JP2008280105A - 給紙カセット、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙カセット、及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】用紙サイズ検出機能を備えた画像形成装置の給紙カセットにおいて、装置の小型化に好適な構成を提供する。
【解決手段】コピーファクシミリ複合機が備える給紙カセット79は、用紙100(シート)を揃えるための可動式の幅ガイド40と、フィーラ47と、を備える。このフィーラ47は、前記幅ガイド40に接触可能な接触部38と、複合機の本体側のフォトセンサ46によって検知されることが可能な被検知部39と、を有する。前記幅ガイド40が水平方向に移動して、前記フィーラ47の前記接触部38が押動されると、前記被検知部39が、幅ガイド40の移動方向とは異なる略上下方向に変位するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置の給紙カセットに関する。詳細には、画像形成装置が備えるシート(用紙)サイズ検知のための構成と、それに対応する給紙カセットの構成に関するものである。
一般に、画像形成装置に用いられる記録媒体のサイズ変更は、給紙カセットが備えるサイズ変更ダイヤルを記録媒体のサイズに合わせて手動で変更する方法や、用紙サイズ毎に専用のカセットを用意する方法等が用いられてきた。しかしながら、前者はサイズが変わるごとに手動で変更する必要があり、後者は記録媒体の種類毎に専用カセットを用意する必要がある。
これらの点を解決できる構成として、自動サイズ検出装置が用いられることがある。例えば、特許文献1に開示されるサイズ検出装置は、用紙の幅方向の縁部位置を設定する用紙幅設定手段と、この用紙幅設定手段が設定する前記幅方向の縁部位置に対応する第1の電気信号を出力する用紙幅検出手段と、前記用紙の長さ方向の縁部位置を設定する用紙長設定手段と、この用紙長設定手段が設定する前記長さ方向の縁部位置に対応する第2の電気信号を出力する用紙長検出手段と、前記第1の電気信号及び前記第2の電気信号に基づいて、前記用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段とを有する構成となっている。
特許文献1は以上の構成により、用紙毎に専用のカセットを準備する必要がなく、構造が簡単で的確に用紙サイズを検出する用紙サイズ検出装置を提供できるとする。
特開平6−72562号公報
特許文献1は、用紙の長さと幅とを検知してそれを組み合わせることで用紙のサイズを検知する構成になっている。しかしながら、幅方向の検知部材が直線的に装置本体方向に大きく飛び出している構成のため、装置本体側に検知部材用のスペースを広く確保しなければならなかった。従って、画像形成装置の小型化がしにくい構成になっており、この点において改善の余地があった。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、画像形成装置に対して着脱可能な給紙カセットの以下の構成が提供される。即ち、シートを揃えるための可動式のガイドと、フィーラと、を備える。このフィーラは、前記ガイドに接触可能な接触部と、画像形成装置本体側のフォトセンサによって検知されることが可能な被検知部と、を有する。前記ガイドに前記フィーラの前記接触部が押動されると、前記被検知部がガイド移動方向とは異なる方向に変位する。
この構成により、ガイドがフォトセンサに近づいたり離れたりする方向に移動する場合でも、被検知部が給紙カセットから大きく突出しない構成とすることができ、被検知部の移動用のスペースを小型化することができる。これにより、画像形成装置のコンパクト化に好適な構成とすることができる。
前記画像形成装置の給紙カセットにおいては、前記フィーラが回動自在に取り付けられていることが好ましい。
この構成により、ガイドの移動方向と異なる方向に被検知部を変位させる簡素な構成を実現できるので、給紙カセットの製造コストを低減できる。
前記画像形成装置の給紙カセットにおいては、前記ガイドは、前記フィーラの前記接触部をほぼ水平方向に押動するように構成されていることが好ましい。
この構成により、ガイドの移動方向と接触部を押動する方向とを一致させることができるので、スムーズなフィーラの押動を実現できるとともに、構成を簡素化できる。
前記画像形成装置の給紙カセットにおいては、前記ガイドは、前記フィーラの前記接触部を下方へ押動するように構成されていることが好ましい。
この構成により、フィーラをガイドの下側に配置することができるので、ガイドの可動範囲を広く確保しつつ、フィーラとガイドとをコンパクトなスペースに配置できる。従って、給紙カセットをより小型化できる。
前記画像形成装置の給紙カセットにおいては、前記フィーラが平行移動自在に取り付けられていることが好ましい。
この構成により、フィーラの被検知部の軌跡を直線状にできるので、被検知部の移動用のスペースを一層小型化できる。
前記画像形成装置の給紙カセットにおいては、前記ガイドは、シートを幅方向に揃えるためのガイドとして構成されていることが好ましい。
この構成により、シートの幅方向のサイズを検知可能なコンパクトな構成を提供できる。
前記画像形成装置の給紙カセットにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、給紙カセットの着脱方向と前記ガイドの移動方向が平行である。前記フィーラの接触部は、カセット装着方向先頭側の前記ガイドに接触可能に取り付けられている。前記フィーラの被検知部は、給紙カセットから、カセット装着方向先頭側に向けて突出している。
この構成により、給紙カセットをシートの幅方向に装着させる構成の画像形成装置において、フィーラ用のスペースを小型化することができる。従って、画像形成装置本体の特にカセット着脱方向での小型化を容易に実現できる。
前記給紙カセットにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記シートの長さ方向を揃えるエンドガイドに連動部材が連結され、この連動部材の一部が給紙カセットからカセット装着方向先頭側に突出している。前記連動部材を、画像形成装置本体側のフォトセンサによって検知可能に構成されている。
この構成により、幅ガイド及びエンドガイドの位置を両方とも検知可能な画像形成装置を提供できる。また、シートの幅方向及び長さ方向のサイズ検知を行うためのフォトセンサを、カセットの装着方向先頭側にまとめて配置することができるので、一層のコンパクト化が可能になるとともに、フォトセンサの電気的接続のための構成も簡素化される。
本発明の第2の観点によれば、前記給紙カセットと、前記フィーラの前記被検知部を検知可能なフォトセンサと、このフォトセンサが接続される制御部と、を備え、前記制御部は、前記フォトセンサによってシートのサイズを検知可能に構成されている画像形成装置が提供される。
これにより、シートのサイズ検知機能を有する画像形成装置を容易に小型化することができる。
前記画像形成装置においては、前記フォトセンサは、前記被検知部の移動軌跡に複数配置されていることが好ましい。
この構成により、シートの複数種類のサイズを検出できるとともに、フィーラの数を減らして構成を簡素化できる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るコピーファクシミリ複合機75の外観斜視図、図2は複合機75内の用紙100の搬送経路を示す正面断面図である。
図1の外観斜視図に示すように、画像形成装置としてのコピーファクシミリ複合機75は、フラットベッドスキャナ及びオートドキュメントフィードスキャナとして機能する画像読取部76と、コピー部数やファクシミリ送信先等を指示するための操作パネル77と、記録媒体としての用紙100(シート)に画像を形成する画像形成部等を内蔵した本体78と、前記用紙100を順次供給する給紙カセット79と、を備えている。
前記本体78は、通信回線を介して画像データを伝送するための図略の送受信部等を備える。前記画像読取部76は自動原稿搬送装置を備え、この自動原稿搬送装置84は、原稿トレイ85と、この原稿トレイの下方に設けられた原稿排出トレイ86と、を備える。また、前記画像読取部76にはスキャナユニットを内蔵している。
本体78の下部の断面が図2に示される。この図2に示すように、本体78の下部には、用紙100を重ねてセット可能な給紙カセット79が備えられる。給紙カセット79の上方には、画像形成部11、定着装置51、及び排紙トレイ80が備えられている。
この給紙カセット79は、本体78に対し着脱可能に構成されている。即ち、給紙カセット79を本体78の正面側から図1のA方向(図2の紙面奥側)に差し込むことで、給紙カセット79を本体78に装着することができる。また、給紙カセット79を図1のB方向(図2の紙面手前側)に本体78から引き出すことで、給紙カセット79に用紙100を新しく補給したり、サイズの異なる用紙100に変更したりすることができる。なお、給紙カセット79についての詳細は後述する。
図2に示すように、本体78の内部には、給紙カセット79から排紙トレイ80へ用紙100を搬送するための搬送路24が形成されている。この搬送路24は、給紙カセット79の一端側から上方に向かって延びた後、水平方向に湾曲して画像形成部11に至り、更に水平方向へ延びて定着装置51を通過した後、排紙トレイ80上に至るように構成されている。
給紙カセット79の上方には分離ローラ21が備えられている。この分離ローラ21によって、最上層の用紙100がピックアップされるとともに用紙100が1枚ずつ分離され、前記搬送路24に向けて送り出される。図2に示すように、搬送路24において前記分離ローラ21のすぐ下流側には、搬送ローラ22,23が配置されている。この搬送ローラ22,23は、それに対向配置されるローラとの間に用紙100をニップしつつ駆動されることで、用紙100を下流側の画像形成部11へ搬送する。
画像形成部11は、図2に示すように、感光ドラム12の周囲に、帯電器13と、LEDヘッド14と、現像器15と、転写ローラ16と、を配置した構成になっている。
感光ドラム12は、表面に有機感光体による光導電膜が形成されるとともに、図示しない電動モータによって回転駆動されるように構成されている。帯電器13はブラシ帯電方式に構成され、この帯電器13によって感光ドラム12の表面が均一に、例えば負に帯電されるようになっている。
露光器としてのLEDヘッド14は、前記帯電器13より下流側(感光ドラム12の回転方向の下流側をいう。以下、現像器15、及び転写ローラ16の説明において同じ。)に配置されており、発光ダイオード(LED)をシート幅方向に多数並べて備えた構成となっている。そしてLEDヘッド14は、電話回線を介して受信したファクシミリ原稿の画像データや、画像読取部76で読み取った画像データに対応して選択的に発光する。この結果、感光ドラム12の表面が選択的に露光され、露光部分の電荷エネルギーが消失することで静電潜像が形成される。
現像器15は前記LEDヘッド14の下流側に配置されている。この現像器15は、非磁性一成分トナーを収容するトナー容器26を備えるとともに、トナーの撹拌のためにトナー容器26の内部で回転駆動される撹拌ブレード27を備えている。更に、現像器15は、トナー容器26の内部に配置される供給ローラ28と、この供給ローラ28に接触して配置される現像ローラ29と、この現像ローラ29の外周面に接触するように配置される規制ブレード30と、を備えている。
この構成で、供給ローラ28と現像ローラ29とは、互いに周面を逆方向に擦るように回転駆動される。また、規制ブレード30の先端は、回転駆動される現像ローラ29の周面を擦ることになる。この結果、トナー容器26内のトナーは摩擦帯電され、現像ローラ29の表面に電位差によって付着する。現像ローラ29の表面のトナーは、規制ブレード30によって付着厚さが均一になるよう調整されるとともに、当該現像ローラ29の回転によって感光ドラム12側へ送られる。その後、感光ドラム12と現像ローラ29との近接部分において、感光ドラム12の前記LEDヘッド14による露光部に相当する部分においてのみ、現像ローラ29の表面のトナーが選択的に感光ドラム12の表面へ移動する。この結果、感光ドラム12の表面上にトナー像が形成される。
転写ローラ16は、前記現像器15の下流側に配置されるとともに、感光ドラム12から搬送路24を挟んで反対側に配置されている。また、この転写ローラ16には電源からの所定の電圧が印加されている。従って、感光ドラム12の表面に形成されたトナー像は、感光ドラム12の回転によって転写ローラ16側へ近づくように移動し、その電界吸引力によって用紙100に転写される。トナー像が転写された用紙100は、感光ドラム12の回転によって、搬送路24の下流側の定着装置51へ送られる。
定着装置51は、回転駆動されるヒートローラ52と、このヒートローラ52に対向して配置されるプレスローラ53と、を備えている。このプレスローラ53は付勢バネによってヒートローラ52に対して押し付けられている。
この構成で、用紙100がヒートローラ52とプレスローラ53との間を通過すると、高温のヒートローラ52の熱及びプレスローラ53による圧力によって、トナー像のトナーが融解して用紙100に定着する。なお、定着装置51には、用紙100がヒートローラ52に貼り付いたまま周囲に巻き付くことを防止するための分離爪54が設けられている。
図2に示すように、定着装置51より下流側には排紙ローラ25が設けられる。この構成で、定着装置51から送られてきた用紙100は、排紙ローラ25とそれに対向配置される従動ローラとの間でニップされて、前記排紙トレイ80上に排出される。
次に給紙カセット79について詳細に説明する。図2に示すように給紙カセット79は上方開放状に構成され、その底部には、回動可能な給紙リフト板42と、この給紙リフト板42を支えるためのリフトアーム43と、が取り付けられている。リフトアーム43は図略のリフトモータに連結されており、リフトモータが駆動することで給紙リフト板42を押上げ可能に構成されている。これによって、図2に示すように用紙100の最上層を分離ローラ21に接触させ、用紙100をピックアップさせることができる。
図3は給紙カセット79の平面図である。なお、図3において、図1で説明したカセット装着方向Aとカセット引出方向Bが同様に図示されている。
給紙カセット79の内部には、用紙100の端部に当接することで位置を揃えるための可動式のガイドが備えられる。このガイドは、図2や図3に示すように、用紙100を幅方向(主走査方向)に揃えるための一対の幅ガイド40と、用紙100を長さ方向(副走査方向)に揃えるためのエンドガイド41とにより構成される。本実施形態において、用紙100は、その長さ方向(副走査方向)Cがカセット装着方向A及びカセット引出方向Bと垂直になるようにセットされる。
幅ガイド40とエンドガイド41は、給紙カセット79の底板上に設置されるとともに、それぞれスライド溝に沿って移動可能に構成されている。従って、セットされる用紙100のサイズが種々異なる場合においても、幅ガイド40とエンドガイド41を動かすことで対応できるようになっている。
幅ガイド40,40は用紙100の幅方向両端側に対で配置され、ラックアンドピニオン機構によって互いに連結されている。具体的には、それぞれの幅ガイド40にはラック44が固定され、このラック44は他側の幅ガイド40に向かって延出されている。そして、2つのラック44にピニオン45(歯車)が同時に噛合しており、このピニオン45は、向かい合うラック44に挟まれるように配置されている。この構成により、一方の幅ガイド40を動かすと、それに伴って、もう一方の幅ガイド40が同じ距離だけ反対方向に移動する。従って、用紙100のサイズが異なっても、その幅方向中心が常に所定の位置となるように給紙カセット79にセットすることができる。
図3に鎖線で示すように、複合機75の本体78側には、用紙100のサイズを検知するためのフォトセンサ46が設けられる。このフォトセンサ46は、前記カセット装着方向Aの先頭側であって、幅ガイド40近傍に配置される。
このフォトセンサ46に対応して、給紙カセット79にはフィーラ47が備えられる。このフィーラ47は、一対の幅ガイド40,40のうち、カセット装着方向Aの先頭側に位置する幅ガイド40の近傍に配置されている。給紙カセット79の断面図である図4を参照して具体的な構成を説明すると、当該幅ガイド40と、給紙カセット79の垂直壁との間の位置に、フィーラ支持体48が立設されている。そして、このフィーラ支持体48に、前記フィーラ47が回動自在に取り付けられている。
このフィーラ47は、「く」の字型の形状をしており、接触部38と被検知部39とを備えている。そして、フィーラ47の中途の屈曲部が、前記フィーラ支持体48の上端部に、回動軸37を介して回動自在に取り付けられている。
前記接触部38は、幅ガイド40の壁面に接触可能に構成されている。一方、被検知部39は、給紙カセット79の垂直壁部に形成された貫通状の凹部(スリット)を挿通して、カセット装着方向Aとほぼ同じ向きに突出している。また、このフィーラ47には図略の付勢バネが取り付けられており、フィーラ47の接触部38を幅ガイド40側に押し付ける方向(図4の反時計回り方向)の付勢力を作用させている。
なお、フィーラ47の適宜位置にウェイトを設けて、フィーラ47の自重によって接触部38が常に幅ガイド40に接触するように構成することもできる。この場合は、上記付勢バネを省略することができる。また、幅ガイド40の可動ストロークの全範囲でなく一部の範囲にあるときにだけ、接触部38が接触する構成とすることもできる。
以上の構成で、用紙100の幅の検知方法について説明する。用紙サイズを変更する場合、複合機75の使用者は給紙カセット79をカセット引出方向Bに引き抜き、当該給紙カセット79の内部を露出させる。そして、残っている用紙100を取り出した後、新しい用紙サイズに対応するように幅ガイド40及びエンドガイド41を移動させる。
用紙幅を拡げる方向に幅ガイド40を移動させた場合、一側の幅ガイド40がフィーラ47の接触部38を押動するので、フィーラ47は前記付勢バネに抗して図4の時計回り方向に回動する。従って、被検知部39は、略上下方向の円弧の軌道を描いて上方向に変位する。一方、用紙幅を狭める方向に幅ガイド40を移動させた場合、フィーラ47は付勢バネの戻し力によって図4の反時計回りに回動するので、被検知部39は下方に変位する。
ここで、用紙100の幅を検知するための本体78側のフォトセンサ46は、フィーラ47の回動する軌道に従い複数配置されている。それぞれのフォトセンサ46は、幅ガイド40がA4、B5等の所定の用紙サイズ規格に応じた位置にあるときのフィーラ47の被検知部39を検知できるように、その配置位置が定められている。
使用者は、幅ガイド40及びエンドガイド41を移動させた後、新しいサイズの用紙100をセットする。そして、給紙カセット79をカセット装着方向Aに差し込み、本体78に装着する。すると、フィーラ47の被検知部39がフォトセンサ46によって検知可能な状態になり、フィーラ47を検知したフォトセンサ46は検知信号を制御部50に送信する。信号を受信した制御部50は、いずれのフォトセンサ46が検知信号を送信したかによって、給紙カセット79にセットされた用紙100のサイズを判断する。
以上に示すように、本実施形態のコピーファクシミリ複合機75の給紙カセット79は、本体78に対して着脱可能に構成されている。そして、この給紙カセット79は、用紙100(シート)を揃えるための可動式のガイド(幅ガイド40)と、フィーラ47と、を備える。このフィーラ47は、前記幅ガイド40に接触可能な接触部38と、本体78側のフォトセンサ46によって検知されることが可能な被検知部39と、を有する。前記幅ガイド40に前記フィーラ47の前記接触部38が押動されると、前記被検知部39がガイド移動方向(用紙幅方向)とは異なる略上下方向に変位するように構成されている。
この構成により、フィーラ47の被検知部39の変位方向を、幅ガイド40の移動方向と異なる上下方向とすることができる。従って、図4に示すように幅ガイド40がフォトセンサ46に近づいたり離れたりする方向に移動する場合でも、被検知部39が給紙カセット79から大きく突出しない構成とすることができ、被検知部39の移動用のスペースを小型化することができる。これにより、コンパクトな構成の複合機75を提供することができる。
また本実施形態では、前記フィーラ47が回動自在に取り付けられている。
この構成により、幅ガイド40の移動方向と異なる方向に被検知部39を変位させる簡素な構成を実現できるので、製造コストを低減できる。
また本実施形態では、前記幅ガイド40が、前記フィーラ47の前記接触部38をほぼ水平方向に押動するように構成されている。
この構成により、幅ガイド40の移動方向と接触部38を押動する方向とを一致させることができるので、スムーズなフィーラ47の押動を実現できるとともに、構成を簡素化できる。
また本実施形態では、前記給紙カセット79の前記フィーラ47に接触するガイドが、用紙100を幅方向に揃えるための幅ガイド40として構成されている。
この構成により、複合機75を、特に用紙100の幅方向において良好に小型化することができる。
また本実施形態では、図3に示すように、前記給紙カセット79の着脱方向(カセット装着方向A、カセット引出方向B)と幅ガイド40の移動方向が平行になっている。また、前記フィーラ47の接触部38は、給紙カセット79装着方向先頭側の幅ガイド40に接触可能に取り付けられており、前記フィーラ47の被検知部39は、給紙カセット79から、カセット装着方向Aの先頭側に向けて突出している。
この構成により、本実施形態のように給紙カセット79を用紙100の幅方向に装着させる構成の複合機75において、フィーラ47用のスペースを特にその幅方向において小型化することができる。従って、複合機75の特にカセット着脱方向での小型化を容易に実現できる。
また、本実施形態の複合機75は、前記給紙カセット79を備えるとともに、前記フィーラ47の前記被検知部39を検知可能なフォトセンサ46と、このフォトセンサ46が接続される制御部50と、を備える。そして、前記制御部50は、前記フォトセンサ46によって用紙100のサイズを検知するように構成されている。
これによって、用紙100のサイズを自動検知するコンパクトな複合機75を提供できる。
また本実施形態の複合機75において、フォトセンサ46は、図4に示すように前記被検知部39の移動軌跡に複数配置されている。
この構成により、用紙100の複数のサイズを的確に自動検出することができる。また、フィーラ47や被検知部39が少ない数で済むので、複合機75の小型化及び低コスト化が容易になる。
次に、第2実施形態の構成を図5、図6を用いて説明する。この実施形態では、幅ガイド40が、フィーラ47の接触部38を下方へ押動するような構成になっている。なお、第2実施形態以後の説明において、前記の第1実施形態の構成と同一又は類似する部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に、第2実施形態の給紙カセット79の平面図を示す。この図5に示すように、第2実施形態では、カセット装着方向Aの先頭側の幅ガイド40近傍に、被検知部39から接触部38までの長さの異なる複数(本実施形態では、3つ)のフィーラ47が並べて配置されている。このフィーラ47の並べられる方向は、幅ガイド40の移動方向に垂直であり、幅ガイド40と段階的に接触するように、その接触部の位置を異ならせて配置されている。
図6は給紙カセット79の拡大断面図である。この図6に示すように、それぞれのフィーラ47は、その被検知部39が、給紙カセット79からカセット装着方向Aの先頭側に向けて突出するように配置されている。そして本体78側には、それぞれのフィーラ47に対応してフォトセンサ46が1つ配置される。複数のフォトセンサ46のそれぞれは、対応するフィーラ47の被検知部39を検知できるように構成されている。
図6に示すように、それぞれのフィーラ47は、給紙カセット79の底板の内部に、回動軸37を介して回動自在に取り付けられている。フィーラ47は、その自重によって被検知部39を下降させた姿勢となっているが、A4、B5等の所定の用紙サイズ規格に対応する位置に幅ガイド40が移動すると、何れかのフィーラ47の接触部38が、幅ガイド40の底部に接触して押し下げられる。その結果、フィーラ47がシーソーのように回動し、被検知部39が略上下方向の円弧軌跡を描いて上方に変位する。給紙カセット79の装着時に、上方に変位している被検知部39をフォトセンサ46が検知することで、用紙100の幅方向のサイズが検知される。
以上に示すように、第2実施形態の給紙カセット79は、前記幅ガイド40が、フィーラ47の前記接触部38を下方へ押動するように構成されている。
これにより、フィーラ47を幅ガイド40の可動ストロークの下側に配置することができるので、幅ガイド40の可動範囲を広く確保しつつ、フィーラ47と幅ガイド40とをコンパクトなスペースに配置できる。従って、給紙カセット79をより小型化できる。
次に、第3実施形態の構成を図7に基づいて説明する。図7は第3実施形態の給紙カセット79の平面図である。
この図7に示すように、第3実施形態では、フィーラ47は給紙カセット79の底面に平行移動自在に取り付けられている。このフィーラ47は、用紙100の長さ方向(副走査方向)に沿う向き、言い換えれば幅ガイド40の移動方向と垂直な向きにスライド可能になっている。フィーラ47の被検知部39は、給紙カセット79から、カセット装着方向A先頭側に向けて突出している。
フィーラ47の接触部38は、平面視で傾斜面となるように構成されている。このため、用紙幅を拡げる方向に幅ガイド40を移動すると、接触部38が押動されて、フィーラ47は用紙長さ方向の一側にスライド移動する。一方、用紙幅を狭める方向に幅ガイド40を移動すると、フィーラ47に取り付けられている図略の付勢バネによって、フィーラ47は用紙長さ方向の他側にスライド移動する。従って、フィーラ47の被検知部39は、幅ガイド40の移動方向と異なる方向(用紙100の長さ方向C)に沿って、直線軌跡を描いて変位することになる。このフィーラ47の被検知部39の可動範囲において、複数のフォトセンサ46が複合機75本体側に配置され、これによって用紙100の幅方向のサイズが検知される。
以上に示すように、第3実施形態の給紙カセット79においては、フィーラ47が平行移動自在に取り付けられている。
これにより、フィーラ47の被検知部39の軌跡を直線状にできるので、被検知部39の移動用のスペースを一層小型化できる。
次に、エンドガイド41の位置を自動検知するための構成例を図8を参照して説明する。図8は給紙カセット79の平面図である。
この構成例では、給紙カセット79の底面に連動部材49が回動自在に設けられ、この連動部材49の一端が、前記用紙100の長さ方向を揃えるエンドガイド41に長孔を介して連結されている。この連動部材49の他端(被検知部)は、給紙カセット79からカセット装着方向Aの先頭側に突出しており、この突出部分を、本体78側のフォトセンサ46によって検知可能に構成している。
この構成で、エンドガイド41が移動すると連動部材49が回動し、被検知部は、用紙100の長さ方向(副走査方向)にほぼ沿う円弧軌跡を描いて移動する。被検知部の位置をフォトセンサ46が検知することで、制御部50が用紙100の長さ方向のサイズを自動検知することができる。図8に示した用紙サイズの自動検知構成は、上述の第1〜第3実施形態の何れかと組み合わせることができる。
以上に示すように、図8の構成では、用紙100の長さ方向を揃えるエンドガイド41に連動部材49が連結され、この連動部材49の一部(被検知部)が給紙カセット79からカセット装着方向Aの先頭側に突出している。そして、この連動部材49を、本体78側のフォトセンサ46によって検知可能に構成している。
この構成と第1〜第3実施形態の何れかとを組み合わせることにより、用紙100の幅方向のサイズ及び長さ方向のサイズを検知するためのフォトセンサ46を、給紙カセット79の一側(カセット装着方向Aの先頭側)にまとめることができる。従って、フォトセンサ46の配置スペースを小型化できるとともに、フォトセンサ46と制御部50とを電気的に接続する配線を簡素化できる。
なお、図8の構成に代えて、例えば、給紙カセット79の底面に連動部材としての円形プレートを回動自在に取り付け、この円形プレートをエンドガイド41に連結し、円形プレートに備えたレバー(連動部材の一部)をフォトセンサ46で検知する構成とすることもできる。この変形例も、上述の第1〜第3実施形態の何れかと組み合わせることができる。
以上に本発明の好適な実施形態及びその変形例を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
フィーラ47の接触部38は、幅ガイド40に直接接触する場合に限らず、例えば幅ガイド40に固定した他の部材に接触する等、間接的に接触する構成に変更することができる。
上記の実施形態では、給紙カセット79は、カセット装着方向Aの先頭側に一側の幅ガイド40が配置されているが、カセット装着方向Aの先頭側にエンドガイド41が配置される場合にも本発明の構成を適用することができる。この場合、エンドガイド41の移動によってフィーラ47の接触部38を押動し、被検知部39を変位させて用紙の長さ方向のサイズ検知をする構成とすればよい。
また上記実施形態のフォトセンサ46とフィーラ47の配置場所や配置数は上記に限らず、装置の構成や製造等の事情に応じて適宜変更することができる。例えば、フォトセンサ46を、A4、B5の用紙サイズ規格等に対応しない位置に配置したりすることができる。
前記幅ガイド40は、その両方を可動式とすることに代えて、一側を固定し、一方のみを可動式とする構成とすることもできる。この場合は、その可動側の幅ガイド40近傍にフィーラ47等を設置すれば良い。
前記コピーファクシミリ複合機75に代えて、例えばプリンタ、コピー機、ファクシミリ装置等にも、本発明の構成を適用することができる。
本発明の一実施形態に係るコピーファクシミリ複合機の外観斜視図。 複合機の本体内部の様子を示す正面断面図。 第1実施形態の給紙カセットの平面図。 第1実施形態の給紙カセットのフィーラの構成を示す拡大断面図。 第2実施形態の給紙カセットの平面図。 第2実施形態の給紙カセットのフィーラの構成を示す拡大断面図。 第3実施形態の給紙カセットの平面図。 用紙の長さ方向のサイズを検知する構成例を示す平面図。
符号の説明
37 回動軸
38 接触部
39 被検知部
40 幅ガイド(ガイド)
41 エンドガイド(ガイド)
46 フォトセンサ
47 フィーラ
48 フィーラ支持体
50 制御部
75 複合機(画像形成装置)
79 給紙カセット
100 用紙(シート)
A カセット装着方向

Claims (10)

  1. 画像形成装置に対して着脱可能な給紙カセットにおいて、
    シートを揃えるための可動式のガイドと、
    前記ガイドに接触可能な接触部と、画像形成装置本体側のフォトセンサによって検知されることが可能な被検知部と、を有するフィーラと、
    を備え、
    前記ガイドに前記フィーラの前記接触部が押動されると、前記被検知部がガイド移動方向とは異なる方向に変位するように構成されていることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置の給紙カセットであって、
    前記フィーラが回動自在に取り付けられていることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置の給紙カセットであって、
    前記ガイドは、前記フィーラの前記接触部をほぼ水平方向に押動するように構成されていることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  4. 請求項1又は2に記載の画像形成装置の給紙カセットであって、
    前記ガイドは、前記フィーラの前記接触部を下方へ押動するように構成されていることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  5. 請求項1に記載の画像形成装置の給紙カセットであって、
    前記フィーラが平行移動自在に取り付けられていることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の画像形成装置の給紙カセットであって、
    前記ガイドは、シートを幅方向に揃えるためのガイドとして構成されていることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の画像形成装置の給紙カセットであって、
    給紙カセットの着脱方向と前記ガイドの移動方向が平行であり、
    前記フィーラの接触部は、カセット装着方向先頭側の前記ガイドに接触可能に取り付けられており、
    前記フィーラの被検知部は、給紙カセットから、カセット装着方向先頭側に向けて突出していることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載の給紙カセットであって、
    前記シートの長さ方向を揃えるエンドガイドに連動部材が連結され、この連動部材の一部が給紙カセットからカセット装着方向先頭側に突出しており、
    前記連動部材を、画像形成装置本体側のフォトセンサによって検知可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置の給紙カセット。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の給紙カセットと、
    前記フィーラの前記被検知部を検知可能なフォトセンサと、
    このフォトセンサが接続される制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記フォトセンサによってシートのサイズを検知するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置であって、
    前記フォトセンサは、前記被検知部の移動軌跡に複数配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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