JP2008280187A - ガラスセルの製造方法 - Google Patents

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幸治 石崎
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Abstract

【課題】内面の凹凸が少なく光学性能に優れかつ寸法精度に優れたガラスセルを得る。
【解決手段】有底のガラス管121内に芯金14を挿入し、このガラス管121を減圧しながら加熱軟化させて芯金14の外周形状に成形する工程と、この成形した後のガラス管122の内面の温度を、ガラス管122の外面よりも高温に加熱する工程と、を有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ガラス等の熱可塑性素材を加熱軟化させて有底管に成形するガラスセルの製造方法に関する。
血液等の各種試料や試薬の成分及び性質等を分析、測定するには、例えば、これら各種試料や試薬を断面矩形状のガラスセル(試験管)に入れて光を照射し、その透過率により試料等の状態を分析、測定することが行われている。
従来、このようなガラスセルを成形する場合、断面円形で有底のガラス管内に角柱状の金型を挿入し、このガラス管を真空下で加熱軟化させることにより、金型外周の形状に成形する製造方法が公知である(特許文献1参照)。
この従来例では、金型の材質は、ガラスよりも線膨張係数の大きい材料(例えば工具鋼等)を用い、成形後の冷却によって線膨張係数の差を利用して離型し、金型から引き抜いていた。これにより、例えば分光分析の際に、光が透過する予定の対向する滑らかなガラス管壁が得られるというものである。
特公平3−69852号公報
しかしながら、金型から引き抜いたままのガラスセルでは、特に内面には金型の表面精度が転写されたままなので、表面粗さは一般に良くないとされている。このため、従来は必要に応じてガラスセルの表面を研磨加工していた。しかし、ガラスセルの内面は通常の手段で研磨加工することが困難であった。このため、夫々の用途に適した研磨手段により、個別にガラスセルの仕上げ加工を行っていたのが実情である。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、内面の凹凸が少なく平坦で光学性能に優れかつ寸法精度に優れたガラスセルの製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
有底のガラス管内に芯金を挿入し、該ガラス管を加熱軟化させて前記芯金の外周形状に成形する工程と、
該成形した後の前記ガラス管の内面の温度を、前記ガラス管の外面よりも高温に加熱する工程と、を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のガラスセルの製造方法において、
前記加熱する工程の後に、前記ガラス管を冷却する工程を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法において、
前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部にガラスよりも赤外線を吸収し易い加熱ブロックを配置し、該加熱ブロックに向けて前記ガラス管の外部から赤外線を照射することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法において、
前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に導電体を配置し、前記ガラス管の外部から前記導電体を誘電加熱することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法において、
前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に加熱気体を供給することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法において、
前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に加熱された加熱部材を挿入することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のガラスセルの製造方法において、
前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に加熱された前記加熱部材を挿入した後、該加熱部材を再加熱することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載のガラスセルの製造方法において、
前記加熱する工程では、予熱雰囲気中で行うことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項2に記載のガラスセルの製造方法において、
前記冷却する工程では、相対的に前記ガラス管を加熱部材から遠ざけることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項2又は9に記載のガラスセルの製造方法において、
前記冷却する工程では、相対的に前記ガラス管を前記加熱部材から遠ざけた後、冷気を吹き付けることを特徴とする。
本発明によれば、内面の凹凸が少なく平坦で光学性能に優れ、かつ寸法精度に優れたガラスセルを得ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(成形装置の説明)
図1は、本実施の形態によるガラスセルの成形装置の断面図である。
この成形装置10は、基台13に鉛直方向に立設された柱状の芯金(成形用型)14と、この芯金14を外側から覆うガラス管121内を減圧する真空ポンプ18と、ガラス管121を加熱軟化させる加熱炉16と、を有している。このガラス管121は、熱可塑性の有底管からなる。
加熱炉16には、その底部に搬入搬出口15が形成されていて、この搬入搬出口15からガラス管121及び芯金14等をまとめて加熱炉16内に搬入して両者を加熱する。
本実施形態では、ガラス管121は市販のものが用いられ、芯金14よりもやや太めの円筒状の内径を有し、底部12aは略半球状をなす有底筒状に形成されている。
本実施形態では、このガラス管121は角筒状のガラス管122(中間完成品)に成形され、最終的にガラスセル123(完成品)として得られる。これは、完成品としてのガラスセル123が角筒状であれば、外壁面が内面の光学機能面と略平行な面となって、光を照射したとき、その透過率により試料を分析する分光分析等に適するためである。
また、ガラス管121の材質は光透過性の良好なホウケイ酸ガラスが用いられている。但し、この材質は、ガラスに限らず、例えば光透過性に富んだ石英、その他の部材を用いても良い。
芯金14は、ガラス管121(例えばホウケイ酸ガラス)の線膨張係数よりも大きい線膨張係数を有する材質からなっている。これは、ガラス管121を成形した後の冷却時に、芯金14が大きく収縮してガラス管121の内面との間に隙間を形成し、芯金14から引き抜き易くしてキズの発生を防止するためである。
本実施形態では、芯金14として炭素工具鋼(SK鋼)、又はタングステンカーバイド(WC)等の超硬合金が用いられている。
更に、この成形装置10は、基台13に立設された芯金14の基端側の周囲を覆うように、該基台13と一体的にハウジング24が設けられている。このハウジング24には、開口部26が形成されている。成形時には、この開口部26を介して、基台13に立設された芯金14にガラス管121が挿入される。この開口部26には、Oリング28が装着されている。
また、このハウジング24には、側方に向けて取付孔31が形成され、この取付孔31に配管30が挿通されている。そして、この配管30の他端側に真空ポンプ18が接続されている。
この真空ポンプ18により、ガラス管121内の空気を矢印方向に吸引することで、該ガラス管121の内部を略真空に減圧することができる。このとき、Oリング28は、開口部26にガラス管121が挿入された状態で、開口部26(大気圧)とその内側の調整室27とを気密に保持する役目をなす。
また、ガラス管121を芯金14にセットするには、基台13に立設された芯金14を外側から覆うように、その開口端が下向きになるようにガラス管121を挿入する。このとき、Oリング28により、開口部26にガラス管121が挿入された時点で、開口部26とその内側の調整室27とは気密に保持される。
この状態で、真空ポンプ18を駆動すると、調整室27及びガラス管121内の空気が吸引されて、これらが略真空状態にまで減圧される。所定の真空圧に減圧された時点で真空ポンプ18の駆動が停止される。
図2は、加熱炉16内でガラス管121を成形するときの断面図である。
すなわち、ガラス管121内が略真空状態に減圧された状態で、該ガラス管121(及び芯金14)は搬入搬出口15から加熱炉16内に搬入される。
このとき、ガラス管121は、その半分程度の長さまで加熱炉16の搬入搬出口15から搬入され、芯金14とともに所定の温度に加熱される。このときの加熱温度は、例えばガラス転移点以上の温度が採用される。この加熱により、軟化したガラス管121を芯金14の外周面(転写面)に密着させるようにする。このようにすることで、加熱軟化したガラス管121の内面を、芯金14の外周に隙間なく密着させることができる。
なお、ガラス管121を半分程度の長さまで加熱するのは、全ての長さまで加熱すると、芯金14からの引き抜きが困難となるためである。
また、本実施形態では、加熱前にガラス管121内を略真空状態にするとして説明したが、これに限らず、例えば加熱と略同時にガラス管121内を略真空状態に減圧しても良い。こうして、ガラス管121が加熱軟化されて、その内面が芯金14に隙間なく密着され、該芯金14の転写面がガラス管121に正確に転写される。更に、成形前は略半球状をなすガラス管121の底部は、軟化して芯金14の先端側の端面(上端面)に密着し、平坦な底部12aに成形される。
図3は、成形後にガラス管121を冷却し引き抜くときの状態を示す図である。
前述したように、芯金14は、ガラス管121の線膨張係数よりも大きい線膨張係数を有する材質を用いているので、冷却時には芯金14とガラス管121との間に隙間が生じ、この隙間を介して芯金14を引き抜く。なお、成形されたガラス管121は、開口側から半分程度の長さに切断されて角筒状のガラス管122が得られる(中間完成品)。
(第1の実施の形態)
図4は、角筒状に成形されたガラス管122を加熱部材34に挿入して加熱する状態を示している。
すなわち、断熱材からなる基板36に角柱状(本実施形態では四角柱状)の加熱部材34が略垂直に立設されていて、この加熱部材34を被うように開口側を下にしたガラス管122が配置されている。加熱部材34は、ガラス管122の材質が例えばホウ珪酸の場合、その軟化温度付近(800〜830℃)に加熱されている。これにより、ガラス管122の内面は軟化温度付近(800〜830℃)に加熱される。そして、このガラス管122を、軟化温度付近に所定時間(例えば5秒〜10秒間)加熱する。加熱タイミングは、加熱部材34を加熱した後に、該加熱部材34にガラス管122を挿入してもよいし、また、ガラス管122を加熱部材34に挿入した後に、該加熱部材34を加熱するようにしてもよい。
なお、図示しないが、加熱部材34の内部にはカートリッジヒータが内蔵されている。また、加熱部材34の内側には、基板36の下方から不図示の熱電対が挿入されていて、加熱部材34の温度を測定している。
この場合、ガラス管122の全体を加熱すると外形寸法が変形してしまう。このため、本実施形態では、ガラス管122の内面のみをガラス管122の外面よりも高温に加熱して、その内面を融かして滑らかな平坦にするものである。また、ガラス管122の外面は、必要なら容易に研磨加工を施すことができる。
ここで、成形されたガラス管122の内面を外面よりも高温に加熱する工程は、成形されたガラス管121を所定長にカットして(成形していない部分をカットして)から行っても良いし、所定長にカットしないで行っても良い。
なお、このガラス管122を軟化温度付近(800〜830℃)以上に加熱すると変形してしまい、寸法精度が悪くなる。また、軟化温度付近以下に加熱したのでは、内面が滑らかにならない。このため、本実施形態では、軟化温度付近に加熱した。
次に、図5に示すように、加熱したガラス管122を冷却してガラスセル123を得る。この冷却工程では、加熱部材34からガラス管122を上方に引き抜いて、相対的に加熱部材34からガラス管122を引き離し、常温に冷却する。このとき、加熱部材34からガラス管122を引き抜いてもよいし、ガラス管122から加熱部材34を引き抜いてもよい。さらに、必要なら加熱部材34からガラス管122を引き離した後、ガラス管122に冷気を吹き付けて冷却する。
本実施形態によれば、ガラス管122を内面から加熱することができる。よって、ガラス管122の外面は高温にすることなく、内面のみを軟化温度付近に加熱することができる。また、得られたガラスセル123は、内面の凹凸が少なく平坦で光学性能に優れたものとなる。更に、ガラスセル123は、内面が軟化温度付近(800〜830℃)に加熱されるので、内面のみが滑らかとなり、変形が少なく寸法精度に優れたものを得ることができる。
また、本実施形態では、ガラス管122を加熱した後に冷却するようにしたので、ガラス管122の外面が軟化温度付近になる前に冷却され、寸法精度を加熱前の状態に維持することができる。
(第2の実施の形態)
図6は、角筒状に成形されたガラス管122の外部に赤外線ヒータを配置した状態を示している。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、ガラス管122の内部にガラスよりも赤外線を吸収し易い角柱状の加熱ブロック38を配置し、この加熱ブロック38に向けてガラス管122の外部から赤外線を照射する。
そして、本実施形態では、加熱ブロック38として、例えば炭化珪素(SiC)を用いている。この炭化珪素(SiC)は、赤外線を吸収しやすいのに対し、ガラス自体は赤外線を吸収しにくい。
このため、ガラス管122の外部に配置した赤外線ヒータ40に通電すると、赤外線はガラスを透過し、加熱ブロック38を集中的に加熱する。これにより、加熱ブロック38は急速に効率良く加熱される。
本実施形態によれば、簡単な構造で、ガラス管122の内面を外面よりも急速に加熱することができる。これにより、寸法精度を加熱前の状態に維持しながら、サイクルタイムを短縮することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、角筒状に成形されたガラス管122の内部に導電体を配置し、ガラス管122の外部から導電体を誘電加熱する状態を示している。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、ガラス管122の内部に角柱状の導電体42を配置し、ガラス管122の外周にコイル43を巻回して、このコイル43を高周波加熱電源44に接続している。こうして、高周波加熱電源44からコイル43に通電して導電体42を誘電加熱する。導電体42としては、例えば導電性炭化珪素が用いられる。
また、高周波加熱電源44としては、誘導加熱装置(周波数20〜80KHz)が用いられる。なお、導電体42としては金属でもよく、また、例えば鉄に酸化防止膜を形成したものでもよい。鉄のみでは、表面が酸化されてしまい、耐久性に乏しいためである。
これにより、ガラス管122の内部の導電体42は急速に高周波加熱される。
本実施形態によれば、簡単な構造で、ガラス管122の内面を外面よりも急速に加熱することができる。これにより、寸法精度を加熱前の状態に維持しながら、サイクルタイムを短縮することができる。
(第4の実施の形態)
図8は、角筒状に成形されたガラス管122の内部に加熱気体を供給して、該ガラス管122の内面を加熱する状態を示している。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、ガラス管122の内部に、先端に多数の孔47が円周上に形成された気体供給パイプ46を挿入する。この気体供給パイプ46に、気体加熱装置48から加熱気体(窒素ガス)を供給する。これにより、ガラス管122の内部に孔47から高温の加熱気体を噴出させ、ガラス管122の内面をなめらかにする。
本実施形態によれば、加熱気体を用いることでガラス管122の内面を均等に加熱することができる。また、加熱気体として窒素(N2)ガスを用いれば、接触する部材の酸化を防止することができる。
(第5の実施の形態)
図9は、角筒状に成形されたガラス管122の内部に加熱された加熱部材を挿入した後、該加熱部材を再加熱してガラス管122の内面を加熱する製造装置を示している。なお、第2の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
製造装置50は、加熱装置52と搬送装置54、及び冷却装置55を有している。
加熱装置52は、基板36上に立設された角柱状の加熱ブロック38と、この加熱ブロック38を被うような透明な石英製の円筒体56と、この円筒体56の周囲に配置された赤外線ヒータ40と、この赤外線ヒータ40を加熱ブロック38の長手方向(矢印A方向(上下方向))に移動可能な移動機構58と、を備えている。加熱ブロック38には、基板36の下方から熱電対39が挿通されている。
また、搬送装置54は、中央に角孔60aが形成された透明な石英製の載置台60と、この載置台60を支持する2枚の側板62、63と、この2枚の側板62、63を連結する蓋部材64と、を有している。この蓋部材64は、不図示の駆動部により矢印B方向(上下方向)に昇降可能に支持されている。この搬送装置54は、蓋部材64を除く部分が円筒体56の内側に挿入したり、抜いたりすることができる。
なお、円筒体56や載置台60に透明な石英を用いたのは、石英は赤外線を透過するためである。
さらに、冷却装置55は送風機66を備えている。この送風機66は、加熱後に円筒体56から抜き出されたガラス管122に対し、冷風を吹き付けることで該ガラス管122を冷却する。このように、早急に冷却することで、ガラス管122の内面を溶かして滑らかにし、外面が高温になる前に冷却して寸法精度が悪化するのを防止することができる。
次に、この製造装置50によるガラスセル123の製造方法について説明する。
まず、加熱工程では、搬送装置54を加熱装置52から抜き出した状態で、搬送装置54の載置台60上に角筒状に成形されたガラス管122を載置する。このとき、ガラス管122の開口部を載置台60の角孔60aに合致させる。また、ガラス管122は、対向する任意の2面を、側板62、63のない方向に位置決めする。この対向する2面が、分光分析に用いられる面となるため、少なくともこの2面の内面を滑らかに仕上げるためである。その後、搬送装置54を下降させて、加熱装置52の円筒体56の内側に挿入する。このとき、ガラス管122が加熱ブロック38にかぶさると共に、搬送装置54の蓋部材64が円筒体56の上端面に当接して支持される。
次に、赤外線ヒータ40に通電して加熱ブロック38を加熱する。このとき、移動機構58により赤外線ヒータ40を矢印A方向(上下方向)に移動させて、加熱ブロック38を均等に加熱するようにする。また、加熱装置52の蓋部材64を除く部分は、周囲を円筒体56で覆われているので、効率的に加熱することができる。
このときの加熱ブロック38の温度は、熱電対39によって測定される。そして、ガラス管122の材質が例えばホウ珪酸の場合、その軟化温度付近(800〜830℃)に加熱されたら、数秒間保持してから、搬送装置54を不図示の駆動部により、矢印B方向(上下方向)に引き上げる。そして、所定位置で搬送装置54を停止させる。
次いで、この加熱されたガラス管122に対し、側板62、63のない開口している方向から送風機66により冷風を吹き付けて冷却する。こうして、ガラス管122の内面が滑らかに仕上げられたガラスセル123が得られる。
なお、本実施形態では、搬送装置54を円筒体56の内側に挿入してから、赤外線ヒータ40に通電する場合について説明したが、その順序はこれに限らない。例えば、予め赤外線ヒータ40を通電しておき、円筒体56の内部を予熱雰囲気としておいてから、搬送装置54を円筒体56の内側に挿入してもよい。また、加熱ブロック38を所定の温度に予備加熱しておいてから、搬送装置54を円筒体56の内側に挿入してもよい。
更に、加熱ブロック38にガラス管122を挿入した状態で、赤外線ヒータ40で加熱ブロック38をガラス管122の軟化温度以下に加熱し、更にその後、赤外線ヒータ40で加熱ブロック38を軟化温度付近に再加熱してもよい。このように、段階的に再加熱することでガラス管122の割れを防止することができる。
本実施形態によれば、加熱スピードを速くすることができ、ひいては、サイクルタイムを短縮することができる。また、加熱ブロック38の周囲を円筒体56で覆われているので、熱が放散しにくく予備加熱が有効となる。
本実施形態によるガラスセルの成形装置の正面図である。 加熱炉内でガラス管を成形するときの正面図である。 成形後にガラス管を冷却し引き抜くときの工程を示す図である。 ガラス管の内面を加熱する状態を示す図である。 内面を加熱したガラス管を引き抜いて冷却する工程を示す図である。 ランプヒータで加熱した加熱ブロックによりガラス管の内面を加熱する状態を示す図である。 高周波電源で加熱した導電体によりガラス管の内面を加熱する状態を示す図である。 加熱気体によりガラス管の内面を加熱する状態を示す図である。 赤外線ヒータで加熱した加熱ブロックによりガラス管の内面を加熱する状態を示す図である。
符号の説明
10 成形装置
121 ガラス管
122 ガラス管
123 ガラスセル
12a 底部
13 基台
14 芯金
15 搬入搬出口
16 加熱炉
18 真空ポンプ
24 ハウジング
26 開口部
27 調整室
28 Oリング
30 配管
31 取付孔
34 加熱部材
36 基板
38 加熱ブロック
39 熱電対
40 赤外線ヒータ
42 導電体
43 コイル
44 高周波加熱電源
46 気体供給パイプ
47 孔
48 気体加熱装置
50 製造装置
52 加熱装置
54 搬送装置
55 冷却装置
56 円筒体
58 移動機構
60 載置台
60a 角孔
62 側板
63 側板
64 蓋部材
66 送風機

Claims (10)

  1. 有底のガラス管内に芯金を挿入し、該ガラス管を加熱軟化させて前記芯金の外周形状に成形する工程と、
    該成形した後の前記ガラス管の内面の温度を、前記ガラス管の外面よりも高温に加熱する工程と、を有する
    ことを特徴とするガラスセルの製造方法。
  2. 前記加熱する工程の後に、前記ガラス管を冷却する工程を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のガラスセルの製造方法。
  3. 前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部にガラスよりも赤外線を吸収し易い加熱ブロックを配置し、該加熱ブロックに向けて前記ガラス管の外部から赤外線を照射する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法。
  4. 前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に導電体を配置し、前記ガラス管の外部から前記導電体を誘電加熱する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法。
  5. 前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に加熱気体を供給する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法。
  6. 前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に加熱された加熱部材を挿入する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスセルの製造方法。
  7. 前記加熱する工程では、前記ガラス管の内部に加熱された前記加熱部材を挿入した後、該加熱部材を再加熱する
    ことを特徴とする請求項6に記載のガラスセルの製造方法。
  8. 前記加熱する工程では、予熱雰囲気中で行う
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のガラスセルの製造方法。
  9. 前記冷却する工程では、相対的に前記ガラス管を加熱部材から遠ざける
    ことを特徴とする請求項2に記載のガラスセルの製造方法。
  10. 前記冷却する工程では、相対的に前記ガラス管を前記加熱部材から遠ざけた後、冷気を吹き付ける
    ことを特徴とする請求項2又は9に記載のガラスセルの製造方法。
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