JP2005341129A - 音量調整装置 - Google Patents

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Kazuhiro Onizuka
一浩 鬼塚
Izumi Matsumoto
泉 松本
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Abstract

【課題】 簡素な構成でもって、ハウリングを自動的に抑制でき、高い音質を提供できる音量調整装置を提供する。
【解決手段】 音量調整部20は、音量操作子44の操作量に応じて音量を調整する。ハウリング検出部50は、音響フィードバックによりハウリングの発生を検出する。ハウリング抑制制御部52は、ハウリングが検出されたときに、前記音量調整手段に対する音量制御によってハウリングを抑制する。音量調整装置10にてハウリングが検出され、また、音量調整装置10自身の音量調整部20の音量制御によってハウリングが抑制される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハウリング抑制機能を備えた音量調整装置に関するものである。
従来、ミキサ等の音量調整装置は、周知のように、複数の入力チャネルおよび出力チャネルを有しており、それらチャネルの音量を調整する複数の音量調整器を備えている。コンサート会場などでハウリングを確実に抑制するためには、音量調整装置が、別体のハウリング抑制装置(ハウリングサプレッサ)と組み合わされる。
図9は、従来の音量調整装置とハウリング抑制装置を組み合わせたシステムの構成例を示している。音量調整装置100は、複数の入力系統のそれぞれに入力側音量調整器102を有し、また、複数の出力系統のそれぞれに出力側音量調整器104を有している。そして、入力側音量調整器102と出力側音量調整器104の間に加算器106が設けられている。複数のマイク150の音信号は入力端子108から入力され、入力側音量調整器102で各々の音量が調整される。そして、入力音信号が加算器106で加算された後、複数の出力チャネルに分配される。そして、出力側音量調整器104で音量が調整された後、音信号は出力端子110から出力される。
ハウリング抑制装置120は、入力端子122と出力端子124を有しており、入力端子122は音量調整装置100の出力端子110に接続され、出力端子124はアンプ160を経てスピーカ170に接続される。入力端子122と出力端子124の間には、ハウリング検出ボリュウム126およびフィルタ128が備えられている。また、ハウリング抑制装置120には、ハウリング検出部130と制御回路132が設けられており、制御回路132はCPUで構成されている。
ハウリング抑制装置120では、ハウリング検出ボリュウム120が音量を増大していく。そして、音量増大中に、入力音信号がハウリング検出部130に供給される。ハウリング検出部130は、入力音信号に対してFFTによる周波数分析処理を行い、ハウリング周波数を検出する。ハウリング周波数は、ハウリングが発生する周波数である。ハウリングには、単一のピーク周波数が成長する傾向があることが知られている。したがって、周波数分析によってハウリング周波数を検出できる。ハウリング周波数の情報は制御回路132に供給される。制御回路132は、ハウリング周波数の情報に基づいてフィルタ128の周波数特性を設定する。
フィルタ128はノッチフィルタである。ノッチフィルタは、音楽信号への影響が比較的小さい。ノッチフィルタの周波数特性が、ハウリング周波数の信号を通さないように設定される。この周波数設定に従って、制御回路132がフィルタ128を制御する。
フィルタ128は、制御回路132に指示される周波数の信号を通さないように動作する。このフィルタ処理が、音量調整器100から供給される音信号に施され、これによりハウリングが抑制される。
以上に、従来例のハウリング抑制機能を説明した。このようなハウリング抑制技術は例えば特許文献1に開示されている。
また、従来の別のハウリング抑制方法としては、ハウリング抑制装置120を使わない場合には、ユーザが音量調整装置100を手動で操作して、ハウリングが発生しない最適レベルになるように音量を調整している。
特開平5−268120号公報(第3−4ページ、図1)
しかしながら、従来は、音量調整装置と別体のハウリング抑制装置のノッチフィルタによってハウリングを抑制しており、ノッチフィルタは、比較的小さいながらも音質への影響を及ぼす要因になり、例えば、複数の周波数でハウリングが発生したときに音楽信号への影響が大きくなるといった問題があった。
また、音量調整装置と別体のハウリング抑制装置を設けるために構成が複雑かつ大規模であるという問題もあった。
また、ハウリング抑制装置を使わない場合には、ハウリングの発生を避けるためには操作技術の熟練が必要であり、操作経験の少ないユーザにとってはハウリング調整は容易でないという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ハウリングを自動的に抑制でき、高音質で簡素な構造の音量調整装置を提供することにある。
本発明の音量調整装置は、音量操作子の操作量に応じて音量を調整する音量調整手段と、ハウリングの発生を検出するハウリング検出手段と、前記ハウリングが検出されたときに、前記音量調整手段に対する音量制御によって前記ハウリングを抑制するハウリング抑制制御手段とを備えている。
この構成により、音量調整装置にハウリング検出手段とハウリング抑制制御手段が設けられ、そして、ハウリング抑制制御手段が、音量調整装置自身の音量制御によってハウリングを抑制する。これにより、ハウリング自動抑制機能が音量調整装置に内蔵され、しかも、その構成が簡素である。また、音量調整による抑制なので、ハウリングを抑制しても音質は維持される。したがって、ハウリングを自動的に抑制でき、高音質で簡素な構造の音量調整装置を提供できる。
また、本発明の音量調整装置において、前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングを抑制するために、前記音量調整手段の複数の入力チャネルのミックス後の音量を調整する。この構成により、複数の音入力に対してハウリング抑制効果を発揮でき、ハウリング抑制処理を効果的に行える。
また、本発明の音量調整装置において、前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングを抑制するために、ミックス前の各入力チャネルの音量を調整する。この構成により、入力チャネルごとのハウリングを抑制でき、細かな抑制制御ができる。例えば、ハウリングが発生したチャネルだけに抑制処理を施すことができ、これにより、全体的な音の状態の変化を抑えられる。
また、本発明の音量調整装置において、前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングが検出されたとき、ハウリング発生音量に応じた音量制限値を設定し、前記音量制限値を上回る音量増大操作を無視するように前記音量調整手段を制御する。
この構成により、音量操作子が過度に大音量側に動かされたときでも効果的にハウリングを抑制できる。例えば、操作者がフェーダー操作子を増大側に動かしていったときでも、音量制限値以上に音量を上げる操作が無視され、ハウリング抑制状態が好適に維持される。
また、本発明の音量調整装置において、前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングのために音量を抑制してから所定の抑制継続時間が経過したときに抑制状態から非抑制状態に復帰する復帰処理を行う。この構成により、過渡的なハウリングを好適に抑制できる。
また、補発明の音量調整装置は、外部のアナログ音量操作子と接続され、前記アナログ音量操作子から音量を制御するための制御入力信号を入力する入力端子と、前記制御入力信号をデジタル信号に変換するADコンバータとを備えている。
この構成により、遠隔操作等で外部から音量を調整するときでもハウリング発生を効果的に防ぐことができる。
また、本発明の音量調整装置において、前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングの発生を回避できる上限音量を設定する上限音量設定モードを設定し、前記上限音量設定モードでは、前記音量調整手段の音量が増大したときに前記ハウリングが検出されるハウリング発生音量を求め、前記ハウリング発生音量に対して所定の余裕幅をもった上限音量を設定する。
この構成により、ハウリングが発生しないような上限音量をあらかじめ設定しておくので、ハウリングを確実に防止できる。この上限設定は、例えば、コンサート会場において、開演前の現場調整時の作業として行われる。上限音量設定モードでは、好ましくは、音量調整機能を利用して音量が自動的に増大される。
本発明は、音量調整装置にてハウリングを検出し、また、音量調整装置自身の音量調整手段の音量制御によってハウリングを抑制するように構成されているので、簡素な構成でもって、ハウリングを自動的に抑制でき、高い音質を提供できるという効果を有する音量調整装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態の音量調整装置について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態の音量調整装置を図1に示す。図1において、音量調整装置10は、音量調整部20と、音量調整部20を制御する制御部40を備えている。
音量調整部20は、2本の入力チャネルと1本の出力チャネルを備えている。そして、2本の入力チャネルには入力側音声調整器22、24が設けられており、出力チャネルには出力側音量調整器26が設けられており、入力側音量調整器22、24と出力側音量調整器26の間に加算器28が設けられている。
上記の音量調整部20は、DSP(Digital Signal Processor、以下同じ)で構成されている。したがって、実際には、複数の音量調整器の回路機能が、DSPの信号処理によって実現される。また、図1の例では、2本の入力チャネルと1本の出力チャネルが示されているが、実際には、同様の構成を有するより多くの入力系統および出力系統が設けられてよいことはもちろんである。
制御部40は、CPUで構成されており、DSPである音量調整部20を制御する。制御部40は、図示されないが、音量調整部20の各構成を個別に制御する。制御部40は、ADコンバータ42を介して音量操作子44に接続されている。音量操作子44は、操作量を示す信号をADコンバータ42に供給する。例えば、音量操作子44はフェーダー操作子であり、フェーダー移動量の信号を出力する。また、音量操作子44はボリュウムタイプであり、ボリュウム回転角の信号を出力してもよい。図示されないが、入出力チャネル数などに応じた複数の音量操作子44が設けられている。
次に、ハウリング抑制のための構成について説明すると、音量調整装置10は、図示のように、ハウリング検出部50とハウリング抑制制御部52とを備えている。
ハウリング検出部50には、出力チャネルの音信号、すなわち、加算器28の後の音信号が供給される。ハウリング検出部50は、音信号に対してFFTによる周波数分析処理を行い、周波数の特徴からハウリングの発生を検出する。既に説明したとおり、ハウリングには、単一のピーク周波数が成長する傾向があることが知られている。したがって、周波数分析によってハウリングの発生が検出される。
ハウリング検出部50は、上記のようにFFT処理を行う構成であり、DSPによって構成されている。ハウリング検出部50は、音量調整部20と同じDSPで構成されている。より詳細には、ハウリング検出部50は、DSPとCPU(制御部40を構成するCPU)によって構成される。DSPで検出された周波数がCPUで処理され、周波数から上記のようにしてハウリングが発生したか否かが判断される。
ハウリング抑制制御部52は、制御部40に設けられており、ハウリング検出部50の検出結果に基づき、制御部40の音量調整機能を利用して、音量調整部20の音量を下げる制御を行うことでハウリングを抑制する。本実施の形態では、ハウリング抑制の制御対象が、出力側音量調整器26である。
ここで、ハウリング発生時の音量をハウリング発生音量という。ハウリング抑制制御部52は、ハウリング発生音量に応じた音量制限値を設定する。制限値設定のため、ハウリング抑制制御部52は、ハウリング発生音量から所定の低減幅ずつ音量を下げるように出力側音量調整器26を制御し、ハウリングがなくなる音量を求め、求めた音量を音量制限値に設定する。本実施の形態において、低減幅は、0.5dBに設定されている。そして、ハウリング抑制制御部52は、音量制限値をメモリに記憶し、音量制限値を上回ることがないように出力側音量調整器26を制御する。
また、ハウリング抑制制御部52は、音量制限値を設定してからの経過時間を計測し、所定の抑制継続時間が経過すると、ハウリング抑制状態から非抑制状態に復帰する復帰処理を行うように構成されている。音量制限値を用いた制限が解除され、制御部40が、音量操作子44の操作量に従った通常の音量制御状態に戻る。
その他、音量調整装置10は、図示のように、入力端子60、62および出力端子64を備えており、入力端子60、62にマイク等が接続され、出力端子64にスピーカが接続される。
以上のように構成された音量調整装置10の動作を説明する。まず、音量調整装置10の一般的な音量調整動作について説明する。音量操作子44が操作者により操作されると、操作量の信号がADコンバータ42に入力され、デジタル信号に変換される。そして、デジタル形式の操作量の信号が制御部40に供給される。
制御部40は、図示されない調整特性テーブル記憶部に記憶された調整特性テーブルを参照して、操作量に対応する音量を求める。調整特性テーブルは、操作量と音量の関係を記憶している。制御部40は、調整特性テーブルから得られた音量に従って音量調整器を制御する。すなわち、目標の音量の音が発生するように、DSPの音量調整機能が制御される。入力端子60、62から入力された音信号は、入力側音量調整器22、24の音量調整処理を受け、加算器28に供給される。さらに、音信号は、出力側音量調整器26の音量調整処理を受け、出力端子64から出力される。
次に、図2を参照し、音量調整装置10によるハウリング抑制の動作について説明する。ハウリング検出部50には、加算器28を経た音信号が供給されている。ハウリング検出部50は、前述のように、FFT処理によってハウリングの発生を検出する(S10)。ハウリング発生は、ハウリング抑制制御部52に伝えられる。ハウリングが発生すると、ハウリング抑制制御部52は、ハウリングを抑制するための音量制限値を設定する(S12)。ここでは、前述のように、ハウリング発生音量から所定の低減幅(0.5dB)だけ音量が下げられ、ハウリングがなくなったか否かが判定される。この処理が繰り返され、ハウリングがなくなったときの音量が、音量制限値として求められる。そして、ハウリング抑制制御部52は、音量制限値を上回らないように出力側音量調整器26を制御する(S14)。
ハウリング抑制制御部52は、音量制限値を設定してから抑制継続時間が経過したか否かを判定し(S16)、抑制継続時間が経過していなければ、抑制状態の制御(S14)を継続する。ハウリング抑制制御部52は、抑制継続時間が経過すると、音量制限を解除し、抑制制御を終了する(S18)。
図3は、上記のハウリング抑制処理の例を示している。図3において、横軸は時間であり、縦軸は、操作量および音量である。ユーザは、音量が増大するように音量操作子44を操作している。時点t1にて、音量がAのときにハウリングが発生したとする。このとき、ハウリング抑制制御部52は、音量制限値Bを設定する。前述のように、音量制限値Bは、ハウリング発生音量Aから0.5dBずつ段階的に音量を下げたときにハウリングが止まる音量である。そして、ハウリング抑制制御部52は、音量制限値B以下になるように音量を制御する。これにより、図示のように、操作者の音量増大操作が無視される。
なお、図3では、音量操作子44の操作時にハウリングが抑制された。これに対して、音量操作子44が操作されていないときにも同様の処理によりハウリングが抑制される。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、音量調整装置10にハウリング検出部50とハウリング抑制制御部52が設けられ、ハウリング検出部50が音響フィードバックによりハウリングを検出し、また、ハウリング抑制制御部52が、音量調整装置10自身の音量制御によってハウリングを抑制する。ハウリング自動抑制機能が音量調整装置に内蔵され、しかも、その構成が簡素である。また、音量調整による抑制なので、ハウリングを抑制しても音質は維持される。したがって、ハウリングを自動的に抑制でき、高音質で簡素な構造の音量調整装置10を提供できる。
そして、本実施の形態によれば、ハウリング抑制機能が音量調整装置に設けられたことで、専門知識および経験の少ない操作者により音量調整装置が操作されるときでも、音量をハウリングが発生しないレベル内で調整することができ、そして、音響空間に応じて、ハウリングが発生しない範囲の最適なレベルへの自動調整が可能となる。
また、本実施の形態によれば、ハウリング抑制制御部52が、ハウリングを抑制するために、出力側音量調整器26を制御しており、すなわち、音量調整部20の複数の入力チャネルのミックス後の音量を調整する。これにより、複数の音入力に対してハウリング抑制効果を発揮でき、ハウリング処理を効率よく行える。
また、本実施の形態によれば、ハウリング抑制制御52が、ハウリングが検出されたとき、ハウリング発生音量に応じた音量制限値を設定し、音量制限値を上回る音量増大操作を無視するように音量調整部52を制御しており、これにより、音量操作子が過度に大音量側に動かされたときでも効果的にハウリングを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、ハウリング抑制制御部52が、ハウリングのために音量を抑制してから所定の抑制継続時間が経過したときに抑制状態から非抑制状態に復帰する復帰処理を行っており、これにより、過渡的なハウリングを好適に抑制できる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る音量調整装置70を示している。以下、第1の実施の形態と重複する事項の説明は省略する。
第2の実施の形態の音量調整装置70では、ADコンバータ72および制御入力端子74が追加されている。制御入力端子74は、外部から音量を制御する制御入力信号を入力するための端子である。制御入力端子74には、音量操作子76が接続される。
音量操作子76は、例えば、フェーダータイプであり、レバーを備えている。音量操作子76は、ボリュウムタイプであり、回転つまみを備えていてもよい。音量操作子76は、レバー移動量等の操作量に応じた信号を出力するように構成されている。
以上のように構成された音量調整装置70の動作を説明する。音量操作子76がユーザにより操作されると、制御入力信号が、制御入力端子74を通ってADコンバータ72に入力され、デジタル信号に変換される。制御入力信号は、操作量を示す信号である。そして、デジタル形式の制御入力信号が制御部40に供給される。制御部40は、制御入力信号に従って音量調整部20を制御する。制御部40による音量調整部20の制御は、第1の実施の形態と同様でよい。また、ハウリング抑制処理も第1の実施の形態と同様でよい。音量操作子76が操作されて、ハウリングが発生したときも、第1の実施の形態と同様のハウリング検出および抑制処理が行われる。
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、音量調整装置70が、外部の音量操作子76と接続され、音量操作子76を使って操作される。そして、遠隔操作等で外部から音量を調整するときでもハウリング発生を効果的に防ぐことができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る音量調整装置80を示している。以下、第1の実施の形態と重複する事項の説明は省略する。
第3の実施の形態では、音量調整装置80が、現場調整時に機能するハウリング抑制のための構成を有している。現場調整は、コンサート会場などの場所で音響設備を設置するときに行われる。現場調整では、各種の音響機器の接続および動作などが確認される。
音量調整装置80では、制御部40がハウリング抑制制御部82を備えている。ハウリング抑制制御部82は、ハウリングの発生を回避できる上限音量を設定する上限音量設定モードを設定するように構成されている。ハウリング抑制制御部82は、上限音量設定モードでは、音量調整手段の音量を自動的に増大し、ハウリングが検出されるハウリング発生音量を求め、ハウリング発生音量に対して所定の余裕幅をもった上限音量を設定する。
音量調整装置80には、設定された上限音量を記憶する上限音量記憶部84が設けられている。また、上限音量設定モードの設定を指示するための上限音量設定ボタン86が設けられている。
以上のように構成された音量調整装置80について、図6を用いてその動作を説明する。上述の現場調整時に、操作者により上限音量設定ボタン86が押されると、ボタン押下げを示す信号が制御部40に入力される。これにより、制御部40のハウリング抑制制御部82が上限音量の設定の指示が受け付ける(S40)。上限音量設定が指示されると、ハウリング抑制制御部82は、上限音量設定モードを設定し(S42)、音量調整部20の出力側音量調整器26を制御して、音量を自動的に増大していく(S44)。ここでは、適当な初期音量から、適当な速度で音量が増大していく。初期音量および音量増大速度は、予め設定され、記憶されている。
ハウリング抑制制御部82は、音量を増大していきながら、ハウリングが発生したか否かを判定し(S46)、ハウリングが発生するまでは音量増大を継続する。ハウリングの発生は、ハウリング検出部50により検出され、ハウリング抑制制御部82に伝えられる。ハウリング抑制制御部82は、ハウリングが発生すると(S46、YES)、上限音量を設定する(S48)。上限音量は、ハウリング発生音量より所定の余裕幅だけ小さい音量である。上限音量は、例えば、ハウリング発生音量から6dB下げられる。そして、ハウリング抑制制御部82は、上限音量記憶部84に上限音量を格納する(S50)。
現場調整の終了後は、上限音量を使って音量が調整される。すなわち、ハウリング抑制制御部82は、上限音量記憶部84に記憶されている上限音量を参照し、音量調整部20の音量が上限音量以下になるように、出力側音量調整器26を制御する。これにより、好適にハウリングが抑制される。
図7は、上限音量設定モードの処理を示している。図7において、横軸は時間であり、縦軸は、音量である。上限音量設定モード処理では、音量が自動的に増大される。時点t2にて、音量がCのときにハウリングが発生したとする。このとき、ハウリング抑制制御部82は、上限音量D(=C−6dB)を設定する。上限音量はメモリに記憶される。そして、現場調整の後は、ハウリング抑制制御部82は、上限音量D以下になるように音量を制御する。これにより、音量Dを越える音量増大操作が無視される。
以上に説明したように、本発明の第4の実施の形態の音量調整装置80によれば、ハウリングが発生しないような上限音量をあらかじめ設定しておくので、ハウリングを確実に防止できる。
なお、上記の第3の実施の形態では、上限音量設定モードにおいて、音量が自動的に増大された。これに対して、音量は、操作者により音量操作子44を使って手動で増大されてもよい。この場合も、ハウリング検出および上限音量設定が自動で行われる。
図8は、本発明の第4の実施の形態に係る音量調整装置90を示している。以下、第1の実施の形態と重複する事項の説明は省略する。
第4の実施の形態の音量調整装置90では、ハウリング検出部92に、入力チャネルから音信号が供給される。そして、ハウリング検出部92は、入力チャネルの音信号を用いてハウリングを検出する。
また、ハウリング抑制制御部94の音量制御の制御対象が、入力側音量調整器22である。そして、ハウリング抑制制御部94は、ハウリングを抑制するために、入力側の音量を下げる処理を行う。
図8では、ハウリング検出部92およびハウリング抑制制御部94が、一方の入力チャネルのみに関連づけられている。しかし、実際には、ハウリング検出部92およびハウリング抑制制御部94は、もう一方の入力チャネルのハウリングも検出および抑制するように構成されている。また、ハウリング検出部92およびハウリング抑制制御部94は、図示されない他の入力チャネルのハウリングも検出および抑制するように構成されている。
ハウリング検出部92およびハウリング抑制制御部94の動作は、第1の実施の形態と同様である。ただし、図示のように、検出および抑制の対象が、入力側の音信号、すなわち、加算器28の前の音信号である。そして、ハウリング検出部92およびハウリング抑制制御部94は、複数の入力チャネルの処理を個別に行う。すなわち、各入力チャネルのハウリングが検出および抑制される。
以上に説明したように、本発明の第4の実施の形態によれば、ハウリング抑制制御部94が、ハウリングを抑制するために、ミックス前の各入力チャネルの音量を調整するように構成されており、これにより、入力チャネルごとのハウリングを抑制でき、細かな抑制制御ができる。
なお、第4の実施の形態においても、第2の実施の形態で説明したように、外部の音量操作子が音量調整装置90に接続されてよい。また、第3の実施の形態で説明したように、音量調整装置90が、現場調整時に上限音量を設定するように構成されてもよい。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明は、音量調整装置にてハウリングを検出し、また、音量調整装置自身の音量調整手段の音量制御によってハウリングを抑制するように構成されているので、簡素な構成でもって、ハウリングを自動的に抑制でき、高い音質を提供できるという効果を有する音量調整装置を提供することができるという効果を有し、ミキサ等として有用である。
本発明の第1の実施の形態における音量調整装置を示す図 本発明の第1の実施の形態における音量調整装置の動作説明のためのフロー図 本発明の第1の実施の形態におけるハウリング抑制処理を示す図 本発明の第2の実施の形態における音量調整装置を示す図 本発明の第3の実施の形態における音量調整装置を示す図 本発明の第3の実施の形態における音量調整装置の動作説明のためのフロー図 本発明の第3の実施の形態におけるハウリング抑制処理を示す図 本発明の第4の実施の形態における音量調整装置を示す図 従来の音量調整装置を示す図
符号の説明
10 音量調整装置
20 音量調整部
22、24 入力側音声調整器
26 出力側音量調整器
28 加算器
40 制御部
42 ADコンバータ
44 音量操作子
50 ハウリング検出部
52 ハウリング抑制制御部
60、62 入力端子
64 出力端子

Claims (7)

  1. 音量操作子の操作量に応じて音量を調整する音量調整手段と、
    ハウリングの発生を検出するハウリング検出手段と、
    前記ハウリングが検出されたときに、前記音量調整手段に対する音量制御によって前記ハウリングを抑制するハウリング抑制制御手段と、
    を備えたことを特徴とする音量調整装置。
  2. 前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングを抑制するために、前記音量調整手段の複数の入力チャネルのミックス後の音量を調整することを特徴とする請求項1に記載の音量調整装置。
  3. 前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングを抑制するために、ミックス前の各入力チャネルの音量を調整することを特徴とする請求項1に記載の音量調整装置。
  4. 前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングが検出されたとき、ハウリング発生音量に応じた音量制限値を設定し、前記音量制限値を上回る音量増大操作を無視するように前記音量調整手段を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の音量調整装置。
  5. 前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングのために音量を抑制してから所定の抑制継続時間が経過したときに抑制状態から非抑制状態に復帰する復帰処理を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の音量調整装置。
  6. 外部のアナログ音量操作子と接続され、前記アナログ音量操作子から音量を制御するための制御入力信号を入力する入力端子と、前記制御入力信号をデジタル信号に変換するADコンバータとを備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の音量調整装置。
  7. 前記ハウリング抑制制御手段は、前記ハウリングの発生を回避できる上限音量を設定する上限音量設定モードを設定し、前記上限音量設定モードでは、前記音量調整手段の音量が増大したときに前記ハウリングが検出されるハウリング発生音量を求め、前記ハウリング発生音量に対して所定の余裕幅をもった上限音量を設定することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の音量調整装置。
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