JP2008268117A - 指示計器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 磁石の吸引力によって指針と指針駆動手段とを固定する指示計器装置において、吸引トルクを大きくすることが可能な指示計器装置を提供する。
【解決手段】 指示計器装置は、表示板1と、表示板1の前面側に設けられた指針2と、表示板1の後面側に設けられ指針2を回動させるための指針駆動手段と、を有する。指針2に設けられる円弧状あるいはリング状の第一の磁石2cと、前記指針駆動手段に設けられ指針2の回転中心から偏心した位置に回転中心を有するとともに第一の磁石2cと部分的に対向するように設けられる第二の磁石5aと、を備え、第一,第二の磁石2c,5aの吸引力によって指針2を前記指針駆動手段の回転駆動に連動して回動させる。
【選択図】 図2
【解決手段】 指示計器装置は、表示板1と、表示板1の前面側に設けられた指針2と、表示板1の後面側に設けられ指針2を回動させるための指針駆動手段と、を有する。指針2に設けられる円弧状あるいはリング状の第一の磁石2cと、前記指針駆動手段に設けられ指針2の回転中心から偏心した位置に回転中心を有するとともに第一の磁石2cと部分的に対向するように設けられる第二の磁石5aと、を備え、第一,第二の磁石2c,5aの吸引力によって指針2を前記指針駆動手段の回転駆動に連動して回動させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、表示板の指標部を指針で指示する指示計器装置に関するものである。
従来より、文字板(表示板)の指標部を指針で指示する指示計器装置がある。斯かる指示計器装置は、ステッピングモータ等の指針駆動手段の回動軸に前記指針を直接固定させ、この指針駆動手段の回転駆動に連動して前記指針を回動させて前記指標部を指示するものである。
しかしながら、かかる構成においては前記回動軸を貫通させるための貫通孔を前記文字板に形成する打抜き工程が必要になり、前記文字板の製造が煩雑になるため、前記文字板を安価に製造できないという問題を有していた。特に、特許文献1に開示されるように液晶表示素子等の可変表示素子を文字板とした場合、可変表示素子のガラス基板に貫通孔を形成しなければならないため、可変表示素子の製造コストが高くなるという問題を有していた。
実開平3−44624号公報
特開2003−161650号公報
この問題に対し、本願出願人は、特許文献2にて指針に第一の磁石を設け、また、指針駆動手段に第二の磁石を設けて第一,第二の磁石の磁力(吸引力)によって前記指針駆動手段の回転駆動に連動させて前記指針を回転させる指示計器装置を提案している。かかる構成によれば、表示板に貫通孔を形成する必要がなく、容易かつ安価に文字板を製造することが可能となる。
特許文献2にて開示される構成は前記第一,第二の磁石が互いに対向するように配設されるものであるが、計器装置のデザインによって前記指針が大型化した場合には前記指針駆動手段の駆動トルクを大きくするとともに前記第一,第二の磁石による吸引トルクを大きくする必要があり、指示計器装置として更なる改善の余地があった。
本発明は、上述の問題に鑑みなされたものであり、磁石の吸引力によって指針と指針駆動手段とを固定する指示計器装置において、吸引トルクを大きくすることが可能な指示計器装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するため、表示板と、前記表示板の前面側に設けられた指針と、前記表示板の後面側に設けられ前記指針を回動させるための指針駆動手段と、を有する指示計器装置であって、前記指針に設けられる円弧状あるいはリング状の第一の磁石と、前記指針駆動手段に設けられ前記指針の回転中心から偏心した位置に回転中心を有するとともに前記第一の磁石と部分的に対向するように設けられる第二の磁石と、を備え、前記第一,第二の磁石の吸引力によって前記指針を前記指針駆動手段の回転駆動に連動して回動させることを特徴とする。
また、前記第一の磁石は、前記第二の磁石よりも径大に形成されてなる事を特徴とする。
また、前記第一,第二の磁石は、S極及びN極が交互に複数着磁されてなることを特徴とする。
また、前記指針の中心部を覆う指針キャップを備え、前記第一の磁石は前記指針キャップ内に配設されてなることを特徴とする。
また、前記指針駆動手段の軸部に接合される軸受け部を備え、前記第二の磁石は前記軸受け部に設けられてなることを特徴とする。
また、前記第二の磁石は、前記軸受け部と一体的に形成されてなることを特徴とする。
また、前記表示板は、前記指針に指示される可変表示部を備える可変表示素子を有してなることを特徴とする。
また、前記指針を回動可能に支持する軸部を設けたことを特徴とする。
また、前記表示板は、前記軸部が配設される透光性基板を有してなることを特徴とする。
本発明は、磁石の吸引力によって指針と指針駆動手段とを固定する指示計器装置に関するものであり、吸引トルクを大きくすることが可能となるものである。
以下、添付の図面に基いて本発明を指示計器装置である速度計に適用した実施形態について説明する。
図1,図2において、速度計は、表示板1,指針2,軸部3,LED4,軸受け部5及びステッピングモータ6を有している。また、7は回路基板であり、この回路基板7にステッピングモータ6が搭載されている。
表示板1は、透光性基板1aと、液晶表示素子(可変表示素子)1bとからなるものである。
透光性基板1aは、透光性樹脂(例えばアクリル、ポリカーボネート)からなり、指針2を回動可能に保持するための軸部3が配設されるものである。
液晶表示素子1bは、透明電極膜が形成された一対の透光性基板に液晶を封入した液晶セルの両面に偏光板を貼り合わせたものであって、例えばドットマトリクス型の液晶表示素子である。液晶表示素子1bは、少なくとも指標部1c及び文字部1dを表示可能なものである。
指針2は、指針本体2aと、指針キャップ2bと、第一の磁石2cと、第一のヨーク2dと、を有し、液晶表示素子1bにて表示される指標部1cを指示するものである。
指針本体2aは、ポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、略円盤状の回転中心部2a1と回転中心部2a1から延設される指示部2a2とを有する。回転中心部2a1には指針キャップ2bが嵌め込まれている。また、回転中心部2a1には、第一の磁石2c及び第一のヨーク2dを嵌入させる凹部が設けられている。指示部2a2は、指標部1cを指示するものである。指示部2a2は、透光性基板1a上に配置されるLED4からの照明光を受光して光輝する。
指針キャップ2bは、例えばABS樹脂等の非透光性樹脂を略筒状に形成してなるものである。指針キャップ2bは、その内部に第一の磁石2c及び第一のヨーク2dを圧入保持するものである。また、指針キャップ2bの中央部には、指針2を回動可能に支持する軸部3を挿入する挿入部2b1が設けられている。
第一の磁石2cは、回転中心部2a1を囲む円弧状に形成され、S極及びN極が交互に複数着磁されてなるものである(図3参照)。第一の磁石2cは、後述する第二の磁石5aと互いに吸引し合うものであり、第二の磁石5aよりも径大に形成される。なお、第一の磁石2cは、リング状に形成されるものであっても良い。
第一のヨーク2dは、第一の磁石2cの第二の磁石5aと対向しない面(非対向面)側に設けられるものである。第一のヨーク2dは、第一の磁石2cの前記非対向面側からの漏れ磁束を抑制し、磁気効率を向上させる磁気回路を構成する。
軸部3は、主軸3aと主軸受け部3bと回転軸部3cとを有し、指針2を回動可能に支持するものである。主軸3aは、主軸受け部3bと回転軸部3cに形成される孔部に挿入され指針2の回転中心となる略円柱状の部材である。主軸受け部3bは透光性基板1aに形成される凹部に配設され、主軸3aを透光性基板1aに固定するものである。回転軸部3cは、主軸3aを中心として回転可能に設けられるとともに指針キャップ2bの挿入部2b1に主軸3aとともに挿入され、指針キャップ2bに圧入保持されるものである。また、軸部3を構成する各部材3a〜3cは、例えばアルミや黄銅等の非磁性材料からなる。
軸受け部5は、第二の磁石5aと第二のヨーク5bとが配設されており、ステッピングモータ6の回動軸6aと嵌合されるものである。本実施形態における指針駆動手段は、軸受け部5とステッピングモータ6とからなるものである。
第二の磁石5aは、指針2の回転中心である主軸3aから偏心した位置に回転中心を有するとともに(第二の磁石5aの回転中心は回動軸6aとなる)、第一の磁石2cと対になるように第一の磁石2cに表示板1を介して部分的に対向する位置に配置される(図3参照)。なお、第二の磁石5aはリング状に形成され、第一の磁石2cと同様にS極及びN極が交互に複数着磁されてなるものである。なお、第二の磁石5aは円弧状あるいは円状に形成されるものであっても良い。また、本実施形態では第二の磁石5aは第一の磁石2cと部分的に対向する位置関係として第一の磁石2cに対して内接するものであったが、第一の磁石2cに対して外接するものであってもよい。第二の磁石5aを設ける方法としては、軸受け部5をプラスティックマグネットで形成し、第一の磁石2cとの対向個所を着磁して形成する方法であってもよいし、また、軸受け部5とは別部材で第二の磁石5aを設けインサート成形あるいはアウトサート成形によって一体的に形成する方法であってもよい。
第二のヨーク5bは、第二の磁石5aの第一の磁石2cと対向しない面(非対向面)側に設けられるものである。第二のヨーク5bは、第二の磁石5aの前記非対向面からの漏れ磁束を抑制し、磁気効率を向上させる磁気回路を構成する。
本実施形態は、指針2に設けられる円弧状の第一の磁石2cと、指針駆動手段に設けられ指針2の回転中心から偏心した位置に回転中心を有するとともに第一の磁石2cと部分的に対向するように設けられる第二の磁石5aと、を備えるものである。また、第一の磁石2cは第二の磁石5aよりも径大に形成されるものである。したがって、前記指針駆動手段による第二の磁石5aの回転が第一の磁石2cで減速される分トルクが増大する減速ギアと同様の作用を得ることができ、吸引トルクを大きく確保することが可能となる。
また、表示板1に透光性基板1aを備え、透光性基板1aに指針2を回動可能に支持する軸部3を配設することによって、液晶表示素子1bに対して指針2を支持するための加工を行う必要がなくなり、容易に指針2を配設可能であるとともに液晶表示素子1bをさらに安価に製造することが可能となる。
なお、本実施形態において、第一,第二の磁石2c,5aは永久磁石であったが、例えば第二の磁石5aは電磁石であっても良い。また、可変表示素子としては、液晶表示素子1bのほかに有機EL素子であってもよく、またドットマトリクス型のほかにセグメント型であっても良い。また、表示板としては、例えば透光性樹脂に遮光部を印刷形成して指針2にて指示する固定表示部を形成した固定表示素子を有するものであってもよい。また、指針2を照明する照明手段としては、LED4に限定されるものではなく例えば表示板1に有機EL素子を適用し、この有機EL素子からの光を指示部2a2に向けて発する構成であってもよい。また、指針駆動手段としてステッピングモータ6を備えるものであったが、ステッピングモータ6に代えて、例えば、交差コイル型ムーブメントを用いることができることは言うまでもない。
1 表示板
1a 透光性基板
1b 液晶表示素子(可変表示素子)
2 指針
2a 指針本体
2b 指針キャップ
2c 第一の磁石
2d 第一のヨーク
3 軸部
3a 主軸
3b 主軸受け部
3c 回転軸部
4 LED
5 軸受け部
5a 第二の磁石
5b 第二のヨーク
6 ステッピングモータ
7 回路基板
1a 透光性基板
1b 液晶表示素子(可変表示素子)
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5a 第二の磁石
5b 第二のヨーク
6 ステッピングモータ
7 回路基板
Claims (9)
- 表示板と、前記表示板の前面側に設けられた指針と、前記表示板の後面側に設けられ前記指針を回動させるための指針駆動手段と、を有する指示計器装置であって、前記指針に設けられる円弧状あるいはリング状の第一の磁石と、前記指針駆動手段に設けられ前記指針の回転中心から偏心した位置に回転中心を有するとともに前記第一の磁石と部分的に対向するように設けられる第二の磁石と、を備え、前記第一,第二の磁石の吸引力によって前記指針を前記指針駆動手段の回転駆動に連動して回動させることを特徴とする指示計器装置。
- 前記第一の磁石は、前記第二の磁石よりも径大に形成されてなる事を特徴とする請求項1に記載の指示計器装置。
- 前記第一,第二の磁石は、S極及びN極が交互に複数着磁されてなることを特徴とする請求項1に記載の指示計器装置。
- 前記指針の中心部を覆う指針キャップを備え、前記第一の磁石は前記指針キャップ内に配設されてなることを特徴とする請求項1に記載の指示計器装置。
- 前記指針駆動手段の軸部に接合される軸受け部を備え、前記第二の磁石は前記軸受け部に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の指示計器装置。
- 前記第二の磁石は、前記軸受け部と一体的に形成されてなることを特徴とする請求項7に記載の指示計器装置。
- 前記表示板は、前記指針に指示される可変表示部を備える可変表示素子を有してなることを特徴とする請求項1に記載の指示計器装置。
- 前記指針を回動可能に支持する軸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の指示計器装置。
- 前記表示板は、前記軸部が配設される透光性基板を有してなることを特徴とする請求項8に記載の指示計器装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007114294A JP2008268117A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | 指示計器装置 |
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