JP2008276154A - 現像剤攪拌部材、現像装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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【課題】高速回転で攪拌しても現像剤の外側への弾きが減り攪拌効果が増し濃度むらの発生を防止して高品質の画像形成が行われる現像剤攪拌部材、及びその現像剤攪拌部材を備える現像装置、並びに画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転可能に保持されて回転駆動される回転軸1と、前記回転軸1の軸線方向に沿って所定の傾斜角度で併設して取り付けられる複数枚の攪拌板部材2と、前記回転軸1の高速度回転化にともなう前記攪拌板部材2の先端部3から現像剤の外側への弾きを防止する現像剤弾き防止手段4を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、現像剤攪拌部材、及びその現像剤攪拌部材を備える現像装置、並びに画像形成装置に関する。詳しくは、回転することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる現像剤攪拌部材に関する。
更に、その現像剤攪拌部材を備えて、現像剤を攪拌して潜像を現像する現像装置に関する。
更に、その現像剤攪拌部材を備えて、電子写真方法等で被記録媒体に記録画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、プリンタあるいはこれ等の複合機等の画像形成装置に関する。
電子写真方式の作像プロセスで被記録媒体に画像を形成する画像形成装置においては、感光体より成る潜像担持体に所定の静電潜像を作像し、この静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像化して現像している。このような可視像化機能を達成する現像装置として、トナーとキャリアを有する2成分系の現像剤を用いるようにしたものがある。
この現像装置内には、トナーとキャリアを有する2成分系の現像剤が収容されていて、この現像剤中のトナーの濃度が低下すると、トナーホッパーから、トナーがトナー補給ローラの回転によって現像剤中に補給されるようになっている。
更に、現像装置内には、現像剤を現像ローラに向けて搬送するための現像剤搬送部材が設けられ、その隣には、現像剤を現像ローラの軸方向に横撹拌する現像剤撹拌部材が設けられている。
然し、このような現像装置内における現像剤撹拌部材のブレンダの両端部で現像剤が不足することに起因して、記録用紙に転写される書画像に濃度むらや、かすれ、白地部の汚れ等が生じ、形成する画像品質を低下させている。
そこで、回転軸の軸方向中央部から一方および他方の端部までに位置する羽根の少なくとも一つずつの羽根を、その中心を回転軸の中心軸に対して位置をずらして設ける工夫がなされている。即ち、回転軸中央部への現像剤搬送量よりも回転軸端部への現像剤搬送量が多くなる位置にずらして設ける構成にしている。
その結果、現像装置におけるケーシングの内部は、現像剤撹拌部材のブレンダの軸方向に沿って、ほぼ均一に現像剤が貯留されることとなる。かくして、記録用紙上に形成される記録画像の濃度むらや、かすれ、白地部の汚れ等の発生が可及的に防止され、もって画像品質のよい記録画像が得られるようにすることが提案されている(特許文献1を参照)。
また、特許文献2では、現像装置内の楕円板を有する現像剤撹拌部材と、現像ローラに現像剤を供給するための現像剤搬送部材との間に、現像ローラの軸方向に生じた現像剤の量的なむらを是正するための現像剤撹拌補助部材を設ける構成にしている。このような構成により、現像ローラに向けて搬送される現像剤に対して現像剤撹拌部材による横攪拌作用により、現像ローラの軸方向に生じた量的なむらが是正される。これにより、現像される画像の画質を高めている。
特許文献3では、現像剤撹拌部材のアジテータの回転軸上にファーブラシを、1本のワイヤ状のものを寄せ集めて構成し、アジテータの回転軸まわりで楕円板による現像剤搬送力が0となる位置に軸方向に均一に取り付ける構成にしている。その結果、アジテータの1回転で現像剤の搬送量が一定しないことから生ずる画像むらを防止している。
更に、特許文献4では、複数の現像剤の供給部材として攪拌ローラと現像剤撹拌部材の攪拌パドルが設けられている場合、現像剤の供給方向に上流に位置する攪拌パドルの外周線速を、攪拌ローラの外周線速よりも大きくしている。これにより、攪拌機能による現像剤循環流への影響をなくして、現像剤の供給不足をなくし、汲み上げ不良による画像濃度むら等の発生を防止している。
図19は、従来の現像剤攪拌部材1000の楕円板1002の面積が最小に見える状態の正面図である。
図19において、従来の一般的な現像剤撹拌部材1000は、1本の回転軸1001上に、多数の楕円板1002が一定の間隔(C)で一定の傾斜角度(A)をもって固定的に軸装されている。現像剤撹拌部材1000が、図示しない現像装置内に回転可能に保持されて回転駆動されながら現像剤を横撹拌、即ち、回転軸1001方向の往復運動をするようになっている。
図示しない現像装置内に回転可能に保持されて高速度化する現像剤攪拌部材1000は、回転軸1001の回転数が300rpm以上、楕円板1002の直径が32mm以上と大きくなり高速度に回転する場合がある。すると、楕円板1002の速度が大きくなり、楕円板1002と接触した現像剤は急激な速度変化をする。
特に、楕円板1002の長径方向の先端部1003の速度は大きくなるので、先端部1003に当たった現像剤は、急激な速度変化をし、現像剤撹拌部材1000の外側に弾かれる。即ち、回転軸1001の方向から見た場合、楕円板1002の投影円の外側に現像剤が弾かれることになる。
回転軸1001と直角な方向から見て楕円板1002の面が最大の面積となる時、隣に併設する楕円板1002の先端部1003と重なる重複領域部分1004を形成する構成の場合は、更に、現像剤は外側に弾かれる。
その結果、現像剤が十分に横攪拌されなくなり、例えば、特に、現像されるトナーの記録画像がべた画像等の場合には、形成画像が縞状になり、画像品質が劣化する原因になる。これは、像担持体の感光体ドラムの周方向に発生する縞状のむらであり、楕円板1002の一定の間隔(C)のピッチと同じ画像濃度むらとなる。また、この画像濃度むらは、楕円板1002の長径方向の先端部1003の領域で発生している。
実公平4−30604号公報 特開平5−119615号公報 特開平7−168431号公報 特開平7−199615号公報
従来の現像剤攪拌部材、及びその現像剤攪拌部材を備える現像装置、並びに画像形成装置において、現像剤攪拌部材の回転数を高速度化すると攪拌板部材の楕円板の速度が大きくなり楕円板と接触した現像剤は、急激な速度変化をする。そして、現像剤撹拌部材の外側に弾かれて現像剤が十分に横攪拌されなくなり、形成画像に濃度むらが発生して画像品質が劣化すると言う問題が発生していた。
本発明は、このような問題点を解決するものである。即ち、高速回転で攪拌しても現像剤の外側への弾きが減り攪拌効果が増し濃度むらの発生を防止して高品質の画像形成が行われる現像剤攪拌部材、及びその現像剤攪拌部材を備える現像装置、並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、回転することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる現像剤攪拌部材において、回転可能に保持されて回転駆動される回転軸と、前記回転軸の軸線方向に沿って所定の傾斜角度で併設して取り付けられる複数枚の攪拌板部材と、前記回転軸の高速度回転化にともなう前記攪拌板部材の先端部から現像剤の外側への弾きを防止する現像剤弾き防止手段を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の現像剤攪拌部材において、前記回転軸の回転駆動時の回転数は、少なくとも300rpm以上を備える現像剤攪拌部材あることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材は、楕円形状の楕円板を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材の直径は、少なくとも32mm以上を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、隣に併設する前記攪拌板部材の先端部との重複領域部分をなくする間隙部を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、前記回転軸と前記攪拌板部材の交点(O)から離れた距離(X)で前記攪拌板部材上の点(P)における回転速度(Vp)として定義する目標とする前記回転軸の回転数に対して指標(S)=(X)(mm)*(Vp)(mm/sec)の最大値を15000以下(S≦15000)に備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、前記攪拌板部材の最先端部上の点(P)における目標とする前記回転軸の回転数に対して前記の指標(S)=(X)(mm)*(Vp)(mm/sec)の最大値は、15000以下(S≦15000)に備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、請求項6または7に記載の現像剤攪拌部材において、前記回転軸に対して垂直、かつ攪拌板部材の面積が最小となる方向から見た時の攪拌板部材の傾斜角度部分の最内周部上の点(P)における目標とする前記回転軸の回転数に対して前記の指標(S)=(X)(mm)*Vp(mm/sec)の最小値を、900以上(S≧900)としたことを特徴とする現像剤攪拌部材。
請求項9に記載の本発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、前記攪拌板部材の長径方向に形成する曲げ部と、前記回転軸と前記曲げ部との成す角度を前記回転軸と前記攪拌板部材2との成す角度よりも大きく備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、前記攪拌板部材の外周部に前記攪拌板部材より反発係数が小さい柔軟部材を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項11に記載の本発明は、請求項10に記載の現像剤攪拌部材において、前記柔軟部材は、スポンジを備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項12に記載の本発明は、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、前記攪拌板部材の外周部にメッシュ形状部を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項13に記載の本発明は、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、前記攪拌板部材に前記攪拌板部材の厚み方向の面より薄い最外周部を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項14に記載の本発明は、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記現像剤弾き防止手段は、前記攪拌板部材の厚み方向を内周部から外周部に向かって薄くなるエッジ形状部を備える現像剤攪拌部材であることを特徴とする。
請求項15に記載の本発明は、現像剤を攪拌して潜像を現像する現像装置において、潜像担持体に近接して配置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給される現像剤を攪拌する前記請求項1乃至14のいずれか一項に記載の前記現像剤攪拌部材を備える現像装置であることを特徴とする。
請求項16に記載の本発明は、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットの潜像担持体に形成される潜像を現像する現像剤を攪拌する前記請求項1乃至14のいずれか一項に記載の前記現像剤攪拌部材を備える画像形成装置であることを特徴とする。
請求項17に記載の本発明は、請求項16に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする。
本発明によれば、高速回転で攪拌しても現像剤の外側への弾きが減り攪拌効果が増し濃度むらの発生を防止して高品質の画像形成が行われる現像剤攪拌部材、及びその現像剤攪拌部材を備える現像装置と画像形成装置を提供することが出来る。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の基本構成図である。図2は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の攪拌板部材2の面積が最大に見える状態の正面図である。図3は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の攪拌板部材2の面積が最小に見える状態の正面図である。
図1乃至図3において、回転することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる現像剤攪拌部材10は、回転可能に保持されて回転駆動される回転軸1を備えている。回転軸1には、その軸線方向に沿って所定の傾斜角度(A)、所定のピッチで複数枚の攪拌板部材2(攪拌効果を増す形状の楕円板20)を備えている。更に、回転軸1の高速度回転に伴って各攪拌板部材2の先端部3から現像剤が外側へ弾かれることを防止する現像剤弾き防止手段4としての間隙部40を備えている。
現像剤攪拌部材10は、図示しない現像装置内に潜像担持体に近接して配置される現像剤担持体と共に配置されて回転駆動することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる。そのために各楕円板20間の間隔は、図2に示すように回転軸1の軸方向と直角な方向から見た場合に、楕円板20の面が最大の面積となる時に一方の楕円板20の先端部3が隣接する他の楕円板20と重ならずに重複領域部分をなくするように所定の間隙部40を備えて配置されている。この結果、上記角度から見た場合に、全ての楕円板20の全面が見えるように構成されている。
回転軸1の回転数が高速度化すると、これと一体化された楕円板20の回転速度が大きくなり、例えば、楕円板20の回転数が300rpm以上で直径が32mm以上の場合には、楕円板20と接触した現像剤は急激に速度変化する。特に、楕円板20の長径方向の先端部3の速度は大きくなる。
然し、現像剤攪拌部材10は、現像剤弾き防止手段4としての間隙部40を備えているから、現像剤が速度の大きい楕円板20の先端部3に衝突しにくくなるので、現像剤攪拌部材10の外側に弾かれる現像剤量が減り、現像剤の攪拌効果が増す。
即ち、回転軸1の方向から見た場合、楕円板20の投影形状の外側に現像剤が弾かれる量が減少する。
その結果、回転軸1の高速回転時でも現像剤を十分に横攪拌することが可能になり、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図4は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の現像剤弾き防止手段4の指標(S)の定義を説明する基本構成図である。
図4において、現像剤弾き防止手段4は、回転軸1と攪拌板部材2の交点(O)から離れた距離(X)で攪拌板部材2上の点(P)または最先端部3上の点(P)における回転速度(Vp)とする。そして、目標とする回転軸1の回転数に対して指標(S)=X(mm)*Vp(mm/sec)の最大値を15000以下(S≦15000)に備える。
ここで、攪拌板部材2の楕円板20が高速回転時に生じる楕円板20のピッチ画像濃度むら発生の指標(S)を以下のように定義する。
回転軸1と楕円板20との成す角度が(A)である楕円板20上において、回転軸1と楕円板20との交点(O)から距離(X)離れた点(P)または最先端部3上の点(P)を考える。点(P)における回転速度を(Vp)とする。この時、指標(S)は、指標(S)=X(mm)*Vp(mm/sec)で定義する。ここで、回転軸1と点(P)との距離を(Y)、回転軸1の回転数を(D)(rpm)とすると、Vp=2*π*Y*D/60と表せる。
現像剤攪拌部材10が、回転軸1と楕円板20の成す角度(A)が45度、楕円板20の間隔(C)のピッチが26mm、回転軸1の直径が11mmで、回転軸1の軸方向と直交する方向から見た時の楕円板20の投影面の直径が32mmの場合を例に挙げる。この時、回転軸1の回転数が400rpmを超えると、画像濃度むらが発生する。この画像濃度むらは、楕円板20の長径方向の先端部3の領域での現像剤攪拌不良によって発生する。回転軸1の回転数が400rpmの時、先ほど定義した指標(S)は、楕円板20の長径方向の先端部3で最大値となり、その値は約15000となる。つまり指標(S)の値が15000を超えると、画像濃度むらが発生する。
従って、現像剤攪拌部材10は、指標(S)の最大値を15000以下(S≦15000)に備えることで、高速回転時でも現像剤を十分に攪拌できて、現像剤中のトナー濃度むらを是正し、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図5は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の実施例の現像剤弾き防止手段4の指標(S)を説明する基本構成図である。
図5において、例えば、現像剤攪拌部材10が、回転軸1と楕円板20の成す角度(A)が60度、楕円板20の間隔(C)のピッチが26mm、回転軸1の直径が11mm、楕円板20の回転軸1方向への投影円の直径が32mmである。尚、楕円板20の長径は18.5mmで、短径は16mmである。
この時、楕円板20の長径方向の先端部3で指標(S)は最大値となる。そして、その値は、約12382であるので、高速回転時においても現像剤を十分に攪拌できて、現像剤中のトナー濃度むらを是正し、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
従って、指標(S)を楕円板20の全領域に渡って15000以下(S≦15000)にすると、楕円板20の先端部3に当たった現像剤は現像剤攪拌部材10の回転軸1方向への投影形状の外側に弾かれず、現像剤の攪拌効果を損なうことはない。これにより、現像剤を十分に横攪拌することが可能になる。その結果、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
なお、本実施形態、及び以下の全ての説明は、「攪拌板部材回転数が400rpm」であることを前提としている。
図6は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の最内周部5の指標(S)を説明する攪拌板部材2の面積が最大に見える状態の部分拡大する正面図である。図7は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の最内周部5の指標(S)を説明する攪拌板部材2の面積が最小に見える状態の部分拡大する正面図である。
図6と図7において、現像剤攪拌部材10は、攪拌板部材2である楕円板20の最内周部5上の点(P)における目標とする回転軸1の回転数に対して前記の指標(S)の最小値は、900以上(S≧900)に備えている。
なお、攪拌板部材の横攪拌能力を備えるためには、上記のように所定の傾斜角度をつける必要がある。つまり、上記の「最内周部」は、正しくは「回転軸に対して垂直、かつ攪拌板部材の面積が最小となる方向から見た時(図7参照)の攪拌板部材の傾斜角度部分の最内周部」である。
これを例えば図6に基づいて説明すると、「攪拌板部材の最内周部」であるとすれば楕円板短径方向の内周も含むこととなり正しくない。短径方向と長径方向の最内周部までの長さが異なるからである。正しくは、長径方向の最内周部である。回転軸半径をr、傾斜角度をα(0°<α<90°)とすると、「回転軸と攪拌板部材の交点O(図4参照)」と「攪拌板部材の短径方向の最内周部」との距離はr、「交点O」と「長径方向の最内周部」との距離はr/(sinα)となる。従って、0<sinα<1なので「短径方向の最内周部」<「長径方向の最内周部」となる。
横攪拌能力の最低レベルを定義するのは傾斜角度部分である。つまり、図6では長径方向の最内周部となる。
例えば、現像剤攪拌部材10が、回転軸1と楕円板20の成す角度(A)が60度、楕円板20の間隔(C)のピッチが26mm、回転軸1の直径が11mm、楕円板20の回転軸1方向への投影円の直径32mmである。尚、楕円板20の長径は18.5mmで、短径は16mmである。この時、楕円板20の長径方向の最内周部5での指標(S)は約1463である。尚、指標(S)の最大値は約12382である。
指標(S)の値が15000以下では、指標(S)の値が大きくなるほど楕円板20の横攪拌能力が向上する。楕円板20の長径方向の最内周部5において指標(S)の値が900よりも小さくなる領域があると、その部分での現像剤の横攪拌が不十分になり、トナー濃度むらが発生する。
現像剤攪拌部材10が、楕円板20の長径方向の最内周部5において、指標(S)の値が900以上(S≧900)にすることで、最低限に必要な現像剤の攪拌効果が得られる。そして、楕円板20の長径方向の最内周部5に衝突した現像剤を十分に横攪拌することが可能になる。
その結果、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図8は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の現像剤弾き防止手段4である曲げ部41の基本構成図である。
図9は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の現像剤弾き防止手段4である曲げ部41の実施例の基本構成図である。
図8において、現像剤攪拌部材10は、現像剤弾き防止手段4として、攪拌板部材2である楕円板20の長径方向(面方向)に所定角度の曲げ部41を形成する。そして、回転軸1と曲げ部41との成す角度(B)を回転軸1と攪拌板部材2との成す角度(A)よりも大きく(B>A)している。
これにより、楕円板20の内周部での現像剤の横攪拌能力の向上と、楕円板20の長径方向の曲げ部41の先端部での現像剤の横攪拌能力の抑制を同時に実現できる。その結果、楕円板20に衝突した現像剤を十分に横攪拌することが可能になり、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図9において、現像剤攪拌部材10は、現像剤弾き防止手段4として、攪拌板部材2である楕円板20の外周部分の曲げ位置22を曲げて曲げ部41を形成する。回転軸1と曲げ部41との成す角度(B)を45度、回転軸1と楕円板20との成す角度(A)を70度、楕円板20の間隔(C)のピッチが26mmである。そして、回転軸1の直径を11mm、楕円板20の回転軸1方向への投影円の直径が32mm、楕円板20の曲げ位置22を回転軸1の回転中心からの距離が8mmである。この時、指標(S)の最大値は約12980、楕円板20の長径方向の最内周部5での指標(S)は約1792となる。
また、レイアウトの制約などで、回転軸1と楕円板20との成す角度(A)、回転軸1方向への楕円板20の大きさの長径の長さと短径の長さ、楕円板20の最内周部5の径、楕円板20の回転数などの変更ができない場合もある。これらの変更ができない場合であっても、現像剤の攪拌不良による画像濃度むらが発生しない条件、900≦指標(S)≦15000を満たすことが可能になる。
図10は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の現像剤弾き防止手段4である柔軟部材42の基本構成図である。
図10において、現像剤攪拌部材10は、現像剤弾き防止手段4として、攪拌板部材2である楕円板20の外周部6に楕円板20より反発係数が小さい柔軟部材42の柔軟な素材であるスポンジを環状に備えている。
柔軟部材42は、柔軟であるほど、反発係数が小さいほど良い。尚、外周部6に柔軟な素材を貼り付けても同様な効果が得られる。
速度が大きい楕円板20の外周部6にスポンジなどの柔軟な素材、反発係数の小さい素材の柔軟部材42を排紙することで、楕円板20に衝突する現像剤の速度変化を緩やかにすることができる。これにより、楕円板20の外周部6に衝突した現像剤が、現像剤攪拌部材10の回転軸1方向への投影形状の外側に弾かれにくくなるので、十分な攪拌効果を得られる。
その結果、レイアウトや回転軸1の回転数の制約などで、指標(S)の値が15000を超えてしまう場合にも、現像剤を十分に攪拌することが可能になり、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図11は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の現像剤弾き防止手段4としてのメッシュ形状部43の基本構成図である。
図11において、現像剤攪拌部材10は、現像剤弾き防止手段4として、攪拌板部材2である楕円板20の外周部6にメッシュ形状部43を備える。メッシュ形状部43は、メッシュを細かくするほど、その部分での攪拌効果が小さくなる。
速度が大きい楕円板20の外周部6をメッシュ形状部43にすることで、現像剤が楕円板20の外周部6に衝突しにくくなる。これにより、楕円板20の外周部6に衝突した現像剤が現像剤攪拌部材10の外側に弾かれにくくなるので、十分な攪拌効果が得られる。
その結果、レイアウトや回転軸1の回転数の制約などで、指標(S)の値が15000を超えてしまう場合にも、現像剤を十分に攪拌することが可能になり、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図12は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の攪拌板部材2である楕円板20の厚み方向の面21が部分拡大する基本構成図である。図13は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の現像剤弾き防止手段4である最外周部44の基本構成図である。
図12と図13において、現像剤攪拌部材10は、現像剤弾き防止手段4として、攪拌板部材2である楕円板20に楕円板20の厚み方向の面21より薄い最外周部44を備える。楕円板20の厚み方向の面21より薄い最外周部44の厚さが薄いほど現像剤の攪拌能力が向上する。
回転軸1に直角な方向から見て、見える楕円板20の面の面積が最小となる時(図3を参照)、現像剤が楕円板20の厚み方向の面21(図12を参照)に衝突すると、現像剤が現像剤攪拌部材10の外側に弾かれてしまう。即ち、回転軸1方向への投影形状の外側に弾かれてしまう。
楕円板20の最外周部44の厚さを小さくすることで、楕円板20の最外周部44における厚み方向の面44の面積が小さくなる。よって、現像剤が楕円板20の最外周部44の厚み方向の面45と衝突しにくくなり、現像剤が現像剤攪拌部材10の外側に弾かれにくくなるので、攪拌効果が向上する。即ち、回転軸1方向への投影形状の外側に弾かれにくくなるので、攪拌効果が向上する。
その結果、現像剤を十分に攪拌することが可能になり、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図14は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10の現像剤弾き防止手段4であるエッジ形状部46の基本構成図である。
図14において、現像剤攪拌部材10は、現像剤弾き防止手段4として、攪拌板部材2の楕円板20の厚み方向を内周部から外周部に向かって薄くなるエッジ形状部46を備える。エッジ形状部46のエッジ部分が鋭いほど現像剤の攪拌能力が向上する。
楕円板20の厚み方向を、内周部から外周部に向かってエッジ状に薄くエッジ形状部46にすることによって、楕円板20の内周部から最外周部における厚み方向の面の面積を小さくすることが出来る。
これにより、回転軸1の軸方向と直角な方向から見て、楕円板20の面の面積が最小となる時(図3を参照)、現像剤が楕円板20の厚み方向の面47と衝突した場合に、現像剤が現像剤攪拌部材10の外側に弾かれにくくなる。即ち、回転軸1方向への投影形状の外側に弾かれにくくなるので、攪拌効果が向上する。
更に、エッジ形状部46のエッジ部分の傾斜によって、現像剤が現像剤攪拌部材10の内側に移動しやすくなるので、攪拌効果が向上する。即ち、回転軸1方向への投影形状の内側に移動しやすくなるので、攪拌効果が向上する。
その結果、現像剤を十分に攪拌することが可能になり、トナー濃度むらが是正され、現像される形成画像の画像品質を高めることが出来る。
図15は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10を備える現像装置100の基本構成図である。
図16は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10を備える現像装置100のセパレータ108の斜視図である。
図17は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10を備える現像装置100のセパレータ108の平面図である。
図15乃至図17において、現像剤を攪拌して潜像を現像する現像装置100は、潜像担持体210のドラム形状の感光体ドラムに近接して配置される現像剤担持体101の現像ローラ110、111を備えている。そして、現像剤担持体101の現像ローラ110、111に供給される現像剤を攪拌する前記請求項1乃至14の何れか一項に記載の現像剤攪拌部材10を備えている。
現像装置100の現像容器102内には、トナーとキャリアを有する2成分系の現像剤103が収容されている。この現像剤103中のトナーの濃度が低下すると、トナーホッパー104から、トナーがトナー補給ローラ105の回転によって現像剤103中に補給されるようになっている。
現像容器102内には、現像剤103を現像剤担持体101の現像ローラ110、111に向けて搬送するための現像剤搬送部材106が設けられている。その現像剤搬送部材106の右側には、現像剤103を現像剤担持体101の現像ローラ110、111の軸方向に横撹拌する現像剤攪拌部材10が設けられている。
現像剤搬送部材106は、図15における図示の矢印(E)方向の反時計方向に回転駆動される。現像剤攪拌部材10は、図15における図示の矢印(F)方向の時計方向に回転駆動される。現像剤搬送部材106は、現像剤103を現像剤担持体101の現像ローラ110に供給する。
この供給された現像剤103は、図15における図示の矢印(G)方向の反時計方向に回転する現像ローラ110の周面に担持されつつ、搬送される。この担持搬送される現像剤103で、図15における図示の矢印(H)方向の時計方向に回転する潜像担持体210上に作像された静電潜像がトナー像として可視像化されて現像される。また、現像ローラ110の周面に担持された現像剤103は、現像ローラ111の周面に担持搬送される。そして、この担持搬送される現像剤で、潜像担持体210上に作像された静電潜像がトナー像として可視像化されて現像される。
現像ローラ110に供給された現像剤103は、ドクタ部107のところで、余分な現像剤103が掻き取られるようになっていて、この掻き取られた現像剤103はセパレータ108の方へと導かれる。
セパレータ108は、図16及び図17に図示するように、所定の角度(J)をもって列設させたフィン180や、図15に図示する回転駆動される現像剤搬送スクリュー部材181などを備えている。フィン180を通る現像剤103は、図15に図示する現像装置100において、図示の矢印(K)方向の手前側から奥側に寄せられつつ搬送され、現像剤攪拌部材10の方に落とされる。
一方、一部の現像剤103は、セパレータ開口182を通って、現像剤搬送スクリュー部材181上に落下し、この落下した現像剤は、その現像剤搬送スクリュー部材181によって図17に図示する矢印(L)方向の破線矢印の向きに運ばれながら、現像剤攪拌部材10の方に落とされる。
従って、高速回転で攪拌しても現像剤103の外側への弾きが減り攪拌効果が増し、濃度むらの発生を防止して、現像される形成画像の画像品質を高める現像剤攪拌部材10を備える現像装置100を提供することが出来る。
図18は、本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材10を備える画像形成装置200の基本構成図である。
図18において、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置200は、記録画像を形成する画像形成ユニット201を備えている。そして、画像形成ユニット201の潜像担持体210の感光体ドラムに形成される潜像を現像する現像剤を攪拌する前記請求項1乃至14の何れか一項に記載の前記現像剤攪拌部材10を備えている。
画像形成装置200は、画像形成ユニット201の上部には原稿画像読取装置202を配置している。画像形成ユニット201は、被記録媒体給送ユニット203の上に保持されている。
画像形成ユニット201は、電子写真方式の作像プロセスで利便性や汎用性に優れ高速で高品質のトナーの記録画像を被記録媒体(p)の記録用紙上に形成するようになっている。
原稿画像読取装置202において、原稿セット部220にセットされた原稿(N)の原稿画像が光学系を介して光電変換素子221のCCDで読み取りが行なわれる。
光電変換素子221によって読み取られた原稿画像は、書き込み手段212によって、画像形成ユニット201の像担持体210の感光体ドラム上に結像される。
像担持体210の感光体ドラムは、回転可能に保持されて図示の矢印(M)方向の時計方向に回転し、この時帯電手段211によって表面を一様に帯電され、その帯電面に書き込み手段212のレーザビームにより原稿画像が形成される。これによって像担持体210の感光体ドラム上に静電潜像が形成される。この像担持体210上に形成される静電潜像は、供給する現像剤103を上記請求項1乃至14のいずれか一項に記載の現像剤充填装置10で攪拌する現像装置100によってトナー画像化して現像される。
一方、被記録媒体給送ユニット203から被記録媒体(p)の記録用紙が像担持体210に向けて給送され、転写手段213によって像担持体210の感光体ドラム上のトナー画像が被記録媒体(p)に転写される。
この被記録媒体(p)は、定着手段214を通り、表面に転写されたトナーの記録画像が被記録媒体(p)上に定着され、ついで被記録媒体(p)は排出トレイ215に排出されて収納される。像担持体210の感光体ドラム上に残留するトナーは、クリーニング手段216によって除去されて次工程に備えられる。
従って、高速回転で攪拌しても現像剤103の外側への弾きが減り攪拌効果が増し、濃度むらの発生を防止して、現像される形成画像の画像品質を高める現像剤攪拌部材10を備える画像形成装置200を提供することが出来る。
本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の攪拌板部材の面積が最大に見える状態の正面図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の攪拌板部材の面積が最小に見える状態の正面図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の現像剤弾き防止手段の指標(S)の定義を説明する基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の実施例の現像剤弾き防止手段の指標(S)を説明する基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の最内周部の指標(S)を説明する攪拌板部材の面積が最大に見える状態の部分拡大する正面図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の最内周部の指標(S)を説明する攪拌板部材の面積が最小に見える状態の部分拡大する正面図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の現像剤弾き防止手段である曲げ部の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の現像剤弾き防止手段である曲げ部の実施例の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の現像剤弾き防止手段である柔軟部材の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の現像剤弾き防止手段であるメッシュ形状部の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の攪拌板部材である楕円板の厚み方向の面の部分拡大する基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の現像剤弾き防止手段である最外周部の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材の現像剤弾き防止手段であるエッジ形状部の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材を備える現像装置の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材を備える現像装置のセパレータの斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材を備える現像装置のセパレータの平面図である。 本発明の実施の形態例にかかる現像剤攪拌部材を備える画像形成装置の基本構成図である。 従来の現像剤攪拌部材の楕円板の面積が最小に見える状態の正面図である。
符号の説明
1 回転軸、2 攪拌板部材、3 先端部、4 現像剤弾き防止手段、5 最内周部、6 外周部、10 現像剤攪拌部材、20 楕円板、21 厚み方向の面、22 曲げ位置、40 間隙部、41 曲げ部、42 柔軟部材、43 メッシュ形状部、44 最外周部、45 厚み方向の面、46 エッジ形状部、47 厚み方向の面、100 現像装置、101 現像剤担持体、102 現像容器、103 現像剤、104 トナーホッパー、105 トナー補給ローラ、106 現像剤搬送部材、107 ドクタ部、108 セパレータ、110、111 現像ローラ、180 フィン、181 現像剤搬送スクリュー部材、182 セパレータ開口、200 画像形成装置、201 画像形成ユニット、202 原稿画像読取装置、203 被記録媒体給送ユニット、210 潜像担持体、211 帯電手段、212 書き込み手段、213 転写手段、214 定着手段、215 排出トレイ、216 クリーニング手段、220 原稿セット部、221 光電変換素子、1000 現像剤攪拌部材、1001 回転軸、1002 楕円板、1003 先端部、1004 重複領域部分

Claims (17)

  1. 回転することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる現像剤攪拌部材において、回転可能に保持されて回転駆動される回転軸と、前記回転軸の軸線方向に沿って所定の傾斜角度で取り付けられる複数枚の攪拌板部材と、前記回転軸の高速度回転に伴って前記攪拌板部材の先端部から現像剤が外側へ弾かれることを防止する現像剤弾き防止手段と、を備えることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  2. 請求項1に記載の現像剤攪拌部材において、前記回転軸の回転駆動時の回転数は、少なくとも300rpm以上であることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  3. 請求項1または2に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材は、楕円形状の楕円板であることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  4. 請求項3に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材の直径は、少なくとも32mm以上であることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、一方の前記攪拌板部材の先端部と隣接した他の攪拌板部材との重複領域部分をなくする間隙部を備えることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記回転軸と前記攪拌板部材の交点(O)から離れた距離(X)で前記攪拌板部材上の点(P)における回転速度(Vp)として定義する目標とする前記回転軸の回転数に対して、指標(S)=(X)(mm)*(Vp)(mm/sec)の最大値を15000以下(S≦15000)としたことを特徴とする現像剤攪拌部材。
  7. 請求項6に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材の最先端部上の点(P)における目標とする前記回転軸の回転数に対して前記の指標(S)=(X)(mm)*(Vp)(mm/sec)の最大値を、15000以下(S≦15000)としたことを特徴とする現像剤攪拌部材。
  8. 請求項6または7に記載の現像剤攪拌部材において、前記回転軸に対して垂直、かつ攪拌板部材の面積が最小となる方向から見た時の攪拌板部材の傾斜角度部分の最内周部上の点(P)における目標とする前記回転軸の回転数に対して前記の指標(S)=(X)(mm)*Vp(mm/sec)の最小値を、900以上(S≧900)としたことを特徴とする現像剤攪拌部材。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材の長径方向に形成する曲げ部と前記回転軸と前記曲げ部との成す角度を、前記回転軸と前記攪拌板部材との成す角度よりも大きくしたことを特徴とする現像剤攪拌部材。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材の外周部に前記攪拌板部材より反発係数が小さい柔軟部材を備えることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  11. 請求項10に記載の現像剤攪拌部材において、前記柔軟部材は、スポンジを備えることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材の外周部にメッシュ形状部を備えることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材に前記攪拌板部材の厚み方向の面より薄い最外周部を備えることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材において、前記攪拌板部材の厚み方向を内周部から外周部に向かって薄くなるエッジ形状部を備えることを特徴とする現像剤攪拌部材。
  15. 現像剤を攪拌して潜像を現像する現像装置において、潜像担持体に近接して配置される現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給される現像剤を攪拌する請求項1乃至14のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材を備えることを特徴とする現像装置。
  16. 被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットの潜像担持体に形成される潜像を現像する現像剤を攪拌する請求項1乃至14のいずれか一項に記載の現像剤攪拌部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで被記録媒体に記録画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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