JP2008272899A - 積層成形装置および積層成形方法 - Google Patents

積層成形装置および積層成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層した連続積層体の被切断部を簡単な構成で精度良く適切に切断する。
【解決手段】積層成形装置は、連続した絶縁フィルムFと基板層Gとをバッチ処理により積層する積層装置1と、積層された連続積層体Rを所定の長さに切断成形する切断装置2とを有し、切断装置2が、連続積層体Rの被切断部の後方部を把持して送る第1把持手段3または5と、連続積層体Rの被切断部の前方部を把持して連続積層体Rを送る第2把持手段4と、第1把持手段3または5と第2把持手段4とにより連続積層体Rの被切断部の後方部と前方部との間にテンションを付与するテンション付与手段と、第1把持手段3または5と第2把持手段4との間に配設されてテンション付与手段によりテンションを付与された状態の連続積層体Rの被切断部を切断する切断手段6と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層成形装置および積層成形方法に関し、特に、少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層する積層装置と、この積層装置の前方に設けられ、積層装置により積層された連続積層体を所定の長さに切断成形する切断装置とを有する積層成形装置、および、少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層して連続積層体を成形する工程と、該連続積層体を所定の長さに切断成形する切断工程とを行う積層成形方法に関するものである。
例えば、回路基板を製造する場合には、連続した積層材として絶縁フィルムと、被積層材として表面に導電パターンが形成された基板層とを積層して連続積層体とし、その後、被切断部として連続積層体における積層材の各基板層間と対応する位置などを切断して、連続積層体を所定の長さに成形したり、連続した積層材としてホトレジスト層と、被積層材として表面に銅箔などの導電層を有する基板とを積層成形することが一般に行われている。
積層材として、一般に絶縁フィルムは、ポリイミド、液晶ポリマ、エポキシ系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどからなる絶縁層と、この絶縁層の表面に貼付されたポリエチレンなどからなる保護フィルムとにより構成されている。また、絶縁フィルムは、絶縁層の保護フィルムが貼付された側とは反対側を支持する支持フィルムを有する場合もある。そして、絶縁フィルムは、連続した帯状に形成され、ロール状に巻回されて、積層の進行に応じて基板層とともに送り出される。
このような回路基板の積層成形に関する従来の技術としては、特許文献1および2が知られている。
特許文献1には、複数個の光発電素子を直並列に連結した連結体を接着材ではさみ透明受光面板上に載置した積層部材を接着封止装置内で連続する裏面保護シートと重ね合わせ、前記積層部材を前記裏面保護シートとともに圧着し、もって前記裏面保護シートをキャリアベルトとして兼用することを可能としたことを特徴とする接着封止方法が開示されている。そして、特許文献1には、「受光面板、接着剤、複数個の発電素子を直列に接続したセルストリング及び保護シートを重ね合わせた積層部材を搬送治具に乗せて圧着装置内でバッチ処理により熱圧着を行う」ことや(公報第1頁右下欄第2行〜同欄第6行)、「ドラム状に巻きつけられたバックシート材の上に積層部材を載置する」こと(公報第2頁右上欄第18行〜同欄第19行)、「バックシートの先端部はチャックではさみ込まれて積層部材が圧着装置内に移送されること」(公報第2頁左下欄第1行〜同欄第3行)、「チャックはバックシート材の端部をつかんで移送し、チャックは開きチャンバー側に戻され、バックシート材を再び保持する。カッタはチャックの近傍でバックシート材を切断する」こと(公報第2頁左下欄第19行〜同頁右下欄第4行)、あるいは、「モジュールとバックシートの切離しは、真空チャックがカッター近傍まで移送し、バックシートをチャックで保持しながら、カッターで切離す」こと(公報第3頁右上欄第1行〜同欄第5行)などが記載されている。そして、特許文献1では、その図3の(イ)において、チャンバ底部とカッタとの間にチャックを戻した状態、および、その図4の(ロ)において、チャンバとバックシート材のロール状に巻きつけられた部分との間にカッタが配置されており、このカッタよりもバックシート材のロール状に巻きつけられた部分側にチャックを移送して保持しカッタによりバックシート材を切断した状態が示されている。
特許文献2には、「可撓性を有しロール状に巻回されたフレキシブル配線基板材料が、該ロールから引き出されて供給され、このフレキシブル配線基板材料を所定の長さに切断する切断手段と、前記切断手段により切断された複数のフレキシブル配線基板材料が載置される傾斜台と、この傾斜台上に配置された側壁部とを有し、これらフレキシブル配線基板材料の少なくとも一方の端縁を側壁部に当接させることによって、各フレキシブル配線基板材料の端縁を揃えて重ねる積層手段と、前記積層手段によって積層された複数のフレキシブル配線基板材料を上下から挟持して保持する保持手段と、前記保持手段により保持された複数のフレキシブル配線基板材料にこれらフレキシブル配線基板材料を貫通する基準ピンを打ち込むとともに、これらフレキシブル配線基板材料同士間に亘って粘着テープを貼ることによって、これらフレキシブル配線基板材料同士を固定する固定手段とを有することなどを特徴とするフレキシブル配線基板製造装置」が開示されている。そして、特許文献2には、「この切断装置においては、ロール状に巻回されたフレキシブル基板材料は、シャフトの回りに巻回されており、このシャフトから引き出されることにより、一定の張力を維持して引き出される。シャフト2は、張力を安定して発生させるために、トルクモータによるブレーキ制御機構を備えており、または、ダンサーロールなど、トルクモータ以外の機構が採用されて構成されている。そして、この切断装置においては、シャフトから引き出されたフレキシブル基板材料は、所定のサイズに切断するための計尺ロール、切断刃を経て、切断後のフレキシブル基板材料1の静電気除去を行う除電装置を経て、積層手段に送られる。」と記載されている(0022)。
特開昭63‐21879号公報 特開2006−303333号公報
しかしながら、上記従来の技術のうち、特許文献1にあっては、ドラム状(ロール状)に巻きつけられたバックシート材(積層材)の先端部をチャックによってはさみ込み、チャックを移送してバックシート材を送り出し、チャンバ底部とカッタとの間にチャックを戻して再びバックシート材をはさみ込み、このバックシート材のチャックで挟み込まれた部分よりも前方をカッタによってチャックの近傍で切り離し(特許文献1の図3)、あるいは、チャンバとバックシート材のロール状に巻きつけられた部分との間に配置されたカッタよりもバックシート材のロール状に巻きつけられた部分側にチャックを移送して保持しカッタによりバックシート材を切断するものであった。また、バックシート材のドラム状に巻きつけられた部分とチャックによりはさみ込まれる先端部との間は、積層部材(被積層材)と熱圧着するためにチャンバ蓋部とチャンバ底部が閉じてパッキング部に挟み込まれる。これらのことから、特許文献1では、バックシート材にテンションが付与されず張っていない状態でカッタがバックシート材を切り離すこととなり、カッタがバックシート材を適切に切断することが困難であるという問題や、切断する位置が安定しないなどの問題があった。そして、この問題は、積層材がフィルム状で薄いなど所謂コシのないものである場合に、特に顕著となっていた。
また、上記従来の技術のうち、特許文献2にあっては、トルクモータによるブレーキ制御機構を備えていることは記載されていても、ロール状に巻回されたフレキシブル基板材料を何によってシャフトから引き出すかについては具体的に明記されていない。そして、引用文献2のように、実際に、フレキシブル基板材料を一定の張力を維持して計尺ロールまで引き出すことができたとしても、計尺ロールの前方に切断刃が配置されているため、フレキシブル基板材料の少なくとも計尺ロールの前方から先端は一定の張力(テンション)を維持することができないことから、上記特許文献1と同様に、フレキシブル基板材料を適切に切断することが困難であるという問題もあった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層してなる連続積層体において、連続積層体の所定の位置の被切断部を簡単な構成で精度良く適切に切断することができる積層成形装置および積層成形方法を提供することを目的とする。
請求項1の積層成形装置に係る発明は、上記目的を達成するため、少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層する積層装置と、該積層装置の前方に設けられ、該積層装置により積層された連続積層体を所定の長さに切断成形する切断装置とを有する積層成形装置であって、前記切断装置が、前記連続積層体の被切断部の後方部を把持して連続積層体をその長手方向に送ることが可能な第1把持手段と、前記連続積層体の被切断部の前方部を把持して連続積層体をその長手方向に送ることが可能な第2把持手段と、前記第1把持手段と第2把持手段とにより把持された連続積層体の被切断部の後方部と前方部との間にテンションを付与するテンション付与手段と、前記第1把持手段と第2把持手段との間の所定の位置に配設されて前記テンション付与手段によりテンションを付与された状態の連続積層体の被切断部を切断する切断手段と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2の積層成形装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、さらに、前記第1および/または第2把持手段により長手方向に送られる連続積層体の送り量を検出する送り量検出手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項3の積層成形装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1または2に記載の発明において、前記テンション付与手段は、前記第1把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、前記第2把持手段により連続積層体の被切断部の前方部を前方に送るよう制御するものであることを特徴とするものである。
請求項4の積層成形装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1または2に記載の発明において、前記テンション付与手段は、前記第2把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、前記第1把持部により連続積層体の被切断部の後方部を後方に送るよう制御するものであることを特徴とするものである。
また、請求項5の積層成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層して連続積層体を成形する積層工程と、該連続積層体を所定の長さに切断成形する切断工程とを行う積層成形方法であって、前記切断工程において、前記連続積層体の被切断部の前方部と後方部を把持し、該被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与し、該テンションを付与された状態の連続積層体の被切断部を切断することを特徴とするものである。
請求項6の積層成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項5に記載の発明において、前記連続積層体の被切断部の後方部を固定した状態で、被切断部の前方部を前方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与することを特徴とするものである。
請求項7の積層成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項5に記載の発明において、前記連続積層体の被切断部の前方部を固定した状態で、被切断部の後方部を後方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与することを特徴とするものである。
請求項1の発明では、少なくとも一方が連続した積層材と各被積層材とが積層装置においてバッチ処理により積層されて、連続積層体となる。その後、連続積層体は、被切断部として積層材における各被積層材間と対応する位置などが切断装置によって切断成形され、所定の長さに成形される。このとき、連続積層体は、その被切断部の後方部が第1把持手段によって把持されるとともに、被切断部の前方部が第2把持手段によって把持されており、なおかつ、第1把持手段と第2把持手段とにより把持された連続積層体の被切断部の後方部と前方部との間がテンション付与手段によってテンションを付与されている。この状態で、第1把持手段と第2把持手段との間の所定の位置に配設された切断手段によって被切断部を切断する。連続積層体の第1把持手段と第2把持手段で把持された間がテンション付与手段によってテンションを付与されて張った状態となっているため、切断手段によって容易に且つ確実に精度良く連続積層体の被切断部を切断することができる。
請求項2の発明では、請求項1に記載の発明において、さらに、前記第1把持手段と第2把持手段の少なくとも一方により長手方向に送られる連続積層体の送り量を検出する送り量検出手段を備えたことにより、連続積層体の被切断位置を切断手段と正確に位置合せさせることができ、また、被切断部の位置が変更となった場合であっても、かかる被切断部の位置を切断手段に合せて変更させることができる。
請求項3の発明では、請求項1または2に記載の発明において、第1把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、第2把持手段により連続積層体の被切断部の前方部を前方に送るようテンション付与手段が制御することにより、連続積層体の第1把持手段と第2把持手段で把持された間が確実にテンションを付与されて張った状態となっているため、切断手段によって容易に且つ確実に精度良く連続積層体の被切断部を切断することが具現化される。
請求項4の発明では、請求項1または2に記載の発明において、第2把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、第1把持部により連続積層体の被切断部の後方部を後方に送るようテンション付与手段が制御することにより、連続積層体の第1把持手段と第2把持手段で把持された間が確実にテンションを付与されて張った状態となっているため、切断手段によって容易に且つ確実に精度良く連続積層体の被切断部を切断することが具現化される。
また、請求項5の発明では、少なくとも一方が連続した積層材と各被積層材とをバッチ処理により積層し、連続積層体を成形する積層工程を行う。その後、連続積層体は、被切断部として積層材における各被積層材間と対応する位置など被切断部を切断する切断工程を行って所定の長さに成形する。このとき、連続積層体の被切断部の後方部と前方部とを把持し、この被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与した状態で、連続積層体の後方部と前方部を把持された被切断部を切断する。このため、容易に且つ確実に精度良く連続積層体の被切断部が切断される。
請求項6の発明では、請求項5に記載の発明において、連続積層体の被切断部の後方部を固定した状態で、被切断部の前方部を前方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを確実に付与して容易に且つ確実に精度良く連続積層体の被切断部を切断することが具現化される。
請求項7の発明では、請求項5に記載の発明において、連続積層体の被切断部の前方部を固定した状態で、被切断部の後方部を後方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを確実に付与して容易に且つ確実に精度良く連続積層体の被切断部を切断することが具現化される。
請求項1の発明によれば、切断装置が、前記連続積層体の被切断部の後方部を把持して連続積層体をその長手方向に送ることが可能な第1把持手段と、前記連続積層体の被切断部の前方部を把持して連続積層体をその長手方向に送ることが可能な第2把持手段と、前記第1把持手段と第2把持手段とにより把持された連続積層体の被切断部の後方部と前方部との間にテンションを付与するテンション付与手段と、前記第1把持手段と第2把持手段との間の所定の位置に配設されて前記テンション付与手段によりテンションを付与された状態の連続積層体の被切断部を切断する切断手段と、を備えたという簡単な構成で、積層装置でバッチ処理により積層された連続積層体の所定位置に設定された被切断部を切断する際に、第1把持手段と第2把持手段とにより把持された連続積層体の被切断部の後方部と前方部との間がテンション付与手段によってテンションを付与された状態とすることができるので、かかる被切断部を容易に且つ確実に精度良く適切に切断することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明において、さらに、前記第1および/または第2把持手段により長手方向に送られる連続積層体の送り量を検出する送り量検出手段を備えたことにより、連続積層体の送られた位置を正確に把握できるため、連続積層体の被切断位置を切断手段と正確に位置合せさせることができ、また、被切断部の位置が変更となった場合であっても、かかる被切断部の位置を切断手段に合せて変更させることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、第1把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、第2把持手段により連続積層体の被切断部の前方部を前方に送るようテンション付与手段が制御することにより、連続積層体の第1把持手段と第2把持手段で把持された間を確実にテンションが付与されて張った状態とすることができるため、切断手段によって容易に且つ確実に精度良く連続積層体の積層材の被積層材間と対応する位置などの被切断部を切断することができる。
請求項4の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、第2把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、第1把持部により連続積層体の被切断部の後方部を後方に送るようテンション付与手段が制御することにより、連続積層体の第1把持手段と第2把持手段で把持された間を確実にテンションが付与されて張った状態とすることができるため、切断手段によって容易に且つ確実に精度良く連続積層体の積層材の被積層材間と対応する位置などの被切断部を切断することができる。
また、請求項5の発明によれば、少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層して連続積層体を成形する工程と、該連続積層体を所定の長さに切断成形する切断工程とを行う場合に、切断工程で、前記連続積層体の被切断部の前方部と後方部を把持し、該被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与し、該テンションを付与された状態の連続積層体の被切断部を切断することとした簡単な構成で、連続積層体の所定位置に設定された被切断部を容易に且つ確実に精度良く適切に切断することができる。
請求項6の発明によれば、請求項5に記載の発明において、前記連続積層体の被切断部の後方部を固定した状態で、被切断部の前方部を前方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与することとしたので、容易に且つ確実に精度良く連続積層体の所定位置に設定された被切断部を切断することができる。
請求項7の発明によれば、請求項5に記載の発明において、前記連続積層体の被切断部の前方部を固定した状態で、被切断部の後方部を後方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与することとしたので、容易に且つ確実に精度良く連続積層体の所定位置に設定された被切断部を切断することができる。
最初に、本発明の積層成形装置の実施の一形態を、連続した積層材として絶縁フィルムFと、被積層材として複数の基板層Gとを積層成形する場合により、図1〜3に基づいて詳細に説明する。図において、同一符号は同様の部分または相当する部分に付すものとする。以下の説明においては、連続した積層材として絶縁フィルムFおよび被積層材として基板層Gを供給する側(図の左方)を後方と、絶縁フィルムFと基板層Gを積層してなる連続積層体Rを送り出す側(図の右方)を前方と、それぞれ呼ぶこととする。
本発明の積層成形装置は、概略、少なくとも一方が連続した積層材としての絶縁フィルムFと被積層材としての基板層Gとをバッチ処理により積層する積層装置1と、積層装置1の前方に設けられ、積層装置1により積層された連続積層体Rを所定の長さに切断成形する切断装置2とを有しており、切断装置2が、連続積層体Rの被切断部の後方部を把持して連続積層体Rをその長手方向に送ることが可能な第1把持手段3または5と、連続積層体Rの被切断部の前方部を把持して連続積層体Rをその長手方向に送ることが可能な第2把持手段4と、第1把持手段3または5と第2把持手段4とにより把持された連続積層体Rの被切断部の後方部と前方部との間にテンションを付与するテンション付与手段(後述する)と、第1把持手段3または5と第2把持手段4との間の所定の位置に配設されてテンション付与手段によりテンションを付与された状態の連続積層体Rの被切断部を切断する切断手段6と、第1把持手段と第2把持手段の少なくとも一方により長手方向に送られる連続積層体Rの送り量を検出する送り量検出手段(後述する)と、を備えている。
図に示した実施の形態では、所定の導電パターンが形成され矩形など連続することなく単体に分断成形された基板層Gの両面に絶縁フィルムFを積層する場合が示されている。各絶縁フィルムFは、所定の幅および長さを有する連続した帯状に形成されたもので、ロール状に巻回されて絶縁フィルム送出しロール7とされており、上下それぞれに送出し可能に支持されている。各絶縁フィルムFは、たとえばポリイミド、液晶ポリマ、エポキシ系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどからなる熱可塑性または熱硬化性の絶縁性材料からなり、この実施の形態では外側の面にポリエチレンなどからなる保護フィルムfが貼着されている。保護フィルムfは、基板層Gと積層されるときまでには絶縁フィルムFの表面から剥離され、剥ぎ取りロール8に巻き取られる。絶縁フィルム送出しロール7には、絶縁フィルムFを積層装置1へ送出す際に絶縁フィルムFにテンションを付与するために、絶縁フィルム送出しロール7の回転を制御するブレーキ(図示は省略する)を設けることができる。
被積層材としての基板層Gは、所定の回路パターンが形成されている。基板層Gは、たとえばフェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させて形成された剛性を有する所謂ガラス基板に銅箔パターンが形成されたもの、銅箔(銅箔回路パターンを含む)、ポリイミド等の熱可塑性樹脂からなるベースフィルムに銅箔パターンが形成されたものを用いることができる。そして、被積層材Gとして、フレキシブル基板のように可撓性を有する場合には、矩形など連続することなく単体に分断成形されたものに限定されることなく、所定の幅および長さを有する連続した帯状に成形してロール状に巻回し、後述するように積層装置1で連続した帯状、または、矩形など所定の長さに分断成形された積層材Fと積層されて連続積層体Rを形成した後に、積層材(連続した帯状の場合)Fとともに所定の位置を、または、隣接する積層材F間の所定の位置(単体に分断成形された場合)を切断手段6によって切断するような場合にも本発明を適用することができる。
積層装置1は、基板層Gと絶縁フィルムFを加熱および加圧することにより積層するもので、基板層Gと絶縁フィルムFを積層する際に両者G、Fの間にボイドが発生しないように周囲を密閉して減圧し真空雰囲気下とするために、開閉可能なチャンバ9、9を備えている。そして、下側のチャンバ9の上面には加圧エアによって膨出するダイヤフラム14が設けられている。また、上側のチャンバ9の下面にはゴム膜15が貼着されている。なお、積層装置は、下側および/または上側のチャンバ9にダイヤフラムを設けるか、加圧面にゴム膜を設けるようにしてもよい。
積層装置1の前方に隣接する位置には、一対のピンチローラ3、3が配設されている。ピンチローラ3の少なくとも一方は送り量制御が可能なサーボモータ(図示は省略する)により駆動され、また、積層装置1で積層された連続積層体Rの送り量を検知するための送り両検出手段として、サーボモータにはロータリエンコーダ(図示は省略する)を備えている。両ピンチローラ3、3は、連続積層体Rの幅以上の軸方向長さを有しており、その回転軸が互いに近接するよう弾性的に付勢されて、連続積層体Rを把持するとともに連続積層体Rの厚さに応じて開閉して間隔調整することが可能となっている。なお、両ピンチローラ3、3は互いに近接するよう弾性的に付勢することなく、エアシリンダなどのアクチュエータによって開閉可能に構成することもできる。ピンチローラ3、3は直径5〜10cmであり、その表面は、連続積層体Rの厚さに応じてこれを挟み込めるように弾性を有するとともに摩擦係数の高い材質のゴムなどにより構成することが望ましい。
積層装置1の後方に隣接する位置には、各絶縁フィルム送出しロール7から送出された絶縁フィルムFを基板層Gとともに積層装置1のチャンバ9、9間に導くための導入側ピンチローラ10、10が設けられている。なお、導入側ピンチローラ10は、絶縁フィルムFの送りに応じて従動されるものとすることができ、また、ピンチローラ3と同期して絶縁フィルムFを送り出すよう駆動されるサーボモータを備えた構成とすることもできる。
ピンチローラ3の前方には、切断手段として、上下方向に開閉可能に設けられた一対のカッタ6、6が、その位置を連続積層体Rの送り方向(図の左右方向)に沿って調整移動可能に設けられている。なお、カッタ6は、一箇所で上下方向に開閉可能に設けられた一対のものに限定されることなく、連続積層体Rの幅方向に移動する回転刃や、所謂ロールカッタなどでも良く、さらには、連続積層体Rを同時に複数個に切断することができるように、連続積層体Rの送り方向に沿って複数配設することもできる。
なお、カッタ6は、図示しないガイド手段に取り付けて、ピンチローラ3とピンチローラ4との間で、前方および後方に移動可能としてもよい。そして、カッタ6を移動させた上で固定し、チャックユニット5の移動ストロークの後方側(最初に把持する側)の停止位置を変更することにより、連続積層体Rから切り出される基板層G等の切断間隔の変更に対応することもできる。この場合において、チャックユニット5のストロークが連続積層体Rの送り量を決定し、ピンチローラ3は連続積層体Rの移動にブレーキをかけながら従動回転されるものであってもよい。そしてまた、チャックユニット5のみにテンションを付与するテンション付与手段の役割を担わせ、ピンチローラ4を設けなくてもよい。さらには、ピンチローラ3とカッタ6の間隔を、切断される基板層G等の長さに合せて調整しておき、ピンチローラ3に次に切断する基板層Gが挟み込まれていない状態で、カッタ6により連続積層体Rの切断を行うようにしてもよい。
さらに、カッタ6の前方には、一対のピンチローラ4、4が配設されている。ピンチローラ4の少なくとも一方はサーボモータ等のモータ(図示は省略する)により駆動される。両ピンチローラ4、4は、連続積層体Rの幅以上の軸方向長さを有しており、その回転軸が互いに近接するよう弾性的に付勢されて、連続積層体Rを把持するとともに連続積層体Rの厚さに応じて開閉して間隔調整することが可能となっている。なお、両ピンチローラ4、4は互いに近接するよう弾性的に付勢することなく、エアシリンダなどのアクチュエータによって開閉可能とすることもできる。ピンチローラ4、4は直径5〜10cmであり、その表面は、連続積層体Rの厚さに応じてこれを挟み込めるように弾性を有するとともに摩擦係数の高い材質のゴムなどにより構成することが望ましい。
ピンチローラ3および4は、連続積層体Rの被切断部の前方と後方のそれぞれ所定の位置を把持することができるように、その回転軸が前方および後方へ位置調整可能に支持されている。
さらに、この実施の形態では、連続積層体Rの前方先端部近傍における両側縁部を掴んで移動するチャックユニット5を備えている。連続積層体Rは、カッタ6によって切断された被切断部が先端部となる。被切断部の僅かに後方、すなわち連続積層体Rの前方先端部近傍における両側縁部をチャックユニット5が掴んで前方に移動することにより、各絶縁フィルム送出しロール7から絶縁フィルムFが基板層Gとともに送出され、また、連続積層体Rの先端部がピンチローラ4、4の間に挟み込まれ把持される。なお、チャックユニット5をピンチローラ4、4の僅かに後方で停止させ、ピンチローラ4、4の間に被切断部が送り込まれるようにしてもよく、開放されたピンチローラ4、4を超えて前方までチャックユニット5を移動させてもよい。
なお、連続積層体Rの送り量を検出する送り量検出手段としては、ピンチローラ3のロータリエンコーダに替えて、図3に参照されるように、ピンチローラ4に挟持された連続積層体Rの先端を検知する光電管などのセンサ14を設けてもよい。
次に、本発明の積層成形装置の、別の実施の形態を図4に基づいて説明する。なお、上述した実施の形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明することとする。
この実施の形態における積層装置1は、基板層Gの両面に絶縁フィルムF、Fを積層するに際して、キャリヤフィルムCを使用する。上下のキャリヤフィルムCはそれぞれ、少なくとも連続積層体Rの幅以上の幅を有しており、所定の長さに形成されたもので、ロール状に巻回されてキャリアフィルムロール11とされており、積層装置1のチャンバ9、9間を通って、積層装置1とピンチローラ3との間に設けられた巻き取り側ピンチローラ12を介して上下の巻き取りロール13にそれぞれ巻き取られる。キャリアフィルムCは、絶縁フィルムFおよび基板層Gの送りと同期して送られるよう、巻き取りロール13に巻き取られる。キャリアフィルムCは、チャンバ9、9内で加熱および加圧されて基板層Gと絶縁フィルムFが積層される際に、溶融した絶縁フィルムFがチャンバ9の内部などに付着して汚すのを防止する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、基板層Gの一方の面のみに絶縁フィルムFを積層する場合などにも適用することができる。この場合にあっては、絶縁フィルムF上に基板層Gを載置して絶縁フィルムFを送ることができる、また、上述したキャリアフィルムC上に基板層Gを載置して絶縁フィルムFと同期して送ることもできる。さらに、本発明は、上述した実施の形態に限定されることはなく、積層材(絶縁フィルム)Fが、回路パターンを形成しあるいは後工程でエッチングされる銅箔等のシート状またはフィルム状の導電層や、銅箔の表面をエッチングするためのホトレジスト形成層などである場合にも適用することができる。さらにまた、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、被積層材Gとしてのガラス板の表面と、積層材Fとしての偏光作用等を有するフィルムとを積層成形するような場合など、他の積層材F(絶縁フィルムではない場合を含む)と被積層材Gの少なくとも一方が連続したものを積層する場合にも適用することができる。
次に、本発明の積層成形方法を、図1〜図3に示したように構成された積層成形装置を使用して、被積層材として基板層Gの両面に積層材として絶縁フィルムFを積層成形する場合によって、積層成形装置の作動とともに詳細に説明する。なお、この実施の形態においては、帯状の連続した絶縁フィルムFに複数の基板層Gがバッチ処理によって所定の間隔で配列されるよう順次積層されて連続積層体Rを構成し、カッタ6により切断される連続積層体Rの被切断部は、互いに隣接する基板層G、G間に位置する絶縁フィルムFの中間部(絶縁フィルムFしかない部分)に設定されるものとする。
本発明の積層成形方法は、概略、少なくとも一方が連続した積層材としての絶縁フィルムFと被積層材としての基板層Gとをバッチ処理により積層して連続積層体Rを成形する積層工程と、この連続積層体Rを所定の長さに切断成形する切断工程とを行う積層成形方法であって、切断工程において、連続積層体Rの被切断部の前方部と後方部を把持し、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体Rに均一にテンションを付与し、このテンションを付与された状態の連続積層体Rの被切断部を切断するものである。
基板層Gの両面に連続した帯状の絶縁フィルムFを積層成形するに際しては、図3に示すように、連続積層体Rの切断された先端部近傍における両側縁を把持したチャックユニット5、5を前方に移送させることによって、連続積層体Rを前方に送る。このとき、連続積層体Rは、その中間部がカッタの後方に位置するピンチロール3、3によって全幅にわたって挟持されており、ピンチローラ3、3も回転駆動されるかまたはピンチロール3、3がフリーの状態とされており、連続積層体Rの送り量がサーボモータのロータリエンコーダなどのセンサによって検知される。また、積層装置1のチャンバ9、9は互いに離間した状態であり、チャックユニット5の移動を妨げないようにカッタ6、6は互いに離間した状態となっており、積層成形された連続積層体Rが搬出される。そして、絶縁フィルム送出しロール7に設けられたブレーキ(図示は省略する)によって絶縁フィルムFにはテンションが付与されている。基板層Gは、導入側ピンチローラ10によって方向が変えられた絶縁フィルムF、Fの間に挿入される。なお、連続積層体Rの送りは、チャックユニット5の移動によることに限定されることなく、ピンチローラ3の回転駆動によって行うこともできる。その場合、連続積層体Rの被切断部をピンチローラ3、3の間に導くようガイド板を設けることによりチャックユニット5を省略することも可能である。
前方に送られた連続成形体Rは、先端近傍がチャックユニット5に保持されているため、先端がピンチローラ4、4の間に確実に挿入され、全幅にわたって挟持される。また、絶縁フィルムFとともに基板層Gが前方に送られて、積層装置1のチャンバ9、9間に移動することとなる。この連続積層体Rの先端のピンチローラ4、4による把持、および、基板層Gのチャンバ9、9間への移動は、サーボモータのロータリエンコーダなどのセンサによって検知することができる。しかしながら、本発明は、この実施の形態に限定されることなく、図3に示したように、ピンチローラ4、4の前方に光電管や近接スイッチなどのセンサ14を設けて、連続積層体Rの先端がピンチローラ4、4の間を通って把持されたことを検知することができよう構成することもできる。
基板層Gが積層装置1のチャンバ9、9の間に位置したことをセンサ14などによって検知すると、連続積層体Rの送りが停止され、図2に示すように、チャンバ9、9が互いに近接して密閉した空間を基板層Gの周囲に形成し、チャンバ9、9内を減圧して加熱するとともにダイヤフラム14によってゴム膜15に対して押し付けるように加圧して、絶縁フィルムFと基板層Gとを積層する。このときまでには、チャックユニット5は、連続積層体Rの先端部近傍に対する把持を解除し、ピンチローラ4の近傍からカッタ6よりも後方(図の左方)に移動している。
この実施の形態では、連続積層体Rの被切断部よりも後方部を把持する第1把持手段はピンチローラ3によって構成され、また、連続積層体Rの被切断部よりも前方部を把持する第2把持手段はピンチローラ4によって構成される。そして、積層成形装置の制御部(図示は省略する)は、連続積層体Rの被切断部よりも後方を把持しているピンチローラ3を、連続積層体Rが前方に送出されないようにロックした状態に制御し、且つ、連続積層体Rの被切断部よりも前方である先端部近傍を把持しているピンチローラ4を、連続積層体Rを前方に送るように僅かに回転駆動制御する。これにより、連続積層体Rのピンチローラ3と4によって把持された間の部分にテンションが付与されることとなる。なお、本発明は、連続積層体Rの被切断部よりも前方である先端部近傍を把持しているピンチローラ4をロックして連続積層体Rを後方に戻すことがないようにした状態で、連続積層体Rの被切断部よりも後方を把持しているピンチローラ3を僅かに逆回転駆動して連続積層体Rを後方に戻すようにすることにより、連続積層体Rのピンチローラ3と4によって把持された間の部分にテンションを付与することもできる。さらに、本発明は、ピンチローラ3と4のいずれかを連続積層体Rの長手方向に沿って相対的に前方または後方に移動させることにより、連続積層体Rの被切断部の前後にテンションを付与することもできる。これらの場合にあっては、ピンチローラ3と4との回転駆動または連続積層体Rの長手方向への移動がテンション付与手段を構成する。
さらにまた、本発明は、連続積層体Rの被切断部よりも前方を把持しているピンチローラ4をロックした状態で、連続積層体Rの被切断部よりも後方を把持しているチャックユニット5を僅かに後方に移動させ、あるいは、連続積層体Rの被切断部よりも後方を把持しているチャックユニット5を移動しないようにロックした状態で、連続積層体Rの被切断部よりも前方である先端部近傍を把持しているピンチローラ4を僅かに回転駆動させるか前方に移動させて連続積層体Rを前方に送ることにより、連続積層体Rの被切断部の前後にテンションを付与することもできる。これらの場合にあっては、チャックユニット5とピンチローラ4とが第1および第2把持手段をそれぞれ構成し、チャックユニット5とピンチローラ4の駆動を制御することによりテンション付与手段を構成する。なお、チャックユニット5を第1把持手段として利用する場合には、連続積層体Rを全幅にわたって把持することができるようチャックユニット5を構成することが望ましい。
次いで、連続積層体Rの被切断部の前後にテンションを付与した状態で、カッタ6、6が互いに近接するよう駆動されて、連続積層体Rの被切断部を切断する。被切断部の前後がテンションを付与されて張った状態となっているため、バッチ処理により積層された連続積層体Rがカッタ6によって正確な位置で容易に且つ適切に切断されることとなる。切断された単体積層体R’は、図2に示すようにピンチローラ4の回転駆動によってさらに前方に送られ、やがてピンチローラ4から外れて箱などに集められる。
本発明の積層成形装置の実施の一形態を説明するために示した概念図である。 積層装置により積層材と被積層材を積層するとともに、連続積層体の被切断部を切断した状態を説明するために部分的に示した概念図である。 積層材と被積層材を前方に送った状態を説明するために部分的に示した概念図である。 本発明の積層成形装置の別の実施の形態を説明するために示した概念図である。
符号の説明
F:絶縁フィルム(積層体)、 G:基板層(被積層材)、 R:連続積層体、 C:キャリアフィルム、 1:積層装置、 2:切断装置、 3:ピンチローラ、 4:ピンチローラ、 5:チャックユニット、 6:カッタ

Claims (7)

  1. 少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層する積層装置と、該積層装置の前方に設けられ、該積層装置により積層された連続積層体を所定の長さに切断成形する切断装置とを有する積層成形装置であって、前記切断装置が、
    前記連続積層体の被切断部の後方部を把持して連続積層体をその長手方向に送ることが可能な第1把持手段と、
    前記連続積層体の被切断部の前方部を把持して連続積層体をその長手方向に送ることが可能な第2把持手段と、
    前記第1把持手段と第2把持手段とにより把持された連続積層体の被切断部の後方部と前方部との間にテンションを付与するテンション付与手段と、
    前記第1把持手段と第2把持手段との間の所定の位置に配設されて前記テンション付与手段によりテンションを付与された状態の連続積層体の被切断部を切断する切断手段と、
    を備えたことを特徴とする積層成形装置。
  2. さらに、前記第1および/または第2把持手段により長手方向に送られる連続積層体の送り量を検出する送り量検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の積層成形装置。
  3. 前記テンション付与手段は、前記第1把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、前記第2把持手段により連続積層体の被切断部の前方部を前方に送るよう制御するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の積層成形装置。
  4. 前記テンション付与手段は、前記第2把持手段による連続積層体の送りを停止させた状態で、前記第1把持部により連続積層体の被切断部の後方部を後方に送るよう制御するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の積層成形装置。
  5. 少なくとも一方が連続した積層材と被積層材とをバッチ処理により積層して連続積層体を成形する積層工程と、該連続積層体を所定の長さに切断成形する切断工程とを行う積層成形方法であって、前記切断工程において、
    前記連続積層体の被切断部の前方部と後方部を把持し、
    該被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与し、
    該テンションを付与された状態の連続積層体の被切断部を切断することを特徴とする積層成形方法。
  6. 前記連続積層体の被切断部の後方部を固定した状態で、被切断部の前方部を前方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与することを特徴とする請求項5に記載の積層成形方法。
  7. 前記連続積層体の被切断部の前方部を固定した状態で、被切断部の後方部を後方に送ることにより、被切断部の前方部と後方部を把持された連続積層体にテンションを付与することを特徴とする請求項5に記載の積層成形方法。
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