JP2008271192A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、LCDの表示面にカバーガラスを貼付けて成る表示部ユニットを、機器筐体に収容設置して成る電子機器を対象とし、上記表示部ユニットに関するリペア作業を容易に実施することができ、併せて外観形状の可及的なコンパクト化を図ることの可能な電子機器の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の電子機器は、肉薄の板金から形成されて表示部ユニットを収容保持するパネルホルダと、このパネルホルダを囲繞して保持する枠形状の中間ケースと、肉薄の板金から形成され中間ケースの外側に嵌合設置されてカバーガラスの表面周縁部と当接し表示部ユニットを保持する外ケースとを備えている。
【選択図】 図6
【解決手段】 本発明の電子機器は、肉薄の板金から形成されて表示部ユニットを収容保持するパネルホルダと、このパネルホルダを囲繞して保持する枠形状の中間ケースと、肉薄の板金から形成され中間ケースの外側に嵌合設置されてカバーガラスの表面周縁部と当接し表示部ユニットを保持する外ケースとを備えている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、LCDの表示面にカバーガラスを貼付けて成る表示部ユニットを、機器筐体に収容設置して成る電子機器に関するものである。
昨今の、電子機器の一例である携帯電話機等においては、多くの文字情報や画情報を表示させるべく、液晶表示部を構成する大型のLCDユニットを、機器筐体の内部に収容設置する構成が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
図8および図9に示した従来の携帯電話機Aは、スライドユニット(図示せず)を介して開閉自在に連結された本体筐体Bと蓋体筐体Cとを具備し、上記本体筐体Bには、操作キーBk、Bk…および送話部(図示せず)等が設けられ、上記蓋体筐体Cには操作キーCk、Ck…、液晶表示部Cdおよび受話部(図示せず)等が設けられている。
蓋体筐体Cにおける液晶表示部Cdは、蓋体筐体Cに収容設置された表示部ユニットPによって構成されており、図10に示す如く上記表示部ユニットPは、LCDデバイスDの裏面にバックライトLを設置したLCDユニットUの表示面に、強化ガラスから成形したカバーガラスGを貼付けることによって構成されている。
一方、上記蓋体筐体Cは、共に樹脂成型品であるアウターケースCuとインナーケースClとを互いに組付けて成り、上記アウターケースCuには、上方に開放された収容凹部Chが形成されている。
液晶表示部Cdを構成する表示部ユニットPは、上記蓋体筐体Cパネルの収容凹部Chの上方から落とし込むようにして収容され、カバーガラスGの周縁部Geをパネル収容凹部Chの周縁部Ceに両面接着テープTを用いて貼り付けることで固定されている。
また、上記蓋体筐体Cには、固定された表示部ユニットPにおけるカバーガラスGの周縁外方を覆う側壁Cwが形成されており、これによって蓋体筐体Cにおける外観形状は角張ったものとなっている。
特開2004−251938号公報
ところで、上述した如く両面接着テープTを用いて表示部ユニットPを蓋体筐体Cに固定している従来の携帯電話機Aでは、落下時等の強い衝撃を受けた場合でも、蓋体筐体Cから表示部ユニットPが脱落することのないよう、接着強度の大きな両面接着テープTを用いて、蓋体筐体Cに表示部ユニットPを固定している。
このため、修理等に際して蓋体筐体Cから表示部ユニットPを取外す場合、両面接着テープTの接着力に抗して表示部ユニットPに大きな外力を掛けることで、上記表示部ユニットPが破壊されて再使用が不可能となり、もって表示部ユニットPに関するリペア作業が困難なものとなっていた。
また、上述した従来の携帯電話機Aでは、蓋体筐体Cを構成するアウターケースCuおよびインナーケースClが、強度を確保するために肉厚に形成された樹脂成型品であることと併せ、蓋体筐体Cに表示部ユニットPを固定している両面接着テープTの厚さ等に起因して、蓋体筐体Cにおける厚さ方向の寸法、延いては携帯電話機A全体における外観形状の大型化を招く不都合があった。
本発明は上記実状に鑑みて、表示部ユニットに関するリペア作業を容易に実施することができ、併せて外観形状の可及的なコンパクト化を図ることの可能な電子機器の提供を目的とするものである。
請求項1の発明に関わる電子機器は、LCDの表示面にカバーガラスを貼付けて成る表示部ユニットを、機器筐体に収容設置して成る電子機器であって、肉薄の板金から形成されて表示部ユニットを収容保持するパネルホルダと、このパネルホルダを囲繞して保持する枠形状の中間ケースと、肉薄の板金から形成され中間ケースの外側に嵌合設置されてカバーガラスの表面周縁部と当接し表示部ユニットを保持する外ケースとを具備して成ることを特徴としている。
請求項2の発明に関わる電子機器は、請求項1の発明に関わる電子機器において、外ケースにおけるカバーガラスと中間ケースとの間のコーナー部を、面取り形状としたことを特徴としている。
請求項1の発明に関わる電子機器においては、パネルホルダを介して中間ケースに設置した表示部ユニットのカバーガラスに、上記中間ケースに嵌合設置した外ケースを当接させることにより、両面接着テープを使用することなく機器筐体に表示部ユニットを固定保持しているので、修理等において表示部ユニットを機器筐体から取外す際に大きな外力を掛ける必要がなく、もって表示部ユニットに関するリペア作業を容易に実施することが可能となる。
また、上述した如く機器筐体に対する表示部ユニットの固定に両面接着テープを使用していないことと併せ、機器筐体を構成する外ケースおよびパネルホルダを共に肉薄の板金から形成したことにより、機器筐体における厚さ方向の寸法、延いては電子機器全体のコンパクト化を達成することができる。
請求項2の発明に関わる電子機器によれば、外ケースにおけるコーナー部を面取り形状としたことで、外ケースのコーナー部が角張った形状をしている従来の構造と比較して、機器筐体の体積(容積)が削減されることにより実質的なコンパクト化が達成され、併せて見掛けの印象をもコンパクトなものとすることが可能となる。
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1および図2は、電子機器の一態様である携帯電話機に本発明を適用した実施例を示しており、このスライド式の携帯電話機1は、スライドユニット(図示せず)を介して開閉自在に連結された本体筐体2と蓋体筐体3とを具備し、上記本体筐体2には、送話部2mおよび所定数の操作キー2k、2k…等が設けられ、上記蓋体筐体3には受話部3rおよび液晶表示部3d等が設けられている。
図1および図2は、電子機器の一態様である携帯電話機に本発明を適用した実施例を示しており、このスライド式の携帯電話機1は、スライドユニット(図示せず)を介して開閉自在に連結された本体筐体2と蓋体筐体3とを具備し、上記本体筐体2には、送話部2mおよび所定数の操作キー2k、2k…等が設けられ、上記蓋体筐体3には受話部3rおよび液晶表示部3d等が設けられている。
上記携帯電話機1における蓋体筐体(機器筐体)3は、図3に示す如く、互いに組付けられて筐体を構成するアウターケース(外ケース)3U、ベゼル(パネルホルダ)3H、ミドルケース(中間ケース)3M、およびロワーケース(下ケース)3L等を具備しており、上記蓋体筐体3の内部には、液晶表示部3d(図1および図2参照)を構成する表示部ユニット10が収容設置されている。
上記表示部ユニット10は、図4に示す如く、矩形平面形状を呈するLCDユニット11のLCD11Dの表示面に、同じく矩形平面形状を呈するカバーガラス12を貼付けることによって構成されている。
上記LCDユニット11は、図5および図6に示す如く、重ね合わせたLCD11Dとバックライト11Lとをケーシング11Cに収容して成り、図4に示す如く、ケーシング11Cの周囲には、取付用の爪部11p、11p…が形成されており、また、ケーシング11Cの一方端部からは、フレキシブル配線基板11fが延在している。
上記LCDユニット11(LCD11D)に貼付けられたカバーガラス12における左右の側縁部12e、12eは、上記LCDユニット11(ケーシング11C)の側縁部と略面一に形成されており、また上記カバーガラス12の表面には、周縁部を残した領域に保護フィルム13が貼着されている。
上記表示部ユニット10は、図3に示したベゼル(パネルホルダ)3Hに収容保持されており、該ベゼル3Hは、上方の開放された箱形状を呈するトレイ部3Haと、該トレイ部3Haの四方の開口縁部に形成されたフランジ3Hf、3Hf…とを有し、ステンレス材等の肉薄の板金から形成されている。
上記ベゼル3Hのトレイ部3Haには、取付用の孔部3Ho、3Ho…が形成されており、この孔部3Ho、3Ho…に取付用の爪部11p、11p…が嵌合することで、上記表示部ユニット10(LCDユニット11)がベゼル3Hに収容保持されている。なお、上記表示部ユニット10のフレキシブル配線基板11fは、トレイ部3Haに形成された開口3Hdを介して、ベゼル3Hの外部に導出されている。
上記表示部ユニット10を収容保持したベゼル3Hは、樹脂成型品であるミドルケース3Mに保持されており、該ミドルケース3Mの底部には、同じく樹脂成型品であるロワーケース3Lが組み付けられている。
上記ミドルケース3Mには、ベゼル3Hのトレイ部3Haを収容する枠部3Mfが形成されており、図5および図6に示す如く、枠部3Mfの開口縁部に、上述したベゼル3Hのフランジ3Hf、3Hf…を載置することで、上記ミドルケース3Mは、ベゼル3Hを囲繞する態様で上記表示部ユニット10を所定の位置に保持している。
一方、図3に示す如く、蓋体筐体3を構成するアウターケース3Uは、上記ミドルケース3Mの外側に嵌合設置されて、上記蓋体筐体3の外装を構成するパーツであり、ステンレス材等の肉薄の板金から形成されている。
また、上記アウターケース3Uは、正面板3Usと該正面板3Usの全周を巡る側板3Usとを有しており、上記正面板3Usには表示部開口3Uoが形成され、上記側板3Usの下縁には係合リブ3Ueが形成されている。
図5〜図7に示す如く、上記アウターケース3Uは、ミドルケース3Mに側板3Usを被せ、係合リブ3Ueをミドルケース3Mの下縁に係合させることで、上記ミドルケース3Mに対して装着されている。
上記ミドルケース3Mにアウターケース3Uを装着した状態において、上記アウターケース3Uの正面板3Uf、詳しくは表示部開口3Uoの全周を巡る内面は、表示部ユニット10のカバーガラス12における表面側の周縁部と、ダストクッション材3Uqを介して当接している。
このように、ミドルケース3Mに装着されたアウターケース3Uが、カバーガラス12と当接することにより、上記表示部ユニット10は、ベゼル3Hを介してミドルケース3Mとアウターケース3Uとに挟持される態様で保持されている。
また、図3に示す如く、上記アウターケース3Uにおける正面板3Usと側板3Usとの会合するコーナー部3Uc、具体的には、図5および図6に示す如く、表示部ユニット10におけるカバーガラス12とミドルケース3Mとの間のコーナー部3Ucは、傾斜した平面から成る面取り形状を呈している。
上記構成の携帯電話機1において、修理等に際し蓋体筐体3から表示部ユニット10を取外す場合、先ず、ミドルケース3Mの下縁と係合リブ3Ueとの係合を解き、アウターケース3Uをミドルケース3Mから取外し、表示部ユニット10を露出させ、ベゼル3Hとともに表示部ユニット10をミドルケース3Mから取出したのち、ベゼル3Hとの係合を解くことにより、表示部ユニット10を蓋体筐体3から取出すことができる。
すなわち、上述した如き構成の携帯電話機1によれば、ベゼル3Hを介してミドルケース3Mに設置した表示部ユニット10のカバーガラス12に、上記ミドルケース3Mに嵌合設置したアウターケース3Uを当接させることにより、両面接着テープを使用することなく蓋体筐体3に表示部ユニット10を固定保持しているので、修理等において表示部ユニット10を蓋体筐体3から取外す際に大きな外力を掛ける必要がなく、もって表示部ユニット10に関するリペア作業を容易に実施することが可能となる。
また、上述した如く表示部ユニット10の固定に両面接着テープを使用していないことと併せ、蓋体筐体3を構成するアウターケース3Uおよびベゼル3Hを共に肉薄の板金から形成したことにより、蓋体筐体3における厚さ方向の寸法、延いては携帯電話機1全体のコンパクト化を達成することができる。
また、上述した実施例においては、図6および図7に示す如く、アウターケース3Uの正面板3Ufにおける表示部開口3Uoの縁部を、表示部ユニット10のカバーガラス12に貼着された保護フィルム13に当接させているが、表示部ユニット10のカバーガラス12に直接に当接させる構成とすれば、上記保護フィルム13の肉厚分、さらなる薄型化を達成することが可能となる。
また、上記構成の携帯電話機1によれば、蓋体筐体3におけるアウターケース3Uにおけるコーナー部を面取り形状としたことで、コーナー部が角張った形状をしている従来の携帯電話機(図8参照)と比較し、蓋体筐体3の体積(容積)が削減されることで実質的なコンパクト化が達成され、併せて見掛けの印象をもコンパクトなものとすることが可能となる。
因みに、上述した実施例においては、アウターケース3Uにおけるコーナー部の面取り形状を、傾斜した平面であるC面取り形状としているが、丸みを持ったR面取り形状としても良い。
また、上述した実施例においては、図7に示す如く、蓋体筐体3のアウターケース3Uによって、表示部ユニット10におけるLCDユニット11のドライバ部11dを覆っているため、表示部ユニットの全体が露呈している従来の携帯電話機(図8〜図10参照)に比べ、蓋体筐体3の強度が向上することによって、LCDユニット11のドライバ部11dを有効に保護できる。
なお、上述した実施例においては、本発明を電子機器の一態様である携帯電話機に適用した例を示したが、携帯電話機やPHS(パーソナル・ハンディホン・システム)等の通信機器、あるいは電子辞書やPDA(パーソナル・データ・アシスタンス)等の携帯情報端末に限らず、LCDにカバーガラスを貼付けて成る表示部ユニットを機器筐体に収容設置して成る様々な電子機器に対しても、本発明を極めて有効に適用し得ることは言うまでもない。
1…携帯電話機(電子機器)、
3…蓋体筐体(機器筐体)、
3U…アウターケース(外ケース)、
3Uc…コーナー部、
3H…ベゼル(パネルホルダ)、
3M…ミドルケース(中間ケース)、
3L…ロワーケース(下ケース)、
10…表示部ユニット、
11…LCDユニット、
11D…LCD、
12…カバーガラス。
3…蓋体筐体(機器筐体)、
3U…アウターケース(外ケース)、
3Uc…コーナー部、
3H…ベゼル(パネルホルダ)、
3M…ミドルケース(中間ケース)、
3L…ロワーケース(下ケース)、
10…表示部ユニット、
11…LCDユニット、
11D…LCD、
12…カバーガラス。
Claims (2)
- LCDの表示面にカバーガラスを貼付けて成る表示部ユニットを機器筐体に収容設置して成る電子機器であって、
肉薄の板金から形成され、前記表示部ユニットを収容保持するパネルホルダと、
前記パネルホルダを囲繞して保持する枠形状の中間ケースと、
肉薄の板金から形成され、前記中間ケースの外側に嵌合設置されて、前記カバーガラスの表面周縁部と当接し、前記表示部ユニットを保持する外ケースと、
を具備して成ることを特徴とする電子機器。 - 前記外ケースにおける前記カバーガラスと前記中間ケースとの間のコーナー部を面取り形状としたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007111468A JP2008271192A (ja) | 2007-04-20 | 2007-04-20 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007111468A JP2008271192A (ja) | 2007-04-20 | 2007-04-20 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008271192A true JP2008271192A (ja) | 2008-11-06 |
Family
ID=40050109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007111468A Pending JP2008271192A (ja) | 2007-04-20 | 2007-04-20 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008271192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013018439A1 (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | 日本電気株式会社 | 携帯端末装置 |
-
2007
- 2007-04-20 JP JP2007111468A patent/JP2008271192A/ja active Pending
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WO2013018439A1 (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | 日本電気株式会社 | 携帯端末装置 |
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