JP2008276826A - 半導体装置 - Google Patents

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Yayoi Hayashi
弥生 林
Naoyuki Anami
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Abstract

【課題】簡単な構成でスタンバイ時での消費電流低減を図った半導体装置を提供する。
【解決手段】複数のワード線と複数の相補ビット線の交差部に設けられた複数のCMOSスタティック型メモリセルを有するメモリセルアレイを有する。上記メモリセルアレイは、複数のスタティック型メモリセルを構成する第1及び第2CMOSインバータ回路を構成する第1導電型MOSFETのソースが接続された第1ソース線とそれに対応した第1電源線との間に、第1動作モードのときにはオフ状態にされ、上記第1動作モードとは異なる第2動作モードのときにはオン状態にされるスイッチMOSFETと、ダイオード形態にされた第1導電型と第2導電型のMOSFETを並列形態に設ける。上記第1及び第2CMOSインバータ回路を構成する第2導電型MOSFETのソースが接続された第2ソース線は、それに対応した上記第2電源線と接続する。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体装置に関し、特にスタティック型メモリセルからなるメモリセルアレイを有する半導体装置のスタイバイ時のリーク電流低減技術に利用して有効な技術に関するものである。
スタティック型メモリセルのソース線に電位制御回路を設けて、メモリセルがスタンバイ時に上記電位制御回路によりソース電位を中間電位にし、リーク電流を低減させる例として、特開2004−206745号公報がある。また、メモリセルの電源線又は接地線の一方に追加MOSFETを設けて、メモリセルがスタンバイ時にメモリセルの交差帰還回路を構成するMOSFETのしきい値電圧の変動の一方又は双方を反映するようなバイアス電圧を形成して制御する例として、特開2006−073065号公報がある。
特開2004−206745号公報 特開2006−073065号公報
前記特許文献1では、上記ソース電位を中間電位にする電位制御回路は、接地電位側のソース線の電位上昇を抑えるためにダイオード形態のNチャネルMOSFET又は電源電圧側のソース電位の電位低下を抑えるためにダイオード形態のPチャネルMOSFETを用いている。このため、電位制御回路を構成するMOSFETに対応した導電型MOSFETのしきい値電圧がプロセスバラツキにより大きくなるよう変動した場合、上記中間電位もそれに対応して大きくなる。NチャネルMOSFETの例で説明すると、メモリセルのNチャネルMOSFETと、上記電位制御回路を構成するNチャネルMOSFETのしきい値電圧が共に大きくなると、メモリセルではNチャネルMOSFETのしきい値電圧の上昇によりオン状態を維持するために必要なNチャネルMOSFETのゲート,ソース間電圧は大きくなる。これに対して、上記電位制御回路の構成するNチャネルMOSFETは、ソース線の中間電位を大きくして上記オン状態に必要なゲート,ソース間電圧を小さくさせる方向に動作してしまうという問題を有する。このように、特許文献1の技術では、MOSFETのプロセスバラツキによるしきい値電圧の変動が大きな場合には、データ保持特性に問題が生じる。
前記特許文献2では、ダイオード形態のPチャネルMOSFETを直列接続した回路に流れる電流と、ダイオード形態のNチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETを直列した回路に流れる電流を抵抗に流してバイアス電圧を形成し、プロセスバラツキを補償するようなバイアス電圧を形成している。しかしながら、上記のようなMOSFETの直列回路で形成した電流を抵抗に流してバイアス電圧を得るものであるために、上記2つのPチャネルMOSFET及びPチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETのしきい値電圧に加えて、上記抵抗において上記バイアス電圧以上の大きな電圧を発生させるために大きな動作電圧が必要になる。したがって、動作下限電圧が上記バイアス電圧を生成するに必要な比較的大きな電圧に限定されてしまうという問題がある。
この発明の1つの目的は、簡単な構成でスタンバイ時での消費電流低減を図った半導体装置を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される1つの実施例は、以下の通りである。複数のワード線と複数の相補ビット線の交差部に設けられた複数のCMOSスタティック型メモリセルを有するメモリセルアレイを有する。上記メモリセルアレイは、複数のスタティック型メモリセルを構成する第1及び第2CMOSインバータ回路を構成する第1導電型MOSFETのソースが接続された第1ソース線とそれに対応した第1電源線との間に、第1動作モードのときにはオフ状態にされ、上記第1動作モードとは異なる第2動作モードのときにはオン状態にされるスイッチMOSFETと、ダイオード形態にされた第1導電型と第2導電型のMOSFETを並列形態に設ける。上記第1及び第2CMOSインバータ回路を構成する第2導電型MOSFETのソースが接続された第2ソース線は、それに対応した上記第2電源線と接続する。
本願において開示される他の1つの実施例は、以下の通りである。第1電源電圧及び第2電源電圧の供給により動作可能にされる第1及び第2回路ブロックと、電源制御回路とを有する。上記第1回路ブロックは、上記電源制御回路からの制御信号により第1動作モードのときに上記第1又は第2電源電圧が遮断され、上記第1動作モードと異なる第2動作モードのときに上記第1及び第2電源電圧が供給される。上記第2回路ブロックは、上記第1及び第2動作モードのときに上記第1電源電圧及び第2電源電圧が供給される。上記第2回路ブロックは、複数のワード線と複数の相補ビット線の交差部に設けられた複数のCMOSスタティック型メモリセルを有するメモリセルアレイを有する。上記メモリセルアレイは、複数のスタティック型メモリセルを構成する第1及び第2CMOSインバータ回路を構成する第1導電型MOSFETのソースが接続された第1ソース線とそれに対応した第1電源線との間に、第1動作モードのときにはオフ状態にされ、上記第1動作モードとは異なる第2動作モードのときにはオン状態にされるスイッチMOSFETと、ダイオード形態にされた第1導電型と第2導電型のMOSFETを並列形態に設ける。上記第1及び第2CMOSインバータ回路を構成する第2導電型MOSFETのソースが接続された第2ソース線は、それに対応した上記第2電源線と接続する。
PチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETのうち、いずれか小さなしきい値電圧に従ってスタティック型メモリセルのソース電位を中間電位にするので、リーク電流の低減とデータ保持を両立させることができる。論理回路等とSRAMとを含む半導体装置の低消費電力が可能になる。
図1には、この発明に係る半導体装置に搭載されるスタティック型RAM(以下、SRAMという)のメモリセルアレイ部の一実施例の概略ブロック図が示されている。メモリセルアレイは、複数のメモリセルMCがワード線及び相補ビット線の交差部にマトリックス配置されて構成される。同図には、代表としてワード線方向(横方向)には6個、ビット線方向(縦方向)には6個のメモリセルMCが代表として例示的に示されている。
図2には、メモリセルMCの一実施例の回路図が示されている。NチャネルMOSFETQ10とPチャネルMOSFETQ12からなる第1CMOSインバータ回路と、NチャネルMOSFETQ11とPチャネルMOSFETQ13からなる第2CMOSインバータ回路の入力と出力とが交差接続されてラッチ回路を構成する。この実施例では、PチャネルMOSFETQ12とQ13のソースは電源電圧VDDが供給されている。NチャネルMOSFETQ10とQ11のソースは、ソース線VSS−CELに接続されている。上記ラッチ回路の一方の入出力ノードN1と、非反転(トルー)ビット線BLとの間には、NチャネルMOSFETQ14が設けられる。上記ラッチ回路の他方の入出力ノードN2と、反転(バー)ビット線/BLとの間には、NチャネルMOSFETQ15が設けられる。上記NチャネルMOSFETQ14とQ15のゲートは、ワード線WLに接続される。
上記メモリセルMCは、中央部分にPチャネルMOSFETQ12とQ13及び上記交差接続される入出力ノードN1とN2が配置される。これらの回路部分は、NウェルNWELに形成される。上記NウェルNWELを挟んで左右に斜線を付したようにPウェルPWELが設けられる。これらの左右のPウェルPWELには、上記NチャネルMOSFETQ10、Q14及びNチャネルMOSFETQ11とQ15が振り分けられて設けられる。
図1において、上記図2のようなメモリセルMCの複数がメモリセルアレイを構成し、上記NチャネルMOSFET(Q10,Q11)のソースは、ソース線VSS−CELに共通に接続される。このソース線VSS−CELには、ソース線制御回路が設けられる。ソース線制御回路は、MOSFETQ1〜Q3により構成される。NチャネルMOSFETQ1は、ソース線VSS−CELと回路の接地線VSS(又はGND)との間に設けられ、制御信号SWによりスイッチ制御される。NチャネルMOSFETQ2は、ゲートとドレインとが共に上記ソース線VSS−CELに共通に接続されてダイオード形態にさされる。同様に、PチャネルMOSFETQ3は、ゲートとドレインが回路の接地線VSSに共通に接続されてダイオード形態とされる。
図3には、図1のメモリセルアレイ部の一実施例のウェル配置図が示されている。メモリセルMCのNチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETとが形成されるNウェルNWELとPウェルPWELは、ビット線方向(縦方向)に並ぶメモリセルMCにおいて共通とする。そして、NウェルNWELは、左右に隣接するものが共通化される。上記メモリセルアレイ部のPウェルPWELには回路の接地電位VSSが供給される。上記メモリセルアレイ部のNウェルNWELには、電源電圧VDDが供給される。
前記ソース線制御回路のPチャネルMOSFETQ3が形成されるNウェルNWELは、上記のメモリセルアレイ部のPウェルPWELのように電源電圧VDDではなく、MOSFETQ3のソース、つまりは前記図1のソース線VSS−CELに接続されている。前記ソース線制御回路のNチャネルMOSFETQ1とQ2は、それが形成されるPウェルPWELに回路の接地電位VSSが供給される。したがって、これらのMOSFETQ1とQ2は同じPウェルPWELに形成してもよいし、前記メモリセルMCのNチャネルMOSFETが形成されるPウェルPWELに形成してもよい。
図4には、1つのメモリセルMCとソース線制御回路の回路図が示されている。メモリセルアレイの1つのメモリセルMCは、上記ラッチ回路に例えば同図に示したようにハイレベル(H)とロウレベル(L)を保持している。第1CMOSインバータ回路においてPチャネルMOSFETQ12がオン状態であるので、オフ状態のMOSFETQ10にリーク電流が発生するとそれが上記接地線VSS−CELに流れる。同様に、第2CMOSインバータ回路ではNチャネルMOSFETQ11がオン状態であるので、オフ状態のPチャネルMOSFETQ13にリーク電流が発生するとそれが上記接地線VSS−CELに流れる。更に、反転ビット線/BLがハイレベルであると、ワード線WLがロウレベルの非選択状態によりオフ状態にされるMOSFETQ15にリーク電流が発生すると上記MOSFETQ11を通して上記接地線VSS−CELに流れる。
図5には、この発明に係るソース線制御回路の動作を説明するための波形図が示されている。上記メモリセルアレイを含むSRAM又はSRAMを含む半導体装置自体がスタイバイ状態のときには、上記制御信号SWがハイレベルからロウレベルにされる。この結果、上記MOSFETQ1は、オン状態からオフ状態にされる。メモリセルアレイのメモリセルMCは、上記ラッチ回路においてそれぞれが例えば図4に示したようなリーク電流が発生するとそれが上記接地線VSS−CELに流れる。1つのメモリセルMCにおいて発生するリーク電流は僅かでも、メモリセルアレイには多数のメモリセルMCが存在するので上記接地線VSS−CELに流れる電流は無視できない電流となる。
上記接地線VSS−CELには、上記のような多数のメモリセルMCのNチャネルMOSFETのソースが接続されること及びそれらを相互に接続する配線により寄生容量が存在する。上記のようにMOSFETQ1がオフ状態になると上記リーク電流によって、上記寄生容量がチャージアップされて電位が上昇する。
図5(A)の例は、NチャネルMOSFETQ2のしきい値電圧VthNとPチャネルMOSFETのしきい値電圧VthPとが等しいとき、ソース線VSS−CELが上記しきい値電圧VthN(=VthP)に到達すると、これらのMOSFETQ2、Q3がオン状態となって上記リーク電流を接地線VSSに流すので、上記リーク電流による電位上昇が制限されて上記しきい値電圧VthN(=VthP)に対応して一定電位になる。上記PチャネルMOSFETQ3は、ソースと基板ゲートであるNウェルNWELが共通に接続されているので、ソースに供給されるソース線VSS−CELの電位が中間電位であってもソースと基板ゲートにバックバイアス電圧が印加されることない。したがって、上記ソース線VSS−CELが上記しきい値電圧VthPに到達するとPチャネルMOSFETQ3がオン状態になる。
図5(B)の例は、PチャネルMOSFETQ3のしきい値電圧VthPがNチャネルMOSFETQ2のしきい値電圧VthNより大きい(VthN<VthP)とき、ソース線VSS−CELが上記しきい値電圧VthNに到達すると、MOSFETQ2がオン状態となって上記リーク電流を接地線VSSに流すので、上記リーク電流による電位上昇が制限されて上記しきい値電圧VthNに対応して一定電位になる。
図5(C)の例は、NチャネルMOSFETQ2のしきい値電圧VthNがPチャネルMOSFETQ3のしきい値電圧VthPより大きい(VthP<VthN)とき、ソース線VSS−CELが上記しきい値電圧VthPに到達すると、MOSFETQ3がオン状態となって上記リーク電流を接地線VSSに流すので、上記リーク電流による電位上昇が制限されて上記しきい値電圧VthPに対応して一定電位になる。
この実施例のソース線制御回路では、NチャネルMOSFETQ2又はPチャネルMOSFETQ3のうちしきい値電圧が小さい方に従ってソース線VSS−CELの電位を制限することができる。例えば、前記のようにNチャネルMOSFETの例で説明すると、メモリセルのNチャネルMOSFETと、上記ソース線制御回路を構成するNチャネルMOSFETのしきい値電圧が共に大きくなると、メモリセルではNチャネルMOSFETのしきい値電圧の上昇によりオン状態を維持するために必要なNチャネルMOSFETのゲート,ソース間電圧は大きくなる。これに対して、上記ソース線制御回路では、上記NチャネルMOSFETのしきい値電圧の増大に影響されないで、図5(C)のようにPチャネルMOSFETのしきい値電圧によりソース線VSS−CELの上昇を制限する。逆に、PチャネルMOSFETのしきい値電圧がプロセスバラツキによって大きくなっても、図5(B)のようにNチャネルMOSFETQ2のしきい値電圧によりソース線VSS−CELの上昇を制限する。
NチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETとにより構成されているCMOS回路の場合において、NチャネルMOSFETのしきい値電圧とPチャネルMOSFETのしきい値電圧とが全く無関係にバラツキが生じた場合、NチャネルMOSFETのしきい値電圧が大きくなる確率は1/2であるが、NチャネルMOSFET及びPチャネルMOSFETの両方が共に大きなしきい値電圧になる確率は1/4と小さいため、メモリセルのデータ保持特性に及ぼす影響を軽減できる。上記のようなしきい値電圧VthN又はVthPのうち、小さい方で設定されるソース線VSS−CELにより、メモリセルMCにおいてデータ保持動作が行われるよう電源電圧VDDを設定することにより、リーク電流の低減とデータ保持動作を両立させることができる。
上記ソース線VSS−CELの中間電圧での、メモリセルMCにおけるデータ保持動作に必要な電源電圧をVDD’としたとき、SRAMの動作時の電源電圧VDDより小さいときには、上記スタンバイ状態のときに上記制御信号SWによりMOSFETQ1(Q4)をオフ状態にすることに加えて、メモリセルアレイの電源電圧VDDを上記VDD’のように低減させるものであってもよい。このため、後に図8に示したような半導体集積回路装置では、電源制御回路SWCに上記VDD’を形成するような降圧電源回路が設けられる。
なお、上記メモリセルアレイに形成されるNチャネルMOSFETが形成されるPウェル電位は、回路の接地電位VSSが与えられている。それに対して、上記NチャネルMOSFETのソースがソース線VSS−CELに接続されており、前記のようなスタイバイ時にソース線制御回路により中間電位(例えばVthN等)になるので、メモリセルMCにおいて、上記のようにソースと基板ゲートとにバックバイアス電圧が印加されることになり、リーク電流の低減が図られる。
図6には、この発明に係るスタティック型RAMの一実施例の全体回路図が示されている。スタティック型RAMは、メモリセルアレイと、その周辺回路に設けられたアドレス選択回路、読み出し回路及び書き込み回路等から構成される。
メモリセルアレイとして、3本のワード線WL1〜WL3と、3対の相補ビット線BL0,/BL0〜BL2,/BL2と、その交点に設けられた9個のメモリセルMCが代表として例示的に示されている。上記メモリセルMCは、前記図2に示したようなNチャネルMOSFETQ10,Q11とPチャネルMOSFETQ12,Q13からなる2つのCMOSインバータ回路の入力と出力とが交差接続されたラッチ回路と、このラッチ回路の一対の入出力ノードとビット線BLと/BLとの間に設けられた、NチャネルMOSFETQ14とQ15からなる選択スイッチとから構成される。
特に制限されないが、実際のメモリセルアレイは、1つのワード線WLに256個のメモリセルが配置される。それ故、相補ビット線BL,/BLは、BL0,/BL0〜BL255,/BL255のような256対から構成される。例えば、一対のビット線BLと/BLには、256個のメモリセルが配置される。それ故、ワード線は、WL0〜255のような256本から構成される。上記各ビット線BL,/BLには、図示しないけれどもプリチャージ&イコライズ回路が設けられる。このプリチャージ回路&イコライズ回路は、例えば、相補ビット線BLと/BLに電源電圧のようなプリチャージ電圧を与えるPチャネルMOSFETと、上記相補ビット線BLと/BLとの間を短絡するPチャネルMOSFETから構成される。また、相補ビット線BLと/BLと電源端子との間に、ゲートとドレインとが交差接続されたPチャネルMOSFETをプルアップMOSFETとして設けるようにしてもよい。このプルアップMOSFETにより、読み出し時にハイレベル側のビット線の落ち込みが防止される。
特に制限されないが、上記256対のビット線は、PチャネルMOSFETからなる読み出し用カラムスイッチYSを構成するPチャネルMOSFETQ20,Q21、Q22,Q23及びQ24,Q25等により64対の相補の読み出しデータ線CB,/CBに接続される。1つの読み出しデータ線CB,/CBには、4対のビット線BL,/BLのうちいずれか1つに接続される。上記読み出しデータ線CB,/CBには、センスアンプSAが設けられる。センスアンプSAは、PチャネルMOSFETQ28,Q29とNチャネルMOSFETQ26,Q27からなる2つのCMOSインバータ回路の入力と出力とが交差接続されてなるCMOSラッチ回路と、このCMOSラッチ回路のNチャネルMOSFETのソースと回路の接地電位VSSに設けられたNチャネルMOSFETQ30から構成される。上記読み出しデータ線CB,/CBが上記のように64対設けられることに対応してセンスアンプSAも全体で64個設けられる。
上記センスアンプSAを活性化させるNチャネルMOSFETQ30のゲートには、タイミング生成回路で形成されたセンスアンプ選択信号sacが供給される。センスアンプSAは、上記選択信号sacにより活性化されて読み出しデータ線CB,/CBの信号を増幅する。上記センスアンプSAの増幅信号は、例えば出力ラッチ回路に伝えられ、出力回路OBにより出力信号doutが形成される。
この実施例では、特に制限されないが、上記64個のセンスアンプSAを全て活性化して64ビットからなる読み出し信号を出力させる読み出し動作、上記64個のセンスアンプSAうちの32個を活性化して32ビットからなる読み出し信号を出力させる読み出し動作、あるいは上記64個のセンスアンプSAのうちの16個を活性化して16ビットからなる読み出し信号を出力させる読み出し動作が選択的に可能にされる。上記センスアンプ選択信号sacは、上記3種類の読み出し動作に対応してセンスアンプSA等の制御を行うようにされる。
この実施例では、各ビット線対BL,/BLに、ライトアンプWAが設けられる。これらのライトアンプは、上記のような読み出し動作に対応して、書き込み用データ線に与えられる書き込み信号を上記ビット線対BL,/BLに供給する。上記のようにカラムスイッチYSを介さないで上記ライトアンプWAが設けられるので、各ライトアンプは、選択されたものが活性化されて上記のような64ビット、32ビットあるいは16ビット等のようなデータ単位での書き込みが行われる。このようなカラムスイッチYS及びセンスアンプSAの選択動作、ライトアンプWAの選択動作は、制御回路CTRLからの信号により行われる。
上記256本からなるワード線WLのうちの1本がデコーダ回路DECにより形成された選択信号を受けるワードドライバWDRによって選択される。デコーダ回路DECは、タイミング生成回路で形成されたタイミング信号とアドレス信号を受けて、上記ワード線の選択信号やカラムの選択信号を形成する。そして、上記スタンバイ動作等の動作モードでは、アドレス信号に無関係に全てのワード線は非選択レベルにされる。デコーダ回路で形成されたカラム選択信号は、制御回路CTRLに含まれる論理回路により、前記32ビット動作、16ビット動作及び8ビット動作に対応した選択動作を行う。
この実施例のSRAMは、上記256×256のようなメモリセルアレイを複数個備えており、それぞれに前記のようなアドレス選択回路、センスアンプSA、ライトアンプWAが設けられる。そして、スタイバイ時のリーク電流低減のための前記ソース線制御回路も上記複数の各メモリセルアレイのそれぞれに対応して複数個設けられる。
図7には、この発明に係るSRAMにおけるメモリセルアレイ部の他の一実施例の概略ブロック図が示されている。この実施例では、メモリセルMCのPチャネルMOSFETQ12,Q13のソースがソース線VDD−CELに接続される。メモリセルMCのNチャネルMOSFETQ10,Q11のソースは、回路の接地電位VSSが供給される。上記ソース線VDD−CELには、ソース線制御回路が設けられる。ソース線制御回路は、MOSFETQ4〜Q6により構成される。PチャネルMOSFETQ4は、ソース線VDD−CELと電源電圧線VDDとの間に設けられ、制御信号/SWによりスイッチ制御される。PチャネルMOSFETQ5は、ゲートとドレインとが共に上記ソース線VDD−CELに共通に接続されてダイオード形態にさされる。同様に、NチャネルMOSFETQ6は、ゲートとドレインが回路の電源電圧線VDDに共通に接続されてダイオード形態とされる。
前記ソース線制御回路のNチャネルMOSFETQ6が形成されるPウェルPWELは、上記のメモリセルアレイ部のPウェルPWELのように電源電圧VDDでなはく、MOSFETQ6のソース、つまりは上記ソース線VDD−CELに接続されている。前記ソース線制御回路のPチャネルMOSFETQ4とQ5は、それが形成されるNウェルNWELに電源電圧VDDが供給される。したがって、これらのMOSFETQ4とQ5は同じNウェルNWELに形成してもよいし、前記メモリセルMCのPチャネルMOSFETが形成されるNウェルNWELに形成してもよい。
図8には、この発明に係る半導体集積回路装置(半導体装置)の一実施例のブロックが示されている。同図においては、特に制限されないが、2種類の電源電圧VCCとVDDによって動作するようにされる。特に制限されないが、電源電圧VCCは、3.3Vのような比較的高い電圧とされ、電源電圧VDDは、1.2Vのような低い電圧とされる。上記比較的高い電源電圧VCCとそれに対応した接地電位VSSは、チップ周辺に設けられたI/O(入出力)バッファ用に供給される。上記比較的低い電源電圧VDDとそれに対応した接地電位VSSは、VDD系論理回路1,2及びVDD系RAMと電源制御回路SWCに供給される。上記VDD系論理回路1と2は、電源スイッチS1とS2によって回路の接地電位VSSが選択的に供給される。これに対して、VDD系RAMは、そのような電源スイッチが設けられておらず、電源電圧VDDと接地電位VSSが常時供給されている。また、上記電源制御回路SWCも上記電源電圧VDDと接地電位VSSが常時供給される。
VDD系論理回路1と2は、半導体集積回路装置が動作を行わないスタイバイ状態において何も動作を行わないから上記のようなスイッチS1,S2がオフ状態にされることにより、スタンバイ状態でのリーク電流を削減する。これに対して、上記VDD系RAMは、データ保持動作を行う必要があるので上記VDD系論理回路1と2のようにスイッチS1,S2を設けることができない。そこで、VDD系RAMには前記のようなソース線制御回路を設けてスタイバイ状態でのメモリセルMCにおけるリーク電流の低減が図られる。上記電源制御回路SWCで形成された制御信号SWは、上記VDD系RAMにも供給されて、前記ソース線制御回路の制御信号とされる。上記VDD系論理回路1、2とVDD系RAMとの間にマイクロ入出力回路μIOが設けられる。マイクロ入出力回路μIOは、VDD系論理回1又は2が電源遮断されたときの不定レベル伝播防止に用いられる。
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、メモリセルアレイのウェル構成は、種々の実施形態を採ることができる。ソース線制御回路を構成するNチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETは、ワード線方向又はビット線方向のメモリセル毎に分散して設けるようにしてもよい。このようにMOSFETを分散させて配置した場合には、ソース線VSS−CEL又はVDD−CELにおける配線抵抗等により、メモリセルアレイに配置される例えば256×256のようなメモリセルにおいて、そのソース電位の変化が不均一になるのを防止することができる。特に、スタイバイ状態からアクティブ状態に移行するときの応答性を高速にすることができる。本願発明は、SRAM及びそれが搭載される半導体装置に広く利用することができる。
この発明に係る半導体装置に搭載されるSRAMのメモリセルアレイ部の一実施例を示す概略ブロック図である。 図1のメモリセルMCの一実施例を示す回路図である。 図1のメモリセルアレイ部の一実施例を示すウェル配置図である。 図1における1つのメモリセルMCとソース線制御回路の回路図である。 この発明に係るソース線制御回路の動作を説明するための波形図である。 この発明に係るSRAMの一実施例を示す全体回路図である。 この発明に係るSRAMにおけるメモリセルアレイ部の他の一実施例を示す概略ブロック図である。 この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例を示す巣ブロック図である。
符号の説明
MC…メモリセル、PWEL…Pウェル、NWEL…Nウェル、VSS−CEL,VDD−CEL…ソース線、
Q1〜Q30…MOSFET、
MARY…メモリセルアレイ、WDR…ワード線ドライバ、DEC…デコーダ、WA…ライトアンプ、SA…センスアンプ、YS…カラムスイッチ、CTRL…制御回路、
WL…ワード線、BL,/BL…相補ビット線、
S1,S2…スイッチ、SWC…電源制御回路。

Claims (8)

  1. 複数のワード線と複数の相補ビット線の交差部に設けられた複数のスタティック型メモリセルを含むメモリセルアレイを有し、
    上記スタティック型メモリセルは、入力と出力とが交差接続された第1及び第2CMOSインバータ回路と、上記第1及び第2CMOSインバータ回路の入力端子と対応する上記相補ビット線との間に設けられ、ゲートが対応する上記ワード線に接続された選択スイッチMOSFETからなり、
    上記メモリセルアレイは、上記複数のスタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路を構成するNチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETのソースがそれぞれ接続された第1及び第2ソース線と、
    上記第1ソース線とそれに対応した第1電源線との間に設けられ、第1動作モードのときにはオフ状態にされ、上記第1動作モードとは異なる第2動作モードのときにはオン状態にされるスイッチMOSFETと、
    上記第1ソース線と上記第1電源線との間に設けられ、それが形成されたPウェルにソースが接続され、ドレインとゲートとが接続されてダイオード形態にされたNチャネルMOSFETと、
    上記第1ソース線と上記第1電源線との間に設けられ、それが形成されたNウェルにソースが接続され、ドレインとゲートとが接続されてダイオード形態にされたPチャネルMOSFETとを有し、
    上記第2ソース線は、それに対応した上記第2電源線に接続された半導体装置。
  2. 請求項1において、
    上記第1ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のNチャネルMOSFETのソースが接続され、
    上記スイッチMOSFETは、NチャネルMOSFETであり、
    上記第1電源線は、回路の接地電位が供給され、
    上記第2ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のPチャネルMOSFETのソースが接続され、正の電源電圧が供給される半導体装置。
  3. 請求項1において、
    上記第1ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のPチャネルMOSFETのソースが接続され、
    上記スイッチMOSFETは、PチャネルMOSFETであり、
    上記第1電源線は、正の電源電圧が供給され、
    上記第2ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のNチャネルMOSFETのソースが接続され、回路の接地が供給される半導体装置。
  4. 請求項1において、
    上記第1動作モードは、上記スタティック型メモリセルの書き込み及び読み出し動作を行わないスタンバイ状態であり、
    上記第2動作モードは、上記スタティック型メモリセルの書き込み又は読み出し動作が可能にされるアクティブ状態である半導体装置。
  5. 第1電源電圧及び第2電源電圧の供給により動作可能にされる第1及び第2回路ブロックと、
    電源制御回路とを有し、
    上記第1回路ブロックは、上記電源制御回路からの制御信号により第1動作モードのときに上記第1又は第2電源電圧が遮断され、上記第1動作モードと異なる第2動作モードのときに上記第1及び第2電源電圧が供給され、
    上記第2回路ブロックは、上記第1及び第2動作モードのときに上記第1電源電圧及び第2電源電圧が供給され、
    上記第2回路ブロックは、
    複数のワード線と複数の相補ビット線の交差部に設けられた複数のスタティック型メモリセルを有するメモリセルアレイを有し、
    上記スタティック型メモリセルは、入力と出力とが交差接続された第1及び第2CMOSインバータ回路と、上記第1及び第2CMOSインバータ回路の入力端子と対応する上記相補ビット線との間に設けられ、ゲートが対応する上記ワード線に接続された選択スイッチMOSFETからなり、
    上記メモリセルアレイは、上記複数のスタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路を構成するMOSFETのソースがそれぞれ接続された第1及び第2ソース線と、
    上記第1ソース線とそれに対応した第1電源電圧線との間に設けられ、第1動作モードのときにはオフ状態にされ、上記第1動作モードとは異なる第2動作モードのときにはオン状態にされるスイッチMOSFETと、
    上記第1ソース線と上記第1電源電圧線との間に設けられ、それが形成されたPウェルにソースが接続され、ドレインとゲートとが接続されてダイオード形態にされたNチャネルMOSFETと、
    上記第1ソース線と上記第1電源電圧線との間に設けられ、それが形成されたNウェルにソースが接続され、ドレインとゲートとが接続されてダイオード形態にされたPチャネルMOSFETと、
    上記第2ソース線は、それに対応した上記第2電源電圧線と接続された半導体装置。
  6. 請求項5において、
    上記第1ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のNチャネルMOSFETのソースが接続され、
    上記スイッチMOSFETは、NチャネルMOSFETであり、
    上記第1電源電圧線は、回路の接地電位が供給され、
    上記第2ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のPチャネルMOSFETのソースが接続され、上記第2電源電圧である正の電源電圧が供給される半導体装置。
  7. 請求項6において、
    上記第1ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のPチャネルMOSFETのソースが接続され、
    上記スイッチMOSFETは、PチャネルMOSFETであり、
    上記第1電源電圧線は、上記第1電源電圧である正の電源電圧が供給され、
    上記第2ソース線は、上記スタティック型メモリセルを構成する上記第1及び第2CMOSインバータ回路のNチャネルMOSFETのソースが接続され、上記第2電源電圧である回路の接地が供給される半導体装置。
  8. 請求項5において、
    上記第1動作モードは、半導体装置のスタンバイ状態であり、
    上記第2動作モードは、半導体装置のアクティブである半導体装置。
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