JP2008276844A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】最適な非点収差補正を容易に行うことを可能とし、かつ非点収差補正部の省スペース化を図ることのできる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】ガラス平板30を保持する第1のホルダ31は、軸35を中心として回転自在に第2のホルダ33に支持されており、第2のホルダ33は光軸bを中心として回転自在となっている。調整用部材を用いて第1のホルダ31を所定量傾斜させ、非点収差の補正量を調整した後、第2のホルダ33を所定量回転させ、非点収差の補正方向を調整し、最適な非点収差補正を行う。
【選択図】図3A
【解決手段】ガラス平板30を保持する第1のホルダ31は、軸35を中心として回転自在に第2のホルダ33に支持されており、第2のホルダ33は光軸bを中心として回転自在となっている。調整用部材を用いて第1のホルダ31を所定量傾斜させ、非点収差の補正量を調整した後、第2のホルダ33を所定量回転させ、非点収差の補正方向を調整し、最適な非点収差補正を行う。
【選択図】図3A
Description
本発明は、光ピックアップ装置における非点収差を補正するための機構に関する。
CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray Disc;登録商標)などの光ディスクに対してデータの再生または記録を行う光学ドライブには、半導体レーザを光源とする光ピックアップ装置が用いられている。
光ディスクに対してデータの再生や記録を行う場合においては、光ピックアップに備わった半導体レーザから出射するレーザ光を、同光ピックアップに備わった対物レンズにより光ディスクの記録面上に集光させ、この光ディスクの記録面上で反射した反射光を読取る必要がある。
この反射光を読み取り、適正なデータの再生または記録を行うには、光ディスクの記録面上に集光されるレーザ光が、光ディスクの記録面上にあるトラックの正規位置にスポット照射されなければならない。
しかしながら、半導体レーザから出射されるレーザ光は、その発光部である活性層の構造に起因して、活性層に対して垂直方向と水平方向とで焦点位置が異なる非点収差(非点隔差)を有している。
また、光ディスクの記録面上にあるトラック間の距離、いわゆるトラックピッチは、CDでは1.6μm、DVDでは0.74μm、BDにいたっては0.32μmと間隔が狭いため、光ディスクの記録面上にあるトラックの正規位置にスポット照射を正確に行うためには、照射されるレーザ光が有する非点収差を補正する必要がある。
また、光ディスクの記録面上にあるトラック間の距離、いわゆるトラックピッチは、CDでは1.6μm、DVDでは0.74μm、BDにいたっては0.32μmと間隔が狭いため、光ディスクの記録面上にあるトラックの正規位置にスポット照射を正確に行うためには、照射されるレーザ光が有する非点収差を補正する必要がある。
下記の特許文献1には、正のパワーを有するレンズと負のパワーを有するレンズからなる非点収差補正素子を備えた光ピックアップ装置が記載されており、この非点収差補正素子の回転角度と回転軸の方向を調整することにより非点収差が補正される。
しかしながら、非点収差補正素子の回転角度と回転軸の方向の調整に際し、それぞれを別個独立に調整できないため、安定した調整が行えず、これにより、最適な非点収差補正を容易に行うことができない。
しかしながら、非点収差補正素子の回転角度と回転軸の方向の調整に際し、それぞれを別個独立に調整できないため、安定した調整が行えず、これにより、最適な非点収差補正を容易に行うことができない。
下記の特許文献2には、円筒形状の非点収差補正素子と、この非点収差補正素子を保持するホルダを備えた光ピックアップ装置が記載されている。
非点収差補正素子は、保持されるホルダ内において光軸周りに回転可能であり、また、光軸方向に移動可能であるため、非点収差を補正するための補正量と補正方向を別個独立に調整できる。
しかしながら、非点収差補正素子を光軸方向に移動させる為の移動範囲を光ピックアップ装置内に確保する必要があるため、非点収差補正素子の省スペース化を図ることができない。
非点収差補正素子は、保持されるホルダ内において光軸周りに回転可能であり、また、光軸方向に移動可能であるため、非点収差を補正するための補正量と補正方向を別個独立に調整できる。
しかしながら、非点収差補正素子を光軸方向に移動させる為の移動範囲を光ピックアップ装置内に確保する必要があるため、非点収差補正素子の省スペース化を図ることができない。
本発明は、以上の問題に鑑み、最適な非点収差補正を容易に行うことを可能とし、かつ非点収差補正部の省スペース化を図ることのできる光ピックアップ装置を提供することを課題とする。
本発明では、レーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光の非点収差を補正するための非点収差補正素子と、非点収差補正素子を保持する第1のホルダと、第1のホルダを支持する第2のホルダと、第2のホルダを支持する支持部材と、非点収差補正素子を透過したレーザ光を平行光にするコリメートレンズと、コリメートレンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズとを備えた光ピックアップ装置において、非点収差補正素子と、第1のホルダと、第2のホルダと、支持部材により非点収差補正部が構成される。
そして、第1のホルダは、第2のホルダの内側において、レーザ光の光軸と直交する軸を回転軸として回転自在に支持されており、第2のホルダは、支持部材によりレーザ光の光軸を回転軸として回転自在に支持されている。
そして、第1のホルダは、第2のホルダの内側において、レーザ光の光軸と直交する軸を回転軸として回転自在に支持されており、第2のホルダは、支持部材によりレーザ光の光軸を回転軸として回転自在に支持されている。
このようにすることで、非点収差補正部においては、非点収差を補正するための補正量の調整を第1のホルダの傾きにより行い、非点収差を補正するための補正方向の調整を第2のホルダの回転により行うことによって、補正量の調整と補正方向の調整を別個独立に行うことができ、以って、最適な非点収差補正を容易に行うことができる。
また、非点収差補正部の光軸方向への移動を必要とせずに、第1のホルダの傾きおよび第2のホルダの回転のみで調整を行うため、必要最小限のスペースで非点収差補正ができ、以って、非点収差補正部の省スペース化を図ることができる。
また、非点収差補正部の光軸方向への移動を必要とせずに、第1のホルダの傾きおよび第2のホルダの回転のみで調整を行うため、必要最小限のスペースで非点収差補正ができ、以って、非点収差補正部の省スペース化を図ることができる。
また、本発明では、レーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光の非点収差を補正するためのガラス平板と、ガラス平板を保持する第1のホルダと、第1のホルダを支持する第2のホルダと、第2のホルダを支持するU字型の支持部材と、ガラス平板を透過したレーザ光を平行光にするコリメートレンズと、コリメートレンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズとを備えた光ピックアップ装置において、ガラス平板と、第1のホルダと、第2のホルダと、支持部材により非点収差補正部が構成される。
そして、第1のホルダは、リング状のホルダであって、第2のホルダの内側において、レーザ光の光軸と直交する軸を回転軸として回転自在に支持されており、第2のホルダは、リング状のホルダであって、支持部材によりレーザ光の光軸を回転軸として回転自在に支持されている。
さらに、第1のホルダに調整用部材に設けられた凸部を挿入するための第1の凹部を設けており、第2のホルダに前述の調整用部材に設けられた凸部を挿入するための第2の凹部を設けている。
そして、第1のホルダは、リング状のホルダであって、第2のホルダの内側において、レーザ光の光軸と直交する軸を回転軸として回転自在に支持されており、第2のホルダは、リング状のホルダであって、支持部材によりレーザ光の光軸を回転軸として回転自在に支持されている。
さらに、第1のホルダに調整用部材に設けられた凸部を挿入するための第1の凹部を設けており、第2のホルダに前述の調整用部材に設けられた凸部を挿入するための第2の凹部を設けている。
このようにすることで、非点収差補正部においては、調整用部材の凸部を第1のホルダの凹部に挿入して第1のホルダを所定量傾けることにより、非点収差の補正量を微調整し、同調整用部材の凸部を第2のホルダの凹部に挿入して第2のホルダを所定量回転させることにより、非点収差の補正方向を微調整することができるので、最適な非点収差補正を容易に行うことができる。
また、調整用部材を介して第1および第2のホルダの調整を行うため、手作業での調整に伴って起こりうるガラス平板の汚損や、挟掴部材を用いての調整に伴って起こりうるガラス平板の損傷を防止することができる。
また、調整用部材を介して第1および第2のホルダの調整を行うため、手作業での調整に伴って起こりうるガラス平板の汚損や、挟掴部材を用いての調整に伴って起こりうるガラス平板の損傷を防止することができる。
本発明によれば、最適な非点収差補正を容易に行うことを可能とし、かつ非点収差補正部の省スペース化を図ることのできる光ピックアップ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置の光学系を示す概略構成図である。ここでは、CD(Compact Disc)とDVD(Digital Versatile Disk)とBD(Blu-ray Disc;登録商標)の3種類のディスクに対応可能な、3波長互換型の光ピックアップ装置100を例に挙げる。
図中において、1はCDとDVD用の光源であって、波長が780nmの赤外線レーザ光と650nmの赤色レーザ光をそれぞれ出射する2個の半導体レーザを備えている。2はBD用の光源であって、波長が405nmの青紫色レーザ光を出射する半導体レーザを備えている。3は非点収差補正部であって、光源1から出射されたレーザ光が有する非点収差の補正を行う。4はダイクロイックプリズムであって、光源1からのレーザ光を透過して直進させるとともに、光源2からのレーザ光を反射して光路を90°変更させる。
5はコリメートレンズであって、光源1または光源2から出射されたレーザ光を平行光に変換するレンズである。6はコリメータレンズ5を通った光を90°の角度で上向きに反射するアップミラーである。7はディスク面上にレーザ光を集光させる対物レンズである。8は対物レンズ7が組み込まれた可動アクチュエータである。9は偏光ビームスプリッタであって、光ディスク11のディスク面で反射した光の一部を透過し、一部を反射して光路を90°変更させる。10は光ディスク11のディスク面で反射した光を各光学部品5〜9を介して受光する受光部である。
光源1から出射されたレーザ光は、非点収差補正部3に入射し、レーザ光が有する非点収差を補正された後、ダイクロイックプリズム4および偏光ビームスプリッタ9を透過してコリメートレンズ5に入射し、平行光に変換される。非点収差補正の詳細については後述する。
また、光源2から出射されたレーザ光は、ダイクロイックプリズム4で反射され光路を90°変更された後、偏光ビームスプリッタ9を透過してコリメートレンズ5に入射し、平行光に変換される。
コリメートレンズ5からの出射光は、アップミラー6および対物レンズ8を介して、光ディスク11の記録層に集光され、微小な光スポットを形成する。
また、光源2から出射されたレーザ光は、ダイクロイックプリズム4で反射され光路を90°変更された後、偏光ビームスプリッタ9を透過してコリメートレンズ5に入射し、平行光に変換される。
コリメートレンズ5からの出射光は、アップミラー6および対物レンズ8を介して、光ディスク11の記録層に集光され、微小な光スポットを形成する。
また、光ディスク11の記録層で反射された反射光は、各光学部品5〜9を介して受光部10で受光される。受光部10から出力される信号は制御部(図示省略)へ送られる。
制御部は受光部10の出力信号に基づいてフォーカスエラーおよびトラッキングエラーを検出し、フォーカス制御やトラッキング制御などのサーボ制御を行うが、サーボ制御系は本発明に直接関与しないため、図1では図示を省略してある。
制御部は受光部10の出力信号に基づいてフォーカスエラーおよびトラッキングエラーを検出し、フォーカス制御やトラッキング制御などのサーボ制御を行うが、サーボ制御系は本発明に直接関与しないため、図1では図示を省略してある。
図2は本発明の実施形態である非点収差補正部の一例を示した図である。
30は非点収差を補正するためのガラス平板であって、本発明における非点収差補正素子の一実施形態をなす。31はガラス平板30を保持する第1のホルダであって、第1の凹部32aおよび32bが設けられている。33は第1のホルダ31を支持する第2のホルダであって、第2の凹部34aおよび34bが設けられている。
30は非点収差を補正するためのガラス平板であって、本発明における非点収差補正素子の一実施形態をなす。31はガラス平板30を保持する第1のホルダであって、第1の凹部32aおよび32bが設けられている。33は第1のホルダ31を支持する第2のホルダであって、第2の凹部34aおよび34bが設けられている。
第1のホルダ31は、第2のホルダ33の内側において、軸35によりレーザ光の光軸bと直交する軸aを中心として回転自在に支持されている。
軸35は、第2のホルダ33の径方向の対称位置に2箇所設けられており、第2のホルダ33に設けられた透孔(図示省略)に径方向から挿入され、一端部が第1のホルダ31に設けられた穴部(図示省略)に嵌入されることにより、第1のホルダ31を回転自在に支持する。
軸35は、第2のホルダ33の径方向の対称位置に2箇所設けられており、第2のホルダ33に設けられた透孔(図示省略)に径方向から挿入され、一端部が第1のホルダ31に設けられた穴部(図示省略)に嵌入されることにより、第1のホルダ31を回転自在に支持する。
36は第2のホルダ33を回転自在に支持するU字型の支持部材であって、第2のホルダ33の一部を収納するための凹部36bと、同ホルダを支持するための凸部36aが設けられている。
これにより、第2のホルダ33は、支持部材36によりレーザ光の光軸bを回転軸として回転自在に支持される。
なお、凹部36bは、第2のホルダ33のホルダ枠の幅を超えない深さで支持部材36に設けられているため、同支持部材36に設けられた凸部36aにより支持されるホルダは第2のホルダ33のみである。
よって、支持部材36により第1のホルダ31の回転が妨げられることはない。
これにより、第2のホルダ33は、支持部材36によりレーザ光の光軸bを回転軸として回転自在に支持される。
なお、凹部36bは、第2のホルダ33のホルダ枠の幅を超えない深さで支持部材36に設けられているため、同支持部材36に設けられた凸部36aにより支持されるホルダは第2のホルダ33のみである。
よって、支持部材36により第1のホルダ31の回転が妨げられることはない。
図3A〜図3Cは、非点収差補正部3の各ホルダ31,33を示した立体図、正面図および側面図である。
図中において、軸cは軸aおよび光軸bにそれぞれ直交する軸であり、光軸bはガラス平板30および第1のホルダ31ならびに第2のホルダ33の中心を通っている。
図中において、軸cは軸aおよび光軸bにそれぞれ直交する軸であり、光軸bはガラス平板30および第1のホルダ31ならびに第2のホルダ33の中心を通っている。
図4は、本発明における非点収差補正の為の調整用部材の一例であり、37は調整用部材であって、37aは調整用部材37に設けられた凸部である。
次に上述した実施形態における非点収差の補正方法について説明する。
図1に示す光ピックアップ装置100は、発光部の構造が異なる光源1および光源2を有しているため、非点収差補正部3を用いることなく、組み立て時における補正のみで両光源に対して最適な非点収差補正を行うことは困難である。
図1に示す光ピックアップ装置100は、発光部の構造が異なる光源1および光源2を有しているため、非点収差補正部3を用いることなく、組み立て時における補正のみで両光源に対して最適な非点収差補正を行うことは困難である。
このため、光源2の構造に起因して生じる非点収差の補正を光ピックアップ100の組み立て時における補正作業で行い、光源2に対して最適な非点収差補正が行われた後、光源1の構造に起因して生じる非点収差の補正を非点収差補正部3により行う。
非点収差補正部3による補正方法は以下の通りである。
まず始めに、調整用部材37に設けられた凸部37aを第1のホルダ31に設けられた凹部32aに挿入し、第1のホルダ31を軸35を中心として回転させることにより所定量傾斜させ(図3C参照)、非点収差の補正量を調整する。
上述の調整にあたり、第1のホルダ31の傾斜量を多くし過ぎた場合は、凹部32aの反対側に位置する凹部32bに調整用部材37の凸部37aを挿入し、第1のホルダ31を逆方向に傾斜させることで、傾きを戻すことができる。
まず始めに、調整用部材37に設けられた凸部37aを第1のホルダ31に設けられた凹部32aに挿入し、第1のホルダ31を軸35を中心として回転させることにより所定量傾斜させ(図3C参照)、非点収差の補正量を調整する。
上述の調整にあたり、第1のホルダ31の傾斜量を多くし過ぎた場合は、凹部32aの反対側に位置する凹部32bに調整用部材37の凸部37aを挿入し、第1のホルダ31を逆方向に傾斜させることで、傾きを戻すことができる。
次に、第1のホルダ31の傾きによって非点収差の補正量を調整した後、調整用部材37の凸部37aを第2のホルダ33に設けられた凹部34aに挿入し、第2のホルダ33を光軸bを中心として図3Bに示すpq方向に所定量回転させ、非点収差の補正方向を調整する。
上述の調整にあたり、第2のホルダ33の回転量を多くし過ぎた場合は、凹部34aまたは凹部34aの反対側に位置する凹部34bに調整用部材37の凸部37aを挿入し、第2のホルダ33を逆方向に回転させることで、回転量を戻すことができる。
上述の調整にあたり、第2のホルダ33の回転量を多くし過ぎた場合は、凹部34aまたは凹部34aの反対側に位置する凹部34bに調整用部材37の凸部37aを挿入し、第2のホルダ33を逆方向に回転させることで、回転量を戻すことができる。
以上のようにして、非点収差の補正方向が調整された後、第2のホルダ33は支持部材36に紫外線硬化接着剤により固定され、回転不能な状態となる。
最後に、再度調整用部材37を用いて第1のホルダ31を傾斜させ、補正量の最終調整を行う。
最終調整後は、第2のホルダと同様、第1のホルダ31は紫外線硬化接着剤により支持部材36に固定され、回転不能な状態となる。
最終調整後は、第2のホルダと同様、第1のホルダ31は紫外線硬化接着剤により支持部材36に固定され、回転不能な状態となる。
なお、非点収差補正部3の設置に際し、上述の非点収差補正は、光源1からの出射光がコリメートレンズ5へ入射する前に行う必要があり、また、光源2に関しては既に最適な補正がなされているため、光源1からコリメートレンズ5の間にあって光源2に関係しない場所、即ち、図1に示すような光源1とダイクロイックプリズム4との間が非点収差補正部3の設置場所として最適である。
また、非点収差補正部3による調整は、図5に示す非点収差調整装置200を用いて、光スポットを観測しながら行う。この装置により調整を行う場合は、まず、光ピックアップ装置100を3次元方向に移動可能なxyzステージ50上に保持し、さらに、この光ピックアップ100に備えられた光源1とレーザ駆動装置51を接続し、同じく光ピックアップ100に備えられた可動アクチュエータ8とアクチュエータ駆動装置52を接続する。
光ピックアップ100に備えられた対物レンズ7の結像側には、光ディスク11と同じ光路長を有するカバーガラス12の面が光軸に対して垂直になるように配置し、さらに、その上方には、スポット観測装置53に備えられた顕微鏡54が配置されるように調整する。
なお、顕微鏡54で取り込んだ画像は、モニタ55に出力される。
なお、顕微鏡54で取り込んだ画像は、モニタ55に出力される。
次に、レーザ駆動装置51により接続先の光源1を発光させ、対物レンズ7により結像された光スポットが顕微鏡54を介して観測できるように、モニタ55の画像を確認しながらxyzステージ50の位置調整を行う。
さらに、アクチュエータ駆動装置52により接続先の可動アクチュエータ8を駆動させ、可動アクチュエータ8に組み込まれた対物レンズ7をフォーカス方向に駆動しながら、スポット観測装置53の出力先であるモニタ55によりデフォーカススポットを観測する。
非点収差が小さい場合は、デフォーカススポットは略円形状となり、大きい場合は楕円形状となるため、モニタ55を確認しながら、調整用部材37を用いて前述の要領で非点収差補正部3の各ホルダ31,33を調整し、非点収差が最小となるように調整を行う。
このように、上述した本発明の実施形態においては、非点収差を補正するための補正量の調整を第1のホルダ31の傾きにより行い、非点収差を補正するための補正方向の調整を第2のホルダ33の回転により行うことによって、補正量の調整と補正方向の調整を別個独立に行うことができ、以って、最適な非点収差補正を容易に行うことができる。
また、非点収差補正部3の光軸方向への移動を必要とせずに、第1のホルダ31の傾きおよび第2のホルダ33の回転のみで調整を行うため、必要最小限のスペースで非点収差補正ができ、以って、非点収差補正部3の省スペース化を図ることができる。
また、非点収差補正部3においては、調整用部材37の凸部37aを第1のホルダ31の凹部32aに挿入して第1のホルダ31を所定量傾けることにより、非点収差の補正量を微調整し、同調整用部材の凸部37aを第2のホルダ33の凹部34aに挿入して第2のホルダ33を所定量回転させることにより、非点収差の補正方向を微調整することができるので、最適な非点収差補正を容易に行うことができる。
また、調整用部材37を介して第1のホルダ31および第2のホルダ33の調整を行うため、手作業での調整に伴って起こりうるガラス平板30の汚損や、挟掴部材を用いての調整に伴って起こりうるガラス平板30の損傷を防止することができる。
本発明では、上述した実施形態以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、上記実施形態では非点収差補正素子としてガラス平板30を用いたが、これに代えて表面に曲率を有するレンズを用いてもよい。
また、上述した実施形態において、第1のホルダ31および第2のホルダ33を固定するために紫外線硬化接着剤を使用したが、ホルダを回転不能な状態に固定できる限りにおいては、その固定手段は問わない。よって、ネジ締めによる固定も可能である。
さらに、上述した実施形態では、3波長互換型の光ピックアップ装置100を例に挙げたが、本発明は3波長以外の波長に対応する光ピックアップ装置にも適用することができる。
1 光源
3 非点収差補正部
30 ガラス平板
31 第1のホルダ
32a,32b 第1の凹部
33 第2のホルダ
34a,34b 第2の凹部
35 軸
36 支持部材
37 調整用部材
37a 凸部
100 光ピックアップ装置
200 非点収差調整装置
3 非点収差補正部
30 ガラス平板
31 第1のホルダ
32a,32b 第1の凹部
33 第2のホルダ
34a,34b 第2の凹部
35 軸
36 支持部材
37 調整用部材
37a 凸部
100 光ピックアップ装置
200 非点収差調整装置
Claims (2)
- レーザ光を出射する光源と、
前記光源から出射されたレーザ光の非点収差を補正するための非点収差補正素子と、
前記非点収差補正素子を保持する第1のホルダと、
前記第1のホルダを支持する第2のホルダと、
前記第2のホルダを支持する支持部材と、
前記非点収差補正素子を透過したレーザ光を平行光にするコリメートレンズと、
前記コリメートレンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズと、
を備えた光ピックアップ装置において、
前記非点収差補正素子と、前記第1のホルダと、前記第2のホルダと、前記支持部材により非点収差補正部が構成され、
前記第1のホルダは、前記第2のホルダの内側において、前記レーザ光の光軸と直交する軸を回転軸として回転自在に支持されており、
前記第2のホルダは、前記支持部材により前記レーザ光の光軸を回転軸として回転自在に支持されていることを特徴とする光ピックアップ装置。 - レーザ光を出射する光源と、
前記光源から出射されたレーザ光の非点収差を補正するためのガラス平板と、
前記ガラス平板を保持する第1のホルダと、
前記第1のホルダを支持する第2のホルダと、
前記第2のホルダを支持するU字型の支持部材と、
前記ガラス平板を透過したレーザ光を平行光にするコリメートレンズと、
前記コリメートレンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズと、
を備えた光ピックアップ装置において、
前記ガラス平板と、前記第1のホルダと、前記第2のホルダと、前記支持部材により非点収差補正部が構成され、
前記第1のホルダは、リング状のホルダであって、前記第2のホルダの内側において、前記レーザ光の光軸と直交する軸を回転軸として回転自在に支持されており、
前記第2のホルダは、リング状のホルダであって、前記支持部材により前記レーザ光の光軸を回転軸として回転自在に支持されており、
前記第1のホルダに、調整用部材に設けられた凸部を挿入するための第1の凹部を設け、
前記第2のホルダに、前記調整用部材に設けられた凸部を挿入するための第2の凹部を設けたことを特徴とする光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007117992A JP2008276844A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | 光ピックアップ装置 |
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2007
- 2007-04-27 JP JP2007117992A patent/JP2008276844A/ja active Pending
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