JP2010164392A - 表示装置 - Google Patents

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JP2010164392A
JP2010164392A JP2009006328A JP2009006328A JP2010164392A JP 2010164392 A JP2010164392 A JP 2010164392A JP 2009006328 A JP2009006328 A JP 2009006328A JP 2009006328 A JP2009006328 A JP 2009006328A JP 2010164392 A JP2010164392 A JP 2010164392A
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Shoichi Nagao
昭一 長尾
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】位置に応じて所定の情報を表示する表示体を容易に交換することができる表示装
置を提供すること。
【解決手段】駆動力を発生させる駆動手段(超音波モーター)31と、前記駆動力により
駆動して、第1の情報を指し示す第1の情報指示手段(時表示手段)4とを備え、第1の
情報指示手段4は、前記駆動力により回動する第1の磁気伝達部材(駆動体)43と、第
1の磁気伝達部材43と磁気結合し、当該第1の磁気伝達部材43と同軸で、当該第1の
磁気伝達部材43の回動に伴って回動する第2の磁気伝達部材(時表示体)44とを備え
、第2の磁気伝達部材44は、第1の磁気伝達部材43に対向する側とは反対側に、第2
の磁気伝達部材44の回動に伴う位置の変化により、前記第1の情報を示す第1表示部(
装飾部)4431を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来、「時」を指し示す時針と、「分」を指し示す分針とを有する指針を備えたアナロ
グ式時計が知られている。このような時計は、置時計や掛け時計として利用されるほか、
腕時計としても利用される(例えば、特許文献1参照)。
また、指針に代えて、盤面に沿って回転する回転体を設け、盤面及び回転体に付した記
号等により、時刻を指し示す時計が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−82599号公報 特開2002−62371号公報
しかしながら、前述の時計では、指針及び回転体が歯車等を介して機械体と係合してい
るので、当該指針及び回転体の交換が煩雑となりやすいという問題がある。
本発明の目的は、位置に応じて所定の情報を表示する表示体を容易に交換することがで
きる表示装置を提供することである。
本発明の表示装置は、駆動力を発生させる駆動手段と、前記駆動力により駆動して、第
1の情報を指し示す第1の情報表示手段とを備え、前記第1の情報表示手段は、前記駆動
力により回動する第1の磁気伝達部材と、前記第1の磁気伝達部材と磁気結合し、当該第
1の磁気伝達部材と同軸で、当該第1の磁気伝達部材の回動に伴って回動する第2の磁気
伝達部材とを備え、前記第2の磁気伝達部材は、前記第1の磁気伝達部材に対向する側と
は反対側に、当該第2の磁気伝達部材の回動に伴う位置の変化により、前記第1の情報を
示す第1表示部を有することを特徴とする。
ここで、駆動手段としては、モーターのほか、圧電振動体を例示することができる。
本発明によれば、第2の磁気伝達部材と、第1の磁気伝達部材とが磁気結合により結合
しているので、これらの結合を容易に解除することができ、第2の磁気伝達部材を表示装
置から容易に取り外すことができる。また、当該第2の磁気伝達部材の取付においても、
第1の磁気伝達部材を覆うように第2の磁気伝達部材を設けることにより、これらの間で
磁気結合が生じるので、当該第1の磁気伝達部材と第2の磁気伝達部材とを容易に係合さ
せることができる。従って、第1の情報を指し示す表示体である第2の磁気伝達部材を容
易に交換することができる。
本発明では、前記第1の磁気伝達部材と前記第2の磁気伝達部材との間に介装され、当
該第1の磁気伝達部材を覆い、かつ、非磁性を有する被覆部材を備えることが好ましい。
本発明によれば、第1の磁気伝達部材と、第2の磁気伝達部材とが、非磁性を有する被
覆部材により分断されることにより、当該第2の磁気伝達部材を、一層容易に取り外すこ
とができる。また、被覆部材により第1の磁気伝達部材が覆われることにより、第2の磁
気伝達部材側から第1の磁気伝達部材側に、塵埃や水等が侵入しにくくすることができる
。従って、第2の磁気伝達部材の交換を一層容易に行うことができるほか、表示装置の保
守性を向上することができる。
本発明では、前記第1の磁気伝達部材及び前記第2の磁気伝達部材の少なくともいずれ
か一方は、回動時に前記被覆部材に当接し、当該被覆部材上を摺動する低摩擦部を有する
ことが好ましい。
このような低摩擦部は、例えば、低摩擦の材料により構成することができるほか、被覆
部材に対向する面に表面処理を施すことにより構成することができる。また、低摩擦部は
、被覆部材に対向する面に低摩擦のシール等を貼付することで構成することができるほか
、ローラー等の低摩擦部材を設けることによっても構成することができる。
本発明によれば、少なくともいずれか一方の磁気伝達部材は、被覆部材に当接すること
となるので、当該磁気伝達部材と被覆部材との隙間がなくなり、表示装置の厚さ寸法を小
さくすることができる。また、当該磁気伝達部材は、被覆部材に当接する低摩擦部を有し
ているので、当該被覆部材と当接することによる回動時の負荷を小さくすることができる
。従って、表示装置の薄型化を図ることができるほか、磁気伝達部材の回動を円滑に行う
ことができる。
或いは、本発明では、前記第1の磁気伝達部材及び前記第2の磁気伝達部材の少なくと
もいずれか一方は、前記被覆部材に当接するベアリングと、前記ベアリングの直径方向に
沿って当該ベアリングから延出し、他方の磁気伝達部材に対向する面に磁性部材を有する
延出部とを有することが好ましい。
本発明によれば、少なくともいずれか一方の磁気伝達部材は、被覆部材に当接するベア
リングを備えているので、延出部が有する磁性部材と被覆部材との隙間を小さく設定する
ことができる。また、ベアリングにより、第1の磁気伝達部材と磁気結合する磁性部材を
有する延出部の回動を円滑に行うことができる。更に、当該磁性部材が被覆部材に当接し
ないように設計することができるので、当該延出部の回動を一層円滑に行うことができる
。従って、表示装置の薄型化を図ることができるほか、磁気伝達部材の回動を円滑に行う
ことができる。
本発明では、前記第1の磁気伝達部材と磁気結合可能な範囲で、前記第2の磁気伝達部
材を回動自在に保持する保持部材を備え、前記保持部材は、前記被覆部材に着脱自在に設
けられることが好ましい。
ここで、第2の磁気伝達部材と第1の磁気伝達部材との磁気結合の強度は、磁性部材の
磁力に依存するため、当該磁力が小さい場合には、所定の衝撃により、当該磁気結合が解
除され、第2の磁気伝達部材が意図に反して取り外されてしまう可能性がある。
これに対し、本発明によれば、保持部材により、第1の磁気伝達部材と磁気結合可能な
範囲内に第2の磁気伝達部材が保持されるので、磁気結合が解除される程度の衝撃が加わ
った場合でも、これらの磁気結合状態を維持することができる。従って、表示装置の信頼
性を確保することができる。このほか、保持部材を被覆部材から取り外すことで、第1の
磁気伝達部材との磁気結合を解除して第2の磁気伝達部材を取り外すことができるので、
当該第2の磁気伝達部材の着脱容易性を損なわないようにすることができる。
本発明では、前記駆動手段及び前記第1の磁気伝達部材を内部に収納するための開口部
を有する筐体を備え、前記被覆部材は、前記開口部を閉塞し、前記第2の磁気伝達部材は
、前記筐体外に配置され、前記被覆部材を介して前記筐体内に収納された前記第1の磁気
伝達部材と磁気結合することが好ましい。
本発明によれば、駆動手段及び第1の磁気伝達部材は、開口部が被覆部材により閉塞さ
れる筐体内に収納されるので、当該筐体内に塵埃及び水等が侵入することを防ぐことがで
き、表示装置の動作信頼性を向上することができる。
また、第2の磁気伝達部材が、筐体及び被覆部材の外側に位置することにより、当該第
2の磁気伝達部材の着脱、ひいては、交換を一層容易に行うことができる。
本発明では、前記第2の磁気伝達部材は、前記第1の磁気伝達部材に対向する側に設け
られ、当該第1の磁気伝達部材と磁気結合する結合部と、前記第1の磁気伝達部材に対向
する側とは反対側に設けられ、前記第1表示部を有する外面部とを有し、前記結合部と前
記外面部とは、互いに着脱自在に一体化されていることが好ましい。
本発明によれば、第2の磁気伝達部材を構成する結合部と外面部とは、着脱自在に一体
化されているので、これらを分離することができる。これによれば、例えば、第1の磁気
伝達部材との磁気結合により、結合部に砂等の汚れが付着した場合でも、結合部と外面部
とを分離させることで、当該汚れを洗浄等により簡易に除去することができる。また、外
面部と結合部と分離させることで、当該外面部に容易に装飾を施すことができる。更に、
第2の磁気伝達部材において外面部のみを交換することも可能であり、表示装置の汎用性
を向上することができる。
本発明では、前記駆動力により、前記第1の情報とは異なる第2の情報を指し示す第2
の情報表示手段を備え、前記第2の情報表示手段は、前記第1の磁気伝達部材の外側に配
置され、かつ、前記第1の磁気伝達部材と同じ位置に回動軸を有する第1の歯車と、前記
駆動力を前記第1の歯車に伝達する少なくとも1つの第2の歯車とを備え、前記第1の歯
車は、前記第2の磁気伝達部材が位置する側に、当該第1の歯車の回動に伴う位置の変化
により、前記第2の情報を示す第2表示部を有することが好ましい。
本発明によれば、第1の情報表示手段により示される第1の情報に加えて、第2の情報
表示手段により第2の情報が示されるので、表示装置の汎用性を向上することができる。
また、第2の情報表示手段では、第1の情報表示手段の駆動源となる駆動手段の駆動力
により第1の歯車が回動し、これにより、第2表示部により第2の情報が示されるので、
当該第2の情報表示手段用に駆動手段を別途設ける必要がない。これによれば、第1の情
報及び第2の情報をそれぞれ表示する表示装置の部品点数の増加を抑えることができる。
更に、第2の情報表示手段を構成する第1の歯車は、第1の磁気伝達部材の外側に配置
されるので、第1の情報表示手段及び第2の情報表示手段が並列配置される場合に比べ、
表示装置が大型化することを抑えることができる。
本発明では、前記駆動手段、前記第1の磁気伝達部材及び前記第2の情報表示手段を内
部に収納するための開口部を有する筐体を備え、前記被覆部材は、前記開口部を閉塞し、
前記第2の磁気伝達部材は、前記筐体外に配置され、前記被覆部材を介して前記筐体内に
収納された前記第1の磁気伝達部材と磁気結合し、前記被覆部材は、前記第2表示部の軌
跡における少なくとも一部の領域に、当該第2表示部を視認可能な透過部を有することが
好ましい。
本発明によれば、第2の情報表示手段は、駆動手段及び第1の磁気伝達部材とともに、
被覆部材により開口部が閉塞される筐体内に収納されるので、塵埃等が内部に侵入するこ
とを防ぎ、表示装置の保守性を高めることができる。また、被覆部材は、第1の歯車の回
動に応じて位置が変化する第2表示部を視認可能な透過部を有するので、当該第2の情報
表示手段によって指し示される第2の情報を確実に視認することができる。
本発明では、前記第1の情報及び前記第2の情報のうちの一方は、時刻のうちの時であ
り、他方は、分であることが好ましい。
本発明によれば、第1の情報表示手段により時が指し示され、また、第2の情報表示手
段により分が指し示される。これによれば、第2の磁気伝達部材を交換することで、汎用
性の高い時計を構成することができる。
本発明では、前記第2の磁気伝達部材は、前記第1の磁気伝達部材と一箇所で磁気結合
することが好ましい。
ここで、第2の磁気伝達部材が、複数の結合位置で、第1の磁気伝達部材と磁気結合す
る場合には、取り外した第2の磁気伝達部材を装着する際に、当該第2の磁気伝達部材が
正しい向きに装着されない可能性があるほか、当該第2の磁気伝達部材の平面位置がずれ
る可能性がある。
これに対し、本発明では、第2の磁気伝達部材は、第1の磁気伝達部材と一箇所で磁気
結合するので、当該第2の磁気伝達部材を正しい向きに装着することができるほか、当該
第2の磁気伝達部材と第1の磁気伝達部材との平面位置にずれが生じることを防ぐことが
できる。従って、第2の磁気伝達部材を適切に取り付けることができる。
本発明では、前記駆動手段は、超音波モーターを備えることが好ましい。
本発明によれば、駆動手段が超音波モーターを備えているので、磁界を生じさせるモー
ターを採用した場合に比べて、第1の磁気伝達手段及び第2の磁気伝達手段の磁気結合に
対する影響を低減することができる。また、これにより、当該各磁気伝達部材による第1
の情報の表示を確実かつ適切に行うことができる。従って、表示装置の動作信頼性を一層
向上することができる。
本発明によれば、第1の磁気伝達部材と、当該第1の磁気伝達部材とともに回動して、
第1表示部の位置の変化により第1の情報を指し示す第2の磁気伝達部材とは、磁気結合
により結合しているので、第1の磁気伝達部材に対して、第2の磁気伝達部材を容易に着
脱することができる。従って、第2の磁気伝達部材を容易に交換することができる。
〔1.第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
〔時計の全体構成〕
図1は、本実施形態に係る時計1を示す平面図である。
時計1は、本発明の表示装置に相当し、時刻を表示するアナログクォーツ時計として構
成された腕時計(ウォッチ)である。この時計1は、図1に示すように、筐体2と、当該
筐体2に形成された開口部221を閉塞する被覆部材としての透光性のカバー6とを備え
、当該カバー6の略中央には、後述する時表示手段4の時表示体44が回動自在に設けら
れている。
この時計1では、詳しくは後述するが、筐体2内に収納されるムーブメント3を構成す
る駆動体43(図2参照)と、カバー6を挟んで当該駆動体43と対向配置される時表示
体44とは、当該カバー6を介して磁気結合している。そして、駆動体43の回転に伴っ
て時表示体44が回転し、これにより、時針の役割を担う時表示体44の装飾部4431
の位置により「時」が指し示される。また、後述する分表示手段5の分表示車53には、
分針の役割を担う装飾部531が設けられており、当該装飾部531の位置によりカバー
6を介して「分」が指し示される。
〔筐体の構成〕
以下、時計1の構成について詳述する。
図2は、時計1の内部構成を示す縦断面図である。なお、ムーブメント3の一部の構成
については、図示を省略する。
筐体2は、金属製の筐体であり、図2に示すように、断面略U字状を有する下ケース2
1と、当該下ケース21の上側(時計1の観察側)に取り付けられる上ケース22と、下
ケース21内に収納されたムーブメント3の揺動を規制する中枠23とを備えている。こ
のうち、下ケース21と上ケース22とは、図示しないねじにより組み合わされる。
下ケース21は、上方に向かって開口し、ムーブメント3を内部に収納するための開口
部211を有し、当該開口部211の開口端に、中枠23が取り付けられる。
上ケース22は、環状体であり、当該上ケース22を上下に貫通する開口部221が中
央に形成されている。この開口部221は、上ケース22と下ケース21とが組み合わさ
った際に、開口部211と連通するが、カバー6により閉塞される。これにより、筐体2
内におけるムーブメント3が収納される空間は、密閉状態となる。また、上ケース22の
側方には、当該上ケース22を貫通する開口部222が形成されており、当該開口部22
2には、筐体2内のムーブメント3と係合する巻真24が挿通される。
〔ムーブメントの構成〕
ムーブメント3は、駆動手段としての超音波モーター31と、当該モーター31のスピ
ンドル(図示省略)に係合する分車32と、当該分車32を被嵌する筒かな33と、地板
34及び複数の裏板35と、時表示手段4と、分表示手段5とを備えている。このうち、
分車32及び筒かな33は、筐体2の中央に配置されている。
〔時表示手段の構成〕
時表示手段4は、本発明の第1の情報表示手段に相当し、第1の情報として、時刻のう
ちの「時」を指し示す。この時表示手段4は、日の裏車41、歯車42及び駆動体43の
ほか、カバー6を介して駆動体43に対向配置される時表示体44を備えている。
日の裏車41は、分車32及び筒かな33に隣接配置され、地板34及び裏板35によ
り回動自在に挟持されている。この日の裏車41は、筒かな33及び歯車42と噛合し、
当該分車32及び筒かな33の回転力を、歯車42が設けられた駆動体43に伝達する。
歯車42は、日の裏車41と噛合する外歯を有し、駆動体43の後述するベアリング4
31の外輪4312に、当該外輪4312の外周に沿って固定されている。この歯車42
は、日の裏車41の上方に配置される。このような歯車42は、日の裏車42を介して、
分車32及び筒かな33から伝達される駆動力により、駆動体43を回転させる。
〔駆動体の構成〕
駆動体43は、本発明の第1の磁気伝達部材に相当し、カバー6を介して時表示体44
と磁気結合し、当該時表示体44を回転させる部材であり、全体略円盤状を有している。
この駆動体43は、中央に位置するベアリング431と、当該ベアリング431の外輪4
312に、ベアリング431の直径方向に延出するように固定された延出部432とを有
している。
ベアリング431の内輪4311は、カバー6の後述する取付部62に固定される。こ
の内輪4311の中央には、平面視略円形状の孔部4313が形成され、当該孔部431
3には、略円筒状の間隔保持部材36が挿入される。この間隔保持部材36により、筒か
な33と内輪4311との間には隙間が形成され、これらが互いに接触しないように構成
されている。
ベアリング431の外輪4312には、日の裏車41と噛合する前述の歯車42が固定
されている。これにより、日の裏車41の回転に伴って、当該外輪4312が回転し、ひ
いては、延出部432が回転する。
延出部432は、略平板状に形成されている。この延出部432におけるカバー6に対
向する面と、当該カバー6との間には、所定の隙間が形成されている。このカバー6に対
向する面には、永久磁石で構成された磁性部材433が1箇所に設けられ、また、当該磁
性部材433が設けられていない領域には、磁石案内板434が設けられている。この磁
性部材433は、カバー6に近接するように、磁石案内板434より突出している。そし
て、磁性部材433が、時表示体44の磁性部材4421と磁気結合することにより、駆
動体43及び時表示体44とは、それぞれの回転方向において1箇所で磁気結合する。
ここで、カバー6の構成について、先に説明する。
カバー6は、前述のように、上ケース22に形成された開口部221を閉塞し、もって
、ムーブメント3を被覆する非磁性部材である。このカバー6は、中央に略円形状の開口
部611が形成された環状を有するガラス製の透過部61と、当該開口部611にゴム等
の弾性部材63を介して嵌め込まれる取付部62とを備えている。
このうち、透過部61の形成範囲は、後述する分表示車53を少なくとも覆うように設
定されており、当該透過部61を介して、分表示車53の装飾部531を視認することが
できる。
また、取付部62の駆動体43に対向する面には、前述のベアリング431の内輪43
11が当接される。また、当該取付部62における駆動体43側とは反対側、すなわち、
時表示体44に対向する面には、内側にねじ孔621を有するボス622が形成されてい
る。このねじ孔621及びボス622は、後述する時表示体44を、当該カバー6に回動
自在に取り付けるためのねじ446が固定される固定部である。
〔時表示体の構成〕
時表示体44は、カバー6を挟んで駆動体43の反対側に、当該駆動体43と回転軸が
同じ位置となるように配置される。すなわち、時表示体44は、カバー6及び筐体2の外
側に、磁気結合する駆動体43と同軸で回転自在に設けられる。この時表示体44は、ベ
アリング441、結合部442、外面部443、ねじ444及び飾りブッシュ445を備
え、保持部材としてのねじ446により取付部62に軸支される。
ベアリング441は、時表示体44の中央に設けられ、内輪4411及び外輪4413
を備えている。この内輪4411における中央には平面視略円形状の開口部4412が形
成され、当該開口部4412には、前述のボス622が挿入される。そして、ねじ孔62
1に螺合したねじ446の頭部が、内輪4411を取付部62側に押さえることで、時表
示体44は、駆動体43と磁気結合可能な範囲でカバー6に保持される。なお、ねじ44
6を取り外すことで、時表示体44をカバー6から簡易に取り外すことも可能である。
このように、ねじ446により時表示体44をカバー6に保持させることで、当該時表
示体44が不意にカバー6から外れることを防ぐことができ、当該時表示体44の紛失を
防止することができる。また、時表示体44は、当該時表示体44の中央でカバー6に保
持されることとなるので、時表示体44をカバー6に押さえる部材を、当該時表示体44
の外側に設ける必要がない。これによれば、後述する外面部443を見易くすることがで
きる。
外輪4413の外側には、ベアリング441の直径方向に延出する結合部442が一体
的に設けられている。この結合部442は、本発明の延出部及び延出部に相当する。
結合部442におけるカバー6及び駆動体43に対向する面には、前述の磁性部材43
3に対向する位置に、1つの磁性部材4421が設けられ、また、当該磁性部材4421
が設けられていない領域には、磁石案内板4422が設けられている。
この磁性部材4421と、磁性部材433との互いに対向する面の磁極は、互いに引き
合う磁極に設定されている。すなわち、一方の磁性部材の磁極がN極である場合には、他
方の磁性部材の磁極はS極に設定される。これにより、駆動体43と時表示体44とは、
これらの回転方向において1箇所で磁気結合する。
なお、駆動体43及び時表示体44の位置合わせの精度を高めるためには、これら駆動
体43及び時表示体44の磁気結合の強度を確保した上で、これら磁性部材433,44
21を可能な限り小さく形成することが好ましい。
外面部443は、ベアリング441及び結合部442におけるカバー6側とは反対側を
覆うように形成されており、中央から外側に向かうに従って厚さ寸法が小さくなる湾曲形
状を有している。この外面部443と結合部442とは、結合部442側から外面部44
3に取り付けられるねじ444により一体化される。
この外面部443には、図1において示したような装飾部4431が形成されている。
この装飾部4431は、本発明の第1表示部に相当し、前述のように時針の役割を担うも
のである。なお、本実施形態では、装飾部4431は、宝石等の石が埋め込まれることで
形成されているが、文字及び記号等が印字されることで形成されてもよい。
また、外面部443の中央には、平面視略円形状の孔部4432が形成されており、当
該孔部4432を介して、ベアリング441の開口部4412が露出する。そして、時表
示体44をねじ446により取付部62に取り付けた後、孔部4432を飾りブッシュ4
45で閉塞することで、当該ねじ446が隠され、時計1の外観が良好となる。
このような外面部443と結合部442とは、前述のように、ねじ444により一体化
されているので、当該ねじ444を外すことで、これらを分離することができる。
これによれば、外面部443と結合部442及びベアリング441とを分離して、磁性
部材4421の磁力により鉄分を含む塵等が付着しやすい結合部442の洗浄、及び、ベ
アリング441への注油を容易に行うことができる。また、外面部443に装飾等を施し
易くすることができるほか、外面部443を交換することで、時計1の汎用性を向上する
ことができる。
以上説明した時表示手段4では、モーター31の駆動によって回転する分車32及び筒
かな33の回転力は、日の裏車41を介して、歯車42が設けられた駆動体43に伝達さ
れる。そして、駆動体43が回転すると、カバー6を介して駆動体43と磁気結合する時
表示体44が、当該駆動体43と同軸で回転する。これにより、時針の役割を果たす時表
示体44の装飾部4431の位置が移動して、時刻の「時」が指し示される。
なお、時表示手段4では、駆動体43及び時表示体44のそれぞれに磁性部材433,
4421を設けたが、これに限らず、駆動体43及び時表示体44のいずれか一方のみに
、磁性部材を設けてもよい。この場合、他方には、磁性部材に代えて、当該一方に設けら
れた磁性部材により引き寄せられる金属等の部材を配置すればよい。
この場合、例えば、駆動体43にのみ磁性部材が設けられていれば、カバー6から取り
外された時表示体は磁力を発生させないので、当該時表示体に鉄分を含む塵等が付着する
ことを防ぐことができる。一方、時表示体44にのみ磁性部材が設けられていれば、駆動
体43と磁気結合していない状態で磁気の漏出を防止することができるほか、磁性部材か
らムーブメント3を遠ざけることができるので、磁気によりムーブメント3が影響を受け
ることを防ぐことができる。
〔分表示手段の構成〕
次に、分表示手段5について説明する。
分表示手段5は、本発明の第2情報表示手段に相当し、第2の情報として、時刻の「分
」を指し示すものである。この分表示手段5は、第2の歯車としての第1中間車51及び
第2中間車52と、第1の歯車としての分表示車53を備えて構成されている。
第1中間車51及び第2中間車52は、分車32及び筒かな33とほぼ同じ高さ位置で
、日の裏車41とは平面的に重ならない位置に配置され、地板34及び裏板35により回
動自在に挟持されている。このうち、第1中間車51は、筒かな33及び第2中間車52
に噛合し、また、第2中間車52は、第1中間車51及び分表示車53に噛合している。
分表示車53は、分車32及び筒かな33と同じ位置に回転軸を有する内歯車であり、
駆動体43の外側に配置されている。この分表示車53は、第2中間車52と噛合する内
歯を有し、第2中間車52の回転に応じて、駆動体43及び時表示体44と同方向で、か
つ、当該駆動体43及び時表示体44の12倍の速度で回転する。
この分表示車53におけるカバー6に対向する面、すなわち、当該カバー6を介して、
外部から観察可能な範囲の一箇所には、図1において示したような装飾部531が形成さ
れている。この装飾部531は、本発明の第2表示部に相当し、分針の役割を果たす。
このような分表示手段5では、分車32及び筒かな33の回転力は、第1中間者51及
び第2中間車52を介して分表示車53に伝達される。そして、当該分表示車53がカバ
ー6に沿って回転することで、装飾部531により「分」が示される。
なお、本実施形態では、分表示車53を内歯車で構成したが、これに限らず、外歯車で
構成することも可能である。
以上説明した本実施形態に係る時計1によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)時表示体44と、筐体2内の駆動体43とが磁気結合により結合しているので、
これらの結合を容易に着脱することができる。従って、「時」を指し示す時表示体44の
交換を容易に行うことができる。
(2)駆動体43と時表示体44とは、非磁性を有するカバー6により分断されている
。これによれば、時表示体44が直接駆動体43に当接している場合に比べ、当該時表示
体44と駆動体43との結合を一層容易に解除することができ、ひいては、時表示体44
の取り外しをより簡易に行うことができる。また、カバー6により、時表示体44側から
駆動体43側への塵埃等の侵入を防ぐことができる。従って、時表示体44の交換を一層
容易に行うことができるほか、時計1の保守性を向上することができる。
(3)駆動体43及び時表示体44は、内輪4311,4411がカバー6に当接した
状態で固定されるベアリング431,441を備えている。これによれば、それぞれの磁
性部材433,4421とカバー6との隙間を小さく設定したまま、当該隙間を維持する
ことができる。また、ベアリング431,441により、駆動体43及び時表示体44の
回転時に、これらの回転する領域がカバー6に当接しないので、当該駆動体43及び時表
示体44の回転を一層円滑に行うことができる。従って、時計1の薄型化を図ることがで
きるほか、駆動体43及び時表示体44の回転を円滑に行うことができる。
(4)時表示体44は、ねじ446によりカバー6に取り付けられることで、駆動体4
3と磁気結合可能な範囲内に保持される。これによれば、瞬間的な負荷が時表示体44に
加わった場合でも、駆動体43との磁気結合状態を維持することができる。従って、時計
1の動作信頼性を確保することができる。また、ねじ446を取り外すことで、時表示体
44を簡易に取り外すことができるので、当該時表示体44の着脱容易性を損なわないよ
うにすることができる。
(5)時表示体44を除いて、ムーブメント3は、カバー6及び筐体2の内部に収納さ
れる。これによれば、当該筐体2内に塵埃及び水等が侵入して、ムーブメント3の駆動に
悪影響が生じることを防ぐことができる。従って、時計1の動作信頼性を向上することが
できる。また、時表示体44が、筐体2及びカバー6の外側に位置することにより、当該
時表示体44の着脱、ひいては、交換を一層容易に行うことができる。
(6)ベアリング441及び結合部442と、外面部443とは、ねじ444により着
脱自在に一体化されている。これによれば、当該ねじ444を外して、結合部442と外
面部443とを分離することで、例えば、結合部442に砂等の汚れが付着した場合に、
当該結合部442を洗浄等することで汚れを簡易に除去することができるほか、外面部4
43に容易に装飾を施すことができる。また、ねじ444は、結合部442側から外面部
443に取り付けられるので、当該ねじ444の取り付けに際して、外面部443に傷等
が付きにくくすることができる。更に、外面部443のみを交換することも可能であり、
時計1の汎用性を向上することができる。
(7)時計1は、時表示手段4によって指し示される「時」に加えて、分表示手段5に
よって「分」が指し示されるので、時計1の汎用性を高めることができる。
また、分表示手段5では、時表示手段4を駆動させるモーター31の駆動力により、分
表示車53が回転し、装飾部531により「分」が示されるので、分表示手段5用に駆動
手段を別途設ける必要がない。これによれば、時計1の部品点数の増加を抑えることがで
きるほか、時表示手段4と分表示手段5の駆動を連携させやすくすることができる。
更に、分表示車53は、時表示手段4の外側に配置されるので、時表示手段4及び分表
示手段5が並列配置される場合に比べ、時計1の大型化を抑えることができる。
(8)駆動体43と時表示体44とは、それぞれの回転方向における一箇所で磁気結合
するので、当該時表示体44を正しい向きに装着しやすくすることができるほか、当該時
表示体44の平面位置のずれが生じることを防ぐことができる。従って、時表示体44を
適切に取り付けることができる。
(9)ムーブメント3は、駆動手段として超音波モーター31を備えているので、磁界
を生じさせるモーターを採用した場合に比べ、駆動体43及び時表示体44の磁気結合を
維持しやすくすることができ、時計1の動作信頼性を向上することができる。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る時計1Aについて説明する。
本実施形態に係る時計1Aは、前述の時計1と同様の構成を備えるが、当該時計1では
、駆動体43及び時表示体44が1箇所で磁気結合するのに対し、時計1Aでは、複数個
所で磁気結合する点において、時計1Aと時計1とは相違する。なお、以下の説明では、
既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を
省略する。
図3は、本実施形態に係る時計1Aの内部構成を示す縦断面図である。
時計1Aは、本発明の表示装置に相当し、駆動体43及び時表示体44に代えて、駆動
体43A及び時表示体44Aを備えるほかは、時計1と同様の構成を備えている。
駆動体43Aは、本発明の第1の磁気伝達部材に相当し、ベアリング431、磁性板4
35、磁性部材433及び磁石案内板434を備え、全体略円盤状を有している。また、
駆動体43Aは、駆動体43と同様に、分車32及び筒かな33と同じ位置に回転軸が設
定されている。
磁性板435は、本発明の延出部に相当し、ベアリング431の外輪4312に、当該
ベアリング431の直径方向に延出するように一体化されている。この磁性板435は、
高透磁率を有する平板状部材である。この磁性板435におけるカバー6及び時表示体4
4Aに対向する面には、磁性板435の中央を中心として点対称に、一対の磁性部材43
3が設けられ、また、当該磁性部材433が設けられていない領域には、磁石案内板43
4が配置されている。
ここで、一対の磁性部材433は、カバー6及び時表示体44Aに対向する面の磁極が
、それぞれ異なっている。すなわち、一対の磁性部材433のうちの一方はN極に設定さ
れ、他方はS極に設定されている。
時表示体44Aは、本発明の第2の磁気伝達部材に相当し、時表示体44と同様に、駆
動体43Aと磁気結合し、当該駆動体43Aと同軸で回転することで、外面部443の装
飾部4431により「時」を指し示すものである。この時表示体44Aは、結合部442
に代えて、結合部447を備えるほかは、時表示体44と同様の構成を備えている。
結合部447は、本発明の延出部及び結合部に相当し、駆動体43Aと磁気結合する部
位である。この結合部447は、保持板4471、磁性板4472及び磁性部材4473
を備えている。
保持板4471は、ベアリング441の外輪4413に、当該ベアリング441の直径
方向に延出するように一体化された平板状部材である。この保持板4471における駆動
体43Aに対向する面には、磁性板435と同じ素材により形成された平板状の磁性板4
472が設けられている。更に、当該磁性板4472において駆動体43Aに対向する面
には、一対の磁性部材433に対応する位置に、一対の磁性部材4473が設けられてい
る。この一対の磁性部材4473における駆動体43Aに対向する面の磁極は、対応する
磁性部材433と引き合う磁極に設定されている。
以上説明した本実施形態に係る時計1Aによれば、前述の時計1と同様の効果を奏する
ことができるほか、以下の効果を奏することができる。
(10)一対の磁性部材433,4473が互いに対向する側とは反対側に、当該一対
の磁性部材433,4473にそれぞれ接続される磁性板435,4472が設けられて
いることにより、これら磁性部材433,4473により生じる磁路が閉じる経路を形成
することができる。これによれば、当該駆動体43A及び時表示体44Aの結合力を強め
ることができる。また、一対の磁性部材433における対応する磁性部材4473に対向
する面の磁極は、それぞれ異なるように設定され、また、一対の磁性部材4473も同様
に設定されているので、駆動体43A及び時表示体44Aに平面位置のずれが生じること
を確実に防ぐことができる。従って、時計1Aの信頼性を向上することができる。
更に、一対の磁性部材433,4473は、それぞれ、駆動体43A及び時表示体44
Aの中央を中心とする点対称の位置に配設されているので、これらが磁気結合する際に、
駆動体43A及び時表示体44Aが傾斜しないようにすることができる。従って、これら
の高さ位置を適切に保つことができる。
〔3.第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る時計1Bについて説明する。
本実施形態に係る時計1Bは、前述の時計1Aと同様の構成を備えるが、当該時計1A
では、駆動体43Aは、内輪4311がカバー6に固定されるベアリング431を備えて
いたのに対し、時計1Bでは、カバー6に当接し、かつ、当該カバー6沿って摺動する低
摩擦部を有している点で、時計1Bと時計1Aとは相違する。
図4は、本実施形態に係る時計1Bの構成を示す縦断面図である。
時計1Bは、本発明の表示装置に相当し、駆動体43Aに代えて、駆動体43Bを備え
るほかは、前述の時計1Aと同様の構成を備えている。
駆動体43Bは、本発明の第1の磁気伝達部材に相当し、図4に示すように、中央に位
置する環状体431Bと、環状体431Bの外縁に一体化され、かつ、当該環状体431
Bの直径方向に沿って延出する磁性板435とを備え、全体略円盤状を有している。この
うち、磁性板435には、前述のように、一対の磁性部材433及び磁石案内板434が
設けられている。
環状体431Bの中央には、平面視略円形状の開口部431B1が形成され、当該開口
部431B1には、裏板35に固定された間隔保持部材36が嵌合される。これにより、
駆動体43Bは、回動自在に支持される。
この開口部431B1の周縁には、カバー6に近接する方向に突出し、当該カバー6の
取付部62に当接する低摩擦部431B2が形成されている。この低摩擦部431B2は
、当該取付部62に当接する面積、すなわち、断面積が環状体431B全体より小さく設
定されているほか、低摩擦を実現する表面処理が施されている。このため、駆動体43B
が回転する際に、当該取付部62に沿って摺動する環状体431Bの抵抗が低減される。
以上説明した本実施形態に係る時計1Bによれば、前述の時計1Aと同様の効果を奏す
ることができるほか、以下の効果を奏することができる。
(11)環状体431Bとカバー6とが当接するため、駆動体43Bとカバー6との隙
間がなくなり、時計1Bの厚さ寸法を小さくすることができる。また、カバー6に当接す
る低摩擦部431B2には、低摩擦化を実現する表面処理が施されているので、駆動体4
3Bの回動時の負荷を小さくすることができる。更に、環状体431Bの中央には、裏板
35に固定される間隔保持部材36が嵌合されるので、駆動体43Bを安定して回転させ
ることができる。従って、時計1Bの薄型化を図ることができるほか、駆動体43Bの回
動を円滑に行うことができる。
次に、時計1Bの変形である時計1C,1Dについて説明する。
図5及び図6は、それぞれ、時計1C,1Dの構成を示す縦断面図である。
時計1Cは、駆動体43Bに代えて駆動体43Cを備えるほかは、時計1Bと同様の構
成を備えている。
駆動体43Cは、図5に示すように、中央に位置する環状体431Cと、環状体431
Cの外縁に一体化され、当該環状体431Cの直径方向に沿って延出する磁性板435と
を備え、全体略円盤状を有している。
環状体431Cは、環状体431Bと同様に、間隔保持部材36が嵌め込まれる開口部
431C1を中央に有するほか、当該開口部431C1の周縁に、カバー6に向かう方向
に突出し、当該カバー6の取付部62に当接する低摩擦部431C2を有している。
この低摩擦部431C2のカバー6に対向する面には、摩擦係数の小さいシール材が貼
付されており、駆動体43Cの回転時に、取付部62に沿って摺動する環状体431Cの
抵抗が低減されている。
このような時計1Cによれば、前述の時計1Bと同様の効果を奏することができる。
また、時計1Dは、駆動体43Bに代えて駆動体43Dを備えるほかは、時計1Bと同
様の構成を備えている。
駆動体43Dは、図6に示すように、中央に位置する環状体431Dと、環状体431
Dの外縁に固定され、当該環状体431Dの直径方向に沿って延出する磁性板435とを
備えている。
環状体431Dの中央には、間隔保持部材36が嵌め込まれる開口部431D1が形成
され、当該間隔保持部材36を中心として、駆動体43Dは回転自在に支持される。また
、環状体431Dにおけるカバー6に対向する面には、断面視略V字状の溝部431D2
が形成され、当該溝部431D2には、球状体431D3が配置されている。
このような駆動体43Dが回転すると、球状体431D3が、カバー6の取付部62に
沿って摺動しつつ回転するので、駆動体43Dとカバー6とが当接することによって生じ
る駆動体43Dの回転に対する抵抗が低減される。このような溝部631D2及び球状体
431D3は、本発明の低摩擦部に相当する。
以上のような時計1Dによれば、前述の時計1Bと同様の効果を奏することができる。
〔4.第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係る時計1Eについて説明する。
本実施形態に係る時計1Eは、前述の時計1Aと同様の構成を備えるが、当該時計1A
では、時表示体44Aは、カバー6の取付部62に回転自在に取り付けられていたのに対
し、時計1Eは、駆動体と磁気結合した時表示体をカバー上に保持する保持枠を備える点
で、時計1Eと時計1Aとは相違する。
図7は、本実施形態に係る時計1Eを示す平面図である。
時計1Eは、図7に示すように、磁気結合する駆動体43A(図7では図示省略)とと
もに回転する時表示体44Eの装飾部4491により「時」を指し示すとともに、分表示
車53に形成された装飾部531により「分」を指し示す表示装置である。この時計1E
は、筐体2、時表示手段4及びカバー6に代えて、筐体2E、時表示手段4E及びカバー
6Eを備えるほかは、時計1Aと同様の構成を備えている。
図8は、図7におけるVIII−VIII線断面図であり、図9は、図7におけるIX−IX線断面
図である。
このうち、カバー6Eは、図8及び図9に示すように、後述する上ケース22Eの開口
部22E1を閉塞し、ムーブメント3を被覆する被覆部材である。このカバー6Eは、カ
バー6とは異なり、ガラス製の平板状部材として形成されている。すなわち、カバー6は
、全体が本発明の透過部であり、当該カバー6に取付部62は形成されていない。
時表示手段4Eは、筒かな33に噛合する日の裏車41と、当該日の裏車41に噛合す
る歯車42と、当該歯車42が固定された駆動体43Aと、当該駆動体43Aにカバー6
Eを介して磁気結合する時表示体44Eとを備え、当該時表示体44Eは、後述する保持
枠25によりカバー6E上に保持される。
この時表示体44Eは、本発明の第2の磁気伝達部材に相当し、中央に位置するベアリ
ング441と、結合部448と、外面部449を備え、平面視略円形状に形成されている
。このうち、ベアリング441の内輪4411は、カバー6Eに固定されておらず、当該
内輪4411には、ねじ446を挿通するための開口部も形成されていない。
結合部448は、本発明の延出部及び結合部に相当し、前述のように、ベアリング44
1の外輪4413に、当該ベアリング441の直径方向に延出するように一体化されてい
る。この結合部448は、磁性板4481、磁性部材4482及び磁石案内板4483を
備えている。
磁性板4481は、前述の磁性板435と同様に、高透磁率を有する平板状部材として
構成されている。この磁性板4481におけるカバー6E及び駆動体43Aに対向する面
には、一対の磁性部材433に対応して一対の磁性部材4482が配設され、また、当該
一対の磁性部材4482が設けられていない領域には、磁石案内板4483が配設されて
いる。
このうち、一対の磁性部材4482において、対応する磁性部材433に対向する面の
磁極は、当該磁性部材433と引き合うように設定さる。このため、当該一対の磁性部材
4482の磁極はそれぞれ異なり、一方がN極である場合には、他方はS極となる。
また、磁石案内板4483の一部は、磁性板4481から外側に突出しており、当該突
出した磁石案内板4483の領域が、後述する保持枠25により押さえられる領域となる
このような結合部448を有する時表示体44E及び駆動体43Aの磁気結合時には、
各磁性部材4482及び各磁性部材433で生じた磁力の磁路は、それぞれ磁性板448
1及び磁性板435で接続されることとなり、これにより、磁路が閉じる経路が形成され
る。このため、前述の時表示体44A及び駆動体43Aと同様に、時表示体44Eと駆動
体43Aとの結合力を強めることができる。また、各磁性部材4482の磁極が、それぞ
れ異なるように設定されているため、時表示体44Eと駆動体43Aとの間に、平面位置
のずれが生じることを防ぐことができる。
外面部449は、ベアリング441及び結合部448におけるカバー6E側とは反対側
を覆うように形成されている。この外面部449は、外面部443とは異なり、平板状に
形成されている。
外面部449は、ベアリング441及び結合部448に、図示しないねじにより一体化
されており、当該ねじを取り外すことで、それぞれ分離可能に構成されている。この外面
部449には、カバー6E側とは反対側の面に、前述の装飾部4431と同様の装飾部4
491が形成されている。この装飾部4491は、本発明の第1表示部に相当し、当該装
飾部4491により「時」が示される。
また、外面部449は断面視略T字状を有し、外側に向かって延出した延出部4492
を有している。この延出部4492と、外側に突出した磁石案内板4483とにより、時
表示体44Eの側方には凹部450が形成されている。この凹部450には、後述する保
持枠25の一部が挿入される。
筐体2Eは、ムーブメント3を内部に収納するための開口部21E1を有し、かつ、縦
断面視略U字状に形成された下ケース21Eと、当該下ケース21Eに上方から取り付け
られる上ケース22Eと、下ケース21E内に収納されたムーブメント3の揺動を規制す
る中枠23Eと、当該上ケース22Eに取り付けられる保持枠25とを備えている。
このうち、下ケース21Eには、開口部21E1のほか、ムーブメント3に係合する巻
真24が挿通する開口部21E2が形成されている。また、下ケース21Eには、図7及
び図8に示すように、上ケース22Eを貫通し、当該上ケース22Eと下ケース21Eと
を上方から固定するねじ71が螺合するねじ孔21E3が複数形成されている。また、下
ケース21Eには、図7及び図9に示すように、保持枠25を上ケース22Eに固定する
ねじ72が下方から挿通する貫通孔21E4が複数形成されている。これらねじ孔21E
3及び貫通孔21E4は、それぞれムーブメント3の外側となる位置に形成されている。
上ケース22Eは、下ケース21Eの上方に取り付けられる環状部材であり、中央に、
開口部21E1と接続され、かつ、カバー6Eにより閉塞される開口部22E1が形成さ
れている。また、この上ケース22Eには、図7及び図8に示すように、当該上ケース2
2Eを貫通する孔部22E2が複数形成されている。これら孔部22E2には、前述のね
じ71が挿通し、当該ねじ71の頭部は、孔部22E2内に収納される。また、図7及び
図9に示すように、上ケース22Eには、前述のねじ72が貫通する貫通孔22E3が複
数形成されている。
保持枠25は、上ケース22Eの上方に固定される環状部材であり、時表示体44Eを
カバー6E上に保持する。この保持枠25は、図7〜図9に示すように、上ケース22E
に応じて形成された環状を有する外縁部251(図7〜図9)と、当該外縁部251の内
側に形成された環状部252(図8及び図9)と、当該外縁部251及び環状部252を
接続する複数の架橋部253(図7)と、これら外縁部251、環状部252及び架橋部
253により端縁が形成される開口部254(図8及び図9)と、当該開口部254内に
嵌め込まれるガラス又は合成樹脂製の透光体255(図7〜図9)とを備えている。
外縁部251における上ケース22Eに対向する面には、図9に示すように、前述のね
じ72が螺合するねじ孔2511が、貫通孔21E4,22E3に応じた位置に形成され
ている。
環状部252は、図8及び図9に示すように、中央に平面視略円形状の開口部2521
を有し、当該開口部2521内に時表示体44Eが配置される。この開口部2521の端
縁には、当該環状部252の中心に向かって延出する延出部2522が形成されており、
当該延出部2522は、時表示体44Eに形成された凹部450内に配置される。このた
め、時表示体44Eと駆動体43Aとの磁気結合が解除され、当該時表示体44Eが浮き
上がろうとした場合には、当該延出部2522が時表示体44Eの磁石案内板4483に
当接するので、時表示体44Eが時計1Eから浮き上がらずに、カバー6E上に保持され
る。
架橋部253、開口部254及び透光体255の位置は、図8及び図9に示すように、
分表示車53が回転した際の装飾部531の軌跡に応じた位置に設定されている。すなわ
ち、架橋部253、開口部254及び透光体255が位置する領域と、装飾部531の回
転の軌跡とは略一致する。このため、装飾部531の位置は、開口部254及び透光体2
55と、カバー6Eとを介して観察される。なお、各開口部254内に嵌め込まれる透光
体255は合成樹脂に限らず、ガラス等の他の材質により形成されていてもよい。更には
、透光体255が設けられていない構成としてもよい。
また、架橋部253は、図7に示すように、0時、3時、6時及び9時に対応する位置
に、それぞれ一対ずつ形成されている。これら架橋部253の形成方向を延長させた直線
は、時計1Eの中央を通らない。これは、当該時計1Eの中央を中心として回転する分表
示車53の装飾部531を、架橋部253が完全に覆わないようにするためである。
以上説明した本実施形態に係る時計1Eによれば、前述の時計1Aと同様の効果を奏す
ることができるほか、以下の効果を奏することができる。
(12)時表示体44Eと駆動体43Aとの磁気結合が解除され、当該時表示体44E
が浮き上がろうとした場合でも、保持枠25により、時表示体44Eがカバー6E上に保
持されるので、当該時表示体44Eを紛失しないようにすることができるほか、駆動体4
3Aと時表示体44Eとの磁気結合を迅速に回復することができる。
また、時計1Eの外観を構成する保持枠25を、ねじ72により、下ケース21Eの裏
面側から当該下ケース21E及び上ケース22Eに固定するので、保持枠25の取り付け
に際して、当該保持枠25が傷付くことを防ぐことができる。従って、時計1Eの外観を
良好に保つことができる。
更に、ねじ72は、ムーブメント3の外側に位置するので、当該ムーブメント3の配置
位置に重なるようにねじ72が配置される場合に比べ、時計1Eの厚さ寸法を小さくする
ことができる。
〔5.実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で
の変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、第1の磁気伝達部材としての駆動体43、43A〜43Dと、第
2の磁気伝達部材としての時表示体44,44A,44Eとは、これらの回転方向におけ
る1箇所又は2箇所で磁気結合するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、磁気
結合する位置及び当該位置の数は、適宜設定してよい。
図10は、駆動体及び時表示体に用いられる磁性部材の変形を示す図である。
例えば、図10に示すように、ベアリング431,441の外縁、或いは、環状体43
1B〜431Dの外縁に固定される磁性部材として、図10に示す磁性部材430を採用
してもよい。この磁性部材430は、中央にベアリング431,441又は前述の環状体
431B〜431Dが配置される開口部4301を有している。
この磁性部材430は、中央を通る直線により2分割され、それぞれで磁極が異なるよ
うに設定されている。具体的に、磁性部材430の一方はS極に設定され、他方はN極に
設定されている。このような磁性部材430を、駆動体及び時表示体に用いることにより
、一方の磁性部材430のS極部分と、他方の磁性部材430のN極とが引き合うため、
これら駆動体及び時表示体の平面位置を適切に維持することができるほか、位置ずれが生
じた場合でも、当該位置ずれが生じる前の状態に適切に復帰することができる。
前記各実施形態では、駆動体43,43A,43Eのベアリング431では、内輪43
11が固定され、磁性部材433,4421を有し、かつ、当該ベアリング431の直径
方向に延出する延出部432及び磁性板435が設けられた外輪4312が、内輪431
1に対して回転する構成としたが、本発明はこれに限らない。すなわち、回転力が伝達さ
れる歯車が固定された内輪が、固定された外輪に対して回転自在に構成されたベアリング
を有する駆動体であってもよい。この場合、内輪の中心に向かって、前述の延出部及び磁
性板が、当該内輪に設けられていればよい。なお、ベアリングを有する時表示体について
も、同様である。つまり、駆動体及び時表示体が備えるベアリングの内輪及び外輪のうち
、一方が固定され、当該一方に対して他方が回転自在に構成され、磁性部材を有し、かつ
、ベアリングの直径方向に沿って延出する延出部が、当該他方に設けられていればよい。
前記各実施形態では、駆動体43、43A〜43Dは、被覆部材としてのカバー6,6
Eにより覆われ、時表示体44,44A,44Eは、カバー6,6Eの外側に配置される
としたが、本発明はこれに限らない。例えば、カバー6,6Eは無くてもよい。また、時
表示体を覆うように風防ガラス等の部材が設けられていてもよい。
前記各実施形態では、時表示手段4,4Eは「時」を指し示し、分表示手段5は「分」
を指し示すとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、時表示手段4,4E及び分表
示手段5は、それぞれ「時」及び「分」を指し示すものに限らず、「時」、「分」、「秒
」、「日付」、「曜日」等のいずれかを指し示すものとして構成してもよい。
前記各実施形態では、本発明の表示装置を時計1A〜1Eとして構成したが、本発明は
これに限らず、例えば、音量等を調節するダイヤルや、方位を示す表示装置に適用しても
よい。なお、本発明は、腕時計に限らず、懐中時計等の他の携帯時計、置き時計及び柱時
計等の他のタイプの時計にも適用することが可能である。
また、駆動手段としてのモーターも、超音波モーターに限らず、他のモーターを採用し
てもよい。更に、時計の種類は、モーターを用いたアナログクォーツ時計に限らず、駆動
源としてゼンマイを用いた機械式時計でもよい。
本発明の第1実施形態に係る時計を示す平面図。 前記実施形態における時計を示す縦断面図。 本発明の第2実施形態に係る時計を示す縦断面図。 本発明の第3実施形態に係る時計を示す縦断面図。 前記実施形態の変形である時計を示す縦断面図。 前記実施形態の変形である時計を示す縦断面図。 本発明の第4実施形態に係る時計を示す平面図。 前記実施形態における時計を示す縦断面図。 前記実施形態における時計を示す縦断面図。 前記実施形態における駆動体及び時表示体の磁性部材の変形を示す図。
1,1A〜1E…時計(表示装置)、2,2E…筐体、4,4E…時表示手段(第1の
情報表示手段)、5…分表示手段(第2の情報表示手段)、6…カバー(被覆部材)、6
E…カバー(被覆部材,透過部)、31…超音波モーター(駆動手段)、43,43A〜
43D…駆動体(第1の磁気伝達部材)、44,44A,44E…時表示体(第2の磁気
伝達部材)、51…第1中間車(第2の歯車)、52…第2中間車(第2の歯車)、53
…分表示車(第1の歯車)、61…透過部、221,22E1…開口部、431,441
…ベアリング、432…延出部、433…磁性部材、435…磁性板(延出部)、442
,447,448…結合部(延出部)、443,449…外面部、446…ねじ(保持部
材)、531…装飾部(第2表示部)、4421,4473,4482…磁性部材、44
31,4491…装飾部(第1表示部)、431B2,431C2…低摩擦部、431D
2…溝部(低摩擦部)、431D3…球状体(低摩擦部)。

Claims (12)

  1. 駆動力を発生させる駆動手段と、
    前記駆動力により駆動して、第1の情報を指し示す第1の情報表示手段とを備え、
    前記第1の情報表示手段は、
    前記駆動力により回動する第1の磁気伝達部材と、
    前記第1の磁気伝達部材と磁気結合し、当該第1の磁気伝達部材と同軸で、当該第1の
    磁気伝達部材の回動に伴って回動する第2の磁気伝達部材とを備え、
    前記第2の磁気伝達部材は、前記第1の磁気伝達部材に対向する側とは反対側に、当該
    第2の磁気伝達部材の回動に伴う位置の変化により、前記第1の情報を示す第1表示部を
    有することを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記第1の磁気伝達部材と前記第2の磁気伝達部材との間に介装され、当該第1の磁気
    伝達部材を覆い、かつ、非磁性を有する被覆部材を備えることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記第1の磁気伝達部材及び前記第2の磁気伝達部材の少なくともいずれか一方は、回
    動時に前記被覆部材に当接し、当該被覆部材上を摺動する低摩擦部を有することを特徴と
    する表示装置。
  4. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記第1の磁気伝達部材及び前記第2の磁気伝達部材の少なくともいずれか一方は、
    前記被覆部材に当接するベアリングと、
    前記ベアリングの直径方向に沿って当該ベアリングから延出し、他方の磁気伝達部材に
    対向する面に磁性部材を有する延出部とを有することを特徴とする表示装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の表示装置において、
    前記第1の磁気伝達部材と磁気結合可能な範囲で、前記第2の磁気伝達部材を回動自在
    に保持する保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記被覆部材に着脱自在に設けられることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載の表示装置において、
    前記駆動手段及び前記第1の磁気伝達部材を内部に収納するための開口部を有する筐体
    を備え、
    前記被覆部材は、前記開口部を閉塞し、
    前記第2の磁気伝達部材は、前記筐体外に配置され、前記被覆部材を介して前記筐体内
    に収納された前記第1の磁気伝達部材と磁気結合することを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の表示装置において、
    前記第2の磁気伝達部材は、
    前記第1の磁気伝達部材に対向する側に設けられ、当該第1の磁気伝達部材と磁気結合
    する結合部と、
    前記第1の磁気伝達部材に対向する側とは反対側に設けられ、前記第1表示部を有する
    外面部とを有し、
    前記結合部と前記外面部とは、互いに着脱自在に一体化されていることを特徴とする表
    示装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の表示装置において、
    前記駆動力により、前記第1の情報とは異なる第2の情報を指し示す第2の情報表示手
    段を備え、
    前記第2の情報表示手段は、
    前記第1の磁気伝達部材の外側に配置され、かつ、前記第1の磁気伝達部材と同じ位置
    に回動軸を有する第1の歯車と、
    前記駆動力を前記第1の歯車に伝達する少なくとも1つの第2の歯車とを備え、
    前記第1の歯車は、前記第2の磁気伝達部材が位置する側に、当該第1の歯車の回動に
    伴う位置の変化により、前記第2の情報を示す第2表示部を有することを特徴とする表示
    装置。
  9. 請求項8に記載の表示装置において、
    前記駆動手段、前記第1の磁気伝達部材及び前記第2の情報表示手段を内部に収納する
    ための開口部を有する筐体を備え、
    前記被覆部材は、前記開口部を閉塞し、
    前記第2の磁気伝達部材は、前記筐体外に配置され、前記被覆部材を介して前記筐体内
    に収納された前記第1の磁気伝達部材と磁気結合し、
    前記被覆部材は、前記第2表示部の軌跡における少なくとも一部の領域に、当該第2表
    示部を視認可能な透過部を有することを特徴とする表示装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の表示装置において、
    前記第1の情報及び前記第2の情報のうちの一方は、時刻のうちの時であり、他方は、
    分であることを特徴とする表示装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の表示装置において、
    前記第2の磁気伝達部材は、前記第1の磁気伝達部材と一箇所で磁気結合することを特
    徴とする表示装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の表示装置において、
    前記駆動手段は、超音波モーターを備えることを特徴とする表示装置。
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