JP2016178842A - 電動車両のモータオイル昇温制御装置 - Google Patents

電動車両のモータオイル昇温制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動モータの起動時にオイルの温度が所定温度以下の場合に、オイルの温度上昇を迅速に行うことかできる電動車両のモータオイル昇温制御装置を提供すること。
【解決手段】モータ9a、9bと動力伝達ギア11とが同一のケーシング15内に収納され、ケーシング15内にモータの冷却及び動力伝達ギアの潤滑に用いられるモータオイル5が封入される駆動装置3を備える電動車両1のモータオイルの昇温制御装置7であって、2つのモータ9a、9bを備えるとともに、該モータは永久磁石型同期モータによって構成され、モータの停止中にモータ暖機の条件が成立した場合に、モータによる駆動トルクをそれぞれ逆方向に発生させて釣り合わせて車両を停止させるようにモータ電流を制御する通電制御手段77を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本開示は、電動車両のモータオイルの昇温制御装置に関する。
電動車両は、駆動装置によって電力により駆動される電動モータのトルクを、動力伝達ギアを介して車輪に伝達することで走行するように構成されている。
電動モータとしては、一般的に、永久磁石同期モータが採用され、この永久磁石同期モータは、ロータコアの周方向に複数の永久磁石が配置されたロータと、複数の永久磁石に対応して電磁石を構成するコイルが収納されたステータとから構成されている。
そして、ステータ側のコイルに電流進角を考慮した三相交流を流すことでステータ側に回転磁界を形成してロータを回転させる。
また、このような電動車両の駆動装置は、電動モータと動力伝達ギアとが同一のケーシング内に収納され、このケーシング内に電動モータの冷却及び動力伝達ギアの潤滑に用いられるオイルが封入されている。オイルは、ケーシング内の鉛直下方向のケーシングの底の部分に貯蔵されるが、回転されるギアにより掻き揚げられて、またはオイルポンプによって汲み上げられて、ケーシング内の軸受部やギアの噛合部に供給されるようになっている。また、電動モータもケーシング内のオイルによって冷却される。
オイルは、温度変化により粘度が変化する特性を有するため、温度低下に伴う粘度の増大によって、ギアによってオイルを掻き上げる際の掻き上げトルクが増加し、またはオイルポンプの駆動抵抗が増加し、電動モータの回転抵抗が増加する。そのため、電動モータの迅速な始動をさせるためには、始動時にオイル温度を急速に上昇させて粘度を低下させることが必要となる。
特許文献1には、電気自動車の始動前に、油を迅速に暖めることを可能とする発明が開示され、そこには、モータが始動前であるか否かを判定し、始動前であると判定したとき、0トルクとなる電流進角での第1電流と、前記0トルクとなる前記第1電流とは異なる方向に磁束を発生させる電流進角での第2電流とを交互にモータのコイルに通電させることで、コイルの銅損による発熱に加え、モータのコアの鉄損による発熱の相乗効果で油を暖めることが可能となることが示されている。
特開2011−89625号公報
しかしながら、前記特許文献1では、0トルクとなる電流進角での第1電流は、電流進角が90°の時であり、また、前記0トルクとなる前記第1電流とは異なる方向に磁束を発生させる電流進角での第2電流は、電流進角が270°の時である。
電流進角90°での通電では、永久磁石により発生する磁束と逆方向に磁束が発生し、永久磁石を減磁すると記載(特許文献1の図4、段落0017等)されている。
従って、電流進角90°では大きな電流を流せず、電流進角90°ではコイルのジュール熱による発熱の増大は期待できず改善の余地があった。
そこで、前述の技術的課題に鑑み本発明は成されたものであり、本発明の少なくとも一つの実施形態の目的は、電動モータの起動時にオイルの温度が所定温度以下の場合に、オイルの温度上昇を迅速に行うことかできる電動車両のモータオイル昇温制御装置を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る電動車両の駆動装置の昇温制御装置は、電動モータと動力伝達ギアとが同一のケーシング内に収納され、該ケーシング内に電動モータの冷却及び動力伝達ギアの潤滑に用いられるモータオイルが封入される駆動装置を備える電動車両のモータオイル昇温制御装置であって、前記電動モータは2つ設けられるとともに、該電動モータは永久磁石型同期モータによって構成され、前記電動モータの停止中にモータ暖機の条件が成立した場合に、前記モータによる駆動トルクをそれぞれ逆方向に発生させて釣り合わせるようにモータ電流を流して前記モータオイルを昇温せしめる通電制御手段を備えたことを特徴とする。
前記(1)の構成によれば、2つの電動モータの発生トルクを釣り合わせることで車両の停止状態を維持するため、従来、電動モータの0(ゼロ)トルクによって停止状態を維持する場合には減磁の影響を考慮してモータ電流を制限していたが、トルクを発生させるように電流を流すことで、モータ電流をより多く流すことが可能になり、すなわち、ステータコイルへの通電電流を多く流すことによるジュール熱による発熱量の増大が可能になり、ケーシング内に封入されているオイルを電動モータからの発熱によって迅速な昇温が可能になる。
(2)幾つかの実施形態では、前記(1)の構成において、前記通電制御手段は、前記電動モータに永久磁石の減磁が生じない範囲の電流を流してトルクを発生さると共に、少なくともいずれか一方の前記電動モータには、永久磁石の減磁が生じない範囲で電流値が最大となるトルク位相電流を流すトルク電流制御部を有したことを特徴とする。
前記(2)の構成によれば、トルク電流制御部によって永久磁石の性能悪化を生じない範囲で電流値が最大となるトルク位相電流を流すことで、ステータコイルのジュール熱による発熱を最大限に発生させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、前記(2)の構成において、2つの前記電動モータは同一の容量のモータによって構成され、前記トルク電流制御部は、両方のモータそれぞれにおいて、トルクを発生さると共に前記減磁が生じない範囲で電流値が最大となる前記トルク位相電流を流すことを特徴とする。
前記(3)の構成によれば、同一容量の2つのモータを用いて、それぞれのモータに減磁が生じない範囲で電流値が最大となる前記トルク位相電流を流すので、2つのモータのステータコイルのジュール熱の発熱を最大限に利用してオイルの昇温を行わせることができる。
(4)幾つかの実施形態では、前記(3)の構成において、前記通電制御手段は、さらに0トルクとなるゼロトルク位相電流を流すゼロトルク電流制御部を有し、前記通電制御手段は、前記トルク位相電流と、さらに前記ゼロトルク位相電流とを組み合わせて交互に流すことを特徴とする。
前記(4)の構成によれば、トルク位相電流に加えてゼロトルク位相電流を流すことによって、ステータコイルのジュール熱による発熱をさらに増大させることができる。
さらに、トルク位相電流に加えてゼロトルク位相電流を組み合わせて交互に流すことによって、鉄損による発熱効果をも得ることができる。この鉄損は所謂ヒステリシス損であり、磁界の向きを変えるときの損失による発熱であるため、磁界の変化、即ち電流変化が大きいほど発熱が得られるため、交互に変化させることで鉄損による発熱が得られる。
これによって、ジュール熱による発熱と鉄損による発熱の相乗的発熱によってオイル昇温が効果的に得られる。
(5)幾つかの実施形態では、前記(3)または(4)の構成において、前記トルク位相電流は、60°と120°の進角電流であり、一方のモータと他方のモータとを異なる進角電流で通電することを特徴とする。
前記(5)の構成によれば、一方のモータと他方のモータとをそれぞれ電流位相を60°進角と、120°進角の電流を通電することで、トルク位相電流を流すとともに前記モータによる駆動トルクをそれぞれ逆方向に発生させて釣り合わせて車両を停止させるように制御できる。
(6)幾つかの実施形態では、前記(4)または(5)の構成において、前記ゼロトルク位相電流は、270°の進角電流であることを特徴とする。
前記(6)の構成によれば、電流位相が270°の進角電流を通電することで、減磁の影響を受けることなく0(ゼロ)トルクを発生することができる。
(7)幾つかの実施形態では、前記(3)〜(5)のいずれかの構成において、前記2つのモータ間で前記減磁が生じない範囲で電流値が最大となる前記トルク位相電流の進角を入れ替えて流すことを特徴とする。
前記(7)の構成によれば、2つのモータ間でトルク位相電流の進角を入れ替えて流すことで、前述したように、磁界の向きの変化に伴う鉄損による発熱効果を、モータ間の位相入れ替えによっても得ることができる。これによって一層の鉄損による発熱効果を得ることができる。
(8)幾つかの実施形態では、前記(1)〜(7)のいずれかの構成において、前記2つのモータは、前輪駆動用と後輪駆動用のそれぞれの駆動用として設けられることを特徴とする。
前記(8)の構成によれば、前輪駆動用のモータと後輪駆動用のモータとの2つのモータによって前記(1)〜(7)を実行することができるため、4輪駆動の電動車両への適用に有効である。
(9)幾つかの実施形態では、前記(1)〜(7)のいずれかの構成において、前記2つのモータは、2つのモータによって前輪側を駆動し、または後輪側を駆動するように設けられることを特徴とする。
前記(9)の構成によれば、前輪側を駆動するモータを2つ備え、または後輪側を駆動するモータを2つ備え、これら2つのモータによって前記(1)〜(7)を実行することができるため、一軸に対し2モータの駆動装置を備える電動車両への適用に有効である。
また、2モータの発熱でモータオイルを加熱するため、昇温効率が向上する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、電動モータの起動時にオイルの温度が所定温度以下の場合に、オイルの温度上昇を迅速に行うことかできる。
本発明の一実施形態に係る昇温制御装置が適用される電動車両の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る昇温制御装置の構成ブロック図である。 図2に示す昇温制御装置の制御フローチャートである。 永久磁石型同期モータの出力トルク特性を示す説明図である。(A)は、d軸−q軸座標系における電流ベクトルの特性を示す説明図であり、(B)は電流位相に対する出力トルクの特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る通電制御手段の制御フローチャートである。 本発明の一実施形態に係る通電制御手段の制御フローチャートである。 図2に示す通電順序マップを示す説明図。 本発明の一実施形態に係る昇温制御装置が適用される電動車両の概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
幾つかの実施形態では、図1、8に示すように、例えば、昇温制御装置7を電動車両1、100の駆動装置3、101a、101bのモータオイルの昇温制御へ適用する。
図1は、本発明の一実施形態に係る昇温制御装置が適用される電動車両1及び駆動装置3を示す概略的な全体構成図である。
また、図1は、電動車両1の前輪側または後輪側の一方に設けられた駆動装置3及びモータオイル5の昇温制御装置7を示している。
駆動装置3は、電動車両1の動力源である2つのモータ9a、9bと、動力伝達ギア11を含む減速機構13と、を備えており、同一のケーシング15内に、2つのモータ9a、9bと減速機構13とが収容されている。
なお、図1の駆動装置3は車両の正面側又は後面側から見た概略図であり、駆動装置3を模式的に示している。
図1において、ケーシング15内には、モータ9a、9bの冷却及び動力伝達ギア11の潤滑(ギア噛合部の潤滑、軸受部の潤滑)に用いられるオイル(モータオイル)5が封入されている。また、ケーシング15は、車幅方向の両側にモータ9a、9bを収納するモータ室17a、17bが形成され、このモータ室17a、17bに挟まれて、車幅方向の中央部分には減速機構13を収納するギア室19が形成されている。そして、これらモータ室17a、17b及びギア室19の下部は連通状態になっており、そこには、モータ9a、9bの冷却及び動力伝達ギア11の潤滑及び冷却に用いられるオイルが貯溜されるように油貯溜室21が形成されている。また、油貯溜室21内には、貯溜されるオイルの温度を検出する油温センサ23が設けられている。
減速機構13は、大きく分けて、モータ9a、9bからの回転を減速する1次減速部25と、2次減速部27とを有している。
モータ9a、9bは同一の容量(動力性能)からなるモータであり、車幅方向に左右に配置され、各モータの出力軸29、31は同一軸線上に配置されている。
出力軸29、30のそれぞれ端部は、突き合わされて配置され、その突合せ部には、減速機構13の1次減速部25のドライブギア33の中心部が噛み合っている。ドライブギア33にはドリブンギア35が噛合している。ドリブンギア35の回転軸37には、2次減速部27のドライブギア39が固着され、ドライブギア39にドリブンギア41が噛合している。
ドリブンギア41は図示しないディファレンシャル機構を駆動してそのディファレンシャル機構の出力軸が、左右のドライブシャフト43、45を通じて左右の車輪46を回転するようになっている。
また、モータ9a、9bは、それぞれ三相交流によって駆動される永久磁石型同期モータである。第1モータ9aと第2モータ9bとは同一構成のため、一方側を説明し符号にa、bを付ける。
ロータコアの外周に永久磁石が埋め込まれたロータ47a、47bと、三相の回転磁界を発生するコイル53a、53bがステータコアに巻回されたステータ51a、51bと、を備える。ロータ47a、47bからの出力軸29、31の外側の一端部は、ケーシング15に図示しない軸受を介して回転自在に支持され、ロータ47a、47bからの出力軸29、31の内側の他端部は、ケーシング15に図示しない軸受を介して回転自在に支持され、前述のように1次減速部25のドライブギア33の中心部が噛み合っている。
また、出力軸29、31の外側の端部近傍には、ロータ47a、47bの永久磁石49a、49bの磁極の位置を検出するロータ磁気センサ55がそれぞれ設けられている。
また、ステータ51a、51bのコイル53a、53bには、コイルの温度を検出するコイル温度センサ57が取り付けられている。
また、図1のように、ケーシング15の下方部分に形成された油貯溜室21のオイル5は、モータ9a、9bの回転によって駆動される図示しないオイルポンプによって汲み上げられて、油路を通じて、ケーシング15内のモータ9a、9b、及び減速機構13を構成する各ギアの噛み合い部及び軸受等に供給され、これらを潤滑及び冷却した後に再び油貯溜室21に戻されるようになっている。
また、オイル5内にモータ9a、9bのステータ51a、51bの部分が浸漬されており、ステータ51a、51bのコイル53a、53bでの発熱がオイルに伝達しやすくなっている。さらに、動力伝達ギア11の一部がオイル5内に浸漬されていてよく、この場合にはオイル5をケーシング15内に飛散させている。
電動車両1は、車両全体を制御するECU(電子制御ユニット)61を備え、ECU61は、図示しない入出力装置、記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えている。
また、ECU61の入力側には、図示しない駐車ブレーキレバーに係合する駐車ブレーキスイッチ63からの信号、及び図示しないシフトレバーに係合してシフトレバーの位置を検出するシフト位置スイッチ65からの信号が入力される。
駐車ブレーキスイッチ63は、駐車ブレーキレバーが操作されるとON信号を発して、該ON信号がECU61に入力されるとともに、駐車ブレーキアクチュエータが作動して駐車ブレーキが掛けられる。
また、シフト位置スイッチ65は、シフトレバーの位置、例えば、パーキング(P)位置、後退(R)位置、ニュートラル(N)位置、ドライブ(D)位置にシフト操作されたかを検出する。パーキング(P)位置に操作されたことを検出されたときには、パーキングギアの回転をパーキングアクチュエータが作動して阻止することで停車状態が維持される。
また、モータ9a、9bの回転磁界を発生するステータ51a、51bのコイル53a、53bには、インバータ67a、67bから三相の駆動電流ia、ib、icが供給されて駆動されるようになっている。
第1インバータ67aは第1モータ9aに対応し、第2インバータ67bは第2モータ9bに対応して設けられ、各インバータ67a、67bには、2次電池のバッテリ69から直流電力が供給される。それぞれのインバータ67a、67bには、ECU61内の通電制御手段77から各インバータ67a、67bに対して指令電流ia'、ib'、ic'を与えて、各インバータ67a、67bで、座標変換が行われるとともに、バッテリ69からの直流電力を三相の高周波交流電流に変換してステータ51a、51bのコイル53a、53bに駆動電流ia、ib、icとして供給するようになっている。
図1に示すようにECU61には、オイル5の昇温制御を行う昇温制御装置7が設けられ、昇温制御装置7は、図2に示すように主に起動判定部71、オイル温度判定部73、コイル温度判定部75、通電制御手段77を有している。
起動判定部71は、駐車ブレーキスイッチ63からの信号と、シフト位置スイッチ65からのパーキング(P)の信号とを基に、少なくともいずれか一方のスイッチ信号が入力され、車両が停止状態でブレーキが作動状態にあることを条件として、モータ9a、9bの起動が可であることを判定する。
オイル温度判定部73は、油貯溜室21に設けられた、油温センサ23からの信号を基にオイル温度が所定の温度以下に低下しているかを判定する。所定の温度は温度低下に伴う粘度の増大によって、減速機構13のギアによってオイルを掻き上げる際の掻き上げトルク、またはオイルポンプの負荷が増加し、モータ9a、9bの回転抵抗が増加する温度であり、オイルの粘度特性を基に予め設定する。例えば、0℃を判定基準としてもよい。
コイル温度判定部75は、ステータ51a、51bのコイル53a、53bに取り付けられたコイル温度センサ57からの信号を基に、コイル53a、53bの温度がコイル上限温度を越えているかそれ以下かを判定する。
また、通電制御手段77は、モータ9a、9bによって発生する駆動トルクをそれぞれ逆方向に、つまり一方のモータ9aと他方のモータ9bとの駆動トルクが、電動車両1を前進方向及び後進方向に動かす方向にトルクを発生させて釣り合わせ、それによって電動車両1を停止状態に維持するようにモータ電流を制御する。
次に、図3を参照して昇温制御装置7の制御フローについて説明する。
まず、ステップS1で、車両が停止中かを判定する。すなわち、起動判定部71において、駐車ブレーキスイッチ63がONされたか、又はシフト位置スイッチ65からシフトレバーがパーキング(P)位置に操作されたかを判定する。判定結果がYesの場合には、ステップS2に進んで、オイル温度判定部73において、オイル温度が所定温度以下かを判定する。
そして、Yesの場合には、ステップS3に進んで、コイル温度判定部75において、ステータ51a、51bのコイル53a、53bの温度が許容上限値を超えていないかを判定する。超えていない場合には、YesとなってステップS4に進んで通電制御を実行する。
以上の実施形態の構成によれば、それぞれのモータ9a、9bによって発生する駆動トルクを釣り合わせることで電動車両1の停止状態を維持することができる。その結果、モータ9a、9bの0(ゼロ)トルクによって停止状態を維持する必要がないため、従来技術で説明したような0(ゼロ)トルクとなる電流進角が90°ときには、減磁の影響を考慮して流せる電流に制限があったが、本実施形態では、トルクを発生させるため、電流進角90°の0(ゼロ)トルクにおける電流よりも多く流すことが可能になる。
従って、ステータコイルへの通電電流を多く流すことによるジュール熱による発熱量の増大が可能になり、モータ9a、9bの起動時、特にオイル温度が所定以下の低温時において迅速なオイル温度の上昇が期待できる。
また、本実施形態によれば、一つの同一のケーシング15内に2つのモータ9a、9bが収容されて、そのモータ9a、9bによってオイルが昇温されるため、1つのモータによって昇温されるより効率よい昇温効果が得られる。
また、本実施形態によれば、前輪側を駆動するモータを2つ備え、または後輪側を駆動するモータを2つ備え、これら2つのモータによって走行可能とする電動車両1への適用に有効である。
なお、モータ9a、9bは同一の容量(動力性能)からなるモータについて説明したが、必ずしも同一でなくても、一方のモータ9aと他方のモータ9bとの容量(動力性能)が相違していても、2つのモータによって発生する駆動トルクを釣り合わせるように電流制御することができればよい。
ここで、モータ9a、9bの永久磁石型同期モータの特性を、図4を参照して説明する。
図4(B)は、永久磁石型同期モータにおける電流位相とトルクとの関係を示す。図4(B)は、電流一定状態で、電流位相角βを変化させたときの発生トルクの特性であり、図より明らかなように、全発生トルクtaは、電流位相が0°<β<で45°の範囲で最大で、135°<β<180°で負の最大トルクとなる特性を有する。
なお、全発生トルクtaは、マグネットトルクtbと、リラクタンストルクtcとの合成として得られ、マグネットトルクtbは、β=0°で最大となり、β=180°でマイナス最大となる。一方、リラクタンストルクtcは、β=45°、−135°で最大、β=−45°、135°でマイナス最大となる。
なお、マグネットトルクとは、ロータ(回転子)の永久磁石による磁界とステータ(固定子)のコイルによる回転磁界とが吸引反発して発生するトルクであり、リラクタンストルクとは、ステータ(固定子)のコイルによる回転磁界にロータ(回転子)の突極部が吸引されることで発生するトルクである。
また、図4(A)は、永久磁石のN極方向をd軸にとった同期回転座標であるd軸−q軸座標系、すなわち、回転子に同期した回転座標系における電流ベクトルの特性を示す。
横軸にd軸電流(トルク電流)、縦軸にq軸電流(界磁電流)をとり、電流一定の大きさの場合を示し、原点を中心とした一定電流円が描かれる。また、電流位相角は、q軸の正側を0(ゼロ)°とし、反時計方向に位相角度をとったものであり、d軸上に永久磁石の磁束が位置する関係となる。
以上の特性を基に、本実施形態の作用効果について説明する。
永久磁石のN極方向をd軸にとるため、d軸方向に永久磁石の磁束方向が位置する関係となる。このため、電流進角が90°の位置にある場合(図4(A)、(B)の(2)の位置の場合)には、q軸電流は0で、0(ゼロ)トルクであるが、永久磁石の磁束とステータのコイルによる磁束とが逆方向となって重なるため、永久磁石の減磁が生じる(永久磁石としての機能が損なわれる)おそれがある。従って、電流進角が90°では、d軸電流をd軸電流上限値(減磁しない最大値)dm設定する必要がある。
一方、0(ゼロ)トルクの電流進角270°の場合(図4(A)、(B)の(1)の位置の場合)には、永久磁石による磁束とステータのコイルの磁束とが同方向となって重なるため、永久磁石の減磁の問題は生じない。従って、0(ゼロ)トルクの電流進角270°の電流値に比べて、0(ゼロ)トルクの電流進角90°の電流値は小さくせざるを得ない。このため、電流進角90°ではステータコイルのジュール熱による発熱量の増大は、電流進角270°におけるジュール熱の発熱量ほど期待できない。
本実施形態の場合には、0(ゼロ)トルクの電流進角90°は採用せず、図4(A)、(B)の(3)、(4)の位置のように、q軸電流(トルク電流)をqaとqbとを流して、プラス側のトルクTAとマイナス側のトルクTBとを発生させる。このトルクTAとトルクTBとは同一で逆方向に作用するトルクである。
また、この図4(A)、(B)の(3)、(4)の位置の場合、q軸電流(トルク電流)のqaとqbの値は、d軸電流がd軸電流上限値(減磁しない最大値)dmに設定される位置に相当する。
従って、図4(A)、(B)の(3)の位置では、d軸電流上限値dmとq軸電流qaとの合成電流gaが流れる。同様に、図4(A)、(B)の(4)の位置では、d軸電流上限値dmとq軸電流qbとの合成電流gbが流れる。但し、一定電流円のため、合成電流gaと合成電流gbとは同一電流となる。
従って、図4(A)、(B)の(3)、(4)の位置では、0(ゼロ)トルクの電流進角90°の電流値よりも大きい電流を流すことができるため、電流進角90°の場合よりもステータ51a、51bのコイル53a、53bのジュール熱による発熱を増大できる。
幾つかの実施形態では、図1、図8に示す昇温制御装置における通電制御において、図2に示す通電制御手段77を備えている。
通電制御手段77は、2つのモータのそれぞれに対して制御を行うため、第1モータ9a用の第1モータ制御部81と、第2モータ9b用の第2モータ制御部83とを備えており、それぞれの制御部において、第1モータ9aの永久磁石49a、第2モータ9bの永久磁石49bに減磁が生じない範囲でd軸電流及びq軸電流を流してトルクを発生さると共に、永久磁石49a、49bの減磁が生じないd軸電流の範囲で、d軸電流とq軸電流との合成電流値が最大となる第1位相電流(図4(A)のga電流、gb電流に相当する)を流す第1モータ9a用の第1トルク電流制御部85a、及び第2モータ9b用の第2トルク電流制御部85bを有している。
また、d軸電流は、永久磁石49a、49bの減磁が生じないd軸電流範囲の最大値であるd軸電流上限値を設定する。このようにすると、合成電流が同じでもq軸電流を小さくできるため、釣りあわせる駆動トルクを小さくでき停止状態の車両の安定性が得られる。
かかる一実施形態の通電制御手段77での制御の流れを、図5を参照して説明する。
図5において、ステップS11で各モータのロータ磁気センサ55の信号を読み取る。ステップS12で、第1モータ9aに対して、ロータ磁気センサ55の検出値とトルク位相電流の進角値とに基づいて指令信号を演算する。そして、ステップS13で第1インバータ67aへ指令信号を出力する。一方、第2モータ9bに対しては、ステップS14で、ロータ磁気センサ55の検出値とトルク位相電流の進角値とに基づいて指令信号を演算する。そして、ステップS15で第2インバータ67bへ指令信号を出力する。
第1モータ9aに対するトルク位相電流の進角値は、例えば図4(A)、(B)に示すように、d軸電流上限値dmの位置で(3)の位置であり略60°である。
また、第2モータ9bに対するトルク位相電流の進角値は、同様に例えば図4(A)、(B)に示すように、d軸電流上限値dmの位置で(4)の位置であり略120°である。
なお、第1モータ9aのトルク位相電流の進角値と第2モータ9bのトルク位相電流の進角値とを逆に設定してもよい。
以上の一実施形態によれば、一方のモータと他方のモータとをそれぞれ電流位相を略60°進角と、略120°進角の電流をそれぞれに通電することで、第1モータ9aによる駆動トルクと、第2モータ9bによる駆動トルクとをそれぞれ逆方向に発生させて釣り合わせて車両を停止させるように制御できる。
幾つかの実施形態では、図1、図8に示す昇温制御装置における通電制御において、通電制御手段77は、第1トルク電流制御部85a、及び第2トルク電流制御部85bに加えて、さらに、2つのモータのそれぞれに対して、0トルクとなるゼロトルク位相電流を流す第1モータ9a用の第1ゼロトルク電流制御部87a、及び第2モータ用の第2ゼロトルク電流制御部87bを有している。
さらに、通電制御手段77には、前記トルク位相電流と前記ゼロトルク位相電流とを組み合わせて交互に流す制御を行う通電順序制御部89を有し、通電順序制御部89には通電順序をあらかじめ設定した通電順序マップ91を備えている。この交互に流す制御は、第1モータ制御部81と第2モータ制御部83とに跨って、すなわち、第1モータ制御部81におけるトルク位相電流と第2モータ制御部83におけるトルク位相電流との進角値を交互に流す制御も行う。
かかる実施形態の通電制御手段77での制御の流れを、図6を参照して説明する。
図6において、ステップS21で各モータのロータ磁気センサ55からの信号を読み取る。ステップS22で、通電順序マップ91から通電順序の情報を入手する。通電順序マップ91を、図7(A)、(B)、(C)に示す。マップ中の(1)〜(4)は、図4に示す(1)〜(4)の進角位置に対応する。
図7(A)のパターンは、通電順序1→2に従って、第1モータ9aに対しては、電流進角60°→120°と連続的に切り替えて通電し、第2モータ9bに対しては、第1モータ9aの切り替え時期に対応して通電進角120°→60°と連続的に切り替えて通電する。
このように、第1モータ9aにおけるトルク位相電流の進角値60°と第2モータ9bにおけるトルク位相電流の進角値120°とを交互に入れ替えるパターンである。
図7(B)のパターンは、通電順序に従って、第1モータ9aに対しては、電流進角270°→60°→270°→120°と連続的に切り替えて通電し、第2モータ9bに対しては、第1モータ9aの切り替え時期に対応して通電進角270°→120°→270°→60°と連続的に切り替えて通電する。
このように、第1モータ9aにおけるトルク位相電流の進角値60°と第2モータ9bにおけるトルク位相電流の進角値120°とを交互に入れ替えるともに、ゼロトルク位相電流の270°を含めたパターンである。
図7(C)のパターンは、(B)のパターンの変形例であり、ゼロトルク位相電流の270°の順序を入れ替えたものであり、通電順序に従って、第1モータ9aに対しては、電流進角270°→60°→120°→270°と連続的に切り替えて通電し、第2モータ9bに対しては、第1モータ9aの切り替え時期に対応して通電進角270°→120°→60°→270°と連続的に切り替えて通電する。
ここで再度図6のフローチャートに戻って、ステップS23で、第1モータ9aに対して、ロータ磁気センサ55の検出値と、トルク位相電流の進角値及びトルクゼロ位相電流の進角値とに基づいて指令信号を演算する。そして、ステップS24で第1インバータ67aへ指令信号を出力する。一方、第2モータ9bに対しては、ステップS25で、ロータ磁気センサ55の検出値と、トルク位相電流の進角値及びトルクゼロ位相電流の進角値とに基づいて指令信号を演算する。そして、ステップS26で第2インバータ67bへ指令信号を出力する。
以上の実施形態によれば、トルク位相電流に加えてゼロトルク位相電流を流すことによって、ジュール熱による発熱をさらに増大することができる。
さらに、トルク位相電流に加えてゼロトルク位相電流を組み合わせて交互に流すことによって、鉄損による発熱効果をも得ることができる。この鉄損は所謂ヒステリシス損であり、磁界の向きを変えるときの損失による発熱であるため、磁界の変化、即ち電流変化が大きいほど発熱が得られるため、交互に変化させることで鉄損による発熱が得られる。
これによって、ジュール熱による発熱と鉄損による発熱の相乗的発熱によってオイル昇温が効果的に得られる。
幾つかの実施形態では、図8に示すように、例えば、昇温制御装置7を電動車両100の駆動装置101a、101bのモータオイルの昇温制御へ適用する。
図8に示す電動車両100は、前輪103側と後輪104側の両方にそれぞれ駆動装置101a、101bが備えられている。駆動用のモータ9a、9b、及び減速機構13が設けられている。
前輪側の駆動装置101aでは、同一のケーシング110a内に、モータ9aと減速機構13が収容されて配置され、後輪側の駆動装置101bでは、同一のケーシング110b内に、モータ9bと減速機構13とが収容されて配置されている。
なお、図8の駆動装置101a、101bは車両の平面視での概要図であり、駆動装置101a、101bの構造を模式的に示している。駆動装置101a、101bは、それぞれ図1の駆動装置3のモータを1つ取り外した構造と同様の構造を有している。
また、それぞれの駆動装置101a、101bには、油貯溜室に貯留されている油の温度を検出する油温センサ112a、112bが設けられている。
さらに、減速機構13のギア噛合い構造、モータ9a、9bの構造、及びECU61内の昇温制御装置7等については、図1の実施形態で説明した構造、及び制御と同様である。
以上の実施形態によれば、前輪駆動用のモータ9aと後輪駆動用のモータ9bとの2つのモータによって走行可能な4輪駆動の電動車両100を構成しており、このような4輪駆動車両に適用する場合においても、図1の実施形態において説明したオイルの昇温制御を行うことができ、図1の実施形態の昇温制御装置による効果と同様の効果を得ることができる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本発明の一実施形態によれば、電動モータの起動時にオイルの温度が所定温度以下の場合に、オイルの温度上昇を迅速に行うことができるので、電動車両への適用に有効である。
1、100 電動車両
3、101a、101b 駆動装置
5 オイル(モータオイル)
7 昇温制御装置
9 モータ(電動モータ)
9a 第1モータ
9b 第2モータ
11 ギア(動力伝達ギア)
13 減速機構
15、110a、110b ケーシング
23、112a、112b 油温センサ
25 第1減速部
27 第2減速部
47a、47b ロータ
51a、51b ステータ
55 ロータ磁気センサ
57 コイル温度センサ
63 駐車ブレーキスイッチ
65 シフト位置スイッチ
67a 第1インバータ
67b 第2インバータ
71 起動判定部
73 オイル温度判定部
75 コイル温度判定部
77 通電制御手段
81 第1モータ制御部
83 第2モータ制御部
85a 第1トルク電流制御部
85b 第2トルク電流制御部
87a 第1ゼロトルク電流制御部
87b 第2ゼロトルク電流制御部

Claims (9)

  1. 電動モータと動力伝達ギアとが同一のケーシング内に収納され、該ケーシング内に電動モータの冷却及び動力伝達ギアの潤滑に用いられるモータオイルが封入される駆動装置を備える電動車両のモータオイル昇温制御装置であって、
    前記電動モータは2つ設けられるとともに、該電動モータは永久磁石型同期モータによって構成され、前記電動モータの停止中にモータ暖機の条件が成立した場合に、前記モータによる駆動トルクをそれぞれ逆方向に発生させて釣り合わせるようにモータ電流を流して前記モータオイルを昇温せしめる通電制御手段を備えたことを特徴とする電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  2. 前記通電制御手段は、前記電動モータに永久磁石の減磁が生じない範囲の電流を流してトルクを発生さると共に、少なくともいずれか一方の前記電動モータには、永久磁石の減磁が生じない範囲で電流値が最大となるトルク位相電流を流すトルク電流制御部を有したことを特徴とする請求項1記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  3. 2つの前記電動モータは同一の容量のモータによって構成され、前記トルク電流制御部は、両方のモータそれぞれにおいて、トルクを発生さると共に前記減磁が生じない範囲で電流値が最大となる前記トルク位相電流を流すことを特徴とする請求項2に記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  4. 前記通電制御手段は、さらに0トルクとなるゼロトルク位相電流を流すゼロトルク電流制御部を有し、前記通電制御手段は、前記トルク位相電流と、さらに前記ゼロトルク位相電流とを組み合わせて交互に流すことを特徴とする請求項3に記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  5. 前記トルク位相電流は、60°と120°の進角電流であり、一方のモータと他方のモータとを異なる進角電流で通電することを特徴とする請求項3または4に記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  6. 前記ゼロトルク位相電流は、270°の進角電流であることを特徴とする請求項4または5に記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  7. 前記2つのモータ間で前記減磁が生じない範囲で電流値が最大となる前記トルク位相電流の進角を入れ替えて流すことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  8. 前記2つのモータは、前輪駆動用と後輪駆動用のそれぞれの駆動用として設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
  9. 前記2つのモータは、2つのモータによって前輪側を駆動し、または後輪側を駆動するように設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動車両のモータオイル昇温制御装置。
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