JP4409551B2 - 内燃機関の動力伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の駆動軸の動力を駆動輪側の出力軸に伝達する動力伝達装置に関し、とりわけ、発電または駆動補助を行うジェネレータモータを備えた内燃機関の動力伝達装置に関するものである。
車両の駆動補助や発電に用いられるジェネレータモータとして、夫々個別に永久磁石を備える内周側回転子と外周側回転子とが同軸に配設され、この両回転子を周方向に相対的に回動させる(両回転子の相対的な位相を変更する)ことにより、回転子全体としての界磁特性を変更できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このジェネレータモータでは、モータの回転速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材によって、外周側回転子と内周側回転子との何れか一方を他方に対して周方向に回動させる。また、固定子に発生する回転磁界の速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、各回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することによって、外周側回転子及び内周側回転子の周方向の相対位置を変更する。
このジェネレータモータにおいては、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことで、回転子全体の界磁を強めて誘起電圧定数を増大させ、逆に、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに同極同士で対向させる(対極配置にする)ことで、回転子全体の界磁を弱めて誘起電圧定数を減少させる。
特開2002−204541号公報 特開2004−208904号公報
しかし、この従来のジェネレータモータの場合、外周側回転子と内周側回転子の相対位相を変更できる条件が限られており、ジェネレータモータの運転停止時や任意の回転時に自由に相対位相を変更することができない。特に、ハイブリッド車に用いる場合には、車両の運転状況に応じて瞬時に所望の電動機特性に変更することが望まれ、この要望に応えるためにも相対位相の変更制御の自由度を高めることが重要となる。
このため、本出願人は、作動流体を用いる位相変更手段をジェネレータモータに組み込むことを発案し、そのジェネレータモータを、内燃機関の駆動軸と駆動輪側の出力軸の間に直列に介装して用いることを検討している。
ところが、ジェネレータモータを、内燃機関と駆動輪側の出力軸の間に介装する場合、内燃機関と出力軸の間がジェネレータモータによって占有され、内燃機関のトルク変動を吸収する高性能の捩りダンパを介在するスペースが無くなることが懸念される。
そこでこの発明は、油圧によって誘起電圧定数を任意に、かつ迅速に変更できるジェネレータモータを採用しつつも、装置の大型化を招くことなく内燃機関のトルク変動を充分に吸収することのできる内燃機関の動力伝達装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、内燃機関(例えば、後述の実施形態におけるエンジン90)の駆動軸(例えば、後述の実施形態における駆動軸90a)と駆動輪側の出力軸(例えば、後述の実施形態における出力軸4)の間に、発電または駆動補助を行うジェネレータモータ(例えば、後述の実施形態におけるジェネレータモータ1)が介装された内燃機関の動力伝達装置であって、前記ジェネレータモータは、円周方向に沿うように永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石9B)が配設された内周側回転子(例えば、後述の実施形態における内周側回転子6)と、この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石9A)が配設された外周側回転子(例えば、後述の実施形態における外周側回転子5)と、油圧によって前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて前記両回転子の相対位相に応じた誘起電圧定数を変更する位相変更手段(例えば、後述の実施形態における回動操作機構11)と、を備え、前記位相変更手段は、前記内周側回転子の内側に一体に設けられ、内周に凹部を有するハウジング(例えば、後述の実施形態における環状ハウジング15)と、このハウジングの径方向内側に回動可能に配置され、ハウジングの凹部(例えば、後述の実施形態における凹部19)内に突出して同凹部内を進角側作動室(例えば、後述の実施形態における進角側作動室24)と遅角側作動室(例えば、後述の実施形態における遅角側作動室25)とに隔成するベーン(例えば、後述の実施形態におけるベーン18)を有するとともに、前記内周側回転子の軸方向の一端を跨ぐ側板(例えば、後述の実施形態におけるドライブプレート16)を介して前記外周側回転子に一体に結合されたベーンロータ(例えば、後述の実施形態におけるベーンロータ14)と、前記進角側作動室と遅角側作動室に対する作動液の給排を制御する油圧制御装置(例えば、後述の実施形態における油圧制御装置95)と、を備えて成り、前記内周側回転子と外周側回転子の一方が内燃機関の駆動軸に連結されるとともに、前記内周側回転子と外周側回転子の他方が駆動輪側の前記出力軸に連結され、前記ジェネレータモータに入力される内燃機関のトルク変動を、前記位相変更手段の内周側回転子と外周側回転子の永久磁石の磁気反力によって吸収することを特徴とする。
これにより、ジェネレータモータの誘起電圧定数を変更するときには、進角側作動室と遅角側作動室の一方に油圧を導入し、油圧の力によって内周側回転子と外周側回転子とを相対回動させる。また、内燃機関の動力を駆動輪側に伝達する場合には、進角側作動室と遅角側作動室の作動液の出入りを自由にし、内燃機関の駆動軸から出力軸への動力の伝達が、内周側回転子と外周側回転子の間の磁気反力を介して行われるようにする。このとき内燃機関のトルク変動は磁気反力による回動方向の弾性によって吸収される。
請求項2に記載の発明は、内燃機関の駆動軸と駆動輪側の出力軸の間に、発電または駆動補助を行うジェネレータモータが介装された内燃機関の動力伝達装置であって、前記ジェネレータモータは、円周方向に沿うように永久磁石が配設された内周側回転子と、この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石が配設された外周側回転子と、油圧によって前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて前記両回転子の相対位相に応じた誘起電圧定数を変更する位相変更手段と、を備え、前記位相変更手段は、前記内周側回転子の内側に一体に設けられ、内周に凹部を有するハウジングと、このハウジングの径方向内側に回動可能に配置され、ハウジングの凹部内に突出して同凹部内を進角側作動室と遅角側作動室とに隔成するベーンを有するとともに、前記内周側回転子の軸方向の一端を跨ぐ側板を介して前記外周側回転子に一体に結合されたベーンロータと、前記進角側作動室と遅角側作動室に対する作動液の給排を制御する油圧制御装置と、を備えて成り、前記内周側回転子と外周側回転子の一方が内燃機関の駆動軸に連結されるとともに、前記内周側回転子と外周側回転子の他方が駆動輪側の前記出力軸に連結され、前記ジェネレータモータに入力される内燃機関のトルク変動を、前記進角側作動室と遅角側作動室の少なくとも一方の作動室内の作動液の緩衝作用によって吸収することを特徴とする。
これにより、ジェネレータモータの誘起電圧定数を変更するときには、進角側作動室と遅角側作動室の一方に油圧を導入し、油圧の力によって内周側回転子と外周側回転子とを相対回動させる。また、内燃機関の動力を駆動輪側に伝達する場合には、進角側作動室と遅角側作動室の少なくとも一方に作動液を充填し、例えば、トルクの入力に伴う作動室からの作動液の微少なリーク等によって内燃機関のトルク変動を減衰する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の動力伝達装置において、前記駆動輪側の出力軸が前記位相変更手段の内周側回転子と外周側回転子に対して相対回動可能にされ、前記出力軸と内周側回転子の間に第1の断接手段(例えば、後述の実施形態における第1クラッチC1)が設けられ、前記出力軸と外周側回転子の間に第2の断接手段(例えば、後述の実施形態における第2クラッチC2)が設けられていることを特徴とする。
これにより、第1の断接手段と第2の断接手段をともに接続状態にすることによって内周側回転子と外周側回転子の相対位相が固定され、この状態から第1の断接手段と第2の断接手段の少なくとも一方を遮断状態にすることによって内周側回転子と外周側回転子の相対回動が自由になる。したがって、例えば、この状態から進角側作動室と遅角側作動室の一方に油圧を供給することによって両回転子の相対位相が変更され、その後に両断接手段を接続することによって両回転子の相対位相が固定される。
また、内燃機関による運転時には、内周側回転子と外周側回転子のうちの内燃機関に直結されない側の一方の回転子と出力軸の間の一方の断切手段を接続したまま、内燃機関に直結される他方の回転子と出力軸の間の他方の断切手段を遮断することにより、内周側回転子と外周側回転子の相対位相が固定されずに内燃機関の動力が他方の回転子から一方の回転子に伝達される。このとき、内燃機関のトルク変動は、永久磁石の磁気反力や作動室内の作動液による緩衝作用によって吸収される。
また、内燃機関に直結される側の他方の回転子と出力軸の間の他方の断切手段を接続したまま、内燃機関に直結されない側の一方の回転子と出力軸の間の一方の断切手段を遮断すると、内燃機関の駆動軸が出力軸に連結されたまま、一方の回転子が他方の回転子に対してフローティング状態にされる。このため、例えば、内燃機関とともにジェネレータモータが駆動補助運転されるとき等には、前記のフローティング状態のまま進角側作動室や遅角側作動室に油圧を供給することで、内周側回転子と外周側回転子の相対位相が容易に変更されるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の動力伝達装置において、前記内燃機関とジェネレータモータの間に、弾性部材(例えば、後述の実施形態における弾性部材56)を有する捩りダンパ(例えば、後述の実施形態における捩りダンパ55)が介装されていることを特徴とする。
これにより、内燃機関のトルク変動は、ジェネレータモータの内周側回転子と外周側回転子の間の振動吸収部と、捩りダンパの各制振作用を受けて低減される。
請求項1に記載の発明によれば、油圧によって相対位相を変更する位相変更手段がジェネレータモータに設けられ、ジェネレータモータの内周側回転子と外周側回転子のうちの一方が内燃機関の駆動軸に連結されるとともに、他方が駆動輪側の出力軸に連結され、内燃機関のトルク変動が内周側回転子と外周側回転子の永久磁石の磁気反力によって吸収されようになっているため、ジェネレータモータの誘起電圧定数を、油圧による両回転子の相対位相操作によって任意に、かつ迅速に変更することができるとともに、ジェネレータモータ自体を利用して装置の大型化を招くことなく内燃機関のトルク変動を充分に低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、油圧によって相対位相を変更する位相変更手段がジェネレータモータに設けられ、ジェネレータモータの内周側回転子と外周側回転子のうちの一方が内燃機関の駆動軸に連結されるとともに、他方が駆動輪側の出力軸に連結され、内燃機関のトルク変動が、進角側作動室と遅角側作動室の少なくとも一方の作動室内の作動液の緩衝作用によって吸収されるようになっているため、ジェネレータモータの誘起電圧定数を、油圧による両回転子の相対位相操作によって任意に、かつ迅速に変更することができるとともに、ジェネレータモータ自体を利用して装置の大型化を招くことなく内燃機関のトルク変動を充分に低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の断接手段と第2の断接手段の断接操作を適宜組み合わせることにより、位相変更手段を複数の操作モードに切換えて用いることができるため、車両の運転状況に適した作動を容易に得ることができる。そして、この発明の場合、第1の断接手段と第2の断切手段をともに接続状態にすることによって両回転子の相対位相を固定できるため、外乱による位相変化の防止と、位相固定のためのエネルギーロスの抑制を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、捩りダンパとジェネレータモータの振動吸収部を直列に機能させることができるため、内燃機関のトルク変動をより有効に低減することができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図3に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、ハイブリッド車両に用いられるこの発明にかかる動力伝達装置の全体構成を示し、同図中、90は、内燃機関である4気筒のガソリンエンジン(以下、「エンジン」と呼ぶ。)であり、1は、エンジン90の駆動軸90aに連結されたジェネレータモータ、91は、車両の駆動輪側の動力伝達機構、4は、駆動力をジェネレータモータ1から動力伝達機構90に伝達する出力軸である。
ジェネレータモータ1は、エンジン90の駆動補助と発電に用いられ、図示しないパワードライブユニット(PDU)を通して車載バッテリ(図示せず)との間で電力の授受を行うようになっている。このジェネレータモータ1は、円環状の固定子2の内周側に回転子ユニット3が配置されたインナロータ型のブラシレスモータであり、固定子2は複数相の固定子巻線2aを有し、回転子ユニット3は軸芯部に前記出力軸4を有している。
回転子ユニット3は、図1,図2に示すように円環状の外周側回転子5と、この外周側回転子5の内周に同軸に配置される円環状の内周側回転子6を備え、外周側回転子5と内周側回転子6が設定角度の範囲で回動可能とされている。
外周側回転子5と内周側回転子6は、回転子本体である円環状のロータ鉄心7,8が例えば焼結金属によって形成され、その各ロータ鉄心7,8の外周側に偏寄した位置に、複数の磁石装着スロット7a…,8a…が円周方向等間隔に形成されている。外周側回転子5の各磁石装着スロット7aには、厚み方向に磁化された2つの平板状の永久磁石9A,9Aが並列に並んで装着され、同様に、内周側回転子6の磁石装着スロット8aには、厚み方向に磁化された2つの平板状の永久磁石9B,9Bが並列に並んで装着されている。同じ磁石装着スロット7a,8a内に装着される2つの永久磁石9A,9A、及び、9B,9Bは夫々同方向に磁化され、各隣接する磁石装着スロット7a,7a、及び、8a,8aに装着される永久磁石9A、及び、9Bの対同士は磁極の向きが逆向きになるように設定されている。即ち、各回転子5,6においては、外周側がN極とされた永久磁石9A,9A、及び、9B,9Bの対と、S極とされた永久磁石9A,9A、及び、9B,9Bの対が円周方向に交互に並んで配置されている。なお、各回転子5,6の外周面の隣接する磁石装着スロット7a,7a、及び、8a,8aの各間には、永久磁石9A,9Bの磁束の流れを制御するための切欠き部10が回転子5,6の軸方向に沿って形成されている。
外周側回転子5と内周側回転子6の磁石装着スロット7a,8aは夫々同数設けられ、両回転子5,6の永久磁石9A…,9B…が夫々1対1で対応するようになっている。したがって、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9A,9A、及び、9B,9Bの対を互いに同極同士で対向させる(異極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も弱められる弱め界磁の状態(図3(b)参照)を得ることができるとともに、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9,9A、及び、9B,9Bの対を互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も強められる強め界磁の状態(図3(a)参照)を得ることができる。
また、回転子ユニット3は、外周側回転子5と内周側回転子6を相対回動させる回動操作機構11(位相変更手段)を備えている。この回動操作機構11は油圧制御装置95に接続され、油圧制御装置95から給排される油圧によって適宜回動操作されるようになっている。
回動操作機構11は、出力軸4の外周に一体回転可能に嵌合固定されたベーンロータ14と、ベーンロータ14の外周側に相対回動可能に配置される環状ハウジング15とを備えている。出力軸4は、ベーンロータ14の軸方向の一端からエンジン90と逆側に突出し、その突出部の付根部分が軸受92Aを介して図示しないミッションケース等に回転自在に支持されている。また、環状ハウジング15は内周側回転子6の内周面に一体に固定され、ベーンロータ14は、環状ハウジング15と内周側回転子6のエンジン90と逆側の軸端を跨ぐ円板状のドライブプレート16を介して外周側回転子5に一体に結合されている。したがって、ベーンロータ14は出力軸4と外周側回転子5に一体化され、環状ハウジング15は内周側回転子6に一体化されている。なお、図1中93は、外周側回転子5のドライブプレート16と逆側の軸端に結合されて、内周側回転子6の他方の軸端をガイドするガイドプレートである。
また、環状ハウジング15には、エンジン90の駆動軸90aが連結軸94を介して結合されている。連結軸94は、一端が駆動軸90aに同軸に結合され、他端に円板状の接続フランジ94aが形成されている。この接続フランジ94aは、ベーンロータ14の端面に摺動可能に対向して設けられ、外周縁部が環状ハウジング15の端面に密接状態で固定されている。したがって、環状ハウジング15と内周側回転子6は連結軸94を介してエンジン90の駆動軸90aと一体化されている。なお、図1中、92Bは、連結軸94をミッションケース等に回転自在に支持する軸受である。
ベーンロータ14は、出力軸4に嵌合固定される円筒状のボス部17の外周に、径方向外側に突出する複数のベーン18が円周方向等間隔に設けられている。一方、環状ハウジング15は、内周面に円周方向等間隔に複数の凹部19が設けられ、この各凹部19にベーンロータ14の対応するベーン18が収容配置されるようになっている。各凹部19は、ベーン18の先端部の回転軌道にほぼ合致する円弧面を有する底壁20と、隣接する凹部19,19同士を隔成する略三角形状の仕切壁21によって構成され、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動時に、ベーン18が一方の仕切壁21と他方の仕切壁21の間を変位し得るようになっている。この実施形態の場合、仕切壁21はベーン18と当接することにより、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動を規制するストッパとしても機能する。なお、各ベーン18の先端部と仕切壁21の先端部には、軸方向に沿うようにシール部材22が設けられ、これらのシール部材22によってベーン18と凹部19の底壁20、仕切壁21とボス部17の外周面の各間が液密にシールされている。
ベーンロータ14の一方の軸端に結合されたドライブプレート16は環状ハウジング15の同側の軸端に摺動自在に密接し、環状ハウジング15の他方の軸端に結合された接続フランジ94aはベーンロータ14の他方の軸端に摺動自在に密接している。したがって、環状ハウジング15の各凹部19は、ベーンロータ14のボス部17と、その側部のドライブプレート16および接続フランジ94aによって夫々独立した空間部を形成し、この空間部は、オイルが導入される導入空間23となっている。各導入空間23内は、ベーンロータ14の対応する各ベーン18によって夫々2室に隔成され、一方の部屋が進角側作動室24、他方の部屋が遅角側作動室25とされている。進角側作動室24は、内部に導入されたオイルの圧力によって外周側回転子5を内周側回転子6に対して進角方向に相対回動させ、遅角側作動室25は、内部に導入されたオイルの圧力によって外周側回転子5を内周側回転子6に対して遅角方向に相対回動させる。この場合、「進角」とは、外周側回転子5を内周側回転子6に対して、図2中の矢印Rで示すジェネレータモータ1の回転方向に進めることを言い、「遅角」とは、外周側回転子5を内周側回転子6に対して、ジェネレータモータ1の回転方向Rと逆側に進めることを言うものとする。
また、各進角側作動室24と遅角側作動室25に対するオイルの給排は、出力軸4に形成された進角側給排通路26と遅角側給排通路27を通して行われるようになっている。
ここで、この実施形態のジェネレータモータ1の場合、外周側回転子5が内周側回転子6に対して最遅角位置にあるときに、外周側回転子5と内周側回転子6の永久磁石9A…,9B…が異極同士で対向して強め界磁の状態(図3(a)参照)になり、外周側回転子5が内周側回転子6に対して最進角位置にあるときに、外周側回転子5と内周側回転子6の永久磁石9A…,9B…が同極同士で対向して弱め界磁の状態(図3(b)参照)になるように設定されている。したがって、最遅角状態(強め界磁状態)にあった内周側回転子6と外周側回転子5が最進角状態(弱め界磁状態)に変更される場合には、内周側回転子6と外周側回転子5の永久磁石9B,9A間に両者の相対回動を阻止する磁気反力が相対トルクとして作用する。
また、ジェネレータモータ1は、進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排制御によって、強め界磁の状態と弱め界磁の状態を任意に変更し得るものであるが、こうして磁界の強さが変更されると、それに伴って誘起電圧定数が変化し、その結果、ジェネレータモータ1の特性が変更される。即ち、強め界磁によって誘起電圧定数が大きくなると、ジェネレータモータ1として運転可能な許容回転速度は低下するものの、出力可能な最大トルクは増大し、逆に、弱め界磁によって誘起電圧定数が小さくなると、ジェネレータモータ1の出力可能な最大トルクは減少するものの、運転可能な許容回転速度は上昇する。
そして、この実施形態の場合、油圧制御装置95によって回動操作機構11が操作されて、ジェネレータモータ1の誘起電圧定数が変更されるが、エンジン90のみを駆動源とする走行時(以下、「エンジン走行時」と呼ぶ。)には、油圧制御装置95によって回動操作機構11の進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の出入りが自由な状態にされ、それによって内周側回転子6と外周側回転子5の間の磁気反力を介した動力伝達が行われるようになっている。
以上の構成において、ジェネレータモータ1をエンジン90の駆動補助や発電に用いる場合には、油圧制御装置95による制御によってジェネレータモータ1の回動操作機構11が適宜操作され、内周側回転子6と外周側回転子5の相対位相が最適位置に固定されてジェネレータモータ1が使用に供される。
また、エンジン走行時には、ジェネレータモータ1の回動操作機構11の作動室24,25に対する作動液の出入りが自由にされ、その状態において、エンジン90の動力がジェネレータモータ1を介して出力軸4に伝達される。このとき、内周側回転子6と外周側回転子5の間には前述のように磁気反力が作用するため、エンジン90のトルク変動は動力伝達中にジェネレータモータ1の磁気反力によって吸収される。
以上のように、この動力伝達装置においては、ジェネレータモータ1の電動機特性(誘起電圧定数)を油圧によって任意のタイミングで自由に、かつ迅速に変更することができるうえ、エンジン走行時にエンジン90の変動トルクをジェネレータモータ1の回転子5,6間の磁気反力によって吸収することが可能であることから、装置全体の大型化を招くことなくエンジン90のトルク変動を充分に低減することができる。
なお、以上で説明した実施形態においては、エンジン動力の伝達時に、回動操作機構11の各作動室24,25に対する作動液の出入りが自由な状態にされるが、例えば、作動液が充填されたまま一方の作動室25(または26)への作動液の給排を遮断し、トルクの入力に応じた作動液の微小なリークによってエンジン90のトルク変動を吸収するようにしても良い。
つづいて、図4〜図12に示す第2の実施形態について説明する。なお、図1〜図3に示した第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する説明については一部省略するものとする。
図4は、この実施形態の動力伝達装置の全体構成を示すものであり、同図中、101は、エンジン90の駆動軸90aと駆動輪側の出力軸4の間に介装されたジェネレータモータである。出力軸4の先端部側にはクラッチC3(以下、「第3クラッチC3」と呼ぶ。)を介して出力ギヤ50が設けられ、この出力ギヤ50が、駆動輪Wに連係される動力伝達機構51のギヤ列に噛合されている。また、図4中、52は、車両駆動と電力回生に用いられる主モータであり、この主モータ52のモータ軸52aは出力ギヤ53を介して前記動力伝達機構51のギヤ列に噛合されている。この実施形態のハイブリッド車両は、主モータ52とエンジン90による各車両の駆動が可能にされるとともに、ジェネレータモータ101によるアシストを伴うエンジン駆動と、主モータ52による走行時におけるジェネレータモータ101での発電が可能とされている。
エンジン90の駆動軸90aには、フライホイール54と捩りダンパ55を介して連結軸が94結合されている。捩りダンパ55は、複数に分割された回転伝達部にコイルスプリング等の弾性部材56が介装された周知の構造のものが用いられている。
ジェネレータモータ101は、基本的な構造は第1の実施形態とほぼ同様であり、固定子2の内側に配置される回転子ユニット3が外周側回転子5と内周側回転子6とから構成され、回動操作機構11のベーンロータ14がドライブプレート16を介して外周側回転子5に結合されるとともに、回動操作機構11の環状ハウジング15が内周側回転子6に一体に結合されている。
このジェネレータモータ101では、エンジン90側の連結軸94がドライブプレート16を介してベーンロータ14と外周側回転子5に一体に結合され、出力軸4がベーンロータ14の内周部に滑り軸受57を介して回転自在に支持されている。また、内周側回転子6と環状ハウジング15のドライブブレート16と逆側の軸端には、ベーンロータ14の軸方向の端面に摺接して作動液の導入空間を隔成する円板状の側板58が取り付けられ、その側板58の内周部が前記滑り軸受57に回動自在に支持されている。したがって、出力軸4は、外周側回転子5と内周側回転子6に対し、滑り軸受57を介して相対回動可能とされている。そして、内周側回転子6と一体の前記側板58と出力軸4の間には第1の断切手段であるクラッチC1(以下、「第1クラッチC1」と呼ぶ。)が介装され、外周側回転子5と出力軸4の間には第2の断切手段であるクラッチC2(以下、「第2クラッチC2」と呼ぶ。)が介装されている。これらの第1,第2クラッチC1,C2は、電磁力や油圧による操作によって動力を滑らかに断切し得るようになっている。
ここで、上記の第1,第2,第3クラッチC1,C2,C3は、これらの断切操作の組み合わせによって図6に示すような複数の操作モードが得られるようになっている。以下、各操作モードについて簡単に説明する。
(a)SHEV位相変更モード
エンジン動力を利用してジェネレータモータ101で発電を行い、主モータ52のみで走行するシリーズ走行時(図8参照)に、ジェネレータモータ101の相対位相を変更するモード。
このモードでは、第3クラッチC3を遮断して出力軸4を駆動輪側の動力伝達機構51から切り離し、かつ、第1クラッチC1と第2クラッチC2を遮断して、環状ハウジング15をベーンロータ14および出力軸4に対して回転可能にする。この状態から進角側作動室24や遅角作動側作動室25に油圧が導入されると、環状ハウジング15がベーンロータ14に対して相対回動し、内周側回転子6と外周側回転子5の相対位相が油圧に応じて操作される。
(b)SHEV位相固定モード
前記シリーズ走行時に、ジェネレータモータ101の相対位相を固定するモード。
このモードでは、第3クラッチC3を遮断して出力軸4を駆動輪側の動力伝達機構51から切り離したまま、第1クラッチC1と第2クラッチC2を接続状態にする。この状態では、環状ハウジング15とベーンロータ14が出力軸4に対して固定され、内周側回転子6と外周側回転子5の相対位相が固定される。
(c)アシスト位相変更モード
エンジン動力とジェネレータモータ101の補助駆動力によるアシスト走行時(図9参照)に、ジェネレータモータ101の相対位相を変更するモード。
このモードでは、第1クラッチC2と第3クラッチC3を接続状態にしてエンジン90の駆動力を駆動輪側の動力伝達機構51に伝達しつつ、第1クラッチC1を遮断して、環状ハウジング15をベーンロータ14および出力軸4に対して回転可能にする。この状態から進角側作動室24や遅角作動側作動室25に油圧が導入されると、内周側回転子6と外周側回転子5の相対位相が油圧に応じて操作される。
(d)アシスト位相固定モード
前記アシスト走行時に、ジェネレータモータ101の相対位相を固定するモード。
このモードでは、第2クラッチC2と第3クラッチC3を接続状態にしてエンジン90の駆動力を駆動輪側の動力伝達機構51に伝達し、さらに第3クラッチC3を接続状態にすることにより、内周側回転子6と外周側回転子5の相対位相を固定する。
(e)エンジン走行モード
ジェネレータモータ101を駆動補助のために作動させずにエンジン90のみで走行するモード(図10参照)。
このモードでは、第1クラッチC1と第3クラッチC3を接続状態にして、環状ハウジング15および内周側回転子6を駆動輪側の動力伝達機構51に連結し、さらに第2クラッチC2を遮断状態にすることにより、外周側回転子5と内周側回転子6の設定角度範囲の相対回動を許容する。この状態では、外周側回転子5と内周側回転子6の間に永久磁石9A,9Bによる磁気反力が働き、エンジン90のトルク変動がこの磁気反力によって吸収される。なお、このエンジン走行モードのときには、進角側作動室24と遅角側作動室25の少なくとも一方に作動液を充填し、前述のように作動液によってエンジン90のトルク変動を減衰するようにしても良い。
(f)エンジン停止モード
エンジン90を完全停止しているときのモード。
このモードでは、第1,第2,第3クラッチC1,C2,C3をすべて遮断状態にする。
(g)エンジン始動モード
エンジン90を始動するときのモード(図11参照)。
このモードでは、第1,第2,第3クラッチC1,C2,C3をすべて遮断状態にする(エンジン停止モードと同様)。これにより、出力軸4にはジェネレータモータ101の駆動力が伝達されず、エンジン90側のみに駆動力が伝達されるようになる。
また、車両の運転時には、図示しないコントローラによって現在の車両の運転状況が判定され、その判定結果に応じて上記の各操作モードが選択されるようになっている。図7は、この各操作モードの選択処理の一例を示すフローチャートである。以下、この処理の一例を図7のフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS101においては、現在、エンジン90が運転中かどうかを判定し、運転中である場合には、ステップS102に進み、運転中でない場合には、ステップS103に進んでエンジン停止モード(エンジン始動モード)を選択して処理を終了する。
ステップS102においては、現在、ジェネレータモータ101が駆動/回生運転を行っているかどうかを判定し、駆動/回生運転を行っている場合には、ステップS104に進み、駆動/回生運転を行っていない場合には、ステップS105に進んでエンジン走行モードを選択して処理を終了する。
ステップS104においては、現在、車両がシリーズ運転を行っているかどうかを判定し、シリーズ運転を行っている場合には、ステップS106に進み、シリーズ運転を行っていない場合には、ステップS107に進む。
ステップS106においては、現在、ジェネレータモータ101の位相変更要求があるかどうかを判定し、変更要求がある場合には、ステップS108に進んで、SHEV位相変更モードを選択して処理を終了し、変更要求がない場合には、ステップS109に進んで、SHEV位相固定モードを選択して処理を終了する。
ステップS107においては、同様に、現在、ジェネレータモータ101の位相変更要求があるかどうかを判定し、変更要求がある場合には、ステップS110に進んで、アシスト位相変更モードを選択して処理を終了し、変更要求がない場合には、ステップS111に進んで、アシスト位相固定モードを選択して処理を終了する。
以上のように、この実施形態の動力伝達装置においては、車両の運転中にエンジン走行モードが選択されると、ジェネレータモータ101の磁気反力がエンジン90のトルク変動を吸収するように機能するようになるため、装置全体の大型化を招くことなくエンジン90のトルク変動を充分に低減することができる。
特に、この実施形態においては、エンジン90の駆動軸90aとジェネレータモータ101の間に、弾性部材56を備えた捩りダンパ55がさらに介装されているため、捩りダンパ55とジェネレータモータ101の吸振部が直列に作用し、トルク変動に対してより大きな制振効果が得られる。
なお、図12は、ジェネレータモータ101と捩りダンパ55を直列に配置したこの実施形態の動力伝達装置を採用した場合(同図中の「2段バネ」に対応)と、ジェネレータモータ101と捩りダンパ55の一方のみを用いた場合(同図中の「1段バネ」に対応)の振動特性を比較したものである。同図から明らかなように、殆どの振動周波数域において、この実施形態の動力伝達装置の方がより大きな振動抑制効果を得ることができる。
また、この実施形態の動力伝達装置の場合、出力軸4が内周側回転子6と外周側回転子5に回動可能に組み付けられ、出力軸4と内周側回転子6、外周側回転子5の各間に第1クラッチC1と第2クラッチC2が夫々介装されているため、出力軸4と出力ギヤ50の間の第3のクラッチC3も合わせ、これらのクラッチの断切の組み合わせによって複数の操作モードを容易に得ることができる。
特に、この動力伝達装置では、第1クラッチC1と第2クラッチC2をともに接続状態にすることで、ジェネレータモータ101の相対位相を完全にロックすることができるため、外乱による相対位相の変化を確実に防止することができ、さらに、相対位相を保持するための進角側作動室24や遅角側作動室25に高圧の作動液を供給し続ける必要が無いことから、位相保持のためのエネルギーロスを抑制することができるという利点もある。
また、この動力伝達装置においては、アシスト位相変更モード時には、第2クラッチC2を接続状態にして外周側回転子5と出力軸4を一体に結合したまま第1クラッチC1を解除状態することによって、内周側回転子6をフローティング状態にできるため、両回転子5,6の相対位相を比較的小さな油圧で容易に変更できるという利点もある。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の第1の実施形態を示すものであり、ジェネレータモータの縦断面図を主とする動力伝達装置の概略構成図。 同実施形態のジェネレータモータの回転子ユニットの一部部品を取り去った側面図。 内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石が同極配置された強め界磁状態を模式的に示す図(a)と、内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石が異磁極配置された弱め界磁状態を模式的に示す図(b)を併せて記載した図。 この発明の第2の実施形態を示す動力伝達装置の概略構成図。 同実施形態のジェネレータモータの回転子ユニットの一部部品を取り去った側面図。 同実施形態を示すものであり、動力伝達装置の各操作モードとクラッチ作動状況の対応図。 同実施形態を示すものであり、各操作モードの選択処理の流れを示すフローチャート。 同実施形態を示すものであり、シリーズ走行時の動力伝達状態を示す図1と同様の概略構成図。 同実施形態を示すものであり、アシスト走行時の動力伝達状態を示す図1と同様の概略構成図。 同実施形態を示すものであり、エンジン走行時の動力伝達状態を示す図1と同様の概略構成図。 同実施形態を示すものであり、エンジン停止時とエンジン始動時の動力伝達状態を示す図1と同様の概略構成図。 同実施形態を示すものであり、捩りダンパを設けた場合と設けない場合の振動レベルを示す特性図。
符号の説明
1,101…ジェネレータモータ
4…出力軸
5…外周側回転子
6…内周側回転子
9A,9B…永久磁石
11…回動操作機構(位相変更手段)
14…ベーンロータ
15…環状ハウジング(ハウジング)
16…ドライブプレート(側板)
18…ベーン
19…凹部
24…進角側作動室
25…遅角側作動室
55…捩りダンパ
56…弾性部材
90…エンジン(内燃機関)
90a…駆動軸
95…油圧制御装置
C1…第1クラッチ(第1の断切手段)
C2…第2クラッチ(第2の断切手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関の駆動軸と駆動輪側の出力軸の間に、発電または駆動補助を行うジェネレータモータが介装された内燃機関の動力伝達装置であって、
    前記ジェネレータモータは、
    円周方向に沿うように永久磁石が配設された内周側回転子と、
    この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石が配設された外周側回転子と、
    油圧によって前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて前記両回転子の相対位相に応じた誘起電圧定数を変更する位相変更手段と、を備え、
    前記位相変更手段は、
    前記内周側回転子の内側に一体に設けられ、内周に凹部を有するハウジングと、
    このハウジングの径方向内側に回動可能に配置され、ハウジングの凹部内に突出して同凹部内を進角側作動室と遅角側作動室とに隔成するベーンを有するとともに、前記内周側回転子の軸方向の一端を跨ぐ側板を介して前記外周側回転子に一体に結合されたベーンロータと、
    前記進角側作動室と遅角側作動室に対する作動液の給排を制御する油圧制御装置と、を備えて成り、
    前記内周側回転子と外周側回転子の一方が内燃機関の駆動軸に連結されるとともに、前記内周側回転子と外周側回転子の他方が駆動輪側の前記出力軸に連結され、
    前記ジェネレータモータに入力される内燃機関のトルク変動を、前記位相変更手段の内周側回転子と外周側回転子の永久磁石の磁気反力によって吸収することを特徴とする内燃機関の動力伝達装置。
  2. 内燃機関の駆動軸と駆動輪側の出力軸の間に、発電または駆動補助を行うジェネレータモータが介装された内燃機関の動力伝達装置であって、
    前記ジェネレータモータは、
    円周方向に沿うように永久磁石が配設された内周側回転子と、
    この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石が配設された外周側回転子と、
    油圧によって前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて前記両回転子の相対位相に応じた誘起電圧定数を変更する位相変更手段と、を備え、
    前記位相変更手段は、
    前記内周側回転子の内側に一体に設けられ、内周に凹部を有するハウジングと、
    このハウジングの径方向内側に回動可能に配置され、ハウジングの凹部内に突出して同凹部内を進角側作動室と遅角側作動室とに隔成するベーンを有するとともに、前記内周側回転子の軸方向の一端を跨ぐ側板を介して前記外周側回転子に一体に結合されたベーンロータと、
    前記進角側作動室と遅角側作動室に対する作動液の給排を制御する油圧制御装置と、を備えて成り、
    前記内周側回転子と外周側回転子の一方が内燃機関の駆動軸に連結されるとともに、前記内周側回転子と外周側回転子の他方が駆動輪側の前記出力軸に連結され、
    前記ジェネレータモータに入力される内燃機関のトルク変動を、前記進角側作動室と遅角側作動室の少なくとも一方の作動室内の作動液の緩衝作用によって吸収することを特徴とする内燃機関の動力伝達装置。
  3. 前記駆動輪側の出力軸が前記位相変更手段の内周側回転子と外周側回転子に対して相対回動可能にされ、
    前記出力軸と内周側回転子の間に第1の断接手段が設けられ、前記出力軸と外周側回転子の間に第2の断接手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の動力伝達装置。
  4. 前記内燃機関とジェネレータモータの間に、弾性部材を有する捩りダンパが介装されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の動力伝達装置。
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