フラグF_normの値を「1」にセットする(STEP9)。
次いで、ECU31は、ロータ間位相差の通常制御を行ない(STEP10)、今回の演算処理周期の処理を終了する。この通常制御では、ECU31は、車両の走行速度やアクセルペダルの踏み込み量などに応じて設定した電動機1の要求トルクや、図示しないセンサによる出力軸2の回転速度の検出値に応じて、ロータ間位相差の目標値を決定する。そして、ECU31は、図示しないレゾルバなどにより検出されるロータ間位相差をその目標値に制御する処理を作動油給排装置30のリニアソレノイド弁39,41を介して実行する。また、ECU31は、この制御処理と並行して、要求トルクのトルクを出力軸2に発生させるように電機子巻線の電流を制御する。
以後は、車両の運転スイッチがOFFにされるまでの期間(図5の時刻t2とt3との間の期間)において、フラグF_normの値が「1」に保持される。このため、この期間の各演算処理周期において、STEP6の判断結果が肯定的となる。そして、この場合には、ECU31は、前記したSTEP10の処理だけを実行して各演算処理周期の制御処理を終了する。なお、この期間では、図5に示すように、前記電磁開閉弁47,49はそれぞれ開弁状態、閉弁状態に維持される。また、この期間では、ロータ間位相差が適宜変更さされるために、圧力センサ51による圧力の検出値Plineが変動することとなる。
以上説明したSTEP1〜STEP10の処理が、車両の運転スイッチをONにした後、OFFにされるまでの期間において逐次実行される。
時刻t3において運転スイッチがOFFに操作されると、STEP1の判断結果が肯定的で、且つSTEP5の判断結果が否定的となる。この場合には、ECU31は、電磁開閉弁47,48の両者を開弁させる(STEP11)。なお、ここでは、時刻t3を、前記STEP8の処理を経た後の時刻としているので、電磁開閉弁47の開弁状態が継続され、電磁開閉弁47が閉弁状態から開弁状態に切り換えられる。補足すると、STEP4の処理が実行される期間において、運転スイッチがOFFに操作される場合もある。この場合には、電磁開閉弁47が閉弁状態から開弁状態に切り換えられ、電磁開閉弁49の開弁状態が継続される。また、STEP11の処理の実行時には、ECU31は、方向切換弁36へのパイロット圧をリニアソレノイド弁41を介して遮断し、バネ36aの付勢力により方向切換弁36を前記C位置に動作させる。
さらに、ECU31は、フラグF_normの値を「0」にリセットし(STEP12)、今回の演算処理周期の処理を終了する。
上記のように、STEP11で電磁開閉弁47,48の両者を開弁状態にすることによって、油圧ポンプ35から方向切換弁36、電磁開閉弁47,48を介してアキュムレータ48に作動油が充填されていくこととなる。なお、運転スイッチがOFFに操作された後は、ECU31は、電動機1の電機子巻線の電流をインバータ回路32を介して遮断し、該電動機1の運転を停止する。
ECU31には、運転スイッチのOFF操作後もしばらくの期間は、補助電源などから電源電力が供給されるようになっており、図4のフローチャートの処理を継続的に実行する。この場合、STEP11,12の処理を実行した後の各演算処理周期において、STEP1の判断結果が否定的となると共に、STEP2の判断結果が否定的となる。この場合には、ECU31は、圧力センサ51による圧力の検出値Plineがあらかじめ設定された所定値P2(>P1。図5を参照)以上に上昇したか否かを判断する(STEP13)。そして、この判断結果が否定的である場合には、今回の演算処理周期の処理を終了する。この場合、前記STEP11の処理の実行後、電磁開閉弁47,49が開弁状態に保持されている。このため、油圧ポンプ35からアキュムレータ48に作動油が充填されていくことによって、該アキュムレータ48内の作動油の圧力、ひいては、圧力センサ51による圧力の検出値Plineが図5に示すように上昇していく。
そして、圧力センサ51による圧力の検出値Plineが所定値P2以上に上昇すると(図5の時刻t4)、STEP13の判断結果が肯定的となる。そして、この場合には、ECU31は、電磁開閉弁49のソレノイドへの通電を停止して、該電磁開閉弁49を閉弁させる(STEP14)。なお、この場合、電磁開閉弁47は、開弁状態に保持される。
さらに、ECU31は、油圧ポンプ34の運転を含めて作動油給排装置30の運転を停止する(STEP15)。なお、この場合には、図4のフローチャートの処理が終了される。
以上説明したSTEP11〜15の制御処理によって、アキュムレータ48内の作動油の圧力が、ロータ間位相差を合成磁束の強さが最小となる位相差から該強さが最大となる位相差まで変化させ得る圧力に復元することとなる。
以上がECU31による図4のフローチャートの処理の詳細である。なお、図4のフローチャートの制御処理のうち、STEP4,8の処理は、本発明における供給流路切換手段を構成するものである。また、STEP11〜15の処理は、本発明におけるアキュムレータ復元手段を構成するものである。
以上説明した本実施形態によれば、作動油給排装置30の始動直後(油圧ポンプ35の運転開始直後)は、アキュムレータ48から界磁強め側流体室としての流体室24に作動流体を供給して、ロータ間位相差を合成磁束の強さが強まる方向に変化させるので、車両の運転スイッチがONに操作された直後に電動機1の運転(車両の発進)を行なう場合であっても、速やかに電動機1に高トルクの出力トルクを発生させるように該電動機1の運転を行なうことができる。従って、車両の発進を速やかに円滑に行なうことができる。
また、車両の運転スイッチがOFFに操作され、電動機1の運転を停止した後に、油圧ポンプ35からアキュムレータ48に作動油を供給するので、電動機1の運転に影響を及ぼすことなく、該アキュムレータ48内の作動油の圧力を所要の圧力に復元させることができる。
なお、以上説明した実施形態では、作動流体として作動油を使用したが、作動油以外の液体を作動流体として使用してもよい。
また、電動機の各ロータの永久磁石の配列形態や、着磁形態は前記実施形態のものに限られるものではない。
本発明の一実施形態における電動機の要部の断面図。 図1の電動機のドライブプレートを外した状態で該電動機の軸心方向で見た図。 図1の電動機に備えた相対回転用駆動力発生手段を動作させるシステムの構成を示す図。 図3のシステムに備えた制御ユニットの制御処理を示すフローチャート。 図3のシステムに備えた制御ユニットの制御処理による動作を説明するためのタイミングチャート。
符号の説明
1…電動機、2…出力軸、3…内ロータ、4…外ロータ、6,8…永久磁石、23…相対回転用駆動力発生手段、24…流体室(界磁強め側流体室)、25…流体室、30…作動油給排装置(流体給排手段)、31…制御ユニット(流体給排手段、供給流路切換手段、アキュムレータ復元手段)、35…油圧ポンプ(作動流体供給源)、36…方向切換弁、37…貯留タンク、47…電磁開閉弁(第1開閉弁、流路切換用制御弁)、49…電磁開閉弁(第2開閉弁、流路切換用制御弁)、51…圧力センサ(圧力検出手段)、52…第1流路、53…第2流路。

Claims (7)

  1. 周方向に配列された複数の永久磁石を有する内ロータと、該内ロータの外側に該内ロータと同軸心に配設されると共に該内ロータに対して相対回転可能に設けられ、周方向に配列された複数の永久磁石を有する外ロータと、作動流体を供給・排出可能な第1流体室および第2流体室を有し、第2流体室から作動流体を排出させつつ第1流体室に作動流体を供給することにより内ロータおよび外ロータのうちの一方のロータを他方のロータに対して第1の向きに相対回転させる駆動力を発生し、且つ、第1流体室から作動流体を排出させつつ第2流体室に作動流体を供給することにより前記一方のロータを他方のロータに対して第1の向きと逆向きの第2の向きに相対回転させる駆動力を発生する相対回転用駆動力発生手段とを備え、該相対回転用駆動力発生手段を介して前記一方のロータを他方のロータに対して相対回転させて両ロータ間の位相差を変化させることにより、両ロータの永久磁石の合成磁束の強さを変更可能とされ、且つ前記流体給排手段の動作を停止した状態では、内ロータの永久磁石と外ロータの永久磁石との間に作用する磁力によって、両ロータ間の位相差が、前記合成磁束の強さが最大の強さよりも弱くなる所定の位相差で平衡するように構成された電動機と、該相対回転用駆動力発生手段の各流体室に対する作動流体の供給・排出を行なわせる流体給排手段とを備える電動機のロータ間位相差変更システムにおいて、
    前記流体給排手段は、作動流体を貯留タンクから吸引して吐出する作動流体供給源と、該作動流体供給源から吐出される作動流体の供給先を第1流体室および第2流体室のうちのいずれか一方の流体室に選択的に切り換え得るように該作動流体供給源と第1流体室および第2流体室との間に介装された方向切換弁と、第1流体室および第2流体室のうち、前記合成磁束の強さを強めるときの作動流体の供給先となる界磁強め側流体室に作動流体を供給可能に設けられ、両ロータ間の位相差を前記所定の位相差から該合成磁束の強さがより強くなる位相差に向かって変化させ得る圧力を有する作動流体を貯蔵するアキュムレータと、前記界磁強め側流体室への作動流体の供給流路を、前記作動流体供給源の吐出口から方向切換弁を経由して界磁強め側流体室に至る第1流路と前記アキュムレータから該界磁強め側流体室に至る第2流路とに1つ以上の流路切換用制御弁を介して選択的に切り換える供給流路切換手段とを備え、
    該供給流路切換手段は、前記電動機の運転を開始するための前記流体給排手段の始動時に、前記アキュムレータから第2流路を介して前記界磁強め側流体室に作動流体を供給した後に、前記作動流体供給源から前記界磁強め側流体室に第1流路を介して作動流体を供給するように前記流路切換用制御弁を動作させることを特徴とする電動機のロータ間位相差変更システム。
  2. 請求項1記載の電動機のロータ間位相差変更システムにおいて、前記第1流路を開閉する第1開閉弁と前記第2流路を開閉する第2開閉弁とを前記流路切換用制御弁として備えることを特徴とする電動機のロータ間位相差変更システム。
  3. 請求項2記載の電動機のロータ間位相差変更システムにおいて、前記第1開閉弁と作動油供給源との間で前記第1流路内の作動流体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記供給流路切換手段は、前記第1開閉弁および第2開閉弁をそれぞれ閉弁状態、開弁状態に動作させて前記アキュムレータから第2流路を介して前記界磁強め側流体室に作動流体を供給している状態で、前記圧力検出手段による作動流体の圧力の検出値が所定値以上に上昇したときに、前記第1開閉弁および第2開閉弁をそれぞれ開弁状態、閉弁状態に動作させることを特徴とする電動機のロータ間位相差変更システム。
  4. 請求項2または3記載の電動機のロータ間位相差変更システムにおいて、前記第1開閉弁は、開弁状態に付勢された常開型の電磁開閉弁であり、前記第2開閉弁は、閉弁状態に付勢された常閉型の電磁開閉弁であることを特徴とする電動機のロータ間位相差変更システム。
  5. 請求項1記載の電動機のロータ間位相差変更システムにおいて、前記アキュムレータは、前記作動流体供給源から作動流体を供給可能に設けられており、前記電動機の運転停止後に、該作動流体供給源を動作させつつ、該作動流体供給源からアキュムレータに作動流体を供給して該アキュムレータ内の作動流体の圧力を復元させるアキュムレータ復元手段をさらに備えることを特徴とする電動機のロータ間位相差変更システム。
  6. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の電動機のロータ間位相差変更システムにおいて、前記電動機の運転停止後に、該作動流体供給源を動作させつつ、前記第1開閉弁および第2開閉弁の両者を開弁状態に動作させることにより該作動流体供給源からアキュムレータに作動流体を供給して該アキュムレータ内の作動流体の圧力を復元させるアキュムレータ復元手段をさらに備えることを特徴とする電動機のロータ間位相差変更システム。
  7. 前記電動機を走行用動力源とし、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動機のロータ間位相差変更システムを搭載したことを特徴とする車両。
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