JP4329120B2 - 指針式計器 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車を代表とする車両に搭載される指針式計器に関し、特に指針の仮想回転中心領域に液晶表示装置のごとき表示装置を設け、この表示装置の外周を指針が移動する指針式計器に関する。
従来、この種の指針式計器は、中央領域に貫通孔を有する環状の表示部と、この表示部の貫通孔に臨む液晶パネルからなる表示装置と、この表示装置と表示部との間に配置され表示部の貫通孔に対応する貫通孔を有するリング状の回転体と、表示部の貫通孔の内縁を通して回転体に装着され表示部上に延びる指針と、表示部の貫通孔を外れた箇所に配置され回転体を回転駆動させる駆動装置と、回転体に沿うように分散して配置され回転体を移動案内する複数の支持体とを備え、駆動装置によって回転体を回転駆動することにより表示部上に延びる指針を回転移動させる構成である(例えば、特許文献1)。
特開2000−131099号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の指針式計器では、リング状の回転体を支持するために、複数の支持体を必要としていたため、部品点数が多いという問題点があった。また、複数の支持体で回転体を支持するために、回転体の回転軸に対して垂直方向にブレてしまい、ひいては、指針がブレるという問題点があった。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、部品点数を抑え、指針のブレを抑えることが可能な指針式計器の提供を目的とするものである。
本発明は、表示装置の周囲に指標部を備えた表示部を設け、前記表示装置の周囲を移動するとともに前記表示部を指示する指針とを備えた指針式計器において、前記表示装置を回路基板に保持するフレームと、前記表示装置の背後に設けられ前記指針を保持する円盤形状の回転体と、この回転体の外周部を駆動する計器本体と、前記回転体の回転軸を軸支するベアリング部材と、前記回転体の背後に設けた反射部材とを備え、前記ベアリング部材を前記反射部材に固定したものである。
また、前記回路基板に光源を設け、前記回転体と前記指針とを光透過部材で形成し、前記回転体に前記光源からの光を受ける受光部を設けたものである。
本発明によれば、所期の目的を達成でき、部品点数を抑え、指針のブレを抑えることが可能な指針式計器の提供できる。
本発明は、表示装置2の周囲に指標部1bを備えた表示部1を設け、表示装置2の周囲を移動するとともに表示部1を指示する指針5とを備えた指針式計器において、表示装置2を回路基板3に保持するフレーム4と、表示装置2の背後に設けられ指針5を保持する円盤形状の回転体6と、この回転体6の外周部を駆動する計器本体である駆動装置7と、回転体6の回転軸6aを軸支するベアリング部材8と、回転体6の背後に設けた反射部材13とを備え、ベアリング部材8を反射部材13に固定したものである。このように構成したことによって、部品点数を抑え、指針のブレを抑えることが可能な指針式計器の提供できる。
また、回路基板3に光源10を設け、回転体6と指針5とを光透過部材で形成し、回転体6に光源10からの光を受ける受光部を設けたものである。このように構成したことによって、部品点数を抑え、指針のブレを抑えることが可能な指針式計器の提供できる。
以下、図面に基づいて本発明の指針式計器の第1実施例について説明する。
本実施例の指針式計器は、図1〜図3に示すように、表示部1と、この表示部1の背後に配置される表示装置2と、この表示装置2を回路基板3に保持するフレーム4と、表示装置2の背後に設けられ指針5を保持する回転体6と、この回転体を駆動する計器本体である駆動装置7と、回転体6に設けた回転軸6aを軸支するベアリング部材8とを備えている。
表示部1は、その中央部に円形の貫通孔1aを有する概略円環形状の板材からなり、この貫通孔1aの周囲には、指針5の移動経路に沿って円弧状に配列された文字や目盛等の指標部1bを備えている。表示部1は表示装置2に固定されている。これら指標部1bは、概略円環プレート形状を有する透光性合成樹脂材からなる基材上にスクリーン印刷等の手段により形成されている。なお貫通孔1aは貫通している必要はなく、透明な板面を備えるものであってもよい。
表示装置2は、例えばTFT(薄膜トランジスタ)型の液晶表示素子または有機電界発光素子からなる表示パネルを枠体内に組み込んでなり、前記表示パネルの表示面が指針5の仮想回転中心領域である貫通孔1aを通じて観察者に臨むものである。言いかえれば、表示装置2の周囲に表示部1が設けられている。なお表示装置2の表示情報は任意であるが、一例として例えば走行距離情報、ナビゲーション情報、シフトポジション情報、外気温情報の他、各種映像情報が挙げられる。
回路基板3は、例えば硬質の回路基板からなり、表示装置2、駆動装置7などの動作を制御する図示しない駆動制御回路が搭載されている。
フレーム4は剛性のある材質であり、本実施例では合成樹脂製である。フレーム4は、表示装置2の背後に設けられており、表示装置2を保持するものである。また、フレーム4は、表示装置2の背後に回転体6をベアリング部材8を介して保持しており、また、回転体6を駆動する駆動装置7を保持している。表示装置2と回転体6及び駆動装置7とが固定される固定部4aを備えている。この固定部4aはほぼ四角形の枠状であり、そのほぼ中央にベアリング部材8を保持する保持部4bを備えている。また、2本の脚部4cを備えている。脚部4cの形状は、図2に示すとおり、L字形状であり、フレーム4に固定された表示装置2、駆動装置5及び回転体6が振動しないように形成されている。
指針5は光が透過する合成樹脂からなり、表示部1が表示装置2に固定されているために表示部1の外周と表示装置2を迂回する連結部9によって回転体6に固定される。指針5は図1に示すように表示部1上に線状に延びており、連結部9や回転体6によって表示装置2やフレーム4などを避けている。そして、連結部9に固定された指針5は駆動装置7の回転により、表示部1上を指標部1bに沿って移動し、指標部1bを指示している。
回転体6は光が透過する合成樹脂からなる円盤であり、その中央部に回転軸6aを備えており、また、その外周には、後述する駆動装置7のギア7bにかみ合う図示しないギアの歯が形成されている。また、この回転体6には、指針5が連結部9を介して固定されている。なお、連結部9も光を透過する合成樹脂にて形成されている。
駆動装置7は、例えばステッピングモータや交叉コイル式ムーブメントの計器本体であり、回転体6のギアにかみ合うようにその出力軸7aにギア7bを備えている。また、この駆動装置7はフレーム4に固定されている。
ベアリング部材8は本実施例においては、ボールベアリングであり、一方は回転体6の回転軸6aに圧入されており、他方はフレームの保持部4bに圧入されている。
以上のように構成したことによって、回転体6を一つの支持体であるベアリング部材8で保持することができ、部品点数を削減することができる。また、ベアリング部材8を用いたことによって、回転体6の回転軸6aの垂直方向のブレを抑えることができ、ひいては指針5のブレを抑えることが可能な指針式計器を提供できる。
なお、少なくとも回転体6や駆動装置7をフレーム4に固定したことによって、本実施例では、表示部1や指針5は表示装置2や回転体6に固定され、表示装置2と速度計を構成する回転体6,駆動装置7などを一つのユニットとすることができ、指針式計器を組み付ける時の作業性を向上させることが可能である。
また、本実施例の回路基板3には、光源である発光ダイオード10を設けてある。この発光ダイオード10は表示部1の指標部1bを回転体6を介して透過照明するものであるとともに、指針5を照明するものである。回転体6には凹部11が設けられており、この凹部11を形成したことによって連結部9へ発光ダイオード10の光を反射する反射部12が形成される。この反射部12を設けた回転体6の反対側の面が受光部12aとなり、この受光部12aから発光ダイオード10の光を受ける。また、連結部9には、指針5方向へ光を反射する反射部9aが設けられている。このように構成することによって、表示部1を照明することができるとともに、指針5をも照明することができる。
次に本発明の第2実施例を図4〜図6を用いて説明する。なお、第1実施例と同一及び相当箇所には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施例では、回転体6の背後(図4中下側)に反射部材13を備えている。この反射部材13は白色の合成樹脂からなり、その中央部にベアリング部材8を保持する隆起部13aを備えており、その周囲に反射部13bを備えている。なお、この反射部13bの一部に孔13cが複数設けられており、この孔3cには、回路基板3に設けた発光ダイオード10が露出している。
回転体6は、その下側に突出した回転軸6aをベアリング部材8に固定することで、反射部材13に支持されている。また、駆動装置7も反射部材13に固定されている。本実施例では、回転体6を反射部材13に固定したことで、フレーム4が支持する部品を削減することで、フレーム4が支持する部品の重さが軽くなり、第1実施例に比べて、同じ剛性のフレーム4であれば振動しにくくなる。あるいは、フレーム4を小型あるいは軽量化し、第1実施例のフレーム4に比べて剛性を低くしても、振動に関しては問題のないフレーム4とすることが可能である。
また、前記各実施例では、表示部1が表示装置2に固定されているために、指針5は表示部1の外周と表示装置2を迂回していたが、前記各実施例に限定されるものではなく、表示部1が表示装置2ではなく、図示しない部品に固定された場合は、指針5は表示装置2のみを迂回し、表示部1の貫通孔1aから表示部1上に位置するものであっても良い。
本発明の第1実施例の正面図。 図1のA−A線の断面図である。 同実施例の表示部と表示装置を取り除いた正面図。 本発明の第2実施例の断面図。 同実施例の表示部と表示装置を取り除いた正面図。 同実施例のフレームなどを取り除いた反射部材の正面図。
符号の説明
1 表示部
1a 貫通孔
1b 指標部
2 表示装置
3 回路基板
4 フレーム
4a 固定部
4b 保持部
4c 脚部
5 指針
6 回転体
6a 回転軸
7 駆動装置
7a 出力軸
7b ギア
8 ベアリング部材
9 連結部
9a 反射部
10 発光ダイオード
11 凹部
12 反射部
12a 受光部
13 反射部材
13a 隆起部

Claims (2)

  1. 表示装置の周囲に指標部を備えた表示部を設け、前記表示装置の周囲を移動するとともに前記表示部を指示する指針とを備えた指針式計器において、前記表示装置を回路基板に保持するフレームと、前記表示装置の背後に設けられ前記指針を保持する円盤形状の回転体と、この回転体の外周部を駆動する計器本体と、前記回転体の回転軸を軸支するベアリング部材と、前記回転体の背後に設けた反射部材とを備え、前記ベアリング部材を前記反射部材に固定したことを特徴とする指針式計器。
  2. 前記回路基板に光源を設け、前記回転体と前記指針とを光透過部材で形成し、前記回転体に前記光源からの光を受ける受光部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の指針式計器。
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