JP2008268567A - 医薬品容器用ラベル及びそのラベルが貼付された医薬品容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 医薬品容器内の薬剤を使用するときの誤使用を防止するために、注射器や輸液容器などに貼付する部分を容易に分離することができ、かつ、製造コストの低減を図ることが可能な医薬品容器用ラベル及びそのラベルを貼付した医薬品容器を提供する。
【解決手段】ラベル本体10と、そのラベル本体10と同一面内に一体的に形成され、点線状のミシン目線等の分断部3を分断して該ラベル本体10から分離可能であるとともに、その分離を開始するためのつまみ部21を有する分離ラベル部20とを含み構成され、つまみ部21は、先端部21aがラベル本体10を含むラベル全体の周縁部1aの一部を構成し、基端部21bが分断部3の端部3aに対応してつまみ部21に隣接するラベル本体10の一端縁10aの内側に位置するとともに、基端部21bから先端部21aに向かって延出されるその両側縁21cがラベル本体10から分断されるように形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】ラベル本体10と、そのラベル本体10と同一面内に一体的に形成され、点線状のミシン目線等の分断部3を分断して該ラベル本体10から分離可能であるとともに、その分離を開始するためのつまみ部21を有する分離ラベル部20とを含み構成され、つまみ部21は、先端部21aがラベル本体10を含むラベル全体の周縁部1aの一部を構成し、基端部21bが分断部3の端部3aに対応してつまみ部21に隣接するラベル本体10の一端縁10aの内側に位置するとともに、基端部21bから先端部21aに向かって延出されるその両側縁21cがラベル本体10から分断されるように形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、医薬品容器用ラベル及びそのラベルが貼付された医薬品容器に関する。
一般に、アンプルやバイアル、或いは注射筒に予め薬剤を入れたシリンジなどの医薬品容器には、内容物を識別するためにラベルが貼付されている。このようなラベルは、紙や合成樹脂などからなるラベル基材の裏面に粘着剤が塗布され、表面には薬剤名や内容量などの情報が印刷されている。
医療現場において、医薬品容器に入れられた薬剤は、薬剤名の表記がない注射器に移し替えられて患者に投与されたり、点滴の輸液容器に混注して使用されたりする。この場合、看護師などの医療従事者が薬剤を注射器などに移し替えた後、直ぐに患者に投与すればよいが、その状態で一旦席を離れたりすると、戻ってきたときに薬剤を取り間違えてしまう恐れがあり、また勘違いにより重複して薬剤を誤使用(誤投与)してしまう恐れがある。そして、使用した薬剤を記録のために診療簿に記入する際に間違えて記録してしまう恐れがある。
ところで、特許文献1には、上記したような誤使用を防止するために、薬剤名などが印刷された部分がシール(分離部)になっており、この分離部をめくり取るように分離して注射器や輸液容器、或いは診療簿などに貼付することができる薬剤管理用ラベル(医薬品容器用ラベル)が開示されている。そして、この薬剤管理用ラベル(医薬品容器用ラベル)の分離部は、めくり易いように指をかけるため(つまむため)の突部が突出形態をなして形成されている。
特開2006−55392号公報
ここで、このような医薬品容器用ラベル100は、図8に示すように、医薬品容器104に図示しないラベル貼付装置により貼付される前は、例えば紙などの台紙103に保持(貼付)されている。通常、このような医薬品容器用ラベル100は、台紙103に積層されたラベル基材を抜き型を使用してその台紙103を残しながらカッティング(型抜き)を行うとともに、印刷等を施して製造(形成)される。
しかしながら、医薬品容器用ラベル100には、分離部101の突部102が形成されているため、医薬品容器100内の薬剤を使用したときにその突部102をつまむことで容易に医薬品容器100から分離部102を分離することができるが、その突部102に対応して台紙103の幅を広く形成しなければならず(幅広な部分W)、また、ラベル基材においては、医薬品容器用ラベル100として利用されない無駄な部分Vが発生してしまい歩留りがよくなく、製造コストの増加の要因となっている。
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、医薬品容器内の薬剤を使用するときの誤使用を防止するために、注射器や輸液容器などに貼付する部分を容易に分離することができ、かつ、製造コストの低減を図ることが可能な医薬品容器用ラベル及びそのラベルを貼付した医薬品容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の医薬品容器用ラベルは、
医薬品の容器の外周面に周方向に沿って貼り付けられる医薬品容器用ラベルであって、
裏面に形成される粘着層によって容器の外周面に貼り付けられるラベル本体と、
そのラベル本体と同一面内に一体的に形成され、点線状のミシン目線等の分断部を分断して該ラベル本体から分離可能であるとともに、その分離を開始するためのつまみ部を有する分離ラベル部と、を含み構成され、
つまみ部は、先端部がラベル本体を含むラベル全体の周縁部の一部を構成し、基端部が分断部の端部に対応して当該つまみ部に隣接するラベル本体の一端縁の内側に位置するとともに、基端部から先端部に向かって延出されるその両側縁がラベル本体から分断されるように形成されており、
つまみ部の基端部が容器の軸線方向に沿うようにラベル本体と分離ラベル部とが分離前の状態において一体的に該容器の外周面に貼付されたとき、軸線方向から見て、つまみ部が基端部の接線方向に延出するように当該容器の外周面から立ち上がることを特徴とする。
医薬品の容器の外周面に周方向に沿って貼り付けられる医薬品容器用ラベルであって、
裏面に形成される粘着層によって容器の外周面に貼り付けられるラベル本体と、
そのラベル本体と同一面内に一体的に形成され、点線状のミシン目線等の分断部を分断して該ラベル本体から分離可能であるとともに、その分離を開始するためのつまみ部を有する分離ラベル部と、を含み構成され、
つまみ部は、先端部がラベル本体を含むラベル全体の周縁部の一部を構成し、基端部が分断部の端部に対応して当該つまみ部に隣接するラベル本体の一端縁の内側に位置するとともに、基端部から先端部に向かって延出されるその両側縁がラベル本体から分断されるように形成されており、
つまみ部の基端部が容器の軸線方向に沿うようにラベル本体と分離ラベル部とが分離前の状態において一体的に該容器の外周面に貼付されたとき、軸線方向から見て、つまみ部が基端部の接線方向に延出するように当該容器の外周面から立ち上がることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の医薬品容器用ラベルは、
医薬品の容器の外周面に周方向に沿って貼り付けられる医薬品容器用ラベルであって、
容器に収容された内容物の情報を表示する第1表示部を有し、裏面に形成される粘着層によって容器の外周面に貼り付けられるラベル本体と、
該情報を表示する第2表示部を有し、ラベル本体と同一面内に一体的に形成され、点線状のミシン目線等の分断部を分断して該ラベル本体から分離可能であり、その分離を開始するためのつまみ部を有する分離ラベル部と、を含み構成され、
つまみ部は、先端部がラベル本体を含むラベル全体の周縁部の一部を構成し、基端部が分断部の端部に対応して当該つまみ部に隣接するラベル本体の一端縁の内側に位置するとともに、基端部から先端部に向かって延出されるその両側縁がラベル本体から分断されるように形成されており、
つまみ部の基端部が容器の軸線方向に沿うようにラベル本体と分離ラベル部とが分離前の状態において一体的に該容器の外周面に貼付されたとき、軸線方向から見て、つまみ部が基端部の接線方向に延出するように当該容器の外周面から立ち上がることを特徴とする。
医薬品の容器の外周面に周方向に沿って貼り付けられる医薬品容器用ラベルであって、
容器に収容された内容物の情報を表示する第1表示部を有し、裏面に形成される粘着層によって容器の外周面に貼り付けられるラベル本体と、
該情報を表示する第2表示部を有し、ラベル本体と同一面内に一体的に形成され、点線状のミシン目線等の分断部を分断して該ラベル本体から分離可能であり、その分離を開始するためのつまみ部を有する分離ラベル部と、を含み構成され、
つまみ部は、先端部がラベル本体を含むラベル全体の周縁部の一部を構成し、基端部が分断部の端部に対応して当該つまみ部に隣接するラベル本体の一端縁の内側に位置するとともに、基端部から先端部に向かって延出されるその両側縁がラベル本体から分断されるように形成されており、
つまみ部の基端部が容器の軸線方向に沿うようにラベル本体と分離ラベル部とが分離前の状態において一体的に該容器の外周面に貼付されたとき、軸線方向から見て、つまみ部が基端部の接線方向に延出するように当該容器の外周面から立ち上がることを特徴とする。
これらの医薬品容器用ラベルは、ラベル本体と分離ラベル部とが同一面内に一体的に形成され、分断部を介してラベル本体から分離ラベル部が分離可能となっている。そして、分離ラベル部には、ラベル本体からの分離を開始するためのつまみ部が形成されている。また、医薬品容器用ラベルは、医薬品容器の外周面に周方向に沿って貼り付けられる。その時、つまみ部は、容器の外周面から基端部の接線方向(軸線方向からみて)に延出するように立ち上がって(浮き上がる)形成される。これによれば、つまみ部が容器の外周面に沿って貼り付かず、容器の外周面から立ち上がって形成されるので、つまみ部を指等で簡単に摘むことが可能となり、そのつまみ部を介して容易に分離部をラベル本体(医薬品容器)から分離することができる。ひいては、分離した分離ラベル部を、例えば医薬品容器の内容物を移し替えた注射器や輸液容器などに貼付することで、その注射器や輸液容器を使用することきの誤使用防止を図ることができる。
また、つまみ部は、基端部がラベル本体の一端縁の内側に位置するとともに、両側縁がラベル本体から分断されるように形成されている。これによれば、つまみ部の基端部がラベルの周縁部から奥まって形成されるので、つまみ部をラベル本体の一端縁から無駄に突出させる必要がなくなり、ラベル基材に対する医薬品容器用ラベルの使用量(歩留り)を高くすることができる。すなわち、ラベル基材やその台紙の幅(面積)を小さくすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
したがって、つまみ部を該つまみ部に隣接するラベル本体の一端縁よりも突出しないように形成することが好ましい。これによれば、つまみ部がラベル全体から突出しないので、より製造コストの低減を図ることができる。
具体的に、分離ラベル部においてつまみ部は、裏面が容器の外周面と粘着しない非粘着面とされて容器の外周面から立ち上がるとともに、該つまみ部の両側縁に隣接するラベル本体のつまみ隣接部の裏面には粘着層が形成されて、該容器の外周面に粘着された構成とすることができる。これによれば、つまみ部を摘んで分離ラベル部を分離する際に、つまみ部の両側がしっかりと粘着(固定)されているので、つまみ部を引っ張る力が分散されず、分断部を分断し易くなっている。
また、このつまみ部は、ラベル全体の周縁部の一端縁で構成されるラベル端部において、所定の間隔を隔てて2本の切込線が形成されることにより、基端部がラベル本体の一端縁の内側に位置し両側縁がラベル本体から分断して形成することができる。これによれば、例えば医薬品容器用ラベルを形成するラベル基材から医薬品容器用ラベルを型抜きする抜き型などに複雑な設計変更を必要とせず、所定の間隔を隔てて2本の切込線を入れるだけという簡単な工程でつまみ部の基端部を周縁部から内側に形成することができる。
この場合に、切込線は、所定の幅を有し、つまみ部とラベル本体とが切込線によって離間した状態で形成することが好ましい。すなわち、つまみ部とラベル本体とを離間させることで、ラベル本体の裏面に形成される粘着層が濡れ広がってしまった場合にも、その粘着層の影響をつまみ部が受けず、問題なく容器の外周面から立ち上がるように形成することができ、つまみ部を容易に摘むことができる形態を保持することができる。
また、切込線は、ラベル全体の一端縁から分断部の端部に向かうほど幅が狭くなるように形成することが好ましい。すなわち、分断部の端部に向かって幅が狭くなるように形成することが好ましい。これにより、つまみ部を摘んで引っ張る時に、分断部にその引っ張りによる荷重を集中させることができ、効率よく分離ラベル部をラベル本体から分離することができる。
見方を換えると、分離ラベル部は、つまみ部以外の残余の部分がラベル本体に取り囲まれて形成することができる。これによれば、分離ラベル部がラベル本体を縦断又は横断することがないので、端から捲れ上がるといったことがなくなり、医薬品容器の外周面にラベル本体を安定した状態で保持することができる(取り残すことができる)。そして、分離ラベル部はラベル本体に取り囲まれて形成されるので、分離ラベル部の位置、大きさ、形状等をラベル全体の中で自由度を持って形成することが可能となる。例えば、分離ラベル部を小さく形成した場合には、診療簿に貼付して記録用として残しておく際にも邪魔にならない。また、反対に分離ラベル部を大きく形成した場合には、より目立たすことが可能となり、誤使用を効果的に防止することができる。
そこで、上記課題を解決するために、本発明の医薬品容器は、
以上のような医薬品容器用ラベルが貼付されたことを特徴とする。
以上のような医薬品容器用ラベルが貼付されたことを特徴とする。
これによって、医薬品容器内の薬剤を使用するときの誤使用を防止するために、注射器や輸液容器などに貼付する部分を容易に分離することができ、かつ、製造コストの低減を図ることが可能な医薬品容器用ラベルを有する医薬品容器を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る医薬品容器用ラベルの表面図、裏面図及びA−A断面図、図2は図1のB部分における要部拡大図、図3は本発明の実施形態に係る医薬品容器の斜視図及び要部拡大図、図4は図3における軸線O1方向から見た一部省略した拡大図である。
図1及び図3に示すように、医薬品容器用ラベル1(以下、単にラベル1ともいう)は、アンプルやバイアル、或いは注射筒に予め薬剤を入れたシリンジなどの医薬品容器2(以下、単に容器2ともいう)の外周面2aに周方向に沿って貼り付けられる。また、ラベル1は、正面視(表面)において矩形形状をなし、例えばミシン目線などの点線状の孔(例えば、Y字状の切込み孔)で形成される分断部3が設けられ、その分断部3によって区画されることによりラベル本体10と分離ラベル部20とを含み構成されている。ラベル1は、例えば紙や合成紙、又はポリエステル系等の合成樹脂シートで形成されている。
また、ラベル1は、裏面に粘着層4及び非粘着層5(非粘着面)を有する積層構造をなし、粘着面と非粘着面とをパターン形成している(図1(c)参照)。そして、ラベル1は、その裏面に形成される粘着層4(粘着面)によって容器2の外周面2aに貼り付けられる。なお、非粘着層5は、粘着層4の上に所謂糊殺し処理を施したものであり、同場所に粘着層4を塗布しないようにパターン形成することで非接着面を構成してもよい。
図1(a)に示すように、ラベル本体10と分離ラベル部20とは、同一面内に一体的に形成されており、分断部3を分断することで、分離ラベル部20がラベル本体10から分離可能である。そして、分離ラベル部20には、その分離を開始するためのつまみ部21が設けられている。図1(b)に示すように、非粘着層5(非粘着面)は、つまみ部21と分断部3に沿った領域とに対応して粘着層4が表出しないように形成されており、分離ラベル部20をラベル本体10から簡単に分離できるように形成されている。
また、ラベル1は、容器2の内容物に係る薬剤情報を表示するための第1表示部D1がラベル本体10に、同情報を表示するための第2表示部D2が分離ラベル部20に印刷形成されている。ここで、薬剤情報とは、例えば薬剤名、製造番号、使用期限、内容量などの情報であり、それらの情報を符号化したコード(これらの情報を1次元コードや2次元コードなどで表示したもの)などを印刷形成することもできる(図1(a)参照)。
次に、本発明に係るラベル1の要部である分離ラベル部20及びそのつまみ部21について説明する。まず、分離ラベル部20は、つまみ部21以外の残余の部分がラベル本体10に取り囲まれて形成されている。すなわち、つまみ部21の先端部21aが、ラベル全体(ラベル1)の周縁部1aの一部を構成するように形成されている。ここで、ラベル本体10において、つまみ部21の先端部21aを含むラベル全体(ラベル1)の周縁部1aの一端縁(図1(a)中左側端縁)を構成するラベル本体10の一端縁をつまみ部形成端縁10aという。
見方を換えれば、ラベル全体(ラベル1)の周縁部1aの一端縁で構成されるラベル端部(本実施例においては図中左側端部)は、所定の間隔を隔てて2本の切込線22,22(図2参照)が形成されることにより、ラベル本体10のつまみ部形成端縁10aとつまみ部21(分離ラベル部20)の先端部21aとによって構成されている。
そして、切込線22,22は、分断部3の端部3aに対応して形成されている。これにより、つまみ部21は、基端部21bが分断部3の端部3aに対応して形成される。すなわち、つまみ部21の基端部21bは、ラベル本体10のつまみ部形成端縁10aよりも内側に奥まって形成(位置)されている。そして、つまみ部21は、その基端部21bから先端部21aに向かって延出される両側縁21c,21cがラベル本体10から分断されるように形成されている。
具体的には、図2に示すように、つまみ部21の先端部21aとラベル本体10のつまみ部形成端縁10aとが直線L1の延長線上で重なるように形成されている。すなわち、つまみ部21は、つまみ部21に隣接するラベル本体10のつまみ部形成端縁10aよりも突出しないように形成されている。これにより、図8に示すように、従来の突部を有するラベルを製造する際に発生していたラベル基材の突部に起因する利用されない無駄な部分Vやそれに伴う幅広な台紙(幅広な部分W)を最小限に抑えることができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、切込線22,22は、直線L1に直交する直線L2,L3に沿ってラベル全体の一端縁(つまみ部形成端縁10a及びつまみ部21の先端部21a)から分断部3の端部3aに向かうほど幅が狭くなるように形成されている。換言すれば、切込線22,22は、所定の幅を有する凹み(例えば、V字状の凹み)として形成されている。したがって、つまみ部21は、切込線22,22によってそのつまみ部21に隣接するラベル本体10のつまみ隣接部11から所定距離離間した状態で形成されている。これにより、つまみ隣接部11の隣接端部11aとつまみ部21の両側縁21c,21cとが所定距離離間しているので、つまみ隣接部11の裏面に塗布する粘着層4がつまみ部21に濡れ広がることがなくなり、安定してつまみ隣接部11の裏面全体を粘着面として形成することができる(安定してつまみ部21の裏面全体を非粘着面として形成することができる)。ひいては、ラベル1を容器2に貼付したときに、つまみ隣接部11が隣接端部11aから捲り上がることがなくなるので、ラベル本体10がつまみ部21(分離ラベル部20)近傍で安定したグリップ力(粘着力)を確保することができ、つまみ部21を摘んで引っ張ったときに分断部3の端部3aを分断し易い構造となっている。
なお、2つの切込線22,22は、同じ深さdの凹みとして形成されている。すなわち、切込線22の底部22a,22aから分断部3の端部3aまで距離が等しくなるように形成されている。これにより、分離ラベル部20を分離する際に、つまみ部21を摘んで引っ張っると、両側の分断部3の端部3aに対して均等に力が働き、容易に両側の分断部3の分断を開始することができる。
図3に戻り、以上説明したラベル1は、つまみ部21の基端部21bが容器2の軸線O1方向に沿うようにラベル本体10と分離ラベル部20とが分離前の状態において一体的に容器2の外周面2aに貼付される。このとき、軸線O1方向から見ると、図4に示すように、つまみ部21が基端部21bにおける接線Mに沿った方向に延出するように容器2の外周面2aから立ち上がって形成される。
すなわち、つまみ部21は、裏面が容器2の外周面2aと粘着しない非粘着面で形成されているので、容器2の外周面2aに張り付くことなく、容器2に貼り付ける前の真っ直ぐな状態が保たれて浮き上がるように立ち上がっている。また、つまみ部21の両側縁21cに隣接するラベル本体10のつまみ隣接部11の裏面には粘着層4が形成されて、容器2の外周面2aに粘着されている。
そして、この容器2はラベル1が貼付された状態で病院などへ出荷される。図5は医薬品容器用ラベルの使用状態を説明する図である。図5(a)に示すように、医療現場には点滴等の輸液容器9が用意されており、通常この輸液容器9の薬剤は、容器2に適宜注射針などを取り付けて容器2内の薬剤を輸液容器9内に混注した後に患者に投与される。その際、医療従事者はつまみ部21を指(図示せず)で摘んで、分断部3に沿って第2表示部D2が表示された分離ラベル部20をラベル本体10から分離し、輸液容器9に貼付する(図5(b)参照)。このように、上記のごとくつまみ部21が容器2の外周面2aから立ち上がって(浮き上がって)形成されているので、医療従事者は簡単につまみ部21を摘むことができ医療作業(活動)をスムーズに行うことができる。ひいては、仮に医療従事者が一旦席を離れたとしても、その容器2内の薬剤を混注した輸液容器9には、薬剤情報(第2表示部D2)を表示する分離ラベル部20が貼付されているので、その分離ラベル部20を確認することで薬剤の誤使用を防止することができる。
次に、本発明の医薬品容器用ラベルに係る別の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、上述した実施形態と異なる部分について主に述べ、重複する部分については同番号を付して説明を省略する。図6及び図7は、本発明の別の実施形態に係る医薬品容器用ラベルの表面図及び要部拡大図である。
図6(a)に示す医薬品容器用ラベル1Aは、つまみ部21の先端部21aがラベル本体10のつまみ部形成端縁10aよりも外側に突出して形成されている。また、図6(b)に示す医薬品容器用ラベル1Bは、つまみ部21の先端部21aがラベル本体10のつまみ部形成端縁10aよりも内側に奥まって形成されている。このように、ラベルや容器2の大きさによってつまみ部21の大きさを自由度を持たせて形成することができ、これらラベルを容器2(図3参照)に貼付した際に、外周面2aからの立ち上がりを適宜調節することができる。また、図6(c)に示す医薬品容器用ラベル1Cは、切込線22,22(凹み)の底部から分断部3の端部3aに向かって延びるスリット部29,29が形成されている。これにより、スリット部29,29(切込線22,22)と分断部3との距離が小さくなり、分離ラベル部20の分離を一層簡単に行うことが可能となる。
また、図7(a)に示す医薬品容器用ラベル1Dは、所定の間隔を隔てて形成される切込線22,22の一方が他方よりも長さα分だけ長く(深く凹むように)形成されている。図7(b)に示す医薬品容器用ラベル1Eは、切込線22,22が単にスリット状に切り込んだ状態で形成されている。図7(c)に示す医薬品容器用ラベル1Fは、つまみ部21を含み分離ラベル部20の端部20aがラベル全体(ラベル1F)の周縁部1aの一部を構成している。そして、1つの切込線22によってつまみ部21が形成されている。これらの医薬品容器用ラベルによっても、医薬品容器2に貼付したときにつまみ部21は外周面2aから立ち上がり、操作性に優れるとともに、製造コストの低減を図ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、目的、用途に応じて当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 医療容器用ラベル(ラベル)
2 医薬品容器(容器)
3 分断部
4 粘着層
5 非粘着層(非粘着面)
10 ラベル本体
11 つまみ隣接部
20 分離ラベル部
21 つまみ部
22 切込線
D1 第1表示部
D2 第2表示部
O1 軸線
2 医薬品容器(容器)
3 分断部
4 粘着層
5 非粘着層(非粘着面)
10 ラベル本体
11 つまみ隣接部
20 分離ラベル部
21 つまみ部
22 切込線
D1 第1表示部
D2 第2表示部
O1 軸線
Claims (8)
- 医薬品の容器の外周面に周方向に沿って貼り付けられる医薬品容器用ラベルであって、
裏面に形成される粘着層によって前記容器の外周面に貼り付けられるラベル本体と、
そのラベル本体と同一面内に一体的に形成され、点線状のミシン目線等の分断部を分断して該ラベル本体から分離可能であるとともに、その分離を開始するためのつまみ部を有する分離ラベル部と、を含み構成され、
前記つまみ部は、先端部が前記ラベル本体を含むラベル全体の周縁部の一部を構成し、基端部が前記分断部の端部に対応して当該つまみ部に隣接する前記ラベル本体の一端縁の内側に位置するとともに、前記基端部から前記先端部に向かって延出されるその両側縁が前記ラベル本体から分断されるように形成されており、
前記つまみ部の基端部が前記容器の軸線方向に沿うように前記ラベル本体と前記分離ラベル部とが分離前の状態において一体的に該容器の外周面に貼付されたとき、前記軸線方向から見て、前記つまみ部が基端部の接線方向に延出するように当該容器の外周面から立ち上がることを特徴とする医薬品容器用ラベル。 - 前記つまみ部は、裏面が前記容器の外周面と粘着しない非粘着面とされて前記容器の外周面から立ち上がるとともに、該つまみ部の両側縁に隣接する前記ラベル本体のつまみ隣接部の裏面には前記粘着層が形成されて、該容器の外周面に粘着されている請求項1に記載の医薬品容器用ラベル。
- 前記つまみ部は、前記ラベル全体の周縁部の一端縁で構成されるラベル端部において、所定の間隔を隔てて2本の切込線が形成されることにより、前記基端部がラベル本体の一端縁の内側に位置し前記両側縁が前記ラベル本体から分断されて形成される請求項1又は2に記載の医薬品容器用ラベル。
- 前記切込線は、所定の幅を有し、前記つまみ部と前記ラベル本体とが切込線によって離間した状態で形成されている請求項3に記載の医薬品容器用ラベル。
- 前記切込線は、前記ラベル全体の一端縁から前記分断部の端部に向かうほど幅が狭くなるように形成されている請求項4に記載の医薬品容器用ラベル。
- 前記つまみ部は、該つまみ部に隣接する前記ラベル本体の一端縁よりも突出しないように形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の医薬品容器用ラベル。
- 前記分離ラベル部は、前記つまみ部以外の残余の部分が前記ラベル本体に取り囲まれて形成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の医薬品容器用ラベル。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の医薬品容器用ラベルが貼付されたことを特徴とする医薬品容器。
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