JP4808183B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
また、交流電源から供給された電圧を整流し、DC/DCコンバータによって電源電圧よりも高い直流電圧へ昇圧し、二つのスイッチング素子によるDC/ACインバータとコイル・コンデンサによる共振回路によって正弦波を生成して当該正弦波によって電極のない放電灯を点灯させるとき、DC/ACインバータの出力電圧をコンデンサによる分圧によって検出し、この検出電圧を放電灯に供給している電圧として制御手段へ入力し、始動性が向上するように動作周波数を制御するものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、交流電源から供給された電圧を整流し、DC/DCコンバータによって電源電圧よりも低い直流電圧へ降圧して当該降圧した直流電圧によって放電灯を点灯させるとき、DC/DCコンバータの出力電圧を抵抗による分圧によって検出し、この検出電圧を放電灯に供給している電圧として制御手段へ入力し、明るさを電力の高速変調によって制御するものがある(例えば、特許文献3参照)。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。電源1は、直流電力をDC/DCコンバータ2へ供給するように接続されている。DC/DCコンバータ2は、当該DC/DCコンバータ2の動作を制御するDC/DCコンバータ制御部3に接続されている。DC/DCコンバータ2の高電位側の出力端子は、DC/ACインバータ4の高電位側入力端子に接続されている。DC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子は、抵抗11を介してDC/ACインバータ4の低電位側の入力端子に接続されている。DC/ACインバータ4の二つの出力端子は、イグナイタ6を介して放電灯7の二つの放電電極に各々接続されている。CPU5は、制御デバイスによって構成されたもので、DC/ACインバータ4の動作を制御するように、またDC/DCコンバータ制御部3の動作を制御するように接続され、後述するように放電灯点灯装置内部または外部において異常が発生したことを検出したとき当該異常を示す信号を通信部16へ出力するように接続されている。また、CPU5は、例えばDC/DCコンバータ制御部3を介して、抵抗11によって検出されるDC/DCコンバータ2の出力電流を示す信号を入力するように接続構成されている。
また、スイッチング素子33とスイッチング素子34との接続点は、DC/ACインバータ4の低電位側の入力端子として、抵抗11を介してDC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子へ接続されている。
スイッチング素子31とスイッチング素子33との接続点は、DC/ACインバータ4の一方の出力点として放電灯7の一方の放電電極へ接続されている。この出力点をDC/ACインバータ4の出力端子4aとする。スイッチング素子32とスイッチング素子34との接続点は、DC/ACインバータ4の他方の出力点として放電灯7の他方の放電電極へ接続されている。この接続点をDC/ACインバータ4の出力端子4bとする。なお、前述のように放電灯7は、イグナイタ6を介してDC/ACインバータ4と接続されている。
出力端子4aには、当該出力端子4aの電圧を検出する分圧素子である抵抗12の一端が接続され、出力端子4bには、当該出力端子4bの電圧を検出する分圧素子である抵抗13の一端が接続されている。抵抗12の他端及び抵抗13の他端は、抵抗14の一端に接続され、この抵抗12,13の他端と抵抗14の一端との接続点の電圧がA/D変換部15へ入力されるように接続構成されている。抵抗14の他端は接地されている。A/D変換部15は、出力信号をCPU5へ入力するように接続されている。
図1の放電灯点灯装置は、放電灯7の点灯を開始するとき、DC/DCコンバータ制御部3がDC/DCコンバータ2を起動して電源1の電圧を昇圧させ、発生した高電圧をDC/ACインバータ4を介してイグナイタ6へ供給する。
イグナイタ6は、高電圧パルスを発生して放電灯7の放電電極間に印加し、点灯を開始させる。
CPU5は、抵抗8,9及びA/D変換部10を用いてDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcを検出する。なお、後述する出力電圧Vdc(a),Vdc(b)は上記の抵抗8,9及びA/D変換部10によって検出された電圧である。
またCPU5は、抵抗8,9及びA/D変換部10によって検出された出力電圧Vdcを入力し、この電圧値から放電灯7が点灯を開始したことを検知すると、DC/ACインバータ4を駆動して放電灯7に印加する電圧極性を所定のタイミングで反転させ、放電灯7の放電状態を安定させて通常の点灯状態へ移行させる。また、CPU5は、放電灯7に流す電流の目標値をDC/DCコンバータ制御部3へ指示し、当該DC/DCコンバータ制御部3は抵抗11を用いて検出したDC/DCコンバータ2の出力電流が上記の目標値となるようにDC/DCコンバータ2の動作を制御する。
また、抵抗11が検出した出力電流Iout、即ちDC/DCコンバータ2の出力電流は、図2の下段に示したように若干のリップルを含む一定の値となる。
図4は、実施の形態1による放電灯点灯装置に地絡が発生したときの動作を示す説明図である。この図は図3−1,3−2に示したたように地絡が発生して放電灯7が消灯状態になったときの出力端子4a,4bの電圧波形及び抵抗11による検出電流Ioutを示したもので、図2と同様に上段にDC/ACインバータ4の動作タイミングを示している。図中、中段には、実線で出力端子4bの電圧波形を示し、破線で出力端子4aの電圧波形を示している。なお、ここで示した出力電圧Vdc(a)は動作タイミングAにおいて抵抗8,9によって検出される電圧、また出力電圧Vdc(b)は動作タイミングBにおいて抵抗8,9によって検出される電圧である。図中下段には、抵抗11によって検出される電流Ioutを示している。また、図3−1は、図4に示した動作タイミングAにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示し、図3−2は図4に示した動作タイミングBにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示すものである。
放電灯点灯装置に接続されるイグナイタ6、放電灯7、及びこれらを接続する導線等が例えば車体GNDと接触して地絡が生じると、DC/ACインバータ4のスイッチング素子31〜34に各々流れる電流は異なる値になる。スイッチング素子31〜34において生じる電圧降下も異なった大きさになって、DC/ACインバータ4の各動作タイミングにおいて、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcの1/2の値からずれた電圧が、DC/ACインバータ4の出力電圧の中点電圧Vcentとして検出される。
このとき、スイッチング素子32に対向配置され、ON状態になっているスイッチング素子33には電流が流れないため、スイッチング素子33による電圧降下は小さい。従って、動作タイミングAにおいて、出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧は、0[V]に近いものになる。また、このとき抵抗12,13によって検出される中点電圧Vcentは、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から、スイッチング素子32による降下電圧に相当する電圧分が低下したものになり、出力電圧Vdc(a)の1/2よりも小さな値になる。
また、このときON状態となっているスイッチング素子31にも電流が流れないため、当該スイッチング素子31の電圧降下も小さい。従って、出力端子4a,4b間の電圧の中点電圧Vcent(b)は、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の概ね1/2の値になる。
なお、前述のように放電灯7は点灯していないことから、図3−1及び図3−2のどちらの状態、即ち図4の上段に示した動作タイミングA,Bのどちらにおいても抵抗11が検出する出力電流Ioutは0[A]となっている。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧が、Hレベルとなっている動作タイミング、例えば動作タイミングAにおいて、
(1−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11が検出した出力電流Ioutが0[A]である。
(1−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)が低下している。
(1−3)中点電圧VcentがDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から所定電圧だけ低い値になっている。
(1−4)中点電圧Vcentが所定の電圧値以下になっている。
しかしながら、放電灯点灯装置を構成する個々の回路素子に過度のストレスを与えないように、異常発生時には上記の1サイクルの動作を待つことなく半分のサイクルで早急に点灯動作を停止することが望ましい。
前述のように出力端子4a,4bから検出した中点電圧Vcentを使用することにより、地絡が発生したときに過負荷となる例えば動作タイミングAだけの半サイクルで明確に地絡発生の判定が可能で、回路素子等にストレスを与えない短時間で確度の高い地絡発生の検出を行うことができる。
CPU5は、地絡、天絡及びスイッチング素子の短絡を検出したときには、DC/ACインバータ4のON状態となっているスイッチング素子を全てOFF状態へ遷移させ、DC/ACインバータ4の出力動作を停止させる。このようにDC/ACインバータ4の動作を制限して、DC/ACインバータ4を構成するスイッチング素子に過電流によるストレスを与えることを回避する。
図6は、実施の形態1による放電灯点灯装置に天絡が発生したときの動作を示す説明図である。この図は、図5−1,5−2に示したたように天絡が発生して放電灯7が消灯状態になったときの出力端子4a,4bの電圧波形及び抵抗11が検出した出力電流Ioutを示したもので、図2等と同様に上段にDC/ACインバータ4の動作タイミングを示している。また、中段には実線で出力端子4aの電圧波形を示し、破線で出力端子4bの電圧波形を示している。なお、ここで示した出力電圧Vdc(a)は動作タイミングAにおいて抵抗8,9等によって検出される電圧で、出力電圧Vdc(b)は動作タイミングBにおいて上記と同様に検出される電圧である。図中下段には、抵抗11が検出した出力電流Ioutを示している。また、図5−1は、図6の動作タイミングAにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示し、図5−2は図6の動作タイミングBにおける各スイッチング素子31〜34のON/OFF状態を示すものである。
このとき、ON状態の図5−1に示したスイッチング素子34には電流が流れないため、当該スイッチング素子34の電圧降下は小さい。従って、動作タイミングAにおいて、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)からスイッチング素子31の降下電圧に相当する電圧分が低下した電圧が出力端子4aに生じる。このときの出力端子4a,4b間の中点電圧Vcent(a)は、出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧よりも小さなものになる。
なお、このとき抵抗11が検出した出力電流Ioutは0[A]で、DC/DCコンバータ2の低電位側の出力端子等には通電がない。
なお、このとき抵抗11が検出した出力電流Ioutは過大なものとなり、電流I(b)の通電経路となる回路素子等には過電流が流れる。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧が、Hレベルとなる動作タイミング、例えば動作タイミングAにおいて、
(2−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11の電流検出Ioutが0[A]である。
(2−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)が低下している。
(2−3)中点電圧Vcent(a)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から所定電圧だけ低い値になっている。
(2−4)中点電圧Vcent(a)が電源1の電圧の1/2の値から所定の電圧以内になっている。
(3−1)過大な出力電流Ioutが検出される。
(3−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)が上昇した、もしくは変化しない。
(3−3)中点電圧Vcent(b)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の1/2の電圧から所定電圧だけ高い値になっている。
(3−4)中点電圧Vcent(b)が電源1の電圧の1/2の値から所定の電圧以内になっている。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧が、Hレベルとなる動作タイミング、例えば出力端子4aがHレベルとなっている動作タイミングAにおいて、
(4−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11によって検出される出力電流Ioutが過大になっている。
(4−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)が低下している。
(4−3)中点電圧Vcent(a)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(a)の1/2の電圧から所定電圧だけ低い値になっている。
(4−4)中点電圧Vcent(a)が所定の電圧以下になっている。
具体的には、DC/ACインバータ4のいずれか一方の出力端子の電圧がLレベルとなる動作タイミング、例えば出力端子4aがLレベルとなっている動作タイミングBにおいて、
(5−1)DC/ACインバータ4の出力電流、即ち抵抗11により検出される出力電流Ioutが過大になっている。
(5−2)DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)が低下している。
(5−3)中点電圧Vcent(b)がDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc(b)の1/2から所定電圧だけ高い値になっている。
(5−4)中点電圧Vcent(b)が所定の電圧以下になっている。
放電灯点灯装置に接続されているイグナイタ6、放電灯7、及び、これらの間を接続する導線等が何かに接触して短絡が発生したとき、また前述のように天絡、スイッチング素子の短絡が発生したとき、抵抗12と抵抗13が同じ値、即ち分圧比が等しい場合には中点電圧Vcentが低電圧で脈動のない直流電圧として検出され、このような直流の電圧レベルを異常検出に使用することになる。
直流の電圧レベルを異常発生の判断材料とすると、例えばDC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcが低下したことを検出したとき、この低下した電圧が、実際に短絡によって低下した出力電圧VdcとDC/ACインバータ4のスイッチング素子の増大した電圧降下とを加算したものなのか、あるいは低インピーダンスとなっている放電灯7の放電電極間電圧とDC/ACインバータ4のスイッチング素子の正常な電圧降下とを加算したものなのかを判別することが困難になる。
図11−1に示したDC/ACインバータ4のスイッチング素子31,34がON状態、及びスイッチング素子32,33がOFF状態のとき、抵抗12と出力端子4aとの接続点には電圧レベル(C)が生じ、抵抗12と抵抗13との接続点には電圧レベル(E)が生じる。また、図11−2に示したDC/ACインバータ4のスイッチング素子31,34がOFF状態、及びスイッチング素子32,33がON状態のとき、抵抗12と出力端子4aとの接続点には電圧レベル(D)が生じ、抵抗12と抵抗13との接続点には電圧レベル(F)が生じる。
Vout=(V1−V2)×(R1+R2)/(R2−R1)…(1)
また、前述のようにDC/ACインバータ4の出力電圧Voutを推測することにより、DC/ACインバータ4のスイッチング素子の電圧降下を推測することができる。従って、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcが低下した原因が、放電灯7が点灯直後で低インピーダンス状態となっているためなのか、放電灯点灯装置の出力電力が幾らかの抵抗を有する短絡経路によって短絡されたためなのかを識別することができ、誤判定のない短絡判定を行うことが可能になる。
なお、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdcが14[V]ならば、DC/ACインバータ4の高電位側のスイッチング素子31及び低電位側のスイッチング素子33の電圧降下を、(Vdc−Vout)/2から、それぞれ1[V]と推測することができる。
また、例えば車載ヘッドランプ用放電灯点灯装置において発生する可能性のある出力経路の短絡は、車体構造物への導線の挟み込み、また工具による橋絡などによるものが多く、短絡が発生したときの抵抗値は小さなものとなる。このような短絡では、放電灯点灯装置の出力電圧、即ち出力端子4a,4b間の電圧が10[V]以上になることはない。このことから、放電灯7が点灯直後に低インピーダンスになっている状態等と、出力経路に短絡が生じた状態とを識別することができる。
CPU5は、例えば前述の12[V]や10[V]などを閾値として予め設定しておき、前述のようにして求めた出力電圧Voutが閾値以下になったとき、放電灯点灯装置の出力経路に短絡が発生したと判定する。このように、放電灯点灯装置の正確な出力電圧Voutを求めて異常発生の判定に用いることにより、出力経路の短絡を明確に判定することができる。
また、異常が発生した部品等を交換するとき、誤判断によって無関係な部品を交換する作業を回避することができ、交換作業に費やす労力が減って修理に要する負担を軽減することができるという効果がある。
また、DC/DCコンバータ2の出力電圧Vdc及び出力電流Iout、DC/ACインバータ4の出力端子4a,4bから検出される中点電圧Vcentを用いて異常の発生を判定するようにしたので、確度の高い判定結果を得ることができるという効果がある。
図12は、この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。
実施の形態2による放電灯点灯装置は、図1等に示した抵抗12,13に替えて、第一の分圧素子としてコンデンサ41を、また第二の分圧素子としてコンデンサ42を備えたもので、他の部分は実施の形態1で説明した放電灯点灯装置と同様に構成されている。ここでは、実施の形態2による放電灯点灯装置の特徴となる部分を説明し、実施の形態1による放電灯点灯装置と同様に構成される部分の重複説明を省略する。
コンデンサ41の一端は、DC/ACインバータ4のスイッチング素子31とスイッチング素子33との接続点に接続され、また出力端子4aに接続されている。コンデンサ42の一端は、DC/ACインバータ4のスイッチング素子32とスイッチング素子34との接続点に接続され、また出力端子4bに接続されている。コンデンサ41の他端は、コンデンサ42の他端と抵抗14の一端との接続点に接続され、またこの接続点の電圧がA/D変換部15へ入力するように接続されている。
実施の形態1で説明した放電灯点灯装置と同様な動作の重複説明を省略し、実施の形態2による放電灯点灯装置の特徴となる動作を説明する。
実施の形態1で説明したように、DC/ACインバータ4から出力される電圧は所定の周期で反転する。図12に示した放電灯点灯装置は、所定の周期で電圧が反転する出力端子4a,4b間に生じる電圧をコンデンサ41,42によって検出し、コンデンサ41とコンデンサ42の接続点に生じる中点電圧Vcentを検出する。即ち、出力端子4a,4b間の電圧をコンデンサ41,42によって分圧し、中点電圧Vcentを検出する。図12のCPU5は、このようにして検出した中点電圧Vcentを実施の形態1で説明したものと同様に用いて、放電灯点灯装置に発生した異常の検出、またさらに異常が発生した箇所の判別を行う。
また、無関係な部品を交換する作業を回避し、交換作業に費やす労力を減らして修理に要する負担を軽減することができるという効果がある。
また、簡素な回路構成でDC/AC/インバータ4の出力電圧を検出して異常発生を検出することができ、コストを抑制しながら異常発生について確度の高い判定結果を得ることができるという効果がある。
Claims (13)
- 電源電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記DC/DCコンバータの出力電流を検出する電流検出手段と、前記DC/DCコンバータの出力電圧を反転させるDC/ACインバータと、前記電圧検出手段及び電流検出手段の検出結果を用いて前記DC/DCコンバータ及びDC/ACインバータの動作を制御し、前記DC/ACインバータの出力電圧によって放電灯を点灯させる制御手段と、を備える放電灯点灯装置において、
前記DC/ACインバータの出力端子間を接続する、直列接続された第一の分圧素子及び第二の分圧素子と、
前記第一の分圧素子及び第二の分圧素子の接続点から前記出力端子間の中点電圧を検出する出力端子電圧検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記出力端子電圧検出手段が検出した中点電圧を用いて、当該放電灯点灯装置内部に発生した異常と前記出力端子に接続されている出力経路に発生した異常とを判別して検出することを特徴とする放電灯点灯装置。 - 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧が電圧検出手段の検出電圧の1/2よりも低くなり、かつ、電流検出手段が電流を検出していないとき出力経路に地絡が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧が電圧検出手段の検出電圧の1/2よりもDC/ACインバータの動作タイミングに対応して低くまたは高くなり、かつ、前記動作タイミングに対応して電流検出手段が過大な電流を検出するとき出力経路に天絡が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧がDC/ACインバータの動作タイミングに対応して電圧検出手段の検出電圧の1/2よりも低くなり、かつ、前記中点電圧が低くなる動作タイミングで電流検出手段が過大な電流を検出するとき前記DC/ACインバータの低電位側スイッチング素子に異常が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、出力端子電圧検出手段の検出した中点電圧がDC/ACインバータの動作タイミングに対応して電圧検出手段の検出電圧の1/2よりも高くなり、かつ、前記中点電圧が高くなる動作タイミングで電流検出手段が過大な電流を検出するとき前記DC/ACインバータの高電位側スイッチング素子に異常が発生したと判定することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 分圧比の異なる第一の分圧素子と第二の分圧素子とを備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、DC/ACインバータの動作タイミングに同期して出力端子電圧検出手段が検出した第一の分圧素子によって分圧された電圧と第二の分圧素子によって分圧された電圧とを用いて、放電灯点灯装置の出力電圧を推測することを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、推測した放電灯点灯装置の出力電圧と電圧検出手段の検出電圧とを用いて、DC/ACインバータのスイッチング素子による電圧降下を推測することを特徴とする請求項7記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、推測した放電灯点灯装置の出力電圧と予め設定されている閾値とを用いて出力経路の短絡発生を検出することを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 第一の分圧素子及び第二の分圧素子として抵抗を使用することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 第一の分圧素子及び第二の分圧素子としてコンデンサを使用することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、異常発生を検出したときDC/ACインバータの動作を制限することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段が異常発生を検出したとき、前記制御手段の制御に応じて発生した異常を示す信号を当該放電灯点灯装置の外部機器へ送信する通信手段を備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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JP2008277219A (ja) | 2008-11-13 |
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