JP2008280531A - 再乳化性樹脂粉末組成物、それを再乳化した水性エマルジョン、およびそれを用いた建築仕上げ塗り材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】再乳化性樹脂粉末(I)と、縮合リン酸塩(II)と、架橋剤(III)とを含有する再乳化性樹脂粉末組成物であり、かつ、上記再乳化性樹脂粉末(I)が、疎水性モノマーを30重量%以上含有するエチレン性不飽和モノマー成分を重合して得られる合成樹脂エマルジョン(A)の乾燥物である。
【選択図】なし
Description
本発明に係る上記再乳化性樹脂粉末(I)は、上記のように、合成樹脂エマルジョン(A)の乾燥物であり、この合成樹脂エマルジョン(A)は、エチレン性不飽和モノマー成分を乳化重合して得られるものである。まず、この合成樹脂エマルジョン(A)を構成する各材料成分(構成材料)について説明する。
(イ.エチレン性不飽和モノマー成分について)
本発明における合成樹脂エマルジョンを構成するエチレン性不飽和モノマー成分は、全体の30重量%以上が疎水性モノマーからなる。この疎水性モノマーについて、つぎに説明する。
本発明で対象となる疎水性モノマーとしては、エチレン性不飽和モノマー成分であって、実質的に水に不溶なモノマーである。通常、20℃の水に対する溶解度が0.3重量%以下であるモノマーが好ましく、より好ましくは0.2重量%以下であるモノマーである。この疎水性モノマーは、通常、アクリル系モノマー、スチレン系モノマー、ビニル系モノマーから選ばれる。
n−ブチルアクリレート :0.2重量%
n−ブチルメタクリレート :0.04重量%
i−ブチルメタクリレート :0.04重量%
t−ブチルメタクリレート :0.05重量%
2−エチルヘキシルアクリレート :0.01重量%
2−エチルヘキシルメタクリレート :0.01重量%以下
シクロヘキシルメタクリレート :0.01重量%以下
ラウリルメタクリレート :0.01重量%以下
ステアリルメタクリレート :0.01重量%以下
メタクリル酸トリフルオロエチル :0.04重量%
上記共重合性モノマーとしては特に限定されないが、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートなどのアルキル基の炭素数が3以下の(メタ)アクリル系のモノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニル系モノマー;エチレンなどのオレフィン系モノマー;塩化ビニルなどのハロゲン化オレフィン系モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、t−ブチルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などのアクリルアミド系モノマー、(メタ)アクリロニトリルなどのニトリル系モノマー;メチルビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマー、(メタ)アクリル酸、(無水)イタコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸およびこれらのエステル系モノマーなどをあげることができる。これらの中でも、アルキル基の炭素数が3以下の(メタ)アクリル系のモノマーが好ましい。
本発明における保護コロイド(分散安定化剤)は、特に限定されるものではないが、ポリビニルアルコール系樹脂(a)を使用することが好ましい。
活性水素を有する官能基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a1)の平均重合度は、20〜2500が好ましく、より好ましくは200〜800、さらに好ましくは200〜500である。平均重合度が小さすぎると保護コロイド性を有さない傾向があり、さらに、平均重合度が小さすぎるとポリビニルアルコール系樹脂を工業的に製造することは容易ではない傾向がある。また、平均重合度が大きすぎるとエマルジョンの粘度が高くなり過ぎたり、エマルジョンの重合安定性が低下したりする傾向がある。
る。
(式中、R1は、炭素数2〜15のアルキル基である)
追加仕込み量=Cx([X]/[M])・Rp …(3)
(ここで、Pは重合度、Cmはモノマーに対する連鎖移動定数、Csは溶媒に対する連鎖移動定数、Cxは連鎖移動剤の連鎖移動定数、[S]は溶媒濃度(mol/L)、[M]はモノマー濃度(mol/L)、Rpは重合速度(mol/L/sec)である。
この側鎖に1,2−ジオール結合を有するポリビニルアルコール系樹脂(a2)は、例えば、(ア)酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンとの共重合体をケン化する方法、(イ)酢酸ビニルとビニルエチレンカーボネートとの共重合体をケン化および脱炭酸する方法、(ウ)酢酸ビニルと2,2−ジアルキル−4−ビニル−1,3−ジオキソランとの共重合体をケン化および脱ケタール化する方法、(エ)酢酸ビニルとグリセリンモノアリルエーテルとの共重合体をケン化する方法、等により得られる。
(w1:抽出前の皮膜絶乾重量(g)、w2:抽出後の皮膜絶乾重量(g))
なお、抽出前の皮膜絶乾重量(w1)は、予め、抽出試験サンプルとは別のサンプルを105℃×1時間乾燥させ、その重量を算出したものであり、抽出後の皮膜絶乾重量(w2)は、抽出後のサンプルを105℃×1時間乾燥させた時の重量である。そして、これらw1とw2の重量の算出は、それぞれ別のサンプルを用いたものであるため、同一条件下での取り扱いとすべく、両サンプルの乾燥にともなう揮発分割合により補正して、両サンプルの皮膜絶乾重量を算出した。
このような他の成分としては、再乳化性樹脂粉末(I)としての性質を低下させることがない限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。他の成分としては、例えば、重合開始剤、重合調整剤、補助乳化剤、可塑剤、造膜助剤等があげられる。
重合開始剤としては、通常の乳化重合に使用できるものであれば特に制限なく使用でき、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物;有機過酸化物、アゾ系開始剤、過酸化水素、ブチルパーオキサイド等の過酸化物;およびこれらと酸性亜硫酸ナトリウムやL−アスコルビン酸等の還元剤とを組み合わせたレドックス重合開始剤等があげられ、これらは2種以上を併用してもよい。これらの中でも、塗膜の耐水性および硬度の初期発現性、早期乾燥性の物性に影響する架橋剤の効果に悪影響を与えず、乳化重合が容易な点で無機酸化物、特には過硫酸アンモニウムや過硫酸カリウムが好ましい。
重合調整剤としては、公知のものの中から適宜選択することができる。このような重合調整剤としては、例えば、連鎖移動剤、バッファーなどがあげられる。
補助乳化剤としては、乳化重合に用いることができるものとして当業者に公知のものであれば、いずれのものでも使用可能である。したがって、補助乳化剤は、例えば、アニオン性、カチオン性、およびノニオン性の界面活性剤、ポリビニルアルコール以外の保護コロイド能を有する水溶性高分子、および水溶性オリゴマー等の公知のものの中から適宜選択することができる。
また、可塑剤としては、塗料用・接着剤用に汎用的に使用されるアジペート系可塑剤、フタル酸系可塑剤、燐酸系可塑剤などが使用できる。また、造膜助剤も使用できる。
前述したように、本発明における合成樹脂エマルション(A)は、疎水性モノマーを30重量%以上含有するエチレン性不飽和モノマー成分を、乳化重合して得られる。この乳化重合の際、合成樹脂の分散安定化の点から、通常、保護コロイド剤、好ましくはポリビニルアルコール系樹脂(a)が用いられる。
乳化重合の方法としては、特に制限はなく、例えば、反応缶に、水、ポリビニルアルコール系樹脂(a)等の保護コロイド剤を仕込み、昇温してエチレン性不飽和モノマー成分と重合開始剤を滴下するモノマー滴下式乳化重合法;および、滴下するモノマーを予め保護コロイド剤と水とで分散・乳化させた後、滴下する乳化モノマー滴下式乳化重合法などがあげられるが、重合工程の管理やコントロール性等の面でモノマー滴下式乳化重合法が便利である。
まず反応缶に水、保護コロイド、必要に応じて補助乳化剤を仕込み、これを昇温(例えば65〜90℃)した後、エチレン性不飽和モノマー成分の一部と重合開始剤とをこの反応缶に添加して、初期重合を実施する。ついで、残りのエチレン性不飽和モノマー成分を、一括または滴下しながら反応缶に添加し、必要に応じてさらに重合開始剤を添加しながら重合を進行させる。重合反応が完了したと判断されたところで、反応缶を冷却し、目的とする合成樹脂エマルジョン(A)を取り出すことができる。
上記乳化重合より得られる合成樹脂エマルジョン(A)は、典型的には、均一な乳白色であって、その合成樹脂エマルジョン(A)中の合成樹脂の平均粒子径は0.2〜2.0μmであることが好ましく、0.3〜1.5μmであることがより好ましい。
本発明においては、上記合成樹脂エマルジョン(A)に、必要に応じて各種添加剤をさらに加えてもよい。このような添加剤としては、例えば、水溶性添加剤、有機顔料、無機顔料、顔料・フィラーなどの分散剤、増粘剤、pH調整剤、防腐剤、撥水剤、酸化防止剤などがあげられる。なお、これらが粉体・粉末の場合には、合成樹脂エマルジョン(A)を乾燥、好ましくは噴霧乾燥して得た再乳化性樹脂粉末(I)に添加してもよい。
水溶性添加剤としては、樹脂粉末の用途に応じて、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、澱粉誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、水溶性アルキド樹脂、水溶性フェノール樹脂、水溶性ウレア樹脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性グアナミン樹脂、水溶性ナフタレンスルホン酸樹脂、水溶性アミノ樹脂、水溶性ポリアミド樹脂、水溶性アクリル樹脂、水溶性ポリカルボン酸樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水溶性ポリウレタン樹脂、水溶性ポリオール樹脂、および、水溶性エポキシ樹脂などがあげられる。
再乳化性向上剤(B)としては、上記のような水溶性樹脂をあげることができ、水への再乳化性をより向上させることができる点から、ポリビニルアルコール系樹脂(b)が特に好ましい。
本発明においては、前記乳化重合により得られた合成樹脂エマルジョン(A)を乾燥、好ましくは噴霧乾燥することによって、再乳化性樹脂粉末(I)とすることができる。
本発明において、縮合リン酸塩(II)は、塗膜内部の乾燥を抑制し、また塗膜表面の、特に夏場の皮張り防止(乾燥遅延)やコテ等による模様付け性向上の目的で添加される。
架橋剤(III)としては、前記の再乳化性樹脂粉末(I)に安定に混和し、水に再乳化した際に速やかに架橋が進み、塗膜表層の乾燥を促進し、目的とする塗膜が得られることなどから、多価金属塩、3級カチオン性樹脂、4級カチオン性樹脂およびヒドラジド系化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の粉末・粉体・顆粒状などの架橋剤を含有することが好ましい。架橋剤が液状品の場合には、粉末化して使用することも可能である。
多価金属塩としては、例えば、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、ジルコニウムの水酸化物または酸化物、アルミニウム塩化物および硫酸化物、ジルコニウム硝酸化物などをあげることができる。中でも、カルシウムが好ましく、その中でも水酸化カルシウムが最も好ましい。水酸化カルシウムは、難溶性で水への溶解度が小さいため、再乳化性樹脂粉末組成物中に混在していても、その粉末組成物の再乳化性を阻害しないからである。しかも、この水酸化カルシウムを含有する再乳化性樹脂粉末組成物を再乳化した水性エマルジョン(再乳化液)が、乾燥して皮膜を形成するときに、ポリビニルアルコール系樹脂などの水酸基を持つ水溶性樹脂とコンプレックス(錯体)を形成し易く、不溶化することから耐水性を向上することができるからである。
3級または4級のカチオン性樹脂としては、例えば、ポリジアリルアミンおよびその変性品などをあげることができる。これらの中でも、ポリジアリルアミンの3級アミン、ポリジアリルアミンの4級アンモニウム塩およびそのアクリルアミド共重合タイプがより好ましい。これらの3級または4級カチオン性樹脂は、架橋剤としての機能のみならず、建築仕上げ塗り材や粉末塗料作製時において分散剤的機能も有し、減水的な効果も有する。したがって、建築仕上げ塗り材や粉末塗料の不揮発分の増加にもなり、乾燥性を向上することができる。
ヒドラジド系化合物としては、例えば、アジピン酸ジヒドラジド、ポリヒドラジド化合物、カルボヒドラジドなどをあげることができる。
このようにして得られた本発明の再乳化性樹脂粉末組成物は、得られる塗膜の耐水性および硬度の初期発現性、耐久接着性に優れ、かつ、皮張り状態を防止して塗工後のコテ等による塗面への模様付けを可能とする。特に建築仕上げ塗り材・粉末塗料用に好適に用いられ、より好ましくは外装用の建築仕上げ塗り材・粉末塗料用に用いられる。また、セメント・石膏などの水硬性材料用混和剤用(例えば、下地調整材用などのモルタル用、タイル接着剤用、パテなど)、木部あるいは木質、紙などの接着剤用などの各種用途に用いることができる。
なお、例中「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
撹拌機と還流冷却器とを備えた2Lサイズのステンレス製反応缶に、670部の水と、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製、ケン化度:約98モル%、平均重合度:約400、アセトアセチル化度:0.5モル%)46部を仕込み、反応缶を85℃に加熱して、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールを水に溶解させた。つぎに、この反応缶の温度を80℃に保ち、ここに、予め混合しておいた混合モノマー(ブチルアクリレート165部/スチレン263部/2−エチルヘキシルアクリレート230部=25/40/35)(疎水性モノマー=100%)の66部を添加して、重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5部を用いて、初期重合反応を1時間行った。ついで、残りの混合モノマーを反応缶に4時間に渡って滴下して、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1部をさらに加えながら滴下重合を進行させた。滴下終了後に同温度で1時間熟成させ、その後、平均重合度600、ケン化度88モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(「ゴーセノールGL05」、日本合成化学工業(株)製)の20%水溶液276部をここに添加して、充分に撹拌した。これにより、不揮発分46%の合成樹脂エマルジョン(A−1)(平均粒子径0.45μm)を得た。得られた合成樹脂エマルジョン(A−1)の前記式(4)で算出される値(W)は、78重量%であった。
混合モノマーの種類と重量組成比をブチルアクリレート/スチレン/ダイアセトンアクリルアマイド=60/37/3(疎水性モノマー=97%)に変更した以外は、合成例1と同様にして、合成樹脂エマルジョン(A−2)(平均粒子径0.43μm)を製造した。得られた合成樹脂エマルジョン(A−2)の前記式(4)で算出される値(W)は、82重量%であった。
重合時に使用したアセトアセチル基変性ポリビニルアルコールを、側鎖に1,2−ジオール結合を有するポリビニルアルコール(平均重合度300、ケン化度99.1モル%、側鎖の1,2−ジオール結合の含有量8モル%、日本合成化学工業(株)製)に変更し、かつ混合モノマーの種類と重量組成比をブチルアクリレート/スチレン=46/54(疎水性モノマー=100%)に変更した以外は、合成例1と同様にして、エマルジョン(A−3)(平均粒子径0.47μm)を製造した。得られた合成樹脂エマルジョン(A−3)の前記式(4)で算出される値(W)は、69重量%であった。
混合モノマーの種類と重量組成比をメチルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート=50/50(疎水性モノマー=50%)に変更した以外は、合成例1と同様にして、エマルジョン(A−4)(平均粒子径0.51μm)を製造した。得られた合成樹脂エマルジョン(A−4)の前記式(4)で算出される値(W)は、78重量%であった。
重合終了後に添加するポリビニルアルコール「ゴーセノールGL05」を、側鎖に1,2−ジオール結合を有するポリビニルアルコール(平均重合度300、ケン化度99.1モル%、側鎖の1,2−ジオール結合の含有量8モル%、日本合成化学工業(株)製)の20%水溶液276部に変更した以外は、合成例1と同様にして、合成樹脂エマルジョン(A−5)(平均粒子径0.45μm)を製造した。得られた合成樹脂エマルジョン(A−5)の前記式(4)で算出される値(W)は、75重量%であった。
混合モノマーの種類と重量組成比をメチルメタクリレート/2−メトキシエチルアクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート=45/30/25(疎水性モノマー=25%)に変更した以外は合成例1と同様にして、合成樹脂エマルジョン(A′)(平均粒子径0.45μm)を製造した。得られた合成樹脂エマルジョン(A′)の前記式(4)で算出される値(W)は、50重量%であった。
合成例1〜6で得られた合成樹脂エマルジョン(A−1)〜(A−5)及び(A′)の不揮発分を調整し、抗粘結剤として平均粒子径約0.02μmの珪酸微粉末の存在下(再乳化性樹脂粉末(I)に対して15重量%含有)において、ノズル式の噴霧乾燥機により熱源を熱風として、150℃の温風下にて噴霧乾燥させ、樹脂粉末(I−1)〜(I−5)及び(I′)を得た。
上記製造例1で得られた樹脂粉末(I−1)に、縮合リン酸塩(II)としてヘキサメタリン酸ソーダ(和光純薬工業(株)製の試薬)を、樹脂粉末(I−1)100部に対して2部と、下記の表2に示す架橋剤(III)8部と、下記の表1に示す増粘剤、フィラー類、消泡剤などを予め調合して、本発明の再乳化性樹脂粉末組成物を得た。これを水に分散させて、水性エマルジョンを調製し、粘度をコテ塗工に適した粘度(コテで約5mm厚みに塗工したスレート板を直ちに垂直に立て掛けて放置しても塗膜がダレないレベルの粘度)に調整し、建築仕上げ塗り材を得た。
実施例1と同様にして、製造例2〜6で得られた樹脂粉末(I−2)〜(I−5)を用いて建築仕上げ塗り材(実施例2〜5)を得た。
実施例1と同様にして、製造例6で得られた樹脂粉末(I′)を用いて建築仕上げ塗り材を得た。
実施例1において、ヘキサメタリン酸ソーダ(和光純薬工業(株)製)を配合しなかった以外は同様にして、建築仕上げ塗り材を得た。
(塗膜の耐水性および硬度の初期発現性)
実施例1〜5および比較例1で得られた建築仕上げ塗り材を、スレート板に3mmのアプリケーターで塗工し室温で乾燥した。4時間乾燥後、水に2時間浸漬して指で強く10往復回擦り、塗面の仕上がり状態を下記の基準で評価した。本試験にて塗膜の耐水性および硬度の初期発現性の代用試験とし、評価A−Bを実用上問題ないレベルとして合格とした。
B:塗膜表面は硬いが、指で擦った場合少し表面が取れ、かつエマルジョンの白い色が少し流れ出す。
C:塗膜表面はやや柔らかく、指で擦った場合表面が取れ、かつエマルジョンの白い色が流れ出す。
D:塗膜は水を吸ってブヨブヨ状態で、指で擦ると下地から全面が取れ、かつエマルジョンの白い色が流れ出す。
実施例1〜5および比較例1で得られた建築仕上げ塗り材を、スレート板に3mmのアプリケーターで塗工し室温で乾燥した。24時間乾燥後、水に6時間浸漬して食器洗浄用スポンジにて10往復回擦り、塗面の仕上がり状態を下記の基準で評価した。さらに、スパチュラで塗膜を削り、塗膜の剥がれ方、下地に対する塗膜の接着性などを下記の基準にて目視で評価した。本試験にて塗膜の耐久接着性の代用試験とし、評価A−Bを実用上問題ないレベルとして合格とした。
B:塗膜表面が硬く、塗膜はスポンジで擦ってもほとんど取れないが、スパチュラで塗膜を削り取るのにやや力が必要である。
C:塗膜表面が硬く、塗膜はスポンジで擦ってもほとんど取れないが、塗膜が脆いためスパチュラで削り取るのにさほどの力を必要としない。
D:塗膜表面が軟らかく、塗膜はスポンジで擦るとほとんど取れる。
実施例1〜5および比較例1で得られた建築仕上げ塗り材をスレート板にコテでウエット厚さ3mmになるように塗工し、室温乾燥1時間後および2時間後の塗面の皮張り状態およびコテによる模様付け性の可否を下記の基準で評価した。本試験にて塗工後の皮張り防止性の代用試験とし、評価A−Bを実用上問題ないレベルとして合格とした。
A:塗面に皮張りがなく、コテによる模様付けが塗工時と同様に容易である。
B:塗面にやや皮張りが認められるが、コテによる模様付けは容易である。
C:塗面に皮張りが認められるが、コテによる模様付けはできる。
D:塗面に皮張りが認められ、コテによる模様付けは難しい。
Claims (17)
- 再乳化性樹脂粉末(I)と、縮合リン酸塩(II)と、架橋剤(III)とを含有する再乳化性樹脂粉末組成物であり、かつ、上記再乳化性樹脂粉末(I)が、疎水性モノマーを30重量%以上含有するエチレン性不飽和モノマー成分を重合して得られる合成樹脂エマルジョン(A)の乾燥物であることを特徴とする再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記疎水性モノマーの、20℃の水に対する溶解度が、0.3重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記エチレン性不飽和モノマー成分が、アリル基含有エチレン性不飽和モノマー、グリシジル基含有エチレン性不飽和モノマー、加水分解性シリル基含有エチレン性不飽和モノマー、アセトアセチル基含有エチレン性不飽和モノマー、ビニル基含有エチレン性不飽和モノマーおよびカルボニル基含有エチレン性不飽和モノマーからなる群より選択される1種以上の官能性エチレン性不飽和モノマーであることを特徴とする請求項1または2記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記縮合リン酸塩(II)が、ヘキサメタリン酸ソーダであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記縮合リン酸塩(II)の含有量が、再乳化性樹脂粉末(I)100重量部に対して、0.1〜10重量部であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 架橋剤(III)が、多価金属塩、3級カチオン性樹脂、4級カチオン性樹脂およびヒドラジド系化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記架橋剤(III)の含有量が、再乳化性樹脂粉末(I)100重量部に対して、0.1〜30重量部であることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記合成樹脂エマルジョン(A)の合成樹脂が、ポリビニルアルコール系樹脂(a)により分散安定化されたものであることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記ポリビニルアルコール系樹脂(a)が、活性水素を含有するポリビニルアルコール系樹脂(a1)であることを特徴とする請求項8記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記活性水素を含有するポリビニルアルコール系樹脂(a1)が、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール系樹脂であることを特徴とする請求項9記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記ポリビニルアルコール系樹脂(a)が、側鎖に1,2−ジオール結合を有するポリビニルアルコール系樹脂(a2)であることを特徴とする請求項8記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記再乳化性樹脂粉末(I)が、上記合成樹脂エマルジョン(A)に、さらに再乳化性向上剤(B)を含有させたエマルジョンからなることを特徴とする請求項1〜11いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記再乳化性向上剤(B)が、ポリビニルアルコール系樹脂(b)であることを特徴とする請求項12記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 上記ポリビニルアルコール系樹脂(b)が、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール系樹脂(b1)、側鎖に1,2−ジオール結合を有するポリビニルアルコール系樹脂(b2)およびカルボニル基変性ポリビニルアルコール系樹脂(b3)からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項13記載の再乳化性樹脂粉末組成物。
- 請求項1〜14いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物を再乳化してなることを特徴とする水性エマルジョン。
- 請求項1〜14いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物または請求項15記載の水性エマルジョンを含有してなる建築仕上げ塗り材。
- 非水硬性材料からなる建築仕上げ塗り材または粉末塗料用配合物に、請求項1〜14いずれか記載の再乳化性樹脂粉末組成物または請求15記載の水性エマルジョンを含有してなることを特徴とする建築仕上げ塗り材。
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