JP2008278003A - 音声信号処理装置 - Google Patents

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泉 松本
Sunao Morikawa
直 森川
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Abstract

【課題】マイクをボーカル用とスピーチ用に好適に利用することのできる音声信号処理装置を提供する。
【解決手段】音声信号処理装置1は、オーディオ信号とマイク信号とを混合して出力する装置であり、マイク信号における音量および音質の少なくとも一方を調整するマイク信号調整部13と、オーディオ信号の有無を検出するオーディオ信号検出部11とを備える。マイク信号調整部13は、マイク23をボーカルに利用するのに適したボーカル調整特性が設定されたボーカル調整部61と、マイク23をスピーチに利用するのに適したスピーチ調整特性が設定されたスピーチ調整部63とを備え、オーディオ信号の有無に応じてボーカル調整部61またはスピーチ調整部63に切り替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーディオ信号とマイク信号とを混合して出力する音声信号処理装置に関する。
従来、宴会場などの各種の施設において、ミキサーと呼ばれる音声信号処理装置が使用されている。ミキサーは、音源機器とマイクに接続される。音源機器は演奏機器等であり、オーディオ信号(演奏の音声信号)をミキサーに入力する。また、マイクからはマイク信号(マイクで生成される音声信号)がミキサーに入力される。そして、ミキサーは、オーディオ信号とマイク信号を混合して、アンプ等へ出力する。
また、従来、この種の音声信号処理装置において、オーディオ信号の有無を検出し、オーディオ信号が無いときにミキサーアンプへのマイク信号の入力を遮断する技術が提案されている。この従来技術によれば、演奏が終わったときにマイク電源をオフにする手作業を省くことができる(特許文献1参照)。
特開平8−33089号公報
しかしながら、従来の音声信号処理装置においては、演奏が終わったときにマイク電源をオフにする手間が省けるものの、演奏の後に同じマイクを使ってスピーチを行う場合に対応できないという問題があった。
演奏後のスピーチに対応するためには、オーディオ信号の有無に拘わらずマイク信号をミキサーアンプに入力し続けることも考えられる。しかし、演奏中にボーカル用に使っていたマイクをそのままスピーチ用に使うと、音量が不足したりハウリングが発生して、スピーチがよく聞こえないことがある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、マイクをボーカル用とスピーチ用に好適に利用することのできる音声信号処理装置を提供することにある。
本発明の音声信号処理装置は、オーディオ信号とマイク信号とを混合して出力する装置であって、前記マイク信号における音量および音質の少なくとも一方を調整するマイク信号調整部と、前記オーディオ信号の有無を検出するオーディオ信号検出部とを備え、前記マイク信号調整部は、マイクをボーカルに利用するのに適したボーカル調整特性が設定されたボーカル調整部と、前記マイクをスピーチに利用するのに適したスピーチ調整特性が設定されたスピーチ調整部と、前記オーディオ信号の有無に応じて前記ボーカル調整部または前記スピーチ調整部に切り替える調整特性切替部とを有している。
この構成により、オーディオ信号の有無が検出され、オーディオ信号の有無に応じて、マイク信号調整部の調整特性が、ボーカル調整特性とスピーチ調整特性の間で切り替えられる。これにより、演奏中はボーカル調整特性に従ってマイク信号を調整でき、演奏が終わると自動的にスピーチ調整特性に従ってマイク信号を調整でき、マイクをボーカル用とスピーチ用に好適に利用することができる。
また、本発明の音声信号処理装置においては、前記マイク信号調整部では前記マイク信号の音量が調整され、前記ボーカル調整特性と前記スピーチ調整特性とでは音量調整量が異なっており、前記スピーチ調整特性の音量調整量は、ボーカルとスピーチとの声量差を補う差分量を前記ボーカル調整特性の音量調整量に対して追加した値である。この構成により、ボーカル利用時よりもスピーチ利用時の音量を増大させて、スピーチでの音量不足を回避できる。したがって、ボーカル後に同じマイクを使用しても、スピーチがよく聞こえるようにすることができる。
また、本発明の音声信号処理装置においては、前記マイク信号調整部では前記マイク信号の音質が調整され、前記ボーカル調整特性と前記スピーチ調整特性とでは音質を調整する周波数特性が異なっており、前記スピーチ調整特性では、前記ボーカル調整特性の周波数特性に対して、スピーチ利用では不要になる周波数成分が抑制されている。この構成では、ボーカル利用時と比べてスピーチ利用時に必要な周波数帯域が狭いことに着目している。この点を踏まえ、スピーチ利用時に不要な周波数成分を抑制することにより、ハウリングを低減することができる。
また、本発明の音声信号処理装置は、エコー信号を生成するエコー処理部を有し、前記エコー処理部は、前記エコー信号を生成するエコー信号生成部と、前記エコー信号生成部の入力側に設けられ、前記オーディオ信号の有無に応じて、前記エコー信号生成部へ前記マイク信号を入力するか否かを切り替えるエコー入力切替部とを有する。
この構成により、エコーのオンオフも自動的に切り替えられる。従来はエコー出力がミュートされているのに対して、本発明ではエコーの入力側がミュートされている。これにより、切替時点で既に入力されたマイク信号のエコー処理は最後まで継続される。したがって、エコーが突然に不自然に切れるのを防ぎ、エコーの切れ際を自然にすることができる。
また、本発明の音声信号処理装置は、前記オーディオ信号の音量を調整するオーディオ音量調整部を備え、前記オーディオ信号検出部は、前記オーディオ音量調整部から出力される信号における音量の有無によって、前記オーディオ信号の有無を検出する。
この構成により、オーディオ音量調整部から出力される信号における音量の有無によって、オーディオ信号の有無が検出される。これにより、演奏が終わってオーディオ入力が終了したときだけでなく、オーディオ音量調整部で音量が絞られたときも、マイクをスピーチ用に好適に利用することができる。例えば、演奏の途中で急にスピーチが必要になったときにも、オーディオ音量調整部で音量を絞ることにより、マイクを自動的にスピーチ用に好適に利用することができる。
また、本発明の音声信号処理装置は、前記調整特性切替部における前記ボーカル調整特性および前記スピーチ調整特性の切替を手動で操作する手動操作部を備えている。この構成により、演奏無しでマイクをボーカル用に利用したいとき、例えばアカペラの場合に、マイクをボーカル用に好適に利用できる。
本発明の別の態様は、オーディオ信号とマイク信号とを混合して出力する音声信号処理方法であって、前記オーディオ信号の有無を検出し、前記オーディオ信号の有無の検出結果に応じて、前記マイク信号における音量および音質の少なくとも一方を調整するマイク信号調整処理を行い、前記マイク信号調整処理では、マイクをボーカルに利用するのに適したボーカル調整特性と、前記マイクをスピーチに利用するのに適したスピーチ調整特性とが設定されており、前記オーディオ信号の有無に応じて前記ボーカル調整特性または前記スピーチ調整特性に切り替える。この方法によっても上述の本発明の利点が得られる。
本発明は、オーディオ信号の有無に応じて、マイク信号調整部の調整特性をボーカル調整特性とスピーチ調整特性の間で切り替える構成を設けることにより、マイクをボーカル用とスピーチ用に好適に利用できるという効果を有する音声信号処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の音声信号処理装置について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係る音声信号処理装置を図1に示す。音声信号処理装置1は、概略的にはオーディオ信号とマイク信号を混合して出力する装置であり、例えば、宴会場などの施設に備えられるミキサー装置である。オーディオ信号は演奏の音声信号であり、マイク信号はマイクから入力される音声信号である。
図1において、音声信号処理装置1は、オーディオ信号を入力するL側およびR側のオーディオ入力端子3、3と、マイク信号を入力するマイク入力端子5と、入力されたオーディオ信号およびマイク信号を混合するミキシング部7と、ミキシング部7で混合された音声信号を出力するL側、R側の出力端子9、9とを備えている。さらに、音声信号処理装置1は、オーディオ信号の有無を検出するオーディオ信号検出部11と、マイク信号における音量および音質を調整するマイク信号調整部13と、マイク信号からエコー信号を生成するエコー処理部15と、マイク信号調整部13の特性切替を手動で行うための手動操作部17とを有している。上記構成において、オーディオ信号検出部11、マイク信号調整部13、エコー処理部15といった構成はミキシング部7とともにDSP(デジタルシグナルプロセッサ)によって構成されてよい。
オーディオ入力端子3、3には、演奏機器21が接続され、演奏機器21からオーディオ信号が入力される。演奏機器21以外の音源機器が接続されてよく、例えば、CDプレーヤー等の音声再生装置が接続されてよい。マイク入力端子5にはマイク23が接続され、マイク23からマイク信号が入力される。マイク23がワイヤレスタイプであり、ワイヤレス送受信機を介してマイク信号が入力されてもよい。また、出力端子9、9には、図示されないが、アンプを介してスピーカが接続される。出力端子9、9にアンプ内蔵スピーカが接続されてもよいことはもちろんである。
また、オーディオ入力端子3、3とミキシング部7の間には、オーディオ信号増幅器31およびオーディオ音量調整部33が配置されている。オーディオ音量調整部33からは、オーディオ信号が、ミキシング部7およびオーディオ信号検出部11に供給される。
オーディオ信号検出部11は、MIX部41、検出器43およびスイッチ45を有している。MIX部41は加算器であり、L側、R側のオーディオ信号を加算する。検出器43は、加算後のオーディオ信号を検出する。検出器43では、オーディオ信号の音量レベルが所定の閾値以上の時にオーディオ信号が検出されてよい。スイッチ45は、後述するように手動/自動切替えに用いられる。オーディオ信号の有無の検出結果は、検出器43からスイッチ45を介してマイク信号調整部13およびエコー処理部15に供給される。
マイク入力端子5とミキシング部7の間には、マイク信号増幅器51、マイク音量調整部53およびマイク信号調整部13が配置され、マイク信号調整部13からミキシング部7とエコー処理部15へと、調整後のマイク信号が供給される。マイク信号調整部13とミキシング部7の間には、図中に点線で示すように、さらに、ハウリング抑制部55(デジタルハウリングサプレッサ)が設けられてもよい。
マイク信号調整部13は、マイク信号の音量および音質を調整する構成であり、ボーカル調整部61、スピーチ調整部63、第1切替部65および第2切替部67を有する。
ボーカル調整部61にはボーカル調整特性が設定されている。ボーカル調整特性は、マイク23をボーカルに利用するのに適した特性である。より詳細には、ボーカル調整部61は、ボーカル用イコライザ71とボーカル音量調整部73とを有する。このうち、イコライザの周波数特性制御機能により、音質が調整される。そして、ボーカル用イコライザ71の周波数特性およびボーカル音量調整部73の音量が、マイク23のボーカル利用に適して設定されている。
同様に、スピーチ調整部63にはスピーチ調整特性が設定されている。スピーチ調整特性は、マイク23をスピーチに利用するのに適した特性である。スピーチ調整部63は、スピーチ用イコライザ75とスピーチ音量調整部77とを有し、スピーチ用イコライザ75の周波数特性およびスピーチ音量調整部77の音量が、マイク23のスピーチ利用に適して設定されている。
上記のボーカル調整特性およびスピーチ調整特性は、プリセット機能を用いて予め設定されている。これら調整特性は、製造時に設定されてもよく、また、ユーザ操作によって設定されてもよい。
ここで、図2を参照し、ボーカル調整特性およびスピーチ調整特性の好適な例について説明する。図2において、横軸は周波数であり、縦軸は音量であり、ボーカル調整特性およびスピーチ調整特性が、周波数と音量の関係によって示されている。
まず、音量設定について説明すると、図示のように、高音側および低音側の帯域を除く主な帯域において、スピーチ調整特性のラインの方がボーカル調整特性より上にある。このように、音量に関しては、ボーカルの音量調整量よりもスピーチの音量調整量の方を大きくすることが好適である。
音量設定についてさらに説明すると、一般にスピーチとボーカルでは声量差(声の音量の差)があり、マイク入力音量としてはボーカルの声(歌唱者の声)よりスピーチの声(話者の声)が小さい傾向が見られる。そのため、ボーカル時とスピーチ時とで音量調整量が同じであると、スピーチの音量(スピーカ出力)が小さくなり、スピーチがよく聞きとれなくなる可能性がある。このことを考慮し、スピーチ調整特性の音量調整量が、ボーカルとスピーチとの声量差を補う差分量をボーカル調整特性の音量調整量に対して追加した値に設定され、その結果、図示のようにスピーチ音量調整設定がボーカル音量調整設定より大きくなっている。
なお、実際のシステムでは、ボーカルとスピーチでの音量が現場で調整され、その結果として上記の声量差を補う差分量だけボーカル音量調整量とスピーチ音量調整量が異なって設定されてよい。また、標準的なボーカルとスピーチとの声量差が統計値などから求められ、声量差から差分量が計算等により求められてもよい。
次に、音質の設定について説明する。音質は、周波数に応じた音量の変化である周波数特性により表される。図2に示すように、ボーカル調整特性では、周波数特定が全体域でほぼフラットである。これに対して、スピーチ調整特性では、ボーカル調整特性よりも帯域が狭くなっており、高音側および低音側の帯域の周波数成分が抑制されている。これら抑制帯域は、ボーカル時には表現を豊かにするために必要であるが、スピーチ時には不要であり、そこで、スピーチに不要な帯域が抑制されている。このように不要な帯域の成分を抑制することで、ハウリングの発生確率を下げられ、スピーチ時のハウリングを低減できる。
以上にボーカル調整特性とスピーチ調整特性について説明した。これら特性は既に説明したように、図1のマイク信号調整部13のボーカル調整部61およびスピーチ調整部63によって実現される。ボーカル調整部61におけるボーカル用イコライザ71の周波数特性とボーカル音量調整部73の音量調整量が一緒になって図2のボーカル調整特性を実現するように設定され、同様に、スピーチ調整部63におけるスピーチ用イコライザ75の周波数特性とスピーチ音量調整部77の音量調整量が一緒になって図2のスピーチ調整特性を実現するように設定されている。
また、図1において、第1切替部65および第2切替部67は、マイク信号調整部13の入力側および出力側に設けられており、これらは調整特性切替部として機能し、オーディオ信号の有無に応じてボーカル調整特性とスピーチ調整特性との切替えを行う。図では、第1切替部65および第2切替部67の各々が、概念的にリレーおよびスイッチで示されているが、実際の構成では第1切替部65および第2切替部67はDSPにより実現されてよい(後述するエコー切替部も同様)。
第1切替部65および第2切替部67のリレー部には、オーディオ信号検出部11から、オーディオ信号有無の検出結果が入力される。オーディオ信号が有りの時、第1切替部65および第2切替部67は、ボーカル調整部61にマイク信号を処理させる。また、オーディオ信号が無しの時、第1切替部65および第2切替部67は、スピーチ調整部63にマイク信号を処理させる。
次に、エコー処理部15について説明する。エコー処理部15は、エコー信号生成部81、エコー音量調整部83およびエコー入力切替部85を有している。エコー信号生成部81は、マイク信号を遅延させることによってエコー信号を生成する。エコー音量調整部83は、エコー信号の音量を調整する。そして、調整後のエコー信号がミキシング部7に供給され、オーディオ信号およびマイク信号と混合される。
エコー入力切替部85は、エコー機能のオンオフを切り替える構成である。エコー入力切替部85は、エコー信号生成部81の入力側に設けられており、オーディオ信号の有無に応じて、エコー信号生成部81へマイク信号を入力するか否かを切り替える。エコー入力切替部85は、第1切替部65および第2切替部67と同様、概念的にはリレーおよびスイッチで構成されている。そして、リレー部に、オーディオ信号検出部11から、オーディオ信号有無の検出結果が入力される。オーディオ信号が有りの時、エコー入力切替部85は、エコー信号生成部81にマイク信号を入力する。オーディオ信号が無しの時、エコー入力切替部85は、エコー信号生成部81へマイク信号を入力しないように切替動作する。
次に、手動操作部17について説明する。手動操作部17は、マイク信号調整部13での特性切替およびエコー処理部15でのエコーのオンオフを手動で切り替えるための構成である。手動操作部17が操作されると、スイッチ45が手動側に切り替えられる。そして、手動操作部17を操作することにより、操作信号がマイク信号調整部13の第1切替部65、第2切替部67へと供給され、オーディオ信号の有無に拘わらず調整特性を切り替えることができる。また、操作信号がエコー処理部15のエコー入力切替部85へも入力され、オーディオ信号の有無に拘わらずエコーのオンオフを切り替えることができる。
以上に、本実施の形態に係る音声信号処理装置1の構成について説明した。次に、音声信号処理装置1の動作について説明する。まず、オーディオ信号有りの場合の動作について説明する。ここでは、スイッチ45は自動側に設定されているものとする。
演奏機器21からオーディオ信号が入力されており、かつ、オーディオ音量調整部33で音量が絞られていない場合、オーディオ信号がオーディオ信号検出部11に入力されて、MIX部41を介して検出器43に供給され、検出器43でオーディオ信号が検出される。そして、“オーディオ信号有り”がマイク信号調整部13およびエコー処理部15に伝えられる。
マイク信号調整部13では、オーディオ有りの情報が、第1切替部65および第2切替部67に供給され、第1切替部65および第2切替部67が、ボーカル調整部61にマイク信号を処理させる。これにより、ボーカル調整特性でマイク信号が処理される。すなわち、ボーカル用イコライザ71にてボーカルに適した周波数特性でマイク信号が処理され、さらに、ボーカル音量調整部73にてボーカルに適した音量設定でマイク信号が処理される。調整後のマイク信号は、ミキシング部7とエコー処理部15に供給される。
エコー処理部15では、オーディオ信号有りの情報が、エコー入力切替部85に入力され、エコー入力切替部85が、マイク信号をエコー信号生成部81へ入力させる。エコー信号生成部81で遅延処理によってエコー信号が生成され、エコー信号の音量がエコー音量調整部83で調整され、調整後のエコー信号がミキシング部7へ供給される。
ミキシング部7は、オーディオ信号、マイク信号およびエコー信号を混合して、混合された音声信号が出力端子9、9からスピーカへ向けて出力される。このように、オーディオ信号が検出されたときは、ボーカルに適したボーカル調整特性に従ってマイク信号が処理され、エコーもかけられる。
次に、オーディオ信号無しの場合の動作について説明する。ここでも、スイッチ45は自動側に設定されているものとする。
演奏機器21での演奏が終わり、オーディオ信号の入力が止まったとする。また、オーディオ信号は入力されているが、オーディオ音量調整部33で音量が絞られたとする。これらの場合には、オーディオ信号がオーディオ信号検出部11で検出されなくなり、そして、“オーディオ信号無し”がマイク信号調整部13およびエコー処理部15に伝えられる。
マイク信号調整部13では、オーディオ無しの情報が、第1切替部65および第2切替部67に供給され、第1切替部65および第2切替部67が、スピーチ調整部63にマイク信号を処理させるように切替動作し、これにより、スピーチ調整特性に従ってマイク信号が処理される。すなわち、スピーチ用イコライザ75にてスピーチに適した周波数特性でマイク信号が処理され、さらに、スピーチ音量調整部77にてスピーチに適した音量設定でマイク信号が処理される。図2に示したように、スピーチ調整特性では、スピーチに不要な周波数成分が抑制されて、ハウリングが低減される。また、ボーカルと比べてスピーチの声が小さい傾向が考慮されて、スピーチ調整特性では音量設定が大きくなっており、スピーチの音量不足が回避される。調整後のマイク信号は、ミキシング部7とエコー処理部15に供給される。
エコー処理部15では、オーディオ信号無しの情報が、エコー入力切替部85に入力され、エコー入力切替部85は、マイク信号をエコー信号生成部81へ入力しないように切替動作する。
したがって、オーディオ信号無しのときは、エコー信号は生成されず、ミキシング部7にも入力されない。オーディオ信号もミキシング部7に入力されない。ミキシング部7はマイク信号のみを出力端子9、9へ出力する。このように、オーディオ信号が検出されないときは、エコーはオフになり、スピーチ調整特性に従って処理されたマイク信号のみが出力される。
上記の動作において、オーディオ信号有り状態からオーディオ信号無し状態に切り替わるとき、エコー処理部15は以下のように動作する。エコー処理部15では、エコー入力切替部85が入力側に配置されている。したがって、切替後のマイク信号はエコー入力切替部85を通過できず、エコー処理もされない。しかし、切替前に既にエコー入力切替部85を通過したマイク信号は、そのままエコー信号生成部81およびエコー音量調整部83で処理されて、ミキシング部7へ出力される。切替前のマイク信号のエコーは最後まで続き、したがって、エコーが突然に不自然に切れるのを防止できる。
次に、手動操作について説明する。ここでは、いわゆるアカペラにて、音楽なしでマイク23がボーカルに使用されるとする。この場合、オーディオ信号は検出されない。したがって、仮に自動設定に従えば、マイク調整部13ではスピーチ調整特性が設定され、エコー処理部15ではエコーがオフになる。ボーカルに適した調整がマイク信号に施されず、エコーもかからない。
そこで、手動操作部17が操作される。これにより、スイッチ45が手動側に切り替えられる。そして、手動操作部17からの操作信号に従い、マイク信号調整部13の第1切替部65、第2切替部67が、ボーカル調整部63にマイク信号を処理させるように切替動作する。また、エコー処理部15では、エコー入力切替部85がマイク信号をエコー信号生成部83に入力するように切替動作し、これによりエコー信号が生成され、エコー音量調整部83を経てミキシング部7へ供給される。そして、ミキシング部7は、オーディオ信号は入力されないが、マイク信号とエコー信号を混合して出力する。このようにして、オーディオ信号が無い場合でも、ボーカル調整特性に従ってマイク信号を処理し、エコーもかけ、マイク23をアカペラボーカル用に好適に使用できる。
以上に本発明の実施の形態に係る音声信号処理装置1について説明した。本実施の形態によれば、オーディオ信号の有無が検出され、オーディオ信号の有無に応じて、マイク信号調整部13の調整特性が、ボーカル調整特性とスピーチ調整特性の間で切り替えられる。これにより、演奏中はボーカル調整特性に従ってマイク信号を調整でき、演奏が終わるとスピーチ調整特性に従ってマイク信号を調整でき、マイク23をボーカル用とスピーチ用に好適に利用することができる。
また、本実施の形態によれば、マイク信号調整部13ではマイク信号の音量が調整され、ボーカル調整特性とスピーチ調整特性とでは音量調整量が異なっており、スピーチ調整特性の音量調整量は、ボーカルとスピーチとの声量差を補う差分量をボーカル調整特性の音量調整量に対して追加した値である。これにより、ボーカル利用時よりもスピーチ利用時の音量を増大させて、スピーチでの音量不足を回避できる。したがって、ボーカル後に同じマイク23を使用しても、スピーチがよく聞こえるようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、マイク信号調整部13ではマイク信号の音質が調整され、ボーカル調整特性とスピーチ調整特性とでは音質を調整する周波数特性が異なっており、スピーチ調整特性では、ボーカル調整特性の周波数特性に対して、スピーチ利用では不要になる周波数成分が抑制されている。このように、ボーカル利用時と比べてスピーチ利用時に必要な周波数帯域が狭いことに着目し、スピーチ利用時に不要な周波数成分を抑制することにより、ハウリングを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、オーディオ信号の有無に応じてエコーのオンオフを切り替えるエコー入力切替部85が、エコー信号生成部81の入力側に設けられ、エコーの入力側がミュートされる。これにより、切替時点で既に入力されたマイク信号のエコー処理は最後まで継続される。したがって、エコーが突然に不自然に切れるのを防ぎ、エコーの切れ際を自然にすることができる。
また、本実施の形態によれば、オーディオ信号の音量を調整するオーディオ音量調整部33を備え、オーディオ音量調整部33から出力される信号における音量の有無によって、オーディオ信号が検出される。これにより、演奏が終わってオーディオ入力が終了したときだけでなく、オーディオ音量調整部で音量が絞られたときも、マイク23をスピーチ用に好適に利用することができる。例えば、演奏の途中で急にスピーチが必要になったときにも、オーディオ音量調整部で音量を絞ることにより、マイクを自動的にスピーチ用に好適に利用することができる。
また、本実施の形態によれば、手動操作部17が設けられ、ボーカル調整特性およびスピーチ調整特性の切替を手動で操作することができる。これにより、演奏無しでマイク23をボーカル用に利用したいとき、例えばアカペラの場合に、マイク23をボーカル用に好適に利用できる。
なお、上記の実施の形態では、マイク入力が1チャネルであった。しかし、マイク入力が多チャネルでもよい。この場合、チャネル毎に、上記の構成が設けられ、すなわち、切替可能なマイク信号調整機能もチャネル毎に設けられ、切替可能なエコー処理部もチャネル毎に設けられる。また、オーディオ入力も多チャネルでもよく、この場合には、それら全チャネルにおけるオーディオ信号の有無が検出され、切替制御に利用される。また、出力系統も多チャネル化されてよい。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明にかかる音声信号処理装置は、マイクをボーカル用とスピーチ用に好適に利用できるという効果を有し、各種施設のミキサ等として有用である。
本発明の実施の形態における音声信号処理装置のブロック図 音声信号処理装置で設定されるボーカル調整特性とスピーチ調整特性を示す図
符号の説明
1 音声信号処理装置
7 ミキシング部
11 オーディオ信号検出部
13 マイク信号調整部
15 エコー処理部
17 手動操作部
21 演奏機器
23 マイク
61 ボーカル調整部
63 スピーチ調整部
65 第1切替部
67 第2切替部
71 ボーカル用イコライザ
73 ボーカル音量調整部
75 スピーチ用イコライザ
77 スピーチ音量調整部
81 エコー信号生成部
85 エコー入力切替部

Claims (7)

  1. オーディオ信号とマイク信号とを混合して出力する音声信号処理装置であって、
    前記マイク信号における音量および音質の少なくとも一方を調整するマイク信号調整部と、前記オーディオ信号の有無を検出するオーディオ信号検出部とを備え、
    前記マイク信号調整部は、マイクをボーカルに利用するのに適したボーカル調整特性が設定されたボーカル調整部と、前記マイクをスピーチに利用するのに適したスピーチ調整特性が設定されたスピーチ調整部と、前記オーディオ信号の有無に応じて前記ボーカル調整部または前記スピーチ調整部に切り替える調整特性切替部とを有することを特徴とする音声信号処理装置。
  2. 前記マイク信号調整部では前記マイク信号の音量が調整され、前記ボーカル調整特性と前記スピーチ調整特性とでは音量調整量が異なっており、前記スピーチ調整特性の音量調整量は、ボーカルとスピーチとの声量差を補う差分量を前記ボーカル調整特性の音量調整量に対して追加した値であることを特徴とする請求項1に記載の音声信号処理装置。
  3. 前記マイク信号調整部では前記マイク信号の音質が調整され、前記ボーカル調整特性と前記スピーチ調整特性とでは音質を調整する周波数特性が異なっており、前記スピーチ調整特性では、前記ボーカル調整特性の周波数特性に対して、スピーチ利用では不要になる周波数成分が抑制されていることを特徴とする請求項1または2に記載の音声信号処理装置。
  4. エコー信号を生成するエコー処理部を有し、前記エコー処理部は、前記エコー信号を生成するエコー信号生成部と、前記エコー信号生成部の入力側に設けられ、前記オーディオ信号の有無に応じて、前記エコー信号生成部へ前記マイク信号を入力するか否かを切り替えるエコー入力切替部とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の音声信号処理装置。
  5. 前記オーディオ信号の音量を調整するオーディオ音量調整部を備え、
    前記オーディオ信号検出部は、前記オーディオ音量調整部から出力される信号における音量の有無によって、前記オーディオ信号の有無を検出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の音声信号処理装置。
  6. 前記調整特性切替部における前記ボーカル調整特性および前記スピーチ調整特性の切替を手動で操作する手動操作部を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の音声信号処理装置。
  7. オーディオ信号とマイク信号とを混合して出力する音声信号処理方法であって、
    前記オーディオ信号の有無を検出し、前記オーディオ信号の有無の検出結果に応じて、前記マイク信号における音量および音質の少なくとも一方を調整するマイク信号調整処理を行い、
    前記マイク信号調整処理では、マイクをボーカルに利用するのに適したボーカル調整特性と、前記マイクをスピーチに利用するのに適したスピーチ調整特性とが設定されており、前記オーディオ信号の有無に応じて前記ボーカル調整特性または前記スピーチ調整特性に切り替えることを特徴とする音声信号処理方法。
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