JP2009044805A - 電動機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作動流体を給排して位相を変更する位相変更機構を備えた電動機において、低温始動時などに位相変更の応答性を上げるようにした電動機の制御装置を提供する。
【解決手段】作動流体を供給されるとき、それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子を相対回転させる第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、検出された作動油の温度(油温)が所定値α℃未満であるとき(S10)、第1、第2の作動室に接続される作動流体の油路に配置されるヒータ(加温手段)を作動させて作動流体を加温する(S12)。
【選択図】図7
【解決手段】作動流体を供給されるとき、それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子を相対回転させる第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、検出された作動油の温度(油温)が所定値α℃未満であるとき(S10)、第1、第2の作動室に接続される作動流体の油路に配置されるヒータ(加温手段)を作動させて作動流体を加温する(S12)。
【選択図】図7
Description
この発明は電動機の制御装置に関し、より具体的には着磁された2個の回転子を相対回転させて両者の相対回転角あるいは変位角を示す位相を変更する位相変更機構を備えた電動機の制御装置に関する。
着磁された2個の回転子を相対回転させて両者の相対変位角を示す位相を変更するようにした電動機の制御装置の例としては、下記の特許文献1記載の技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術にあっては、電動機の回転速度に応じて2個の回転子の位相を変更する場合、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材を介して2個の回転子のいずれかを周方向に相対回転させるように構成している。
また、固定子に発生する回転磁界の速度に応じて位相を変更する場合、2個の回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することにより、周方向の相対位置を変化させている。
特開2002−204541号公報
ところで、着磁された2個の回転子を相対回転させて両者の相対回転角あるいは変位角を示す位相を変更するには作動室に作動流体を給排して行うことになるが、低温始動時などに作動流体の温度が低いと粘性が高くなり、位相の変更に時間を要してしまう。
従って、この発明の目的は上記した課題を解消することにあり、作動流体を給排して位相を変更する位相変更機構を備えた電動機において、低温始動時などに位相変更の応答性を上げるようにした電動機の制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子と、作動流体を供給されるとき、前記第1、第2の回転子を相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、前記作動流体の温度を検出する温度検出手段と、前記第1、第2の作動室に接続される前記作動流体の油路に配置される加温手段と、および前記検出された作動流体の温度が所定値未満であるとき、前記加温手段を作動させて前記作動流体を加温する加温手段作動手段とを備える如く構成した。
請求項2にあっては、それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子と、作動流体を供給されるとき、前記第1、第2の回転子を相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、前記作動流体の温度を検出する温度検出手段と、および前記検出された作動流体の温度が所定値未満であるとき、前記電動機のステータコイルに通電して前記作動流体を加温する加温制御を実行する加温制御実行手段とを備える如く構成した。
請求項3に係る電動機の制御装置にあっては、前記第1の回転子は前記磁石片をその長手方向が径方向を向くように配置される回転子で、前記第2の回転子は前記磁石片をその長手方向が周方向を向くように配置される回転子であると共に、前記第1、第2の回転子は、前記第1、第2の作動室に前記作動流体を供給されないとき、前記磁石片による合成磁束が弱められる位置、あるいは合成磁束が強められる位置と弱められる位置の中間位置付近で安定する特性を備える如く構成した。
請求項4に係る電動機の制御装置にあっては、前記加温手段は、前記第1、第2の作動室の近傍において前記作動流体の油路に配置される如く構成した。
請求項5に係る電動機の制御装置にあっては、前記位相変更機構は前記油路を前記第1、第2の作動室のいずれかに切換自在に接続する切換弁を備えると共に、前記加温手段は、前記作動流体の油路において前記切換弁と前記第1、第2の作動室の間に配置される如く構成した。
尚、上記で、「前記作動流体の温度」とは、作動流体の温度を示すものならばどのようなものでも良く、具体的には作動流体の温度それ自体、内燃機関の温度あるいは外気温の内のどれであっても良いことを意味する。
請求項1にあっては、作動流体を供給されるとき、それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子を相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、検出された作動流体の温度が所定値未満であるとき、第1、第2の作動室に接続される作動流体の油路に配置される加温手段を作動させて作動流体を加温する如く構成したので、低温始動時などに位相の変更に要する時間を短縮することができ、位相変更の応答性を上げることができる。また、ハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、低温始動時などに位相変更の応答性を上げることができるので、運転フィーリングの低下を招くことがない。
請求項2にあっては、作動流体を供給されるとき、それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子を相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、検出された作動流体の温度が所定値未満であるとき、電動機のステータコイルに通電して作動流体を加温する作動流体を加温する加温制御実行手段を備える如く構成したので、同様に低温始動時などに位相の変更に要する時間を短縮することができ、位相変更の応答性を上げることができる。また、ハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、低温始動時などに位相変更の応答性を上げることができるので、運転フィーリングの低下を招くことがない。
さらに、請求項1の構成に比し、第1、第2の作動室に接続される作動流体の油路に配置される加温手段を必要としない点で、構成としても簡易となる。
請求項3に係る電動機の制御装置にあっては、第1の回転子は磁石片をその長手方向が径方向を向くように配置される回転子で、第2の回転子は長手方向が周方向を向くように配置される回転子であると共に、それら回転子は、第1、第2の作動室に作動流体を供給されないとき、磁石片による合成磁束が弱められる位置、あるいは合成磁束が強められる位置と弱められる位置の中間位置付近で安定する特性を備える如く構成したので、上記した効果に加え、以下の効果を有する。
即ち、弱め位相位置(あるいは強め位相位置と弱め位相位置の中間付近の位置)で安定する特性を備える場合、ハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、始動時には位相が弱め側にあることから強め側に変更しないと所望の発進駆動力が得られず、運転フィーリングが低下する事態も生じ得る。しかしながら、上記のように構成することで、低温始動時であっても位相変更の応答性を上げることができる。よって所望の発進駆動力を速やかに得ることができ、運転フィーリングの低下を招くこともない。
請求項4に係る電動機の制御装置にあっては、加温手段は第1、第2の作動室の近傍において作動流体の油路に配置される如く構成したので、上記した効果に加え、作動流体が動作する第1、第2の作動室の近傍で作動流体の温度を上げることで、作動流体の加温を効果的に実現することができる。
請求項5に係る電動機の制御装置にあっては、位相変更機構は油路を第1、第2の作動室のいずれかに切換自在に接続する切換弁を備えると共に、加温手段は作動流体の油路において切換弁と前記第1、第2の作動室の間に配置される如く構成したので、請求項4で述べたと同様の効果を得ることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る電動機の制御装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る電動機の制御装置の全体構成を示す概略図である。尚、図示の簡略化のため、図1ではセンサおよびアクチュエータの図示は省略した。
図1で符号10は電動機を示す。電動機10は、より具体的にはブラシレスモータあるいは交流同期電動機からなる。符号12はガソリン噴射式火花点火式4気筒のエンジン(内燃機関)を示し、その出力は駆動軸14を介して変速機16に入力される。変速機16は自動変速機からなり、電動機10とエンジン12が搭載されるハイブリッド車両(図示せず)の駆動輪20に接続されてエンジン出力を変速し、駆動輪20に伝達してハイブリッド車両を走行させる。
電動機10とエンジン12は、クラッチ(図示せず)を介して変速機16に接続される。電動機10はエンジン12が回転するとき常に回転し、始動時には通電されてエンジン12をクランキングして始動させると共に、加速時などにも通電されてエンジン12の回転をアシスト(増速)する。電動機10は通電されないときはエンジン12の回転に伴って空転すると共に、エンジン12への燃料供給が停止される減速時には駆動軸14の回転によって生じた運動エネルギを電気エネルギに変換して出力する回生機能を有する発電機(ジェネレータ)として機能する。このように、この実施例において電動機10は、エンジン12と共に駆動源として車両(パラレルハイブリッド車両)に搭載される。
電動機10は、パワードライブユニット(「PDU」という)22を介してバッテリ24に接続される。PDU22はインバータを備え、バッテリ24から供給(放電)される直流(電力)を交流に変換して電動機10に供給すると共に、電動機10の回生動作によって発電された交流を直流に変換してバッテリ24に供給する。このように、PDU22を介して電動機10の駆動・回生が制御される。
さらに、エンジン12の動作を制御するエンジン制御ユニット(「ENGECU」という)26、電動機10の動作を制御するモータ制御ユニット(「MOTECU」という)30、およびバッテリ24の充電状態SOC(State Of Charge)を算出して充放電の管理などを行うバッテリ制御ユニット(「BATECU」という)32、ならびに変速機16の動作を制御する変速制御ユニット(「T/MECU」という)34が設けられる。
上記したENGECU26などのECU(電子制御ユニット)は全てマイクロコンピュータからなり、バス36を介して相互に通信自在に接続される。またENGECU26などのECUは全てエンジン12が停止された後も、バッテリ24から通電されて動作自在に構成される。
図2は図1に示す電動機10の要部断面図、図3は図2に示す電動機の位相変更機構を示す分解斜視図、図4は図2に示す回転子の磁石の磁極の向きを示す模式図、および図5は、図2に示す電動機10の回転子の側面図である。
図示の如く、電動機10は、円環状の固定子(ステータ)40と、その内側に収容される、同様に円環状の回転子42と、回転軸(回転軸線)44を備える。固定子40は鉄系材料から製作される薄板が積層(あるいは鉄系材料を鋳造)されてなると共に、3相(U,V,W相)の固定子巻線40aが配置されてなる。
回転子42は、外周側(第1)の回転子42aと、回転軸(回転軸線)44を中心として相対変位自在な内周側(第2)の回転子42bからなる。回転子42a,42bは例えば焼結金属から製作される鉄心からなると共に、円周側にはそれぞれ複数組、正確には16組の細長い形状の磁石片(永久磁石)46a,46bが相互に僅かな間隔をおいて配置される。
より具体的には、図5に示す如く、外周側の回転子42aには16組の磁石片46aが、磁石片46aの長手方向が回転子42aの径方向を向くように配置される一方、内周側の回転子42bには16組の磁石片46bが、磁石片46bの長手方向が回転子42aの円周方向を向き、よって磁石片46aと平面視においてコ字あるいはC字状を呈するように配置される。
図3に示す如く、回転子42には位相変更機構50が設けられる。位相変更機構50は、回転軸44にスプライン(図示せず)を介して固定されるベーンロータ52と、内周側の回転子42bの内周面に嵌合されて固定される環状ハウジング54と、ベーンロータ52を外周側の回転子42aにピン56aで固定する、一対のドライブプレート56と、それらに作動油(作動流体、より具体的には油圧)を供給する油圧機構(作動流体給排機構。後述)からなる。
ベーンロータ52は中央のボス部から径方向に等間隔をおいて突出する複数個(6個)のベーン52aが形成されると共に、環状ハウジング54の内部には中心側に等間隔をおいて突出する複数個(6個)の仕切壁54aが形成される。ベーン52aと仕切壁54aの先端にはそれぞれシール部材52b、54bが配置され、ベーン52aと環状ハウジング54の内壁面および仕切壁54aとベーンロータ52のボス部の外周面の間を液密にシールする。
環状ハウジング54は、図2に示す如く、軸方向長さ(幅)が内周側の回転子42bよりも大きく形成され、2枚のドライブプレート56に穿設された環状の溝56b(図3で図示省略)に移動自在に収容され、よって環状ハウジング54と内周側の回転子42bは、外周側の回転子42aと回転軸44に回転自在に支持される。
2枚のドライブプレート56は環状ハウジング54の両側面に摺動自在に密接させられ、環状ハウジング54の仕切壁54aとベーンロータ52のボス部の外周面との間に密閉空間を複数個(6個)形成する。この密閉空間はベーンロータ52のベーン52aによって二分され、進角側作動室(第2の作動室)54cと遅角側作動室(第1の作動室)54dを形成する。ここで、「進角」(ADV)とは内周側の回転子42bを外周側の回転子42aに対して矢印ADV(図5)で示す電動機10の回転方向と同一の方向に、「遅角」(RTD)とはその逆方向に相対回転させることを意味する。
進角側作動室54c、遅角側作動室54dには作動流体、具体的には非圧縮性の流体、より具体的には変速機16のATF(Automatic Transmission Fluid)あるいはエンジン12の潤滑油などの作動油が供給される。作動油は、回転軸44からベーンロータ52に形成される2本の油路62,64を介して進角側作動室54c、遅角側作動室54dに供給される。
油路62,64はほぼ平行しており、図2と図5に示す如く、回転軸44の軸方向に穿設された油路62a,64aと、それに連続して回転軸44の外周面に穿設された油路62b,64bと、それに連続してベーンロータ52のボス部に放射状に穿設された62c,64cからなる。油路62は進角側作動室54cに、油路64は遅角側作動室54dに接続され、後述するリザーバとの間で作動油を給排される。
進角側作動室54cと遅角側作動室54dは作動油を給排されて伸縮し、よって外周側の回転子42aに固定されたベーン52aに対して仕切壁54aと一体にされた内周側の回転子42bが回転軸(回転軸線)44を中心として相対回転させられることで、外周側の回転子42aと内周側の回転子42bの間の相対変位角を示す位相が0度から180度の間で変更され、それに応じて電動機10の誘起電圧が変更される。
このように、外周側の回転子42aと内周側の回転子42bを相対回転させて位相を変更する場合、進角側作動室54cと遅角側作動室54dは、その一方に作動油を供給するには他方から排出させる構造とならざるを得ない。
図5に最進角位置にあるときの進角側作動室54cと遅角側作動室54dを示す。進角位置にあるとき、進角側作動室54cは作動油が供給される一方、遅角側作動室54dからは作動油が排出されるが、最進角位置では進角側作動室54cは最大限度まで膨張する一方、遅角側作動室54dは最大限度まで収縮する。詳細な図示は省略するが、最遅角位置にあるときは、遅角側作動室54dが最大限度まで膨張する一方、進角側作動室54cは最大限度まで収縮する。
この実施例に係る電動機10にあっては、図4(a)に示すように、外周側の回転子42aの磁石片46aと内周側の回転子42bの磁石片46bは同極同士が対向する同極配置となる位相にあるとき、両者の合成磁束が強められる強め界磁(界磁が増加)となる(換言すれば、強め位相位置にある)。他方、図4(b)に示すように、外周側の回転子42aの磁石片46aと内周側の回転子42bの磁石片46bは異極同士が対向する対極配置となる位相にあるとき、両者の合成磁束が弱められる弱め界磁(界磁が減少)となる(換言すれば、弱め位相位置にある)。
外周側の回転子42aと内周側の回転子42bの位相は、所望の合成磁束が得られるように電気角において0度から180度の間において変更可能であり、そのうち0度側を遅角側、180度側を進角側とする。図4(a)は0度のとき(最遅角位置)の磁石片46aと46bの同極配置を示し、このとき界磁が最も強められる。他方、図4(b)は180度のとき(最進角位置)の磁石片46aと46bの対極配置を示し、このとき界磁が最も弱められる。
それにより電動機10の誘起電圧定数Keが変更され、電動機10の特性が変更される。即ち、強め界磁によって誘起電圧定数Keが増加すると、電動機10の運転可能な許容回転速度は低下するものの、出力可能な最大トルクは増大し、逆に弱め界磁によって誘起電圧定数Keが減少すると、出力可能な最大トルクは減少し、許容回転速度は上昇する。
尚、この実施例に係る電動機10は、内周側の回転子42bが外周側の回転子42aに対して最進角位置(位相180度)にあるとき、換言すれば弱め位相にあるときに安定する。即ち、油圧を供給されないとき、回転子42は最進角位置に向けて自ら相対変位し、その位置で停止する。
図6は、油路62,64を介して進角側作動室54c、遅角側作動室54dに作動油を供給する、前記した油圧機構(符号70で示す)の油圧回路図である。
図示の如く、油圧機構70は、リザーバ(タンク。作動油の貯留源)70aからフィルタ70bを介して作動油を汲み上げて高圧化して油路70cに出力する油圧ポンプ70dと、油路70cを前記した油路62,64を介して進角側作動室54cと遅角側作動室54dのいずれかに切り換え自在に接続する切換弁70eと、油路70cに介挿され、切換弁70eを介して進角側作動室54cと遅角側作動室54dに供給される作動油の流量を調整する流量調整弁70fと、それらの動作を制御する前記したMOTECU(モータ制御ユニット)30とを備える。
切換弁70eは4ポート弁(方向切換弁)からなる。切換弁70eには、そのポートを切り換えるリニアソレノイド弁70gが接続される。リニアソレノイド弁70gは油路70cにおいて油圧ポンプ70dと切換弁70eの間に介挿され、電磁ソレノイド70g1を備え、電磁ソレノイド70g1を励磁・消磁されることで、そのスプール(弁体)は、作動油、より具体的には油圧を切換弁70eのスプール(図示せず)に作用させる第1位置と、その作動油をドレンする第2位置の間で切り換え自在である。尚、破線はレリーフバルブ系を示す。
切換弁70eは、そのスプール(弁体)が、油路70cを油路62を介して進角側作動室54cに接続して作動油を供給する一方、遅角側作動室54dをドレン側に接続して作動油を排出させる第1位置と、油路70cを油路64を介して遅角側作動室54dに接続して作動油を供給する一方、進角側作動室54cをドレン側に接続して作動油をドレン(排出)させる第2位置と、その間にあって4つのポートを閉鎖して作動油を保持する中間(中立)位置からなる3つの位置の間で切り替え自在に構成される。スプールは、スプリング70e1で第2位置に付勢される。
具体的には、切換弁70eのスプールは、リニアソレノイド弁70gから油圧が作用されないとき、第2位置が選択されると共に、リニアソレノイド弁70gから比較的小さな油圧が作用されるとき中間位置が選択され、リニアソレノイド弁70gから大きな油圧が作用すると、第1位置が選択されるように構成される。
流量調整弁70fもリニアソレノイド弁からなり、電磁ソレノイド70f1を備えると共に、電磁ソレノイド70f1をPWM制御されることで、そのスプールは作動油が切換弁70eを介して進角側作動室54cなどに供給される第1位置と、作動油がドレンされる第2位置の間の任意な位置の間を切り換え自在に構成され、切り換えられた位置に応じた流量の作動油を油路70cに出力することで、作動油の流量を調整する。破線はレリーフバルブ系を示す。
流量調整弁70fで流量が調整された油路70cの作動油は、切換弁70eを介して進角側作動室54cあるいは遅角側作動室54dに供給される。前記した如く、進角側作動室54cは、作動油を供給されるとき、その流量に応じて膨張し、位相を最進角位置(180度)と中間位置(90度)の間の任意の位置に変更すると共に、遅角側作動室54dも、作動油を供給されるとき、その流量に応じて膨張し、位相を中間位置(90度)と最遅角位置(0度)の間の任意の位置に変更する。
図6の末尾に示す如く、油圧ポンプ70dは第2の電動機70jに接続され、第2の電動機70jによって駆動される。第2の電動機70jはインバータ回路(INV)70kに接続される。
リザーバ70aとフィルタ70bの間には温度センサ(温度検出手段)70mが配置され、作動油の温度、即ち、油温を示す出力を生じる。温度センサ70mの出力はMOTECU30に送られる。
また電動機10の進角側作動室54cと遅角側作動室54dの近傍の適宜位置には位相センサ70nが配置され、実位相値θに応じた出力を生じる。位相センサ70nの出力もMOTECU30に送られる。
また油路70cにおいて進角側作動室54cと遅角側作動室54dの近傍、より具体的には切換弁70eと進角側作動室54cと遅角側作動室54dの近傍の油路62,64の適宜位置には電熱型のヒータ(加温手段)72が配置される。ヒータ72はバッテリ24に接続され、バッテリ24から通電されるとき、作動油を加熱して加温する。
MOTECU30はPDU22のインバータを介して電動機10の動作を制御すると共に、電動機10の回転数などから前記した位相変更機構50を介して位相を変更(制御)する。より具体的には、MOTECU(制御手段)30は、位相センサ70nなどの出力に基づき、リニアソレノイド70gと流量調整弁70fの電磁ソレノイド70g1,70f1を励磁・消磁する。
またMOTECU30は、インバータ回路70kの動作を制御すると共に、温度センサ70mで検出された油温に応じ、バス36を介して通信自在に接続されるBATECU32にアクセスにし、バッテリ24からヒータ72に通電させて作動(ON)させ、あるいはその作動を停止(OFF)させる。
図7はこの実施例に係る制御装置の動作、より具体的にはMOTECU30のヒータ72の作動を制御する動作を示すフロー・チャートである。
尚、図7に示す処理は、エンジン12のイグニション・スイッチがオフされて停止されているとき、周期的、例えば1.0minごとにMOTECU30によって実行される。
以下説明すると、S10において温度センサ70mで検出された油温が所定値α℃未満か否か判断し、肯定されるときはS12に進み、バッテリ24からヒータ72に通電させて作動(ON)させ、作動油を加温すると共に、否定されるときはS14に進み、その作動を停止(OFF)させる。
第1実施例は上記の如く検出された作動油の温度(油温)が所定値α℃未満であるとき、ヒータ72を作動させて作動油を加温するように構成したので、低温始動時などに位相の変更に要する時間を短縮することができ、位相変更の応答性を上げることができる。また、ハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、低温始動時などに位相変更の応答性を上げることができるので、運転フィーリングの低下を招くことがない。
また、外周側の回転子42aは磁石片46aをその長手方向が径方向を向くように配置される回転子で、内周側の回転子42bは磁石片46bをその長手方向が周方向を向くように配置される回転子であると共に、外周側、内周側の回転子は、遅角側、進角側作動室54d,54cに作動油を供給されないとき、磁石片46a,46bによる合成磁束が弱められる位置あるいは合成磁束が強められる位置と弱められる位置の中間位置付近で安定、より具体的には位相が安定する特性を備える如く構成したので、上記した効果に加え、以下の効果を有する。
即ち、実施例に係る電動機10のように弱め位相位置(あるいは強め位相位置と弱め位相位置の中間付近の位置)で安定する特性を備える場合、ハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、低温始動時には位相が弱め側にあることから強め側に変更しないと所望の発進駆動力が得られず、運転フィーリングが低下する事態も生じ得るが、位相変更の応答性を上げることができることで、所望の発進駆動力を速やかに得ることができ、運転フィーリングの低下を招くこともない。
また、ヒータ72は遅角側、進角側作動室54d,54cの近傍において油路62,64に配置、より具体的には切換弁70eと遅角側、進角側作動室54d,54cの間に配置される如く構成したので、上記した効果に加え、作動油が動作する遅角側、進角側作動室54d,54cの近傍で作動油の温度を上げることで、作動油の加温を効果的に実現することができる。
図8は、この発明の第2実施例に係る電動機の制御装置の動作を示す、図8フロー・チャートと類似するフロー・チャートである。図8フロー・チャートの処理もMOTECU30によってエンジン12が停止されているときに周期的に実行される。
以下説明すると、S100において車両のサイドブレーキON、即ち、サイド(パーキング)ブレーキが操作されているか、換言すれば車両が停車されているか否か判断し、肯定されるときはS102に進み、位相センサ70nによって検出された実位相(現在の位相)θがβ(例えば90度)未満か否か判断する。
S102で肯定されるときは実位相θが中間位置から遅角側にあると判断されることからS104に進み、温度センサ70mで検出された油温が所定値α℃未満か否か判断し、肯定されるときはS106に進み、MOT通電ON、即ち、バッテリ24から電動機10のステータコイル(図示せず)に通電させて作動油を加温すると共に、否定されるときはS108に進み、MOT通電OFF、即ち、電動機10のステータコイルへの通電を停止させる。
他方、S102で否定されるときは実位相θが中間位置から進角側にあると判断されることからS110に進み、EOPON(Electric Oil Pump ON)、即ち、第2の電動機70jと油圧ポンプ70dの駆動を開始する。
次いでS112に進み、チェックタイマ(ダウンカウンタ)に3secに相当する値をセットしてダウンカウント(時間計測)を開始し、S114に進み、フルRTDを指令する。即ち、リニアソレノイド弁70gの電磁ソレノイド70g1を消磁して切換弁70eのスプールを第2位置に切り換え、油路70cを遅角側作動室54dに接続すると共に、進角側作動室54cをドレン側に接続し、油圧ポンプ70dから圧送される作動油を遅角側作動室54dに供給して回転子42を最遅角位置(位相0度。強め位相位置)に駆動する。
次いでS116に進み、チェックタイマの値が0に達したか、具体的には回転子42を最遅角位置に駆動してから3秒経過したか否か判断し、否定されるときはS114に戻ると共に、肯定されるときはS118に進み、第2の電動機70jと油圧ポンプ70dを停止させる。
次いで、S108に進み、(電動機10のステータコイルに通電されていた場合)、その通電を停止(OFF)させる。尚、S104で否定されるときもS108に進む。また、S100で否定されるときは車両が走行中である可能性が高いことから、S102以降の処理をスキップする。
上記においてS102で実位相θを判断し、進角側にあると判断されるときはS110からS118で遅角側に位相を変更した後、次回以降のプログラムループにおいてS104で油温が所定値未満と判断されるとき、S106で電動機10のステータコイルに通電するように構成している。
これは前記したように実施例に係る電動機10は内周側の回転子42bが外周側の回転子42aに対して最進角位置(位相180度)にあるとき、換言すれば弱め位相にあるときに安定し、油圧を供給されないとき、回転子42は最進角位置に向けて自ら相対変位し、その位置で停止する特性を備えることから、S100で車両が停止していると判断されるとき、予め強め位相側の特性に変更しておき、エンジン12が再始動されるとき、所望の発進駆動力を速やかに得るためである。そして、位相が遅角側に変更された後、電動機10のステータコイルに通電することで、位相変更の応答性をさらに上げるようにした。
第2実施例にあっては上記の如く、検出された作動油の温度が所定値α℃未満であるとき、電動機10のステータコイルに通電して作動油を加温する加温制御を実行するように構成したので、第1実施例と同様、低温始動時などに位相の変更に要する時間を短縮することができ、位相変更の応答性を上げることができる。また、ハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、低温始動時などに位相変更の応答性を上げることができるので、運転フィーリングの低下を招くことがない。
さらに、第1実施例に比し、遅角側(第1)、進角側(第2の)の作動室54c,54dに接続される作動油(作動流体)の油路64,62に配置されるヒータ(加温手段)72を必要としない点で、構成としても簡易となる。尚、残余の構成および効果は第1実施例と異ならない。
図9は、この発明の第3実施例に係る電動機の制御装置の構成を示す、図6と同様の油圧機構70の油圧回路図である。
第3実施例にあっては、ヒータ72に運転者が手動操作自在なスイッチ74を設けるように構成した。具体的には、スイッチ74と直列にリレー76が接続され、低温始動時などに運転者によってスイッチ74がオンされると、バッテリ24からの通電路に配置されたリレー接点76dがオンされ、バッテリ24からヒータに通電される。それにより、油路62,64を通る作動油は加温される。
第3実施例は上記の如く構成したので、低温始動時などに位相の変更に要する時間を短縮することができ、位相変更の応答性を上げることができ、特にハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、低温始動時などに位相変更の応答性を上げることができるので、運転フィーリングの低下を招くことがない。尚、残余の構成および効果は第1実施例と異ならない。
図10は、この発明の第4実施例に係る電動機の制御装置の構成を示す、図6と同様の油圧機構70の油圧回路図である。
第4実施例にあっては、ヒータに代え、蓄熱装置80を設けるように構成した。蓄熱装置80はエンジン12の冷却水通路に接続され、熱交換によって高温となった冷却水を保温しつつ貯留する貯留槽80aを備える。
即ち、エンジン12の冷却水通路と蓄熱装置80の貯留槽80aは供給路82a,82bで接続されると共に、そこには開閉弁84a,84bが配置される。また貯留槽80aからは油路62,64の付近を通る循環路86が接続されると共に、そこには開閉弁88a,88bが配置される。循環路86にはポンプ90が配置される。
開閉弁84a,84b,88a,88bはMOTECU30に接続され、その動作が制御される。MOTECU30は、エンジン12の冷却水が熱交換によって高温となったとき、所定の期間だけ開閉弁84aを開弁して高温の冷却水を保温機能が備えられた貯留槽80aに送り、そこに貯留させる。
図示は省略するが、MOTECU30は、図7フロー・チャートに示す処理と同様、油温が所定値α℃未満のとき、ポンプ90を駆動すると共に、開閉弁88a,88bを開弁して貯留槽80aに貯留された高温の冷却水を循環路86で循環させて油路62,64を通る作動油は加温させる。尚、MOTECU30は、貯留槽80aの冷却水が低温となったとき、開閉弁88a,88bを閉弁する一方、開閉弁84bを開弁し、ポンプ90を駆動してエンジン12の冷却水通路に戻す。
第4実施例は上記の如く構成したので、第3実施例と同様、低温始動時などに位相の変更に要する時間を短縮することができ、位相変更の応答性を上げることができ、特にハイブリッド車両に駆動源として搭載されるとき、低温始動時などに位相変更の応答性を上げることができるので、運転フィーリングの低下を招くことがない。尚、残余の構成および効果は第1実施例と異ならない。
第1、第3、第4実施例にあっては上記の如く、それぞれ磁石片46a,46bを配置される第1(外周側)、第2(内周側)の回転子42a,42bと、作動油(作動流体)を供給されるとき、前記第1、第2の回転子42a,42bを相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1(遅角側)、第2(進角側)の作動室54d,54cとからなる位相変更機構50を少なくとも備えた電動機10の制御装置(MOTECU30)において、前記作動油(作動流体)の温度(油温)を検出する温度検出手段(温度センサ)70mと、前記第1、第2の作動室54d、54cに接続される作動油の油路64,62に配置される加温手段(ヒータ72,蓄熱装置80)と、および前記検出された作動油の温度(油温)が所定値α℃未満であるとき、前記加温手段を作動させて前記作動油(作動流体)を加温する加温手段作動手段(S10からS12)とを備える如く構成した。
第2実施例にあっては上記の如く、それぞれ磁石片46a,46bを配置される第1(外周側)、第2(内周側)の回転子42a,42bと、作動油(作動流体)を供給されるとき、前記第1、第2の回転子42a,42bを相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1(遅角側)、第2(進角側)の作動室54d,54cとからなる位相変更機構50を少なくとも備えた電動機10の制御装置(MOTECU30)において、前記作動油(作動流体)の温度(油温)を検出する温度検出手段(温度センサ)70mと、および前記検出された作動油(作動流体)の温度が所定値α℃未満であるとき、前記電動機10のステータコイルに通電して前記作動油(作動流体)を加温する加温制御を実行する加温制御実行手段(S100からS118)を備える如く構成した。
また、前記第1(外周側)の回転子42aは磁石片46aをその長手方向が径方向を向くように配置される回転子で、前記第2(内周側)の回転子42bは磁石片46bをその長手方向が周方向を向くように配置される回転子であると共に、前記第1、第2の回転子は、前記第1、第2の作動室54d,54cに前記作動油(作動流体)を供給されないとき、磁石片46a,46bによる合成磁束が弱められる位置、あるいは合成磁束が強められる位置と弱められる位置の中間位置付近で安定、より正確には位相が安定する特性を備える如く構成した。
また、前記加温手段(ヒータ72、蓄熱装置80)は前記第1、第2の作動室54d,54cの近傍において前記作動油の油路62,64に配置される如く構成した。
また、前記位相変更機構50は前記油路62,64を前記第1、第2の作動室54d,54cのいずれかに切換自在に接続する切換弁70eを備えると共に、前記加温手段(ヒータ72、蓄熱装置80)は前記作動油の油路62,64において前記切換弁70eと前記第1、第2の作動室54d,54cの間に配置される如く構成した。
尚、上記において、パラレルハイブリッド車に搭載された電動機を例にとってこの発明に係る電動機の制御装置を説明したが、この発明は、シリーズハイブリッド車に搭載された電動機、さらには内燃機関を備えない電気自動車に搭載された電動機にも妥当する。
また、第1、第2の回転子の少なくともいずれか、より具体的には第2の回転子42bを回転軸線(回転軸44)を中心として相対回転させて両者の相対変位角を示す位相θを変更するように構成したが、第1、第2の回転子の双方を相対回転させて位相を変更するようにしても良い。
さらに、作動流体として作動油を例示したが、その他の流体であっても良い。
10 電動機(電動モータ)、12 エンジン(内燃機関)、16 変速機、22 PDU(パワードライブユニット)、30 モータ制御ユニット、40 固定子、42 回転子、42a 外周側(第1)の回転子、42b 内周側(第2)の回転子、44 回転軸(回転軸線)、46a,46b 磁石片、50 位相変更機構、52 ベーンロータ、52a ベーン、54 環状ハウジング、54a 仕切壁、54c 進角側作動室(第2の作動室)、54d 遅角側作動室(第1の作動室)、56 ドライブプレート、62,64 油路、70 油圧機構、70c 油路、70d 油圧ポンプ、70e 切換弁(4ポート弁)、70g リニアソレノイド弁、70m 温度センサ(温度検出手段)、72 ヒータ(加温手段)、74 スイッチ、80 蓄熱装置(加温手段)、80a 貯留槽、84a,84b,88a,88b 開閉弁 86 循環路、90 ポンプ
Claims (5)
- それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子と、作動流体を供給されるとき、前記第1、第2の回転子を相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、
a.前記作動流体の温度を検出する温度検出手段と、
b.前記第1、第2の作動室に接続される前記作動流体の油路に配置される加温手段と、
および
c.前記検出された作動流体の温度が所定値未満であるとき、前記加温手段を作動させて前記作動流体を加温する加温手段作動手段と、
を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。 - それぞれ磁石片を配置される第1、第2の回転子と、作動流体を供給されるとき、前記第1、第2の回転子を相対回転させて両者の相対回転角を示す位相を変更する第1、第2の作動室とからなる位相変更機構を少なくとも備えた電動機の制御装置において、
a.前記作動流体の温度を検出する温度検出手段と、
および
b.前記検出された作動流体の温度が所定値未満であるとき、前記電動機のステータコイルに通電して前記作動流体を加温する加温制御を実行する加温制御実行手段と、
を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。 - 前記第1の回転子は前記磁石片をその長手方向が径方向を向くように配置される回転子で、前記第2の回転子は前記磁石片をその長手方向が周方向を向くように配置される回転子であると共に、前記第1、第2の回転子は、前記第1、第2の作動室に前記作動流体を供給されないとき、前記磁石片による合成磁束が弱められる位置、あるいは合成磁束が強められる位置と弱められる位置の中間位置付近で安定する特性を備えることを特徴とする請求項1または2記載の電動機の制御装置。
- 前記加温手段は、前記第1、第2の作動室の近傍において前記作動流体の油路に配置されることを特徴とする請求項1または3記載の電動機の制御装置。
- 前記位相変更機構は前記油路を前記第1、第2の作動室のいずれかに切換自在に接続する切換弁を備えると共に、前記加温手段は、前記作動流体の油路において前記切換弁と前記第1、第2の作動室の間に配置されることを特徴とする請求項4記載の電動機の制御装置。
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JP2007204590A JP2009044805A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 電動機の制御装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010259256A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Honda Motor Co Ltd | 電動機の制御装置 |
JP2013073533A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Toshiba Mach Co Ltd | 温度制御装置及び温度制御方法 |
-
2007
- 2007-08-06 JP JP2007204590A patent/JP2009044805A/ja not_active Withdrawn
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