JP2008170928A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転軸と多数の楕円板から成る攪拌部材の攪拌能力を向上させ、現像剤中のトナー濃度のムラを是正し、現像された画像の画質を高めることが可能な現像装置、プロセスカートリッジ及びこれを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】少なくとも、現像剤担持体4、5と、現像剤搬送部材7と、回転することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる撹拌部材8とを備え、撹拌部材8が軸14と複数の楕円板15から成る現像装置1において、前記楕円板15を有する撹拌部材8の前記現像剤搬送部材側に壁18を設けた現像装置1とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の電子写真プロセスにおける現像装置、及びこれを備えるプロセスカートリッジ、画像形成装置に関するものである。
画像形成装置においては、例えば感光体より成る潜像担持体に、所定の静電潜像を作像し、この静電潜像をトナー像として可視像化している。このような可視像化機能を達成する現像装置で、トナーとキャリアを有する2成分系の現像剤を用いるようにしたものがある。
図1は、このような現像装置の一従来例を示したものである。現像装置1内には、トナーとキャリアを有する2成分系の現像剤が収容されていて、この現像剤中のトナーの濃度が低下すると、トナーホッパー2から、トナーがトナー補給ローラ3の回転によって現像剤中に補給されるようになっている。符号4、5は、現像剤担持体の一構成例である現像ローラを、6は潜像担持体の一構成例であるドラム状の潜像担持体をそれぞれ示す。現像装置1内には、現像剤を現像剤担持体4に向けて搬送するための現像剤搬送部材7が設けられ、その右側には、現像剤を現像剤担持体4の軸方向に横撹拌する現像剤撹拌部材8が設けられていて、横方向に順次配列している。
現像剤搬送部材7は、図1における反時計方向に回転駆動され、現像剤撹拌部材8は、図1における時計方向に回転駆動される。現像剤搬送部材7は現像剤を現像剤担持体4に供給する。この供給された現像剤は、反時計方向に回転する現像剤担持体4の周面に担持されつつ、搬送され、この担持搬送される現像剤で、時計方向に回転する潜像担持体6上に作像された静電潜像がトナー像として可視像化される。また、現像剤担持体4の周面に担持された現像剤は現像ローラ5の周面に担持搬送され、この担持搬送される現像剤でも、感光体6上に作像された静電潜像がトナー像として可視像化される。
現像剤担持体4に供給された現像剤は、ドクタ部9のところで、余分な現像剤が掻き取られるようになっていて、この掻き取られた現像剤はセパレータ10の方へと導かれる。セパレータ10は、図2及び3に示すように、一定の角度aをもって列設させたフィン11や、回転駆動される現像剤搬送スクリュー部材12などを備え、このうちのフィン11を通る現像剤は、図1に示す現像装置において、手前側から奥側に寄せられつつ搬送され(図3の矢印参照)、現像剤撹拌部材8の方に落とされるのである。
一方、一部の現像剤は、セパレータ開口13を通って現像剤搬送スクリュー部材12上に落下し、この落下した現像剤は、その現像剤搬送スクリュー部材12によって図3に示すように破線矢印の向きに運ばれながら、現像剤攪拌部材8の方に落とされる。ここで、現像剤撹拌部材8は、例えば、図4に示すように、1本の軸14上に、多数の楕円板15が、一定の間隔Pで一定の角度bをもって固定的に軸装されるものとなっていて、かかる現像剤撹拌部材8が回転駆動されながら現像剤を横撹拌(回転軸方向の往復運動)する。現像剤攪拌部材8の攪拌能力は、楕円板領域でのケース16形状によって、大きく左右される。現像剤搬送部材7は、例えば、図5に示すように、軸方向に長いフィンを、円周方向に複数枚配置した形状を有している。この現像剤搬送部材7は、現像剤撹拌部材7で補給されたトナーとキャリアとを混合し、撹拌して一定の帯電量になった現像剤をフィンに乗せて、現像剤撹拌部材7側から現像剤担持体4側に搬送する。
しかし、これらの現像装置1では、補給されたトナーをキャリアに対してムラ等の不均一のない均一に混合することは困難である。
例えば、特許文献1では、楕円板を有する現像剤撹拌部材と、現像ローラに現像剤を供給するための現像剤搬送部材との間に、現像ローラの軸方向に生じた現像剤の量的なむらを是正するための現像剤撹拌補助部材を設ける画像形成装置の現像装置が開示されている。また、特許文献2では、複数の楕円板を傾斜して回転軸上に等間隔に取り付けるアジテータを備え、そのアジテータの回転により現像剤を撹拌するとともに現像ローラ側へと搬送する電子写真装置の現像装置において、前記回転軸上にファーブラシを、少なくとも前記楕円板間にあっては軸方向に均一に取り付けてなる電子写真装置の現像装置が開示されている。さらに、特許文献3では、像担持体と、この像担持体に近接して配置された現像剤担持体と、この現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを備える画像形成装置の現像装置において、前記供給部材の外周線速を現像剤担持体の外周線速よりも大きくした現像装置が開示されている。しかし、これらの開示された技術では、、現像剤中のトナー濃度のムラを是正し、現像された画像の画質を高めることは不十分であるという問題点がある。
特開平05−119615号公報 特開平07−168431号公報 特開平07−199615号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、回転軸と多数の楕円板から成る攪拌部材の攪拌能力を向上させ、現像剤中のトナー濃度のムラを是正し、現像された画像の画質を高めることが可能な現像装置、プロセスカートリッジ及びこれを備える画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の現像装置は、少なくとも、現像剤担持体と、現像剤搬送部材と、回転することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる現像剤攪拌部材とを備え、現像剤攪拌部材が軸と複数の楕円板から成る現像装置において、前記現像剤攪拌部材の前記現像剤搬送部材側に壁を設けたことを特徴とする。本発明の現像装置は、前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、前記壁の高さが回転軸上面よりも高いことを特徴とする。本発明の現像装置は、前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、前記壁の高さが楕円板上面よりも低いことを特徴とする。本発明の現像装置は、前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、現像剤攪拌部材の左側に前記現像剤搬送部材、現像剤搬送部材に左側に前記現像剤担持体が配置され、かつ上記方向から見て現像剤攪拌部材が時計周り方向、現像剤搬送部材が反時計周り方向、現像剤担持体が反時計周り方向に回転し、かつ現像剤攪拌部材、現像剤搬送部材、現像剤担持体の間で現像剤を循環させる現像装置において、前記壁の下側、もしくは下側の一部分を除去した壁を設けることを特徴とする。本発明の現像装置は、前記壁の上側、もしくは壁の上側の一部分を現像剤攪拌部材側に向かって傾斜させたことを特徴とする。本発明の現像装置は、前記壁の上側、もしくは壁の上側の一部分を現像剤搬送部材側に向かって傾斜させたことを特徴とする。本発明の現像装置は、前記壁の上側、もしくは壁の上側の一部分を現像剤攪拌部材側に向かって傾斜させ、及び、前記壁の上側、もしくは壁の上側の一部分を現像剤搬送部材側に向かって傾斜させたことを満たす壁を設けることを特徴とする。本発明の現像装置は、前記壁において、前記現像剤攪拌部材側の壁上面の先端(頂点)位置を、前記現像剤搬送部材側の壁上面の先端位置よりも高くしたことを特徴とする。本発明の現像装置は、前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、現像剤攪拌部材の下面を、前記現像剤搬送部材の下面よりも低い位置に配置し、現像剤搬送部材から現像剤攪拌部材に向かってケースを傾斜させたことを特徴とする。本発明のプロセスカートリッジは、上記いずれかに記載の現像装置を搭載したことを特徴とする。本発明の画像形成装置は、上記いずれかに記載の現像装置又はプロセスカートリッジを搭載したことを特徴とする。
以上説明したように、本発明の現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置では、回転軸と多数の楕円板から成る攪拌部材の攪拌能力を向上させ、現像剤中のトナー濃度のムラを是正し、現像された画像の画質を高めることができた。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
例えば、図1の現像装置において、現像剤搬送部材7と現像剤攪拌部材8の間に、図6のような壁18を設けた現像装置である。図6に示したような位置関係で、現像剤担持体4、現像剤搬送部材7、現像剤攪拌部材8は、この順序に従って、順次横方向に並べて配列されていて、さらに、それらを格納するケース16が配置されている。図6に示すように、現像剤攪拌部材8が軸14と複数の楕円板15とを有し、現像剤攪拌部材8の現像剤搬送部材7側に壁18を設けることで、現像剤が現像剤攪拌部材8の領域に保持されやすくなる。そのため、攪拌が不十分な現像剤が現像剤搬送部材7、及び現像剤担持体4に供給されることを防止できる。その結果、現像剤攪拌不良によるトナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
例えば、図1の現像装置において、楕円板15の回転軸方向への投影円半径16mm、回転軸14の投影円半径6mm、楕円板15とケースとのギャップ1mmの時、高さ26mmの壁18を設けた現像装置である。上記の場合、壁18の高さの下限は16+6+1=23mmとなる。図7に示すように、回転軸14が回転駆動することにより現像剤17は楕円板15から力を受け、横攪拌(回転軸14方向への往復運動)される。図7(a)に示したように、楕円板領域での現像剤17の嵩が軸14よりも低いと、現像剤17は楕円板15の下側の領域でしか力を受けない。そのため、現像剤攪拌部材8の攪拌能力を十分に発揮できない。さらに、図7(b)に示すように、回転軸14よりも高い現像剤17の嵩にすると、現像剤17は楕円板15の下側だけでなく上側でも力を受けることになる。そのため、現像剤攪拌部材8の攪拌能力を発揮でき、現像剤17を十分に攪拌できるようになる。そこで、図6のように壁18を設けることで、その高さの分の現像剤を保持できる。
また、現像剤攪拌部材8の回転軸方向から見て、壁18の高さが回転軸14上面よりも高い壁18を設けることで、現像剤嵩が回転軸14の上側になるように、現像剤攪拌部材領域に現像剤17を保持できる。そのため、現像剤攪拌部材8の攪拌能力が発揮され、現像剤17を十分に攪拌できるようになる。その結果、現像剤中のトナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
また、図8に示すように、楕円板15が全て埋まるくらいに現像剤17があると、楕円板15よりも上側にある現像剤17は、現像剤攪拌部材8が回転駆動しても楕円板15の内部(回転軸方向への投影形状の内側)には現像剤が詰まっているため、移動しにくい。そのため、上記領域の現像剤17は攪拌されにくい。そこで、楕円板15よりも上側にある現像剤17を無くし、回転軸14よりも高い現像剤17の嵩にすると、現像剤17は楕円板15の下側だけでなく上側でも力を受けることになる。そのため、現像剤攪拌部材8の回転軸14方向から見て、壁18の高さが楕円板15上面よりも低い壁18を設ける。これによって、現像剤攪拌部材8の攪拌能力を発揮でき、現像剤17を十分に攪拌できるようになり、トナー濃度ムラが是正される。その結果、画像品質を向上できる。
壁18は、図9のように壁18の下側を回転軸14方向に渡って全て除去したものでも、図9(a)、(b)のように下側の一部分を除去したものでもよい。これによって、現像剤の流れが良くなる。具体的には、図10に示すように、現像剤攪拌部材8の回転軸方向から見て、現像剤攪拌部材8の左側に現像剤搬送部材7、現像剤搬送部材7に左側に現像剤担持体4が配置され、かつ上記回転軸方向から見て現像剤攪拌部材8が時計周り方向、現像剤搬送部材7が反時計周り方向、現像剤担持体4が反時計周り方向に回転し、かつ、現像剤攪拌部材8、現像剤搬送部材7、現像剤担持体4の間で現像剤を循環させる現像装置1において、現像剤攪拌部材8、現像剤搬送部材7、現像剤担持体4を配置し、それぞれ矢印で示した方向の回転させる。この時、現像剤は白抜きの矢印で示したように、現像剤攪拌部材8→楕円板搬送部材7→現像剤担持体4→楕円板搬送部材7→現像剤攪拌部材8と現像装置内を循環する。しかし、図6のような壁18がケースの下側に設けられていると、現像剤搬送部材7→現像剤攪拌部材8への移動が妨げられる。そのため、一度、現像剤担持体4上を移動した現像剤が、楕円板搬送部材7→現像剤攪拌部材8へと移動せず、現像剤担持体4と現像剤搬送部材7の間を往復してしまう。現像剤担持体4と現像剤搬送部材7の間を往復する現像剤と、現像剤攪拌部材8から供給された現像剤にトナー濃度差がある場合、トナー濃度ムラとなり、画像濃度ムラの原因となる。
図10に示すように、下側全体又は一部分を除去した壁18を設けることで、現像剤搬送部材7→現像剤攪拌部材8へと現像剤が移動しやすくなり、現像剤担持体4と現像剤搬送部材7の間を往復してしまう現像剤が減る。その結果、トナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
図10の白抜き矢印は、現像剤攪拌部材8の上面から壁を越えて現像剤搬送部材7に運ばれ、搬送部材7の上側を通り現像剤担持体4へと運ばれ、現像剤担持体4の外周面上を運ばれ、担持体4から攪拌部材7へと運ばれ、攪拌部材7の下側を運ばれ、壁の下側を通って再び現像剤攪拌部材8へと運ばれる循環経路を表す。
回転軸14の回転の向きが現像剤搬送部材7へと向かう場合(図11において楕円板15の回転軸中心よりも下側の領域)、現像剤攪拌部材8によって攪拌部材8の外側(回転軸方向から見て、楕円板投影円の外側)に移動した現像剤が、現像剤搬送部材7に供給される。この供給された現像剤は、攪拌が不十分な可能性がある。そこで、図11のように、上側全体又は上側の一部分を現像剤攪拌部材8側に向かって傾斜させた壁18を設けることで、傾斜をつけない場合に比べて現像剤攪拌部材8の周囲を壁で覆うことができるので、現像剤攪拌部材8の外側に移動した現像剤が、現像剤搬送部材7側に移動しにくくなる。そのため、傾斜がない壁18の場合よりも、現像剤の攪拌不良の可能性が減るので、トナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
図12のように、現像剤攪拌部材7と現像剤攪拌部材8との間であって、現像剤攪拌部材7側に傾斜のある壁18を設けることで、傾斜がない壁18に比べて、現像剤攪拌部材8で攪拌された現像剤を、現像剤搬送部材7の近くに供給することができる。そのため、十分に攪拌された現像剤が現像剤搬送部材7から現像剤担持体4へと供給しやすくなるので、トナー濃度ムラによる画像品質の劣化が起こりにくくなる。現像剤攪拌部材8側から現像剤搬送部材7側に供給される現像剤が、両者の間に供給されたら、現像剤攪拌部材7から現像剤担持体4へと運ばれない可能性がある。
また、現像剤搬送部材7に対して、壁18を越えて、現像剤搬送部材7から楕円版攪拌部材8に移動する現像剤を減らすことができると同時に、壁の下側の除去した部分を通って、現像剤搬送部材7側から現像剤攪拌部材8側に移動する現像剤を増やすことができる。そのため、現像剤攪拌部材8→現像剤搬送部材7→現像剤担持体4→現像剤搬送部材7→現像剤攪拌部材8の経路)で現像剤が循環しやすくなる。その結果、トナー濃度ムラの原因となる現像剤搬送部材7→現像剤担持体4→現像剤搬送部材7への往復運動を減らすことができるので、トナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
例えば、図13のように、現像剤攪拌部材7と現像剤攪拌部材8との間であって、現像剤攪拌部材7側と現像剤攪拌部材8側の双方に張り出した傾斜のある壁18、具体的には、壁18の上側、もしくは壁18の上側の一部分を現像剤攪拌部材8側に向かって傾斜させ、及び、壁18の上側、もしくは壁18の上側の一部分を現像剤搬送部材7側に向かって傾斜させたことを満たす壁18を設けることで、攪拌部材8の攪拌能力を向上させる壁18の上面の現像剤は、重力により現像剤搬送部材7へ移動しやすくなる。その結果、トナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
図14のように、現像剤攪拌部材7と現像剤攪拌部材8との間であって、現像剤攪拌部材7側と現像剤攪拌部材8側の双方に張り出していて、その張り出しも現像剤攪拌部材7側に向かって傾斜のある壁18、具体的には現像剤攪拌部材8側の壁上面の、例えば、角に当たる先端(頂点)位置を、現像剤搬送部材7側の壁上面の、、例えば、角に当たる先端位置よりも高くした壁18を設けることで、壁の上面の現像剤は、重力により現像剤搬送部材7へ移動しやすくなる。そのため、現像剤攪拌部材8から現像剤搬送部材7へと移動する現像剤は壁の上面を移動しやすくなる。また、現像剤搬送部材7から現像剤攪拌部材8へと移動する現像剤は壁の上面を移動しにくくなる。その結果、現像剤攪拌部材8→現像剤搬送部材7→現像剤担持体4→現像剤搬送部材7→現像剤攪拌部材8の経路(図10参照)で現像剤が循環しやすくなるので、トナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
例えば、図15に示すように、現像剤攪拌部材8の回転軸方向から見て、現像剤攪拌部材8の下面を、現像剤搬送部材7の下面よりも低い位置に配置し、現像剤搬送部材7から現像剤攪拌部材8に向かってケースを傾斜させることで、現像剤攪拌部材8の領域に現像剤が溜まりやすくなる。そのため、現像剤を十分に攪拌することができるので、トナー濃度ムラが是正される。その結果、画像品質が向上する。また、ケースを傾斜させたことによって、壁18を設けた場合、壁の下面では、重力により現像剤搬送部材7から現像剤攪拌部材8に現像剤が移動しやすくなる。その結果、現像剤攪拌部材8→現像剤搬送部材7→現像剤担持体4→現像剤搬送部材7→現像剤攪拌部材8の経路(図10参照)で現像剤が循環しやすくなるので、トナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上する。
プロセスカートリッジは、現像装置と外周面にトナー画像が形成される潜像担持体6とを一体に構成して装置本体に着脱可能にしたものである。上記の現像装置を設けることで、現像剤が循環しやすくなり、トナー濃度ムラが是正され、画像品質が向上したプロセスカートリッジを実現できる。
また、本発明の現像装置を画像形成装置に適用することができる。図16は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。図16において、この画像形成装置は、4連タンデム型中間転写方式のフルカラー装置である。但し、図16は、電子写真方式画像形成装置の代表例として示したものであり、4連タンデム型直接転写方式、1ドラム型中間転写方式などのフルカラー機であってもよく、また、直接転写方式のモノクロ機であってもよい。図16において、この画像形成装置500は、複写装置本体100と、その下方に配置された給紙テーブル200及び上方に配置されたスキャナ300、自動給紙装置400とから主として構成されている。この画像形成装置は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した作像ユニットを備え、各作像ユニットの潜像担持体(感光体)6に対応して帯電装置20、書き込み装置30、現像装置40、一次転写ローラ60、像転写後の感光体6表面をクリーニングするクリーニング装置50が設けられている。
このような構成において、画像形成動作は、以下のように行われる。
即ち、プリント開始命令が入力されると、感光体6周辺、中間転写ベルト70周辺、給紙搬送経路等にある各ローラが既定のタイミングで回転し始め、下部の給紙トレイ201、202から記録紙の給紙を開始する。一方、各感光体6表面を、帯電装置20によって一様な電位に帯電し、書込装置30から書込光を照射して、感光体6表面を画像データに従って露光し、静電潜像を形成する。静電潜像を担持した感光体6に対し、現像装置40からトナーを供給し、これによって、静電潜像を特定の単色トナー画像に現像する.図1においては、感光体6が四色分あるので、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(色順はシステムによって異なる)のトナー像が各感光体6上に現像される。感光体6上に現像されたトナー像を、中間転写ベルト70との接点において、感光体6に対向して設置された一次転写ローラ60に印加される一次転写バイアス、及び押圧力によって中間転写ベルト70上に転写する。この一次転写動作をタイミングを合わせながら四色分繰り返すことにより、中間転写ベルト70上にフルカラートナー像を形成する.中間転写ベルト70上に形成されたフルカラートナー像を、二次転写ローラ(80)部において、レジストローラ95によってタイミングを合わせて搬送されてくる記録紙に転写する。この時、二次転写ローラ80に印加される二次転写バイアス、及び押圧力によって二次転写する。フルカラートナー像が転写された記録紙を、定着ユニット90を通過させることによって表面に担持しているトナー像を加熱定着する。片面プリントならば、そのまま直線搬送して排紙トレイ91に排出する。一方、両面プリントならば、搬送方向を、例えば下向きに変え、用紙反転部92へ搬送し、ここで記録紙の搬送方向を逆転させるスイッチバック動作を行い、この動作によって記録紙の表裏を反転させる。表裏反転した記録紙を、定着ユニット90方向に戻さず、再給紙経路93を通過して本来の給紙経路に合流させ、その後は、表面プリント時と同じようにトナー像を転写し、定着装置90で転写画像を定着させた後、排紙する。これによって両面プリント動作が完了する。この画像形成装置によって、回転軸と多数の楕円板から成る攪拌部材の攪拌能力を向上させ、現像剤中のトナー濃度のムラを是正し、現像された画像の画質を高めることができた。
一方、一次転写部を通過した感光体6は、その表面に一次転写残トナーを担持しており、これをブレード及びブラシ等で構成された感光体クリーニング装置50によって除去する。クリーニング終了後、QL(クエンチングランプ)によって感光体6表面を一様に除電し、次の画像形成動作の例えば帯電に備える。また、二次転写部を通過した中間転写ベルトに関しても、その表面に二次転写残トナーが担持されているので、これを、ブレード及びブラシ等で構成された中間転写ベルトクリーニング装置によって回収、除去し、次のトナー画像の転写に備える。このような動作を繰り返し、片面プリントもしくは両面プリントを行う。 したがって、本発明の画像形成装置としては、例えば、外周面にトナー画像が形成される潜像担持体6、潜像担持体6の外周面を一様に帯電する帯電装置、一様に帯電された潜像担持体6の外周面に静電潜像を書き込む光書込装置、現像されたトナー画像を記録媒体に転写する転写装置、記録媒体収容部から記録媒体排出部に至る記録媒体搬送路を具備する画像形成装置である。
現像装置の構成を示す図である。 セパレータの構造を示す図である 現像剤の流れを示す図である。 現像剤撹拌部材の構成を示す図である。 現像剤搬送部材の構造を示す図である。 現像剤搬送部材と現像剤攪拌部材の間に壁を設けた現像装置の構成を示す図である。 現像剤撹拌部材の撹拌状態を説明する図である。 現像剤撹拌部材の撹拌状態を説明する図である。 下側の一部分を除去した壁を示す図である。 現像剤の現像装置内を循環する状態を示す図である。 現像剤搬送部材と現像剤攪拌部材の間に他の壁を設けた現像装置の構成を示す図である。 現像剤搬送部材と現像剤攪拌部材の間に他の壁を設けた現像装置の構成を示す図である。 現像剤搬送部材と現像剤攪拌部材の間に他の壁を設けた現像装置の構成を示す図である。 現像剤搬送部材と現像剤攪拌部材の間に他の壁を設けた現像装置の構成を示す図である。 ケースを傾斜させた現像装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 現像装置
2 トナーホッパー
3 トナー補給ローラ
4、5 現像ローラ
6 潜像担持体
7 撹拌部材
8 現像剤搬送部材
9 ドクタ部
10 セパレータ
11 フィン
12 スクリュー部
13 セパレータ開口
14 軸
15 楕円板
16 ケース
18 壁
20 帯電装置
30 書き込み装置
40 現像装置
41 攪拌スクリュ
50 クリーニング装置
60 一次転写ローラ
70 中間転写ベルト
80 二次転写ローラ
90 定着装置
100 画像形成装置

Claims (11)

  1. 少なくとも、現像剤担持体と、現像剤搬送部材と、回転することによって現像剤を攪拌してトナーを分散させる現像剤攪拌部材とを備える現像装置であって、
    前記現像剤攪拌部材が軸と複数の楕円板とを有する現像装置において、
    前記現像装置は、現像剤担持体と現像剤搬送部材と現像剤攪拌部材とを順次横方向に配列していて、かつ、前記現像剤攪拌部材の前記現像剤搬送部材側に壁を設けた
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、前記壁の高さが回転軸上面よりも高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、前記壁の高さが前記楕円板上面よりも低い
    ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、現像剤攪拌部材の左側に前記現像剤搬送部材、現像剤搬送部材に左側に前記現像剤担持体が配置され、かつ上記回転軸方向から見て現像剤攪拌部材が時計周り方向、現像剤搬送部材が反時計周り方向、現像剤担持体が反時計周り方向に回転し、かつ、現像剤攪拌部材、現像剤搬送部材、現像剤担持体の間で現像剤を循環させる現像装置において、
    前記壁の下側全体又は一部分を除去した壁を設ける
    ことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記壁の上側全体又は上側の一部分を現像剤攪拌部材側に向かって傾斜させた
    ことを特徴とする、請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記壁の上側全体又は上側の一部分を現像剤搬送部材側に向かって傾斜させた
    ことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  7. 前記壁の上側全体又は上側の一部分を現像剤攪拌部材側に向かって傾斜させ、かつ、前記壁の上側全体又は上側の一部分を現像剤搬送部材側に向かって傾斜させた壁を設けた
    ことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  8. 前記壁は、前記現像剤攪拌部材側の壁上面の角の先端位置を、前記現像剤搬送部材側の壁上面の角の先端位置よりも高くした
    ことを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 前記現像剤攪拌部材の回転軸方向から見て、現像剤攪拌部材の下面を、前記現像剤搬送部材の下面よりも低い位置に配置し、現像剤搬送部材から現像剤攪拌部材に向かってケースを傾斜させた
    ことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 少なくとも、静電潜像を担持する潜像担持体と現像装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    前記プロセスカートリッジが支持する現像装置は、請求項1ないし9のいずれかに記載の現像装置である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 静電潜像を担持する潜像担持体と、
    潜像担持体表面に均一に帯電を施す帯電装置と、
    帯電した潜像担持体の表面に静電潜像を書き込む露光装置と、
    潜像担持体表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置と、
    潜像担持体表面の可視像を記録部材に転写する転写装置と、
    潜像担持体上の未転写の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置と、
    記録部材上の可視像を熱及び/又は圧力で定着させる定着装置と、を備える画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、請求項1ないし9のいずれかに記載の現像装置又は請求項10に記載のプロセスカートリッジを備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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