JP2008277219A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電灯点灯装置の出力端子の電圧を簡素な構成で検出し、回路規模の増大とコストの上昇を抑えながら、放電灯点灯装置の内部の異常と外部の異常とを判別することができる放電灯点灯装置を得る。
【解決手段】DC/ACインバータ2の出力端子4a,4b間を抵抗12,13で接続し、抵抗12と抵抗13との接続点から出力端子4a,4b間の中点電圧Vcentを検出してCPU5へ入力する。CPU5は、中点電圧Vcentを用いて、放電灯点灯装置の内部に発生した異常と出力端子4a,4bに接続されている出力経路に発生した異常とを判別して検出し、通信部16を用いて異常の発生を示す信号を外部へ送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、放電灯の点灯が異常になったとき、放電灯点灯装置内部または当該放電灯点灯装置に接続されている出力経路のどちらに異常が発生したのかを判別する放電灯点灯装置に関するものである。
放電灯点灯装置には、DC/DCコンバータによって直流の電源よりも高い直流電圧に昇圧し、この直流電圧を四つのスッチング素子を備えるDC/ACインバータによって矩形波交流に変換して当該矩形波交流によって放電灯を点灯させるとき、DC/ACインバータの前段に備えられているDC/DCコンバータの出力電圧を抵抗による分圧によって検出し、この検出電圧を放電灯に供給している電圧として制御手段へ入力し、良好な再始動特性が得られるように制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、交流電源から供給された電圧を整流し、DC/DCコンバータによって電源電圧よりも高い直流電圧へ昇圧し、二つのスイッチング素子によるDC/ACインバータとコイル・コンデンサによる共振回路によって正弦波を生成して当該正弦波によって電極のない放電灯を点灯させるとき、DC/ACインバータの出力電圧をコンデンサによる分圧によって検出し、この検出電圧を放電灯に供給している電圧として制御手段へ入力し、始動性が向上するように動作周波数を制御するものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、交流電源から供給された電圧を整流し、DC/DCコンバータによって電源電圧よりも低い直流電圧へ降圧して当該降圧した直流電圧によって放電灯を点灯させるとき、DC/DCコンバータの出力電圧を抵抗による分圧によって検出し、この検出電圧を放電灯に供給している電圧として制御手段へ入力し、明るさを電力の高速変調によって制御するものがある(例えば、特許文献3参照)。
前述の放電灯点灯装置は、いずれも放電灯を点灯する機能を確保するための発明で、点灯動作が異常なときには、異常な部分が装置内部か外部接続された部分かを判別する自己診断機能を有するものではない。即ち、装置内部の異常か外部の異常かを自己診断することについては考慮されておらず、例えば特許文献1に記載された発明はDC/DCコンバータの出力電圧の検出を行っているだけなので、DC/ACインバータの内部に発生した短絡と、当該DC/ACインバータの出力端子から放電灯に至る出力経路に発生した短絡とを判別することができない。また、特許文献2に記載された発明のように、DC/ACインバータの出力端子の電圧を検出するだけでは、DC/DCコンバータの異常とDC/ACインバータの異常とを判別することができない。
また、DC/ACインバータの出力電圧を測定し、この測定電圧を放電灯へ供給している電圧として放電灯点灯装置の動作状態の判定を行うと、上記の測定電圧にはDC/ACインバータを構成するスイッチング素子による電圧降下が含まれ、本来測定すべき電圧と異なったものとなるため、当該測定電圧に含まれる誤差によって放電灯点灯装置の内部の異常と放電灯点灯装置の接続端子に接続した放電灯バルブ等の異常とを明確に判別することが難しくなる。
特開平9−167692号公報(第4,5頁、図1,2) 特開2004−199873号公報(第8,9頁、図1〜7) 特開2005−267933号公報(第6,7頁、図1)
従来の放電灯点灯装置は以上のように構成されているので、放電灯点灯装置の内部で発生した異常と外部接続された出力経路に発生した異常とを判別することができず、また、電圧を所定の周期で反転させて放電灯を点灯させる場合には、放電灯へ供給される電圧の低電位側が接地されていないことから、放電灯点灯装置の出力電圧を検出するときには、二つの電圧検出手段が必要になって回路規模の増大ならびにコストの上昇が必須になるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、放電灯点灯装置の出力端子の電圧を簡素な構成で検出し、回路規模の増大とコストの上昇を抑えながら、放電灯点灯装置の内部の異常と外部の異常とを判別することができる放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
この発明に係る放電灯点灯装置は、DC/ACインバータの出力端子間を接続する、直列接続された第一の分圧素子及び第二の分圧素子と、第一の分圧素子及び第二の分圧素子の接続点から出力端子間の中点電圧を検出する出力端子電圧検出手段とを備え、制御手段が、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧を用いて、放電灯点灯装置内部に発生した異常と出力端子に接続されている出力経路に発生した異常とを判別して検出するものである。
この発明によれば、DC/ACインバータの出力端子間を接続する第一の分圧素子及び第二の分圧素子の接続点から出力端子間の中点電圧を検出する出力端子電圧検出手段を備え、制御手段が出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧を用いて、放電灯点灯装置内部に発生した異常と出力端子に接続されている出力経路に発生した異常とを判別して検出するようにしたので、異常が発生した部分が明確になり、適切な対処が迅速に行われるようになるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。電源1は、直流電力をDC/DCコンバータ2へ供給するように接続されている。DC/DCコンバータ2は、当該DC/DCコンバータ2の動作を制御するDC/DCコンバータ制御部3に接続されている。DC/DCコンバータ2の高電位側の出力端子は、DC/ACインバータ4の高電位側入力端子に接続されている。DC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子は、抵抗11を介してDC/ACインバータ4の低電位側の入力端子に接続されている。DC/ACインバータ4の二つの出力端子は、イグナイタ6を介して放電灯7の二つの放電電極に各々接続されている。CPU5は、制御デバイスによって構成されたもので、DC/ACインバータ4の動作を制御するように、またDC/DCコンバータ制御部3の動作を制御するように接続され、後述するように放電灯点灯装置内部または外部において異常が発生したことを検出したとき当該異常を示す信号を通信部16へ出力するように接続されている。また、CPU5は、例えばDC/DCコンバータ制御部3を介して、抵抗11によって検出されるDC/DCコンバータ2の出力電流を示す信号を入力するように接続構成されている。
DC/DCコンバータ2は、トランス21、スイッチング素子22、ダイオード23、及び、平滑コンデンサ24によって構成されている。トランス21は、一次巻線の一端に電源1の高電位側が接続され、二次巻線の一端にダイオード23のアノードを接続している。スイッチング素子22は、例えばFET等のトランジスタスイッチを用いたもので、トランス21の一次巻線及び二次巻線の各他端と電源1の低電位側との接続をON/OFFするようにドレインとソースを接続し、ゲートをDC/DCコンバータ制御部3に接続してON/OFF動作が制御されるように回路構成されている。ダイオード23は、カソードを平滑コンデンサ24の一端に接続している。平滑コンデンサ24の他端は、電源1の低電位側とスイッチング素子22との接続点に接続している。なお、この接続点、即ちDC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子は接地されている。
DC/ACインバータ4は、四つの例えばFET等のスイッチング素子31〜34を備えたもので、二つのON/OFF接点が直列に接続配置されるように、スイッチング素子31とスイッチング素子33とを直列接続し、また、スイッチング素子32とスイッチング素子34とを直列接続し、さらに、上記のように直列接続されたスイッチング素子31,33と、直列接続されたスイッチング素子32,34とを並列に接続してH型ブリッジ回路を構成している。また、スイッチング素子31〜34の各ゲートをCPU5へ接続して、各スイッチング素子31〜34のON/OFF動作が制御されるように回路構成されている。
スイッチング素子31とスイッチング素子32との接続点は、DC/ACインバータ4の高電位側の入力端子として、DC/DCコンバータ2の高電位側の出力端子、即ちダイオード23のカソードと平滑コンデンサ24との接続点に接続されている。
また、スイッチング素子33とスイッチング素子34との接続点は、DC/ACインバータ4の低電位側の入力端子として、抵抗11を介してDC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子へ接続されている。
スイッチング素子31とスイッチング素子33との接続点は、DC/ACインバータ4の一方の出力点として放電灯7の一方の放電電極へ接続されている。この出力点をDC/ACインバータ4の出力端子4aとする。スイッチング素子32とスイッチング素子34との接続点は、DC/ACインバータ4の他方の出力点として放電灯7の他方の放電電極へ接続されている。この接続点をDC/ACインバータ4の出力端子4bとする。なお、前述のように放電灯7は、イグナイタ6を介してDC/ACインバータ4と接続されている。
DC/DCコンバータ2の高電位側の出力端子とDC/ACインバータ4の高電位側の入力端子とを接続する部分には、抵抗8の一端が接続されている。抵抗8の他端には抵抗9の一端が接続され、この接続部分の電圧がA/D変換部10へ入力されるように接続されている。抵抗9の他端は接地されている。A/D変換部10は、出力信号をCPU5へ入力するように接続されている。上記の抵抗8,9及びA/D変換部10によってDC/DCコンバータ2の出力電圧を検出する電圧検出部が構成されている。
出力端子4aには、当該出力端子4aの電圧を検出する分圧素子である抵抗12の一端が接続され、出力端子4bには、当該出力端子4bの電圧を検出する分圧素子である抵抗13の一端が接続されている。抵抗12の他端及び抵抗13の他端は、抵抗14の一端に接続され、この抵抗12,13の他端と抵抗14の一端との接続点の電圧がA/D変換部15へ入力されるように接続構成されている。抵抗14の他端は接地されている。A/D変換部15は、出力信号をCPU5へ入力するように接続されている。
前述のように、DC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子とDC/ACインバータ4の低電位側の入力端子との間に直列接続されている抵抗11は、電流検出部としてDC/ACインバータ4の低電位側入力端子に流れる電流を検出して、この電流値を示す信号をDC/DCコンバータ制御部3へ入力するように接続されている。詳しくは、DC/ACインバータ4の低電位側入力端子と抵抗11との接続部分の電圧をDC/DCコンバータ制御部3へ入力するように接続されている。
次に動作について説明する。
図1の放電灯点灯装置は、放電灯7の点灯を開始するとき、DC/DCコンバータ制御部3がDC/DCコンバータ2を起動して電源1の電圧を昇圧させ、発生した高電圧をDC/ACインバータ4を介してイグナイタ6へ供給する。
イグナイタ6は、高電圧パルスを発生して放電灯7の放電電極間に印加し、点灯を開始させる。
CPU5は、抵抗8,9及びA/D変換部10を用いてDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcを検出する。なお、後述する出力電圧Vdc(a),Vdc(b)は上記の抵抗8,9及びA/D変換部10によって検出された電圧である。
またCPU5は、抵抗8,9及びA/D変換部10によって検出された出力電圧Vdcを入力し、この電圧値から放電灯7が点灯を開始したことを検知すると、DC/ACインバータ4を駆動して放電灯7に印加する電圧極性を所定のタイミングで反転させ、放電灯7の放電状態を安定させて通常の点灯状態へ移行させる。また、CPU5は、放電灯7に流す電流の目標値をDC/DCコンバータ制御部3へ指示し、当該DC/DCコンバータ制御部3は抵抗11を用いて検出したDC/DCコンバータ2の出力電流が上記の目標値となるようにDC/DCコンバータ2の動作を制御する。
図2は、実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。この図は、DC/ACインバータ4の動作を表したもので、上段にDC/ACインバータ4の動作タイミングとして二つの出力点、即ち図1に示した出力端子4aに生じる電圧レベルを実線で示し、出力端子4bに生じる電圧レベルを破線で示している。また、中段に出力端子4aの出力電圧波形を実線で示し、出力端子4bの出力電圧波形を破線で示している。出力端子4aと出力端子4bとの間に生じる電圧が、DC/ACインバータ4の出力電圧、即ち放電灯点灯装置の出力電圧となる。また、下段に抵抗11が検出した出力電流Ioutを示している。なお、中段に示した各電圧波形及び下段に示した出力電流Ioutは、放電灯7の放電状態が通常の点灯状態となっているときのものである。
放電灯7が通常点灯状態となっているとき、CPU5はDC/ACインバータ4のスイッチング素子31,34と、スイッチング素子32,33とを交互にON/OFFして、図2の上段に示したように出力端子4aの電圧と出力端子4bの電圧が、交互に高電位のHレベルと低電位のLレベルとを繰り返すように動作させる。このときの出力端子4aの電圧波形は図2の中段に実線で示したように、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcと0[V]との間で変化する矩形波となる。詳しくは、例えばDC/ACインバータ4の出力端子4aの電圧がHレベルになっているとき、即ちスイッチング素子31とスイッチング素子34がON状態となっているときには、スイッチング素子31のON抵抗による電圧降下によって、DC/ACインバータ4の出力端子4aに生じる電圧は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcよりも低い電圧が上限値になる。また、出力端子4aの電圧がLレベルになっているとき、即ちスイッチング素子33とスイッチング素子32がON状態になっているときには、スイッチング素子33のON抵抗による電圧降下が影響して、出力端子4aの下限値は0[V]まで下がらず、スイッチング素子33で降下した電圧分が0[V]よりも高くなった電圧になる。
通常の点灯動作では、図2の中段に破線で示した出力端子4bの電圧波形も、出力端子4aの電圧波形と同様な上限値ならびに下限値を有し、DC/ACインバータ4の出力電圧は一定になっている。また、通常点灯では各スイッチング素子31〜34に生じる電圧降下が同様な大きさになるため、抵抗12及び抵抗13の検出電圧の中点電圧Vcentは出力電圧Vdcの1/2と概ね等しくなる。換言すると、DC/ACインバータ4の出力端子4aに接続した抵抗12、接続端子4bに接続した抵抗13、及び抵抗14は、通常点灯状態において、DC/DCコンバータ2から出力される出力電圧Vdcの1/2の電圧と、検出対象の出力端子4a,4b間に生じる電圧の中点電圧Vcentが、概ね同様な電圧として検出されるように設定されている。
また、抵抗11が検出した出力電流Iout、即ちDC/DCコンバータ2の出力電流は、図2の下段に示したように若干のリップルを含む一定の値となる。
図3−1及び図3−2は、実施の形態1による放電灯点灯装置に地絡が発生した状態を示す説明図である。図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。この図は、DC/ACインバータ4のスイッチング素子31〜34をそれぞれスイッチ接点として表し、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4bのいずれか一方、例えば接続端子4bに接続された導線等に地絡が発生したときの状態を示したものである。
図4は、実施の形態1による放電灯点灯装置に地絡が発生したときの動作を示す説明図である。この図は図3−1,3−2に示したたように地絡が発生して放電灯7が消灯状態になったときの出力端子4a,4bの電圧波形及び抵抗11による検出電流Ioutを示したもので、図2と同様に上段にDC/ACインバータ4の動作タイミングを示している。図中、中段には、実線で出力端子4bの電圧波形を示し、破線で出力端子4aの電圧波形を示している。なお、ここで示した出力電圧Vdc(a)は動作タイミングAにおいて抵抗8,9によって検出される電圧、また出力電圧Vdc(b)は動作タイミングBにおいて抵抗8,9によって検出される電圧である。図中下段には、抵抗11によって検出される電流Ioutを示している。また、図3−1は、図4に示した動作タイミングAにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示し、図3−2は図4に示した動作タイミングBにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示すものである。
DC/ACインバータ4を構成する四つのスイッチング素子31〜34のスイッチング特性は概ね同等である。正常点灯時には、それぞれのスイッチング素子の電圧降下は前述のように概ね等しくなる。
放電灯点灯装置に接続されるイグナイタ6、放電灯7、及びこれらを接続する導線等が例えば車体GNDと接触して地絡が生じると、DC/ACインバータ4のスイッチング素子31〜34に各々流れる電流は異なる値になる。スイッチング素子31〜34において生じる電圧降下も異なった大きさになって、DC/ACインバータ4の各動作タイミングにおいて、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcの1/2の値からずれた電圧が、DC/ACインバータ4の出力電圧の中点電圧Vcentとして検出される。
例えば図4に示した動作タイミングAにおいて、図3−1に示したようにスイッチング素子32がON状態のときには、DC/DCコンバータ2の高電位側の出力端子からスイッチング素子32を介して車体GND等の地絡部分へ電流I(a)が流れ、DC/DCコンバータ2の出力電圧は、図4の中段に示した出力電圧Vdc(a)のような低電圧になり、スイッチング素子32による電圧降下が増大する。
このとき、スイッチング素子32に対向配置され、ON状態になっているスイッチング素子33には電流が流れないため、スイッチング素子33による電圧降下は小さい。従って、動作タイミングAにおいて、出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧は、0[V]に近いものになる。また、このとき抵抗12,13によって検出される中点電圧Vcentは、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から、スイッチング素子32による降下電圧に相当する電圧分が低下したものになり、出力電圧Vdc(a)の1/2よりも小さな値になる。
また、図4に示した動作タイミングBにおいて、地絡した出力端子4bに接続されているスイッチング素子34がON状態になると、図3−2に示したように当該スイッチング素子34には電流が流れないため電圧降下は小さい。
また、このときON状態となっているスイッチング素子31にも電流が流れないため、当該スイッチング素子31の電圧降下も小さい。従って、出力端子4a,4b間の電圧の中点電圧Vcent(b)は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の概ね1/2の値になる。
なお、前述のように放電灯7は点灯していないことから、図3−1及び図3−2のどちらの状態、即ち図4の上段に示した動作タイミングA,Bのどちらにおいても抵抗11が検出する出力電流Ioutは0[A]となっている。
前述のように変化する出力端子4a,4b間の中点電圧Vcentを抵抗12,13,14によって検出し、この中点電圧VcentをA/D変換部15によってデジタルデータへ変換してCPU5へ入力する。また、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcを抵抗8,9によって検出し、この電圧値をA/D変換部10によってデジタルデータへ変換してCPU5へ入力する。CPU5は、各動作タイミングにおいて検出された出力電圧Vdcと中点電圧Vcentとを用いて、またさらに抵抗11によって検出された出力電流Ioutを用いて放電灯点灯装置の外部における地絡発生の有無を判定する。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧が、Hレベルとなっている動作タイミング、例えば動作タイミングAにおいて、
(1−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11が検出した出力電流Ioutが0[A]である。
(1−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)が低下している。
(1−3)中点電圧VcentがDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から所定電圧だけ低い値になっている。
(1−4)中点電圧Vcentが所定の電圧値以下になっている。
上記の(1−1)〜(1−4)のような出力電流Iout、出力電圧Vdc、及び中点電圧VcentがDC/ACインバータ4の動作タイミングに対応して検出されたとき、放電灯点灯装置に接続された導線等の出力経路において地絡が発生したと判定する。
ここまで説明したように、DC/DCコンバータ2の出力電圧、即ち抵抗8,9等によって検出される出力電圧Vdcと、当該DC/DCコンバータ2の出力電流即ち抵抗11によって検出される出力電流Ioutと、出力端子4a,4bの中点電圧Vcentとを、図4等に示した動作タイミングAと動作タイミングBの1サイクルを観測することによって、放電灯点灯装置の異常動作が後述する天絡やDC/ACインバータ4を構成するスイッチング素子31〜34の故障による異常動作とは異なることを判別することが可能になり、地絡であることを推測することができる。
しかしながら、放電灯点灯装置を構成する個々の回路素子に過度のストレスを与えないように、異常発生時には上記の1サイクルの動作を待つことなく半分のサイクルで早急に点灯動作を停止することが望ましい。
前述のように出力端子4a,4bから検出した中点電圧Vcentを使用することにより、地絡が発生したときに過負荷となる例えば動作タイミングAだけの半サイクルで明確に地絡発生の判定が可能で、回路素子等にストレスを与えない短時間で確度の高い地絡発生の検出を行うことができる。
図1に示したDC/DCコンバータ2のトランス21のように、一次巻線の端部と二次巻線の端部とを接続した回路では、スイッチング素子22がOFF状態となっても、前述の地絡や後述する天絡及びスイッチング素子の短絡によって発生した電流を停止させることができない。
CPU5は、地絡、天絡及びスイッチング素子の短絡を検出したときには、DC/ACインバータ4のON状態となっているスイッチング素子を全てOFF状態へ遷移させ、DC/ACインバータ4の出力動作を停止させる。このようにDC/ACインバータ4の動作を制限して、DC/ACインバータ4を構成するスイッチング素子に過電流によるストレスを与えることを回避する。
CPU5は、ここまで説明したように放電灯点灯装置の異常発生を検出したとき、例えば前述の地絡、後述する天絡、及びスイッチング素子の短絡等を検出したときには、当該検出した異常状態を示す信号を生成し、また通信部16を制御して当該異常状態を示す信号を放電灯点灯装置の外部へ送信させる。異常状態を示す信号は、通信部16に通信可能に接続されている例えば車載機器などへ出力される。この外部機器によって使用者に異常発生を報知することにより、使用者は適切な対応を迅速に行うことが可能になる。
図5−1及び図5−2は、実施の形態1による放電灯点灯装置に天絡が発生した状態を示す説明図である。図1等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。この図は、図3−1,3−2と同様にDC/ACインバータ4のスイッチング素子31〜34をそれぞれスイッチ接点として表し、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4bのいずれか一方、例えば出力端子4aに接続されている導線等の出力経路に天絡が発生したときの状態を示したものである。
図6は、実施の形態1による放電灯点灯装置に天絡が発生したときの動作を示す説明図である。この図は、図5−1,5−2に示したたように天絡が発生して放電灯7が消灯状態になったときの出力端子4a,4bの電圧波形及び抵抗11が検出した出力電流Ioutを示したもので、図2等と同様に上段にDC/ACインバータ4の動作タイミングを示している。また、中段には実線で出力端子4aの電圧波形を示し、破線で出力端子4bの電圧波形を示している。なお、ここで示した出力電圧Vdc(a)は動作タイミングAにおいて抵抗8,9等によって検出される電圧で、出力電圧Vdc(b)は動作タイミングBにおいて上記と同様に検出される電圧である。図中下段には、抵抗11が検出した出力電流Ioutを示している。また、図5−1は、図6の動作タイミングAにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示し、図5−2は図6の動作タイミングBにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示すものである。
放電灯点灯装置に接続されるイグナイタ6、放電灯7、及び、これらを接続する導線等が、例えば電源1によって高電位となっている車体の部分と接触して天絡が発生したときには、前述の地絡が生じたときと同様にDC/ACインバータ4のスイッチング素子31〜34に各々流れる電流が異なった値になる。また、各スイッチング素子31〜34に生じる電圧降下も異なったものとなって、DC/ACインバータ4の動作タイミングに対応して、DC/DCコンバータ2の出力電圧の1/2の値からずれた電圧が、DC/ACインバータ4の出力電圧の中点電圧Vcentとして検出される。
例えば図6に示した動作タイミングAにおいて、図5−1に示したスイッチング素子31がON状態のときには、DC/DCコンバータ2の高電位側の出力端子からスイッチング素子31及び出力端子4aを介して天絡箇所へ電流I(a)が流れ、DC/DCコンバータ2の出力端子から電源1へ短絡する経路が形成される。そのため、DC/DCコンバータ2の出力電圧は、図6の中段に示した出力電圧Vdc(a)のように電源1の電圧近くまで低下し、スイッチング素子31の電圧降下が増大する。
このとき、ON状態の図5−1に示したスイッチング素子34には電流が流れないため、当該スイッチング素子34の電圧降下は小さい。従って、動作タイミングAにおいて、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)からスイッチング素子31の降下電圧に相当する電圧分が低下した電圧が出力端子4aに生じる。このときの出力端子4a,4b間の中点電圧Vcent(a)は、出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧よりも小さなものになる。
なお、このとき抵抗11が検出した出力電流Ioutは0[A]で、DC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子等には通電がない。
また、図6に示したタイミングBにおいて、天絡している出力端子4aに接続されたスイッチング素子33がON状態のときには、図5−2に示したようにスイッチング素子33に、天絡部分もしくは電源1から過大な電流I(b)が流れるため、スイッチング素子33の電圧降下は大きくなる。このとき、ON状態のスイッチング素子32には電流が流れないため、当該スイッチング素子32の電圧降下は小さい。従って、出力端子4aの電圧は0[V]よりもスイッチング素子33の降下電圧に相当する電圧分が上昇した値になり、抵抗12,13等によって検出される中点電圧Vcent(b)は、出力電圧Vdc(b)の1/2よりも高くなる。
なお、このとき抵抗11が検出した出力電流Ioutは過大なものとなり、電流I(b)の通電経路となる回路素子等には過電流が流れる。
CPU5は、前述の説明と同様に出力端子4a,4b間の電圧の中点電圧Vcentを示すデータ、及び出力電圧Vdcを示すデータを入力し、また、抵抗11によって検出される出力電流Ioutを示すデータを入力する。各動作タイミングに対応して検出された出力電圧Vdcと中点電圧Vcentとを用いて、またさらに抵抗11が検出した出力電流Ioutを用いて放電灯点灯装置の外部における天絡発生の有無を判定する。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧が、Hレベルとなる動作タイミング、例えば動作タイミングAにおいて、
(2−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11の電流検出Ioutが0[A]である。
(2−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)が低下している。
(2−3)中点電圧Vcent(a)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から所定電圧だけ低い値になっている。
(2−4)中点電圧Vcent(a)が電源1の電圧の1/2の値から所定の電圧以内になっている。
また、DC/ACインバータ4の上記の一方の出力端子の電圧がLレベルに反転したとき、即ち動作タイミングBにおいて、
(3−1)過大な出力電流Ioutが検出される。
(3−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)が上昇した、もしくは変化しない。
(3−3)中点電圧Vcent(b)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の1/2の電圧から所定電圧だけ高い値になっている。
(3−4)中点電圧Vcent(b)が電源1の電圧の1/2の値から所定の電圧以内になっている。
上記の動作タイミングAにおける(2−1)〜(2−4)ならびに動作タイミングBにおける(3−1)〜(3−4)のような出力電流Iout、出力電圧Vdc、及び中点電圧VcentがDC/ACインバータ4の動作タイミングに応じて検出されたとき、放電灯点灯装置の出力端子に接続された導線等の出力経路において天絡が発生したと判定する。
ここまで説明したように、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4b間の中点電圧Vcentを検出することにより、前述の地絡検出と同様に天絡が発生したときに過負荷となる動作タイミングAあるいは動作タイミングBにおいて、換言すると動作タイミングの半サイクルにおいて、明確に天絡の有無を判定することが可能になり、各回路素子等にストレスを与えない短時間で、確度の高い天絡検出を行うことができる。
図7−1及び図7−2は、実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生した状態を示す説明図である。図1等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。この図は、図3−1,3−2等と同様にDC/ACインバータ4のスイッチング素子31〜34をそれぞれスイッチ接点として表し、H型ブリッジ回路を構成しているDC/ACインバータ4の低電位側に配置されるスイッチング素子33,34のいずれか一方が短絡した状態を示したもので、ここではスイッチング素子34が短絡したときを例示している。
図8は、実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生したときの動作を示す説明図である。この図は、図7−1,7−2に示したようにスイッチング素子34が短絡して放電灯7が消灯状態になったときの出力端子4a,4bの電圧波形及び抵抗11によって検出された出力電流Ioutを示したもので、図2等と同様に、上段にDC/ACインバータ4の動作タイミングを示している。また、中段には、実線で出力端子4aの電圧波形を示し、破線で出力端子4bの電圧波形を示している。なお、ここで示した出力電圧Vdc(a)は動作タイミングAにおいて抵抗8,9等によって検出される電圧で、出力電圧Vdc(b)は動作タイミングBにおいて上記と同様に検出される電圧である。図中下段には、抵抗11が検出した出力電流Ioutを示している。なお、図7−1は、図8の動作タイミングAにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示し、図7−2は図8の動作タイミングBにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示すものである。
DC/ACインバータ4を構成する四つのスイッチング素子31〜34の故障は、殆どが短絡である。図7−1,7−2の中で下側に配置されているスイッチング素子34が短絡して異常が発生したときには、動作タイミングAにおいて図中上側に配置されているスイッチング素子32がON状態になって、前述のようにスイッチング素子34が短絡していることからDC/DCコンバータ2の出力端子間を短絡する経路が形成され、図示したように電流I(a)が流れる。電流I(a)が流れているときには、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)が低電圧になって、スイッチング素子32による電圧降下が増大する。このとき、図中スイッチング素子32に対向配置されてON状態となっているスイッチング素子33には電流が流れないため、スイッチング素子33による電圧降下は小さい。従って、抵抗12,13等によって検出される中点電圧Vcent(a)は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧からスイッチング素子32の降下電圧に相当する電圧分が低下したものとなる。また、抵抗11が検出した出力電流Ioutは過大なものとなり、動作タイミングAにおいて前述の電流I(a)の経路になる回路素子等には過電流が流れる。
図7−2に示したようにスイッチング素子31,34がON状態になる動作タイミングBにおいては、放電灯7が消灯していることから短絡しているスイッチング素子34には電流が流れず、また、短絡によりスイッチング素子34の端子間電圧が低くなっている。このときON状態となっている対向配置のスイッチング素子31にも電流が流れないため、スイッチング素子31による電圧降下も小さい。従って、出力端子4a,4b間の中点電圧Vcent(b)は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の概ね1/2の電圧になる。なお、このとき抵抗11が検出した出力電流Ioutは0[A]である。
CPU5は、前述の説明と同様に出力端子4a,4b間の中点電圧Vcentを示すデータ、及び出力電圧Vdcを示すデータを入力し、また、抵抗11によって検出される出力電流Ioutを示すデータを入力する。DC/ACインバータ4の動作タイミングに対応して検出された出力電圧Vdc、中点電圧Vcent、及び、出力電流Ioutを用いて放電灯点灯装置のDC/ACインバータ4を構成するH型ブリッジ回路の低電位側に配置されたスイッチング素子33あるいはスイッチング素子34の短絡の有無を判定する。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧が、Hレベルとなる動作タイミング、例えば出力端子4aがHレベルとなっている動作タイミングAにおいて、
(4−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11によって検出される出力電流Ioutが過大になっている。
(4−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)が低下している。
(4−3)中点電圧Vcent(a)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から所定電圧だけ低い値になっている。
(4−4)中点電圧Vcent(a)が所定の電圧以下になっている。
DC/ACインバータ4の動作タイミングAあるいは動作タイミングBのいずれかにおいて、前述の(4−1)〜(4−4)のような出力電流Iout、出力電圧Vdc、及び中点電圧Vcentが検出されたとき、DC/ACインバータ4の低電位側のスイッチング素子33あるいはスイッチング素子34に短絡が発生したと判定する。
ここまで説明したように、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4b間に生じる電圧の中点電圧Vcentを検出することにより、DC/ACインバータ4の低電位側の例えばスイッチング素子34に短絡が発生したとき、動作タイミングの半サイクル、例えば過負荷が発生している動作タイミングAにおいて、明確なスイッチング素子34の短絡判定が可能になり、地絡、天絡の検出と同様に各回路素子等にストレスを与えない短時間でDC/ACインバータ4の低電位側のスイッチング素子の短絡を検出することができる。
図9−1及び図9−2は、実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生した状態を示す説明図である。図1等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。この図は、図3−1,3−2等と同様にDC/ACインバータ4のスイッチング素子31〜34をそれぞれスイッチ接点として表し、H型ブリッジ回路を構成しているDC/ACインバータ4の高電位側に配置されるスイッチング素子31,32のいずれか一方が短絡した状態を示したもので、ここではスイッチング素子31が短絡した場合を例示している。
図10は、実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生したときの動作を示す説明図である。この図は図9−1,9−2に示したようにスイッチング素子31が短絡して放電灯7が消灯状態になったときの出力端子4a,4bの電圧波形及び抵抗11によって検出される出力電流Ioutを示したもので、図2等と同様に上段にDC/ACインバータ4の動作タイミングを示している。また、中段には、実線で出力端子4aの電圧波形を示し、破線で出力端子4bの電圧波形を示している。なお、ここで示した出力電圧Vdc(a)は動作タイミングAにおいて抵抗8,9等によって検出される電圧で、出力電圧Vdc(b)は動作タイミングBにおいて上記と同様に検出される電圧である。図中下段には、抵抗11によって検出される出力電流Ioutを示している。また、図9−1は、図10の動作タイミングAにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示し、図9−2は図10の動作タイミングBにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示すものである。
図9−1に示したようにスイッチング素子31,34がON状態になる動作タイミングAにおいては、放電灯7が消灯していることから短絡しているスイッチング素子31には電流が流れず、また短絡によりスイッチング素子31の端子間電圧が低くなっている。このときON状態となっている対向配置のスイッチング素子34にも電流が流れないため、スイッチング素子34による電圧降下も小さい。従って、出力端子4a,4b間の中点電圧Vcent(a)は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の概ね1/2の電圧になる。なお、このとき抵抗11が検出する出力電流Ioutは0[A]である。
図9−2に示したようにスイッチング素子32,33がON状態となる動作タイミングBでは、短絡したスイッチング素子31の図中下側に配置されているスイッチング素子33がON状態になって、前述のように短絡しているスイッチング素子31と共にDC/DCコンバータ2の出力端子間を短絡する経路が形成され、図示したように電流I(b)が流れて出力電圧Vdc(b)が低電圧になる。また、スイッチング素子33には過大な電流I(b)が流れるため、スイッチング素子33による電圧降下が大きくなる。このとき、ON状態となっている対向配置されたスイッチング素子32には電流が流れないため、スイッチング素子32による電圧降下は小さい。従って、出力端子4a,4b間に生じる電圧は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)と、スイッチング素子33による降下電圧に相当する電圧分が上昇した電圧との電位差となる。そのため、出力端子4a,4b間の中点電圧Vcent(b)は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の1/2の電圧からスイッチング素子33による降下電圧に相当する電圧分が上昇した電圧となる。即ち、中点電圧Vcent(b)は、出力電圧Vdc(b)の1/2よりも大きくなる。なお、このとき抵抗11には過大な電流が流れる。
CPU5は、前述の説明と同様に出力端子4a,4b間の中点電圧Vcentを示すデータ、及び出力電圧Vdcを示すデータを入力し、また、抵抗11によって検出される出力電流Ioutを示すデータを入力する。DC/ACインバータ4の動作タイミングに対応して検出された出力電圧Vdc、中点電圧Vcent、及び、出力電流Ioutを用いて放電灯点灯装置のDC/ACインバータ4を構成するH型ブリッジ回路の高電位側に配置されたスイッチング素子31あるいはスイッチング素子32の短絡の有無を判定する。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧がLレベルとなる動作タイミング、例えば出力端子4aがLレベルとなっている動作タイミングBにおいて、
(5−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11により検出される出力電流Ioutが過大になっている。
(5−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)が低下している。
(5−3)中点電圧Vcent(b)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の1/2から所定電圧だけ高い値になっている。
(5−4)中点電圧Vcent(b)が所定の電圧以下になっている。
DC/ACインバータ4の動作タイミングAあるいは動作タイミングBのいずれかにおいて、前述の(5−1)〜(5−4)のような出力電流Iout、出力電圧Vdc、及び中点電圧Vcentが検出されたとき、DC/ACインバータ4の高電位側のスイッチング素子31あるいはスイッチング素子32に短絡が発生したと判定する。
ここまで説明したように、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4b間に生じる電圧の中点電圧Vcentを検出することにより、DC/ACインバータ4の高電位側の例えばスイッチング素子31に短絡が発生したとき、CPU5は、動作タイミングの半サイクル、例えば過負荷となる動作タイミングBにおいて明確に当該スイッチング素子31の短絡判定を行うことが可能で、地絡、天絡の検出と同様に回路素子等にストレスを与えない短時間でDC/ACインバータ4の高電位側のスイッチング素子の短絡を検出することができる。
図11−1〜図11−3は、実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。図1等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その詳細な説明を省略する。図1等に示した抵抗12の抵抗値をR1とする。また、抵抗13の抵抗値をR2とする。
放電灯点灯装置に接続されているイグナイタ6、放電灯7、及び、これらの間を接続する導線等が何かに接触して短絡が発生したとき、また前述のように天絡、スイッチング素子の短絡が発生したとき、抵抗12と抵抗13が同じ値、即ち分圧比が等しい場合には中点電圧Vcentが低電圧で脈動のない直流電圧として検出され、このような直流の電圧レベルを異常検出に使用することになる。
直流の電圧レベルを異常発生の判断材料とすると、例えばDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcが低下したことを検出したとき、この低下した電圧が、実際に短絡によって低下した出力電圧VdcとDC/ACインバータ4のスイッチング素子の増大した電圧降下とを加算したものなのか、あるいは低インピーダンスとなっている放電灯7の放電電極間電圧とDC/ACインバータ4のスイッチング素子の正常な電圧降下とを加算したものなのかを判別することが困難になる。
抵抗12の抵抗値R1と抵抗13の抵抗値R2とを異なる値にして分圧比を異なるものとした場合には、抵抗12,13の接続点から検出される電圧は前述のような直流電圧にならず、図11−3に示したようにDC/ACインバータ4の出力電圧の反転に同期した、即ち動作タイミングに対応した矩形の電圧波形になる。
図11−1に示したDC/ACインバータ4のスイッチング素子31,34がON状態、及びスイッチング素子32,33がOFF状態のとき、抵抗12と出力端子4aとの接続点には電圧レベル(C)が生じ、抵抗12と抵抗13との接続点には電圧レベル(E)が生じる。また、図11−2に示したDC/ACインバータ4のスイッチング素子31,34がOFF状態、及びスイッチング素子32,33がON状態のとき、抵抗12と出力端子4aとの接続点には電圧レベル(D)が生じ、抵抗12と抵抗13との接続点には電圧レベル(F)が生じる。
図11−3に示した電圧レベル(C)は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcから、図11−1のスイッチング素子31のON抵抗によって降下した電圧である。電圧レベル(D)は、図11−2のスイッチング素子33の電圧降下により0[V]よりも当該降下電圧分が高くなった電圧である。電圧レベル(C)と電圧レベル(D)との電位差が、出力端子4aと出力端子4bとの間に生じる出力電圧Voutである。ここで、図11−1に示したスイッチング素子31がON状態になったとき、即ち出力端子4aに生じる電圧がHレベルのときに抵抗12と抵抗13との接続点に生じる電圧、即ち中点電圧VcentをV1、図11−2に示したスイッチング素子32がON状態になったとき、即ち出力端子4bに生じる電圧がHレベルのときに抵抗12と抵抗13との接続点に生じる中点電圧VcentをV2としたとき、出力電圧Voutは、次の(1)式によって求めることができる。
Vout=(V1−V2)×(R1+R2)/(R2−R1)…(1)
CPU5は、このようにDC/ACインバータ4が出力電圧を反転させる動作タイミングに同期させて出力端子4a,4bの間に接続されている抵抗12,13から中点電圧Vcentを検出し、中点電圧Vcentとして検出された二つの電圧レベル、即ち電圧V1と電圧V2から、DC/ACインバータ4のスイッチング素子の電圧降下を含まないDC/ACインバータ4の出力電圧Vout、即ち放電灯点灯装置の純粋な出力電圧Voutを求めることができる。
また、前述のようにDC/ACインバータ4の出力電圧Voutを推測することにより、DC/ACインバータ4のスイッチング素子の電圧降下を推測することができる。従って、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcが低下した原因が、放電灯7が点灯直後で低インピーダンス状態となっているためなのか、放電灯点灯装置の出力電力が幾らかの抵抗を有する短絡経路によって短絡されたためなのかを識別することができ、誤判定のない短絡判定を行うことが可能になる。
例えば、抵抗値R1と抵抗値R2との比率を1:2とした場合に、V1=9[V]、V2=5[V]が検出されたとき、前述の(1)式によって出力電圧Voutは12[V]であると推測することができる。
なお、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcが14[V]ならば、DC/ACインバータ4の高電位側のスイッチング素子31及び低電位側のスイッチング素子33の電圧降下を、(Vdc−Vout)/2から、それぞれ1[V]と推測することができる。
放電灯7が点灯直後に低インピーダンスとなって低下したときの放電電極間電圧は、キセノンガスのアーク放電によるもので12[V]以下にはならない。異常と思われる低い出力電圧Vdcが検出されたときであっても、前述のように求めた電圧Voutが12[V]以下になっていなければ、点灯直後に生じる放電灯7の低インピーダンスにより放電電圧が低い状態、または放電灯7が低い放電電圧で点灯していると推測される。
また、例えば車載ヘッドランプ用放電灯点灯装置において発生する可能性のある出力経路の短絡は、車体構造物への導線の挟み込み、また工具による橋絡などによるものが多く、短絡が発生したときの抵抗値は小さなものとなる。このような短絡では、放電灯点灯装置の出力電圧、即ち出力端子4a,4b間の電圧が10[V]以上になることはない。このことから、放電灯7が点灯直後に低インピーダンスになっている状態等と、出力経路に短絡が生じた状態とを識別することができる。
CPU5は、例えば前述の12[V]や10[V]などを閾値として予め設定しておき、前述のようにして求めた出力電圧Voutが閾値以下になったとき、放電灯点灯装置の出力経路に短絡が発生したと判定する。このように、放電灯点灯装置の正確な出力電圧Voutを求めて異常発生の判定に用いることにより、出力経路の短絡を明確に判定することができる。
以上のように実施の形態1によれば、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4b間に抵抗12,13を接続し、抵抗12と抵抗13との接続点から中間電圧Vcentを検出して、CPU5がDC/ACインバータ4の動作タイミングに対応させて中間電圧Vcentの大きさを判別して異常の発生、さらに異常が発生した箇所を判定するようにしたので、放電灯点灯装置の内部に発生した異常と当該装置に接続される出力経路に発生した異常とを判別することができ、故障あるいは異常の発生部分を狭い範囲に限定することができるため修理に関する判断をより適確に行うことが可能になり、故障/異常に対する処置を迅速に行うことができるという効果がある。
また、異常が発生した部品等を交換するとき、誤判断によって無関係な部品を交換する作業を回避することができ、交換作業に費やす労力が減って修理に要する負担を軽減することができるという効果がある。
また、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4bの電圧を、抵抗12と抵抗13の接続点から中点電圧Vcentとして検出するようにしたので、低電位側が接地されていない電圧を簡素な回路構成で検出することができ、コストを抑制することができるという効果がある。
また、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc及び出力電流Iout、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4bから検出される中点電圧Vcentを用いて異常の発生を判定するようにしたので、確度の高い判定結果を得ることができるという効果がある。
実施の形態2.
図12は、この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。
実施の形態2による放電灯点灯装置は、図1等に示した抵抗12,13に替えて、第一の分圧素子としてコンデンサ41を、また第二の分圧素子としてコンデンサ42を備えたもので、他の部分は実施の形態1で説明した放電灯点灯装置と同様に構成されている。ここでは、実施の形態2による放電灯点灯装置の特徴となる部分を説明し、実施の形態1による放電灯点灯装置と同様に構成される部分の重複説明を省略する。
コンデンサ41の一端は、DC/ACインバータ4のスイッチング素子31とスイッチング素子33との接続点に接続され、また出力端子4aに接続されている。コンデンサ42の一端は、DC/ACインバータ4のスイッチング素子32とスイッチング素子34との接続点に接続され、また出力端子4bに接続されている。コンデンサ41の他端は、コンデンサ42の他端と抵抗14の一端との接続点に接続され、またこの接続点の電圧がA/D変換部15へ入力するように接続されている。
次に動作について説明する。
実施の形態1で説明した放電灯点灯装置と同様な動作の重複説明を省略し、実施の形態2による放電灯点灯装置の特徴となる動作を説明する。
実施の形態1で説明したように、DC/ACインバータ4から出力される電圧は所定の周期で反転する。図12に示した放電灯点灯装置は、所定の周期で電圧が反転する出力端子4a,4b間に生じる電圧をコンデンサ41,42によって検出し、コンデンサ41とコンデンサ42の接続点に生じる中点電圧Vcentを検出する。即ち、出力端子4a,4b間の電圧をコンデンサ41,42によって分圧し、中点電圧Vcentを検出する。図12のCPU5は、このようにして検出した中点電圧Vcentを実施の形態1で説明したものと同様に用いて、放電灯点灯装置に発生した異常の検出、またさらに異常が発生した箇所の判別を行う。
以上のように実施の形態2によれば、出力端子4a,4bに接続する分圧素子としてコンデンサ41,42を備えたので、DC/ACインバータ4から所定の周期で反転される電圧から中点電圧Vcentを検出することができ、実施の形態1で説明したものと同様に、放電灯点灯装置の内部に発生した異常と当該装置に接続される出力経路に発生した異常とを判別することができ、また、使用者は故障/異常に対する処置を迅速に行うことができるという効果がある。
また、無関係な部品を交換する作業を回避し、交換作業に費やす労力を減らして修理に要する負担を軽減することができるという効果がある。
また、簡素な回路構成でDC/AC/インバータ4の出力電圧を検出して異常発生を検出することができ、コストを抑制しながら異常発生について確度の高い判定結果を得ることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置に地絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置に地絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置に地絡が発生したときの動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置に天絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置に天絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置に天絡が発生したときの動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生したときの動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生した状態を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/ACインバータのスイッチング素子に短絡が発生したときの動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 電源、2 DC/DCコンバータ、3 DC/DCコンバータ制御部、4 DC/ACインバータ、5 CPU、6 イグナイタ、7 放電灯、8,9,11〜14 抵抗、10,15 A/D変換部、16 通信部、21 トランス、22,31〜34 スイッチング素子、23 ダイオード、24 平滑コンデンサ、41,42 コンデンサ。

Claims (13)

  1. 電源電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記DC/DCコンバータの出力電流を検出する電流検出手段と、前記DC/DCコンバータの出力電圧を反転させるDC/ACインバータと、前記電圧検出手段及び電流検出手段の検出結果を用いて前記DC/DCコンバータ及びDC/ACインバータの動作を制御し、前記DC/ACインバータの出力電圧によって放電灯を点灯させる制御手段と、を備える放電灯点灯装置において、
    前記DC/ACインバータの出力端子間を接続する、直列接続された第一の分圧素子及び第二の分圧素子と、
    前記第一の分圧素子及び第二の分圧素子の接続点から前記出力端子間の中点電圧を検出する出力端子電圧検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記出力端子電圧検出手段が検出した中点電圧を用いて、当該放電灯点灯装置内部に発生した異常と前記出力端子に接続されている出力経路に発生した異常とを判別して検出することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧が電圧検出手段の検出電圧の1/2よりも低くなり、かつ、電流検出手段が電流を検出していないとき出力経路に地絡が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧が電圧検出手段の検出電圧の1/2よりもDC/ACインバータの動作タイミングに対応して低くまたは高くなり、かつ、前記動作タイミングに対応して電流検出手段が過大な電流を検出するとき出力経路に天絡が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧がDC/ACインバータの動作タイミングに対応して電圧検出手段の検出電圧の1/2よりも低くなり、かつ、前記中点電圧が低くなる動作タイミングで電流検出手段が過大な電流を検出するとき前記DC/ACインバータの低電位側スイッチング素子に異常が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧がDC/ACインバータの動作タイミングに対応して電圧検出手段の検出電圧の1/2よりも高くなり、かつ、前記中点電圧が高くなる動作タイミングで電流検出手段が過大な電流を検出するとき前記DC/ACインバータの高電位側スイッチング素子に異常が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  6. 分圧比の異なる第一の分圧素子と第二の分圧素子とを備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  7. 制御手段は、DC/ACインバータの動作タイミングに同期して出力端子電圧検出手段が検出した第一の分圧素子によって分圧された電圧と第二の分圧素子によって分圧された電圧とを用いて、放電灯点灯装置の出力電圧を推測することを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 制御手段は、推測した放電灯点灯装置の出力電圧と電圧検出手段の検出電圧とを用いて、DC/ACインバータのスイッチング素子による電圧降下を推測することを特徴とする請求項7記載の放電灯点灯装置。
  9. 制御手段は、推測した放電灯点灯装置の出力電圧と予め設定されている閾値とを用いて出力経路の短絡発生を検出することを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
  10. 第一の分圧素子及び第二の分圧素子として抵抗を使用することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  11. 第一の分圧素子及び第二の分圧素子としてコンデンサを使用することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  12. 制御手段は、異常発生を検出したときDC/ACインバータの動作を制限することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  13. 制御手段が異常発生を検出したとき、前記制御手段の制御に応じて発生した異常を示す信号を当該放電灯点灯装置の外部機器へ送信する通信手段を備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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